JP2001083456A - 立体表示装置 - Google Patents

立体表示装置

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JP2001083456A
JP2001083456A JP25566899A JP25566899A JP2001083456A JP 2001083456 A JP2001083456 A JP 2001083456A JP 25566899 A JP25566899 A JP 25566899A JP 25566899 A JP25566899 A JP 25566899A JP 2001083456 A JP2001083456 A JP 2001083456A
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Hiroyasu Nose
博康 能瀬
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Mixed Reality Systems Laboratory Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 3次元表示と2次元表示の切り替え及び双方
の混在表示を良好に行うことができる立体表示装置を得
ること。 【解決手段】 右眼用と左眼用の視差画像をストライプ
状に分割した左右のストライプ画像を複数個、交互に表
示画素部に表示する表示パネルと,該表示パネルの表示
画素部に対して観察者の左眼と右眼の各々に指向性を有
する照明光からなるライン状の照明領域を形成する照明
手段と,該表示パネルに立体画像表示をするときは左眼
と右眼の1ラインの照明領域に対応する表示画素部には
それぞれ対応する左眼と右眼用の複数のストライプ画像
を表示し,該表示画素部に2次元画像表示をするときは
1ラインの照明領域に存在する表示画素部の半分と隣接
する1ラインの照明領域に存在する表示画素部の半分に
は同一の2次元画像を表示する表示手段とを有するこ
と。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は立体表示装置に関
し、例えばテレビ,コンピュータモニタ,ゲームマシン
などにおいて立体表示(3次元画像表示)と2次元表示
(2次元画像表示)の両方を切り替えて又は混在させて
表示することができる立体表示装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より,めがねなしで立体視が可能な
立体表示方式として多く用いられているのに,パララッ
クスバリア方式やレンチキュラーレンズ方式がある。こ
のようなめがねなしの立体表示装置で,立体表示と2次
元表示の状態を切り替え表示する方式が例えば特開平5
−107500号公報に,また画面の中で領域を分けて
立体表示と2次元表示を混在表示する方式が特開平09
−102969号公報に開示されている。これらの方式
はパララックスバリアを液晶ディスプレイとバックライ
トの間に配置して、混在表示するパララックスバリア方
式を用いている。
【0003】図15はこの方式の水平断面図である。図
15において,1は液晶ディスプレイの表示画素部であ
り、簡略的に示している。2はバックライトである。3
は図示せぬガラス基板上に遮光膜をパターニングして形
成されたパララックスバリアで,紙面に対して垂直方向
に伸びた縦ストライプ状の開口4が複数個,一定周期で
形成されている。5は透明または拡散の状態を切り替え
られる拡散パネルで,高分子液晶を透明電極つきの透明
フィルムで挟んだ構成で,交流電界をかけると透明状態
になり,電界をかけないときは拡散状態になる特性を持
っている。図15は拡散パネル5が透明状態の時で,立
体表示の状態を示している。
【0004】表示画素部1にはパララックスバリア3の
開口に対応して,縦ストライプ状に左眼用画像Lと右眼
用画像Rを交互に表示してある。最適観察距離にいる観
察者の左眼ELは,パララックスバリア3の開口4と左
眼を結ぶ光線束6aのみが入射し,その光線束の通過す
る表示画素部1の画素に左眼用画像Lを表示すれば,左
眼用画像(視差画像)Lのみを選択的に見ることにな
る。観察者の右眼ERについてもパララックスバリア3
の開口4と右眼を結ぶ光線束6bのみが入射し,その光
線束の通過する表示画素部1の画素に右眼用画像(視差
画像)Rを表示すれば,右眼用画像Rのみを見ることに
なる。これにより,観察者の両眼はめがねなしで左眼用
画像Lと右眼用画像Rを空間的に分離して観察し,左眼
用画像Lと右眼用画像Rの視差により画像を立体視する
ことができる。
【0005】図16は図15において拡散パネル5が拡
散状態のときで,パララックスバリア3の開口4と各眼
を結ぶ光線束は図の矢印のように拡散パネル5で散乱さ
せられる。表示画素部1の各画素はその散乱光により照
らされるので,観察者の両眼は表示画素部1の全ての画
素を見ることができ,表示画素部1に2次元表示の画像
を表示すれば,通常のディスプレイと同様の2次元表示
が可能となる。
【0006】このように拡散パネル5を用いて電気的に
透明状態と拡散状態を切り替えることにより,立体表示
と2次元表示の両方を切り替え表示することができる。
【0007】また,図17はこの拡散パネル5を用い
て,画面の中で領域を分けて立体表示と2次元表示の混
在表示を行う立体表示装置の説明図である。1は液晶デ
ィスプレイの表示画素部,5は領域を複数に分割し,透
明電極をパターニングして各々の領域を独立に駆動でき
るようにした拡散パネルである。
【0008】3はパララックスバリア,2はバックライ
トである。拡散パネル5の領域7aを透明状態にして液
