JP2001085308A - 照明光学装置及び露光装置 - Google Patents

照明光学装置及び露光装置

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JP2001085308A
JP2001085308A JP25812599A JP25812599A JP2001085308A JP 2001085308 A JP2001085308 A JP 2001085308A JP 25812599 A JP25812599 A JP 25812599A JP 25812599 A JP25812599 A JP 25812599A JP 2001085308 A JP2001085308 A JP 2001085308A
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optical
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laser
illumination
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JP25812599A
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Yuji Kudo
祐司 工藤
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Nikon Corp
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70058Mask illumination systems

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 照明光の回転対称性を高めることができると
共に、小型化でメンテナンスが容易である照明光学装置
を提供する。 【解決手段】 基本波発生部100において、例えばD
FB(Distributed feedback)レーザ等からの可視域か
ら赤外域のレーザ光を分岐して、光ファイバー増幅器を
有する複数の光増幅ユニットを用いて増幅して得られた
光を、光ファイバー・バンドル19を介して波長変換部
20に供給する。波長変換部20で紫外光に変換された
露光光ILを偏光ビームスプリッタ106Aで2分割
し、分割された2光束に90°の回転差を与えて合成し
た光をフライアイレンズ110に供給し、フライアイレ
ンズ110からの露光光でレチクルRを照明する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば紫外域の照
明光を発生する照明光学装置に関し、特に半導体素子、
撮像素子(CCDなど)、液晶表示素子、プラズマディ
スプレイ素子、及び薄膜磁気ヘッドなどのマイクロデバ
イスを製造するためのフォトリソグラフィ工程で使用さ
れる露光装置の照明光学系に使用して好適なものであ
る。
【0002】
【従来の技術】例えば半導体集積回路を製造するための
フォトリソグラフィ工程で使用される露光装置は、マス
クとしてのレチクル(フォトマスク)上に精密に描かれ
た回路パターンを、基板としてのフォトレジストを塗布
したウエハ上に光学的に縮小して投影露光する。この露
光時におけるウエハ上での最小パターン寸法(解像度)
を小さくするのに最も単純かつ有効な方法の一つは、照
明光学系中の露光光源からの露光用の照明光(露光光)
の波長(露光波長)を小さくすることである。ここで露
光光の短波長化の実現と合わせて、露光光源を構成する
上で備えるべきいくつかの条件につき説明する。
【0003】第1に、例えば数ワットの光出力が求めら
れる。これは集積回路パターンの露光、転写に要する時
間を短くして、スループットを高めるために必要であ
る。第2に、露光光が波長300nm以下の紫外光の場
合には、投影光学系の屈折部材(レンズ)として使用で
きる光学材料が限られ、色収差の補正が難しくなってく
る。このため露光光の単色性が必要であり、露光光のス
ペクトル線幅は1pm程度以下にすることが求められ
る。
【0004】第3に、このスペクトル線幅の狭帯化に伴
い時間的コヒーレンス(可干渉性)が高くなるため、狭
い線幅の光をそのまま照射すると、スペックルと呼ばれ
る不要な干渉パターンが生ずる。従ってこのスペックル
の発生を抑制するために、露光光源では空間的コヒーレ
ンスを低下させる必要がある。これらの条件を満たす従
来の短波長の光源の一つは、レーザの発振波長自身が短
波長であるエキシマレーザを用いた光源であり、もう一
つは赤外又は可視域のレーザの高調波発生を利用した光
源である。
【0005】このうち、前者の短波長光源としては、K
rFエキシマレーザ(波長248nm)が使用されてお
り、現在では更に短波長のArFエキシマレーザ(波長
193nm)を使用する露光装置の開発が進められてい
る。更に、エキシマレーザの仲間であるF2 レーザ(波
長157nm)の使用も提案されている。しかし、これ
らのエキシマレーザは大型であること、発振周波数が現
状では数kHz程度であるため、単位時間当たりの照射
エネルギーを高めるためには1パルス当たりのエネルギ
ーを大きくする必要があり、このためにいわゆるコンパ
クション等によって光学部品の透過率変動等が生じやす
いこと、メインテナンスが煩雑でかつ費用が高額となる
ことなどの種々の問題があった。
【0006】また後者の方法としては、非線形光学結晶
の2次の非線形光学効果を利用して、長波長の光(赤外
光、可視光)をより短波長の紫外光に変換する方法があ
る。例えば文献「¨Longitudinally diode pumped cont
inuous wave 3.5W green laser¨,L. Y. Liu, M. Oka,
W. Wiechmann and S. Kubota; Optics Letters, vol.1
9,p189(1994)」では、半導体レーザ光で励起された固体
レーザからの光を波長変換するレーザ光源が開示されて
いる。この従来例では、Nd:YAGレーザの発する1
064nmのレーザ光を、非線形光学結晶を用いて波長
変換し、4倍高調波の266nmの光を発生させる方法
が記載されている。なお、固体レーザとは、レーザ媒質
が固体であるレーザの総称である。
【0007】また、例えば特開平8−334803号公
報では、半導体レーザを備えたレーザ光発生部と、この
レーザ光発生部からの光を非線形光学結晶により紫外光
に波長変換する波長変換部とから構成されるレーザ要素
を複数個、マトリックス状(例えば10×10)に束ね
たアレイレーザが提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような構成の従来
のアレイレーザでは、個々のレーザ要素の光出力を低く
抑えつつ、装置全体の光出力を高出力とすることがで
き、各非線形光学結晶への負担を軽減することができ
る。しかし、一方では、個々のレーザ要素が独立してい
ることから、露光装置への適用を考慮した場合には、レ
ーザ要素全体でその発振スペクトルを全幅で1pm程度
以下まで一致させる必要がある。
【0009】このため、例えば、各レーザ要素に自律的
に同一波長の単一縦モード発振をさせるためには、各々
のレーザ要素の共振器長を調整し、あるいは共振器中に
波長選択素子を挿入したりする必要があった。しかし、
