JP2001083260A - センサ駆動方式 - Google Patents

センサ駆動方式

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JP2001083260A
JP2001083260A JP25892999A JP25892999A JP2001083260A JP 2001083260 A JP2001083260 A JP 2001083260A JP 25892999 A JP25892999 A JP 25892999A JP 25892999 A JP25892999 A JP 25892999A JP 2001083260 A JP2001083260 A JP 2001083260A
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重実 川村
Takeo Hashimoto
丈夫 橋本
Toru Otsuka
徹 大塚
Hiroshi Watanabe
啓 渡辺
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  • Photo Coupler, Interrupter, Optical-To-Optical Conversion Devices (AREA)
  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】LEDの光量を大きくでき、かつ省電力化でき
るともに、ダイナミック複数点灯時の過大パルス電流に
よる電源ライン電圧のゆらぎを低減することができ、ノ
イズを低減できるセンサ駆動方式の提供を目的とする。 【解決手段】ダイナミック点灯を行うことにより、LE
Dの光量を大きくしたセンサ駆動方式において、すべて
のセンサを連続して一巡走査する走査期間Tとセンサ数
nとの積の期間T・nに一巡走査分Tを加算した期間T
・(n+1)以上の駆動間隔で同−LEDL1の点灯を
制御し、T.nを一周期とする駆動周期一巡後に起こる
隣接LEDL1,L16の同時駆動を防止するようにし
て構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、LEDのような
発光素子からの光をフォトダイオードなどの光電変換用
の受光素子で受けて、その受光量の大小で発光素子と受
光素子の間に存在する物体を検知するためのセンサ駆動
方式に関する。
【0002】
【従来の技術】LEDによる発光部とフォトダイオード
による受光部とを対向させて配置し、遮光性の物体の存
在を検知するセンサは、紙葉類などの搬送装置等で広く
用いられる。
【0003】発光部と受光部の間隔(光軸長と呼ぶ)
は、機構配置上の都合などにより左右され、様々な長さ
が要求される。例えば、紙葉類を集積する部分の紙葉類
の有無を確認するセンサの場合、集積部への紙葉類の落
下を妨げない位置に両者を配置する必要が有るため、必
然的に少なくとも集積部の短い方の内寸よりも長い間隔
となる。
【0004】受光部が紙葉類の有無を正常に検出するた
めには、光が遮蔽された状態と遮蔽されない状態の間
で、受光光量に一定以上の差異が必要となり、そのた
め、光軸が長い場合には発光部の光量を相当程度に大き
くする必要が有る。これは、受光光量が距離の自乗に反
比例して減少するためである。
【0005】LEDの発光量を増加するためには、流す
電流値を増すことが必要であるが、長時間に亙る連続通
電はLEDの温度上昇を伴い、発熱量との関係で連続で
流せる電流量即ち発光量には限界が有る。
【0006】このため、パルス駆動により間欠的に電流
を流すことでデューティを低くし、短時間に多くの電流
を流す方法が一般的に用いられる。この方法だとLED
に電流が流れる時間が短いので電流量が大きくても発熱
による悪影響を受けない。このパルス駆動をダイナミッ
ク点灯と呼ぶ。
【0007】このようなセンサの出力は、センサ毎にC
PUのポートヘ接続する方式が一般的に使われており、
ダイナミック点灯を行う場合はLED個別に専用のタイ
ミングを発生させて点灯制御を行っていた。なお、連続
点灯とダイナミック点灯を混在で使用した場合は連続点
灯センサ群とダイナミック点灯センサ群にグループ分け
し、ダイナミック点灯センサ群について同期点灯制御を
行っていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】連続点灯の場合には複
数のLEDに流れる電流の総量が一定であるから電源ラ
インの電圧の揺らぎ等もなくノイズのない安定したセン
サ出力を得ることができるが、この場合には発光量を増
加させようとすると電力消費量が極めて大きくなる不都
合がある。
【0009】一方、パルス電流によるダイナミック点灯
方式では点灯時のパルス電流により電源ラインの電圧に
揺らぎが生じ、特に2個以上のLEDが同時にパルス駆
動された場合は過大なパルス電流が流れ、電源ラインの
揺らぎによるノイズが無視できない程度になる。
【0010】そこで、この発明は、電力消費量が少な
く、かつ過大な電流によるノイズの発生も軽減できるセ
ンサ駆動方式を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明のセンサ駆動方
式は、複数の発光素子と、前記複数の発光素子のうちの
少なくとも2個の発光素子を1個づつ繰り返し駆動して
発光させるとともに残りの発光素子を連続駆動する駆動
回路と、前記複数の発光素子に対応して配置され前記複
数の発光素子とともにセンサを構成する複数の受光素子
と、前記複数の受光素子からのアナログ出力をデジタル
のセンサ出力として取り出す出力回路とを具備し、前記
出力回路は、所定の期間毎にすべての受光素子に走査信
号を順次繰り返し供給する手段を含み、前記走査信号は
前記所定の期間をTとし、発光素子と受光素子の対数を
nとしたときにT/nとなるパルス幅を有し、前記駆動
回路は、前記繰り返し駆動される発光素子を前記所定の
期間T毎に順次ずらして駆動するとともにT/n期間以
上の時間発光させる駆動信号を発生させる手段を含むこ
とを特徴として構成されている。
【0012】また、この発明のセンサ駆動方式は、複数
の発光素子と、前記複数の発光素子のうちの少なくとも
2個の発光素子を1個づつ繰り返し駆動して発光させる
とともに残りの発光素子を連続駆動する駆動回路と、前
記複数の発光素子に対応して配置され前記複数の発光素
子とともにセンサを構成する複数の受光素子と、前記複
数の受光素子からのアナログ出力をデジタルのセンサ出
力として取り出す出力回路とを具備し、前記出力回路
は、所定の期間毎にすべての受光素子に走査信号を順次
繰り返し供給する手段を含み、前記走査信号は前記所定
の期間をTとし、発光素子と受光素子の対数をnとした
ときにT/nとなるパルス幅を有し、前記走査信号は期
間n・Tで一巡して受光素子に供給され、前記駆動回路
は、前記少なくとも繰り返し駆動される発光素子が前記
期間n・Tで一巡する最初の期間T1と最後の期間Tn
に駆動される場合に、両者の発光時間が重複しないよう
に最初の期間T1を少なくとも前記所定の期間だけ遅ら
せて発光させる駆動信号を発生させる手段を含むことを
特徴として構成されている。
【0013】更に、この発明のセンサ駆動方式は、複数
の発光素子と、前記複数の発光素子を駆動して発光させ
る駆動回路と、前記複数の発光素子に対応して配置され
前記複数の発光素子とともにセンサを構成する複数の受
光素子と、前記複数の受光素子からのアナログ出力をデ
ジタルのセンサ出力として取り出す出力回路とを具備
し、前記出力回路は、走査信号を発生させる手段と、所
定の期間毎にすべての受光素子の出力を順次繰り返し切
り替える切り替え手段と、前記切り替え手段から得られ
た受光素子の出力をアナログの電圧値に変換する変換回
路と、このアナログの電圧値をデジタル値に変換するA
/Dコンバータと、前記複数の受光素子夫々の遮光検知
レベルを予め設定するスライスレベルメモリと、前記A
/Dコンバータの出力と前記設定された遮光検知レベル
とを比較する比較回路と、この比較回路の出力を前記セ
ンサの出力として取り出す出力手段とを具備し、前記走
査信号は前記所定の期間をTとし、発光素子と受光素子
の対数をnとしたときにT/nとなるパルス幅を有する
ことを特徴として構成される。
【0014】この構成により消費電力を増大させずに発
光素子からの光量を増加させることができ、又、複数発
光素子の同時駆動を防止することにより過大なパルス電
流が流れるのを防止して電源ラインの電圧の揺らぎに起
因するノイズの発生も防止できるセンサ駆動方式を提供
出来る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。
【0016】図1はこの発明の第1の実施の形態である
