JP2001085304A - 半導体製造装置および半導体製造方法 - Google Patents

半導体製造装置および半導体製造方法

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JP2001085304A
JP2001085304A JP25792399A JP25792399A JP2001085304A JP 2001085304 A JP2001085304 A JP 2001085304A JP 25792399 A JP25792399 A JP 25792399A JP 25792399 A JP25792399 A JP 25792399A JP 2001085304 A JP2001085304 A JP 2001085304A
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tank
pattern
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semiconductor manufacturing
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JP25792399A
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Kentaro Matsunaga
健太郎 松永
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Toshiba Corp
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 連続する半導体製造工程において、各工程で
のプロセス裕度を大幅に改善し、超微細パターンを正確
に形成する。 【解決手段】 半導体製造装置は、1つ以上の現像液タ
ンクと、1つ以上の添加剤タンクと、前記現像液タンク
および添加剤タンクに接続され、現像液タンクおよび添
加剤タンクから供給される現像液および添加剤を混合す
る混合槽と、添加剤の量を制御するコントローラとを備
える。コントローラは、基板上のレジスト膜に形成され
る孤立パターンの寸法誤差を規格以内とする露光量マー
ジンおよびフォーカス深度マージンで決定される第1プ
ロセスウィンドウと、前記レジスト膜に形成される密集
パターンの寸法誤差を規格以内とする露光量マージンお
よびフォーカス深度マージンで決定される第2プロセス
ウィンドウとの共通領域が最大となる量の添加剤が混合
層に供給されるように制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造過程に
用いられる半導体製造装置および方法に関し、特に、半
導体リソグラフィー工程で、処理するレジスト膜に応じ
て現像液、溶媒、添加剤などを最適の割合で混合して基
板上のレジスト膜に供給する半導体製造装置および製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】LSI製造技術の向上によって、半導体
回路パターンの微細化が進み、0.15μmクラスの超
LSIの生産も行われている。このように光リソグラフ
ィの解像度の限界に近づくにつれ、マスク、レジスト材
料を含めて、あらゆる工程での最適化が必要になってき
ている。
【0003】具体的な例として、半導体フォトリソグラ
フィでのレジスト現像工程では、パターン設計寸法の微
細化につれて、プロセス裕度を改善するひとつの手段と
して、異なる性質のレジスト膜に対して、異なる性質の
レジストを用いるようになってきた。
【0004】たとえば、配線パターンなどの孤立パター
ンを形成するレジスト膜には、レジストの露光量に対す
る溶解コントラストの小さいレジストを、DRAMのラ
イン&スペースパターンなどの密集パターンを形成する
レジスト膜には、レジストの露光量に対する溶解コント
ラストの大きなレジストを用いている。
【0005】しかし、露光後の現像工程では、使用した
レジストの種類に応じて現像液の成分や濃度を変更する
ことなく、同一の現像液を用いて処理を行っていた。こ
れは、通常半導体デバイスの製造は、膜形成、露光、現
像、エッチングなどを繰り返す連続工程から成っている
ため、現像液の交換、調整に伴う工程の中断、設備や配
管の追加および変更、余分のタンク設置スペースなの問
題が解決されていなかったためである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来は
レジスト膜に応じてレジストの種類を変えたとしても、
同じ成分の現像処理液を用いるか、あるいは通常使用さ
れている一定種類の処理液の中から、プロセス条件を合
わせ込んで一番近い条件のものを使用することで対応し
ていた。したがって、処理液の面ではかなり制約された
条件で半導体製造プロセスを行わざるを得ず、レジスト
性能を最大限に引き出すことができなかった。
【0007】また、超微細パターンでは許容寸法誤差が
小さく、特に、孤立パターンと密集パターンが混在する
レジスト膜では、共通のプロセス裕度がいっそう狭くな
る。このため、レジストやプロセス条件を変えた場合、
密集パターンと孤立パターンの露光量も変動して、それ
ぞれのパターンの最適な露光量が合致しなくなることも
あった。このような場合は、レチクル上でパターンを補
正するためにレチクルを作り直すか、あるいは製造中に
プロセス条件を再度変更し直す必要があり、製造効率低
下の原因となっていた。
【0008】さらに、同一のレジストを使用する場合で
あっても、微細パターンでは、処理対象であるレジスト