これらの方法は、その調整が微妙であること、構成する
レーザ要素が多くなればなるほど全体を同一波長で発振
させるのに複雑な構成が必要になること等の問題があっ
た。
【0010】一方、これら複数のレーザを能動的に単一
波長化する方法としてインジェクションシード法がよく
知られている(例えば、「Walter Koechner; Solid-sta
te Laser Engineering, 3rd Edition, Springer Series
in Optical Science, Vol.1, Springer-Verlag, ISBN
0-387-53756-2, p246-249」参照)。これは、発振スペ
クトル線幅の狭い単一のレーザ光源からの光を複数のレ
ーザ要素に分岐し、このレーザ光を誘導波として用いる
ことにより、各レーザ要素の発振波長を同調させ、かつ
スペクトル線幅を狭帯域化するという方法である。しか
し、この方法では、シード光を各レーザ要素に分岐する
光学系や、発振波長の同調制御部を必要とするため構造
が複雑になるという問題があった。
【0011】更に、このようなアレイレーザは、従来の
エキシマレーザに比べて装置全体を格段に小さくするこ
とが可能だが、それでもアレイ全体の出力ビーム径を数
cm以下におさえるパッケージングは困難であった。ま
た、このように構成されたアレイレーザでは、各アレイ
ごとに波長変換部が必要となるため高価となること、ア
レイを構成するレーザ要素の一部にアライメントずれが
生じた場合や構成する光学素子に損傷が発生した場合
に、このレーザ要素の調整をするためには、一度アレイ
全体を分解してこのレーザ要素を取り出し、調整した上
で再度アレイを組み立て直す必要があること、などの課
題があった。
【0012】また、そのような光源を露光装置の照明光
学系に用いた場合には、最終的に転写される回路パター
ンの方向による線幅の差を無くすために、露光光の回転
対称性を高めることが望ましい。本発明は斯かる点に鑑
み、照明光の回転対称性を高めることができる照明光学
装置を提供することを第1の目的とする。
【0013】更に本発明は、露光装置の照明光学系に使
用した場合に、装置を小型化でき、かつメンテナンスが
容易にできるようにすることを第2の目的とする。更に
本発明は、発振周波数を高くして、かつ空間的コヒーレ
ンスを低減できると共に、全体としての発振スペクトル
線幅を簡単な構成で狭くできるようにすることを第3の
目的とする。
【0014】更に本発明は、そのような照明光学装置を
備えたコンパクトで自由度の高い露光装置を提供するこ
とをも目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明による照明光学装
置は、照明光を発生する光源装置(101)と、この光
源装置からの照明光より複数の2次光源を形成するため
のオプティカル・インテグレータ(110)(ホモジナ
イザー)と、その複数の2次光源からの光束を集光して
被照射面に導く集光光学系(116A,116B,12
0)とを備えた照明光学装置において、その光源装置か
ら供給される照明光の光軸に垂直な面内での照度分布は
非回転対称であり、その光源装置と、そのオプティカル
・インテグレータとの間に、その照明光の非回転対称性
を補正するための光束整形部(106A,106B,1
07A,107B,108)を設けたものである。
【0016】斯かる本発明によれば、その光束整形部に
よってその照明光の回転対称性が向上する。従って、そ
の照明光学装置を露光装置に使用することによって、転
写される回路パターンの方向による線幅差が小さくな
り、転写忠実度が向上する。この場合、その光束整形部
は、一例としてその光源装置からの照明光を第1光束及
び第2光束に分岐する分岐光学系(106A)と、その
第2光束を光軸を中心として所定角度回転する回転光学
系(108)と、その第1光束とその回転光学系から射
出されるその第2光束とを合成する合成光学系(106
B)とを有するものである。このとき、その第1光束の
断面内の照度分布が例えば所定方向に細長い長円形であ
れば、その第2光束を例えば180°/Nだけ(Nは2
以上の整数)回転して、その第1光束とその第2光束と
を合成することによって、簡単な構成でそのオプティカ
ル・インテグレータに供給される照明光の断面内の照度
分布を交差する2方向に対称にできる。
【0017】この場合、その光源装置は、一例として赤
外域から可視域までの波長範囲内で単一波長のレーザ光
を発生するレーザ光発生部(11)と、このレーザ光発
生部から発生されたレーザ光を増幅する光ファイバー増
幅器を有する光増幅部(18−1)と、この光増幅部に
よって増幅されたレーザ光を非線形光学結晶を用いて紫
外光に波長変換する波長変換部(20)とを備え、その
紫外光を出力するものである。
【0018】斯かる光源装置によれば、そのレーザ光発
生部としては、例えば発振波長が制御されたDFB(Di
stributed feedback)半導体レーザ、又はファイバーレ
ーザ等の小型で発振スペクトルの狭い光源を使用するこ
とができる。そして、そのレーザ光発生部からの単一波
長のレーザ光を光ファイバー増幅器で増幅した後、非線
形光学結晶で紫外光に変換することによって、高出力で
単一波長の狭いスペクトル幅の紫外光を得ることができ
る。従って、小型でかつメンテナンスの容易な照明光学
装置を提供できる。
【0019】この場合、光ファイバー増幅器としては、
例えばエルビウム(Er)・ドープ・光ファイバー増幅
器(Erbium-Doped Fiber Amplifier: EDFA)、イッ
テルビウム(Yb)・ドープ・光ファイバー増幅器(Y
DFA)、プラセオジム(Pr)・ドープ・光ファイバ
ー増幅器(PDFA)、又はツリウム(Tm)・ドープ
・光ファイバー増幅器(TDFA)等を使用することが
できる。また、本発明の波長変換部20の構成について
は、複数の非線形光学結晶の2次高調波発生(SHG)
及び/又は和周波発生(SFG)の組み合わせによっ
て、基本波に対して任意の整数倍の周波数(波長は整数
分の1)の高調波よりなる紫外光を容易に出力すること
ができる。
【0020】また、その光源装置は、そのレーザ光発生
部から発生するレーザ光を複数に分岐する光分岐手段
(14,16−1〜16−m)を更に備え、その光増幅
部はその複数に分岐されたレーザ光のそれぞれに独立に
設けられると共に、その波長変換部は、その複数の光増
幅部から出力されたレーザ光の束をまとめて波長変換す
ることが望ましい。この際に例えばその光分岐手段から
射出される複数の光束間に所定の光路差を付与しておく
ことによって、その光分岐手段から射出される複数のレ
ーザ光を束ねた光束の空間コヒーレンスは大幅に低下す
ると共に、共通のレーザ光発生部からのレーザ光を使用
しているために、スペクトル幅は狭く維持されている。
【0021】ところが、その波長変換部で非線形光学結
晶を使用する場合には、基本波と高調波との角度のずれ
である「Walk-off」によって、射出される高調波の断面
形状が長円形に変形する場合がある。また、その光分岐
手段を用いる場合には、その波長変換部に入射するレー
ザ光は複数の光束の束であり、「Walk-off」によってそ
の個々の光束毎に断面形状が長円形に変形する。そのた
めに、個々の光束の断面形状をまとめて円形に補正する
と、入射するレーザ光の全体としての外形は長円形に変