センサ制御ブロック図を示す。まず図1の方式の構成を
説明する。
【0017】図1において、n個のLED、L1、L
2、…Lnが例えば紙葉搬送部の1側面に一列に配置さ
れる。搬送空間を挟んでこの1側面に対向する他側面に
は、LED、L1、L2、…Lnに対応してn個のフォ
トダイオードP1、P2、…Pnが一列に配置される。
この紙葉搬送部は例えば一対の搬送ベルトで構成され、
LED、L1、L2、…LnとフォトダイオードP1、
P2、…Pnとが互いに極めて狭い空間を挟んで搬送ベ
ルトに沿って配置されている。但し後で説明するが、2
個のセンサのみは搬送ベルトからの紙葉の突出を検知す
るために互いに離れて配置されているものとする。
【0018】LED、L1、L2、…Lnはドライブ回
路11により個々にパルス駆動されるように接続され
る。通常、LED、L1、L2、…Lnは個々に入力電
力に対する発光特性が異なるので、LED、L1、L
2、…Lnに対して与えられるパルスの幅、波高値は個
々に異なる値となる。従って、間に検知対象である紙幣
がない状態で、たとえばLED、L1、L2、…Lnか
らフォトダイオードP1、P2、…Pnに夫々供給され
る光量が略等しくなるように、或いはフォトダイオード
P1、P2、…Pnから得られる検出電流量が略等しく
なるように各々のLED、L1、L2、…Lnに対して
与えられるパルスの幅、波高値が予め設定される。
【0019】LED、L1、L2、…Lnに対してパル
ス駆動されるタイミングは光源発光タイミング生成部1
2により制御される。尚、各々のLEDがパルス駆動さ
れる期間は夫々数十マイクロ秒のオーダである。また、
光源発光タイミング生成部12はセンサ切換タイミング
生成部13により制御されている。このセンサ切換タイ
ミング生成部13は図1に示すシステム全体の動作タイ
ミングを決定する。
【0020】フォトダイオードP1、P2、…Pnの出
力電流は夫々スキャン回路であるスイッチ回路14の切
換入力端子に接続される。スイッチ回路14の出力は電
流電圧変換回路15に供給されるが、これはスイッチ回
路14の制御端子に供給されるセンサ切換タイミング生
成部13からのスキャン出力に応じて行われるものであ
る。
【0021】スイッチ回路14がセンサ切換タイミング
生成部13によりスキャンされると、フォトダイオード
P1、P2、…Pnからの出力電流が順次電流電圧変換
回路15に供給されて、夫々対応する電圧値に変換され
る。フォトダイオードは電流源であるため、このように
電流電圧変換回路15によって電流値を電圧値に変換す
る必要があるが、この実施の形態では、部品削減のため
電流電圧変換回路15をスイッチ回路14の後に置き、
複数センサで共通利用する。
【0022】ここで、図2を参照してスイッチ回路14
によるセンサ信号のスキャンタイミングを説明する。図
2(a)に示すように、センサ切換タイミング生成部1
3からの最初のスキャン信号が期間t1だけスイッチ回
路14へ供給される。尚、このとき最初のLEDL1が
発光していればフォトダイオードP1の出力が取り出さ
れて電流電圧変換回路15に供給される。続いてt1に
隣接するt2の期間に次のスキャン信号がスイッチ回路
14へ供給されると、図2(b)に示すようにフォトダ
イオードP2の出力が取り出される。以下同様にして、
最後のtnの期間にスキャン信号がスイッチ回路14へ
供給されるとフォトダイオードPnの出力が取り出さ
れ、期間T1におけるセンサ走査が一巡し、次の期間T
2の最初のフォトダイオードP1の走査が再び行われ
る。後で詳述するが、この実施の形態では、連続駆動の
LEDを除き、ダイナミック駆動のLEDについてはセ
ンサ走査が一巡する期間T(T1,T2…)の間に1個
のLEDが駆動されるようになっている。例えば、ダイ
ナミック駆動のLEDがk個(L1−Ln)であれば、
k個のLEDが駆動されるのにk・Tの時間が必要とな
る。
【0023】但し、ダイナミック駆動のLEDの個数に
かかわらず、すべてのフォトダイオードP1−Pnが走
査される一巡の期間は、フォトダイオードの個数と個々
の走査期間t(t1、t2、…)で決まる一定の期間T
(t1,T2…)である。
【0024】このようにして、すべてのフォトダイオー
ドP1ないしPnが期間Tで一巡するように走査され、
出力p1乃至pnが図3に示すように、順次電流電圧変