晶ディスプレイの表示画素部1の対応した領域8a(太
線に囲まれた領域)の画素に左眼用画像Lと右眼用画像
Rを縦ストライプ状に交互に表示すれば,パララックス
バリア3の開口により左眼用画像Lと右眼用画像Rが分
離して観察され,立体表示ができる。
【0009】拡散パネル5のその他の領域7b(斜線
部)を拡散状態にして液晶ディスプレイの表示画素部1
の対応した領域8bの画素に2次元画像を表示しておけ
ば,パララックスバリア3の開口4と各眼を結ぶ光線束
は散乱して観察者の両眼にはすべての画素が観察され,
2次元表示ができる。
【0010】このように拡散パネル5の分割された領域
の透明/拡散状態に対応して,液晶ディスプレイの表示
画素部1の対応する領域に立体用画像/2次元画像をそ
れぞれ表示するように制御すれば,立体表示と2次元表
示の混在表示を行うことができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来の拡散パネルを用
いた立体表示装置において、立体表示のために拡散パネ
ル5を電気的に透明状態にした際に,拡散パネルの性能
が十分でないと完全な透明状態を実現出来ない。そうす
ると拡散パネルで散乱成分が残ったり,拡散パネル5を
構成する透明フィルムの表面の反射や散乱により,パラ
ラックスバリア3の開口4と各眼を結ぶ光線束の一部が
散乱して観察者の各眼に他眼に入るべき画像が漏れ込む
クロストークが発生し,鮮明な立体視を損なうという欠
点があった。
【0012】また,立体表示と2次元表示の混在表示を
行う立体表示装置の場合,液晶ディスプレイの表示画素
部に対して,拡散パネルを配置する位置は液晶ディスプ
レイのガラス基板があるため間隔があき,液晶ディスプ
レイの表示画素部の立体表示と2次元表示の領域の境界
と拡散パネルの透明領域と拡散領域の境界が観察者の見
る位置によりずれてしまい,境界が2重に見えて見苦し
くなるという欠点があった。
【0013】本発明は、立体画像と2次元画像の双方の
画像を切り替えて、又は双方の画像を混在させて良好に
観察することができる立体表示装置の提供を目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の立体表
示装置は、右眼用と左眼用の視差画像をストライプ状に
分割した左右のストライプ画像を複数個、交互に表示画
素部に表示する表示パネルと,該表示パネルの表示画素
部に対して観察者の左眼と右眼の各々に指向性を有する
照明光からなるライン状の照明領域を形成する照明手段
と,該表示パネルに立体画像表示をするときは左眼と右
眼の1ラインの照明領域に対応する表示画素部にはそれ
ぞれ対応する左眼と右眼用の複数のストライプ画像を表
示し,該表示画素部に2次元画像表示をするときは1ラ
インの照明領域に存在する表示画素部の半分と隣接する
1ラインの照明領域に存在する表示画素部の半分には同
一の2次元画像を表示する表示手段とを有することを特
徴としている。
【0015】請求項2の発明は請求項1の発明におい
て、前記の照明領域を形成する照明手段が,市松状の開
口部と遮光部からなるマスク基板と,垂直方向に伸びた
円柱レンズ群からなるレンチキュラーレンズ板と,水平
方向に伸びた円柱レンズ群からなるレンチキュラーレン
ズ板とを有し,前記1ラインの照明領域が水平ストライ
プ状に交互に複数形成されることを特徴としている。
【0016】請求項3の発明は請求項2の発明におい
て、前記1ラインの各照明領域に対応する前記表示パネ
ルの表示画素部には2ラインのストライプ画素を表示し
たことを特徴としている。
【0017】請求項4の発明は請求項3の発明におい
て、前記表示パネルに立体画像表示と2次元画像表示の
切替または混在表示を行う場合,画面の立体画像表示の
部分では前記の左眼と右眼の各々の照明領域に存在する
上下に並んだ2ラインの表示画素部にはそれぞれ対応す
る左眼と右眼用のストライプ画像データを表示し,画面
の2次元画像表示の部分では前記の左眼と右眼の一方の
照明領域に存在する上下に並んだ2ラインの表示画素部
の半分と隣接する他方の照明領域に存在する2ラインの
表示画素部の半分に同一の2次元画像データを表示する
ことを特徴としている。
【0018】請求項5の発明は請求項3の発明におい
て、前記表示パネルの上下に並んだ表示画素部のストラ
イプ画像の画素形状は正方形画素を上下半分とした長方
形画素より構成したことを特徴としている。
【0019】請求項6の発明は請求項3の発明におい
て、前記表示手段は,前記表示パネルの走査線駆動回路
に立体画像表示と2次元画像表示のモードを切り替える
為の走査線切替回路を有していることを特徴としてい
る。
【0020】請求項7の発明は請求項5の発明におい
て、立体画像表示と2次元画像表示のモードを切り替え
る前記走査線切替回路に立体画像表示と2次元画像表示
のモードに切り替えるスイッチを設けたことを特徴とし
ている。
【0021】請求項8の発明は請求項5の発明におい
て、立体画像表示と2次元画像表示のモードを切り替え
る前記走査線切替回路に外部からの切替制御信号を受け
る切替制御部を設け,該切替制御信号に基づき該走査線
切替回路の一部を立体画像表示モードに,他の部分を2
次元画像表示モードに選択的に切り替え,立体画像表示
と2次元画像表示の切替または混在表示を行うことを特
徴としている。
【0022】請求項9の発明の立体表示装置は、右眼用
と左眼用の視差画像をストライプ状に分割した左右のス
トライプ画像を複数個、交互に表示画素部に表示する表
示パネルと,該表示パネルの表示画素部に対して観察者
の左眼と右眼の各々に指向性を有する照明光からなるラ
イン状の照明領域を形成する照明手段と,該表示パネル
に立体画像表示をするときは左眼と右眼の1ラインの照
明領域に対応する表示画素部にはそれぞれ対応する左眼
と右眼用のストライプ画像を表示し,該表示画素部に2
次元画像表示をするときは該表示画素部と該照明領域が
相対的に半ピッチだけ配列方向にずらして,表示画素部
の一つの画素並びの上半分は一方の照明領域に、下半分
は他方の照明領域にかかるような位置に保持する移動手
段を有することを特徴としている。
【0023】請求項10の発明は請求項9の発明におい
て、前記の照明領域を形成する照明手段が,市松状の開
口部と遮光部からなるマスク基板と,垂直方向に伸びた
円柱レンズ群からなるレンチキュラーレンズ板と,水平
方向に伸びた円柱レンズ群からなるレンチキュラーレン
ズ板とを有し,前記1ラインの照明領域が水平ストライ
プ状に交互に複数形成されることを特徴としている。
【0024】請求項11の発明の立体表示装置は、視差
を有するストライプ画像を表示する表示画素部を複数列
含む表示パネルと、該表示パネルの複数の表示画素部に
対して観察者の左眼と右眼の各々に指向性を有する照明
光からなるライン状の照明領域を複数形成する照明手段
と,立体表示時には前記の左眼と右眼の前記照明領域に
存在する前記複数の表示画素部にはそれぞれ対応する左
眼用と右眼用の画像を表示し,2次元表示のときは前記
各照明領域に存在する複数の表示画素部の半分と隣接す
る照明領域に存在する複数の表示画素部の半分には同一
の2次元画像を表示する表示手段とを有することを特徴
としている。
【0025】請求項12の発明は請求項11の発明にお
いて、前記の照明領域を形成する照明手段が,市松状の
開口部と遮光部からなるマスク基板と,垂直方向に伸び
た円柱レンズ群からなるレンチキュラーレンズ板と,水
平方向に伸びた円柱レンズ群からなるレンチキュラーレ
ンズ板とを有し,前記ライン状の各照明領域が水平スト
ライプ状に交互に形成されることを特徴としている。
【0026】請求項13の発明は請求項12の発明にお
いて、前記ライン状の各照明領域に対応する前記表示パ
ネルの表示画素部を上下に並んだ2ラインの画素並びで
構成したことを特徴としている。
【0027】請求項14の発明は請求項13の発明にお
いて、前記表示パネルに,立体表示と2次元表示の切替
または混在表示を行う場合,画面の立体表示の部分では
前記の左眼と右眼の各々の照明領域に存在する上下に並
んだ2ラインの表示画素部にはそれぞれ対応する左眼と
右眼用の視差画像データを表示し,画面の2次元表示の
部分では前記の左眼と右眼の一方の照明領域に存在する
上下に並んだ2ラインの表示画素部の半分と隣接する他
方の照明領域に存在する2ラインの表示画素部の半分に
同一の2次元画像データを表示することを特徴としてい
る。
【0028】
【発明の実施の形態】図1〜9は本発明の実施形態1の
説明図であり、以下図面を用いて説明する。
【0029】最初に本発明に用いるめがねなしで立体画
像の観察を行う立体表示装置の構成及び原理の説明を行
う。本発明に用いる立体表示装置を,図1〜3を用いて
説明する。図1はその方式の説明斜視図で,14は画像
表示用の液晶パネルで,2つのガラス基板の間に表示画
素部1が形成されている。図では偏向板,カラーフィル
ター,電極等は省略している。2は液晶パネル14を照
明するバックライト(照明光源)である。
【0030】液晶パネル14とバックライト2の間に,
市松状の開口11を有する市松マスク(マスク基板)1
0と垂直方向(Y方向)に伸びた円柱レンズ群(シリン
ドリカルレンズ群)からなる縦レンチキュラーレンズ1
2と水平方向(X方向)に伸びた円柱レンズ群(シリン
ドリカルレンズ群)からなる横レンチキュラーレンズ1
3を配置した構成となっている。市松マスク10はガラ
ス基板にクロムや酸化クロムなどを成膜し、パターンニ
ングにより形成される。また,縦横のレンチキュラーレ
ンズ12,13はアクリルやポリカーボネイトなどの樹
脂を成形したものか、またはガラス基板に紫外線硬化樹
脂によりレプリカ成形したものが用いられる。
【0031】市松マスク10と縦レンチキュラーレンズ
12と横レンチキュラーレンズ13の各光学素子からな
るユニットにより,バックライト2からの照明光は液晶
パネル14の表示画素部1の走査線ごとに観察者の左
眼,右眼への指向性を交互に変えた横ストライプ状の照
明光に変換され,液晶パネル14の表示画素部1の走査
線ごとに交互に表示された左右眼用の画像を各々照明す
る。これにより,最適観察距離にいる観察者の両眼は左
右眼用画像を分離して観察できるようになり,表示画素
部1に表示した画像をめがねなしで立体視できるように
している。
【0032】図2は本立体視方式の水平断面図で,観察
者の左右眼EL,ERへ各々の左右眼用画像が分離する原
理の詳細図である。
【0033】図2(A)は表示画素部1の左眼用画像が
表示された走査線での断面図(XZ断面図)で,観察者
の左眼ELへ左眼用画像が分離して観察される状態を示
している。
【0034】市松マスク10の水平方向の複数の開口並
びは表示画素部1の走査線に一対一に対応して設けら
れ,左眼用画像Lが表示された走査線には左眼用の開口
の並び10a1が対応する。その市松マスク10の開口
並びの一対の開口部10a1と遮光部10b1に対して
縦レンチキュラーレンズ12の一つの円柱状レンズ12
aが対応して,開口部10a1からの光は円柱状レンズ
12aの作用により図のように最適観察距離の観察者の
左眼ELのある領域に向かう。
【0035】その並びの各々の開口部10a1と円柱状
レンズ12aの対からの光は全て観察者の左眼ELのあ
る領域に集まり,左眼用画像Lが表示された走査線を照
明することになり,その左眼用画像Lは左眼ELにのみ
観察される。
【0036】その際,横レンチキュラーレンズ13は水
平に伸びた円柱状レンズからできているので,水平方向
