JP2001085185A - 高圧放電ランプ点灯装置 - Google Patents

高圧放電ランプ点灯装置

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JP2001085185A
JP2001085185A JP25982599A JP25982599A JP2001085185A JP 2001085185 A JP2001085185 A JP 2001085185A JP 25982599 A JP25982599 A JP 25982599A JP 25982599 A JP25982599 A JP 25982599A JP 2001085185 A JP2001085185 A JP 2001085185A
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power
pressure discharge
voltage
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Akio Ishizuka
明朗 石塚
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Toshiba Lighting and Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高圧放電ランプをコールドスタート時やホッ
トリスタート時の温度に関係なく確実に始動し、また、
ホットリスタート時に定格ランプ電力より大きな過電力
を供給することを防止してランプ寿命が短くなることを
防止する。 【解決手段】 第1のタイマ回路10−1のコンデンサ
Cは消灯後のランプ温度低下に相関して放電し、第2の
タイマ回路10−2はランプ始動時にコンデンサCの両
端電圧に対応する値を初期値として計時を開始すること
により始動後のランプ温度上昇に相関して計時を行う。
目標ランプ電流設定装置11は始動時から所定時間が経
過するまでは定格電流がランプLaに流れるように制御
し、前記所定時間の経過した後は第2のタイマ回路10
−2の計時時間に対応する目標ランプ電力を、ランプ電
圧検出装置6により検出されたランプ電圧VLaで除算
したランプ電流がランプLaに流れるように目標ランプ
電流を設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用前照灯、液
晶プロジェクタなどの高圧放電ランプを点灯させる高圧
放電ランプ点灯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の高圧放電ランプとして例えば車
両用ヘッドライトなどは、始動時には光束を急速に立ち
上げる必要があるので、例えば特開平6−349583
号公報に示すように始動開始時からランプ電圧が十分に
立ち上がるまでの時間、定格ランプ電流より大きな過電
流を供給することが行われる。また、ヘッドライトの特
性的なバラツキや寿命などにより特性変化により光束変
化を少なくするために、始動完了後の安定時には一定電
力をヘッドライトに供給する。図5は一例として、定格
電力=35Wの高圧放電ランプを点灯させる場合の目標
ランプ電力テーブルを示し、このテーブルにより、始動
開始時には定格電力=35Wより大きな75Wを供給
し、時間の経過とともに定格電力=35Wまで低下する
目標ランプ電力を供給する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、車両用
ヘッドライトなどのような高圧放電ランプは、頻繁に点
灯、消灯してランプ温度が変化するので、始動時のラン
プ温度は、最も冷えた状態の場合(コールドスタート)
の他に、消灯直後の温かい状態の場合(ホットリスター
ト)の場合があり、さらにホットリスタートの場合であ
っても消灯時間に応じてランプ温度(冷え具合)が異な
る。このため、コールドスタートの場合には入力電流が
急峻に変化するので、ランプを確実に始動することがで
きないという問題点がある。また、ホットリスタートの
場合には、定格ランプ電力より大きな過電力を供給する
と、ランプ寿命が短くなるという問題点がある。
【0004】本発明は上記の問題点に鑑み、高圧放電ラ
ンプをコールドスタート時やホットリスタート時の温度
に関係なく確実に始動することができ、また、ホットリ
スタート時に定格ランプ電力より大きな過電力を供給す
