JP2001085191A - イオン発生装置 - Google Patents

イオン発生装置

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JP2001085191A
JP2001085191A JP26091899A JP26091899A JP2001085191A JP 2001085191 A JP2001085191 A JP 2001085191A JP 26091899 A JP26091899 A JP 26091899A JP 26091899 A JP26091899 A JP 26091899A JP 2001085191 A JP2001085191 A JP 2001085191A
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voltage
load electrode
piezoelectric transformer
corona discharge
unit
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Tomokatsu Saito
智克 斎藤
Tadao Sugawara
忠男 菅原
Yoshinori Onodera
義則 小野寺
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型で且つ軽量に構成されると共に、異常放
電が排除されることにより、コロナ放電が確実に発生す
るようにした、イオン発生装置を提供すること。 【解決手段】 駆動信号を圧電トランス16により昇圧
して、負荷電極13からコロナ放電させるようにしたイ
オン発生装置10であって、圧電トランスに接続される
負荷電極の−側に接続された検出抵抗17と、この検出
抵抗により検出された上記負荷電極の電圧に基づいて、
駆動信号を制御する制御部18とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コロナ放電により
静電気の除電を行なうイオン発生装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、このようなイオン発生装置は、コ
ロナ放電電極に対して高電圧を印加することによりコロ
ナ放電を発生させるようにしており、例えば図6に示す
ように構成されている。図6において、イオン発生装置
1は、静電気除電装置として構成されており、高圧電源
としての巻線型電磁トランス2と、針状のコロナ放電電
極3と、これらを接続する高圧ケーブル4とを含んでい
る。巻線型電磁トランス2は、商用電源から電圧が印加
されることにより、例えば7000乃至14000Vp
−p程度の高電圧を発生して、高圧ケーブル4を介して
コロナ放電電極3に供給する。
【0003】このような構成のイオン発生装置1によれ
ば、図7に示すように、巻線型電磁トランス2から高電
圧がコロナ放電電極3に供給されると共に、対向電極5
が接地されることにより、コロナ放電電極3にコロナ放
電が発生して、空気イオンが生成される。そして、この
空気イオンによって、帯電物体6の静電気による電荷が
中和され、除電が行なわれることになる。
【0004】しかしながら、このようなイオン発生装置
1においては、高圧電源として巻線型電磁トランス2を
使用していることから、上述のような例えば7000乃
至14000Vp−p(ピーク トウ ピーク)程度の高
電圧を発生させるためには、巻線型電磁トランス2が大
型になり、その重量が非常に重くなってしまう。このた
め、巻線型電磁トランス2そしてイオン発生装置1が非
常に大型で且つ重量物となり、取扱いが容易ではなかっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これに対して、上記の
問題を解決できる高圧電源として、圧電トランスが注目
されてきており、導入されつつあり、例えば冷陰極管イ
ンバータ等では既に実用化されている。このような圧電
トランスを使用したイオン発生装置7は、例えば図8に
示すように構成されている。図8において、イオン発生
装置7は、直流電源7a,発振器7b,増幅部7c,駆
動部7d,圧電トランス7eと、検出部7f及び制御部
7gとから構成されている。発振器7bは、直流電源7
aから給電されることにより、所定周波数の信号を生成
し、この信号は、増幅部7cにより増幅された後、駆動
部7cにより電力増幅されることにより、駆動信号が生
成され、負荷電極であるコロナ放電電極3に印加され
る。
【0006】また、検出部7fは、圧電トランス7eの
一次側または二次側の電圧及び電流を検出し、制御部7
gは、検出部7fで検出された圧電トランス7eの電圧
