JP2001085776A - レーザ装置及び該装置を備えた露光装置 - Google Patents

レーザ装置及び該装置を備えた露光装置

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JP2001085776A
JP2001085776A JP25812399A JP25812399A JP2001085776A JP 2001085776 A JP2001085776 A JP 2001085776A JP 25812399 A JP25812399 A JP 25812399A JP 25812399 A JP25812399 A JP 25812399A JP 2001085776 A JP2001085776 A JP 2001085776A
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light
harmonic
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Masato Shibuya
眞人 渋谷
Akihiro Goto
明弘 後藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型化でメンテナンスが容易であると共に、
光量損失の少ないレーザ装置を提供する。 【解決手段】 例えばDFB(Distributed feedback)
レーザ等からの可視域から赤外域のレーザ光を分岐し
て、光ファイバー増幅器を有する複数の光増幅ユニット
を用いて増幅して光ファイバー・バンドル19に束ねた
後、非線形光学結晶502〜504を有する波長変換部
20によって紫外域のレーザ光LB5に変換する。光フ
ァイバー・バンドル19の出力端と非線形光学結晶50
2との間、及び後段の隣接する非線形光学結晶間にそれ
ぞれアフォーカル光学系(501A,501B;505
A,505B;506A,506B)を配置して、光フ
ァイバー・バンドル19の出力端の光束の状態を最終段
の非線形光学結晶504まで保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紫外光を発生する
レーザ装置に関し、特に半導体素子、撮像素子(CCD
など)、液晶表示素子、プラズマディスプレイ素子、及
び薄膜磁気ヘッドなどのマイクロデバイスを製造するた
めのフォトリソグラフィ工程で使用される露光装置の露
光光源や計測用光源に使用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】例えば半導体集積回路を製造するための
フォトリソグラフィ工程で使用される露光装置は、マス
クとしてのレチクル(フォトマスク)上に精密に描かれ
た回路パターンを、基板としてのフォトレジストを塗布
したウエハ上に光学的に縮小して投影露光する。この露
光時におけるウエハ上での最小パターン寸法(解像度)
を小さくするのに最も単純かつ有効な方法の一つは、露
光光の波長(露光波長)を小さくすることである。ここ
で露光光の短波長化の実現と合わせて、露光光源を構成
する上で備えるべきいくつかの条件につき説明する。
【0003】第1に、例えば数ワットの光出力が求めら
れる。これは集積回路パターンの露光、転写に要する時
間を短くして、スループットを高めるために必要であ
る。第2に、露光光が波長300nm以下の紫外光の場
合には、投影光学系の屈折部材(レンズ)として使用で
きる光学材料が限られ、色収差の補正が難しくなってく
る。このため露光光の単色性が必要であり、露光光のス
ペクトル線幅は1pm程度以下にすることが求められ
る。
【0004】第3に、このスペクトル線幅の狭帯化に伴
い時間的コヒーレンス(可干渉性)が高くなるため、狭
い線幅の光をそのまま照射すると、スペックルと呼ばれ
る不要な干渉パターンが生ずる。従ってこのスペックル
の発生を抑制するために、露光光源では空間的コヒーレ
ンスを低下させる必要がある。これらの条件を満たす従
来の短波長の光源の一つは、レーザの発振波長自身が短
波長であるエキシマレーザを用いた光源であり、もう一
つは赤外又は可視域のレーザの高調波発生を利用した光
源である。
【0005】このうち、前者の短波長光源としては、K
rFエキシマレーザ(波長248nm)が使用されてお
り、現在では更に短波長のArFエキシマレーザ(波長
193nm)を使用する露光装置の開発が進められてい
る。更に、エキシマレーザの仲間であるF2 レーザ(波
長157nm)の使用も提案されている。しかし、これ
らのエキシマレーザは大型であること、発振周波数が現
状では数kHz程度であるため、単位時間当たりの照射
エネルギーを高めるためには1パルス当たりのエネルギ
ーを大きくする必要があり、このためにいわゆるコンパ
クション等によって光学部品の透過率変動等が生じやす
いこと、メインテナンスが煩雑でかつ費用が高額となる
ことなどの種々の問題があった。
【0006】また後者の方法としては、非線形光学結晶
の2次の非線形光学効果を利用して、長波長の光(赤外
光、可視光)をより短波長の紫外光に変換する方法があ
る。例えば文献「¨Longitudinally diode pumped cont
inuous wave 3.5W green laser¨,L. Y. Liu, M. Oka,
W. Wiechmann and S. Kubota; Optics Letters, vol.1
9,p189(1994)」では、半導体レーザ光で励起された固体
レーザからの光を波長変換するレーザ光源が開示されて
いる。この従来例では、Nd:YAGレーザの発する1
064nmのレーザ光を、非線形光学結晶を用いて波長
変換し、4倍高調波の266nmの光を発生させる方法
が記載されている。なお、固体レーザとは、レーザ媒質
が固体であるレーザの総称である。
【0007】また、例えば特開平8−334803号公
報では、半導体レーザを備えたレーザ光発生部と、この
レーザ光発生部からの光を非線形光学結晶により紫外光
に波長変換する波長変換部とから構成されるレーザ要素
を複数個、マトリックス状(例えば10×10)に束ね
たアレイレーザが提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような構成の従来
のアレイレーザでは、個々のレーザ要素の光出力を低く
抑えつつ、装置全体の光出力を高出力とすることがで
き、各非線形光学結晶への負担を軽減することができ
る。しかし、一方では、個々のレーザ要素が独立してい
ることから、露光装置への適用を考慮した場合には、レ
ーザ要素全体でその発振スペクトルを全幅で1pm程度
以下まで一致させる必要がある。
【0009】このため、例えば、各レーザ要素に自律的
に同一波長の単一縦モード発振をさせるためには、各々
のレーザ要素の共振器長を調整し、あるいは共振器中に
波長選択素子を挿入したりする必要があった。しかし、
これらの方法は、その調整が微妙であること、構成する
レーザ要素が多くなればなるほど全体を同一波長で発振
させるのに複雑な構成が必要になること等の問題があっ
た。
【0010】一方、これら複数のレーザを能動的に単一
波長化する方法としてインジェクションシード法がよく
知られている(例えば、「Walter Koechner; Solid-sta
te Laser Engineering, 3rd Edition, Springer Series
in Optical Science, Vol.1, Springer-Verlag, ISBN
0-387-53756-2, p246-249」参照)。これは、発振スペ