には曲率を持たず指向性を持った光はそのまま通過す
る。
【0037】図2(B)は表示画素部1の右眼用画像R
が表示された走査線での断面図で,観察者の右眼ER
右眼用画像が分離して観察される状態を示している。市
松マスク10の水平方向の開口10a2並びは図2
(A)の左眼の場合と比べ,縦レンチキュラーレンズ1
2の円柱状レンズに対する開口部と遮光部の位置が逆に
なっていて,その開口10a2の並びから出た光は全て
右眼ERのある領域に集まり,右眼用画像Rが表示され
た走査線を照明することになり,その右眼用画像Rは右
眼ERにのみ観察される。
【0038】次に図3の垂直断面図(YZ断面図)で,
垂直方向の立体視領域の説明をする。市松マスク10の
左眼と右眼用の開口並びから出た光は横レンチキュラー
レンズ13の円柱状レンズにより表示画素部1に結像さ
れる。画面中央部の左眼用の開口の並びから出た光は左
眼用画像の表示された走査線に結像され,図の矢印15
の範囲に到達する。
【0039】また,その上の隣接する右眼用の開口並び
から出た光は右眼用画像の表示された走査線に結像さ
れ,矢印16の範囲に到達する。これにより,最適観察
距離にいる観察者の眼は矢印17の範囲にあるときは,
左眼は左眼用画像L,右眼は右眼用画像Rのみを分離し
て見ることができ,めがねなしで立体視することができ
る。
【0040】観察者の眼が上下方向に移動し,矢印17
の範囲外にあるときには,市松マスク10の左眼用,右
眼用開口並びと表示画素部の左眼用,右眼用画像の対応
が横レンチキュラーレンズ13のレンズ主点13aを支
点として,隣接する開口並びと画像の組合せに同時に切
り替わるので,同じように左眼用,右眼用画像は対応す
る左眼用,右眼用開口並びからでた指向性を持った照明
光で照明される。
【0041】これにより立体視領域は上下方向に連続
し,通常のレンチキュラーレンズ方式やパララックスバ
リア方式と同じ縦ストライプ状の立体視領域が形成され
る。
【0042】本発明の実施形態1では図1〜3で説明し
た立体表示装置において,バックライト2と市松マスク
10と縦レンチキュラーレンズ12と横レンチキュラー
レンズ13の各光学素子からなるユニット(照明手段)
により表示画素部1上に形成される左眼と右眼方向の指
向性を持った照明光からなる1ラインの照明領域20と
液晶パネル14の表示画素部1の画素並び(ライン)と
の対応関係を図4に示すような構成としている。
【0043】図4(A)は液晶パネル14の表示画素部
1の画素並び(1ライン)を示し,図4(B)はバック
ライト2と市松マスク10と縦レンチキュラーレンズ1
2と横レンチキュラーレンズ13の各光学素子からなる
ユニット(照明手段)により表示画素部1上に形成され
る左眼と右眼用の照明領域20(20L,20R)を示
している。各々の1ラインの照明領域20L,20Rの
縦方向(Y方向)の幅に対して複数の表示画素部1,
2,同図では表示画素部1の走査線2ライン分の画素並
びが対応するように構成される。
【0044】このような構成にすれば,左眼用の1つの
照明領域に対応した走査線2ライン分の画素(左眼用の
視差画像)に表示された画像は左眼にのみ観察され,右
眼用の照明領域に対応した走査線2ライン分の画素(右
眼用の視差画像)に表示された画像についても同様に右
眼にのみ観察される。
【0045】図5は本発明の立体表示装置のシステムの
説明図で,これを用いて2次元表示と立体表示の切替を
説明する。24は本発明の立体表示装置を組み込んだモ
ニタ全体を示し,1は図1で説明した立体表示装置の液
晶パネル14の表示画素部で,その背面に表示画素部1
上に照明領域20を形成する市松マスク10と縦レンチ
キュラーレンズ12と横レンチキュラーレンズ13の各
光学素子からなるユニットなどが配置されている。
【0046】23は入力映像信号や入力同期信号から液
晶パネル14に表示するのに必要な各種の信号を作る信
号制御部,22は信号制御部23からの信号により液晶
パネル14の表示画素部1の走査線(ゲート線)を駆動
する走査線駆動回路,21は信号制御部23からの信号
により液晶パネル14の表示画素部1のデータ線を駆動
するデータ線駆動回路を示している。
【0047】その他,駆動回路に必要な電源部などは省
略して図示していない。27はモニタ24に繋がれたコ
ンピューターで,26はCPU,25はCPU26の生
成した画像データをモニタ24に表示するように変換し
た映像信号を出力するビデオカードである。
【0048】次に図6を用いて,本発明の立体表示装置
システムで立体表示を行うときの画像データの表示方法
を説明する。表示画素部1上には図4で説明した左眼と
右眼用の照明領域20(20L,20R)が交互に形成
されており,各々の照明領域20L,20Rには走査線
2ライン分の画素並びが対応している。
【0049】左眼用照明領域20Lにある走査線1と2
には図のように,2ラインとも同じL11,L12,L
13,L14,−−−−の左眼用画像データを表示し,
次の右眼用照明領域20Rにある走査線3と4には2ラ
インとも同じR11,R12,R13,R14,−−−
−の右眼用画像データを表示する。
【0050】このように左眼用照明領域20Lにある2
ラインの走査線には左眼用画像データLを,右眼用照明
領域20Rにある2ラインの走査線には右眼用画像デー
タRを交互に表示することにより,最適観察距離の所定
の観察領域では観察者の左眼は左眼用画像データ(L)
のみを,右眼は右眼用画像データ(R)のみを見ること
になり,立体視することができる。
【0051】次に,本発明の立体表示装置システムで2
次元表示を行うときの画像データの表示方法を図7を用
いて説明する。2次元表示を行うときは左眼用照明領域
20Lの下半分にある走査線2と次の右眼用照明領域2