及び電流に基づいて、発振器7bを制御する。これによ
り、発振器7bは、圧電トランス7eに合致した単一ま
たは掃引周波数の信号を生成し、圧電トランス7eは、
駆動部7cからの駆動信号を例えば100乃至200倍
に昇圧する。かくして、負荷電極であるコロナ放電電極
3に所望の高周波高電圧が印加されることになる。
【0007】しかしながら、このようなイオン発生装置
1,7においては、コロナ放電を発生させる負荷電極と
してのコロナ放電電極3とアース電極である対向電極5
の間の異常放電や短絡等の事故が、高電圧であるがため
に稀に発生することがある。例えば負荷電極に高電圧が
発生して、異常な火花が発生したり、また短絡を生じた
場合には、除電機能も停止すると共に、圧電トランスに
高電圧が印加されることになり、イオン発生装置1,7
の信頼性が損なわれてしまうという問題があった。この
ため、高電圧の検出回路を組み込む等の対策が採られて
いるものの、これらの対策には非常にコストが掛かるた
め、一般普及型のイオン発生装置には備えにくい。
【0008】本発明は、以上の点に鑑み、小型で且つ軽
量に構成されると共に、異常放電を検出することによ
り、コロナ放電の正常,異常を検出するようにした、イ
オン発生装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明によ
れば、駆動信号を圧電トランスにより昇圧して、負荷電
極からコロナ放電させるようにしたイオン発生装置であ
って、圧電トランスに接続される負荷電極の−側に接続
された検出抵抗と、この検出抵抗により検出された上記
負荷電極の電圧に基づいて、駆動信号を制御する制御部
とを備えている、イオン発生装置により、達成される。
【0010】請求項1の構成によれば、高圧電源として
圧電トランスを使用しているので、例えば増幅回路によ
り15乃至30Vに増幅された信号が圧電トランスに入
力されると、圧電トランス自体の特性に基づいて、10
0乃至200倍に増幅されることになり、例えば300
0乃至6000Vの高電圧が得られる。そして、この高
電圧がコロナ放電電極により印加されることにより、コ
ロナ放電が行なわれ、空気イオンが発生する。この空気
イオンにより、除電すべき帯電物体の電荷が中和される
ことにより、除電が行なわれる。
【0011】ここで、検出抵抗により検出した負荷電極
の電圧に基づいて、制御部が駆動信号を適宜にオンオフ
制御する。そして、負荷電極におけるコロナ放電に異常
放電や短絡が発生した場合には、制御部が、負荷電極の
電圧異常と判断して、駆動信号をオフにする。これによ
り、負荷電極にて異常放電や短絡等が発生すると、制御
部により駆動信号がオフされるので、イオン発生装置の
信頼性が向上することになる。
【0012】さらに、負荷電極の−側に検出抵抗を付加
するだけの簡単な構成によって、負荷電極の電圧異常が
容易に検出されることになり、回路構成が簡略化され、
コストが低減されると共に、検出抵抗が負荷電極の−側
に接続されることによって、検出抵抗に印加される電圧
が低いので、検出抵抗の耐圧を考慮する必要がなく、ま
た検出抵抗からの発火のおそれもない。
【0013】請求項2の構成によれば、上記検出抵抗に
より、負荷電極における異常放電,短絡等が検出された
とき、異常放電等を報知するための表示手段を備えてい
る場合には、表示手段を監視することによって、容易に
異常放電等の発生を認識することが可能である。
【0014】請求項3の構成によれば、上記検出抵抗に
より、負荷電極における異常放電,短絡等が検出された
とき、上記制御部が、駆動信号を停止させる場合には、
異常放電等の際に、駆動信号が停止されることによっ
て、異常放電等が発生した場合に継続したイオン発生装
置の運転が防止され、イオン発生装置の信頼性が向上す
る。
【0015】請求項4の構成によれば、イオン発生装置
が、負荷電極の−側に接続された帰還抵抗により、圧電
トランス及び負荷電極の合成によって決まる駆動信号の
自己発振周波数を検出して、駆動信号にフィードバック
するように構成されており、上記検出抵抗が、この帰還
抵抗を兼用する構成である場合には、帰還抵抗により検
出した駆動信号の周波数を駆動信号にフィードバックす
ることによって、所謂自励発振回路が構成されることに
なる。従って、負荷電極の−側に帰還抵抗を付加するだ
けの構成によって、発振回路や検出回路等が不要になる
ので、回路構成が簡略化され、コストが低減されること
になると共に、帰還抵抗が検出抵抗を兼用することにな
るので、さらに部品点数が削減される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を図1乃至図5を参照しながら、詳細に説明する。尚、
