JP2001084004A - 機器最適運転支援方法および装置 - Google Patents

機器最適運転支援方法および装置

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JP2001084004A
JP2001084004A JP26090799A JP26090799A JP2001084004A JP 2001084004 A JP2001084004 A JP 2001084004A JP 26090799 A JP26090799 A JP 26090799A JP 26090799 A JP26090799 A JP 26090799A JP 2001084004 A JP2001084004 A JP 2001084004A
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unit
network
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cost
vector
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JP26090799A
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Naohiko Suzuki
直彦 鈴木
Takami Ueda
隆美 上田
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機器の最適運転についての支援を効率化出
来、機器の最適運転についての省力化、自動化を促進さ
せる機器最適運転支援方法および装置を得る。 【解決手段】 ネットワーク10eの接続情報より得ら
れるネットワーク情報からネットワーク特性行列を生成
し、機器10dの特性値と前記ネットワーク特性行列を
もとに、外部出力を前記各機器の運転量の関数で表した
バランス式、および前記各機器の運転量の関数で表した
コスト式を生成し、前記各機器からなる設備10に要求
される前記外部出力の予測値を設定し、前記バランス式
およびコスト式と前記外部出力の予測値をもとに、前記
コスト式の値が最小あるいは最大となる前記各機器の運
転量を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、入出力機能を持
つ複数の機器がネットワークを介し外部入力部と外部出
力部に接続された、例えばビルエネルギー設備、工場エ
ネルギー設備、地域冷暖房設備のような各種設備に対
し、需要予測手法から得られる目標出力に対する最小入
力コストでの各機器の運転計画を専門的な知識や操作を
必要とせずに算出できる機器最適運転支援方法および装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、機器最適運転計画は、入出力機能
を持つ複数の機器による外部入力ならびに外部出力を備
えたネットワークに対してある目標出力に対する最小入
力コストによる機器の運転計画を算出する手法としてと
らえることが出来、このような機器最適運転計画は混合
整数線形計画法(Mixed−Integer−Lin
ear Programming)によって算出され
る。機器の特性、機器の構成などの制約条件からの機器
最適運転計画評価式の立式は、機器最適運転計画につい
て精通した専門家のみが手作業で行なっており、機器の
特性による制約式、目標出力による制約式、機器間の接
続関係による制約式を組み合わせることによって最適運
転計画評価式を立式している。
【0003】図15は、従来の機器最適運転支援装置と
して特開平5−164377号公報に開示されたエネル
ギー設備運転支援システムであり、図において、201
は実負荷データに基づきエネルギー需要を予測する予測
部、202は各種熱源設備の機能および構成、各種エネ
ルギーコスト、評価関数を入力とし、運転費用低減を目
的とした熱源設備の最適組み合わせの導出およびその予
想運転コストの演算、ならびにその予想運転コストに占
める都市ガス量、電力量、水道量を演算する最適化計算
部、203は最適化計算部202での演算結果や需要量
予測部201での予測エネルギー需要量、キーボード2
04を介した指令を入力として各種処理を行う処理部で
ある。
【0004】次に、動作について説明する。現有の最適
化計算を経て導出された熱源設備の最適組み合わせ結果
には、各種エネルギー設備の使用頻度やバランス等が考
慮されていないため、この機器最適運転支援装置では、
各種エネルギー設備の使用頻度やバランス等を考慮し
て、任意のエネルギー設備についてその強制運転時間帯
および強制停止時間帯を設定あるいは変更すれば、これ
がエネルギー設備の最適組み合わせの導出に反映され、
また、各種エネルギー設備の使用頻度やバランス等を考
慮して、任意のエネルギー設備についてその優先順位を
設定あるいは変更すれば、これがエネルギー設備の最適
組み合わせの導出に反映される。
【0005】この結果、最適組み合わせの導出とオペレ
ータの運転ノウハウとが融合されることになり、運転コ
ストが最小となる新たな最適組み合わせを難なく、かつ
素早く見つけ出すことが可能になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の機器最適運転支
援装置は以上のように構成されているので、機器の最適
運転計画のための評価式は事前に立式したものを入力す
る必要があり、最適運転計画に精通した熟練者のみが行
うことが出来る作業であり、一連の作業が自動化されて
いないため機器構成ネットワークを評価するのにも時間
を要する課題があった。
【0007】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたものであり、機器の最適運転についての支
援を効率化出来、機器の最適運転についての省力化、自
動化を促進させる機器最適運転支援方法および装置を得
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る機器最適
運転支援方法は、機器の特性値およびネットワークの接
続情報を設定し、該設定から得られるネットワーク情報
からネットワーク特性行列を生成し、前記機器の特性値
