JP2001087625A - 排ガス処理装置 - Google Patents

排ガス処理装置

Info

Publication number
JP2001087625A
JP2001087625A JP31280799A JP31280799A JP2001087625A JP 2001087625 A JP2001087625 A JP 2001087625A JP 31280799 A JP31280799 A JP 31280799A JP 31280799 A JP31280799 A JP 31280799A JP 2001087625 A JP2001087625 A JP 2001087625A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust gas
hot air
treatment apparatus
reduction reaction
gas treatment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31280799A
Other languages
English (en)
Inventor
Takao Fukuda
高雄 福田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
EFUTEKKU KK
Original Assignee
EFUTEKKU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by EFUTEKKU KK filed Critical EFUTEKKU KK
Priority to JP31280799A priority Critical patent/JP2001087625A/ja
Publication of JP2001087625A publication Critical patent/JP2001087625A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/20Air quality improvement or preservation, e.g. vehicle emission control or emission reduction by using catalytic converters

Landscapes

  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 排ガスを予熱することなく接触還元工程で急
速に加熱処理する構成を採ることにより装置の小型化と
製作コストの低減化を図ることができる排ガス処理装置
を提供する。 【解決手段】 半導体ウエハの製造処理工程において排
出されるNH,SiH,N,NO等を含んだ排
ガス中のSiHを酸化反応により粉体であるSiO
に変化させてこれをフィルタ13で除去する粉体除去工
程と、排ガスに含まれているNHを触媒層20・・・
を有する還元反応槽内18に導入し、熱風送風機21に
よる熱風をこの槽18内に送出させて、NHを選択接
触還元法によりNに還元反応させるNH除去工程
と、この工程を経た直後の高温排ガスを冷却する冷却工
程と、を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体ウエハの製造
処理のオキシナイトライドプロセスにおいて排出される
排ガス中に含まれるNH(アンモニア),SiH
(シラン),N(窒素),NO(酸化窒素)等を
処理する排ガス処理装置に関し、詳しくは、排ガス中に
含まれるSiHを除去し、続いて、NHを触媒下で
急速加熱して環境に悪影響を与えないNに変化させて
これを外部に排出させる排ガス処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造工程において製造され
た半導体ウエハを処理してこれに集積回路を形成するウ
エハ処理工程は、ウエハ表面に絶縁膜、電気配線、半導
体膜などを形成するためのPVD、CVD、エピタキシ
ャル成長などの手段による薄膜形成工程、ウエハ表面に
酸化膜を形成する酸化処理工程、不純物原子をウエハ中
に添加するドーピング工程、ウエハ表面にフォトレジス
ト膜を塗布して回路パターンを形成するエッチング処理
工程等からなる。
【0003】ウエハ表面に酸化膜を形成する装置には、
常温熱酸化装置、高圧熱酸化装置、プラズマ陽極酸化装
置などがあり、常温熱酸化装置膜形成プロセスでは、ウ
エハに熱酸化膜を形成して、ウエハの製品歩留りを向上