クトル線幅の狭い単一のレーザ光源からの光を複数のレ
ーザ要素に分岐し、このレーザ光を誘導波として用いる
ことにより、各レーザ要素の発振波長を同調させ、かつ
スペクトル線幅を狭帯域化するという方法である。しか
し、この方法では、シード光を各レーザ要素に分岐する
光学系や、発振波長の同調制御部を必要とするため構造
が複雑になるという問題があった。
【0011】更に、このようなアレイレーザは、従来の
エキシマレーザに比べて装置全体を格段に小さくするこ
とが可能だが、それでもアレイ全体の出力ビーム径を数
cm以下におさえるパッケージングは困難であった。ま
た、このように構成されたアレイレーザでは、各アレイ
ごとに波長変換部が必要となるため高価となること、ア
レイを構成するレーザ要素の一部にアライメントずれが
生じた場合や構成する光学素子に損傷が発生した場合
に、このレーザ要素の調整をするためには、一度アレイ
全体を分解してこのレーザ要素を取り出し、調整した上
で再度アレイを組み立て直す必要があること、などの課
題があった。
【0012】また、そのような光源を用いる場合には、
途中の光路上での光量損失をできるだけ小さくして、光
の利用効率を高めることが望ましい。本発明は斯かる点
に鑑み、露光装置の光源に使用できると共に、装置を小
型化でき、かつメンテナンスの容易なレーザ装置を提供
することを第1の目的とする。
【0013】更に本発明は、空間的コヒーレンスを低減
できると共に、全体としての発振スペクトル線幅を簡単
な構成で狭くできるレーザ装置を提供することを第2の
目的とする。更に本発明は、光路の途中での光量損失を
小さくすることを第3の目的とする。
【0014】更に本発明は、そのようなレーザ装置を露
光光源として用いたコンパクトで自由度の高い露光装置
を提供することをも目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明による第1のレー
ザ装置は、紫外光を発生するレーザ装置であって、赤外
域から可視域までの波長範囲内のレーザ光を発生するレ
ーザ光発生部(11)と、このレーザ光発生部から発生
されたレーザ光を増幅する光ファイバー増幅器を有する
複数の光増幅部(18−1,18−2)と、この複数の
光増幅部を通過したレーザ光を伝送する複数の光ファイ
バーを束ねた光ファイバー・バンドル(19)と、この
光ファイバー・バンドルから射出されるレーザ光を紫外
光に波長変換する一つ又は複数個の非線形光学材料(5
02〜504)と、アフォーカル光学系(505A,5
05B)とを有する波長変換部(20)とを備えたもの
である。
【0016】また、本発明の第2のレーザ装置は、その
波長変換部(20)の代わりに、光ファイバー・バンド
ルからのレーザ光を複数個の非線形光学材料(602,
604,609,611)を用いて紫外光に変換すると
共に、射出される高調波を形成する複数の光束の断面形
状が所定方向に伸縮する非線形光学材料(609)と、
この非線形光学材料から射出される高調波を形成する複
数の光束をその所定方向に伸縮する非等方的光学系(6
20)とを有する波長変換部(20B)を備えたもので
ある。
【0017】斯かる本発明の各レーザ装置によれば、そ
のレーザ光発生部としては、例えば発振波長が所定の単
一波長に制御されたDFB(Distributed feedback)半
導体レーザ、又はファイバーレーザ等の小型で発振スペ
クトルの狭い光源を使用することができる。そして、そ
のレーザ光発生部からの単一波長のレーザ光を光ファイ
バー増幅器を有する光増幅部で増幅した後、非線形光学
部材を用いて紫外光に変換することによって、高出力で
単一波長の狭いスペクトル幅の紫外光を得ることができ
る。従って、小型でかつメンテナンスの容易なレーザ装
置を提供できる。
【0018】この場合、光ファイバー増幅器としては、
例えばエルビウム(Er)・ドープ・光ファイバー増幅
器(Erbium-Doped Fiber Amplifier: EDFA)、イッ
テルビウム(Yb)・ドープ・光ファイバー増幅器(Y
DFA)、プラセオジム(Pr)・ドープ・光ファイバ
ー増幅器(PDFA)、又はツリウム(Tm)・ドープ
・光ファイバー増幅器(TDFA)等を使用することが
できる。
【0019】また、そのレーザ光発生部から発生するレ
ーザ光を例えば光分岐手段によって所定の光路差を与え
ながら複数に分岐して、これらの分岐後のレーザ光を複
数の光増幅部を介して増幅し、この複数の光増幅部から
出力されたレーザ光の束をまとめて波長変換しているた
め、最終的に出力される紫外光の空間的コヒーレンスが
低減できる。更に、各レーザ光は共通のレーザ光発生部
から発生しているため、最終的に得られる紫外光のスペ
クトル線幅は狭くなっている。
【0020】また、本発明の光ファイバー・バンドル
(19)の射出面(19a)から射出されるレーザ光
は、それぞれ所定の広がり角を持つ複数の光束の集合で
あり、その射出面において各光束は最も細く絞られてほ
ぼビームウェスト(Beam waist)となっており、その複
数の光束は互いにほぼ平行にその射出面からその波長変
換部に射出される。その波長変換部の構成については、
例えば複数の非線形光学材料の2次高調波発生(SH
G)及び/又は和周波発生(SFG)の組み合わせによ
って、基本波に対して任意の整数倍の周波数(波長は整
数分の1)の高調波よりなる紫外光を容易に出力するこ
とができる。
【0021】その波長変換部においては、その光ファイ
バー・バンドルの射出面の像を順次非線形光学材料中に
リレーすることが望ましい。この際に本発明の第1又は
第2のレーザ装置のように、そのリレー光学系中の少な
くとも一つをアフォーカル光学系とすることによって、
そのレーザ光を形成する複数の光束が互いにほぼ平行に
伝播する状態が維持されて、そのレーザ光の光量損失が
少なくなって変換効率が向上する。
【0022】また、アフォーカル光学系を全く使用しな
いものとすると、最終段の非線形光学材料に入射するレ
ーザ光を構成する各光束の平行性が崩れて、光源として
非常に扱いにくいものとなる。更に、光ファイバー・バ
ンドルから射出されるレーザ光が波長変換時に全体とし
て位相整合条件を満たすのが困難になる。また、アフォ
ーカル光学系を使用すると、前後のビームウェストの結
像関係が幾何光学的な結像関係と実質的に同一になり光
学設計が容易になる。更に、そのアフォーカル光学系が
両側テレセントリックである場合には、入射するレーザ
光のビームウェストの位置が光軸方向にずれても結像倍
率が変わらないという利点もある。そして、その結像倍
率を可変にするために、そのアフォーカル光学系をズー
ム光学系とすることが望ましい。
【0023】また、非線形光学結晶を用いる場合には、
入射する光束と射出される高調波との角度のずれである
「Walk-off」に起因して、その射出される高調波の断面
形状が所定方向に伸張して長円形になる場合がある。こ
のように断面形状が長円形のビームと、断面形状がほぼ
円形のビームとを後段の非線形光学材料に供給して和周
波発生によって高調波を発生させると、2つのビームの
重なり部が小さくなって変換効率が低下する。これを避
けるために、本発明の第2のレーザ装置では、その「Wa
lk-off」によって所定方向に伸張されたビームをその所
定方向に縮小する。この結果、その2つのビームの重な
り部が広くなり、変換効率が高まって光量損失も低下す
る。
【0024】この場合、その光ファイバー・バンドルを
構成する複数の光ファイバーをその所定方向に沿って複
数列に配列し、その非等方的光学系を、その所定方向に
