JP2001085222A - 開放型磁石装置 - Google Patents
開放型磁石装置Info
- Publication number
- JP2001085222A JP2001085222A JP26136699A JP26136699A JP2001085222A JP 2001085222 A JP2001085222 A JP 2001085222A JP 26136699 A JP26136699 A JP 26136699A JP 26136699 A JP26136699 A JP 26136699A JP 2001085222 A JP2001085222 A JP 2001085222A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic field
- tray
- cooling
- superconducting coil
- adjusting
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)
Abstract
も、磁性体シムの着脱を容易にする構造を備えた開放型
超電導磁石を提供すること。 【解決手段】 開放型超電導磁石において、磁性体シム
をトレーに取り付け、そのトレーを超電導磁石の対向面
に横方向から挿入できる構造とした。その結果、現地で
の傾斜磁場コイルの磁石への取付け不要としたので、現
地でのシミング作業を効率的に実施できる。
Description
係り、特に高い均一度の静磁場を得るのに好適な開放型
磁石装置に関する。
ピースを利用する垂直磁場方式の磁石装置では、その磁
石装置が生成する静磁場の均一度を高めるため磁性体シ
ムが利用されている。
磁場方式の磁石装置では、その磁石装置が生成する静磁
場の均一度を向上させるために、ポールピース外周部を
突出させるローズリング構造を採用している。一方、広
い測定空間を確保するために、傾斜磁場コイルをこのポ
ールピースの突出部内の空間に配置する構造が採られて
いる。このため、従来例では、磁性体シムを取り付ける
ためのトレーは、ポールピース外周部突起の内周面に合
わせて円板形状とし、傾斜磁場コイルを取り付ける前に
セットする方式を採用している。従って、傾斜磁場コイ
ルを取り付けた後においては、磁性体シムへのアクセス
が不可能となり、均一度調整ができなくなる。一方、工
場内で磁場均一度調整を実施した後においても、一般的
には現地へ搬入した際には磁場環境が変化するため、通
常再度の調整が必要になる。しかし、大型で重量のある
傾斜磁場コイルの取付けを現地で行うことは、作業スペ
ース等の関係から制限を受けることが多い。
方式の磁石装置では、その磁石装置が生成する静磁場の
均一度は専らその磁石装置に導入される調整コイルによ
って高められていた。なお、水平磁場方式の磁石装置を
開示している特開平7−250819号公報では、磁石
装置を構成する一対の磁石組立体の中央孔の壁面に沿っ
て磁性体シムを配置する技術が開示されている。
高い磁場均一度が達成できかつ傾斜磁場コイルを取り付
けたままの状態で磁場均一度調整のための磁性体シムの
着脱が容易に行える磁性体シム取付け構造を備えた開放
型磁石装置を提供することである。
その間に被検者の被検部をカバーする均一静磁場空間領
域を生成する一対の超電導磁石組立体を有し、上記一対
の超電導磁石組立体のそれぞれは上記均一静磁場空間領
域を生成するための主超電導コイルおよびその均一静磁
場空間領域の磁場均一度を調整するための調整超電導コ
イルおよびこれら主超電導コイルおよび調整超電導コイ
ルを収容しかつ超電導状態を維持するための冷却容器を
備え、それらそれぞれの冷却容器の対向面にはその均一
静磁場空間領域の磁場均一度を更に調整するための磁場
調整手段を着脱自在に搭載する複数個の磁場調整手段搭
載トレーが設けられており、それぞれの磁場調整手段搭
載トレーは上記冷却容器の対向面に沿って挿入でき、こ
れにより傾斜磁場コイルが取り付けられた状態のままで
磁場均一度調整作業を実施することを可能とした。
る。図1、図2に示すとおり、開放型磁石装置10は対
向する上下一対の磁石組立体12、14を有しており、
これら上下一対の磁石組立体12、14は、それぞれそ
の間に均一静磁場空間領域16を生成するための主超電
導コイル18と、この主超電導コイル18が生成する静
磁場の均一度を調整する調整超電導コイル20、これら
主超電導コイル18および調整超電導コイル20を超電
導温度以下に冷却する冷媒を封入しかつこれら超電導コ
イルを収容している冷媒容器22、熱の対流を防ぐため
アルミニウムやステンレス鋼等の非磁性材料により冷媒
容器22を内包する真空槽24とからなる冷却容器と、
これらの外側を包囲し超電導コイルからの漏洩磁束を抑
制する強磁性体プレート26とから構成されている。上
下の磁石組立体12、14のそれぞれの冷媒容器22お
