JP2001083023A - 耐圧防爆型ロードセル - Google Patents

耐圧防爆型ロードセル

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JP2001083023A
JP2001083023A JP25643599A JP25643599A JP2001083023A JP 2001083023 A JP2001083023 A JP 2001083023A JP 25643599 A JP25643599 A JP 25643599A JP 25643599 A JP25643599 A JP 25643599A JP 2001083023 A JP2001083023 A JP 2001083023A
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explosion
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load cell
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Yoshiaki Shimada
好昭 島田
Itsuo Manabe
逸夫 真鍋
Koji Hashimoto
幸治 橋元
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Kubota Corp
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Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐圧防爆機能を有するロードセルを、製造コ
ストを低減でき、ロードセルを小型化でき、かつ偏荷重
出力調整作業を最小限の手間や時間で行うことのできる
耐圧防爆型ロードセルを提供する。 【解決手段】 貫通孔32を有する起歪体31と、この
起歪体31の薄肉部33における貫通孔32に面する側
とは反対側の外面箇所にそれぞれ貼り付けられた複数の
ストレインゲージ34と、これらのストレインゲージ3
4の貼り付け面31bを覆うように取り付けた耐圧カバ
ー35とを備え、前記貼り付け面31bと耐圧カバー3
5との間の最大荷重時をも含む隙間を防爆に必要な奥行
と幅とに形成した。この構成により、製造コストを低減
できるとともに、ロードセルを小型化することもでき、
さらに、偏荷重出力調整作業を比較的容易に行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐圧防爆機能を有
するロードセルに関する。
【0002】
【従来の技術】爆発性ガス(たとえばアセトン、石炭ガ
ス、水素、LPガスなど)を取り扱う設備に用いられる
ロードセルは、ロードセルのストレインゲージの発熱や
短絡事故等によって爆発性ガスが爆発した場合でも、そ
の爆発エネルギがロードセル内に止められてロードセル
外への火炎逸走が生じないように耐圧防爆構造とするこ
とが義務付けられている。
【0003】耐圧防爆機能を有する従来のロードセルの
例としては図9に示すものがある。1は基端側の固定部
2が所定箇所にボルトなどで固定されてなる起歪体で、
先端側の負荷部3側から荷重Pを受けるようになってい
る。4は起歪体1の中央部適所に設けられたストレイン
ゲージ貼着部で、このストレインゲージ貼着部4は、起
歪体1を削って四角柱形状に形成されているとともにそ
の中央に複数の貫通孔5が穿設されたロバーバル部6
と、このロバーバル部6の上面と下面との薄肉部7に貼
着されたストレインゲージ8とから構成している。
【0004】起歪体1のストレインゲージ貼着部4は、
起歪体1の固定部2にボルト9で固定した筒状カバー1
0によりほぼ全周が覆われている。そして、この筒状カ
バー10の先端面に対向させるように、起歪体1の負荷
部3にライナー11を介して対向部材12を取り付け、
この対向部材12に、荷重Pを作用させる着力部材13
を取り付けている。
【0005】ここで、筒状カバー10の先端面10aと
これに対向する対向部材12の面12aとの間の隙間は
幅Wが所定寸法(例えば0.1mm)以下で、かつ奥行L
が所定寸法(例えば10mm)以上となるように配設さ
れ、筒状カバー10内から外部への火炎逸走が生じない
ように構成されている。このロードセル1を比較的効率
良く製造する方法としては、起歪体1に筒状カバー10
を組みつけた状態で、起歪体1の負荷部3の先端面3a
と筒状カバー10の先端面10aとが同一面状となるよ
うに切削し、この後、ライナー11を介して対向部材1
2を取り付けることにより、ライナー11の厚み分だけ
の隙間を形成することができる。
【0006】しかし、上記のロードセル14は、筒状カ
バー10と対向部材12とにより起歪体1のほぼ全周を
覆う構造であるとともに、耐圧防爆に必要な奥行寸法分
の厚みが筒状カバー10と対向部材12とのそれぞれに
必要であるため、製造コストが高価となったり、ロード
セル14が大型化したりする課題があった。これに対処
するものとして、特開平10−339676号公報に耐
圧防爆型のロードセルが開示されている。
【0007】このロードセルは、図10〜図13に示す
ように、起歪体21に穿設された例えば丸孔形状の貫通
孔22内にその両端側から一対の雄、雌栓体23、24
を挿入し、これらの雄、雌栓体23、24同士をボルト
25で結合し、栓体23、24の外表面と貫通孔22の
内面との間に、防爆用隙間dを形成している。また、雄
栓体23のつば状の大径円筒部23aにおけるつば部分
や雌栓体24のつば状の円筒部24aにおけるつば部分
が、貫通孔22を臨む面と対向する接合面となってい
て、この接合面を防爆用隙間dとしている。
【0008】このロードセル20によれば、図9に示す
ような筒状カバー10や対向部材12を必要としないの
で、製造コストを低減させることが可能となるとともに
ロードセル20を小型化できる。また、このロードセル
20においては、起歪体21における歪みゲージ26の
貼り付け面と対向する外表面を切り削ってこの凹状切削
部27により偏荷重出力調整を行うように図られてい
る。
【0009】しかし、このロードセル20においては、
偏荷重出力調整用の凹状切削部27を設けると、雄栓体
23の大径円筒部23aにおけるつば部分や雌栓体24
の円筒部24aにおけるつば部分とが、貫通孔221を
臨む面と対向する接合面に凹状切削部27が臨むことと
なって、それぞれ耐圧防爆に必要な奥行寸法がとれなく
なる。
【0010】したがって、この種のロードセル20にお
いては、実質的には、耐圧防爆に必要な隙間寸法が、栓
体23、24の外表面と貫通孔22の内面との間にしか
形成できないこととなる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】図10〜図13に示す
ように、起歪体21に穿設された貫通孔22が丸孔形状
の場合には、この丸孔形状の貫通孔22に合った雌栓体
23、24を比較的容易に作成できて、耐圧防爆に必要
な隙間寸法を栓体23、24の外表面と貫通孔22の内
面との間に形成することができる。
【0012】しかしながら、このロードセル20におい
ては、図11に示すように、略矩形状の起歪体21の中
央に丸孔形状の貫通孔22が設けられ、各歪みゲージ2
6が上下左右に互いに離されるように貼り付けられ、こ
の歪みゲージ26に対応するように起歪体21の上下面
に凹状切削部27が設けられているため、この凹状切削
部27と歪みゲージ26の貼り付け面との間の距離が、
丸孔形状の歪みゲージ26の中心に対して非対称となっ
て大きく変化する(例えば、図11における左上の歪み
ゲージ26に対応して設けられている凹状切削部27に
おいては、歪みゲージ26との距離が右側ほど小さく、
左側ほど大きくなって変化する)ような配置となり、こ
の結果、偏荷重出力の調整作業が非常に困難となって、
多くの手間や時間が必要となってしまう。
【0013】また、これに代えて、起歪体21に穿設さ
れた貫通孔22の形状を、図14(a)に示すように丸
孔連結形状や、図14(b)に示すように楕円連結形状
にすると、凹状切削部27と歪みゲージ26の貼り付け
面との間の距離が歪みゲージ26の中心に対して左右対
称として比較的変化が少なくなるように配置できるた
め、調整作業を比較的容易に行えることとなる。しかし
ながら、この場合には、貫通孔22の形状が丸孔形状の
場合と比べて複雑となるため、このような丸孔連結形状
や楕円連結形状の貫通孔に適合しながら耐圧防爆に必要
な隙間寸法を得られる栓体を製造することが非常に困難
となり、この場合には製造コストの増加を招いてしま
う。
【0014】本発明は上記課題を解決するもので、耐圧
防爆機能を有するロードセルを、製造コストを低減で
き、ロードセルを小型化でき、かつ偏荷重出力調整作業
を最小限の手間や時間で行うことのできる耐圧防爆型ロ
ードセルを提供することを目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の請求項1記載の耐圧防爆型ロードセルは、貫
通孔を有する起歪体と、この起歪体の薄肉部における貫
通孔に面する側とは反対側の外面箇所にそれぞれ貼り付
けられた複数のストレインゲージと、これらのストレイ
ンゲージを覆うように取り付けた耐圧カバーとを備え、
起歪体と耐圧カバーとの間の最大荷重時をも含む隙間を
防爆に必要な奥行と幅とに形成してなるものである。
【0016】この構成により、起歪体と耐圧カバーとの
間に耐圧防爆に必要な隙間を形成するようにしたため、
従来のように筒状カバーと対向部材とにより起歪体全体
を覆うものに比べて、ストレインゲージを覆う耐圧カバ
ーとして比較的小さなものを用いれば済むため、従来の
ロードセルと比べて製造コストを低減できるとともに、
ロードセルを小型化することもでき、さらに、貫通孔に
面する側に栓体などが設けられていないため、貫通孔に
面する側を削り取ることで偏荷重出力調整作業を比較的
容易に行うことができる。
【0017】本発明の請求項2記載の耐圧防爆型ロード
セルは、貫通孔を有する起歪体と、この起歪体の薄肉部
における貫通孔に面する側とは反対側の外面箇所にそれ
ぞれ貼り付けられた複数のストレインゲージと、これら
のストレインゲージの貼り付け面を覆うように取り付け
た耐圧カバーとを備え、前記貼り付け面と耐圧カバーと
の間の最大荷重時をも含む隙間を防爆に必要な奥行と幅
とに形成してなるものである。
【0018】この構成により、耐圧防爆に必要な隙間を
得られながら、耐圧カバーはストレインゲージの貼り付
け面を覆うように設ければよく、耐圧カバーとして比較
的小さなものを用いれば済むため、筒状カバーなどを必
要とするロードセルと比べて、製造コストを低減できる
とともに、ロードセルを小型化することもでき、さら
に、貫通孔に面する側に栓体などが設けられていないた
め、貫通孔に面する側を削り取ることで偏荷重出力調整
作業を比較的容易に行うことができる。
【0019】本発明の請求項3記載の耐圧防爆型ロード
セルは、丸孔連結型もしくは楕円連結型である貫通孔を
有する起歪体と、この起歪体の薄肉部における貫通孔に
面する側とは反対側の外面箇所にそれぞれ貼り付けられ
た複数のストレインゲージと、これらのストレインゲー
ジの貼り付け面を覆うように取り付けた耐圧カバーとを
備え、前記貼り付け面と耐圧カバーとの間の最大荷重時
をも含む隙間を防爆に必要な奥行と幅とに形成してなる
ものである。
【0020】この構成により、耐圧防爆に必要な隙間を
得られながら、耐圧カバーはストレインゲージの貼り付
け面を覆うように設ければよく、耐圧カバーとして比較
的小さなものを用いれば済むため、筒状カバーなどを必
要とするロードセルと比べて、製造コストを低減できる
とともに、ロードセルを小型化することもでき、さら
に、貫通孔に面する側に栓体などが設けられていないと
ともに、貫通孔の形状が丸孔連結型もしくは楕円連結型
であるため、貫通孔に面する薄肉部を削り取ることで偏
荷重出力調整作業を容易かつ精度良く行うことができ
る。
【0021】請求項4記載の発明は、請求項2または3
に記載の耐圧防爆型ロードセルにおいて、耐圧カバーに
より、起歪体におけるストレインゲージの貼り付け面に
続く両側面の少なくとも一部が覆われ、この両側面と耐
圧カバーとの間の最大荷重時をも含む隙間も防爆に必要
な奥行と幅とに形成してなるものである。この構成によ
れば、さらに、起歪体の両側面と耐圧カバーとの間にも
耐圧防爆に必要な隙間を得られるため、耐圧防爆に対す
る信頼性を一層向上させることができる。
【0022】本発明の請求項5記載の耐圧防爆型ロード
セルは、貫通孔を有する起歪体と、この起歪体の薄肉部
における貫通孔に面する側とは反対側の外面箇所にそれ
ぞれ貼り付けられた複数のストレインゲージと、これら
のストレインゲージを覆う耐圧カバーとを備え、耐圧カ
バーは、ストレインゲージが貼り付けられた貼り付け面
を含んで覆うように取り付けた耐圧カバーとを備え、前
記貼り付け面と耐圧カバーとの間の最大荷重時をも含む
隙間を防爆に必要な奥行と幅とに形成してなるものであ
る。
【0023】この構成において、耐圧カバーを、ストレ
インゲージが貼り付けられた貼り付け面を含んで、例え
ば貼り付け面に続く両側面や貼り付け面に続く両側面間
の隣接面と覆うように取り付け、この両側面と起歪体と
の間、および前記隣接面と起歪体との間に耐圧防爆に必
要な隙間を形成することで、耐圧防爆に必要な隙間を得
ることができる。この場合においても、従来のように筒
状カバーと対向部材とにより起歪体全体を覆うものに比
べると、ストレインゲージを覆う耐圧カバーとして比較
的小さなものを用いれば済むため、従来のロードセルと
比べて製造コストを低減できるとともに、ロードセルを
小型化することもでき、さらに、貫通孔に面する側に栓
体などが設けられていないため、貫通孔に面する側を削
り取ることで偏荷重出力調整作業を比較的容易に行うこ
とができる。
【0024】請求項6記載の本発明は、請求項1〜5の
何れかに記載の耐圧防爆型ロードセルにおいて、全ての
ストレインゲージが1つの貼り付け面に貼り付けられ、
この1つの貼り付け面を耐圧カバーで覆ったものであ
る。この構成により、1つの貼り付け面だけを耐圧カバ
ーで覆えばよいので、さらに製造コストを低減させるこ
とができる。
【0025】請求項7記載の本発明は、請求項1〜6の
何れかに記載の耐圧防爆型ロードセルにおいて、耐圧カ
バー材との取り付け距離が変化しないように耐圧カバー
材と一体的に取り付けられ、最大荷重を超えた荷重が作
用した際に起歪体の負荷側または固定側に当接すること
で、起歪体と耐圧カバーとの間の隙間が防爆に必要な幅
より大きくならないように規制するストッパを設けたも
のである。
【0026】この構成により、最大荷重を超えた荷重が
作用した場合でも、貼り付け面と耐圧カバーとの間の隙
間が防爆に必要な幅より大きくならないようにストッパ
で規制されるため、信頼性が向上する。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態にか
かるロードセルを図面に基づいて説明する。図1〜図4
に示すように、本発明のロードセル30は、基端側の固
定部31aが所定箇所にボルトなどで固定されてなり、
楕円連結型の貫通孔32を有する起歪体31と、この起
歪体31の薄肉部33における貫通孔32に面する側と
は反対側の外面である上面部31bにそれぞれ貼り付け
られた複数(たとえば4つ)のストレインゲージ(歪み
ゲージ)34と、起歪体31の固定部31aにボルト3
6で固定され、ストレインゲージ34の貼り付け面であ
る上面部31bを覆うように取り付けた耐圧カバー35
と、耐圧カバー35の先端部から下方に延びて、起歪体
31の荷重が作用する可動部31cの下面部にその当接
部37aで当接可能に配置されたストッパ37と、起歪
体31の固定部31aと可動部(載せ台などか取り付け
られて荷重が負荷される側)31cとの間のロバーバル
部分31d、ストレインゲージ34およびストッパ37
を覆う可撓性の防塵カバー38(図4参照)とを備えて
いる。
【0028】ストレインゲージ34は互いに接続されて
ブリッジ回路を構成し、ストレインゲージ34への接続
線は起歪体31内部に設けられた挿通孔31eなどを介
して、耐圧防爆機能を損なわないように外部へ接続され
ている。ストレインゲージ34はコーティング材41に
て覆われて外部環境の影響を受け難くされている。ま
た、39、40は、耐圧カバー35とストッパ37とを
連結する連結板および連結ボルトである。
【0029】そして特に、起歪体31の貼り付け面であ
る上面部31bと耐圧カバー35との間の隙間は、スト
レインゲージ34の配設箇所をとりまくように、防爆に
必要な奥行Lと幅Dとに形成されており、例えば、防爆
構造がExdIIBの規格(T4)であり、内容積が100
cm3以下である場合には接合面の奥行Lが6mm以
上、幅Dが、このロードセル30における予め規定され
た最大荷重により変位した際でも0.2mm以下となる
ように形成されている。
【0030】また、ストッパ37の当接部37aは、最
大荷重を超えた荷重が作用した場合もしくは最大荷重に
近い荷重が作用した場合に、この当接部37aに対向す
る起歪体31の可動部31c側が当接する寸法となるよ
うに形成されており、この結果、最大荷重を超えた荷重
が作用した際には、起歪体31の上面部31bと耐圧カ
バー35との間の隙間が防爆に必要な幅Dより大きくな
らないように規制されるようになっている。
【0031】上記構成によれば、耐圧防爆に必要な隙間
を得られながら、耐圧カバー35はストレインゲージ3
4の貼り付け面である起歪体31の上面部31bだけを
少なくとも覆うように設ければよく、耐圧カバー35と
して比較的小さなものを用いれば済むため、筒状カバー
などを必要とする従来のロードセルと比べて、製造コス
トを低減できるとともに、ロードセル30を小型化する
こともできる。特に、起歪体31の上面部31bなどの
1つの面だけにストレインゲージ34を貼り付けること
により、耐圧カバー35により1つの面を覆うだけで済
ますことができるので、製造コストを一層低減させるこ
とができるとともに、小型化できる。
【0032】また、偏荷重出力調整作業は、ストレイン
ゲージ34が貼り付けられていない起歪体31の下部の
薄肉部33における貫通孔32に面する内面(図1にお
いて網線部で示す)表面を切り削ることにより行い、こ
れにより、偏荷重出力調整作業を良好に行うことができ
る。すなわち、この薄肉部33の内面側を削る作業は、
貫通孔に面する側に栓体などが設けられていないため容
易に行うことができるとともに、薄肉部33の箇所がス
トレインゲージ34の中心に対して左右対称であるた
め、調整作業を容易かつ良好に行うことができ、その際
の手間や時間を最小限に済ますことができる。
【0033】さらに、最大荷重を超えた荷重がロードセ
ル30に作用した場合でも、貼り付け面である上面部3
1bと耐圧カバー35との間の隙間が防爆に必要な幅D
より大きくならないようにストッパ37で規制されるた
め、過負荷時においても防爆に必要な隙間の条件が満た
されて良好な信頼性が保たれる。なお、上記実施の形態
においては、起歪体31の上面部31bと耐圧カバー3
5との間だけに防爆に必要な隙間を設けた場合を述べた
が、これに限るものではなく、図5に示すように、耐圧
カバー35により起歪体31の両側面31fとの間に
も、防爆に必要な奥行L2と幅Dとを形成してもよく、
この構成によれば、さらに、起歪体31の両側面31f
と耐圧カバー35との間にも耐圧防爆に必要な隙間を得
られるため、耐圧防爆に対する信頼性を一層向上させる
ことができる。なお、この場合には、薄肉部33の厚み
が防爆に必要な奥行寸法以上であることが必要である。
【0034】また、図6、図7に示すように、耐圧カバ
ー35により起歪体31の可動部31c側の上半部を覆
って、この起歪体31の可動部端面31gと耐圧カバー
35との間に、防爆に必要な奥行L3と幅Dとの隙間を
形成してもよく、この場合には、耐圧カバー35により
起歪体31の両側面31fとの間にも、防爆に必要な奥
行L3と幅Dとの隙間を形成することで、起歪体31の
上面部31bと耐圧カバー35との間に防爆に必要な隙
間を形成しなくても済む。この場合には、起歪体31の
可動部31cが変位した場合でも、防爆に必要な奥行寸
法が少しだけ変化するだけであり、防爆に必要な幅が変
化しないため、防爆に必要な奥行寸法を少しだけ大き目
に形成するだけで済み、防爆に必要な隙間を比較的容易
に形成できる利点があり、ストッパ37もロードセル3
0に対する過負荷防止機能だけを有していればよい。
【0035】さらに、上記実施の形態においては、偏荷
重出力調整作業を、ストレインゲージ34が貼り付けら
れていない側の薄肉部33の内面箇所を削り取ることに
より行う場合を述べ、これによれば、ストレインゲージ
34から離れている側を削ることとなるため、削り方な
どによってストレインゲージ34に悪影響を及ぼすよう
なことが少ないという利点を有するが、これに限るもの
ではなく、ストレインゲージ34が貼り付けられている
側の薄肉部33の内面箇所を奥行しろを十分残す範囲内
で削り取ることにより行ってもよい。
【0036】また、上述のように、ストレインゲージ3
4を起歪体31の上面部31bだけに設ける代わりに、
起歪体31の下面部だけに設けて、この下面部だけを耐
圧カバー35で覆って、防爆に必要な隙間を形成しても
よい。さらに、図8に示すように、ストレインゲージ3
4を起歪体31の上面部31aと下面部とにそれぞれ設
けて、起歪体31の上面部31aを覆う耐圧カバー35
と起歪体31の下面部を覆う耐圧カバー35とをそれぞ
れ設けることも可能であり、この場合は、図示するよう
に、ストッパの機能を反対側の耐圧カバー35で兼用さ
せるようにしてもよい。また、耐圧カバー35を起歪体
31の固定部31a側に固定する代わりに可動部31c
側に固定することも可能である。
【0037】また、貫通孔32の形状を上述のように楕
円連結型としたり、また、丸孔連結型(2つあるいは3
つの丸孔を横方向に連結した形状)とすることで、それ
ぞれ偏荷重出力調整作業を良好かつ容易に行うことがで
きて、高精度のロードセルを得ることができるが、これ
に限るものではなく、丸孔形状(一つの丸孔の形状)
や、楕円形状(一つの楕円の形状)でも製造できること
はいうまでもない。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、貫通孔を
有する起歪体の薄肉部における貫通孔に面する側とは反
対側の外面箇所にそれぞれ貼り付けられた複数のストレ
インゲージと、これらのストレインゲージを覆うように
取り付けた耐圧カバーとを備え、起歪体と耐圧カバーと
の間の最大荷重時をも含む隙間を防爆に必要な奥行と幅
とに形成することにより、製造コストを低減できるとと
もに、ロードセルを小型化することもでき、しかも、偏
荷重出力調整作業を比較的容易に行うことができ、作業
能率が向上する。
【0039】また、全てのストレインゲージを1つの貼
り付け面に貼り付け、この1つの貼り付け面を耐圧カバ
ーで覆うことで、1つの貼り付け面だけを耐圧カバーで
覆うだけで済ますことができるので、さらに製造コスト
を低減させることができる。また、耐圧カバー材との取
り付け距離が変化しないように耐圧カバー材と一体的に
ストッパを取り付け、このストッパが、最大荷重を超え
た荷重が作用した際に起歪体の負荷側または固定側に当
接することで、貼り付け面と耐圧カバーとの間の隙間が
防爆に必要な幅より大きくならないように規制する構成
を採用すると、最大荷重を超えた荷重が作用した場合で
も、貼り付け面と耐圧カバーとの間の隙間が防爆に必要
な幅より大きくならないようにストッパで規制されるた
め、信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る耐圧防爆型ロード
セルの一部切欠正面図である。
【図2】同耐圧防爆型ロードセルの平面図である。
【図3】同耐圧防爆型ロードセルの右側面図である。
【図4】同耐圧防爆型ロードセルの正面図である。
【図5】本発明の他の実施の形態に係る耐圧防爆型ロー
ドセルの右側面図である。
【図6】本発明のその他の実施の形態に係る耐圧防爆型
ロードセルの一部切欠正面図である。
【図7】同耐圧防爆型ロードセルの右側面図である。
【図8】本発明のさらに他の実施の形態に係る耐圧防爆
型ロードセルの一部切欠正面図である。
【図9】従来の耐圧防爆型ロードセルの一部切欠正面図
である。
【図10】その他の従来の耐圧防爆型ロードセルの一部
切欠平面図である。
【図11】同従来の耐圧防爆型ロードセルの栓体を外し
た状態の側面図である。
【図12】同従来の耐圧防爆型ロードセルの一部切欠平
面図である。
【図13】(a),(b)はそれぞれ、同従来の耐圧防
爆型ロードセルの栓体の隙間部分を示す断面図である。
【図14】(a),(b)はそれぞれ、同従来の耐圧防
爆型ロードセルの貫通孔の形状を示す図である。
【符号の説明】
30 ロードセル 31 起歪体 31b 上面部(取り付け面) 32 貫通孔 33 薄肉部 34 ストレインゲージ 35 耐圧カバー 37 ストッパ
フロントページの続き (72)発明者 橋元 幸治 大阪府八尾市神武町2番35号 株式会社ク ボタ久宝寺工場内 Fターム(参考) 2F049 AA02 BA17 CA01 CA05 CA10

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貫通孔を有する起歪体と、この起歪体の
    薄肉部における貫通孔に面する側とは反対側の外面箇所
    にそれぞれ貼り付けられた複数のストレインゲージと、
    これらのストレインゲージを覆うように取り付けた耐圧
    カバーとを備え、起歪体と耐圧カバーとの間の最大荷重
    時をも含む隙間を防爆に必要な奥行と幅とに形成してな
    る耐圧防爆型ロードセル。
  2. 【請求項2】 貫通孔を有する起歪体と、この起歪体の
    薄肉部における貫通孔に面する側とは反対側の外面箇所
    にそれぞれ貼り付けられた複数のストレインゲージと、
    これらのストレインゲージの貼り付け面を覆うように取
    り付けた耐圧カバーとを備え、前記貼り付け面と耐圧カ
    バーとの間の最大荷重時をも含む隙間を防爆に必要な奥
    行と幅とに形成してなる耐圧防爆型ロードセル。
  3. 【請求項3】 丸孔連結型もしくは楕円連結型である貫
    通孔を有する起歪体と、この起歪体の薄肉部における貫
    通孔に面する側とは反対側の外面箇所にそれぞれ貼り付
    けられた複数のストレインゲージと、これらのストレイ
    ンゲージの貼り付け面を覆うように取り付けた耐圧カバ
    ーとを備え、前記貼り付け面と耐圧カバーとの間の最大
    荷重時をも含む隙間を防爆に必要な奥行と幅とに形成し
    てなる耐圧防爆型ロードセル。
  4. 【請求項4】 耐圧カバーにより、起歪体におけるスト
    レインゲージの貼り付け面に続く両側面の少なくとも一
    部が覆われ、この両側面と耐圧カバーとの間の最大荷重
    時をも含む隙間も防爆に必要な奥行と幅とに形成してな
    る請求項2または3に記載の耐圧防爆型ロードセル。
  5. 【請求項5】 貫通孔を有する起歪体と、この起歪体の
    薄肉部における貫通孔に面する側とは反対側の外面箇所
    にそれぞれ貼り付けられた複数のストレインゲージと、
    これらのストレインゲージを覆う耐圧カバーとを備え、
    耐圧カバーは、ストレインゲージが貼り付けられた貼り
    付け面を含んで覆うように取り付けた耐圧カバーとを備
    え、前記貼り付け面と耐圧カバーとの間の最大荷重時を
    も含む隙間を防爆に必要な奥行と幅とに形成してなる耐
    圧防爆型ロードセル。
  6. 【請求項6】 全てのストレインゲージが1つの貼り付
    け面に貼り付けられ、この1つの貼り付け面を耐圧カバ
    ーで覆った請求項1〜5の何れかに記載の耐圧防爆型ロ
    ードセル。
  7. 【請求項7】 耐圧カバー材との取り付け距離が変化し
    ないように耐圧カバー材と一体的に取り付けられ、最大
    荷重を超えた荷重が作用した際に起歪体の負荷側または
    固定側に当接することで、起歪体と耐圧カバーとの間の
    隙間が防爆に必要な幅より大きくならないように規制す
    るストッパを設けた請求項1〜6の何れかに記載の耐圧
    防爆型ロードセル。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104094092A (zh) * 2012-02-22 2014-10-08 株式会社久保田 防爆型测力传感器装置
CN104903691A (zh) * 2012-11-12 2015-09-09 株式会社爱安德 罗伯瓦尔型测力传感器

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CN104094092A (zh) * 2012-02-22 2014-10-08 株式会社久保田 防爆型测力传感器装置
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