沿って配列された複数列の一方向伸縮光学系(530
A,530B,530C,…)より構成することが望ま
しい。光ファイバー・バンドルからのレーザ光を構成す
る各光束について、「Walk-off」の影響を補正するため
の伸縮の前後で光束の位置が変化しないようにするため
には、その各光束毎に独立した光学系よりなるアレイ、
例えば2次元のシリンドリカルレンズ・アレイを使用す
ることが望ましいが、このような光学系のアレイは高価
であると共に、位置決めに時間を要する。これに対し
て、複数の光ファイバーを所定方向に配列して、そのレ
ーザ光を構成する各光束を複数列にしておくことによっ
て、その非等方的光学系を複数列の一方向伸縮光学系、
例えば1次元のシリンドリカルレンズ・アレイより構成
できるため、光学系の設計及び位置決めが容易になる。
【0025】この場合に、上記のアフォーカル光学系も
併用することによって、更に変換効率を高めることがで
きる。そして、その非等方的光学系はそのアフォーカル
光学系の瞳位置の近傍に配置してもよい。また、本発明
の露光装置は、本発明のレーザ装置と、このレーザ装置
からの紫外光をマスク(163)に照射する照明系(1
62)と、そのマスクのパターンの像を基板(166)
上に投影する投影光学系(165)とを有し、そのマス
クのパターンを通過した紫外光でその基板を露光するも
のである。本発明のレーザ装置の使用によって、露光装
置全体を小型化でき、かつメンテナンスが容易になる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
につき図面を参照して説明する。本例は、ステッパーや
ステップ・アンド・スキャン方式等の投影露光装置の紫
外域の露光光源、又はアライメントや各種検査用の光源
として使用できる紫外光発生装置に本発明のレーザ装置
を適用したものである。
【0027】図1(a)は、本例の紫外光発生装置を示
し、この図1(a)において、レーザ光発生部としての
単一波長発振レーザ11からスペクトル幅の狭い単一波
長の例えば連続波(CW)よりなる波長1.544μm
のレーザ光LB1が発生する。このレーザ光LB1は、
逆向きの光を阻止するためのアイソレータIS1を介し
て光変調部としての光変調素子12に入射し、ここでパ
ルス光のレーザ光LB2に変換されて光分岐増幅部4に
入射する。
【0028】光分岐増幅部4に入射したレーザ光LB2
は、先ず前段の光増幅部としての光ファイバー増幅器1
3を通過して増幅された後、アイソレータIS2を介し
て第1の光分岐素子としての平面導波路型のスプリッタ
14に入射して、m本のほぼ同一強度のレーザ光に分岐
される。mは2以上の整数であり、本例ではm=4であ
る。光ファイバー増幅器13としては、単一波長発振レ
ーザ11から発生されるレーザ光LB1と同じ波長域
(本例では1.544μm付近)の光を増幅するため
に、エルビウム・ドープ・光ファイバー増幅器(Erbium
-Doped Fiber Amplifier: EDFA)が使用されてい
る。なお、光ファイバー増幅器13には不図示のカップ
リング用の波長分割多重素子を介して不図示の励起用の
半導体レーザからの波長980nmの励起光が供給され
ている。エルビウム・ドープ・光ファイバー増幅器(E
DFA)には980nm又は1480nmの励起光が使
用できる。
【0029】スプリッタ14から射出されたm本のレー
ザ光は、互いに異なる長さの光ファイバー15−1,1
5−2,…,15−mを介してそれぞれ第2の光分岐素
子としての平面導波路型のスプリッタ16−1,16−
2,…,16−mに入射して、それぞれほぼ同一強度の
n本のレーザ光に分岐される。nは2以上の整数であ
り、本例ではn=32である。第1の光分岐素子(1
4)及び第2の光分岐素子(16−1〜16−m)は光
分岐手段(光分割手段)を構成している。その結果、単
一波長発振レーザ11から射出されるレーザ光LB1
は、全体としてn・m本(本例では128本)のレーザ
光に分岐される。
【0030】そして、スプリッタ16−1から射出され
たn本のレーザ光LB3は、互いに異なる長さの光ファ
イバー17−1,17−2,…,17−nを介してそれ
ぞれ後段の光増幅部としての光増幅ユニット18−1,
18−2,…,18−nに入射して増幅される。光増幅
ユニット18−1〜18−nは、単一波長発振レーザ1
1から発生されるレーザ光LB1と同じ波長域(本例で
は1.544μm付近)の光を増幅する。同様に他のス
プリッタ16−2〜16−mから射出されたn本のレー
ザ光も、それぞれ互いに異なる長さの光ファイバー17
−1〜17−nを介して後段の光増幅部としての光増幅
ユニット18−1〜18−nに入射して増幅される。
【0031】m組の光増幅ユニット18−1〜18−n
で増幅されたレーザ光は、それぞれ光増幅ユニット18
−1〜18−n内の所定の物質がドープされた光ファイ
バー(後述)の射出端の延長部を伝播し、これらの延長
部が光ファイバー・バンドル19を構成する。光ファイ
バー・バンドル19を構成するm組のn本の光ファイバ
ーの延長部の長さは互いにほぼ同一である。但し、光フ
ァイバー・バンドル19をm・n本の互いに同じ長さの
無ドープの光ファイバーを束ねて形成すると共に、光増
幅ユニット18−1〜18−nで増幅されたレーザ光を
それぞれ対応する無ドープの光ファイバーに導いてもよ
い。光ファイバー増幅器13から光ファイバー・バンド
ル19までの部材より光分岐増幅部4が構成されてい
る。
【0032】光ファイバー・バンドル19から射出され
たレーザ光LB4は、非線形光学材料としての非線形光
学結晶を有する波長変換部20に入射して紫外光よりな
るレーザ光LB5に変換され、このレーザ光LB5が露
光光、アライメント光、又は検査用の光として外部に射
出される。m組の光増幅ユニット18−1〜18−nが
それぞれ本発明の光増幅部に対応している。
【0033】また、光ファイバー・バンドル19の出力
端(射出端)19aは、図1(b)に示すように、m・
n本(本例では128本)の光ファイバーを密着するよ
うに、かつ外形が円形になるように束ねたものである。
実際には、その出力端19aの形状及び束ねる光ファイ
バーの数は、後段の波長変換部20の構成、及び本例の
紫外光発生装置の使用条件等に応じて定められる。光フ
ァイバー・バンドル19を構成する各光ファイバーのク
ラッド直径は125μm程度であることから、128本
を円形に束ねた場合の光ファイバー・バンドル19の出
力端19aの直径d1は、約2mm以下とすることがで
きる。
【0034】また、本例の波長変換部20では、入射す
るレーザ光LB4を8倍高調波(波長は1/8)、又は
10倍高調波(波長は1/10)よりなるレーザ光LB
5に変換する。単一波長発振レーザ11から射出される
レーザ光LB1の波長は1.544μmであるため、8
倍高調波の波長はArFエキシマレーザと同じ193n
mとなり、10倍高調波の波長はF2 レーザ(フッ素レ
ーザ)の波長(157nm)とほぼ同じ154nmとな
る。なお、レーザ光LB5の波長をよりF2 レーザ光の
波長に近付けたい場合には、波長変換部20で10倍高
調波を生成すると共に、単一波長発振レーザ11では波
長1.57μmのレーザ光を発生すればよい。
【0035】実用的には、単一波長発振レーザ11の発
振波長を1.544〜1.552μm程度に規定して、
8倍波に変換することにより、ArFエキシマレーザと
実質的に同一波長(193〜194nm)の紫外光が得
られる。そして、単一波長発振レーザ11の発振波長を
1.57〜1.58μm程度に規定して、10倍波に変
換することによってF2 レーザと実質的に同一波長(1
