JP2001078057A - ノイズ低減信号処理装置 - Google Patents

ノイズ低減信号処理装置

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JP2001078057A JP24984899A JP24984899A JP2001078057A JP 2001078057 A JP2001078057 A JP 2001078057A JP 24984899 A JP24984899 A JP 24984899A JP 24984899 A JP24984899 A JP 24984899A JP 2001078057 A JP2001078057 A JP 2001078057A
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辰雄 永田
Masahito Sugiyama
雅人 杉山
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康隆 都留
Koichi Sudo
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画質劣化なくノイズを低減するノイズ低減装
置を提供する。 【解決手段】 メディアンフィルタ40と、入力信号と
メディアンフィルタ出力信号を減算した差分データを出
力する減算手段50と、両信号の大小関係を判別する差
分量適応制御手段80と、映像の明暗によって制限値の
値を可変する画像識別手段90と、制限値をこの可変制
限値によって修正する制限値修正手段55と、修正制限
値によって差分データの信号レベルに制限を設定する最
小値検出手段70と、差分量適応制御手段80の出力に
よって、入力映像信号の補正量を変える加減算選択手段
30とを設けたノイズ低減回路。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョン映像
信号等に付加するノイズ成分を低減するノイズ低減装置
に関するものあり、特に、メディアンフィルタを用いる
ことによりノイズを低減するノイズ低減装置に関する。
【0002】
【従来の技術】メディアンフィルタを用いたノイズを低
減する装置の従来技術には、例えば、「直流加算型ノイ
ズリデューサの提案とMUSEデコーダ動画処理用ノイ
ズリデューサの開発」(和泉他4、テレビジョン学会
誌、Vol.48,No.12,pp1553〜1564(1994))、特開平9-
163185に記載されているノイズ低減装置がある。
このノイズ低減装置は、DCシフト型NR(Noise Reduc
er)と呼ばれるものである。
【0003】このDCシフト型NRで用いられるメディ
アンフィルタの動作、特性について説明する。メディア
ンフィルタは、入力された原映像信号をサンプリングし
たディジタル映像信号において、所望時刻にサンプリン
グされたディジタル映像信号データと、時間方向に前後
対称または非対称な所要サンプル数だけ離隔した2サン
プル点のディジタル映像信号とを入力とし、その3つ点
のディジタル映像信号データの中から電圧レベルが中間
の映像信号データを選択出力するように動作するもので
ある。
【0004】この出力信号は、信号振幅の大きい映像信
号に小振幅の雑音波がのっているような場合、低帯域通
過フィルタに比べて小振幅信号には平坦化作用が働くた
めノイズを低減でき、信号の急峻な立ち上がりや立ち下
がりの大振幅信号は、その急峻さやタイミングを損なわ
ずに映像を通過させる特性を持っている。
【0005】このため、このメディアンフィルタ出力の
信号を、本来のノイズを含まない理想的な映像信号と仮
定し、この信号を参照映像信号と呼んでいる。
【0006】従来のノイズ低減装置は、ノイズを含む入
力映像信号を参照映像信号に近づけるように、入力映像
信号と参照映像信号の電圧レベルを比較し、入力映像信
号の電圧レベルがこの参照映像信号の電圧レベルよりも
大であるか小であるかを判定する。判定した結果、入力
映像信号レベルが参照映像信号のレベルよりも大きい場
合は入力映像信号から後述するノイズ低減量に相当する
DC値(直流値)を減算し、この減算された信号がノイ
ズを低減した映像信号となる。逆に、入力映像信号レベ
ルが参照映像信号のレベルよりも小さい場合は入力映像
信号から後述するノイズ低減量に相当するDC値を加算
し、この加算された信号がノイズを低減した映像信号と
なる。また、入力映像信号と参照映像信号の信号レベル
が同じ場合は、そのまま入力映像信号を出力する。
【0007】上述のDC値は、原信号である入力映像信
号における垂直ブランキング期間の画像信号のない同期
信号等の部分の雑音成分を検出し、その成分を積分等行
いノイズの平均レベルである実効電圧に対応したノイズ
低減量である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術にお
けるノイズ低減装置において、メディアンフィルタは、
ノイズ低減するためのDC値をノイズを含む映像入力に
加算するのか減算するのかあるいは加減算を行わないで
原信号をそのまま出力するのかの演算方法を選択制御す
るために用いられていた。
