JP2001080059A - インクジェット記録方法およびインクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェット記録方法およびインクジェットプリンタ

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JP2001080059A
JP2001080059A JP2000302623A JP2000302623A JP2001080059A JP 2001080059 A JP2001080059 A JP 2001080059A JP 2000302623 A JP2000302623 A JP 2000302623A JP 2000302623 A JP2000302623 A JP 2000302623A JP 2001080059 A JP2001080059 A JP 2001080059A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】インクジェットプリンタの高速印刷の実現のた
めに記録紙等へ記録したインクの乾燥を高速化させるイ
ンクジェット記録方法およびインクジェットプリンタの
提供を課題とする。 【解決手段】被記録媒体を記録面側からヒータ、例えば
ベルト式プリヒータを用いて圧接加熱した後、前記被記
録媒体にインク液滴を吐出させて記録することで前記課
題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱エネルギを利用
してインク液滴を記録媒体に向けて飛翔させる形式のイ
ンクジェット記録方法およびこれを用いたインクジェッ
トプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】パルス加熱によってインクの一部を急速
に気化させ、その膨張力によってインク液滴をオリフィ
スから吐出させる方式のインクジェット記録装置は特開
昭48−9622号公報、特開昭54−51837号公
報等によって開示されている。
【0003】このパルス加熱の最も簡便な方法は発熱抵
抗体にパルス通電することであり、その具体的な方法が
社団法人、日本工業技術振興協会主催のハードコピー先
端技術研究会(1992年2月26日開催)、またはHe
wlett-Packard-Journal,Aug.1988で発表されている。こ
れら従来の発熱抵抗体の共通する基本的構成は、図8に
示すように、薄膜抵抗体43と薄膜導体44を酸化防止
層45で被覆し、この上に該酸化防止層45のキャビテ
ーション破壊を防ぐ目的で、耐キャビテーション層4
6、47を1〜2層被覆するというものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような発熱抵抗体
を用いた従来のインクジェットプリントヘッドはその製
造技術面の制約から大規模なラインヘッドを実現するこ
とが難しく、ほとんど全てのインクジェットプリンタは
縦に並んだ数十〜数百ノズルのヘッドを記録紙幅だけ横
方向に走査して印字するシリアルタイプとなっている。
このために記録速度は遅く、その改善は本分野の最大の
開発課題となっていた。
【0005】この開発課題を解決するには2通りの方法
があり、一つはインク噴射の繰り返し周期を速くして記
録速度を向上させる方法であり、他の一つはノズル数を
多くして記録速度を向上させる方法である。しかし、こ
のような2通りの方法を用いてインクを記録紙等に記録
する記録速度を向上することができたとしても、インク
の乾燥が間に合わないといった問題点は依然として解決
されない。
【0006】そこで、本発明は、インクを吐出させて記
録紙等の被記録媒体へ記録したインクの乾燥を高速化さ
せ、インクジェットプリンタの高速印刷を実現すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、被記録媒体を記録面側からヒータを用い
て圧接加熱した後、前記被記録媒体にインク液滴を吐出
させて記録することを特徴とするインクジェット記録方
法を提供するものである。
【0008】また、上記目的を達成するために、本発明
は、被記録媒体を搬送する搬送手段と、インク液滴を吐
出して前記被記録媒体に記録する記録部と、この記録部
の搬送方向上流側に配置され、前記被記録媒体を記録面
側から圧接加熱するヒータとを備えることを特徴とする
インクジェットプリンタを提供するものである。
【0009】ここで、前記ヒータは、自己温度制御機能
をもつヒータを加熱源とし、あるいは、前記ヒータは、
PTCヒータを加熱源とするのがよい。さらに、ヒータ
はベルト式ヒータであるのがよい。また、前記記録部
は、駆動用集積回路が形成されたSi基板上に設けら
れ、前記駆動用集積回路に接続された薄膜発熱抵抗体列
と、前記Si基板上の前記薄膜発熱抵抗体列近傍に設け
られた共通インク溝と、この共通インク溝と前記Si基
板の裏面とを連通する連結用インク孔と、前記Si基板
の表面側に設けられ、前記薄膜発熱抵抗体列の各発熱抵
抗体に対応するオリフィスと、この各々のオリフィスと
前記共通インク溝とを連通する個別インク通路と、前記
Si基板裏面側に装着され、前記連結用インク孔と連通
するインク供給通路を有する実装フレームとを有するの
が好ましい。
【0010】
【作用】上記のように構成することにより、インクを吐
出して記録紙等の被記録媒体に記録する前に、被記録媒
体を記録面側から圧接加熱するので、たとえ、記録速度
が高速であっても、被記録媒体に記録され付着したイン
クは急速に乾燥し、高速印刷が可能となる。
【0011】特に、インクジェットプリンタの、インク
液滴を吐出して被記録媒体に記録する記録部の構成を上
記の構成とすることにより、実施例で詳細に説明するよ
うに、個別インク通路へのインクの供給がSi基板内の
共通インク溝から十分行われると共に、該Si基板内の
共通インク溝への実装フレーム側からのインクの供給が
実装フレーム内のインク溝(インク供給通路)からSi
基板内にあけられた複数個の連結用インク孔を通して十
分に供給でき、しかも、例えばラインプリンタ用ヘッド
としての長尺のSi基板であってもその機械的強度を損
なうことなく製造できるようになる。これによって2次
元的に配列された数千ノズル以上のインクジェットプリ
ントヘッドが一体構造で製造することができ、1〜2万
ノズルのフルカラー用小型ラインヘッドとこれを用いた
超高速インクジェットカラープリンタさえ実現すること
ができる。しかもこれらを駆動する制御用信号線と電源
線の本数が10〜20本程度と大幅に削減されるので、
例えばラインヘッドの接続実装が非常に簡略化され、ヘ
ッドとプリンタの小型、低コスト化に大きく貢献する。
【0012】
【実施例】以下、[実施例1]〜[実施例5]では、高
速印刷を行なうインクジェットプリンタに用いる記録ヘ
ッドについて、[実施例6]では、高速印刷を行なうイ
ンクジェットプリンタに備える、被記録媒体を記録面側
から圧接加熱するプレヒータについて、それぞれ説明す
る。
【0013】〔実施例1〕A4フルカラーインクジェッ
トプリンタ用一体型ラインヘッドのオリフィス側から見
た正面図を図1に、その側面図を図2に示す。このヘッ
ドには、例えば360dpi(ドット/インチ)の密度
で3024ヶのオリフィスが配列されているオリフィス
列、すなわちブラック用オリフィス列2−1、イエロー
用オリフィス列2−2、シアン用オリフィス列2−3、
マゼンタ用オリフィス列2−4が210mmの長さに総
数12096ヶ並んでいる。このラインヘッドのオリフ
ィス面が例えば下向きになるようセットし、オリフィス
面から1〜2mm離してオリフィス列と垂直方向にA4
用紙を等速走行させながらカラーインクを吐出させてフ
ルカラー記録する。仮に、インクの吐出周波数を2kH
zと遅くしても、約2秒でA4用紙へのフルカラー印刷
が完了する。本実施例で、被記録媒体である用紙の等速
送りを行っているのは、記録紙の搬送制御はステップ送
りよりも等速送りの方が後述するように有利となるから
である。
【0014】さらに、本実施例では、インクの吐出走査
を連続化して行っている。これによって、消費電力の問
題、すなわち、3024ヶ/ラインの発熱抵抗体を一括
駆動やブロック駆動すると薄膜導体、特に共通配線導体
の通電容量を越える場合が多くなり、また、最大投入電
力が大きくなるという問題点を解決している。すなわ
ち、3024ドット/ラインを500μS(2kHz)
の時間内で連続的に順次吐出させ、これを繰り返して等
速搬送中の記録紙上に印字するのである。各ドットへの
印加パルス幅は、例えば1μSなので、吐出状態(パル
ス印加中)にあるドットは常に連続する6ドットまたは
それ以下となり、1ページ分の印字が完了するまでの2
秒間、この動作が続くのである。このような記録モード
で稼動させると、インク吐出に必要な1ドット当たりの
投入電力は0.5W/dotなので、最大投入電力は3
W以下という小さなものとなる(フルカラー記録の場合
で12W以下)。なお、上記の例では吐出周波数を2k
Hzとわざわざ遅くしているが、これでもA4記録で2
0ppm(ページ/分)という高速記録を実現すること
ができる。
【0015】本実施例では、上記したように、等速搬送
される記録紙上にラインヘッドで連続走査記録するが、
その際、記録ラインが1ドット分だけ傾斜する。しか
し、その量は360dpiの場合、60〜70μmと小
さく、実用的には何ら問題となる量ではない。しかも2
分割基板である本実施例の場合は更に小さく、30〜4
0μmとなっている。また、走行中の記録紙へのインク
液滴の着地による変形量は約1μmであり、記録ドット
サイズである60〜70μmφに比較して無視できる量
である。
【0016】このように、本実施例のラインヘッドは、
等速搬送される被記録媒体である用紙にインク吐出走査
の連続化を行って記録するが、このインク吐出走査の連
続化によって、駆動回路を簡略化させる効果を生み出
す。すなわち、従来のブロック駆動や一括駆動に必要で
あったラッチ回路が不要となり、シフトレジスタ回路と
ドライバ回路のみで発熱抵抗体を駆動させることができ
るようになる。そしてこれらの駆動に必要な配線本数
も、データ線、クロック線、グランドが各1本と電源線
が2本の計5本で済むことになる。
【0017】このように、吐出走査の連続化と記録紙の
等速搬送は、最大投入電力の大幅削減(1/2〜1/3
化)、駆動回路の簡略化と低コスト化(約2/3化)、
駆動制御に必要な配線本数の大幅削減(1513〜88
本→5本)、技術的に非常に難しい高精度ステップ搬送
を技術的に容易な等速搬送に変えても印字品質が劣化し
ない、等の非常に大きな効果をもたらす。なお、ここで
述べた種々の数値の裏付けはこれから述べる文中で詳細
に説明する。
【0018】次にヘッドの構造について、図1のA−
A’断面を示す図3をも参照しながら説明する。
【0019】駆動用LSIが形成されているSi基板9
上にインク噴射ノズル列を形成する一体型ラインヘッド
は、ヘッド実装フレーム3上に、同一形状のインクジェ
ットプリントヘッド基板(あるいは、単にヘッド基板と
いう)1、1’を中央で突き合わせた配置でダイボンデ
ィングして組立られている。ヘッド基板1、1’はSi
基板から作られているので、ヘッド実装フレーム3はS
iの線膨張係数とよく一致している42アロイで製作
し、加工後、Niメッキを全面に施して耐食性を付与し
てある。1/2サイズのヘッド基板1、1’を中央で突
き合わせているのは、モノリシックLSIヘッドの製造
がSiウエハを用いた半導体プロセスによって製造しな
ければならないことによっており、現時点では6インチ
ウエハを用いても最大長140mm程度のヘッドしか得
られないからである。このため、中央部で隣合うオリフ
ィス間の距離をどこまでつめられるかでラインヘッドの
ドット密度が決定されており、量産を前提とした実用限
界は約400dpiとなる。勿論、ヘッド基板1、1’
をその基板の縦方向の幅(約8mm)だけずらして設け
るようにすれば、この限界がなくなることはいうまでも
ない。
【0020】ヘッド基板1、1’にはそれぞれ1512
ヶのオリフィス2が4列並んでいるが、各列のオリフィ
ス2に対応した1512ヶの発熱抵抗体16を駆動する
信号線と電源線は前記のように5本となるので、4列分
の20本を両端部でテープキャリアで接続し、ヘッド実
装フレーム3の裏側に取付けられているコネクタ7、
7’に接続、テープキャリアは押え金具4、4’でカバ
ーして固定されている。ヘッド基板1、1’の幅は約8
mmであるので、基板端でのテープキャリアの接続配線
密度は約3本/mmとなり、接続実装技術としては容易
なレベルのものである。一方、もし従来技術で本実施例
と同様のヘッドを製作しようとすれば、片側のヘッド基
板だけで約6000本のワイヤボンディングが必要とな
り、しかも複数列のオリフィスを越えて接続しなければ
ならず、技術的に不可能であることが理解できよう。
【0021】さて、インクの供給は6及び6’の各供給
口から行われるが、図3に示すように、例えば供給口6
−1からのブラックインクはまずヘッド実装フレーム3
内に設けられているインク溝8−1(インク供給通路)
に導かれる。これをB−B’断面図である図4で見る
と、ヘッド実装フレーム3内のインク溝8−1と、これ
に平行に設けられているSi基板9内の共通インク溝1
1−1とは、Si基板9に間歇的にあけられている複数
個の連結用インク孔10−1によって連通されており、
必要かつ充分な量のブラックインクがSi基板9内の共
通インク溝11−1に供給されるようになっている。す
なわち、インク供給口6、6’から供給された4色のイ
ンクは、お互いに混色することなく、必要且つ充分な量
のインクがそれぞれのSi基板内共通インク溝11に供
給されるのである。
【0022】次にC部拡大図である図5、及びこのD−
D’断面図である図6を参照しながら説明する。Si基
板内インク溝11−3に満たされたインクは、オリフィ
ス2−3の一つ一つに対応して設けられている個別イン
ク通路13−3に導かれ、発熱抵抗体16のパルス発熱
によって瞬間的にオリフィス2−3からインク液滴とな
って飛び出し、オリフィス2−3の前面に置かれた記録
紙(図示せず)にドット状の記録を行うのは通常のイン
クジェット記録装置と同様である。本実施例では、この
発熱抵抗体16とこれに電流を供給する配線導体17、
18に、特願平5−68257号に記載のCr−Si−
SiO合金薄膜抵抗体とNi薄膜導体を適用し、それぞ
れの膜厚を約700Åと1μmとした。また、これら薄
膜抵抗体16と配線導体17、18の下層には約150
0Åの厚さのTa2 5 耐エッチング層と約2μmの厚
さのSiO2 断熱層が形成されているが、ここに図示す
ることを省略した。なお、薄膜抵抗体16の抵抗値は約
1500Ωである。
【0023】各薄膜抵抗体16に接続されている個別N
i配線導体18は、それぞれに対応したスルーホール接
続部20を通して駆動用LSI12−3のコレクタ電極
に接続されている。駆動用LSI12−3はシフトレジ
スタ回路とドライバ回路からなっている。そして151
2個の発熱抵抗体を順次駆動するための制御用配線導体
19は、各ドットの吐出に関する0、1信号を順次送る
ためのデータ線が1本、その時間を規定するクロック線
が1本、ドライバ回路の電源線とLSIデバイスの電源
線が各1本、これにグランド線の1本を加えた5本あれ
ばよいことになる。そして4色分の駆動制御用ペデスタ
ル(Si基板9上に形成されている外部回路との接続パ
ッド)20ヶがヘッド基板1、1’の端部に設けられて
いるので、外部からの制御信号をコネクタ7、7’と接
続用テープキャリア(図示せず)を通してこれら20ヶ
のペデスタルに送ってやればよいことは既に述べた通り
である。
【0024】Si基板9に約150μmの深さのSi基
板内インク溝11をフォトエッチングで形成するために
は、耐エッチング性に優れた無機レジスト(SiO2
Si 3 4 層)か有機レジスト(ポリイミド系)を用い
れば可能である。そしてSi基板とヘッド実装フレーム
3の間の連結用インク孔10はSi基板の裏面から同様
にフォトエッチングして形成した。このようにして加工
したSiウエハの表面に耐水性フィルムレジストを接着
し、オリフィス対応個別インク通路13とSi基板内イ
ンク溝11の部分のレジストが除去されるように露光・
現像した後レジストを硬化させて隔壁15とし、この上
に厚さ約50μmのPETフィルム14を紫外線硬化接
着剤で接着する。このPETフィルム14にオリフィス
2を垂直にあけるのはドライエッチングによって行っ
た。なお、前記耐水性フィルムレジスト15の代わりに
耐水性能の優れたポリイミド材料を用いてもよい。これ
ら耐水性被覆材15が駆動用LSIデバイスの全領域を
カバーしており、水性インク等に対するパッシベーショ
ン機能も果たしている。このようにして加工したSiウ
エハを規定のサイズに切断加工し、図1に示したように
ヘッド実装フレーム3に実装すればヘッドとして完成す
る。なお、Siウエハを切断加工する部分のフィルムレ
ジストとPETフィルムは、フォトエッチ加工時に除去
しておく方が切断加工性がよい。
【0025】このようにして製作したヘッドに各インク
を満たし、コネクタ7、7’より駆動信号を送って印字
を行わせたが、この場合の駆動条件を表1にまとめてあ
る。
【0026】
【表1】
【0027】本実施例に採用したCr−Si−SiO合
金薄膜抵抗体16/Ni薄膜導体17、18による保護
層のない発熱抵抗体が、1μSまたはそれ以下という超
短パルス通電加熱によって非常に効率のよいインクジェ
ットプリンタ用ヒータとなることは特願平5−6825
7号に記した通りである。すなわち、従来技術による保
護層を持つ発熱抵抗体に比較して、1ドット当りの必要
印加エネルギは1/30〜1/60となり、インク吐出
による熱流出を考えない場合でさえ、ヘッドの温度の上
昇は、A4サイズ1枚印刷当り、最高(4色ベタ印刷)
でも1℃以下という値にしかならない。印字に必要な投
入エネルギが非常に小さい本実施例の場合、吐出インク
が持ち出す熱エネルギの相対比が大きくなるので、A4
フルカラー印刷を100枚連続印刷した場合のヘッド温
度でも、その上昇は10℃以下という小さなものであっ
た。これはヘッド実装フレーム3に自然放熱フィンを付
加すれば、連続して高速印刷を行ってもなんら冷却した
り温度制御する必要がないことを示している。これが従
来技術の場合では、30〜60倍の投入エネルギのほと
んど全てがヘッドの加熱に使われるので、本実施例のよ
うな高速連続印刷などを行うことが熱的な面からも困難
であったのである。
【0028】表1に示した駆動条件は、ヘッド基板1、
1’に対しそれぞれの左端ドットから走査速度3MHz
で順次連続駆動させるケースを示している。これと同じ
印刷速度であるがもう一つの駆動方法として、ヘッド基
板1、1’を一本のラインヘッドと見なし、その左端ド
ットから走査速度6MHzで順次連続駆動させるケース
がある。この場合も上記走査速度以外は表1と全く同一
条件で駆動することになるが、印字ラインの傾きが倍の
60〜70μmとなることだけが印刷結果の相違点とな
り、どちらにしても実用上問題とならない量である。
【0029】このようにしてフルカラー高速印刷した画
像がカラー写真に近いプリントとなったことは言うまで
もなく、特に記録紙の等速搬送記録が高品質画像を安価
に得られる重要な手段となっていることを示した。な
お、本実施例に示した高速連続印刷を実用レベルで実現
するには印刷後のインクの高速乾燥手段を具体化する必
要があるが、この点については後述する。
【0030】〔実施例2〕特願平5−68257号で明
らかにしたように、Ta−Si−SiO合金薄膜抵抗体
とNi薄膜導体からなる発熱抵抗体は実施例1で述べた
Cr−Si−SiO合金薄膜抵抗体とNi薄膜導体から
なる発熱抵抗体とほとんど同一の特性を示す。そこで、
前者の組合せからなる発熱抵抗体を用いて実施例1と同
一の一体型ラインヘッドを作製し、同様の評価を行った
ところ、表1に示す駆動条件でフルカラー印刷が実施例
1と同様の画質で得られることが分かった。
【0031】〔実施例3〕特願平5−68257号に記
したように、Cr−Si−SiOまたはTa−Si−S
iO合金薄膜導体と共に用いる耐電食性に優れた薄膜導
体としてはNiが最適材料である。しかしこれに次いで
優れた耐電食性を示すW薄膜導体について、今回、Cr
−Si−SiOまたはTa−Si−SiO合金薄膜抵抗
体の薄膜導体として用いた発熱抵抗体の水中での信頼性
試験を実施したところ、10億パルスの連続パルス印加
試験に合格し、Ni薄膜導体と同等の性能を示すことが
分かった。Niが強磁性材料であるため、その高速スパ
ッタリング成膜に特別な強磁場マグネトロンスパッタリ
ング装置が必要であり、半導体プロセスラインとは別の
ラインで処理する必要があるなどの製造上の制約があ
る。これに対し、耐電食性に若干劣るとはいえ、非磁性
のWは通常のマグネトロンスパッタリング装置を用いて
半導体プロセスと同一ライン内で処理することができ、
電気抵抗もNiより小さいという有利な特性を持ってい
る。実用寿命という点でも上記のように合格しているの
で、Niの代替材料として充分実用できることが分かっ
た。
【0032】〔実施例4〕実施例1ではA4フルカラー
用ラインヘッドの例を示したが、6インチウエハを用い
ればB4フルカラー用ラインヘッドが製造できることは
説明するまでもないであろう。しかしこのようにノズル
の集積度を高くし、更にノズルの集積密度を例えば60
0dpiにする場合に遭遇する大きな課題に歩溜りの問
題がある。これを解決する基本的課題はSiプロセスの
歩溜り向上と発熱抵抗体形成プロセスの歩溜り向上、並
びにこれらの上に形成するノズル形成プロセスの歩溜り
向上であることはいうまでもない。今一つは、集積度の
低いヘッドを作り、この中の良品ヘッドをヘッド実装フ
レーム上に組み立て、結果的に集積度の高いヘッドを安
価に作る方法がある。
【0033】例えば図1に示すA4フルカラー用ライン
ヘッドを2mm幅の単色用ヘッド基板、すなわちオリフ
ィス列が1列のものから作ることを試みた。Siウエハ
から単色用ヘッド基板を切り出す場合、フルダイシング
を行ってその外形寸法の精度を±3μm以内に納めた。
このようにして作った8本の単色用ヘッド基板をヘッド
実装フレーム3上でそれぞれ突き合わせながらダイボン
ディングを行ったが、チップ間に接着剤が入ることもあ
ってライン間の距離に組み立て誤差が発生し、両端に位
置するライン間には最大20μmのバラツキがでること
が分かった。そこでこの位置ずれをインク吐出のタイミ
ングを制御することで補正する方法を採用し、実用的に
は4色一体型ヘッド基板との差の見られない画像を得る
ことができた。この補正量は組み立て誤差当り、ライン
駆動のタイミングを7μS/μmだけずらせばよく、調
整用テスト画像を用いる方法で容易に調整することが可
能であった。
【0034】〔実施例5〕実施例1、2及び3について
はラインヘッドを前提に述べてあるが、A3サイズ以上
の記録紙に印字する場合とか、A4サイズであっても集
積度の低いヘッドで印字する場合、ヘッドを記録紙上で
副走査方向に走査しながら印字する必要がある。特に印
字速度が数ppmと遅くても安いプリンタが必要な場合
は集積度の低い小型ヘッドを利用するのが有利となる場
合がある。この場合でも、実施例1及び2で述べた構造
のヘッドがそのまま利用でき、駆動制御用信号線の本数
が5本/色と少ないことはヘッド周りの実装コストを大
幅に削減する効果がある。なお、インク吐出を順次、連
続して行うことによる印字の傾きは、ヘッドをその分だ
け傾けて走査することによって容易に解決できるので必
要に応じて採用すればよい。この場合はあらかじめ傾斜
した配列でヘッド基板を作っておく方法を用いてもよ
い。また、吐出繰り返し周波数を最高の5kHzまで高
速化するとか、特願平5−68257号に記載のポンピ
ングヒータ採用による高速ヘッドとして印刷速度を速く
することも有効である。
【0035】〔実施例6〕実施例1で述べたインクジェ
ットプリントヘッドは、4色フルカラー用のラインヘッ
ドであり、記録紙搬送速度を150mm/Sとした例で
ある。この場合のインク吐出周波数は2kHzとわざと
遅くしてあるが、これでも記録紙上のインクの乾燥が間
に合わず、次に説明するようなインクの速乾手段を設け
る必要がある。
【0036】図7はそのインクの速乾手段を説明する横
から見た断面図である。図7に示すように速乾手段は、
PTCサーミスタヒータ31、断熱指示体32、記録紙
加熱ベルト33、ドライブローラ34、加圧ローラ35
およびガイド36を有して構成されるベルト式ヒータで
ある加熱装置で、PTCサーミスタヒータ31によって
加熱された記録紙加熱ベルト33と加圧ローラ35との
間に挟んで記録紙28を記録面側から圧接加熱するとと
もに、記録紙28をヘッド1を有する記録部に送り出し
ている。この加熱装置はPTCヒータ31のキュリー点
以上には昇温することがなく、すなわち自己温度制御機
能を持ち、ここでは150℃程度のキュリー温度のPT
Cヒータを用いて記録紙28を80〜90℃の一定温度
に昇温させている。また、加熱効率をよくするために加
圧ローラ35で記録紙28を圧接搬送させているが、加
熱搬送面が平坦なため、封筒なども「しわ」になること
もなく加熱することができる。
【0037】80〜90℃に加熱された記録紙28はベ
ルト支持体23の周りを記録紙搬送速度と同期して摺動
している記録紙搬送ベルト22上に搬送されてくる。こ
の記録紙搬送ベルト22には約0.5mmΦの穴が3〜
4mmピッチで縦横にあけられており、これとほぼ同ピ
ッチで吸引穴24があけられているベルト支持体23の
吸引ダクト25からの吸引で記録紙28が記録紙搬送ベ
ルト22上に吸着されて搬送されるようになっている。
ただし、記録紙搬送ベルト22がベルト支持体23に強
く吸着されないよう、ベルト支持体23の表面は±10
0μm程度の凹凸を付けてある。このようにして、あら
かじめ加熱された記録紙28が記録紙搬送ベルト22上
に固定されてインクジェットプリントヘッド基板1の直
下に搬送され、印字される。あらかじめ80〜90℃に
加熱されている記録紙に付着したインクは急速に乾燥
し、その水蒸気は吸引のズル21から排気されてインク
ジェットプリントヘッド基板1に付着しないように配慮
されている。この実施例では記録紙の搬送速度を150
mm/Sとしているが、印字後0.3〜0.4秒で乾燥
するので、図7のドライブローラ26から左側に排出さ
れた記録紙は通常の取扱いが可能であった。
【0038】この実施例の特徴は、非常にコンパクトな
加熱装置で急速且つ安全な加熱を実現したことにある。
これをインク付着後の加熱によって乾燥させる場合を想
定すると、非接触での急速加熱、すなわち赤外線加熱な
どの方法を採用する必要があるが、その大きさと安全性
を考えると本実施例の数倍の規模となることは明らかで
ある。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、被記録媒体に記録する
前に、被記録媒体を記録面側から圧接加熱するので、記
録後のインクの乾燥を高速化させることができ、インク
ジェットプリンタの高速印刷実現のための重要な基本技
術をクリアすることができる。特に、インクジェットプ
リンタの記録部を上述したような構成とすることによ
り、高密度で且つ2次元的に配列された大規模な数のイ
ンク吐出用ノズルを持つインクジェットプリントヘッド
を作ることができ、従来技術によるインクジェットプリ
ンタの唯一とも言える欠点であった遅い印刷速度を飛躍
的(10〜100倍)に改善することができ、圧接加熱
して記録後のインクの乾燥の高速化を図る上記手段とと
もに用いることにより、高速印刷を実現することができ
る。しかも大規模な数のインク吐出用ノズルを駆動する
LSIがシフトレジスタ回路とドライバ回路のみから構
成されるという簡素化と、これらを制御する信号線と電
源線の総数が基本的には5本ですむという大幅削減が可
能となり、ヘッド製造コストを大幅に低減できる。そし
てこれらは従来技術では製造の難しかったラインヘッド
をも比較的容易に製造することを可能とし、等速搬送中
の記録紙に連続印刷することを実現させ、記録紙搬送制
御の容易化と消費電力の大幅削減、並びにヘッド温度の
無制御化を達成する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のインクジェットプリンタの一実施例
であるインクジェットプリンタのプリントヘッドの上面
図である。
【図2】 図1に示すプリントヘッドの側面図である。
【図3】 図1に示すA−A´断面図である。
【図4】 図1に示すB−B´断面図である。
【図5】 図4に示すC部拡大図である。
【図6】 図5に示すD−D´断面図である。
【図7】 本発明のインクジェットプリンタの他の実施
例であるインクジェットプリンタの側面図である。
【図8】 従来の発熱抵抗体を示す断面図である。
【符号の説明】
1はインクジェットヘッド基板、2はオリフィス、3は
ヘッド実装フレーム、4は押え金具、5は止めネジ、8
は実装フレーム内インク溝、10は連結用インク孔、1
1は共通インク溝、13は個別インク通路である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被記録媒体を記録面側からヒータを用いて
    圧接加熱した後、前記被記録媒体にインク液滴を吐出さ
    せて記録することを特徴とするインクジェット記録方
    法。
  2. 【請求項2】被記録媒体を搬送する搬送手段と、前記被
    記録媒体に記録する記録部と、この記録部の搬送方向上
    流側に配置され、前記被記録媒体を記録面側から圧接加
    熱するヒータとを備えることを特徴とするインクジェッ
    トプリンタ。
  3. 【請求項3】前記ヒータは、自己温度制御機能をもつヒ
    ータを加熱源とする請求項2に記載のインクジェットプ
    リンタ。
  4. 【請求項4】前記ヒータは、PTCヒータを加熱源とす
    る請求項2に記載のインクジェットプリンタ。
  5. 【請求項5】前記ヒータは、ベルト式ヒータである請求
    項1〜4のいずれかに記載のインクジェットプリンタ。
  6. 【請求項6】前記記録部は、 駆動用集積回路が形成されたSi基板上に設けられ、前
    記駆動用集積回路に接続された薄膜発熱抵抗体列と、 前記Si基板上の前記薄膜発熱抵抗体列近傍に設けられ
    た共通インク溝と、 この共通インク溝と前記Si基板の裏面とを連通する連
    結用インク孔と、前記Si基板の表面側に設けられ、前
    記薄膜発熱抵抗体列の各発熱抵抗体に対応するオリフィ
    スと、 この各々のオリフィスと前記共通インク溝とを連通する
    個別インク通路と、前記Si基板裏面側に装着され、前
    記連結用インク孔と連通するインク供給通路を有する実
    装フレームとを有する請求項2〜5のいずれかに記載の
    インクジェットプリンタ。
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