形して、最終的に射出される照明光の断面形状が非回転
対称になり易くなる。このような場合に本発明を適用す
ることよって、その照明光の回転対称性を向上できる。
【0022】そして、本発明の露光装置は、上記の本発
明の照明光学装置と、この照明光学装置によって照明さ
れるマスク(R)のパターンの像を基板(W)上に投影
する投影光学系(PL)とを有し、前記照明光学装置か
らの照明光のもとで前記マスクのパターンを前記基板上
に転写するものである。本発明の照明光学装置の使用に
よって、最終的にその基板上に形成される回路パターン
の方向による線幅の差が小さくなっている。また、本発
明の照明光学装置の使用によって、露光装置全体を小型
化でき、かつメンテナンスが容易になる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
につき図面を参照して説明する。本例は、投影露光装置
の照明光学系に本発明の照明光学装置を適用したもので
ある。図1(a)は、本例の照明光学系用の光源装置を
示し、この図1(a)において、レーザ光発生部として
の単一波長発振レーザ11からスペクトル幅の狭い単一
波長の例えば連続波(CW)よりなる波長1.544μ
mのレーザ光LB1が発生する。このレーザ光LB1
は、逆向きの光を阻止するためのアイソレータIS1を
介して光変調部としての光変調素子12に入射し、ここ
でパルス光のレーザ光LB2に変換されて光分岐増幅部
4に入射する。
【0024】光分岐増幅部4に入射したレーザ光LB2
は、先ず前段の光増幅部としての光ファイバー増幅器1
3を通過して増幅された後、アイソレータIS2を介し
て第1の光分岐素子としての平面導波路型のスプリッタ
14に入射して、m本のほぼ同一強度のレーザ光に分岐
される。mは2以上の整数であり、本例ではm=4であ
る。光ファイバー増幅器13としては、単一波長発振レ
ーザ11から発生されるレーザ光LB1と同じ波長域
(本例では1.544μm付近)の光を増幅するため
に、エルビウム・ドープ・光ファイバー増幅器(Erbium
-Doped Fiber Amplifier: EDFA)が使用されてい
る。なお、光ファイバー増幅器13には不図示のカップ
リング用の波長分割多重素子を介して不図示の励起用の
半導体レーザからの波長980nm又は1480nmの
励起光が供給されている。
【0025】スプリッタ14から射出されたm本のレー
ザ光は、互いに異なる長さの光ファイバー15−1,1
5−2,…,15−mを介してそれぞれ第2の光分岐素
子としての平面導波路型のスプリッタ16−1,16−
2,…,16−mに入射して、それぞれほぼ同一強度の
n本のレーザ光に分岐される。nは2以上の整数であ
り、本例ではn=32である。第1の光分岐素子(1
4)及び第2の光分岐素子(16−1〜16−m)が本
発明の光分岐手段(光分割手段)に対応する。その結
果、単一波長発振レーザ11から射出されるレーザ光L
B1は、全体としてn・m本(本例では128本)のレ
ーザ光に分岐される。
【0026】そして、スプリッタ16−1から射出され
たn本のレーザ光LB3は、互いに異なる長さの光ファ
イバー17−1,17−2,…,17−nを介してそれ
ぞれ後段の光増幅部としての光増幅ユニット18−1,
18−2,…,18−nに入射して増幅される。光増幅
ユニット18−1〜18−nは、単一波長発振レーザ1
1から発生されるレーザ光LB1と同じ波長域(本例で
は1.544μm付近)の光を増幅する。同様に他のス
プリッタ16−2〜16−mから射出されたn本のレー
ザ光も、それぞれ互いに異なる長さの光ファイバー17
−1〜17−nを介して後段の光増幅部としての光増幅
ユニット18−1〜18−nに入射して増幅される。
【0027】m組の光増幅ユニット18−1〜18−n
で増幅されたレーザ光は、それぞれ光増幅ユニット18
−1〜18−n内の所定の物質がドープされた光ファイ
バー(後述)の射出端の延長部を伝播し、これらの延長
部が光ファイバー・バンドル19を構成する。光ファイ
バー・バンドル19を構成するm組のn本の光ファイバ
ーの延長部の長さは互いにほぼ同一である。但し、光フ
ァイバー・バンドル19をm・n本の互いに同じ長さの
無ドープの光ファイバーを束ねて形成すると共に、光増
幅ユニット18−1〜18−nで増幅されたレーザ光を
それぞれ対応する無ドープの光ファイバーに導いてもよ
い。光ファイバー増幅器13から光ファイバー・バンド
ル19までの部材より光分岐増幅部4が構成されてい
る。
【0028】光ファイバー・バンドル19から射出され
たレーザ光LB4は、非線形光学結晶を有する波長変換
部20に入射して紫外光よりなるレーザ光LB5に変換
され、このレーザ光LB5が露光光として外部に射出さ
れる。m組の光増幅ユニット18−1〜18−nがそれ
ぞれ本発明の光増幅部に対応しているが、この光増幅部
に光ファイバー・バンドル19の光ファイバーを含める
場合もある。
【0029】また、光ファイバー・バンドル19の出力
端19aは、図1(b)に示すように、m・n本(本例
では128本)の光ファイバーを密着するように、かつ
外形が円形になるように束ねたものである。実際には、
その出力端19aの形状及び束ねる光ファイバーの数
は、後段の波長変換部20の構成、及び本例の光源装置
の使用条件等に応じて定められる。光ファイバー・バン
ドル19を構成する各光ファイバーのクラッド直径は1
25μm程度であることから、128本を円形に束ねた
場合の光ファイバー・バンドル19の出力端19aの直
径d1は、約2mm以下とすることができる。
【0030】また、本例の波長変換部20では、入射す
るレーザ光LB4を8倍高調波(波長は1/8)、又は
10倍高調波(波長は1/10)よりなるレーザ光LB
5に変換する。単一波長発振レーザ11から射出される
レーザ光LB1の波長は1.544μmであるため、8
倍高調波の波長はArFエキシマレーザと同じ193n
mとなり、10倍高調波の波長はF2 レーザ(フッ素レ
ーザ)の波長(157nm)とほぼ同じ154nmとな
る。なお、レーザ光LB5の波長をよりF2 レーザ光の
波長に近付けたい場合には、波長変換部20で10倍高
調波を生成すると共に、単一波長発振レーザ11では波
長1.57μmのレーザ光を発生すればよい。
【0031】実用的には、単一波長発振レーザ11の発
振波長を1.544〜1.552μm程度に規定して、
8倍波に変換することにより、ArFエキシマレーザと
実質的に同一波長(193〜194nm)の紫外光が得
られる。そして、単一波長発振レーザ11の発振波長を
1.57〜1.58μm程度に規定して、10倍波に変
換することによってF2 レーザと実質的に同一波長(1
57〜158nm)の紫外光が得られる。従って、これ
らの光源装置をそれぞれArFエキシマレーザ光源、及
びF2 レーザ光源に代わる安価でメンテナンスの容易な
光源として使用することができる。
【0032】なお、最終的にArFエキシマレーザ、又
はF2 レーザ等に近い波長域の紫外光を得る代わりに、
例えば製造対象の半導体デバイス等のパターンルールよ
り最適な露光波長(例えば160nm等)を決定し、こ
の理論的に最適な波長の紫外光を得るように単一波長発
振レーザ11の発振波長や波長変換部20における高調
波の倍率を決定するようにしてもよい。
【0033】単一波長で発振する単一波長発振レーザ1
1としては、例えば発振波長1.544μm、連続波出
