JP2001077607A - 高周波伝送線路 - Google Patents

高周波伝送線路

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JP2001077607A
JP2001077607A JP25119099A JP25119099A JP2001077607A JP 2001077607 A JP2001077607 A JP 2001077607A JP 25119099 A JP25119099 A JP 25119099A JP 25119099 A JP25119099 A JP 25119099A JP 2001077607 A JP2001077607 A JP 2001077607A
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rigid coaxial
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transmission line
rigid
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Toshiharu Yamada
俊治 山田
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 計測対象物などが相対的に移動する場合
にも大がかりな設備を必要とせず、構成部材を無理に折
り曲げる必要がなく、三次元的に任意の方向ないし部位
に高周波を伝送可能な高周波伝送線路を提供すること。 【解決手段】 リジッド同軸ケーブル21、23と回転
ジョイント22とを任意の数だけ組み合わせて三次元的
な移動を可能とすることに着目し、第1の内部導体2、
第1の誘電体3および第1の外部導体7を有する第1の
リジッド同軸ケーブル21と、第2の内部導体2、第2
の誘電体3および第2の外部導体7を有する第2のリジ
ッド同軸ケーブル23と、第1のリジッド同軸ケーブル
21および第2のリジッド同軸ケーブル23を接続する
回転ジョイント22と、を有し、回転ジョイント22に
おいて第1のリジッド同軸ケーブル21および第2のリ
ジッド同軸ケーブル23が互いに回転可能であることを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高周波伝送線路にか
かるもので、とくに相対的に移動する機器に対して、良
好な特性で高周波信号を送受することができる高周波伝
送線路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から高周波信号を伝送するときに
は、その伝送線路として同軸ケーブルが使用される。同
軸ケーブルには、可撓性がある可撓性同軸ケーブルと、
可撓性がない(あるいは可撓性が小さい)リジッド同軸
ケーブルと、がある。同軸ケーブルは、接続する機器
(図示せず)との間で高周波電力の反射を防ぎ、最大電
力を伝送する必要があることから、インピーダンスマッ
チングを行って、特性インピーダンスが50オームある
いは75オームとなるように作成されている。たとえば
50オームの同軸ケーブルが一般に使用され、75オー
ムの同軸ケーブルは、テレビなどの映像信号の伝送に多
用されている。伝送する高周波信号が比較的小さく(小
パワー)、信号伝送対象物が移動する場合や、敷設が容
易である必要性がある場合などでは、可撓性がある同軸
ケーブルが採用される。
【0003】図4は、可撓性同軸ケーブル1の構造を示
す一部破断斜視図であって、可撓性同軸ケーブル1は、
内部導体2と、誘電体3と、外部導体4と、ケーブル保
護被覆5と、を有する。
【0004】内部導体2は、中心導体となるもので、た
とえば銅材あるいは銅材に銀メッキをしたものを採用す
る。誘電体3は、内部導体2のまわりを囲むように内部
導体2と外部導体4との間にこれを配置し、高周波に対
して損失の小さな絶縁体となるもので、たとえばポリエ
チレンやPTFEなどを採用する。外部導体4は、内部
導体2と同様のたとえば銅材などを採用し、可撓性を得
るために袋網線としてこれを構成する。ケーブル保護被
覆5は、外部導体4の外側を保護するために必要に応じ
てこれを設けるもので、たとえばビニールなどのプラス
チック材料を採用する。
【0005】しかしながら、この可撓性同軸ケーブル1