膜の種類によっては、パターン底部の裾引きによる残査
が生じたり、パターン上部の膜減りが生じるなど、均一
な矩形形状を達成しにくかった。
【0009】特に、0.15μm以下の寸法ルールにお
いては、プロセス裕度が極端に狭いため、従来の条件で
半導体デバイスの製造歩留りやパターン形状を改善しよ
うにも限度があり、満足のいく結果が得られなかった。
【0010】そこで本発明の目的は、簡単な構造で濃度
調整や成分調整を行うことができ、使用目的に応じて最
適の割合に調整した処理液を供給することのできる半導
体製造装置を提供することにある。
【0011】本発明の他の目的は、微細パターンの裾引
きや膜減り減少を防止することのできる半導体製造装置
を提供することにある。
【0012】本発明の更に他の目的は、ウエハ面内の現
像の均一性を向上することのできる現像液供給装置を提
供することにある。
【0013】本発明の更に他の目的は、孤立パターンと
密集パターンが混在するレジスト膜を処理する場合に
も、双方のパターンの共通プロセス裕度を大幅に改善
し、することのできる薬液供給装置を提供することにあ
る。
【0014】本発明の更に他の目的は、半導体製造過程
において、各レジスト膜の処理に応じて最適の処理液を
供給することによりプロセス裕度を大幅に改善し、正確
なパターンを形成することのできる半導体製造方法を提
供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の半導体製造装置は、1つ以上の処理液タ
ンクと、1つ以上の添加剤タンクと、前記処理液タンク
および添加剤タンクに接続され、処理液タンクおよび添
加剤タンクから供給される処理液および添加剤を混合す
る混合槽と、用途に応じて最適の処理液と添加剤とが最
適の割合で混合されるように制御するコントローラと、
前記最適の割合で混合した処理液を基板上に供給するノ
ズルとを備える。
【0016】この構成により、半導体製造過程におい
て、工程を中断することなく、各工程の処理と用途に応
じた最適な処理剤を基板上に供給することが可能にな
る。
【0017】本発明の別の特徴として、1つ以上の現像
液タンクと、1つ以上の添加剤タンクと、前記現像液タ
ンクおよび添加剤タンクに接続され、現像液タンクおよ
び添加剤タンクから供給される現像液および添加剤を混
合する混合槽と、基板上のレジスト膜に形成されるパタ
ーンの寸法誤差を規格以内とする露光量マージンおよび
フォーカス深度マージンで決定されるプロセスウィンド
ウが最大になるように添加剤の量を制御するコントロー
ラと、を備える半導体製造装置を提供する。
【0018】この半導体製造装置によれば、あるレジス
ト膜にパターンを形成する場合に、そのレジスト膜での
プロセス裕度が最大となる添加剤の量を選択して現像液
に混合するので、製造誤差が大幅に改善され、正確なパ
ターン形成を行うことが可能になる。
【0019】本発明の更に別の特徴としての半導体製造
装置は、1つ以上の現像液タンクと、1つ以上の添加剤
タンクと、前記現像液タンクおよび添加剤タンクに接続
され、現像液タンクおよび添加剤タンクから供給される
現像液および添加剤を混合する混合槽と、基板上のレジ
スト膜に形成される孤立パターンの寸法誤差を規格以内
とする露光量マージンおよびフォーカス深度マージンで
決定される第1プロセスウィンドウと、前記レジスト膜
に形成される密集パターンの寸法誤差を規格以内とする
露光量マージンおよびフォーカス深度マージンで決定さ
れる第2プロセスウィンドウとの共通領域が最大となる
ように添加剤の量を制御するコントローラと、を備える
半導体製造装置を提供する。
【0020】この構成により、同一レジスト膜内に密集
パターンと孤立パターンが混在している場合にも、双方
のパターンに適した露光量で正確なパターン形成が可能
になる。
【0021】添加剤は例えば界面活性剤である。この場
合、界面活性剤は、陰イオン(アニオン)型、陽イオン
(カチオン)型、非イオン(ノニオン)型、フッ素型、
シリコン型の界面活性剤の中から選択される。
【0022】界面活性剤を添加することによって、現像
液の表面張力が下がり、現像液とレジスト膜との塗れ性
が改善され、ウエハ内の現像の均一性が向上する。非イ
オン型の界面活性剤を添加した場合は、溶解性能が向上
し、パターンの残査や裾引き形状が改善される。陽イオ
ン型界面活性剤を添加した場合は、界面活性剤がレジス
トパターン表面に吸着してレジストパターンの溶解を遅
くすることによって、膜減りを押さえてパターンを矩形
に保つことができる。
【0023】さらに別の特徴として、本発明の半導体製
造方法は、基板上のレジスト膜を所定のパターンに露光
する工程と、1種類以上の現像液と1種類以上の添加剤
とを、前記レジスト膜に形成されるパターンの寸法誤差
を規格以内とする露光量マージンおよびフォーカス深度
マージンで決定されるプロセスウィンドウが最大となる
割合で混合する工程と、混合された現像液を基板上に供
給して露光されたパターンを現像する工程と、を含む。
【0024】さらにまた別の特徴として、本発明の半導
体製造方法は、基板上のレジスト膜を孤立パターンと密
集パターンとが混在する混在パターンに露光する工程
と、1種類以上の現像液と1種類以上の添加剤とを、孤
立パターンの寸法誤差を規格以内とする露光量マージン
およびフォーカス深度マージンで決定される第1プロセ
スウィンドウと、密集パターンの寸法誤差を規格以内と
する露光量マージンおよびフォーカス深度マージンで決
定される第2プロセスウィンドウとの共通領域が最大と
なる割合で混合する工程と、混合された現像液を基板上
に供給して露光された混在パターンを現像する工程と、
を含む。
【0025】本発明のその他の特徴、効果は、以下に述
べる実施の形態によって、より明確になるものである。
【0026】
【発明の実施の形態】まず、本明細書中で使用するプロ
セスウィンドウという用語を定義する。プロセスウィン
ドウとは、図3に示すように、露光量を横軸に、フォー
カス深度を縦軸にとったED(Exposure-Defocus)平面
において、許容寸法誤差に対応する露光量マージンとフ
ォーカス深度マージンとで決定されるED曲線によって
描かれるウィンドウを意味する。例えば、ポジ型レジス
トパターンでの場合、線幅が0.15μmのパターンを
形成する場合の許容寸法誤差を±10%とすると、+1
0%に対応する露光量およびフォーカス深度のED曲線
(図3(1)(a)の左側の曲線)と、−10%に対応するE
D曲線(同図の右側の曲線)とで決定されるウィンドウ
がプロセスウィンドウである。プロセスウィンドウが大
きいほどプロセス裕度が大きくなり、高い歩留まりで半
導体デバイスを製造することが可能になる。
【0027】本発明のED曲線のプロセスウィンドウは
以下のように作成される。
【0028】あるレジストと現像液の組み合わせにおい
て、露光量とフォーカスとを変動させたサンプルを多数
作成する。具体的には、所定のパターンを異なる露光量
と異なるフォーカスでレジスト上に露光し、現像する。
その後、それぞれのサンプルのレジストパターンの寸法
を測定する。許容寸法誤差が10%とすると、測定寸法
が−10%となったサンプル群のそれぞれの露光量とフ
ォーカスをプロットしてつないだ線と、測定寸法が+1
0%になったサンプル群のそれぞれの露光量とフォーカ
スをプロットしてつないだ線とが、許容境界を表わすE
D曲線であり、このED曲線の内側がプロセスウィンド
ウとなる。
【0029】本発明の発明者は、現像液に界面活性剤を
添加していくと、添加する界面活性剤の量によって、E
D平面上でのプロセスウィンドウの位置およびウィンド
ウのサイズが変化することを発見した。さらに、孤立パ
ターンと密集パターンとでは、その位置変化の方向が逆
方向になることを発見した。
【0030】具体的には、孤立パターン(たとえばMO
SFETなどの配線パターン)では、図3(1)に示す
ように、添加する界面活性剤の量を増やしていくと、プ
ロセスウィンドウの位置は露光量の正方向にシフトして
ゆき、ある添加量でそのウィンドウサイズが最大にな
る。逆に、密集パターン(例えばDRAMのライン&ス
ペースパターン)では、図3(2)に示すように、添加
する界面活性剤の量を増加すると、プロセスウィンドウ
の位置は露光量の負方向にシフトし、ある添加量のとき
にウィンドウサイズが最大になる。
【0031】ウィンドウサイズ(すなわち左側のED曲
線と右側のED曲線との間の領域)が最大になるときの
添加剤の量は、用いるレジストの種類および添加剤の種
類によって異なる。そこで、基板上に形成されるレジス
ト膜ごとに最も適切なレジストを選択し、そのレジスト
を現像するときに現像液に添加するのに最も適した添加
剤を選択し、さらにその添加剤の量として、ED曲線に
よるプロセスウィンドウのサイズが最大になる量を選択
することによって、最大のプロセス裕度でパターン形成
が行えることを確認した。
【0032】また、孤立パターンと密集パターンが混在
するレジスト膜では、添加する界面活性剤の量変化にし
たがって、孤立パターンのプロセスウィンドウと、密集
パターンのプロセスウィンドウとが逆方向にシフトする
ことから、これら2つのプロセスウィンドウが重なり合
う共通領域が最大となるときの界面活性剤の量を選ぶこ
とによって、混在パターン形成のプロセス裕度が大幅に
改善されることを確認した。
【0033】図4(a)は、密集パターンのプロセスウ
ィンドウ(実線で示す)と、孤立パターンのプロセスウ
ィンドウ(一点鎖線で示す)との共通領域(斜線で示
す)が最大になった場合を示す。このときの添加剤の量
を、そのレジスト膜処理の最適添加剤量とする。界面活
性剤を添加しない場合、あるいは添加しても界面活性剤
の量が不充分な場合は、図4(b)に示すように、斜線
で示す共通領域が狭くなる。界面活性剤を添加しない場
合は、レジストの種類によっては、図4(c)に示すよ
うに、密集パターンと孤立パターンとのプロセスウィン
ドウが重なり合わず、いずれかのパターンでパターニン
グ不良を起こす場合もある。
【0034】そこで、密集パターンと孤立パターンのプ
ロセスウィンドウとの共通領域が最大となる最適量の添
加剤を現像液に混合して基板上に供給することにより、
緻密パターンを正確かつ均一にパターニングすることの
できる半導体製造装置および方法を提案するに至った。
【0035】以下、図面を参照して本発明を詳細に説明
する。
【0036】図1は、本発明の一実施形態にかかる半導
体製造装置10の概略ブロック図である。この半導体製
造装置10は、処理液タンク1、溶媒タンク2、添加剤
タンク3、混合槽4、ノズル5、CPU6、メモリ7を
有する。処理液タンク1は1つ以上のタンクから成り、
各々がたとえば現像液を収容する。溶媒タンク2はたと
えば純水を収容する。添加剤タンク3は1つ以上のタン
クから成り、各々がたとえば界面活性剤を収容する。こ
れらのタンクは混合槽4と配管(実線で示す)で接続さ
れ、処理液、添加剤などが所定の割合で混合槽4に供給
され、混合される。混合された液体は、ノズル5から半
導体基板(不図示)上へ供給される。
【0037】CPU6は、一点鎖線で示すように、各タ
ンク1〜3および混合槽4と電気的に接続され、混合槽
4に供給される各液体の量およびノズル5に送られる混
合液の量を制御する。
【0038】メモリ7は、基板上に形成される各レジス
ト膜の処理ごとに、そのレジスト膜の処理に最適な添加
剤の種類と量を対応付けて格納する。例えば、孤立パタ
ーンのみ、あるいは密集パターンのみが形成されるレジ
スト膜の処理では、各レジスト膜ごとに、使用する添加
剤の種類と、ED平面上のプロセスウィンドウが最大に
なるときの添加剤量を格納する。また、孤立パターンと
密集パターンが混在するレジスト膜の処理では、密集パ
ターンと孤立パターンのプロセスウィンドウの共通領域
が最大となる添加剤量を対応付けて格納する。
【0039】CPU6は、メモリ7に格納された情報に
したがって、混合槽4へ供給される添加剤の量を制御す
る。
【0040】図2は、図1に示す半導体装置を、配管の
側面からより詳細に描いた図である。
【0041】図2において、現像液タンク11と、溶媒
タンク21と、添加剤タンク31に収容された各液体
は、混合槽41に供給され、混合される。混合された液
体は、ノズル53を介して、現像室51内で保持される
ウエハ54上に供給される。
【0042】具体的には、現像液タンク11aは、バル
ブ12aとNライン17を介して図示しないNボン
ベに接続されている。現像タンク11a内の現像液は、
ボンベにより加圧されて、現像液ライン13aから
バルブ12b、流量計14a、フィルタ15a、および
バルブ12cを経由して混合槽41へ供給される。
【0043】現像液の濃度はフォトリソグラフィプロセ
スで使用する濃度と同等またはそれよりも高い濃度であ
るのが好ましい。現像液タンク11aにあらかじめ高濃
度の現像液を充填しておき、混合槽41で必要な濃度に
希釈することによって多種のレジスト膜に対処できるう
えに、タンク設置スペースを有効利用できるからであ
る。
【0044】混合槽41に供給される現像液の流量は、
CPU6(図1)に接続された流量計14aによって制
御される。現像液ライン13に、温調装置(不図示)を
設置してもよい。
【0045】現像液タンク11aはまた、バルブ12d
を介してエア抜きライン16aと接続されている。
【0046】必要に応じて、現像液タンク11aと同様
の構造を有する現像液タンク11bを混合槽41に接続
して、異なる種類の現像液を収容してもよい。現像タン
クの数、および現像液の種類は、とくに限定されない。
たとえば、本実施例では半導体リソグラフィ工程におけ
る現像液として、テトラメチルアンモニウムヒドロオキ
シド(TMAH)を用いるが、TMAH水溶液に限定さ
れるものではない。レジストによっては、有機溶媒現像
液を用いる場合もあるが、環境保護の面からはアルカリ
水溶液が好ましく、適宜、種類の変更が可能である。
【0047】また、図示はしないが、1種類の現像液に
対して2系統の現像タンクを持たせて、一方の現像液タ
ンクが空になった場合に他方の現像液タンクに切り替え
る構成にしてもよい。これによって、中断なく現像液が
供給され、その間に空になったタンクを再充填すること
によって、時間的なロスを回避できる。
【0048】混合槽41には、溶媒タンク21が溶媒ラ
イン22を介して接続されており、バルブ12e、流量
計14b、バルブ12fを介して混合槽41に溶媒が供
給される。溶媒タンク21は、バルブ12gとN加圧
ライン23を介して図示しないNボンベに接続され、
加圧により溶媒が溶媒ライン22を介して混合槽41に
供給される。溶媒の流量は流量計14bによって制御さ
れる。溶媒タンク21はまた、バルブ12hを介してエ
ア抜きライン16bと接続されている。
【0049】図2の例では溶媒タンク21を用いている
が、たとえば超純水のように半導体製造工場で供給ライ
ンから直接供給される溶媒に関しては、溶媒タンクを特
に設ける必要はない。この場合、溶媒ライン22はバル
ブ12eを介して供給ラインと接続され、流量計14c
によって流量を制御する。
【0050】混合槽41には、添加剤ライン32を介し
て添加剤タンク31aが接続され、バルブ12i、流量
計14c、フィルタ15c、バルブ12jを介して添加
剤が混合槽41に供給される。添加剤タンク31aはま
た、バルブ12kとN加圧ライン33を介して図示し
ないNボンベに接続され、加圧により添加剤が添加剤
ライン32を介して混合槽41に供給される。添加剤タ
ンク31aはバルブ12lを介してエア抜きライン16
cと接続されている。
【0051】図2に示す例では、添加剤31a、31b
と2種類の添加剤を備える構成としたが、添加剤の種類
は2種類に限定されず、適宜必要な添加剤タンクを接続
してもよい。また、溶媒タンクと同様に、1種類の添加
剤に対して2系統の添加剤タンクを接続することによっ
て、一方の添加剤タンクが空になっても、他方のタンク
中の添加剤を使用し、この間に空になったタンクに添加
剤を再充填することによって、プロセスの中断や充填に
よる処理時間のロスを防止することができる。
【0052】このようにして、必要量の現像液、溶媒、
添加剤が混合槽41に供給され、混合槽41内において
攪拌装置42によって攪拌される。
【0053】混合槽41には、N抜きライン16dが
バルブ12mを介して接続される。また、混合槽41に
濃度センサ43aが接続され、攪拌された現像液の濃度
を測定する。濃度センサ43aはCPU(図1)に接続
され、検出された濃度がフィードバックされて、各タン
クから混合槽41に供給される現像液、溶媒、添加剤の
量が制御される。制御された量に基づいて成分調整され
た混合現像液は、ライン52、バルブ12n、流量計1
4d、バルブ12oを介し、現像室51内のノズル53
から基板54上に吐出され、処理中のレジスト膜の現像