57〜158nm)の紫外光が得られる。従って、これ
らの紫外光発生装置をそれぞれArFエキシマレーザ光
源、及びF2 レーザ光源に代わる安価でメンテナンスの
容易な光源として使用することができる。
【0036】なお、最終的にArFエキシマレーザ、又
はF2 レーザ等に近い波長域の紫外光を得る代わりに、
例えば製造対象の半導体デバイス等のパターンルールよ
り最適な露光波長(例えば160nm等)を決定し、こ
の理論的に最適な波長の紫外光を得るように単一波長発
振レーザ11の発振波長や波長変換部20における高調
波の倍率を決定するようにしてもよい。
【0037】単一波長で発振する単一波長発振レーザ1
1としては、例えば発振波長1.544μm、連続波出
力(以下、「CW出力」ともいう)で出力が20mWの
InGaAsP構造のDFB(Distributed feedback:
分布帰還型)半導体レーザを用いる。ここでDFB半導
体レーザとは、縦モード選択性の低いファブリーペロー
型共振器の代わりに、回折格子を半導体レーザ内に形成
したもので、どのような状況下であっても単一縦モード
発振を行うように構成されている。DFB半導体レーザ
は、基本的に単一縦モード発振をすることから、その発
振スペクトル線幅は0.01pm以下に抑えられる。な
お、単一波長発振レーザ11としては、同様の波長領域
で狭帯域化されたレーザ光を発生する光源、例えばエル
ビウム(Er)・ドープ・ファイバー・レーザ等をも使
用することができる。
【0038】更に、本例の紫外光発生装置の出力波長は
用途に応じて特定波長に固定することが望ましい。その
ため、マスター発振器(Master Oscillator) としての単
一波長発振レーザ11の発振波長を一定波長に制御する
ための発振波長制御装置を設けている。通常、DFB半
導体レーザなどはヒートシンクの上に設けられ、これら
が筐体内に収納されており、これにより温度制御を高精
度に行っている。
【0039】そして、この発振波長を所定の波長に制御
する際のフィードバック制御のモニター波長としては、
DFB半導体レーザの発振波長、あるいは後述する波長
変換部20内での波長変換後の高調波出力(2倍波、3
倍波、4倍波等)の内から所望の波長制御を行うに当た
って必要な感度を与え、かつ最もモニターしやすい波長
を選択すればよい。
【0040】更に、半導体レーザなどではその電流制御
を行うことで、出力光をパルス発振させることができ
る。このため、本例では単一波長発振レーザ11(DF
B半導体レーザなど)の電力制御と光変調素子12とを
併用してパルス光を発生させることが好ましい。このよ
うにして得たパルス光出力を、初段のエルビウム・ドー
プの光ファイバー増幅器13に接続し、35dB(31
62倍)の光増幅を行う。このときパルス光は、ピーク
出力約63W、平均出力約6.3mWとなる。なお、こ
の光ファイバー増幅器13の代わりに複数段の光ファイ
バー増幅器を使用してもよい。
【0041】その初段の光ファイバー増幅器13の出力
を、スプリッタ14でまずチャネル0〜3の4個の出力
(本例ではm=4)に並列分割する。このチャネル0〜
3の各出力を、各々長さの異なる光ファイバー15−1
〜15−4に接続することにより、各光ファイバーから
の出力光には、光ファイバー長に対応した遅延時間が与
えられる。例えば本実施形態では、光ファイバー中の光
の伝搬速度を2×10 8 m/sであるとし、チャネル
0、1、2、3にそれぞれ0.1m、19.3m、3
8.5m、57.7mの長さの光ファイバー15−1〜
15−4を接続する。この場合、各光ファイバーの出口
での隣り合うチャネル間の光の遅延は96nsとなる。
【0042】図2は、光増幅ユニット18を示し、この
図2において、光増幅ユニット18は基本的に2段のそ
れぞれエルビウム・ドープ・光ファイバー増幅器(Erbi
um-Doped Fiber Amplifier:EDFA)よりなる光ファ
イバー増幅器22及び25を接続して構成されている。
そして、1段目の光ファイバー増幅器22の両端部に
は、励起光をカップリングするための波長分割多重(Wa
velength Division Multiplexing:WDM)素子(以
下、「WDM素子」と言う)21A及び21Bが接続さ
れ、WDM素子21A及び21Bによってそれぞれ励起
光源としての半導体レーザ23Aからの励起光EL1及
び半導体レーザ23Bからの励起光が、光ファイバー増
幅器22に前後から供給されている。同様に、2段目の
光ファイバー増幅器25の両端部にも、WDM素子21
C及び21Dが接続され、WDM素子21C及び21D
によってそれぞれ半導体レーザ23C及び23Dからの
励起光が光ファイバー増幅器25に前後から供給されて
いる。即ち、光ファイバー増幅器22,25は共に双方
向励起型である。
【0043】次に、第1の実施の形態の紫外光発生装置
における波長変換部20の構成例につき説明する。図3
(a)は、2次高調波発生を繰り返して8倍波を得るこ
とができる波長変換部20を示し、この図3(a)にお
いて、光ファイバー・バンドル19の出力端19a(拡
大して表示されている)から出力された波長1.544
μm(周波数をωとする)の基本波としてのレーザ光L
B4は、2枚のレンズ501A及び501Bよりなるア
フォーカル光学系(以下、「アフォーカル光学系50
1」と言う)を介して1段目の非線形光学結晶502中
にその出力端19aの像を形成し、ここでの2次高調波
発生により基本波の2倍の周波数2ω(波長は1/2の
772nm)の2倍波が発生する。この2倍波は、2枚
のレンズ505A,505Bよりなるアフォーカル光学
系505を経て2段目の非線形光学結晶503中にその
出力端19aの像を形成し、ここでも再び2次高調波発
生により、入射波の2倍、即ち基本波に対し4倍の周波
数4ω(波長は1/4の386nm)を持つ4倍波が発
生する。発生した4倍波は更にレンズ506A,506
Bよりなるアフォーカル光学系506を介して3段目の
非線形光学結晶504中に出力端19aの像を形成し、
ここで再び2次高調波発生によって、入射波の2倍、即
ち基本波に対し8倍の周波数8ωを有する8倍波(波長
は1/8の193nm)が発生する。この8倍波は紫外
のレーザ光LB5として射出される。即ち、この構成例
では、基本波(波長1.544μm)→2倍波(波長7
72nm)→4倍波(波長386nm)→8倍波(波長
193nm)の順に波長変換が行われる。
【0044】前記波長変換に使用する非線形光学結晶と
しては、例えば基本波から2倍波への変換を行う非線形
光学結晶502にはLiB3 5 (LBO)結晶を、2
倍波から4倍波への変換を行う非線形光学結晶503に
はLiB3 5 (LBO)結晶を、4倍波から8倍波へ
の変換を行う非線形光学結晶504にはSr2 Be2
2 7 (SBBO)結晶を使用する。ここで、LBO結
晶を使用した基本波から2倍波への変換には、波長変換
のための位相整合にLBO結晶の温度調節による非臨界
位相整合(Non-Critical Phase Matching:NCPM)を
使用する。NCPMは、非線形光学結晶内での基本波と
第二高調波との間の角度ずれである「Walk-off」が起こ
らないため、高効率で2倍波への変換を可能にし、また
発生した2倍波はWalk-offによるビームの変形も受けな
いため有利である。
【0045】次に、図5(a)は図3(a)の光ファイ
バー・バンドル19から非線形光学結晶502までの構
成を示し、この図5(a)において、光ファイバー・バ
ンドル19は多数(本例では128本)の直径が例えば