換回路15へ多重化して取り出されてA/D変換され
る。ここで、前にも述べたように、連続駆動されるLE
Dに対応するフォトダイオードからは夫々の出力が取り
出されるが、ダイナミック駆動されるLEDについては
1つの期間Tについて1個のLEDのみが駆動され、こ
れに対応するフォトダイオードからの出力のみが得られ
ることになる。
【0025】後で詳細に説明するが、各々のフォトダイ
オードの出力レベルが比較器17でスライスレベルと比
較されて、紙葉の有り無しが比較結果メモリ19に格納
される。このときのフォトダイオード各々の走査期間t
1、t2、…tnの合計の一巡の期間を図2に示すよう
にT1とし、1回目の走査一巡期間T=T1とする。
【0026】各々の走査期間t1、t2、…tnはいず
れも等しく(T/n)、例えばt=数十マイクロ秒であ
るとすると、1回の走査期間Tもt・nマイクロ秒とな
り、極めて短い時間で1回の走査が終了する。このよう
にしてすべてのフォトダイオードP1ないしPnが期間
T1,T2,…=Tで繰り返し走査される。即ち、走査
期間Tがn個のフォトダイオードに分割して割り当てら
れ、順にtで時分割されて逐次フォトダイオードP1…
Pnの出力の繰り返し取りこみ処理を行うことになる。
この結果、この時分割走査で多重化されたフォトダイオ
ード出力信号が図3のように時系列に並んで得られるこ
とになる。
【0027】この実施の形態では、LED、L1、L
2、…LnはフォトダイオードP1、P2、…Pnとの
距離、即ち光軸長が例えば3mmと短い場合は連続点灯
で使用し、例えば10cmと長い場合はダイナミック点
灯制御を行って使用する。なお、各センサはそれぞれ連
続点灯とダイナミック点灯の混在が可能である。
【0028】電流電圧変換回路15から得られた電圧信
号はアナログ信号であり、A/Dコンバータ16により
順次デジタル信号に変換された後、比較器17の一方の
入力端子に供給される。
【0029】比較器17の他方の入力端子にはスライス
レベルメモリ18の出力が供給されるように接続され
る。このスライスレベルメモリ18は、センサ1からセ
ンサnまでのn個のセンサ、即ちフォトダイオードP
1、P2、…Pnの個々の出力レベルから紙葉の有り無
しを検知するためのスライスレベルを夫々予め設定して
記憶するための複数のメモリエリアM1、M2…Mnを
有している。
【0030】例えば、搬送される紙葉が紙幣である場合
には、紙幣の遮光性がその使用状態により様々に変化す
るので、どのような状態の紙幣も正確に検知できるよう
にセンサのスライスレベルが設定されなければならな
い。例えば、油がついた部分の紙幣は半透明状態になる
ことが知られているが、このような状態の紙幣を検知す
るときには、紙幣の有り無しによるレベル変化が極めて
小さいので、スライスレベルの設定は慎重に行われなけ
ればならない。
【0031】フォトダイオードP1、P2、…Pnの個
々の出力レベルとの比較から紙葉の有り無しを検知する
ためのスライスレベルを夫々予め設定して記憶するため
のスライスレベルメモリ18の複数のメモリエリアM
1、M2…Mnのアドレス指定は、センサ切換タイミン
グ生成部13からの出力によってスイッチ回路14のフ
ォトダイオードP1−Pnの出力の走査に同期して行わ
れる。
【0032】例えば、フォトダイオードP1からの出力
がスイッチ回路14を介して電流電圧変換回路15に取
り出されたときは、対応するメモリエリアM1がアドレ
ス指定され、センサ1のスライスレベルが読み出され、
比較器17でフォトダイオードP1のA/D変換出力レ
ベルとの比較が行われる。スライスレベルより出力レベ
ルが低ければ紙葉有りとの検出結果が得られる。
【0033】フォトダイオードP1、P2、…Pnの個
々の出力レベルとスライスレベルとの比較結果は、夫々
比較結果メモリ19の対応するメモリエリアM11、M
12…M1nに一時的に格納されてセンサ出力として一
括してCPUに出力される。
【0034】ここで、図1に示した実施の形態の第1の
動作を図4のダイナミック点灯と連続点灯制御のタイミ
ングに基づいて説明する。ここではフォトダイオードP
1,P2が夫々対応するLED、L1,L2から例えば
10cm離して設置され、残りのフォトダイオードP3
乃至Pnは夫々対応するLEDL3乃至Lnと例えば3
mmの近距離に設置されているものとする。従って、L
EDL1,L2がダイナミック点灯制御、L3からLn
は連続点灯制御である。
【0035】ダイナミック点灯では、図4に示すよう
に、1回目の走査期間T1が始まる前に、LEDL1を
点灯してから光量が飽和するまでの時間を見こんで、最
初のt1の走査タイミングで最初のフォトダイオードP
1の出力が取り込まれる手前からLEDL1の発光即ち
駆動を行う。実際には、LEDが駆動されてから発光光
量がもっとも大きくなるのは、その駆動期間の最後の部
分であり、この期間に合わせて走査タイミングtが設定
される。
【0036】1回目の走査期間T1では、最初のt1の
走査タイミングに合わせてLEDL1のみを駆動してフ
ォトダイオードP1の出力を取り込む。次のt2の走査
タイミングではLEDL2は駆動されず、フォトダイオ
ードP2からは出力は取り込まれない。t3乃至tnの
走査のタイミングでは連続通電のLEDL3−Lnから
出力が取り込まれる。このようにして、n個のフォトダ
イオードP1−Pnの走査タイミングt1−tnが一巡
すると、続いて2巡目の走査期間T2がスタートする。
【0037】尚、最初の走査タイミングt1ではLED
L1のダイナミック点灯のためのパルス電流が連続通電
の電流と同時に流れるが、連続通電の電流は値が小さ
く、電源ラインの電圧の揺らぎは殆どなく、したがっ
て、ノイズの発生もない。
【0038】2回目の走査期間T2ではt1の走査タイ
ミングでLEDL1は駆動されず、t2の走査タイミン
グが始まる僅か前に2番目のLEDL2を駆動し、フォ
トダイオードP2の出力が取り込まれている。t3乃至
tnのタイミングでは、同様に連続通電のLEDL3−
Lnから出力が取り込まれる。
【0039】このように、フォトダイオードP1−Pn
全体が一巡する1回の走査期間Tでは1個のLEDのみ
点灯することで、ダイナミック点灯での複数のLED、
ここでは2個のLEDL1、L2の同時点灯をしないよ
うに配慮している。
【0040】n+1巡目の走査期間Tn+1が始まる僅
か前に再びLEDL1が点灯され、最初のt1の走査タ
イミングでフォトダイオードP1の出力が取り込まれ、
n+2巡目の走査期間Tn+1の最初の期間では再びL
EDL2が点灯され、t2の走査タイミングでフォトダ
イオードP2の出力が取り込まれる。以下、同様にし
て、走査期間TがLEDの個数に対応する回数だけ繰り
返され、センサ1乃至センサn出力が繰り返しCPUに
供給される。
【0041】尚、LEDL3−Lnは連続通電として説
明したが、これらのLEDL3−LnもLEDL1,L
2と同様に順次繰り返し駆動するようにし、すべてのL
EDを順次ずらして繰り返し駆動してもよい。また、こ
の場合の夫々のLEDの発光時間は発光光量の立ち上が
りを考慮してT/n以上の時間に設定される。
【0042】図5は連続点灯とダイナミック点灯の混在
制御をセンサ数16で行った場合の実施形態である。こ
の場合には、センサアレイの最初と最後のLEDL1と
L16とをダイナミック点灯、中間に配置された残りの
LEDL2からL15までを連続点灯で制御を行う。
【0043】この実施形態では、ダイナミック点灯LE
DL1、L16は最初の走査期間T1と最後の走査期間
T16で図5のAにおいて斜線で示すように同時点灯が
生じる。これを避けるため、図5Bに示すように、1回
目の走査期間T1では、t1の走査タイミングでLED
L1のみを発光させる。この時は連続点灯のLEDL2
乃至L15からは夫々t2乃至t15の走査タイミング
でフォトダイオードP2−P15の出力を取り込む。も
う一つのダイナミック点灯のLEDL16は16番目の
走査期間T16で点灯され、t16のタイミングで出力
P16が取り込まれる。
【0044】このとき通常では2巡目の最初の走査期間
T17にt1の走査タイミングでLEDL1が駆動され
るが、この実施の形態ではLEDL1は駆動されない。
従って、LEDL16のみの駆動となり、ダイナミック
駆動のLEDについて同時駆動が生じない。
【0045】即ち、この実施の形態では、図5のBに示
したように、先頭のLEDL1の駆動のタイミングを2
度目からは17回目のスキャン期間T17から一つづら
してT18の走査期間に移動させる。18回目の走査期
間T18におけるフォトダイオードP1の最初の走査タ
イミングt1の開始に先立ってLEDL1が駆動され
る。
【0046】このようにすれば、図5のBで示したよう
に、走査期間T16の最後の走査タイミングt16で、
ダイナミック点灯のLEDL16がt16に先立って駆
動されても、17回目のスキャン期間T17の最初の部
分ではもう一つのダイナミック点灯のLEDL1が駆動
されないので、2個のダイナミック点灯LEDが略同時
に駆動されることによる弊害はない。
【0047】即ち、順次配列されたn個のセンサアレイ
の走査期間Tの最初の走査タイミングt1で駆動される
LEDと最後の走査タイミングtnで駆動されるLED
とを有するセンサ駆動回路の場合、n個のセンサを一巡
する走査期間Tとセンサ数nとの積の期間n・Tに対し
て2順目以降では、最初の走査タイミングt1で走査さ
れるLEDを最初の走査期間Tn+1では駆動せずに1
走査周期Tだけずらせて駆動する。図5の実施の形態で
は17番目(16+1=17)の走査期間T17では駆
動せずに18番目の走査期間T18に駆動されるように
ダイナミック点灯の制御を行う。これによりダイナミッ
ク駆動のLEDの2個同時点灯による瞬間的な大電流に
起因する不都合を避けることが可能となる。
【0048】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
消費電力を増大させずに発光素子からの光量を増加させ
ることができ、又、複数発光素子の同時駆動を防止する
ことにより過大なパルス電流が流れるのを防止して電源
ラインの電圧の揺らぎに起因するノイズの発生も防止で
きるセンサ駆動方式を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態の全体の構成を示すブロ
ック図。
【図2】図1のスイッチ回路の動作を示すタイミングチ
ャート。
【図3】図1のスイッチ回路の動作タイミングを示す
図。
【図4】図1の実施の形態の動作を示すタイミングチャ
ート。
【図5】この発明の他の実施の形態の動作を示すタイミ
ングチャート。
【符号の説明】
11…ドライブ回路。 12…光源発光タイミング生成部。 13…センサ切換タイミング生成部。 14…スイッチ回路。 15…電流電圧変換回路。 16…A/Dコンバータ。 17…比較器。 18…スライスレベルメモリ。 19…比較結果メモリ。 L1−Ln…LED。 P1−Pn…フォトダイオード。
フロントページの続き (72)発明者 大塚 徹 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 株式会社 東芝柳町工場内 (72)発明者 渡辺 啓 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 株式会社 東芝柳町工場内 Fターム(参考) 5F089 BB04 CA11 CA13 CA21 FA10

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の発光素子と、 前記複数の発光素子のうちの少なくとも2個の発光素子
    を1個づつ繰り返し駆動して発光させるとともに残りの
    発光素子を連続駆動する駆動回路と、 前記複数の発光素子に対応して配置され前記複数の発光
    素子とともにセンサを構成する複数の受光素子と、 前記複数の受光素子からのアナログ出力をデジタルのセ
    ンサ出力として取り出す出力回路とを具備し、 前記出力回路は、所定の期間毎にすべての受光素子に走
    査信号を順次繰り返し供給する手段を含み、前記走査信
    号は前記所定の期間をTとし、発光素子と受光素子の対
    数をnとしたときにT/nとなるパルス幅を有し、 前記駆動回路は、前記繰り返し駆動される発光素子を前
    記所定の期間T毎に順次ずらして駆動するとともにT/
    n期間以上の時間発光させる駆動信号を発生させる手段
    を含むことを特徴とするセンサ駆動方式。
  2. 【請求項2】 前記駆動回路は、発光タイミング生成部
    と、この発光タイミング生成部の出力に応じて前記少な
    くとも2個の発光素子に順次駆動信号を与える駆動部と
    を有することを特徴とする請求項1に記載のセンサ駆動
    方式。
  3. 【請求項3】 前記出力回路は、前記走査信号を発生さ
    せる手段と、この発生された走査信号により前記受光素
    子の出力を順次切り替える切り替え手段とを有すること
    を特徴とする請求項1に記載のセンサ駆動方式。
  4. 【請求項4】 前記出力回路は、前記切り替え手段から
    得られた受光素子の出力をアナログの電圧値に変換する
    変換回路と、このアナログの電圧値をデジタル値に変換
    するA/Dコンバータと、前記複数の受光素子夫々の遮
    光検知レベルを予め設定するスライスレベルメモリと、
    前記A/Dコンバータの出力と前記設定された遮光検知
    レベルとを比較する比較回路と、この比較回路の出力を
    前記センサの出力として取り出す出力手段とを具備する
    ことを特徴とする請求項3に記載のセンサ駆動方式。
  5. 【請求項5】 複数の発光素子と、 前記複数の発光素子のうちの少なくとも2個の発光素子
    を1個づつ繰り返し駆動して発光させるとともに残りの
    発光素子を連続駆動する駆動回路と、 前記複数の発光素子に対応して配置され前記複数の発光
    素子とともにセンサを構成する複数の受光素子と、 前記複数の受光素子からのアナログ出力をデジタルのセ
    ンサ出力として取り出す出力回路とを具備し、 前記出力回路は、所定の期間毎にすべての受光素子に走
    査信号を順次繰り返し供給する手段を含み、前記走査信
    号は前記所定の期間をTとし、発光素子と受光素子の対
    数をnとしたときにT/nとなるパルス幅を有し、前記
    走査信号は期間n・Tで一巡して受光素子に供給され、 前記駆動回路は、前記少なくとも繰り返し駆動される発
    光素子が前記期間n・Tで一巡する最初の期間T1と最
    後の期間Tnに駆動される場合に、両者の発光時間が重
    複しないように最初の期間T1を少なくとも前記所定の
    期間だけ遅らせて発光させる駆動信号を発生させる手段
    を含むことを特徴とするセンサ駆動方式。
  6. 【請求項6】 前記駆動回路は、発光タイミング生成部
    と、この発光タイミング生成部の出力に応じて前記繰り
    返し駆動される発光素子に順次駆動信号を与える駆動部
    とを有することを特徴とする請求項1又は5に記載のセ
    ンサ駆動方式。
  7. 【請求項7】 前記駆動回路は、個々の受光素子に割り
    当てられた取り込みタイミングより以前に立ち上がるよ
    うに、対応する発光素子にパルス駆動信号を与える手段
    を含むことを特徴とする請求項2又は6に記載のセンサ
    駆動方式。
  8. 【請求項8】 前記出力手段は、前記比較回路の出力を
    前記受光素子の夫々に対応して記憶し、一括して出力す
    る比較結果メモリを含む請求項2又は6に記載のセンサ
    駆動方式。
  9. 【請求項9】 複数の発光素子と、 前記複数の発光素子を駆動して発光させる駆動回路と、 前記複数の発光素子に対応して配置され前記複数の発光
    素子とともにセンサを構成する複数の受光素子と、 前記複数の受光素子からのアナログ出力をデジタルのセ
    ンサ出力として取り出す出力回路とを具備し、 前記出力回路は、走査信号を発生させる手段と、所定の
    期間毎にすべての受光素子の出力を順次繰り返し切り替
    える切り替え手段と、前記切り替え手段から得られた受
    光素子の出力をアナログの電圧値に変換する変換回路
    と、このアナログの電圧値をデジタル値に変換するA/
    Dコンバータと、前記複数の受光素子夫々の遮光検知レ
    ベルを予め設定するスライスレベルメモリと、前記A/
    Dコンバータの出力と前記設定された遮光検知レベルと
    を比較する比較回路と、この比較回路の出力を前記セン
    サの出力として取り出す出力手段とを具備し、前記走査
    信号は前記所定の期間をTとし、発光素子と受光素子の
    対数をnとしたときにT/nとなるパルス幅を有するこ
    とを特徴とするセンサ駆動方式。
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DE102011011699A1 (de) * 2011-02-18 2012-08-23 GM Global Technology Operations LLC (n. d. Gesetzen des Staates Delaware) Beleuchtungseinrichtung für Fahrzeuge

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