JP2001090518A - オイルクーラエレメント - Google Patents

オイルクーラエレメント

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JP2001090518A
JP2001090518A JP27332199A JP27332199A JP2001090518A JP 2001090518 A JP2001090518 A JP 2001090518A JP 27332199 A JP27332199 A JP 27332199A JP 27332199 A JP27332199 A JP 27332199A JP 2001090518 A JP2001090518 A JP 2001090518A
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Japan
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oil
plate
flange
tube
flanges
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JP27332199A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Kobayashi
敏行 小林
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Mahle Filter Systems Japan Corp
Original Assignee
Tennex Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プレート状チューブに対する一対のフランジ
の位置決めを容易且つ正確に行える構成を有するオイル
クーラエレメントを提供すること。 【解決手段】 オイルが流通可能なフィンプレート
(3)およびそれを挟んで上側薄板(4)および下側薄
板(5)により構成された複数のプレート状チューブ
(2)が冷却水流通路を形成する間隔を空けて複数積層
された積層チューブ(2,6)とオイル流通口(9a)
が形成された一対のフランジ(9,9)とを備え、前記
一対のフランジ(9,9)の外周に嵌合する嵌合部(1
3a)を有し且つ前記プレート状チューブ(2)とろう
付け温度および熱膨張率の等しい材料により形成された
フランジ位置決めプレート(13)がろう付けにより接
合されたことを特徴とするオイルクーラエレメント
(1)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オイルの冷却に使
用するオイルクーラエレメントに関し、特に、オイルの
流通が可能なプレート状のオイルチューブを複数積層し
且つ連通させた積層チューブと、前記積層チューブの積
層方向の外端の側面に接合され且つ積層チューブ内と連
通するオイル流通口が形成された一対のフランジとを有
するオイルクーラエレメントに関する。前記オイルクー
ラエレメントは、車両のエンジンオイルを冷却する際等
に使用される。
【0002】
【従来の技術】従来のオイルクーラエレメントにおい
て、次の構成要件(1)〜(4)を備えたオイルクーラ
エレメントが知られている。 (1)波型のフィンプレートおよびそれを挟んでろう付
けにより接合された一対の薄板によりオイルが流通可能
なプレート状のオイルチューブを構成し、前記オイルチ
ューブを、冷却水流通路を形成する間隔を空けてろう付
けにより複数積層した積層チューブ。 (2)前記積層チューブの積層方向の外端に配置された
オイルチューブの外側面の長手方向の離れた位置に接合
されて前記外側面から外方に突出する一対のフランジ。 (3)前記一対のフランジにそれぞれ形成されたオイル
流通口にそれぞれ接続し、且つ、前記複数のオイルチュ
ーブを貫通して形成された一対のオイル連通路。
【0003】前記オイルクーラエレメントは、オイルク
ーラエレメント組み立て用の治具に、一対のフランジを
支持し、その上に波型のフィンプレートおよびそれを挟
んだ一対の薄板を有するチューブ素材(ろう付けされた
ときにプレート状のオイルチューブとなる材料)を、ス
ペーサを介して多段に積層し、それらを他の治具で締結
した状態でチェーンコンベアに載せて加熱炉を通過させ
ることにとよりろう付けして製造される。前記積層チュ
ーブを構成する各オイルチューブに形成された一対のオ