0Rの上半分にある走査線3の両方に同じ2次元画像デ
ータS11,S12,S13,S14,−−−−を表示
し,その右眼用照明領域20Rの下半分にある走査線4
と次の左眼用照明領域20Lの上半分にある走査線5に
は2次元画像データの次のラインのデータS21,S2
2,S23,S24,−−−−を表示し,以下同じよう
に順次2次元画像データを表示する。
【0052】これにより,2次元画像データの1ライン
分のデータS11,S12,S13,S14,−−−−
はそれぞれ左眼用照明領域20Lと右眼用照明領域20
Rにまたがるため,観察者の左眼,右眼に同じデータが
観察され,2次元画像データの次のラインのデータS2
1,S22,S23,S24,−−−−についても同様
に観察者の両眼で観察される。
【0053】このように順次,2次元画像データを左眼
用照明領域20Lと右眼用照明領域20Rにまたがるよ
うに表示することで表示画素部1の全面で2次元表示が
可能になる。
【0054】その際,一番上の左眼用照明領域20Lに
ある走査線1には対応する右眼用照明領域の走査線がな
いため,走査線1に2次元画像データを表示すると左眼
にしか観察されず左右眼で異なるデータを見ることにな
り,見にくくなるので,画像を表示しないようにする。
同じく一番下の走査線についても同様なので,画像を表
示しないようにする。
【0055】本実施形態の立体表示装置で2次元表示を
行ったときには,観察者は3次元表示の場合の最適観察
距離の所定の観察領域からはずれて,左眼用照明領域と
右眼用照明領域を通った光が各々逆の眼に入るような領
域にいても各眼は同じ画像を見ることになるので,3次
元表示の場合と異なり,観察領域は水平方向に広く画面
の前のすべての位置で2次元表示を観察出来ることにな
る。
【0056】コンピューター27では,3次元表示の場
合は上記のように照明領域に対応した走査線2ライン分
の画素並びに同じ眼用の視差画像が対応するような画像
データを,2次元表示の場合は各眼用の照明領域に対応
する走査線2ライン分の画素並びの半分に各眼用の照明
領域をまたがるように同じ2次元画像を並べた画像デー
タを生成し,モニタ24に表示するだけで容易に立体表
示と2次元表示を切り替えることができる。
【0057】その際,通常のモニタの表示画素部はVG
Aの時,水平640×垂直480画素であるのに対し
て,本発明の立体表示装置では,表示画素部の個々の画
素の形状を垂直方向の高さを1/2にした長方形にし,
垂直方向の走査線数を倍にして水平640×垂直960
画素にしておけば,2次元表示のときVGA画像を走査
線2ライン分に同じ画像となるように垂直方向に倍に伸
長した画像をコンピューター27で生成して表示画素部
に表示すれば画像の縦横のサイズは変化しないで表示で
きる。
【0058】次に,図8で,表示する画像データの一部
を立体表示,他の部分を2次元表示にする混在表示の方
法を説明する。
【0059】図8において領域51は2次元表示の部分
で,図7で説明したように,各照明領域の境界で隣接す
る走査線に同じ2次元画像データを表示してある。それ
に対して領域52は立体表示するために,図6で説明し
たように各照明領域にある走査線2ライン分の画素に各
眼に対応した視差画像データを表示してある。
【0060】即ち,立体表示の領域52で右眼用照明領
域20Rにある走査線7と8には,R11,R12,R
13,R14,−−−−の右眼用画像データを表示し,
左眼用照明領域20Lにある走査線9と10には,L2
1,L22,L23,L24,−−−−の左眼用画像デ
ータを順次表示する。2次元表示の領域51と立体表示
の領域52の境界の走査線6には2次元画像データの対
となるデータがないので,立体画像の左眼用の画像デー
タL11,L12,L13,L14,−−−−を表示す
れば,2次元表示の領域51と立体表示の領域52の境
界は連続的して見ることが出来る。
【0061】このように表示する画像データをコンピュ
ータで並び替えて生成するだけなので,拡散パネルのよ
うに混在表示の領域の大きさが拡散パネルの電極の分割
数に制限されることなく,自由に変えることができ,2
次元表示と立体表示の領域の境界も鮮明で見易い混在表
示が実現できる。
【0062】また,図9では立体表示の場合の解像度を
上げる表示方法を説明する。左右眼の各照明領域にある
走査線2ライン分の画素に各眼に対応した画像データを
表示するときに,走査線2ラインに同じ画像を表示しな
いで,図9のように左眼用の照明領域20Lの上の走査
線にはL11,L12,L13,L14,−−−−,下
の走査線にはL21,L22,L23,L24,−−−
−と連続した画像を表示すれば解像度は同じ画像にする
ときよりも向上させることができる。
【0063】次に本発明の実施形態2について説明す
る。
【0064】図10は本発明の実施形態2の説明図であ
り、実施形態1で説明した構成に対して,表示画素部1
と走査線駆動回路22との間に走査線切替回路32を設
けると共に、それを駆動させる為の回路31,35,3
4を設けた構成となっている。
【0065】走査線切替回路32はゲート回路からな
り,奇数走査線の駆動をその上下の走査線の駆動に切り
替えられるようになっている。
【0066】立体表示の場合は奇数走査線を下の走査線
と同じ駆動になるように切り替え,右眼用の照明領域の
走査線には右眼用視差画像を表示し,左眼用の照明領域
の走査線には左眼用視差画像を表示することにより,各
眼にそれぞれの視差画像が分離して表示されるようにす
る。例えば,奇数の走査線3は走査線4と同じ駆動とな
るように切替え,右眼用の照明領域なので右眼用視差画
像を表示し,次の奇数の走査線5は走査線6と同じ駆動
となるように切替え,左眼用の照明領域なので左眼用視
