JP2001088828A - 輸送用容器の蓋固定構造 - Google Patents

輸送用容器の蓋固定構造

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JP2001088828A
JP2001088828A JP26744099A JP26744099A JP2001088828A JP 2001088828 A JP2001088828 A JP 2001088828A JP 26744099 A JP26744099 A JP 26744099A JP 26744099 A JP26744099 A JP 26744099A JP 2001088828 A JP2001088828 A JP 2001088828A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 輸送用容器の上部開口縁を形成する上かまち
7と、これに被さる蓋2の側板2bの双方に所定間隔で
形成した係合穴10,11に、固定部材の両端に形成し
た弾性係止部を挿入する蓋固定構造において、上かまち
7に波形パネル6が挿入されているため挿入スペースの
確保が困難で、2つの弾性係止部を同時に変形させるた
め大きな力を要し、作業性が低い問題を解決する。 【解決手段】 連結部17の一端と他端に、断面L字形
の係止部20と断面V字型の弾性係止部21を設けた固
定部材16を使用し、重なった係合孔10,11に、断
面L字型の係止部20を挿入した後、この係止部20を
支点として固定部材16を回転させ、他の重なった係合
穴10,11に、断面V字型の弾性係止部21を幅を狭
めながら挿入して、上かまち内面への係止を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車部品等の物
品を収容して輸送する輸送用容器に関し、特に、その上
端開口を閉じる蓋の取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車部品等の物品を収容して輸送する
ため、例えば図12に示すような輸送用容器が使用され
ている。この輸送用容器は、上端が開口した函型の容器
本体1と蓋2とに分離されており、使用に際し、収容物
を容器本体1の内部に収容した後、容器本体1の上端開
口部Aの縁に蓋2を固定するものである。
【0003】容器本体1は、例えば、3本の台脚3、底
板4、4本の支柱5、4枚の波形パネル6および4本の
上かまち7を主要な構成要素とする結合構造体である。
各支柱5は底板4のコーナ部に立設され、各波形パネル
6は底板4の周縁部に立設される。各上かまち7は支柱
5の上端部間に横架される。波形パネル6は例えば同図
に示すような波形鋼板で、波の稜線を上下方向に向けて
使用される。上かまち7は断面コ字形のアングル材で、
そのコ字形部分に波形パネル6の上端を挿入させて保持
する。
【0004】蓋2は、容器本体1の上端開口部Aを閉塞
可能な大きさを有する天板部2aと、天板部2aの周縁
部から下方に連続して延在した側板部2bとを備えてい
る。蓋2は、側板部2bを下にして上方から容器本体1
の上端開口部Aに被着する。側板部2bの内側が上端開
口部Aの縁外側に適合することにより、蓋2は容器本体
1に程よく嵌まる。蓋2は前述のようにして容器本体1
の上端開口部Aに被着された後、容器本体1の上端開口
部Aの縁に固定される。
【0005】この固定手段として、従来より、蓋2の側
板部2bを、容器本体1の上端開口部Aの縁を構成する
上かまち7にタッピングビス等で締付固定する手段が採
用されてきたが、締付固定作業に多くの手間と時間を要
するため、作業性の改善を目的として、図13および図
14に示すようなワンタッチ式の蓋固定構造が採用され
る場合がある。
【0006】図13および図14に示す蓋固定構造は、
蓋2の側板部2bと上かまち7の前板部7aの重合部分
の下方からクリップ8を嵌挿し、蓋2の側板部2bと上
