JP2001085581A - 半導体モジュール用基板及びその製造方法 - Google Patents

半導体モジュール用基板及びその製造方法

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JP2001085581A
JP2001085581A JP25992299A JP25992299A JP2001085581A JP 2001085581 A JP2001085581 A JP 2001085581A JP 25992299 A JP25992299 A JP 25992299A JP 25992299 A JP25992299 A JP 25992299A JP 2001085581 A JP2001085581 A JP 2001085581A
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heat sink
substrate
semiconductor module
heat
semiconductor chip
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Akiyoshi Kosakata
明義 小阪田
Akihiro Hidaka
明弘 日高
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Sumitomo Metal SMI Electronics Device Inc
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    • H01L2224/42Wire connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/47Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
    • H01L2224/48Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of an individual wire connector
    • H01L2224/4805Shape
    • H01L2224/4809Loop shape
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体チップの搭載部分において特にすぐれ
た伝熱、放熱特性を有し、熱応力に起因するクラック等
の発生を防止することができ、しかも安価な半導体モジ
ュール用基板を提供すること。 【解決手段】 半導体チップ20を搭載するための半導
体モジュール用基板において、第1のヒートシンク11
と、第1のヒートシンク11上に接合されて半導体チッ
プ20の搭載部分が開口した絶縁基板13と、第1のヒ
ートシンク11の上面と絶縁基板13の開口部分13a
とにより形成された凹部14内に充填された第2のヒー
トシンク15とを装備する。第2のヒートシンク15
は、例えば凹部14内に配置された板状又は粉末状の放
熱材15aと、放熱材15aと凹部14の内面との間隙
に埋め込まれたAgろう材15bとにより構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体モジュール用
基板及びその製造方法に関し、特に大量の熱を発する半
導体チップを搭載するためのパワーモジュール用基板等
の半導体モジュール用基板及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種半導体モジュール用基板と
しては、例えば図4に示すようなパワーモジュール用基
板が知られている。このパワーモジュール用基板30
は、セラミック基板からなる絶縁基板31の上面にろう
材32を介して配線金属板33が張り合わせられる一
方、絶縁基板31の下面にろう材34を介してヒートシ
ンク35が接合された構造を有している。このようなパ
ワーモジュール用基板30では、配線金属板33上に半
導体チップ20が搭載され、半導体チップ20上面に形
成されたパッド電極(図示略)と配線金属板33のパッ
ド電極部33aとがワイヤー21にてボンディングされ
るようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】半導体モジュール用基
板は、特にパワーモジュール用基板として用いられる場
