JP2001082902A - 測定器 - Google Patents

測定器

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JP2001082902A
JP2001082902A JP2000208492A JP2000208492A JP2001082902A JP 2001082902 A JP2001082902 A JP 2001082902A JP 2000208492 A JP2000208492 A JP 2000208492A JP 2000208492 A JP2000208492 A JP 2000208492A JP 2001082902 A JP2001082902 A JP 2001082902A
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JP2000208492A
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English (en)
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Akitomo Saeki
明朋 佐伯
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Mitutoyo Corp
Mitsutoyo Kiko Co Ltd
Original Assignee
Mitutoyo Corp
Mitsutoyo Kiko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】読取誤差を低減させることのできる測定器を提
供すること。 【解決手段】シンブル61の内周面の周方向に沿って、
副尺目盛91Aを設け、かつ、シンブル61の素材を透
光性材料で構成するとともに、シンブル61の外周面の
周方向に沿って、第2副尺数字91Cを設けることによ
り、測定の際の読取誤差を低減できるマイクロメータ
1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、測定器に係り、詳
しくは、被測定物の長さ、厚み等の寸法を測るマイクロ
メータ等の測定器に関する。
【0002】
【背景技術】従来より、図4に示すようなマイクロメー
タ100が知られている。このマイクロメータ100
は、略U字状のフレーム101と、このフレーム101
の一端側に保持されたアンビル102と、フレーム10
1の他端側に保持されたスリーブ103と、このスリー
ブ103の内周に螺合されてアンビル102に対して進
退可能に保持されたスピンドル104と、このスピンド
ル104に固定されかつスリーブ103の外周に回転自
在に嵌合されたシンブル105と、スピンドルの後端に
設けられかつスピンドル104に一定以上の負荷がかか
ったときに空転するラチェット機構106とを備えてい
る。
【0003】スリーブ103の外周面には、主尺目盛1
08Aおよび主尺数字108Bが軸方向に沿って一定ピ
ッチで形成されている。シンブル105の外周面には、
円周面を50等分した副尺目盛109Aおよびこの副尺
目盛109Aの目盛数に対応した副尺数字109Bが円
周方向に沿って一定ピッチで形成されている。副尺目盛
109Aは、図5に示すように、シンブル105のテー
パ部105Aに形成されている。
【0004】スリーブ103に設けられた主尺目盛10
8Aは、基線111と、1mmピッチの基本目盛112
と、その中間の中間目盛113とから構成され、これら
の各目盛108A間は、0.5mmの変位量を示してい
る。シンブル105は、その2回転で主尺目盛108A
の基本目盛112の1目盛(1mm)分だけ進退するよ
うになっており、シンブル105のピッチは0.5mm
となっている。シンブル105に設けられた副尺目盛1
09Aは、シンブル105の1周を50等分して形成さ
れている。従って、副尺目盛109Aの1目盛は、主尺
目盛108Aの1目盛の100等分に相当しており、副
尺目盛109Aの一目盛は、0.01mmの変位量を示
している。
【0005】以上のようなマイクロメータ100の構成
において、主尺目盛108A、副尺目盛109Aおよび
主尺数字108B、副尺数字109Bにより、アンビル
102に対するスピンドル104の変位量を測定できる
ようになっている。つまり、アンビル102とスピンド
ル104との間に挟持される被測定物の寸法を測定でき
るようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うなマイクロメータ100では、測定値の読み取りは、
スリーブ103の外周面上にある基線111と、シンブ
ル105の副尺目盛109Aとの合致点を読み取ること
によって行われている。しかしながら、副尺目盛109
Aがシンブル105のテーパ部105Aに設けられてい
るので、測定時に視差誤差が生じてしまう。具体的に、
主尺目盛108Aが設けられたスリーブ103の外周面
と、副尺目盛109Aが設けられたシンブル105のテ
ーパ面との間には、シンブル105の端面寸法(現状
0.25mm)を含む少なくとも段差T(JIS規格=
0.4mm以内)がある。このため、基線111と副尺
目盛109Aとの合致点を読み取る際、測定者の目の位
置によってその合致の程度が異なってしまい、読取誤差
が生じるという問題がある。
【0007】また、シンブル105に設けられた副尺数
字109Bは0〜45(通常、5目盛間隔)であり、た
とえば、0.0mm〜0.5mm間の測定においては、
副尺数字109Bを読み取ることにより、そのままの値
が測定値となるが、0.5mm〜1.0mm間の測定に
おいては、副尺数字109Bの表示が0〜45であるた
めに現状読取値に0.5mmを加算して、0.5mm〜
1.0mmに換算しなければならない。このため、0.
5mmの足し忘れや暗算違いによる、測定値の読み取り
間違いが生じるという問題がある。
【0008】本発明の目的は、読取誤差を低減させるこ
とのできる測定器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の測定器は、上記
目的を達成するために、以下の構成を備える。請求項1
に記載の発明は、被測定物に対して進退するスピンドル
と、このスピンドルに一部螺合されるとともに外周面軸
方向に沿って主尺目盛と主尺数字が設けられたスリーブ
と、このスリーブの外側に回転自在に設けられるととも
に前記スピンドルと一体的に結合されたシンブルとを備
えた測定器であって、前記シンブルの内周面には、周方
向に沿って円周面を複数等分した副尺目盛が設けられて
いるとともに、少なくともこの副尺目盛が設けられた部
分の前記シンブルの素材は、透光性材料であることを特
徴とするものである。
【0010】この発明によれば、副尺目盛は、アウタス
リーブの外周面とほぼ密着したシンブルの内周面上にあ
るので、シンブル端面寸法の分だけ段差を減少させるこ
とができ、主尺目盛の基線と副尺目盛との合致点を読み
取る際に、視差誤差を減少させることができる。これに
より、読取誤差を低減させることができる。
【0011】請求項2に記載の発明は、被測定物に対し
て進退するスピンドルと、このスピンドルに一部螺合さ
れるとともに外周面軸方向に沿って主尺目盛と主尺数字
が設けられたスリーブと、このスリーブの外側に回転自
在に設けられるとともに前記主尺目盛の1目盛分を2回
転で進退し、かつ、前記スピンドルと一体的に結合され
たシンブルとを備えた測定器であって、前記シンブルの
円周方向の面に沿って円周面を複数等分した副尺目盛
と、この副尺目盛の目盛数に対応した第1副尺数字と、
この第1副尺数字の各数字に前記副尺目盛の1周分の目
盛数を加算した第2副尺数字とが設けられていることを
特徴とするものである。
【0012】この発明によれば、たとえば、主尺目盛の
1目盛分が1mmで、この1mmをシンブルが2回転で
進退する場合、シンブルの第1副尺数字として0〜50
まで表示し、第2副尺数字として50〜100を表示す
ることによって、0.5mm〜1.0mm間の測定にお
いては、第1副尺数字の読取値に0.5mmを加算する
必要がなく、第2副尺数字を直読することで測定値を読
み取ることができる。これにより、測定者による測定値
の読み取り間違いを低減でき、読取誤差を低減させるこ
とができる。
【0013】請求項3に記載の発明は、被測定物に対し
て進退するスピンドルと、このスピンドルに一部螺合さ
れるとともに外周面軸方向に沿って主尺目盛と主尺数字
が設けられたスリーブと、このスリーブの外側に回転自
在に設けられるとともに前記主尺目盛の1目盛分を2回
転で進退し、かつ、前記スピンドルと一体的に結合され
たシンブルとを備えた測定器であって、前記シンブルの
内周面には、周方向に沿って円周面を複数等分した副尺
目盛が設けられるとともに、前記シンブルの外周面に
は、周方向に沿って前記副尺目盛の目盛数に対応した第
1副尺数字と、この第1副尺数字の各数字に前記副尺目
盛の1周分の目盛数を加算した第2副尺数字が設けら
れ、かつ、少なくとも前記副尺目盛が設けられた部分の
前記シンブルの素材は、透光性材料であることを特徴と
するものである。
【0014】この発明によれば、請求項1および請求項
2に記載の発明と同様な作用効果が期待できる。つま
り、副尺目盛は、アウタスリーブの外周面とほぼ密着し
たシンブルの内周面上にあるので、シンブル端面寸法の
分だけ段差を減少させることができ、視差誤差を減少で
きる。また、たとえば、主尺目盛の1目盛分が1mm
で、この1mmをシンブルが2回転で進退する場合、第
1副尺数字として0〜45、第2副尺数字として55〜
95を表示することによって、0.5mm〜1.0mm
間の測定において、第1副尺数字の読取値に0.5mm
を加算する必要がなく、第2副尺数字を直読することで
測定値を読み取ることができ、測定者による測定値の読
み取り間違いを低減できる。さらに、シンブルに第2副
尺数字を設けるとともに、透光性材料で形成したシンブ
ルの内周面に副尺目盛を設けたので、読み取り間違いに
よる測定誤差および視差による測定誤差の両方の面での
測定誤差を少なくでき、読取誤差をより効果的に低減で
きる。
【0015】請求項4に記載の発明は、請求項2または
請求項3に記載の測定器において、前記主尺目盛は、1
mmピッチで設けられた基本目盛と、各基本目盛の中間
に設けられた中間目盛とを備え、前記基本目盛と前記中
間目盛とはそれぞれ異なる色で着色されていることを特
徴とするものである。この発明によれば、基本目盛と中
間目盛とが色違いに着色されているので、いずれの測定
単位上にいるのかを測定者が明確に意識できる。
【0016】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の測定器において、前記第1副尺数字は前記基本目盛の
色と対応した色に着色され、前記第2副尺数字は前記中
間目盛の色と対応した色に着色されていることを特徴と
するものである。この発明によれば、第1副尺数字およ
び第2副尺数字が、主尺の基本目盛および中間目盛にそ
れぞれ対応した色に着色されているから、シンブル端に
最も近い主尺目盛の色と対応した副尺数字が明確にな
り、測定者はこの対応した副尺数字を読みとればよく、
読み取り間違いをさらに効果的に防止できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図1において、マイクロメータ1
は、略U字状のフレーム11を備え、このフレーム11
の一端側にはアンビル21が保持されているとともに、
他端側にはスリーブ30が固定されている。このスリー
ブ30は、フレーム11に基端側が固定されたインナス
リーブ31と、このインナスリーブ31のフレーム11
から突出した外周に固定されたアウタスリーブ51とか
ら構成されている。インナスリーブ31の先端内周の一
部には、複数条のスリ割り溝と雌ねじが設けられ、この
雌ねじにはスピンドル41の雄ねじ部41Aが螺合され
ている。スピンドル41の雄ねじ部41Aが形成されて
いない先端部分は、インナスリーブ31のフレーム11
固定部に摺動自在に嵌合されており、スピンドル41
は、アンビル21に対して進退可能に保持されている。
インナスリーブ31の外側に被嵌固定されたアウタスリ
ーブ51の外側には、シンブル61の一端側が回転自在
に嵌合され、このシンブル61の他端側は、スピンドル
41と一体的に連結されている。スピンドル41の後端
には、スピンドル41に一定以上の負荷がかかったとき
に空転するラチェット機構71が設けられている。
【0018】アウタスリーブ51の外周面には、図2に
も示すように、主尺目盛81Aおよび主尺数字81Bが
軸方向に沿って一定ピッチで形成されている。また、シ
ンブル61は透光性材料(たとえば、透明な樹脂による
成形材)で形成されており、アウタスリーブ51の外周
面とほぼ密着したシンブル61の内周面には、円周面を
50等分した副尺目盛91Aが円周方向に沿って一定ピ
ッチで刻印、印刷、二色成形またはレーザ印字等により
形成されている(図3参照)。なお、図面上では、アウ
タスリーブ51とシンブル61との隙間が拡大して描か
れているが、実際はわずかな隙間である。さらに、シン
ブル61の外周面には、副尺目盛91Aの目盛数に対応
した第1副尺数字91Bおよび第2副尺数字91Cが円
周方向に沿って一定ピッチで形成されている(図2参
照)。ここで、第1副尺数字91Bにおいては、0〜4
5(5目盛間隔)の数字が表示されており、第2副尺数
字91Cにおいては、第1副尺数字91Bに副尺目盛9
1Aの1周分の目盛数を加算した数字55〜95(5目
盛間隔)が表示されている。
【0019】アウタスリーブ51に設けられた主尺目盛
81Aは、基線811と、1mmピッチの基本目盛81
2と、各基本目盛812の中間に配置された中間目盛8
13とから構成され、各目盛812,813間は、0.
5mmの変位量を示している。シンブル61は、1回転
で各目盛812,813間(0.5mm)分を進退し、
その2回転で主尺目盛81A(基本目盛812)の1目
盛(1mm)分だけ進退するようになっている。つま
り、シンブル61のピッチは0.5mmとされている。
従って、シンブル61の周面を50等分した副尺目盛9
1Aの1目盛は、主尺目盛81Aの1目盛(1mm)の
100等分に相当しており、副尺目盛91Aの1目盛
は、0.01mmの変位量を示している。
【0020】ここにおいて、主尺目盛81Aを構成する
基本目盛812と中間目盛813とは、それぞれ異なる
色で着色されており、たとえば、基本目盛812は青色
に着色され、中間目盛813は赤色に着色されている。
一方、第1副尺数字91Bは、基本目盛812の色に対
応して青色に着色され、第2副尺数字91Cは、中間目
盛813の色に対応して赤色に着色されている。
【0021】次に、本実施形態の作用を説明する。ま
ず、被測定物をアンビル21とスピンドル41とで挟持
し、シンブル61端に最も近く、かつシンブル61に覆
われていない主尺目盛81Aを読み取る。この主尺目盛
81Aが青色の基本目盛812である場合には、青色の
第1副尺数字91Bに基づいて副尺目盛91Aを読み取
ることで測定値が求められる。一方、主尺目盛81Aが
赤色の中間目盛813である場合には、赤色の第2副尺
数字91Cに基づいて副尺目盛91Aを読み取ることで
測定値が求められる。
【0022】上述のような本実施形態によれば、次のよ
うな効果がある。 (1)副尺目盛91Aは、透明なシンブル61の内周面
上に形成されて、外側から読み取れるようになっている
ので、副尺目盛91Aは、アウタスリーブ51の外周面
とほぼ密着しているので、シンブル61端面寸法の分だ
け段差を減少させることができ、主尺目盛81Aの基線
811と副尺目盛91Aとの合致点を読み取る際に、視
差誤差を減少させることができる。これにより、読取誤
差を一層低減させることができる。
【0023】(2)シンブル61の円周方向の面に沿っ
て、第1副尺数字91Bの各数字に副尺目盛91Aの目
盛数を加算した第2副尺数字91Cが設けられているこ
とにより、0.5mm〜1.0mm間の測定において
は、現状読取値に+0.5mmを暗算する必要がなく、
第2副尺数字91Cを直読すればよいので、読取誤差を
低減させることができる。
【0024】(3)シンブル61に第2副尺数字91C
を設けるとともに、透光性材料で形成したシンブルの内
周面に副尺目盛91Aを内周面に設けたので、読み取り
間違いによる測定誤差および視差による測定誤差の両方
の面での測定誤差を少なくでき、読取誤差をより効果的
に低減できる。
【0025】(4)主尺目盛81Aを構成する基本目盛
812と中間目盛813とがそれぞれ異なる色で着色さ
れているから、いずれの測定単位上にいるのかを測定者
が明確に意識でき、測定値の読み取り間違いを低減でき
る。
【0026】(5)第1副尺数字は、基本目盛の青色に
対応して青色に着色され、第2副尺数字は、中間目盛の
赤色に対応して赤色に着色されているため、測定者は、
シンブル端に最も近い主尺目盛の色に対応した色の副尺
数字に基づいて副尺目盛を読み取ればよく、読み取り間
違いを効果的に防止できる。
【0027】なお、本発明は前記実施形態に限定される
ものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変
形、改良は、本発明に含まれるものである。前記実施形
態では、第1副尺数字91Bが基本目盛812の色に対
応して青色に着色され、第2副尺数字91Cが中間目盛
813の色と対応して赤色に着色されているが、第1副
尺数字91Bおよび第2副尺数字91Cの色は、基本目
盛812および中間目盛813にそれぞれ対応した色に
着色されなくともよく、たとえば、第1副尺数字、第2
副尺数字、基本目盛、および中間目盛をそれぞれ異なる
色に着色してもよく、このような場合も本発明に含まれ
る。
【0028】前記実施形態において、基本目盛812が
青色に着色され、中間目盛813が赤色に着色されてい
たが、他の色に着色されていてもよい。また、基本目盛
と中間目盛とをそれぞれ異なる色で着色しなくともよ
く、たとえば黒色のみで着色してもよい。
【0029】前記実施形態では、シンブル61の第1副
尺数字91Bを0〜45としたが、これに限定されるも
のではなく、0〜450(50目盛間隔)等にしてもよ
く、要するに、測定精度によって第1副尺数字91Bの
表示は変わってもよく、これに対応して副尺目盛91A
の目盛数も変化する。同様に、第2副尺数字91Cの表
示も、第1副尺数字91Bの表示に対応して変化する。
また、第1,第2副尺数字91B、91Cの表示する数
値の間隔も、5目盛に限定されるものではなく、1目盛
間隔などにしてもよく、要するに、測定者が読み取りや
すい間隔で第1,第2副尺数字91B、91Cが表示さ
れていればよい。
【0030】前記実施形態では、シンブル61が2回転
して進退する主尺目盛の1目盛分を1mmとしていた
が、たとえば、この1目盛分が2mmであってもよく、
また0.5mmであってもよく、主尺目盛の1目盛の値
の大きさは適宜設定してよい。また、前記実施形態にお
いて、主尺目盛81Aの表示はミリ単位であったが、イ
ンチ、あるいは尺等の他の単位系であってもよい。さら
に、副尺数字は、第1および第2副尺数字91B,91
Cの2組に限定されるものではなく、必要に応じて副尺
数字を3組以上設けてもよい。たとえば、主尺目盛の1
目盛(たとえば0.1インチピッチ)分を4回転で進退
するシンブルを備えた測定器の場合、主尺目盛の1目盛
を4分割した副尺目盛(0.025インチピッチ)を設
け、副尺数字として第1副尺数字(たとえば0,1,
2,…,24)および第2副尺数字(たとえば25,2
6,27,…,49)に加えて、第3副尺数字(たとえ
ば50,51,52,…,74)および第4副尺数字
(たとえば75,76,77,…,99)を設けてもよ
い。
【0031】前記実施形態では、シンブル61全体の素
材を、透明な樹脂による成形材としているが、これに限
定されるものではなく、副尺目盛91Aを設けた部分の
シンブル61の素材のみを透明な樹脂による成形材とし
てもよく、要するに、少なくとも副尺目盛91Aが設け
られた部分のシンブル61の素材が、透明な樹脂による
成形材であればよい。また、シンブル61の素材とし
て、透明な樹脂による成形材が用いられているが、ガラ
ス等でもよく、要するに、内周面周方向に沿って設けら
れた副尺目盛91Aが、シンブル61上から読み取れる
程度の透光性材料であればよい。さらに、シンブル61
の製造方法も成形に限らず、削り出しでもよい。
【0032】前記実施形態では、シンブル61に第2副
尺数字91Cを設けることと、副尺目盛91Aを内周面
に設けるとともに、シンブル61の素材を透光性材料で
構成することの2つの手段により、読取誤差の低減を図
っているが、どちらか一方の手段を用いても従来の測定
器に比べ、読取誤差を低減させることができる。しか
し、読取誤差をより低減させるには、両方の手段を用い
た方がよい。
【0033】前記実施形態では、マイクロメータ1を対
象として説明しているが、本発明に係る測定器はこれに
限定されるものではなく、たとえば、外側測定用マイク
ロメータ、内側測定用マイクロメータ、穴の深さ等を測
定できるデプスマイクロメータ、マイクロメータヘッ
ド、デジタル式マイクロメータなどのシンブル61を有
する測定器においても実施することができ、前記実施形
態で説明した効果と同様の効果が得られる。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、副尺目盛を内周面周方
向に沿って設けるとともに、少なくとも副尺目盛が設け
られた部分のシンブルの素材を透光性材料で構成する
か、あるいは、シンブルに第2副尺数字を設けるか、少
なくとも一方の手段を用いることにより、測定の際に、
読取誤差を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るマイクロメータの一
部破断された斜視図である。
【図2】図1のシンブル部分の拡大平面図である。
【図3】図1のシンブル部分の拡大断面図である。
【図4】従来のマイクロメータの一部破断された斜視図
である。
【図5】従来のマイクロメータのシンブル部分の拡大断
面図である。
【符号の説明】 1 測定器 30 スリーブ 41 スピンドル 61 シンブル 81A 主尺目盛 81B 主尺数字 91A 副尺目盛 91B 第1副尺数字 91C 第2副尺数字 812 基本目盛 813 中間目盛

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定物に対して進退するスピンドル
    と、このスピンドルに一部螺合されるとともに外周面軸
    方向に沿って主尺目盛と主尺数字が設けられたスリーブ
    と、このスリーブの外側に回転自在に設けられるととも
    に前記スピンドルと一体的に結合されたシンブルとを備
    えた測定器であって、 前記シンブルの内周面には、周方向に沿って円周面を複
    数等分した副尺目盛が設けられているとともに、少なく
    ともこの副尺目盛が設けられた部分の前記シンブルの素
    材は、透光性材料であることを特徴とする測定器。
  2. 【請求項2】 被測定物に対して進退するスピンドル
    と、このスピンドルに一部螺合されるとともに外周面軸
    方向に沿って主尺目盛と主尺数字が設けられたスリーブ
    と、このスリーブの外側に回転自在に設けられるととも
    に前記主尺目盛の1目盛分を2回転で進退し、かつ、前
    記スピンドルと一体的に結合されたシンブルとを備えた
    測定器であって、 前記シンブルの円周方向の面に沿って円周面を複数等分
    した副尺目盛と、この副尺目盛の目盛数に対応した第1
    副尺数字と、この第1副尺数字の各数字に前記副尺目盛
    の1周分の目盛数を加算した第2副尺数字とが設けられ
    ていることを特徴とする測定器。
  3. 【請求項3】 被測定物に対して進退するスピンドル
    と、このスピンドルに一部螺合されるとともに外周面軸
    方向に沿って主尺目盛と主尺数字が設けられたスリーブ
    と、このスリーブの外側に回転自在に設けられるととも
    に前記主尺目盛の1目盛分を2回転で進退し、かつ、前
    記スピンドルと一体的に結合されたシンブルとを備えた
    測定器であって、 前記シンブルの内周面には、周方向に沿って円周面を複
    数等分した副尺目盛が設けられるとともに、前記シンブ
    ルの外周面には、周方向に沿って前記副尺目盛の目盛数
    に対応した第1副尺数字と、この第1副尺数字の各数字
    に前記副尺目盛の1周分の目盛数を加算した第2副尺数
    字が設けられ、かつ、少なくとも前記副尺目盛が設けら
    れた部分の前記シンブルの素材は、透光性材料であるこ
    とを特徴とする測定器。
  4. 【請求項4】 請求項2または請求項3に記載の測定器
    において、 前記主尺目盛は、1mmピッチで設けられた基本目盛
    と、各基本目盛の中間に設けられた中間目盛とを備え、
    前記基本目盛と前記中間目盛とはそれぞれ異なる色で着
    色されていることを特徴とする測定器。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の測定器において、 前記第1副尺数字は前記基本目盛の色と対応した色に着
    色され、前記第2副尺数字は前記中間目盛の色と対応し
    た色に着色されていることを特徴とする測定器。
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