125μm程度の光ファイバー26の束であり、各光フ
ァイバー26中の直径が例えば20μm程度のモード部
(コア部)からそれぞれ所定の広がり角で光束が射出さ
れている。また、各光ファイバー26からの光束の中心
軸は互いにほぼ平行になっている。
【0046】そして、光ファイバー・バンドル19の出
力端19a上の面Q1に、各光ファイバー26からの光
束(これも「レーザ光LB4」と呼ぶ)のビームウェス
ト27が形成され、このビームウェスト27がアフォー
カル光学系501(レンズ501A,501B)によっ
て非線形光学結晶502の中心部の面Q3にリレーされ
ている。更に、アフォーカル光学系501の瞳面Q2
(面Q1に対する光学的なフーリエ変換面)において
も、レーザ光LB4のビームウェスト28が形成されて
いる。この際に、アフォーカル光学系501が使用され
ているため、非線形光学結晶502中の全部で128個
のビームウェスト29の形成位置はほぼ面Q3上にな
り、更に各ビームウェスト29からの光束の広がり角も
互いにほぼ等しくなるため、非線形光学結晶502から
射出されるレーザ光LB4の状態は、結像倍率を除けば
光ファイバー・バンドル19から射出される際の状態と
ほぼ等しくなり、レーザ光LB4の伝播効率が向上し
(即ち、光量損失が低下し)、ひいては変換効率も向上
する。
【0047】更に、本例のアフォーカル光学系501
は、両側テレセントリックとなっている。これによっ
て、光ファイバー・バンドル19の出力端19aと非線
形光学結晶502との位置関係が波長変換部20の光軸
方向にずれても、リレーされる出力端19aの像の倍率
が変化することなく、変換効率が高く維持される。これ
に対して、図5(b)に示すように、光ファイバー・バ
ンドル19からのレーザ光LB4をアフォーカル光学系
以外の集光レンズ30で非線形光学結晶502中に集光
すると、光ファイバー・バンドル19中の光ファイバー
の位置によって非線形光学結晶502に入射する光束の
状態が変化してしまい、光源として扱いにくくなってし
まう。
【0048】また、本例のアフォーカル光学系501の
レンズ501A及び501Bの焦点距離をそれぞれf1
及びf2とすると、図6(a)に示すようにビームウェ
スト27に対するビームウェスト29の倍率はf2/f
1となり、本例では倍率f2/f1は等倍程度に設定さ
れている。これに対して、非線形光学結晶502の変換
効率はビームウェスト29の大きさによっても変化する
場合があるため、最大の変換効率を得るためには、図6
(b)に示すように、そのアフォーカル光学系501の
倍率を可変とすることが望ましい。
【0049】図6(b)は、アフォーカル光学系501
の倍率をf2’/f1に変えた場合を示し、図6(a)
のレンズ501Bの代わりに焦点距離f2’のレンズ5
01Cが使用されており、図6(a)のビームウェスト
29は倍率の異なるビームウェスト29Aとなってい
る。このように倍率f2’/f1を変えて、それに応じ
て非線形光学結晶502の光軸方向の位置も変えて、非
線形光学結晶502における変換効率が最大になる状態
で、その倍率及び非線形光学結晶502の位置を固定す
ればよい。
【0050】次に、図3(b)は2次高調波発生と和周
波発生とを組み合わせて8倍波を得ることができる波長
変換部20Aを示し、この図3(b)において、光ファ
イバー・バンドル19の出力端19aから射出された波
長1.544μmのレーザ光LB4(基本波)は、マイ
クロレンズ・アレイ520を介してLBO結晶よりなり
上記のNCPMで制御されている1段目の非線形光学結
晶507中に出力端19aの像を形成し、ここでの2次
高調波発生により2倍波が発生する。更に、非線形光学
結晶507中を基本波の一部がそのまま透過する。この
基本波及び2倍波は、共に直線偏光状態でレンズ509
A及び波長板(例えば1/2波長板)508を透過し
て、基本波のみが偏光方向が90度回転した状態で射出
される。この基本波と2倍波とはそれぞれレンズ509
Bを通って2段目の非線形光学結晶510中に出力端1
9aの像を形成する。レンズ509A及び509Bより
アフォーカル光学系509が構成されている。
【0051】非線形光学結晶510では、1段目の非線
形光学結晶507で発生した2倍波と、変換されずに透
過した基本波とから和周波発生により3倍波を得る。非
線形光学結晶510としてはLBO結晶が用いられる
が、1段目の非線形光学結晶507(LBO結晶)とは
温度が異なるNCPMで使用される。非線形光学結晶5
10で得られた3倍波と、波長変換されずに透過した2
倍波とは、ダイクロイック・ミラー511により分離さ
れて、ダイクロイック・ミラー511で反射された3倍
波は、レンズ513A及びミラーM1で反射されレンズ
513Bを通って3段目のβ−BaB2 4 (BBO)
結晶よりなる非線形光学結晶514中に出力端19aの
像を形成する。レンズ513A及び513Bよりアフォ
ーカル光学系513が構成されている。ここで3倍波が
2次高調波発生により6倍波に変換される。
【0052】一方、ダイクロイック・ミラーを透過した
2倍波はレンズ512A,512Bよりなるアフォーカ
ル光学系を介して一度出力端19aの像を形成する。こ
の像からのレーザ光は、レンズ512C,512Dより
なるアフォーカル光学系及びミラーM2を経てダイクロ
イック・ミラー516に入射し、非線形光学結晶514
で得られた6倍波は、シリンドリカルレンズ・アレイ5
30によって所定方向に集光された後、レンズ515
A,515Bよりなるアフォーカル光学系515を経て
ダイクロイック・ミラー516に入射する。ここでその
2倍波と6倍波とは同軸に合成されて4段目のBBO結
晶よりなる非線形光学結晶517中にそれぞれ出力端1
9aの像を形成する。非線形光学結晶517では、6倍
波と2倍波とから和周波発生により8倍波(波長193
nm)を得る。この8倍波は紫外のレーザ光LB5とし
て射出される。なお、4段目の非線形光学結晶517と
して、BBO結晶の代わりにCsLiB6 10(CLB
O)結晶を用いることも可能である。この波長変換部2
0Aでは、基本波(波長1.544μm)→2倍波(波
長772nm)→3倍波(波長515nm)→6倍波
(波長257nm)→8倍波(波長193nm)の順に
波長変換が行われている。
【0053】本例でも、光ファイバー・バンドル19を
構成する各光ファイバーのモード径(コア径)は例えば
20μm程度であり、非線形光学結晶507中で変換効
率の高い領域の大きさは例えば200μm程度であると
すると、各光ファイバー毎に10倍程度の倍率の微小レ
ンズを設けて、各光ファイバーから射出されるレーザ光
を非線形光学結晶507中に集光することが望ましい。
そこで、光ファイバー・バンドル19の出力端19a
に、各光束毎にそれぞれ10倍程度の倍率の微小レンズ
を配置したマイクロレンズ・アレイ520を設けてい
る。
【0054】図7(a)は図3(b)の光ファイバー・
バンドル19から非線形光学結晶510までの光学系を
示し、この図7(a)において、マイクロレンズ・アレ
イ520によってレーザ光LB4のビームウェスト27
Aが非線形光学結晶507の中間の面Q3に形成され、
そのビームウェスト27Aの像29Bがアフォーカル光
学系509によって非線形光学結晶510の中間の面Q
5に形成されている。更に、アフォーカル光学系509
の瞳面Q4においても、そのレーザ光LB4のビームウ
ェスト28Aが形成されており、レーザ光LB4は光量
損失が殆ど無い状態で伝播している。
【0055】この場合にも、アフォーカル光学系509
をズーム光学系として、図7(b)に示すように、後側