以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例である
から、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、
本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定
する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもの
ではない。
【0017】図1は、本発明によるイオン発生装置の第
一の実施形態の構成を示している。図1において、イオ
ン発生装置10は、静電気除電装置として構成されてお
り、直流電源11と、高圧電源ユニット12と、コロナ
放電電極13とを含んでいる。
【0018】上記直流電源11は、所定電圧の直流電流
を供給するものである。また、上記高圧電源ユニット1
2は、図2に示すように、増幅部14,駆動部15,圧
電トランス16と、負荷電極であるコロナ放電電極13
の−側に接続された検出抵抗としても作用する帰還抵抗
17と、さらに制御部18,比較検出部19及び表示部
20とを有している。上記増幅部14は、例えばトラン
ジスタから構成されており、発振回路13からの信号を
例えば15乃至30Vに増幅する。上記駆動部15は、
例えばパワートランジスタから構成されており、増幅部
14からの信号を電力増幅して、例えば10乃至50V
p−pの駆動信号を圧電トランス16に入力する。
【0019】上記圧電トランス16は、外部から振動や
衝撃を加えて、歪みを起こさせることにより電圧を発生
する特性を有する圧電材料を使用して構成された例えば
圧電セラミックストランスが用いられる。即ち、圧電ト
ランス16は、入力部に固有共振周波数を持つ電圧を印
加すると、長さ方向に機械的な振動を発生し、圧電効果
によって出力部に高電圧を出力できる構成になってい
る、つまり、従来の電磁トランスと異なる方式で高効率
で高い電圧を出力することができる。本実施形態では、
圧電トランス16には、例えばPbZrx Tiy 3
の圧電材料が使用されている。この圧電トランス16
は、その特性により入力信号を例えば200乃至250
倍に増幅する。これにより、圧電トランス16は、駆動
部15からの15乃至30Vp−pの駆動信号により、
例えば3000乃至7000Vp−pの高電圧を出力す
る。
【0020】上記帰還抵抗17は、一側が負荷電極であ
るコロナ放電電極13の−側に接続されていると共に、
他側が増幅部14の入力側に接続されている。これによ
り、コロナ放電電極13の−側から帰還抵抗17及び制
御部18を介して増幅部14にフィードバックするフィ
ードバックループが構成されることになる。このフィー
ドバックループは、圧電トランス16とコロナ放電電極
13の合成によって決まる自己発振周波数の駆動信号を
フィードバックすることによって、駆動部15から出力
される駆動信号の周波数を、そのときの環境特性に適合
した共振周波数に対応した周波数に追従させながら、発
振を持続させる。つまり、圧電トランス16を構成する
圧電材料は、その共振周波数が、温度等の環境条件によ
り変動する性質があり、このため、本実施形態のよう
に、その発振のための回路を自励式回路とすると、常に
好適な駆動信号を与えることができて有利である。
【0021】上記制御部18は、この場合オンオフ制御
を行なうオンオフスイッチとして構成されており、後述
するように比較検出部19からの制御指令に基づいて、
オンオフ切換えが行なわれるようになっている。
【0022】上記比較検出部19は、帰還抵抗17を検
出抵抗として、その電圧を基準電圧と比較して、帰還抵
抗17の電圧が基準電圧より高いとき、制御指令を制御
部18及び表示部20に出力する。尚、帰還抵抗17の
電圧は、コロナ放電電極13が正常なコロナ放電を発生
しているとき、0.5乃至1.5Vp−p程度であり、
異常放電時または短絡時には、3乃至5Vp−p程度に
なる。
【0023】上記表示部20は、図示の場合、LED等
から成る表示ランプを備えており、比較転出部19から
制御指令が入力されたとき、表示ランプが発光するよう
に構成されている。
【0024】本実施形態によるイオン発生装置10は、
以上のように構成されており、最初に高圧電源ユニット
12の電源がオンされると、所定の電圧の直流電流が増
幅部14,駆動部15を介して圧電トランス16に入力
される。この場合、この直流電流がトリガーとなって、
電源電圧の上昇時に所定の共振周波数に対応した駆動信
号が圧電トランス16の圧電材料を励振し、圧電トラン
ス16が起動される。そして、圧電トランス16と負荷
電極であるコロナ放電電極13の合成によって決まる共
振周波数の信号が、帰還抵抗17を介して増幅部14に