は、可撓性がある反面、外部導体4が袋網線で作成され
ているため、信号減衰率が大きく、ノイズを拾いやす
く、また、外部に対して高周波信号の漏洩を起こし、寸
法変化のため特性インピーダンスも変化しやすい。した
がって、微少信号を取り扱う場合、あるいは大電力や精
密な高周波信号処理を行う場合などには、この可撓性同
軸ケーブル1を使用することが困難であるという問題が
ある。
【0006】このような場合には、リジッド同軸ケーブ
ル、あるいはセミリジッド同軸ケーブルが使われる。図
5は、可撓性がない(あるいは小さい)リジッド同軸ケ
ーブル6(あるいはセミリジッド同軸ケーブル)の構造
を示す一部破断斜視図であって、リジッド同軸ケーブル
6は、前記内部導体2および誘電体3と、袋網線で作成
した外部導体4(図4)に代わって銅管により構成した
外部導体7と、を有する。
【0007】外部導体7は、銅管によりこれを構成する
ことにより、高周波信号に対する特性を良好としている
反面、その製作後には折り曲げることができず、固定し
た状態で使用されることになる。すなわち一度その配置
が決定すると、あとは固定ケーブルと同様であって、ほ
とんど動かすことができない。また、無理に繰り返し動
かすと、リジッド同軸ケーブル6は曲げ応力あるいはね
じり応力により、疲労破壊するという問題がある。
【0008】しかして、たとえば高周波デバイスの特性
について精密な測定を行う必要があるときなど、高周波
計測装置と計測対象物とを高周波伝送特性が良好なリジ
ッド同軸ケーブル6により接続する必要がある。図6
は、高周波デバイス8およびその高周波計測装置9の概
略斜視図であって、高周波デバイス8は、複数枚のシリ
コンウェハーなどからなり、たとえば低温におけるその
フィルター特性を高周波計測装置9により計測する。高
周波デバイス8の載置台10をGM冷凍機11などによ
り極低温まで冷却可能としてある。なお、高周波デバイ
ス8および載置台10部分を断熱容器12に収容してあ
る。高周波計測装置9は、計測装置本体13と、前記リ
ジッド同軸ケーブル6(高周波伝送線路)と、プローブ
14と、を有し、プローブ14を高周波デバイス8のそ
れぞれのシリコンウェハーに当てることにより所定電力
の高周波信号を高周波デバイス8に供給し、高周波デバ
イス8の低温時における高周波特性を計測可能としてい
る。
【0009】こうした構成の高周波デバイス8および高
周波計測装置9において、各機器間がリジッドあるいは
セミリジッドのリジッド同軸ケーブル6により接続され
ているため、互いに固定され、相対的にほとんど動かす
ことができない。相対的な移動が必要な場合には、計測
装置本体13側は動かすことができないので、プローブ
14などで測定ポイントを次々と切り替え移動するか、
あるいは、その対象物である高周波デバイス8自体を動
かすことになる。しかしながら、測定対象である高周波
デバイス8が単独で小さい場合はよいが、他の大きな基
板に取り付けられていて移動範囲が大きい場合、あるい
は計測対象物が大きな装置である場合、また高周波デバ
イス8の温度特性を計測する際に加熱や冷却が必要であ
る場合などには、これらの装置ごと可動構造にするため
には大がかりな設備が必要になり、現実的には実施不可
能であるという問題がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
諸問題にかんがみなされたもので、計測対象物が相対的
に移動する場合にも、大がかりな設備を必要とせずに高
周波を伝送することができる高周波伝送線路を提供する
ことを課題とする。
【0011】また本発明は、従来の可撓性同軸ケーブ
ル、あるいはリジッドなないしセミリジッドなリジッド
同軸ケーブルに代わって、二次元的あるいは三次元的に
任意の方向ないし部位に高周波を伝送可能な高周波伝送
線路を提供することを課題とする。
【0012】また本発明は、構成部材を無理に折り曲げ
る必要がなく二次元的あるいは三次元的に任意の方向な
いし部位に高周波を伝送可能な高周波伝送線路を提供す
ることを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、リジ
ッドな同軸ケーブルと回転ジョイントとの組み合わせに
よるリンク機構を採用すること、これらの同軸ケーブル
および回転ジョイントを任意の数だけ組み合わせること
により二次元的あるいは三次元的な操作ないし移動を可