のレンズ509Cの焦点距離を変化させることによっ
て、ビームウェスト29Cの大きさを2段目の非線形光
学結晶510Aに応じて最適化することができる。図3
(b)において、3段目の非線形光学結晶514で発生
した6倍波531は、図8に示すようにそれを構成する
各光束531aの断面形状がWalk-off現象により長円形
になっている。これに対して、図3(b)のレンズ51
2A〜512Dを通過する2倍波540は、図8に示す
ように各光束540aがほぼ円形であるため、最終段の
非線形光学結晶517で最大の変換効率を得るために
は、6倍波531又は2倍波540の各光束の非線形光
学結晶517中での位置及び断面形状を合致させる必要
がある。なお、図8の各光束の状態は非線形光学結晶5
17中での仮想的な状態を示している。
【0056】そこで、本例では、非線形光学結晶514
中の結像面に近いシリンドリカルレンズ・アレイ530
によって、図8に示すように6倍波531の各光束53
1aを長手方向に円形に縮小した6倍波532に変換す
る。この際に、本例のレーザ光LB4を構成する各光束
は、「Walk-off」による変形方向に複数列に配列されて
おり、シリンドリカルレンズ・アレイ530は、その複
数列の光束に対応して配列されたそれぞれその変形方向
に屈折力を持つ複数のシリンドリカルレンズ530A,
530B,…を並べて形成されている。そのため、レー
ザ光LB4を構成する各光束の個数(128個)に比べ
て、使用するシリンドリカルレンズの個数は大幅に少な
くなり、シリンドリカルレンズ・アレイ530が容易に
製造できると共に、各シリンドリカルレンズと対応する
一列の光束との位置合わせも極めて容易である。
【0057】この結果、変換後の6倍波532の各光束
532aは、非線形光学結晶517中での位置及び形状
が2倍波540の各光束540aと合致して(重なり部
が最大となり)、8倍波への変換効率が最大になり、光
量損失が最小になる。なお、その非等方的光学系として
のシリンドリカルレンズ・アレイ530の代わりに、図
9に示すように、2つのプリズム551,552によっ
て一方向に入射する光束531を縮小する複数の光学エ
レメント553A,553B,…を配列した光学系を使
用してもよい。これらの場合、シリンドリカルレンズ5
30A,530B,…及び光学エレメント553A,5
53B,…が一方向伸縮光学系に対応する。
【0058】また、本例では物体面(像面でもよい)の
近傍にシリンドリカルレンズ・アレイ530を配置して
いるが、例えばアフォーカル光学系610の瞳面の近傍
にシリンドリカルレンズを配置して、6倍波をその変形
した方向に縮小するようにしてもよい。なお、2段目の
非線形光学結晶510と4段目の非線形光学結晶517
との間の構成は図3(b)に限られるものではなく、4
段目の非線形光学結晶517に6倍波と2倍波とが同時
に入射するように、6倍波と2倍波とでその光路長が等
しくなっていれば、いかなる構成であってもよい。更
に、例えば2段目の非線形光学結晶510と同一光軸上
に3段目及び4段目の非線形光学結晶514,517を
配置し、3段目の非線形光学結晶514で3倍波のみを
2次高調波発生により6倍波に変換して、波長変換され
ない2倍波と共に4段目の非線形光学結晶517に入射
させてもよく、これによりダイクロイック・ミラー51
1,516を用いる必要がなくなる。これらは後述の図
4の構成例でも同様である。
【0059】また、図3(a)及び(b)に示した波長
変換部20,20Aについてそれぞれ各チャネル当たり
の8倍波(波長193nm)の平均出力を見積もってみ
た所、何れの波長変換部20,20Aであっても露光装
置用光源として十分な出力の、波長193nmの紫外光
を提供することができる。次に、F2 レーザ(波長15
7nm)とほぼ同一の波長の紫外光を得るための波長変
換部の構成例につき説明する。この場合には、図1
(a)の単一波長発振レーザ11において発生する基本
波の波長を1.57μmとして、波長変換部20として
10倍波の発生を行う波長変換部を使用すればよい。
【0060】図4(a)は、2次高調波発生と和周波発
生とを組み合わせて10倍波を得ることができる波長変
換部20Bを示し、この図4(b)において、光ファイ
バー・バンドル19の出力端19aから射出された波長
1.57μmのレーザ光LB4の基本波は、アフォーカ
ル光学系601(レンズ610A,610Bよりなる。
以下同様)を介してLBO結晶よりなる1段目の非線形
光学結晶603に入射し、2次高調波発生により2倍波
に変換される。この2倍波は、アフォーカル光学系60
3を介してLBOよりなる第2の非線形光学結晶604
に入射して、2次高調波発生による4倍波に変換され、
一部は2倍波のままで透過する。
【0061】非線形光学結晶604を透過した4倍波及
び2倍波は、ダイクロイック・ミラー605に向かい、
ダイクロイック・ミラー605で反射された4倍波は、
アフォーカル光学系608及びミラーM1を経て3段目
のSr2 Be2 2 7 (SBBO)結晶よりなる非線
形光学結晶609に入射して、2次高調波発生により8
倍波に変換される。一方、ダイクロイック・ミラーを透
過した2倍波はアフォーカル光学系(606A,606
B)、ミラーM2、及びアフォーカル光学系(606
C,606D)を経てダイクロイック・ミラー607に
入射し、非線形光学結晶609で得られた8倍波もシリ
ンドリカルレンズ・アレイ620、及びアフォーカル光
学系610を経てダイクロイック・ミラー607に入射
し、ここでその2倍波と8倍波とは同軸に合成されて4
段目のSBBO結晶よりなる非線形光学結晶611に入
射し、ここで8倍波と2倍波とからの和周波発生により
10倍波(波長157nm)が得られる。この10倍波
は紫外のレーザ光LB5として射出される。即ち、波長
変換部20Bでは、基本波(波長1.57μm)→2倍
波(波長785nm)→4倍波(波長392.5nm)
→8倍波(波長196.25nm)→10倍波(波長1
57nm)の順に波長変換が行われる。
【0062】この例においても、光ファイバー・バンド
ル19の出力端と非線形光学結晶との間、及び後段の非
線形光学結晶間にアフォーカル光学系が配置されてお
り、かつ「Walk-off」による変形を補正するためのシリ
ンドリカルレンズ・アレイ620が配置されているた
め、変換効率が最大になっている。また、F2 レーザ
(波長157nm)とほぼ同一波長の紫外光を得るため
には、図1(a)の単一波長発振レーザ11において発
生する基本波の波長を1.099μmとして、波長変換
部20として7倍波の発生を行う波長変換部を使用する
方法も考えられる。
【0063】図4(b)は、2次高調波発生と和周波発
生とを組み合わせて7倍波を得ることができる波長変換
部20Cを示し、この図4(b)において、光ファイバ
ー・バンドル19の出力端19aから射出された波長
1.099μmのレーザ光LB4(基本波)は、マイク
ロレンズ・アレイ701を経てLBO結晶よりなる1段
目の非線形光学結晶702に入射し、ここでの2次高調
波発生により2倍波が発生し、基本波の一部はそのまま
透過する。この基本波及び2倍波は、共に直線偏光状態
でアフォーカル光学系704及び波長板(例えば1/2
波長板)703を透過して、基本波のみの偏光方向が9
0度回転する。基本波及び2倍波はLBO結晶よりなる
第2の非線形光学結晶705に入射し、ここでの和周波
発生により3倍波が発生すると共に、2倍波の一部がそ
のまま透過する。
【0064】非線形光学結晶705から発生される2倍
波と3倍波とはダイクロイック・ミラー706で分岐さ