合、搭載する半導体チップ20が大電流の通流によって
大量の熱を発することから優れた放熱特性を有している
ことが要求される。このため、半導体チップ20とヒー
トシンク35との間に位置することになる絶縁基板31
についても優れた放熱特性を有すること、つまり高い熱
伝導率を有することが要求される。しかしながら、高熱
伝導率を有する例えばAlN基板等のセラミック基板は
一般に非常に高価なものであるため、このようなセラミ
ック基板を絶縁基板31に用いると半導体モジュール用
基板の価格も高くなってしまう。このため、安価でかつ
高熱伝導率を有する絶縁材料の開発、あるいは半導体チ
ップ20からヒートシンク35への伝熱特性に優れかつ
安価な構造の半導体モジュール用基板の開発が切望され
ている。
【0004】また、パワーモジュール用基板等の半導体
モジュール用基板では、搭載された半導体チップの動作
/休止による周期的な温度変化(温度サイクル)によっ
て、構成要素間の熱膨張係数の差に起因する熱応力が生
じるが、この熱応力が過大に作用する場合、絶縁基板や
半導体チップにクラック等が生じてしまい信頼性が低下
することがある。
【0005】本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
って、放熱特性に優れ、特に半導体チップの搭載部分が
優れた熱伝導特性を有し、熱応力に起因するクラック等
の発生を防止することができながら、しかも安価な半導
体モジュール用基板及びその製造方法を提供することを
目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段及びその効果】上記目的を
達成するために本発明に係る半導体モジュール用基板
(1)は、半導体チップを搭載するための半導体モジュ
ール用基板において、第1のヒートシンクと、該第1の
ヒートシンク上に接合されて前記半導体チップの搭載部
分が開口した絶縁基板と、前記第1のヒートシンクの上
面と前記絶縁基板の開口部分とにより形成された凹部内
に充填された第2のヒートシンクとを備えていることを
特徴としている。
【0007】上記した半導体モジュール用基板(1)に
よれば、前記第1のヒートシンクへの伝熱特性に優れて
いることが要求される半導体チップの搭載部分が、前記
第1のヒートシンクの上面と前記絶縁基板の開口部分と
により形成された凹部内に充填された第2のヒートシン
クで構成され、該第2のヒートシンクが前記絶縁基板を
介さずに前記第1のヒートシンク上に直接的に接合され
ているため、前記第2のヒートシンク上に配線金属板を
介して半導体チップを搭載した場合、該半導体チップで
発生した熱を前記第2のヒートシンクから前記第1のヒ
ートシンクへと効率良く伝熱させて放熱させることがで
きる。また、前記半導体チップと前記第1のヒートシン
クとの間に前記絶縁基板は位置しないことになるため、
前記絶縁基板を特に熱伝導性に優れた材料を用いて構成
する必要が少ない。このため、前記絶縁基板の構成材料
として、例えば安価なアルミナ(Al2 3 )やAlN
の中では熱伝導率が比較的低く比較的安価なAlN等を
用いることが可能となる。
【0008】さらに、前記第2のヒートシンクを前記半
導体チップと熱膨張係数の差が小さい材料で構成するこ
とも容易であり、温度サイクルによって生じる熱応力に
起因して半導体チップ等にクラックが発生するのを阻止
して、温度サイクルに対する信頼性を高めることができ
る。
【0009】また本発明に係る半導体モジュール用基板
(2)は、上記半導体モジュール用基板(1)におい
て、前記第2のヒートシンクが、前記絶縁基板の熱伝導
率よりも高い熱伝導率を有した材料を用いて形成されて
いることを特徴としている。上記した半導体モジュール
用基板(2)によれば、前記半導体チップと前記第1の
ヒートシンクとの間に位置する前記第2のヒートシンク
が前記絶縁基板よりも熱伝導率の高い材料で形成されて
いることから、前記第2のヒートシンク上に半導体チッ
プを搭載した場合、該半導体チップで発生した熱を前記
第2のヒートシンクから前記第1のヒートシンクを介し
て極めて効率良く放熱させることができる。したがっ
て、放熱特性に優れた半導体モジュール用基板を実現す
ることができる。
【0010】また本発明に係る半導体モジュール用基板
(3)は、上記半導体モジュール用基板(2)におい
て、前記第2のヒートシンクが、前記凹部内に配置され
た板状又は粉末状の放熱材と、該放熱材と前記凹部の内