力(以下、「CW出力」ともいう)で出力が20mWの
InGaAsP構造のDFB(Distributed feedback:
分布帰還型)半導体レーザを用いる。ここでDFB半導
体レーザとは、縦モード選択性の低いファブリーペロー
型共振器の代わりに、回折格子を半導体レーザ内に形成
したもので、どのような状況下であっても単一縦モード
発振を行うように構成されている。DFB半導体レーザ
は、基本的に単一縦モード発振をすることから、その発
振スペクトル線幅は0.01pm以下に抑えられる。な
お、単一波長発振レーザ11としては、同様の波長領域
で狭帯域化されたレーザ光を発生する光源、例えばエル
ビウム(Er)・ドープ・ファイバー・レーザ等をも使
用することができる。
【0034】更に、本例の光源装置の出力波長は用途に
応じて特定波長に固定することが望ましい。そのため、
マスター発振器(Master Oscillator) としての単一波長
発振レーザ11の発振波長を一定波長に制御するための
発振波長制御装置を設けている。通常、DFB半導体レ
ーザなどはヒートシンクの上に設けられ、これらが筐体
内に収納されている。そこで本例では、単一波長発振レ
ーザ11(DFB半導体レーザなど)に付設されるヒー
トシンクに温度調整部5(例えばヒータ等の加熱素子、
ペルチェ素子等の吸熱素子、及びサーミスタ等の温度検
出素子よりなる)を固定し、その温度調整部5の動作を
コンピュータよりなる制御部1が制御することで、その
ヒートシンク、ひいては単一波長発振レーザ11の温度
を高精度に制御する。
【0035】そして、この発振波長を所定の波長に制御
する際のフィードバック制御のモニター波長としては、
DFB半導体レーザの発振波長、あるいは後述する波長
変換部20内での波長変換後の高調波出力(2倍波、3
倍波、4倍波等)の内から所望の波長制御を行うに当た
って必要な感度を与え、かつ最もモニターしやすい波長
を選択すればよい。
【0036】更に、半導体レーザなどではその電流制御
を行うことで、出力光をパルス発振させることができ
る。このため、本例では単一波長発振レーザ11(DF
B半導体レーザなど)の電力制御と光変調素子12とを
併用してパルス光を発生させることが好ましい。このよ
うにして得たパルス光出力を、初段のエルビウム・ドー
プの光ファイバー増幅器13に接続し、35dB(31
62倍)の光増幅を行う。このときパルス光は、ピーク
出力約63W、平均出力約6.3mWとなる。なお、こ
の光ファイバー増幅器13の代わりに複数段の光ファイ
バー増幅器を使用してもよい。
【0037】その初段の光ファイバー増幅器13の出力
を、スプリッタ14でまずチャネル0〜3の4個の出力
(本例ではm=4)に並列分割する。このチャネル0〜
3の各出力を、各々長さの異なる光ファイバー15−1
〜15−4に接続することにより、各光ファイバーから
の出力光には、光ファイバー長に対応した遅延時間が与
えられる。例えば本実施形態では、光ファイバー中の光
の伝搬速度を2×10 8 m/sであるとし、チャネル
0、1、2、3にそれぞれ0.1m、19.3m、3
8.5m、57.7mの長さの光ファイバー15−1〜
15−4を接続する。この場合、各光ファイバーの出口
での隣り合うチャネル間の光の遅延は96nsとなる。
【0038】図2は、光増幅ユニット18を示し、この
図2において、光増幅ユニット18は基本的に2段のそ
れぞれエルビウム・ドープ・光ファイバー増幅器(Erbi
um-Doped Fiber Amplifier:EDFA)よりなる光ファ
イバー増幅器22及び25を接続して構成されている。
そして、1段目の光ファイバー増幅器22の両端部に
は、励起光をカップリングするための波長分割多重(Wa
velength Division Multiplexing:WDM)素子(以
下、「WDM素子」と言う)21A及び21Bが接続さ
れ、WDM素子21A及び21Bによってそれぞれ励起
光源としての半導体レーザ23Aからの励起光EL1及
び半導体レーザ23Bからの励起光が、光ファイバー増
幅器22に前後から供給されている。同様に、2段目の
光ファイバー増幅器25の両端部にも、カップリング用
のWDM素子21C及び21Dが接続され、WDM素子
21C及び21Dによってそれぞれ半導体レーザ23C
及び23Dからの励起光が光ファイバー増幅器25に前
後から供給されている。即ち、光ファイバー増幅器2
2,25は共に双方向励起型である。
【0039】ところで、前述のように二重構造のクラッ
ドを持つ光ファイバー増幅器の出力波長として1.51
〜1.59μmを使用する場合には、ドープするイオン
としてエルビウム(Er)に加えイッテルビウム(Y
b)を共にドープすることが好ましい。次に、図1の実
施の形態の紫外光発生装置における波長変換部20の構
成例につき説明する。
【0040】次に、図3は2次高調波発生と和周波発生
とを組み合わせて8倍波を得ることができる波長変換部
20を示し、この図3において、光ファイバー・バンド
ル19の出力端19aから射出された波長1.544μ
mのレーザ光LB4(基本波)は、1段目のLiB3
5 (LBO)結晶よりなる非線形光学結晶601に入射
し、ここでの2次高調波発生により2倍波(波長772
nm)が発生すると共に、この中を基本波の一部がその
まま透過する。この場合、不図示の集光レンズによって
出力端19aの像(多数の細い光束の像)が非線形光学
結晶601の中央部付近に形成されており、その多数の
細い光束の像が順次後続の非線形光学結晶中にリレーさ
れている。その基本波及び2倍波は、共に直線偏光状態
で波長板(例えば1/2波長板)602を透過して、基
本波のみが偏光方向が90度回転した状態で射出され
る。この基本波と2倍波とはそれぞれ集光レンズ603
を通って2段目のLBO結晶よりなる非線形光学結晶6
04に入射する。
【0041】非線形光学結晶604では、入射する2倍
波と基本波とから和周波発生により3倍波(波長515
nm)を得ると共に、基本波の一部及び2倍波の一部は
そのまま透過する。非線形光学結晶604で得られた3
倍波と、波長変換されずに透過した基本波及び2倍波と
は、ダイクロイック・ミラー605により分離されて、
ダイクロイック・ミラー605で反射された3倍波は、
2枚のシリンドリカルレンズよりなる非等方的な集光レ
ンズ610及びミラー611を経て出力端19aの像
(多数の光束の像)を形成する。この像の形成面の近傍
に各光束の像を直交する2方向で異なる倍率に変換する
ためのシリンドリカルレンズ・アレイ612が配置され
ている。シリンドリカルレンズ・アレイ612を通過し
た3倍波は、等方的な集光レンズ613を経てダイクロ
イック・ミラー614に入射する。
【0042】一方、ダイクロイック・ミラー605を透
過した基本波及び2倍波は集光レンズ606を経て第3
のLBO結晶よりなる非線形光学結晶607に入射し、
ここで2倍波は2次高調波発生によって4倍波(波長3
86nm)に変換され、4倍波及びそのまま透過した基
本波はダイクロイック・ミラー608で分離される。即
ち、ダイクロイック・ミラー608で反射された4倍波
は、2枚のシリンドリカルレンズよりなる非等方的な集
光レンズ609を経てダイクロイック・ミラー614に
入射し、ダイクロイック・ミラー614で同軸に合成さ
れた3倍波及び4倍波は4段目のβ−BaB2 4 (B
BO)結晶よりなる非線形光学結晶615に入射して、