れ、ここを透過した3倍波はアフォーカル光学系(70
7A,707B)を一度光源像を形成した後、アフォー
カル光学系(707C,707D)及びミラーM2を経
てダイクロイック・ミラー708に入射する。一方、ダ
イクロイック・ミラー706で反射された2倍波は、ア
フォーカル光学系709及びミラーM1を通ってSBB
O結晶よりなる第3の非線形光学結晶710に入射し、
2次高調波発生により4倍波に変換される。この4倍波
は、アフォーカル光学系711を経てダイクロイック・
ミラー708に入射し、ダイクロイック・ミラー708
で同軸に合成された3倍波及び4倍波は、SBBO結晶
よりなる第4の非線形光学結晶712に入射し、ここで
の和周波発生により7倍波(波長157nm)に変換さ
れる。この7倍波は紫外のレーザ光LB5として射出さ
れる。即ち、この構成例では、基本波(波長1.099
μm)→2倍波(波長549.5nm)→3倍波(波長
366.3nm)→4倍波(波長274.8nm)→7
倍波(波長157nm)の順に波長変換される。
【0065】この場合にも、光ファイバー・バンドル1
9の出力端と1段目の非線形光学結晶との間にマイクロ
レンズ・アレイ701が配置され、後段の非線形光学結
晶間にアフォーカル光学系が配置されているため、変換
効率が大きくなっている。なお、波長変換部20〜20
C以外にも非線形光学結晶を種々に組み合わせることに
よって、8倍波、10倍波、又は7倍波を得ることがで
きる。これらの中から変換効率が高く、構成が簡素化で
きるものを使用することが望ましい。
【0066】また、上記の実施の形態では、図1(a)
より分かるようにm組のn個の光増幅ユニット18−1
〜18−nの出力の合成光を一つの波長変換部20で波
長変換している。しかしながら、その代わりに、例えば
m’個(m’は2以上の整数)の波長変換部を用意し、
m組の光増幅ユニット18−1〜18−nの出力をn’
個ずつm’個のグループに分けて(n・m=n’・
m’)、各グループ毎に1つの波長変換部で波長変換を
行い、得られたm’個(本例では例えばm’=4又は5
等)の紫外光を合成するようにしてもよい。
【0067】上記の実施の形態の紫外光発生装置によれ
ば、図1(a)の光ファイバー・バンドル19の出力端
の直径が全チャネルを合わせても2mm程度以下である
ため、1個、又は数個の波長変換部20ですべてのチャ
ネルの波長変換を行うことが可能である。しかも、出力
端が柔軟な光ファイバーを使用しているため、波長変換
部、単一波長発振レーザ、及びスプリッタ等の構成部を
分けて配置することが可能となるなど、配置の自由度が
極めて高い。従って、本例の紫外光発生装置によれば、
安価でコンパクト、かつ単一波長でありながら空間的コ
ヒーレンスの低い紫外レーザ装置が提供できる。
【0068】次に、図1(a)の紫外光発生装置を用い
た露光装置の一例につき説明する。図10は、本例の露
光装置を示し、この図10において、露光光源171と
しては、図1(a)の紫外光発生装置中の単一波長発振
レーザ11からm組の光増幅ユニット18−1〜18−
nまでの部分が使用される。また、その紫外光発生装置
は、最終的に出力されるレーザ光LB5の波長が193
nm、157nm、又はそれ以外の紫外域にできるよう
に調整されている。
【0069】図10の露光光源171から射出されたレ
ーザ光(基本波)の大部分は、接続用光ファイバー17
3を介して露光光として照明系172に供給され、その
レーザ光の残りの部分は接続用光ファイバー178を介
してアライメント系(詳細後述)に供給される。光ファ
イバー173及び178はそれぞれ図1(a)の光ファ
イバー・バンドル19を分岐したものに対応している。
【0070】照明系172は、露光光源171からの基
本波を波長変換してレーザ光LB5よりなる紫外域の露
光光を出力する波長変換部(図1(a)の波長変換部2
0に対応する)、その露光光の照度分布を均一化するオ
プティカル・インテグレータ(ホモジナイザー)、開口
絞り、リレーレンズ、視野絞り(レチクルブライン
ド)、及びコンデンサレンズ等から構成され、露光時に
は照明系172から射出された露光光が、マスクとして
のレチクル163のパターン面のスリット状の照明領域
を均一な照度分布で照明する。この際に本例の露光光は
空間コヒーレンスが低いため、照明系172中の空間コ
ヒーレンスを低下させるための部材の構成を簡素化で
き、露光装置を更に小型化できる。
【0071】レチクル163はレチクルステージ164
上に載置されており、レチクル163を透過した露光光
は投影光学系165を介して、被露光基板としてのウエ
ハ(wafer)166上に照明領域の内のパターンの縮小像
を倍率MRW(例えば1/4,1/5,1/6等)で投影
する。投影光学系165としては、屈折系、反射系、又
は反射屈折系が使用できる。但し、露光光が波長200
nm程度以下の真空紫外光である場合には高透過率の材
料が限定されるため、投影光学系を小型化して、かつ結
像性能を高めるために反射屈折系を使用してもよい。
【0072】ウエハ166は、ウエハステージ167上
に保持され、ウエハ166の3次元的な位置は駆動部1
69によって駆動されるウエハステージ167によって
設定される。そして、露光時には、ウエハステージ16
7のステップ移動によってウエハ166の位置決めを行
った後、照明領域に対してレチクルステージ164を介
してレチクル163を所定方向に走査し、ウエハ166
をウエハステージ167を介して倍率MRWを速度比とし
て走査するというステップ・アンド・スキャン方式で、
ウエハ166上の各ショット領域にレチクル163のパ
ターンの像が転写される。このように本例の露光装置は
走査露光型であるが、露光光源171はステッパー等の
一括露光型の露光装置にも適用できることは明きらかで
ある。
【0073】この場合、本例の露光光源171は、小型
であるため、照明系172を支持する架台に一緒に固定
しても良い。あるいは露光光源171を単独で架台に固
定しても良い。但し、露光光源171に接続される電源
などは別置きにしておくことが好ましい。以上のよう
に、本例の紫外光発生装置を用いた露光装置は従来の他
の方式(エキシマレーザやアレイレーザを用いた露光装
置)にくらべて小型であり、また、各要素が光ファイバ
ーで接続されて構成されているため、装置を構成する各
ユニットの配置の自由度が高い利点がある。また、本例
においては、接続用光ファイバー173,178が使用
されているため、露光光源171を露光装置本体の外部
に設けることも可能である。このような構成とすること
により、光ファイバー増幅器の励起用半導体レーザや半
導体レーザのドライブ用電源、温度コントローラ等の発
熱を伴う主要な構成部分を露光機本体の外に配設するこ
とができる。従って、露光装置本体が露光光源である紫
外光発生装置からの発熱の影響を受けて光軸のアライメ
ントがずれる等の熱に起因する問題を抑制することがで
きる。
【0074】また、本例のレチクルステージ164は駆
動機構168によってX方向、Y方向に移動可能で、か
つ微小回転可能に構成されている。更に、ウエハステー
ジ167上には基準マーク板FMが設けられており、こ
の基準マーク板FMは後述するベースライン計測などに
用いられる。更に本例では、レチクル163上のアライ
メントマークを検出するアライメント系180と、投影
光学系165を介さないオフ・アクシス方式のアライメ
ント系181とが設けられている。
【0075】本例では露光光源171からのレーザ光
(基本波)の一部を分岐して光ファイバー178を介し
てアライメント系180用の波長変換部179に供給し