かまち7の前板部7aの重合部分をクリップ8で挟持さ
せておいて、クリップ8を蓋2の外面に粘着テープ9で
接着させて蓋2を容器本体1に固定するものである。ク
リップ8は、薄鉄板やバネ鋼または弾性力のあるプラス
チック素材を断面U字形に形成して構成される。クリッ
プ8と粘着テープ9は、図14(b)に示すように、ク
リップ8の片面に予め粘着テープ9の片端部を接着して
使用されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の蓋固定
構造は、蓋2の側板部2bと上かまち7の前板部7aを
クリップ8で挟持させておいて、クリップ8を接着テー
プ9で蓋2に接着させることで蓋2を容器本体1に固定
させているため、蓋2の固定力が極めて弱い。そのた
め、蓋2の上に他の輸送用容器を段積みしたときに、そ
の重みで蓋2の天板部2aが下方向に歪んで側板部2b
が上方向に引っ張られた場合に、側板部2bがクリップ
8から外れるおそれがあり、信頼性に問題があった。
【0008】そこで、本出願人は、図15に示すよう
に、蓋2の側板部2bに係合穴10を形成するととも
に、この蓋2を容器本体の上端開口部に嵌合させたとき
に、前記係合穴10と合致する係合穴11を上かまち7
に形成し、重なった前記係合穴10,11の双方に挿入
するときの挿入力で弾性変形してワンタッチ式に係合す
る係合爪12を有する固定部材13を介して容器本体に
蓋を固定するようにした輸送用容器の蓋固定構造を提案
している(特願平11−72394号)。
【0009】この蓋固定構造は、具体的には、前記蓋の
側板部2bの係合穴10および前記上かまちの係合穴1
1を所定間隔で形成すると共に、固定部材13として、
前記蓋の側板部2bおよび前記上かまちに形成した係合
穴10,11と同じ間隔で対向配置された一対の舌片状
の側板14を連結部15の両端に有し、この両側板14
に前記係合穴に挿入するときに押し狭められ、係合穴に
挿入されるとその弾性力で復元して係合穴から抜けるの
を防止する係合爪12を形成したものを、薄鉄板やバネ
鋼または弾性力のあるプラスチック素材等で製作し、図
16〜図18に示すように、前記固定部材13の両側板
14を、重なった前記係合穴10,11の双方に挿入し
て、その係合爪12を上かまち7の内面に係合させるも
のである。
【0010】しかし、この蓋固定構造は、上かまち内に
波形パネル6が挿入されているため、図19に示すよう
に、固定部材13の挿入位置が波形パネル6の谷である
ことが前提となり、図20に示すように、固定部材の側
板14が波形パネル6の山の位置に向かい合っている
と、係合爪12が復元する位置まで、押し込むことが出
来ず、固定ができなくなる場合があった。また、固定部
材13の取付けの確認は、係合爪12が復元するときの
パチンという爪の弾ける音で行っているが、一方の爪が
完全に挿入されていなくても、他方の爪の係合によっ
て、この音が発生するので、図20に示すように、取付
けが不完全な場合でも、これに気が付かない場合が生じ
る。
【0011】また、この固定部材13は、両側の係止爪
12,12を係合穴10,11に同時に挿入するため、
側板14を平行に保ちながら、2つの係止爪12,12
を同時に変形させるような大きな力を加えて行う必要が
あり、作業能率が低く、連結部15が変形する場合もあ
るという欠点があった。
【0012】本発明は、このような事情に鑑みて提案さ
れたもので、その目的は、波形パネルが挿入されている
上かまちに、容器本体の蓋を、十分な固定強度を持たせ
ながら、確実且つ容易に固定できる輸送用容器の蓋固定
構造を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明が提供する輸送用
容器の蓋固定構造は、側壁を形成する波形パネルが、そ
の稜線を上下に向けて下方から挿入固定され容器本体の
上部開口縁を形成する上かまちに、周縁に下方に延びる
側板部を有する蓋を、この側板部が上かまちの外側に嵌
まるように被せる輸送用容器において、前記上かまち
に、所定の間隔を保って形成された複数の係合穴と、前
記蓋の側板部に、上記上かまちの外側に嵌まった状態
で、上かまちの係合穴と重なる位置に形成された複数の
係合穴と、上記上かまち及び蓋の係合穴の形成間隔の長
さを持つ連結部の両端に、同一方向に延びる折り曲げ部
を有し、一方の折り曲げ部は、先端部を外側に折り曲げ
形成した断面L字形の係止部を持ち、他方の折り曲げ部
は中間位置を折り曲げて形成した断面V字型の弾性係止
部を持つ弾性素材からなる固定部材とを具備し、前記上
かまちと蓋の側板部の重なった係合孔に、固定部材の断
面L字型の係止部を、上かまちと蓋の側板部を挟むよう
に挿入し、この係止部を支点として回転させ、他の上か
まちと蓋の重なった係合穴に、断面V字型の弾性係止部
を幅を狭めながら挿入させ、挿入後に復元した断面V字
型の弾性係止部の先端を上かまちの内面に係止させるこ
とにより、上かまちに蓋の側板部を固定することを特徴
とする。
【0014】上記輸送用容器の蓋固定構造は、前記蓋の
側板部の係合穴および前記上かまちの係合穴を位置決め
穴も含めて複数個連続的に並べて形成すると共に、必要
に応じて前記蓋の側板部に形成した位置決め穴と前記上
かまちに形成した位置決め穴の双方に位置決め治具を挿
入して位置ズレを修正しながら、前記固定部材による上
かまちと蓋の側板部の固定を行なうことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図1〜図7
に基づいて説明する。以下の説明において、従来例で説
明した部分と同一の部分には、同一符号を付して説明を
省する。図1において、蓋2は固定部材16によって容
器本体の上端開口部の縁である上かまち7に固定され
る。蓋2の側板部2bには上下方向に延びるスリット状
の係合穴10が、所定間隔で複数形成されている。ま
た、蓋2を容器本体の上端開口部に嵌合させたときに、
前記係合穴10と合致するスリット状の係合穴11が上
かまち7の前板部7aにも複数形成されている。
【0016】固定部材16は、薄鉄板やバネ鋼または弾
性力のあるプラスチック素材等で形成されており、図2
に示すように、連結部17の両端に、連結部17と略直
交して同一方向に延びる折り曲げ部である側板18,1
9を形成し、一方の側板18には、所定位置で外側に折
り曲げて断面L字形の係止部20が形成され、他方の側
板19には、中間位置で外側に折り曲げて断面V字型の
弾性係止部21が形成されている。また、連結部17は
側板18,19の形成方向と反対側に、少し膨らむよう
に湾曲した形状を持ち、その長さは、前記蓋2の側板部
2bに形成した係合穴10及び上かまち7の前板部7a
に形成した係合穴11の形成間隔と一致させてある。
【0017】この実施形態において、蓋2を容器本体1
に、どのように固定するかを、次に、説明する。図1の
構造において、容器本体の上方から、その上端開口部を
塞ぐように被せた蓋2の側板部2bを、上かまち7の前
板部7aに嵌合させると、蓋2の側板部2bに形成した
係合穴10と上かまち7の前板部7aに形成した係合穴
11が合致する。なお、蓋2の側板部2bに形成した係
合穴10と上かまち7の前板部7aに形成した係合穴1
1が位置ズレしていた場合は、図3に示すように、蓋2
の側板部2bに形成した係合穴10にドライバーの先端
等を差し込んで、蓋の側板部2bを左右に動かすことに
より、容易に修正することができる。
【0018】この状態で、重なった係合穴10,11の
組の隣接する2つを、固定部材16を挿入するために選
択する。この選択された2つの係合穴10,11を通し
て、上かまち7の内部を見ると、図4(a)に示すよう
に、波形パネル6との位置関係によって、両方共に固定
部材16を挿入するスペースが広い場合と、図4(b)
に示すように、一方が広く、他方が狭い場合がある。な
お、係合穴10,11の形成ピッチを、波形パネル6の
波のピッチに合わせて決めるので、両方等に狭い場合は
ない。
【0019】両方とも十分なスペースを持っている場合
は、どちらから挿入してもよいが、片側のスペースが狭
い場合は、狭い方の係合孔10,11に断面L字型の係
止部20を、図5に示すように挿入する。これは、断面
L字型の係止部20の連結部17からの突出高さが低い
ため、小さいスペースでも容易に挿入できるからであ
る。この挿入は、断面L字型の係止部20の先端部20
aと連結部17とで、重なった上かまちの前板7aと蓋
の側板部2bを挟むようにして行われる。この挿入状態
で、断面L字型の係止部20を支点として、固定部材1
6を回転させると、図6に示すように、断面V字型の弾
性係止部21を、その底部21aを先頭にして隣接する
係合穴10,11に挿入することができる。この断面V
字型の弾性係止部21の挿入は、連結部17を湾曲させ
て、実際には隣接する係合穴10(又は11)の形成間
隔の長さを持つ連結部17を、見掛け上、少し短くして
いるので、連結部17から延びた断面V字型の弾性係止
部21により、上記支点から見た回転半径が長くなって
いても、固定部材16を曲げないで自然に挿入できる。
因に、連結部17が直線形状を持つと、図5に点線で示
すように、断面V字型の弾性係止部21の底部21aが
蓋の側板2bに当たってしまう。
【0020】断面V字型の弾性係止部21は、図6に示
すように、重なった係合穴10,11に圧迫されて弾性
変形されながら挿入され、図7に示すように、先端21
aが係合穴11を乗り越えたときに弾性復帰し、上かま
ち7の前板部7aの内面に係止される。このとき、この
弾性復帰時にパチンという爪が弾ける音を発生するの
で、係止の確認ができる。また、連結部17は断面L字
型の係止部20と断面V字型の弾性係止部21の付け根
が、係合孔10,11に位置合せされ、両側から引っ張
られることにより、直線形状に近付くように延びる。こ
の結果、蓋2の側板部2bと上かまちの前板7aは、図
8に示すように、固定部材16によって固定される。
【0021】この固定は、固定部材16の断面L字型の
係止部20と、断面V字型の弾性係止部21が、夫々、
重なった蓋2の側板部2bと上かまち7の前板部7aを
挟みつけるように係止を行うため、蓋2を強力に固定で
きる。例えば、蓋2の上に他の輸送用容器を段積みした
ときに、その重みで蓋2の天板部2aが下方向に歪んで
側板部2bが上方向に引っ張られた場合でも、蓋2の側
板部2bが固定部材16から外れることはない。
【0022】また、この固定構造における作業は、断面
L字形の係止部20を重なった係合穴10,11に挿入
した後、この断面L字形の係止部20を支点として連結
部17を回転させるので、余り力を加えなくても、断面
V字形の弾性係合部21の底部21aが、隣接する重な
った係合穴10,11に自然に案内され容易な作業とな
る。この後に、断面V字型の弾性係止部21を重なった
係合穴10,11に押し込むときは、断面V形状の部分
を弾性的に狭めるため力を要するが、これは1つの弾性
係合部21を狭めるだけの力でよく、しかも、この押し
込みは、断面V字形の弾性係合部21の直上に力を加え
ることによって行えるので、容易な作業となる。これ
は、図16〜図18で説明した固定部材13の持つ作業
上の問題を解決したものである。
【0023】蓋2の容器本体1からの取外しは、固定部
材16の連結部17と蓋2の側板部2bの間にドライバ
ーの先端部等を引っかけてこじ開け、断面L字型の係止
部20及び断面V字型の弾性係止部21を展開させなが
ら係合穴10,係合穴11から抜くことによって行う。
【0024】尚、蓋2の側板部2bおよび上かまち7の
前板部7aに係合穴10および11を3個連続的に並べ
て形成しているので、重なった係合穴10,11の位置
ズレをドライバー等で修正する場合に、右又は左の係合
穴10および11にドライバー等を差し込みながら、残