と前記ネットワーク特性行列をもとに、前記外部出力を
前記各機器の運転量の関数で表したバランス式、および
前記各機器の運転量の関数で表したコスト式を生成し、
前記設備に要求される前記外部出力の予測値を設定し、
前記バランス式およびコスト式と前記外部出力の予測値
をもとに、前記コスト式の値が最小あるいは最大となる
前記各機器の運転量を決定し、該決定した前記機器の運
転量を表示するようにしたものである。
【0009】この発明に係る機器最適運転支援方法は、
機器の特性値・ネットワークの接続情報をマウスやキー
ボードなどの入力手段によってモデル化した形式で入力
を行い、機器構成情報を生成するとともに、前記機器に
ついてオブジェクト形式でデータベースに対し追加・変
更・削除が可能であり、前記機器構成および前記機器に
ついてのデータベースを表示するようにしたものであ
る。
【0010】この発明に係る機器最適運転支援方法は、
各機器の運転状態と停止状態に対応する変数と前記各機
器の運転量を要素とする運転量変数ベクトルを定義する
変数定義ステップと、前記運転量変数および出力変数な
どの相互関係を定義する係数行列を生成する係数行列生
成ステップと、外部出力の予測値と、前記各機器の運転
条件を設定する定数とからなる出力ベクトルを生成する
出力ベクトル生成ステップと、前記運転量変数のコスト
による重みを要素とするコストベクトルを生成するコス
トベクトル生成ステップとを経て、前記外部出力を前記
各機器の運転量の関数で表したバランス式、および前記
各機器の運転量の関数で表したコスト式を生成するよう
にしたものである。
【0011】この発明に係る機器最適運転支援装置は、
機器の特性値を設定する機器特性値設定部と、ネットワ
ークの接続情報を設定するネットワーク情報設定部と、
該ネットワーク情報設定部から得られるネットワーク情
報からネットワーク特性行列を生成するネットワーク特
性行列生成部と、前記機器特性値設定部から得られる機
器の特性値と前記ネットワーク特性行列生成部から得ら
れるネットワーク特性行列とをもとに、外部出力を各機
器の運転量の関数で表したバランス式、および前記各機
器の運転量の関数で表したコスト式を生成する評価式生
成部と、設備に要求される前記外部出力の予測値を設定
する予測設定部と、前記評価式生成部から得られるバラ
ンス式およびコスト式と、前記予測設定部から得られる
外部出力の予測値から、前記コスト式の値が最小あるい
は最大となる各機器の運転量を決定する運転計画部と、
該運転計画部で決定された機器の運転量を表示する運転
計画表示部と備えるようにしたものである。
【0012】この発明に係る機器最適運転支援装置は、
運転計画部で決定した各機器の運転量の設定値に従って
当該各機器の運転制御を行う運転制御部を備えるように
したものである。
【0013】この発明に係る機器最適運転支援装置は、
機器の特性値・ネットワークの接続情報を入力手段によ
ってモデル化した形式で入力を行い機器構成情報を生成
する機器構成生成部と、データベースに対し機器につい
てオブジェクト形式で追加・変更・削除可能な機器デー
タベース部と、前記機器構成生成部において生成した機
器構成および前記機器データベース部における機器につ
いてのデータベースを表示する表示部と備えるようにし
たものである。
【0014】この発明に係る機器最適運転支援装置は、
各機器の運転状態と停止状態に対応する変数と、前記各
機器の運転量を要素とする運転量変数ベクトルを定義す
る変数定義手段と、前記運転量変数および出力変数など
の相互関係を定義する係数行列を生成する係数行列生成
手段と、外部出力の予測値と、前記各機器の運転条件を
設定する定数とからなる出力ベクトルを生成する出力ベ
クトル生成手段と、前記運転量変数のコストによる重み
を要素とするコストベクトルを生成するコストベクトル
生成手段とを評価式生成部が備えるようにしたものであ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態に
ついて説明する。 実施の形態1.この実施の形態1の機器最適運転支援装
置では、入出力機能を持つ複数の機器がネットワークを
介して外部入力部と外部出力部に接続されている設備に
おいて、機器構成生成部により機器の特性値やネットワ
ーク接続情報をマウス、キーボードなどの入力装置によ
ってモデル化した形式で入力する。
【0016】そして、機器データベース部において機器
をオブジェクト形式で追加・変更・削除を行い、機器特
性値設定部で設定される機器の特性値、ネットワーク接
続情報設定部で設定されるネットワークの接続情報、お
よび予測値設定部において予測される前記設備に要求さ
れる外部入力の予測値から、評価式生成部において各機
器の運転の運転状態と停止状態に対応する変数と、各機
器の運転量を要素とする運転量変数ベクトルを定義する
変数定義手段と、運転量変数および出力変数などの変数
の相互関係を定義する係数行列を生成する係数行列生成
手段と、外部出力の予測値と各機器の運転条件を設定す
る定数とからなる出力ベクトルを生成する出力ベクトル
生成手段と、運転量変数のコストによる重みを要素とす
るコストベクトルを生成するコストベクトル生成手段な
どによって、設備の運転計画への予測値を満たし、かつ
外部入力のコストが最小あるいは最大となるような入力
変数の組合せを求めるための評価式を生成する。
【0017】さらに、前記生成した評価式から前記コス
トが最小あるいは最大となる各機器の運転量を求める。
そして、運転量表示部において求められた各機器の運転
量を表示し、運転制御部において設定された運転量に従
って各機器の制御を行うものである。ただし、この実施
の形態1では運転量を機器への入力量とした例で示す。
【0018】図1は、この実施の形態1の機器最適運転
支援装置の構成を示すブロック図であり、図において、
1は機器オブジェクトを格納する機器データベース部で
あり、入力装置11から機器オブジェクトの追加・変更
・削除が可能である。なお、前記機器オブジェクトとは
機器の特徴を示す値の集合を示す。
【0019】2は機器構成を入力装置11の操作によっ
て機器データベース部1から得られる機器オブジェクト
と入力装置11の操作によって得られるネットワークモ
ジュールから機器構成を生成する機器構成生成部であ
る。機器構成生成部2は機器オブジェクトリスト部2a