【0009】また、ノイズ低減量に相当するDC値は、
ノイズの発生周期に対して非常に長い周期を持つ一定時
間毎の同期信号部分から検出するノイズの電圧レベルを
積分した値を用いたり、ユーザーが手動操作によって特
定の値を外部よりノイズ低減効果が最適と判断する値に
設定する値であるため、従来技術においは原信号全体に
一様に同じノイズ低減量で演算することになる。
【0010】したがって、原信号と参照映像信号である
信号レベルの差が大きくても小さくても一定のノイズ低
減量を演算するため、例えば、この両者の信号レベル差
が大きい所にあわせてノイズ低減量を設定して演算を行
うと、信号レベル差の小さな部分は過剰に原信号にノイ
ズ低減量を加減算させてしまうことになりその部分は参
照映像信号から遠ざかってしまうので、原信号に新たな
歪信号を付加してしまうことになる。この場合、原信号
に新たなノイズ波形が付加してしまうため画質劣化を招
く。
【0011】また、この新たな歪み信号を避けるために
ノイズ低減量の設定値をサンプリングされた映像ディジ
タルデータの最小単位である1LSB程度に設定すれ
ば、新たな歪みを付けることはなくなるが、この場合1
LSBより大きなレベル差の所に付いているノイズに対
しても1LSBしか低減しないためノイズ低減効果は非
常に小さくなってしまう。
【0012】さらにまた、信号振幅レベルが小さな暗い
画像では、特に高周波数帯の部分の映像は、いわゆると
ノイズ低減量とノイズ低減後の信号振幅レベルの周波数
特性がトレードオフの関係にあり、ノイズ低減量を増や
すことによりノイズは低減されていくが、それにつれ
て、もともと信号振幅レベルの小さな映像信号振幅がノ
イズ低減により微量ではあるが減少することになり、こ
れを観測するといわゆる画像のぼやけた画像となってし
まう。
【0013】この従来技術のノイズ低減装置では、実際
に映像に付加するノイズレベルは均一でないにもかかわ
らず、ノイズ低減量に直流値を用いるため、メディアン
フィルタを用いて加減算等の演算選択を判別した演算を
行ったとしても、このノイズ低減量に相当するこのDC
値による演算結果は、原信号に歪みを加えることになる
ため画質劣化を招いたり、またこの画質劣化避けるよう
直流値を小さくするとノイズの消え残しが大きくなるた
めノイズ低減効果が小さくなる等、画像内容によっては
必ずしも最適なノイズ低減が行えるものではなかった。
【0014】さらにまた、画像信号の周波数帯域におけ
る高域成分とノイズ成分の周波数帯域に重複する部分が
比較的多く、特に、画像信号が小振幅レベルのノイズ成
分の振幅レベルとそれほど大差がないような画像部分で
は、特に、ノイズ低減量に相当するDC値を上げていく
とノイズ低減効果は増える反面、画像のぼけ感が目立つ
ことなるためあまりノイズを低減できないが、その反面
信号明るい映像部分は振幅レベルが大きいので、ノイズ
低減により微量に映像振幅レベルが減少したとしても画
質劣化を招くことにはならずノイズ低減量を最適な大き
さにした方が当然ノイズ低減効果は大きいが、ノイズ低
減量に直流値を用いるという同様な理由から小振幅信号
にノイズ低減量に合わせることになることから、画像内
容などによっては必ずしもノイズ低減効果に満足いくも
のではないという問題点があった。
【0015】本発明の目的は、上記した従来技術の問題
点を解決するもので、映像信号に含まれる種々の振幅レ
ベルのノイズが含まれるような映像信号に対し、新たな
歪み信号を付加したりせずに画像の品質を損なうことな
く、画像の内容によらず最適にノイズ低減を行うことの
できるノイズ低減装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、本発明では、ノイズを含む映像信号をディジタ
ル化するA/D変換手段と、映像信号においてある時刻
tにおける映像信号と該時刻t以前の映像信号と、該時
刻t以後の映像信号の少なくとも時刻の異なる3点にお
ける映像信号の中から電圧レベルの中間値を選択出力す
るか、もしくは、前記した3点におけるディジタル映像
信号の中で2点の映像信号が同値の場合は該同値の映像
信号を選択出力するフィルタ機能と、映像信号における
小振幅レベルに応じ、外部入力端子より設定する制限値
の値をかえた制限値修正手段と、該フィルタ機能出力の
映像信号の電圧レベルと前記A/D変換手段のノイズを
含む映像信号との電圧レベルを減算した電圧レベル差を
示す差分信号を出力する差分演算手段と、該差分手段よ
り出力する差分信号のレベルが制限値修正手段出力レベ
ルより小さい時は前記差分手段より出力する差分信号を
出力し、該差分信号の電圧レベルが前記制限値修正手段
出力レベルよりより大きい時は制限値修正手段出力レベ
ルの制限値を出力する最小値検出手段と、前記A/D変
換手段出力の映像信号の電圧レベルが前記メディアンフ
ィルタ出力信号の電圧レベルより大きい時は前記A/D
変換手段出力の映像信号から最小値検出手段出力の信号
を減算し、前記A/D変換手段出力の映像信号の電圧レ
ベルが前記メディアンフィルタ出力信号の電圧レベルよ
り小さい時は前記A/D変換手段出力の映像信号に最小
値検出手段出力の信号を加算し、前記A/D変換手段出
力の映像信号の電圧レベルと前記メディアンフィルタ出
力信号の電圧レベルが同じ時は、前記A/D変換手段出
力の映像信号あるいは前記メディアンフィルタの出力映
像信号を出力する加減算手段と、加減算手段の出力信号
をアナログに変換するD/A変換手段を設けることで実
現する。
【0017】
【発明の実施の形態】図1を用いて、本発明の第一の実
施の形態にかかるノイズ低減信号処理装置の構成を説明
する。図1は、本発明の第1の実施の形態にかかるノイ
ズ低減信号処理装置の構成を概念的に示すブロック図で
ある。図1において、ノイズ低減信号処理装置は、A/
D変換器10と、D/A変換器15と、遅延回路20
と、加減算選択回路30と、メディアンフィルタ40
と、減算器50と、絶対値変換回路60と、最小値検出
回路70と、差分量適応制御回路80と、画像識別回路
90と、制限値修正回路55とを有して構成される。さ
らに、ノイズ低減信号処理装置は、映像入力端子T1
と、映像出力端子T2と、外部設定入力端子T3とを有
している。
【0018】加減算選択回路30は、加算器31と、減
算器32と、選択回路33とを有している。
【0019】画像識別回路90は、振幅レベル検出回路
(輝度信号抽出回路)91と、2値化回路92と、補正
量制御回路93とを有している。
【0020】A/D変換器10は、映像信号入力端子T
1から入力されたアナログ映像信号に対して、所定のサ
ンプリングクロックでサンプリングし、ディジタル映像
信号に変換する。
【0021】D/A変換器15は、加減算選択回路30
の選択回路33からのノイズ低減されたディジタル映像
信号をアナログ映像信号に変換して、映像信号出力端子
T2へ出力する。
【0022】遅延回路20は、A/D変換回路10で変
換されたディジタル映像信号を、メディアンフィルタ4
0で映像信号が遅延する量と同じ遅延量だけ遅延した遅
延映像信号Aを出力する。
【0023】加減算選択回路30は、遅延回路20から
入力された遅延映像信号Aに最小値検出回路70の出力
信号Miを加算または減算するとともに、遅延回路から
の遅延映像信号A、または該遅延映像信号Aに最小値検
出回路70の出力信号Miを加算または減算した信号を
選択して出力する。
【0024】加算器31は、遅延回路20からの遅延映
像信号Aに最小値検出回路70からの出力信号Miを加
算する。
【0025】減算器32は、遅延回路20の遅延映像信
号Aから最小値検出回路70の出力信号Miを減算す
る。
【0026】選択回路33は、差分量適応制御回路80
の出力に基づいて、遅延回路20から出力された遅延映
像信号(a)、加算回路31からの出力信号(b)、減
算回路32からの出力信号(c)のいずれかを選択す
る。
【0027】メディアンフィルタ40は、入力されたデ
ィジタル映像信号について、ある時刻tにおける映像信
号と、該時刻t以前の映像信号と、該時刻t以後におけ
る映像信号の少なくとも時刻の異なる3点における映像
信号の中から電圧レベルの中間値を選択するか、もしく
は、中間値が存在しない場合は前記した少なくとも3点
におけるディジタル映像信号の中で同値の最頻出データ
を選択して参照映像信号(リファレンス信号)Bとして出
力する。
【0028】減算器50は、遅延回路20の遅延映像信
号Aからメディアンフィルタ40の参照映像信号Bを減
算して、差分信号A−Bを生成する。
【0029】絶対値変換回路60は、減算回路50から
出力された差分信号A−Bの絶対値信号│A−B│を作
成する。
【0030】最小値検出回路70は、差分信号の絶対値
データ(|A−B|)と、制限値入力端子T3から入力
された制限値Cを修正した修正制限値C´とを用いて、
|A−B|>C´のときC´を、|A−B|=C´のと
き0を、|A−B|>C´のとき|A−B|を最小値デ
ータMiとして出力する。
【0031】差分量適応制御回路80は、差分信号A−
Bの極性(正負)を判断し、遅延映像信号Aが参照映像信
号Bより大きいとき遅延映像信号A−最小値データMi
(c)を選択し、遅延映像信号Aが参照映像信号Bより
小さいとき遅延映像信号A+最小値データMi(b)を
選択し、遅延映像信号Aと参照映像信号Bが等しいとき
遅延映像信号A(a)を選択する信号を選択回路33に出
力する。
【0032】画像識別回路90は、ディジタル映像信号
の輝度レベルに対応した補正量信号Dを生成する。
【0033】輝度信号抽出回路(振幅レベル検出回路)
91は、A/D変換回路10の出力信号であるディジタ
ル映像信号から輝度信号成分Yを抽出して2値化回路9
2へ出力する。
【0034】2値化回路92は、輝度信号Yの信号レベ
ルと設定した閾値Thとの間で大小比較し、輝度信号の
大小を示すフラグ信号Fを出力し、補正量制御回路93
へ出力する。
【0035】補正量制御回路93は、フラグ信号Fの値
に対応した補正量信号Dを出力する。
【0036】制限値修正回路55は、制限値入力端子T
3から入力された制限値Cから画像識別回路90の補正
量信号Dを減算して、制限値修正データC´を作成す
る。
【0037】映像入力端子T1には、映像信号が入力さ
れる。映像出力端子T2は、ノイズ信号が低減された映
像信号を出力する。外部設定入力端子T3は、制限値C
が入力される。
【0038】以下に、上記構成のノイズ低減信号処理装
置の動作概要について説明する。映像入力端子T1より
入力されたノイズを含む映像信号は、A/D変換器10
で所定のサンプリングクロックでサンプリングされディ
ジタル映像信号に変換出力される。このディジタル映像
信号は、遅延回路20と、メディアンフィルタ40に入
力される。さらに、ディジタル映像信号は、画像識別回
路90に入力される。
【0039】ディジタル映像信号が入力されたメディア
ンフィルタ40は、ある時刻tにおける映像信号と該時
刻t以前の映像信号と該時刻t以後における映像信号の
少なくとも時刻の異なる3点における映像信号の中から
電圧レベルの中間値を選択出力するか、もしくは、中間
値が存在しない場合は前記した少なくとも3点における
ディジタル映像信号の中で同値の最頻出データを選択し
て、参照映像信号Bとして出力する。
【0040】このような場合、低帯域通過フィルタに比
べて小振幅信号には平坦化作用が働き、信号の急峻な立
ち上がりや立ち下がりの大振幅信号は、その急峻さやタ
イミングを損なわずに出力されノイズ成分のない本来の
理想的な映像信号である参照映像信号Bを出力する。こ
の選択出力された参照映像信号Bは減算器50へ入力さ
れる。
【0041】一方、遅延回路20に入力された映像信号
は、前記メディアンフィルタ40で映像信号が遅延する
量と同じ遅延量だけ遅延した遅延映像信号Aが出力され
る。この遅延映像信号Aは、減算器50のもう一方の入
力に入力される。また、遅延回路20から出力された遅
延映像信号Aは選択回路33の入力(a)と加算器31
と減算器32のそれぞれの入力に入力される。
【0042】減算器50では、遅延回路20から出力さ
れた遅延映像信号データAからメディアンフィルタ40
出力の参照映像信号Bデータを減算した差分信号データ
A−Bを出力する。この差分データの成分は、大部分は
ノイズ成分と判別するが映像信号成分の高域成分も少量
含まれている可能性がある。また、この差分データは、
ノイズを含む原信号(遅延映像信号A)から参照映像信
号Bを減算した値なので、正あるいは負の符号情報も含
んでいる。
【0043】この差分信号データは、絶対値変換回路6
0と差分量適応制御回路80に入力され、絶対値変換回
路60では絶対化(|A−B|)され、差分データの大
きさが出力される。この差分信号の絶対値データ(|A
−B|)は、最小値検出回路70に入力される。そし
て、最小値検出回路70のもう一方の入力には、この差
分信号データの値に制限をかける制御信号C´が入力さ
れる。
【0044】以下、この制御信号C´が生成されるまで
の動作について説明する。A/D変換器10から出力さ
れた映像信号は、画像識別回路90に入力される。以
下、画像識別回路90の動作について図3及び図4の補
足説明図用いて詳しく説明する。A/D変換器10から
出力された映像信号は振幅レベル検出回路91に入力さ
れる。
【0045】振幅レベル検出回路91では、ディジタル
映像信号から輝度信号成分Yを抽出し、輝度信号Yは2
値化回路92へ入力される。
【0046】2値化回路92では、図3(A)に示すよ
うに、信号レベルYと設定したしきい値Thとの大小比
較を行う。つまり、輝度信号レベルYがしきい値Thよ
り大きい期間ではフラグ信号F“1”を出力し、輝度信
号レベルYがしきい値Thより小さい期間ではフラグ信
号F“0”を出力する。このフラグ信号Fは補正量制御
回路93へ入力される。
【0047】補正量制御回路93では、このフラグ信号
Fの値により、補正量Dを出力する。ここでは、例とし
て、このフラグ信号Fが“1”の時、補正量制御回路9
3は補正量Dとしてディジタルデータ“2”を出力する
ものとする。また、フラグ信号Fが“0”の時、補正量
制御回路93はディジタルデータ“0”を出力するもの
とする。
【0048】この補正量Dは、制限値修正回路55の構
成回路である減算回路の一方の入力端子に入力される。
この減算回路のもう一方の入力端子には、外部入力端子
T3より制限値(直流値)Cが入力される。この減算回
路では、(C−D)の減算が行われ、修正制限値C´を
出力する。
【0049】2値化回路92の働きは、輝度信号レベル
によってフラグを変えることに代えて、図3(B)に示す
ように、高域信号のレベルによってフラグを代えるよう
に構成することができる。この場合、高域信号のレベル
がしきい値Thより低いときにフラグFを“1”とし、
高域信号のレベルがしきい値Thより高いときにフラグ
Fを“0”とすれば良い。
【0050】図4を用いて、この制限値Cを仮に“3”
に設定した場合について,制限値修正回路55および絶
対値変換回路60ならびに最小値検出回路70の動作を
説明する。図4(A)において横軸は時間を縦軸は制限
値修正回路55の出力を、図4(B)において横軸は時
間を縦軸は絶対値変換回路60の出力を、図4(C)に
おいて横軸は時間を縦軸は最小値検出回路70の出力を
表している。
【0051】図4(A)において、時刻t0〜時刻t1ま
でおよび時刻t4以降は、輝度信号Yが所定のしきい値
Thより大きな値の期間であって補正量制御回路93の
出力Dは“0”であり、この期間は、外部入力端子T3
より入力した制限値Cの値“3”がそのまま制限値修正
回路55の出力C´として出力される。
【0052】図4(A)において、時刻t1から時刻t4
までは、輝度信号Yが所定のしきい値Thより小さな期
間(小振幅期間)であって補正量制限回路93の出力Dは
“2”であり、この期間は、入力端子Cより入力された
制限値C“3”から補正量D“2”を減算した値である
修正制限値C´“1”が出力される。
【0053】このようにして、制限値修正回路55出力
からは、直流値Cであった制限値は、入力の輝度信号Y
レベルの大小に応じた、2値を持った修正制限値C´と
して出力され、この信号が最小値検出回路70へ入力さ
れる。
【0054】最小値検出回路70では、この2値を持っ
た修正制限値C´と、前述したように絶対値変換回路6
0から出力される差分信号データ|A−B|とが入力さ
れ、両者の大小比較が行われ、最小値Miが選択出力さ
れる。
【0055】絶対値変換回路60より出力された差分信
号データ|A−B|を、図4(B)に示す。時刻t0〜
時刻t1までは差分信号データは“3”であり、時刻t
1から時刻t2までは差分信号データは“2”であり、
時刻t2〜時刻t3までは差分信号データは“1”であ
り、時刻t3から時刻t4までは差分信号データは“4
であり、時刻t4〜時刻t5までは差分信号データは
“2”であり、時刻t5以降は差分信号データは“3”
であるとする。
【0056】最小値検出回路70において、絶対値変換
回路60の出力|A−B|と制限値修正回路55から出
力される修正制限値C´の両者を比較して、最小値デー
タMiを出力する。すなわち、図4(C)に示すように、
最小値検出回路70は、絶対値変換回路60の出力値|
A−B|が修正制限値C´を超えたときには修正制限値
C´が最小値Miとして出力され、絶対値変換回路60
の出力値|A−B|が修正制限値C´以下のときには絶
対値変換回路60の出力値|A−B|が最小値Miとし
て出力され、絶対値変換回路60の出力値|A−B|と
修正制限値C´が等しいときには絶対値変換回路60の
出力値|A−B|または修正制限値C´が最小値Miと
して出力される。
【0057】このようにして、制限がかけられた最小値
検出回路70の出力は、それぞれ、入力加算器31と減
算器32のもう一方の入力に入力される。
【0058】加算器31は、遅延回路20から出力され
た遅延映像信号Aと最小値検出回路70出力の最小値デ
ータMiとを加算出力し、選択回路33の入力(b)に
入力される。また、減算器32は、遅延回路20から出
力された遅延映像信号Aと最小値検出回路70出力の最
小値データMiとを減算出力し選択回路33の入力
(c)に入力される。
【0059】選択回路33の入力(a)と入力(b)と
入力(c)に、それぞれに入力された各信号は、差分量
適応制御回路80によって、以下に述べる選択方法によ
り選択出力される。
【0060】前述した減算器50出力の差分データA−
Bは差分量適応制御回路80に入力され、差分データの
値の正負判別と大きさが零かどうかの検出を行う。
【0061】この検出により、差分データA−Bの値が
零の時、つまり遅延映像信号Aと参照映像信号Bが同じ
値の時は、この部分にはノイズが付加されていないので
差分量適応制御回路80は、選択回路33の入力(a)
に入力された遅延映像信号Aをそのまま選択出力する。
【0062】差分データA−Bの値が正の時は、差分量
適応制御回路80は、選択回路33の入力(c)に入力
された映像信号A−Miが出力されるように選択し映像
信号を出力する。つまり、差分データA−Bの値が正と
いうことは、原信号であるノイズを含む遅延映像信号A
が参照映像信号Bより値が大きいので、この場合、遅延
映像信号Aからノイズ量に相当する差分データ(最小制
限値Mi)を差し引き、ノイズが低減された映像信号が
出力される。
【0063】差分データA−Bの値が負の時は、差分量
適応制御回路80は、選択回路33の入力(b)に入力
された映像信号A+Miが出力されるように選択し映像
信号を出力する。つまり、差分データA−Bの値が負と
いうことは、原信号であるノイズを含む遅延映像信号A
が参照映像信号Bより値が小さいので、この場合、遅延
映像信号Aにノイズ量に相当する差分データ(最小制限
値Mi)を加えることで、ノイズが低減された映像信号
となる。
【0064】ここで、最小値検出回路70において差分
信号A−Bの絶対値データ|A−B|に制限をかけるの
は、前述したように差分データの成分の大部分はノイズ
成分と判別するものであるが、画像内容によっては映像
信号成分の高域成分も少量含まれている場合もある。そ
のため、差分データ成分に原信号の高域成分である程度
含まれているような画像では、映像信号の大きな振幅レ
ベルを持った高域成分信号が加減算選択回路30の演算
により高域成分が低減される量を少ないレベルで抑える
ためである。
【0065】さらに、輝度信号レベルが低い部分では、
映像信号の振幅レベルおよびノイズの振幅レベルが小さ
く、信号に対するノイズのレベル比(SN比)が大きい
ので、ノイズ低減効果よりも画像の高域成分の振幅レベ
ルが小さくなる損失を極力抑えるためである。
【0066】このようにして、選択回路33よりノイズ
の低減されたディジタル映像信号は、所定のサンプリン
グクロックでサンプリングされノイズの低減されたアナ
ログ映像信号に変換され出力される。
【0067】以上から、本実施の形態によれば、メディ
アンフィルタ40は、ノイズ成分が大部分を占める高域
成分信号が限りなく少ない理想的な映像信号である参照
映像信号Bを生成することができる。
【0068】減算器50は、この生成した参照映像信号
Bとノイズを含む遅延映像信号Aとの減算演算によりノ
イズが大部分を占める高域成分である差分データ信号を
実際映像信号より抽出することができ、また両信号の大
小関係も判定するので加減算選択回路30の演算方法を
選択制御することができる。
【0069】そして絶対値変換回路60は、この差分デ
ータの絶対値を算出することができる。画像識別回路9
0では輝度レベルに応じ補正量を変えることができる。
【0070】また、制限値修正回路55では外部から入
力された制限値(直流値)Cを輝度信号レベルに応じた
修正制限値c´に変換することができる。最小値検出回
路70は、この変換された修正制限値C´と差分データ
A−Bとの比較により差分データの電圧レベルに制限を
かられる。これにより最小値検出回路70から得た差分
データは実際の入力映像信号より高域情報成分を極力除
外したノイズ成分を得ることができるとともに、外部設
定によりノイズ低減レベルに制限をかけたい場合に制限
かけられることができる。
【0071】加減算選択回路30では、このようにして
実際の映像信号より生成した差分データを用いて入力映
像信号に含むノイズ成分を打ち消すことができる。
【0072】輝度信号レベル検出回路91では、輝度信
号成分Yを抽出し、輝度信号は2値化回路92へ入力さ
れる。2値化回路92はしきい値Thを用いて2値のフ
ラグ信号Fを出力することができる。このフラグ信号F
により補正量制御回路93は、直流値である制限値に信
号レベルによって制限値を小さくすることができる。
【0073】本実施例では、輝度信号Yをしきい値Th
を境界として2値化情報にしているが、映像信号レベル
のしきい値Thを複数設定して、輝度信号Yを3値以上
の多値化情報に細分化して制限値修正回路55の修正量
の分解能を上げ、より高精度な補正量を生成する構成も
本発明に含まれる。
【0074】また、画像識別回路90では、輝度信号に
限定した例を挙げ説明したが、画像識別回路90は、輝
度信号から高域成分のみを抽出し、その信号のレベルや
芝生のような振幅レベルの検出やRGB信号より色を特
定したり、高度な画像認識技術により、例えば、芝生・
森等の高域成分の小振幅レベルが多く画像を認識し、そ
の部分には、大きなノイズ低減を与えないような補正量
を生成することも本実施例に含まれる。
【0075】本発明では、信号振幅レベルの小さな映像
信号にはノイズ低減量を小さく与え、信号振幅レベルの
大きな信号には十分なノイズ低減量を与えているので、
信号振幅の小さな映像信号ではノイズ低減処理による画
質劣化を避けることができ、信号振幅の大きな信号では
十分ノイズ低減されるので、画質劣化避けるよう直流値
を小さくした場合のノイズの消え残しやぼやけた画像と
ならず、画像の内容によらず最適なノイズ低減が行え
る。
【0076】また、映像信号に含まれる種々の振幅レベ
ルのノイズが含まれるような映像信号に対し、新たな歪
み信号を付加したりせずに画像の品質を損なうことな
く、かつ画像の内容によらず最適にノイズ低減を行うこ
とのできる。
【0077】図1において、メディアンフィルタ40
は、ノイズを含む映像信号の、ある時刻tにおける映像
信号と、該時刻t以前の映像信号と、該時刻t以後の映
像信号の少なくとも時刻の異なる3点における映像信号
の中から電圧レベルの中間値を選択出力するか、もしく
は、前記した少なくとも時刻の異なる3点におけるディ
ジタル映像信号の中で中間値がなく映像信号が同電圧レ
ベルの場合は該電圧レベルの中で最も多く頻出する値の
映像信号を選択出力するフィルタ機能を達成する。
【0078】減算器50と、絶対値変換回路60と差分
量適応制御回路80とは、フィルタ機能から出力される
映像信号の電圧レベルと前記ノイズを含む映像信号との
電圧レベルの大小を判別するとともに、その差分信号
と、ノイズ打ち消し極性信号を出力する機能を達成す
る。
【0079】画像識別回路90と制限値修正回路55と
で、ノイズを含む映像信号から輝度レベルを検出して輝
度レベルの小さな映像には制限値をさらに小さくする値
を出力する制限値修正機能を達成する。
【0080】最小値検出回路70が、外部から入力され
修正した制限値と前記差分信号とが入力され、この修正
した制限値が差分信号の値を越えた時にはこの修正した
制限値を、差分信号が修正した制限値以下の時に差分信
号を最小値データとして出力する最小値データ出力機能
を達成する。
【0081】差分量適応制御回路80と、加減算選択回
路30は、ノイズ打ち消し極性信号と最小値データか
ら、ノイズ低減信号を出力するノイズ低減信号生成機能
と、前記入力映像信号とノイズ低減信号とからノイズ低
減処理した映像信号を出力するノイズ低減処理映像信号
出力機能を達成する。
【0082】さらに、減算器50は、差分演算手段を構
成する。
【0083】図2を用いて、本発明の別の実施の形態に
かかるノイズ低減信号処理装置の構成を説明する。図2
において、図1と同符号の部分は、同じ機能を示す。こ
の実施の形態は、図1に示したノイズ低減信号処理装置
に、S/N検出回路95と、加算器57を付加した点、
ならびに、画像識別をアナログの入力映像信号で行って
いる点が相違している。
【0084】S/N検出回路95は、映像入力端子T1
から入力されたノイズを含む入力映像信号における垂直
ブランキング期間の画像信号のない同期信号等の部分の
雑音成分を検出し、S/Nレベルを検出する。また、S
/N検出回路95は、ある所定のS/Nレベルの値を零
レベルとし、零レベルのS/Nレベル値を検出した時零
を出力し、零レベルのS/Nレベルより検出したS/N
レベルが大きければマイナスの値を出力し、また、前記
零レベルのS/Nレベルより検出したS/Nレベルが小
さければプラスの値を出力する。さらに、S/N検出回
路95は、検出したS/Nレベルに応じて何段階かの刻
みで値を出力する。この何段階かの刻み値は加算器57
に入力される。
【0085】加算器57の一方の入力には、S/N検出
回路95の出力が入力され、もう一方の入力には、図1
の実施の形態において説明した外部入力端子T3を介し
て、ノイズを低減する値の制限値に相当する固定値が入
力される。加算器57は、検出したS/Nレベルが大き
い時即ちS/Nが良好の時はマイナスの値が入力される
ので、外部入力端子T3を介して設定した固定値より小
さい値が出力され、この信号が最小値検出回路70に入
力される。反対に、S/Nレベルが小さい時即ちS/N
が悪い時はプラスの値が入力されるので、外部入力端子
T3を介して設定した固定値より大きい値が出力され、
この信号が最小値検出回路70に入力される。
【0086】よって、制限値をS/Nが良好時にノイズ
低減量が小さくなるようにノイズ低減量の制限値Cを下
げ、また、S/Nが悪い時にノイズ低減量が大きくなる
ようにノイズ制限量の制限値Cを上げた信号を制限値修
正回路55に入力することができるので、S/Nレベル
に応じてより過不足の無いノイズ低減効果を得ることが
できる。
【0087】以上より、この実施の形態では、図1の実
施の形態にS/N検出機能を加えることにより、ノイズ
を低減する値の制限値に相当する設定した制限値が映像
信号のS/Nレベルに応じ可変することができるので、
映像信号に含まれる種々の電圧レベルのノイズが含まれ
るような映像信号に対し新たな歪み信号を付加したりノ
イズの消え残りなく図1の実施形態の効果以上にノイズ
低減の精度の向上したノイズ低減された映像信号を得る
ことができる効果がある。
【0088】上記ノイズ低減信号処理装置およびノイズ
低減回路をテレビジョン信号受信装置に備えることによ
って、新たな歪を付加することなく、ノイズの消え残り
をなくしたノイズ成分を精度良く低減した質のよい映像
を得ることができる。
【0089】
【発明の効果】本実施例によれば、メディアンフィルタ
を用いたノイズ低減処理回路において、ノイズが含まれ
るような映像信号に対しても、新たな歪み信号を付加し
たりノイズの消え残りなく精度良くノイズが低減された
映像信号を得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のノイズ低減装置の一実施の形態を示す
ブロック図。
【図2】本発明のノイズ低減装置の第二の実施の形態を
示すブロック図。
【図3】本発明のノイズ低減装置の2値化回路の動作を
説明する図。
【図4】本発明のノイズ低減装置の制限値修正回路と絶
対値変換回路と最小値検出回路の働きを説明する図。
【符号の説明】
10 A/D変換器 15 D/A変換器 20 遅延回路 30 加減算選択回路 31 加算器 32 減算器 33 選択回路 40 メディアンフィルタ 50 減算器 55 制限値修正回路 60 絶対値変換回路 70 最小値検出回路 80 差分量適応制御回路 90 画像識別回路 91 振幅レベル検出回路(輝度信号抽出回路) 92 2値化回路 93 補正量制御回路 T1 映像入力端子 T2 映像出力端子 T3 外部設定入力端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 的野 孝明 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所デジタルメディアシステ ム事業部内 (72)発明者 高田 春樹 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所デジタルメディアシステ ム事業部内 (72)発明者 永田 辰雄 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所デジタルメディアシステ ム事業部内 (72)発明者 杉山 雅人 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所デジタルメディア開発本 部内 (72)発明者 都留 康隆 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所デジタルメディア開発本 部内 (72)発明者 須藤 幸一 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立画像情報システム内 Fターム(参考) 5C021 XB11 YA02 YC01 YC02 YC06 ZA13 5J022 AA01 AB01 BA02 CA07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノイズを含む映像信号の、ある時刻tに
    おける映像信号と、該時刻t以前の映像信号と、該時刻
    t以後の映像信号の少なくとも時刻の異なる3点におけ
    る映像信号の中から電圧レベルの中間値を選択出力する
    か、もしくは、前記した少なくとも時刻の異なる3点に
    おけるディジタル映像信号の中で中間値がなく映像信号
    が同電圧レベルの場合は該電圧レベルの中で最も多く頻
    出する値の映像信号を選択出力するフィルタ機能と、該
    フィルタ機能から出力される映像信号の電圧レベルと前
    記ノイズを含む映像信号との電圧レベルの大小を判別す
    るとともに、その差分信号と、ノイズ打ち消し極性信号
    を出力する機能と、前記したノイズを含む映像信号から
    輝度レベルを検出して輝度レベルの小さな映像には制限
    値をさらに小さくする値を出力する制限値修正機能と、
    上記外部から入力され修正した制限値と前記差分信号と
    が入力され、この修正した制限値が差分信号の値を越え
    た時にはこの修正した制限値を、差分信号が修正した制
    限値以下の時に差分信号を最小値データとして出力する
    最小値データ出力機能と、前記ノイズ打ち消し極性信号
    と最小値データから、ノイズ低減信号を出力するノイズ
    低減信号生成機能と、前記入力映像信号とノイズ低減信
    号とからノイズ低減処理した映像信号を出力するノイズ
    低減処理映像信号出力機能とを有することを特徴とする
    ノイズ低減信号処理装置。
  2. 【請求項2】 ノイズを含む映像信号を入力して所定の
    サンプリングクロックでサンプリングしてディジタル化
    した映像信号を出力するA/D変換手段と、該A/D変
    換手段から出力される映像信号において、ある時刻tに
    おける映像信号と該時刻t以前の映像信号と、該時刻t
    以後の映像信号の少なくとも時刻の異なる3点における
    映像信号の中から電圧レベルの中間値を選択出力する
    か、もしくは、前記した少なくとも時刻の異なる3点に
    おけるディジタル映像信号の中で中間値がなく映像信号
    が同電圧レベルの場合は該電圧レベルの中で最も多く頻
    出する値の映像信号を選択出力するメディアンフィルタ
    を備えたノイズ低減処理装置において、前記メディアン
    フィルタ出力の映像信号の電圧レベルと前記A/D変換
    手段のノイズを含む映像信号との電圧レベルを減算し電
    圧レベル差を示す差分信号を出力する差分演算手段と、
    映像信号の振幅レベルに応じて外部より入力する制限値
    の値を修正した制限値を出力する制限値修正手段と、前
    記差分演算手段より出力する差分信号の電圧レベルが制
    限値修正手段よりの修正した制限値レベルより小さい時
    は前記差分手段より出力する差分信号を出力し、該差分
    信号の電圧レベルが前記修正した制限値レベルより大き
    い時は前記設定値を出力する最小値検出手段と、前記A
    /D変換手段出力の映像信号の電圧レベルが前記メディ
    アンフィルタ出力信号のレベルより大きい時は前記A/
    D変換手段出力の映像信号から最小値検出手段出力の信
    号を減算した信号を、前記A/D変換手段出力の映像信
    号のレベルが前記メディアンフィルタ出力信号のレベル
    より小さい時は前記A/D変換手段出力の映像信号に最
    小値検出手段出力の信号を加算した信号を、前記A/D
    変換手段出力の映像信号のレベルと前記メディアンフィ
    ルタ出力信号のレベルが同じ時は、前記A/D変換手段
    出力の映像信号あるいは前記メディアンフィルタの出力
    映像信号を出力する加減算選択手段と、該加減算選択手
    段より出力するディジタル映像信号をアナログ映像信号
    に変換出力するD/A変換手段、とを備えたことを特徴
    とするノイズ低減回路。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のノイズ低減回路におい
    て、前記A/D変換手段の入力あるいは出力の映像信号
    からS/Nを検出するS/N検出手段と、該S/N検出
    手段で検出した出力信号により前記の制限値を可変する
    ことを特徴とするノイズ低減回路。
  4. 【請求項4】 請求項2または請求項3に記載のノイズ
    低減回路備えたことを特徴とする請求項1記載のテレビ
    ジョン信号受信装置。
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