JP3412664B2 - 単動又は微粗複動マイクロメータヘッド及びマイクロメータ - Google Patents

単動又は微粗複動マイクロメータヘッド及びマイクロメータ

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JP3412664B2
JP3412664B2 JP12195896A JP12195896A JP3412664B2 JP 3412664 B2 JP3412664 B2 JP 3412664B2 JP 12195896 A JP12195896 A JP 12195896A JP 12195896 A JP12195896 A JP 12195896A JP 3412664 B2 JP3412664 B2 JP 3412664B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高精度な位置決め
や寸法測定に供せられる単動又は微粗複動マイクロメー
タヘッド及びマイクロメータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10は、従来のマイクロメータヘッド
の構成例を示す中央縦断面図で、1はスピンドル、1a
はスピンドル1の先端面、2はシンプル、3はスリー
ブ、4は雌ネジ、5は雄ネジである。
【0003】従来のマイクロメータヘッドの類は、被測
定物あるいは変位測定部分に先端面1aを接触させるス
ピンドル1とシンプル2(回転つまみ)とを一体構造と
し、これをスリーブ3に雌雄ネジ4,5で螺合させたも
ので、シンプル2を正逆回転させるとスリーブ3との雌
雄ネジ4,5の螺合相対位置が変化し、スリーブ3に対
してスピンドル1が前進、後退する。
【0004】このときのスピンドル1の移動量を、スピ
ンドル移動方向に刻んだスリーブ3外周のスケール目盛
(図示せず)により0.5mm単位で、またその間を回
転方向に付したシンプル2外周のスケール目盛により1
0μm〜1μm単位で読むことができる。なお、一部に
は雌雄ネジ4,5の螺合を二層にした差動ネジを用いる
ことで雌雄ネジ4,5の送りピッチを見かけ上さらに細
かくし、サブミクロン単位で読むようにしたものもあ
る。
【0005】図11は、マイクロメータヘッドのスリー
ブ3を応用したもののうち代表的な外側マイクロメータ
の一例を示す外観図で、6はフレーム、7はアンビル、
7aはアンビル7の端面、8は被測定物である。
【0006】マイクロメータヘッドのスリーブ3から延
びたC字形のフレーム6先端部にスピンドル1先端面1
aと正確に対向させたアンビル(固定基準面)7を配し
た構造で、スピンドル1が最も前進してアンビル端面7
aにその先端面1aが接する位置を0とし、そこからス
ピンドル1が最も後退した位置までに両者の端面1a、
7aがなす隙間に被測定物8を入れる。
【0007】被測定物8の一面にアンビル7の、反対側
の面にスピンドル1のそれぞれの端面1a、7aが接触
するまでスピンドル1を移動させ、そこまでのスピンド
ル1の移動量を目盛α,βで読み、被測定物8の大きさ
を測定するもので、測定範囲の異なる品が各種用意され
ている。
【0008】内側マイクロ、歯車用の歯厚マイクロも測
定原理は同じである。また冒頭で述べたマイクロメータ
ヘッドは、各種の直動ステージに組込まれて移動量の確
認や位置決め用として多く用いられている。このよう
に、形状は比較的小型で取り扱いも容易ながらミクロン
オーダの精度で読取りが可能なため今まで便利に使われ
てきた。
【0009】図12はスピンドルの送りに微動、粗動両
方の使い分けが出来る従来の微粗複動マイクロメータヘ
ッドの一例を示す一部中央縦断面図で9はスピンドル、
10は微動つまみ、11は内側ネジスリーブ、11aは
スライド長溝、12は微動用雌ネジ、13は本体ネジス
リーブ、13aガイド軸穴、14は回り止めの規制ガイ
ドピン、15は粗動つまみ、16は外側ネジスリーブ、
17は粗動用雄ネジ、18は微動用雄ネジである。
【0010】スピンドル9の微動送り、粗動送りが個別
に出来る従来の微粗複動マイクロメータヘッドでは、後
端に粗動つまみ15を付けたスピンドル9の後部に加工
された粗いピッチの粗動用雄ネジ17が、内側ネジスリ
ーブ11の内周の粗動用雌ネジ19に螺合し、そのスピ
ンドル9前部が本体ネジスリーブ13のガイド軸穴13
a内を摺動できるように嵌通している。また、本体ネジ
スリーブ13に組み込んだ規制ガイドピン14の先端
は、内側ネジスリーブ11のガイド長溝11aに係合し
ている。
【0011】微動つまみ10が付いた外側ネジスリーブ
16の外周に加工された微細ピッチの微動用雄ネジ18
は、本体ネジスリーブ13の内周の微動用雌ネジ20と
螺合し、また内周の微動用雌ネジ12は内側ネジスリー
ブ11の外周の微動用雄ネジ21と螺合している。そし
て微動用雄ネジ18のピッチは、微動用雌ネジ12のピ
ッチより僅かに大きくしてある。
【0012】このような構造であるから、粗動つまみ1
5を回すとスピンドル9は粗動用ネジ17螺合部を回転
しながら前進、後退する。このとき本体ネジスリーブ1
3、外側ネジスリーブ16および内側ネジスリーブ11
の三者は一体化の状態にある。また、微動つまみ10を
回すと、これと直結した外側ネジスリーブ16は微動用
雄ネジ18螺合部を回転しながら前進、後退する。
【0013】このとき本来ならばスピンドル9と内側ネ
ジスリーブ11は外側ネジスリーブ16と一体で回転す
るが、規制ガイドピン14に回転を規制されるため両者
は微動用雌雄ネジ12と21の噛合により外側ネジスリ
ーブ16とは逆の方向に直進する。したがって、微動つ
まみ10を1回転させると、スピンドル9は微動用雄ネ
ジ18と微動用雌ネジ12のピッチの差だけ送られるこ
とになる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】以上述べた従来品の単
動マイクロメータヘッド及びマイクロメータは、送りネ
ジの回転によりスピンドルの前後送りを行う機構のみで
あるから、そのスピンドルの送りの精度即ち測定精度は
雌雄螺合ネジのピッチ精度に依存している。しかし、ネ
ジの加工精度には限界がある。
【0015】また、ネジピッチの微小化に対しても同様
で、そのために前で述べた差動ネジによる駆動方法を取
り入れると、スリーブはその部分を収納するために、又
シンプルは細分化した目盛を付けるためにそれぞれの直
径が太くなってしまう欠点があった。例えば、測定範囲
0〜25mmの品の外径は約50mmである。
【0016】また、細径のまま高精度で読み取れるよう
にしようとするとスピンドルのストロークがとれない欠
点があった。例えば、外径が約20mmのシンプル外周
の目盛に対向させてさらに副目盛をスリーブ外径に刻
み、サブミクロンの単位が読めるようにした品のスピン
ドルストロークは2.5mmである。
【0017】従来品にはこのような課題が残されている
ために、例えばXYテーブルなどに組込んで高精度の位
置決めを行おうとするとスペースあるいはストロークの
点でこうした品が使えず、位置決めは別の測定器にたよ
ることになり、マイクロメータヘッドが組み込まれたと
してもそれはテーブルの単なる送りネジとして使われる
だけである。なお、サブミクロンの測定が可能な測定器
として電気マイクロメータがあるが、測定範囲が1mm
程度と極めて狭く、また高価である。
【0018】以上従来品の単動マイクロメータヘッド及
びマイクロメータについて説明した課題を要約すると、 (1) ネジの加工精度には限界があるために、ネジの
ピッチ精度に依存している測定精度の向上および現在以
上のネジのピッチの微小化が望めない。 (2) ネジ螺合を利用した機械的構造に起因して高い
分解能になるほどスピンドルのストロークが小さくな
り、したがって測定範囲が狭く測定対象の大きさが限界
される。また、目盛も細分化し、値を読取るときに誤差
の入る割合が増す。 (3) 測定原理・構造の異なる電気マイクロメータも
測定範囲が狭くてしかも高価である。
【0019】他方、従来品の微粗複動マイクロメータヘ
ッド及びマイクロメータの測定精度も、スピンドルの送
り精度すなわち送りネジのピッチ精度に依存している。
しかし、ネジの加工精度には限界があり、そのために微
小なピッチむらとバックラッシュ(ネジ噛合部のあそ
び)が避けられない。したがって、微動、粗動送りを備
えた当該従来品では誤差要因をもつネジ螺合部が増すた
めに1μm以下の精度での測定範囲、すなわちスピンド
ルの微動範囲は単一送り構造のものに比べてさらに小さ
く限定され、その値は最大でも0.2mm程度である。
【0020】以上のように、従来品の微粗複動マイクロ
メータヘッド及びマイクロメータには精度上の課題があ
る。また、当該従来品は、スピンドルを回転させながら
粗動送りさせる構造であるから、スケールの取り付いた
スピンドルを直進移動させることが必要な本発明になる
光エンコーダ付きマイクロメータヘッド、マイクロメー
タには適用できない。
【0021】ここにおいて、本発明の解決すべき主要な
目的は次の通りである。即ち本発明の第1の目的は、ネ
ジ送りを採用する従来のマイクロメータ及び電気マイク
ロメータの欠点を解消し、サブミクロン単位で被測定物
長を測定可能とする単動又は微粗複動マイクロメータヘ
ッド及びマイクロメータを提供せんとするものである。
【0022】本発明の第2の目的は、ネジの加工精度、
ピッチ精度に依存せず、別途光測定を行い測定精度を飛
躍的に向上した単動又は微粗複動マイクロメータヘッド
及びマイクロメータを提供せんとするものである
【0023】本発明の第3の目的は、測光器を内部に一
体組込んで測定情報を外部画面表示する単動又は微粗複
動マイクロメータヘッド及びマイクロメータを提供せん
とするものである。
【0024】本発明の第4の目的は、測光器を構成する
リニアスケールを添着したスピンドルの直進移動を可能
とする単動又は微粗複動マイクロメータヘッド及びマイ
クロメータを提供せんとするものである。
【0025】本発明のその他の目的は、明細書、図面、
特に特許請求の範囲の各請求項の記載から自ずと明らか
となろう。
【0026】
【課題を解決するための手段】前記課題の解決は、本発
明が次に列挙する新規な特徴的構成手段を採用すること
により、前記目的を達成する。
【0027】即ち、本発明の第1の特徴は、外周にスピ
ンドルのストローク以上の長さの雄ネジをもつネジスリ
ーブをシンプルの内部に同軸で一体化し、該スピンドル
の後部を該ネジスリーブの軸穴に軸方向の遊びがなく且
つ回転できるように嵌合し、スリーブの内周に該ネジス
リーブの雄ネジと螺合する雌ネジを刻設して両者を雌雄
螺合回転させたときに該スピンドルの前部が精密に往復
摺動できるガイド軸穴をもつ該スリーブに嵌貫し、かつ
該スピンドルの前側部のスライド長溝が該ガイド軸穴の
先端部に設けた回り止めの規制ガイドピンに係合したマ
イクロメータヘッドであって、前記スリーブの前寄り中
間部分を前記スピンドルに亙り切り欠いて、切り欠きで
開口した前記ガイド軸穴に向けてマイクロ光エンコーダ
を配した構成とし、前記シンプルを回して前記スピンド
ルの最大ストロークだけ往復動させたときに該マイクロ
光エンコーダと対向する範囲よりやや長い範囲の該マイ
クロ光エンコーダと対向する該スピンドルの切欠き部分
に平面部を設けて該平面に回折格子のリニアスケールを
配し、該リニアスケールと該マイクロ光エンコーダとが
微小すきまを有して対向するようになしてなる単動マイ
クロメータヘッドにある。
【0028】本発明の第2の特徴は、本発明の第1の特
徴におけるマイクロ光エンコーダは、切欠き部に位置決
め固定された搭載ブロックに直立したチップキャリア上
に、リニアスケールに臨ませて実装してなる単動マイク
ロメータヘッドにある。
【0029】本発明の第3の特徴は、本発明の第1又は
第2の特徴におけるマイクロ光エンコーダは、リード端
子を介し別途オシロスコープに接続してなる単動マイク
ロメータヘッドにある。
【0030】本発明の第4の特徴は、本発明の第1、第
2又は第3の特徴におけるマイクロ光エンコーダは、全
反射ミラーを有し両共振面からそれぞれビームを出射す
るV形LDと、90°位相をずらすため片端面に段差を
有し出射端面にそれぞれ前記各ビームを各々平行光に整
形する凸レンズ機能を有する曲面に形成したフッ素化ポ
リアミドの光導波路と、リニアスケールと対向して中央
部に一対設けたPDと、を搭載実装してなる単動マイク
ロメータヘッドにある。
【0031】本発明の第5の特徴は、外周にスピンドル
のストローク以上の長さの雄ネジをもつネジスリーブを
シンプルの内部に同軸で一体化し、該スピンドルの後部
を該ネジスリーブの軸穴に軸方向の遊びがなく且つ回転
できるように嵌合するとともに、スリーブの内周に該ネ
ジスリーブの雄ネジと螺合する雌ネジを刻設して両者を
雌雄螺合回転させたときに該スピンドルの前部が精密に
往復摺動できるガイド軸穴をもつ該スリーブに嵌貫し、
かつ該スピンドルの前側部のスライド長溝が該ガイド軸
穴の先端部に設けた回り止めの規制ガイドピンに係合す
る一方、前記スリーブの前寄り中間部分を前記スピンド
ルに亙り切り欠いて、切り欠きで開口した前記ガイド軸
穴に向けてマイクロ光エンコーダを配した構成とし、他
方、前記シンプルを回して前記スピンドルの最大ストロ
ークだけ往復動させたときに該マイクロ光エンコーダと
対向する範囲よりやや長い範囲の該マイクロ光エンコー
ダと対向する該スピンドルの切欠き部分に平面部を設け
て該平面に回折格子のリニアスケールを配することによ
り該リニアスケールと該マイクロ光エンコーダとが微小
すきまを有して対向するマイクロメータヘッドを設け、
当該マイクロメータヘッドの前記スピンドル先端前方に
そのストロークに見合う空間を有して、該スピンドル先
端面に対向するか、反対向きにアンビル端面を配置して
なる単動マイクロメータヘッドにある。
【0032】本発明の第6の特徴は、本発明の第5の特
徴におけるマイクロ光エンコーダは、切欠き部に位置決
め固定された搭載ブロックに直立したチップキャリア上
に、リニアスケールに臨ませて実装してなる単動マイク
ロメータにある。
【0033】本発明の第7の特徴は、本発明の第5又は
第6の特徴におけるマイクロ光エンコーダは、リード端
子を介し別途オシロスコープに接続してなる単動マイク
ロメータにある。
【0034】本発明の第8の特徴は、本発明の第5、第
6又は第7の特徴におけるマイクロ光エンコーダは、全
反射ミラーを有し両共振面からそれぞれビームを出射す
るV形LDと、90°位相をずらすため片端面に段差を
有し出射端面にそれぞれ前記各ビームを各々平行光に整
形する凸レンズ機能を有する曲面に形成したフッ素化ポ
リイミドの光導波路と、リニアスケールと対向して中央
部に一対設けたPDと、を搭載実装してなる単動マイク
ロメータにある。
【0035】本発明の第9の特徴は、前閉端中央にガイ
ド軸穴を貫設するとともに後端開孔内周面に微動用雌ネ
ジを刻設した前本体ネジスリーブと、微動つまみ底部に
仕切られた前半外周面に、該前本体ネジスリーブの前記
微動用雌ネジに螺挿する微動用雄ネジを刻設するととも
に所定域内周面に微動用雌ネジを刻設した中ネジスリー
ブと、該中ネジスリーブの該微動用雌ネジに螺挿する微
動用雄ネジを所定域外周面に刻設するとともに所定域内
周面に粗動用雌ネジを刻設しかつ後端を粗動つまみ底部
で閉鎖された後ネジスリーブと、該後ネジスリーブの前
記粗動用雌ネジに螺合する粗動用雄ネジを後半外周面に
刻設するとともに前記前本体ネジスリーブのガイド軸穴
に進退摺動自在に貫通した前半外周面の1側所定域に亙
り刻設延在するスライド長溝に該ガイド軸穴内周面から
突出する回り止めの規制ガイドピン先端を係合するスピ
ンドルと、からなり、前記前本体ネジスリーブの前閉端
部横合いから前記スピンドルに亙り切り欠いて、切り欠
きで開口した前記ガイド軸穴に向けてマイクロ光エンコ
ーダを配した構成とし、前記微粗動両つまみを回して前
記スピンドルの最大ストロークだけ往復動させたときに
該マイクロ光エンコーダと対向する範囲よりやや長い範
囲の該マイクロ光エンコーダと対向する該スピンドルの
切欠き部分に平面部を設けて該平面に回折格子のリニア
スケールを配し、該リニアスケールと該マイクロ光エン
コーダとがすきまを有して対向するようにしてなる微粗
複動マイクロメータヘッドにある。
【0036】本発明の第10の特徴は、本発明の第9の
特徴における微動つまみと粗動つまみは、中ネジスリー
ブ内周面の微動用雌ネジピッチを後ネジスリーブ内周面
の粗動用雌ネジのピッチよりも僅かに小さくかつ前記中
ネジスリーブ外周面の微動用雌ネジを前記内周面の微動
用雌ネジよりも僅かに小さくそれぞれ螺刻して、それぞ
れ1回転毎に相互のピッチ差分と和分をそれぞれスピン
ドルの直進ピッチとする微粗複動マイクロメータヘッド
にある。
【0037】本発明の第11の特徴は、前閉端中央にガ
イド軸穴を貫設するとともに後端開孔内周面に粗動用雌
ネジを刻設した前本体ネジスリーブと、粗動つまみ底部
に仕切られた前半外周面に該前本体ネジスリーブの前記
粗動用雌ネジに螺挿する粗動用雄ネジを刻設するととも
に所定域内周面に粗動用雌ネジを刻設した中ネジスリー
ブと、該中ネジスリーブの該粗動用雌ネジに螺挿する粗
動用雄ネジを所定域外周面に刻設するとともに所定域内
周面に微動用雌ネジを刻設しかつ後端を微動つまみ底部
で閉鎖された後ネジスリーブと、該後ネジスリーブの前
記微動用雌ネジに螺合する微動用雄ネジを後半外周面に
刻設するとともに前記前本体ネジスリーブのガイド軸穴
に進退摺動自在に貫通した前半外周面の1側所定域に亙
り刻設延在するスライド長溝に該ガイド軸穴内周面から
突出する回り止めの規制ガイドピン先端を係合するスピ
ンドルと、からなり、前記前本体ネジスリーブの前閉端
部横合いから前記スピンドルに亙り切り欠いて、切り欠
きで開口した前記ガイド軸穴に向けてマイクロ光エンコ
ーダを配した構成とし、前記微粗動両つまみを回して前
記スピンドルの最大ストロークだけ往復動させたときに
該マイクロ光エンコーダと対向する範囲よりやや長い範
囲の該マイクロ光エンコーダと対向する該スピンドルの
切欠き部分に平面部を設けて該平面に回折格子のリニア
スケールを配し、該リニアスケールと該マイクロ光エン
コーダとが微小すきまを有して対向するようにしてなる
微粗複動マイクロメータヘッドにある。
【0038】本発明の第12の特徴は、本発明の第11
の特徴における微動つまみと粗動つまみは、中ネジスリ
ーブ内周面の粗動用雌ネジピッチを後ネジスリーブ内周
面の微動用雌ネジのピッチよりも僅かに大きくかつ前記
中ネジスリーブ外周面の粗動用雌ネジを前記内周面の粗
動用雌ネジよりも僅かに大きくそれぞれ螺刻してそれぞ
れ1回転毎に相互のピッチ差分と和分をそれぞれスピン
ドルの直進ピッチとする微粗複動マイクロメータヘッド
にある。
【0039】本発明の第13の特徴は、本発明の第9、
第10、第11又は第12の特徴におけるマイクロ光エ
ンコーダは、切欠き部に位置決め固定された搭載ブロッ
クに直立したチップキャリア上にリニアスケールに臨ま
せて実装してなる微粗複動マイクロメータヘッドにあ
る。
【0040】本発明の第14の特徴は、本発明の第9、
第10、第11、第12又は第13の特徴におけるマイ
クロ光エンコーダは、リード端子を介し別途オシロスコ
ープに接続してなる微粗複動マイクロメータヘッドにあ
る。
【0041】本発明の第15の特徴は、本発明の第9、
第10、第11、第12、第13又は第14の特徴にお
けるマイクロ光エンコーダは、全反射ミラーを有し、両
共振面からそれぞれビームを出射するV形LDと、90
°位相をずらすため片端に段差を有し出射端面にそれぞ
れ前記各ビームを各々平行光に整形する凸レンズ機能を
有する曲面に形成したフッ素化ポリイミドの光導波路
と、リニアスケールと対向して中央部に一対設けたPD
と、を搭載実装してなる微粗複動マイクロメータヘッド
にある。
【0042】本発明の第16の特徴は、前閉端中央にガ
イド軸穴を貫設するとともに後端開孔内周面に微動用雌
ネジを刻設した前本体ネジスリーブと、微動つまみ底部
に仕切られた前半外周面に、該前本体ネジスリーブの前
記微動用雌ネジに螺挿する微動用雄ネジを刻設するとと
もに所定域内周面に微動用雌ネジを刻設した中ネジスリ
ーブと、該中ネジスリーブの該微動用雌ネジに螺挿する
微動用雄ネジを所定域外周面に刻設するとともに所定域
内周面に粗動用雌ネジを刻設しかつ後端を粗動つまみ底
部で閉鎖された後ネジスリーブと、該後ネジスリーブの
前記粗動用雌ネジに螺合する粗動用雄ネジを後半外周面
に刻設するとともに前記前本体ネジスリーブのガイド軸
穴に進退摺動自在に貫通した前半外周面の1側所定域に
亙り刻設延在するスライド長溝に該ガイド軸穴内周面か
ら突出する回り止めの規制ガイドピン先端を係合するス
ピンドルと、からなり、前記前本体ネジスリーブの前閉
端部横合いから前記スピンドルに亙り切り欠いて、切り
欠きで開口した前記ガイド軸穴に向けてマイクロ光エン
コーダを配した構成とし、前記微粗動両つまみを回して
前記スピンドルの最大ストロークだけ往復動させたとき
に該マイクロ光エンコーダと対向する範囲よりやや長い
範囲の該マイクロ光エンコーダと対向する該スピンドル
の切欠き部分に平面部を設けて該平面に回折格子のリニ
アスケールを配し、該リニアスケールと該マイクロ光エ
ンコーダとがすきまを有して対向する微粗複動マイクロ
メータヘッドを設け、該マイクロメータヘッドの前記ス
ピンドル前端前方にその最大ストロークに見合う空間を
有して、該スピンドル前端面に対向するか、反対向きに
アンビル端面を配置してなる微粗複動マイクロメータに
ある。
【0043】本発明の第17の特徴は、本発明の第16
の特徴における微動つまみと粗動つまみは、中ネジスリ
ーブ内周面の微動用雌ネジピッチを後ネジスリーブ内周
面の粗動用雌ネジのピッチよりも僅かに小さくかつ前記
中ネジスリーブ外周面の微動用雌ネジを前記内周面の微
動用雌ネジよりも僅かに小さくそれぞれ螺刻して、それ
ぞれ1回転毎に相互のピッチ差分と和分をそれぞれスピ
ンドルの直進ピッチとしてなる微粗複動マイクロメータ
にある。
【0044】本発明の第18の特徴は、前閉端中央にガ
イド軸穴を貫設するとともに後端開孔内周面に粗動用雌
ネジを刻設した前本体ネジスリーブと、粗動つまみ底部
に仕切られた前半外周面に該前本体ネジスリーブの前記
粗動用雌ネジに螺挿する粗動用雄ネジを刻設するととも
に所定域内周面に粗動用雌ネジを刻設した中ネジスリー
ブと、該中ネジスリーブの該粗動用雌ネジに螺挿する粗
動用雄ネジを所定域外周面に刻設するとともに所定域内
周面に微動用雌ネジを刻設しかつ後端を微動つまみ底部
で閉鎖された後ネジスリーブと、該後ネジスリーブの前
記微動用雌ネジに螺合する微動用雄ネジを後半外周面に
刻設するとともに前記前本体ネジスリーブのガイド軸穴
に進退摺動自在に貫通した前半外周面の1側所定域に亙
り刻設延在するスライド長溝に該ガイド軸穴内周面から
突出する回り止めの規制ガイドピン先端を係合するスピ
ンドルと、からなり、前記前本体ネジスリーブの前閉端
部横合いから前記スピンドルに亙り切り欠いて、切り欠
きで開口した前記ガイド軸穴に向けてマイクロ光エンコ
ーダを配した構成とし、前記微粗動両つまみを回して前
記スピンドルの最大ストロークだけ往復動させたときに
該マイクロ光エンコーダと対向する範囲よりやや長い範
囲の該マイクロ光エンコーダと対向する該スピンドルの
切欠き部分に平面部を設けて該平面に回折格子のリニア
スケールを配し、該リニアスケールと該マイクロ光エン
コーダとが微小すきまを有して対向する微粗複動マイク
ロメータヘッドを設け、該マイクロメータヘッドの前記
スピンドル前端前方にその最大ストロークに見合う空間
を有して、該スピンドル前端面に対向するか、反対向き
にアンビル端面を配置してなる微粗複動マイクロメータ
にある。
【0045】本発明の第19の特徴は、本発明の第18
の特徴における微動つまみと粗動つまみは、中ネジスリ
ーブ内周面の粗動用雌ネジピッチを後ネジスリーブ内周
面の微動用雌ネジのピッチよりも僅かに大きくかつ前記
中ネジスリーブ外周面の粗動用雌ネジを前記内周面の粗
動用雌ネジよりも僅かに大きくそれぞれ螺刻してそれぞ
れ1回転毎に相互のピッチ差分と和分をそれぞれスピン
ドルの直進ピッチとしてなる微粗複動マイクロメータに
ある。
【0046】本発明の第20の特徴は、本発明の第1
6、第17、第18、第19の特徴におけるマイクロ光
エンコーダは、切欠き部に位置決め固定された搭載ブロ
ックに直立したチップキャリア上にリニアスケールに臨
ませて実装してなる微粗複動マイクロメータにある。
【0047】本発明の第21の特徴は、本発明の第1
6、第17、第18、第19又は第20の特徴における
マイクロ光エンコーダは、リード端子を介し別途オシロ
スコープに接続してなる微粗複動マイクロメータにあ
る。
【0048】本発明の第22の特徴は、本発明の第1
6、第17、第18、第19、第20、第21の特徴に
おけるマイクロ光エンコーダは、全反射ミラーを有し、
両共振面からそれぞれビームを出射するV形LDと、9
0°位相をずらすため片端に段差を有し出射端面にそれ
ぞれ前記各ビームを各々平行光に整形する凸レンズ機能
を有する曲面に形成したフッ素化ポリイミドの光導波路
と、リニアスケールと対向して中央部に一対設けたPD
と、を搭載実装してなる微粗複動マイクロメータにあ
る。
【0049】
【発明の実施の形態】本発明は、前記のような一連の新
規な構成手段を講じることにより以下の実施形態を実現
する。
【0050】本発明の単動又は微粗複動マイクロメータ
ヘッドは、スピンドルの被測定物長に比例した進退往復
動と一体動するリニアタイプの回折格子からなるスケー
ルに、該マイクロメータヘッド内対向固定位置にあるマ
イクロ光エンコーダから90°位相をずらして整形され
た並行レーザビームを入射し、該スケールで回折、反射
した二つの当該ビームを受光して得た90°位相の異な
った干渉信号波形の画面表示と処理をしサブミクロン単
位で被測定物の長さを測定する。
【0051】本発明の単動又は微粗複動マイクロメータ
は、当該マイクロメータヘッドのスピンドル先端面に少
なくとも当該スピンドルストローク長を離間してアンビ
ル端面を相対峙し組合形成する。
【0052】
【実施例】(実施例1) 本発明の第1実施例を図面について説明する。図1は本
実施例のマイクロメータヘッドの一部中央縦断側面図、
図2は図1中II−II線視断面図、図3は測光器の斜
面図である。
【0053】図中、1bはスライド長溝、1cは嵌合回
転部、1dは平面部、3aは装置等への組込むときの嵌
合固定部、3bは保護カバー、3cは止ビス、22はネ
ジスリーブ、22aは軸穴、23はガイド軸穴、24は
規制ガイドピン、25はリード端子、26はマイクロ光
エンコーダ、27は搭載ブロック、28は切欠き部、2
9は回折格子のスケール、30はチップキャリアであ
る。
【0054】31はマイクロ光エンコーダ26とスケー
ル29からなる測光器、32はV形LDC(半導体レー
ザ)、33は光導波路、34はPD(受光素子)、35
はビーム、36はウェハ、37は曲面である。なお、前
記従来例を示す図10、図11中の部材と同一部材は同
一符号を付して説明の重複を避けた。
【0055】図1中仮想線で示すC字形フレーム6は図
11に示す従来例の外側マイクロメータ同様、嵌合固定
部3aに基端を同着しスピンドル1先端前方においてそ
の最大ストロークに見合う間隙を有する先部にスピンド
ル1先端面1aと対向するか、反対方向にアンビル7の
端面7aを突出配置して本実施例のマイクロメータを形
成する。
【0056】従来のマイクロメータヘッドと同様に、ス
ピンドル1は、その後部の嵌合回転部1cがシンプル2
と一体のネジスリーブ22の軸穴22aと、前部がスリ
ーブ3のガイド軸穴23とそれぞれ精密に嵌貫通してい
る。また、スピンドル1の回り止めとしてその先端面
(被測定物接触面)1a寄りの中間部に設けたスライド
長溝1bに規制ガイドピン24が噛んでいる。
【0057】一方、シンプル2とスリーブ3は両者の雌
雄ネジ4,5で螺合している。スピンドル1を移動させ
るにはシンプル2を回転させる。即ち、シンプル2を正
あるいは逆に回転させると雌雄ネジ4,5のネジ螺合位
置が変化し、シンプル2と一体のネジスリーブ22が前
進後退する。
【0058】その場合、スピンドル1はネジスリーブ2
2と軸穴22aとの嵌合回転部1cで空転するためシン
プル2の回転は伝達されず、規制ガイドピン24による
回り止めの作用で前進後退は回転を伴わない直進動作で
ある。なお嵌合固定部3aは、装置などへ組込んだとき
に固定する部分である。
【0059】あらかじめチップキャリア30にボンディ
ングされ、リード端子25に配線された(図示せず)マ
イクロ光エンコーダ(特願平2−93514号、明細書
にその原理が記され、以下エンコーダと呼ぶ)26は、
位置決め治具を兼ねた搭載ブロック27を介してスリー
ブ3の切欠き部28に固定されている。
【0060】また、全ストローク移動させたときにマイ
クロ光エンコーダ26と向かい合う範囲より少し広い範
囲のスピンドル1の切欠き部28に平面部1dを設け、
そこにリニアタイプの回折格子でなしたスケール29を
組み付けることにより、スピンドル1がいかなる位置に
移動しても、マイクロ光エンコーダ26とスケール29
は変動がない一定の隙間を維持して対向するようにして
ある。マイクロ光エンコーダ26の保護カバー3bは止
ビス3cにて止着され、実際には切欠き部28を完全に
密閉する構造である。
【0061】前記マイクロ光エンコーダ26は、ウェハ
36上に配置されたV形LD(半導体レーザ)32と対
の光導波路33と対のPD(受光素子)34とからな
る。アセンブリにより構成された従来のエンコーダと異
なり、アセンブリフリーでワンチップセンサ化したもの
で、GaAsウェハ上にフォトリソグラフィで多数個同
時に一括作製することができるので廉価である。
【0062】詳しくは、約0.8mm角のマイクロ光エ
ンコーダ26は、全反射ミラーを有するV形LD(半導
体レーザ)32、90°位相をずらすため片端面に段差
を有したフッ素化ポリイミドの光導波路33および中央
部2個のPD(受光素子)34とから成っている。
【0063】本実施例の仕様は、このような具体的実施
態様を呈しその作用を説明する。まず、被測定物8を例
えば図11同様にアンビル7の端面7aに対して先端面
1aで挟み付けるようにシンプル2を回転操作してスピ
ンドル1を進退往復微調整動するとこれに一体添着した
スケール29がマイクロ光エンコーダ26の直前を進退
移動する。
【0064】そこで、LD32の両共振面から出射した
2つのビーム35は、導波路33内を伝播、反射したの
ち導波路33出射端の凸レンズ機能を有する曲面37で
各々平行光に整形され、100μm以下のすきまを有し
て対向しているスケール29に入射する。スケール29
で回折、反射したビーム35は中央の2つのPD34に
それぞれ入射し、90°位相の異なった干渉信号が得ら
れる。
【0065】各信号波形は、スケール29との相対変位
が回折格子の1/2ピッチ(0.8μm)に対して1周
期の正弦波である。スケール29は、本実施例ではシリ
コンウェハ36を用い、その表面に金で回折格子パター
ンを形成したもので、拡大して描いたパターンを露出用
マスクに縮小してウェハ36に描画するから格子パター
ンの形状精度は極めて精度が高い。
【0068】次いで、図4に示すよう、スケール29を
相対移動させたときマイクロ光エンコーダ26に接続し
たオシロスコープ(図示せず)に描かれた2個のPD3
4の信号波形IA とIB を画面表示する。回折格子のピ
ッチ1.6μmの移動で2周期分の正弦波が得られる。
90°位相の異なるこの2つの信号波形IA ,IB をそ
れぞれX軸とY軸に描かせると、リサージュ曲線と呼ば
れるほぼ円に近い曲線が得られる。
【0066】このリサージュの曲線1周がスケール29
の1/2ピッチに相当、その回転方向がマイクロ光エン
コーダ26とスケール29の相対変位方向を示してい
る。したがって、分解能0.2μmを得るにはこのリサ
ージュ曲線を4分割すればよい。
【0067】なお、信号波形IA とIB の和および差を
比較することによりマイクロ光エンコーダ26とスケー
ル29の取付け角度誤差など各種誤差を補正し、分解能
0.2μmの精度を維持しながら測定範囲10mm以上
のマイクロメータヘッドが容易に実現できる。
【0068】マイクロ光エンコーダ26は、このような
構造と検出原理であるから従来品のように雌雄ネジ4,
5の送り精度に依存しなくてよく、雌雄ネジ4,5は単
にスピンドル1の送りネジとして使えばよい。所要の測
定範囲に見合う長さとストロークをもつスケール29と
マイクロメータヘッドを組合せることで、例えば先に述
べた分解能0.2μmの精度を維持しながら測定範囲1
0mm以上のマイクロメータヘッドが容易に実現でき
る。
【0069】ところで、図5は実験でのサブミクロン信
号を示す一例で、試作したマイクロメータヘッドのスピ
ンドル1を微小移動させたとき、マイクロ光エンコーダ
26に接続したオシロスコープ(図示せず)の画面上9
0°毎の位置に表示された信号を1枚に合成した写真を
図面化したものである。
【0070】右回りを示す信号は、ノイズなどにより尾
を引いているが、スピンドル1を0.2μmずつ移動さ
せると信号が90°ずつ回転した。この方法によりサブ
ミクロン精度の読みがスピンドル1のストローク10m
mに亘って得られた。画面に角度目盛を付加すれば10
nmオーダの読み取りも可能である。
【0071】測定値(スピンドル1の位置)の表示方法
については、本実施例では、実験のため測定機器である
オシロスコープを用いた場合について説明したが、電気
信号出力を変換する各種機能を応用してマイクロメータ
ヘッドと小型に一体化したり、XYステージ等に複数個
組込む場合には別置きの表示機器で組込み個数分が一括
あるいは切り替えて読み取れるようにするなどの方法を
取ることができる。その場合スリーブ、シンプルのスケ
ール目盛を読む必要がなくなるので、スピンドルの移動
量を知る目安として用いなければこれを省略することが
できる。
【0072】(実施例2) 本発明の第2実施例を図面について説明する。図6は、
本実施例になる微粗複動マイクロメータヘッドを示す中
央縦断面図、図7は図6中VII −VII 線視断面図であ
る。図中、38はスピンドル、38aはスライド長溝、
39は前本体ネジスリーブ、39bは切り欠き、39c
は嵌合固定部、40は中ネジスリーブ、41は後ネジス
リーブ、42は粗動つまみ、42aはつまみ底部、43
はスライド嵌環溝、44は微動つまみ、44aはつまみ
底部、45はスライド嵌環溝である。なお、図7は図2
と同一断面を呈するので同一部分は同一符号を付して説
明の重複を避けた。
【0073】スピンドル38の後半雄ネジ46は、微動
つまみ44がついた後ネジスリーブ41の内周に細かい
ピッチをもつ微動用雌ネジ47で螺合し、その前半部は
前本体ネジスリーブ39のガイド軸穴39a内を精密に
摺動できるように嵌通している。また、前本体ネジスリ
ーブ39に組み込んだ回り止めの規制ガイドピン48先
端はスピンドル38のスライド長溝38aに精密に係合
している。
【0074】粗動つまみ42と同心で一体化された中ネ
ジスリーブ40は、その外周が本体ネジスリーブ39の
内周の大きいピッチをもつ粗動用雌ネジ50で螺合し、
またその内周の粗動用雌ネジ51が後ネジスリーブ41
の外周の粗動用雄ネジ52と螺合している。そして、粗
動用雌ネジ51のピッチは、微動用雌ネジ47のピッチ
より僅かに大きくしてある。一方、マイクロ光エンコー
ダ26(特願平2−93514)は、前本体ネジスリー
ブ39の切り欠き39bにおいてスピンドル38に取り
付けた回折格子のスケール29と微小隙間を介し向かい
合って固定されている。
【0075】スピンドル38の送りは、微動つまみ44
あるいは粗動つまみ42を回して行う。すなわち、長い
ストロークを早送りするときには粗動つまみ42を正あ
るいは逆方向に回すと、粗動用雌ネジ51と微動用雌ネ
ジ47により送りが生じ、1回転あたり粗動用雌ネジ5
1と微動用雌ネジ47のピッチの差分、例えば0.2m
mだけスピンドル38がガイド軸穴39aを案内にして
前進あるいは後退する。その場合、スピンドル38は規
制ガイドピン48の作用により回転を伴わない直進動作
である。
【0076】位置決めすべき位置あるいは被測定面へ近
づき低速(細かい)送りが必要なとき微動つまみ44を
回すことで微動用雌ネジ47と粗動用雌ネジ51にネジ
送りが生じ、1回転あたり微動用雌ネジ47と粗動用雌
ネジ51のピッチの差分だけ、例えば0.01mm単位
でスピンドル38を送ることができる。なお、固定部3
9cは装置などへ組み込むときに嵌合固定部として用い
る。
【0077】図7において、チップキャリア30にボン
ディングされたのちリード端子25に配線された(図示
せず)マイクロ光エンコーダ26は、位置決め治具を兼
ねた搭載ブロック27を介して前本体ネジスリーブ39
の切り欠き39bの底面に固定されている。
【0078】また、最大全ストローク移動させたときに
マイクロ光エンコーダ26と向かい合う範囲のスピンド
ル38の外周を切り欠いて平面部38bを設け、回折格
子のスケール29を組み付けてあり、スピンドル38が
いかなる位置に移動しても、マイクロエンコーダ26と
スケール29は一定の微小すきまを維持して対峙するよ
うにしてある。
【0079】カバー39dは、実際には切り欠き部39
bを完全に密閉する構造である。マイクロエンコーダ2
6とスケール29の構造、動作原理などは、前記第1実
施例のなかで説明しているので、ここでは省略する。
【0080】マイクロエンコーダ26付きの微粗複動マ
イクロメータヘッド及びマイクロメータは、サブミクロ
ン以下の分解能をもつマイクロエンコーダで回折格子を
光学的に読み取る方式であるから、従来品のように送り
ネジの機械的精度即ちピッチむらとバックラッシュに全
く影響されずに測定値をよみとることができ、測定精度
が格段に向上する特徴をもつ。
【0081】これに加えて本実施例では、スピンドル3
8の送りを微動用、粗動用ネジで個別に行えるようにし
たので、従来は不可能であった10mm以上の比較的広
い測定範囲に亘ってサブミクロン以下の測定精度が実現
できる。したがって、高精度にするほど測定範囲が小さ
くなってしまうという従来技術での制約を取り除くこと
ができる。
【0082】(実施例3) 本発明の第3実施例を図面について説明する。図8は本
実施例になる微粗複動マイクロメータヘッドを示す中央
断面図である。図中、53は粗動用雌ネジ、54は微動
用雌ネジ、55は微動用雌ネジ、56は微動用雄ネジ、
57は微動用雄ネジ、58は粗動用雄ネジである。な
お、図6に示す前記第2実施例と同一部分は同一符号を
付して説明の重複を避けた。
【0083】微動つまみ44と粗動用つまみ42の配置
を図6とは逆にしたもので、構造は図6に示したものと
同一であるが、後ネジスリーブ41及び中ネジスリーブ
40の内外周への微動用雄ネジ56と粗動用雄ネジ49
の配置を図6とは逆にし、且つ粗動用雄ネジ49を粗動
用雌ネジ53に変えてある。
【0084】すなわち、後ネジスリーブ41の内周には
粗動用雌ネジ53、外周には微動用雄ネジ57をそれぞ
れ設けて後端に粗動つまみ42を付け、また中ネジスリ
ーブ40の中間に外周外側に微動つまみ44が付けてあ
る。したがって、スピンドル38後半外周には粗動用雄
ネジ58をそれぞれ設けて、また中ネジスリーブ40の
内周には微動用雌ネジ54にしてある。
【0085】スピンドル38に長いストロークの送りが
必要なときには粗動つまみ42を正あるいは逆方向に回
すと、粗動用雌ネジ53と微動用雌ネジ54が作用して
送りが生じ、1回転当り粗動用雌ネジ53と微動用雌ネ
ジ54のピッチの和だけスピンドル1が前進あるいは後
退する。
【0086】位置決めすべき位置あるいは被測定面へ近
づき細かい送りが必要なとき、微動つまみ44を回すこ
とで微動用雌ネジ54と微動用雄ネジ56によりスピン
ドル38に送りが生じ、1回転あたり微動用雌ネジ54
と微動用雄ネジ56のピッチの差だけスピンドル38を
送ることができる。なお、図6、図8及び図12とも、
ネジ螺合部の抜けを防止するための構造は省略してあ
る。
【0087】図9は、図6、図7及び図8で説明した本
実施例の微粗複動マイクロメータヘッドにより構成した
外側マイクロメータの一例を示す外観図で、38cはス
ピンドルの端面、59は本発明の実施例になるマイクロ
メータヘッド、60はフレーム、61はアンビル(固定
測定子)、61aはアンビルの端面、62は被測定物で
ある。
【0088】微粗複動マイクロメータヘッド59の前本
体ネジスリーブ39の嵌合固定部39cから延びたコの
字形のフレーム60の先端部にアンビル61をスピンド
ル38の端面38cと正確に位置を対向させて配した構
造で、端面38cがアンビル61の端面61aに接する
位置を0とし、そこから両つまみ42、44を回して端
面38cが最大後退出来る位置までの空間が被測定物6
2を測定出来る範囲である。
【0089】また、内側マイクロメータ、歯車用の歯厚
マイクロメータも測定原理は同じで、これらに本発明の
実施例が適用できる。なお、測定値の表示については、
外形は一体型や別置き型など各種のタイプが考えられる
が、ここでは省略した。
【0090】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
単動又は微粗複動マイクロメータヘッドとマイクロメー
タにサブミクロンの分解能をもつマイクロ光エンコーダ
を搭載したことにより、測定精度は従来品のように送り
ネジの精度にたよらず、半導体プロセスで作製した回折
格子のスケールを用いるのでの測定精度が極めて高い。
【0091】また、10mm以上のスケールを組み込む
ことができるので従来品および電気マイクロメータに比
べて1桁上の広い測定範囲が実現できる。さらに、電気
マイクロメータのプローブは、被測定物と別個に固定し
て使用するため両者間に振動等測定の不安要因が入り易
いが、本発明ではマイクロメータヘッドとマイクロメー
タが如何なる姿勢であろうとマイクロ光エンコーダとス
ケールの姿勢位置関係は常に一定で一体構造に等しく、
したがって常に安定した状態で従来の測定器では不可能
であった測定範囲がサブミクロンの精度で測定できる。
また、一括多量生産ができる超小型のエンコーダとスケ
ールを搭載したのでマイクロメータヘッドの小型化と低
価格化が実現できる。
【0092】特に、本発明の微粗複動マイクロメータヘ
ッド及びマイクロメータにおいては、スピンドルの送り
にサブミクロン以下の測定分解能を維持しながら微動、
粗動の使い分けができるようにしたので、従来は不可能
であった10mm以上の比較的広い測定範囲が実現で
き、高精度化に伴う測定範囲の狭小化が避けられる。ま
た、スピンドルは精密スケールを読み取りながら送る方
式なので、従来のスピンドルが送りネジのピッチ精度に
依存していたのと異なり、測定精度及びその累積誤差は
格段に小さい等優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す単動マイクロメータ
ヘッドの一部中央縦断側面図である。
【図2】図1中II−II線視断面図である。
【図3】マイクロ光エンコーダの構成を示す斜視図であ
る。
【図4】2個のPDの信号波形図である。
【図5】実験でのサブミクロン表示信号を示す図であ
る。
【図6】本発明の第2実施例を示す微粗複動マイクロメ
ータヘッドの中央縦断側面図である。
【図7】図6中VII −VII 線視断面図である。
【図8】本発明の第3実施例を示す微粗複動マイクロメ
ータヘッドの中央縦断側面図である。
【図9】本発明の第2乃至第3実施例で構成した微粗複
動マイクロメータの側面図である。
【図10】従来の単動マイクロメータヘッドの構成例を
示す中央縦断側面図である。
【図11】外側マイクロメータの一例を示す外観図であ
る。
【図12】従来の微粗複動マイクロメータヘッドの構成
例を示す一部中央縦断側面図である。
【符号の説明】
1,9,38…スピンドル 1a…スピンドルの先端面 1b,11a,38a…スライド長溝 1c…嵌合回転部 1d…平面図 2…シンプル 3…スリーブ 3a,39c…嵌合固定部 3b…保護カバー 3c…止ネジ 4…雌ネジ 5…雄ネジ 6,60…フレーム 7,61…アンビル 7a,61a…端面 8,62…被測定物 10,44…微動つまみ 11…内側ネジスリーブ 12,20,47,54,55…微動用雌ネジ 13…本体ネジスリーブ 13a,23,39a…ガイド軸穴 14,24,48…規制ガイドピン 15,42…粗動つまみ 16…外側ネジスリーブ 17,49,52,58…粗動用雄ネジ 18,21,46,56,57…微動用雄ネジ 19,50,51,53…粗動用雌ネジ 22…ネジスリーブ 22a…軸穴 25…リード端子 26…マイクロ光エンコーダ 27…搭載ブロック 28…切欠き部 29…スケール 30…チップキャリア 31…測光器 32…V形LD 33…光導波路 34…PD 35…ビーム 36…ウェハ 37…曲面 39…前本体ネジスリーブ 40…中ネジスリーブ 41…後ネジスリーブ 42a,44a…つまみ底部 43,45…スライド嵌環溝 59…マイクロメータヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−146101(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 11/02 G01B 3/18

Claims (22)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周にスピンドルのストローク以上の長さ
    の雄ネジをもつネジスリーブをシンプルの内部に同軸で
    一体化し、該スピンドルの後部を該ネジスリーブの軸穴
    に軸方向の遊びがなく且つ回転できるように嵌合し、ス
    リーブの内周に該ネジスリーブの雄ネジと螺合する雌ネ
    ジを刻設して両者を雌雄螺合回転させたときに該スピン
    ドルの前部が精密に往復摺動できるガイド軸穴をもつ該
    スリーブに嵌貫し、かつ該スピンドルの前側部のスライ
    ド長溝が該ガイド軸穴の先端部に設けた回り止めの規制
    ガイドピンに係合したマイクロメータヘッドであって、 前記スリーブの前寄り中間部分を前記スピンドルに亙り
    切り欠いて、切り欠きで開口した前記ガイド軸穴に向け
    てマイクロ光エンコーダを配した構成とし、 前記シンプルを回して前記スピンドルの最大ストローク
    だけ往復動させたときに該マイクロ光エンコーダと対向
    する範囲よりやや長い範囲の該マイクロ光エンコーダと
    対向する該スピンドルの切欠き部分に平面部を設けて該
    平面に回折格子のリニアスケールを配し、 該リニアスケールと該マイクロ光エンコーダとが微小す
    きまを有して対向するようになした、 ことを特徴とする単動マイクロメータヘッド。
  2. 【請求項2】マイクロ光エンコーダは、 切欠き部に位置決め固定された搭載ブロックに直立した
    チップキャリア上に、リニアスケールに臨ませて実装す
    る、 ことを特徴とする請求項1に記載の単動マイクロメータ
    ヘッド。
  3. 【請求項3】マイクロ光エンコーダは、 リード端子を介し別途オシロスコープに接続する、 ことを特徴とする請求項1又は2に記載の単動マイクロ
    メータヘッド。
  4. 【請求項4】マイクロ光エンコーダは、 全反射ミラーを有し両共振面からそれぞれビームを出射
    するV形LDと、 90°位相をずらすため片端面に段差を有し出射端面に
    それぞれ前記各ビームを各々平行光に整形する凸レンズ
    機能を有する曲面に形成したフッ素化ポリアミドの光導
    波路と、 リニアスケールと対向して中央部に一対設けたPDと、 を搭載実装する、 ことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の単動マイ
    クロメータヘッド。
  5. 【請求項5】外周にスピンドルのストローク以上の長さ
    の雄ネジをもつネジスリーブをシンプルの内部に同軸で
    一体化し、該スピンドルの後部を該ネジスリーブの軸穴
    に軸方向の遊びがなく且つ回転できるように嵌合すると
    ともに、スリーブの内周に該ネジスリーブの雄ネジと螺
    合する雌ネジを刻設して両者を雌雄螺合回転させたとき
    に該スピンドルの前部が精密に往復摺動できるガイド軸
    穴をもつ該スリーブに嵌貫し、かつ該スピンドルの前側
    部のスライド長溝が該ガイド軸穴の先端部に設けた回り
    止めの規制ガイドピンに係合する一方、前記スリーブの
    前寄り中間部分を前記スピンドルに亙り切り欠いて、切
    り欠きで開口した前記ガイド軸穴に向けてマイクロ光エ
    ンコーダを配した構成とし、他方、前記シンプルを回し
    て前記スピンドルの最大ストロークだけ往復動させたと
    きに該マイクロ光エンコーダと対向する範囲よりやや長
    い範囲の該マイクロ光エンコーダと対向する該スピンド
    ルの切欠き部分に平面部を設けて該平面に回折格子のリ
    ニアスケールを配することにより該リニアスケールと該
    マイクロ光エンコーダとが微小すきまを有して対向する
    マイクロメータヘッドを設け、 当該マイクロメータヘッドの前記スピンドル先端前方に
    そのストロークに見合う空間を有して、該スピンドル先
    端面に対向するか、反対向きにアンビル端面を配置す
    る、 ことを特徴とする単動マイクロメータ。
  6. 【請求項6】マイクロ光エンコーダは、 切欠き部に位置決め固定された搭載ブロックに直立した
    チップキャリア上に、リニアスケールに臨ませて実装す
    る、 ことを特徴とする請求項5に記載の単動マイクロメー
    タ。
  7. 【請求項7】マイクロ光エンコーダは、 リード端子を介し別途オシロスコープに接続する、 ことを特徴とする請求項5又は6に記載の単動マイクロ
    メータ。
  8. 【請求項8】マイクロ光エンコーダは、 全反射ミラーを有し両共振面からそれぞれビームを出射
    するV形LDと、 90°位相をずらすため片端面に段差を有し出射端面に
    それぞれ前記各ビームを各々平行光に整形する凸レンズ
    機能を有する曲面に形成したフッ素化ポリイミドの光導
    波路と、 リニアスケールと対向して中央部に一対設けたPDと、 を搭載実装する、 ことを特徴とする請求項5、6又は7に記載の単動マイ
    クロメータ。
  9. 【請求項9】前閉端中央にガイド軸穴を貫設するととも
    に後端開孔内周面に微動用雌ネジを刻設した前本体ネジ
    スリーブと、 微動つまみ底部に仕切られた前半外周面に、該前本体ネ
    ジスリーブの前記微動用雌ネジに螺挿する微動用雄ネジ
    を刻設するとともに所定域内周面に微動用雌ネジを刻設
    した中ネジスリーブと、 該中ネジスリーブの該微動用雌ネジに螺挿する微動用雄
    ネジを所定域外周面に刻設するとともに所定域内周面に
    粗動用雌ネジを刻設しかつ後端を粗動つまみ底部で閉鎖
    された後ネジスリーブと、 該後ネジスリーブの前記粗動用雌ネジに螺合する粗動用
    雄ネジを後半外周面に刻設するとともに前記前本体ネジ
    スリーブのガイド軸穴に進退摺動自在に貫通した前半外
    周面の1側所定域に亙り刻設延在するスライド長溝に該
    ガイド軸穴内周面から突出する回り止めの規制ガイドピ
    ン先端を係合するスピンドルと、からなり、 前記前本体ネジスリーブの前閉端部横合いから前記スピ
    ンドルに亙り切り欠いて、切り欠きで開口した前記ガイ
    ド軸穴に向けてマイクロ光エンコーダを配した構成と
    し、 前記微粗動両つまみを回して前記スピンドルの最大スト
    ロークだけ往復動させたときに該マイクロ光エンコーダ
    と対向する範囲よりやや長い範囲の該マイクロ光エンコ
    ーダと対向する該スピンドルの切欠き部分に平面部を設
    けて該平面に回折格子のリニアスケールを配し、該リニ
    アスケールと該マイクロ光エンコーダとがすきまを有し
    て対向するようにした、 ことを特徴とする微粗複動マイクロメータヘッド。
  10. 【請求項10】微動つまみと粗動つまみは、 中ネジスリーブ内周面の微動用雌ネジピッチを後ネジス
    リーブ内周面の粗動用雌ネジのピッチよりも僅かに小さ
    くかつ前記中ネジスリーブ外周面の微動用雌ネジを前記
    内周面の微動用雌ネジよりも僅かに小さくそれぞれ螺刻
    して、 それぞれ1回転毎に相互のピッチ差分と和分をそれぞれ
    スピンドルの直進ピッチとする、 ことを特徴とする請求項9に記載の微粗複動マイクロメ
    ータヘッド。
  11. 【請求項11】前閉端中央にガイド軸穴を貫設するとと
    もに後端開孔内周面に粗動用雌ネジを刻設した前本体ネ
    ジスリーブと、 粗動つまみ底部に仕切られた前半外周面に該前本体ネジ
    スリーブの前記粗動用雌ネジに螺挿する粗動用雄ネジを
    刻設するとともに所定域内周面に粗動用雌ネジを刻設し
    た中ネジスリーブと、 該中ネジスリーブの該粗動用雌ネジに螺挿する粗動用雄
    ネジを所定域外周面に刻設するとともに所定域内周面に
    微動用雌ネジを刻設しかつ後端を微動つまみ底部で閉鎖
    された後ネジスリーブと、 該後ネジスリーブの前記微動用雌ネジに螺合する微動用
    雄ネジを後半外周面に刻設するとともに前記前本体ネジ
    スリーブのガイド軸穴に進退摺動自在に貫通した前半外
    周面の1側所定域に亙り刻設延在するスライド長溝に該
    ガイド軸穴内周面から突出する回り止めの規制ガイドピ
    ン先端を係合するスピンドルと、からなり、 前記前本体ネジスリーブの前閉端部横合いから前記スピ
    ンドルに亙り切り欠いて、切り欠きで開口した前記ガイ
    ド軸穴に向けてマイクロ光エンコーダを配した構成と
    し、 前記微粗動両つまみを回して前記スピンドルの最大スト
    ロークだけ往復動させたときに該マイクロ光エンコーダ
    と対向する範囲よりやや長い範囲の該マイクロ光エンコ
    ーダと対向する該スピンドルの切欠き部分に平面部を設
    けて該平面に回折格子のリニアスケールを配し、該リニ
    アスケールと該マイクロ光エンコーダとが微小すきまを
    有して対向するようにした、 ことを特徴とする、 微粗複動マイクロメータヘッド。
  12. 【請求項12】微動つまみと粗動つまみは、 中ネジスリーブ内周面の粗動用雌ネジピッチを後ネジス
    リーブ内周面の微動用雌ネジのピッチよりも僅かに大き
    くかつ前記中ネジスリーブ外周面の粗動用雌ネジを前記
    内周面の粗動用雌ネジよりも僅かに大きくそれぞれ螺刻
    してそれぞれ1回転毎に相互のピッチ差分と和分をそれ
    ぞれスピンドルの直進ピッチとする、 ことを特徴とする請求項11に記載の微粗動マイクロメ
    ータヘッド。
  13. 【請求項13】マイクロ光エンコーダは、 切欠き部に位置決め固定された搭載ブロックに直立した
    チップキャリア上にリニアスケールに臨ませて実装す
    る、 ことを特徴とする請求項9、10、11又は12に記載
    の微粗複動マイクロメータヘッド。
  14. 【請求項14】マイクロ光エンコーダは、 リード端子を介し別途オシロスコープに接続する、 ことを特徴とする請求項9、10、11、12又は13
    に記載の微粗複動マイクロメータヘッド。
  15. 【請求項15】マイクロ光エンコーダは、 全反射ミラーを有し、両共振面からそれぞれビームを出
    射するV形LDと、 90°位相をずらすため片端に段差を有し出射端面にそ
    れぞれ前記各ビームを各々平行光に整形する凸レンズ機
    能を有する曲面に形成したフッ素化ポリイミドの光導波
    路と、 リニアスケールと対向して中央部に一対設けたPDと、 を搭載実装する、 ことを特徴とする請求項9、10、11、12、13又
    は14に記載の微粗複動マイクロメータヘッド。
  16. 【請求項16】前閉端中央にガイド軸穴を貫設するとと
    もに後端開孔内周面に微動用雌ネジを刻設した前本体ネ
    ジスリーブと、微動つまみ底部に仕切られた前半外周面
    に、該前本体ネジスリーブの前記微動用雌ネジに螺挿す
    る微動用雄ネジを刻設するとともに所定域内周面に微動
    用雌ネジを刻設した中ネジスリーブと、該中ネジスリー
    ブの該微動用雌ネジに螺挿する微動用雄ネジを所定域外
    周面に刻設するとともに所定域内周面に粗動用雌ネジを
    刻設しかつ後端を粗動つまみ底部で閉鎖された後ネジス
    リーブと、該後ネジスリーブの前記粗動用雌ネジに螺合
    する粗動用雄ネジを後半外周面に刻設するとともに前記
    前本体ネジスリーブのガイド軸穴に進退摺動自在に貫通
    した前半外周面の1側所定域に亙り刻設延在するスライ
    ド長溝に該ガイド軸穴内周面から突出する回り止めの規
    制ガイドピン先端を係合するスピンドルと、からなり、
    前記前本体ネジスリーブの前閉端部横合いから前記スピ
    ンドルに亙り切り欠いて、切り欠きで開口した前記ガイ
    ド軸穴に向けてマイクロ光エンコーダを配した構成と
    し、前記微粗動両つまみを回して前記スピンドルの最大
    ストロークだけ往復動させたときに該マイクロ光エンコ
    ーダと対向する範囲よりやや長い範囲の該マイクロ光エ
    ンコーダと対向する該スピンドルの切欠き部分に平面部
    を設けて該平面に回折格子のリニアスケールを配し、該
    リニアスケールと該マイクロ光エンコーダとがすきまを
    有して対向する微粗複動マイクロメータヘッドを設け、 該マイクロメータヘッドの前記スピンドル前端前方にそ
    の最大ストロークに見合う空間を有して、該スピンドル
    前端面に対向するか、反対向きにアンビル端面を配置す
    る、 ことを特徴とする微粗複動マイクロメータ。
  17. 【請求項17】微動つまみと粗動つまみは、 中ネジスリーブ内周面の微動用雌ネジピッチを後ネジス
    リーブ内周面の粗動用雌ネジのピッチよりも僅かに小さ
    くかつ前記中ネジスリーブ外周面の微動用雌ネジを前記
    内周面の微動用雌ネジよりも僅かに小さくそれぞれ螺刻
    して、 それぞれ1回転毎に相互のピッチ差分と和分をそれぞれ
    スピンドルの直進ピッチとする、 ことを特徴とする請求項16に記載の微粗複動マイクロ
    メータ。
  18. 【請求項18】前閉端中央にガイド軸穴を貫設するとと
    もに後端開孔内周面に粗動用雌ネジを刻設した前本体ネ
    ジスリーブと、粗動つまみ底部に仕切られた前半外周面
    に該前本体ネジスリーブの前記粗動用雌ネジに螺挿する
    粗動用雄ネジを刻設するとともに所定域内周面に粗動用
    雌ネジを刻設した中ネジスリーブと、 該中ネジスリーブの該粗動用雌ネジに螺挿する粗動用雄
    ネジを所定域外周面に刻設するとともに所定域内周面に
    微動用雌ネジを刻設しかつ後端を微動つまみ底部で閉鎖
    された後ネジスリーブと、該後ネジスリーブの前記微動
    用雌ネジに螺合する微動用雄ネジを後半外周面に刻設す
    るとともに前記前本体ネジスリーブのガイド軸穴に進退
    摺動自在に貫通した前半外周面の1側所定域に亙り刻設
    延在するスライド長溝に該ガイド軸穴内周面から突出す
    る回り止めの規制ガイドピン先端を係合するスピンドル
    と、からなり、前記前本体ネジスリーブの前閉端部横合
    いから前記スピンドルに亙り切り欠いて、切り欠きで開
    口した前記ガイド軸穴に向けてマイクロ光エンコーダを
    配した構成とし、前記微粗動両つまみを回して前記スピ
    ンドルの最大ストロークだけ往復動させたときに該マイ
    クロ光エンコーダと対向する範囲よりやや長い範囲の該
    マイクロ光エンコーダと対向する該スピンドルの切欠き
    部分に平面部を設けて該平面に回折格子のリニアスケー
    ルを配し、該リニアスケールと該マイクロ光エンコーダ
    とが微小すきまを有して対向する微粗複動マイクロメー
    タヘッドを設け、 該マイクロメータヘッドの前記スピンドル前端前方にそ
    の最大ストロークに見合う空間を有して、該スピンドル
    前端面に対向するか、反対向きにアンビル端面を配置す
    る、 ことを特徴とする微粗複動マイクロメータ。
  19. 【請求項19】微動つまみと粗動つまみは、 中ネジスリーブ内周面の粗動用雌ネジピッチを後ネジス
    リーブ内周面の微動用雌ネジのピッチよりも僅かに大き
    くかつ前記中ネジスリーブ外周面の粗動用雌ネジを前記
    内周面の粗動用雌ネジよりも僅かに大きくそれぞれ螺刻
    してそれぞれ1回転毎に相互のピッチ差分と和分をそれ
    ぞれスピンドルの直進ピッチとする、 ことを特徴とする請求項18に記載の微粗複動マイクロ
    メータ。
  20. 【請求項20】マイクロ光エンコーダは、 切欠き部に位置決め固定された搭載ブロックに直立した
    チップキャリア上にリニアスケールに臨ませて実装す
    る、 ことを特徴とする請求項16、17、18又は19に記
    載の微粗複動マイクロメータ。
  21. 【請求項21】マイクロ光エンコーダは、 リード端子を介し別途オシロスコープに接続する、 ことを特徴とする請求項16、17、18、19又は2
    0に記載の微粗複動マイクロメータ。
  22. 【請求項22】マイクロ光エンコーダは、 全反射ミラーを有し、両共振面からそれぞれビームを出
    射するV形LDと、 90°位相をずらすため片端に段差を有し出射端面にそ
    れぞれ前記各ビームを各々平行光に整形する凸レンズ機
    能を有する曲面に形成したフッ素化ポリイミドの光導波
    路と、 リニアスケールと対向して中央部に一対設けたPDと、 を搭載実装する、 ことを特徴とする請求項16、17、18、19、20
    又は21に記載の微粗複動マイクロメータ。
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