を行う。
【0054】混合、調整された現像液をノズルに供給す
るライン52に濃度センサ43bを設けて、基板に供給
される現像液濃度をリアルタイムでモニタしてもよい。
【0055】本実施例の半導体装置はN加圧方式の装
置であるが、この方式に限定されるものではない。たと
えば、現像液供給ライン13、溶媒供給ライン22、添
加剤供給ライン32、混合現像液供給ライン52の各々
にポンプを設置して、ポンプにより各液体の流出を行っ
てもよい。
【0056】以下、具体的な実施例に基づき、フォトレ
ジスト膜の現像に最適な量の添加剤について説明をす
る。
【0057】<実施例1>図2に示す半導体製造装置を
用い、ウエハ54上に形成したフォトレジスト膜を現像
した。具体的には、ウエハ54に形成したシリコン酸化
膜上に、シプレー社製反射防止膜AR3を膜厚60nm
で塗布し、図示しないベーカーで190℃で60秒ベー
クした後、JSR株社製の化学増幅型レジストKRF
K2Gを膜厚0.6μmで塗布したサンプルを準備し
た。このサンプルを、マスクごしに露光して、0.15
μmラインパターンをウエハ54上に焼き付けた。露光
は、ニコン社製KrFエキシマレーザ縮小露光装置NS
R−S203Aで行い、露光後直ちにベーカーで100
℃で120秒間ベークした。パターン露光したサンプル
を現像するために、現像液として25重量%のテトラメ
チルアンモニウムヒドロオキシド(TMAH)水溶液を
用い、添加剤として、式1の構造式で示される非イオン
型界面活性剤を用いた。式1のRは、炭素基Cが10〜
25の飽和もしくは不飽和脂肪酸である。
【0058】
【化1】 あらかじめ、現像液に添加する上記界面活性剤量を0p
pm〜2000ppmの間で調整して、露光量マージン
とフォーカス深度マージンとで決定されるプロセスウィ
ンドウの位置とサイズを測定、観察したところ、添加量
が100ppmのときにED平面内でのプロセスウィン
ドウのサイズが最大になった。
【0059】そこで、図2の現像液タンク11に上記2
5重量%のTMAH水溶液を充填し、添加剤タンク31
に式1の界面活性剤を充填し、図示しないNボンベか
らの加圧によって、界面活性剤の量が100ppmにな
るように混合槽41に供給した。また、混合槽41に超
純水ライン22から超純水を加えて希釈し、プロセス条
件に合わせて現像液のアルカリ強度を0.262Nに調
整した。
【0060】このように成分調整した現像液を、ノズル
53より露光済みのレジスト膜上に供給して、約60秒
間、現像を行った。現像後、ライン幅0.15μmのパ
ターンの面内均一性を測定した結果、3σが10nmに
なった。
【0061】比較例として、上記の界面活性剤を含まな
い2.38重量%のTMAH水溶液で、同一のサンプル
を同一時間現像した結果、0.15μmのパターンの3
σは20nmであった。このように、最適量の界面活性
剤を添加することによって、面内均一性が大きく改善さ
れることがわかった。
【0062】<実施例2>実施例1と同一のサンプルを
同一条件で露光し、実施例1と同一のTMAH現像液を
使用した。添加剤として、式2の構造式で示される非イ
オン型界面活性剤を使用した。R基は炭素基Cが10〜
25の飽和もしくは不飽和脂肪酸である。あらかじめ、
この界面活性剤の添加量を0ppm〜2000ppmの
間で調整した結果、添加量が200ppmのときにED
平面内のプロセスウィンドウのサイズが最大になった。
【0063】そこで、図2の装置の添加剤タンク31
に、式2の構造式の非イオン型界面活性剤を充填し、現
像液タンク11に実施例1と同様のTMAH現像液を満
たし、界面活性剤濃度が200ppm、現像液のアルカ
リ強度が0.30Nとなるように、混合槽41内で超純
水とともに混合して、調整現像液を生成した。この調整
現像液をノズル53から、実施例1と同一のサンプル上
に供給して、約30秒間現像した。
【0064】
【化2】 現像後、電子顕微鏡拡大写真でパターンの断面形状を観
察したところ、図5(1)のように、残査や裾引きのな
い、良好な矩形形状となった。
【0065】比較例として、式2の構造式の界面活性剤
を含まないアルカリ強度0.30Nの2.38%TMA
H水溶液で、同様のサンプルを同一時間(約30秒)現
像したところ、パターンの断面形状に図5(2)に示す
ような裾引きが生じた。
【0066】なお、式2の構造式の界面活性剤を200
ppm添加した場合のプロセス裕度は、10%の露光量
マージンに対してフォーカス深度マージン(あるいはフ
ォーカス裕度)が0.9μmであった。界面活性剤をま
ったく添加しない場合は、10%の露光量マージンに対
してフォーカス深度マージンは0.6μmであったこと
から、最適量の界面活性剤を添加したことにより、プロ
セス裕度が1.5倍に改善されたことがわかる。
【0067】<実施例3>実施例1と同一のサンプルを
同一条件で露光し、実施例1と同一のTMAH現像液を
使用した。添加剤として、式3の構造式で示される陽イ
オン型界面活性剤を使用した。R基はCH基の一部の
H基がフッ素基Fに置換されたフッ素型陽イオン界面活
性剤である。あらかじめ、この界面活性剤の添加量を0
ppm〜2000ppmの間で調整した結果、添加量が
150ppmのときにED平面内のプロセスウィンドウ
のサイズが最大になった。
【0068】
【化3】 そこで、図2の装置の添加剤タンク31に、式3の構造
式の陽イオン型界面活性剤を充填し、現像液タンク11
に実施例1と同様のTMAH現像液を満たし、界面活性
剤濃度が150ppm、現像液のアルカリ強度が0.2
1Nとなるように、混合槽41内で超純水とともに混合