よび真空槽24は連結管28によって連結されており、
かつ上下それぞれの強磁性体プレート26、26はヨー
ク30によって互いに支持されると共に磁気的に結合さ
れている。
石と違って、傾斜磁場コイル34を取り付けた場合で
も、ポールピースが存在しないため側面からの磁性体シ
ムの取付けが可能な点に着目し、トレー36に磁性体シ
ム片38を取り付け、このトレー36を抜き差しするこ
とによって、傾斜磁場コイル34が取り付けられた状態
でも磁場均一度調整を実施することを可能とした。
この実施例では、扇形形状のトレー36を放射状に配置
し、トレー36間には、トレー36の位置決めを行うた
めのトレーガイド40を配置している。このため、各ト
レー36の間には幾分のスペースが生じるので、傾斜磁
場コイル34を磁石に取り付けるには、このスペース部
分を利用することができる。また、トレーガイド40は
例えばステンレスやアルミニウムなどの材質で作られて
いる。トレーガイド40は、冷却容器として働く真空槽
24の表面に、溶接、ネジ、接着等により固定できるの
で、これらに梁としての役割を負わせることで、冷却容
器の補強材を兼ねることができる。磁石開口部の垂直方
向の距離を広くとるためには、冷却容器の壁厚さもでき
るだけ薄くすることが望ましく、この点でも有用であ
る。また各トレー36には、磁性体シム片38が接着や
ネジ等の手段を用いて、固定される。この点については
後で、図6、7により詳述する。本実施例によるトレー
配置の場合には、基本的に磁性体シム片38をほぼ同心
円上に配置できる。一方、一般的に磁場分布を評価する
際に用いる評価関数としては、軸対称のものを採用す
る。従って、放射方向からトレー36を挿脱できる本実
施例では評価関数に基づいて決定する磁性体シムの配置
をそのまま、実現しやすくなっている。
6′について、径方向長さが短くされている。そしてこ
の径方向寸法の短いトレー36′の挿脱は隣接する寸法
の長いトレー36をまず移動して行われる。最終的に各
トレー36、36′に搭載される磁性体シム片38の配
置が決まると、各トレー36、36′はそれぞれに設け
られている複数個の固定ボルト用穴42を介して真空槽
24の底面にボルトで固定される。
め、傾斜磁場コイル34を取り付けた状態ではトレー3
6′の抜き差しが難しくなる。従って予め、現地調整で
必要となる磁性体シムが予測できる場合には、この部分
だけを使用しないことも出来る。
る。この実施例ではより汎用性を持たせたシムの取付け
構造とするために、長方形のトレー36を平行並列に配
置する構造とした。この場合には、傾斜磁場コイル34
を取り付けた場合にも、総てのトレーが容易に抜き差し
が可能である。
容器の外周付近や連結管28の周辺部にトレー36を配
置でき、磁性体シム片38により発生させる磁場分布の
制約が少なくなるため、より細かい調整が可能となり有
効である。また、この場合には、一つのトレー36に取
り付ける磁性体シム片38の個数が少なくなる。これ
は、静磁場を印加した状態でシミングを行う場合に、有
利となる。即ち、静磁場がある場合には各磁性体シム片
38に電磁力が働くが、1トレー当たりのシム片の個数
が少なくなれば、1つのトレー全体に働くこの力が弱ま
る。従って、静磁場がある場合にもトレー36の出し入
れが容易となる。出し入れを容易とするために、1トレ
ーに何個のシムを取り付けるかは、静磁場強度、シミン
グで必要とする磁性体シム片38の総概数などによって
決まる。なお、中央部に取り付けたトレーの長さおよび
重さを軽減するために、図5に示すように中央部で2分
割し、両側から挿入する構造もとれる。
構造例を図6、7に示す。ここでは、図4の実施例で使
われるトレーを示しているが、他の実施例でも同様であ
る。トレー36は細長い板形状であり、その両側は冷却
容器に取り付けたトレーガイド40により挿入の位置決
めが行われる。トレーガイド40はトレー36の全長に
渡って配置する必要はなく、トレー36が必要な位置精
度に従って設定できるように、要所に配置すれば良い。
また、挿入したトレー36は図3のような数カ所の適所
に設けた固定ボルト用穴42を介してネジやボルト等に
より、冷却容器24に固定される。なお、図4の構成に
固定ボルト用穴を設けてもよいことは言うまでもない。
一方、磁性体シム片38はトレー36に固定ネジ44等
の手段により、取り付けることができる。また固定ネジ
の代わりに接着により取り付けることもできるが、この
場合には、トレー36に対する磁性体シム片38の取付
け位置精度を得るために、トレー36側に取付け位置を
示すマーキングをしておくなどの方法が有効である。ま
た、この実施例ではトレー36には厚みの違う種類のシ
ム片38を一列しかつけていないが、トレー当たりに何
個、何列のシム片を取り付けるかは必要に応じて任意に
決められる。
出し入れを容易にできる変形例を示している。即ち、ト
レー36に突起部46を設け、トレー36底部と冷却容