面との間隙に埋め込まれたろう材とにより構成されてい
ることを特徴としている。上記した半導体モジュール用
基板(3)によれば、前記凹部内に配置された前記放熱
材と、該放熱材と前記凹部の内面との間隙に埋め込まれ
たろう材とにより前記第2のヒートシンクが構成されて
いるため、該第2のヒートシンクと前記第1のヒートシ
ンクとの接合部分における伝熱性の向上を図ることがで
きる。
【0011】また本発明に係る半導体モジュール用基板
(4)は、上記半導体モジュール用基板(3)におい
て、前記第2のヒートシンクを構成する前記放熱材が、
Mo、W、Cu、Mo−Cu、W−Cuのいずれかを用
いて形成されていることを特徴としている。Mo、W、
Mo−Cu、W−Cuはいずれも、熱伝導率が高く、か
つ半導体チップに近い熱膨張係数を有したものである。
したがって、これらのいずれかを構成材料として前記第
2のヒートシンクを構成する前記放熱材が形成された上
記の半導体モジュール用基板(4)によれば、前記半導
体チップの搭載部分の伝熱、放熱特性に優れ、しかも熱
応力に起因する破壊が半導体チップ等に生じない信頼性
の高い半導体モジュール用基板を提供することができ
る。
【0012】また本発明に係る半導体モジュール用基板
の製造方法は、半導体チップを搭載するための半導体モ
ジュール用基板の製造方法において、第1のヒートシン
ク上に前記半導体チップの搭載部分が開口した絶縁基板
をろう材を介して配置するとともに、前記第1のヒート
シンクの上面と前記絶縁基板の開口部分とにより形成さ
れた凹部内に板状又は粉末状の放熱材を配置する工程
と、前記ろう材を加熱溶融させることにより、前記第1
のヒートシンクと前記絶縁基板とを接合するとともに前
記放熱材と前記凹部の内面との間隙を前記ろう材で埋め
込んで第2のヒートシンクを形成する工程とを含んでい
ることを特徴としている。
【0013】上記した半導体モジュール用基板の製造方
法によれば、前記第1のヒートシンクと前記絶縁基板と
の間のろう材、及び前記第1のヒートシンクと前記凹部
内に配置された前記放熱材との間のろう材を加熱溶融さ
せることにより、前記第1のヒートシンクと前記絶縁基
板とを接合するとともに前記凹部を充填する第2のヒー
トシンクを形成するので、前記絶縁基板とは別に前記第
2のヒートシンクを形成することによる工程数の増加を
抑えることができる。しかも、前記半導体チップと前記
第1のヒートシンクとの間に前記絶縁基板を位置させな
いことから、前記絶縁基板に安価な基板を用いることが
できる。よって、半導体モジュール用基板を安価に製造
することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る半導体モジュ
ール用基板及びその製造方法の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。図1は実施の形態に係るパワーモジュー
ル用基板としての半導体モジュール用基板を示す側断面
図であり、図1は半導体チップを搭載した状態のものを
示している。
【0015】図1に示したように実施の形態に係る半導
体モジュール用基板10では、第1のヒートシンク11
の上面に、Agろう材12によって接合された絶縁基板
13が設けられている。第1のヒートシンク11は、例
えばCuやMo、あるいはこれらの混合材等といった高
い熱伝導率を有する材料で構成されている。また絶縁基
板13は、半導体チップ20の搭載部分が開口した開口
部分13aを有しており、第1のヒートシンク11の上
面と絶縁基板13の開口部分13aとにより凹部14が
形成されている。絶縁基板13は、例えば0.05mm
〜1.00mm程度の厚みのAl2 3 基板やAlN基
板(但し、AlNの中では比較的熱伝導率が低い、例え
ば130W/m・K程度の比較的安価なAlNを材料と
している)、SiN基板等の安価なセラミック基板で構
成されている。
【0016】上記の凹部14内には、絶縁基板13より
も高い熱伝導率を有した第2のヒートシンク15が充填
されている。第2のヒートシンク15は、例えば凹部1
4内に配置された板状又は粉末状の放熱材15aと、こ
の放熱材15aと凹部14の内面との間隙に埋め込まれ
たAgろう材15bとにより構成されている。また、第
2のヒートシンク15と第1のヒートシンク11との間
にも、第1のヒートシンク11と絶縁基板13とを接合
するAgろう材12が同様に介在している状態となって
いる。