ることを防止してランプ寿命が短くなることを防止する
ことができる高圧放電ランプ点灯装置を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は上
記の目的を達成するために、高圧放電ランプに対する供
給電力が始動時に定格電力より大きく、時間の経過とと
もに定格電力まで低下する目標ランプ電力テーブルと、
消灯後のランプ温度低下及びその後の始動後のランプ温
度上昇を前記目標ランプ電力テーブルの経過時間に相関
付けて計時するタイマ手段と、高圧放電ランプの電圧を
検出するランプ電圧検出手段と、始動時から所定時間が
経過するまでは定格電流が高圧放電ランプに流れるよう
に制御し、前記所定時間の経過した後は前記タイマ手段
の計時時間に対応する目標ランプ電力を、前記ランプ電
圧検出手段により検出されたランプ電圧で除算したラン
プ電流が高圧放電ランプに流れるように制御する制御手
段とを具備することを特徴とする。
【0006】請求項1記載の発明によれば、始動時から
所定時間が経過するまでは定格電流が高圧放電ランプに
流れ、所定時間の経過した後は、消灯後のランプ温度低
下及びその後の始動後のランプ温度上昇に相関した目標
ランプ電力をランプ電圧で除算したランプ電流が高圧放
電ランプに流れる。したがって、高圧放電ランプをコー
ルドスタート時やホットリスタート時の温度に関係なく
確実に始動することができ、また、ホットリスタート時
に定格ランプ電力より大きな過電力を供給することを防
止してランプ寿命が短くなることを防止することができ
る。
【0007】請求項2記載の発明は上記の目的を達成す
るために、高圧放電ランプに対する供給電力が始動時に
定格電力より大きく、時間の経過とともに定格電力まで
低下する目標ランプ電力テーブルと、消灯後のランプ温
度低下及びその後の始動後のランプ温度上昇を前記目標
ランプ電力テーブルの経過時間に相関付けて計時するタ
イマ手段と、始動時から所定時間が経過するまでは定格
電力が高圧放電ランプに印加されるように制御し、前記
所定時間の経過した後は前記タイマ手段の計時時間に対
応する目標ランプ電力が高圧放電ランプに印加されるよ
うに制御する制御手段とを具備することを特徴とする。
【0008】請求項2記載の発明によれば、始動時から
所定時間が経過するまでは定格電力が高圧放電ランプに
印加され、所定時間の経過した後は、消灯後のランプ温
度低下及びその後の始動後のランプ温度上昇に相関した
目標ランプ電力が高圧放電ランプに印加される。したが
って、高圧放電ランプをコールドスタート時やホットリ
スタート時の温度に関係なく確実に始動することがで
き、また、ホットリスタート時に定格ランプ電力より大
きな過電力を供給することを防止してランプ寿命が短く
なることを防止することができる。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1、2記載
の前記タイマ手段が、消灯後のランプ温度低下に相関し
て初期設定充電電圧から放電する時定数を有する第1の
タイマ手段と、消灯時までのランプ供給電力と消灯時の
ランプ温度を相関付けた初期充電電圧を消灯時に前記第
1のタイマ手段に設定する手段と、始動後のランプ温度
上昇に相関して、始動時にその時の前記第1のタイマ手
段の充電電圧に対応する値を初期値として経過時間の計
時を開始する第2のタイマ手段とを具備することを特徴
とする。
【0010】請求項3記載の発明によれば、タイマによ
り消灯後のランプ温度低下及びその後の始動後のランプ
温度上昇を推測する。したがって、温度センサを用いる
ことなく消灯後のランプ温度低下及びその後の始動後の
ランプ温度上昇を推測することができる。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項3記載の前
記第1のタイマ手段の時定数が、ランプが最も温まって
いるランプ温度と最大初期充電電圧が対応し、ランプが
最も冷えたランプ温度の時に完全に放電するように相関
付けられていることを特徴とする。
【0012】請求項4記載の発明によれば、時定数回路
によりランプ温度を推測することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】<第1の実施形態>以下、図面を
参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明
に係る高圧放電ランプ点灯装置の一実施形態を示す回路
図、図2は図1の第1のタイマ回路の時定数を示す説明
図、図3は消灯時までのランプ電力積算値と図1の第1
のタイマ回路の初期充電電圧の関係を示す説明図、図4
は図1の第1のタイマ回路の初期充電電圧と第2のタイ
マ回路の初期値の関係を示す説明図、図5は図1の目標
ランプ電力設定装置のテーブルを示す説明図、図6はラ
ンプ電流の変化を示す説明図である。
【0014】図1において、直流電源Eの両端は、入力
ハーネス(図の等価インピーダンス1)、コネクタ2、
コンデンサC1を介して昇圧トランスTの一次巻線と半
導体スイッチQの直列回路の両端に接続されている。半
導体スイッチQはPWM(パルス幅変調)制御回路14
から供給されるスイッチング信号のオンデューティ期間
に応じてスイッチングされる。なお、直流電源Eは車載
バッテリや他の直流電源装置、商用交流電源を整流又は
整流、平滑化する装置などであって不図示のスイッチが
オンの時に給電する。また、コンデンサC1は直流電源
E、入力ハーネス(等価インピーダンス1)、コネクタ
2の点灯回路から見たインピーダンスを等価的低減する
ために挿入されている。
【0015】昇圧トランスTの二次巻線の一端は整流ダ
イオードDのアノードに接続され、整流ダイオードDの
カソードと二次巻線の他端の間には平滑コンデンサC2
が並列に接続されている。これらの昇圧トランスTと、
半導体スイッチQと、整流ダイオードDと平滑コンデン
サC2はDC/DCコンバータ回路3を構成し、DC/
DCコンバータ回路3はPWM制御回路14のスイッチ
ング信号のオンデューティ期間に応じて直流電源Eの電
力を変換する。
【0016】平滑コンデンサC2の両端は抵抗R1、R
2の直列回路と、抵抗R3、R4の直列回路と、抵抗R
5と、コンデンサC3と高電圧パルス発生装置7を介し
て高圧放電ランプLaに接続されている。抵抗R1、R
2は無負荷電圧検出装置4を構成し、抵抗R3、R4は
ランプ電圧検出装置5を構成し、抵抗R5はランプ電流
検出装置6を構成している。高圧放電ランプLaは一例
として、定格電力=35Wのメタルハライドランプであ
る。
【0017】抵抗R1、R2(無負荷電圧検出装置4)
により分圧されて検出された無負荷電圧V1は誤差増幅
器8−1の+入力端子に印加され、誤差増幅器8−1の
−入力端子には固定の基準電圧Vref1が印加される。抵
抗R5(ランプ電流検出装置6)によりランプ電流に応
じて検出された電圧V2は誤差増幅器8−2の+入力端
子に印加される。また、抵抗R3、R4(ランプ電圧検
出装置5)により分圧されて検出されたランプ電圧VL
aは目標ランプ電流設定装置9に印加され、ここで後述
するように目標ランプ電流に応じた可変の基準電圧Vre
f2が生成され、この基準電圧Vref2が誤差増幅器8−2
の−入力端子に印加される。誤差増幅器8−1、8−2
の各出力電圧ΔV1(=V1−Vref1)、ΔV2(=V
2−Vref2)の大きい方がアナログOR回路13を介し
てPWM制御回路14に印加され、PWM制御回路14
はこの入力電圧に応じたオンデューディ区間のスイッチ
ング信号により半導体スイッチQをスイッチングする。
【0018】第1のタイマ回路10−1は、ランプLa
の消灯後の冷え具合(ランプ温度)を推測する回路であ
って、ダイオードD、抵抗R及びコンデンサCを有す
る。第1のタイマ回路10−1の時定数は、図2に示す
ようにコンデンサCの両端電圧がフル充電電圧=略4.
5Vから放電を開始して0Vになるまでの時間が約30
0sec になるように構成されている。したがって、ラン
プLaの消灯時の温度に応じた初期充電電圧で予めコン
デンサCを充電し、消灯時から放電させればコンデンサ
Cの両端電圧に基づいてランプLaの消灯後の冷え具合
(ランプ温度)を推測することができる。
【0019】ここで、消灯後の冷え具合(ランプ温度)
は消灯前の点灯時間などに応じて異なる。そこで、積算
電力演算装置11はコンデンサCが消灯時のランプ温度
に対応する電圧で初期充電されるように、目標ランプ電
力設定装置12により設定される目標ランプ電力を積分
(時間積分)し、図3に示すようにこの積分値に応じた
電圧でコンデンサCを初期充電する。図3は一例とし
て、積算時間が20秒の場合にランプ温度が飽和する場
合を示し、この場合にはフル充電電圧=略4.5Vでコ
ンデンサCが初期充電される。
【0020】第2のタイマ回路10−2は、ランプLa
の点灯後の温まり具合(ランプ温度)を推測するための
回路である。ここで、点灯後の温まり具合(ランプ温
度)も同様に、点灯前の消灯時間などに応じて異なる。
そこで、第2のタイマ回路10−2の初期値は常に
「0」ではなく、図4に示すように始動時の第1のタイ
マ回路10−1のコンデンサCの両端電圧に対応する値
を初期値として計時を開始することにより、点灯前の消
灯時間などに応じた実際のランプ温度を推定する。第2
のタイマ回路10−2はまた、ランプLaが十分に温ま
った時にフルスケール値(35秒)で計時をストップす
る。
【0021】目標ランプ電力設定装置12は目標ランプ
電流設定装置9に対して、図5に示す目標ランプ電力テ
ーブルにより、始動開始時には定格電力=35Wより大
きな75Wを設定し、時間の経過とともに定格電力=3
5Wまで低下する目標ランプ電力を設定する。
【0022】目標ランプ電流設定装置9は、図6に示す
ように第2のタイマ回路10−2により計時された値が
0〜一定値の場合には、目標ランプ電力設定装置12に
より設定された目標ランプ電力に関係なく目標ランプ電
流=定格電流(例えば0.35A)に設定し、上記の一
定値以上の場合には目標ランプ電力設定装置12により
設定された目標ランプ電力を、抵抗R3、R4(ランプ
電圧検出装置5)により分圧されたランプ電圧VLaに
より除算して目標ランプ電流を算出し、これを基準電圧
Vref2に変換してこの基準電圧Vref2を誤差増幅器8−
2の−入力端子に印加する。
【0023】図6はランプ温度T1、T2(T1<T
2)からの始動時の各ランプ電流を示し、過電力点灯区
間では、比較的低い温度T1からの始動時のランプ電流
は比較的大きくなり、比較的高い温度T2からの始動時
のランプ電流は比較的小さくなる。なお、図6に示すよ
うに定格電流点灯区間から過電力点灯区間までの移行期
間では、定格電流から目標ランプ電流まで徐々に増加さ
せる。そして、PWM制御回路14が目標ランプ電流に
略等しいランプ電流がランプLaに供給されるようなオ
ンデューティのスイッチングパルスで半導体スイッチQ
をスイッチングすることにより、ランプLaが目標ラン
プ電力で点灯する。
【0024】次に動作について説明する。直流電源Eが
投入されると、コンデンサC1が充電されるとともに、
PWM制御回路14が動作を開始してDC/DCコンバ
ータ回路3の出力電圧が発生し、この出力電圧が無負荷
電圧V1として抵抗R1、R2(無負荷電圧検出装置
4)により検出されて誤差増幅器8−1の+入力端子に
印加される。この時、誤差増幅回路8−1の基準電圧V
ref1は、電圧V1が例えば300Vになるように設定さ
れており、また、ランプLaは始動前であるのでそのイ
ンピーダンスはほぼ無限大であり、このため電圧V1は
300Vの一定電圧となる。
【0025】次に高電圧パルス発生装置7がこの300
Vを受けて動作して例えば20KVの高圧パルスを発生
し、この高圧パルスによりランプLa内の電極間に放電
を促してランプLaを始動させる。ランプ始動後は、D
C/DCコンバータ回路3の出力電圧がランプLaの電
極間電圧とほぼ等しくなり、高電圧パルス発生装置7が
動作を停止する。
【0026】ここで、直流電源Eのインピーダンスが高
い場合などには、この点灯回路の消費電力が急に増加す
るために入力電圧が著しく低下して回路動作に支障をき
たすことがある。なお、これを防止するためにこの点灯
回路の入力側に大容量のコンデンサを接続することによ
り、等価的に直流電源Eのインピーダンスを低くして回
路動作を安定化することが行われる。しかしながら、ラ
ンプ始動時のランプ温度が比較的低い場合には、従来例
のように光量を早期に立ち上げるために定格電力=35
Wより大きな75Wの大電力を投入するシステムでは、
殆ど無負荷に近い状態から75Wの大電力を投入するこ
とになるので、上記の大容量のコンデンサから急峻な掃
き出し電流が流れる。このため上記の大容量のコンデン
サを充電するための電流と、点灯回路が消費する電流の
両方が必要になるので、直流電源Eからは瞬間的に定常
動作時よりかなり大きな電流が流れる。したがって、イ
ンピーダンスが高い直流電源Eを用いた場合には、点灯
回路の入力電圧が瞬間的に著しく低下して始動時に不安
定な動作となったり、最悪の場合には始動不可能とな
る。
【0027】また、短時間点灯、短時間消灯が繰り返さ
れてランプ温度が温まっている状態(冷えきっていない
状態)において早期光量立ち上げのために定格電力=3
5Wより大きな75Wの大電力を投入すると、必要以上
の電力が投入されることになり、このため始動時に不安
定な動作となったり、最悪の場合には始動不可能とな
る。
【0028】そこで、本発明では、誤差増幅器8−2の
基準電圧Vref2は、目標ランプ電流設定装置9により始
動時から所定時間が経過するまではランプLaの定格電
流=0.35Aに対応する一定電圧に固定される。ここ
で、この所定時間は任意であるが、点灯回路の負荷が急
に変動した場合に回路動作が安定するまでの時間より若
干長い時間(例えば1ms)に設定したり、始動初期の
ランプLaの放電状態が安定するまでの時間(例えば数
百ms)に設定するとともに、ランプ光量の早期立ち上
げに支障がでないようにできるだけ短い時間に設定する
ことが肝要である。
【0029】このように始動時に目標ランプ電流設定装
置9により目標ランプ電流=ランプLaの略定格電流に
固定することにより、ランプ点灯、すなわち安定したア
ーク放電に最低限必要なランプ電流を確保するととも
に、入力電流の急峻な変化を最低限に抑えることが可能
となり、また、確実なランプ始動が可能となる。上記の
所定時間及び移行期間が経過すると、図5に示すように
発光光量の早期立ち上げと、図6に示すように過電力状
態を減少してランプ寿命の短縮防止を実現する。
【0030】なお、第1のタイマ回路10−1では、目
標ランプ電力と実ランプ電力が略等しいとして、目標ラ
ンプ電力の積算値に応じてコンデンサCの初期充電電圧
を決定しているが、消灯後の冷え具合(ランプ温度)を
より正確に推定するために、ランプ電圧検出装置5とラ
ンプ電流検出装置6の各検出値を乗算して実ランプ電力
を求め、これに応じてコンデンサCの初期充電電圧を決
定するようにしてもよい。
【0031】また、第1のタイマ回路10−1の時定数
は、消灯後の冷え具合(ランプ温度)をより正確に推定
可能にするために、また、最も温まった状態と最も冷え
た状態を推定可能にするために予め実験などにより決定
する。すなわち消灯後のコンデンサCの放電中の両端電
圧の減衰状態とその時のランプ温度を予め実験などによ
り求めるが、例えば最も温まった温度が300°とする
と、コールドスタート時から300°まで達する時間は
容易に実験などにより求めることができる。
【0032】また、第2のタイマ回路10−2は図4に
示すような第1のタイマ回路10−1の値を初期値とし
てスタートするが、図4に示す初期値データは例えば不
揮発性メモリにテーブルとして記憶され、電源投入時に
コンデンサCの両端電圧とこのテーブルを参照して初期
値が第2のタイマ回路10−2に設定される。
【0033】<第2の実施形態>第2の実施形態では、
図7に示すように始動時から所定時間が経過するまでは
定格電力=35Wが高圧放電ランプLaに印加されるよ
うに制御し、所定時間の経過した後は第2のタイマ回路
10−2の計時時間に対応する目標ランプ電力が高圧放
電ランプLaに印加されるように制御する。図7はラン
プ温度T1、T2(T1<T2)からの始動時の各ラン
プ電力を示し、過電力点灯区間では、比較的低い温度T
1からの始動時のランプ電力は比較的大きくなり、比較
的高い温度T2からの始動時のランプ電力は比較的小さ
くなる。
【0034】なお、図1における第2のタイマ回路10
−2と、積算電力演算装置11と、目標ランプ電力設定
装置12と目標ランプ電流設定装置13は個々のハード
ウエアではなく、マイクロコンピュータのソフトウエア
によっても実現することができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、始動時から所定時間が経過するまでは定格電
流が高圧放電ランプに流れ、所定時間の経過した後は、
消灯後のランプ温度低下及びその後の始動後のランプ温
度上昇に相関した目標ランプ電力をランプ電圧で除算し
たランプ電流が高圧放電ランプに流れるようにしたの
で、高圧放電ランプをコールドスタート時やホットリス
タート時の温度に関係なく確実に始動することができ、
また、ホットリスタート時に定格ランプ電力より大きな
過電力を供給することを防止してランプ寿命が短くなる
ことを防止することができる。
【0036】請求項2記載の発明によれば、始動時から
所定時間が経過するまでは定格電力が高圧放電ランプに
印加され、所定時間の経過した後は、消灯後のランプ温
度低下及びその後の始動後のランプ温度上昇に相関した
目標ランプ電力が高圧放電ランプに印加されるようにし
たので、高圧放電ランプをコールドスタート時やホット
リスタート時の温度に関係なく確実に始動することがで
き、また、ホットリスタート時に定格ランプ電力より大
きな過電力を供給することを防止してランプ寿命が短く
なることを防止することができる。
【0037】請求項3記載の発明によれば、タイマによ
り消灯後のランプ温度低下及びその後の始動後のランプ
温度上昇を推測するので、温度センサを用いることなく
消灯後のランプ温度低下及びその後の始動後のランプ温
度上昇を推測することができる。
【0038】請求項4記載の発明によれば、時定数回路
によりランプ温度を推測することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高圧放電ランプ点灯装置の一実施
形態を示す回路図である。
【図2】図1の第1のタイマ回路の時定数を示す説明図
である。
【図3】消灯時までのランプ電力積算値と図1の第1の
タイマ回路の初期充電電圧の関係を示す説明図である。
【図4】図1の第1のタイマ回路の初期充電電圧と第2
のタイマ回路の初期値の関係を示す説明図である。
【図5】図1の目標ランプ電力設定装置のテーブルを示
す説明図である。
【図6】ランプ電流の変化を示す説明図である。
【図7】第2の実施形態の高圧放電ランプ点灯装置によ
るランプ電力の変化を示す説明図である。
【符号の説明】
10−1 第1のタイマ回路 10−2 第2のタイマ回路 11 積算電力演算装置 12 目標ランプ電力設定装置 13 目標ランプ電流設定装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高圧放電ランプに対する供給電力が始動
    時に定格電力より大きく、時間の経過とともに定格電力
    まで低下する目標ランプ電力テーブルと、 消灯後のランプ温度低下及びその後の始動後のランプ温
    度上昇を前記目標ランプ電力テーブルの経過時間に相関
    付けて計時するタイマ手段と、 高圧放電ランプの電圧を検出するランプ電圧検出手段
    と、 始動時から所定時間が経過するまでは定格電流が高圧放
    電ランプに流れるように制御し、前記所定時間の経過し
    た後は前記タイマ手段の計時時間に対応する目標ランプ
    電力を、前記ランプ電圧検出手段により検出されたラン
    プ電圧で除算したランプ電流が高圧放電ランプに流れる
    ように制御する制御手段と、を具備することを特徴とす
    る高圧放電ランプ点灯装置。
  2. 【請求項2】 高圧放電ランプに対する供給電力が始動
    時に定格電力より大きく、時間の経過とともに定格電力
    まで低下する目標ランプ電力テーブルと、 消灯後のランプ温度低下及びその後の始動後のランプ温
    度上昇を前記目標ランプ電力テーブルの経過時間に相関
    付けて計時するタイマ手段と、 始動時から所定時間が経過するまでは定格電力が高圧放
    電ランプに印加されるように制御し、前記所定時間の経
    過した後は前記タイマ手段の計時時間に対応する目標ラ
    ンプ電力が高圧放電ランプに印加されるように制御する
    制御手段と、を具備することを特徴とする高圧放電ラン
    プ点灯装置。
  3. 【請求項3】 前記タイマ手段は、 消灯後のランプ温度低下に相関して初期設定充電電圧か
    ら放電する時定数を有する第1のタイマ手段と、 消灯時までのランプ供給電力と消灯時のランプ温度を相
    関付けた初期充電電圧を消灯時に前記第1のタイマ手段
    に設定する手段と、 始動後のランプ温度上昇に相関して、始動時にその時の
    前記第1のタイマ手段の充電電圧に対応する値を初期値
    として経過時間の計時を開始する第2のタイマ手段と、
    を具備することを特徴とする請求項1又は2記載の高圧
    放電ランプ点灯装置。
  4. 【請求項4】 前記第1のタイマ手段の時定数は、ラン
    プが最も温まっているランプ温度と最大初期充電電圧が
    対応し、ランプが最も冷えたランプ温度の時に完全に放
    電するように相関付けられていることを特徴とする請求
    項3記載の高圧放電ランプ点灯装置。
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