器の表面との接触面積を少なくし、摩擦抵抗を低減する
構造である。また、冷却容器に突起部を設けたり、トレ
ー36もしくは冷却容器に溝を設けた構造にしてもよ
い。さらに別の手段としては、トレー表面にシリコン系
の潤滑剤等をコーティングする手段も適用できる。
れる一対の超電導磁石組立体のそれぞれの互いに対向す
る冷却容器対向面に磁場調整手段を着脱自在に搭載する
複数の磁場調整手段搭載トレーを設けることで、傾斜磁
場コイルが取付けられたままの状態で磁場調整手段によ
る調整が可能となる。つまり、冷却容器対向面に沿って
側面から自由に挿脱して均一磁場調整が出来るので、こ
のシミング作業の効率化が達成できる。
斜視図。
の配置を示す平面図。
の配置を示す平面図。
ーを分割して配置した平面図。
の断面図。
Claims (4)
- 【請求項1】 上下に対向して配置されその間に被検者
の被検部をカバーする均一静磁場空間領域を生成する一
対の超電導磁石組立体を有し、上記一対の超電導磁石組
立体のそれぞれは上記均一静磁場空間領域を生成するた
めの主超電導コイルおよび上記均一静磁場空間領域の磁
場均一度を調整するための調整超電導コイルおよびこれ
ら主超電導コイルおよび調整超電導コイルを収容しかつ
超電導状態を維持するための冷却容器を備え、上記それ
ぞれの冷却容器の対向面には上記均一静磁場空間領域の
磁場均一度を更に調整するための磁場調整手段を着脱自
在に搭載する複数個の磁場調整手段搭載トレーが設けら
れており、それぞれの磁場調整手段搭載トレーは上記冷
却容器の対向面に沿って着脱自在に装着されることを特
徴とする開放型磁石装置。 - 【請求項2】 上記磁場調整手段搭載トレーは矩形状に
形成され、上記冷却容器の対向面に沿って互いに平行に
挿入装着されることを特徴とする請求項1に記載の開放
型磁石装置。 - 【請求項3】 上記冷却容器は円筒形に形成されると共
に、上記磁場調整手段搭載トレーは扇形に形成され、前
記円筒形の冷却容器の対向面の外周からその中心に向か
って挿入装着されることを特徴とする請求項1に記載の
開放型磁石装置。 - 【請求項4】 上記矩形状の磁場調整手段搭載トレーの
少なくとも一部はその長手方向で2分割されており、そ
れぞれ上記冷却容器の対向面に沿って挿入装着されるこ
とを特徴とする請求項2に記載の開放型磁石装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26136699A JP4392910B2 (ja) | 1999-09-16 | 1999-09-16 | 開放型磁石装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26136699A JP4392910B2 (ja) | 1999-09-16 | 1999-09-16 | 開放型磁石装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001085222A true JP2001085222A (ja) | 2001-03-30 |
JP4392910B2 JP4392910B2 (ja) | 2010-01-06 |
Family
ID=17360851
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26136699A Expired - Fee Related JP4392910B2 (ja) | 1999-09-16 | 1999-09-16 | 開放型磁石装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4392910B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002336215A (ja) * | 2001-05-17 | 2002-11-26 | Mitsubishi Electric Corp | 超電導マグネット装置及び磁場均一度調整方法 |
JP2002360537A (ja) * | 2001-06-05 | 2002-12-17 | Mitsubishi Electric Corp | 超電導マグネット装置及び超電導マグネット装置の磁場均一度調整方法 |
JP4767688B2 (ja) * | 2003-10-15 | 2011-09-07 | 株式会社日立メディコ | 磁気共鳴イメージング装置 |
-
1999
- 1999-09-16 JP JP26136699A patent/JP4392910B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002336215A (ja) * | 2001-05-17 | 2002-11-26 | Mitsubishi Electric Corp | 超電導マグネット装置及び磁場均一度調整方法 |
