JP2001087317A - 車椅子固定装置 - Google Patents
車椅子固定装置Info
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- JP2001087317A JP2001087317A JP26906199A JP26906199A JP2001087317A JP 2001087317 A JP2001087317 A JP 2001087317A JP 26906199 A JP26906199 A JP 26906199A JP 26906199 A JP26906199 A JP 26906199A JP 2001087317 A JP2001087317 A JP 2001087317A
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- locking
- locking arm
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- arm
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 労力をほとんどかけることなくボタン操作に
より自動的に車椅子を乗り物のフロアー面に固定する車
椅子固定装置を提供する。 【解決手段】 操作装置19を操作してモーター8を作
動し、ねじ軸11を回転させ、ねじ軸11と螺合する螺
合金具13を移動させる。螺合金具13が移動してワイ
ヤ15を引張し、係止アーム4を起立させ係止アーム4
の起立後係止部5を下方へ移動させる。又係止アーム4
は起立しながら開閉扉6を開け、かつ起立状態で開閉扉
を開状態に保つ。係止部5が下方へ移動すると、係止部
5と車椅子2の下方フレーム2aが強く係合して車椅子
2をワゴン車1等の乗り物のフロアー面1aにしっかり
と固定する。又車椅子の固定の解除は上記の逆の過程を
たどる。
より自動的に車椅子を乗り物のフロアー面に固定する車
椅子固定装置を提供する。 【解決手段】 操作装置19を操作してモーター8を作
動し、ねじ軸11を回転させ、ねじ軸11と螺合する螺
合金具13を移動させる。螺合金具13が移動してワイ
ヤ15を引張し、係止アーム4を起立させ係止アーム4
の起立後係止部5を下方へ移動させる。又係止アーム4
は起立しながら開閉扉6を開け、かつ起立状態で開閉扉
を開状態に保つ。係止部5が下方へ移動すると、係止部
5と車椅子2の下方フレーム2aが強く係合して車椅子
2をワゴン車1等の乗り物のフロアー面1aにしっかり
と固定する。又車椅子の固定の解除は上記の逆の過程を
たどる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車椅子をワゴン車
・飛行機・船舶などの乗り物にのせて移動する際、車椅
子を乗り物の床面にしっかりと固定し、乗り物の加速時
や減速時等に乗り物が揺れても車椅子が動かないように
することで車椅子に乗った人が安全に移動出来るように
し、目的地に到着すると車椅子の固定の解除を行ない車
椅子を乗り物からおろすようにする車椅子固定装置に関
するものである。
・飛行機・船舶などの乗り物にのせて移動する際、車椅
子を乗り物の床面にしっかりと固定し、乗り物の加速時
や減速時等に乗り物が揺れても車椅子が動かないように
することで車椅子に乗った人が安全に移動出来るように
し、目的地に到着すると車椅子の固定の解除を行ない車
椅子を乗り物からおろすようにする車椅子固定装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来は、埋め込みレール式や床下格納式
の車椅子固定装置が使用されていた。埋め込みレール式
は、人力により固定金具の基端部をレールに嵌合させて
固定金具を所定の位置までスライドさせた後、固定金具
のフック部を車椅子の下方フレームに係合させ、増締め
してフック部を固定金具に固定し、車椅子を車両等に固
定する方式である。又床下格納式は、人力により格納部
の開閉扉を開き、固定金具を起こし、フック部を車椅子
の下方フレームに係合させ、増締めしてフック部を固定
金具に固定し、車椅子を車両等に固定する方式である。
車椅子の下方フレームが車椅子の左右の車輪の内側にあ
りかつ座席の下方の狭い箇所にあるため、固定金具のフ
ック部を下方フレームに係合させて車椅子を固定する作
業に手間どっていた。又車両の荷台などのスペースが狭
い場所では特に作業が難しくて手間どっていた。
の車椅子固定装置が使用されていた。埋め込みレール式
は、人力により固定金具の基端部をレールに嵌合させて
固定金具を所定の位置までスライドさせた後、固定金具
のフック部を車椅子の下方フレームに係合させ、増締め
してフック部を固定金具に固定し、車椅子を車両等に固
定する方式である。又床下格納式は、人力により格納部
の開閉扉を開き、固定金具を起こし、フック部を車椅子
の下方フレームに係合させ、増締めしてフック部を固定
金具に固定し、車椅子を車両等に固定する方式である。
車椅子の下方フレームが車椅子の左右の車輪の内側にあ
りかつ座席の下方の狭い箇所にあるため、固定金具のフ
ック部を下方フレームに係合させて車椅子を固定する作
業に手間どっていた。又車両の荷台などのスペースが狭
い場所では特に作業が難しくて手間どっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は従来のこれらの問題を解消し、人の手をほと
んどわずらわせることなくボタン操作を行なうだけで電
動で自動的に開閉扉を開閉し車椅子の固定ができる車椅
子固定装置を提供することにある。
する課題は従来のこれらの問題を解消し、人の手をほと
んどわずらわせることなくボタン操作を行なうだけで電
動で自動的に開閉扉を開閉し車椅子の固定ができる車椅
子固定装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決した本
発明の構成は、 1) 車椅子を載置する床面の一部を開口し、床面の下
方より床面の上方へ起立自在な係止アームを前記開口の
下方空間に設け、車椅子の下方のフレームと係合する係
止部を係止アームの先端部分に係止アームの長手方向に
進退自在に設け、ボタン操作により操作される電動の動
力源で係止アームを起立させかつ係止アームの起立の終
了後に係止部を退動させる駆動機構を設け、電動の動力
源により係止アームが起立して係止アームの起立終了後
に係止部を下方に退動して車椅子の下方のフレームと係
合して車椅子を固定するようにしたことを特徴とする車
椅子固定装置 2) 開口に第1バネで閉じ方向に付勢された開閉扉を
設け、係止アームの起立により係止アームが開閉扉を押
動して開閉扉を開くようにした前記1)記載の車椅子固
定装置 3) 駆動機構は、係止アームの基端部を床面の下方空
間内で軸支し、同軸支まわりに回転して係止アームが下
方に伏動するように第2バネで係止アームを付勢し、ス
プリングで係止部を係止アームの先端部から進出する方
向に付勢し、係止部の下端にワイヤの一端を結着し、ワ
イヤを引くとワイヤの引張力で係止アームが起立するよ
うにワイヤを掛け渡し、しかも係止アームが起立した後
に係止部が退動するように第2バネとスプリングのバネ
力を設定し、電動の動力源により前記ワイヤの引きと繰
り出しができる構造とした前記1)〜2)いずれかに記
載の車椅子固定装置 4) 車椅子の下方のフレームの左右部分をそれぞれ係
止する係止部を備えた係止アームを左右対に設け、車椅
子の車輪の内側から車輪の外側に向けて係止アームが起
立して左右対の係止部が下方のフレームの左右部分をそ
れぞれ係止する前記1)〜3)いずれかに記載の車椅子
固定装置 5) 電動の動力源を正転及び逆転出来るモーターと
し、同モーターの出力でねじ軸を回動し、同ねじ軸に螺
合する螺合金具に第1プーリーを取り付け、ねじ軸に対
して左右対称に一対の係止アームを配置し、同係止アー
ムの基端部を枢支し、同枢支軸に第2プーリーを軸着
し、左右の係止部の下端に結着したワイヤを第2プーリ
ーと第1プーリーを介して掛け渡して連結した前記4)
記載の車椅子固定装置 6) 下伏状態の係止アームの起立により開閉扉を押動
して開閉扉を開けるようにローラーを係止アームに取り
付けて、係止アームの起立によりローラーで開閉扉を押
動して開閉扉を開けてかつ開状態を保持する前記2)〜
5)いずれかに記載の車椅子固定装置にある。
発明の構成は、 1) 車椅子を載置する床面の一部を開口し、床面の下
方より床面の上方へ起立自在な係止アームを前記開口の
下方空間に設け、車椅子の下方のフレームと係合する係
止部を係止アームの先端部分に係止アームの長手方向に
進退自在に設け、ボタン操作により操作される電動の動
力源で係止アームを起立させかつ係止アームの起立の終
了後に係止部を退動させる駆動機構を設け、電動の動力
源により係止アームが起立して係止アームの起立終了後
に係止部を下方に退動して車椅子の下方のフレームと係
合して車椅子を固定するようにしたことを特徴とする車
椅子固定装置 2) 開口に第1バネで閉じ方向に付勢された開閉扉を
設け、係止アームの起立により係止アームが開閉扉を押
動して開閉扉を開くようにした前記1)記載の車椅子固
定装置 3) 駆動機構は、係止アームの基端部を床面の下方空
間内で軸支し、同軸支まわりに回転して係止アームが下
方に伏動するように第2バネで係止アームを付勢し、ス
プリングで係止部を係止アームの先端部から進出する方
向に付勢し、係止部の下端にワイヤの一端を結着し、ワ
イヤを引くとワイヤの引張力で係止アームが起立するよ
うにワイヤを掛け渡し、しかも係止アームが起立した後
に係止部が退動するように第2バネとスプリングのバネ
力を設定し、電動の動力源により前記ワイヤの引きと繰
り出しができる構造とした前記1)〜2)いずれかに記
載の車椅子固定装置 4) 車椅子の下方のフレームの左右部分をそれぞれ係
止する係止部を備えた係止アームを左右対に設け、車椅
子の車輪の内側から車輪の外側に向けて係止アームが起
立して左右対の係止部が下方のフレームの左右部分をそ
れぞれ係止する前記1)〜3)いずれかに記載の車椅子
固定装置 5) 電動の動力源を正転及び逆転出来るモーターと
し、同モーターの出力でねじ軸を回動し、同ねじ軸に螺
合する螺合金具に第1プーリーを取り付け、ねじ軸に対
して左右対称に一対の係止アームを配置し、同係止アー
ムの基端部を枢支し、同枢支軸に第2プーリーを軸着
し、左右の係止部の下端に結着したワイヤを第2プーリ
ーと第1プーリーを介して掛け渡して連結した前記4)
記載の車椅子固定装置 6) 下伏状態の係止アームの起立により開閉扉を押動
して開閉扉を開けるようにローラーを係止アームに取り
付けて、係止アームの起立によりローラーで開閉扉を押
動して開閉扉を開けてかつ開状態を保持する前記2)〜
5)いずれかに記載の車椅子固定装置にある。
【0005】
【作用】電動の動力源の作動により駆動機構が働いて、
下伏状態にある係止アームが起立を始める。係止アーム
の起立終了後に、係止部が係止アームの長手方向に退動
を始める。係止部が退動すると、係止部と車椅子の下方
のフレームとが係合して車椅子が固定されるようにな
る。開口に第1バネで付勢された開閉扉を設けたもの
は、係止アームが起立を始めると係止アームの一部が開
閉扉に当接し、係止アームが開閉扉を押動して開閉扉を
開け始める。係止アームの起立が終了すると開閉扉も開
状態となる。
下伏状態にある係止アームが起立を始める。係止アーム
の起立終了後に、係止部が係止アームの長手方向に退動
を始める。係止部が退動すると、係止部と車椅子の下方
のフレームとが係合して車椅子が固定されるようにな
る。開口に第1バネで付勢された開閉扉を設けたもの
は、係止アームが起立を始めると係止アームの一部が開
閉扉に当接し、係止アームが開閉扉を押動して開閉扉を
開け始める。係止アームの起立が終了すると開閉扉も開
状態となる。
【0006】
【発明の実施の形態】係止アーム及び係止部の素材とし
ては、金属,プラスチック等がある。車椅子の下方のフ
レームの係止箇所としては、車椅子と人間との合わせた
状態の重心の位置近くかその前方の位置が車椅子の反転
がないので好ましい。第2バネで係止アームを下方に伏
動するように付勢する方が、係止アームの起立のみを電
動の動力源で行なえばいいので車椅子固定装置の構造を
簡単にすることが出きるので望ましい。スプリングで係
止部を上方に進出するように付勢する方が、係止部の退
動のみを電動の動力源で行なえばいいので車椅子固定装
置の構造を簡単にすることが出きるので望ましい。車椅
子の下方のフレームの左右部分をそれぞれ係止するよう
係止アームを左右対に設けて車椅子の車輪の内側から車
輪の外側へ向かい起立するようにした方が、狭いスペー
スに係止アームを格納でき、車椅子固定装置全体をコン
パクトにすることが出来るので望ましい。係止アームへ
のワイヤの掛け渡し方は、係止アームの基端部に取り付
けたプーリーにワイヤを掛け渡す方法と、前記の方法よ
りも強いモーメントが係止アームにかかるように係止ア
ームの基端部の最外面よりもさらに外側に離れた箇所に
ワイヤの折り返し部を設け、同折り返し部に一旦ワイヤ
を係合させた後に、ワイヤを係止アームの基端部の上方
部分から係止アーム内へと掛け渡す方法がある。前記折
り返し部は、プーリーに限らずシャフト等のようなもの
でも利用できる。係止部の形状としては、先端部分を二
又に分岐させたものもある。車椅子の下方のフレームと
係合する係止部の下面部分にゴムを貼り付けて、下方の
フレームとの係合をより確実にする方法もある。係止部
の基端部分に係止部の外面より突出するようピンを取り
付け、又同ピンの外径よりやや大きい内寸に設定された
長穴を係止アームの先端部分に加工し、前記ピンを同長
穴に挿入し、前記ピンと長穴の端部を当接させることで
係止部の進動及び退動を止める方法もある。係止アーム
の起立後に係止部が退動する一連の動作は、係止アーム
の起立がまず先に始まるが、係止アームの起立途中で係
止部が少し退動することもある。しかし車椅子の下方の
フレームと係合出来る範囲内であれば係止アームの起立
途中で係止部が少し退動してもよい。係止アームの起立
の終了の方法には、所定の角度で係止アームが起立を終
了するように駆動機構の設定を行なう方法と、係止アー
ム又は係止部を車椅子の下方のフレームに当接させて係
止アームの起立を終了させる方法とがある。係止アーム
の配置数には、1本の場合,一対の場合,3本の場合,
複数対の場合があるが、一対又は複数対の場合が車椅子
に均等に力がかかり車椅子を確実に固定出来る。駆動機
構としては、1つの駆動機構で1組の係止アーム及び係
止部を動かす場合と1つの駆動機構で複数組の係止アー
ム及び係止部を動かす場合がある。
ては、金属,プラスチック等がある。車椅子の下方のフ
レームの係止箇所としては、車椅子と人間との合わせた
状態の重心の位置近くかその前方の位置が車椅子の反転
がないので好ましい。第2バネで係止アームを下方に伏
動するように付勢する方が、係止アームの起立のみを電
動の動力源で行なえばいいので車椅子固定装置の構造を
簡単にすることが出きるので望ましい。スプリングで係
止部を上方に進出するように付勢する方が、係止部の退
動のみを電動の動力源で行なえばいいので車椅子固定装
置の構造を簡単にすることが出きるので望ましい。車椅
子の下方のフレームの左右部分をそれぞれ係止するよう
係止アームを左右対に設けて車椅子の車輪の内側から車
輪の外側へ向かい起立するようにした方が、狭いスペー
スに係止アームを格納でき、車椅子固定装置全体をコン
パクトにすることが出来るので望ましい。係止アームへ
のワイヤの掛け渡し方は、係止アームの基端部に取り付
けたプーリーにワイヤを掛け渡す方法と、前記の方法よ
りも強いモーメントが係止アームにかかるように係止ア
ームの基端部の最外面よりもさらに外側に離れた箇所に
ワイヤの折り返し部を設け、同折り返し部に一旦ワイヤ
を係合させた後に、ワイヤを係止アームの基端部の上方
部分から係止アーム内へと掛け渡す方法がある。前記折
り返し部は、プーリーに限らずシャフト等のようなもの
でも利用できる。係止部の形状としては、先端部分を二
又に分岐させたものもある。車椅子の下方のフレームと
係合する係止部の下面部分にゴムを貼り付けて、下方の
フレームとの係合をより確実にする方法もある。係止部
の基端部分に係止部の外面より突出するようピンを取り
付け、又同ピンの外径よりやや大きい内寸に設定された
長穴を係止アームの先端部分に加工し、前記ピンを同長
穴に挿入し、前記ピンと長穴の端部を当接させることで
係止部の進動及び退動を止める方法もある。係止アーム
の起立後に係止部が退動する一連の動作は、係止アーム
の起立がまず先に始まるが、係止アームの起立途中で係
止部が少し退動することもある。しかし車椅子の下方の
フレームと係合出来る範囲内であれば係止アームの起立
途中で係止部が少し退動してもよい。係止アームの起立
の終了の方法には、所定の角度で係止アームが起立を終
了するように駆動機構の設定を行なう方法と、係止アー
ム又は係止部を車椅子の下方のフレームに当接させて係
止アームの起立を終了させる方法とがある。係止アーム
の配置数には、1本の場合,一対の場合,3本の場合,
複数対の場合があるが、一対又は複数対の場合が車椅子
に均等に力がかかり車椅子を確実に固定出来る。駆動機
構としては、1つの駆動機構で1組の係止アーム及び係
止部を動かす場合と1つの駆動機構で複数組の係止アー
ム及び係止部を動かす場合がある。
【0007】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。図1〜10に示す実施例は、ワゴン車の荷台に取り
付けられ、車椅子をワゴン車の荷台に固定して、身体不
自由な人を車椅子にのせて移動できるようにした車椅子
固定装置の例である。車椅子を載置するワゴン車のフロ
アー面の開口に、開閉扉を設ける。同開口の下方空間に
左右一対の係止アームを対向状態で設ける。係止部を係
止アームの先端部分の内部に進退自在に設ける。モータ
ーの作動によりねじ軸を回転し、ねじ軸と螺合する螺合
金具を前後方向に移動させ、ワイヤの引きと繰り出しを
行なうようにする。同ワイヤの引きと繰り出しで係止ア
ームの起伏と開閉扉の開閉及び係止部の進退を行なう。
同ワイヤの引張で係止部を退動させ、係止部と車椅子の
下方フレームとを係合させて車椅子を固定するように構
成している。図1は、実施例の装置をワゴン車に取り付
け同装置で車椅子を固定している状態の説明図である。
図2は、実施例の装置を用いて車椅子を固定している状
態を示す背面図である。図3は、実施例の装置と車椅子
の固定の拡大図である。図4は、図2のA−A断面図で
ある。図5は、実施例の開閉扉を閉じた状態を示す平面
図である。図6は、実施例の開閉扉を開けた状態を示す
平面図である。図7は、実施例のワイヤのかけ方を示す
説明図である。図8は、実施例の正面図である。図9
は、実施例の側面図である。図10は、図9のB−B断
面図である。
る。図1〜10に示す実施例は、ワゴン車の荷台に取り
付けられ、車椅子をワゴン車の荷台に固定して、身体不
自由な人を車椅子にのせて移動できるようにした車椅子
固定装置の例である。車椅子を載置するワゴン車のフロ
アー面の開口に、開閉扉を設ける。同開口の下方空間に
左右一対の係止アームを対向状態で設ける。係止部を係
止アームの先端部分の内部に進退自在に設ける。モータ
ーの作動によりねじ軸を回転し、ねじ軸と螺合する螺合
金具を前後方向に移動させ、ワイヤの引きと繰り出しを
行なうようにする。同ワイヤの引きと繰り出しで係止ア
ームの起伏と開閉扉の開閉及び係止部の進退を行なう。
同ワイヤの引張で係止部を退動させ、係止部と車椅子の
下方フレームとを係合させて車椅子を固定するように構
成している。図1は、実施例の装置をワゴン車に取り付
け同装置で車椅子を固定している状態の説明図である。
図2は、実施例の装置を用いて車椅子を固定している状
態を示す背面図である。図3は、実施例の装置と車椅子
の固定の拡大図である。図4は、図2のA−A断面図で
ある。図5は、実施例の開閉扉を閉じた状態を示す平面
図である。図6は、実施例の開閉扉を開けた状態を示す
平面図である。図7は、実施例のワイヤのかけ方を示す
説明図である。図8は、実施例の正面図である。図9
は、実施例の側面図である。図10は、図9のB−B断
面図である。
【0008】図中、1はワゴン車、1aはワゴン車1の
フロアー面、2は車椅子、2aは車椅子2の下部フレー
ム、2bは車椅子2の車輪、2cは車椅子2の座席、2
dは車椅子2の足置き部、2eは車椅子2の補助輪、2
fは車椅子2のキャップ、3は車椅子固定装置、4は車
椅子固定装置3の係止アームで角筒形状をしている。4
aは係止アーム4の基端部を枢支する枢支軸で第2プー
リー4bを軸着するためにスプライン加工が施されてい
る。4bは係止アーム4の第2プーリーで枢支軸4aに
取り付ける。4cは枢支軸4aに取り付けられた第2バ
ネで,一端が係止アーム4の基端部の内壁に当接し他端
がプレート17に当接して係止アーム4を下方に伏動す
るように付勢する。4dは係止アーム4の内部に取り付
けられたスプリングで,係止部5を係止アーム4の先端
部分から進出するように付勢する。4eは係止アーム4
の側面に取り付けられたローラで,係止アーム4の起立
に伴い開閉扉6を押動して開閉扉6を開ける。4fは係
止アーム4の上部に加工された長穴、5は係止アーム4
の内部に進退自在に挿入されている係止部、5aは係止
部5の先端部に取り付けられたフックで車椅子2の下方
フレーム2aと係合する。5bは係止部5の下部に取り
付けられたピンで,係止アーム4の長穴4fに挿入され
長穴4fと当接することで係止部5の進退を規制する。
5cはピン5bに取り付けられているワイヤ端止着金
具、6は開閉扉、6aは開閉扉6の底面、6bは開閉扉
6とワゴン車1のフロアー面1aに取り付ける蝶番、6
cは開閉扉6をフロアー面1a方向に付勢する第1バ
ネ、7は下方空間内でねじ軸11とモーター8を取り付
ける固定プレート、8は正転逆転できるブレーキ付のモ
ーター、8aはモーター8の出力軸、9は出力軸8aに
取り付けられた第1歯車、10は固定プレート7に取り
付けられたねじ軸11の軸受、11はねじ軸、12はね
じ軸11の先端部に取り付けられた第2歯車で第1歯車
9と係合する。13はねじ軸11と螺合する螺合金具で
移動時にねじ軸11と干渉しないように中空構造となっ
ている。13aは螺合金具13の先端部に取り付けられ
る第1プーリー、14は左右一対の第3プーリー、15
は伸縮しない材質であり又所定の長さに設定されている
ワイヤで,第1プーリー13a・第2プーリー4b・第
3プーリー14に掛け渡され両端部を係止部5のワイヤ
端止着金具5cで止着する。16は固定アングルでワゴ
ン車1のフロアー面1aに固定され係止アーム4の枢支
軸4aの軸受もかねる。17はプレートで固定アングル
16に溶着し又第3プーリー14を取り付けている。1
8は底板でワゴン車1のフロアー面1aに固定され又固
定プレート7が取り付けてある。19はモーター8の操
作装置、19aは操作装置19の操作ボタンである。ワ
イヤ15の掛け渡し方は、図7に示すようにねじ軸11
を中心にして左右対称になるようにしている。
フロアー面、2は車椅子、2aは車椅子2の下部フレー
ム、2bは車椅子2の車輪、2cは車椅子2の座席、2
dは車椅子2の足置き部、2eは車椅子2の補助輪、2
fは車椅子2のキャップ、3は車椅子固定装置、4は車
椅子固定装置3の係止アームで角筒形状をしている。4
aは係止アーム4の基端部を枢支する枢支軸で第2プー
リー4bを軸着するためにスプライン加工が施されてい
る。4bは係止アーム4の第2プーリーで枢支軸4aに
取り付ける。4cは枢支軸4aに取り付けられた第2バ
ネで,一端が係止アーム4の基端部の内壁に当接し他端
がプレート17に当接して係止アーム4を下方に伏動す
るように付勢する。4dは係止アーム4の内部に取り付
けられたスプリングで,係止部5を係止アーム4の先端
部分から進出するように付勢する。4eは係止アーム4
の側面に取り付けられたローラで,係止アーム4の起立
に伴い開閉扉6を押動して開閉扉6を開ける。4fは係
止アーム4の上部に加工された長穴、5は係止アーム4
の内部に進退自在に挿入されている係止部、5aは係止
部5の先端部に取り付けられたフックで車椅子2の下方
フレーム2aと係合する。5bは係止部5の下部に取り
付けられたピンで,係止アーム4の長穴4fに挿入され
長穴4fと当接することで係止部5の進退を規制する。
5cはピン5bに取り付けられているワイヤ端止着金
具、6は開閉扉、6aは開閉扉6の底面、6bは開閉扉
6とワゴン車1のフロアー面1aに取り付ける蝶番、6
cは開閉扉6をフロアー面1a方向に付勢する第1バ
ネ、7は下方空間内でねじ軸11とモーター8を取り付
ける固定プレート、8は正転逆転できるブレーキ付のモ
ーター、8aはモーター8の出力軸、9は出力軸8aに
取り付けられた第1歯車、10は固定プレート7に取り
付けられたねじ軸11の軸受、11はねじ軸、12はね
じ軸11の先端部に取り付けられた第2歯車で第1歯車
9と係合する。13はねじ軸11と螺合する螺合金具で
移動時にねじ軸11と干渉しないように中空構造となっ
ている。13aは螺合金具13の先端部に取り付けられ
る第1プーリー、14は左右一対の第3プーリー、15
は伸縮しない材質であり又所定の長さに設定されている
ワイヤで,第1プーリー13a・第2プーリー4b・第
3プーリー14に掛け渡され両端部を係止部5のワイヤ
端止着金具5cで止着する。16は固定アングルでワゴ
ン車1のフロアー面1aに固定され係止アーム4の枢支
軸4aの軸受もかねる。17はプレートで固定アングル
16に溶着し又第3プーリー14を取り付けている。1
8は底板でワゴン車1のフロアー面1aに固定され又固
定プレート7が取り付けてある。19はモーター8の操
作装置、19aは操作装置19の操作ボタンである。ワ
イヤ15の掛け渡し方は、図7に示すようにねじ軸11
を中心にして左右対称になるようにしている。
【0009】以下このように構成された本実施例の動作
について説明する。人の手により車椅子2を持ち上げ、
ワゴン車1の荷台にのせ、車椅子2の下方フレーム2a
と係止部5が係合できる適正な位置に車椅子2を載置す
る。図6に示すように操作装置19のボタン操作により
モーター8を作動させると、モーター8の出力軸8aが
回転し、出力軸8aに軸着された第1歯車9が回転をは
じめる。第1歯車9が回転をはじめると、第2歯車12
が第1歯車9と係合して回転をはじめる。第2歯車12
はねじ軸11に軸着されているので、第2歯車12の回
転によりねじ軸11が回転をはじめる。ねじ軸11に螺
合した螺合金具13は、ねじ軸11と螺合しかつワゴン
車1のフロアー面1aと床板18とで回転しないように
拘束されている。そのためねじ軸11が回転すると、螺
合金具13はねじ軸11に沿って係止アーム4との距離
が離れる方向(以下後方向と呼ぶ)に移動をはじめる。
螺合金具13が後方向に移動をはじめると、螺合金具1
3に取り付けてある第1プーリー13aによりワイヤ1
5が後方向に引き寄せられワイヤ15に引張力が発生す
る。ワイヤ15が後方向に引き寄せられると、図10に
示すようにワイヤ15の端部がワイヤ止着金具5cで止
着されているので、係止部5がワイヤ15の引張力によ
り係止アーム4の基端方向に引き寄せられようとする
が、同時に係止部5はスプリング4dで上方へ付勢され
ているため所定以上の引張力が働かないとスプリング4
dに抗して引き寄せることができない。又図10に示す
ように枢支軸4aの中心より第2プーリー4bのほぼ半
径分だけ偏心した箇所にワイヤ15が掛け渡されている
ので、ワイヤ15の引張力がモーメントとして働き枢支
軸4aを回転中心として係止アーム4を起立させるトル
クが発生する。同じ引張力が働くとスプリング4dより
も先に第2バネ4cがねじられるようにスプリング4d
と第2バネ4cのバネ力を設定しているので、ワイヤ1
5の引張力が所定の力以上になると、係止アーム4を起
立させようとするトルクが係止アーム4を下方に付勢し
ようとする第2バネ4cのバネ力にまさることとなり、
第2バネ4cがねじられ始めて、係止アーム4が起立を
始める。係止アーム4が起立をはじめると、係止アーム
4の側面に取り付けたローラー4eが開閉扉6の底面6
aに当接し、係止アーム4の起立により第1バネ6cの
バネ力に抗して開閉扉6が開けられはじめる。さらに螺
合金具13が後方向に移動すると、さらに係止アーム4
が起立を続けて係止アーム4の係止部5が車椅子2の下
方フレーム2aの側面に当接し、係止アーム4がそれ以
上起立できなくなり、係止アーム4の起立が終了する。
この状態でさらに螺合金具13が後方向に移動すると、
ワイヤ15の引張力により係止部5が下方へ引き寄せら
れ始める。係止部5が下方へ引き寄せられ始めると、ワ
イヤ15の引張力がスプリング4dに作用し、スプリン
グ4dが圧縮されて係止部5が下方へ移動しはじめる。
係止部5が下方へ移動すると、車椅子2の下方フレーム
2aの外周面と係止部5のフック5aの下面が当接し、
その後左右の係止部5と左右の車椅子2の下方フレーム
2aが同時に強く係合することとなり、車椅子2がワゴ
ン車1のフロアー面1aに対してしっかり固定され、同
時にモーター8はオーバートルクとなってトルクスイッ
チで停止する。モーター8が停止すると、モーター8の
ブレーキ及びねじ軸11と螺合金具13との螺合により
係止アーム4の起立状態が保持される。又開閉扉6は、
起立状態にある係止アーム4によって開状態に保持され
る。
について説明する。人の手により車椅子2を持ち上げ、
ワゴン車1の荷台にのせ、車椅子2の下方フレーム2a
と係止部5が係合できる適正な位置に車椅子2を載置す
る。図6に示すように操作装置19のボタン操作により
モーター8を作動させると、モーター8の出力軸8aが
回転し、出力軸8aに軸着された第1歯車9が回転をは
じめる。第1歯車9が回転をはじめると、第2歯車12
が第1歯車9と係合して回転をはじめる。第2歯車12
はねじ軸11に軸着されているので、第2歯車12の回
転によりねじ軸11が回転をはじめる。ねじ軸11に螺
合した螺合金具13は、ねじ軸11と螺合しかつワゴン
車1のフロアー面1aと床板18とで回転しないように
拘束されている。そのためねじ軸11が回転すると、螺
合金具13はねじ軸11に沿って係止アーム4との距離
が離れる方向(以下後方向と呼ぶ)に移動をはじめる。
螺合金具13が後方向に移動をはじめると、螺合金具1
3に取り付けてある第1プーリー13aによりワイヤ1
5が後方向に引き寄せられワイヤ15に引張力が発生す
る。ワイヤ15が後方向に引き寄せられると、図10に
示すようにワイヤ15の端部がワイヤ止着金具5cで止
着されているので、係止部5がワイヤ15の引張力によ
り係止アーム4の基端方向に引き寄せられようとする
が、同時に係止部5はスプリング4dで上方へ付勢され
ているため所定以上の引張力が働かないとスプリング4
dに抗して引き寄せることができない。又図10に示す
ように枢支軸4aの中心より第2プーリー4bのほぼ半
径分だけ偏心した箇所にワイヤ15が掛け渡されている
ので、ワイヤ15の引張力がモーメントとして働き枢支
軸4aを回転中心として係止アーム4を起立させるトル
クが発生する。同じ引張力が働くとスプリング4dより
も先に第2バネ4cがねじられるようにスプリング4d
と第2バネ4cのバネ力を設定しているので、ワイヤ1
5の引張力が所定の力以上になると、係止アーム4を起
立させようとするトルクが係止アーム4を下方に付勢し
ようとする第2バネ4cのバネ力にまさることとなり、
第2バネ4cがねじられ始めて、係止アーム4が起立を
始める。係止アーム4が起立をはじめると、係止アーム
4の側面に取り付けたローラー4eが開閉扉6の底面6
aに当接し、係止アーム4の起立により第1バネ6cの
バネ力に抗して開閉扉6が開けられはじめる。さらに螺
合金具13が後方向に移動すると、さらに係止アーム4
が起立を続けて係止アーム4の係止部5が車椅子2の下
方フレーム2aの側面に当接し、係止アーム4がそれ以
上起立できなくなり、係止アーム4の起立が終了する。
この状態でさらに螺合金具13が後方向に移動すると、
ワイヤ15の引張力により係止部5が下方へ引き寄せら
れ始める。係止部5が下方へ引き寄せられ始めると、ワ
イヤ15の引張力がスプリング4dに作用し、スプリン
グ4dが圧縮されて係止部5が下方へ移動しはじめる。
係止部5が下方へ移動すると、車椅子2の下方フレーム
2aの外周面と係止部5のフック5aの下面が当接し、
その後左右の係止部5と左右の車椅子2の下方フレーム
2aが同時に強く係合することとなり、車椅子2がワゴ
ン車1のフロアー面1aに対してしっかり固定され、同
時にモーター8はオーバートルクとなってトルクスイッ
チで停止する。モーター8が停止すると、モーター8の
ブレーキ及びねじ軸11と螺合金具13との螺合により
係止アーム4の起立状態が保持される。又開閉扉6は、
起立状態にある係止アーム4によって開状態に保持され
る。
【0010】又車椅子2の固定を解除する時は、操作装
置19の解除のボタンを押すとモーター8が逆転し、螺
合金具13が前方向に移動してワイヤ15の引張力が弱
くなる。ワイヤ15の引張力が弱くなると、スプリング
4dが徐々に伸動し、フック5aが上動をはじめる。フ
ック5aが上動をはじめても、フック5aと車椅子2の
下方フレーム2aとが係合している間は係止アーム4は
伏動することができない。フック5aが上動を続ける
と、フック5aと車椅子2の下方フレーム2aとの係合
が解除される。フック5aと下方フレーム2aとの係合
が解除されると、第2バネ4cで下方に付勢されている
ため係止アーム4が下方へ伏動をはじめる。さらに螺合
金具13が前方向へ移動すると、係止アーム4が完全に
伏状態となり、又同時に第1バネ6cの付勢により開閉
扉も閉じられ車椅子2の固定の解除が完了することとな
る。以上のようにワゴン車1内などの狭いところでも労
力をほとんどかけることなく電動により自動的に車椅子
2の固定及び固定解除を行なうことができる。又このこ
とで車椅子2を使用する人が手軽にかつ安全にワゴン車
1などの乗り物に乗って移動することができるようにな
る。
置19の解除のボタンを押すとモーター8が逆転し、螺
合金具13が前方向に移動してワイヤ15の引張力が弱
くなる。ワイヤ15の引張力が弱くなると、スプリング
4dが徐々に伸動し、フック5aが上動をはじめる。フ
ック5aが上動をはじめても、フック5aと車椅子2の
下方フレーム2aとが係合している間は係止アーム4は
伏動することができない。フック5aが上動を続ける
と、フック5aと車椅子2の下方フレーム2aとの係合
が解除される。フック5aと下方フレーム2aとの係合
が解除されると、第2バネ4cで下方に付勢されている
ため係止アーム4が下方へ伏動をはじめる。さらに螺合
金具13が前方向へ移動すると、係止アーム4が完全に
伏状態となり、又同時に第1バネ6cの付勢により開閉
扉も閉じられ車椅子2の固定の解除が完了することとな
る。以上のようにワゴン車1内などの狭いところでも労
力をほとんどかけることなく電動により自動的に車椅子
2の固定及び固定解除を行なうことができる。又このこ
とで車椅子2を使用する人が手軽にかつ安全にワゴン車
1などの乗り物に乗って移動することができるようにな
る。
【0011】;実施例の螺合金具とねじ軸との螺合の変
形例 以下実施例の螺合金具とねじ軸との螺合の変形例を図面
に基づいて説明する。図11〜図12に示すものは、螺
合金具に一対の凹部を設け、同凹部に嵌合する一対の案
内ロッドを設け、螺合金具が前記案内ロッドに案内され
て移動するようにしたものである。図11は、螺合金具
とねじ軸との螺合の変形例を示す平面図である。図12
は、図11のC−C断面図である。図中、20は螺合金
具、20aは螺合金具20の凹部、20bは螺合金具2
0の螺合部で,ねじ軸11と螺合する箇所である。21
は螺合金具20に取り付けられた第4プーリーで,第1
プーリー13aと同様の役割を果たす。22はシャフ
ト、23は案内ロッドで,螺合金具20の凹部20aと
嵌合するが螺合金具20の移動には影響しない寸法に設
定されている。24はねじ軸11の軸受で,固定アング
ル16に取り付けられている。25はボルト,26はナ
ットである。
形例 以下実施例の螺合金具とねじ軸との螺合の変形例を図面
に基づいて説明する。図11〜図12に示すものは、螺
合金具に一対の凹部を設け、同凹部に嵌合する一対の案
内ロッドを設け、螺合金具が前記案内ロッドに案内され
て移動するようにしたものである。図11は、螺合金具
とねじ軸との螺合の変形例を示す平面図である。図12
は、図11のC−C断面図である。図中、20は螺合金
具、20aは螺合金具20の凹部、20bは螺合金具2
0の螺合部で,ねじ軸11と螺合する箇所である。21
は螺合金具20に取り付けられた第4プーリーで,第1
プーリー13aと同様の役割を果たす。22はシャフ
ト、23は案内ロッドで,螺合金具20の凹部20aと
嵌合するが螺合金具20の移動には影響しない寸法に設
定されている。24はねじ軸11の軸受で,固定アング
ル16に取り付けられている。25はボルト,26はナ
ットである。
【0012】以下このように構成された上記変形例の動
作について説明する。ボタン操作によりモーター8を作
動させると、ねじ軸11が回転し、螺合金具20が前後
方向に移動する。この時案内ロッド23と螺合金具20
の凹部20aが嵌合し、螺合金具20の移動をより円滑
にする。その他、符号・構成・動作等は前記実施例と同
様である。
作について説明する。ボタン操作によりモーター8を作
動させると、ねじ軸11が回転し、螺合金具20が前後
方向に移動する。この時案内ロッド23と螺合金具20
の凹部20aが嵌合し、螺合金具20の移動をより円滑
にする。その他、符号・構成・動作等は前記実施例と同
様である。
【0013】
【発明の効果】ボタン操作を行なうだけで電動で係止ア
ームが起伏し係止部が進退するので、人の手をわずらわ
せることなく短時間で車椅子の固定及び解除を行なうこ
とができる。又車椅子固定装置が一対の係止アーム・モ
ーター・複数のプーリー・ワイヤで構成されるものは、
コンパクトであるために、狭い場所でも同装置を利用し
て車椅子の固定ができる。開閉扉が開口にスプリングで
付勢され、係止アームの起立により開閉扉が開くように
したものは、係止アームの起立と伏動を行なうだけで自
動的に開閉扉の開閉ができる。又車椅子固定装置を床面
の下方に収納するようにしているため、同装置を収納状
態にしておくと、床面上を通常通りに利用できる。
ームが起伏し係止部が進退するので、人の手をわずらわ
せることなく短時間で車椅子の固定及び解除を行なうこ
とができる。又車椅子固定装置が一対の係止アーム・モ
ーター・複数のプーリー・ワイヤで構成されるものは、
コンパクトであるために、狭い場所でも同装置を利用し
て車椅子の固定ができる。開閉扉が開口にスプリングで
付勢され、係止アームの起立により開閉扉が開くように
したものは、係止アームの起立と伏動を行なうだけで自
動的に開閉扉の開閉ができる。又車椅子固定装置を床面
の下方に収納するようにしているため、同装置を収納状
態にしておくと、床面上を通常通りに利用できる。
【図1】実施例の装置をワゴン車に取り付け同装置で車
椅子を固定している状態の説明図である。
椅子を固定している状態の説明図である。
【図2】実施例の装置を用いて車椅子を固定している状
態を示す背面図である。
態を示す背面図である。
【図3】実施例の装置と車椅子の固定の拡大図である。
【図4】図2のA−A断面図である。
【図5】実施例の開閉扉を閉じた状態を示す平面図であ
る。
る。
【図6】実施例の開閉扉を開けた状態を示す平面図であ
る。
る。
【図7】実施例のワイヤのかけ方を示す説明図である。
【図8】実施例の正面図である。
【図9】実施例の側面図である。
【図10】図9のB−B断面図である。
【図11】螺合金具とねじ軸との螺合の変形例を示す平
面図である。
面図である。
【図12】図11のC−C断面図である。
【符号の説明】 1 ワゴン車 1a フロアー面 2 車椅子 2a 下部フレーム 2b 車輪 2c 座席 2d 足置き部 2e 補助輪 2f キャップ 3 車椅子固定装置 4 係止アーム 4a 枢支軸 4b 第2プーリー 4c 第2バネ 4d スプリング 4e ローラー 4f 長穴 5 係止部 5a フック 5b ピン 5c ワイヤ端止着金具 6 開閉扉 6a 底面 6b 蝶番 6c 第1バネ 7 固定プレート 8 モーター 8a 出力軸 9 第1歯車 10 軸受 11 ねじ軸 12 第2歯車 13 螺合金具 13a 第1プーリー 14 第3プーリー 15 ワイヤ 16 固定アングル 17 プレート 18 底板 19 操作装置 19a 操作ボタン 20 螺合金具 20a 凹部 20b 螺合部 21 第4プーリー 22 シャフト 23 案内ロッド 24 軸受 25 ボルト 26 ナット
Claims (6)
- 【請求項1】 車椅子を載置する床面の一部を開口し、
床面の下方より床面の上方へ起立自在な係止アームを前
記開口の下方空間に設け、車椅子の下方のフレームと係
合する係止部を係止アームの先端部分に係止アームの長
手方向に進退自在に設け、ボタン操作により操作される
電動の動力源で係止アームを起立させかつ係止アームの
起立の終了後に係止部を退動させる駆動機構を設け、電
動の動力源により係止アームが起立して係止アームの起
立終了後に係止部を下方に退動して車椅子の下方のフレ
ームと係合して車椅子を固定するようにしたことを特徴
とする車椅子固定装置。 - 【請求項2】 開口に第1バネで閉じ方向に付勢された
開閉扉を設け、係止アームの起立により係止アームが開
閉扉を押動して開閉扉を開くようにした請求項1記載の
車椅子固定装置。 - 【請求項3】 駆動機構は、係止アームの基端部を床面
の下方空間内で軸支し、同軸支まわりに回転して係止ア
ームが下方に伏動するように第2バネで係止アームを付
勢し、スプリングで係止部を係止アームの先端部から進
出する方向に付勢し、係止部の下端にワイヤの一端を結
着し、ワイヤを引くとワイヤの引張力で係止アームが起
立するようにワイヤを掛け渡し、しかも係止アームが起
立した後に係止部が退動するように第2バネとスプリン
グのバネ力を設定し、電動の動力源により前記ワイヤの
引きと繰り出しができる構造とした請求項1〜2いずれ
かに記載の車椅子固定装置。 - 【請求項4】 車椅子の下方のフレームの左右部分をそ
れぞれ係止する係止部を備えた係止アームを左右対に設
け、車椅子の車輪の内側から車輪の外側に向けて係止ア
ームが起立して左右対の係止部が下方のフレームの左右
部分をそれぞれ係止する請求項1〜3いずれかに記載の
車椅子固定装置。 - 【請求項5】 電動の動力源を正転及び逆転出来るモー
ターとし、同モーターの出力でねじ軸を回動し、同ねじ
軸に螺合する螺合金具に第1プーリーを取り付け、ねじ
軸に対して左右対称に一対の係止アームを配置し、同係
止アームの基端部を枢支し、同枢支軸に第2プーリーを
軸着し、左右の係止部の下端に結着したワイヤを第2プ
ーリーと第1プーリーを介して掛け渡して連結した請求
項4記載の車椅子固定装置。 - 【請求項6】 下伏状態の係止アームの起立により開閉
扉を押動して開閉扉を開けるようにローラーを係止アー
ムに取り付けて、係止アームの起立によりローラーで開
閉扉を押動して開閉扉を開けてかつ開状態を保持する請
求項2〜5いずれかに記載の車椅子固定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26906199A JP2001087317A (ja) | 1999-09-22 | 1999-09-22 | 車椅子固定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26906199A JP2001087317A (ja) | 1999-09-22 | 1999-09-22 | 車椅子固定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001087317A true JP2001087317A (ja) | 2001-04-03 |
Family
ID=17467118
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26906199A Pending JP2001087317A (ja) | 1999-09-22 | 1999-09-22 | 車椅子固定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001087317A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100434018B1 (ko) * | 2001-08-31 | 2004-06-04 | 주식회사 삼주기계 | 이동체용 휠체어 고정장치 |
KR100439802B1 (ko) * | 2001-12-18 | 2004-07-12 | 현대자동차주식회사 | 차량의 휠 체어 고정장치 |
KR101054879B1 (ko) * | 2008-12-12 | 2011-08-05 | 한국해양연구원 | 장애인 휠체어용 승선설비가 구비된 차도선 |
DE102010007096A1 (de) * | 2010-02-06 | 2011-08-11 | Hermann Schnierle GmbH, 86368 | Rollstuhlhalterung für Fahrzeuge |
JP2011177431A (ja) * | 2010-03-03 | 2011-09-15 | Yuji Nimura | 車椅子 |
-
1999
- 1999-09-22 JP JP26906199A patent/JP2001087317A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100434018B1 (ko) * | 2001-08-31 | 2004-06-04 | 주식회사 삼주기계 | 이동체용 휠체어 고정장치 |
KR100439802B1 (ko) * | 2001-12-18 | 2004-07-12 | 현대자동차주식회사 | 차량의 휠 체어 고정장치 |
KR101054879B1 (ko) * | 2008-12-12 | 2011-08-05 | 한국해양연구원 | 장애인 휠체어용 승선설비가 구비된 차도선 |
DE102010007096A1 (de) * | 2010-02-06 | 2011-08-11 | Hermann Schnierle GmbH, 86368 | Rollstuhlhalterung für Fahrzeuge |
JP2011177431A (ja) * | 2010-03-03 | 2011-09-15 | Yuji Nimura | 車椅子 |
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