入力される。尚、このとき、制御部18は、帰還抵抗1
7の電圧が十分に低いことから、オンになっている。そ
して、上記信号が、増幅部14により増幅され、さらに
駆動部15によって電力増幅されて圧電トランス16に
入力されて、高周波高電圧がコロナ放電電極13に印加
され、その後は前記フィードバックループによりこの共
振周波数の発振が持続することになる。これにより、コ
ロナ放電電極13にコロナ放電が発生して、空気イオン
が発生し、除電すべき帯電物体(図示せず)の電荷を中
和することにより、帯電物体の除電が行なわれることに
なる。
【0025】この場合、コロナ放電が正常である場合に
は、帰還抵抗17の電圧は前述のように例えば0.5乃
至1.5Vp−pであるから、比較検出器19は、この
電圧が基準電圧より低いので、制御部18をオンにした
ままである。この際、比較検出器19から制御指令が出
力されないので、表示部20の表示ランプ(図示せず)
は点灯せず、コロナ放電電極13と対向電極との間のコ
ロナ放電が正常に行なわれていることが分かる。
【0026】ここで、負荷電極としてのコロナ放電電極
13と対向電極(図示せず)との間に異常放電や短絡が
発生した場合には、帰還抵抗17の電圧が急激に上昇し
て、例えば3乃至5Vp−p程度になる。従って、帰還
抵抗17の電圧が基準電圧より高くなるので、比較検出
器19は、制御部18及び表示部20に対して制御指令
を出力する。これにより、制御部18は、オフに切換え
られ、帰還抵抗17から増幅部14に入力される信号を
遮断して、駆動信号を停止させる。従って、コロナ放電
電極13によるコロナ放電が停止される。また、表示部
20は、比較検出器19からの制御指令に基づいて、表
示ランプを点灯させるので、表示ランプの点灯を視認す
ることによって、使用者は、異常放電または短絡等の発
生を確認することができる。これにより、異常放電や短
絡等の発生時には、コロナ放電が継続して発生されるよ
うなことはなく、安全性が向上すると共に、イオン発生
装置10の信頼性が向上することになる。また、帰還抵
抗17がコロナ放電電極13の−側に接続されることに
より、帰還抵抗17にかかる電圧が低くなり、帰還抵抗
17の耐圧を考慮する必要がなく、また帰還抵抗17の
発火のおそれもない。
【0027】図3は、図2に示したイオン発生装置10
の具体的構成例を示している。図3において、イオン発
生装置30は、直流電源31,増幅部32,駆動部3
3,圧電トランス34,負荷電極(コロナ放電電極)3
5及び帰還抵抗36と、制御部37,比較検出部38及
び表示部39とを含んでいる。増幅部32は、アンプ3
2aから構成されており、帰還抵抗36の+側が入力端
子に接続されることにより、負荷電極35の−側の共振
周波数がフィードバックされている。これにより、増幅
部32にて、アンプ32aが入力された共振周波数を増
幅して、駆動部33に出力する。駆動部33は、アンプ
33aから構成されており、増幅部32が入力端子に接
続されることにより、増幅部32のアンプ32aで増幅
された信号が入力されている。これにより、駆動部33
にて、上記信号の電力増幅が行なわれ、圧電トランス3
4に出力されるようになっている。
【0028】帰還抵抗36は、一側が、負荷電極35の
−側に接続されていると共に、制御部37を介して、増
幅部32のアンプ32aの入力端子に接続されている。
制御部37は、図示の場合、スイッチング素子としてス
イッチングトランジスタ37aを使用したスイッチ回路
として構成されており、エミッタコレクタ間が、帰還抵
抗36と増幅部32のアンプ32aの入力端子間に直列
に接続されており、後述するようにスイッチングトラン
ジスタ37aのベースに、比較検出部38からHレベル
の制御信号が入力されたとき、エミッタコレクタ間がオ
ンとなり、帰還抵抗36からの信号が、増幅部32のア
ンプ32aに入力されると共に、Lレベルの制御信号が
入力されたときには、エミッタコレクタ間がオフとな
り、帰還抵抗36からの信号を遮断するようになってい
る。
【0029】比較検出部38は、コンパレータ38aを
含んでおり、一側の入力端子には、帰還抵抗36の+側
が逆流防止用のダイオード38bを介して接続されると
共に、他側の入力端子には、直流電源31からの直流電
圧が基準電圧として入力されている。これにより、一側
の入力端子への入力電圧が基準電圧より低い場合(即
ち、正常なコロナ放電時)には、コンパレータ38aは
Hレベルの信号を制御指令として出力すると共に、−側
の入力端子への入力電圧が基準電圧より高い場合には、
Lレベルの信号を出力する。
【0030】表示部39は、異常発生報知用の表示ラン
プとしての例えば赤色のLED39aと、通常運転時の
表示ランプとしての例えば緑色のLED39bと、LE
D39aに直列に接続されたスイッチングトランジスタ
39cと、LED39bに直列に接続された分圧抵抗3
9dと、から構成されており、分圧抵抗39dの中間部
が、スイッチングトランジスタ39cのベースに接続さ
れている。これにより、比較検出部38の出力信号がH
レベルの場合には、分圧抵抗39dを介して、スイッチ
ングトランジスタ39cのベースには比較的高い電圧が
印加され、スイッチングトランジスタ39cのエミッタ
コレクタ間はオフとなる。これにより、LED39aは
点灯しない。尚、LED39bには、常時分圧抵抗39
dを介して電圧が印加されることにより、LED39b
がイオン発生装置30の運転時には常時点灯するように
なっている。ここで、比較検出部38の出力信号がLレ
ベルになると、分圧抵抗39dを介して、スイッチング
トランジスタ39cのベースには比較的低い電圧が印加
され、スイッチングトランジスタ39cのエミッタコレ
クタ間がオンとなり、LED39aが点灯すると共に、
LED39bに印加される電圧が低下して、LED39
bが消灯する。
【0031】このような構成のイオン発生装置30によ
れば、図1及び図2に示したイオン発生装置10と同様
に、圧電トランス34及び負荷電極35の合成により決
まる共振周波数が、帰還抵抗36により制御部37を介
してフィードバックされることにより、そのときの環境
特性に適合した共振周波数に対応した周波数の駆動信号
が生成されることになる。
【0032】ここで、負荷電極35におけるコロナ放電
が正常に発生している場合には、帰還抵抗36の+側の
電圧は、例えば0.5乃至1.5Vp−p程度であるこ
とから、比較検出部38の出力信号はHレベルであり、
制御部37はオン制御されることにより、帰還抵抗36
の電圧が増幅部32のアンプ32aに入力され、駆動信
号が出力されることにより、コロナ放電が継続して発生
される。これに対して、負荷電極35におけるコロナ放
電が異常放電になったり、負荷電極35で短絡が発生し
た場合には、帰還抵抗36の+側の電圧が例えば3乃至
5Vp−p程度に上昇するので、比較検出部38の出力
信号がLレベルとなり、制御部37がオフ制御されるこ
とにより、帰還抵抗36の電圧が遮断されて増幅部32
のアンプ32aに入力されない。従って、駆動信号が停
止し、負荷電極35におけるコロナ放電が停止される。
また、表示部39では、緑色のLED39bが消灯し、
赤色のLED39aが点灯することによって、容易に異
常放電等の検出が視覚的に認識されることになる。
【0033】図4は、本発明によるイオン発生装置の第
二の実施形態を示している。図4において、イオン発生
装置40は、所謂他励式発振回路を構成しており、直流
電源41,発振器42,増幅部43,駆動部44,圧電
トランス45と、負荷電極46,検出抵抗47,制御部
48,比較検出部49,表示部50とを備えている。こ
こで、上記直流電源41,増幅部43,駆動部44,圧
電トランス45,負荷電極46,比較検出部49及び表
示部50は、図2に示したイオン発生装置10における
直流電源11,増幅部14,駆動部15,圧電トランス
16,負荷電極13,比較検出部19及び表示部20と
同様の構成であるから、その構成及び作用の説明は省略
する。
【0034】発振器42は、直流電源41から給電され
ることにより、所定周波数の信号を生成し、この信号
は、増幅部43により増幅された後、駆動部44により
電力増幅されることにより、駆動信号が生成され、負荷
電極であるコロナ放電電極46に印加される。また、検
出抵抗47は、一側が負荷電極46の−側に接続されて
おり、他側が制御部48を介して発振器42の入力側に
接続されている。これにより、負荷電極46の−側から
検出抵抗47及び制御部48を介して発振器42にフィ
ードバックするフィードバックループが構成されること
になる。これにより、発振器42は、圧電トランス45
に合致した単一または掃引周波数の信号を生成し、圧電
トランス45は、駆動部44からの駆動信号を例えば2
00乃至250倍に昇圧する。かくして、負荷電極46
に所定の高周波高電圧が印加されることになる。
【0035】さらに、制御部48は、この場合、発振器
42の駆動を制御するように構成されており、比較検出
部49からHレベルの制御信号が入力されたとき、発振
器42を駆動させると共に、Lレベルの制御信号が入力
されたときには、発振器42の駆動を停止させるように
なっている。
【0036】このような構成のイオン発生装置40によ
れば、電源がオンされると、直流電源41から発振器4
2に給電が行なわれ、発振器42により生成された所定
周波数の信号が、増幅部43により増幅され、さらに駆
動部44によって電力増幅されて圧電トランス45に入
力され、高周波高電圧が負荷電極46に印加され、その
