JP2001083126A - 超音波送受切換回路 - Google Patents

超音波送受切換回路

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JP2001083126A
JP2001083126A JP25805899A JP25805899A JP2001083126A JP 2001083126 A JP2001083126 A JP 2001083126A JP 25805899 A JP25805899 A JP 25805899A JP 25805899 A JP25805899 A JP 25805899A JP 2001083126 A JP2001083126 A JP 2001083126A
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ultrasonic transducer
transmitter
receiver
circuit
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Yukio Kumazawa
行夫 熊澤
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Tokimec Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱雑音やエネルギ損失なしに、超音波トラン
スデューサの送信、受信を切り換えることができる超音
波送受切換回路を提供する。 【解決手段】 送信機10と超音波トランスデューサ1
2との間に直列に設けられ、超音波トランスデューサ1
2からの受信信号が送信機10へ流れるのを阻止する第
1ダイオード16と、超音波トランスデューサ12と受
信機14との間で受信機14と並列に設けられ、送信機
10からの送信信号をショートさせて、該送信信号が受
信機14へ流れるのを阻止する第2ダイオード18と、
超音波トランスデューサ12と第2ダイオード18との
間に直列に設けられたコンデンサC4と、送信機10と
超音波トランスデューサ12との間に設けられ、コンデ
ンサC4を構成要素に含めて設計された送信側フィルタ
回路26と、超音波トランスデューサ12と受信機14
との間に設けられ、コンデンサC4を構成要素に含めて
設計された受信側フィルタ回路28と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波探傷器、超
音波流量計、超音波医療器等に用いることができ、送信
機、超音波トランスデューサ及び受信機の間に設けられ
て、送信時に送信機からの送信信号を主に超音波トラン
スデューサに送ると共に、受信時に超音波トランスデュ
ーサからの受信信号を主に受信機へと送る超音波送受切
換回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の超音波送受切換回路としては、図
8に示すものがある。図において、10は送信信号を発
生する送信機、12は電気信号を超音波に変換し、また
は超音波を受信して電気信号に変換する超音波トランス
デューサ、14は超音波トランスデューサからの受信信
号を受ける受信機である。
【0003】送信機10と超音波トランスデューサ12
との間には、第1ダイオード16が直列に接続されてお
り、また、超音波トランスデューサ12と受信機14と
の間には、受信機14と並列に第2ダイオード18が接
続されており、さらに超音波トランスデューサ12と第
2ダイオード18との間には抵抗20が直列に接続され
ており、これらの第1ダイオード16、第2ダイオード
18及び抵抗20で送受切換回路22が構成されてい
る。
【0004】送信時に、送信機10から大きな送信信号
が出力されると、該送信信号が第1ダイオード16を通
って、超音波トランスデューサ12に送られる。このと
き、送信信号の一部が抵抗20を抜けていくが、第2ダ
イオード18によりショートされるため、受信機14に
過大入力されることなく、受信機14が保護される。こ
のときに、送受切換回路22の抵抗20は、送信信号全
てを第2ダイオード18でショートさせない為と、第2
ダイオード18に過大な電流が流れないようにする為の
働きをしている。次に、送信機10からの信号が出力さ
れなくなると、それ以降は、超音波トランスデューサ1
2から微弱な受信信号が出力されるが、この微弱な受信
信号は第1ダイオード16の阻止電圧以下であるので、
送信機10側へは送られず、抵抗20を通り、また、同
