JP2001090092A - 注入工法による砂質地盤の液状化防止工法 - Google Patents

注入工法による砂質地盤の液状化防止工法

Info

Publication number
JP2001090092A
JP2001090092A JP26580799A JP26580799A JP2001090092A JP 2001090092 A JP2001090092 A JP 2001090092A JP 26580799 A JP26580799 A JP 26580799A JP 26580799 A JP26580799 A JP 26580799A JP 2001090092 A JP2001090092 A JP 2001090092A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
consolidation zone
ground
zone
consolidation
injection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP26580799A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3342000B2 (ja
Inventor
Kenji Kashiwabara
健二 栢原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyokado Engineering Co Ltd
Original Assignee
Kyokado Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyokado Engineering Co Ltd filed Critical Kyokado Engineering Co Ltd
Priority to JP26580799A priority Critical patent/JP3342000B2/ja
Publication of JP2001090092A publication Critical patent/JP2001090092A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3342000B2 publication Critical patent/JP3342000B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
  • Foundations (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 注入工法で大きな構造物の基礎を効果的で液
状化防止する工法を提供する。 【解決手段】 構造物付近の地盤とその周囲の地盤に固
結ゾーンAと固結ゾーンBを注入工法によってそれぞれ
形成する。固結ゾーンBは固結ゾーンAよりも硬質に、
かつ固結ゾーンAの周りをほぼ垂直方向に包み込むよう
に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、注入工法による砂
質地盤の液状化防止工法に関する。
【0002】
【従来の技術】砂質地盤の地震による液状化防止工法と
して、セメントや耐久性の優れた薬液を注入して固化す
る工法が知られている。また、固化材と掘削土を攪拌混
合したり、或いは矢板などで地盤中に格子状に壁体を形
成する工法も知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】例えば図1は、地上に
備蓄タンク等の構造物10が建つ砂質地盤11が地震時
などに液状化を起こす場合を示し、地震による砂質地盤
11の液状化は、図示するように地下水面下の緩い砂質
地盤11が地震によって繰り返し作用する剪断応力によ
り過剰間隙水圧が発生する一方、有効応力が減少するこ
とにより支持力が減少するためと考えられている。
【0004】これまで、液状化防止工法として、上述し
た方法などを含めて種々考えられるが、いずれの工法
も、すでに構築された構造物1の地盤改良という条件下
のもとで、可能な限り経済的に行わなくてはならないた
めに施工がきわめて困難である。
【0005】ただ、注入工法は既に建っている構造物1
の外側(周囲)から基礎下の地盤中に斜めに削孔・注入
することが可能なため、小さな注入孔から広範囲に浸透
・固結することができれば、特に既存の構造物付近の液
状化対策としてきわめてすぐれた液状化防止工法となり
うる。
【0006】すなわち、図2に示すように地震によって
負のダイレタンシーが起こるような緩い砂質地盤11の
砂粒子の間隙を、注入工法でゲル化物で填充することに
より充分注入効果が発揮できれば、土粒子の移動が阻止
されて負のダイレタンシーが起こらなくなり、注入工法
による液状化防止が可能になる。
【0007】この場合の問題点は、液状化が起こりやす
い地盤は細砂であって、特に大きな構造物が建つ地盤の
場合、構造物の直下まで注入液が浸透しにくいことであ
るが、注入効果が不充分だと、砂粒子の間隙に充填され
たゲル化物の充填量が不充分なために液状化が起こりや
すくなる。
【0008】一般に液状化対策は、備蓄タンク等の基
礎、空港滑走路、或いは地中埋設管や鉄道のトンネル等
といったきわめて広大な面積と大容量の構造物や工作
物、或いは施設を対象とするため、構造物の存在下にお
ける削孔の作業性と経済性が求められる。
【0009】これらの地盤改良を注入工法で行うには、
注入孔間隔を広くとり、しかも構造物そのものに注入用
の孔を空けないようにしながら、かつ地盤隆起を防ぎな
がら基礎下の地盤まで耐久性と浸透性の優れた注入液を
確実に浸透させなくてはならない。
