JP2001078812A - 面ファスナーを使用した係着要素 - Google Patents

面ファスナーを使用した係着要素

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JP2001078812A
JP2001078812A JP26051699A JP26051699A JP2001078812A JP 2001078812 A JP2001078812 A JP 2001078812A JP 26051699 A JP26051699 A JP 26051699A JP 26051699 A JP26051699 A JP 26051699A JP 2001078812 A JP2001078812 A JP 2001078812A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フックが群生した表面を強打して取付けて
も、フックの折損や永久変形を生じることなく、係着力
の低下を招来しない、面ファスナーを使用した係着要素
を提供する。 【解決手段】 フック(F) とループ(R) からなる面ファ
スナーの一方であるフック(F) が群生した基体(8) を表
面に重着した雄表部材(4) と、加締脚(13)を突設した雄
裏部材(5) とから構成される雄部材(2) 及び、面ファス
ナーの他方であるループ(R) が群生した雌部材(3) に係
着させる、面ファスナーを使用した係着要素において、
フック(F) が群生する基体(8) の表面を、フック(F) の
高さと略同一の厚みを有し且つフック(F) を埋没状態と
するとともに、フック(F) の締結性能を低下することな
く基体(8) から取り外すことができるエラストマーの保
護層(E) で被覆する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、フックとループか
らなる面ファスナーを使用した係着要素、さらに詳しく
はOA機器等に装着してこれらの落下を防止するため、
あるいは鞄や事務用ファイル等のフラップ(蓋)と本体
を閉じるためなどに用いる、フックとループからなる面
ファスナーを用いた係着要素に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、最も簡単で多用されている、
面ファスナーを使用した係着要素は、任意の形状に裁断
されたフック形成片とループ形成片の一対からなるが、
簡単に剥がれ落ちたりせず、又装飾性を具備させるため
に工夫された係着要素がいくつか開発されて公知となっ
ている。その一は、フックとループからなる面ファスナ
ーの一方であるフックが群生した雄表部材と、加締脚を
突設した雄裏部材のうち、該雄裏部材の加締脚を例えば
鞄のフラップの取付孔に貫通させ、加締脚の先端を前記
雄表部材の加締空間内で加締止めして取付けるととも
に、鞄の本体に面ファスナーの他方であるループが群生
した雌部材を取付けて鞄のフラップと本体を開閉自在に
係着する面ファスナーを使用した係着要素である。
【0003】その二は、頭部下の圧入部の外周に抜け止
めの凸条又は凹条を設け、フックとループからなる面フ
ァスナーの一方であるフックが群生した基体を頭部の表
面に重着し、例えばパソコン等のOA機器の下面に形成
した取付孔に圧入部を圧入して、デスク上に取付けた、
面ファスナーの他方であるループが群生した雌部材と係
着させ、OA機器が地震の揺れ等で不用意に落下するの
を防止する、面ファスナーを使用した係着要素である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の係着要
素はいずれも被取付体に確実に取付けられ、装飾性を具
備させるには適しているが、前者の係着要素の取付け
は、型で雄表部材の表面を強打して雄表部材と雄裏部材
を加締て行うため、雄表部材の表面に群生するフックに
折損や永久変形を生じ、係着力の低下を招く問題があっ
た。
【0005】また、後者の係着要素においても、圧入手
段によりフックが群生した頭部を強打して取付孔に圧入
するため、前者の係着要素と同様にフックに折損や永久
変形を生じ、係合力の低下を招いていた。
【0006】そこで本発明は、フックが群生した表面を
強打して被取付体に取付けても、フックの折損や永久変
形を生じることなく、係着力の低下を招来しない、面フ
ァスナーを使用した係着要素の提供を課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためになされたものであって、貫通孔の穿設され
た加締受け部材と内帽体とを重着し、フックとループか
らなる面ファスナーの一方であるフックが群生した基体
を該内帽体の表面に重着した雄表部材と、加締脚を突設
した雄裏部材とから構成され、被取付体の取付孔に貫通
させた、雄裏部材の加締脚の先端を、雄表部材の加締受
け部材と内帽体との間で加締止めして取付け、面ファス
ナーの他方であるループが群生した雌部材に係着させ
る、面ファスナーを使用した係着要素において、フック
が群生する基体の表面を、フックの高さと略同一の厚み
を有し且つフックを埋没状態とするとともに、前記フッ
クを永久変形したり、又は締結性能を低下することなく
基体から取り外してフックを露出させることができるよ
うにエラストマーの保護層で被覆した面ファスナーを使
用した係着要素を基本とする。
【0008】また、頭部下の圧入部の外周に抜け止めの
凸条又は凹条を設けた雄部材主体に、フックとループか
らなる面ファスナーの一方であるフックが群生した基体
を頭部の表面に重着し、被取付体の取付孔に圧入して取
付け、そのフックを面ファスナーの他方であるループが
群生した雌部材と係着する、面ファスナーを使用した係
着要素において、フックが群生する基体の表面を、フッ
クの高さと略同一の厚みを有し且つフックを埋没状態と
するとともに、前記フックを永久変形したり、又は締結
性能を低下することなく基体から取り外してフックを露
出させることができるようにエラストマーの保護層で被
覆するようにしてもよい。
【0009】
【発明の効果】上記説明した本発明に係る面ファスナー
を使用した係着要素によれば、表面に群生するフックを
埋没状態とする、エラストマーの保護層を備えているた
め、表面を型や圧入手段を用いて強打しても、フックの
折損や永久変形を生じず、係着力を低下させることがな
い。
【0010】また、前記保護層は、前記フックを永久変
形したり、又は該フックの締結性能を低下させることな
くフックを露出するように、基体から取り外すことがで
きるように構成されているため、被取付体に取付けた後
に保護層を完全に除去することができる。
【0011】以上により、フックが群生した表面を強打
して被取付体に取付けても、フックの折損や永久変形を
生じることなく、係着力の低下を招来しない、面ファス
ナーを使用した係着要素を提供することができる。
【0012】
【発明の実施の形態及び実施例】(実施例1)本発明の
実施例1に係る係着要素について図を用いて説明する
と、図1は面ファスナーを使用した係着要素(1) を拡大
した中央断面図、図2は雄表部材(4) と雄裏部材(5) を
拡大した中央断面図、図3は保護層(E) を形成する装置
のエラストマー塗布装置(31)、図4は他の手段により保
護層(E) を形成する装置である、カレンダーロール装置
(34)であって、係着要素(1) は、フック(F) とループ
(R)からなる面ファスナーの一方であるフック(F) が群
生した雄部材(2) とループ(R) が群生した雌部材(3) か
らなり、雄部材(2) はさらに、雄表部材(4) と雄裏部材
(5) から構成される。
【0013】図1に示すように上記雄表部材(4) は、直
径25mmの円盤形状で、硬質の内帽体(7) と軟質の裏カバ
ー(9) の間に、該内帽体(7) よりやや径が小さい硬質の
加締受け部材(6) を挟み、フック(F) を一体に群生した
基体(8) を内帽体(7) に重着してこれらの周縁部を相互
に溶着した構成であり、雄裏部材(5) は、先端を僅かに
ラッパ状に広げ又は軸方向にスリットを入れた加締脚(1
3)を具備する金属製リベット(12)を樹脂製の雄裏部材主
体(11)に埋め込んだ構成である。
【0014】上記雄表部材(4) の裏カバー(9) は、軟質
合成樹脂シートで形成されて中央部に前記雄裏部材(5)
の加締脚(13)が貫通しうる貫通孔(9a)が穿設され、上記
加締受け部材(6) は、硬質発泡樹脂素材で形成されて、
中央に前記雄裏部材(5) の加締脚(13)が貫通する径の貫
通孔(6a)が裏カバー(9) の貫通孔(9a)の位置に対応して
穿設されている。そして、上記内帽体(7) は、硬質合成
樹脂製の薄板で、加締空間(10)内に嵌入する加締脚(13)
を加締る際に加締脚(13)の先端と当接して、基体(8) の
裏側を保護するとともに、基体を平坦な形に支えるため
のものである。
【0015】上記基体(8) は、可撓性のある熱可塑性合
成樹脂製のシートであり、フック(F) が熱可塑性合成樹
脂素材を用いて基体(8) と一体的に形成されたものであ
って、打抜き手段等を用いて雄表部材(4) の形状に合わ
せて切り取り、前記内帽体(7) に重着する。フック(F)
の形状は、実施例に示したような一本につき複数の鍵部
があるもののほか、先端に単一の鍵部があるもの、きの
こ型など、種々のフックを用いることができる。
【0016】そして上記基体(8) に形成された、群生し
たフック(F) を埋没状態とする取り外し可能な保護層
(E) は、図2のように雄部材(2) を被取付体(M) に加締
手段で取付けた後、前記フック(F) を永久変形したり、
又はフック(F) の締結性能を低下することなくフック
(F) を露出するように、フック(F) から取り外すことが
できるようにするため、保護層(E) の素材は、エラスト
マー(常温付近でゴム弾性を示す高分子物質)であれば
様々な材料を用いることができるが、保護層(E) をフッ
ク(F) から剥がすことができるように常温付近で柔軟性
を十分有していること及びフック(F) から剥がすときに
破れない、十分な引張り強度を有することが必要であ
る。保護層(E) に特に適したエラストマーは、シリコン
ゴムであるが、天然ゴムやウレタンゴムのような熱可塑
性素材を用いることもできる。
【0017】また、基体(8) から保護層(E) を取り外し
易くするため、保護層(E) を構成する前に予めフック
(F) を剥離剤で処理してもよい。あるいは、基体(8) を
製造するために用いられる熱可塑性合成樹脂素材に、剥
離を容易にする添加剤を直接混合してもよい。
【0018】上記保護層(E) の形成には種々の手段を用
いることができる。保護層(E) の製造方法の一例を示す
と、エラストマーとしてビニルプラスチゾルを用いる場
合、図3に示すように塗布装置(31)の貯留部(35)が回転
体(36)の上に位置し、帯状の剥離布(H) がこの間を通
る。剥離布(H) がこの間を通過すると室温のビニルプラ
スチゾルが貯留部(35)から剥離布(H) に一定厚で塗布さ
れ、ビニルプラスチゾルの塗布された剥離布(H) は塗布
装置(31)から加熱装置(32)へ移送される。加熱装置(32)
は、ビニルプラスチゾルを融解温度まで加熱するととも
に赤外線照射手段により、ビニルプラスチゾルに含まれ
る発泡剤を活性化させて発泡させる。
【0019】ビニルプラスチゾルの塗布された剥離布
(H) は、加熱装置(32)から出て除々に冷却し、まだ柔ら
かいうちに埋め込み装置(33)で基体(8) のフック(F) の
形成された面と合わされ、フック(F) がビニルプラスチ
ゾルに埋め込まれる。その後剥離布(H) がビニルプラス
チゾルから剥離されて基体(8) の上に保護層(E) が形成
される。ビニルプラスチゾルが柔らかすぎる状態ではフ
ック(F) とビニルプラスチゾルが強固に結合して取り外
すことができなくなり、固まりきった状態では、フック
(F) がビニルプラスチゾルに貫入しなくなるので適度に
冷却した状態で埋め込む必要がある。
【0020】また、保護層(E) を製造する他の手段とし
て、図4に示すように、フック(F)が形成された基体(8)
に、カレンダーロール装置(34)の間隙を通過させ、カ
レンダーロール(37)の間にエラストマー化合物(Ea)を注
出してフック(F) 全体に渡って均等に一定厚で広げた
後、使用するエラストマー化合物(Ea)に適した方法で硬
化する手段を用いることができる。
【0021】次に、面ファスナーを使用した係着要素
(1) の使用について図1、図2を参照して説明すると、
まず鞄や事務用ファイルのフラップ等の被取付体(M) の
取付孔(Ma)に雄裏部材(5) の加締脚(13)を貫通させ、反
対側に突出した加締脚(13)に雄表部材(4) を被嵌する。
雄裏部材(5) を受け型(図示せず)で支え、雄表部材
(4) を基体(8) 側から打ち型(図示せず)で強打して雄
裏部材(5) の加締脚(13)を加締止めして取付ける。この
ときに基体(8) に形成した保護層(E) が打ち型による衝
撃と圧力を緩衝し、基体(8) に群生するフック(F) の折
損や永久変形を防止する。
【0022】被取付体(M) に雄部材(2) を取付けた後
は、基体(8) に形成した保護層(E) を図2のようにして
除去する。保護層(E) は十分な引張り強度と柔らかさを
備えているため、捲るようにして引っ張るとフック(F)
から容易に外れ、フック(F) を折ったり損傷することが
ないとともに、途中で切れずに残らず全部取れるため、
速やかに除去することができる。そして鞄や事務用ファ
イルの本体側に取付けた、ループ(R) が群生する雌部材
(3) と着脱自在に係着させることができる。
【0023】(実施例2)本発明の実施例2に係る面フ
ァスナーを使用した係着要素(1) について図を用いて説
明すると、図5は面ファスナーを使用した係着要素(1)
を拡大した断面図、図6は係着要素(1) のうち、雄部材
(2) の底面図であって、係着要素(1) は、フック(F) と
ループ(R) からなる面ファスナーの一方であるフック
(F) が群生した雄部材(2) とループ(R) が群生した雌部
材(3) から構成される。
【0024】上記雄部材(2) は、直径25mmの円盤形状の
頭部(21)の片方の面に圧入部(22)を突設した頭部(21)
に、フック(F) とループ(R) からなる面ファスナーの一
方であるフック(F) が群生した基体(8) を重着した構成
で、頭部(21)と圧入部(22)は熱可塑性合成樹脂で一体に
形成され、圧入部(22)には軸方向の抜け止めとして、凸
条(23)が具備されている。
【0025】上記基体(8) は、実施例1の基体(8) と同
様、可撓性のある熱可塑性合成樹脂製シートであり、フ
ック(F) が熱可塑性合成樹脂素材を用いて基体(8) と一
体的に形成されたものである。打抜き手段等を用いて雄
表部材(4) の形状に合わせて切り取り、前記頭部(21)に
重着する。
【0026】そして上記基体(8) には、基体(8) に群生
したフック(F) を包含する取り外し可能なエラストマー
製の保護層(E) が形成される。該保護層(E) は、雄表部
材(4) を被取付体(M) に圧入手段で取付けた後、前記フ
ック(F) を永久変形したり、又はフック(F) の締結性能
を低下することなくフック(F) を露出するように、フッ
ク(F) から取り外すことができるように構成される。保
護層(E) の材質、形成手段は実施例1の保護層(E) と同
様の材質及び形成手段を用いることができる。
【0027】次に、面ファスナーを使用した係着要素
(1) の使用について説明する。例えばOA機器等が地震
の際にデスク等から落下するのを防止するために使用す
る場合は、まず、OA機器等の裏面に雄部材(2) の圧入
部(22)が圧入できる径の取付孔(Ma)を穿設し、圧入手段
を用いて雄部材(2) の圧入部(22)を前記取付孔(Ma)に圧
入する。このとき圧入手段で基体(8) を強打するが、保
護層(E) が圧入手段による衝撃と圧力を緩衝し、基体
(8) に群生するフック(F) の折損や永久変形を防止す
る。
【0028】被取付体(M) に雄部材(2) を取付けた後
は、基体(8) に形成した保護層(E) を除去する。保護層
(E) は十分な引張り強度と柔らかさを備えているため、
捲るようにして引っ張るとフック(F) から容易に外れ、
フック(F) を折ったり損傷することがないとともに、途
中で切れずに残らず全部取れるため、速やかに除去する
ことができる。
【0029】次にOA機器等を載置するデスクや棚の上
に、OA機器等に取付けた雄部材(2) に対応するように
ループ(R) を群生した雌部材(3) を取付け、OA機器等
をその上に載置して雄部材(2) と雌部材(3) を係着させ
て落下を防止する。雌部材(3) の形状は、雄部材(2) と
同じように頭部(21)に圧入部(22)が突設された形状でも
よく、テープ状のものを両面テープ等の取付け手段を用
いてデスクに貼着するようにしてもよい。
【0030】(実施例3)本発明の実施例3に係る係着
要素(1) の構成要素について図を用いて説明すると、図
7は面ファスナーを使用した係着要素(1) を拡大した中
央断面図であって、係着要素(1) は、フック(F) とルー
プ(R) からなる面ファスナーの一方であるフック(F) が
群生した雄部材(2) とループ(R) が群生した雌部材(3)
から構成される。
【0031】上記雄部材(2) は、直径25mmの円盤形状
で、硬質の内帽体(7) よりやや径が小さい硬質の受け部
材(24)に、受け部材(24)よりさらに小さい径の頭部(21)
に突設した圧入部(22)を貫通し、前記内帽体(7) と軟質
の裏カバー(9) とで頭部(21)と受け部材(24)を挟むよう
に重ね、フック(F) を一体に群生した基体(8) を内帽体
(7) に重着して、これらの周縁部を相互に溶着した構成
である。頭部(21)と圧入部(22)は熱可塑性合成樹脂で一
体に形成され、圧入部(22)の一部を膨出させて、軸方向
の抜け止めの凸条(23)としている。
【0032】上記雄表部材(4) の裏カバー(9) は、軟質
合成樹脂シートで形成されて中央部に前記雄部材(2) 主
体の圧入部(22)が貫通しうる貫通孔(9a)が穿設され、上
記受け部材(24)は、硬質発泡樹脂素材で形成されて、中
央に前記圧入部(22)が貫通する径の貫通孔(24a) が裏カ
バー(9) の貫通孔(9a)の位置に対応して穿設されてい
る。そして、上記内帽体(7) は、硬質合成樹脂製の薄板
である。
【0033】上記基体(8) は、実施例1の基体(8) と同
様、可撓性のある熱可塑性合成樹脂製シートであり、フ
ック(F) が熱可塑性合成樹脂素材を用いて基体(8) と一
体的に形成されたものである。打抜き手段等を用いて切
り取り、前記頭部(21)に重着する。
【0034】そして上記基体(8) に形成された、群生し
たフック(F) を包含する取り外し可能なエラストマー製
の保護層(E) は、雄表部材(4) を被取付体(M) に圧入手
段で取付けた後、前記フック(F) を永久変形したり、又
はフック(F) の締結性能を低下することなくフック(F)
を露出するように、フック(F)から取り外すことができ
るように構成される。保護層(E) の材質、形成手段は実
施例1の保護層(E) と同様の材質及び形成手段を用いる
ことができる。
【0035】次に、面ファスナーを使用した係着要素
(1) の構成要素の使用については、実施例2の場合と同
様であり、段落番号0027乃至0029の通りであ
る。
【0036】以上説明した本発明に係る面ファスナーを
使用した係着要素(1) は、実施例に限定されるものでは
なく、寸法、形状等は使用目的等に適合させて適宜変更
できるものであることは、いうまでもない。
【0037】また雌部材(3) は、フック(F) と係合する
ループ(R) を群生したものであれば、特に形状は限定さ
れず、取付け手段についても任意の公知の手段を用いる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】面ファスナーを使用した係着要素(1) を拡大し
た中央断面図である。
【図2】雄表部材(4) と雄裏部材(5) を拡大した中央断
面図である。
【図3】保護層(E) を形成する装置のエラストマー塗布
装置である。
【図4】保護層(E) を形成する装置のカレンダーロール
装置である。
【図5】面ファスナーを使用した係着要素を拡大した断
面図である。
【図6】係着要素の構成要素の底面図である。
【図7】面ファスナーを使用した係着要素を拡大した中
央断面図である。
【符号の説明】
(1) 係着要素 (2) 雄部材 (3) 雌部材 (4) 雄表部材 (5) 雄裏部材 (6) 加締受け部材 (6a) 貫通孔 (7) 内帽体 (8) 基体 (9) 裏カバー (9a) 貫通孔 (10) 加締空間 (11) 雄裏部材主体 (12) リベット (13) 加締脚 (21) 頭部 (22) 圧入部 (23) 抜け止めの凸条 (24) 受け部材 (24a) 貫通孔 (E) 保護層 (F) フック (R) ループ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貫通孔の穿設された加締受け部材(6) と
    内帽体(7) とを重着し、フック(F) とループ(R) からな
    る面ファスナーの一方であるフック(F) が群生した基体
    (8) を該内帽体(7) の表面に重着した雄表部材(4) と、
    加締脚(13)を突設した雄裏部材(5) とから構成され、被
    取付体(M) の取付孔(Ma)に貫通させた、雄裏部材(5) の
    加締脚(13)の先端を、雄表部材(4) の加締受け部材(6)
    と内帽体(7) との間で加締止めして取付け、面ファスナ
    ーの他方であるループ(R) が群生した雌部材(3) に係着
    させる、面ファスナーを使用した係着要素において、 フック(F) が群生する基体(8) の表面を、フック(F) の
    高さと略同一の厚みを有し且つフック(F) を埋没状態と
    するとともに、前記フック(F) を永久変形したり、又は
    締結性能を低下することなく基体(8) から取り外してフ
    ック(F) を露出させることができるようにエラストマー
    の保護層(E) で被覆したことを特徴とする面ファスナー
    を使用した係着要素。
  2. 【請求項2】 頭部(21)下の圧入部(22)の外周に抜け止
    めの凸条(23)又は凹条を設けた雄部材(2) 主体に、フッ
    ク(F) とループ(R) からなる面ファスナーの一方である
    フック(F) が群生した基体(8) を頭部(21)の表面に重着
    し、被取付体(M) の取付孔(Ma)に圧入して取付け、その
    フック(F) を面ファスナーの他方であるループ(R) が群
    生した雌部材(3) と係着する、面ファスナーを使用した
    係着要素において、 フック(F) が群生する基体(8) の表面を、フック(F) の
    高さと略同一の厚みを有し且つフック(F) を埋没状態と
    するとともに、前記フック(F) を永久変形したり、又は
    締結性能を低下することなく基体(8) から取り外してフ
    ック(F) を露出させることができるようにエラストマー
    の保護層(E) で被覆したことを特徴とする面ファスナー
    を使用した係着要素。
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