じく第2ダイオード18の阻止電圧以下であるので、シ
ョートされずに受信機14に送られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
図8に示した従来の送受切換回路22では、抵抗20を
用いているため、熱雑音を発生するという問題がある。
熱雑音は受信信号に重畳された状態で受信機14に入力
されるので、システム全体で感度を低下させる要因とな
るという課題がある。また、送信信号の一部が抵抗20
によってエネルギ消費されるため、100%送信信号の
エネルギーが超音波トランスデューサ12に伝達され
ず、能率が低下するという課題があり、同様に、受信時
にも受信信号が抵抗20によってエネルギ消費されるた
め、微弱な受信信号がより弱められる結果となるという
課題がある。さらには、第2ダイオード18が有する浮
遊容量と抵抗20とで一次のローパスフィルタが構成さ
れ、周波数特性が平坦にならないという課題がある。
【0006】上記課題を回避するために、送信専用超音
波トランスデューサと受信専用超音波トランスデューサ
をそれぞれ設けて、送受切換回路を設けないようにする
ことも考えられるが、それぞれ専用の超音波トランスデ
ューサを用いる方法は、コストを高めるという別の課題
がある。
【0007】本発明はかかる課題に鑑みなされたもの
で、熱雑音やエネルギ損失なしに、超音波トランスデュ
ーサの送信、受信を切り換えることができる超音波送受
切換回路を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明は、送信機、超音波トランスデュ
ーサ及び受信機の間に設けられて、送信時に送信機から
の送信信号を主に超音波トランスデューサに送ると共
に、受信時に超音波トランスデューサからの受信信号を
主に受信機へと送る超音波送受切換回路であって、送信
機と超音波トランスデューサとの間に直列に設けられ、
超音波トランスデューサからの受信信号が送信機へ流れ
るのを阻止する第1阻止手段と、超音波トランスデュー
サと受信機との間で受信機と並列に設けられ、送信機か
らの送信信号をショートさせて、該送信信号が受信機へ
流れるのを阻止する第2阻止手段と、超音波トランスデ
ューサと第2阻止手段との間に直列に設けられ、キャパ
シタンスまたはインダクタンスを主として有する回路素
子と、送信機と超音波トランスデューサとの間に設けら
れ、前記回路素子を構成要素に含めて、送信信号の周波
数を包含する通過域を持つように設計された送信側フィ
ルタ回路と、超音波トランスデューサと受信機との間に
設けられ、前記回路素子を構成要素に含めて、所望の受
信信号の周波数を包含する通過域を持つように設計され
た受信側フィルタ回路と、を備えたことを特徴とする。
【0009】第2阻止手段と超音波トランスデューサと
の間に、主としてキャパシタンスまたはインダクタンス
を有する回路素子を設けることとしたので、この回路素
子に従来の抵抗と同様の役割を行わせることができると
共に、キャパシタンスやインダクタンスは本質的に電力
を消費することがないので、熱雑音やエネルギ損失の問
題が解消される。その一方で、単に、従来の抵抗をキャ
パシタンスまたはインダクタンスと置き換えたのでは、
このキャパシタンスまたはインダクタンスが、送信時に
負荷である超音波トランスデュサに並列に付加され、受
信時に信号源となる超音波トランスデューサに直列に付
加されることになり、周波数特性の悪化を招くことにな
る。
【0010】そこで、この回路素子を含み、送信信号の
周波数を包含する通過域を持つように設計された送信側
フィルタ回路を設け、該送信側フィルタ回路を所望の周
波数特性が得られるようなフィルタ回路に設計すること
により、送信時の周波数特性を良好にすることができ
る。同様に、上記回路素子を含み、所望の受信信号の周
波数を包含する通過域を持つように設計された受信側フ
ィルタ回路を設け、該受信側フィルタを所望の周波数特
性が得られるようなフィルタ回路に設計することによ
り、受信時の周波数特性を良好にすることができる。
【0011】前記回路素子はコンデンサとすることがで
きる。コンデンサのキャパシタンスが送信側フィルタ回
路および受信側フィルタ回路の構成要素として必要なキ
ャパシタンスよりも小さい場合には、送信側フィルタ回
路及び受信側フィルタ回路にそれぞれ前記コンデンサと
並列になるように別のコンデンサを追加することによ
り、適宜調整が可能であるため、設計が容易となる。
【0012】また、前記送信側フィルタ回路及び受信側
フィルタ回路の少なくともいずれか一方は、バタワース
型フィルタとすることができる。バタワース型フィルタ
は、別名、最大平坦特性フィルタとも呼ばれ、フィルタ
の通過特性が通過域内で平坦に近い特性をしており、良
好な周波数特性が得られる。また、その関係で通過域の
多くの部分でインピーダンス特性の抵抗成分は、一定値
となり、リアクタンス成分はほぼ0Ωとなる特性を有し
ているので、広帯域に亘りインピーダンス整合をとるこ
とができるようになる。
【0013】また、前記送信側フィルタ回路の入力イン
ピーダンスを、送信機の出力インピーダンスと略等し
く、送信側フィルタ回路の出力インピーダンスを、超音
波トランスデューサのインピーダンスに略等しくなるよ
う設計すると良い。これにより、送信時の送信機と超音
波トランスデューサとのインピーダンス整合をとること
ができる。
【0014】また、前記受信側フィルタ回路の入力イン
ピーダンスを、超音波トランスデューサのインピーダン
スに略等しく、受信側フィルタ回路の出力インピーダン
スを受信機の入力インピーダンスに略等しくなるよう設
計すると良い。これにより、受信時の超音波トランスデ
ューサと受信機とのインピーダンス整合をとることがで
きる。
【0015】フィルタ回路としては、上述のバタワース
型に限らず、チェビシェフ型、ベッセル型、位相線形型
等のフィルタを構成することもでき、各フィルタ回路の
持つ周波数通過特性を持たせることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を説明する。
【0017】図1は本発明の超音波送受切換回路の第1
の実施形態を表す回路図である。図において、10は送
信信号を発生する送信機、12は電気信号を超音波に変
換し、または超音波を受信して電気信号に変換する超音
波トランスデューサ、14は超音波トランスデューサか
らの受信信号を受ける受信機である。
【0018】送信機10、超音波トランスデューサ12
及び受信機14の間には、送受切換回路24が設けられ
ており、送受切換回路24は、送信機10と超音波トラ
ンスデューサ12との間に直列に互いに逆接続された2
つのダイオード素子からなる第1ダイオード(第1阻止
手段)16と、超音波トランスデューサ12と受信機1
4との間に受信機14と並列に互いに逆接続された2つ
のダイオード素子からなる第2ダイオード(第2阻止手
段)18と、を有しており、これらの第1ダイオード1
6と第2ダイオード18とは従来のものとほぼ同等のも
のである。
【0019】この送受切換回路24では、従来の抵抗2
0に代えて、コンデンサC4が超音波トランスデューサ
12と第2ダイオード18との間に接続されている。
【0020】さらに、送信機10と第1ダイオード16
との間には、インダクタンスL1、コンデンサC1、イ
ンダクタンスL2、コンデンサC2、インダクタンスL
3及びコンデンサC3が接続されており、これらは、コ
ンデンサC4と共に送信側バンドパスフィルタ26を構
成する。
【0021】また、第2ダイオード18と受信機14と
の間には、インダクタンスL4、コンデンサC5及びイ
ンダクタンスL5が接続されており、これらは、コンデ
ンサC4と共に受信側バンドパスフィルタ28を構成す
る。
【0022】以上のように構成される送受切換回路24
において、その作用を説明する。
【0023】送信時に、送信機10から大きな送信信号
が出力されると、該送信信号が第1ダイオード16を通
って、超音波トランスデューサ12に送られる。このと
き、送信信号の一部が、コンデンサC4を抜けていく
が、第2ダイオード18によりショートされるため、受
信機14に過大入力されることなく、受信機14が保護
される。この状態では、コンデンサC4を含めて送信機
10から超音波トランスデューサ12までは、図2に示
す回路で書き換えることができ、コンデンサC4を含め
て、送信側バンドパスフィルタ26が構成される。この
送信側バンドパスフィルタ26は、送信信号の周波数を
包含する通過域を持つ3次のバタワース型のバンドパス
フィルタとなるように各回路素子L1、C1、L2、C
2、L3、C3の値が設定されており、コンデンサC4
は3段目のキャパシタンスの一部を担っている。3次の
バタワース型のバンドパスフィルタは、平坦な通過特性
を有しており、従って、周波数特性を悪化させることな
く、送信機10からの送信信号を超音波トランスデュー
サ12へと送ることができる。また、送信側バンドパス
フィルタ26は、その入力インピーダンスが送信機10
の内部抵抗である出力インピーダンスに略等しく、且つ
その出力インピーダンスが超音波トランスデューサ12
のインピーダンスに略等しくなるように設計されると良
く、これにより、送信機10、超音波トランスデューサ
12それぞれとの間のインピーダンス整合をとることが
できる。
【0024】こうして超音波トランスデューサ12へと
送られた送信信号は、能率良く超音波に変換されて、送
波される。また、超音波トランスデューサ12では、超
音波を受信して電気的な受信信号に変換する。従って、
送信機10からの送信が終わり、超音波トランスデュー
サ12から超音波が発信されると、それ以降は、超音波
トランスデューサ12で受けた超音波による微弱な受信
信号が、超音波トランスデューサ12から出力される。
この微弱な受信信号は第1ダイオード16の阻止電圧以
下であるので、送信機10側へは送られず、コンデンサ
C4を通り、また、同じく第2ダイオード18の阻止電
圧以下であるので、ショートされない。この状態では、
超音波トランスデューサ12から受信機14までは、図
3に示す回路で書き換えることができ、コンデンサC4
を含めて、受信側バンドパスフィルタ受信側28が構成
される。この受信側バンドパスフィルタ28は、所望の
取得したい受信信号の周波数を包含する通過域を持つ2
次のバタワース型のバンドパスフィルタとなるように各
回路素子C4、L4、C5、L5の値が設定されてお
り、コンデンサC4は1段目のキャパシタンスを担って
いる。2次のバタワース型のバンドパスフィルタは、3
次ほどではないが、比較的平坦な通過特性を有してお
り、従って、周波数特性を悪化させることなく、超音波
トランスデューサ12からの受信信号を受信機14へと
送ることができる。また、受信側バンドパスフィルタ2
8は、その入力インピーダンスが超音波トランスデュー
サ12のインピーダンスに略等しく、且つその出力イン
ピーダンスが送信機14の入力インピーダンスに略等し
くなるように設計されると良く、これにより、超音波ト
ランスデューサ12、受信機14それぞれとの間のイン
ピーダンス整合をとることができ、能率を向上させるこ
とができる。
【0025】受信側バンドパスフィルタ28が2次のバ
タワース型であるために、その通過特性が比較的平坦と
なり、周波数特性を悪化させることなく、超音波トラン
スデューサ12からの受信信号を受信機14へと送るこ
とができる。
【0026】以上のようにこの実施形態では、従来の抵
抗20に代えて、コンデンサC4を用いているため、熱
雑音やエネルギ損失を生じることなく、能率良く送信信
号を超音波トランスデューサ12へと送ることができる
と共に、感度及び能率良く微弱な受信信号を受信機14
へと送ることができるようになる。
【0027】尚、この実施形態において、送信機10と
超音波トランスデューサ12との間の送信側フィルタ回
路は、3次のバタワース型バンドパスフィルタとした
が、これに限るものではなく、2次または3次よりも高
次のバタワース型バンドパスフィルタ、とすることも可
能であり、超音波トランスデューサ12と受信機14と
の間の受信側フィルタ回路は、2次のバタワース型バン
ドパスフィルタとしたが、これに限るものではなく、3
次以上のバタワース型バンドパスフィルタとすることも
可能である。または、コンデンサ、インダクタンスの数
値を変えることにより、バタワース型以外の他のチェビ
シェフ型、ベッセル型、位相線形型等のフィルタを構成
することもでき、それぞれの型に特有の周波数特性、群
遅延特性を選択することができる。
【0028】なお、この実施形態では、従来の抵抗20
に変えてコンデンサC4を利用しているため、コンデン
サC4が、それぞれのフィルタ26またはフィルタ28
で求められる設計値よりも小さい場合には、並列にコン
デンサ(例えば図1のコンデンサC3)を接続すること
により、キャパシタンスを増加させることができ(C3
+C4)、調整を容易に行うことができる。
【0029】しかしながら、コンデンサC4の代わりに
インダクタンスを用いることも勿論可能であり、図4に
インダクタンスを用いた本発明の第2実施形態を表す。
【0030】この実施形態における送受切換回路24−
2においては、インダクタンスL23が、第1実施形態
におけるコンデンサC4の代わりであり、送信側バンド
パスフィルタ(送信側フィルタ回路)30が、インダク
タンスL21、コンデンサC21、インダクタンスL2
2、コンデンサC22、コンデンサC23及びインダク
タンスL23で構成されており、受信側バンドパスフィ
ルタ(受信側フィルタ回路)32が、インダクタンスL
23、コンデンサC24、コンデンサC25及びインダ
クタンスL25で構成されている。
【0031】この実施形態においても、第1実施形態と
同様の作用・効果が得られる。
【0032】また、図5及び図6は、より回路構成を簡
単にした実施形態をそれぞれ表しており、図5の送受切
換回路24−3では、コンデンサC32が第1実施形態
におけるコンデンサC4と同じ役割をしており、送信機
10と超音波トランスデューサ12との間の送信側フィ
ルタ回路34をローパスフィルタで、超音波トランスデ
ューサ12と受信機14との間の受信側フィルタ回路3
6をハイパスフィルタとしている。送信側フィルタ回路
34が、インダクタンスL31、コンデンサC31及び
コンデンサC32で構成され、受信側フィルタ回路36
が、コンデンサC32及びインダクタンスL32で構成
される。
【0033】また、図6の送受切換回路24−4では、
インダクタンスL42が第1実施形態におけるコンデン
サC4と同じ役割をしており、送信機10と超音波トラ
ンスデューサ12との間の送信側フィルタ回路38をハ
イパスフィルタで、超音波トランスデューサ12と受信
機14との間の受信側フィルタ回路40をローパスフィ
ルタとしている。送信側フィルタ回路38が、コンデン
サC41、インダクタンスL41及びインダクタンスL
42で構成され、受信側フィルタ回路40が、インダク
タンスL42及びコンデンサC42で構成される。
【0034】図5及び図6のいずれの例においても、そ
れぞれ送信側フィルタ回路34,38の通過域に、送信
周波数が含まれるように、及び受信側フィルタ回路3
6、40の通過域に、所望の受信周波数が含まれるよう
に設計されている。
【0035】図5及び図6においても、従来の抵抗20
に代えて、コンデンサC32またはインダクタンスL4
2を用いているため、熱雑音やエネルギ損失を生じるこ
となく、能率良く送信信号を超音波トランスデューサ1
2へと送ることができると共に、感度及び能率良く微弱
な受信信号を受信機14へと送ることができるようにな
る。また、それぞれのフィルタ回路を所望の周波数特性
を持つように設定することができる。
【0036】
【実施例】以下、実際の構成例を示す。
【0037】図7は、第1実施形態に基づいて、1MH
zの超音波トランスデューサ12用に送受切換回路24
を構成した場合の実施例である。送信側バンドパスフィ
ルタ26は、能率を考慮して、その入力インピーダンス
を送信機10の出力インピーダンスに合わせて5Ω、そ
の出力インピーダンスを超音波トランスデューサ12に
合わせて50Ωとし、低域カットオフ周波数FLc=1
86kHz、高域カットオフ周波数FHc=2MHzと
した。受信側バンドパスフィルタ28は、同様に、能率
を考慮して、その入力インピーダンスを超音波トランス
デューサ12に合わせて50Ωとし、その出力インピー
ダンスを受信機14の入力インピーダンスに合わせて無
限大とし、低域カットオフ周波数FLc=190kH
z、高域カットオフ周波数FHc=1.9MHzとし
た。本来、送信側バンドパスフィルタ26として必要な
3段目のキャパシタンスは27,000pFであるが、
C3+C4=27,000pFを満足するように、C4
=21,000pF分を差し引いた5,800pFにコ
ンデンサC3を設定している。送信側バンドパスフィル
タ26と受信側バンドパスフィルタ28とで、各カット
オフ周波数が微妙に異なるのは、各回路素子の値を通常
市販されている素子の組み合わせて実現可能になるよう
にするためである。
【0038】こうして構成された実施例は、必要な帯域
幅を得て、ノイズや損失を抑えることができた。そし
て、その結果、感度を従来のものに比較して、10dB
〜20dB向上させることができた。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
超音波トランスデューサと第2阻止手段との間に直列に
設けられた従来の抵抗に代えて、キャパシタンスまたは
インダクタンスを有する回路素子とすることにより、熱
雑音やエネルギ損失を抑えて、感度を向上させることが
できる。
【0040】同時に、新たに設けた前記回路素子を送信
側フィルタ回路及び受信側フィルタ回路の構成要素と
し、送信側フィルタ回路及び受信側フィルタ回路を所望
の周波数特性が得られるように設計することにより、該
回路素子が設けられことによる周波数特性の劣化を抑え
ることができる。
【0041】従って、フィルタ回路の設計によって、広
帯域化を図ることもできる。特に、フィルタ回路をバタ
ワース型フィルタとすることによって、その周波数通過
特性が通過域内で平坦に近くなり、広帯域超音波トラン
デューサーとしての用途を広げることができる。
【0042】また、感度を向上させることができるの
で、送信機の出力強度を従来に比べて小さくすることも
でき、送信機を小型化することも可能となる。
【0043】さらには、送信側フィルタ回路及び受信側
フィルタ回路は汎用の回路素子を用いて実現できるた
め、コストの高騰を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の超音波送受切換回路の第1の実施形態
を表す回路図である。
【図2】送信時における超音波送受切換回路の送信側フ
ィルタ回路を表す回路図である。
【図3】受信時における超音波送受切換回路の受信側フ
ィルタ回路を表す回路図である。
【図4】本発明の超音波送受切換回路の第2の実施形態
を表す回路図である。
【図5】本発明の超音波送受切換回路の第3の実施形態
を表す回路図である。
【図6】本発明の超音波送受切換回路の第4の実施形態
を表す回路図である。
【図7】実施例1の実際の回路図である。
【図8】従来の超音波送受切換回路を表す回路図であ
る。
【符号の説明】
10 送信機 12 超音波トランスデューサ 14 受信機 16 第1ダイオード(第1阻止手段) 18 第2ダイオード(第2阻止手段) 24,24−2,24−3,24−4 送受切換回路 C4,L23,C32,L42 回路素子 26,30 送信側バンドパスフィルタ 28,32 受信側バンドパスフィルタ 34 送信側ローパスフィルタ 36 受信側ハイパスフィルタ 38 送信側ハイパスフィルタ 40 受信側ローパスフィルタ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信機、超音波トランスデューサ及び受
    信機の間に設けられて、送信時に送信機からの送信信号
    を主に超音波トランスデューサに送ると共に、受信時に
    超音波トランスデューサからの受信信号を主に受信機へ
    と送る超音波送受切換回路であって、 送信機と超音波トランスデューサとの間に直列に設けら
    れ、超音波トランスデューサからの受信信号が送信機へ
    流れるのを阻止する第1阻止手段と、 超音波トランスデューサと受信機との間で受信機と並列
    に設けられ、送信機からの送信信号をショートさせて、
    該送信信号が受信機へ流れるのを阻止する第2阻止手段
    と、 超音波トランスデューサと第2阻止手段との間に直列に
    設けられ、キャパシタンスまたはインダクタンスを主と
    して有する回路素子と、 送信機と超音波トランスデューサとの間に設けられ、前
    記回路素子を構成要素に含めて、送信信号の周波数を包
    含する通過域を持つように設計された送信側フィルタ回
    路と、 超音波トランスデューサと受信機との間に設けられ、前
    記回路素子を構成要素に含めて、所望の受信信号の周波
    数を包含する通過域を持つように設計された受信側フィ
    ルタ回路と、を備えた超音波送受切換回路。
  2. 【請求項2】 前記回路素子はコンデンサである請求項
    1記載の超音波送受切換回路。
  3. 【請求項3】 前記送信側フィルタ回路及び受信側フィ
    ルタ回路の少なくともいずれか一方は、バタワース型フ
    ィルタである請求項1または2記載の超音波送受切換回
    路。
  4. 【請求項4】 前記送信側フィルタ回路の入力インピー
    ダンスは、送信機の出力インピーダンスと略等しく、送
    信側フィルタ回路の出力インピーダンスは、超音波トラ
    ンスデューサのインピーダンスに略等しくなるように設
    計されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか
    1項に記載の超音波送受切換回路。
  5. 【請求項5】 前記受信側フィルタ回路の入力インピー
    ダンスは、超音波トランスデューサのインピーダンスに
    略等しく、受信側フィルタ回路の出力インピーダンスは
    受信機の入力インピーダンスに略等しくなるように設計
    されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1
    項に記載の超音波送受切換回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109745071A (zh) * 2017-11-01 2019-05-14 三星麦迪森株式会社 超声设备及其控制方法

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