【0010】浸透性が良く耐久性の優れた注入液(注入
材)としては、例えば水ガラスを原料とするシリカ系注
入液、セメントスラグ、或いは粘土系注入液などが適し
ている。特に、劣化要因である水ガラスのアルカリを酸
で中和除去し、或いはイオン交換樹脂やイオン交換膜を
用いた電気透析により水ガラスのアルカリを除去或いは
低減したシリカ系注入材は浸透性にすぐれている。
【0011】また、浸透性を良くするためには、注入液
の濃度を薄くし、固結時間を長くして大きな固結ゾーン
を形成しなくてはならない。例えば、注入間隔を2mの
正方向配置にする場合、 注入管の埋設間隔 P=2m×2mの正方向配置し、 注入速度 f=20リットル/minとし、 注入管1孔当たり改良平面積は Ap=2m×2m=4m2 であり、 1ステージ当たり改良土(m3 )を V=2m(改良高さ)×4m2 =8m3 とし、 1ステージ当たり注入量(kリットル) Q=V×(0.35〜0.04)=2.8m3 〜3.2m3 =3.0m3 (平均) (0.35〜0.04:注入率) 1ステージ当たり注入時間 t1 =3kリットル÷0.02kリットル/min=150m in =2.5時間(注入継続時間) と長時間による注入をおこなわなくてはならない。
【0012】また、注入間隔を4mの正方向配置にする
場合、注入管1孔当たりの改良面積は、 Ap=4m×4m=16m2 1ステージの改良土量は、 V=2m(改良高さ)×16m2 =32m3 1ステージ注入量(kl)は Q=V×(0.35〜0.4) =32×(0.35〜0.4) =11.2〜12.8kリットル≒12kリットル(平
均) であり、注入速度f=20l/minとすると、1ステ
ージ当たり注入時間 t=12kリットル÷0.02kリットル =600min =10時間 の注入を行わなければならない。
【0013】すなわち、経済性を考えると、注入孔間隔
を大きくとらなくてはならず、そのためには浸透性にす
ぐれ、しかも経済的でかつ耐久性にすぐれた注入液(固
結材)を用いなくてはならない。
【0014】シリカ系注入液でこのような浸透性を得る
には、シリカ濃度をうすくして長時間にわたって土粒子
間を浸透し、かつ連続注入が可能なように長いゲル化時
間と低粘性を維持させる必要がある。
【0015】シリカ系グラウトは液状化防止のように地
盤中で長時間にわたる浸透中に大量の土粒子表面と接触
するため、土粒子に含まれる微少金属との反応によりゲ
ルタイムが短縮しやすい。このためシリカ濃度を下げて
ゲル時間と低粘性を維持させる必要がある。
【0016】しかし、シリカ濃度を薄くすると流動性が
良すぎることから、地表面や地盤の弱い部分を通して地
盤改良をすべき地盤の対象範囲外に逸脱してしまい、そ
の結果、地盤改良をすべき地盤の対象範囲内の固結が不
充分となり、注入目的が充分に達せられないことにな
る。
【0017】一方、強度の強い注入液を用いるとゲル化
時間が短く、粘性が高いため脈状注入になりやすく浸透
距離も短い。また、セメント等の懸濁液も同じく浸透性
が悪いため脈状注入が生じやすい。この場合も浸透不充
分な部分に負のダイレタンシーが生ずることになる。
【0018】また、基礎の下部の地盤中には浸透しきれ
ない領域が生じやすく、また土粒子の間隙はゲル化物で
充分填充されにくいため、地震時の繰り返し剪断応力に
よって負のダイレタンシーを生じて液状化現象を起こし
やすくなる。
【0019】この場合、図2のように単に構造物10の
基礎付近に注入材(固結材)を注入しても、液状化防止
のための注入効果が充分得られにくいことになる。一
方、液状化防止のためにセメント混合による土中壁を平
面格子状に形成する方法が知られている。この方法は強
固な地中壁(固結壁)で構造物の荷重を支持し、かつ地
震による剪断応力を固結壁で遮断することによって液状
化を防ぐ効果がある。
【0020】しかし、そのような効果は格子の巾(L)
と高さ(H)の比と関係があり、L/H=0.5〜0.8で
あることが知られている。即ち、格子の巾を高さより狭
くしなくてはならない。従って、タンク基礎等のように
大きな構造物の基礎の液状化を防止するためには基礎が
邪魔になって狭い間隔で固結壁をつくることができない
という問題が生ずる。
【0021】このように、地盤の一部を平面格子状に固
結する場合を図3で説明すると、一般に格子状の固結壁
12は地盤の剛性を高め、内部の地盤を拘束し、かつ地
震による剪断応力を低減させ、さらに過剰間隙水圧の発
生を抑制する。
【0022】しかし、注入工法の場合、セメント混合工
法に比べ固結壁12の強度は弱いので、固結壁12を密
に(小間隔に)形成するか、壁厚を厚くすることが必要
である。しかし、備蓄タンク等の大規模構造物の基礎の
下に固結壁12を密に、あるいは厚く形成することは注
入作業上不可能であり、かつ経済的にも困難である。
【0023】上述したように、大きな構造物の基礎の砂
質地盤の液状化防止を注入工法で効果的に行うために
は、注入工法の特性、注入固結体の特性を生かした技術
の開発を必要とした。なお、図1〜3において、符号1
3は非液状化層であり、支持層である。
【0024】そこで本発明の目的は、注入工法で大きな
構造物の基礎を効果的で液状化防止する工法を提供する
ことにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めの手段として、この発明に係る注入工法による砂質地
盤の液状化防止工法は、請求項1として、構造物付近の
地盤とその周囲の地盤に固結ゾーンAと固結ゾーンBを
注入工法によってそれぞれ形成するとともに、固結ゾー
ンBを固結ゾーンAよりも硬質に、かつ固結ゾーンAの
周りをほぼ垂直方向にまたは斜め下方向に包み込むよう
に形成する。
【0026】請求項2として、構造物付近の地盤とその