際、負荷電極46の−側の電圧が検出抵抗47及び制御
部48を介して発振器42にフィードバックされる。
尚、このとき、制御部4は、検出抵抗47の電圧が十分
に低いことから、発振器42を駆動させる。これによ
り、負荷電極46にコロナ放電が発生して、空気イオン
が発生し、除電すべき帯電物体(図示せず)の電荷を中
和することにより、帯電物体の除電が行なわれることに
なる。
【0037】この場合、コロナ放電が正常である場合に
は、検出抵抗47の電圧は前述のように例えば0.5乃
至1.5Vp−pであるから、比較検出器49は、この
電圧が基準電圧より低いことから、制御部48により発
振器42の駆動を継続させる。この際、比較検出器49
から制御指令が出力されないので、表示部50の表示ラ
ンプ(図示せず)は点灯せず、負荷電極46と対向電極
との間のコロナ放電が正常に行なわれていることが分か
る。
【0038】ここで、負荷電極46と対向電極(図示せ
ず)との間に異常放電や短絡が発生した場合には、検出
抵抗47の電圧が急激に上昇して、例えば3乃至5Vp
−p程度になる。従って、検出抵抗47の電圧が基準電
圧より高くなるので、比較検出器49は、制御部48及
び表示部50に対して制御指令を出力する。これによ
り、制御部48は、発振器42の駆動を停止させる。従
って、負荷電極46によるコロナ放電が停止される。ま
た、表示部50は、比較検出器49からの制御指令に基
づいて、表示ランプを点灯させるので、表示ランプの点
灯を視認することによって、使用者は、異常放電または
短絡等の発生を確認することができる。これにより、異
常放電や短絡等の発生時には、コロナ放電が継続して発
生されるようなことはなく、安全性が向上すると共に、
イオン発生装置40の信頼性が向上することになる。ま
た、検出抵抗47が負荷電極46の−側に接続されるこ
とにより、検出抵抗47にかかる電圧が低くなり、検出
抵抗47の耐圧を考慮する必要がなく、また検出抵抗4
7の発火のおそれもない。
【0039】図5は、図4に示したイオン発生装置40
の具体的構成例を示している。図5において、イオン発
生装置50は、直流電源51,発振部52,増幅部5
3,駆動部54,圧電トランス55,負荷電極(コロナ
放電電極)56及び検出抵抗57と、比較検出部58及
び表示部59とを含んでいる。ここで、上記直流電源5
1,増幅部53,駆動部54,圧電トランス55,負荷
電極56,比較検出部58及び表示部59は、図3に示
したイオン発生装置30における直流電源31,増幅部
32,駆動部33,圧電トランス34,負荷電極35,
比較検出部38及び表示部39と同様の構成であるか
ら、その構成及び作用の説明は省略する。
【0040】発振器52は、例えばICチップ等から構
成された発振回路52aを備えており、この発振回路5
2aは、圧電トランス55の出力側が入力端子52bに
接続されることにより、圧電トランス55の信号がフィ
ードバックされると共に、制御部としてのオンオフ機能
を内蔵しており、その制御端子52cに、後述するよう
に比較検出部58の出力端子が接続されている。検出抵
抗57は、一側が、負荷電極56の−側に接続されてい
ると共に、比較検出部58の入力に接続されている。
【0041】この場合、制御部は、上述したように、発
振部52の発振回路52a内に組み込まれており、制御
端子52bに対して比較検出部58からHレベルの制御
信号が入力されたとき、オンとなって、生成した所定周
波数の信号を出力すると共に、Lレベルの制御信号が入
力されたときには、信号の出力を停止するようになって
いる。
【0042】このような構成のイオン発生装置50によ
れば、図4に示したイオン発生装置40と同様に、発振
器42により生成された所定周波数の信号が、増幅部5
3及び駆動部54により増幅され、圧電トランス55に
入力されることにより、高周波高電圧が負荷電極56に
印加される。これにより、負荷電極56にコロナ放電が
発生して、帯電物体の除電が行なわれる。
【0043】ここで、負荷電極56におけるコロナ放電
が正常である場合には、検出抵抗57の電圧は、例えば
0.5乃至1.5Vp−p程度であることから、比較検
出部58の出力信号はHレベルであり、発振回路52a
は、駆動を継続して、駆動信号が出力されることによ
り、コロナ放電が継続して発生される。これに対して、
負荷電極56におけるコロナ放電が異常放電になった
り、負荷電極56で短絡が発生した場合には、検出抵抗
57の電圧が例えば3乃至5Vp−p程度に上昇するの
で、比較検出部58の出力信号がLレベルとなり、発振
回路52aの駆動が停止されるので、駆動信号が停止
し、負荷電極56におけるコロナ放電が停止される。ま
た、表示部59では、緑色のLED59bが消灯し、赤