させる手法が採られており、このときの処理ガスとして
比較的高濃度のNOやNOを処理ガスとして使用した
ときにも、使用後は排ガスとして処理工程から外部に排
出していた。
【0004】また、半導体の製造工程においては、半導
体用の素材として高純度珪素が用いられ、この高純度珪
素は珪素の水素化合物であるSiH(シラン)を原料
としており、この微細粒子であるSiOも、前記排ガ
スと一緒に、処理工程から外部に排出していた。
【0005】ところで、NH,SiO等を含む排ガ
スの排出は、環境意識の高まりと、わが国の大気汚染防
止法の度重なる改正で厳しく規制されるに至っており、
これに伴って排ガスを処理する高度な技術も次々に生ま
れ、その装置も出現するに至っており、その最新の技術
の一例として、特開平9−213596号公報に記載の
発明「半導体製造方法ならびにこれに用いる排ガス処理
方法および装置」が挙げられる。
【0006】この特開平9−213596号公報に記載
の排ガス処理装置の構成を、同公報の図2及び明細書中
における記載を引用して説明すると、ハウジング(1
1)には半導体製造装置から排出された窒素酸化物を含
む排ガスの導入口(12)と、希釈ガスの導入口(1
3)とが設けられており、これらの導入口(12,1
3)には希釈ガス混合部(14)が接続され、この希釈
ガス混合部(14)には、筒状のケーシング(1b)を
有し、この中に筒状のセラミックなどからなる充填物
(17)が注入され、ケーシング(1b)の外側に筒状
ヒーター(18)を設けた排ガス予熱部(15)が接続
されており、この排ガス予熱部(15)には選択式接触
還元反応部(20)が接続されており、さらにこの反応
部(20)には還元ガス供給路(21)が接続され、こ
の反応部(20)のケーシング(22)内に触媒が充填
されており、またこのケーシング(22)の外側にはコ
イル状のヒーター(23)が3段に亘って設けられてお
り、この反応部(20)にはさらに水冷式の冷却部(2
4)、ブロワーなどからなる排気部(25)、排ガス出
口(26)が順に接続されたものである。
【0007】前記希釈ガスには、空気又はNHと不活
性ガスとの混合ガスが用いられ、前記希釈ガス混合部
(14)で希釈ガスと混合されて窒素酸化物の濃度が約
1%以下になった排ガスは、排ガス予熱部(15)で3
80℃〜400℃程度に予熱された後、流通過程で所定
温度に下げられて、180°〜250°に保たれた選択
式接触還元反応部(20)内に送られ、ここで還元され
て窒素酸化物が除害された後、外部に排出される。
【0008】NOをNとOに分解することは困難で
あることから、還元ガスを添加することにより触媒の存
在下でNOをNに還元させることができ、このときの
還元ガスとしてNHを用いて、還元ガスがNOとNO
にのみ選択的に反応して、Oとは反応しないように
してある。
【0009】還元ガスとして、NHを用いたときの還
元反応は、次の通りである。 6NO+4NH→5N+6HO 6NO+8NH→7N+12H
【0010】NOの還元触媒としては、Fe,Mnな
どの複合体からなる触媒が用いられている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】この従来技術における
排ガス処理装置は、前述した化学反応式で示すように、
有害なNO及びNO等のNOxを還元させてNに変
化させる点に特徴があり、ここで使用されるNHは触
媒である。ところが現在の半導体ウエハの製造処理のオ
キシナイトライドプロセスにおい排出される排ガスに
は、NOxは含まれていたとしても極微量であり、NH
が多く含まれている。
【0012】このため、NHを処理する手段が必要に
なるが、前述した従来技術の排ガス処理装置では、排ガ
ス中に多量に含まれているNHの処理が十分に行われ
ない。
【0013】また、前述した従来技術の排ガス処理装置
において、排ガスは排ガス予熱部で380℃〜400℃
まで予熱されて、次の工程の選択式接触還元反応部内に
送られ、ここで再び180°〜250°に加熱されて、
選択式接触還元反応部内で直ちに還元反応するのである
が、このように排ガスを一旦予熱させて次工程の還元反
応部で再加熱する場合、大容量の排ガス予熱部が必要に
なり、このため、装置全体が大型になり、広い設置スペ
ースが必要であった。また製作費用も高く、維持費用も
高かった。
【0014】また、排ガス予熱部と選択式接触還元反応
部の加熱手段が、それぞれのケーシングの外側に巻き付
くようにして備えたコイル状のヒーターで構成されてい
るため、反応部内の温度が適温になるまでに時間を要
し、その熱は本装置のハウジング内にも拡散するために
熱効率も悪かった。
【0015】また、上述した従来技術における排ガス処
理装置には、半導体の製造工程において発生するSiH
(シラン)等の副生成粉体の処理工程が無かった。こ
のために、この粉体による触媒等の目詰まりによる圧力
損失が発生して、排ガスの流通の障害になり、還元処理
の効率の低下を招く原因にもなっていた。また、触媒の
寿命を短くする原因にもなっていた。
【0016】当業者である本発明者はこのような現状
と、必要な排ガス処理といえどもコスト削減を要望する
半導体製造業界の要望に対応し、NHを高効率で処理
し、しかもSIHも容易に除去でき、小型で高性能
で、低価格で製造・販売できる排ガス処理装置の開発に
着手した。その結果、次なる発明の排ガス処理装置を完
成するに至った。
【0017】本発明の目的は、半導体ウエハを製造処理
するオキシナイトライドプロセスにおいて排出される排
ガス混合して、この排ガスに含まれるSiHを酸化反
応させた後、粉体となって生成されたSiOをフィル
タで除去し、さらに排ガス中に含まれているNHを、
選択接触還元法によりNに分解処理して環境に安全な
排ガスした後、これを冷却して外部に排出し得るもの
で、排ガスを予熱することなく接触還元工程で急速に加
熱処理する構成を採ることにより装置の小型化と製作コ
ストの低減化を図り、故障が少なく保守点検が容易で、
熱効率が高く、触媒等の目詰まりによる圧力損失が少な
く、触媒の寿命を延ばし得、コンピュータでの自動運転
が可能な、排ガス処理装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに提案される本発明に係る排ガス処理装置の特徴は次
の通りである。
【0019】すなわち、本発明に係る排ガス処理装置
は、半導体ウエハの製造処理工程において排出されるN
,SiH,N,NO等を含んだ排ガス中のS
iHSiHを酸化反応により粉体であるSiO
変化させてこれをフィルタで除去する粉体除去工程と、
排ガスに含まれているNHを触媒層を有する還元反応
槽内に導入し、熱風送風機による熱風をこの槽内に送出
させて、NHを選択接触還元法によりNに還元反応
させるNH除去工程と、この工程を経た直後の高温排
ガスを冷却する冷却工程と、を備えたことを特徴とす
る。
【0020】これにより、NH,SiH,N,N
O等を含んだ排ガスは本装置内に採り入れられ、供給
通路内を流通する段階で混合されて副生成物除去タンク
内に送られる。排ガス中に含まれるSiHは副生成物
除去タンク内の酸素と反応して、粉体であるSiO
変化する。副生成物除去タンクはこのSiOを除去す
るタンクで、このタンクの周壁は円筒状の側壁で形成さ
れており、この側壁の内側に沿った箇所にはSiO
除去するフィルタが備えられており、さらにこのタンク
内にはモータの駆動により回転してフィルタに付着した
SiOを落とすブラシが備えられている。尚、このブ
ラシの作動は排ガス処理の運転停止後において行われ
る。
【0021】ブラシの回転によりフィルタから離脱した
SiOは、落下して副生成物除去タンク下に備えた回
収容器に溜まり、適宜この回収容器を取り出すことによ
り回収される。
【0022】このフィルタに付着したSiOの離脱
は、このように回転ブラシで行われるが、フィルタを振
動させてSiOを離脱させる方法、高圧空気をフィル
タに向けて噴射してSiOを離脱さる方法、又はこれ
ら複数の方法を併用して行っても構わない。
【0023】このようにしてSiO、つまりSiH
が除去された排ガスは、次工程の還元反応槽の下部空間
内に送られる。この反応槽は下部から採り入れられた排
ガスが流通する方向に長くしかもある程度幅広く形成さ
れており、その内側には排ガスの流通をを遮る方向に、
通気性を有する複数の触媒層が多段に形成されており、
各触媒層間には空間が形成されており、還元反応槽の外
側に設置した熱風送風機から送出される熱風が還元反応
槽の下部空間と触媒層間の各空間に送られている。この
ため、還元反応槽の下部空間内に送られた排ガスはこの
空間内で急速に所定温度まで加熱され、この加熱された
状態を維持したまま、触媒層・空間・触媒層・空間・・
を流通する。尚、このときの温度は還元に適した230
℃±10℃であり、さらに最適な温度を挙げれば、23
0℃±5℃である。
【0024】このようして触媒下で排ガスが加熱される
と、NHはNに還元処理される。この処理は従来よ
り公知の選択接触還元法によるもので、処理後の排ガス
は、次工程の冷却工程で冷却された後、外部に排出され
る。冷却工程は冷却ファンにより行われる。
【0025】このような構成を有する本発明の排ガス処
理装置は、ガス検知機、各駆動部、ヒーターの温度制
御、バルブの制御、等はコンピュータにより一元的に行
われる。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の排ガス処理装置の目的及
び構成は以上の通りであり、続いて添付図面に示した1
実施の形態に沿ってその具体的な構成を説明する。
【0027】図1は本発明の1実施の形態による排ガス
処理装置を示すブロック図であり、同図によりこの排ガ
ス処理装置1を説明する。
【0028】半導体製造処理するオキシナイトライドプ
ロセスにおいて排出される排ガスには、NH(アンモ
ニア),SiH(シラン),N(窒素),N
(酸化窒素)等が含まれている。
【0029】本実施の形態による排ガス処理装置1にお
いて、外観を形成するハウジング2にはこの排ガスの導
入口3が設けられており、この導入口3はハウジング2
内で供給路4の一端に接続されており、この供給路4の
途中箇所には流量制御弁5とバルブ6が接続されてお
り、この供給路4の他端は、副生成物除去タンク10の
上端に備えた排ガスの流入口に接続されており、前記導
入口3から本装置1内に採り入れられた排ガスは、この
副生成物除去タンク10内に送られるように構成されて
いる。
【0030】この副生成物除去タンク10は、円筒形状
のケーシング11の内壁に沿った箇所に円筒形状のフィ
ルタ13が備えられており、さらにこのケーシング11
の上端中央にはモーターMが備えられており、このモー
ターMの回転軸はケーシング11内下方に突出し、この
突出軸には、前記フィルタ13の内周壁に沿って回転す
る螺旋ブラシ12が備えられたもので構成されている。
このため、この副生成物除去タンク10内に流入した排
ガス中のSiHは、該タンク10内の酸素と反応し
て、SiO(二酸化珪素)の粉体になる。その化学式
は次の通りである。
【0031】SiH+2O→SiO+2H
【0032】そしてこのSiOは、フィルタ13に付
着することによって除去され、このフィルタ12に付着
したSiOは、螺旋ブラシ12を回転させることによ
り副生成物除去タンク10下部に備えた回収タンク15
内に堆積し、この堆積したSiOは、適宜、回収容器
15を取り出すことにより回収される。
【0033】この回収容器15の上側部には排ガスの流
出口を備えており、この流出口には、次工程に続く排ガ
スの供給路16の一端が接続されている。この供給路1
6の途中箇所にはバルブ17が接続されており、その終
端は、還元反応槽18の下側部に備えた排ガスの流入口
に接続されている。
【0034】この還元反応槽18は、排ガスを選択接触
還元法により加熱、還元反応させる処理触媒筒で構成さ
れている。具体的には、上部を閉鎖した円筒形状の還元
反応槽本体19内の上部空間18cと下部空間18aを
残した中間位置に、その内周面に沿う程度の広さに亘っ
て形成された通気性を有する触媒層20・・が、排ガ
スの流通方向を遮る方向に、複数、所定幅の空間18b
・・・を有する状態で多段に備えられている。
【0035】本実施の形態で用いられている触媒の材料
は次の通りである。一般に触媒としては、ALO,T
iOなどを担体とし、Mn,Fe,Pt,V
Fe,CuO,Mn,Cr,MnO
などを活性体とするものなどが知られており、これら
何れを適用したものであっても構わないが、これらのう
ち、酸化チタン(IV)(TiO)を担体とし、酸化
バナジウム(V)(V)を活性体とする触媒が、
広い温度範囲で活性が高い点で好適である。勿論、これ
ら以外の公知技術の材料からなるフィルタを用いても構
わない。
【0036】個々の触媒層20は、球、俵、リング、円
柱などの形状を有する粒状の触媒単体を金網などの通気
性を有する材料で囲んだものに代表される小さな触媒単
体を集合したもの、金網状又は多孔板状の触媒板を直接
又はスペーサーを介して重ねたタイプのもの及びハニカ
ム構造のもののように大きな形状を有する触媒単体のも
の、などを含め、現在公知技術にとなっている、あらゆ
るタイプのものが適用される。また、個々の触媒層20
・・は同一構造及び素材のものに限らず、別構造及び素
材のものであっても構わない。
【0037】本実施の形態では、個々の触媒層20・・
が排ガスの流通方向を遮断する方向に、複数、備えられ
ていることから、各触媒層20・・自体、空気の流通す
る方向に通気性に富んだものを用いる必要がある。
【0038】還元反応槽18内の上部空間の上部は還元
反応槽18の天板で仕切られており、この天板には、排
ガスの流出口を備えており、この流出口には排ガスを排
出方向に導く供給路25の一端が接続されている。
【0039】還元反応槽18の横外方向には、熱風送風
機21が設置されている。この熱風送風機21は、加熱
したコイルの熱をブロワーで送出するタイプのものが用
いられており、インバーター付きのものが好適である。
この熱風送風機21の熱源をガス又は重油等の燃料の燃
焼熱を利用するものを用いても構わないが、燃焼に伴う
排ガスが発生しないコイルの熱を利用するものが最適で
ある。
【0040】この熱風送風機21から排出される熱風
は、途中で上下に分岐した熱風の供給路22を通じて還
元処理室18内の、下部空間18a内、各触媒層20・
・間の各空間18b内に送られる。図中、23は熱風量
を調節するバルプである。
【0041】このように構成すると、還元反応槽18の
下部空間18a内に送り込まれた排ガスは、先ず、この
空間18a内で急速に230℃±10℃まで加熱され
て、各触媒層20・・を通過し、還元反応槽18の上部
空間18cに至る。尚、この流通過程における排ガスの
温度低下は、熱風送風機21から送られてくる熱風が前
記各空間18b内に届くことで防がれる。
【0042】このようにして、還元反応槽18内に送出
される熱風の温度は、還元反応槽18内で、還元に最適
な230℃±5℃が維持される。
【0043】還元反応槽18内の温度管理は、該反応槽
18の下部側方に備えた温調機24により行われ、具体
的には、例えば、この温調機24に接続した温度計によ
り反応槽18内の温度が検知され、さらにこの検知信号
に基づいて熱風送風機21から送り出す熱風の温度制御
及び風量制御が行われる。
【0044】このようにして還元反応槽18内を流通す
る高温の排ガスは、触媒層20・・の環境下、排ガス中
に含まれるNO,NO等を還元剤にして、選択接触還
元法に基づき還元反応して、排ガス中に含まれているN
がNに変化する。その化学式は次の通りである。
【0045】6NO+4NH→5N+6H 6NO+8NH→7N+12H
【0046】還元後、Nを含む排ガスは、還元反応槽
18内上部の空間18cで冷却されて前記供給路25に
送られる。その冷却は、還元反応槽18の上方の空間1
8a内に備えられており、還元反応槽18外の空気を採
り入れて反応槽18内を冷却するクーリング・エア・フ
ィルタ26で行われる。
【0047】このようにしてある程度冷却された排ガス
は、前記供給路25を通じてブロワー29内に吸引さ
れ、さらにこのブロワー29から冷却用のミキシングボ
ックス30内に送られて、ハウジング2の排出口31か
ら外部に排出される。
【0048】尚、このときの排ガスは未だ比較的高い温
度であり、そのまま外部に排出するよりも温度を下げて
排出するのが好ましい。このため、ハウジング2の空気
導入口32から採り入れた外気を、排ガス冷却用ブロワ
ー31を通じてミキシングボックス30内に強制的に送
出して排ガスを冷却するように構成した。
【0049】本装置1のハウジング2内が熱風ヒーター
21内及び還元反応槽18内から伝わる熱気で高温にな
るのを防ぐため、該ハウジング2の上部には排気口38
が備えられている。
【0050】このような構成を有する本実施の形態に係
る排ガス処理装置1は、各部の作動及び駆動がコンピュ
ータにより制御されて自動運転できるようになってい
る。
【0051】
【発明の効果】以上、説明した本発明に係る排ガス処理
装置によれば、半導体ウエハを製造処理するオキシナイ
トライドプロセスにおいて排出される排ガス混合して、
この排ガスに含まれるSiHを酸化反応させた後、粉
体となって生成されたSiOをフィルタで除去し、適
宜回収することが出来たのである。
【0052】しかも、この工程に続いて、排ガス中に含
まれているNHを選択接触還元法により還元反応させ
て、Nに変えることが出来、この結果、環境に安全な
排ガスとして、冷却後、外部に排出することが出来たの
である。
【0053】しかも、接触還元工程において排ガスを急
速に加熱して処理する構成を採用した結果、従来の選択
接触還元法では必要であった排ガスの予熱室が不要にな
った分、装置の小型化と製作コストの低減化を図ること
が出来たのである。しかも、この予熱室を不要としたこ
とにより、熱効率が格段に高くなり、故障も少なくな
り、保守点検も容易になったのである。また、触媒等の
目詰まりによる圧力損失も少なくなり、触媒の寿命を延
ばすことも出来たのである。
【0054】また、選択接触還元法による還元処理にお
いて、排ガスの流通する方向を遮断する方向に、複数の
触媒層を多段に備えたことにより、排ガスを漏れなく還
元反応させることが出来たのである。
【0055】しかもこの工程における排ガスの温度上昇
を、熱風送風機で一気に行ない、さらにはこの熱風を分
流させて、複数の触媒層近傍に向けて送出するようにし
た結果、漏れなく還元反応させることが出来たのであ
る。
【0056】さらには、このような構成を有する本発明
の排ガス処理装置を、排ガス中に含まれる成分とその含
有量、温度管理、各部の運転制御等がコンピュータで行
わうように構成したことによって、正確な自動制御が可
能になり、しかも無人運転が出来るようになったのであ
る。
【0067】さらに、排ガスの温度降下方法が、乾式で
ある為、設置における付帯設備(木等の配管)が不要に
なり、各種インターロックを装備することも出来るよう
になったのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施の形態による排ガス処理装置を
示すブロック図である。
【符号の説明】
1 排ガス処理装置 2 ハウジング 10 副生成物除去タンク 11 ケーシング 12 螺旋状ブラシ 13 フィルタ 15 貯留室 18 還元反応槽 19 還元反応槽本体 20 触媒層 21 熱風送風機 26 クーリング・エア・フィルタ 29 ブロワー 30 ミキシングボックス 32 排ガス冷却用ブロワー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D002 AA12 AA13 AA26 AC10 BA05 BA12 BA13 BA14 DA07 DA70 GA01 GA03 GB02 GB03 HA02 4D048 AA06 AA07 AA08 AA30 AB01 AB02 AB03 AC04 AC06 BA03Y BA07X BA23X BA25Y BA28Y BA30Y BA35Y BA36Y BA41X BA41Y BB01 BB02 BB07 CA03 CA07 CC32 CC38 CC52 CC61 CD05 DA01 DA06 EA07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体ウエハの製造処理工程において排
    出されるNH,SiH,N,NO等を含んだ排
    ガス中のSiHを酸化反応により粉体であるSiO
    に変化させてこれをフィルタで除去する粉体除去工程
    と、排ガスに含まれているNHを触媒層を有する還元
    反応槽内に導入し、熱風送風機による熱風をこの槽内に
    送出させて、NHを選択接触還元法によりNに還元
    反応させるNH除去工程と、この工程を経た直後の高
    温排ガスを冷却する冷却工程と、を備えたことを特徴と
    する排ガス処理装置。
  2. 【請求項2】 還元反応槽内における排ガスの流通する
    方向に、通気性を有する複数個の触媒層を多段に形成し
    た請求項1に記載の排ガス処理装置。
  3. 【請求項3】 熱風送風機による熱風を分流させて、こ
    れらを還元反応槽内の各触媒層近傍の空間に送風し、還
    元反応槽内を流通する排ガスを還元反応に最適な温度ま
    で急速加熱するように構成した請求項1又は2に記載の
    排ガス処理装置。
  4. 【請求項4】 排ガス中に含まれる成分とその含有量、
    温度管理、各部の運転制御等がコンピュータで行われる
    ように構成した請求項1ないし3に記載の排ガス処理装
    置。
JP31280799A 1999-09-27 1999-09-27 排ガス処理装置 Pending JP2001087625A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31280799A JP2001087625A (ja) 1999-09-27 1999-09-27 排ガス処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31280799A JP2001087625A (ja) 1999-09-27 1999-09-27 排ガス処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001087625A true JP2001087625A (ja) 2001-04-03

Family

ID=18033656

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31280799A Pending JP2001087625A (ja) 1999-09-27 1999-09-27 排ガス処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001087625A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012011346A (ja) * 2010-07-02 2012-01-19 Iwamoto:Kk 消臭消煙装置
CN113390089A (zh) * 2021-06-08 2021-09-14 安徽省新能电气科技有限公司 一种等离子体危险固废处置系统及连锁控制方法
CN114699851A (zh) * 2022-03-21 2022-07-05 武汉宏澳绿色能源工程有限责任公司 一种多晶硅制备用的废气处理装置及其使用方法
JP2023076383A (ja) * 2021-11-22 2023-06-01 財團法人工業技術研究院 可燃性ガス及び亜酸化窒素を同時に除去する装置及び方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012011346A (ja) * 2010-07-02 2012-01-19 Iwamoto:Kk 消臭消煙装置
CN113390089A (zh) * 2021-06-08 2021-09-14 安徽省新能电气科技有限公司 一种等离子体危险固废处置系统及连锁控制方法
JP2023076383A (ja) * 2021-11-22 2023-06-01 財團法人工業技術研究院 可燃性ガス及び亜酸化窒素を同時に除去する装置及び方法
CN114699851A (zh) * 2022-03-21 2022-07-05 武汉宏澳绿色能源工程有限责任公司 一种多晶硅制备用的废气处理装置及其使用方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3280173B2 (ja) 排ガス処理装置
KR100962695B1 (ko) 배기 가스 처리 방법 및 장치
KR100882052B1 (ko) 자외선 경화 시스템용 질소 부화 냉각 공기 모듈
US7494625B2 (en) Systems and methods for removing materials from flue gas via regenerative selective catalytic reduction
US20050085057A1 (en) Gas heating method and gas heating device
JPH06504723A (ja) 触媒再生式熱酸化装置
JP2008508892A (ja) 植物バルク材用焙煎装置及びこの焙煎装置の操作方法
TW201240718A (en) Ammonia detoxification device
JP2010058067A (ja) 脱硝触媒の再生方法、脱硝触媒の再生装置およびこれを用いた排ガス処理装置
US5229071A (en) Catalytic oxidizer for treating fixed quantities of gases
JP2008073665A (ja) 触媒再生方法と触媒再生設備
JP2001087625A (ja) 排ガス処理装置
HU208498B (en) Method for catalytic firing organic compounds and catalytic firing apparatus for firing organic compounds
JP3815815B2 (ja) 半導体装置の製造方法および排ガス処理装置
US20030181063A1 (en) Method for producing water for use in manufacturing semiconductors
JP4919781B2 (ja) 浄化装置および浄化方法
JP3363030B2 (ja) 低濃度有機溶剤ガス処理装置及び処理方法
JP2011220580A (ja) 火葬炉用窒素酸化物削減システム
JPH04290525A (ja) 排ガス処理方法および装置
JP6167685B2 (ja) 排水処理システム
JP2016077969A (ja) 気体処理装置及び気体処理装置の機能再生方法
JP3976939B2 (ja) 小型脱硝・脱硫装置
JP2004327768A (ja) 処理装置及びその運転方法
JP2001054722A (ja) 半導体製造排ガス除去
JPH0347884B2 (ja)