周囲の地盤に固結ゾーンAと固結ゾーンBを注入工法に
よってそれぞれ形成するとともに、固結ゾーンBを固結
ゾーンAよりも止水性を有し、かつ固結ゾーンAの周り
をほぼ垂直方向にまたは斜め下方向に包み込むように形
成する。
【0027】請求項3として、注入工法による砂質地盤
の液状化防止工法であって、構造物付近の地盤とその周
囲の地盤に固結ゾーンAと固結ゾーンBをそれぞれ注入
工法によってそれぞれ形成し、固結ゾーンBはほぼ垂直
方向または斜め方向に密実に形成し、固結ゾーンAは粗
く形成する。
【0028】請求項4として、注入工法による砂質地盤
の液状化防止工法であって、構造物付近の地盤に固結ゾ
ーンAを注入工法によって形成し、この固結ゾーンA内
に隔壁として請求項1,2または3の固結ゾーンBを複
数形成する。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体的に詳述す
る。図4,図5を用いて本発明を説明する。図4にて固
結ゾーン(低強度固結体)Aと固結ゾーン(高強度固結
体)Bとでは、相対的に前者が低強度、後者が高強度で
ある。
【0030】ここで、低強度と高強度の組み合わせの例
を上げれば、低強度とは一般に、固結土の軸圧縮強度が
0.1〜3kg/cm2 で、高強度とはほぼ1kg/c
2以上でかつ低強度よりも高い強度あって、その組み
合わせは相対的なものであり、限定されるものではな
い。また、低強度と高強度をどのように組み合わせるか
は、地盤条件、施工条件、注入材の特性などを任意に考
慮して定めればよい。
【0031】固結ゾーンAは、備蓄タンク等の構造物1
が建つ付近の地盤中に形成し、固結ゾーンBは固結ゾー
ンAの周囲の地盤中に、固結ゾーンAよりも硬質にかつ
固結ゾーンAの周りをほぼ垂直方向または斜め下方向に
包み込むように形成する。
【0032】本発明において、構造物1付近の地盤と
は、構造物1の基礎地盤或いは構造物に近い地盤をい
う。さらに、固結ゾーンAとBはともに、地盤中に注入
材(固結材)を注入する注入工法によって形成する。
【0033】その際、固結ゾーンAと固結ゾーンBをそ
れぞれ形成するために地盤中に注入される溶液型のシリ
カグラウトの種類や配合の違いによる固結強度の大小の
組み合わせやシリカ分の多いグラウトとシリカ分の少な
いグラウトによる固結強度の大小の組み合わせで、構造
物1が建つ付近の地盤中に強度の大きいグラウトと強度
の小さいグラウトを注入して固結ゾーンAと固結ゾーン
Bをそれぞれ形成する。
【0034】その際、強度の小さいグラウトによる固結
ゾーンAは、その周囲の地盤中にほぼ垂直方向または斜
め下方向に形成された、強度の大きいグラウトによる固
結ゾーンBに包みこまれるようにする。
【0035】また、スラグやセメント(或いは微粒子ス
ラグや微粒子セメント)と溶液性シリカの懸濁液をベー
スにしたグラウトと溶液性シリカをベースにしたグラウ
トの組み合わせで、後者で固結ゾーンAを形成し、前者
で固結ゾーンBを形成する。
【0036】さらに、上記懸濁液をベースにしたグラウ
トであって、懸濁成分の濃いグラウトと懸濁成分の薄い
グラウトの組み合わせで、後者で固結ゾーンAを形成
し、前者で固結ゾーンBを形成する。なお、上記懸濁液
或いは溶液性シリカに、さらにベントナイト等を加えて
もよい。
【0037】本発明は、固結ゾーンAの周りにより高強
度の固結ゾーンBをほぼ垂直方向または斜め下方向に包
み込むように形成することで、繰り返し作用する地震に
よって地盤中に伝わる加速度を高強度の固結ゾーンBに
よって減少せしめることができる。このため、固結ゾー
ンBを経て固結ゾーンAに生ずる地震時の剪断応力は大
幅に減少する。
【0038】このため、固結ゾーンAの土粒子間に填充
されたゲルの強度が弱くてもゲルの構造が破壊されるま
でには至らないため、負のダイレタンシーが生じにく
く、従って過剰間隙水圧の上昇や地盤の有効応力が減少
せず液状化の発生を防ぐことができる。
【0039】また、固結ゾーンBは固結ゾーンAに比べ
て強度は大きいものの、セメント混合土や矢板等に比べ
て低強度である。しかし、固結ゾーンAの存在により薄
くて済む。
【0040】図5は、本発明による固結地盤の強度特性
モデルを示す。地盤により基礎の外側で液状化が生じて
も、固結ゾーンBは基礎周辺の間隙水圧の変化、地震に
よる加速度を遮断するため、固結ゾーンAにおける加速
度は低減されて固結ゾーンAの強度が低くても、地震に
よる負のダイレタンシーが生じにくいようになる。
【0041】一般に注入による固結体は、強度の高いも
のは破壊歪みが小さく、強度の低いものは破壊歪みが大
きい。したがって、固結ゾーンAは固結ゾーンBによっ
て剪断応力が低減されれば、強度が低くてもなかなか破
壊に到らず耐えられることになる。
【0042】本発明の効果は、図5(a)に示すような
湯で卵に類似した丈夫さに相当するものと思われる。卵
の殻のみ、或いは卵の中身のみならば外力によって容易
に破壊される。しかし、卵全体では、卵の殻とその中身
とが組み合わさって外力に対して構造的にすぐれた強度
を発現する。おそらく、卵全体では図5(b)の固結ゾ
ーンBよりもせん断強度が大きくかつ大きな歪みに対し
ても破壊にしくく、強度が低減しても強度を保持し続け
る。
【0043】即ち、固結ゾーンAと固結ゾーンBは互い
に組み合わさって地震による過剰間隙水圧の上昇、剪断
応力の増大の低減、地下水及び土粒子の流動性の遮断と
いう液状化の要因に対する防止対策を同時にかつ経済的
に可能にする。このような原理は請求項2,3の発明に
おいても同様に考えることができる。
【0044】このため、図6に示すように固結ゾーンB
1 とB2 との間隔を広くとることができ、かつ固結ゾー
ンB1 とB2 の厚みをうすくすることができるため、作
業性と経済性が得られる。
【0045】固結ゾーンAは、例えば数時間〜数十時間
の長いゲル化時間の注入液を大きな注入孔間隔で設置し
た注入管2によって注入することにより形成することが
できる。このため、斜めに注入管2を設置しても固結ゾ
ーンBの拘束性によって構造物1の直下まで注入液を浸
透せしめることが可能になる。
【0046】従って、構造物1の基礎に直接ボーリング
して注入孔をあえて設けなくても済み、また構造物1の
基礎を貫通して注入孔を密に削孔する必要もないし、さ
らに固結ゾーンBを厚くする必要もない。
【0047】図7〜図9は他の例を示し、図7は両側の
固結ゾーンB1 とB2 間に形成された固結ゾーンA内
に、隔壁として固結ゾーンB3 を形成した例である。ま
た図8は、構造物が建つ付近の地盤中に形成された固結
ゾーンAの周囲に全周にわたって固結ゾーンBを形成し
た例である。
【0048】さらに図9は、固結ゾーンAの周囲に固結
ゾーンBを固結ゾーンAの全周をほぼ垂直に包み込むよ
うに形成し、かつ固結ゾーンAの内部に周囲の固結ゾー
ンBと連続する隔壁として固結ゾーンB3 を平面格子状
に形成した例である。
【0049】また、図10(a)は、地上に鉄道、飛行
場、その他の構造物1が建設されて、地上部からの削孔
・注入ができない場合で、構造物1が建つ地盤の周囲に
たて坑(図省略)を掘削し、このたて坑から構造物1が
建つ付近の地盤中に水平削孔し、かつ構造物1が建つ付
近の地盤中とその周囲の地盤中に注入材を注入して固結
ゾーンAとBをそれぞれ形成した例を示したものであ
る。
【0050】また、図10(b)は、同じく地上に鉄
道、飛行場、その他の構造物1が建設されている場合
で、固結ゾーンAの周りをほぼ垂直方向に包み込むよう
に固結ゾーンBを形成し、かつ固結ゾーンAの上に固結
ゾーンBの上端部から水平に連続する固結ゾーンB4
盤状に形成した例を示したものである。
【0051】勿論、固結ゾーンBを平面状に任意の層
(複数層)、固結ゾーンAの中または固結ゾーンAの上
端と下端に形成してもよい。図11は、共同溝などとし
て利用される地中管3の周辺部に固結ゾーンAとBを形
成して液状化防止を行う例を示し、このように地中管3
の延長が長い場合、相対する延長方向の両側のみに固結
ゾーンBを形成したとしても、固結ゾーンAの周りを固
結ゾーンBでほぼ垂直方向に包み込むように改良地盤を
形成するとみなすことができる。
【0052】図12は、構造物1が建つ付近の地盤中と
その周囲の地盤中に固結ゾーンAとBをそれぞれ形成
し、かつ固結ゾーンA内に固結ゾーンBの上端部から斜
めに連続する固結ゾーンB5 を形成した例である。
【0053】その際、固結ゾーンB5 を固結ゾーンBに
沿って一方向に連続する断面略V字状に形成してもよ
く、また固結ゾーンBが固結ゾーンAの周囲に平面円形
状、矩形状または多角形状に形成されているときは、固
結ゾーンB5 は固結ゾーンBの形状に従って、逆円錐
状、逆四角錐状または逆多角錐状に形成してもよい。
【0054】そして、図13と図14はそれぞれ、固結
ゾーンAの中に隔壁として固結ゾーンB3 を所定間隔お
きに形成した例である。また図15は、構造物1が建つ
付近の地盤中に固結ゾーンAを形成し、この固結ゾーン
Aの周囲に固結ゾーンBをほぼ斜め下方に形成して、固
結ゾーンBで固結ゾーンAを包み込むようにした例であ
る。
【0055】その際、固結ゾーンAを一方向に連続する
断面略逆三角形状に形成し、固結ゾーンBを固結ゾーン
Aの外形に沿って断面略V字状に形成してもよく、ま
た、固結ゾーンAを逆円錐状、逆四角錐状または逆多角
錐状に形成し、固結ゾーンBを固結ゾーンAの外形に沿
って断面略V字状に形成してもよい。
【0056】また図16は、構造物1が建つ付近の地盤
中に固結ゾーンAを形成し、この固結ゾーンAの周囲に
固結ゾーンBをほぼ垂直方向に形成し、さらに固結ゾー
ンBの上端部からほぼ斜め下方に固結ゾーンAを包み込
むように固結ゾーンB5 を形成した例である。
【0057】その際、両側の固結ゾーンBを一方向に平
行に連続して形成し、固結ゾーンAを固結ゾーンBに沿
って一方向に連続する断面略逆三角形状に形成し、さら
に固結ゾーンB5 を固結ゾーンAの外形に沿って断面略
V字状に形成してもよい。
【0058】または、固結ゾーンBを固結ゾーンAの周
囲を包み込むように平面円形状、矩形状または多角形状
に形成し、固結ゾーンAを固結ゾーンBの平面形状に沿
って逆円錐状、逆四角錐状または逆多角錐状に形成し、
さらに固結ゾーンB5 を固結ゾーンAの外形に沿って断
面略V字状に形成してもよい。
【0059】なお、いずれの例においても、固結ゾーン
1 〜B5 は固結ゾーンBと同じものである。次に、固
結ゾーンBとして固結ゾーンAよりも止水性の高い固結
ゾーンを用いた例を述べる。ここで止水性の高い固結ゾ
ーンとは固結ゾーンAよりも浸透性の良い注入材で固結
し優れた止水ゾーンを形成した注入ゾーンを意味する。
【0060】例えば、固結ゾーンBは溶液型シリカグラ
ウトで土粒子間浸透を主体として固結したゾーン,固結
ゾーンAはセメントや粘土等の懸濁液やセメントやスラ
グや粘土をベースとした懸濁液グラウト、或いはこれに
ゲル化剤や溶液型シリカを加えた懸濁液グラウト、或い
は溶液型シリカにベントナイト等の粘土を加えた懸濁型
グラウト、或いはゲル化時間の短いグラウトで脈状注入
を主体として固結したゾーンである。
【0061】この固結ゾーンAは脈状注入等であった
り、土粒子間浸透が不充分であったり、浸透距離が不充
分であったりで、止水性が少ない固結ゾーンである。従
って、土粒子の間隙を充分固結物で充填できていない。
【0062】この組み合わせによれば固結ゾーンBは止
水性に優れているため、負のダイレタンシーの発生を防
