JP2001085948A - 発振器の発振周波数調整方法及びその発振器 - Google Patents
発振器の発振周波数調整方法及びその発振器Info
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- JP2001085948A JP2001085948A JP25595799A JP25595799A JP2001085948A JP 2001085948 A JP2001085948 A JP 2001085948A JP 25595799 A JP25595799 A JP 25595799A JP 25595799 A JP25595799 A JP 25595799A JP 2001085948 A JP2001085948 A JP 2001085948A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 発振周波数調整を容易にする発振器の発振周
波数調整方法及びその発振器を提供する。 【解決手段】 互いに平行な金属平板1,2の間に該金
属平板間に存在する誘電体媒質3よりも誘電率の大きな
誘電体ストリップ4を挿入し、この誘電体ストリップ4
の一端に共振器7を介して発振素子5を接続してなる発
振器の発振周波数を調整する方法において、前記共振器
7に臨ませて金属板10を配置し、この金属板10を前
記共振器7に接近・離反させることにより、前記共振器
7の境界条件を変化させて発振周波数を調整する。
波数調整方法及びその発振器を提供する。 【解決手段】 互いに平行な金属平板1,2の間に該金
属平板間に存在する誘電体媒質3よりも誘電率の大きな
誘電体ストリップ4を挿入し、この誘電体ストリップ4
の一端に共振器7を介して発振素子5を接続してなる発
振器の発振周波数を調整する方法において、前記共振器
7に臨ませて金属板10を配置し、この金属板10を前
記共振器7に接近・離反させることにより、前記共振器
7の境界条件を変化させて発振周波数を調整する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誘電体線路を用い
た発振器の発振周波数調整方法及びその発振器に係り、
特に、発振周波数調整を容易にする発振器の発振周波数
調整方法及びその発振器に関するものである。
た発振器の発振周波数調整方法及びその発振器に係り、
特に、発振周波数調整を容易にする発振器の発振周波数
調整方法及びその発振器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ミリ波帯の集積回路では、金属線路とし
てマイクロストリップ線路が、また誘電体線路としてイ
メージ線路といったものが一般に使用されている。しか
し、金属線路は、ミリ波帯で導体損失が非常に大きい欠
点があり、誘電体線路は直線部分での伝送損失は小さい
が、曲がり部分や不連続部分において放射が起こり、損
失の異常な増加のみならず、近接線路への漏話が生じる
という欠点がある。
てマイクロストリップ線路が、また誘電体線路としてイ
メージ線路といったものが一般に使用されている。しか
し、金属線路は、ミリ波帯で導体損失が非常に大きい欠
点があり、誘電体線路は直線部分での伝送損失は小さい
が、曲がり部分や不連続部分において放射が起こり、損
失の異常な増加のみならず、近接線路への漏話が生じる
という欠点がある。
【0003】そこで、曲がりや不連続部分での放射がな
く、しかも、伝搬波が基本モード単一となる非放射性の
誘電体線路が考案されている。
く、しかも、伝搬波が基本モード単一となる非放射性の
誘電体線路が考案されている。
【0004】この誘電体線路は、2枚の金属平板を間隔
aでもって平行配置し、これらの金属平板間に存在する
外部誘電体媒質(以下、誘電体媒質という)の誘電率ε
1 よりも大なる誘電率ε2 を有する厚さ(厚さは金属平
板に平行な次元とする)tの誘電体ストリップを挿入
し、誘電体媒質内の電磁波の伝搬波長をλ0 、誘電体ス
トリップに沿って伝搬する電磁波の基本波TM0 モード
及び第1高次波TM1 モードの伝搬波長をそれぞれ
λg0、λg1とし、εr =ε2 /ε1 としたとき、
aでもって平行配置し、これらの金属平板間に存在する
外部誘電体媒質(以下、誘電体媒質という)の誘電率ε