JP2002360537A (ja) * | 2001-06-05 | 2002-12-17 | Mitsubishi Electric Corp | 超電導マグネット装置及び超電導マグネット装置の磁場均一度調整方法 |
JP4767688B2 (ja) * | 2003-10-15 | 2011-09-07 | 株式会社日立メディコ | 磁気共鳴イメージング装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4392910B2 (ja) | 2010-01-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0987558B1 (en) | Magnetic field generator for MRI | |
EP1260827B1 (en) | Superconductive MRI magnet | |
EP0996000B1 (en) | Shim assembly for a pole face of a magnet | |
US6313632B1 (en) | Magnetic field generator for MRI, packing member for the same, and method for packing the same | |
WO1997025726A1 (fr) | Dispositif magnetique supraconducteur et dispositif d'imagerie rmn l'utilisant | |
EP0965305B1 (en) | Mri magnetic field generator | |
JPH03191504A (ja) | 磁石の遮へい装置 | |
JP2001078982A (ja) | 開放型磁石装置 | |
JP2006043426A (ja) | 磁気共鳴撮像装置及びその磁石装置 | |
US7049920B2 (en) | Open magnet device and magnetic resonance imaging apparatus comprising it | |
US6861933B1 (en) | Superconductive magnet device | |
JP2001085222A (ja) | 開放型磁石装置 | |
US6198371B1 (en) | Open magnet with floor mount | |
JP6377296B1 (ja) | 磁気共鳴撮像装置用静磁場調整器具及び超電導マグネット | |
US5016638A (en) | Vibration control in NMR magnet structures | |
US6060971A (en) | Superconducting magnet device for crystal pulling device | |
JPH01187904A (ja) | 電磁石 | |
JP2007184383A (ja) | 磁場形成装置 | |
KR20210137054A (ko) | 자기 액추에이터를 구비하는 진동 차단 시스템 및 자기 액추에이터 | |
JPH10328159A (ja) | 静磁場発生装置 | |
JP3971093B2 (ja) | 均一磁場発生用マグネット及びそれを用いた磁気共鳴イメージング装置 | |
JPH10127602A (ja) | 超電導磁石装置 | |
JPH09276246A (ja) | 超電導磁石装置 | |
JP2002360537A (ja) | 超電導マグネット装置及び超電導マグネット装置の磁場均一度調整方法 | |
JP2003061931A (ja) | 静磁場発生装置及びそれを用いた磁気共鳴イメージング装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060512 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060601 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090316 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090509 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20091006 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20091013 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121023 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |