JP2001082202A - 内燃機関の始動制御装置 - Google Patents

内燃機関の始動制御装置

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JP2001082202A JP25937399A JP25937399A JP2001082202A JP 2001082202 A JP2001082202 A JP 2001082202A JP 25937399 A JP25937399 A JP 25937399A JP 25937399 A JP25937399 A JP 25937399A JP 2001082202 A JP2001082202 A JP 2001082202A
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combustion engine
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    • B60K6/00Arrangement or mounting of plural diverse prime-movers for mutual or common propulsion, e.g. hybrid propulsion systems comprising electric motors and internal combustion engines ; Control systems therefor, i.e. systems controlling two or more prime movers, or controlling one of these prime movers and any of the transmission, drive or drive units Informative references: mechanical gearings with secondary electric drive F16H3/72; arrangements for handling mechanical energy structurally associated with the dynamo-electric machine H02K7/00; machines comprising structurally interrelated motor and generator parts H02K51/00; dynamo-electric machines not otherwise provided for in H02K see H02K99/00
    • B60K6/08Prime-movers comprising combustion engines and mechanical or fluid energy storing means
    • B60K6/12Prime-movers comprising combustion engines and mechanical or fluid energy storing means by means of a chargeable fluidic accumulator
    • B60K2006/126Prime-movers comprising combustion engines and mechanical or fluid energy storing means by means of a chargeable fluidic accumulator the hydraulic accumulator starts the engine

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  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な始動性および燃費を確保でき、重量お
よび製造コストの増大を抑制でき、装置を小型化でき、
自動的に再始動させることができる内燃機関の始動制御
装置を提供する。 【解決手段】 始動制御装置1は、電動機9と、電動機
9より駆動されるオイルポンプ4と、オイルポンプ4か
らの油圧を蓄圧するアキュームレータ5と、アキューム
レータ5に蓄圧された油圧により駆動されることによっ
て、内燃機関3を始動させる油圧モータ6と、油圧モー
タ6への油圧の供給を制御する電磁弁7と、電磁弁7を
駆動することにより、内燃機関3を始動させるように制
御するECU2とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧を利用して内
燃機関を始動させるタイプの内燃機関の始動制御装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車用の内燃機関の始動装置で
は、始動時に、運転者のイグニッション・キーの始動操
作に伴い、バッテリの電力がスタータの電動モータに供
給され、電動モータがクランクシャフトを強制的に回転
させるとともに、混合気がシリンダ内に供給される。以
上により、シリンダ内の混合気を着火させ、内燃機関を
始動させるようにしている。また、始動後は、運転者が
イグニッション・キーを放すことにより、電動モータが
停止する。
【0003】さらに、近年、自動車用の内燃機関の始動
制御装置として、信号待ちや踏切待ちのときなどにアイ
ドル運転を自動的に停止し、発進時に自動的に再始動す
るものが知られている。このような始動制御装置では、
アイドル運転を自動的に停止した後の再始動は、運転者
の発進操作に伴い、上記始動装置を作動させることによ
って行われる。この運転者の発進操作には、クラッチ、
シフト操作、ブレーキ開放あるいはアクセル操作などが
あり、これらの発進操作が行われると、バッテリの電力
がスタータの電動モータに供給され、電動モータがクラ
ンクシャフトを強制的に回転させるとともに、混合気が
シリンダ内に供給される。以上により、シリンダ内の混
合気を着火させ、内燃機関を始動させるように制御して
いる。また、上記のように信号待ちのときなどにアイド
ル運転を自動的に停止させることで、良好な燃費が確保
される。
【0004】しかし、上記の始動制御装置では、スター
タの電動モータは、バッテリを電源としており、そのト
ルクが小さいので、減速ギア機構と組み合わされている
ものが一般的である。このため、始動時および再始動時
には、クランクシャフトをアイドル回転数よりもかなり
低い回転数でしか回転させることができず、これによ
り、内燃機関が実際に始動するまでに時間がかかる。ま
た、クランキング時には、内燃機関のシリンダ内におけ
る空気の圧縮および膨張により、トルク変動が生じ、こ
れがクランクシャフトの回転を変動させる。この場合、
電動モータによるクランクシャフトの駆動回転数が、内
燃機関のフリクションにバランスすることにより低い回
転数で安定してしまうので、その回転変動量が非常に大
きくなることで、減速ギア機構から騒音が発生してしま
う。以上のように、発進操作の時点から内燃機関が実際
に始動し、車両が発進するまでに時間がかかることや、
始動時に発生する内燃機関の振動および駆動系の騒音が
運転者に嫌われることにより、その商品性が低いという
問題がある。
【0005】以上のような内燃機関の始動制御装置の欠
点を解消した例として、圧縮空気を利用して内燃機関を
始動させるものが知られており、例えば特開昭60−8
5249号公報に記載されている。この始動制御装置
は、クランクシャフトの回転力により駆動されるコンプ
レッサと、このコンプレッサから供給された圧縮空気を
蓄えるリザーブタンクと、を備えている。この始動制御
装置では、イグニッション・キーによる始動操作に伴
い、リザーブタンクの圧縮空気を動力源としてクランク
シャフトを回転駆動することにより、内燃機関が始動さ
れる。また、再始動時にも、イグニッション・キーの始
動操作に伴い、始動時と同様の制御が行われる。このよ
うに圧縮空気を用いることで、スタータの電動モータよ
りも大きなトルクを確保でき、内燃機関の始動時間が短
縮される。また、機関回転数をアイドル回転数まで短時
間で上昇させるが可能であり、これにより、始動時の振
動や騒音が抑制される。
【0006】また、他の内燃機関の始動制御装置とし
て、大型電動モータと大容量のバッテリとを備え、大型
電動モータおよび内燃機関の駆動力により走行する車
両、いわゆるハイブリッドカーに適用されたものが知ら
れている。このような始動制御装置には、大型電動モー
タにより内燃機関を始動させるとともに、イグニッショ
ン・キーによる始動操作を行うことなく、内燃機関を自
動的に再始動させるものがある。このようにスタータの
電動モータと比べてかなり大きなトルクを備えた大型電
動モータを用いることで、上記の始動制御装置と同様
に、内燃機関の始動時間が短縮されるとともに、始動時
の振動が抑制される。また、再始動時には、イグニッシ
ョン・キーによる始動操作を行うことなく、内燃機関を