1 よりも大なる誘電率ε2 を有する厚さ(厚さは金属平
板に平行な次元とする)tの誘電体ストリップを挿入
し、誘電体媒質内の電磁波の伝搬波長をλ0 、誘電体ス
トリップに沿って伝搬する電磁波の基本波TM0 モード
及び第1高次波TM1 モードの伝搬波長をそれぞれ
λg0、λg1とし、εr =ε2 /ε1 としたとき、
【0005】
【数1】
【0006】それぞれ満足するように構成したものであ
る。
る。
【0007】以下に、従来の非放射性誘電体線路を図2
を参照しながら説明する。
を参照しながら説明する。
【0008】この非放射性誘電体線路は、上側金属平板
1と下側金属平板2とを間隔aでもって平行配置し、こ
れらの金属平板間を誘電体媒質(誘電率ε1 )3で満た
し、この金属平板間に厚さt、誘電率ε2 (ε2 >
ε1 )の誘電体ストリップ4を挿入した構造になってい
る。上側金属平板1と下側金属平板2との間隔aを誘電
体媒質3内の電磁波の伝搬波長λ0 の1/2以下にすれ
ば、上側金属平板1及び下側金属平板2に平行に偏波し
た電磁波は遮断されて伝搬しない。ところが、誘電体ス
トリップ4中では伝搬波長が短縮されるため、遮断状態
が解消され、誘電体ストリップ4に沿って電磁波が伝搬
する。この場合、誘電体ストリップ4が曲がっていて
も、曲がり部分からの放射波は金属平板の遮断効果によ
り伝搬しないため、伝搬エネルギは殆ど誘電体ストリッ
プ4内に閉じ込められる。よって、放射損失はもとよ
り、周囲への影響も生じない。一般的には、誘電体媒質
3には空気が使用される。
1と下側金属平板2とを間隔aでもって平行配置し、こ
れらの金属平板間を誘電体媒質(誘電率ε1 )3で満た
し、この金属平板間に厚さt、誘電率ε2 (ε2 >
ε1 )の誘電体ストリップ4を挿入した構造になってい
る。上側金属平板1と下側金属平板2との間隔aを誘電
体媒質3内の電磁波の伝搬波長λ0 の1/2以下にすれ
ば、上側金属平板1及び下側金属平板2に平行に偏波し
た電磁波は遮断されて伝搬しない。ところが、誘電体ス
トリップ4中では伝搬波長が短縮されるため、遮断状態
が解消され、誘電体ストリップ4に沿って電磁波が伝搬
する。この場合、誘電体ストリップ4が曲がっていて
も、曲がり部分からの放射波は金属平板の遮断効果によ
り伝搬しないため、伝搬エネルギは殆ど誘電体ストリッ
プ4内に閉じ込められる。よって、放射損失はもとよ
り、周囲への影響も生じない。一般的には、誘電体媒質
3には空気が使用される。
【0009】上記の非放射性誘電体線路を利用して周波
数変調発振器が開発されている。図3に非放射性誘電体
線路を用いた従来の周波数変調発振器を示す。この図に
おいて、誘電体媒質3は空気とし、図示していない。ま
た、上側金属平板1は省略してある。
数変調発振器が開発されている。図3に非放射性誘電体
線路を用いた従来の周波数変調発振器を示す。この図に
おいて、誘電体媒質3は空気とし、図示していない。ま
た、上側金属平板1は省略してある。
【0010】この周波数変調発振器は、下側金属平板2
の上に、発振素子であるGunnダイオード5と、Gu
nnダイオード5を格納するGunnダイオードマウン
ト6と、Gunnダイオード5に一端が接する金属スト
リップ共振器(以下、単に共振器という)7と、共振器
7の一側に接するモードサプレッサ8と、モードサプレ
ッサ8の反対側より共振器7に臨む変調器9と、モード
サプレッサ8に連なり上下側金属平板1,2の端まで伸
ばされた誘電体ストリップ4とを設置し、その上に上側
金属平板1を設置した構造を有する。変調器9には印加
電圧により静電容量が変化するバラクタダイオードが装
荷してある。
の上に、発振素子であるGunnダイオード5と、Gu
nnダイオード5を格納するGunnダイオードマウン
ト6と、Gunnダイオード5に一端が接する金属スト
リップ共振器(以下、単に共振器という)7と、共振器
7の一側に接するモードサプレッサ8と、モードサプレ
ッサ8の反対側より共振器7に臨む変調器9と、モード
サプレッサ8に連なり上下側金属平板1,2の端まで伸
ばされた誘電体ストリップ4とを設置し、その上に上側
金属平板1を設置した構造を有する。変調器9には印加
電圧により静電容量が変化するバラクタダイオードが装
荷してある。
【0011】以下に、この周波数変調発振器の動作を説
明する。
明する。
【0012】Gunnダイオード5に電圧を印加する
と、Gunnダイオード5は発振する。Gunnダイオ
ード5からの出力は、共振器7を介して誘電体ストリッ
プ4及び変調器9に導かれる。共振器7は、出力を誘電
体ストリップ4に導くだけでなく、長さによりGunn
ダイオード5の発振周波数を決定し、また、変調器9の
共振周波数もGunnダイオード5の発振周波数に影響
を与える。誘電体ストリップ4と共振器7との結合部分
で不要モードが発生するおそれがあり、その不要モード
を除去するためにモードサプレッサ8が誘電体ストリッ
プ4の端部に挿入されている。変調器9に印加する電圧
を変化させると、バラクタダイオードの静電容量が変化
するため、変調器9の共振周波数が変化し、結果として
Gunnダイオード5の発振周波数が偏移する。よっ
て、Gunnダイオード5を発振させ、変調器9に信号
を入力すると、入力信号に応じて周波数偏重された高周
波出力信号が周波数変調発振器から出力される。以上
が、非放射性誘電体線路を用いた周波数変調発振器の働
きである。
と、Gunnダイオード5は発振する。Gunnダイオ
ード5からの出力は、共振器7を介して誘電体ストリッ
プ4及び変調器9に導かれる。共振器7は、出力を誘電
体ストリップ4に導くだけでなく、長さによりGunn
ダイオード5の発振周波数を決定し、また、変調器9の
共振周波数もGunnダイオード5の発振周波数に影響
を与える。誘電体ストリップ4と共振器7との結合部分
で不要モードが発生するおそれがあり、その不要モード
を除去するためにモードサプレッサ8が誘電体ストリッ
プ4の端部に挿入されている。変調器9に印加する電圧
を変化させると、バラクタダイオードの静電容量が変化
するため、変調器9の共振周波数が変化し、結果として
Gunnダイオード5の発振周波数が偏移する。よっ
て、Gunnダイオード5を発振させ、変調器9に信号
を入力すると、入力信号に応じて周波数偏重された高周
波出力信号が周波数変調発振器から出力される。以上
が、非放射性誘電体線路を用いた周波数変調発振器の働
きである。
【0013】図3の構成では、共振器7の後方、即ち、
誘電体ストリップ4の反対側に変調器9を設置している
が、図4に示されるように、共振器7の前方、即ち、誘
電体ストリップ4と同じ側に変調器9を設置しても同様
の効果が得られる。
誘電体ストリップ4の反対側に変調器9を設置している
が、図4に示されるように、共振器7の前方、即ち、誘
電体ストリップ4と同じ側に変調器9を設置しても同様
の効果が得られる。
【0014】以上説明したように、非放射性誘電体線路
を用いた周波数変調発振器では、伝送路となる非放射性
誘電体線路が低損失で不要放射がないため、他の回路と
不要に結合することがなく、優れた特性の周波数変調発
振器が製作できる。上記周波数変調発振器を用いて自動
車の前方監視用レーダ等の開発が進められている。
を用いた周波数変調発振器では、伝送路となる非放射性
誘電体線路が低損失で不要放射がないため、他の回路と
不要に結合することがなく、優れた特性の周波数変調発
振器が製作できる。上記周波数変調発振器を用いて自動
車の前方監視用レーダ等の開発が進められている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の非放射
性誘電体線路を用いた周波数変調発振器では、次のよう
な問題があった。
性誘電体線路を用いた周波数変調発振器では、次のよう
な問題があった。
【0016】この周波数変調発振器は、発振素子として
Gunnダイオード5を用いている。このGunnダイ
オード5は、大出力が得られるという利点があるが、個
体差があるために、同じ長さの共振器7を用いても発振
周波数が同じにならないという欠点がある。そこで、所
望の発振周波数を得るためには、長さの異なる共振器7
に交換する必要がある。共振器7の交換作業は、非放射
性誘電体線路の構造上、上側金属平板1を取り外し、共
振器7に交換した後、再び上側金属平板1を取り付ける
という手順になる。このように、共振器7の交換の都
度、上側金属平板1の着脱を必要とするので、交換作業
には非常に手間がかかることになる。このため、周波数
変調発振器が高価になり、このことが実用上大きな問題
となる。
Gunnダイオード5を用いている。このGunnダイ