和周波発生により7倍波(波長221nm)を得る。こ
の7倍波は集光レンズ616を経てダイクロイック・ミ
ラー617に入射する。
【0043】また、ダイクロイック・ミラー608を透
過した基本波は、2枚のシリンドリカルレンズよりなる
非等方的な集光レンズ618を経て出力端19aの像
(多数の光束の像)を形成する。この像の形成面の近傍
に各光束の像を直交する2方向で異なる倍率に変換する
ためのシリンドリカルレンズ・アレイ619が配置され
ている。シリンドリカルレンズ・アレイ619を通過し
た基本波は、ミラー620及び等方的な集光レンズ62
1を経てダイクロイック・ミラー617に入射する。そ
して、ダイクロイック・ミラー617で同軸に合成され
た7倍波及び基本波は、例えばSr2 Be2 2
7 (SBBO)結晶よりなる第5の非線形光学結晶62
2に入射して、ここでの和周波発生によって8倍波(波
長193nm)が得られ、この8倍波が紫外光のレーザ
光LB5として射出される。この波長変換部20では、
基本波(波長1.544μm)→2倍波(波長772n
m)→3倍波(波長515nm)→4倍波(波長386
nm)→7倍波(波長221nm)→8倍波(波長19
3nm)の順に波長変換が行われている。
【0044】本例においては、非線形光学結晶607で
の2倍高調波発生で発生する4倍波、及び非線形光学結
晶615での和周波発生で発生する7倍波は、それぞれ
入射波と高調波との角度のずれである「Walk-off」現象
によって断面形状が長円形(非等方的)に変形する。但
し、本例で入射するレーザ光LB4は、多数(本例では
128個)の細くそれぞれ所定の開口を有する光束の集
合であり、4倍波及び7倍波を構成する多数の光束の断
面形状がそれぞれ個別に非等方的に変形する。従って、
図3において、非線形光学結晶607から発生する4倍
波660、及び非線形光学結晶604から発生した3倍
波650の断面形状は、図4に示すように、4倍波66
0は断面形状が長円形の光束660aの集合であり、3
倍波650は断面形状が円形の光束650aの集合であ
る。このため、非線形光学結晶615において単に3倍
波650と4倍波660とを重ね合わせて合成波670
とすると、この合成波670を構成する各光束670a
は重なり部の割合が小さくなって変換効率が低下する。
【0045】そこで、本例ではその合成波の重なり部の
割合を大きくするために、図3において先ず非等方的な
集光レンズ609によって4倍波660を、図5に示す
ように長手方向に短縮して、個々の光束661aの断面
形状がほぼ円形の4倍波661に変換する。なお、4倍
波660は非線形光学結晶607中で結像された状態を
示し、4倍波661は非線形光学結晶615中で結像さ
れた状態を示している。これと並行して、図4において
非等方的な集光レンズ610によって3倍波650を、
4倍波660と同じ方向に短縮して全体の断面形状を合
わせる。この結果、得られる3倍波651は、図6に示
すように、全体の断面形状は4倍波661と同じである
が、個々の光束651aの形状は長円形となってしま
い、光束661aとの重なり部の割合がまだ小さい。な
お、3倍波650は非線形光学結晶604中で結像され
た状態を示し、3倍波651は非等方的な集光レンズ6
10によって結像された状態を示している。
【0046】その重なり部の割合を大きくするために、
図3において、3倍波651の結像面の近傍でシリンド
リカルレンズ・アレイ612によって個々の光束の断面
形状をほぼ円形に変換している。この結果得られる3倍
波652は、図5に示すように、全体の断面形状が4倍
波661に合致すると共に、個々の光束652aの断面
形状も4倍波661の光束661aに合致する。また、
集光レンズ613は等方的であるため、3倍波652は
入射時と同じ縦横比で非線形光学結晶615にリレーさ
れる。この結果、非線形光学結晶615では最大の変換
効率で7倍波が発生する。
【0047】更に、非線形光学結晶615から発生する
7倍波を構成する多数の光束の断面形状も長円形とな
る。そこで、最終段の非線形光学結晶622において、
7倍波と基本波との全体の断面形状、及び個々の光束の
断面形状を合わせるために、非線形光学結晶607を透
過する基本波を一度非等方的な集光レンズ618で結像
した後、各光束の像をシリンドリカルレンズ・アレイ6
19によって変形させている。これによって、非線形光
学結晶622からは8倍波が最大の変換効率で発生す
る。この結果、最終的に射出される紫外光としてのレー
ザ光LB5は断面形状が非回転対称であるほぼ長円形と
なっている。この際に、単にシリンドリカルレンズ等に
よってそのレーザ光LB5を幅の短い方向に拡大して、
断面形状を円形にする方法も考えられるが、このように
すると、そのレーザ光LB5を構成する128個の光束
の断面形状が更に細長い長円形になってしまい、光源と
してはあまり好ましくない。そのために、本例の光源装
置を使用する際には、後述のようにその非回転対称性を
補正している。
【0048】なお、上記の実施の形態では、交差する2
方向で倍率の異なる非等方的光学系としてシリンドリカ
ルレンズ・アレイ612,619が使用されているが、
その代わりに入射するレーザ光を構成する多数の光束と
同じ個数の非等方的なレンズエレメントよりなるマイク
ロレンズ・アレイ、又はそれと同じ個数の微小な回折格
子の集合体である回折光学素子、即ちDOE(Diffract
ive Optical Element)を使用してもよい。
【0049】また、3段の非線形光学結晶を用いて基本
波(波長1.544μm)→2倍波(波長772nm)
→4倍波(波長386nm)→8倍波(波長193n
m)の順に波長変換を行う構成や、それ以外の構成も可
能である。更に、F2 レーザ(波長157nm)とほぼ
同一の波長の紫外光を得るためには、図1(a)の単一
波長発振レーザ11において発生する基本波の波長を
1.57μmとして、波長変換部20として10倍波の
発生を行う波長変換部を使用すればよい。そのために
は、例えば基本波(波長1.57μm)→2倍波(波長
785nm)→4倍波(波長392.5nm)→8倍波
(波長196.25nm)→10倍波(波長157n
m)の順に波長変換を行えばよい。
【0050】また、F2 レーザ(波長157nm)とほ
ぼ同一波長の紫外光を得るためには、図1(a)の単一
波長発振レーザ11において発生する基本波の波長を
1.099μmとして、波長変換部20として7倍波の
発生を行う波長変換部を使用する方法も考えられる。こ
の場合には例えば基本波(波長1.099μm)→2倍
波(波長549.5nm)→3倍波(波長366.3n
m)→4倍波(波長274.8nm)→7倍波(波長1
57nm)の順に波長変換を行えばよい。そして、非線
形光学結晶を種々に組み合わせることによって、8倍
波、10倍波、又は7倍波を得ることができるため、こ
れらの中から変換効率が高く、構成が簡素化できるもの
を使用することが望ましい。これらの場合にも、「Walk
-off」の影響によってレーザ光を構成する各光束の断面
形状が変形し、これを補正した結果、射出されるレーザ
光全体としての断面形状が非回転対称になる場合には、
後述のように本発明が適用できる。
【0051】上記の実施の形態の光源装置によれば、図
1(a)の光ファイバー・バンドル19の出力端の直径
が全チャネルを合わせても2mm程度以下であるため、