およびネットワークモジュールリスト部2bからなる。
【0020】3は機器データベースを表示する機器デー
タベース表示部(表示部)3a、機器構成を表示する機
器構成表示部(表示部)3bならびに運転計画を表示す
る運転計画表示部3cからなる画面表示装置である。こ
の画面表示装置3は、機器構成、機器データベース、運
転計画の変更に従いその画面を表示する。図4は、この
画面表示装置3の機器構成表示部3bおよび機器データ
ベース表示部3aによる画面表示例を示す。
【0021】図1に戻り、4は入力装置11からの操作
にもとづいて機器データベース部1ならびに機器構成生
成部2の機器の特性値の設定を行う機器特性値設定部で
ある。
【0022】5は機器構成生成部2の機器オブジェクト
リスト部2aとネットワークモジュールリスト部2bか
らネットワーク特性行列の生成を行うネットワーク特性
行列生成部である。
【0023】6はネットワーク特性行列生成部5のネッ
トワーク特性行列、機器構成生成部2の機器オブジェク
トの特性値、予測設定部9の予測値から評価式を生成す
る評価式生成部であり、変数定義手段6a、係数行列生
成手段6b、出力ベクトル生成手段6c、コストベクト
ル生成手段6dなどから構成されている。
【0024】7は評価式生成部6の評価式を利用して、
運転計画の演算を行う運転計画部である。8は運転計画
部7の運転計画にもとづいて、システム外部への制御信
号を送信して機器の最適運転制御を行う運転制御部であ
る。9は機器最適計画の対象日時の機器ネットワークの
出力需要量を予測する予測設定部である。
【0025】10は入出力機能を持つ複数の機器がネッ
トワークを介して外部入力部と外部出力部に接続されて
いる設備系(設備)の一例を示しており、この設備系1
0は、当該設備系の外部からの入力による外部入力部1
0a、設備機器部10b、設備系の外部への出力を行う
外部出力部10c、設備機器部10bを構成する機器に
よる機器部10d、機器の入出力、外部入力部10aお
よび外部出力部10cを相互に接続するネットワーク1
0eから構成され、また、設備機器部10bは当該設備
系を構成する機器部10dと、機器の入出力、外部入力
部10aおよび外部出力部10cを相互に接続するネッ
トワーク10eとから構成される。
【0026】11はデータを入力するためのマウスやキ
ーボードなどの入力装置である。12は入力装置11の
操作にもとづいて機器構成生成部2のネットワークモジ
ュールリスト部2bのネットワークモジュールに追加・
削除・変更を行うネットワーク情報設定部である。
【0027】次に、この実施の形態1の機器最適運転支
援装置の動作について説明する。先ず、事前に機器デー
タベース部1に機器特性値設定部4を通して特性値を入
力装置11のマウスやキーボードなどにより入力した機
器オブジェクトを登録しておく。機器データベース部1
は機器オブジェクトの追加・変更・削除が入力装置11
のキーボードやマウスなどを使用して容易に入力可能で
ある。次に、機器データベース1から機器オブジェクト
を選択し、機器構成生成部2に機器オブジェクトを入力
装置11のマウスやキーボードで配置する。また、機器
構成生成部2ではシステムに事前に組み込まれているノ
ード、出力のネットワークモジュールも入力装置11の
マウスで配置する。配置された機器は機器オブジェクト
リスト部2aで機器オブジェクトリストに追加される。
【0028】この機器、ノード、出力を入力装置11の
マウスによる操作によって線分で接続することにより、
ネットワーク情報設定部12においてネットワーク情報
を生成し、該生成したネットワーク情報に基づき機器構
成生成部2において機器構成を生成し、ネットワークモ
ジュールリスト部2bにネットワーク特性値を属性とし
て生成する。
【0029】また、機器データベース部1の機器データ
ベースと機器構成生成部2の機器構成は画面表示装置3
によってそれぞれ画面表示される。この場合、機器デー
タベース部1は機器データベース表示部3aに、機器構
成生成部2は機器構成表示部3bに対応し、機器データ
ベース部1は機器データベース表示部3aに、機器構成
は機器構成表示部3bに表示される。最適運転制御対象
設備系10の構成は、機器構成生成部2で生成される機
器構成と画面表示装置3によって表示される機器構成と
相互対応関係にある。
【0030】次に、ネットワーク情報設定部12で生成
されたネットワーク特性値はネットワーク特性行列生成
部5に送られ、ネットワーク特性行列を生成する。ま
た、予測値設定部9では、対象日時の需要量の予測値を
設定する。次に、機器構成生成部2で機器の特性値を属
性値として持つ選択された機器オブジェクト、ネットワ
ーク特性行列生成部5で生成されたネットワーク特性行
列ならびに予測値設定部9で設定された需要予測値は評
価式生成部6に送られ、運転計画のための評価式を生成
する。
【0031】次に、評価式生成部6で生成された運転計
画のための評価式は運転計画部7に送られ、機器の運転
計画が演算される。次に、運転計画部7で演算された機
器の運転計画は運転制御部8に送られる。運転制御部8
は送られた運転計画に基づいた制御信号をシステムが対
象とする設備系10に送信し、設備系10の各機器の最
適運転制御を実行する。
【0032】次に、機器データベース部1ならびに機器
構成生成部2の機器オブジェクトに必要な特性について
述べる。前記機器オブジェクトは、特性値として機器の
番号、機器特性の入力に対する出力の傾き、機器の最小
入力値ならびに最大入力値、機器への外部入力の有無、
入力の単位当たりコストを備える。機器構成生成部2の
ネットワークモジュールの構成モジュールは、線分、ノ
ード、出力である。線分モジュールは出力側オブジェク
トの種類ならびに番号、入力側オブジェクトの種類およ
び番号を持つ。種類とは機器、ノードまたは出力の何れ
かを示す。ノードモジュールはモジュール番号を持って
いる。出力モジュールはモジュール番号を持っている。
【0033】次に、ネットワーク特性行列生成部5での
ネットワーク特性行列生成について述べる。ネットワー
ク特性行列は、機器構成生成部2の機器オブジェクトリ
スト部2aの機器オブジェクトリストならびにネットワ
ークモジュールリスト部2bのネットワークモジュール
リストから生成される。
【0034】ネットワーク特性行列は以下の4つのベク
トルの合成である。この4つのベクトルの要素番号は機
器オブジェクトリストの機器オブジェクトの番号と対応
している。第一のベクトルの要素は機器への外部入力の
有無であり、“1”または“0”で表される。第二のベ
クトルの要素は機器の出力がつながっているノード番号
を示す。ただし、ノード以外とつながっている場合は
“0”となる。第三のベクトルの要素は機器の入力がつ
ながっているノード番号を示す。ただし、ノードとつな
がっていない場合は“0”となる。第四のベクトルの要
素は機器とつながっている出力の番号を示し、機器と出
力がつながっていない場合は“0”となる。これら4つ
のベクトルを行列としてまとめたものの一例が図11で
ある.図11のネットワーク特性行列は、機器A,B,
C,D,EとノードN1と出力Out1からなる図12
に示す機器構成のネットワーク特性行列となっている。
また、特性行列以外にネットワークの特性としてネット
ワークの直列度を有する。このネットワークの直列度と
は、外部入力部から外部出力部に至るすべての初等的経
路の含まれる機器の個数の最大値のことである。
【0035】次に、設備系が有する機器の接続関係およ
び機器の特性値による各バランス式について述べる。 運転計画のための評価式
【数1】 は、この各バランス式の集合として表される。その基本
である機器の入出力バランス式は次のような線形式で表
される。
【0036】
【数2】
【0037】前式(2)の各変数の内容は次のようであ
る。ただし ui : 機器iの入力,xi :機器iの出
力,δi : 機器iのスイッチ(δi ={0,1}),a
i :ui の係数,b i :δi の係数,i: 機器の番号
である。先ず最初に各バランス式に用いた2つの基本的
手法について述べる。一つ目の手法は区分線形近似法で
ある。一般に非線形多変量最適化計画問題は解くのが困
難である。機器の入出力特性は必ずしも線形式で表すこ
とが出来るわけではない。そこで非線形の関数を複数の
区分の線形関数に分割して近似する手法を導入する。図
5は、この区分線形近似法を用いて非線形の関数を複数
の区分の線形関数に分割して近似する説明図であり、具
体的には次に示す式(3)によって表される。
【0038】
【数3】
【0039】二つ目の手法は時間遅れ機器モデルであ
る。実際の機器では起動時からの機器の特性は時間に対
して必ずしも一定ではなく、起動時から徐々に特性は変
化し、しばらくすると機器の特性は定常化する。この機
器特性の時間変化を取り込んだモデルが次に示す式
(4)である。
【0040】
【数4】
【0041】前式(4)を差分式に変換すると次に示す
式(5)となる。なお、図6は時間遅れ機器モデルを示
す特性図である。
【0042】
【数5】
【0043】次に、機器の入出力バランス式および前記
2つの手法を使用した運転計画のための評価式の基本要
素となる6つの各バランス式について述べる。第一のバ
ランス式は各機器のバランス式であり、次に示す式
(6)となる。
【0044】
【数6】 ここで、uij:機器iへの入力, δij:機器iのスイ
ッチ,xij:機器iの出力,i:機器の番号,j:区分
の番号である。
【0045】第二のバランス式は外部出力とそれに直接
接続する機器の出力の和によるバランス式であり、次に
示す式(7)となる。
【0046】
【数7】 ここで、Qq:システム全体の外部出力q,p:出力q
に入力している機器である。
【0047】第三のバランス式は、ノードを介して接続
されている機器のバランス式であり、次に示す式(8)
となる。
【0048】
【数8】 ここで、ki:ノードkに入力している機器の番号,k
j:ノードkから入力している機器の番号である。
【0049】第四のバランス式は機器の立ち上がり特性
を考慮した時間遅れ構築モデルによるバランス式であ
り、次に示す式(9)となる。
【0050】
【数9】 ここで、xi (t+1):時間t+1の機器iの出力,
i (t):時間tの機器iの出力,T/τ:機器iの
立ち上がり特性を示す値である。
【0051】第五のバランス式は機器の入力の最大値・
最小値のバランス式であり、次に示す式(10)とな
る。
【0052】
【数10】
【0053】第六のバランス式は区分線形近似モデルに
よるバランス式であり、次に示す式(11)となる。
【0054】
【数11】
【0055】次に、評価式作成部6において、要素とな
る6つのバランス式から次の式(12)で示す最適運転
計画評価式を作成する手法について述べる。
【0056】
【数12】
【0057】評価式生成部6は、入力変数ベクトルxを
定義する変数定義手段6aによる変数定義ステップ、係
数行列Aを生成する係数行列生成手段6bによる係数行
列生成ステップ、出力ベクトルbを生成する出力ベクト
ル生成手段6cによる出力ベクトル生成ステップ、コス
トベクトルcを生成するコストベクトル生成手段6dに
よるコストベクトル生成ステップの4ステップからな
る。
【0058】先ず、変数定義手段6aによる前記入力変
数ベクトルxを定義する変数定義ステップから説明す
る。この変数定義ステップのフローチャートは図2に示
される。入力変数ベクトルの構成の一例は図8に示され
ている。最初に各機器の入力変数、出力変数およびスイ
ッチ変数を取り出す。前記区分線形近似法による区分を
機器の入出力バランス式が有しているときには全区分を
取り出す(ステップST1)。
【0059】そこで、ある入力変数をuj (jは区
分)、機器構成の外部入力部から外部出力部までの初等
的経路の持つ機器の最大値をZとしたとき、時間遅れ機
器モデルを導入するために、uj (t), uj (t+
1),……uj (t+Z−1)までを入力変数ベクトル
xの要素とする(ステップST2)。
【0060】また、ある出力変数をxj (jは区分)、
機器構成の外部入力部から外部出力部までの初等的経路
の持つ機器の最大値をZとしたとき、xj (t),xj
(t+1),……xj (t+Z)までを入力変数ベクト
ルxの要素とする(ステップST3)。
【0061】また、あるスイッチ変数をδj (jは区
分)、機器構成の外部入力部から外部出力部までの初等
的経路の持つ機器の最大値をZとしたとき、δ
j (t),δj(t+1),……δj (t+Z−1)ま
でを入力変数ベクトルxの要素とする(ステップST
4)。
【0062】前記機器の入力変数、出力変数ならびにス
イッチ変数から入力ベクトルxの要素を決定する作業を
すべての機器の入力変数・出力変数・スイッチ変数に対
して繰り返すことにより、入力変数ベクトルxの要素を
決定する(ステップST5)。
【0063】次に、係数行列生成手段6bによる前記係
数行列Aを生成する係数行列生成ステップについて説明
する。この係数行列生成ステップに関するフローチャー
トは図3に示される。係数行列Aの構成の一例は図7に
示される。なお、係数行列生成ステップに入る前の係数
行列Aは要素がすべて0の零行列とする。
【0064】先ず、ネットワーク特性行列Nの外部出力
と機器との接続関係を示す第4ベクトルを参照し、ある
外部出力と接続している機器を検索し、その外部出力と
接続している機器があれば、その機器の出力変数をxj
(jは区分)とすると、入力変数ベクトルxのxj (t
+1)の係数が1になるように係数行列Aに代入する。
この外部出力の接続関係による係数行列Aへの代入を各
機器に対し係数行列Aの同じ行において繰り返す。
【0065】次に別の行に移動しながら、機器構成の外
部入力部から外部出力部までの初等的経路の持つ機器の
最大値をZとしたとき、この代入操作を出力変数の時間
変数t+2,t+3,……t+Zに対して行う。これら
一連のネットワーク特性行列の第4ベクトルを参照し係
数行列Aに代入する作業を、代入行を別の行に移動しな
がら各外部出力に対して行う(ステップST10,ステ
ップST11,ステップST12)。
【0066】次に、前記ネットワーク特性行列の第2ベ
クトルおよび第3ベクトルを参照し、あるノードと直接
接続している機器を検索し、そのノードに直接入力して
いる機器があれば、その機器の出力変数をxj (jは区
分)とすると入力変数ベクトルxのxj (t)の係数が1
になるように係数行列Aに代入する。またそのノードか
ら直接出力している機器があれば、その機器の出力変数
をuj (jは区分)とすると、入力変数ベクトルxのu
j (t)の係数が−1になるように係数行列Aに代入す
る。このノードとの接続関係による係数行列Aへの代入
を各機器に対し係数行列Aの同じ行において繰り返す。
【0067】次に、別の行に移動しながら、機器構成の
外部入力部から外部出力部までの初等的経路の持つ機器
の最大値をZとしたとき、この代入操作を出力変数およ
び入力変数の時間変数t+1,t+2,t+3……t+
Z−1に対して行う。これら一連のネットワーク特性行
列の第2ベクトルおよび第3ベクトルを参照し、係数行
列Aに代入する作業を、代入行を別の行に移動しながら
各外部出力に対して行う(ステップST13,ステップ
ST14,ステップST15,ステップST16,ステ
ップST17)。
【0068】次に、ある機器をi、入出力バランス式の
区分線形法による区分をj、出力変数をxij(t)、入
力変数をuij(t)、入力変数の係数をaij、機器のス
イッチをδij(t)、スイッチの係数をbij、前記機器
立ち上がり遅れモデルによる機器の立ち上がり遅れ定数
をτ、サンプリングタイムをΤとしたとき、入力変数ベ
クトルxのuij (t)の係数が
【数13】 入力変数ベクトルxのδij (t)の係数が
【数14】 入力変数ベクトルxのxij(t)の係数が
【数15】 入力変数ベクトルxのxij(t+1)の係数が−1にな
るように係数行列Aに代入する。aij,bij,τ,Τの
各値は機器構成生成部から送られる機器の特性値であ
る。この作業を係数行列Aの代入行を別の行に移動しな
がら、各機器、各区分に対して繰り返す。そして、uij
(t),δij(t),xij(t),xij(t+1)の組
み合わせををuij(t+1),δij(t+1),x
ij(t+1),xij(t+2)という組み合せに変更
し、同様に入力変数ベクトルxの要素の係数になるよう
に代入行を別の行に移動しながら、係数行列Aに代入す
る。機器構成の外部入力部から外部出力部までの初等的
経路の持つ機器の最大値をZとしたとき、この代入操作
をuij(t+Z−1),δij(t+Z−1),xij(t
+Z−1),xij(t+Z)の組み合せまで行う。
【0069】次に、ある機器iのある区分jの入力変数
をuij(t),その入力変数の最大値を次に示す式(1
6)としたとき、
【数16】 入力変数ベクトルxの要素uij(t)の係数が−1、δ
ij(t)の係数が前記式(16)になるように係数行列
Aに代入する。この作業を係数行列Aへの代入行を別の
行に移動しながら、各機器・各区分に対して繰り返す。
そして、uij(t),δij(t)の組み合せをuij(t
+1),δij(t+1)の組み合せに変更し、同様に入
力変数ベクトルxの要素の係数になるように代入行を別
の行に移動しながら係数行列Aに代入する。機器構成の
外部入力部から外部出力部までの初等的経路の持つ機器
の最大値をZとしたとき、この代入操作をuij(t+Z
−1),δij(t+Z−1)の組み合せまで行う。
【0070】次に、ある機器iのある区分jの入力変数
をuij(t)、その入力変数の最小値を
【数17】 としたとき,入力変数ベクトルxの要素uij(t)の係
数が1、δij(t)の係数が前記式(17)になるよう
に係数行列Aに代入する。この作業を係数行列Aへの代
入行を別の行に移動しながら各機器・各区分に対して繰
り返す。そして、uij(t),δij(t)の組み合せを
ij(t+1),δij(t+1)の組み合せに変更し、
同様に入力変数ベクトルxの要素の係数になるように代
入行を別の行に移動しながら係数行列Aに代入する。機
器構成の外部入力部から外部出力部までの初等的経路の
持つ機器の最大値をZとしたとき、この代入操作をuij
(t+Z−1),δij(t+Z−1)の組み合せまで行
う。
【0071】次に、ある機器iのある区分jのスイッチ
変数をδij(t)としたとき、入力変数ベクトルxの要
素δij(t)の係数が1になるように係数行列Aに代入
する。この作業を同じ代入行においてある機器iの全区
分に対して行う。次に、別の行に代入行を移動して入力
変数ベクトルxの要素である別の機器の全区分のスイッ
チ変数の係数が1になるように係数行列Aに代入する。
この入力変数ベクトルxの要素である機器iの全区分の
スイッチ変数の係数が1になるように係数行列Aに代入
する作業を、機器ごとに代入行を別の行に移動させなが
ら、すべての機器に対して行う(ステップST18,ス
テップST19,ステップST20,ステップST2
1,ステップST22,ステップST23)。
【0072】次に、出力ベクトル生成手段6cによる出
力ベクトルbを生成する出力ベクトル生成ステップにつ
いて説明する。出力ベクトルbの構成の一例が図9に示
されている。出力ベクトル生成ステップへ入る前の出力
ベクトルbはすべての要素が0である零ベクトルであ
る。先ず、係数行列Aを生成する係数行列生成ステップ
で述べた外部出力と機器との接続情報で代入した係数行
列Aの行と対応するように、予測値設定部9から供給さ
れる外部出力の値を出力ベクトルbの要素として代入す
る。次に、前記係数行列生成ステップで述べたある機器
の全区分のスイッチ変数の係数が1になるように係数行
列Aに代入した行に対応するように、1を出力ベクトル
bの要素として代入する。
【0073】次に、コストベクトル生成手段6dによる
コストベクトルcを生成するコストベクトル生成ステッ
プについて説明する。コストベクトルcの構成の一例が
図10に示されている。コストベクトル生成ステップに
入る前のコストベクトルcは、すべての要素が0である
零ベクトルである。
【0074】先ず、ネットワーク特性行列の第1ベクト
ルを参照し、外部から直接入力がある機器を検索し、外
部から直接入力がある機器に対し、入力変数ベクトルx
の要素である入力変数すべての係数が機器構成生成部2
から送られる単位あたりのコストになるようにコストベ
クトルcに代入する。
【0075】機器最適運転計画演算部7では、混合整数
線形計画法(Mixed−Integer Linea
r Programming,参考文献:コージェネレ
ーションの最適計画,産業図書(1990))によって
機器最適運転計画が演算される。
【0076】図13は、この実施の形態1の機器最適運
転支援方法の構成を示すブロック図であり、図において
4sは機器の特性値を設定する機器特性値設定ステッ
プ、12sはネットワークの接続情報を設定するネット
ワーク情報設定ステップ、5sはネットワーク情報設定
ステップ12sから得られるネットワーク情報から、ネ
ットワーク特性行列を生成するネットワーク特性行列生
成ステップ、6sは機器特性値設定ステップ4sから得
られた機器特性値と、ネットワーク特性行列生成ステッ
プ5sから得られたネットワーク特性行列から、外部出
力を各機器の運転量の関数で表したバランス式、および
各機器の運転量の関数で表したコスト式を生成する評価
式生成ステップ、9sは設備に要求される前記外部出力
の予測値を設定する予測設定ステップ、7sは評価式生
成ステップ6sから得られるバランス式およびコスト式
と、前記予測設定ステップ9sから得られる外部出力の
予測値から、前記コスト式の値が最小あるいは最大とな
る各機器の運転量を決定する運転計画ステップ、31s
は運転計画ステップで決定された機器の運転量を表示す
る運転量表示ステップである。
【0077】また、図14は、この実施の形態1の機器
最適運転支援方法における機器特性値設定処理、および
ネットワーク情報設定処理の構成を示すブロック図であ
り、図14において図13と同一または相当の部分につ
いては同一の符号を付して説明を省略する。図において
1sは機器についてオブジェクト形式でデータベースに
対し追加・変更・削除を行うことを可能にする機器デー
タベースステップ、2sは機器の特性値・ネットワーク
の接続情報をマウスやキーボードなどの入力装置によっ
てモデル化した形式で入力を行う機器構成生成ステッ
プ、32sは機器構成ならびに機器データベースを表示
する画面表示ステップである。
【0078】そして、評価式生成ステップ6sは、各機
器の運転の運転状態と停止状態に対応する変数と各機器
の運転量を要素とする運転量変数ベクトルを定義する変
数定義ステップと、運転量変数および出力変数などの相
互関係を定義する係数行列を生成する係数行列生成ステ
ップと、外部出力の予測値と、各機器の運転条件を設定
する定数とからなる出力ベクトルを生成する出力ベクト
ル生成ステップと、運転量変数のコストによる重みを要
素とするコストベクトルを生成するコストベクトル生成
ステップとを備えている。
【0079】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、機器の運転計画を求めるための評価式が、前記機器
の特性値を備えた機器のモデル、機器構成の接続情報お
よび外部出力の予測値から専門的な知識や操作を必要と
せずに算出できるなど、機器の最適運転についての支援
を効率化できる機器最適運転支援方法および装置が得ら
れる効果がある.
【0080】また、機器のモデル、機器構成の接続情報
および外部出力の予測値から機器の最適運転制御が専門
的な知識や操作を必要とせずに可能になる機器最適運転
支援方法および装置が得られる効果がある。
【0081】また、機器のモデル作成と管理、機器構成
の作成と管理が容易になり、機器のモデルおよび機器構
成から機器の運転計画を作成して機器の運転制御を行う
一連の作業が専門的な知識や操作を必要とせずに可能と
なる機器最適運転支援方法および装置が得られる効果が
ある。
【0082】また、機器のモデルおよび機器構成の接続
情報から機器の運転計画を求めるための評価式が、専門
的な知識や操作を必要とせずにマウスならびにキーボー
ドなどからの容易な入力操作によって生成できる機器最
適運転支援方法および装置が得られる効果がある。
【0083】また、機器のモデルおよび機器構成の接続
情報から機器の運転計画を求めるための評価式を生成
し、該生成した評価式にもとづいて運転計画を演算し、
該演算した運転計画にもとづいて機器の最適運転制御を
行うなどの一連の作業が、専門的な知識や操作を必要と
せずにマウスやキーボードなどからの容易な入力操作に
よって可能となる機器最適運転支援方法および装置が得
られる効果がある。
【0084】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、機器
の特性値およびネットワークの接続情報を設定し、該設
定から得られるネットワーク情報からネットワーク特性
行列を生成し、前記機器の特性値と前記ネットワーク特
性行列をもとに、前記外部出力を前記各機器の運転量の
関数で表したバランス式、および前記各機器の運転量の
関数で表したコスト式を生成し、前記設備に要求される
前記外部出力の予測値を設定し、前記バランス式および
コスト式と前記外部出力の予測値をもとに、前記コスト
式の値が最小あるいは最大となる前記各機器の運転量を
決定するようにしたので、前記機器の特性値および前記
機器のネットワーク構成から機器最適運転計画のための
評価式を生成し、得られた評価式を使用して目標出力に
対して最小コストとなるような運転計画を求めることが
出来るなど、前記機器の運転計画を求めるための評価式
を専門的な知識や操作を必要とせずに算出出来、機器の
最適運転についての支援を効率化出来、前記機器の最適
運転についての省力化、自動化を促進出来る効果があ
る。
【0085】この発明によれば、機器の特性値・ネット
ワークの接続情報をマウスやキーボードなどの入力手段
によってモデル化した形式で入力を行い、機器構成情報
を生成するとともに、前記機器についてオブジェクト形
式でデータベースに対し追加・変更・削除が可能なよう
にしたので、機器のモデル作成および管理、機器構成の
作成および管理が容易になり、機器のモデルおよび機器
構成から機器の運転計画を作成して機器の運転制御を行
う一連の作業が専門的な知識や操作を必要とせずに可能
となり、機器の最適運転についての支援を効率化出来る
効果がある。
【0086】この発明によれば、各機器の運転状態と停
止状態に対応する変数と前記各機器の運転量を要素とす
る運転量変数ベクトルを定義する変数定義ステップと、
前記運転量変数および出力変数などの相互関係を定義す
る係数行列を生成する係数行列生成ステップと、外部出
力の予測値と、前記各機器の運転条件を設定する定数と
からなる出力ベクトルを生成する出力ベクトル生成ステ
ップと、前記運転量変数のコストによる重みを要素とす
るコストベクトルを生成するコストベクトル生成ステッ
プとを経て、前記外部出力を前記各機器の運転量の関数
で表したバランス式、および前記各機器の運転量の関数
で表したコスト式を生成するようにしたので、機器の運
転計画を求めるための評価式を専門的な知識や操作を必
要とせずに生成でき、機器の最適運転についての支援を
効率化出来、前記機器の最適運転についての省力化、自
動化を促進出来る効果がある。
【0087】この発明によれば、機器の特性値を設定す
る機器特性値設定部と、ネットワークの接続情報を設定
するネットワーク情報設定部と、該ネットワーク情報設
定部から得られるネットワーク情報からネットワーク特
性行列を生成するネットワーク特性行列生成部と、前記
機器特性値設定部から得られる機器の特性値と前記ネッ
トワーク特性行列生成部から得られるネットワーク特性
行列とをもとに、外部出力を各機器の運転量の関数で表
したバランス式、および前記各機器の運転量の関数で表
したコスト式を生成する評価式生成部と、設備に要求さ
れる前記外部出力の予測値を設定する予測設定部と、前
記評価式生成部から得られるバランス式およびコスト式
と、前記予測設定部から得られる外部出力の予測値か
ら、前記コスト式の値が最小あるいは最大となる各機器
の運転量を決定する運転計画部と、該運転計画部で決定
された機器の運転量を表示する運転計画表示部と備える
ように構成したので、前記機器の特性値および前記機器
のネットワーク構成から機器最適運転計画のための評価
式を生成し、得られた評価式を使用して目標出力に対し
て最小コストとなるような運転計画を求めることが出来
るなど、前記機器の運転計画を求めるための評価式を専
門的な知識や操作を必要とせずに算出出来、機器の最適
運転についての支援を効率化出来、前記機器の最適運転
についての省力化、自動化を促進出来る効果がある。
【0088】この発明によれば、運転計画部で決定した
各機器の運転量の設定値に従って当該各機器の運転制御
を行う運転制御部を備えるように構成したので、前記機
器の運転制御が、機器の特性値、機器構成の接続情報お
よび外部出力の予測値から専門的な知識や操作を必要と
せずに可能となり、機器の最適運転についての支援を効
率化出来、前記機器の最適運転についての省力化、自動
化を促進出来る効果がある。
【0089】この発明によれば、機器の特性値・ネット
ワークの接続情報を入力手段によってモデル化した形式
で入力を行い機器構成情報を生成する機器構成生成部
と、データベースに対し機器についてオブジェクト形式
で追加・変更・削除可能な機器データベース部と、前記
機器構成生成部において生成した機器構成および前記機
器データベース部における機器についてのデータベース
を表示する表示部と備えるように構成したので、前記機
器のモデル作成や管理、機器構成の作成や管理が容易に
なり、前記機器のモデルおよび前記機器構成から機器の
運転計画を作成して機器の運転制御を行う一連の作業が
専門的な知識や操作を必要とせずに可能となり、機器の
最適運転についての支援を効率化出来、前記機器の最適
運転についての省力化、自動化を促進出来る効果があ
る。
【0090】この発明によれば、各機器の運転状態と停
止状態に対応する変数と、前記各機器の運転量を要素と
する運転量変数ベクトルを定義する変数定義手段と、前
記運転量変数および出力変数などの相互関係を定義する
係数行列を生成する係数行列生成手段と、外部出力の予
測値と、前記各機器の運転条件を設定する定数とからな
る出力ベクトルを生成する出力ベクトル生成手段と、前
記運転量変数のコストによる重みを要素とするコストベ
クトルを生成するコストベクトル生成手段とを評価式生
成部が備えるように構成したので、機器のモデルおよび
機器構成の接続情報から機器の運転計画を求めるための
評価式を生成し、該生成した評価式にもとづいて運転計
画を求めるなどの一連の作業が専門的な知識や操作を必
要とせずに可能となり、機器の最適運転についての支援
を効率化出来、前記機器の最適運転についての省力化、
自動化を促進出来る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1の機器最適運転支援
装置の構成を示すブロック図である.
【図2】 この発明の実施の形態1の機器最適運転支援
装置における評価式生成部の変数定義手段の動作を示す
フローチャートである.