自動的に始動させることで、高い商品性が確保される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の圧縮空気を
用いた始動制御装置によれば、内燃機関の回転力をコン
プレッサの動力源として用いているので、内燃機関の停
止時には、コンプレッサを駆動することができない。こ
のため、内燃機関の停止直前において、誤操作等により
リザーブタンク内の圧縮空気が消費され、これに蓄圧さ
れていなかった場合には、内燃機関を始動させることが
できない。また、空気の高圧化には限界があるため、始
動に必要な圧縮空気を確保するには、リザーブタンクを
大型化する必要があり、重量増加を招くとともにその収
納スペースの確保が難しくなる。さらに、温度が低下す
ると、これに伴う飽和蒸気圧の低下によりリザーブタン
ク内や配管内に結露が生じ、極低温時には、これが氷結
することにより、装置が破損したり、作動不良を起こし
たりことがある。また、始動制御装置の作動時に、これ
から排気される圧縮空気中の残存エネルギが大きいの
で、排気音がかなり大きくなり、騒音が生じることがあ
る。さらに、再始動時には、イグニッション・キーによ
る始動操作を行う必要がある。
【0008】一方、上記従来のハイブリッドカーに適用
した始動制御装置によれば、大型電動モータと大容量の
バッテリを必要とし、両者ともに非常に高価でかつ重い
ことから、重量および製造コストの大幅な増大を招いて
しまう。
【0009】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、良好な始動性および燃費を確保でき、重量
および製造コストの増大を抑制でき、装置を小型化で
き、自動的に再始動させることができる内燃機関の始動
制御装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1の内燃機関3の始動制御装置1は、電動機
9と、当該電動機9により駆動されるオイルポンプ4
と、当該オイルポンプ4から吐き出された油圧を蓄圧す
るアキュムレータ5と、当該アキュムレータ5に油路8
を介して接続され、アキュムレータ5に蓄圧された油圧
により駆動されることによって、内燃機関3を始動させ
る油圧アクチュエータ(例えば実施形態における(以
下、この項において同じ)油圧モータ6)と、油路8に
設けられ、油圧アクチュエータ(油圧モータ6)への油
圧の供給を制御する油圧供給制御弁(電磁弁7)と、所
定の始動条件が成立したときに油圧供給制御弁(電磁弁
7)を駆動することにより、内燃機関3を始動させるよ
うに制御する制御手段(ECU2、ステップ9、ステッ
プ61)とを備えることを特徴とする。
【0011】この内燃機関の始動制御装置によれば、電
動機の作動によってオイルポンプが駆動され、オイルポ
ンプから吐き出された油圧がアキュムレータに蓄圧され
る。また、内燃機関を始動させるときには、制御手段が
油圧供給制御弁を駆動することにより、油圧アクチュエ
ータに対してアキュムレータからの油圧が供給される。
これにより、油圧アクチュエータが駆動されることによ
って、内燃機関が始動される。以上のように、内燃機関
を始動させるのに、電動機により発生させた油圧を利用
しているので、内燃機関の運転停止中でも、次回の始動
に備えて、電動機を作動させることによりアキュムレー
タに蓄圧させることができる。その結果、従来の圧縮空
気を用いた始動制御装置と異なり、運転停止後の次回の
始動時において、始動不能を招くことがなく、良好な始
動性を確保することができる。
【0012】また、同じ理由により、圧縮空気を利用す
る従来の場合よりも高い圧力を容易に発生させることが
でき、アキュムレータ全体のサイズを小さくできること
で、装置をコンパクトにすることができる。さらに、一
般的に、油圧を動力源とする油圧アクチュエータは、ス
タータで通常、使用される電動モータと比べて大きな駆
動力を発生するので、内燃機関のクランキング時の回転
数を従来よりも高い目標回転数、例えばアイドル回転数
よりも高い回転数まで上昇させることができるととも
に、その目標回転数に到達するまでの所要時間を短縮で
きることで、始動時の内燃機関の振動や駆動系の騒音を
抑制できる。また、作動媒体として油を用いており、油
は空気と比べて圧力変化に伴う体積変化が小さいので、
装置から排出された排出油の中に残存するエネルギが小
さくなることにより、排出時の発生音を抑制することが
できる。さらに、同じ理由により、空気を作動媒体とし
て用いたときのような氷結およびそれに起因する装置の
破損などを防止することができる。また、オイルポンプ
を回転駆動可能なトルクを有する電動機と、これを駆動
可能なバッテリとを備えていればよく、従来のハイブリ
ッド車に適用した始動制御装置のような大型電動モータ
および大容量バッテリが不要になることにより、装置を
コンパクトかつ軽量にすることができ、製造コストの上
昇を抑制することができる。以上により、高い商品性を
確保することができる。
【0013】請求項2の内燃機関3の始動制御装置1
は、請求項1に記載の発明において、内燃機関3の機関
回転数NEを検出する機関回転数検出手段(ECU2,
クランク角センサ28)をさらに備え、制御手段(EC
U2)は、油圧アクチュエータ(油圧モータ6)への油
圧の供給を開始した後、検出された機関回転数NEが所
定回転数NE1,NE2,NEAを超えたときに、油圧
アクチュエータ(油圧モータ6)への油圧の供給を停止
させるように制御する(図5(a)のステップ9〜1
1、図10(a)、(b)のステップ61〜63)こと
を特徴とする。
【0014】この内燃機関の始動制御装置によれば、制
御手段により、機関回転数が所定回転数を超えたとき
に、油圧アクチュエータへの油圧の供給が停止されるの
で、この所定回転数を目標回転数として適切に設定する
ことにより、内燃機関を確実に始動させることができ
る。また、油圧アクチュエータを用いているので、機関
回転数が所定回転数を超え、油圧の供給が停止された時
点以降においても、油圧アクチュエータが電磁弁の作動
遅れなどにより内燃機関を駆動し続けることで、機関回
転数がさらに上昇する。したがって、この機関回転数の
上昇分を見込んで、所定回転数を上記目標回転数よりも
少し低く設定することも可能であり、これにより、内燃
機関の始動性を確保しながら、油圧の供給時間を短縮で
き、アキュムレータに蓄圧された油圧の低下を抑制する
ことができる。その結果、電動機の作動時間を短縮で
き、消費電力を低減することができる。
【0015】また、請求項3の内燃機関3の始動制御装
置1は、請求項2に記載の発明において、内燃機関3の
機関温度(エンジン水温TW)を検出する機関温度検出
手段(水温センサ27)をさらに備え、所定回転数NE
1は、検出された機関温度(エンジン水温TW)が低い
ほど、高くなるように設定される(図5(b)のステッ
プ10B)ことを特徴とする。
【0016】一般的に、内燃機関では、その機関温度が
低いほど潤滑油の粘性抵抗が大きくなり、フリクション
が大きくなるとともに、着火もしにくいことから、低温
時には、通常時と比べて、機関自身の始動性が低い状態
にある。したがって、この始動制御装置のように、所定
回転数を機関温度が低いほど高くなるように設定するこ
とにより、そのときの機関温度に応じて、内燃機関を適
切に始動させることができる。
【0017】さらに、請求項4の内燃機関3の始動制御
装置1は、請求項2に記載の発明において、内燃機関3
の停止時間txが所定時間tbより長いか否かを判別す
る停止時間判別手段(ECU2、図10(b)のステッ
プ60A)を備え、所定回転数NEAは、停止時間判別
手段(ECU2、ステップ60A)により停止時間tx
が所定時間tbより長いと判別されたときに、第1の所
定回転数(所定回転数NE1)に設定され(ステップ6
0C)、停止時間txが所定時間tb以下と判別された
ときに第1の所定回転数(所定回転数NE1)より低い
第2の所定回転数(所定回転数NE2)に設定される
(ステップ60B)ことを特徴とする。
【0018】一般的に、内燃機関の停止時間が短いとき
には、機関温度の低下の度合いが小さいことで、フリク
ションも小さい状態にあり、さらに、油温の低下の度合
いも小さいことで、油圧アクチュエータの応答性も高い
状態になっている。したがって、この始動制御装置のよ
うに、停止時間が所定時間以下の場合に、油圧アクチュ
エータへの油圧の供給を停止するときの機関回転数を、
第1回転数より低い第2の所定回転数に設定することに
より、始動前の停止時間に応じて良好な始動性を確保す
ることができる。これにより、油圧アクチュエータへの
油圧の供給時間を短縮でき、アキュムレータの油圧を効
率よく利用することができる。
【0019】また、請求項5の内燃機関3の始動制御装
置1は、請求項1に記載の発明において、制御手段(E
CU2)は、油圧アクチュエータ(油圧モータ6)への
油圧の供給を開始した後、第1の所定時間(駆動時間t
c)が経過した時点で、油圧アクチュエータ(油圧モー
タ6)への油圧の供給を停止させるように制御する(図
4のステップ9〜11)ことを特徴とする。
【0020】この内燃機関の始動制御装置によれば、油
圧アクチュエータへの油圧の供給を開始した後、第1の
所定時間が経過するまで油圧が継続して供給される。こ
の所定時間を、内燃機関自身の始動が可能になる目標回
転数まで機関回転数が確実に上昇するような時間に設定
することにより、内燃機関を確実に始動させることがで
きる。さらに、第1の所定時間を超えた時点で、油圧の
供給が停止されるので、故障などにより機関回転数が目
標回転数まで上昇しない場合でも、アキュムレータの油
圧を無駄にすることなく、効率よく利用することができ
る。
【0021】さらに、請求項6の内燃機関3の始動制御
装置1は、請求項5に記載の発明において、内燃機関3
の機関温度(エンジン水温TW)を検出する機関温度検
出手段(水温センサ27)をさらに備え、第1の所定時
間(駆動時間tc)は、検出された機関温度(エンジン
水温TW)が低いほど、長くなるように設定される(図
3のステップ6〜8)ことを特徴とする。
【0022】一般的に、前記とは逆に内燃機関の機関温
度が低いときには、フリクションが大きく、油圧アクチ
ュエータの応答性も低いことで、内燃機関が始動しにく
い状態になっている。したがって、この始動制御装置の
ように、機関温度が低いほど油圧アクチュエータの駆動
時間が長くなるように設定することにより、内燃機関を
温度に応じて適切に始動させることができる。
【0023】また、請求項7の内燃機関3の始動制御装
置1は、請求項1に記載の発明において、内燃機関3の
停止後に、運転者がスタータスイッチ(キースイッチ2
1)を操作したか否かを判別する手動操作判別手段(E
CU2、ステップ1)と、内燃機関3の停止後に、運転
状態に応じて、運転者に発進を行う意志があるか否かを
判別する発進意志判別手段(ECU2、ステップ52〜
53,55〜57)と、内燃機関の機関回転数NEを検
出する機関回転数検出手段(ECU2、クランク角セン
サ28)と、をさらに備え、制御手段(ECU2)は、
手動操作判別手段(ECU2、ステップ1)によりスタ
ータスイッチ(キースイッチ21)が操作されたと判別
されたときに、油圧アクチュエータ(油圧モータ6)へ
の油圧の供給を開始した後、検出された機関回転数NE
が第3の所定回転数(所定回転数NE1)を超えた時点
で、油圧アクチュエータ(油圧モータ6)への油圧の供
給を停止させるように制御し(図5(a)のステップ9
〜11)、発進意志判別手段(ECU2、ステップ52
〜53,55〜57)により運転者に発進の意志がある
と判別されたときに、油圧アクチュエータ(油圧モータ
6)への油圧の供給を開始した後、検出された機関回転
数NEが第3の所定回転数(所定回転数NE1)よりも
低い第4の所定回転数(所定回転数NE2)を超えた時
点で、油圧アクチュエータ(油圧モータ6)への油圧の
供給を停止させるように制御する(図10(a)のステ
ップ61〜63)ことを特徴とする。
【0024】この内燃機関の始動制御装置によれば、内
燃機関を、その停止後に、運転者のスタータスイッチ操
作により通常と同様に手動始動できるだけでなく、運転
状態に応じて運転者の発進の意志により、自動的に再始
動できる。このように停止後に自動的に再始動される内
燃機関では、再始動時の方が手動始動時よりも始動前の
停止時間が短く、機関温度が高いため、機関自身がより
始動しやすい状態にあるのが通常である。したがって、
この始動制御装置のように、再始動時の目標回転数であ
る所定回転数を、手動始動時よりも低く設定することに
よって、再始動時および手動始動時の双方において、良
好な始動性を確保することができる。また、再始動時に
所定回転数を低く設定することより、油圧アクチュエー
タへの油圧の供給時間をより短縮することができ、電動
機の消費電力を低減することができる。
【0025】また、請求項8の内燃機関3の始動制御装
置1は、請求項1に記載の発明において、内燃機関3の
停止後に、運転者がスタータスイッチ(キースイッチ2
1)を操作したか否かを判別する手動操作判別手段(E
CU2、ステップ1)と、内燃機関3の停止後に、運転
状態に応じて、運転者に発進を行う意志があるか否かを
判別する発進意志判別手段(ECU2、ステップ52〜
53,55〜57)と、をさらに備え、制御手段(EC
U2)は、手動操作判別手段(ECU2、ステップ1)
によりスタータスイッチ(キースイッチ21)が操作さ
れたと判別されたときに、油圧アクチュエータ(油圧モ
ータ6)への油圧の供給を開始した後、第2の所定時間
(駆動時間tc)が経過した時点で、油圧アクチュエー
タ(油圧モータ6)への油圧の供給を停止させるように
制御し(図4のステップ9〜11)、発進意志判別手段
(ECU2、ステップ52〜53,55〜57)により
運転者に発進の意志があると判別されたときに、油圧ア
クチュエータ(油圧モータ6)への油圧の供給を開始し
た後、第2の所定時間(駆動時間tc)よりも短い第3
の所定時間(駆動時間td)が経過した時点で、油圧ア
クチュエータ(油圧モータ6)への油圧の供給を停止さ
せるように制御する(図9のステップ61〜63)こと
を特徴とする。
【0026】上述したように、停止後に自動的に再始動
される内燃機関では再始動時の方が手動始動時よりも、
機関自身が始動しやすく、始動までに要する時間が短い
のが通常である。したがって、この始動制御装置のよう
に、再始動時の油圧アクチュエータの駆動時間を、手動
始動時よりも短く設定することによって、再始動時およ
び手動始動時の双方において、良好な始動性を確保する
ことができるとともに、油圧の供給時間を短縮すること
で、電動機の消費電力を低減することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の一実施形態に係る内燃機関の始動制御装置について
説明する。図1は、本実施形態の始動制御装置を自動車
用の内燃機関に適用した例の概略構成を示している。同
図に示すように、この始動制御装置1は、ECU2(制
御手段、機関回転数検出手段、停止時間判別手段、手動
操作判別手段、発進意志判別手段)を備えており、この
ECU2は、運転者の始動操作および内燃機関3(以下
「エンジン3」という)の運転状態に応じて、後述する
ようにエンジン3の始動、停止および再始動を制御す
る。
【0028】エンジン3は、図示しない自動変速機構を
備えた4サイクル4気筒エンジンである。自動変速機構
は、オーバードライブギア付きの4速電子制御式自動変
速機構で構成されており、L,2,D,N,R,Pの6
つのシフトポジション(シフトレンジ)を備えている。
Lポジションでは1速〜2速ギアが、2ポジションでは
1速〜3速ギアが、Dポジションでは1速〜4速ギア
(オーバードライブギア)がそれぞれ運転状態に応じて
自動的に選択され、Rポジションではリバースギアが選
択される。
【0029】また、始動制御装置1は、オイルポンプ
4、アキュムレータ5、油圧モータ6(油圧アクチュエ
ータ)および電磁弁7(油圧供給制御弁)を備えてい
る。これらのオイルポンプ4、アキュムレータ5、油圧
モータ6および電磁弁7は、図示しない金属管などから
なる油路8により接続され、油圧回路40を構成してい
る。
【0030】オイルポンプ4には、電動機9(以下「電
動モータ9」という)が連結されており、オイルポンプ
4は、この電動モータ9により駆動される。この電動モ
ータ9は、リレー10を介してバッテリ11に接続され
ている。リレー10は、ECU2に接続されており、E
CU2からの駆動信号に応じて、バッテリ11と電動モ
ータ9の間を電気的に接続し、または切り離す。このリ
レーの動作に伴い、バッテリ11の電力が電動モータ9
に供給および供給停止されることにより、オイルポンプ
4が駆動および停止される。
【0031】また、オイルポンプ4は、その吸込側の油
路8がリザーブタンク12に接続されており、作動時
に、リザーブタンク12内のオイル13を吸い込むよう
になっている。さらに、吐出側の油路8は、その途中に
チェックバルブ14が設けられており、その下流側で2
経路に分岐している。一方の経路はアキュムレータ5に
接続されており、他方の経路は、油圧モータ6に接続さ
れるとともに、その途中に電磁弁7が設けられている。
アキュムレータ5は、オイルポンプ4から吐出された油
圧を蓄圧するものであり、後述するエンジン3の始動動
作を2回連続して実行できるような油圧を蓄圧可能な容
量を備えている。このアキュムレータ5に蓄圧された油
圧は、チェックバルブ14により、電磁弁7が開放され
ない限り、低下することなく一定に保持される。
【0032】さらに、アキュムレータ5とチェックバル
ブ14の間の油路8には、圧力スイッチ15が配置され
ており、この圧力スイッチ15は、ECU2に電気的に
接続されている。この圧力スイッチ15は、アキュムレ
ータ5に蓄圧された油圧に応じてON/OFF動作する
ものであり、その油圧が所定圧(例えば300気圧)以
上のときにOFF信号を、所定圧未満のときにON信号
をECU2に出力する。
【0033】一方、電磁弁7は、ノンリーク型のカット