差画像を表示する。
【0067】2次元表示の場合は奇数走査線を上の走査
線と同じ駆動になるように切り替え,同じ2次元画像が
左眼と右眼の照明領域にまたがって表示され両眼で同じ
画像が見えるようにする。例えば,表示画素部1の奇数
の走査線3を走査線2と同じ駆動となるように切替え,
同じ2次元画像が左眼と右眼の照明領域にまたがって表
示されるようにする。
【0068】このような走査線の切替えは各奇数走査線
で同時に行えば,画面前面で画像が切り替わるようにで
きる。
【0069】その切替は,図10に示す手動の切替スイ
ッチ34で行っても良いし,コンピュータ27の通信ボ
ード31のRS232C信号によりモニタ24の切替制
御部35に切替制御信号を送って走査線切替回路32の
切替を行う構成としてもよい。
【0070】また,コンピュータ27で生成する画像が
2次元表示か立体表示かにより,それに対応した切替制
御信号を同時に発生して画面の制御を行うことも可能で
ある。
【0071】また,走査線切替回路32は画面全面で同
時に切り替えないで,画面の一部の走査線を立体表示
し,残りの走査線は2次元表示のままにする混在表示も
行うことができる。
【0072】図11は画面の上側を2次元表示にし,下
側の太線で囲まれた部分36を立体表示にする場合で,
走査線切替回路32の走査線1,3,5,7は図のよう
に上側に切り替え,走査線9,11は下側に切り替え
る。
【0073】この切替の制御は図10と同様に,コンピ
ュータ27の通信ボード31のRS232C信号により
モニタ24の切替制御部35に切替制御信号を送って行
う。
【0074】このように走査線切替回路32を用いるこ
とで,画像表示位置を1走査線分だけシフトするだけな
ので,コンピュータで生成する画像は走査線方向に解像
度を高くすることなく通常の解像度の画像を立体表示モ
ニタに送れば立体表示または2次元表示が容易にでき
る。
【0075】次に本発明の実施形態3について説明す
る。図12は本発明の実施形態3の原理の説明図であ
る。14は液晶パネルである。41は照明ユニットであ
り,バックライト2と市松マスク10と縦レンチキュラ
ーレンズ12と横レンチキュラーレンズ13とからなっ
ている。
【0076】液晶パネル14の表示画素部1の各々の走
査線の画素並びに対して照明ユニット41により形成さ
れる左眼と右眼の各々の照明領域が一対一に対応するよ
うな構成している。
【0077】本実施形態では図1の実施形態1に比べて
2次元表示と立体表示の切替は図中の矢印のように表示
画素部1と照明ユニット41の照明領域とを垂直方向
(Y方向)に1/2画素分だけ相対的にずらすことによ
り行っている点が異なっている。
【0078】図14(A)は立体表示の場合の表示画素
部1と照明ユニット41の照明領域20の位置関係がわ
かるように水平に並べて示したもので,表示画素部1の
走査線と各眼の照明領域20がそれぞれ一致するような
位置にあり,表示画素部1の走査線には照明領域に対応
した左眼と右眼用の視差画像をそれぞれ表示することで
立体表示ができる。
【0079】2次元表示の場合には図14(B)のよう
に表示画素部1の走査線と各眼の照明領域20は垂直方
向に1/2画素分だけ相対的にずれた位置に移動させ,
表示画素部1の各走査線は左眼と右眼の照明領域に半分
ずつ照明されることになり,表示画素部1の各走査線に
表示された2次元画像は観察者の両眼で同時に見ること
ができ,2次元表示が可能となる。
【0080】実際に液晶パネル14に対して照明ユニッ
ト41を垂直方向に1/2画素分移動させる機構を図1
3により説明する。液晶パネル14はモニタの筐体側に
固定され,照明ユニット41は両側を送りねじ付きシャ
フト45により,滑り軸受け46とねじナット47を介
して垂直方向に移動可能に支持されている。送りねじ付
きシャフト45は両端を軸受け44に回転支持され,一
方はパルスモーター48と図示せぬカップリングなどで
直結されている。
【0081】両側のパルスモーター48は駆動制御回路
42により同期して駆動され,照明ユニット41は水平
を保ったまま垂直方向に1/2画素分移動できる。駆動
制御回路42には外部のコンピュータから2次元表示と
立体表示の切替制御信号43が与えられ,それに応じて
照明ユニット41は2次元表示と立体表示の位置に駆動
される。
【0082】また,観察者が表示画像により2次元表示
と立体表示の切替をモニタに設けられた手動の切替スイ
ッチ34で行うことも可能である。切替スイッチ34は
パルスモーターの駆動制御回路42に繋がり,照明ユニ
ット41を2次元表示と立体表示の位置に移動させる。
【0083】本実施形態では容易に2次元表示と立体表
示の切替制御を行うことができ,また,液晶パネル14
の表示画素部1の垂直解像度を2倍にすることなく通常
の液晶パネルを用いることができるので,ローコストな
立体表示装置が実現出来る。
【0084】
【発明の効果】本発明によれば、立体画像と2次元画像
の双方の画像を切り替えて、又は双方の画像を混在させ
て良好に観察することができる立体表示装置を達成する
ことができる。
【0085】この他本発明によれば,拡散パネルを使用
しないので,立体表示の時,透明状態の拡散パネルに残
った散乱によるクロストークが生じないため,鮮明な立
体画像表示が得られる。
【0086】また、立体画像表示と2次元画像表示の混
在表示を行う場合,拡散パネルを用いたときのように液
晶ディスプレイの表示画像画素部の立体表示と2次元画
像表示の領域の境界と拡散パネルの透明領域と拡散領域
の境界が観察者の見る位置によりずれて,境界が2重に
見えて見苦しくなるということがなく,立体画像表示と
2次元画像表示の領域の境界は鮮明に見ることが出来
る。
【0087】又、各照明領域に表示画素部の2ラインの