1個、又は数個の波長変換部20ですべてのチャネルの
波長変換を行うことが可能である。しかも、出力端が柔
軟な光ファイバーを使用しているため、波長変換部、単
一波長発振レーザ、及びスプリッタ等の構成部を分けて
配置することが可能となるなど、配置の自由度が極めて
高い。従って、本例の光源装置によれば、安価でコンパ
クト、かつ単一波長でありながら空間的コヒーレンスの
低い紫外レーザ装置が提供できる。
【0052】次に、図6は、図1の光源装置を露光光源
として備えた本例のステップ・アンド・スキャン方式の
投影露光装置を示し、この図6において、露光光源10
1は、波長1.544μm(又は1.57μm)のレー
ザ光を基本波として発生する基本波発生部100と、そ
の基本波を伝播する可撓性を有する光ファイバー・バン
ドル19と、この光ファイバー・バンドル19から射出
された基本波の例えば8倍波(又は10倍波)よりなる
波長が193nm(又は157nm)の真空紫外域の光
を露光光ILとして発生する波長変換部20とから構成
されている。その基本波発生部100は、図1(a)の
単一波長発振レーザ11から光分岐増幅部4中の光増幅
ユニット18−1〜18−nまでの部材を表している。
また、波長が193nm又は157nmの光はそれぞれ
ArFエキシマレーザ又はF2 レーザの代わりに使用で
きるために都合が良い。更に、本例では光ファイバー・
バンドル19の先端部は複数本の長く可撓性のある光フ
ァイバー・バンドル136,138に分かれ、光ファイ
バー・バンドル136,138の射出面にそれぞれ波長
変換部20と同じ機能を有する小型の波長変換部13
7,139が配置され、波長変換部137,139から
も露光光ILと同じ波長の光が射出できるように構成さ
れている。
【0053】露光光源101から射出される露光光IL
の発光タイミング、発光周波数、及びパルスエネルギー
は露光量制御系109によって制御されており、露光量
制御系109の動作は装置全体の動作を統轄制御する主
制御系105によって制御されている。露光光源101
から射出される波長193nm(又は157nm)のパ
ルス紫外光よりなる露光光ILは、光路折り曲げ用のミ
ラー102で反射された後、第1レンズ103A及び不
図示の波長板を経て円偏光状態で分岐光学系としての偏
光ビームスプリッタ106Aに入射して、透過光(P偏
光)である第1ビームと反射光(S偏光)である第2ビ
ームとに分けられる。第1ビームはそのまま合成光学系
としての偏光ビームスプリッタ106Bに向かい、第2
ビームはミラー107Aで反射されて回転光学系108
に入射して、光軸を中心として90°回転した状態でミ
ラー107Bによって反射されて偏光ビームスプリッタ
106Bに入射する。ここで同軸に合成された第1ビー
ム及び第2ビームは再び不図示の波長板を経て円偏光状
態の露光光ILとなって、第2レンズ103B及び光路
折り曲げ用のミラー9を介してオプティカル・インテグ
レータ(又はホモジナイザー)としてのフライアイレン
ズ110に入射する。なお、オプティカル・インテグレ
ータ(ホモジナイザー)としてはフライアイレンズの他
にロッドインテグレータ等も使用できる。光束整形部そ
の回転光学系108としては、例えばミラーや台形プリ
ズムを組み合わせた周知のビームローテータ等を使用す
ることができる。レンズ103Aとレンズ103Bとで
挟まれた光学系が、本発明の照明光の非回転対称性を補
正するための光束整形部に対応している。
【0054】この際に、波長変換部20から射出される
露光光ILは、図3〜図5を参照して説明したように、
波長変換部20中の「Walk-off」を補正するために全体
としての断面形状が図7(a)に示すように長円形とな
っている。そのため、そのままレンズ103A,103
Bを介してフライアイレンズ110に導くと、図7
(b)に示すように、フライアイレンズ110の射出面
に形成される光源像Fの分布も長円形となってしまい、
特にコヒーレンスファクタ(σ値)を大きくした照明を
行おうとすると、直交する2方向によって光量の差が生
じて、最終的に転写される回路パターンの線幅に方向に
よる差が生じる。
【0055】なお、これを避けるために単に露光光IL
を拡大すると、長手方向の光束が無駄になって全体とし
ての照度が低下する。また、既に説明したように、シリ
ンドリカルレンズを用いて単に露光光ILを短軸方向に
拡大すると、露光光ILを構成する多数の細い光束の断
面形状がスリット状になってしまい、露光光としては望
ましくない。
【0056】そこで、図8(a)に示すように、本例で
は回転光学系108を用いて回転した露光光ILRと、
回転していない露光光(露光光ILとする)とを合成し
て得た露光光をフライアイレンズ110に供給している
ため、図8(b)に示すように、フライアイレンズ11
0の射出面に形成される光源像Fは、ほぼその射出面の
全面に分布する。従って、σ値を大きくした場合でも、
露光光ILの利用効率を低下させることなく、転写像の
方向による線幅の差を無くすことができる。
【0057】なお、第1光束に対して90°回転した第
2光束を合成する以外に、露光光源101から射出され
る露光光ILをN分割し(Nは3以上の整数)、N分割
された光束間にそれぞれ180°/Nの回転角を与え、
回転後のN個の光束を合成してフライアイレンズ110
に供給するようにしてもよい。例えばN=3とすると、
露光光源101からの露光光ILが3分割され、3分割
後の露光光が順次0°、60°、及び120°回転した
状態で合成される。これによって、フライアイレンズ1
10に入射する段階での露光光ILの回転対称性を高め
ることができる。
【0058】次に、フライアイレンズ110の射出面に
は、照明系の開口絞り板111が回転自在に配置され、
開口絞り板111の回転軸の周りには、通常照明用の円
形の開口絞りA、複数の偏心した小開口よりなる変形照
明用の開口絞りB、輪帯照明用の開口絞りC、及び小さ
い円形開口よりなる小さいコヒーレンスファクタ(σ
値)用の開口絞りDが形成されている。そして、主制御
系105の制御のもとで、開口絞り板111を駆動モー
タEで回転することによって、フライアイレンズ110
の射出面に選択された照明条件に応じた照明系開口絞り
を配置できるように構成されている。
【0059】フライアイレンズ110の射出面の開口絞
りを通過した露光光ILの一部は、ビームスプリッタ1
13にて反射された後、集光レンズ114を介して光電
検出器よりなるインテグレータセンサ115に入射す
る。インテグレータセンサ115の検出信号は露光量制
御系109に供給され、露光量制御系109中でピーク
ホールド回路及びアナログ/デジタル(A/D)変換器
を介してデジタルデータに変換される。本例では、予め
インテグレータセンサ115の検出信号のデジタルデー
タから被露光基板としてのウエハ上での露光光の単位面
積当たりのパルスエネルギーを算出するための係数(相
関係数)αを求めておき、この係数αを露光量制御系1
09内に記憶しておく。そして、露光時にはインテグレ
ータセンサ115の検出信号に係数αを乗算すること
で、ウエハ上でのパルスエネルギーを間接的にモニタす
る。
【0060】ビームスプリッタ113を透過した露光光
ILは、第1リレーレンズ116Aを経て順次固定視野
絞り(レチクルブラインド)117、及び可動視野絞り
118を通過する。固定視野絞り117は、レチクルR
上の矩形の照明領域の形状を規定する視野絞りであり、
可動視野絞り118は、走査露光の開始時及び終了時に
不要な部分への露光が行われないように照明領域を閉じ
るために使用される。可動視野絞り118は、レチクル
Rのパターン面との共役面上に配置され、固定視野絞り
117はその共役面に対して所定間隔だけデフォーカス
した位置に配置されている。
【0061】可動視野絞り118を通過した露光光IL
は、第2リレーレンズ116B、光路折り曲げ用のミラ
ー119、及びコンデンサレンズ120を経て、レチク
ルRのパターン面(下面)に設けられたパターン領域1
31内の細長い矩形の照明領域IRを照明する。露光光
ILのもとで、レチクルRの照明領域IR内のパターン
は、両側(又はウエハ側に片側)テレセントリックな投
影光学系PLを介して、所定の投影倍率MRW(本例では
RWは1/4,1/5,1/6等)でフォトレジストが
塗布されたウエハW上の矩形の露光領域IWに縮小投影
される。ウエハ(wafer)Wは例えば半導体(シリコン
等)又はSOI(silicon on insulator)等の円板状の基
板である。以下、投影光学系PLの光軸AXに平行にZ
軸を取り、Z軸に垂直な平面内で走査露光時のレチクル
R及びウエハWの走査方向に沿ってY軸を取り、走査方
向SDに垂直な非走査方向に沿ってX軸を取って説明す
る。この場合、照明領域IR及び露光領域IWは、それ
ぞれ非走査方向(X方向)に細長いスリット状の領域で
ある。
【0062】また、レチクルRはレチクルステージ12
2上に吸着保持され、レチクルステージ122はレチク
ルベース123上にリニアモータによってY方向に連続
移動できるように載置されている。更に、レチクルステ
ージ122には、レチクルRをX方向、Y方向、回転方
向に微動する機構も組み込まれている。不図示のレーザ
干渉計によってレチクルステージ122の位置及び回転
角が計測され、この計測値及び主制御系105からの制
御情報に基づいて、レチクルステージ122の動作が制
御される。
【0063】一方、ウエハWはウエハホルダ124上に
吸着保持され、ウエハホルダ124はウエハWのフォー
カス位置(Z方向の位置)及び傾斜角を制御するZチル
トステージ125上に固定され、Zチルトステージ12
5はXYステージ126上に固定され、XYステージ1
26は例えばリニアモータ方式によって、ウエハベース
127上でZチルトステージ125(ウエハW)をY方
向に連続移動させると共に、X方向及びY方向にステッ
プ移動させる。Zチルトステージ125、XYステージ
126、及びウエハベース127よりウエハステージ1
28が構成されている。不図示のレーザ干渉計によって
Zチルトステージ125の位置及び回転角が計測され、
この計測値及び主制御系105からの制御情報に基づい
て、ウエハステージ128の動作が制御される。
【0064】走査露光時には、照明領域IRに露光光I
Lを照射して、レチクルステージ122を介してレチク
ルRを照明領域IRに対して+Y方向(又は−Y方向)
に速度VRで走査するのと同期して、XYステージ12
6を介してウエハWを露光領域IWに対して−Y方向
(又は+Y方向)に速度MRW・VR(MRWはレチクルR
からウエハWへの投影倍率)で走査することによって、
レチクルRのパターン領域131内のパターン像がウエ
ハW上の1つのショット領域142に逐次転写される。
レチクルRとウエハWとの走査方向が逆であるのは、投
影光学系PLが反転投影を行うからであり、投影光学系
PLが正立像を投影する場合には、レチクルRとウエハ
Wとの走査方向は同一(+Y方向又は−Y方向)とな
る。その後、XYステージ126をステッピングさせて
ウエハW上の次のショット領域を走査開始位置に移動し
た後、同期走査を行うという動作がステップ・アンド・
スキャン方式で繰り返されて、ウエハW上の各ショット
領域への露光が行われる。その後にウエハW上のフォト
レジストの現像、及びエッチングやイオン注入等のパタ
ーン形成を行うことによって、当該レイヤの回路パター
ンが形成される。
【0065】このような露光を行うに際しては予めレチ
クルRとウエハWとのアライメントを行っておく必要が
ある。そのため、レチクルRにはアライメントマークR
MA及びRMBが形成され、アライメントマークRMA
及びRMBの上方にミラー135等を介して撮像方式
で、TTR(スルー・ザ・レチクル)方式のアライメン
ト顕微鏡133及び134が配置され、アライメント顕
微鏡133の露光光ILと同じ波長の照明光は、光ファ
イバー・バンドル136の射出部に配置された波長変換
部137から供給され、その照明光の一部がアライメン
ト顕微鏡134にも供給されている。アライメント顕微
鏡133,134の撮像信号は主制御系105に供給さ
れている。
【0066】また、投影光学系PLの側面に例えば可視
域の白色光を用いて撮像方式でアライメントマークの位
置を検出するオフ・アクシス方式のアライメントセンサ
136が固定され、このアライメントセンサ136の撮
像信号も主制御系105に供給されている。そして、試
料台としてのZチルトステージ125上にはレチクルR
側のマークに対応した基準マーク143A,143B、
及びアライメントセンサ136用の基準マーク144が
形成された基準マーク部材130が固定されている。こ
の基準マーク部材130上の基準マーク143A〜14
3Cをアライメント顕微鏡133,134及びアライメ
ントセンサ136で観察することによって、アライメン
トセンサ136のベースライン量(露光中心と検出中心
との間隔)が求められ、このベースライン量を用いてウ
エハW上の各ショット領域のアライメントが高精度に行
われる。
【0067】また、Zチルトステージ125上にスリッ
ト状の開口140及びほぼ正方形の開口141が形成さ
れた基板129が固定され、その開口140の底面側に
光ファイバー・バンドル138及び波長変換部139か
ら射出される露光光と同じ波長域の照明光が導かれてい
る。開口140の底部には反射光を受光する第1の光電
検出器が配置され、開口141の底面側には広い受光面
積の第2の光電検出器が配置され、これらの光電検出器
の検出信号も主制御系105に供給されている。これら
の検出信号は種々の結像特性の計測に使用される。
【0068】このような露光に際して、ウエハW上に塗
布されたフォトレジストには適正露光量が定められてお
り、フォトレジストに対する積算露光量の誤差が所定の
許容範囲を超えると、その後に形成される回路パターン
の線幅が許容範囲を超えて増減し、最終的に製造される
半導体デバイスの歩留りが低下する。そこで、本例の投
影露光装置においては、ウエハW上の各ショット領域の
全面で積算露光量の誤差がその許容範囲内に収まるよう
にインテグレータセンサ115の検出信号を用いて露光
量制御が行われる。
【0069】なお、上記の実施の形態では、1段のオプ
ティカル・インテグレータ(フライアイレンズ又はロッ
ドインテグレータ)が使用されているが、オプティカル
・インテグレータを2段配置して、照度分布を更に均一
化させる場合にも本発明を適用することができる。但
し、本例のようにオプティカル・インテグレータが1段
である場合には、オプティカル・インテグレータへの入
射段階でできるだけ照度分布を均一化しておくことが望
ましいため、本発明は特に有効である。
【0070】なお、本発明は、ステップ・アンド・スキ
ャン方式のような走査露光型の投影露光装置のみなら