ぎ、外部からの過剰間隙水圧の伝播を遮断し、周辺の液
状化現象を遮断する。
【0063】そしてこのゾーンによって地震による剪断
応力を低減する一方、固結ゾーンA内では土粒子間浸透
は不充分であるものの、固結ゾーンBの拘束効果により
注入液は周辺に逸脱されにくく、注入液が浸透しきれな
かった部分でも圧縮され密になっているため、負のダイ
レタンシーが生じにくくなっている。
【0064】即ち、固結ゾーンBで地震による剪断応力
が低減しているため、固結ゾーンAが土粒子間浸透が不
充分であっても液状化にまで至らないで済むことにな
る。このため、固結ゾーンAは浸透性の悪い、或いはゲ
ル化を伴わない安価な懸濁型注入材や間隙填充率が少な
くなるゲル化時間の短い注入材を用いることができ、し
かも固結ゾーンBによる拘束効果で脈状逸脱することな
く注入でき、極めて経済的に液状化防止効果を挙げるこ
とができる。
【0065】また、本発明は止水性の余さの程度を示す
要素としてゲルの離奬水の大小も含めるものとする。一
般に、離漿水は、溶液型シリカグラウトではシリカ分以
外のイオンを多く含んでいる場合の方が多い。例えば、
水ガラスをイオン交換樹脂やイオン交換膜で脱塩したシ
リカグラウト、或いはシリカ分の粒径を大きくしたシリ
カグラウトは離漿水がきわめて少ない。
【0066】当然のことながら、離漿水の少ない方で固
結したゾーンの方が土粒子間のゲルの充填率が高く、透
水性は低い。従って、離漿水の大きい方のグラウトで固
結ゾーンAを形成し、離漿水の少ない方のグラウトで固
結ゾーンBを形成すればよい。その効果は上述したと同
じである。
【0067】また、 本発明は、注入工法により作業性
と経済性に優れた改良地盤を形成するものであって、固
結ゾーンAをそれよりも強度や止水性の優れた固結ゾー
ンBでほぼ垂直方向に包み込むようにして地盤改良する
ことにより、固結ゾーンBの枠の間隔を大きくとること
ができ、また固結ゾーンAは固結ゾーンBの拘束効果に
よって経済的な材料を大きな削孔間隙で注入すれば良
く、極めて経済的かつ作業性に優れた液状化防止が可能
になる。
【0068】同様の理由で、注入工法により密実に形成
(地盤改良)された固結ゾーンBの内部に注入工法によ
り粗く形成(地盤改良)された固結ゾーンAの例を示
す。前述の例では、浸透しきれない注入材を用いて固結
が不充分な部分が生ずるものであるが、ここにいう粗く
形成(地盤改良)されたとは地盤改良の程度が少ないこ
とをいうことであって、例えば、図17と図18は固結
ゾーンBの内部に意識的に固結部分B6 と未固結部分A
2 を、また図19と図20は固結ゾーンBの内部に固結
部分B6 と未固結部分A2 を意識的に組み合わせて形成
した例である。
【0069】この場合も、前述と同様に固結ゾーンBの
存在のもとに固結ゾーンBの効果で経済的に液状化防止
が可能になる。本発明において、固結ゾーンAと固結ゾ
ーンBの内容をどのように組み合わせるかについては、
地盤条件に応じて効果と経済性を考慮して決定すればよ
い。
【0070】また、本発明において、水平方向に浸透性
の大きい層が存在している場合、水平方向に懸濁型グラ
ウトやゲル時間の短いグラウトで固結することを併用で
きることは当然である。
【0071】
【発明の効果】この発明は以上説明した通りであり、特
に本発明は固結ゾーンBには、地震による剪断応力の低
減と過剰間隙水圧伝播の遮断,周辺の液状化現象の遮
断,固結ゾーンAを固結する注入液の拘束を分担させ、
固結ゾーンAには負のダイレタンシーの発生を防ぐこと
を分担させることにより、固結ゾーンAと固結ゾーンB
が一体となって砂質地盤の間隙水圧の地震時の繰り返し
剪断応力の上昇によって生ずる間隙水圧の上昇、有効応
力の減少を防ぎ、それによって作業性と経済性を満たす
効果的な液状化防止を可能にしたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】液状化現象を生ずる地盤の断面図である。
【図2】構造物の基礎付近のみを注入工法で地盤改良し
た地盤の断面である。
【図3】地盤を注入工法によって格子状に地盤改良した
地盤の断面図である。
【図4】本発明の液状化防止効果を示す注入工法による
改良地盤の断面図である。
【図5】(a)は改良地盤の平面図の模式図、(b)は
高強度固結ゾーンと低強度固結ゾーンの剪断特性の傾向
を示す図である。
【図6】本発明の注入工法による改良地盤の断面図であ
る。
【図7】本発明の注入工法による改良地盤の断面図であ
る。
【図8】本発明の注入工法による改良地盤の断面図であ
る。
【図9】本発明の注入工法による改良地盤の断面図であ
る。
【図10】(a),(b)は本発明の注入工法による改
良地盤の断面図である。
【図11】本発明の注入工法による改良地盤の断面図で
ある。
【図12】本発明の注入工法による改良地盤の断面図で
ある。
【図13】本発明の注入工法による改良地盤の断面図で
ある。
【図14】本発明の注入工法による改良地盤の断面図で
ある。
【図15】本発明の注入工法による改良地盤の断面図で
ある。
【図16】本発明の注入工法による改良地盤の断面図で
ある。
【図17】本発明の注入工法による改良地盤の断面図で
ある。
【図18】本発明の注入工法による改良地盤の断面図で
ある。
【図19】本発明の注入工法による改良地盤の断面図で
ある。
【図20】本発明の注入工法による改良地盤の断面図で
ある。
【符号の説明】
A 固結ゾーン(低強度固結体) A2 未固結部分 B 固結ゾーン(高強度固結体) B1 固結ゾーン(高強度固結体) B2 固結ゾーン(高強度固結体) B3 固結ゾーン(高強度固結体) B4 固結ゾーン(高強度固結体) B5 固結ゾーン(高強度固結体) B6 固結部分 1 構造物 2 注入管 3 地中管