オフバルブであり、ECU2に電気的に接続されてい
る。電磁弁7は、常閉型のものであり、ECU2によっ
て駆動されたときに、油圧モータ6の入口側の油路8を
開放し、アキュムレータ5からの油圧を油圧モータ6に
供給する。
【0034】また、油圧モータ6は、アキュムレータ5
からの油圧の供給によって回転駆動される例えばアキシ
ャル型ピストンモータで構成され、その回転軸が減速ギ
ア機構16に連結されている。減速ギア機構16は、ワ
ンウェイクラッチ17を介してタイミングプーリ18の
回転軸18aに連結され、このタイミングプーリ18
は、歯付きタイミングベルト19を介してエンジン3の
タイミングプーリ3aに連結されている。さらに、この
タイミングプーリ3aは、クランクシャフト3bの先端
部に取り付けられている。以上の構成により、エンジン
3の始動時には、油圧モータ6が駆動されることによ
り、油圧モータ6のトルクがクランクシャフト3bに伝
達され、クランクシャフト3bが所定の減速比(例えば
5:1)で駆動される。また、これとは逆に、エンジン
3の運転時には、ワンウェイクラッチ17の作用によ
り、クランクシャフト3bのトルクは、油圧モータ6に
伝達されない。
【0035】また、ECU2には、チャージランプ20
が接続されており、このチャージランプ20は、図示し
ない計器板に配置されている。チャージランプ20は、
後述するように、アキュムレータ5の蓄圧が不十分であ
ることで、エンジン3の始動動作を実行不能であるとき
に、それを運転者に報知するために点灯される。
【0036】さらに、図2に示すように、ECU2に
は、以下に述べる3個のスイッチ21〜23および7個
のセンサ24〜30が接続されている。キースイッチ2
1(スタータスイッチ)は、図示しないステアリングコ
ラムに取り付けられており、キー穴に差し込まれたイグ
ニッション・キー(ともに図示せず)がOFF位置、A
CCESSORY位置、ON位置およびSTART位置
にあることを検出し、それらの検出信号をECU2に送
る。
【0037】また、ブレーキスイッチ22は、図示しな
いブレーキペダル機構に設けられ、ブレーキペダルが所
定量以上、踏み込まれたときにON信号をECU2に出
力し、それ以外はOFF信号を出力する。
【0038】さらに、エアコンスイッチ23は、図示し
ないエアコンデイショナーに取り付けられ、エアコンデ
イショナーが作動中のときにON信号をECU2に出力
し、それ以外はOFF信号を出力する。
【0039】一方、シフトポジションセンサ24は、自
動変速機構に設けられ、図示しないシフトレバーが前述
した6つのシフトポジションのうちのいずれにあるかを
検出し、その検出信号をECU2に出力する。
【0040】また、アクセルセンサ25は、図示しない
アクセルペダル機構に設けられており、アクセルペダル
が踏み込まれたときに、その踏み込み量(アクセル開
度)を検出し、検出信号をECU2に出力する。ECU
2は、このアクセルセンサ25の検出信号に応じて、吸
気管のスロットルバルブ(ともに図示せず)の開度を制
御する。
【0041】さらに、車速センサ26は、図示しない車
両の車軸に取り付けられ、車軸に取り付けられたマグネ
ットロータおよびMREピックアップによって構成され
(いずれも図示せず)、車両の走行速度である車速VP
を検出し、その検出信号をECU2に出力する。
【0042】一方、水温センサ27(機関温度検出手
段)、クランク角センサ28(機関回転数検出手段)お
よび失火センサ29は、エンジン3に設けられている。
水温センサ27は、エンジン3の本体に取り付けられ、
これを循環する冷却水の温度であるエンジン水温TW
(機関温度)を検出して、その検出信号をECU2に送
る。また、クランク角センサ28は、図示しないマグネ
ットロータおよびMREピックアップで構成されてお
り、クランクシャフト3bの回転に伴い、パルス信号で
あるCRK信号を出力する。CRK信号は、所定のクラ
ンク角ごとに1パルスが出力され、ECU2は、このC
RK信号に基づき、エンジン3の機関回転数NE(以下
「エンジン回転数NE」という)を求める。
【0043】さらに、失火センサ29は、燃焼室内の失
火を検出するものであり、燃焼室内に突出するように配
置された2つの電極(いずれも図示せず)で構成されて
いる。ECU2は、これら2つの電極間を流れるイオン
電流に基づく検出信号から、失火の有無を判別する。
【0044】また、バッテリ11には、バッテリセンサ
30が取り付けられており、バッテリセンサ30は、バ
ッテリ11の放電および充電電流値を検出するものであ
り、ECU2は、バッテリセンサ30の検出信号からバ
ッテリ11の放電積算量および充電積算量を算出し、こ
れらからバッテリ11の残容量を求める。
【0045】一方、ECU2は、CPU、RAM、RO
Mおよび入出力インターフェースなどからなるマイクロ
コンピュータ(いずれも図示せず)で構成されている。
前述したスイッチ15,21〜23およびセンサ24〜
30の検出信号はそれぞれ、ECU2に入力され、入力
インターフェースでA/D変換や整形がなされた後、C
PUに入力される。CPUは、これらの検出信号を所定
のタイミングでサンプリングし、RAM内にすでに記憶
されている検出信号の値を更新するとともに、これらの
値に応じ、ROMに記憶された制御プログラムおよびR
AMに記憶された後述する各フラグ値および演算値など
に基づいて各種の演算処理を実行する。具体的には、E
CU2は、後述するように、手動始動制御処理、アイド
ル運転停止制御処理、再始動制御処理および手動停止制
御処理を実行するとともに、前述した油圧回路40の蓄
圧動作を次のように制御する。
【0046】この油圧回路40による蓄圧動作について
簡単に説明すると、まず、アキュムレータ5に蓄圧され
た油圧が所定圧未満のときには、圧力スイッチ15の出
力がONになり、電磁弁7がOFF状態に保持されると
ともに、バッテリ11の電力が電動モータ9に供給され
る。これにより、電動モータ9が作動し、オイルポンプ
4が駆動されることで、オイルポンプ4は、リザーブタ
ンク12内のオイル13を吸い込み、アキュムレータ5
側および電磁弁7側に吐出する。このとき、電磁弁7が
油路8を閉鎖しており、オイルポンプ4によってオイル
13が閉鎖された油路8内に連続して送り込まれること
で、油圧が上昇し、これがアキュムレータ5に蓄圧され
る。
【0047】そして、油圧が所定圧以上に上昇すると、
圧力スイッチ15の出力がONからOFFに変化し、電
動モータ9への電力供給が停止され、オイルポンプ4が
停止する。このとき、チェックバルブ14により、アキ
ュムレータ5の油圧が低下しないように保持される。
【0048】次いで、アキュムレータ5に所定圧以上の
油圧を蓄圧した状態で、後述する始動制御処理および再
始動制御処理が実行されると、電磁弁7が油路8を開放
し、アキュムレータ5の油圧が油圧モータ6に供給され
る。これにより、アキュムレータ5の油圧が低下するこ
とで、圧力スイッチ15の出力がOFFからONに変化
し、上述したようなアキュムレータ5への蓄圧動作が再
度、実行される。以上のように、油圧回路40では、圧
力スイッチ15の出力がONになると、エンジン3の運
転・停止状態とは無関係に、アキュムレータ5への蓄圧
動作が実行されることで、その油圧が所定圧以上になる
ように制御される。
【0049】以下、ECU2が実行する手動始動制御処
理について、図3〜図4のフローチャートを参照しなが
ら説明する。この手動始動制御処理は、運転者によりイ
グニッション・キーがキー穴に差し込まれ、ON位置ま
で回されたときに実行されるものである。イグニッショ
ン・キーがON位置まで回された直後の状態から時間を
追って説明すると、まず、ステップ1(図では「S1」
と略す。以下同じ)で、キースイッチ21の出力により
イグニッション・キーがSTART位置に位置している
か否かを判別する。この判別結果がNOのとき、すなわ
ちイグニッション・キーがSTART位置に位置してい
ないときには、ステップ1に戻り、ステップ1の判別を
繰り返し実行する。
【0050】また、ステップ1の判別結果がYESのと
き、すなわちイグニッション・キーがSTART位置に
位置しているときには、ステップ2に進み、シフトポジ
ションがPまたはNにあり、かつエンジン回転数NEが
「0」であるか否かを判別する。この判別結果がNOの
とき、すなわちシフトポジションがPおよびN以外にあ
るか、またはエンジン回転数NEが「0」でないときに
は、ステップ1に戻り、ステップ1を再実行する。ステ
ップ2の判別結果がYESのとき、すなわちシフトポジ
ションがPまたはNにあり、かつエンジン回転数NEが
「0」であるときには、ステップ3に進み、圧力スイッ
チ15がOFFであるか否かを判別する。
【0051】ステップ3の判別結果がYESのとき、す
なわちアキュムレータ5に所定圧以上の油圧が蓄圧され
ているときには、フラグFL1を「0」にセットし(ス
テップ4)、ステップ6に進む。今回が本処理の1回目
の実行時であれば、アキュムレータ5に所定圧以上の油
圧が通常、蓄圧されており、圧力スイッチ15がOFF
状態に保持されているので、ステップ3の判別結果は、
通常、YESとなってステップ4が実行される。このフ
ラグFL1は、後述する手動停止制御処理において、イ
グニッション・キーがOFF位置に回されたときに、
「0」にセットされるとともに、本処理の後述するステ
ップ12において「1」インクリメントされるものであ
る。
【0052】一方、ステップ3の判別結果がNOのとき
には、ステップ5に進み、フラグFL1が「1」または
「0」か否かを判別する。この判別結果がYES、すな
わち今回が本処理の1回目または2回目の実行時である
ときには、ステップ6に進む。
【0053】ステップ4またはステップ5に続くステッ
プ6では、エンジン水温TWが所定値TW1(例えば−
15℃)未満か否かを判別する。ステップ6でエンジン
水温TW≧TW1であれば、電磁弁7の駆動時間tc
(第1の所定時間、第2の所定時間、単位:sec)と
して「t1+0.03・FL1」をセットし(ステップ
7)、エンジン水温TW<TW1であれば、駆動時間t
cとして「t1+0.02+0.03・FL1」をセッ
トする(ステップ8)。この後、図4のステップ9に進
み、電磁弁7を駆動(ON)し、油路8を開放させる。
これにより、アキュムレータ5の油圧が油圧モータ6に
供給されることで、油圧モータ6がクランクシャフト3
bを回転させる。これと同時に、混合気が燃焼室内に供
給され、かつ図示しない点火プラグから燃焼室内に火花
が飛ばされる。これにより、エンジン3を始動させる。
【0054】一般的に、本実施形態のような油圧回路4
0では、電磁弁7がOFFされ、油圧モータ6への油圧
の供給が停止された時点以降においても、電磁弁7の作
動遅れなどにより油圧モータ6がエンジン3を駆動し続
けることで、エンジン回転数NEがさらに上昇する。し
たがって、上記の値t1は、このエンジン回転数NEの
上昇分を考慮しながら実験により求めた所定時間であ
り、上記のように算出した駆動時間tcだけ電磁弁7を
ONすることにより、エンジン3自身が確実に始動する
ような値(例えば0.14sec)として設定されてい
る。
【0055】ステップ9に続き、ステップ10に進み、
駆動時間tcが経過したか否かを判別する。ステップ1
0において、駆動時間tcが経過していないときには、
電磁弁7の開放を継続し、駆動時間tcが経過したとき
には、ステップ11に進み、電磁弁7の駆動を停止(O
FF)し、さらに、ステップ12に進み、現在のフラグ
FL1の値を「1」インクリメントする(FL=FL+
1)。今回のステップ12では、FL1の値が「1」に
セットされる。
【0056】この後、ステップ13に進み、電磁弁7を
OFFにしてから所定時間taが経過したか否かを判別
する。所定時間taが経過していなければステップ13
の判別を繰り返し実行し、所定時間taが経過したとき
には、ステップ14に進み、エンジン回転数NEが
「0」でないか否かを判別する。ステップ14におい
て、エンジン回転数NEが「0」でないときには、エン
ジン3が始動したとして、ステップ15に進み、後述す
るアイドル運転停止制御処理を実行する。すなわち、ス
テップ13の所定時間taは、エンジン3の始動後の過
渡運転状態が終了した後に、エンジン3が実際に始動し
たか否かを正しく判断するための待機時間であり、例え
ば2secに設定される。
【0057】また、ステップ14において、エンジン回
転数NEが「0」のときには、エンジン3が始動してい
ないとして、前述した図3のステップ1に戻り、前記と
同様に2回目の処理を実行する。このときには、1回目
の処理において、アキュムレータ5の油圧がすでに使用
されているので、油圧が通常、所定圧未満に低下してお
り、圧力スイッチ15がON状態になる。したがって、
今回の本処理実行時には、ステップ3の判別結果がNO
になるので、ステップ5に進み、フラグFLが「1」ま
たは「0」か否かを判別する。
【0058】このフラグFL1は、前記1回目の本処理
のステップ12において「1」にセットされているの
で、ステップ5の判別結果がYESになる。したがっ
て、前記と同様、ステップ6〜14の処理を実行する。
この場合、2回目の本処理の実行時には、フラグFL1
=1であることにより、ステップ7またはステップ8に
おいて、駆動時間tcの値が1回目よりも長く設定され
る。このようにする理由は、上述したように、2回目の
本処理の実行時には、油圧が低下していることで、エン
ジン3の始動に要する時間が長くなるからである。
【0059】以上のように、圧力スイッチ15の出力の
ON/OFF状態にかかわらず、電磁弁7の開放による
エンジン3の始動動作が2回、実行される。また、前述
したように、アキュムレータ5には、2回の始動動作を
実行できるような油圧が通常、蓄圧されているので、以
上の2回の始動制御処理により、エンジン3が通常、始
動されることになる。
【0060】次いで、ステップ14の判別結果がNOの
とき、すなわち2回の始動制御処理を実行したにもかか
わらず、エンジン3がまだ始動していないときには、ス
テップ1に戻り、3回目の本処理を実行する。この3回
目の本処理実行時には、本処理の2回目実行時のステッ
プ11においてフラグFLの値が「2」にセットされて
いることから、ステップ5の判別結果がNOになるの
で、ステップ16に進み、始動の準備が不十分であると
して、電磁弁7の開放によるエンジン3の始動動作を行
うことなく、チャージランプ20を点灯(ON)させ、
ステップ1に戻り、前記と同様に4回目以降の処理を実
行する。
【0061】このように4回目以降の処理を実行してい
る間に、アキュムレータ5への蓄圧が終了し、圧力スイ
ッチ15の出力がONからOFFに変化すると、ステッ
プ3の判別結果がYESになり、前述した電磁弁7の開
放による始動制御が再度、実行される。以上のように、
始動制御装置1の手動始動制御処理が実行される。
【0062】以上のように、この始動制御装置1では、
エンジン3を始動させるのに、電動モータ9により発生
させた油圧を利用しているので、エンジン3の運転停止
中でも、次回の始動に備えて電動モータ9を作動させる
ことにより、アキュムレータ5に蓄圧させることができ
る。その結果、従来の圧縮空気を用いた始動制御装置と
異なり、運転停止後の次回の始動時において、始動不能
を招くことがなく良好な始動性を確保することができ
る。
【0063】また、同じ理由により、圧縮空気を利用す
る従来の場合よりも高い圧力を容易に発生させることが
でき、アキュムレータ5全体のサイズを小さくできるこ
とで、始動制御装置1をコンパクトにすることができ
る。さらに、一般的に、油圧を動力源とする油圧モータ
6などの油圧アクチュエータは、大きな駆動力を発生す
るので、エンジン3のクランキング時のエンジン回転数
NEを従来よりも高い目標回転数、例えばアイドル回転
数より高い回転数まで上昇させることができるととも
に、その目標回転数に到達するまでの所要時間を短縮で
きることで、始動時のエンジン3の振動を抑制できる。
【0064】さらに、作動媒体として、空気と比べて圧
力変化に伴う体積変化が小さいオイル13を用いている
ので、装置1から排出された排出油の中に残存するエネ
ルギが小さくなることにより、排出時の発生音を抑制す
ることができる。さらに、同じ理由により、空気を作動
媒体として用いたときのような氷結およびそれに起因す
る装置1の破損などを防止することができる。また、オ
イルポンプ4を回転駆動可能なトルクを有する電動モー
タ9と、これを駆動可能なバッテリ11とを備えていれ
ばよく、従来のハイブリッド車に適用した始動制御装置
のような大型電動モータおよび大容量バッテリが不要に
なることにより、装置1をコンパクトかつ軽量にするこ
とができ、製造コストの上昇を抑制することができる。
以上により、高い商品性を確保することができる。
【0065】また、ステップ6において、エンジン水温
TWが所定値TW1より低いとき、すなわちエンジン3
のフリクションが大きくかつオイル13の粘性抵抗が大
きいことで、始動に要する時間が長いときには、TW1
以上のときよりも電磁弁7の駆動時間tcが長く設定さ
れる(ステップ8)ことにより、エンジン3を確実に始
動させることができる。さらに、電磁弁7の駆動時間t
cが経過した時点で、電磁弁7がOFFされるので、故
障などの理由によりエンジン3が目標回転数まで上昇し
ない場合でも、アキュムレータ5の油圧を無駄にするこ
とがなく、これを効率よく利用することができる。
【0066】なお、本実施形態の始動制御処理において
は、所定値TW1をしきい値として、電磁弁7の駆動時
間tcを2つの演算値に切り換えて設定するようにした
が、これに限らず、エンジン水温TWと駆動時間tcの
関係を予め設定したテーブルを用いて、検出したエンジ
ン水温TWに応じて駆動時間tcの値を決定するように
してもよい。
【0067】また、電磁弁7を開放した後、駆動時間t
cが経過した時点で、これを閉じるように制御したが、
これに代えて、図5(a)に示すように、エンジン回転
数NEが所定回転数NE1(第1の所定回転数、第3の
所定回転数)を超えた時点で、電磁弁7を閉鎖するよう
に制御してもよい。具体的には、前述したステップ6〜
ステップ11に代えて、図5(a)に示すステップ9,
10A,11を実行する。すなわち、ステップ9で電磁
弁7をONした後、ステップ10Aで、エンジン回転数
NEが所定回転数NE1(例えば700rpm)を超え
たか否かを判別し、NE>NE1と判別されたときに電
磁弁7を閉鎖する(ステップ11)。
【0068】一般的に、エンジン3では、そのエンジン
水温TWが低いほど潤滑油の粘性抵抗が大きくなり、フ
リクションが大きくなるとともに、油圧回路40のオイ
ル温度も低いことで、油圧モータ6の応答性が低い状態
にある。これに対して、上記のように、実際のエンジン
回転数NEが所定回転数NE1を超えるまで電磁弁7を
開放させるように制御することにより、フリクションの
大きさや油圧モータ6の応答性の低さとは無関係に、エ
ンジン回転数NEを所定回転数NE1まで確実に上昇さ
せることができる。その結果、良好な始動性を確保でき
る。また、所定回転数NE1を、電磁弁7の停止後にお
けるエンジン回転数NEの上昇分を見込んで設定するこ
とにより、油圧の消費を抑制することができる。
【0069】さらに、図5(b)に示すように、上記図
5(a)の所定回転数NE1をエンジン水温TWに応じ
て設定するように制御してもよい。具体的には、図5
(b)に示すように、図5(a)のステップ9とステッ
プ10Aの間において、ステップ10Bを実行する。こ
のステップ10Bでは、水温センサ27が検出したエン
ジン水温TWに応じて、図12にその一例を示すTW−
NE1テーブルを検索することにより、所定回転数NE
1の値を設定する。同図に示すように、このTW−NE
1テーブルでは、エンジン水温TWが低いほど、所定回
転数NE1の値が大きくなるように設定されている。
【0070】以上のように制御すれば、エンジン水温T
Wが低いことによるエンジン3の始動性の低い状態や、
エンジン水温TWが高いことによるエンジン3の始動性
の高い状態を加味しながら、エンジン3を始動させるこ
とができる。すなわち、始動前のエンジン水温TWによ
って異なるエンジン3の始動性の良否に応じて、エンジ
ン3を適切に始動させることができる。
【0071】また、図5(c)のステップ10Cに示す
ように、上記図5(a)のステップ10Aの判別に代え
て、エンジン3が実際に始動したか否かを判別してもよ
い。この判別は、エンジン回転数NEと失火センサ29
の出力に応じて行う。このように制御すれば、エンジン
3の始動を確実に検出できる。
【0072】次いで、上述した手動始動制御処理に続い
て実行される、図4のステップ15のアイドル運転停止
制御処理について、図6および図7を参照しながら説明
する。このアイドル運転停止制御処理は、踏切で停車し
ているときなどに、エンジン3を自動的に停止する処理
である。本処理では、まず、ステップ20において、エ
ンジン回転数NEが「0」か否かを判別する。ステップ
20の判別結果がYESのとき、すなわちエンジン回転
数NEが「0」のときには、何らかの予期しない理由に
よりエンジンストールしているとして、エンジン3を自
動的に再始動させるために、ステップ36に進み、後述
する再始動制御処理を実行する。
【0073】また、ステップ20の判別結果がNOのと
き、すなわちエンジン回転数NEが「0」でないときに
は、ステップ21に進み、車速VPが第1の所定車速V
P1(例えば20km/h)を超えているか否かを判別
する。ステップ21においてVP>VP1のときには、
フラグFL2を「1」にセットし(ステップ22)、ス
テップ20に戻る。また、VP≦VP1のときには、ス
テップ23に進み、アクセルセンサ25の出力に基づ
き、アクセルがOFF(アクセルペダルの踏み込み量が
所定量未満)か否かを判別する。
【0074】ステップ23において、アクセルがONで
あるときには、フラグFL2を「0」にセットし(ステ
ップ24)、ステップ20に戻る。ステップ23におい
て、アクセルがOFFであるときには、ステップ25に
進み、車速VPが第2の所定車速VP2(例えば10k
m/h)未満か否かを判別する。ステップ25におい
て、VP≧VP2であれば、ステップ26に進み、フラ
グFL2が「1」か否かを判別する。ステップ26にお
いて、フラグFL2が「1」であればフラグFL2を
「2」にセットし(ステップ27)、ステップ20に戻
り、フラグFL2が「1」でなければ、そのままステッ
プ20に戻る。
【0075】また、ステップ25でVP<VP2であれ
ば、ステップ28に進み、シフトポジションがDである
か否かを判別する。ステップ28でシフトポジションが
Dであるときには、ステップ29に進み、ブレーキスイ
ッチ22の出力に基づき、ブレーキがON(ブレーキペ
ダルの踏み込み量が所定量以上)であるか否かを判別す
る。ステップ29で、ブレーキがONでなければステッ
プ20に戻り、ブレーキがONであれば、ステップ30
に進み、フラグFL2が「2」であるか否かを判別す
る。
【0076】ステップ30で、フラグFL2が「2」で
ないときはステップ20に戻り、フラグFL2が「2」
であるときには、車速VPがVP1より高い値からVP
2未満の値まで低下し、エンジン3のアイドル運転を停
止してもよい状態であるとして、図7のステップ31に
進み、エンジン水温TWが所定値TW2(例えば60
℃)以上であること、バッテリ11の残容量が所定量以
上であること、およびエアコンがOFFであることの3
つの条件がすべて成立しているか否かを判別する。ステ
ップ31で、これら3つの条件のうちの少なくとも1つ
が成立していないときにはステップ20に戻り、これら
3つの条件がすべて成立しているときには、ステップ3
2に進み、圧力スイッチ15がOFFであるか否かを判
別する。
【0077】ステップ32において、圧力スイッチ15
がONであるときには、アキュムレータ5に蓄圧した油
圧が不十分であり、エンジン停止後にすぐには再始動で
きない可能性があるとして、エンジン3を停止させるこ
となく、チャージランプをONし(ステップ33)、ス
テップ20に戻る。ステップ32において、圧力スイッ
チ15がOFFであるときには、十分な油圧がアキュム
レータ5に蓄圧されており、エンジン停止後に再始動が
可能であるとして、ステップ34に進み、エンジン3を
停止する。具体的には、インジェクタによる燃料噴射と
点火プラグによる点火動作とを中止するとともに、アイ
ドルコントロールバルブをOFFにする(いずれも図示
せず)。
【0078】ステップ34に続き、ステップ35に進
み、エンジン回転数NEが「0」であるか否かを判別す
る。ステップ35で、エンジン回転数NEが「0」であ
れば、ステップ36に進み、後述する再始動制御処理を
実行する。また、ステップ35で、エンジン回転数NE
が「0」でなければ、ステップ20に戻り、本処理を引
き続き実行する。
【0079】また、前述したステップ28において、シ
フトポジションがDでないときには、ステップ37に進
み、シフトポジションがNであるか否かを判別する。ス
テップ37で、シフトポジションがNでないときにはス
テップ20に戻り、シフトポジションがNであるときに
は、ステップ38に進み、過去10秒間の間にシフトポ
ジションがRにあったか否かを判別する。
【0080】ステップ38において、過去10秒間の間
にシフトポジションがRにあった場合には、例えば車庫
入れ運転中であるとして、エンジン3の停止を行うこと
なくステップ20に戻り、シフトポジションがRになか
った場合には、フラグFL3を「1」にセットし(ステ
ップ39)、前述したステップ31に進む。なお、この
フラグFL3は、後述するステップ36の再始動制御処
理において用いられるものである。
【0081】以上詳述したように、このアイドル運転停
止制御処理では、車速VPが第1の所定車速VP1以上
の値から第2の所定車速VP2(<VP1)未満の値ま
で低下し、その間に、シフトポジションがDにあり、ア
クセルがOFFされ、ブレーキが踏まれた状態が継続し
ている状態でなければ、エンジン3が停止されない。こ
れにより、渋滞中の頻繁なエンジン停止を回避すること
ができる。また、シフトポジションがNにある場合に、
過去10秒間の間にシフトポジションがRにあったとき
には、エンジン3が停止されない。これにより、車庫入
れ運転中におけるエンジン停止を回避することができ
る。
【0082】次いで、上述したアイドル運転停止制御処
理に続いて実行される、図7のステップ36の再始動制
御処理について、図8および図9を参照しながら説明す
る。この再始動制御処理は、アイドル運転停止制御処理
によりエンジン3が停止しているときや、何らかの理由
によりエンジンストールが発生したときに、エンジン3
を自動的に再始動させる処理である。本処理では、ま
ず、ステップ50において、エンジン回転数NEが
「0」か否かを判別する。ステップ50の判別結果がN
Oのとき、すなわちエンジン回転数NEが「0」でない
ときには、エンジン3が運転中であり、本処理を実行す
る必要がないとして、ステップ67に進み、アイドル運
転停止制御処理を実行する。
【0083】また、ステップ50の判別結果がYESの
とき、すなわちエンジン回転数NEが「0」のときに
は、ステップ51に進み、車速VPが前記第2の所定車
速VP2未満か否かを判別する。ステップ51におい
て、VP<VP2のときには、ステップ52に進み、前
述した図7のステップ31と同じ3つの条件がすべて成
立しているか否かを判別する。ステップ52で、これら
3つの条件がすべて成立しているときには、ステップ5
3に進み、シフトポジションがNであるか否かを判別す
る。
【0084】ステップ53において、シフトポジション
がNであるときには、フラグFL3を「1」にセットし
(ステップ54)、ステップ50に戻る。また、シフト
ポジションがNでないときには、ステップ55に進み、
シフトポジションがDであるか否かを判別する。ステッ
プ55でシフトポジションがDであるときには、ステッ
プ56に進み、フラグFL3が「0」であるか否かを判
別する。
【0085】ステップ56で、フラグFL3が「0」で
あれば、ステップ57に進み、ブレーキがONかつアク
セルがOFFであるか否かを判別する。ステップ57
で、ブレーキがOFFまたはアクセルがONであるとき
には、ステップ50に戻り、ブレーキがONかつアクセ
ルがOFFであるときには、図9のステップ58に進
む。
【0086】また、前述したステップ51においてVP
≧VP2のとき、ステップ52において3つの条件のう
ちの少なくとも1つが成立していないとき、ステップ5
5においてシフトポジションがDでないとき、またはス
テップ56においてフラグFL3が「0」でないときに
も、図9のステップ58に進む。
【0087】図9に示すように、ステップ58〜ステッ
プ69の処理は、電磁弁7の駆動時間tdの値を設定す
る処理以外は、前述した手動始動制御処理のステップ3
〜ステップ16の処理と同様であるので、ここでは詳し
い説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。本処
理では、ステップ60において、電磁弁7の駆動時間t
d(第3の所定時間)が所定値t2に設定される。この
所定値t2は、前述した値t1よりも若干、短い時間
(例えば0.13sec)としてセットされる。このよ
うに駆動時間tdを設定する理由の1つは、再始動時に
は、手動始動時よりも、始動前の停止時間が短くエンジ
ン水温TWの低下度合が小さいことで、エンジン3が始
動しやすく、始動に要する時間が短いのが一般的である
からである。また、他の理由として、再始動時には、運
転者によるイグニッション・キー操作が行われず、エン
ジン3が自動的に始動されるので、その発生音を抑制す
ることが望ましいからである。
【0088】以上詳述したように、始動制御装置1の再
始動制御処理が実行され、エンジン3が自動的に再始動
される。このようにアイドル運転停止制御処理と再始動
制御処理が自動的に実行されることにより、エンジン3
が、運転を自動停止した後、所定の運転状態に応じて自
動的に再始動される。すなわち前述したように、車速V
P、エンジン水温TW、バッテリ残容量、エアコンの作
動状態、シフトポジション、ブレーキの踏み込み状態、
およびアクセルの踏み込み状態などに応じて、エンジン
3が自動的に再始動される。これにより、信号待ちのと
きなどにアイドル運転を自動的に停止させた後の始動操
作がまったく不要になる。その結果、高い商品性を確保
することができる。
【0089】また、エンジン水温TWの低下度合が小さ
く、エンジン3が始動しやすい再始動時において、電磁
弁7の駆動時間td、すなわち油圧モータ6が駆動され
る時間が、手動始動時の駆動時間tcよりも短く設定さ
れる(td<tc)。これにより、再始動時および手動
始動時の双方において、良好な始動性を確保することが
できるとともに、油圧モータ6への油圧の供給時間を短
縮することで、電動モータ9の消費電力を低減すること
ができる。
【0090】さらに、自動変速機構においては、クラッ
チの断続時間すなわちクラッチを滑らせる時間を短くす
ることが燃費上、好ましいが、そのようにすると、急ブ
レーキ時などにエンジン停止が生じやすい。本実施形態
の始動制御装置1では、このような原因でエンジン停止
が発生した場合でも、油圧によりエンジン3を短時間で
再始動することができる。したがって、良好なドライバ
ビリティを確保しながら、燃費を向上させることができ
る。
【0091】なお、本実施形態の再始動制御処理におい
ては、電磁弁7を開放した後、駆動時間tcが経過した
時点で、これを閉じるように制御したが、図10(a)
に示すように、エンジン回転数NEが手動始動制御処理
時の所定回転数NE1より低い所定回転数NE2(第2
の所定回転数、第4の所定回転数、例えば600rp
m)を超えた時点で、電磁弁7を閉鎖するように制御し
てもよい。具体的には、前記テップ60〜ステップ63
に代えて、図10(a)に示すステップ61,62A,
63を実行する。特に、ステップ62Aでは、エンジン
回転数NEが所定回転数NE2を超えたか否かを判別
し、NE>NE2と判別されたときに電磁弁7を閉鎖す
る(ステップ63)。
【0092】このように、エンジン水温TWの低下度合
が小さく、エンジン3が始動しやすい再始動時には、そ
の目標回転数である所定回転数NE2が、手動始動時の
目標回転数N1よりも低く設定される(NE2<NE
1)。これにより、再始動時および手動始動時の双方に
おいて、良好な始動性を確保することができるととも
に、油圧の供給時間を短縮することで、電動モータ9の
消費電力を低減することができる。
【0093】さらに、図10(b)に示すように、上記
図10(a)の所定回転数NE1に代えて、エンジン始
動前の停止時間txに応じて設定される所定回転数NE
Aを用いて制御してもよい。具体的には、図10(b)
に示すように、ステップ60A,60B,60C,6
1,62B,63を実行する。まず、ステップ60A
で、エンジン3の停止時間txが所定時間tbを超えて
いるか否かを判別し、tx≦tbのときには、所定回転
数NEAとして前述した所定回転数NE2をセットし
(ステップ62B)、tx>tbのときには、所定回転
数NEAとして前述した所定回転数NE1をセットす
る。次いで、電磁弁7をONし(ステップ61)、エン
ジン回転数NEが所定回転数NEAを超えたときに(ス
テップ62Bの判別結果がYESのとき)、電磁弁7を
OFFする(ステップ63)。なお、ECU2は、イグ
ニッション・キーがOFF位置にあるときでも作動する
タイマを備えており、この始動前の停止時間txは、前
記アイドル運転停止制御処理によりエンジン3を自動的
に停止した時点のタイマ値と、前記再始動制御処理によ
り再始動した時点のタイマ値の差として求められる。
【0094】以上のような制御によって、エンジン3の
クランキング時間が、始動前の停止時間txの長短に応
じて設定されることにより、良好な始動性を確保するこ
とができる。これにより、油圧モータ6への油圧の供給
時間を短縮でき、油圧を効率よく利用できる。
【0095】なお、前述した図5(b)に示す手動始動
制御処理においても、上記再始動制御処理と同様に、始
動前の停止時間txに応じて所定回転数NE1を設定し
てもよい。この場合には、始動前の停止時間txを、イ
グニッション・キーがOFF位置になった時点のタイマ
値と、この後ON位置になった時点のタイマ値との差か
ら求めればよい。
【0096】次いで、本実施形態の手動停止制御処理に
ついて、図11を参照しながら説明する。この手動停止
制御処理は、イグニッション・キーがOFF位置に回さ
れたときに実行されるものである。同図に示すように、
本処理では、まず、ステップ80において、圧力スイッ
チ15がOFFか否かを判別する。ステップ80で、圧
力スイッチ15がONのときには、ステップ80の判別
を繰り返し実行し、圧力スイッチ15がOFFのときに
は、ステップ81に進み、3つのフラグFL1,2,3
の値を「0」にセットして、本処理を終了する。
【0097】このように、エンジン3が手動停止された
ときには、圧力スイッチ15がOFFになった状態、す
なわちアキュムレータ5に所定圧以上の油圧を蓄圧させ
た状態を確認した後、本処理を終了するので、次回の手
動始動制御処理の実行時において、エンジン3を直ちに
始動させることができる。
【0098】なお、前述した実施形態においては、始動
制御装置1を自動車用の内燃機関3に適用した例につい
て説明したが、これに限らず、内燃機関付きの2輪車な
どに適用してもよく、内燃機関を備える車両であればよ
い。また、内燃機関3を始動させるための油圧アクチュ
エータとして油圧モータ6を用いたが、油圧アクチュエ
ータはこれに限らず、回転運動型や往復運動型の油圧ア
クチュエータを用いてもよく、内燃機関を始動可能なも
のであればよい。
【0099】さらに、始動制御装置1を4速電子式自動
変速機構を備えた内燃機関3に適用したが、手動変速機
構を備えた内燃機関に適用してもよい。この場合には、
始動制御処理において、図3のステップ2の判別を行わ
ないようにすればよい。また、アイドル運転停止制御処
理では、シフトポジションがニュートラルにあること、
クラッチペダルが踏み込まれたこと、および車速VPが
「0」になったことなどを条件として、エンジン3を停
止させるように制御すればよい。さらに、再始動制御処
理では、エンジン停止後に、1速ギアか2速ギアが選択
されたこと、ギアがニュートラルでかつクラッチペダル
が踏まれたこと、および足がブレーキペダルから離れた
ことなどを条件として、エンジン3を再始動させるよう
に制御すればよい。
【0100】
【発明の効果】以上のように、本発明の内燃機関の始動
制御装置によれば、良好な始動性および燃費を確保で
き、重量および製造コストの増大を抑制でき、装置を小
型化でき、自動的に再始動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る内燃機関の始動制御
装置の概略構成を示す系統図である。
【図2】図1の始動制御装置のECU、各種スイッチお
よび各種センサを示すブロック図である。
【図3】始動制御装置のイグニッション・キーの操作に
よる通常の始動制御処理の一部を示すフローチャートで
ある。
【図4】図3の残りの部分を示すフローチャートであ
る。
【図5】図3および図4のステップ6〜11の変形例を
それぞれ示す(a)(b)(c)フローチャートであ
る。
【図6】始動制御装置のアイドル運転停止制御処理を示
すフローチャートである。
【図7】図6の残りの部分を示すフローチャートであ
る。
【図8】始動制御装置の再始動制御処理を示すフローチ
ャートである。
【図9】図8の残りの部分を示すフローチャートであ
る。
【図10】図9のステップ60〜62の変形例をそれぞ
れ示す(a)(b)フローチャートである。
【図11】始動制御装置のイグニッション・キーの操作
による通常の手動運転停止制御処理を示すフローチャー
トである。
【図12】TW−NE1テーブルの一例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 始動制御装置 2 ECU(制御手段、機関回転数検出手段、停止時
間判別手段、手動操作判別手段、発進意志判別手段) 3 内燃機関 4 オイルポンプ 5 アキュムレータ 6 油圧モータ(油圧アクチュエータ) 7 電磁弁(油圧供給制御弁) 8 油路 9 電動機 21 キースイッチ(スタータスイッチ) 27 水温センサ(機関温度検出手段) 28 クランク角センサ(機関回転数検出手段) NE 機関回転数 NE1 所定回転数(第1の所定回転数、第3の所定
回転数) NE2 所定回転数(第2の所定回転数、第4の所定
回転数) NEA 所定回転数 TW エンジン水温(機関温度) tb 所定時間 tc 駆動時間(第1の所定時間、第2の所定時間) td 駆動時間(第3の所定時間) tx 停止時間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3G084 BA13 BA16 BA28 CA01 DA00 DA39 EA08 EA11 FA05 FA06 FA10 FA24 FA36 FA38 3G092 AA01 AC03 BA10 BB10 CA02 CB04 CB05 EA09 EA17 FA14 FA30 GA01 HE01Z HE03Z HE08Z HF02Z HF05Z HF08Z HF12Z HF13Z HF14Z HF21Z HF26Z 3G093 AA05 AA14 BA21 BA22 BA33 CA02 DA00 DA01 DA05 DA06 DA07 DB00 DB05 DB11 DB12 DB15 DB20 DB23 EA05 EA12 EB07 EC04 FA11 FB02 FB05

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動機と、 当該電動機により駆動されるオイルポンプと、 当該オイルポンプから吐き出された油圧を蓄圧するアキ
    ュムレータと、 当該アキュムレータに油路を介して接続され、当該アキ
    ュムレータに蓄圧された油圧により駆動されることによ
    って、内燃機関を始動させる油圧アクチュエータと、 前記油路に設けられ、前記油圧アクチュエータへの油圧
    の供給を制御する油圧供給制御弁と、 前記油圧供給制御弁を駆動することにより、前記内燃機
    関を始動させるように制御する制御手段とを備えること
    を特徴とする内燃機関の始動制御装置。
  2. 【請求項2】 前記内燃機関の機関回転数を検出する機
    関回転数検出手段をさらに備え、 前記制御手段は、前記油圧アクチュエータへの前記油圧
    の供給を開始した後、当該検出された機関回転数が所定
    回転数を超えたときに、前記油圧アクチュエータへの前
    記油圧の供給を停止させるように制御することを特徴と
    する請求項1に記載の内燃機関の始動制御装置。
  3. 【請求項3】 前記内燃機関の機関温度を検出する機関
    温度検出手段をさらに備え、 前記所定回転数は、当該検出された機関温度が低いほ
    ど、高くなるように設定されることを特徴とする請求項
    2に記載の内燃機関の始動制御装置。
  4. 【請求項4】 前記内燃機関の始動前の停止時間が所定
    時間より長いか否かを判別する停止時間判別手段を備
    え、 前記所定回転数は、前記停止時間判別手段により前記停
    止時間が前記所定時間より長いと判別されたときに、第
    1の所定回転数に設定され、前記停止時間が前記所定時
    間以下と判別されたときに、前記第1の所定回転数より
    低い第2の所定回転数に設定されることを特徴とする請
    求項2に記載の内燃機関の始動制御装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記油圧アクチュエー
    タへの前記油圧の供給を開始した後、第1の所定時間が
    経過した時点で、前記油圧アクチュエータへの前記油圧
    の供給を停止させるように制御することを特徴とする請
    求項1に記載の内燃機関の始動制御装置。
  6. 【請求項6】 前記内燃機関の機関温度を検出する機関
    温度検出手段をさらに備え、 前記第1の所定時間は、当該検出された機関温度が低い
    ほど、長くなるように設定されることを特徴とする請求
    項5に記載の内燃機関の始動制御装置。
  7. 【請求項7】 前記内燃機関の停止後に、運転者がスタ
    ータスイッチを操作したか否かを判別する手動操作判別
    手段と、 前記内燃機関の停止後に、運転状態に応じて、運転者に
    発進を行う意志があるか否かを判別する発進意志判別手
    段と、 前記内燃機関の機関回転数を検出する機関回転数検出手
    段と、をさらに備え、 前記制御手段は、前記手動操作判別手段により前記スタ
    ータスイッチが操作されたと判別されたときに、前記油
    圧アクチュエータへの前記油圧の供給を開始した後、前
    記検出された機関回転数が第3の所定回転数を超えた時
    点で、前記油圧アクチュエータへの前記油圧の供給を停
    止させるように制御し、前記発進意志判別手段により運
    転者に発進の意志があると判別されたときに、前記油圧
    アクチュエータへの前記油圧の供給を開始した後、前記
    検出された機関回転数が前記第3の所定回転数よりも低
    い第4の所定回転数を超えた時点で、前記油圧アクチュ
    エータへの前記油圧の供給を停止させるように制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の始動制御
    装置。
  8. 【請求項8】 前記内燃機関の停止後に、運転者がスタ
    ータスイッチを操作したか否かを判別する手動操作判別
    手段と、 前記内燃機関の停止後に、運転状態に応じて、運転者に
    発進を行う意志があるか否かを判別する発進意志判別手
    段と、をさらに備え、 前記制御手段は、前記手動操作判別手段により前記スタ
    ータスイッチが操作されたと判別されたときに、前記油
    圧アクチュエータへの前記油圧の供給を開始した後、第
    2の所定時間が経過した時点で、前記油圧アクチュエー
    タへの前記油圧の供給を停止させるように制御し、前記
    発進意志判別手段により運転者に発進の意志があると判
    別されたときに、前記油圧アクチュエータへの前記油圧
    の供給を開始した後、前記第2の所定時間よりも短い第
    3の所定時間が経過した時点で、前記油圧アクチュエー
    タへの前記油圧の供給を停止させるように制御すること
    を特徴とする請求項1に記載の内燃機関の始動制御装
    置。
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