オード5は、大出力が得られるという利点があるが、個
体差があるために、同じ長さの共振器7を用いても発振
周波数が同じにならないという欠点がある。そこで、所
望の発振周波数を得るためには、長さの異なる共振器7
に交換する必要がある。共振器7の交換作業は、非放射
性誘電体線路の構造上、上側金属平板1を取り外し、共
振器7に交換した後、再び上側金属平板1を取り付ける
という手順になる。このように、共振器7の交換の都
度、上側金属平板1の着脱を必要とするので、交換作業
には非常に手間がかかることになる。このため、周波数
変調発振器が高価になり、このことが実用上大きな問題
となる。
【0017】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、発振周波数調整を容易にする発振器の発振周波数調
整方法及びその発振器を提供することにある。
し、発振周波数調整を容易にする発振器の発振周波数調
整方法及びその発振器を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の方法は、互いに平行な金属平板の間に該金属
平板間に存在する誘電体媒質よりも誘電率の大きな誘電
体ストリップを挿入し、この誘電体ストリップの一端に
共振器を介して発振素子を接続してなる発振器の発振周
波数を調整する方法において、前記共振器に臨ませて金
属板を配置し、この金属板を前記共振器に接近・離反さ
せることにより、前記共振器の境界条件を変化させて発
振周波数を調整するものである。
に本発明の方法は、互いに平行な金属平板の間に該金属
平板間に存在する誘電体媒質よりも誘電率の大きな誘電
体ストリップを挿入し、この誘電体ストリップの一端に
共振器を介して発振素子を接続してなる発振器の発振周
波数を調整する方法において、前記共振器に臨ませて金
属板を配置し、この金属板を前記共振器に接近・離反さ
せることにより、前記共振器の境界条件を変化させて発
振周波数を調整するものである。
【0019】また、本発明の発振器は、互いに平行な金
属平板の間に該金属平板間に存在する誘電体媒質よりも
誘電率の大きな誘電体ストリップを挿入し、この誘電体
ストリップの一端に共振器を介して発振素子を接続して
なる発振器において、前記共振器に臨ませて金属板を配
置し、前記金属平板の外側より前記金属板を前記共振器
に接近・離反させる金属板移動手段を設けたものであ
る。
属平板の間に該金属平板間に存在する誘電体媒質よりも
誘電率の大きな誘電体ストリップを挿入し、この誘電体
ストリップの一端に共振器を介して発振素子を接続して
なる発振器において、前記共振器に臨ませて金属板を配
置し、前記金属平板の外側より前記金属板を前記共振器
に接近・離反させる金属板移動手段を設けたものであ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を添付
図面に基づいて詳述する。
図面に基づいて詳述する。
【0021】図1は、非放射性誘電体線路を用いた本発
明の周波数変調発振器の上面図である。この図におい
て、誘電体媒質3は空気とし、図示していない。また、
上側金属平板1は省略してある。
明の周波数変調発振器の上面図である。この図におい
て、誘電体媒質3は空気とし、図示していない。また、
上側金属平板1は省略してある。
【0022】この周波数変調発振器は、下側金属平板2
の上に、発振素子であるGunnダイオード5と、Gu
nnダイオード5を格納するGunnダイオードマウン
ト6と、Gunnダイオード5に一端が接する金属スト
リップ共振器(以下、単に共振器という)7と、共振器
7の一側に接し上下側金属平板1,2の端まで伸ばされ
た誘電体ストリップ4と、誘電体ストリップ4の途中に
設けた変調器9と、変調器9からの上下側金属平板1,
2の端までの間に設けたモードサプレッサ8と、誘電体
ストリップ4の反対側より共振器7に臨む金属板10と
を設置し、その上に上側金属平板1を設置した構造を有
し、さらに、上下側金属平板1,2の端の外側より上下
金属平板1,2間に挿入されて金属板10に接するネジ
11が設けられている。変調器9には印加電圧により静
電容量が変化するバラクタダイオードが装荷してある。
金属板10は、電波の漏洩、不要共振を防ぐため、所望
の周波数に対して4分の1波長ごとの凹凸構造を有して