り2組の係合穴10,11に固定部材16を挿入するこ
とができ、作業性が良好である。また、係合穴10,1
1を接近した位置に3個連続的に並べて形成しているの
で、ドライバー等を差し込んで蓋の側板部2bを動かし
たとき、薄鉄板からなる側板部2bがコシ折れしても、
このコシ折れ位置は、固定部材16を挿入する係合穴1
0,11から遠く離れた位置になって、作業上の問題は
生じない。
【0025】尚、上記実施形態は、断面V字型の弾性係
止部21を、折り曲げ部19から外側に、折り返すよう
に屈曲形成したものを示しているが、図9に示すよう
に、内側に折り曲げたものを使用してもよい。また、本
実施形態では、固定部材16を帯状弾性板から屈曲形成
したものを示しているが、図10(a)(b)に示すよ
うに、線材から折り曲げ形成したものを使用してもよ
い。図10(a)は断面L字型の係止部20で線材がつ
ながり、図10(b)は断面V字型の弾性係止部21で
線材がつながっているが、使用方法は同じである。ま
た、上記実施例では、連結部17を湾曲させているが、
図11に示すように、断面V字型の弾性係止部21の連
結部側の部分を、断面L字型の係止部20を支点として
回転させたときの回転半径Rに対応する円弧形状として
もよい。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、蓋の側板部と上かまち
の前板部を、重なった2組みの係合穴の位置で、夫々、
固定部材の断面L字型の係止部と断面V字型の弾性係止
部が、連結部との間で挟みつけるように係止するため、
蓋の上かまちへの固定を強固なものにすることができ
る。
【0027】特に、本発明の固定部材は、一端に連結部
からの突出高さが低い断面L字型の係止部を形成してい
るので、波形パネルが挿入されていることによって挿入
スペースが制約された上かまちに対し、固定位置を選ば
ない固定が可能になる。
【0028】この固定部材の取り付け作業は、先に係合
穴に挿入した断面L字型の係止部を支点として回転さ
せ、断面V字形の弾性係合部を、隣接する重なった係合
穴に案内されるように挿入し、断面V字型の弾性係止部
を直上から係合孔に押し込むという手順で行うので、余
り大きな力を要することなく、良好な作業性が得られ
る。
【0029】また、弾性を利用した係止は、断面V字型
の弾性係止部の1つだけであり、弾性復帰時のパチンと
いう爪が弾ける音を利用した係止の確認の失敗をなくす
ことができる。これは、2つの弾性係止部を用いた場合
に、一方に係止不良があっても、他方の係止による音に
よって誤認してしまうことを回避できるという意味であ
る。
【0030】さらに、係合穴を、位置決め穴も含めて複
数個連続的に並べて形成することによって、蓋の側板部
と上かまちの前板部の位置ズレを容易に修正することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の取付構造の分解斜視図である。
【図2】 図1に示した固定部材を拡大して示す平面図
である。
【図3】 図1の取付構造において、蓋の側板部の位置
ズレの修正について説明する斜視図である。
【図4】 図1の取付構造における固定部材と上かまち
内の波形パネルの2つの位置関係(a)(b)を示す断
面図である。
【図5】 図1の取付構造において、固定部材の断面L
字型の係止部を係合穴に挿入した状態を示す断面図であ
る。
【図6】 図5において、断面V字型の弾性係合部を
も、係合穴に挿入した状態を示す断面図である。
【図7】 図5の最終的な取付状態を示す断面図であ
る。
【図8】 図1の取付構造を用いて蓋を容器本体に固定
した状態の要部縦断面図である。
【図9】 断面V字型の弾性係合部の向きを、図2と逆
にした固定部材を示す平面図である。
【図10】 線材で製作した2種の固定部材(a)
(b)を示す平面図である。
【図11】 断面V字型の弾性係合部を湾曲させた固定
