JP2001084719A - ディスク記憶装置及び同装置に適用するサーボシステム - Google Patents

ディスク記憶装置及び同装置に適用するサーボシステム

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JP2001084719A
JP2001084719A JP25456099A JP25456099A JP2001084719A JP 2001084719 A JP2001084719 A JP 2001084719A JP 25456099 A JP25456099 A JP 25456099A JP 25456099 A JP25456099 A JP 25456099A JP 2001084719 A JP2001084719 A JP 2001084719A
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JP25456099A
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Teruhiro Kimura
彰宏 木村
Katsuki Kitagawa
勝喜 北川
Hiroshi Suzuki
博 鈴木
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】深層サーボ方式において、ユーザデータの記録
再生動作と同時に、深層からサーボデータを連続的に再
生して、高精度のヘッド位置決め制御を実現することに
より、ディスクのフォーマット効率の向上とサーボ帯域
化に伴う高記録密度化を図ることにある。 【解決手段】深層サーボ方式のHDDが開示されてい
る。ディスク300の深層サーボデータ領域には、サー
ボデータとして位相型位置検出用サーボパターンが全面
的に、かつユーザデータ領域のデータトラックピッチに
依存することなく記録される。ユーザデータ再生系20
0は、ヘッド12からの再生混合信号をHPF202を
通過させて、ユーザデータに対応するデータ信号DSを
抽出する。サーボシステム201は、ヘッド12からの
再生混合信号をLPF203を通過させて、サーボデー
タに対応するサーボ信号SSを抽出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、深層サーボ方式の
ディスク記憶装置に関し、特にディスクの深層サーボ用
磁性層には位相型位置検出用サーボパターンが記録され
たディスク記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ディスクを記録媒体とするハード
ディスクドライブ(HDD)等のディスク記憶装置で
は、データの記録再生(リード/ライト動作)を行なう
ヘッドをディスク上の目標位置(アクセス対象の目標ト
ラック)に位置決め制御するサーボシステムが設けられ
ている。サーボシステムは、ディスク上の所定領域に記
録されたサーボデータを使用して、ヘッドの位置(トラ
ック位置及びトラック範囲内の位置)を検出し、ヘッド
を目標位置に追従させていくフィードバック制御システ
ムである。
【0003】通常のHDDに採用されているサーボシス
テムは、セクタサーボ方式と呼ばれており、ディスクの
データ面(表層に設けられる単一磁性層)上に配置され
たサーボエリアに記録されたサーボデータを再生して、
ヘッド位置決め制御に使用する。セクタサーボ方式は、
データ面上に構成される多数のデータトラックの同一位
置でかつ円周方向に所定の間隔を以って、複数のサーボ
エリア(例えば50セクタ程度)が配置されている。セ
クタサーボ方式のディスク10は、図9(B)に示すよ
うに、ディスク基板(例えばガラス基板)90の両面の
それぞれの表層領域に、単層の磁性層91が設けられた
ものである。当該磁性層91には、同図(A)に示すよ
うに、同心円状のデータトラック100がヘッド12の
可動範囲の全面に渡って構成されている。各トラック1
00は、中心角α[deg]をなす扇領域毎にサーボセ
クタ103と呼ぶデータエリア単位から構成されてい
る。サーボセクタ103のセクタ数は「360/α」で
規定される。
【0004】通常のHDDは、図8に示すように、大別
してヘッド・ディスクアセンブリを含む機構系1と、サ
ーボシステム及びデータ記録再生システムを含む電子回
路系2とから構成されている。
【0005】機構系1は、データを記録するディスク1
0と、ディスク10を回転させるスピンドルモータ11
と、ディスク10上を浮上してデータの記録再生を行う
磁気ヘッド(以下単にヘッドと表記する)12と、ヘッ
ド12を搭載するヘッドアーム13と、ボイスコイルモ
ータ(VCM)14とを有する。ヘッドアーム13及び
VCM14は、ヘッド12をディスク10上の目標位置
まで移動して位置決めするためのアクチュエータを構成
している。ヘッド12は、MR素子(GMR素子なども
含む)からなるリードヘッドと、インダクティブ薄膜ヘ
ッドからなるライトヘッドとが分離して実装されたスラ
イダからなる。
【0006】電子回路系2は、ディスクコントローラ
(HDC)20を有し、当該HDC20を介して、パー
ソナルコンピュータや各種ディジタル機器などのホスト
システム3と接続し、記録再生データ(リード/ライト
データ)及び各種のコマンドの転送を行なう。前記のH
DC20以外に、リード/ライトチャネル(チャネルI
C)21と、CPU22と、メモリ23と、VCMドラ
イバ24とを有する。チャネルIC21は、リード/ラ
イト信号処理回路であり、ホストシステム3から転送さ
れたユーザデータ(記録データ)を磁気記録信号に変調
(符号化)する機能を有する。また、チャネルIC21
は、リードヘッドにより再生された磁気記録信号を、元
のユーザデータに復号化する機能を有する。チャネルI
C21は、フレキシブル・プリント・ケーブル(FP
C)15及びヘッドアンプ回路16を介して、ヘッド1
2に接続されている。ヘッドアンプ回路16は、リード
ヘッドにより読出されたリード信号(磁気記録信号)を
増幅してチャネルIC21に送出するリードアンプ(プ
リアンプ)、及びチャネルIC21からの記録信号をラ
イト電流に変換して、ライトヘッドに送出するためのラ
イトアンプ(電流ドライバ)を有する。
【0007】CPU22は、メモリ23に格納されたソ
フトウェアを実行することにより、データ記録再生動作
を含むHDDの動作を制御する。また、CPU22は、
前述のサーボシステムを構成するメイン要素であり、後
述するように、チャネルIC21により再生されたサー
ボデータを使用してヘッド12の位置決め制御を実行す
る。VCMドライバ24はサーボシステムの要素であ
り、CPU22からの制御値に基づいて、VCM14を
駆動制御するための駆動電流を供給する。
【0008】各サーボセクタ103は、サーボデータが
記録されたサーボエリア101と、ユーザデータのアク
セス単位であるデータセクタからなるユーザデータ領域
(複数のデータセクタからなる)102とから構成され
ている。サーボデータは、データトラック100を識別
するためのトラック番号(またはシリンダコード)、サ
ーボセクタ番号、及びサーボバーストパターンを含む。
サーボバーストパターンは、後述するように、1トラッ
クの範囲内でのヘッド12の位置を検出するための位置
信号パターンである。
【0009】サーボエリア101のサーボデータは、H
DDの製造時に、サーボトラックライタと呼ぶ専用装置
より記録される。この専用ライタによるサーボデータの
記録動作(サーボライト動作)は、サーボトラックライ
タに取り付けられたポジショナにより、既に組み立てら
れたHDD機構部のヘッド12をディスク10面上の所
望位置に移動させながら、1トラック毎に実行される。
サーボライト動作は、ディスク10の記憶容量に従って
設定されるデータトラック数分が必要となるため、記憶
容量の増加(高トラック密度化)に伴って、処理時間が
増大することになる。サーボライト時間の増加は、サー
ボライト処理中の外乱やスピンドルモータの振動によ
り、ディスク上のトラック形状を歪める確率を増加さ
せ、結果的に製造歩留まりを悪化させる要因になる。
【0010】セクタサーボ方式では、前述の様に、サー
ボデータがサーボセクタ103の一部であるサーボエリ
ア101にしか記録されていない。このため、サーボシ
ステム(CPU22)は、サーボエリア101上でのみ
ヘッド12の位置を検出できるだけであり、ユーザデー
タ領域102上においてはヘッド12の位置は不定とな
る。即ち、セクタサーボ方式は、間欠的に得られるサー
ボデータを使用したヘッド位置決め制御システムであ
る。
【0011】このようなサーボシステムにおいて、ヘッ
ド12によりユーザデータ領域102に対してデータの
記録再生動作を行なう場合に、サーボライト精度の真円
度不良やHDD動作時の振動外乱によって、隣接トラッ
クのデータに対して誤ってオーバーライトしたり、隣接
トラックから誤ってデータを再生したり、またはデータ
再生時に隣接トラックからのクロストークの影響を受け
るなどの障害が発生し易い。このような障害を回避する
ためには、データトラックのトラック幅に対して、隣接
トラック間に十分なマージンを持たせたトラックピッチ
を設定する必要がある。
【0012】ところで、サーボエリア101のサーボバ
ーストパターンから得られる位置信号(トラック範囲内
の詳細位置情報)は、ヘッド12が位置する目標トラッ
クの中心位置と、その時点でのヘッド位置との距離であ
る位置誤差を意味する。サーボシステムは、ヘッド12
を目標トラックまでシークさせた後に、当該目標トラッ
クの範囲内にヘッド12を追従させるトラック追従制御
を実行する。このトラック追従制御では、前記の位置誤
差が最小となるように、CPU22はVCM14の操作
制御量を算出し、その操作制御量に従ってヘッド12の
位置を調整することになる。
【0013】ここで、ディスク10の回転数がR[rp
m]、セクタ数がnであるとき、位置誤差は、サンプリ
ング周波数Fs(Fs=n×(R/60)[Hz])で
取得できる。従って、ナイキスト(Nyquist)周
波数(Fs/2)以下の帯域にてヘッド12の位置制御
が可能である。一般的に、サンプリング周波数(Fs)
を増加させて、VCM14の操作制御量を単位時間当り
に多く出力することにより、位置誤差を抑制する周波数
帯域を意味するサーボ帯域を広帯域化し、ヘッド位置決
め精度を向上できることが知られている。従って、サー
ボ広帯域化により、HDDの高トラック密度化を推進す
ることが可能となる。
【0014】ヘッド12の位置誤差を検出する方式とし
ては、振幅積分型位置検出方式および位相型(位相変調
型または位相変化型とも呼ぶ)位置検出方式が公知であ
る。振幅積分型位置検出方式は、図10(A)に示すよ
うに、サーボエリア(サーボマークSMが記録されてい
る)において、トラック(トラックピッチTp)の中心
線TC上に、サーボバーストパターンSAおよび同パタ
ーンSBのエッジ部が位置し、磁化転位線がトラック中
心線TCと直交するように、サーボバーストパターンが
サーボライトされている。
【0015】リードヘッドによるバーストパターンS
A,SBの再生出力を一定時間T[sec]で積分した
場合に、その積分値をPA,PBとすると、図10
(B)に示す特性図が得られる。即ち、同図(A)に示
すようなヘッド12の移動軌跡HAを想定した場合に
は、バーストパターンSAから得られる積分値PAは大
きく、同パターンSBから得られる積分値PBは小さく
なる。一方、ヘッド12の移動軌跡HBを想定した場合
には、バーストパターンSAから得られる積分値PAは
小さく、同パターンSBから得られる積分値PBは大き
くなる。従って、図11に示すように、トラック中心T
Cからのヘッド変位X[m]に従って、積分値PA,P
Bが変化する。このPA,PBを使用して、下記式
(1)により1トラック範囲内での位置誤差信号PES
を算出することができる。
【0016】
【数1】
【0017】振幅積分型位置検出方式では、トラックピ
ッチをTp[m]とした場合に、「−Tp/2≦X≦T
p/2」の関係式に対して「−1≦PES≦1」の関係
式が成立する。従って、1トラック範囲内でのヘッド変
位Xに対して一意に位置誤差信号PESを得ることがで
きる。
【0018】一方、位相型位置検出方式は、公知文献
(米国特許USP4,549,232,特開平7−16
9032号公報,特開平7−287949号公報など)
に記載されている方式である。即ち、サーボエリアに
は、図12(A)に示すように、トラック中心線TCと
直交する放射線120に対して、磁化転位線の中心線1
21がアジマス±θ[rad]54を形成するように、
ODDエリア130およびEVENエリア131に、サ
ーボバーストパターンがサーボライトされている。
【0019】前記と同様に、ヘッド12の移動軌跡HA
を想定した場合には、図12(B)に示すように、ヘッ
ド12がトラック中心TCに位置した場合(再生信号波
形141)と比較して、ODDエリア130では位相φ
odd[rad]が進み、EVENエリア131での位
相φeven[rad]が遅れるような再生信号波形1
40が、リードヘッドから得られる。一方、ヘッド12
の移動軌跡HBを想定した場合には、トラック中心TC
に位置した場合の再生信号波形141と比較して、OD
Dエリア130では位相φodd[rad]が遅れ、E
VENエリア131での位相φeven[rad]が進
むような再生信号波形142が、リードヘッドから得ら
れる。
【0020】このような位相変化を、0クロス検出方法
や高速フーリエ変換(FFT)方法を用いて検出する。
0クロス検出方法では、図13に示すように、周期Tc
lk[sec]の基準クロックRCに同期する信号波形
151及び再生信号波形150の各振幅が0となる時刻
の時間差dt[sec]をタイマで計測する。ノイズの
影響を除去するために、複数の時間差dtを測定し、そ
れらの平均値dtavg[sec]を算出する。位相φ
[rad]は、「2π×dtavg/Tclk」として得
られる。
【0021】一方、FFTを用いた位相検出方法では、
図14(B)に示すように、同図(A)に示すバースト
再生信号150に対してFFT演算処理が実行される。
即ち、バースト信号基本周波数(Fsrv[Hz])に
おける実振幅Reおよび虚振幅Imより、位相φをat
an(Im/Re)として算出する。一般的に、FFT
演算は計算量が多く処理時間が長い。このため、同図
(C)に示すように、既知である基本周波数Fsrvの
n倍となる基準クロックRCを用いて、離散フーリエ変
換(DFT)演算処理が実行されて、実振幅Reおよび
虚振幅Imを算出し、位相φ[rad]を求める手法が
取られる。
【0022】このような演算によりODD/EVENエ
リア130,131それぞれから検出された位相φod
d、φevenを使用して、下記式(2)および式
(3)により1トラック範囲内での位置誤差信号PES
を算出することができる。
【0023】
【数2】
【0024】
【数3】
【0025】ここで、rはヘッド12が揺動しているデ
ィスク10上の半径位置[m]、Rはディスク10の回
転数[rpm]である。位相型位置検出法では、「−π
≦φ≦π」に相当する位置誤差信号PESが得られるた
め、アジマス±θの設定次第で複数のデータトラックに
対して一意に位置誤差信号PESを検出することができ
る。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】前述のようなセクタサ
ーボ方式のHDDでは、高トラック密度化を推進するた
めには、サーボ帯域を広帯域化し、ヘッド位置決め精度
を向上することが要求される。サーボ広帯域化を実現す
るためには、サーボエリア数を増加させる必要がある。
しかしながら、セクタサーボ方式ではサーボエリア数の
増加は、ユーザデータ領域の減少化をもたらすことにな
る。即ち、単にサーボエリアを増加させると、サーボデ
ータ領域とユーザデータ領域との比であるディスクフォ
ーマット効率が低下し、結果的に記憶容量の増大を妨げ
る。一般的に、HDDでは、ディスクにおける線方向の
記録密度(ビット/インチBPI)は、トラック記録密
度(TPI)より遙かに高い。このため、トラック当た
りのユーザデータ領域の減少は、HDD全体の記憶容量
の減少化の要因となる。換言すれば、セクタサーボ方式
では、サーボ広帯域化と記憶容量の増大とがトレードオ
フの関係にあり、両者を同時に改善することは困難であ
る。従って、セクタサーボ方式では、ヘッド位置決め制
御の精度を高めることが困難であることから、トラック
密度を向上させることには限界がある。
【0027】そこで、サーボ広帯域化とフォーマット効
率を独立に取り扱うことが可能な方式として、所謂深層
サーボ方式が提案されている(例えば特開平11−66
690号公報,特開平1−7771号公報,特開平7−
65518号公報,特開平8−339649号公報等を
参照)。深層サーボ方式は、ディスクの表層および深層
の2磁性層を有し、表層をユーザデータ領域とし、深層
をサーボデータ領域として両者を分離する方式である。
従って、深層サーボ方式は原理的には、フォーマット効
率の向上及びサーボ広帯域化の両者を可能とする有効な
方式である。しかしながら、深層サーボ方式の実用化に
は、下記のような問題が存在する。
【0028】まず、サーボ広帯域化は、ユーザデータの
記録再生時に、ヘッド位置決め精度の高精度化を保証す
ることにある。従って、ディスクの表層に対するユーザ
データの記録再生と同時に、深層からのサーボデータの
再生を実行して、ヘッド位置決め制御を行なう必要があ
る。しかし、同一のリードヘッドによりサーボデータと
ユーザデータとを同時に再生するときに、両者相互のク
ロストークによる両信号のS/N比の劣化や、ユーザデ
ータのエラーレートの劣化を招く。このため、ユーザデ
ータの記録再生とサーボデータの再生は同時ではなく、
時間的に分離して処理されるため、実際にはサーボ広帯
域化の実現は困難である。この点を改善する方式とし
て、ディスクの第一面の深層から得られるサーボデータ
を使用してヘッド位置決め制御を実行し、第二面の表層
にユーザデータの記録再生動作を実行する方式も提案さ
れている(例えば特開平11−66690号公報を参
照)。しかし、ヘッドアームやディスクの熱変形、及び
外部衝撃による位置ずれが生じた場合、これを補償する
機構がないため、実際のHDDに適用することは困難で
ある。
【0029】また、データトラックの両端または直下の
深層に、サーボデータを埋め込む方式も提案されている
が、トラック記録密度が異なるHDDを開発するたび
に、トラック幅(トラック数)に対応して深層サーボデ
ータの配置を変更する必要がある。従って、開発時のト
ラック配分設計の融通性を欠落させる問題がある。
【0030】さらに、従来では、HDDの製造時に、専
用装置であるサーボトラックライタによりサーボデータ
をディスクに記録するサーボライト工程が必要である。
ディスク上のトラック記録密度の向上に伴って、当該サ
ーボライト工程でのサーボライト処理に要する時間が増
加する。このため、HDDの製造効率を維持するため
に、サーボトラックライタの台数を増大すると、当然な
がらHDDの製造コストの増大化を招く。また、サーボ
ライト時間の増加は、サーボライト処理中の外乱やスピ
ンドルモータの振動により、ディスク上のトラック形状
を歪める確率を増加させ、結果的に製造歩留まりを悪化
させる要因になる。このような理由から、特に高トラッ
ク密度化を図るHDDに関しては、前記の製造性の観点
から、サーボトラックライタを使用するサーボライト工
程は、非現実的に成りつつある。
【0031】そこで、本発明の目的は、第1に深層サー
ボ方式において、ユーザデータの記録再生動作と同時
に、深層からサーボデータを連続的に再生して、高精度
のヘッド位置決め制御を実現することにより、ディスク
のフォーマット効率の向上とサーボ帯域化に伴う高記録
密度化を図ることにある。第2に、トラック記録密度の
変更に応じてサーボデータの配置を変更する必要が無
く、かつサーボライト工程を省略できる深層サーボ方式
のディスク記憶装置を提供することにある。
【0032】
【課題を解決するための手段】本発明は、ディスクの表
層にユーザデータ領域を設けて、深層にはサーボデータ
領域を設けた深層サーボ方式のディスク記憶装置に関す
る。サーボデータ領域は、サーボデータとして位相型位
置検出用サーボパターンが全面的に、かつユーザデータ
領域のデータトラックピッチに依存することなく記録さ
れる。さらに、本装置は、同一のリードヘッドにより、
ユーザデータ領域とサーボデータ領域から同時に読出さ
れた再生混合信号を、ユーザデータのデータ信号とサー
ボデータのサーボ信号に分離する分離回路を含む再生手
段を有する。
【0033】このような構成であれば、第1にユーザデ
ータ領域とサーボデータ領域とを分離できるため、サー
ボ広帯域化とフォーマット効率とを独立に取り扱うこと
が可能となる。従って、サーボ広帯域化により高精度の
ヘッド位置決め制御を実現できる。これにより、結果的
にユーザデータ領域での線方向の記録密度とトラック密
度の高記録密度化を図ることが可能となる。第2に、ユ
ーザデータ領域のデータトラックピッチに依存すること
なく、サーボデータとして位相型位置検出用サーボパタ
ーンが全面的に記録するため、サーボライト工程ではな
く、例えばリフトオフ製法などによりサーボデータ領域
を形成できる。従って、サーボライト工程を不用にする
ことにより、結果的に高記録密度のディスクドライブの
製造コストの低減化を図ることが可能となる。第3に、
高精度のトラック追従制御が可能な位相型位置検出用サ
ーボパターンが全面的に記録されているため、データト
ラックのトラック数の変更に対して、サーボパターンの
再構成は不要である。従って、実際のディスクドライブ
に対する適用が容易となり、実用化の可能性が極めて高
くなる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して、本発明の実
施の形態を説明する。図1は、本実施形態に関係するH
DDの要部を示すブロック図である。
【0035】本ディスクドライブは、深層サーボ方式の
ディスク300を有する機構系1と電子回路系2とに大
別される。機構系1は、ディスク300以外、図8に示
す機構1と同様であり、スピンドルモータ11、ヘッド
12を搭載したヘッドアーム13、VCM14、FPC
15、及びヘッドアンプ回路16を有する。
【0036】(ディスクの構造)同実施形態のディスク
300は、図2及び図6(図2のディスク半径r[m]
の円周上でのY−Y断面図)に示すように、ディスク基
板301に対して、表層にユーザデータ用表面磁性層
(ユーザデータ領域と表記する場合がある)302と、
深層にサーボデータ用深層磁性層(サーボデータ領域と
表記する場合がある)303とを有する構造である。サ
ーボデータ領域303は、非磁性中間層304を介在さ
せて、ユーザデータ領域302の深さ方向の全面領域に
配置されている。表面磁性層302上には、平滑性の優
れた保護層からなる表面が形成されている。この平滑な
ディスク表面により、ヘッドスライダ12の浮上姿勢は
安定に保持される。なお、ユーザデータ用表面磁性層3
02及びサーボデータ用深層磁性層303は、ディスク
300の両面に形成されている。
【0037】同実施形態のディスク300は、図6に示
すように、リフトオフ製法により、サーボデータ用深層
磁性層303として、線方向にλ/2[m]程度の間隔
を持ったサーボデータを意味する深層磁性体403が形
成される。各磁性体403は、MIG(metal i
n gap)ヘッド等により線方向に沿って一方向に磁
化されたものである。各深層磁性体403は、ディスク
表面から距離d1[m]の所に膜厚d2[m]で、線方
向の長さλ/2[m]、及びテーパ角δ[deg]を有
するように構成されている。
【0038】また、ユーザデータ領域である表層磁性層
302に対して、ライトヘッドによりユーザデータの記
録磁界が印加されたときに、当該記録磁界により深層磁
性体403が磁化されないように構成されている。即
ち、表層磁性層302と深層磁性層303との間には、
非磁性中間層304が膜厚d3[m]で形成されて、二
層302,303を隔離している。なお、リードヘッド
がサーボ用深層磁性体403の漏れ磁束に従った再生信
号を出力するとき、当該再生信号波形が位相型位置検出
動作に都合のよいサイン(sin)波形となり、かつ再
生信号のS/N比が良好となるように諸定数が設定され
ている。なお、図7は、原盤露光製法によりサーボデー
タ用深層磁性層303を形成したディスク300の断面
構造を示す図である。
【0039】(サーボデータの構成)サーボデータ用深
層磁性層303の全面には、深層磁性体403により、
位相型位置検出用サーボパターン(以下単にサーボパタ
ーンと表記する)を構成する。サーボ広帯域化を実現す
るためには、サーボパターンを含むサーボデータは、例
えばディスク一周に対して数百セクタを間隔を空けずに
配置するのが望ましい。1サーボセクタ内には、図4に
示すように、少なくともサーボマークSMと、サーボパ
ターンが記録されたODD/EVENエリア130,1
31が設けられている。サーボマークSMはODD/E
VENエリア130,131が後続することを意味し、
位相誤差検出の時間基準となるもので、ディスク中心4
02からの放射線401となるよう深層磁性体を半径方
向に連続して配置する。また、ODD/EVENエリア
130,131のバーストパターン500は、放射線4
01に対してアジマス角(±θ)をなし、扇範囲400
内に連続して配置された深層磁性体403から構成され
ている。
【0040】1サーボセクタ内には、図3に示すよう
に、サーボパターン500だけでなく、ディスク半径方
向の粗動位置情報を示すゾーンコード501も記録され
ている。ゾーンコード501は、位相変化φ(−π≦φ
≦π)に対応した半径方向距離dr毎に対して、ディス
ク上で一意にその位置を示すための粗動情報である。こ
こで、構成されるトラック密度(TPI)により異なる
が、当該距離drが「16×Tp(トラックピッチ)」
となるときには、ゾーンコード501により指定される
各ゾーンには、16トラック分が含まれる。
【0041】また、それ以外の付加情報として、ディス
ク回転角変位を示すセクタコード(サーボセクタを識別
するアドレス)、ディスク回転開始点を示すインデック
ス等も記録されていてもよい。なお、ゾーンコード50
1を含む付加情報は、ユーザデータ領域に記録される構
成でもよい。
【0042】ところで、ヘッド12が、ODD/EVE
Nエリア130,131上を通過したとき、リードヘッ
ドは、前述の様に、sin波形の再生信号を出力する。
ODD/EVENエリア130,131のサーボパター
ン500には、アジマス角θが存在するために、ディス
ク半径方向へのヘッド変位に対してODDエリア130
およびEVENエリア131で検出される位相φodd
[rad]、φeven[rad]は、O[rad]を
対称として変化する。ここで、ODD/EVENエリア
130,131では、位相φが「−π≦φ≦π」を一意
に与える距離drに対する微動位置情報しか特定できな
いため、ディスク全面のトラックを一意に識別するには
ゾーンコード501を有する方が望ましい。また、サー
ボ広帯域化のためサーボマークSM及びODD/EVE
Nエリア130,131は、サーボセクタ数分を深層に
配設する必要があるが、ゾーンコードやセクタコードは
セクタ数分だけ配設する必要は特になく、トラッキング
およびシーク動作に支障のない適量数を配設すれば良
い。
【0043】ディスク300が回転数R[rpm]で回
転すると、サーボ用深層磁性体403およびユーザデー
タ用表層磁性層302からの漏れ磁束より、リードヘッ
ドはユーザデータ(データ信号DS)とサーボデータ
(サーボ信号SS)の両信号が混合した再生混合信号を
出力する。従って、後述するように、HDDの電子回路
系2は、ユーザデータとサーボデータの同時再生を行う
ために、再生混合信号からデータ信号DSとサーボ信号
SSとを完全に分離抽出する必要がある。
【0044】一般的に、図5に示すように、ユーザデー
タ信号の周波数帯域は、サーボ信号の周波数帯域に比べ
て高周波側(高調波成分601)に位置している。デー
タ信号DSとサーボ信号SSとを完全に分離抽出するた
めには、図5に示すように、両信号の周波数帯域が重複
しないように設定する。具体的には、符号化手法に依存
するが、ユーザデータは基本周波数Fdata[Hz]
に対して、1/10〜20の帯域までの信号帯域とす
る。一方、一般的に信号は基本周波数600に対して高
調波(601)が生じるため、高調波がユーザデータの
信号帯域と抵触しないようなサーボ信号の基本周波数F
srv[Hz]を用いる。すなわち、前述のODD/E
VENエリア130,131において、ユーザデータの
基本周波数(Fdata)より十分小さいサーボ信号の
再生周波数(Fsrv)となるように、サーボパターン
500の波長λ[m]を設定する(図4を参照)。この
関係式(4)を以下に示す。
【0045】
【数4】
【0046】ここで、rはヘッドが揺動しているディス
ク半径位置[m]である。なお、装置構成の簡略化のた
めにはFsrvはヘッド位置に関わらず一定であること
が望ましいが、両信号の周波数帯域が重複しなければF
srvがヘッド位置に依存して変化しても問題はない。
【0047】(電子回路系の構成)同実施形態の電子回
路系2は、図1に示すように、同時再生したユーザデー
タとサーボデータとを分離抽出するための分離回路(H
PF202とLPF203)を有し、ユーザデータ再生
系200とサーボシステム(サーボデータ再生系を含
む)201に大別される。CPU220とメモリ230
は、両者共通の制御要素である。なお、HDC20、リ
ード/ライトチャネル(チャネルIC)21、及びVC
Mドライバ24は、図8に示すものと同様の機能を有す
る。
【0048】ユーザデータ再生系200は、ヘッド12
のリードヘッドから出力された再生混合信号を、適切な
カットオフ周波数Fch[Hz]を持つハイパスフィル
タ(HPF)202を通過させて、ユーザデータのデー
タ信号DSを抽出する。チャネルIC21は、分離抽出
されたデータ信号DSである磁気記録信号を、元のユー
ザデータに復号化して、HDC126を介してホスト1
27に送出する。また、チャネルIC21は、前述した
ように、ホストシステム3から転送されたユーザデータ
(記録データ)を磁気記録信号に変調(符号化)し、ヘ
ッドアンプ回路16のライトアンプ(電流ドライバ)に
送出する。
【0049】一方、サーボシステム201は、リードヘ
ッドから出力された再生混合信号を、適切なカットオフ
周波数Fcl[Hz]を持つローパスフィルタ(LP
F)203を通過させて、サーボデータのサーボ信号S
Sを抽出する。サーボシステム201は、サーボデータ
のサーボマークSMにおいて時間同期を取り、ODD/
EVENエリア130,131からのサーボパターンの
再生信号波形から、図13に示すような0クロス検出ま
たはFFT演算処理に使用する時間ウインドウパルスW
Pをタイマ205により生成する。
【0050】FFT演算処理回路204は、ウインドウ
パルスWPを通過した再生信号波形に対するFFT演算
処理(0クロス検出処理)を実行し、サーボパターンの
再生信号波形の位相検出を行なう。即ち、検出した位相
平均値φ「φ=(φodd−φeven)/2[ra
d]」とトラック中心の位相φ0 [rad]から、アジ
マス角θ[rad]と半径位置r[m]を用いて目標位
置との位置誤差PE[m]を、下記式(5)より算出す
る。
【0051】
【数5】
【0052】CPU220は、FFT演算処理回路20
4から位置誤差情報を入力し、当該位置誤差PEを抑制
するようにVCM16の操作制御量を算出して、VCM
ドライバ24に設定する。VCMドライバ24は、操作
制御量を駆動電流に変換してVCM14に供給する。こ
のVCM14の駆動により、ヘッド12がディスク30
0面上を変位することになる。要するに、サーボシステ
ム201は、フィードバック制御系を構成し、ヘッドの
位置決め制御を実行する。但し、サーボシステム201
は、アナログ式のフィードバック制御系またはディジタ
ル式のフィードバック制御系のいずれでもよい。
【0053】ところで、位相φ[rad]に対するヘッ
ド変位x[m]は、半径位置r[m]に関わらず一定で
あるのが好ましい。「−π≦φ≦π[rad]」に対応
したヘッド変位をdr[m]とすると、drとアジマス
角θとの関係は、サーボ信号の再生周波数Fsrvを用
いて下記式(6)のように表現できる。
【0054】
【数6】
【0055】サーボ信号の再生周波数Fsrvが半径位
置rに依存せずに一定である場合、前記式(6)が常に
成立するためには、アジマス角θを半径位置rに従って
調整する必要がある。
【0056】ここで、仮に深層サーボデータ領域にゾー
ンコード501を割り振る場合は、ヘッド変位dr
[m]に対して一意にゾーンコードZC(ZC=1,
2,…,ZCmax)を割り振れば良く、ディスク上の任
意の半径位置rは、下記式(7)から求められる。
【0057】
【数7】
【0058】よって、ディスクのトラック密度がトラッ
クピッチTp[m]のHDDでは、Trk番目のデータ
トラックの中心位置r(trk)「r(trk)=Tp×Tr
k[m]」は下記式(8)の様に、ゾーンコードZC
(trk) と位相φ(trk)とで表現することができる。
【0059】
【数8】
【0060】ここで、floor(x)は実数xより整
数部を得る関数である。すなわち、深層サーボデータ領
域にゾーンコードを割り振ったディスク300を使用す
ることにより、深層サーボパターンの配置変更をするこ
となく、異なるデータトラックピッチTpを有するHD
Dを実現することができる。
【0061】以上のように本実施形態によれば、ユーザ
データ領域とサーボデータ領域とをそれぞれ独立に取り
扱うことが可能となり、かつユーザデータ記録再生時と
同時にサーボデータを再生することができる。従って、
ディスクのフォーマット効率の向上と、サーボ広帯域化
とを共に実現することが可能となる。従って、サーボ広
帯域化により高精度のヘッド位置決め制御を実現でき
る。これにより、結果的にユーザデータ領域での線方向
の記録密度とトラック密度の高記録密度化を図ることが
可能となる。
【0062】また、リフトオフ製法や原盤露光製法など
により、ディスクの深層に位相型位置検出用サーボパタ
ーンを埋め込む手法により、サーボライト工程を不用に
して、トラック形成精度の改善が可能となる。従って、
サーボライト工程に関係する製造コストや製造効率を向
上させることが可能となり、結果的にHDDの製造工程
の改善を実現できる。また、ラック形成精度の向上によ
り、隣接するトラック形状が完全に一致するため、隣接
データによるクロストーク軽減や、位置決め不良による
エラーレートの悪化を改善できるため、トラックピッチ
のマージンを低減できる付加的メリットもある。更に、
高精度のトラック追従制御が可能な位相変調型の位置検
出用サーボパターンが全面的に記録されているため、デ
ータトラックのトラック数の変更に対して、サーボパタ
ーンの再構成は不要である。従って、実際のディスクド
ライブに対する適用が容易となり、実用化の可能性が極
めて高くなる。
【0063】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、深
層サーボ方式において、ユーザデータの記録再生動作と
同時に、深層からサーボデータを連続的に再生して、高
精度のヘッド位置決め制御を実現することにより、ディ
スクのフォーマット効率の向上とサーボ帯域化に伴う高
記録密度化を図ることができる。また、トラック記録密
度の変更に応じてサーボデータの配置を変更する必要が
無く、かつサーボライト工程を省略できる深層サーボ方
式のディスク記憶装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に関係するHDDの要部を示
すブロック図。
【図2】同実施形態のディスクの構造を示す概念図。
【図3】同実施形態の深層サーボデータ領域を説明する
ための図。
【図4】同実施形態の位相変調型位置検出用サーボパタ
ーンを説明するための図。
【図5】同実施形態に関係するユーザデータ及びサーボ
データの同時再生動作を説明するための図。
【図6】同実施形態の深層サーボ方式のディスクの面内
構造を説明するための図。
【図7】同実施形態の深層サーボ方式のディスクの面内
構造を説明するための図。
【図8】従来のセクタサーボ方式のHDDの要部を示す
図。
【図9】従来のセクタサーボ方式に使用されるディスク
の構造を示す概念図。
【図10】従来の面積積分型位置検出方式を説明するた
めの図。
【図11】従来の面積積分型位置検出方式を説明するた
めの図。
【図12】従来の位相型位置検出方式を説明するための
図。
【図13】従来の位相型位置検出方式を説明するための
図。
【図14】従来の位相型位置検出方式を説明するための
図。
【符号の説明】
1…機構系 2…電子回路系 3…ホストシステム 10…ディスク 11…スピンドルモータ 12…磁気ヘッド(リードヘッドとライトヘッド) 13…ヘッドアーム 14…ボイスコイルモータ(VCM) 15…フレキシブル・プリント・ケーブル(FPC) 16…ヘッドアンプ回路 20…ディスクコントローラ(HDC) 21…リード/ライトチャネル(チャネルIC) 22…CPU 23…メモリ 24…VCMドライバ 200…ユーザデータ再生系 201…サーボシステム 202…ハイパスフィルタ(HPF) 203…ローパスフィルタ(LPF) 204…FFT演算回路 205…タイマ 220…CPU 230…メモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 博 東京都青梅市末広町2丁目9番地 株式会 社東芝青梅工場内 Fターム(参考) 5D088 BB11 5D096 AA02 CC01 DD01 DD02 EE01 GG01 HH06 KK14

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユーザデータの記録再生及びサーボデー
    タの再生を実行するためのヘッドと、 前記ヘッドの記録動作によりユーザデータを記録するデ
    ータ用表面磁性層と、当該データ用表面磁性層に対して
    深さ方向の深層に中間非磁性層を介して配置されて、サ
    ーボデータが記録されたサーボ用深層磁性層とを有する
    ディスクと、 前記ヘッドにより読出された前記ユーザデータと前記サ
    ーボデータとを分離して再生する再生手段とを有し、 前記ディスクの前記サーボ用深層磁性層には、前記サー
    ボデータとして位相型位置検出用サーボパターンが、前
    記データ用表面磁性層に構成されるデータトラックピッ
    チに依存することなく全面的に記録されることを特徴と
    するディスク記憶装置。
  2. 【請求項2】 データを記録するためのライトヘッドと
    データを再生するためのリードヘッドとを分離して実装
    しているヘッドスライダと、 前記ライトヘッドの記録動作によりユーザデータを記録
    するデータ用表面磁性層と、当該データ用表面磁性層に
    対して深さ方向の深層に中間非磁性層を介して配置され
    たサーボ用深層磁性層とを有し、当該サーボ用深層磁性
    層には、前記ヘッドの位置決め制御に使用するためのサ
    ーボデータとして位相型位置検出用サーボパターンがデ
    ータトラックピッチに依存することなく全面的に記録さ
    れて、当該サーボデータは前記ユーザデータとは異なる
    周波数帯域の記録信号からなるディスクと、 前記データ用表面磁性層及び前記サーボ用深層磁性層か
    ら前記リードヘッドにより読出された再生混合信号を入
    力して、前記ユーザデータに対応するデータ信号と、前
    記サーボデータに対応するサーボ信号とに分離する分離
    回路を含み、当該分離回路により分離された前記データ
    信号及び前記サーボ信号のそれぞれを再生処理する再生
    処理手段とを具備したことを特徴とするディスク記憶装
    置。
  3. 【請求項3】 データを記録するためのライトヘッドと
    データを再生するためのリードヘッドとを分離して実装
    しているヘッドスライダと、 ユーザデータを記録するデータ用表面磁性層及び当該デ
    ータ用表面磁性層に対して深さ方向の深層に中間非磁性
    層を介して配置されたサーボ用深層磁性層を有し、当該
    サーボ用深層磁性層には、前記ヘッドの位置決め制御に
    使用するためのサーボデータとして位相変調型の位置検
    出用サーボパターンが全面的に記録されて、当該サーボ
    データは前記ユーザデータとは異なる周波数帯域の記録
    信号からなるディスクとを有するディスク記憶装置に適
    用するサーボシステムであって、 前記データ用表面磁性層及び前記サーボ用深層磁性層か
    ら前記リードヘッドにより読出された再生混合信号を入
    力して、前記ユーザデータに対応するデータ信号と、前
    記サーボデータに対応するサーボ信号とに分離する分離
    回路と、 前記分離回路から得られた前記サーボ信号からサーボデ
    ータを再生するサーボ再生手段と、 前記サーボ再生手段から得られたサーボデータを使用し
    て、前記ユーザデータの記録再生動作時に連続的な前記
    ヘッドの位置決め制御を実行する制御手段とを具備した
    ことを特徴とするサーボシステム。
  4. 【請求項4】 前記サーボ用深層磁性層に記録された位
    置検出用サーボパターン以外のサーボデータは、前記デ
    ータ用表面磁性層において、前記ユーザデータと共に、
    所定の記録エリアに記録されることを特徴とする請求項
    2記載のディスク記憶装置または請求項3記載のサーボ
    システム。
  5. 【請求項5】 前記ディスクには、前記位相型位置検出
    用サーボパターンに付加して、当該サーボパターンの位
    相(φ[rad],0≦φ≦2π)が一意に得られる半
    径距離(dr)毎に対して、一意に割り振られたゾーン
    コード(ZC)が記録されており、 前記制御手段は、前記位相(φ)とゾーンコード(Z
    C)を使用した所定の演算式により、前記ディスク上の
    全トラック中心を算出することを特徴とする請求項3記
    載のサーボシステム。
  6. 【請求項6】 前記ディスクには、ヘッド位置に依存す
    ることなく前記サーボ信号の周波数が一定であり、かつ
    ヘッド微小変位と前記位相型位置検出用サーボパターン
    から検出される位相変化量との関係が、前記ディスクの
    半径位置とは無関係に一定になるように調整したアジマ
    ス角(θ)を有する前記位相型位置検出用サーボパター
    ンが記録されていることを特徴とする請求項3記載のサ
    ーボシステム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7239472B2 (en) 2005-03-18 2007-07-03 Kabushiki Kaisha Toshiba Method and apparatus for writing data in a disk drive

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7239472B2 (en) 2005-03-18 2007-07-03 Kabushiki Kaisha Toshiba Method and apparatus for writing data in a disk drive
CN100409309C (zh) * 2005-03-18 2008-08-06 株式会社东芝 向盘驱动器写入数据的方法和设备

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