色のLED59aが点灯することによって、容易に異常
放電等の検出が視覚的に認識されることになる。
【0044】上述した実施形態においては、イオン発生
装置10,20は、静電気除電装置として構成されてい
るが、空気イオンを発生するあらゆる装置に適用でき、
他の用途、例えば空気清浄器等にも適用することができ
る。
【0045】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、小
型で且つ軽量に構成されると共に、異常放電を検出する
ことにより、コロナ放電の正常,異常を検出するように
した、イオン発生装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるイオン発生装置の第一の実施形態
の構成を示すブロック図である。
【図2】図1のイオン発生装置における高圧電源ユニッ
トの構成を示すブロック図である。
【図3】図1のイオン発生装置の具体的な回路構成を示
す回路図である。
【図4】本発明によるイオン発生装置の第二の実施形態
の構成を示すブロック図である。
【図5】図4のイオン発生装置の具体的な回路構成を示
す回路図である。
【図6】従来のイオン発生装置の一例の構成を示すブロ
ック図である。
【図7】図6のイオン発生装置の除電動作を示す説明図
である。
【図8】従来の圧電トランスを使用したイオン発生装置
の一例の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10,30,40,50・・・イオン発生装置、11,
31,41,51・・・直流電源、12・・・高圧電源
ユニット、13・・・針状のコロナ放電電極(負荷電
極)、14,32,43,53・・・増幅部、15,3
3,44,54・・・駆動部、16,34,45,55
・・・圧電トランス、17,36・・・帰還抵抗、3
5,46,56・・・負荷電極、18,37,48・・
・制御部、19,38,48,58・・・比較検出部、
20,39,49a,59・・・表示部、42・・・発
振器、47,57・・・検出抵抗、52・・・発振部。
フロントページの続き (72)発明者 小野寺 義則 宮城県登米郡中田町宝江新井田字加賀野境 30番地 ソニー・プレシジョン・マグネ株 式会社内 Fターム(参考) 5G067 AA70 DA01 DA18 EA01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動信号を圧電トランスにより昇圧し
    て、負荷電極からコロナ放電させるようにしたイオン発
    生装置であって、 圧電トランスに接続される負荷電極の−(マイナス)側
    に接続された検出抵抗と、 この検出抵抗により検出された上記負荷電極の電圧に基
    づいて、駆動信号を制御する制御部とを備えていること
    を特徴とするイオン発生装置。
  2. 【請求項2】 上記検出抵抗により、負荷電極における
    異常放電,短絡等が検出されたとき、異常放電を報知す
    るための表示手段を備えていることを特徴とする、請求
    項1に記載のイオン発生装置。
  3. 【請求項3】 上記検出抵抗により、負荷電極における
    異常放電,短絡等が検出されたとき、上記制御部が、駆
    動信号を停止させることを特徴とする、請求項1に記載
    のイオン発生装置。
  4. 【請求項4】 イオン発生装置が、負荷電極の−(マイ
    ナス)側に接続された帰還抵抗により、圧電トランス及
    び負荷電極の合成によって決まる駆動信号の自己発振周
    波数を検出して、駆動信号にフィードバックするように
    構成されており、 上記検出抵抗が、この帰還抵抗を兼用する構成としたこ
    とを特徴とする請求項1に記載のイオン発生装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002089278A1 (fr) * 2001-04-20 2002-11-07 Sharp Kabushiki Kaisha Generateur d'ions et conditionneur d'air
KR100745396B1 (ko) 2006-02-28 2007-08-02 주식회사 성창에어텍 차량용 클러스터 이온발생 구동장치
JP2010000482A (ja) * 2008-06-23 2010-01-07 Sunx Ltd 除電除塵装置
JP2010527106A (ja) * 2007-05-17 2010-08-05 株式会社 ソンジェ ハイテック ピエゾセラミック素子を利用した棒型静電気除去装置

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