おり、上下金属平板1,2に接している。金属板10
は、ネジ11を回すことにより、共振器7に近付くよう
になっている。なお、ネジ11を反対に回すことにより
金属板10が共振器7から離れるようにしてもよい。ネ
ジ11は、金属板10を共振器7に接近・離反させる金
属板移動手段を構成するものである。
の上に、発振素子であるGunnダイオード5と、Gu
nnダイオード5を格納するGunnダイオードマウン
ト6と、Gunnダイオード5に一端が接する金属スト
リップ共振器(以下、単に共振器という)7と、共振器
7の一側に接し上下側金属平板1,2の端まで伸ばされ
た誘電体ストリップ4と、誘電体ストリップ4の途中に
設けた変調器9と、変調器9からの上下側金属平板1,
2の端までの間に設けたモードサプレッサ8と、誘電体
ストリップ4の反対側より共振器7に臨む金属板10と
を設置し、その上に上側金属平板1を設置した構造を有
し、さらに、上下側金属平板1,2の端の外側より上下
金属平板1,2間に挿入されて金属板10に接するネジ
11が設けられている。変調器9には印加電圧により静
電容量が変化するバラクタダイオードが装荷してある。
金属板10は、電波の漏洩、不要共振を防ぐため、所望
の周波数に対して4分の1波長ごとの凹凸構造を有して
おり、上下金属平板1,2に接している。金属板10
は、ネジ11を回すことにより、共振器7に近付くよう
になっている。なお、ネジ11を反対に回すことにより
金属板10が共振器7から離れるようにしてもよい。ネ
ジ11は、金属板10を共振器7に接近・離反させる金
属板移動手段を構成するものである。
【0023】図1の周波数変調発振器における発振周波
数調整方法を説明する。
数調整方法を説明する。
【0024】Gunnダイオード5に電圧を印加する
と、Gunnダイオード5は発振する。Gunnダイオ
ード5からの出力は、共振器7を介して誘電体ストリッ
プ4に導かれ、変調器9を通過して周波数変調発振器か
ら出力される。共振器7は、出力を誘電体ストリップ4
に導くだけでなく、長さによりGunnダイオード5の
発振周波数を決定する。誘電体ストリップ4と共振器7
との結合部分で不要モードが発生するおそれがあり、そ
の不要モードを除去するためにモードサプレッサ8が誘
電体ストリップ4の途中に挿入されている。変調器9に
印加する電圧を変化させると、バラクタダイオードの静
電容量が変化するため、変調器9の共振周波数が変化
し、結果として周波数変調発振器から出力される信号に
周波数変調がかかる。
と、Gunnダイオード5は発振する。Gunnダイオ
ード5からの出力は、共振器7を介して誘電体ストリッ
プ4に導かれ、変調器9を通過して周波数変調発振器か
ら出力される。共振器7は、出力を誘電体ストリップ4
に導くだけでなく、長さによりGunnダイオード5の
発振周波数を決定する。誘電体ストリップ4と共振器7
との結合部分で不要モードが発生するおそれがあり、そ
の不要モードを除去するためにモードサプレッサ8が誘
電体ストリップ4の途中に挿入されている。変調器9に
印加する電圧を変化させると、バラクタダイオードの静
電容量が変化するため、変調器9の共振周波数が変化
し、結果として周波数変調発振器から出力される信号に
周波数変調がかかる。
【0025】金属板10が共振器7から十分離れている
と、共振器7の境界条件は開放となる。一方、金属板1
0が共振器7に接触すると、金属板10が上下金属平板
1,2に接しているため、境界条件は短絡となる。ネジ
11を回して金属板10を共振器7に近付けていくこと
で、共振器7の境界条件を開放から短絡へ連続的に変化
されることができる。これにより、Gunnダイオード
5の発振周波数を連続的に高くしていくことができる。
と、共振器7の境界条件は開放となる。一方、金属板1
0が共振器7に接触すると、金属板10が上下金属平板
1,2に接しているため、境界条件は短絡となる。ネジ
11を回して金属板10を共振器7に近付けていくこと
で、共振器7の境界条件を開放から短絡へ連続的に変化
されることができる。これにより、Gunnダイオード
5の発振周波数を連続的に高くしていくことができる。
【0026】以上説明したように、共振器7に臨ませた
金属板を共振器7に接近・離反させることにより、共振
器7の境界条件を変化させて発振周波数を調整すること