ず、一括露光型(ステッパー等)の投影露光装置やプロ
キシミティ方式の露光装置等にも適用できることは明き
らかである。なお、本発明は上述の実施の形態に限定さ
れることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の
構成を取り得ることは勿論である。
【0071】
【発明の効果】本発明によれば、照明光の非回転対称性
を補正するための光束整形部を設けているため、光源か
らの照明光の断面内での照度分布が例えば長円形であっ
ても、その回転対称性を高めることができる。従って、
本発明を露光光源の照明光学系に用いた場合には、高い
照度が得られると共に、投影像の方向による線幅の差が
小さくなり、回路パターンの転写忠実度が向上し、高機
能のデバイスを高いスループットで製造できる。
【0072】また、光源装置が光ファイバー増幅器を用
いることによって、小型化で、かつメンテナンスの容易
な照明光学装置を提供できる。そして、レーザ光発生部
から発生するレーザ光を複数に分岐する光分岐手段を更
に備え、光増幅部をその複数に分岐されたレーザ光のそ
れぞれに独立に設けると共に、波長変換部は、その複数
の光増幅部から出力されたレーザ光の束をまとめて波長
変換することによって、空間的コヒーレンスを低減でき
ると共に、全体としての発振スペクトル線幅を簡単な構
成で狭くできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の一例の光源装置を示す
図である。
【図2】 図1中の光増幅ユニット18−1〜18−n
の構成例を示す図である。
【図3】 図1中の波長変換部20の構成例を示す図で
ある。
【図4】 波長変換部で生じる「Walk-off」の影響を補
正しない場合の2つの光束の重なりの状態を示す図であ
る。
【図5】 本発明の実施の形態において、波長変換部で
生じる「Walk-off」の影響を補正する場合の2つの光束
の重なりの状態を示す図である。
【図6】 本発明の実施の形態の投影露光装置を示す斜
視図である。
【図7】 (a)は断面が長円形の露光光を示す図、
(b)はその露光光によってフライアイレンズの射出面
に形成される光源像を示す図である。
【図8】 (a)は第1ビームに対して90°回転した
第2ビームを合成して得られる露光光を示す図、(b)
はその露光光によってフライアイレンズの射出面に形成
される光源像を示す図である。
【符号の説明】
11…単一波長発振レーザ、12…光変調素子、13…
光ファイバー増幅器、14…スプリッタ、15−1〜1
5−m,17−1〜17−n…光ファイバー(遅延素
子)、16−1〜16−m…スプリッタ、18−1〜1
8−n…光増幅ユニット、19…光ファイバー・バンド
ル、20…波長変換部、22,25…光ファイバー増幅
器、101…露光光源、106A,106B…偏光ビー
ムスプリッタ、108…回転光学系、110…フライア
イレンズ、R…レチクル、PL…投影光学系、W…ウエ
ハ、136,138…光ファイバー・バンドル、13
7,13…波長変換部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年9月16日(1999.9.1
6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0053
【補正方法】変更
【補正内容】
【0053】露光光源101から射出される露光光IL
の発光タイミング、発光周波数、及びパルスエネルギー
は露光量制御系109によって制御されており、露光量
制御系109の動作は装置全体の動作を統轄制御する主
制御系105によって制御されている。露光光源101
から射出される波長193nm(又は157nm)のパ
ルス紫外光よりなる露光光ILは、光路折り曲げ用のミ
ラー102で反射された後、第1レンズ103A及び不
図示の波長板を経て円偏光状態で分岐光学系としての偏
光ビームスプリッタ106Aに入射して、透過光(P偏
光)である第1ビームと反射光(S偏光)である第2ビ
ームとに分けられる。第1ビームはそのまま合成光学系
としての偏光ビームスプリッタ106Bに向かい、第2
ビームはミラー107Aで反射されて回転光学系108
に入射して、光軸を中心として90°回転した状態でミ
ラー107Bによって反射されて偏光ビームスプリッタ
106Bに入射する。ここで同軸に合成された第1ビー
ム及び第2ビームは再び不図示の波長板を経て円偏光状
態の露光光ILとなって、第2レンズ103B及び光路
折り曲げ用のミラー9を介してオプティカル・インテグ
レータ(又はホモジナイザー)としてのフライアイレン
ズ110に入射する。なお、オプティカル・インテグレ
ータ(ホモジナイザー)としてはフライアイレンズの他
にロッドインテグレータ等も使用できる。その回転光学
系108としては、例えばミラーや台形プリズムを組み
合わせた周知のビームローテータ等を使用することがで
きる。レンズ103Aとレンズ103Bとで挟まれた光
学系が、本発明の照明光の非回転対称性を補正するため
の光束整形部に対応している。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 照明光を発生する光源装置と、該光源装
    置からの照明光より複数の2次光源を形成するためのオ
    プティカル・インテグレータと、前記複数の2次光源か
    らの光束を集光して被照射面に導く集光光学系とを備え
    た照明光学装置において、 前記光源装置から供給される照明光の光軸に垂直な面内
    での照度分布は非回転対称であり、 前記光源装置と、前記オプティカル・インテグレータと
    の間に、前記照明光の非回転対称性を補正するための光
    束整形部を設けたことを特徴とする照明光学装置。
  2. 【請求項2】 前記光束整形部は、前記光源装置からの
    照明光を第1光束から第N光束(Nは2以上の整数)に
    分岐する分岐光学系と、前記第N光束を光軸を中心とし
    て所定角度回転させる回転光学系と、前記第1光束と前
    記回転光学系から射出される前記第N光束とを合成する
    合成光学系とを有することを特徴とする請求項1記載の
    照明光学装置。
  3. 【請求項3】 前記回転光学系は、前記第N光束を18
    0°/Nだけ(Nは2以上の整数)回転することを特徴
    とする請求項2記載の照明光学装置。
  4. 【請求項4】 前記光源装置は、 赤外域から可視域までの波長範囲内で単一波長のレーザ
    光を発生するレーザ光発生部と、 該レーザ光発生部から発生されたレーザ光を増幅する光
    ファイバー増幅器を有する光増幅部と、 該光増幅部によって増幅されたレーザ光を非線形光学結
    晶を用いて紫外光に波長変換する波長変換部とを備え、
    前記紫外光を出力することを特徴とする請求項1、2、
    又は3に記載の照明光学装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れか一項に記載の照明
    光学装置と、 該照明光学装置によって照明されるマスクのパターンの
    像を基板上に投影する投影光学系とを有し、前記照明光
    学装置からの照明光のもとで前記マスクのパターンを前
    記基板上に転写することを特徴とする露光装置。
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