走査線を対応させる構成にすれば,表示する画像データ
をコンピュータで並び替えて生成するだけで2次元画像
表示と立体画像表示が切り替えられるので,拡散パネル
のように混在表示の領域の大きさが拡散パネルの電極の
分割数に制限されることなく,自由に変えることができ
る。
【0088】又、表示画素部と照明ユニットの照明領域
とを垂直方向に1/2画素分だけ相対的にずらすことに
より2次元画像表示と立体画像表示の切替を行う構成で
は,液晶パネルの表示画素部の垂直解像度を2倍にする
ことなく通常の液晶パネルを用いることができるので,
ローコストな立体表示装置が実現出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に用いるめがねなし立体表
示装置の構成の説明斜視図
【図2】本発明の実施形態1に用いるめがねなし立体表
示装置の水平断面図
【図3】本発明の実施形態1に用いるめがねなし立体表
示装置の垂直断面図
【図4】本発明の実施形態1の表示画素部と照明領域の
対応関係の説明図
【図5】本発明の実施形態1のめがねなし立体表示装置
のシステムの説明図
【図6】本発明の実施形態1の立体表示時の表示画素部
への画像データの表示方法の説明図
【図7】本発明の実施形態1の2次元表示時の表示画素
部への画像データの表示方法の説明図
【図8】本発明の実施形態1の2次元表示と立体表示の
混在表示の場合の表示画素部への画像データの表示方法
の説明図
【図9】本発明の実施形態1の立体表示時の表示画素部
への画像データの表示方法の説明図
【図10】本発明の実施形態2のめがねなし立体表示装
置のシステムの説明図
【図11】本発明の実施形態2の2次元表示と立体表示
の混在表示の場合の説明図
【図12】本発明の実施形態3のめがねなし立体表示装
置の原理の説明斜視図
【図13】本発明の実施形態3の移動機構の説明図
【図14】本発明の実施形態3の立体表示と2次元表示
の表示画素部と照明領域の対応関係の説明図
【図15】本発明の従来例のめがねなし立体表示装置の
立体表示時の水平断面図
【図16】本発明の従来例のめがねなし立体表示装置の
2次元表示時の水平断面図
【図17】本発明の従来例のめがねなし立体表示装置の
2次元表示と立体表示の混在表示時の説明斜視図
【符号の説明】
1・・・・液晶パネルの表示画素部 2・・・・バックライト 3・・・・パララックスバリア 5・・・・拡散パネル 8a・・・立体表示部 8b・・・2次元表示部 10・・・市松マスク 12・・・縦レンチキュラーレンズ 13・・・横レンチキュラーレンズ 20・・・各眼の照明領域 21・・・データ線駆動回路 22・・・走査線駆動回路 23・・・信号制御部 24・・・モニタ 27・・・コンピューター 32・・・走査線切替回路 35・・・切替制御部 42・・・駆動制御回路 43・・・切替制御信号 44・・・軸受け 45・・・送りねじ付きシャフト 47・・・ねじナット 48・・・パルスモーター
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年10月13日(2000.10.
13)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】 市松マスク10の水平方向の複数の開口
並びは表示画素部1の走査線に一対一に対応して設けら
れ、左眼用画像Lが表示された走査線には左眼用の開口
並びが対応する。その市松マスク10の開口並びの一対
の開口部10a1と遮光部10b1に対して縦レンチキ
ュラーレンズ12の一つの円柱状レンズ12aが対応し
て、開口部10a1からの光は円柱状レンズ12aの作
用により図のように最適観察距離の観察者の左眼EL
ある領域に向かう。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】 図2(B)は表示画素部1の右眼用画像
Rが表示された走査線での断面図で、観察者の右眼ER
へ右眼用画像が分離して観察される状態を示している。
市松マスク10の水平方向の開口10a2の並びは図2
(A)の左眼の場合と比べ、縦レンチキュラーレンズ1
2の円柱状レンズに対する開口部と遮光部の位置が逆に
なっていて、その開口10a2の並びから出た光は全て
右眼ERのある領域に集まり、右眼用画像Rが表示され
た走査線を照明することになり、その右眼用画像Rは右
眼ERにのみ観察される。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 右眼用と左眼用の視差画像をストライプ
    状に分割した左右のストライプ画像を複数個、交互に表
    示画素部に表示する表示パネルと,該表示パネルの表示
    画素部に対して観察者の左眼と右眼の各々に指向性を有
    する照明光からなるライン状の照明領域を形成する照明
    手段と,該表示パネルに立体画像表示をするときは左眼
    と右眼の1ラインの照明領域に対応する表示画素部には
    それぞれ対応する左眼と右眼用の複数のストライプ画像
    を表示し,該表示画素部に2次元画像表示をするときは
    1ラインの照明領域に存在する表示画素部の半分と隣接
    する1ラインの照明領域に存在する表示画素部の半分に
    は同一の2次元画像を表示する表示手段とを有すること
    を特徴とする立体表示装置。
  2. 【請求項2】 前記の照明領域を形成する照明手段が,
    市松状の開口部と遮光部からなるマスク基板と,垂直方
    向に伸びた円柱レンズ群からなるレンチキュラーレンズ
    板と,水平方向に伸びた円柱レンズ群からなるレンチキ
    ュラーレンズ板とを有し,前記1ラインの照明領域が水
    平ストライプ状に交互に複数形成されることを特徴とす
    る請求項1の立体表示装置。
  3. 【請求項3】 前記1ラインの各照明領域に対応する前
    記表示パネルの表示画素部には2ラインのストライプ画
    素を表示したことを特徴とする請求項2の立体表示装
    置。
  4. 【請求項4】 前記表示パネルに立体画像表示と2次元
    画像表示の切替または混在表示を行う場合,画面の立体
    画像表示の部分では前記の左眼と右眼の各々の照明領域
    に存在する上下に並んだ2ラインの表示画素部にはそれ
    ぞれ対応する左眼と右眼用のストライプ画像データを表
    示し,画面の2次元画像表示の部分では前記の左眼と右
    眼の一方の照明領域に存在する上下に並んだ2ラインの
    表示画素部の半分と隣接する他方の照明領域に存在する
    2ラインの表示画素部の半分に同一の2次元画像データ
    を表示することを特徴とする請求項3の立体表示装置。
  5. 【請求項5】 前記表示パネルの上下に並んだ表示画素
    部のストライプ画像の画素形状は正方形画素を上下半分
    とした長方形画素より構成したことを特徴とする請求項
    3の立体表示装置。
  6. 【請求項6】 前記表示手段は,前記表示パネルの走査
    線駆動回路に立体画像表示と2次元画像表示のモードを
    切り替える為の走査線切替回路を有していることを特徴
    とする請求項3の立体表示装置。
  7. 【請求項7】 立体画像表示と2次元画像表示のモード
    を切り替える前記走査線切替回路に立体画像表示と2次
    元画像表示のモードに切り替えるスイッチを設けたこと
    を特徴とする請求項5の立体表示装置。
  8. 【請求項8】 立体画像表示と2次元画像表示のモード
    を切り替える前記走査線切替回路に外部からの切替制御
    信号を受ける切替制御部を設け,該切替制御信号に基づ
    き該走査線切替回路の一部を立体画像表示モードに,他
    の部分を2次元画像表示モードに選択的に切り替え,立
    体画像表示と2次元画像表示の切替または混在表示を行
    うことを特徴とする請求項5の立体表示装置。
  9. 【請求項9】 右眼用と左眼用の視差画像をストライプ
    状に分割した左右のストライプ画像を複数個、交互に表
    示画素部に表示する表示パネルと,該表示パネルの表示
    画素部に対して観察者の左眼と右眼の各々に指向性を有
    する照明光からなるライン状の照明領域を形成する照明
    手段と,該表示パネルに立体画像表示をするときは左眼
    と右眼の1ラインの照明領域に対応する表示画素部には
    それぞれ対応する左眼と右眼用のストライプ画像を表示
    し,該表示画素部に2次元画像表示をするときは該表示
    画素部と該照明領域が相対的に半ピッチだけ配列方向に
    ずらして,表示画素部の一つの画素並びの上半分は一方
    の照明領域に、下半分は他方の照明領域にかかるような
    位置に保持する移動手段を有することを特徴とする立体
    表示装置。
  10. 【請求項10】 前記の照明領域を形成する照明手段
    が,市松状の開口部と遮光部からなるマスク基板と,垂
    直方向に伸びた円柱レンズ群からなるレンチキュラーレ
    ンズ板と,水平方向に伸びた円柱レンズ群からなるレン
    チキュラーレンズ板とを有し,前記1ラインの照明領域
    が水平ストライプ状に交互に複数形成されることを特徴
    とする請求項9の立体表示装置。
  11. 【請求項11】 視差を有するストライプ画像を表示す
    る表示画素部を複数列含む表示パネルと、該表示パネル
    の複数の表示画素部に対して観察者の左眼と右眼の各々
    に指向性を有する照明光からなるライン状の照明領域を
    複数形成する照明手段と,立体表示時には前記の左眼と
    右眼の前記照明領域に存在する前記複数の表示画素部に
    はそれぞれ対応する左眼用と右眼用の画像を表示し,2
    次元表示のときは前記各照明領域に存在する複数の表示
    画素部の半分と隣接する照明領域に存在する複数の表示
    画素部の半分には同一の2次元画像を表示する表示手段
    とを有することを特徴とする立体表示装置。
  12. 【請求項12】 前記の照明領域を形成する照明手段
    が,市松状の開口部と遮光部からなるマスク基板と,垂
    直方向に伸びた円柱レンズ群からなるレンチキュラーレ
    ンズ板と,水平方向に伸びた円柱レンズ群からなるレン
    チキュラーレンズ板とを有し,前記ライン状の各照明領
    域が水平ストライプ状に交互に形成されることを特徴と
    する請求項11の立体表示装置。
  13. 【請求項13】 前記ライン状の各照明領域に対応する
    前記表示パネルの表示画素部を上下に並んだ2ラインの
    画素並びで構成したことを特徴とする請求項12の立体
    表示装置。
  14. 【請求項14】 前記表示パネルに,立体表示と2次元
    表示の切替または混在表示を行う場合,画面の立体表示
    の部分では前記の左眼と右眼の各々の照明領域に存在す
    る上下に並んだ2ラインの表示画素部にはそれぞれ対応
    する左眼と右眼用の視差画像データを表示し,画面の2
    次元表示の部分では前記の左眼と右眼の一方の照明領域
    に存在する上下に並んだ2ラインの表示画素部の半分と
    隣接する他方の照明領域に存在する2ラインの表示画素
    部の半分に同一の2次元画像データを表示することを特
    徴とする請求項13の立体表示装置。
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