イル連通路と一対のフランジに形成されたオイル流通口
とは接続させる必要があり、また一対のフランジとエン
ジンブロック等の相手との取り付け寸法上、各オイルチ
ューブと一対のフランジとの位置決めは正確に行う必要
がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記オイルクーラエレ
メントのプレート状のオイルチューブの材料と、オイル
クーラエレメント組み立て用の治具の材料との熱膨張率
が異なる場合、前記一対のフランジを前記治具上で位置
決めして固定した状態で加熱炉に入れると、加熱炉通過
時のオイルチューブおよび治具の熱膨張量が異なるた
め、オイルチューブに対するフランジの位置がずれると
いう問題がある。前記治具にチューブと同一の熱膨張率
の材料を使用すれば前記問題は解消される。したがっ
て、治具としてチューブと同一材料を使用することが考
えられる。例えば、チューブがアルミ合金の場合、治具
もアルミ合金で製作することが考えられる。
【0005】ところが、アルミ合金製のチューブを積層
したオイルクーラエレメントをろう付けにより製造する
場合に、アルミ合金製の治具を使用するとオイルクーラ
エレメントと治具とがろう付けにより固着されるという
問題が生じる。アルミ合金だけでなく、例えばステンレ
ス製のオイルクーラエレメントをステンレス製の治具で
製造しようとしても同様の問題が生じる。したがって、
ろう付け温度がオイルクーラエレメント材料と同一の材
料は治具としては使用できない。すなわち、オイルクー
ラエレメントとほぼ同じ材料は熱膨張率は同一である点
では治具として適切な材料であるが、ろう付け温度も同
一であるため、結局、治具の材料としては使用できな
い。
【0006】本発明は前述の事情に鑑み、オイルチュー
ブの外側面の互いに離れた位置にろう付けされた一対の
フランジを有するオイルクーラエレメントの複数の構成
部材を組み立て用治具上で組み立てる際、オイルチュー
ブに対する一対のフランジの位置決めを容易且つ正確に
行える構成を有するオイルクーラエレメントを提供する
ことを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】次に、前記課題を解決す
るために案出した本発明を説明するが、本発明の要素に
は、後述の実施例の要素との対応を容易にするため、実
施例の要素の符号をカッコで囲んだものを付記する。な
お、本発明を後述の実施例の符号と対応させて説明する
理由は、本発明の理解を容易にするためであり、本発明
の範囲を実施例に限定するものではない。
【0008】(本発明)前記課題を解決するため、本発
明のオイルクーラエレメントは、波型のフィンプレート
(3)およびそれを挟んでろう付けにより接合された上
側薄板(4)および下側薄板(5)により構成されたプ
レート状のオイルチューブ(2)が冷却水流通路を形成
する間隔を空けてろう付けにより複数積層された積層チ
ューブ(2,6)と、前記積層チューブ(2,6)の積
層方向の外端に配置されたオイルチューブ(2)の外側
面の互いに離れた位置にろう付けされた一対のフランジ
(9,9)とを備え、前記一対の各フランジ(9)には
オイル流通口(9a)が形成され、前記複数の各オイル
チューブ(2)内部がオイルチューブ(2)を貫通して
形成されたオイル連通路(7)を介して前記オイル流通
口(9a)に接続されたオイルクーラエレメント(1)
において、前記一対のフランジ(9,9)が接合された
オイルチューブ(2)の外側面に、前記一対のフランジ
(9,9)の外周に嵌合する嵌合部(13a)を有し且
つ前記オイルチューブ(2)とろう付け温度および熱膨
張率の等しい材料により形成されたフランジ位置決めプ
レート(13)がろう付けにより接合されていることを
特徴とする。
【0009】前記本発明のオイルクーラエレメントにお
いて、前記フランジ位置決めプレート(13)を積層チ
ューブ(2,6)およびフランジ(9)の材料より腐食
し易い犠牲材料により構成することが可能である。な
お、前記犠牲材料は従来公知(特開平10−24659
5号公報参照)である。例えば、オイルクーラエレメン
ト(1)をアルミ合金により構成する場合、積層チュー
ブ(2,6)およびフランジ(9)に比べてフランジ位
置決めプレート(13)の亜鉛の含有量を5パーセント
程度多くすると、そのフランジ位置決めプレート(1
3)は、犠牲材料として機能する。
【0010】(本発明の作用)前記構成を備えた本発明
のオイルクーラエレメントでは、前記積層チューブ
(2,6)の積層方向の外端に配置されたオイルチュー
ブ(2)の外側面において互いに離れた位置にろう付け
された一対のフランジ(9,9)は、前記外側面から外
方に突出する。前記一対のフランジ(9,9)のうちの
一方のフランジ(9)に形成されたオイル流通口(9
a)に流入したオイルは、前記複数のオイルチューブ
(2)を貫通して形成されたオイル連通路(7)から各
オイルチューブ(2)に流入する。複数の各オイルチュ
ーブ(2)に流入したオイルは各オイルチューブ(2)
内を流れて、前記複数のオイルチューブ(2)を貫通し
て形成されたオイル連通路(7)を通り、他方のフラン
ジ(9)に形成されたオイル流通口(9a)から流出す
る。前記積層チューブ(2,6)を構成する複数の各オ
イルチューブ(2)は、冷却水流通路を形成する間隔を
空けてろう付けにより積層されて構成されている。した
がって、前記冷却水流通路に冷却水を流すことにより、
オイルチューブ(2)内を流れるオイルを冷却すること
ができる。
【0011】前記一対のフランジ(9,9)が接合され
たオイルチューブ(2)の外側面には、フランジ位置決
めプレート(13)がろう付けにより接合されており、
そのフランジ位置決めプレート(13)は、前記一対の
フランジ(9,9)の外周に嵌合する嵌合部(13a)
を有し且つ前記オイルチューブ(2)とろう付け温度お
よび熱膨張率の等しい材料により形成されている。前記
オイルクーラエレメントを製造する際には、オイルクー
ラエレメント(1)の各構成要素(積層された複数の各
オイルチューブ(2)を構成する波型のフィンプレート
(3)およびそれを挟んでろう付けにより接合可能な上
側薄板(4)および下側薄板(5)と、一対のフランジ
(9,9)と、フランジ位置決めプレート等)を層状に
組み立て、それを治具により締結する際、前記一対のフ
ランジ(9,9)をフランジ位置決めプレート(13)
で位置決めし、前記治具に対しては相対的に移動可能な
状態とする。そして、前記位置決めされたフランジ
(9,9)およびフランジ位置決めプレート(13)に
対して、積層チューブ(2,6)の各構成要素を位置決
めして、それらを治具で締結する。このように、前記オ
イルクーラエレメント(1)を構成する積層チューブ
(2,6)、フランジ位置決めプレート(13)および
一対のフランジ(9,9)は、熱膨張率の等しい材料
(例えば、同じ材質の材料)で構成し、且つそれらが治
具に対して相対移動可能とすることにより、ろう付け前
後のフランジ(9)の位置ずれの発生を防止することが
できる。
【0012】前記本発明のオイルクーラエレメントにお
いて、前記フランジ位置決めプレート(13)を積層チ
ューブ(2,6)およびフランジ(9)より腐食し易い
犠牲材料により構成した場合には、積層チューブ(2,
6)およびフランジ(9)の腐食を防止することができ
る。その場合、フランジ位置決めプレート(13)は、
腐食するが、オイルクーラエレメントとしての作用に影
響を及ぼすものではないので、問題はない。
【0013】
【発明の実施の形態】次に図面を参照しながら、本発明
の実施の形態の具体例(実施例)を説明するが、本発明
は以下の実施例に限定されるものではない。なお、以後
の説明の理解を容易にするために、図面において、前後
方向をX軸方向、右左方向をY軸方向、上下方向をZ軸
方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方
向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、
上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、
下側とする。また、図中、「○」の中に「・」が記載さ
れたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、
「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏
に向かう矢印を意味するものとする。
【0014】(実施例)図1は本発明のオイルクーラエ
レメントの実施例の正面図である。図2は同実施例の上
面図で、前記図1の矢印IIから見た図である。図3は図
1の拡大図で且つ要部を部分断面図で示した図である。
図4は前記図3のIV−IV線断面図である。図5は前記
図1のV−V線断面図である。図6は同実施例のオイル
クーラエレメントの位置決めプレートの説明図で、図6