【0017】図2は第2のヒートシンク15を構成する
放熱材15aが板状である場合の一例を示したものであ
り、(a)は平面図、(b)は(a)におけるA−A線
矢視断面図である。図2に示した放熱材15aは、絶縁
基板13の開口部分13aとほぼ同じ、すなわち搭載す
る半導体チップ20の搭載面とほぼ同じ平面視略矩形状
をなし、かつ断面積が開口部分13aのそれよりもわず
かに小さくなるように形成されている。そして、放熱材
15aの周縁部には、放熱材15aと凹部14の内面と
の間隙に埋め込まれたAgろう材15bが付着した状態
になっている。
【0018】上記の放熱材15aは、高い熱伝導率を有
する、例えば、Cu材、Mo材、W材、Mo−Cu混合
材、W−Cu混合材のいずれかの材料を用いて構成され
ている。第2のヒートシンク15は、例えば図2に示す
板状の放熱材15aがMoで構成され、第2のヒートシ
ンク15の一辺L1 が20mm程度で厚さT1 が0.6
35mm程度、放熱材15aの一辺L2 が18mm程
度、厚さT2 が0.535mm程度に設定されている場
合、第2のヒートシンク15の熱膨張係数は6.0×1
-6/K、熱伝導率は186W/m・K程度となる。
【0019】また放熱材15aが粉末状のものである場
合、Agろう材15bは放熱材15aの粉末粒子間にも
介在した状態になる。ここで、放熱材15aの構成材の
一例であるMo、W、Cu、Mo−Cu、W−Cuのそ
れぞれの熱伝導率を表1に示す。また、絶縁基板13の
構成材の一例であるAl2 3 、AlNの熱伝導率も表
1に併せて示す。
【0020】
【表1】 このような絶縁基板13上及び第2のヒートシンク15
上には、Agろう材16によって接合された配線金属板
17が配設されている。
【0021】そして、上記構成の半導体モジュール用基
板10の第2のヒートシンク15上の配線金属板17上
には半導体チップ20が搭載され、この半導体チップ2
0の上面に形成されているパッド電極(図示略)と配線
金属板17のパッド電極部17aとがワイヤー21によ
りボンディングされている。
【0022】次に、本発明の実施の形態に係る半導体モ
ジュール用基板の製造方法を、上記構成の半導体モジュ
ール用基板10を製造する場合を例にとって説明する。
半導体モジュール用基板10を製造するにあたっては、
予め半導体チップ20の搭載部分が切除され、開口部分
13aが形成された絶縁基板13を作製しておく。そし
て次に、第1のヒートシンク11上に、Agろう材1
2、絶縁基板13をこの順に積層した状態で配置すると
ともに、絶縁基板13の開口部分13aと第1のヒート
シンク11の上面とにより形成された凹部14内に板状
又は粉末状の放熱材15aをAgろう材12を介して配
置する。さらに、絶縁基板13上と放熱材15a上とに
Agろう材16を介して配線金属板17を配置する。
【0023】その後、この状態を維持して約800℃に
維持された炉内を通過させ、Agろう材12、16を溶
融させることにより、第1のヒートシンク11と絶縁基
板13とを接合する。同時に溶融したAgろう材12、
16によって放熱材15aと凹部14の内面との間隙を
埋め込み、このことにより放熱材15aと凹部14内に
埋め込まれたAgろう材15bとからなる第2のヒート
シンク15を形成する。以上の工程によって半導体モジ
ュール用基板10が製造される。製造された半導体モジ
ュール用基板10を用いて半導体モジュールを作製する
にあたっては、第2のヒートシンク15上の配線金属板
17上面に半導体チップ20を半田付け、搭載した後、
半導体チップ20上面に形成されたパッド電極と配線金
属板17のパッド電極部とをワイヤーボンディングする
ことになる。
【0024】上記構成の半導体モジュール用基板10に
よれば、第1のヒートシンク11への伝熱特性に優れて
いることが要求される半導体チップ20の搭載部分がM
o、W、Mo−Cu、W−Cu等の高熱伝導率の金属材
料からなる第2のヒートシンク15で構成され、この第
2のヒートシンク15が絶縁基板13を介さずにその開
口部分13aから直接的に第1のヒートシンク11上に
接合されている。このため、第2のヒートシンク15上
に半導体チップ20を搭載した場合、半導体チップ20
で発生した熱を第2のヒートシンク17から第1のヒー
トシンク11へと効率良く伝熱させて放熱させることが
できる。
【0025】よって、温度サイクル時にも半導体チップ
20の搭載部分が高温になるのを防止できるため、過大