して、調整現像液を生成した。この調整現像液をノズル
53から、実施例1と同一のサンプル上に供給して、約
60秒間現像した。
【0069】現像後、電子顕微鏡拡大写真でパターンの
断面形状を観察したところ、図6(1)のように、膜減
りのない、良好な矩形形状となった。
【0070】比較例として、式3の構造式の界面活性剤
を含まないアルカリ強度0.21Nの2.38%TMA
H水溶液で、同様のサンプルを同一時間(約60秒)現
像したところ、パターンの断面形状に図6(2)に示す
ような膜減りが生じた。
【0071】なお、式3の構造式の界面活性剤を150
ppm添加した場合のプロセス裕度は、10%の露光量
マージンに対してフォーカス深度マージン(あるいはフ
ォーカス裕度)が0.85μmであった。界面活性剤を
まったく添加しない場合は、10%の露光量マージンに
対してフォーカス深度マージンは0.6μmであったこ
とから、最適量の陽イオン型界面活性剤を添加したこと
により、プロセス裕度が約1.42倍に改善されたこと
がわかる。
【0072】<実施例4>実施例1と同一のサンプルを
用い、孤立パターンと密集パターンの混在するマスクを
使用して、実施例1と同一の露光装置で混在パターンの
露光を行った。実施例1と同一のTMAH現像液を使用
し、添加剤として、式1の構造式で示される非イオン型
界面活性剤と、式3の構造式で示される陽イオン型界面
活性剤とを添加した。あらかじめ、式3の陽イオン型界
面活性剤の添加量を0ppm〜400ppmまで変化さ
せてED曲線(プロセスウィンドウ)の変化を観察した
ところ、0.18μm孤立パターンでは図3(1)のよ
うに正方向に位置変化し、同一レジスト膜内の0.15
μm密集パターンのプロセスウィンドウは、図3(2)
のように負方向に位置変化した。孤立パターンと密集パ
ターンのプロセスウィンドウの共通領域が最大になると
きの陽イオン型界面活性剤添加量は100ppmであっ
た。この混在パターンに対して、今度は式1の構造式で
示す非イオン型界面活性剤の添加量を0ppm〜400
ppmまで変化させて、再度ED曲線の変化を観察し
た。孤立パターンと密集パターンのプロセスウィンドウ
の共通領域が最大になるときの非イオン型界面活性剤の
添加量は150ppmであった。
【0073】図2の装置の現像液タンク31に、実施例
1と同様のTMAH現像液を充填し、添加剤タンク31
aに式1の構造式で示される非イオン型界面活性剤を、
添加剤タンク31bに式3の構造で示される陽イオン型
界面活性剤を充填した。
【0074】現像液、非イオン型界面活性剤、および陽
イオン型界面活性剤を混合槽41に供給し、現像液のア
ルカリ強度が0.262N、非イオン型界面活性剤濃度
が150ppm、陽イオン型界面活性剤濃度が100p
pmとなるように混合した。混合した調整現像液を、ウ
エハ54上に吐出し、30秒間現像を行った。
【0075】この添加量でのED曲線は、図4(a)に
示すように、0.18μm孤立パターンのウィンドウ
(一点鎖線で示す)と、0.15μm密集パターンのウ
ィンドウ(実線)との共通領域が最大となり、5%露光
量裕度におけるフォーカス裕度が0.5μmであった。
【0076】比較例として、界面活性剤をまったく含ま
ない2.38%TMAH水溶液で孤立パターンと密集パ
ターンとの混在するレジスト膜を現像したところ、図4
(b)に示すように、双方のパターンのプロセスウィン
ドウの共通領域が非常に狭くなり、5%露光量裕度にお
けるフォーカス裕度が0.2μmであった。
【0077】このように、2種類の界面活性剤を混合し
て現像液に添加したところ、添加しない場合と比べて、
孤立パターンと密集パターンが混在するレジスト膜のパ
ターニングプロセス裕度が、2.5倍に改善された。
【0078】<実施例5>この実施例では、形成するパ
ターンごとに使用するレジストの種類を変え、それぞれ
のレジスト膜を、最適量の界面活性剤を添加した現像液
で現像した。
【0079】まず、ウエハサンプルとして、基板上にシ
リコン酸化膜を形成し、その上にシプレー社製反射防止
膜AR3を膜厚60nmで塗布し、190℃で60秒ベ
ークした。反射防止膜上に、形成するパターンの種類に
よって異なる種類のレジストを塗布し、以下の3種類の
サンプルを準備した。
【0080】(1)ライン&スペースパターンを形成す
るレジスト膜として、東京応化工業株製の化学増幅ポジ
型レジストTDUR−P009を膜厚0.7μmで塗布
した(サンプル1)。
【0081】(2)コンタクトホールパターンを形成す
るレジスト膜として、東京応化工業株製の化学増幅ポジ
型レジストTDUR−P015を膜厚0.8μmで塗布
した(サンプル2)。
【0082】(3)孤立ラインパターンを形成するレジ
スト膜として、東京応化工業株製の化学増幅ネガ型レジ
ストTDUR−N908を膜厚0.73μmで塗布した
(サンプル3)。
【0083】これらのサンプル1〜3をニコン社製Kr
Fエキシマレーザー縮小露光装置NSR−S203Aで
露光し、露光後直ちにベークした。ベーク条件は、サン
プル1および2が、110℃で90秒、サンプル3が1
30℃で90秒であった。
【0084】図2の装置の現像液タンク11に、25重
量%のTMAH水溶液を充填し、添加剤タンク31a、
31b、31c(不図示)に、それぞれ式1〜式3で示
される構造式の界面活性剤を充填した。各サンプルのパ
ターンに対し、あらかじめED曲線のプロセスウィンド
ウが最大となるときの各添加剤の量を測定しておいた。
【0085】(1)TDUR−P009のレジスト膜に
0.15μmライン&スペースパターンを露光したサン
プル1に対して、TMAH現像液のアルカリ強度を0.
26Nに調整し、式1の界面活性剤を最適量の100p
pmになるように混合して、60秒現像した。このと
き、5%露光量裕度におけるフォーカス裕度が0.7μ
mであった。
【0086】比較例として、同様のレジスト層を、界面
活性剤を添加しない現像液で現像したところ、5%露光
量裕度におけるフォーカス裕度は0.3μmであった。
すなわち、最適量の界面活性剤を混合することによっ
て、ライン&スペース密集パターンのプロセス裕度が
2.3倍に改善された。
【0087】また、パターンの均一性として、界面活性
剤を添加しない場合の0.15μmライン&スペースパ
ターンの3σが25nmであったのに対し、最適量の界
面活性剤を添加した場合は3σが10nmに改善され、
誤差の小さい均一なパターン形成が可能になった。
【0088】(2)TDUR−P015のレジスト膜に
0.20μmコンタクトホール孤立パターンを露光した
サンプル2に対して、TMAH現像液のアルカリ強度を
0.30Nに調整し、式1の界面活性剤を100pp
m、および式2の界面活性剤を100ppm混合し、3
0秒現像した。このとき、5%露光量裕度におけるフォ
ーカス裕度が1.00μmであった。
【0089】比較例として、同様のレジスト層を、界面
活性剤を添加しない現像液で現像した結果、5%露光量
裕度におけるフォーカス裕度は0.7μmであった。す
なわち、最適量の界面活性剤を混合することによって、
コンタクトホール孤立パターンのプロセス裕度が1.4
倍に改善された。
【0090】パターンの均一性として、界面活性剤を添
加しない場合の0.20μmコンタクトホールパターン
の3σが18nmであったのが、最適量の界面活性剤を
添加した場合に3σが10nmに改善された。
【0091】(3)TDUR−N908のレジスト膜に
0.18μm孤立ラインパターンを露光したサンプル3
に対して、TMAH現像液のアルカリ強度を0.21N
に調整し、式3の界面活性剤を最適量の200ppmま
で混合して、60秒現像した。このとき、5%露光量裕
度におけるフォーカス裕度が0.85μmであった。
【0092】比較例として、同様のレジスト層を、界面
活性剤を添加しない現像液で現像した結果、5%露光量
裕度におけるフォーカス裕度は0.5μmであった。す
なわち、最適量の界面活性剤を混合することによって、
孤立ラインパターンのプロセス裕度が1.7倍に改善さ
れた。
【0093】また、パターンの均一性として、界面活性
剤を添加しない場合の0.18μmラインパターンの3
σが20nmであったのが、最適量の界面活性剤を添加
した場合は3σが10nmに改善された。
【0094】この実施例の場合、現像液タンクを1つだ
け用意し、現像するレジスト膜に応じて各添加剤タンク
から所望量の添加剤を混合層41に供給して混合し、各
レジスト膜に応じた最適の現像液を調整することができ
るので、余分なスペースを必要とせずに、プロセス裕度
が改善され、正確なパターニングが可能になった。
【0095】以上の結果から、パターンが緻密になり線
幅が狭くなるほど、プロセス裕度および均一性の改善度
が大きくなり、本願発明の効果が顕著に現れることがわ
かる。このような実験データに基づいて、レジスト膜に
形成されるパターンの種類(孤立パターンのみ、密集パ
ターンのみ、あるいはそれらの混在パターン)、および
使用するレジストの種類ごとに、それぞれ最適の添加剤
の種類と添加量を対応付けて、あらかじめメモリ7に格
納しておく。これにより、連続する半導体製造工程にお
いて、どの添加剤タンクからどれだけの量の添加剤を混
合槽に供給するかを制御するだけで、超微細パターンの
プロセス裕度が大幅に改善され、正確で均一なパターン
形成が実現される。
【0096】
【発明の効果】単一種類のパターンが形成されるレジス
ト膜を処理する場合、露光量マージンとフォーカス深度
マージンとで決定されるプロセスウィンドウが最大とな
る量の界面活性剤を現像液に混合することによって、裾
引きや膜減りのない、断面形状が均一な矩形パターンを
形成することができる。
【0097】孤立パターンと密集パターンの混在するレ
ジスト膜を処理する場合、孤立パターンと密集パターン
のプロセスウィンドウの共通領域が最大となる量の界面
活性剤を現像液に混合することによって、双方のパター
ンに対するプロセス裕度を最大にすることができる。し
たがって、混在型の超微細パターンを形成する場合に
も、寸法誤差を最小にして正確なパターン形成を行うこ
とができる。
【0098】1つの混合槽に必要な種類の処理液のタン
クを接続し、連続する半導体製造過程のレジスト膜処理
工程に応じて、最適種類の添加剤を最適の割合で混合す
ることができるので、余分なスペースや特別の配管工事
を必要とせず、処理時間のロスなしに微細パターンの形
成を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体製造装置の概略ブロック図であ
る。
【図2】図1に示す半導体製造装置の模式図である。
【図3】界面活性剤の添加量に応じたED曲線によるプ
ロセスウィンドウの変化を示す図であり、図3(1)は
孤立パターンのプロセスウィンドウの変化を、図3
(2)は密集パターンのプロセスウィンドウの変化を示
す。
【図4】界面活性剤の添加量の変化にともなった、孤立
パターンのプロセスウィンドウと密集パターンのプロセ
スウィンドウとの共通領域の変化を示す図である。
【図5】半導体基板上に形成されたパターンの断面形状
を示す図であり、最適量の界面活性剤を添加することに
よる裾引きの改善を説明するための図である。
【図6】半導体基板上に形成されたパターンの断面形状
を示す図であり、最適量の界面活性剤を添加することに
よる膜減りの改善を説明するための図である。
【符号の説明】
1、11 処理液タンク 2、21 溶媒タンク 3、31 添加剤タンク 4、41 混合槽 5、53 ノズル 6 CPU 7 メモリ 10 半導体製造装置 54 ウエハ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1つ以上の処理液タンクと、 1つ以上の添加剤タンクと、 前記処理液タンクの各々と、前記添加剤タンクの各々と
    に接続され、処理液タンクおよび添加剤タンクから供給
    される処理液および添加剤を混合する混合槽と、 用途に応じて所望の処理液と添加剤とが所望の割合で混
    合されるように制御するコントローラと、 前記所望の割合で混合された処理液を基板上に供給する
    ノズルと、を備える半導体製造装置。
  2. 【請求項2】1つ以上の現像液タンクと、 1つ以上の添加剤タンクと、 前記現像液タンクおよび添加剤タンクに接続され、現像
    液タンクおよび添加剤タンクから供給される現像液およ
    び添加剤を混合する混合槽と、 基板上のレジスト膜に形成されるパターンの寸法誤差を
    規格以内とする露光量マージンおよびフォーカス深度マ
    ージンで決定されるプロセスウィンドウが最大になるよ
    うに添加剤の量を制御するコントローラと、 を備えることを特徴とする半導体製造装置。
  3. 【請求項3】前記基板上の各レジスト膜の処理ごとに、
    使用する添加剤の種類と、前記プロセスウィンドウが最
    大になるときの添加剤の量を対応付けて格納するメモリ
    をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の半導
    体製造装置。
  4. 【請求項4】 1つ以上の現像液タンクと、 1つ以上の添加剤タンクと、 前記現像液タンクおよび添加剤タンクに接続され、現像
    液タンクおよび添加剤タンクから供給される現像液およ
    び添加剤を混合する混合槽と、 基板上のレジスト膜に形成される孤立パターンの寸法誤
    差を規格以内とする露光量マージンおよびフォーカス深
    度マージンで決定される第1プロセスウィンドウと、前
    記レジスト膜に形成される密集パターンの寸法誤差を規
    格以内とする露光量マージンおよびフォーカス深度マー
    ジンで決定される第2プロセスウィンドウとの共通領域
    が最大となるように添加剤の量を制御するコントローラ
    とを備える半導体製造装置。
  5. 【請求項5】 前記基板上の各レジスト膜の処理ごと
    に、使用される添加剤の種類と、前記第1および第2の
    プロセスウィンドウの共通領域が最大となるときの添加
    剤の量を対応付けて格納するメモリをさらに有すること
    を特徴とする請求項4に記載の半導体製造装置。
  6. 【請求項6】 前記添加剤は界面活性剤であることを特
    徴とする請求項2または4に記載の半導体製造装置。
  7. 【請求項7】 前記界面活性剤は、陰イオン(アニオ
    ン)型、陽イオン(カチオン)型、非イオン(ノニオ
    ン)型、フッ素型、シリコン型の界面活性剤の中から選
    択されることを特徴とする請求項6に記載の半導体製造
    装置。
  8. 【請求項8】 前記界面活性剤の少なくとも1種類は非
    イオン型界面活性剤であることを特徴とする請求項7に
    記載の半導体製造装置。
  9. 【請求項9】 前記界面活性剤の少なくとも1種類が陽
    イオン型界面活性剤であることを特徴とする請求項7に
    記載の半導体製造装置。
  10. 【請求項10】 前記界面活性剤として、非イオン型界
    面活性剤と陽イオン型界面活性剤とを混合する請求項7
    に記載の半導体製造装置。
  11. 【請求項11】 基板上のレジスト膜を所定のパターン
    に露光する工程と、1種類以上の現像液と、1種類以上
    の添加剤とを、前記レジスト膜に形成されるパターンの
    寸法誤差を規格以内とする露光量マージンおよびフォー
    カス深度マージンで決定されるプロセスウィンドウが最
    大となる割合で混合する工程と、 前記混合された現像液を基板上に供給して、前記露光さ
    れたパターンを現像する工程と、を含む半導体製造方
    法。
  12. 【請求項12】 基板上のレジスト膜を孤立パターンと
    密集パターンとが混在する混在パターンに露光する工程
    と1種類以上の現像液と、1種類以上の添加剤とを、前
    記孤立パターンの寸法誤差を規格以内とする露光量マー
    ジンおよびフォーカス深度マージンで決定される第1プ
    ロセスウィンドウと、前記密集パターンの寸法誤差を規
    格以内とする露光量マージンおよびフォーカス深度マー
    ジンで決定される第2プロセスウィンドウとの共通領域
    が最大となる割合で混合する工程と、 前記混合された現像液を基板上に供給して、前記露光さ
    れた混在パターンを現像する工程と、を含む半導体製造
    方法。
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