Aはフランジ用位置決めプレートを示す図、図6Bは補
強部材用位置決めプレートを示す図である。図1〜図5
において、オイルクーラエレメント1は、積層された6
枚のオイルチューブ2を有している。各オイルチューブ
2は、図3、図5に示すように、多数のオイル流通用ス
リット(図示せず)が形成された波型のフィンプレート
3と、それを挟んでろう付けにより接合された上側薄板
4および下側薄板5により構成されている。
【0015】図3において、積層された6枚のオイルチ
ューブ2のうちの上端(Z方向端部)のオイルチューブ
2の上側薄板4および下端(−Z方向端部)の下側薄板
5とは平板であるが、その他の薄板4,5は外側に突出
するエンボス4a,5aを有し、エンボス4a,5aが
互いに当接してろう付けされている。上側薄板4は左右
両端部においてそれぞれ、上方に延びる円筒部4b(図
3に右側の円筒部のみ図示)を有しており、下側薄板5
は下方に延びる円筒部5bを有している。円筒部5bは
円筒部4bの外側面に重なるように配置されている。図
3、図4において円筒部5bの外側にはスペーサ6が配
置されており、スペーサ6は図3、図4から分かるよう
に円筒部5bおよび1組のエンボス4a,5aが貫通し
ている。
【0016】前記各オイルチューブ2の各円筒部4b,
5bは上下に重なる位置に形成されており、各円筒部4
b,5bが上下に重なる位置には前記フィンプレート3
は配置されていない。円筒部5bの内側に配置された円
筒部4bの内面が上下方向に重なる部分によりオイル連
通路7が形成されている。前記オイル連通路7は左右両
端部(Y軸方向両端部)にそれぞれ形成されており、一
方はオイル流入路として使用され、他方はオイル流出路
として使用される。前記符号2,6で示された要素によ
り積層チューブ(2,6)が構成されている。
【0017】図3において、上端に配置したオイルチュ
ーブ2の上側薄板4の上面には、左右の各円筒部4b
(右側のみ図示)の外周部分にフランジ接合プレート8
を介してフランジ9がろう付けされている。なお、フラ
ンジ接合プレート8およびフランジ9の外周の形状は同
一である。図3から分かるように、フランジ9はオイル
流通口9aと、ボルト10の頭部を収容する一対の凹部
9bを有しており、前記凹部9bは、前記フランジ接合
プレート8により閉塞されている。
【0018】積層チューブ(2,6)の上端(すなわ
ち、オイルチューブ2の積層方向外端)に配置したオイ
ルチューブ2(図3、図5参照)の上側薄板4上面には
フランジ位置決めプレート13がろう付けされている。
図2、図3、図6Aにおいて、フランジ位置決めプレー
ト13は左右両端(Y軸方向両端)にフランジ嵌合部1
3aが形成されており、フランジ嵌合部13aは図3、
図2から分かるように、前記フランジ接合プレート8お
よびフランジ9の外周面に嵌合している。なお、図3か
ら分かるようにフランジ位置決めプレート13の厚みは
フランジ接合プレート8よりも分厚く形成されている。
【0019】図3において、下端に配置したオイルチュ
ーブ2の下側薄板5下面には、前記オイル連通路7に対
応する位置に円形の補強部材14がろう付けされてい
る。補強部材14は、下端のオイルチューブ2のフィン
プレート3が介在されていないオイル連通路7部分を補
強するための部材である。補強部材位置決めプレート1
5は左右両端部にそれぞれ補強部材嵌合部15a(図
3、図6B参照)が形成されており、補強部材嵌合部1
5aは前記円形の補強部材14外周面に嵌合している。
前記符号2〜15で示された要素により本実施例のオイ
ルクーラエレメント1が構成されている。また、前記符
号2,6により構成された要素により積層チューブ
(2,6)が構成されている。また、前記ボルト10は
鋼製であるがその他の要素は全てアルミ合金材合金によ
り構成されている。
【0020】(前記オイルクーラエレメントの製造方法
の説明)図7はオイルクーラエレメント1のろう付け前
の構成要素(前記符号2〜15で示された要素)を治具
により締結した状態を示す全体図である。図8は前記図
7の一部断面拡大図である。図9は前記図7の矢印IX
から見た図である。図10は前記図7に示すU字型締結
治具の説明図で、図10AはU字型締結治具の正面図、
図10BはU字型締結治具の下面図で前記図10Aの矢
印XBから見た図である。図11は下面支持治具の説明
図で、図11Aは下面支持治具の上面図、図11Bは前
記図11Aの矢印XIBから見た図、図11Cは前記図
11Aの矢印XICから見た図である。図12は上面支
持治具の説明図で、図12Aは上面支持治具の下面図、
図12Bは前記図12Aの矢印XIIBから見た図、図1
2Cは前記図12Aの矢印XIICから見た図である。
【0021】図7、図8において、左右に離れて配置さ
れたU字型締結治具21,21(図10A参照)は、前
後に延びる下部プレート22(図9参照)と下部プレー
ト22の前後方向(X軸方向)両端部から上方に延びる
一対のシャフト23,23を有している。下部プレート
22には前記ボルト10を収容するボルト収容溝22a
(図10B参照)が形成されている。シャフト23の上
部(Z側部分)には雄ネジ23aが形成されている。前
記左右一対のU字型締結治具21,21の下部プレート
22,22上にはプレート状の下面支持治具26が支持
されている。
【0022】下面支持治具26は、左右方向(Y軸方
向)の両端部に前記フランジ9を収容するフランジ収容
凹部26a,26aを有している。フランジ収容凹部2
6aの底面には前記ボルト10,10が貫通するボルト
貫通孔26b,26cおよび空気抜き孔26dが形成さ
れている。
【0023】図7、図8において、下面支持治具26上
に組み立てられるオイルクーラエレメント1の構成要素
は前記図1、図2に示す状態とは上下方向が逆になって
組み立てられている。図8において、前記下面支持治具
26のフランジ収容部26a,26aにはフランジ9,
9が収容されており、フランジ収容部26a,26aは
図11に示すようにフランジ9,9が外方に移動可能に
形成されている。前記フランジ9の前記凹部9bにはボ
ルト10が収容されており、ボルト10の下端部は図8
に示すように前記下面支持治具26の下面よりも下方に
突出している。ボルト10のうちで、下部プレート22
の上方に配置されたボルト10の下端部は、下部プレー
ト22のボルト収容溝22a内に突出している。
【0024】図8において、フランジ9の上面には外周
形状がフランジ9と同一のフランジ接合プレート8が載
置されている。前記下面支持治具26上面にはフランジ
位置決めプレート13が載置されており、フランジ位置
決めプレート13のフランジ嵌合部13a(図2、図6
参照)は前記フランジ9およびフランジ接合プレート8
の外周面に嵌合している。すなわち、フランジ9および
フランジ接合プレート8はフランジ位置決めプレート1
3により位置決めされる。図8の状態ではフランジ位置
決めプレート13の上面とフランジ接合プレート8の上
面とは同一高さとなるように、下面支持治具26の上面
高さが設定されている。
【0025】図8において、前記フランジ位置決めプレ
ート13の上面には上側薄板4が前記図1、図2とは上
下逆向きに載置されている。この上側薄板4の左右一対
の円筒部4b,4b(左側のみ図示)はオイル流通口9
a,9aに嵌合している。この嵌合は、前記フランジ
9,9がフランジ位置決めプレート13により所定の間
隔で位置決めされているため、容易に嵌合させることが
可能である。前記上側薄板4の上にフィンプレート3を
挟んで下側薄板5が載置されている。前記上側薄板4、
フィンプレート3、および下側薄板5によりオイルチュ
ーブ2が形成されている。前記オイルチューブ2の上面
の左右両端部(Y軸方向両端部)には一対の円筒部5b
が突出している。前記一対の円筒部5bの周囲にそれぞ
れスペーサ6を配置し、その上に2段目のオイルチュー
ブ2を組み立てる。そしてその上に順次スペーサ6およ
びオイルチューブ2を積み重ねて合計6段のオイルチュ
ーブ2を積層する。
【0026】図8において最上段のオイルチューブ2の
上面に、左右一対の補強部材14,14(左側のみ図
示)および補強部材位置決めプレート15を載置する。
その際、補強部材位置決めプレート15の左右両端部に
設けた補強部材嵌合部15a(図6B参照)に円形の補
強部材14を嵌合させる。図7、図8の状態に組み立て
たオイルクーラエレメント1の構成要素2〜15は、前
記図1、図2とは上下逆に配置されている。前記補強部
材位置決めプレート15の上面には上面載置治具28が
載置される。
【0027】図12において、上面載置治具28は、左
右方向(Y軸方向)の両端部に前記補強部材14を収容
する補強部材収容凹部28aを有している。図8から分
かるように、補強部材収容凹部28a内には補強部材1
4が収容されている。図8、図9において上面載置治具
28の上面の左右両端部には前後方向(X軸方向)に延
びる押圧プレート29,29が載置されている。押圧プ
レート29の前後両端部には前記雄ネジ23aが貫通す
る貫通孔(図示せず)が形成されている。前記押圧プレ
ート29を貫通する雄ネジ23aにはナット30が螺合
している。前記30ナットを締め付けることにより、図
7、図8の状態に組み立てたオイルクーラエレメント1
の構成要素2〜15を位置決めした状態で締結すること
が可能である。前記図7〜図12の符号21〜30で示
された要素によりオイルクーラエレメント締結用治具
(21〜30)が構成されている。オイルクーラエレメ
ント締結用治具(21〜30)は、全てステンレス材料
で構成されている。
【0028】(実施例1の作用)前記オイルクーラエレ
メント1の構成要素2〜15を前記オイルクーラエレメ
ント締結用治具(21〜30)で締結したもの(組立締
結物)(図7、図8参照)を、図示しない加熱炉を通過
するチェーンコンベアに載せて、さらに前記上面載置治
具28の上にステンレス製の重り(図示せず)を載せて
加熱炉内を通過させると、前記オイルクーラエレメント
1の構成要素2〜15がろう付けされて、オイルクーラ
エレメント1が製造される。前記組立締結物が加熱炉を
通過する際、前記オイルクーラエレメント1の構成要素
2〜15のろう付けが進行するに従って前記構成要素2
〜15の高さが減少するが、前記上面載置治具28の上
に載せたステンレス製の重りにより、前記各構成要素は
常時圧接された状態でろう付けされる。このため、オイ
ルクーラエレメント1の各構成要素2〜15のろう付け
を確実に行うことができる。
【0029】また、前記図1、図2に示すオイルクーラ
エレメント1は、フランジ位置決めプレート13を有し
ており、フランジ位置決めプレート13のフランジ嵌合
部13aによりオイルチューブ2に対するフランジ9の
位置決めを行った状態で、ろう付けを行うことができ
る。前記ろう付けの際、ステンレス製のオイルクーラエ
レメント締結用治具(21〜30)に対し、アルミ合金
製のオイルクーラエレメント1の構成要素(2〜15)
の熱膨張率が異なるため、治具(21〜30)よりもオ
イルクーラエレメント1の構成要素(2〜15)の方が
大きく延びる。
【0030】その際、オイルチューブ2およびフランジ
位置決めプレート13は同一膨張率であるため、加熱時
には同じように膨張し、冷却時には同じように収縮す
る。そして、前記フランジ位置決めプレート13により
位置決めされたフランジ9,9はフランジ位置決めプレ
ート13の膨張収縮に伴って位置が移動するが、前述の
ようにフランジ9,9は、下面支持治具26のフランジ
収容部26a,26a内で外方に移動可能であるため、
前記加熱時の位置移動は自由である。また、オイルチュ
ーブ2がフランジ位置決めプレート13と同様に膨張収
縮するので、フランジ9,9のオイルチューブ2に対す
る位置は移動しない。すなわち、フランジ9はフランジ
位置決めプレート13により、オイルチューブ2に対し
て位置決めされた位置でろう付けされ、固定される。
【0031】このため、オイルクーラエレメント1の構
成要素1〜15の材料(アルミ合金)と異なる材料(ス
テンレス)の治具(21〜30)を使用しても、オイル
チューブ2に対してフランジ9の位置を容易且つ正確に
位置決めすることができ、その状態でろう付けを行うこ
とができる。すなわち、フランジ嵌合部13aを有する
フランジ位置決めプレート13を設けたことにより、オ
イルチューブ2に対するフランジ9の位置を正確に位置
決めしたオイルクーラエレメント1を得ることができ
る。
【0032】(変更例)以上、本発明の実施例を詳述し
たが、本発明は、前記実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内
で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更
実施例を下記に例示する。(H01)前記フランジ位置決
めプレート13または前記補強部材位置決めプレート1
5は、前記積層チューブ(2,6)およびフランジ9よ
りも腐食し易い犠牲材料(例えば、亜鉛Znを5%程度
多く含むアルミ合金)により構成することが可能であ
る。その場合には、積層チューブおよびフランジの腐食
を防止することができる。前記フランジ位置決めプレー
ト13または前記補強部材位置決めプレート15は、製
造時におけるフランジ9,9または補強部材14,14
の位置決めの部材であり、オイルクーラエレメントの使
用時に腐食してもあまり問題とならない。(H02)前記
補強部材位置決めプレート15は省略することも可能で