な熱応力が半導体チップ20等に作用することがない。
このことから、熱応力に起因して半導体チップ20等に
クラックが発生するのを防止でき、温度サイクルに対す
る信頼性を確保することができる。
【0026】また、本実施の形態では、凹部14内に配
置された放熱材15aと凹部14の内面との間隙に埋め
込まれたAgろう材15bとにより第2のヒートシンク
15が構成されているので、第2のヒートシンク15と
第1のヒートシンク11との接合部分の伝熱性の向上を
図ることができる。このことも、半導体チップ20で発
生した熱を第2のヒートシンク15から第1のヒートシ
ンク11へと効率良く放熱させるうえで非常に有効とな
っている。
【0027】また、絶縁基板13は半導体チップ20と
第1のヒートシンク11との間に介在しないことから、
絶縁基板13を特に熱伝導性に優れた材料を用いて構成
する必要が少ない。このため、絶縁基板13の構成材料
として、例えば安価なアルミナ(Al2 3 )やAlN
の中では熱伝導率が比較的低く比較的安価なAlN等を
用いることができ、半導体モジュール用基板10製造の
コストを削減することができる。
【0028】また実施の形態に係る半導体モジュール用
基板10の製造方法では、Agろう材12、16を加熱
溶融させることで第1のヒートシンク11と絶縁基板1
3と配線金属板15とを同時的に接合し、しかも凹部1
4を充填する第2のヒートシンク15も同時的に形成す
るので、絶縁基板13とは別に第2のヒートシンク15
を配設しても工程数の増加を抑えることができる。
【0029】このように、実施の形態に係る半導体モジ
ュール用基板10の製造方法によれば、半導体チップ2
0の搭載部分において特に伝熱、放熱特性に優れた半導
体モジュール用基板を安価に製造することができ、しか
も熱応力に起因するクラック等の発生確率の極めて少な
い高い信頼性を有する半導体モジュール用基板10を得
ることができる。
【0030】なお、本実施の形態では、第2のヒートシ
ンク15を構成する金属材料として、Mo、W、Cu、
Mo−Cu、W−Cuのいずれかを用いる例を述べた
が、別の実施の形態では、絶縁基板13よりも熱伝導率
の高いその他の材料を用いて構成しても差し支えない。
また、上記実施の形態では、半導体モジュール用基板1
0がパワーモジュール用基板である例を述べたが、本発
明はパワーモジュール用基板のみならず、種々の半導体
モジュール用基板に適用することができる。
【0031】さらに本実施の形態に係る半導体モジュー
ル用基板10の製造方法では、ろう材としてAgろう材
を用いた場合を例に挙げたが、別の実施の形態では、配
線金属板17を熱により破壊しない程度の低い融点のろ
う材であれば他のろう材を用いることも可能である。
【0032】
【実施例】次に、本発明に係る半導体モジュール用基板
の実施例を説明する。実施例では、図1に示した半導体
モジュール用基板10の絶縁基板13、第1のヒートシ
ンク11、第2のヒートシンク15、配線金属板17の
各構成材料を下記の表2に示す組み合わせとして、タイ
プA〜Dの4種類の半導体モジュール用基板10のサン
プルを製造した。そして各タイプA〜Dに半導体チップ
20を搭載した後、図3に示すように半導体チップ20
の上面とヒートシンク11の下面との間での熱抵抗の測
定を行った。各サンプル(タイプA〜D)のAgろう材
12、16には、共晶ろう材を使用した。
【0033】また−65℃→150℃→−65℃の温度
変化を3000回繰り返す温度サイクル(T/C)試験
を行って、試験後の絶縁基板13及び半導体チップ20
について剥がれやクラック発生の有無を評価した。これ
らの熱抵抗比率(従来例(タイプE)を100とした場
合の相対比率)及び温度サイクル試験後の評価結果を表
2に併せて示す。
【0034】また、図4に示した従来構造の半導体モジ
ュール用基板30について、絶縁基板31、ヒートシン
ク35、配線金属板33の各構成材料を表2のタイプE
に示す組み合わせとして製造し、半導体チップ20を搭
載した後、比較例として上記と同様にして熱抵抗の測定
と温度サイクル試験とを行い、その結果を表2に併せて
示す。
【0035】
【表2】 表2から明らかなように、実施例に係る半導体モジュー
ル用基板10のタイプA〜Dでは、いずれも従来構造を
有するタイプEよりも熱抵抗値が低減しており、半導体
チップ20で発生した熱が効率良く第2のヒートシンク
15から第1のヒートシンク11へと伝導していること
を確認することができた。
【0036】また、実施例に係るタイプA〜Dのいずれ
にも絶縁基板13や半導体チップ20について剥がれや
クラック等の発生は認められなかった。この温度サイク
ル試験の結果から、実施例に係る半導体モジュール用基
板10は、従来の半導体モジュール用基板30と同等以
上の信頼性が得られることを確認することができた。こ
れは、第2のヒートシンク15の伝熱特性が極めて優れ
ていることにより半導体チップ20が高温となることが
なく、半導体チップ20や絶縁基板13に過大な熱応力
が作用することがないためであると考えられる。また、
絶縁基板13に半導体チップ20が搭載されないため、
絶縁基板13と半導体チップ20との間の熱膨張係数の
差に起因する熱応力がこれら部材間に作用しないためで
あると考えられる。
【0037】以上の結果から、放熱特性に優れ、半導体
チップ20搭載後における熱負荷信頼性の高い、しかも
安価な半導体モジュール用基板を実現できることを確認
することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る半導体モジュール用
基板を示す要部側断面図である。
【図2】実施の形態に係る半導体モジュール用基板の第
2のヒートシンクを構成する放熱材が板状である場合の
一例を示したものであり、(a)は平面図、(b)は
(a)におけるA−A線矢視断面図である。
【図3】実施の形態に係る半導体モジュール用基板につ
いて熱抵抗を測定する様子を示す図である。
【図4】従来の半導体モジュール用基板の一例を示す要
部側断面図である。
【符号の説明】
10 半導体モジュール用基板 11 第1のヒートシンク 12、16 Agろう材 13 絶縁基板 13a 開口部分 14 凹部 15 第2のヒートシンク 17 配線金属板 20 半導体チップ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体チップを搭載するための半導体モ
    ジュール用基板において、 第1のヒートシンクと、 該第1のヒートシンク上に接合されて前記半導体チップ
    の搭載部分が開口した絶縁基板と、 前記第1のヒートシンクの上面と前記絶縁基板の開口部
    分とにより形成された凹部内に充填された第2のヒート
    シンクとを備えていることを特徴とする半導体モジュー
    ル用基板。
  2. 【請求項2】 前記第2のヒートシンクが、前記絶縁基
    板の熱伝導率よりも高い熱伝導率を有した材料を用いて
    形成されていることを特徴とする請求項1記載の半導体
    モジュール用基板。
  3. 【請求項3】 前記第2のヒートシンクが、前記凹部内
    に配置された板状又は粉末状の放熱材と、該放熱材と前
    記凹部の内面との間隙に埋め込まれたろう材とにより構
    成されていることを特徴とする請求項2記載の半導体モ
    ジュール用基板。
  4. 【請求項4】 前記第2のヒートシンクを構成する前記
    放熱材が、Mo、W、Cu、Mo−Cu、W−Cuのい
    ずれかを用いて形成されていることを特徴とする請求項
    3記載の半導体モジュール用基板。
  5. 【請求項5】 半導体チップを搭載するための半導体モ
    ジュール用基板の製造方法において、 第1のヒートシンク上に前記半導体チップの搭載部分が
    開口した絶縁基板をろう材を介して配置するとともに、
    前記第1のヒートシンクの上面と前記絶縁基板の開口部
    分とにより形成された凹部内に板状又は粉末状の放熱材
    を配置する工程と、 前記ろう材を加熱溶融させることにより、前記第1のヒ
    ートシンクと前記絶縁基板とを接合するとともに前記放
    熱材と前記凹部の内面との間隙を前記ろう材で埋め込ん
    で第2のヒートシンクを形成する工程とを含んでいるこ
    とを特徴とする半導体モジュール用基板の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101635285B (zh) * 2008-07-24 2012-06-13 达方电子股份有限公司 具有散热功能的陶瓷基板结构及其制造方法
WO2014148026A1 (ja) * 2013-03-21 2014-09-25 日本電気株式会社 ヒートシンク構造、半導体装置及びヒートシンク搭載方法
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