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 注入工法による砂質地盤の液状化防止工
    法であって、構造物付近の地盤とその周囲の地盤に固結
    ゾーンAと固結ゾーンBを注入工法によってそれぞれ形
    成するとともに、固結ゾーンBを固結ゾーンAよりも硬
    質に、かつ固結ゾーンAの周りをほぼ垂直方向または斜
    め下方向に包み込むように形成することを特徴とする液
    状化防止工法。
  2. 【請求項2】 注入工法による砂質地盤の液状化防止工
    法であって、構造物付近の地盤とその周囲の地盤に固結
    ゾーンAと固結ゾーンBを注入工法によってそれぞれ形
    成するとともに、固結ゾーンBを固結ゾーンAよりも止
    水性を有し、かつ固結ゾーンAの周りをほぼ垂直方向ま
    たは斜め下方向に包み込むように形成することを特徴と
    する液状化防止工法。
  3. 【請求項3】 注入工法による砂質地盤の液状化防止工
    法であって、構造物付近の地盤とその周囲の地盤に固結
    ゾーンAと固結ゾーンBをそれぞれ注入工法によって形
    成し、固結ゾーンBはほぼ垂直方向または斜め方向に密
    実に形成し、固結ゾーンAは粗く形成することを特徴と
    する液状化防止工法。
  4. 【請求項4】 注入工法による砂質地盤の液状化防止工
    法であって、構造物付近の地盤に固結ゾーンAを注入工
    法によって形成し、この固結ゾーンA内に隔壁として請
    求項1,2または3の固結ゾーンBを複数形成すること
    を特徴とする液状化防止工法。
JP26580799A 1999-09-20 1999-09-20 注入工法による砂質地盤の液状化防止工法 Expired - Fee Related JP3342000B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26580799A JP3342000B2 (ja) 1999-09-20 1999-09-20 注入工法による砂質地盤の液状化防止工法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26580799A JP3342000B2 (ja) 1999-09-20 1999-09-20 注入工法による砂質地盤の液状化防止工法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001090092A true JP2001090092A (ja) 2001-04-03
JP3342000B2 JP3342000B2 (ja) 2002-11-05

Family

ID=17422331

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26580799A Expired - Fee Related JP3342000B2 (ja) 1999-09-20 1999-09-20 注入工法による砂質地盤の液状化防止工法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3342000B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007002565A (ja) * 2005-06-24 2007-01-11 Kajima Corp 既設構造物の局部すべり対策工
JP2007023645A (ja) * 2005-07-19 2007-02-01 Railway Technical Res Inst 基礎構造及びその構築方法
JP2007217979A (ja) * 2006-02-17 2007-08-30 Kyushu Univ 液状化防止構造およびその工法
JP2009002007A (ja) * 2007-06-20 2009-01-08 Shimizu Corp 地盤改良工法
JP2009144421A (ja) * 2007-12-14 2009-07-02 Kajima Corp タンクの地盤改良方法およびタンクの地盤構造
JP2011038400A (ja) * 2010-10-19 2011-02-24 Railway Technical Res Inst 基礎構造及びその構築方法
JP2013113086A (ja) * 2012-11-05 2013-06-10 Kyokado Kk 地盤の不飽和化による地盤改良工法
JP2013113085A (ja) * 2012-06-18 2013-06-10 Kyokado Kk 地盤改良装置
JP2013167088A (ja) * 2012-02-15 2013-08-29 Tenox Corp 小規模建築物の基礎構造
JP2014084554A (ja) * 2012-10-19 2014-05-12 Maeda Corp 高粘性流体材料を用いた地盤の液状化防止方法
JP2015212513A (ja) * 2014-04-15 2015-11-26 公益財団法人鉄道総合技術研究所 地盤の液状化対策工法

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4573123B2 (ja) * 2005-12-14 2010-11-04 清水建設株式会社 地盤改良装置および液状化防止工法
JP2008063787A (ja) * 2006-09-06 2008-03-21 Japan Found Eng Co Ltd 液状化防止構造
JP5569849B1 (ja) * 2013-07-12 2014-08-13 強化土株式会社 液状化対策工法及び液状化対策改良地盤
JP6910120B2 (ja) * 2016-08-23 2021-07-28 公益財団法人鉄道総合技術研究所 複合式脈状地盤改良工法

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007002565A (ja) * 2005-06-24 2007-01-11 Kajima Corp 既設構造物の局部すべり対策工
JP2007023645A (ja) * 2005-07-19 2007-02-01 Railway Technical Res Inst 基礎構造及びその構築方法
JP4678675B2 (ja) * 2005-07-19 2011-04-27 財団法人鉄道総合技術研究所 基礎構造及びその構築方法
JP2007217979A (ja) * 2006-02-17 2007-08-30 Kyushu Univ 液状化防止構造およびその工法
JP2009002007A (ja) * 2007-06-20 2009-01-08 Shimizu Corp 地盤改良工法
JP2009144421A (ja) * 2007-12-14 2009-07-02 Kajima Corp タンクの地盤改良方法およびタンクの地盤構造
JP2011038400A (ja) * 2010-10-19 2011-02-24 Railway Technical Res Inst 基礎構造及びその構築方法
JP2013167088A (ja) * 2012-02-15 2013-08-29 Tenox Corp 小規模建築物の基礎構造
JP2013113085A (ja) * 2012-06-18 2013-06-10 Kyokado Kk 地盤改良装置
JP2014084554A (ja) * 2012-10-19 2014-05-12 Maeda Corp 高粘性流体材料を用いた地盤の液状化防止方法
JP2013113086A (ja) * 2012-11-05 2013-06-10 Kyokado Kk 地盤の不飽和化による地盤改良工法
JP2015212513A (ja) * 2014-04-15 2015-11-26 公益財団法人鉄道総合技術研究所 地盤の液状化対策工法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3342000B2 (ja) 2002-11-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3342000B2 (ja) 注入工法による砂質地盤の液状化防止工法
CN104762955B (zh) 一种基于冻结法的人工挖孔扩底桩施工方法
CN105926636A (zh) 深基坑冻结封底施工方法
CN104775440A (zh) 一种井筒式地下车库深基坑支护结构
CN111365005A (zh) 盾构隧道下穿高架桥基的加固结构及高架桥基的加固方法
CN111636417A (zh) 一种注浆型钢管桩及其施工方法
CN112663694A (zh) 一种淤泥地质上的建构筑物抬升纠偏的施工方法
CN109610481A (zh) 一种用于隧道洞口顺层强风化岩质高陡边坡的支护治理施工方法
CN107386297A (zh) 深厚风化岩层基坑止水结构
CN110230314B (zh) 一种桩基结构及其施工方法
CN109577322A (zh) 一种用于土体内部既有桩基接桩的施工装置
CN107034898A (zh) 一种组合式基坑混凝土支护结构
CN216339559U (zh) 一种超软场地基坑超前整体固化结构
CN213897154U (zh) 一种软土基坑坑底固化结构
CN207032256U (zh) 深厚风化岩层基坑止水结构
CN210194604U (zh) 一种搅拌成槽插入式组合预制异型截面复合基础结构
CN106917331A (zh) 一种深埋型岩溶地区止水加固的路基结构及其施工方法
CN112281891A (zh) 一种多桩型复合桩基结构、桩基础及其施工方法
CN211950495U (zh) 盾构隧道近距离穿越既有高架桥基的加固结构
CN214993745U (zh) 一种适用于人工挖孔桩基础桩周注浆加固组件
CN218880866U (zh) 一种土岩二元基坑破碎基岩条件下的吊脚支护体系
CN217651802U (zh) 一种双轮铣水泥土墙复合锚索支护结构
JP3841679B2 (ja) 地盤改良工法
CN220908416U (zh) 一种基坑临时围护结构
CN218346237U (zh) 一种组合式桥梁基础结构

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020806

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3342000

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080823

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090823

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090823

Year of fee payment: 7

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090823

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090823

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100823

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100823

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110823

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110823

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120823

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120823

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130823

Year of fee payment: 11

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees