JP2010519803A - 繰り返し送信方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、セルラ無線通信(300)に関する方法及び装置に関する。通信の放射パターン(331−1〜331−n;335−1〜335−n)のメインローブを、セルラ無線通信ネットワーク(300)のセル(361,362)の異なる方向(d1,d2,d2,d4)に向けることによって、アップリンク接続又はダウンリンク接続において情報を繰り返し通信することによって、可能な限り少ない複雑性しかネットワークに加えないで、アップリンク接続とダウンリンク接続の双方において、どんな情報の繰り返し送信の受信であっても改善される。

Description

本発明は概して、セルラ無線通信に関する方法及び装置に関する。特に本発明は、セルラ無線通信ネットワークにおける繰り返し送信を容易にすることに関する。
事業者にとっての主な関心の一つが、彼らのネットワークが良好なカバレージを提供し、呼がドロップされることができるだけまれになることを確実にすることである。しかしながら、呼のドロップの場合、これはハンドオーパにしばしば関連することが見受けられている。呼がドロップされることの主な理由は、信号チャネル、すなわちファスト・アソシエイト・コントロール・チャネル(FACCH)及びスロー・アソシエイト・コントロール・チャネル(SACCH)が非常に弱いリンクを構成することである。このことは、アダプティブ・マルチ・レート・フル・レート(AMR FR)コーデックを用いる時に、よりいっそう強調される。
FACCH電力を増加させる、FACCH及びSACCHを繰り返す等の、FACCH及びSACCH信号通信の復号の成功率を向上するための多くの提案が既に出されている。例えば、チャネルSACCH(スロー・アソシエイト・コントロール・チャネル)上で5回、SDCCH(スタンク・アローン・デディケイテッド・コントロール・チャネル)については23回、FACCH(ファスト・アソシエイト・コントロール・チャネル)については34回、E−FACCHについては48回、情報は繰り返し送信される。トラフィック及び信号通信の再送の最大の数は、状態及び用いられるチャネルに依存する。
情報の受信者が正しく情報を受け取ることを保証する最も単純なコンセプトは、単に情報を繰り返し送ることである。このことは、情報の複製が繰り返し送られて、所定の時間の間又は受信者が受信したことを確認(acknowledge)するまで再送されることを意味する。従来技術においてはこのような再送は、セルラ無線通信ネットワーク内の全てのセルに対して固定方向に送信することによって行われている。様々な状況下で、このような再送は停止されうる。たとえば、
−妥当な時間内にこのような確認がやってこない、すなわちタイムアウトならば、又は
−送信者が、たいていは何らかの帯域外手段によって、送信が成功しなかったことを発見する、又は、
−受信者が期待されたデータが到達していないことを知り、そのことを送信者に知らせたならば、又は、
−受信者が、データが到達したが、損傷を受けた状態であることを知り、そのことを送信者に知らせたならば、送信者は単純にそのデータを再送する(送信者は依然としてデータの複製を有する)。
増加した冗長性を用いた再送においては、乱れたパケットを再送する代わりに、受信者において組み合わせられるさらなる冗長な情報を送る。このことは、正しい復号の可能性を高める。3GPP TS 04.06において、再送及び増加した冗長性が明記されている。
実地試験又は他の活動によって、提案された方法のいくつかはハンドオーバ性能を改善することが期待されるか、改善することが既に証明されているが、性能をさらに向上する理由がまだ存在する。これらは、環境に依存して、異なる提案が異なる利得につながるかもしれないということである。全てが実装されるであろうかどうか、又は実装されうるかどうかもまた確かではなく、音声コーデックにおけるさらなる進歩はさらにより強固な信号通信チャネルを要求するだろう。
WO/97/17770は、通信システムの通信局の間で拡がる伝搬特徴に適応的に応答するアンテナパターンを有するアンテナを組み込んだ、装置及び関連する方法に関する。重要でないマルチパス成分のみを表すチャネルを伝搬特徴が示す時には、アンテナパターンは非常に指向的となるように選択され、重要なマルチパス成分を表すチャネルを伝搬特徴が示す時には、より指向的ではなくなるようにアンテナパターンは変更される。
アンテナの性能を向上させるための設計プロセスの間に調整されうるアンテナの性能に影響を与える、いくつかの決定的なパラメータが存在する。これらのパラメータのいくつかは、共鳴周波数、インピーダンス、利得、開口(Aperture)又は放射パターン、偏波、最大電力レーティング、効率性及び帯域幅である。
アンテナの設計において「利得」は、最も強い放射方向におけるアンテナの放射パターン強度の、参照アンテナのそれに対する比の対数である。
アンテナの利得は受動的な現象である。電力はアンテナによっては加えられず、特定の方向へのさらに放射された電力を与えるように単に再分配される。もしアンテナがある方向でポジティブな利得を有するならば、アンテナによってエネルギーは保存されるために、他の方向ではアンテナはネガティブな利得を有さなければならない。アンテナによって得られうる利得はそれゆえ、アンテナによってカバーされるはずの方向の範囲と、アンテナの利得との間でのトレードオフとなる。「開口」及び「放射パターン」は、利得と密接に関連している。開口は、最も高い利得の方向の「ビーム」断面の形であり、2次元である。放射パターンは利得の3次元プロットであるが、通常は放射パターンの2次元の水平及び垂直断面のみが考察される。高い利得を持つアンテナは、典型的には放射パターンにサイドローブを示す。サイドローブは、メインローブ(「ビーム」)とは別の利得のピークである。
さらに従来技術においては、ビームのステアリングは、放射パターンのメインローブの方向の変化の表現である。無線システムにおいては、ビームステアリングは例えばアンテナエレメントを切り替えることによって達成されてもよく、又はその要素を駆動させる無線周波数信号の相対的位相を変化させることによって達成されてもよい。
従ってセルラ無線通信ネットワークにおいて、繰り返し再送によってしばしば実行されるハンドオーバ性能の向上のみならず、アップリンク接続とダウンリンク接続の双方におけるあらゆる情報の繰り返し再送をも向上させることが、強く望まれている。
本発明によって扱われる課題は、セルラ無線通信ネットワークにおいて送信される情報の繰り返し送信の改善を可能とすることである。
第1の態様によれば本発明は、セルラ無線通信ネットワークにおいて、ユーザ装置と、セルラ通信ネットワークのセルを提供する基地局との間での無線リンク内に確立されたアップリンク接続又はダウンリンク接続において、情報を繰り返し通信するための方法を含む。前記セルにおける前記ユーザ装置の現在位置とは独立に、少なくとも第1及び第2の送信方向が取得される。さらに、前記通信の放射パターンのメインローブを、前記第1の送信方向に向けることによって、前記情報は少なくとも1度通信される。前記通信の放射パターンのメインローブを、前記第2の送信方向に向けることによって、情報は第2の方向に少なくとも1度通信される。
第2の態様に従うと本発明は、ユーザ装置と、セルラ通信ネットワークのセルを提供する基地局との間での無線リンク内に確立されたアップリンク接続又はダウンリンク接続において、情報を繰り返し通信するためのノードを含む。このノードは、前記セルにおける前記ユーザ装置の現在位置とは独立に、少なくとも第1及び第2の送信方向を取得する手段を含む。さらに、前記通信の放射パターンのメインローブを、前記第1の送信方向に向けることによって、前記情報を少なくとも1度通信する手段と、前記通信の放射パターンのメインローブを、前記第2の送信方向に向けることによって、前記情報を少なくとも1度通信する手段と、を備える。
本発明の典型的な実施形態の利点は、ユーザ装置を追跡する必要が無く、セル内のユーザ装置の現在位置のどんな情報をも得る必要が無いために、複雑度が少ないことである。
本発明の典型的な実施形態の利点は、チャネルの伝搬特性を前もって知る必要が無く、送信を推定するためにチャネルの質のどんな情報をも前もって得る必要が無いために、複雑度が少ないことである。
本発明の典型的な実施形態の他の利点は、放射パターンのローブ幅が小さくなることができるために、選択した方向へのリンクバジェットの改善が得られ、カバレージ利得の増加につながることである。
本発明の典型的な実施形態のさらに他の利点は、情報が最も弱いリンクに属する信号通信を含むとしても情報の繰り返し送信の受信を改善することを可能とし、よってドロップされる呼が少なくなり、セルラ無線通信ネットワークにおけるカバレージを改善することにある。
本発明の典型的な実施形態のさらに他の利点は、セルラ無線通信ネットワークにおけるセル間又はセル内での、ユーザ装置についてのハンドオーバ性能の改善を可能とすることにある。
本発明の他の目的、利点及び新しい特徴が、本発明の以下の詳細な説明から、添付の図面及び請求の範囲とともに考察すると明らかとなるだろう。
本発明の典型的な実施形態を組み込んだ通信システムを示すブロック図である。 従来技術に従うセルラ無線通信ネットワークの一部の概略図である。 本発明の典型的な実施形態を組み込んだセルラ無線通信ネットワークの一部の概略図である。 本発明の典型的な実施形態を組み込んだセルラ無線通信ネットワークの一部の概略図である。 本発明の典型的な実施形態を組み込んだ、図1の通信システムの一部を示すブロック図である。 (a〜d)本発明に従って繰り返し送信される情報の典型的な実施形態を示すタイムチャートである。 本発明に従う情報の繰り返し送信方法の典型的な実施形態を示すフローチャートである。
以下の詳細な説明においては、説明される技術の理解を提供するために、特定のノード、機能的エンティティ、技術、及び規格などの特定の詳細が、説明の目的で、限定の目的ではなく、述べられる。例えば1つの有利な応用例は、第3世代パートナーシップ・プロジェクト(3GPP)技術仕様(TS)に従うGSM/EDGE04.06(グローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーションズ/エンハンスド・データ・レート・フォー・GSMエボリューション)に対するものである。しかしながら、他の応用例、及び他の時分割多元接続(TDMA)システムに関連する他の規格が採用されてもよい。
他の実施形態が、以下に開示される特定の詳細から離れて実施されうることが、当業者には明らかであろう。他の事例として、本明細書を必要のない詳細で不明瞭にしないために、周知の方法、装置、技術などの詳細な説明は省略される。
図1は、本発明の典型的な実施形態を含む、例となる通信システム(COMSYS)100の本発明の観点から必要な部分を示す。通信システム100は無線又はラジオ通信システムであり、基地局(BS)110とユーザ装置(UE)120との間の、アップリンク接続129及びダウンリンク接続119での通信を可能とする。基地局120は、移動可能で遠隔位置にあるユーザ装置120の送受信器121とのダウンリンク接続119において通信する固定位置の送受信器111を用い、又は反対に、移動可能で遠隔位置にあるユーザ装置120の送受信器121は、基地局送受信器110の固定位置の送受信器111へのアップリンク接続129において通信する。
図示された実施形態は送受信器111及び121を含むが、他の実施形態においては、送信局は送信器のみで構成され、受信局は受信器のみで構成されてもよい。
送受信器111及び121の送信部によって生成された情報は、1以上の無線チャネル上で送信される。送受信器111及び121は、それぞれが送信部と受信部とを有する、送受信器回路113及び123をそれぞれ含む。送受信器回路113及び123の受信部は、送受信器111及び121によって生成された情報119及び129が送信されるチャネルに同調している。
送受信器111及び121によって無線チャネル上で送信される情報は、それぞれ送受信器111及び121に結びつけられたアンテナデバイス114及び124によって検出される。アンテナデバイス114及び124は、無線、すなわち電磁気信号を、それぞれライン119及び129に基づいて生成される電気信号に変換し、送受信器回路113及び123の受信部に供給する。
制御デバイス112及び122は、ライン116,117、及びライン126,127によって送受信器回路113及び123に結びつけられ、ライン115及び125によってアンテナ装置114及び124に結びつけられる。
GSMにおいては、ユーザ装置110と基地局120との間の空中インタフェースUmは、呼制御、測定報告、ハンドオーバ、電力制御、認証、許可、位置更新などを行うために、例えば信号通信のためのLAPDmプロトコルを用いる。トラフィック及び信号通信は、GSMについての例として4.615msの間隔で0.577msのバーストで送られ、20msごとにデータブロックを構成する。
情報の受信者が情報を正しく受け取ることを保証するために、情報が繰り返し通信されることができ、通信の放射パターンのメインローブを異なる方向に向けることによって情報が通信されることが適用されることを用いる本発明の典型的な実施形態によれば、ユーザ装置の現在位置を取得することなく、受信者が情報を受信する確率が向上されていることが維持され、同時にネットワークには可能な限り最小限の複雑性しか導入されない。従来技術においては、セルラ無線通信ネットワークにおける全てのセルに対して固定方向に繰り返し送信が送信される。本発明に従って、代わりにメインローブの放射パターンを異なる送信方向に向けることによって、リンクバジェットは低く抑えられることができる。リンクバジェット(受信電力(dB)=送信電力(dBm)+利得(dB)−損失(dB))は、送信者からの媒体(空間、ケーブル、導波管、ファイバ等)を介して受信者へと至る、セルラ無線通信ネットワークにおける全ての利得及び損失の勘定である。
本発明の例となる実施形態によれば、制御デバイス112及び122は、送受信回路111及び121のそれぞれの動作を制御するように動作するだけではなく、アンテナデバイス114及び124のそれぞれのアンテナパターンのメインローブを選択することができるように、アンテナデバイス114及び124のそれぞれを制御するようにさらに動作することができる。放射パターンのメインローブが異なる方向を向くようにメインローブは選択され、生成された情報は、セルラ無線通信ネットワークにおける少なくとも一部のセルに対して、無線チャネル上で異なる方向に繰り返し送信されうることとなる。形状構成において引き延ばされるように選択された場合、メインローブの形状は、全てのセルをカバーするメインローブの形状構成と比較して、カバレージ利得を得る。例えば、ローブ幅を半分に減らすことは、3dBのカバレージ利得につながる。
狭い角度分布のチャネルを介して情報が送信される時にはエネルギーはより少なく、アンテナデバイスの放射パターンのメインローブは非常に指向的であって、離れて位置する受信者の方向に延びる引き延ばされたメインローブを含む。さらに、送信された情報の放射パターンの引き延ばされたメインローブはまた、ディスターバンスをより拾わない傾向がある。反対にエネルギーの角度分布が広いならば、放射パターンのメインローブはより非指向的であり、すなわち主ローブは構成においてより引き延ばされてはおらず、全てのセルをカバーすることさえできるかもしれない。本発明に従うと、繰り返し送信の間に、セルの一部に対して異なる方向に向けられたメインローブの、例えば選択された引き延ばされた形状を用いて、チャネル上で繰り返し情報を通信することにより、セルの一部がカバーされるだろう。又は、もし全てのセルの異なる方向に繰り返し送信するならば、全てのセルがカバーされうるだろう。
周知のマクスウェルの電界方程式において、信号の電界強度は距離について一次で減少し、電力レベルは空間中の距離の二乗の関数として減少する。これらの基本的パラメータは、本発明における放射パターンのメインローブに影響を与える。
図2a〜bは、図1における1つの基地局110からの無線カバレージ区域として定義されることができるセル210及び250を備える、セルラ無線通信ネットワーク200a〜bの一部を示す。典型的に、セルは六角形によって図に示される。セルには2つの主な形式がある。
全方位性セル:全方位性セル(オムニセル)は、全ての方向(360度)に等しく送信するアンテナを備える基地局によって提供される。
セクタセル:セクタセルは、図2aに示されるように、所定の方向240にのみ送信するアンテナによるカバレージ区域である。例えば、これは同等の全方位性セルの120度又は180度と等しくてもよい。1つの基地局はこれらのセクタセルのうち1つを提供することができ、1つの場所の基地局の集合は1以上を提供し、2セクタサイト(sectored sites)、及びより一般的には3セクタサイト、等のような用語につながる。
上に説明されたのはセルの定義であり、図2aに示されるように、1つの基地局209からの無線カバレージの区域210として定義されると考えられる。この無線カバレージはまた、通信の放射パターンのセル・メインローブ220と等しく、そのカバレージはセル210を定義する。放射パターンは図1の基地局110によりアンテナ114によって、また同様に図1のユーザ装置120のアンテナ124によって生成されうるが、セルを定義しない。放射パターンは、ビーム角度230の関数として与えられる相対的電力である。
通常、放射パターンは本願の図2a〜bに示されるように直交座標系又は極座標系で与えられる。実際のアンテナの大きさは限られており、図2aに示されるように、放射パターンはビーム角度230に関していくつかのローブ220〜221を有する。電力が0の点はnull(ヌル)と呼ばれ、2つのnullの間のパターンはローブと呼ばれる。中央の最大のローブはメインローブ220と呼ばれ、一方で他のローブはサイドローブ221と呼ばれる。アンテナのビーム幅231は、メインローブ220のピークから3dB下った電力レベル232におけるビーム幅231として定義される(ビーム半値幅(half power beam width)に相当する)。ビーム幅は、φ230として表記される、角度範囲、開口角、又は電力半値(−3dB)角としても説明される。本願において送信方向は矢240で示され、放射パターンのメインローブ220を送信方向240に向けることによって定義される。
本発明の典型的な実施形態に従う図2bにおいて、第1及び第2のメインローブ261〜262は、カバレージがセル250を定義する図2aのセル・メインローブ220のビーム幅231よりも小さい、ビーム幅271〜272を有する。図2bにおいて、第1及び第2のメインローブ261〜262は、全てのセル250をカバーする必要がある図2aのセル・メインローブ220の、図2aのセルビーム幅231の半分よりも大きい、ビーム幅271〜272を有するように描かれている。メインローブについて図2a〜bに示されたものよりも小さい他のビーム幅が本発明について用いられてもよいことは、当業者には明らかであろう。
図3は、本発明の典型的な実施形態が実装されうる、(NET)300に一般的に示されるセルラ無線通信ネットワークを示す。セルラ無線通信ネットワーク300は、図2aで説明された、地理的区域について定義された複数のセル361〜363を含む。セル361〜363は、それぞれが無線基地局(BS)301〜303によって定められ、配置されたユーザ装置(UE)351〜356を有するものとしてさらに示される。説明の目的のために、無線基地局301〜303は、システム300に含まれる地理的エリアの全体にわたって、等しい間隔で離れているものとして描かれる。無線基地局301〜303は、線によって、それぞれが基地局コントローラ(BSC)371に結びつけられる。基地局コントローラ371は、移動通信交換局(MSC)に結びつけられ、さらに公衆サービス電話網(PSTN)に結びつけられるが、これは示されていない。セルラ無線通信ネットワーク300に含まれる地理的区域内の任意の位置、ここでは361又は362に位置する、選択されたユーザ装置351又は355と、固定又は移動の加入者の発呼局との間の電話通信が可能とされる。選択されたユーザ装置351又は355にかけられた呼は、従来の方法でシステム300の基地局301又は302にルーティングされる。
一度適当な基地局の1つ、例えば301、に呼がルーティングされると、選択されたユーザ装置351に送信される情報を基地局は生成し、本願ではこれはダウンリンク接続として描かれる。本発明の典型的な実施形態に従うと、少なくとも第1(d1)341−1及び第2(d2)341−2の送信方向が、ユーザ装置351の位置とは独立に得られる。通信の放射パターンのメインローブ331−1を向けることによって、第1の送信方向341−1に、少なくとも1度情報が通信される。次に少なくとも1度情報が再び通信されるが、今度は第2の送信方向に341−2に通信の放射パターンのメインローブ331−2を向けることによって行われる。サイドローブは、321−1及び321−2として示される。このことは、基地局302と通信するユーザ装置355として示される、アップリンク接続にも適用可能である。第1の方向(d1)及び第2の方向(d2)はその時345−1及び345−2であって、セル362内のユーザ装置355の現在位置とは独立に、さらに得られる。今度は、第1の送信方向345−1に通信の放射パターンのメインローブ335−1を向けることによって、情報が少なくとも1度通信される。第2の送信方向345−2に通信の放射パターンのメインローブ335−2を向けることによって、さらに情報が少なくとももう一度通信される。サイドローブは、ここでは325−1及び325−2として示される。
説明の目的のためだけに、ダウンリンク接続は、アップリンク接続355−>302とは別の接続301−>351に起こるものとして描かれる。さらに、メインローブ331−1〜4及び335−1〜4、並びにサイドローブ321−1〜4及び325−1〜4を伴う、4つの送信方向d1〜d4、341−1〜4及び345−1〜4のみが示される。また、上で説明されたものは、第1及び第2の方向d1及びd2についてののみである。図3に示されるのとは他の方向が、例えば全てのセルをカバーする発明について用いられうること、及びビーム幅に依存してセル内でメインローブがどれだけ遠くまで届くかは、当業者には明らかであろう。本発明の典型的な実施形態に従って異なる方向がどのように用いられるかに関する多様性が、図5a〜dに関して以下で説明される。
図4は、本発明の典型的な実施形態に従う、例えば図1の送受信器111及び121のそれぞれに組み込まれうるアダプティブ・アンテナ・システム(AESYS)400を示す。アンテナエレメント(アンテナ要素)(AE)の配列420−1〜n、又は少なくとも2つの要素は、例えば図1のアンテナデバイス114及び124に組み込まれうる。これは、例えば図1の制御デバイス112及び122のそれぞれの一部であることもできる、ビームフォーマ(BF)410を介する。アンテナ配列420は、1以上の無線チャネル上で、無線周波数、電磁波信号を送信するように動作する。アンテナ装置420は、例えば切り替え可能なビーム又は移動可能なビームのアンテナで形成される。ビームフォーマ410は、アンテナエレメント420で構成されるアンテナ配列の特徴を決定する。ビームフォーマ410は例えば、バトラー(Butler)又はブラス(Blass)マトリクスで構成されてもよい。それぞれのマトリクスの出力は、従来の方法で所定のビーム方向に切り替えられたビームに相当する。
本発明の典型的な実施形態に従うと、放射パターンのメインローブが異なる方向に向けられうるように、図4のビームフォーマを、放射パターンのメインローブを適応的に変えるように制御するように、図1の制御デバイス112及び122はそれぞれ動作可能である。その結果、生成された情報が無線チャネル上で繰り返し送信されることができ、少なくともセルの一部分又はセルの全体をカバーしうる。
ビームフォーマ410は単一の要素又はアンテナエレメント420−1から420−nのそれぞれに分布する要素から構成される。ビームフォーマデバイス410は、アンテナエレメント420−1から420−nのうちの選択された1つのスイッチを入れ又はスイッチを切り、又はアンテナエレメント420−1から420−nに適用される信号の位相と振幅との少なくとも一方を変化させ、アンテナパターンを所望の特徴のものとする。
図4の適応的アンテナシステム400とは別の解決策が、アンテナがメインローブの大きさ及びメインローブの方向を変えることができる限り、本発明について用いられうることは、当業者には明らかであろう。例として、放射パターンのメインローブが物理的な変化の結果に随伴するように、方向が物理的に変えられうる1つのアンテナならば、1つのアンテナエレメントしか必要とされないだろう。
従来技術によれば、特にマルチパス成分を備えるマルチバス歪みのような歪みが、送受信器間で送信される信号の重要な部分を構成するならば、これらは信号経路に悪い影響を与えるために、チャネルの伝搬特徴は知られている必要がある。例えば、従来技術において重要でないマルチパス成分のみを示すチャネルを伝搬特徴が示す時、アンテナパターンは非常に指向的となるように選択され、重要なマルチパス成分を示すチャネルを伝搬特徴が示す時、アンテナパターンはより指向的ではないように変えられる。伝搬特徴を得るための従来技術に従う様々な方法は、送受信器を隔てる距離、送受信器で受信される信号の角度エネルギー拡散、信号強度又は信号品質表示の判断を用いる。従来技術においてはそのために送受信器回路は、伝搬特徴を支持するデータを取得し、制御デバイスが取得したデータから伝搬特徴を計算するために、増加された複雑性を有しなければならなかった。
本発明の典型的な実施形態によれば、様々な送信方向を得る様々な単純な方法があるために、上述の従来技術で説明されたような複雑性は必要ない。例えば一実施形態においてはランダムに生成された少なくとも第1と第2の送信方向を選択することによる。また他の実施形態においては所定の送信方向のセットから少なくとも第1と第2の送信方向を選択することによる。セル・メインローブのセルビーム幅よりも小さいビーム幅を有するメインローブを持ち、カバレージがセルを定義する非常に指向的な信号は、上で説明したような伝搬特徴の知識を有する必要なく用いられることができる。情報の非常に指向的な放射パターンが、異なる方向に、それぞれの方向に少なくとも1回通信されるために、たとえマルチパス成分が送信される情報の重要な部分を構成し信号経路に悪い影響を与えるとしても、ある時点において受信器は非常に指向的な通信情報を受信するのに適切な位置にある可能性が非常に高い。本発明に従うと、セル内のどんなユーザ装置の現在位置を追跡することもなく、セルの少なくとも一部に対して任意の方向に情報が繰り返し送信されうる。例えば、無線チャネルの質の何らかの情報を得ること、又は無線チャネルの質の推定情報を得ることとは独立に、得られることもできる。
言い換えると、本発明に従うと、無線チャネルの質が推定され又は知られる必要はもはやないために、アダプティブ・アンテナ・システムの範囲は拡大される。本発明は、アダプティブ・アンテナ・システムがなることができるものを再定義する。
3GPP TS 04.06について上述された従来技術に従うと、増加した冗長性を伴う又は伴わない再送が、トラフィック及び信号通信の間に情報を再送するために用いられる。従来技術に従って再送が行われる方法は、広いエネルギー角度分布、及び非指向性の放射パターンのメインローブを用いて行われる。すなわち、構成においてより引き延ばされておらず、固定方向の、全体のセルをカバーする主ローブを用いる。本発明の典型的な実施形態においては、異なる方向への通信の間に情報を運ぶために、データブロックが生成される。それぞれのデータブロックについて、異なるパンクチャリング又は符号化スキームが生成されることができ、情報に用いられうる。これによって、本発明に増加した冗長性が組み込まれる。
本発明の典型的な実施形態に従うと、従来技術におけるこの再送方法は、本発明と結びつけられうる。例えば再送の第1段階において情報の受信者への情報通信が全く成功しないならば、再送の第2段階が開始されうる。第1段階は、3GPP TS 04.06に従う、カバレージがセルを定める固定セル・メインローブを向けることによって情報を繰り返し通信することによる再送であり、第2段階は本発明に従う再送である。このことは、反対の順番に行われることもできる。従来技術においてよく知られている技術に従って、それぞれの段階の間に、又はそれぞれの再送の後に、情報の受信者への情報通信が成功したかを確認する制御が行われうる。例えば情報の受信者への情報通信が成功すると、通信は中止されうる。
図5a〜dは、本発明の典型的な実施形態に従って、セルの放射パターンのメインローブの送信方向についての所定のセットを用いて、どのように情報が繰り返し通信されるかについての選択を図示する。図5a〜dは、送信方向の異なるランダムなセットの様々な例を示すものとして理解することができる。そして、示される異なる送信方向の例は、例えば再送の間にそれらをランダムに生成することによって選択される。どちらの方法も、図1の制御デバイス112及び124のそれぞれの複雑性を最小化する。
アンテナビーム構成もまた方向と同様に、情報通信の間にメインローブのビーム幅が変化するように、変えられることができる。このことは、例えば時分割多元接続(TDMA)システムにおける単一のフレームの連続するタイムスロットの間に変えられることを意味する。異なる方向の固定されたセットは、これによって異なる方向への放射パターンのメインローブのビーム幅の大きさの所定のセットを含むことができる。しかしながら、通信が進んでいる時間の間、例えばカバレージがセルを定めているセル・メインローブのセルビーム幅よりも小さいビーム幅を有する引き延ばされたメインローブに、ローブの特徴は固定されることがよりありそうである。メインローブのビーム幅の大きさが固定されている一方で、異なる方向が変えられることはよりありそうである。しかしながらビーム幅を変えることは、異なる方向をランダムに生成しているときにもまた適用可能である。さらにまた、異なる送信方向がランダムに生成される間に、それぞれの生成された異なる方向について異なる大きさのビーム幅もまたランダムに生成されるのではなく、ある大きさの固定のビーム幅がランダムに生成されるか又はあらかじめ決められていることも、よりありそうである。
図5aは、セルにおけるメインローブの放射パターン方向のセットの例を示す。通信信号の送信は、3GPP TS 04.06に従ってt4秒再送される。さらに、t5秒については方向はセルのd1方向であり、そしてt6秒についてはセルのd2方向であり、続けて他のt7秒及びt8秒のそれぞれについてはd3及び次のd4方向である。他のt9秒については、方向d1に戻る。図5bは、t1〜t4秒についての方向d1、d2、d3、及びd4の周期イベントであって、t9秒についてのd1方向で終わる。図5cは、t1秒、4・1/2回周期的に繰り返し送信する間の、2つの方向d3及びd2のみのパターンを示す。図5dは、再送が行われる時間が1つの方向で変化する、方向d1及びd4の周期的繰り返しを示す。この例では、d4方向についてのt2bisよりも長く図示されているt1bis秒の間、d1方向に再送が起こるものとして図示されている。このことは、情報のバーストを送信するのに例えば5ミリ秒かかり、時間t2bisが20ミリ秒に等しく、t1bisが30ミリ秒に等しいのならば、4回の再送がd4方向に実行されることができ、6回の再送がd1方向に実行されることができることを意味する。
セルのメインローブの方向についての送信方向の他の所定のセットが、本明細書で説明された限られた量のバリエーションから離れて実施され、バリエーションは無限であることが、当業者には明らかであろう。方向の数は変わることができ(例えばd1,d2,d3,d4,d5,d6,…dn)、方向が混ぜられる方法において変わることができるし(例えばd1,d5,d6,d4,d1…;d3,d5,d1,d4,d7…)、異なる方向が繰り返される回数において変わることができる(例えばd1,d2,d4,d1,d2,d1,d2,d4,d1,d2,d1,d2,d4…)。同様に、どれだけの時間1つの方向に再送が起こるかも変わることができる(例えばtnbis=2ミリ秒又はtnbis=7ミリ秒)。
もし、セルのメインローブの送信方向の所定のセットを、図3に示される本発明に従って、基地局301からセル内のユーザ装置351に送信されるHANDOVER COMMAND(ハンドオーバ命令)に適用するならば。例えば、全ての最初のHANDOVER COMMANDが1つの方向d1に送信されることができ、全ての2番目のHANDOVER COMMANDが他の方向d4に送信されることができる。3GPP TS 04.06に従うと、全てのHANDOVER COMMANDの間の時間は140ミリ秒であり、メインローブの方向は規格に適合するために140ミリ秒毎に変更されるべきである。又は他の解決策は、より長い時間、例えば280ミリ秒又は460ミリ秒を、メインローブの方向を変える間隔に用いることでありうる。
3GPP TS 04.06における従来技術に従うと、全てのセルをカバーするセル送信形状をそのカバレージが定めるセル・メインローブにおける、通信の放射パターンのセル・メインローブを用いて、ユーザ装置に対して固定方向に、タイムアウトが起こる前に34回まで繰り返してHANDOVER COMMANDが送信される。
図6は、ユーザ装置と、セルラ通信ネットワークのセルを提供する基地局との間での無線リンクにおいて確立された通常のアップリンク又はダウンリンク接続上での、本発明の典型的な実施形態を組み込むために情報の繰り返し通信が修正された、フローチャート600を示す。本発明の典型的な実施形態に従って、少なくとも第1及び第2の送信方向がセル内のユーザ装置の現在位置とは独立に得られ、そして通信の放射パターンのメインローブを第1の送信方向へ向けることによって情報は少なくとも1度通信される。さらに、通信の放射パターンのメインローブを第2の送信方向に向けることによって、情報は少なくとも1度通信される。カバレージがセルを定めるセル・メインローブのセルビーム幅よりも小さいビーム幅を有するようにメインローブの大きさは設定され、又は、メインローブの大きさはさらに小さくさえ設定されることができ、ビーム幅は例えばセル全体をカバーするのに必要とされるセル・メインローブのセルビーム幅の半分よりも大きく設定される。第1のステップ601において、少なくとも第1及び第2の送信方向が送信方向の所定のセットから選択され、又はステップ602にあるようにランダムに生成されて選択される。この情報は無線チャネル上で通信されることができ、無線チャネルの質の何らかの情報を取得すること又は無線チャネルの質の推定情報を取得することとは独立に第1及び第2の送信方向は取得されうる。ステップ603は、もし第1及び第2の方向が所定のセット又はランダムに生成された中から選択されたとしても、メインローブは固定されているか又は変化することができることを示す。
もしステップ604において増加した冗長性が本発明に組み込まれるのならば、次にステップ605で通信の間に情報を運ぶためにデータブロックが生成される。そしてステップ606において、生成されたそれぞれのデータブロックについて、異なるパンクチャリング又は符号化スキームがこの情報に対して用いられることができる。
本明細書において説明された方法は、本発明を理解するための純粋に説明的な例であって、多くの修正が可能である。例えば当業者が認識するように、いくつかの工程/動作は、同じ結果を与える異なる/逆の順序で実施されてもよい。

Claims (27)

  1. ユーザ装置(351;355)と、セルラ通信ネットワーク(300)のセル(361;362)を提供する基地局(301;302)との間での無線リンク内に確立されたアップリンク接続又はダウンリンク接続において、情報(119;129)を繰り返し通信するための方法であって、
    (a)前記セルにおける前記ユーザ装置の現在位置とは独立に、少なくとも第1及び第2の送信方向(341−1,341−2;345−1,345−2)を取得する工程と、
    (b)前記通信の放射パターンのメインローブ(331−1;335−1)を、前記第1の送信方向(341−1;345−1)に向けることによって、前記情報を少なくとも1度通信する工程と、
    (c)前記通信の放射パターンのメインローブ(331−2;335−2)を、前記第2の送信方向(341−2;345−2)に向けることによって、前記情報を少なくとも1度通信する工程と、
    を含むことを特徴とする方法。
  2. 前記メインローブ(261)は、セル・メインローブ(220)のセルビーム幅(231)よりも小さいビーム幅(271)を有し、前記セル・メインローブのカバレージは前記セル(210)を定めることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 前記メインローブは、前記セルの全体をカバーするのに必要とされるセル・メインローブの前記セルビーム幅の半分よりも大きいビーム幅を有することを特徴とする、請求項2に記載の方法。
  4. 前記工程(a)が、送信方向についての所定のセット(500b〜d)から、前記少なくとも第1及び第2の送信方向を選択する工程を含むことを特徴とする、請求項1乃至3の何れか1項に記載の方法。
  5. 前記工程(a)が、ランダムに生成された、前記少なくとも第1及び第2の送信方向を選択する工程を含むことを特徴とする、請求項1乃至3の何れか1項に記載の方法。
  6. (d)セル・メインローブを向けることによって前記情報を繰り返し通信する工程をさらに含み、前記セル・メインローブのカバレージは前記セルを定めることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  7. 前記工程(d)は、前記工程(a)の前に実行されることを特徴とする、請求項6に記載の方法。
  8. 前記情報の受信者への前記情報の通信が成功すると、前記通信が停止されることを特徴とする、請求項1乃至7の何れか1項に記載の方法。
  9. 前記工程(a)〜(c)は、前記メインローブを固定したまま前記情報を通信する工程を含むことを特徴とする、請求項1乃至8の何れか1項に記載の方法。
  10. 前記工程(a)〜(c)は、前記メインローブを変化させながら前記情報を通信する工程を含むことを特徴とする、請求項1乃至8の何れか1項に記載の方法。
  11. 前記工程(b)〜(d)は、前記通信の間に前記情報を運ぶデータブロックを生成する工程を含むことを特徴とする、請求項6乃至10の何れか1項に記載の方法。
  12. 生成されたそれぞれの前記データブロックごとに異なるパンクチャリング又は符号化スキームが、前記情報に対して用いられることを特徴とする、請求項11に記載の方法。
  13. 無線チャネル上で前記情報を通信する工程をさらに含み、
    前記第1及び第2の送信方向は、どんな無線チャネルの質の情報を得ること、又はどんな無線チャネルの質の推定情報を得ることとも独立に得られることを特徴とする、請求項1乃至12の何れか1項に記載の方法。
  14. ユーザ装置(351;355)と、セルラ通信ネットワーク(300)のセル(361;362)を提供する基地局(301;302)との間での無線リンク内に確立されたアップリンク接続又はダウンリンク接続において、情報を繰り返し通信するためのノード(110,120)であって、
    (a)前記セルにおける前記ユーザ装置の現在位置とは独立に、少なくとも第1及び第2の送信方向(341−1,341−2;345−1,345−2)を取得する手段(113,123)と、
    (b)前記通信の放射パターンのメインローブ(331−1;335−1)を、前記第1の送信方向(341−1;345−1)に向けることによって、前記情報を少なくとも1度通信する手段(115;122)と、
    (c)前記通信の放射パターンのメインローブを、前記第2の送信方向(341−2;345−2)に向けることによって、前記情報を少なくとも1度通信する手段(115;122)と、
    を備えることを特徴とするノード。
  15. 前記メインローブ(261)は、セル・メインローブ(220)のセルビーム幅(231)よりも小さいビーム幅(271)を有し、前記セル・メインローブのカバレージは前記セル(210)を定めることを特徴とする、請求項14に記載のノード。
  16. 前記メインローブは、前記セルの全体をカバーするのに必要とされるセル・メインローブの前記セルビーム幅の半分よりも大きいビーム幅を有することを特徴とする、請求項15に記載のノード。
  17. 前記工程(a)が、送信方向についての所定のセット(500b〜d)から、前記少なくとも第1及び第2の送信方向を選択するように構成されていることを特徴とする、請求項14乃至16の何れか1項に記載のノード。
  18. 前記工程(a)が、ランダムに生成された、前記少なくとも第1及び第2の送信方向を選択する工程を含むように構成されていることを特徴とする、請求項14乃至16の何れか1項に記載のノード。
  19. (d)セル・メインローブを向けることによって前記情報を繰り返し通信する手段をさらに備え、前記セル・メインローブのカバレージは前記セルを定めることを特徴とする、請求項14に記載のノード。
  20. 前記工程(d)は、前記工程(a)の前に実行されるように構成されていることを特徴とする、請求項19に記載のノード。
  21. 前記情報の受信者への前記情報の通信が成功すると、前記通信は停止されるように構成されていることを特徴とする、請求項14乃至20の何れか1項に記載のノード。
  22. 前記工程(a)〜(c)は、前記メインローブを固定したまま前記情報を通信するように構成されていることを特徴とする、請求項14乃至21の何れか1項に記載のノード。
  23. 前記工程(a)〜(c)は、前記メインローブを変化させながら前記情報を通信するように構成されていることを特徴とする、請求項14乃至21の何れか1項に記載のノード。
  24. 前記工程(b)〜(d)は、前記通信の間に前記情報を運ぶデータブロックを生成するように構成されていることを特徴とする、請求項20乃至23の何れか1項に記載のノード。
  25. 生成されたそれぞれの前記データブロックごとに異なるパンクチャリング又は符号化スキームが、前記情報に対して用いられるように構成されていることを特徴とする、請求項24に記載のノード。
  26. 無線チャネル上で前記情報を通信する手段をさらに備え、
    前記第1及び第2の送信方向は、どんな無線チャネルの質の情報を得ること、又はどんな無線チャネルの質の推定情報を得ることとも独立に得られることを特徴とする、請求項14乃至25の何れか1項に記載のノード。
  27. 前記ノードは、ダウンリンク接続において送信を行う手段を有する基地局(301)、又はアップリンク接続において送信を行う手段を有するユーザ装置(355)であることを特徴とする、請求項14乃至26の何れか1項に記載のノード。
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