ている。波長変換部179としては、図1(a)の波長
変換部20と同様で、かつ小型の波長変換部を使用す
る。波長変換部179はアライメント系180を保持す
る架台に一体に設けておき、波長変換部179から射出
される露光光と同じ波長のレーザ光LB5をアライメン
ト系180の照明光ALとして使用する。
【0076】なお、本発明のレーザ装置は、例えばウエ
ハ上に形成された回路パターンの一部(ヒューズなど)
を切断するために用いられるレーザリペア装置などにも
用いることができる。また、本発明によるレーザ装置は
可視光または赤外光を用いる検査装置などにも適用する
ことができる。そしてこの場合には前述の波長変換部を
レーザ装置に組み込む必要がない。即ち、本発明は紫外
光発生装置だけでなく、可視域または赤外域の基本波を
発生する、波長変換部がないレーザ装置に対しても有効
なものである。
【0077】なお、本発明は上述の実施の形態に限定さ
れることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の
構成を取り得ることは勿論である。
【0078】
【発明の効果】本発明によれば、光ファイバー増幅器を
用いているため、小型化で、かつメンテナンスの容易な
レーザ装置を提供することができ、このレーザ装置は露
光装置の露光光源や検査用光源等に使用することができ
る。また、レーザ光発生部から発生するレーザ光を複数
に分岐して、光増幅部をその複数に分岐されたレーザ光
のそれぞれに独立に設けると共に、波長変換部は、その
複数の光増幅部から出力されたレーザ光の束をまとめて
波長変換することによって、空間的コヒーレンスを低減
できると共に、全体としての発振スペクトル線幅を簡単
な構成で狭くできる。
【0079】更に、波長変換部において、アフォーカル
光学系を用いるか、又は「Walk-off」による光束の変形
を補正するための光学系を設けているため、レーザ光の
光量損失が少ない利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の一例の紫外光発生装置
を示す図である。
【図2】 図1中の光増幅ユニット18−1〜18−n
の構成例を示す図である。
【図3】 (a)は図1中の波長変換部20の第1の構
成例を示す図、(b)はその波長変換部20の第2の構
成例を示す図である。
【図4】 (a)は波長変換部20の第3の構成例を示
す図、(b)は波長変換部20の第4の構成例を示す図
である。
【図5】 波長変換部中でのアフォーカル光学系とそれ
以外の光学系との作用の相違の説明図である。
【図6】 アフォーカル光学系をズーム系とした場合の
動作の説明図である。
【図7】 光ファイバー・バンドル19の射出面にマイ
クロレンズ・アレイ520を配置して、後段の非線形光
学結晶間にアフォーカル光学系を配置した場合のレーザ
光の光路を示す図である。
【図8】 非線形光学結晶から射出される高調波の各光
束の「Walk-off」による変形の状態、及びその各光束の
断面形状が補正される状態を示す図である。
【図9】 非等方的光学系の他の例を示す図である。
【図10】 上記の実施の形態の紫外光発生装置を適用
した露光装置の一例を示す構成図である。
【符号の説明】
11…単一波長発振レーザ、IS1〜IS3…アイソレ
ータ、12…光変調素子、13…光ファイバー増幅器、
14…スプリッタ、15−1〜15−m,17−1〜1
7−n…光ファイバー(遅延素子)、16−1〜16−
m…スプリッタ、18−1〜18−n…光増幅ユニッ
ト、19…光ファイバー・バンドル、20…波長変換
部、22,25…光ファイバー増幅器、501A,50
1B…アフォーカル光学系を構成するレンズ、502〜
504…非線形光学結晶、520…マイクロレンズ・ア
レイ、530…シリンドリカルレンズ・アレイ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01S 3/10 H01L 21/30 515B Fターム(参考) 2H097 BB02 CA06 CA17 GB01 LA10 LA12 2K002 AA04 AB12 BA02 BA03 CA02 DA01 HA19 HA20 5F046 BA04 BA05 CA04 CA05 CA08 CB04 CB22 5F072 AB09 AK06 JJ02 KK12 KK30 MM03 PP07 QQ02 QQ04 RR05 YY09

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紫外光を発生するレーザ装置であって、 赤外域から可視域までの波長範囲内のレーザ光を発生す
    るレーザ光発生部と、 該レーザ光発生部から発生されたレーザ光を増幅する光
    ファイバー増幅器を有する複数の光増幅部と、 該複数の光増幅部を通過したレーザ光を伝送する複数の
    光ファイバーを束ねた光ファイバー・バンドルと、 該光ファイバー・バンドルから射出されるレーザ光を紫
    外光に波長変換する一つ又は複数個の非線形光学材料
    と、アフォーカル光学系とを有する波長変換部と、を備
    えたことを特徴とするレーザ装置。
  2. 【請求項2】 紫外光を発生するレーザ装置であって、 赤外域から可視域までの波長範囲内のレーザ光を発生す
    るレーザ光発生部と、 該レーザ光発生部から発生されたレーザ光を増幅する光
    ファイバー増幅器を有する複数の光増幅部と、 該複数の光増幅部を通過したレーザ光を伝送する複数の
    光ファイバーを束ねた光ファイバー・バンドルと、 該光ファイバー・バンドルから射出されるレーザ光を複
    数個の非線形光学材料を用いて紫外光に波長変換する波
    長変換部とを備え、前記波長変換部は、射出される高調
    波を形成する複数の光束の断面形状が所定方向に伸縮す
    る非線形光学材料と、 該非線形光学材料から射出される前記高調波を形成する
    複数の光束を前記所定方向に伸縮する非等方的光学系と
    を有することを特徴とするレーザ装置。
  3. 【請求項3】 前記光ファイバー・バンドルを構成する
    複数の光ファイバーは前記所定方向に沿って複数列に配
    列されており、前記非等方的光学系は、前記所定方向に
    沿って配列された複数列の一方向伸縮光学系よりなるこ
    とを特徴とする請求項2記載のレーザ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れか一項記載のレーザ
    装置と、 該レーザ装置からの紫外光をマスクに照射する照明系
    と、 前記マスクのパターンの像を基板上に投影する投影光学
    系とを有し、前記マスクのパターンを通過した前記紫外
    光で前記基板を露光することを特徴とする露光装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005331599A (ja) * 2004-05-18 2005-12-02 Kawasaki Heavy Ind Ltd 波長変換レーザ装置
CN115061275A (zh) * 2022-07-07 2022-09-16 中国科学院长春光学精密机械与物理研究所 一种基于波导阵列的激光出射与调制系统及调节方法
JP7470702B2 (ja) 2019-02-21 2024-04-18 エレクトロ サイエンティフィック インダストリーズ インコーポレーテッド 材料加工用フェイズドアレイビームステアリング

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