ができ、従来のような共振器7の交換作業が不要となる
と共に、長さの異なる共振器7を用意する必要もなくな
る。また、上下金属平板1,2の外側から金属板を移動
させる金属板移動手段11を用いることで、上側金属平
板1を着脱することなく、周波数変調発振器の外部での
作業により所望の発振周波数を得ることができる。
金属板を共振器7に接近・離反させることにより、共振
器7の境界条件を変化させて発振周波数を調整すること
ができ、従来のような共振器7の交換作業が不要となる
と共に、長さの異なる共振器7を用意する必要もなくな
る。また、上下金属平板1,2の外側から金属板を移動
させる金属板移動手段11を用いることで、上側金属平
板1を着脱することなく、周波数変調発振器の外部での
作業により所望の発振周波数を得ることができる。
【0027】
【発明の効果】本発明は次の如き優れた効果を発揮す
る。
る。
【0028】(1)ネジ等の簡単な金属板移動手段で金
属板を移動させるだけで発振周波数を調整できるので、
発振周波数の調整が容易になり、発振器を安価に製造す
ることができる。
属板を移動させるだけで発振周波数を調整できるので、
発振周波数の調整が容易になり、発振器を安価に製造す
ることができる。
【0029】(2)発振器を用いた自動車の前方監視用
レーダ等の実用上に多大なる効果がある。
レーダ等の実用上に多大なる効果がある。
【図1】本発明の一実施形態を示す周波数変調発振器の
上面図である。
上面図である。
【図2】非放射性誘電体線路の斜視図である。
【図3】従来の周波数変調発振器の上面図である。
【図4】従来の周波数変調発振器の上面図である。
1 上側金属平板 2 下側金属平板 3 誘電体媒質 4 誘電体ストリップ 5 Gunnダイオード(発振素子) 7 共振器 10 金属板 11 ネジ(金属板移動手段)
Claims (2)
- 【請求項1】 互いに平行な金属平板の間に該金属平板
間に存在する誘電体媒質よりも誘電率の大きな誘電体ス
トリップを挿入し、この誘電体ストリップの一端に共振
器を介して発振素子を接続してなる発振器の発振周波数
を調整する方法において、前記共振器に臨ませて金属板
を配置し、この金属板を前記共振器に接近・離反させる
ことにより、前記共振器の境界条件を変化させて発振周
波数を調整することを特徴とする発振器の発振周波数調
整方法。 - 【請求項2】 互いに平行な金属平板の間に該金属平板
間に存在する誘電体媒質よりも誘電率の大きな誘電体ス
トリップを挿入し、この誘電体ストリップの一端に共振
器を介して発振素子を接続してなる発振器において、前
記共振器に臨ませて金属板を配置し、前記金属平板の外
側より前記金属板を前記共振器に接近・離反させる金属
板移動手段を設けたことを特徴とする発振器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25595799A JP2001085948A (ja) | 1999-09-09 | 1999-09-09 | 発振器の発振周波数調整方法及びその発振器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25595799A JP2001085948A (ja) | 1999-09-09 | 1999-09-09 | 発振器の発振周波数調整方法及びその発振器 |
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Family
ID=17285938
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP25595799A Pending JP2001085948A (ja) | 1999-09-09 | 1999-09-09 | 発振器の発振周波数調整方法及びその発振器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2001085948A (ja) |
-
1999
- 1999-09-09 JP JP25595799A patent/JP2001085948A/ja active Pending
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