ある。
【0033】
【発明の効果】前述の本発明のオイルクーラエレメント
は、オイルチューブの積層方向の外端に配置されたオイ
ルチューブの外側面の互いに離れた位置にろう付けされ
た一対のフランジを有するオイルクーラエレメントの組
み立て用治具として、熱膨張率の異なる材料を使用して
も、オイルチューブに対する一対のフランジの位置決め
を容易且つ正確に行うことができる。またフランジの位
置決めプレートを積層チューブの材料より腐食のし易い
犠牲材料により構成すれば、積層チューブの腐食を防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明オイルクーラエレメントの実施
例の正面図である。
【図2】 図2は同実施例の上面図で、前記図1の矢印
IIから見た図である。
【図3】 図3は図1の拡大図で且つ要部を部分断面図
で示した図である。
【図4】 図4は前記図3のIV−IV線断面図である。
【図5】 図5は前記図1のV−V線断面図である。
【図6】 図6は同実施例のオイルクーラエレメントの
位置決めプレートの説明図で、図6Aはフランジ用位置
決めプレートを示す図、図6Bは補強部材用位置決めプ
レートを示す図である。
【図7】 図7はオイルクーラエレメントのろう付け前
の構成要素(前記符号2〜15で示された要素)を治具
により締結した状態を示す全体図である。
【図8】 図8は前記図7の一部断面拡大図である。
【図9】 図9は前記図7の矢印IXから見た図であ
る。
【図10】 図10は前記図7に示すU字型締結治具の
説明図で、図10AはU字型締結治具の正面図、図10
BはU字型締結治具の下面図で前記図10Aの矢印XB
から見た図である。
【図11】 図11は下面支持治具の説明図で、図11
Aは下面支持治具の上面図、図11Bは前記図11Aの
矢印XIBから見た図、図11Cは前記図11Aの矢印
XICから見た図である。
【図12】 図12は上面支持治具の説明図で、図12
Aは上面支持治具の下面図、図12Bは前記図12Aの
矢印XIIBから見た図、図12Cは前記図12Aの矢印
XIICから見た図である。
【符号の説明】
1…オイルクーラエレメント、2…オイルチューブ、3
…フィンプレート、4…上側薄板、5…下側薄板、7…
オイル連通路、9…フランジ、9a…オイル流通口、1
3…フランジ位置決めプレート、13a…嵌合部、
(2,6)…積層チューブ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波型のフィンプレートおよびそれを挟ん
    でろう付けにより接合された上側薄板および下側薄板に
    より構成されたプレート状のオイルチューブが冷却水流
    通路を形成する間隔を空けてろう付けにより複数積層さ
    れた積層チューブと、前記積層チューブの積層方向の外
    端に配置されたオイルチューブの外側面の互いに離れた
    位置にろう付けされた一対のフランジとを備え、前記一
    対の各フランジにはオイル流通口が形成され、前記複数
    の各オイルチューブ内部がオイルチューブを貫通して形
    成されたオイル連通路を介して前記オイル流通口に接続
    されたオイルクーラエレメントにおいて、 前記一対のフランジが接合されたオイルチューブの外側
    面に、前記一対のフランジの外周に嵌合する嵌合部を有
    し且つ前記オイルチューブとろう付け温度および熱膨張
    率の等しい材料により形成されたフランジ位置決めプレ
    ートがろう付けにより接合されていることを特徴とする
    オイルクーラエレメント。
  2. 【請求項2】 前記フランジ位置決めプレートが積層チ
    ューブおよびフランジより腐食し易い犠牲材料により構
    成された前記請求項1記載のオイルクーラエレメント。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015102280A (ja) * 2013-11-26 2015-06-04 株式会社マーレ フィルターシステムズ 熱交換器
US9531045B2 (en) 2011-07-14 2016-12-27 Hanon Systems Battery cooler
CN112459893A (zh) * 2019-09-09 2021-03-09 上海欧菲滤清器有限公司 支撑和连接装置

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