【図3】 この発明の実施の形態1の機器最適運転支援
装置における評価式生成部の係数行列生成手段の動作を
示すフローチャートである。
【図4】 この発明の実施の形態1の機器最適運転支援
装置における画面表示装置の機器構成表示部および機器
データベース表示部による画面表示例である。
【図5】 この発明の実施の形態1の機器最適運転支援
装置に適用する区分線形近似法の説明図である。
【図6】 この発明の実施の形態1の機器最適運転支援
装置に適用する時間遅れ機器モデルを示す特性図であ
る。
【図7】 この発明の実施の形態1の機器最適運転支援
装置における評価式生成部の係数行列生成手段による係
数行列Aの構成の一例を示す。
【図8】 この発明の実施の形態1の機器最適運転支援
装置における評価式生成部の変数定義手段による入力変
数ベクトルの一例を示す。
【図9】 この発明の実施の形態1の機器最適運転支援
装置における評価式生成部の出力ベクトル生成手段によ
る出力ベクトルbの構成の一例を示す。
【図10】 この発明の実施の形態1の機器最適運転支
援装置における評価式生成部のコストベクトル生成手段
によるコストベクトルcの構成の一例を示す。
【図11】 この発明の実施の形態1の機器最適運転支
援装置におけるネットワーク特性行列を示す。
【図12】 この発明の実施の形態1の機器最適運転支
援装置におけるネットワーク特性行列に対応する機器構
成を示すブロック図である。
【図13】 この発明の実施の形態1の機器最適運転支
援方法の構成を示すブロック図である。
【図14】 この実施の形態1の機器最適運転支援方法
における機器特性値設定処理、およびネットワーク情報
設定処理の構成を示すブロック図である。
【図15】 従来の機器最適運転支援装置として特開平
5−164377号公報に開示されたエネルギー設備運
転支援システムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 機器データベース部、2 機器構成生成部、3a
機器データベース表示部(表示部)、3b 機器構成表
示部(表示部)、3c 運転計画表示部、4機器特性値
設定部、5 ネットワーク特性行列生成部、6 評価式
生成部、6a変数定義手段(変数定義ステップ)、6b
係数行列生成手段(係数行列生成ステップ)、6c
出力ベクトル生成手段(出力ベクトル生成ステップ)、
6dコストベクトル生成手段(コストベクトル生成ステ
ップ)、7 運転計画部、8 運転制御部、9 予測設
定部、10 設備系(設備)、10a 外部入力部、1
0d 機器、10c 外部出力部、10e ネットワー
ク、11 入力装置(入力手段)、12 ネットワーク
情報設定部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H004 GA36 GB01 JA03 JA21 KA31 KC02 KC06 KC12 KC23 KC28 LA12 LA15 MA36 MA49 MA52 5H215 AA01 BB01 BB09 CC05 CX01 9A001 GZ07 JJ61

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワークを介して外部入力と外部出
    力に接続されている複数の機器を有した設備の目標出力
    に対する最小入力コストによる最適運転について支援す
    る機器最適運転支援方法において、 前記機器の特性値および前記ネットワークの接続情報を
    設定し、該設定から得られるネットワーク情報からネッ
    トワーク特性行列を生成し、前記機器の特性値と前記ネ
    ットワーク特性行列をもとに、前記外部出力を前記各機
    器の運転量の関数で表したバランス式、および前記各機
    器の運転量の関数で表したコスト式を生成し、前記設備
    に要求される前記外部出力の予測値を設定し、前記バラ
    ンス式およびコスト式と前記外部出力の予測値をもと
    に、前記コスト式の値が最小あるいは最大となる前記各
    機器の運転量を決定し、該決定した前記機器の運転量を
    表示することを特徴とする機器最適運転支援方法。
  2. 【請求項2】 機器の特性値・ネットワークの接続情報
    をマウスやキーボードなどの入力手段によってモデル化
    した形式で入力を行い、機器構成情報を生成するととも
    に、前記機器についてオブジェクト形式でデータベース
    に対し追加・変更・削除が可能であり、前記機器構成お
    よび前記機器についてのデータベースを表示することを
    特徴とする請求項1記載の機器最適運転支援方法。
  3. 【請求項3】 前記機器の特性値と前記ネットワーク特
    性行列をもとに、 各機器の運転状態と停止状態に対応する変数と前記各機
    器の運転量を要素とする運転量変数ベクトルを定義する
    変数定義ステップと、前記運転量変数および出力変数な
    どの相互関係を定義する係数行列を生成する係数行列生
    成ステップと、 外部出力の予測値と、前記各機器の運転条件を設定する
    定数とからなる出力ベクトルを生成する出力ベクトル生
    成ステップと、前記運転量変数のコストによる重みを要
    素とするコストベクトルを生成するコストベクトル生成
    ステップとを経て、前記外部出力を前記各機器の運転量
    の関数で表したバランス式、および前記各機器の運転量
    の関数で表したコスト式を生成することを特徴とする請
    求項1または請求項2記載の機器最適運転支援方法。
  4. 【請求項4】 ネットワークを介して外部入力と外部出
    力に接続されている複数の機器を有した設備の目標出力
    に対する最小入力コストによる最適運転について支援を
    行う機器最適運転支援装置において、 前記機器の特性値を設定する機器特性値設定部と、 前記ネットワークの接続情報を設定するネットワーク情
    報設定部と、 該ネットワーク情報設定部から得られるネットワーク情
    報からネットワーク特性行列を生成するネットワーク特
    性行列生成部と、 前記機器特性値設定部から得られる機器の特性値と前記
    ネットワーク特性行列生成部から得られるネットワーク
    特性行列とをもとに、前記外部出力を各機器の運転量の
    関数で表したバランス式、および前記各機器の運転量の
    関数で表したコスト式を生成する評価式生成部と、 前記設備に要求される前記外部出力の予測値を設定する
    予測設定部と、 前記評価式生成部から得られるバランス式およびコスト
    式と、前記予測設定部から得られる外部出力の予測値か
    ら、前記コスト式の値が最小あるいは最大となる各機器
    の運転量を決定する運転計画部と、 該運転計画部で決定された機器の運転量を表示する運転
    計画表示部とを備えたことを特徴とする機器最適運転支
    援装置。
  5. 【請求項5】 運転計画部で決定した各機器の運転量の
    設定値に従って当該各機器の運転制御を行う運転制御部
    を備えたことを特徴とする請求項4項記載の機器最適運
    転支援装置。
  6. 【請求項6】 機器の特性値・ネットワークの接続情報
    を入力手段によってモデル化した形式で入力を行い機器
    構成情報を生成する機器構成生成部と、 データベースに対し機器についてオブジェクト形式で追
    加・変更・削除可能な機器データベース部と、 前記機器構成生成部において生成した機器構成および前
    記機器データベース部における機器についてのデータベ
    ースを表示する表示部と、 を備えたことを特徴とする請求項4または請求項5記載
    の機器最適運転支援装置。
  7. 【請求項7】 評価式生成部は、 各機器の運転状態と停止状態に対応する変数と、前記各
    機器の運転量を要素とする運転量変数ベクトルを定義す
    る変数定義手段と、 前記運転量変数および出力変数などの相互関係を定義す
    る係数行列を生成する係数行列生成手段と、 外部出力の予測値と、前記各機器の運転条件を設定する
    定数とからなる出力ベクトルを生成する出力ベクトル生
    成手段と、 前記運転量変数のコストによる重みを要素とするコスト
    ベクトルを生成するコストベクトル生成手段と、 を備えたことを特徴とする請求項4から請求項6のうち
    のいずれか1項記載の機器最適運転支援装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003216205A (ja) * 2002-01-18 2003-07-31 Toshiba Corp プラント運用制御装置

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JP2003216205A (ja) * 2002-01-18 2003-07-31 Toshiba Corp プラント運用制御装置

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