JP2001086050A - マルチビーム通信装置およびcdma移動通信システム - Google Patents

マルチビーム通信装置およびcdma移動通信システム

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JP2001086050A
JP2001086050A JP26014299A JP26014299A JP2001086050A JP 2001086050 A JP2001086050 A JP 2001086050A JP 26014299 A JP26014299 A JP 26014299A JP 26014299 A JP26014299 A JP 26014299A JP 2001086050 A JP2001086050 A JP 2001086050A
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reception
receiving
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station
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JP26014299A
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Kuniyuki Suzuki
邦之 鈴木
Hiroyasu Sano
裕康 佐野
Hideshi Murai
英志 村井
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

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  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Radio Transmission System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 最大受信波方向が急激に変化する場合であっ
ても、通信相手局の消費電力の低減を図ることができる
とともに通信の安定化を図ることができるマルチビーム
通信装置を提供する。 【解決手段】 基地局1は、所要半値幅の受信ビームRB
1,RB2を形成する。基地局1は、各受信ビームRB1,RB2の
受信電力の平方根を規格化した値である送信ウエイトを
求める。基地局1は、この送信ウエイトに応じた放射パ
ターンの送信ビームTB1,TB2をセクタSZ内の異なる位置
にそれぞれ形成する。これにより、移動局への伝搬経路
が急激に変化することはないから、移動局は複数方向か
ら電波を常時受信できる。ゆえに、マッチドフィルタを
常時動作させる必要がないので、消費電力の低減を図る
ことができる。また、データ部の途中で最大受信波方向
が変化してもデータ部を復調することができるから、通
信安定化を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、CDMA(Code
Division Multiple Access)移動通信システムおよびた
とえばこのCDMA移動通信システムの基地局および/
または移動局に適用されるマルチビーム通信装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】CDMA移動通信システムは、通常、P
N符号などの拡散符号で拡散されたCDMA信号を移動
局と基地局との間で送受信する。この場合、たとえば、
移動局から送信されたCDMA信号は、複数の伝搬路を
経由して基地局に到達する。そのため、基地局は、各伝
搬路を経由してきた複数のCDMA信号(以下「マルチ
パス信号」という。)を最大比合成することにより、受
信品質の向上を図っている。
【0003】上記伝搬路には、基地局に直接到達する見
通しの利く伝搬路およびビルなどの地物で反射あるいは
回析して基地局に到達する見通しの利かない伝搬路など
が存在する。この場合、各マルチパス信号の受信レベル
に差が生じる。したがって、マルチパス信号の受信レベ
ルを比較すれば、良好な伝送品質の伝搬路を知ることが
できる。
【0004】そこで、基地局は、最大受信電力レベルの
マルチパス信号が伝搬してきた方向(以下「最大受信波
方向」という。)を推定し、この推定された最大受信波
方向に向けて通信相手局に返信すべきCDMA信号を送
信することとしている。この処理を実現するための構成
は、たとえば、「ビームスペース最大比合成受信に基づ
いて送信ビームを形成するDBFアンテナの検討 電子
情報通信学会技術研究報告 RCS95-151」に開示されて
いる。
【0005】この従来文献に開示されている構成に代表
される装置(以下「マルチビーム通信装置」という。)
は、複数のアンテナ素子を含むアレーアンテナを備えて
いる。各アンテナ素子から出力された受信信号は、それ
ぞれ、ベースバンド信号に変換された後、逆拡散処理が
施される。この場合、マルチパスごとのマルチパス信号
が作成される。このマルチビーム通信装置は、各マルチ
パス信号の受信電力レベルに応じた受信ウエイトを求
め、この求められた受信ウエイトを各マルチパス信号に
掛け合わせた後合成することにより、最大比合成を実現
する。
【0006】さらに、このマルチビーム通信装置は、各
マルチパス信号のうち最大受信電力レベルのマルチパス
信号を検出し、この最大受信電力レベルのマルチパス信
号の到来方向を最大受信波方向として推定する。マルチ
ビーム通信装置は、この推定された最大受信波方向に沿
って送信ビームを形成すべく、上記受信ウエイトに基づ
いて送信ウエイトを求める。この場合、マルチビーム通
信装置は、位相の折り返しと最大受信波方向のみに送信
波の位相平面を向けることに注意して、送信ウエイトを
求める。
【0007】その後、マルチビーム通信装置は、この送
信ウエイトを各アンテナ素子に供給すべきCDMA信号
にそれぞれ掛け合わせる。これにより、最大受信波方向
にのみ絞られたペンシル型の送信ビームが図13に示す
ようにアレーアンテナ全体で1つだけ形成される。こう
して、CDMA信号を良好な伝搬特性の伝搬路を経由さ
せて送信することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のマルチビーム通信装置は、最大受信波方向に沿って
ペンシル型の送信ビームを形成するから、次のような問
題が生じるおそれがある。
【0009】移動局は移動するものであるから、今まで
ビルの陰に隠れて見通せなかったのに突然見通しできる
ところに現れたりする。この場合、基地局には直接波が
到達するから、基地局において推定される最大受信波方
向は急激に変化する。これに伴って、基地局は、変化後
の最大受信波方向に向けてペンシル型の送信ビームを形
成する。そのため、移動局には、それまでと異なる伝搬
路を通ってCDMA信号が到達することになる。ゆえ
に、移動局は、伝搬路の変化を適宜検出することにより
CDMA信号を良好に復調するために、マッチドフィル
タを常時動作させなければならず、消費電力の増大につ
ながるという問題がある。
【0010】より詳述すれば、移動局は、到達するCD
MA信号の伝搬路に応じた逆拡散タイミングでCDMA
信号を逆拡散する。この場合、逆拡散タイミングの検出
は、通常、マッチドフィルタにより行われる。マッチド
フィルタは、受信されたCDMA信号に含まれるパイロ
ット部と予め保有する既知符号列との間で相関をとるこ
とにより、相関ピークを求める。移動局は、この相関ピ
ークが一定以上の値の場合に、CDMA信号の伝搬路を
認識することができる。
【0011】一方、基地局がペンシル型の送信ビームを
形成する場合、一定以上の相関ピークとして検出される
伝搬路は、通常、送信ビームが形成されている伝搬路だ
けである。したがって、マッチドフィルタは、当該送信
ビームが形成された伝搬路に対応する1つの相関ピーク
を検出する。そのため、送信ビームの形成方向が変化す
る場合には、マッチドフィルタを常時動作させ、その変
化を適宜検出する必要がある。マッチドフィルタは、比
較的消費電力の大きな装置である。ゆえに、マッチドフ
ィルタを常時動作させる場合には、消費電力の増大を招
き、コストアップにつながる。これは、充電池を電源と
する移動局に対して上記通信装置を適用する場合に特に
問題になる。
【0012】また、上述のように、マッチドフィルタ
は、パイロット部を使用して伝搬路の変化を監視する。
したがって、移動局においてデータ部を復調している最
中に基地局の送信ビームの形成方向が切り換えられて
も、移動局のマッチドフィルタは、その伝搬路の変化を
検出することができない。そのため、移動局は、本来な
ら伝搬路が変化した後の伝搬遅延時間に応じた逆拡散タ
イミングでデータ部の途中から逆拡散処理を行わなけれ
ばならないのに、それができないということになる。ゆ
えに、移動局は、伝搬路が変化した後のデータ部を復調
することができなくなる。よって、安定した通信を行え
ないおそれがある。
【0013】そこで、この発明の目的は、上述の技術的
課題を解決し、最大受信波方向が急激に変化する場合で
あっても、通信相手局の消費電力の低減を図ることがで
きるとともに通信の安定化を図ることができるマルチビ
ーム通信装置を提供することである。
【0014】また、この発明の他の目的は、上述のマル
チビーム通信装置を用いることにより、通信の安定化を
図ることができるCDMA移動通信システムを提供する
ことである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
のこの発明は、複数のアンテナ出力信号に基づいて、m
個(mは2以上の整数)の受信ビームを所定範囲内の異
なる範囲をカバーするようにそれぞれ形成する受信ビー
ム形成手段と、この受信ビーム形成手段により形成され
た各受信ビームの受信電力の平方根に比例した値をそれ
ぞれ送信ウエイトとして求める送信ウエイト演算手段
と、この送信ウエイト演算手段により求められたm個の
送信ウエイトに基づいて、上記送信ウエイトに応じた放
射パターンをそれぞれ有する上記受信ビームと同数の送
信ビームを形成する送信ビーム形成手段とを含むもので
ある。
【0016】
【発明の実施の形態】以下では、この発明の実施の形態
を、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0017】実施形態1 図1は、この発明の実施形態1に係るCDMA(Code Di
vision Multiple Access)移動通信システムの全体構成
を示す概念図である。このCDMA移動通信システム
は、基地局1と移動局2との間でCDMA信号を送受す
る。基地局1は、固有の無線ゾーンRZを形成する。基
地局1は、自局の無線ゾーンRZに存在する移動局2と
無線通信する。無線ゾーンRZは、複数のセクタに分か
れている。たとえば無線ゾーンRZは3つのセクタSZ
1、SZ2、SZ3(以下総称するときは「セクタS
Z」という。)に分かれている。この実施形態1では、
このセクタSZが請求項における所定範囲および管轄エ
リアに相当する。
【0018】図2は、基地局1および移動局2の内部構
成を示すブロック図である。基地局1は、複数のマルチ
ビーム通信装置3を各セクタSZごとに備えている。図
1のように3つのセクタSZ1、SZ2、SZ3が存在
する場合、マルチビーム通信装置3は1つの基地局1に
つき3つ設けられる。マルチビーム通信装置3は、送信
すべきCDMA信号を作成しこのCDMA信号をセクタ
SZ内に送信する。また、マルチビーム通信装置3は、
移動局2から受信されたCDMA信号に基づいて元の送
信データを復元する。さらに、マルチビーム通信装置3
は、移動局1から受信されたCDMA信号の到来方向に
対する受信電力の平方根に比例した値に応じた放射パタ
ーンの複数の送信ビームを形成し、上記CDMA信号を
送信する。
【0019】図3は、CDMA信号のフォーマットを示
す概念図である。CDMA信号は、パイロット部および
データ部を含む。パイロット部は、既知符号列から構成
され、受信側において逆拡散タイミングを検出するため
に設けられるものである。データ部は、送信すべきデー
タの一部または全部である。
【0020】図2に戻って、移動局2は、CDMA通信
用の携帯電話機などから構成される。移動局2は、逆拡
散部4を備えている。逆拡散部4は、基地局1からのC
DMA信号を逆拡散することにより、拡散前のCDMA
信号を復元する。より具体的には、逆拡散部4は、マッ
チドフィルタ5、スライディング相関器6、RAKE合
成部7および相関制御部8を含む。
【0021】マッチドフィルタ5は、初期捕捉のための
相関ピークを検出する。より具体的には、マッチドフィ
ルタ5は、受信されたCDMA信号に含まれるパイロッ
ト部を抽出し、このパイロット部と予め保有している既
知符号列との相関をとる。こうして、マッチドフィルタ
5は、受信電力レベルに応じた相関ピークを検出する。
マッチドフィルタ5は、この相関ピークをRAKE合成
部7に出力する。
【0022】スライディング相関器6は、初期捕捉後の
相関ピークを検出する。より具体的には、スライディン
グ相関器6は、受信されたCDMA信号に含まれるパイ
ロット部を抽出し、マッチドフィルタ5により検出され
た相関ピーク近傍に限定して上記パイロット部と予め保
有している既知符号列との相関をとる。こうして、スラ
イディング相関器6は、マッチドフィルタ5により検出
された相関ピーク近傍の相関値を監視する。スライディ
ング相関器6は、検出された相関ピークをRAKE合成
部7に出力する。
【0023】RAKE合成部7は、この相関ピークに応
じた逆拡散タイミングに応答して逆拡散処理を実行す
る。より詳述すれば、RAKE合成部7は、上記逆拡散
タイミングに応答してPN符号を発生させ、このPN符
号と受信されたCDMA信号とを掛け合わせることによ
り、CDMA信号を逆拡散する。こうして、拡散前のC
DMA信号を復元できる。
【0024】相関制御部8は、相関ピークの検出処理を
制御する。より具体的には、相関制御部8は、初期捕捉
時にはマッチドフィルタ5のみを動作させ、初期捕捉後
にはスライディング相関器6のみを動作させる。さらに
具体的には、相関制御部8は、マッチドフィルタ5によ
り複数個の相関ピークが検出されたか否かを判別する。
複数個の相関ピークが検出されるまでは、初期捕捉が完
了していないと考えられるので、相関制御部8は、マッ
チドフィルタ5のみを動作させる。一方、複数個の相関
ピークが検出された後は、初期捕捉が完了したと考えら
れるので、相関制御部8は、マッチドフィルタ5の動作
を停止させ、スライディング相関器6の動作を開始させ
る。
【0025】図4は、マルチビーム通信装置3の内部構
成を示すブロック図である。マルチビーム通信装置3
は、アレーアンテナ10、受信部20、送信部30およ
び送信ウエイト演算部40を備えている。アレーアンテ
ナ10は、n個(nは2以上の整数)のアンテナ素子1
0aを有している。n個のアンテナ素子10aは、所定
の素子間隔ごとに直線状に配置されている。各アンテナ
素子10aは、デュプレクサ11を介して受信部20お
よび送信部30と接続されている。デュプレクサ11
は、送受を分離する方向性結合器である。
【0026】受信部20は、アレーアンテナ10により
受信されたCDMA信号を逆拡散するとともに複数のマ
ルチパスに対応する各CDMA信号(以下「マルチパス
信号」という。)を最大比合成し、元のデータを高品質
に復元する。送信部30は、送信すべきデータをPN符
号により拡散してCDMA信号を作成する。また、送信
部30は、通信相手局から送信されてきたCDMA信号
の受信振幅レベル比に応じた放射パターンを有する送信
ビームを形成する。送信ウエイト演算部40は、受信部
20における逆拡散後のCDMA信号に基づいて、送信
部30において送信ビームを形成するのに必要な送信ウ
エイトWtを求める。
【0027】より詳述すれば、受信部20は、受信ビー
ム形成部21、ダウンコンバータ(D/C)22(1)、
…、22(m)、自動利得制御部(AGC;Automatic Gai
n Control)23(1)、…、23(m)、直交変調部24
(1)、…、24(m)、逆拡散部25(1)、…25(m)、RA
KE合成部26(1)、…、26(m)、ビーム合成部27、
データ判定部28および送信電力制御部29を備えてい
る。
【0028】受信ビーム形成部21は、デュプレクサ1
1に接続されている。受信ビーム形成部21は、たとえ
ばバトラーマトリクスにより構成される。受信ビーム形
成部21は、ディプレクサ11を介して与えられる各ア
ンテナ素子10aのアンテナ出力信号に基づいて、受信
ビームを形成する。
【0029】より具体的には、受信ビーム形成部21
は、アンテナ出力信号に基づいて、所要の半値幅θを有
するm個(mは2以上の整数。m≦n)の受信ビームを
形成する。受信ビーム形成部21は、たとえば図5(a)
に示すように、半値幅θ1、θ2を各々有する2個の受
信ビームRB1、RB2を形成する。さらに具体的に
は、受信ビーム形成部21は、図6(a)に示すように、
2個の受信ビームRB1、RB2をセクタSZ内の異な
る範囲をカバーし、かつ全体としてセクタSZのほぼ全
体をカバーするように形成する。この場合、各受信ビー
ムRB1、RB2の境界は、重複していても重複してい
なくてもよい。
【0030】受信ビームを形成するということは、受信
ビームに対応するCDMA信号(受信ビーム信号)を作
成するということと等価である。すなわち、受信ビーム
形成部21は、アンテナ出力信号の位相および振幅を調
整し合成することにより、m個の受信ビームにそれぞれ
対応するm個の受信ビーム信号を作成する。このよう
に、この実施形態1においては、受信ビーム形成部21
が受信ビーム形成手段に相当する。受信ビーム形成部2
1は、m個の受信ビーム信号をダウンコンバータ22
(1)、…、22(m)にそれぞれ出力する。
【0031】ダウンコンバータ22(1)、…、22(m)、
自動利得制御部23(1)…、23(m)、直交変調部24
(1)、…、24(m)、逆拡散部25(1)、…25(m)および
RAKE合成部26(1)、…、26(m)は、いずれも、受
信ビームと同数だけ設けられている。ダウンコンバータ
22(1)、…、22(m)は、それぞれ、受信ビーム信号の
周波数を中間周波数に変換した後、当該受信ビーム信号
を自動利得制御部23(1)、…、23(m)に出力する。
【0032】自動利得制御部23(1)、…、23(m)は、
それぞれ、中間周波に変換された受信ビーム信号の振幅
を適当な値に調整した後、当該受信ビーム信号を直交復
調部24(1)、…、24(m)に出力する。直交復調部24
(1)、…、24(m)は、それぞれ、振幅調整後の受信ビー
ム信号を復調し、IチャネルおよびQチャネルのベース
バンド信号を作成する。直交復調部24(1)、…、24
(m)は、それぞれ、このベースバンド信号を逆拡散部2
5(1)、…、25(m)に出力する。
【0033】逆拡散部25(1)、…、25(m)は、それぞ
れ、各ベースバンド信号をマルチパスごとに逆拡散し、
狭帯域化されたベースバンド信号を作成する。より具体
的には、逆拡散部25(1)、…、25(m)は、相関ピーク
を求め、この求められた相関ピークに基づいてPN符号
を発生させ、当該PN符号とベースバンド信号とを掛け
合わせることにより、ベースバンド信号を逆拡散する。
逆拡散部25(1)、…、25(m)は、狭帯域化されたベー
スバンド信号をそれぞれRAKE合成部26(1)、…、
26(m)に出力する。
【0034】RAKE合成部26(1)、…、26(m)は、
各ベースバンド信号をそれぞれ同相合成し、I、Qチャ
ネルの各合成信号を作成する。RAKE合成部26
(1)、…、26(m)は、各ビーム合成信号をビーム合成部
27に出力する。ビーム合成部27は、m個のビーム合
成信号を合成し、最終的な合成信号を作成する。ビーム
合成部27は、この合成信号をデータ判定部28に出力
する。
【0035】データ判定部28は、この合成信号を復号
化し、元のデータを復元する。データ判定部28は、こ
のデータを送信電力制御部29に出力する。送信電力制
御部29は、このデータの中から送信電力制御データを
抽出する。送信電力制御データは、送信電力の増減を移
動局が指示するデータである。送信電力制御部29は、
この送信電力制御データを送信部30に出力し、送信す
べきCDMA信号の電力を制御させる。
【0036】送信部30は、拡散部31、送信振幅制御
部32、m個の乗算部33(1)、…、33(m)、直交変調
部34(1)、…、34(m)、アップコンバータ(A/C)
35(1)、…、35(m)および送信ビーム形成部36を備
えている。拡散部31は、送信すべきデータに対して拡
散変調処理を施すものである。より具体的には、拡散部
31は、データとPN符号とを掛け合わせ、CDMA信
号を作成する。拡散部31は、このCDMA信号を送信
振幅制御部32に出力する。
【0037】送信振幅制御部32は、このCDMA信号
の振幅を調整することにより、結果的に送信電力を制御
する。具体的には、送信振幅制御部32は、受信部20
の送信電力制御部から出力された送信電力制御データの
指示に従って、CDMA信号の振幅を調整する。これに
より、アレーアンテナ10からCDMA信号を送信する
場合に、CDMA信号の送信電力が制御される。送信振
幅制御部32は、振幅調整後のCDMA信号をm個に分
岐し、各々のCDMA信号を乗算部33(1)、…、33
(m)にそれぞれ出力する。
【0038】乗算部33(1)、…33(m)は、CDMA信
号と送信ウエイト演算部40から与えられる送信ウエイ
トWtとを掛け合わせることにより、送信ビームを形成
する。言い換えれば、乗算部33(1)、…、33(m)は、
CDMA信号と送信ウエイトWtとに基づいて、所要の
送信ビームを形成するための位相成分を含むCDMA信
号(以下「送信ビーム信号」という。)を作成する。こ
の場合、各乗算部33(1)、…、33(m)は、受信部20
において形成される受信ビームと同数のm個の送信ビー
ム信号を作成する。この乗算部33(1)、…、33(m)に
おいて形成されるm個の送信ビームは、それぞれ、受信
部20におけるCDMA信号の受信電力の平方根に比例
した値に応じた放射パターンを有する。詳しいことにつ
いては後述する。乗算部33(1)、…、33(m)は、それ
ぞれ、この送信ビーム信号を直交変調部34(1)、…、
34(m)に出力する。
【0039】直交変調部34(1)、…、34(m)は、この
送信ビーム信号に対して直交変調処理を施すものであ
る。より具体的には、直交変調部34(1)、…、34(m)
は、送信ビーム信号に対してQPSK(Quadrature Phas
e-Shift Keying)などの直交変調を施し、変調後のCD
MA信号である変調信号を作成する。直交変調部34
(1)、…、34(m)は、この変調信号をアップコンバータ
35(1)、…、35(m)にそれぞれ出力する。アップコン
バータ35(1)、…、35(m)は、この変調信号の周波数
を高周波に引き上げることにより、無線用のCDMA信
号である高周波信号を作成する。アップコンバータ35
(1)、…、35(m)は、この高周波信号をアンテナ放射パ
ターン形成部36にそれぞれ出力する。
【0040】アンテナ放射パターン形成部36は、たと
えばバトラーマトリクスにより構成される。アンテナ放
射パターン形成部36は、乗算部33(1)、…、33(m)
において形成しようとしている送信ビームを実現するた
めに、RF的に合成する位相を予め調整してあり、上記
高周波信号からアレーアンテナ10の各アンテナ素子1
0aに供給すべきアンテナ入力信号を作成する。より詳
述すれば、アンテナ放射パターン形成部36は、m個の
送信ビームの形成をn本のアンテナ素子10aへの給電
で実現するために、m個の高周波信号の位相を調整した
後n個のアンテナ入力信号を作成する。アンテナ放射パ
ターン形成部36は、このアンテナ入力信号をディプレ
クサ11を介してアレーアンテナ10の各アンテナ素子
10aに出力する。
【0041】アレーアンテナ10の各アンテナ素子10
aは、アンテナ入力信号によりそれぞれ励振される。そ
の結果、受信部20におけるCDMA信号の受信振幅レ
ベル比に応じた放射パターンをそれぞれ有するm個の送
信ビームが形成される。このように、この実施形態1で
は、乗算部33(1)、…、33(m)、直交変調部34
(1)、…、34(m)、アップコンバータ35(1)、…、3
5(m)、アンテナ放射パターン形成部36およびアレー
アンテナ10が送信ビーム形成手段に相当する。
【0042】以上のように、この実施形態1に係る送信
部30は、m個に分岐されたCDMA信号にm個の送信
ウエイトWtをそれぞれ乗じることにより、送信ウエイ
トWtに応じた放射パターンのm個の送信ビームを形成
する。より具体的には、送信ウエイトWtは受信ビーム
ごとに求められているから、各送信ビームはそれぞれ1
つの受信ビームに対応付けられる。この場合、送信ウエ
イトWtは受信CDMA信号の振幅に比例した値である
から、図5(b)に示されるように、送信ビームTB1、
TB2の放射パターンは、いわば、対応する受信ビーム
RB1、RB2の放射パターンを受信CDMA信号の振
幅に比例したパターンにそれぞれ変化させたものとな
る。言い換えれば、各送信ビームTB1、TB2は、対
応する受信ビームRB1、RB2の放射強度をそれぞれ
変化させたものとなる。
【0043】この送信ビームTB1、TB2は、送信ウ
エイトWtに応じた放射強度を有する。したがって、送
信ビームTB1、TB2は、ペンシル状になることはな
く、ペンシル状のパターンよりも格段に広い範囲に形成
される。より具体的には、送信ビームTB1、TB2
は、図6(b)に示すように、セクタSZの比較的広範囲
をカバーするように凹凸状に形成される。
【0044】このような送信ビームの形成は、上述のよ
うに、送信ウエイト演算部40により求められる送信ウ
エイトWtをCDMA信号に掛け合わせることにより達
成される。そこで、以下では、送信ウエイト演算部40
について詳述する。
【0045】送信ウエイト演算部40は、逆拡散後でか
つRAKE合成前のベースバンド信号を入力とし、送信
ウエイトWtを出力とするものである。すなわち、送信
ウエイト演算部40は、上記ベースバンド信号に基づい
て送信ウエイトWtを求め、この求められた送信ウエイ
トWtを含む送信ウエイト信号を乗算部33(1)、…、3
3(m)に与える。
【0046】より具体的には、送信ウエイト演算部40
は、受信電力推定部41、平方根演算部42および規格
化部43を含む。受信電力推定部41は、逆拡散後でか
つRAKE合成前のベースバンド信号に基づいて、受信
電力Prを推定する。受信電力推定部41は、すべての
マルチパスを考慮した受信電力Prを、m個の受信ビー
ムごとに推定する。マルチパスをも考慮した受信電力P
rは、下記(1)式に示すように、RAKE合成後のベー
スバンド信号の電力の2乗に比例する。
【0047】
【数1】 この(1)式において、I(p,m)およびQ(p,m)は、それぞ
れ、m番目の受信ビーム中のp番目の同相成分および直
交成分である。これにより、CDMA信号の到来方向に
応じた受信電力が得られる。受信電力推定部41は、推
定された受信電力Prを平方根部42および規格化部4
3に出力する。
【0048】平方根部42は、この各々の受信電力Pr
の平方根を求める。すなわち、受信電力の平方根を求め
ることにより、受信振幅レベルを求めていることと等価
となる。平方根部42は、この受信電力Prの平方根を
規格化部43に与える。
【0049】規格化部43は、この受信電力Prの平方
根を規格化する。具体的には、規格化部43は、受信電
力推定部41から与えられた受信電力Prの総和の平方
根を求め、下記(2)式に示すように、平方根部42から
与えられた受信電力Prの平方根を上記求められた受信
電力Prの総和の平方根で割ることにより、送信ウエイ
トWtを求める。
【0050】
【数2】 このように、受信電力Prの平方根を規格化することに
より、受信電力Prの平方根に比例したm個の送信ウエ
イトWtを求めることができる。そして、このm個の送
信ウエイトWtをCDMA信号に掛け合わせることによ
り、受信電力Prの平方根値に比例した値に応じた放射
パターンを有する送信ビームを形成することができる。
【0051】以上のようにこの実施形態1によれば、受
信電力Prの平方根値を規格化した値に応じた放射パタ
ーンを有する送信ビームTB1、TB2をセクタSZ内
の異なる位置にそれぞれ形成する。したがって、移動局
2には複数の伝搬経路を通って伝搬してきた複数のCD
MA信号が到達する。この場合、各伝搬経路を通って伝
搬してきたCDMA信号の受信レベルは、通常、相関ピ
ークとして検出し得るレベルである。そのため、移動局
2は、複数の伝搬経路にそれぞれ対応する複数個の相関
ピークを常時検出することができる。ゆえに、たとえ移
動局2が移動して基地局1での受信電力レベルが最大と
なる方向が急激に変化したとしても、移動局2では、上
記検出されている相関ピークのうちいずれかのピーク値
の大きさが変化するだけである。
【0052】よって、移動局2としては、複数個の相関
ピークをいったん検出した後は、その相関ピークの近傍
を監視しておくだけでよい。すなわち、相関制御部7
は、複数個の相関ピークが検出されるまではマッチドフ
ィルタ5のみを動作させ、複数個の相関ピークが検出さ
れた後は、マッチドフィルタ5の動作を禁止するととも
に、比較的低消費電力で動作するスライディング相関器
6を動作させる。ゆえに、最大受信波方向に向かってペ
ンシル型の送信ビームを形成する場合に比べて、低消費
電力化を図ることができる。よって、待ち受け時間およ
び通話時間の長期化が図られた移動局2を提供すること
ができる。
【0053】また、たとえば移動局2が移動することに
より基地局1の最大受信波方向が変化しても、基地局1
は、送信ビームの最大放射強度の方向を変えるだけであ
る。したがって、最大受信波方向が変化した後でも、移
動局2には、変化前の伝搬路を経由したCDMA信号が
ある程度の受信電力レベルで到達する。そのため、移動
局2は、スライディング相関器6の動作により変化前の
逆拡散タイミングを得ることができる。ゆえに、データ
部を復調している途中で基地局1の最大受信波方向が変
化しても、すべてのデータ部を良好に復調することがで
きる。よって、安定した通信を実現できるから、CDM
A移動通信の信頼性の向上を図ることができる。ゆえ
に、ユーザインターフェースが向上されたCDMA移動
通信システムを構築することができる。
【0054】さらに、この実施形態1では、バトラーマ
トリクスなどで構成される受信ビーム形成部21により
受信ビームを形成し、またバトラーマトリクスなどで構
成されるアンテナ放射パターン形成部36により送信ビ
ームを形成している。しかも、この実施形態1では、位
相回転制御を行わずに受信CDMA信号の振幅を制御す
るだけで送信ビームを形成している。
【0055】したがって、受信ビーム形成部21とダウ
ンコンバータ22(1)、…、22(m)とのケーブル長およ
びアップコンバータ35(1)、…、35(m)とアンテナ放
射パターン形成部36とのケーブル長が異なっていて
も、所要の方向に送信ビームを形成できる。また、ダウ
ンコンバータ22(1)、…、22(m)、直交復調部24
(1)、…、24(m)、直交変調部34(1)、…、34(m)お
よびアップコンバータ35(1)、…、35(m)などの温度
が変化しても、所要の方向に送信ビームを形成すること
ができる。そのため、マルチビーム通信装置3を容易に
製造することができる。ゆえに、製造容易性が向上され
た基地局1を提供できる。
【0056】さらにまた、ダウンコンバータ22(1)、
…、22(m)、直交復調部24(1)、…、24(m)、直交
変調部34(1)、…、34(m)およびアップコンバータ3
5(1)、…、35(m)は、受信ビームの個数であるm個設
けられる。すなわち、ダウンコンバータ22(1)、…、
22(m)などの設置数は、アンテナ素子10aの数より
も少なくて済む。したがって、部品点数を減少させるこ
とができる。そのため、簡単な構成のRF部を実現でき
る。また、コストダウンを図ることができる。
【0057】さらに、受信電力Prの平方根値が小さい
方向には相対的に小さな放射強度の送信ビームが形成さ
れる。すなわち、セクタSZ内の移動局2が存在しない
範囲には、相対的に弱い送信電力でCDMA信号が送信
される。したがって、セクタSZ全体にわたって同じ送
信電力で送信ビームを形成する場合に比べて、他のセク
タSZおよび無線ゾーンRZへの干渉量を減らすことが
できる。そのため、通信チャネル容量の減少を抑えるこ
とができる。
【0058】さらにまた、受信されたCDMA信号を使
用して受信電力Prを求めているから、予め想定する通
信環境と異なり、ノイズなど予想外の要因を含む実際の
通信環境に応じた適切な受信電力Prを求めることがで
きる。したがって、送信ウエイトWtを適切な値として
求めることができる。そのため、移動局2が存在する方
向に向かって相対的に大きな放射強度を有する送信ビー
ムを良好に形成することができる。よって、通信の安定
化を一層良好に図ることができる。
【0059】実施形態2 図7は、この発明の実施形態2に係るCDMA移動通信
システムの全体構成を示すブロック図である。図7にお
いて、図1と同じ機能部分については同一の参照符号を
使用する。
【0060】上記実施形態1では、マルチパス信号の同
相成分および直交成分に基づいて受信電力を算出し、こ
の算出された受信電力Prに基づいて送信ウエイトWt
を求めている。これに対して、この実施形態2では、移
動局2の方位情報に基づいて求められる受信電力比に基
づいて送信ウエイトを求めている。
【0061】より詳述すれば、このCDMA移動通信シ
ステムは、移動局2、複数の基地局1a、1b、1cお
よびこれら基地局1a〜1cに対して有線ライン51を
介して電気的に接続され、基地局1a〜1cを一元管理
する交換制御局50を備えている。CDMAは、PN符
号によりチャネルを識別するものであり、チャネル間の
周波数は同一である。したがって、移動局2は、3つの
基地局1a〜1cから送信されたCDMA信号を受信す
ることができる。
【0062】交換制御局50は、移動局2と他の通信端
末との間の回線交換を制御するものである。交換制御局
50は、位置メモリ52を備えている。位置メモリ52
は、すべての基地局1a〜1cの位置情報(座標情報)
を記憶している。後述するように、交換制御局50は、
位置メモリ52に記憶されている基地局3の位置情報に
基づいて移動局2の存在方位を検出する。
【0063】図8は、移動局2の内部構成を示すブロッ
ク図である。移動局2は、CDMA信号を受信する受信
部55と、CDMA信号を送信する送信部56と、相対
タイミング検出部57とを備えている。相対タイミング
検出部57は、受信部55により受信されたCDMA信
号の相対タイミングを検出する。より具体的には、相対
タイミング検出部57は、3つの基地局1a〜1cから
送信されたCDMA信号の相関ピークに基づいて、各C
DMA信号の伝搬遅延差を相対タイミングとして検出す
る。相対タイミング検出部57は、この相対タイミング
を送信部56に出力する。送信部56は、自局を識別す
るための移動局識別番号を予め記憶している。送信部5
6は、上記相対タイミングデータおよび移動局識別番号
をCDMA信号に含ませる。
【0064】図9は、基地局1の内部構成を示すブロッ
ク図である。基地局1は、移動局2と通信するための受
信部20および送信部30に加えて、交換制御局50と
通信するための送信部60および受信部61を備えてい
る。以下では、便宜上、受信部20および送信部30を
それぞれ無線受信部20および無線送信部30と称し、
送信部60および受信部61をそれぞれ有線送信部60
および有線受信部61と称する。
【0065】有線送信部60は、無線受信部20に接続
されており、また有線ライン51に接続されている。有
線送信部60は、無線受信部20内の送信電力制御部2
9の出力を入力とする。無線受信部20は、移動局2か
ら送信されたCDMA信号中のデータを復元する。すな
わち、有線送信部60には、移動局識別番号および相対
タイミングデータを含む復元データが入力される。有線
送信部60は、また、自局を識別するための基地局識別
番号を予め保有している。有線送信部60は、移動局識
別番号および相対タイミングデータを含む復元データな
らびに基地局識別番号を有線ライン51に送出する。
【0066】交換制御局50は、有線送信部60から与
えられた相対タイミングデータに基づいて、有線送信部
60から与えられた移動局識別番号に対応する移動局2
の存在する方位を検出する。より詳述すれば、上述のよ
うに、相対タイミングデータは3つの基地局1a〜1c
間の伝搬遅延差である。伝搬遅延差がわかれば、移動局
2と3つの基地局1a〜1cとの間の距離がわかる。一
方、交換制御局50は、すべての基地局1a〜1cの位
置情報を位置メモリ52に保有している。したがって、
交換制御局50は、いわゆる3点測量法により移動局2
の位置を求めることができる。
【0067】交換制御局50は、この求められた移動局
2の位置と基地局1a〜1cの位置とに基づいて、有線
送信部60から与えられた基地局識別番号に対応する基
地局1aから見た場合における移動局2の存在方位を求
める。交換制御局50は、この方位情報を上記基地局識
別番号に対応する基地局1aに返信するために、上記方
位情報を有線ライン51に送出する。
【0068】基地局1aの有線受信部61は、有線ライ
ン51に接続されており、また無線送信部30および送
信ウエイト演算部40に接続されている。有線受信部6
1は、交換制御局50から送信されてきた方位情報を受
信すると、この方位情報を送信ウエイト演算部40に与
える。
【0069】送信ウエイト演算部40は、この方位情報
に基づいて送信ウエイトを求める。より詳述すれば、送
信ウエイト演算部40内に設けられている受信電力推定
部41は、受信電力記憶部65を含む。受信電力記憶部
65は、無線受信部20において形成されるべきm個の
受信ビームの各受信電力を記憶している。この場合、1
つの受信ビームの受信電力としては複数設定されてお
り、各々の受信電力は、当該受信ビーム内の複数の方向
にそれぞれ対応している。
【0070】受信電力推定部41は、受信電力記憶部6
5に記憶されている受信電力および方位情報に基づい
て、各受信ビームの相対受信電力を求める。より具体的
には、受信電力推定部41は、図10に示すように、方
位情報により指定されている方位に対応する各受信ビー
ムRB1、RB2の各受信電力の二乗和の平方根に対す
る各受信ビームRB1、RB2の受信電力の比を、各受
信ビームRB1、RB2の相対受信電力としてそれぞれ
求める。すなわち、この各相対受信電力は、実施形態1
のように受信CDMA信号に基づいて求められる受信電
力間の相対関係と同等の相対関係を表している。
【0071】受信電力推定部41は、この求められた相
対受信電力を平方根部42に出力する。平方根部42
は、この入力された相対受信電力の平方根値を求め、こ
の求められた平方根値を規格化部43に出力する。規格
化部43は、この入力された平方根値を規格化すること
により、送信ウエイトWtを求める。
【0072】以上のようにこの実施形態2によれば、基
地局1は、移動局2の方位情報に基づいて得られる相対
受信電力に基づいて送信ウエイトWtを求めている。し
たがって、受信されたCDMA信号から受信電力を求め
る必要がないので、送信ウエイト演算部40の処理が簡
単になる。
【0073】なお、上記説明では、移動局2の方位情報
を交換制御局50において求めるようにしている。しか
し、たとえば移動局2から送信された位置情報を基地局
1において受信し当該基地局1において移動局2の存在
方位を求めるようにしてもよい。
【0074】図11は、移動局2の内部構成を示すブロ
ック図である。移動局2は、GPS(Global Positionin
g System)受信機70を備えている。GPS受信機70
は、地球の周回軌道を航行する複数のGPS衛星から送
信されるGPS波を受信し、移動局2の位置を検出す
る。GPS受信機70は、検出された位置情報を送信部
56に出力する。送信部56は、この位置情報を移動局
識別番号とともにCDMA信号に含ませる。
【0075】図12は、基地局1の内部構成を示すブロ
ック図である。データ判定部28は、復元されたデータ
のうち移動局識別番号および位置情報を送信ウエイト演
算部40に出力する。送信ウエイト演算部40は、方位
推定部80を含む。方位推定部80は、自局の位置情報
を予め記憶している。方位推定部80は、上記受信され
た移動局2の位置情報と自局の位置情報とに基づいて、
移動局2の存在する方位を推定する。方位推定部80
は、推定された移動局2の方位を受信電力推定部41に
出力する。受信電力推定部41は、上述の場合と同様
に、推定された方位情報と受信電力記憶部65に記憶さ
れた複数の受信電力とに基づいて、各受信ビームに対応
する受信電力比を求める。送信ウエイト演算部40は、
この求められた受信電力比の平方根値を求め、さらに当
該平方根値を規格化することにより、送信ウエイトWt
を求める。
【0076】この構成によれば、GPSのような既存シ
ステムを利用できるから、当該システムを容易にかつ経
済的に構築できる。また、伝搬遅延差に基づいて移動局
2の位置を検出するよりも高精度に移動局2の位置を検
出できるから、移動局2の存在方位の検出を一層高精度
に実現できる。そのため、移動局2の存在方位に向かっ
て高い放射パターンを有する送信ビームを形成できる。
ゆえに、伝送効率の向上を図ることができる。
【0077】他の実施形態 この発明の実施の形態の説明は以上のとおりであるが、
この発明は上述の実施形態に限定されるものではない。
たとえば上記実施形態では、この発明を基地局1に適用
する場合を例にとっている。しかし、この発明を移動局
2に適用してもよいことはもちろんである。この場合、
基地局1においてマルチパスを検出するためにマッチド
フィルタを適用している場合、移動局2が移動しても、
マッチドフィルタを常時動作させる必要がない。そのた
め、基地局1の消費電力を低減できる。
【0078】また、この構成を上記実施形態2に適用す
る場合、移動局2において基地局1の存在する方位を推
定する。この場合、移動局2は、たとえば、基地局1の
位置情報を予めダウンロードしておき、この位置情報と
3つの基地局1a〜1cの相対タイミングとに基づい
て、通信相手局の基地局1の存在する方位を推定する。
基地局1の位置情報は、たとえば移動局が電源をオンに
したときに交換制御局50からダウンロードすることが
考えられる。
【0079】また、移動局2は、3つの基地局3a〜3
cの相対タイミングを使わずに、たとえば、自局の存在
位置と基地局の存在位置とに基づいて、基地局3が存在
する方位を推定する。より具体的には、移動局2は、た
とえばGPS受信機を備えており、このGPS受信機に
より複数のGPS波を受信することにより、自局の位置
を検出する。また、移動局2は、この検出された自局位
置に最も近い位置の基地局を通信相手局と特定する。こ
れにより、通信相手局としての基地局1の存在する方位
を推定できる。
【0080】さらに、上記実施形態では、この発明をC
DMA移動通信システムに適用する場合を例にとってい
る。しかし、この発明は、送信ビームをある程度絞る必
要のある他の無線通信システムに対しても容易に適用す
ることができる。
【0081】
【発明の効果】この発明によれば、所定範囲内の異なる
範囲にそれぞれ形成された複数の受信ビームと同数でか
つ受信電力の平方根に比例した値に応じた放射パターン
の送信ビームを形成する。したがって、通信相手局は複
数方向から電波を受信できる。そのため、通信相手局
は、初期捕捉後における相関ピークの監視範囲を限定で
きる。ゆえに、通信相手局は、相対的に消費電力の大き
なマッチドフィルタではなく、相対的に消費電力の小さ
なスライディング相関器などを動作させておけば済む。
よって、通信相手局における消費電力の低減を図ること
ができる。この効果は、特に、充電池を電源とする移動
局を通信相手局とする基地局にこの発明を適用する場合
に有効である。
【0082】また、たとえば移動局が移動することによ
り基地局の最大受信波方向が変化しても、基地局は、受
信電力の平方根に比例した放射パターンの送信ビームを
形成するだけである。したがって、最大受信波方向が変
化した後でも、移動局には、変化前の伝搬路を経由した
通信信号がある程度のレベルで到達する。そのため、移
動局は、データ部を復調している途中で基地局の最大受
信波方向が変化しても、すべてのデータ部を良好に復調
することができる。ゆえに、安定した通信を実現できる
から、信頼性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施形態1に係るCDMA移動通
信システムの全体構成を示す概念図である。
【図2】 基地局および移動局の内部構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】 CDMA信号のフォーマットを示す概念図で
ある。
【図4】 送受信機の内部構成を示すブロック図であ
る。
【図5】 受信ビームおよび送信ビームを示す概念図で
ある。
【図6】 受信ビームおよび送信ビームのセクタとの関
係を示す概念図である。
【図7】 この発明の実施形態2に係るCDMA移動通
信システムの全体構成を示す概念図である。
【図8】 実施形態2に係る移動局の内部構成を示すブ
ロック図である。
【図9】 実施形態2に係る基地局の内部構成を示すブ
ロック図である。
【図10】 方位情報に基づいて受信電力比を求める処
理を説明するための図である。
【図11】 実施形態2の変形例に係る移動局の内部構
成を示すブロック図である。
【図12】 実施形態2の変形例に係る基地局の内部構
成を示すブロック図である。
【図13】 従来のCDMA移動通信システムにおける
送信ビームの放射パターンを示す図である。
【符号の説明】
3 マルチビーム通信装置、10 アレーアンテナ、1
0a アンテナ素子、21 受信ビーム形成部、33
(1)〜33(m) 乗算部、36 アンテナ放射パターン形
成部、40 送信ウエイト演算部、41 受信電力推定
部、42 平方根演算部、43 規格化部、50 交換
制御局、52 位置メモリ、57 相対タイミング検出
部、65 受信電力記憶部、70 GPS受信機、80
方位推定部、RB1、RB2 受信ビーム、TB1、
TB2 送信ビーム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村井 英志 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5K059 CC01 CC04 DD31 DD35 DD37 EE02 5K067 AA03 AA43 CC10 CC24 EE02 EE10 EE46 FF03 KK02 KK03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のアンテナ出力信号に基づいて、m
    個(mは2以上の整数)の受信ビームを所定範囲内の異
    なる範囲をカバーするようにそれぞれ形成する受信ビー
    ム形成手段と、 この受信ビーム形成手段により形成された各受信ビーム
    の受信電力の平方根に比例した値をそれぞれ送信ウエイ
    トとして求める送信ウエイト演算手段と、 この送信ウエイト演算手段により求められたm個の送信
    ウエイトに基づいて、上記送信ウエイトに応じた放射パ
    ターンをそれぞれ有する上記受信ビームと同数の送信ビ
    ームを形成する送信ビーム形成手段とを含むマルチビー
    ム通信装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、送信ウエイト演算手
    段は、上記受信ビームに対応する受信ビーム信号に基づ
    いて、各受信ビームの受信電力を求める受信電力演算手
    段と、この受信電力演算手段により求められた受信電力
    の平方根を求める平方根演算手段と、この平方根演算手
    段により求められた平方根を正規化する正規化手段とを
    有し、この正規化手段により求められた値を送信ウエイ
    トとして求めるものであるマルチビーム通信装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、送信ウエイト演算手
    段は、予め定められたm個の受信ビームの放射パターン
    および通信相手局の方位情報に基づいて得られる各受信
    ビームの受信電力の平方根を求める平方根演算手段と、
    この平方根演算手段により求められた平方根を正規化す
    る正規化手段とを有し、この正規化手段により求められ
    た値を送信ウエイトとして求めるものであるマルチビー
    ム通信装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、通信相手局の位置情
    報を受信する受信手段をさらに含み、 上記送信ウエイト演算手段は、上記受信手段により受信
    された通信相手局の位置情報および自装置の位置情報に
    基づいて、上記通信相手局の方位を推定する方位推定手
    段をさらに有し、 上記平方根演算手段は、通信相手局の方位情報として上
    記方位推定手段により推定された通信相手局の方位を用
    いるものであるマルチビーム通信装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
    受信ビーム形成手段および送信ビーム形成手段は、バト
    ラーマトリクスにより構成されているマルチビーム通信
    装置。
  6. 【請求項6】 移動局と固有の管轄エリアを有する基地
    局とを有し、上記基地局と当該基地局の管轄エリア内の
    移動局との間でCDMA(Code Division Multiple Acce
    ss)信号を送受信するCDMA移動通信システムにおい
    て、 上記基地局は、 移動局からの複数のCDMA信号に基づいて、m個(m
    は2以上の整数)の受信ビームを上記管轄エリア内の異
    なる範囲をカバーするようにそれぞれ形成する受信ビー
    ム形成手段と、 この受信ビーム形成手段により形成された各受信ビーム
    の受信電力の平方根に比例した値をそれぞれ送信ウエイ
    トとして求める送信ウエイト演算手段と、 この送信ウエイト演算手段により求められたm個の送信
    ウエイトに基づいて、上記送信ウエイトに応じた放射パ
    ターンをそれぞれ有する上記受信ビームと同数の送信ビ
    ームを形成する送信ビーム形成手段とを含むものであ
    り、 上記移動局は、上記基地局からm個の送信ビームとして
    送信され、複数の伝搬経路を通って伝搬してきたCDM
    A信号に基づいて、相関ピークを検出するマッチドフィ
    ルタと、 このマッチドフィルタにより検出された相関ピーク近傍
    において、上記基地局においてm個の送信ビームが形成
    されることにより複数の伝搬経路を通って伝搬してきた
    CDMA信号に基づいて、相関ピークを検出するスライ
    ディング相関器と、 上記マッチドフィルタおよびスライディング相関器によ
    り検出された相関ピークに基づいて、受信されたCDM
    A信号を逆拡散する逆拡散演算部と、 上記マッチドフィルタにより上記複数個の相関ピークが
    検出された後は上記マッチドフィルタの動作を禁止する
    とともにスライディング相関器を動作させる相関制御部
    とを含むものであるCDMA移動通信システム。
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