部材を示す平面図である。
【図12】 輸送用容器の一例を示す斜視図である。
【図13】 従来の輸送用容器の蓋固定構造を示す斜視
図である。
【図14】 従来の輸送用容器の蓋固定構造を示し、
(a)は要部縦断面図、(b)はクリップと粘着テープ
の斜視図である。
【図15】 連結部の両端に係止爪を有する側板を持つ
固定部材によって、蓋を上かまちに固定する構造を示す
一部断面斜視図である。
【図16】 図15の固定部材の係合穴への挿入開始時
の状態を示す断面図である。
【図17】 図15の固定部材の係合穴への挿入中の状
態を示す断面図である。
【図18】 図15の固定部材の挿入終了時の状態を示
す断面図である。
【図19】 図15の固定部材を使用できる係合穴と波
形パネルとの位置関係を示す断面図である。
【図20】 図15の固定部材を使用できない係合穴と
波形パネルとの位置関係を示す断面図である。 1 容器本体 2 蓋 2b 蓋の側板部 6 波形パネル 7 上かまち 7a 上かまちの前板部 10 蓋の側板部の係合穴 11 上かまちの前板部の係合穴 16 固定部材 17 連結部 18,19 側板(折り曲げ部) 20 断面L字形の係止部 20a 断面L字型の係止部の先端部 21 断面V字型の弾性係止部 21a 断面V字型の弾性係止部の底部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 兒島 正登 千葉県市原市八幡浦1丁目14番1号 株式 会社シンワコーポレーション内 (72)発明者 渋谷 昌宏 千葉県市原市八幡浦1丁目14番1号 株式 会社シンワコーポレーション内 Fターム(参考) 3E061 AA05 AB04 DA07 DB11 3E070 AA25 KA01 KA11 KB05 KC10

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側壁を形成する波形パネルが、その稜線
    を上下に向けて下方から挿入固定され容器本体の上部開
    口縁を形成する上かまちに、周縁に下方に延びる側板部
    を有する蓋を、この側板部が上かまちの外側に嵌まるよ
    うに被せる輸送用容器において、 前記上かまちに、所定の間隔を保って形成された複数の
    係合穴と、 前記蓋の側板部に、上記上かまちの外側に嵌まった状態
    で、上かまちの係合穴と重なる位置に形成された複数の
    係合穴と、 上記上かまち及び蓋の係合穴の形成間隔の長さを持つ連
    結部の両端に、同一方向に延びる折り曲げ部を有し、一
    方の折り曲げ部は、先端部を外側に折り曲げ形成した断
    面L字形の係止部を持ち、他方の折り曲げ部は中間位置
    を折り曲げて形成した断面V字型の弾性係止部を持つ弾
    性素材からなる固定部材とを具備し、 前記上かまちと蓋の側板部の重なった係合孔に、固定部
    材の断面L字型の係止部を、上かまちと蓋の側板部を挟
    むように挿入し、この係止部を支点として回転させ、他
    の上かまちと蓋の重なった係合穴に、断面V字型の弾性
    係止部を幅を狭めながら挿入させ、挿入後に復元した断
    面V字型の弾性係止部の先端を上かまちの内面に係止さ
    せることにより、上かまちに蓋の側板部を固定すること
    を特徴とする輸送用容器の蓋固定構造。
  2. 【請求項2】 前記蓋の側板部の係合穴および前記上か
    まちの係合穴を位置決め穴も含めて複数個連続的に並べ
    て形成すると共に、 必要に応じて前記蓋の側板部に形成した位置決め穴と前
    記上かまちに形成した位置決め穴の双方に位置決め治具
    を挿入して位置ズレを修正しながら、前記固定部材によ
    る上かまちと蓋の側板部の固定を行なうことを特徴とす
    る請求項1記載の輸送用容器の蓋固定構造。
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