JP2001079600A - 流動性高含水残土の処理剤および方法 - Google Patents

流動性高含水残土の処理剤および方法

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JP2001079600A
JP2001079600A JP26381799A JP26381799A JP2001079600A JP 2001079600 A JP2001079600 A JP 2001079600A JP 26381799 A JP26381799 A JP 26381799A JP 26381799 A JP26381799 A JP 26381799A JP 2001079600 A JP2001079600 A JP 2001079600A
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water
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English (en)
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Shigeru Iijima
茂 飯島
Takayuki Hayashi
孝幸 林
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DKS Co Ltd
Original Assignee
Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 浚泄ヘドロ、下水汚泥、コンクリートスラッ
ジのような流動性高含水残土を低流動化し、運搬を含む
その取扱いを容易にする処理剤および処理方法を提供す
る。 【解決手段】 処理剤として、(a)ジメチルアミノア
ルキル(メタ)アクリレートの4級アンモニウム塩また
はジアルキルジアリルアンモニウム塩から選ばれたカチ
オンモノマー、(b)アクリル酸またはその水溶性塩か
ら選ばれたアニオンモノマー、(c)アクリルアミドま
たはそのN−置換体から選ばれた中性モノマーの三元共
重合体を使用し、この処理剤を高含水残土へ添加混合
し、半固体状に低流動化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流動性すなわち殆
ど液状の残土を半固体状に低流動するため処理剤および
方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び課題】浚泄ヘドロ、下水汚泥、コンク
リートスラッジ等に代表される流動性高含水残土は殆ど
液状を呈し、運搬その他の取扱いは液体取扱い手段によ
らなければならない。例えばこれらはベルトコンベア、
ダンプカー等によって運搬できない。
【0003】そのためこれらを固体として取扱うことが
できるように高含水状態のまま少なくとも半固体状に低
流動化する必要性が存在する。これまで知られているや
り方の一つは、セメントや石灰を添加して固化する方法
である。他の方法はアニオン性水溶性ポリマー(ポリア
クリルアミド部分加水分解物)を添加し、半固状に低流
動化する方法である。しかしながらこれらの方法は、所
望程度の低流動化を達成するのに要する時間が比較的長
く、特に閉鎖系湖沼の底泥のように有機分を多く含んで
いる高含水残土に対しては効果が不十分である。
【0004】そこで少ない添加量で短時間に半固体状ま
で低流動化でき、有機分を多く含む高含水残土の処理に
も有効な高含水残土の処理剤および処理方法が望まれ
る。
【0005】
【課題の解決方法】一面において本発明は、(a)ジア
ルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート4級アンモ
ニウム塩およびジアルキルジアリルアンモニウム塩なる
群から選ばれたカチオンモノマー、(b)(メタ)アク
リル酸およびその水溶性塩からなる群から選ばれたアニ
オンモノマー、および(c)アクリルアミドおよびその
N−置換体からなる群から選ばれたアミドモノマーの水
溶性三元共重合体を有効成分とする流動性高含水残土を
半固体状へ低流動化するための処理剤に関する。
【0006】方法面において、本発明は前記三元共重合
体の低流動化有効量を、流動性の高含水残土へ添加混合
することにより、該残土を実質上元の保水状態を保って
半固体状に低流動化することを特徴とする流動性高含水
残土の処理方法に関する。
【0007】
【詳細な議論】本発明の処理剤の有効成分である水溶性
三元共重合体は、以下のモノマー成分を含んでいる。
【0008】(a)カチオンモノマー ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレートの4級
アンモニウムとは、ジアルキルアミノアルキル(メタ)
アクリレートに4級化剤を反応させて得られる4級アン
モニウム塩を指す。
【0009】ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリ
レートの例は、ジメチルアミノエチルアクリレート、ジ
メチルアミノエチルメタクリレートなどを含み、4級化
剤の例は塩化メチル、塩化エチルおよびそれらに対応す
る臭化物、ヨウ化物などである。
【0010】ジアルキルジアリルアンモニウム塩は、メ
チルジアリルアミン、エチルジアリルアミンのようなア
ルキルジアリルアミンに上記の4級化剤を反応させて得
られる。
【0011】複数のカチオンモノマーの組合せをアニオ
ンモノマーおよび中性モノマーとの共重合に使用しても
良い。
【0012】三元共重合体中カチオンモノマーが占める
割合は、重量で好ましくは5〜30%、より好ましくは
10〜20%である。
【0013】(b)アニオンモノマー アクリル酸およびそのナトリウム塩、カリウム塩、アン
モニウム塩のような水溶性塩から選ばれる。アニオンモ
ノマーの三元共重合体中に占める割合は、重量で好まし
くは5〜30%、より好ましくは10〜20%である。
【0014】(c)中性モノマー アクリル酸アミドおよびN−メチル−、N−エチル、
N,N−ジメチル−、N,N−ジエチル、N−ヒドロキ
シメチルアクリルアミドのようなそのN−置換体から選
ばれる。中性モノマーの三元共重合体中に占める割合
は、好ましくは重量で40〜90%、より好ましくは6
0〜80%である。
【0015】重合は、モノマー混合物の水溶液を過硫酸
アンモニウムなどの水溶性開始剤を使って溶液重合する
方法、または光増感剤を使って光重合する方法のような
常法によって行うことができる。重合度は、重合体の固
有粘度が5dl/g(30℃,1N NaNO3 )以上
になるようなレベルが好ましい。
【0016】このようにして得られた三元共重合体の高
含水残土への添加量は、残土の含水率、性質、望む非流
動化の程度に応じて実験的に決めるべきであるが、一般
に残土1m3 あたり0.1〜5kg、好ましくは0.5
〜2kgの割合で使用される。
【0017】残土への添加混合方法は任意である。例え
ば粉末状の処理剤を人力により、またはミキサーを使用
して混合する方法、または処理剤の高濃度水溶液もしく
は懸濁液を注入混合する方法などである。処理剤の添加
1時間で十分な効果が発現し、24時間後でもその効果
が持続する。
【0018】本発明の処理剤は、セメントや生石灰等の
無機固化材および炭酸カルシウム、石膏等のカルシウム
塩と併用することができる。
【0019】
【実施例】 以下に限定を意図しない実施例によって本
発明を例証する。
【0020】その1.ポリマーの製造 下表に示すモノマー組成の三元共重合体を製造した。表
に示す各モノマー混合物の50%水溶液へ、モノマーに
対して50〜100ppmのベンゾインイソプロピルエ
ーテルと、100〜1000ppmの次亜リン酸ナトリ
ウムを添加し、窒素置換後20℃で紫外線を照射し、重
合させた。重合物は解砕してから一定重量に達するまで
乾燥して用いた。
【0021】 ─────────────────────────────────── ポリマー モノマー混合物(重量%) ポリマー固有粘度 (30℃,1N NaNO3 ) ─────────────────────────────────── A DMC/AA/AM=10/20/70 8.4 B DMC/AA/AM=20/10/70 7.6 C DMC/AA/AM=10/20/70 7.9 D DMDAAC/AA/AM=10/10/80 6.2 E AA/AM=25/75 17.3 F DMC/AM=25/75 9.6 G DMDAAC/AA=25/75 7.7 ─────────────────────────────────── DMC:ジメチルアミノエチルメタクリレート塩化メチル4級化物 DMA:ジメチルアミノエチルアクリレート塩化メチル4級化物 DMDAAC:ジメチルジアリルアンモニウムクロライド AA:アクリル酸ナトリウム AM:アクリルアミド
【0022】その2.高含水残土の低流動化 含水比140%、灼熱減量19.2%、pH7.2の高
有機分湖沼浚泄土を使って低流動化試験を行った。
【0023】上記浚泄土20Lを容器に取り、ポリマー
A〜D(実施例)およびE〜G(比較例)の所定量を表
面に撒布し、スコップで5分間攪拌混合した。これをコ
ンクリートスランプ測定用コーンに取り、1時間および
24時間後のスランプ値を測定した。結果を下表に示
す。
【0024】 ────────────────────────────────── ポリマー 添加量 スランプ(cm) (kg/m3 ) ────────────────── 1時間後 24時間後 ────────────────────────────────── A(実施例) 0.5 22.5 21.0 1.0 16.0 15.5 1.5 12.5 12.5 B(実施例) 1.5 13.0 12.5 C(実施例) 1.5 12.5 12.5 D(実施例) 1.5 14.0 13.0 ────────────────────────────────── E(比較例) 0.5 24.0 22.5 1.0 19.5 17.0 1.5 16.5 15.5 F(比較例) 1.5 18.5 18.0 G(比較例) 1.5 20.5 19.5 ──────────────────────────────────
【0025】上の結果が示すように、本発明の三元共重
合体は比較例の二元共重合体よりも効果がすぐれてい
る。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)ジアルキルアミノアルキル(メタ)
    アクリレート4級アンモニウム塩およびジアルキルジア
    リルアンモニウム塩から選ばれたカチオンモノマー、
    (b)(メタ)アクリル酸およびその水溶性塩からなる
    群から選ばれたアニオンモノマー、および(c)アクリ
    ルアミドおよびそのN−置換体からなる群から選ばれた
    中性モノマーの水溶性三元共重合体を有効成分とする流
    動性高含水残土を半固体状へ低流動化するための処理
    剤。
  2. 【請求項2】前記三元共重合体は、(a)モノマー5〜
    30重量%、(b)モノマー5〜30重量%、および
    (c)モノマー40〜90重量%を含んでいる請求項1
    の処理剤。
  3. 【請求項3】(a)ジアルキルアミノアルキル(メタ)
    アクリレート4級アンモニウム塩およびジアルキルジア
    リルアンモニウム塩からなる群から選ばれたカチオンモ
    ノマー、(b)(メタ)アクリル酸およびその水溶性塩
    からなる群から選ばれたアニオンモノマー、および
    (c)アクリルアミドおよびそのN−置換体からなる群
    から選ばれた中性モノマーの水溶性三元共重合体の低流
    動化有効量を、流動性の高含水残土へ添加混合すること
    により、該残土を実質上元の保水状態を保って半固体状
    に低流動化することを特徴とする流動性高含水残土の処
    理方法。
  4. 【請求項4】前記三元共重合体は、(a)モノマー5〜
    30重量%、(b)モノマー5〜30重量%、および
    (c)モノマー40〜90重量%を含んでいる請求項3
    の方法。
  5. 【請求項5】前記三元共重合体は、残土m3 あたり0.
    1〜5kgの割合で添加される請求項3または4の方
    法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014529668A (ja) * 2011-09-01 2014-11-13 ザ プロクター アンド ギャンブルカンパニー 汚れ吸着ポリマー
CN104558378A (zh) * 2015-01-21 2015-04-29 三峡大学 一种新型底泥固化剂及其制备方法

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