能とすることに着目したもので、内部導体および外部導
体と、これら内部導体および外部導体の間に配置する誘
電体と、を有し、高周波信号を伝送するための高周波伝
送線路であって、第1の内部導体、第1の誘電体および
第1の外部導体を有する第1のリジッド同軸ケーブル
と、第2の内部導体、第2の誘電体および第2の外部導
体を有する第2のリジッド同軸ケーブルと、これら第1
のリジッド同軸ケーブルおよび第2のリジッド同軸ケー
ブルを接続する回転ジョイントと、を有するとともに、
この回転ジョイントの部分において上記第1のリジッド
同軸ケーブルおよび上記第2のリジッド同軸ケーブルが
互いに回転可能であることを特徴とする高周波伝送線路
である。
【0014】上記第1のリジッド同軸ケーブルおよび上
記第2のリジッド同軸ケーブルは、少なくとも一ヶ所の
折れ曲がり部を有することができる。
【0015】上記回転ジョイントは、上記第1の内部導
体および上記第2の内部導体を電気的に接続する内部導
体ジョイントと、上記第1の外部導体および上記第2の
外部導体を電気的に接続する外部導体ジョイントと、上
記第1の誘電体および上記第2の誘電体を接続する誘電
体接続部と、上記第1のリジッド同軸ケーブルおよび上
記第2のリジッド同軸ケーブルを互いに回転可能に支持
するベアリングと、を有することができる。
【0016】上記第1のリジッド同軸ケーブルおよび上
記第2のリジッド同軸ケーブルの特性インピーダンス
が、50オームあるいは75オームであることができ
る。
【0017】本発明による高周波伝送線路においては、
リジッドな同軸ケーブルと回転ジョイントとの組み合わ
せによるリンク機構を採用し、これらの同軸ケーブルお
よび回転ジョイントを任意の数だけ組み合わせることに
より三次元的な移動を可能にしたので、従来の同軸ケー
ブルのように可撓性に限界がある場合とは異なり、任意
の三次元位置に相対的に移動する高周波デバイスなどに
高周波信号を伝送可能である。また、リジッド同軸ケー
ブルのように固定的でほとんど撓ませることができない
ような構成とは異なり、任意の三次元位置に相対的に移
動する高周波デバイスなどに高周波信号を伝送可能であ
る。したがって、従来の特性の良好な高周波信号伝送線
路が固定的で非常に大がかりな装置となりやすいのに代
わって、高周波特性の良好なリジッド同軸ケーブルを採
用するとともに可動とすることができるので、たとえば
固定的に設置されている高周波装置から、相対的に移動
するデバイスあるいは装置への可動的な伝送線路による
連結が可能となり、小型で自由度の高い、かつ良好な効
率で高周波伝送を行うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】つぎに本発明の実施の形態による
高周波伝送線路20を図1ないし図3にもとづき説明す
る。ただし、図4ないし図6と同様の部分には同一符号
を付し、その詳述はこれを省略する。図1は、高周波伝
送線路20の斜視図であり、高周波伝送線路20は、固
定端側に位置する第1のリジッド同軸ケーブル21と、
第1の回転ジョイント22と、第2のリジッド同軸ケー
ブル23と、第2の回転ジョイント24と、第3のリジ
ッド同軸ケーブル25と、第3の回転ジョイント26
と、可動端側に位置する第4のリジッド同軸ケーブル2
7と、を有する。第1のリジッド同軸ケーブル21は、
これを前記計測装置本体13(図6)側(あるいは前記
断熱容器12の壁面)に固定するとともに、第4のリジ
ッド同軸ケーブル27には前記プローブ14(図6)を
接続する。
【0019】すなわち、高周波伝送線路20の基本型と
しては、3個所の回転ジョイント(第1の回転ジョイン
ト22、第2の回転ジョイント24、第3の回転ジョイ
ント26)と、2本の可動直線部(第2のリジッド同軸
ケーブル23、第3のリジッド同軸ケーブル25)と、
固定端線路(第1のリジッド同軸ケーブル21)と、可
動端線路(第4のリジッド同軸ケーブル27)と、を有
するリンク機構により同軸ケーブルユニットを形成して
いる。ただし本発明における必要最小限の構成として
は、第1のリジッド同軸ケーブル21、第1の回転ジョ
イント22、および第2のリジッド同軸ケーブル23の
構成でよい。
【0020】第1のリジッド同軸ケーブル21、第2の
リジッド同軸ケーブル23、第3のリジッド同軸ケーブ
ル25および第4のリジッド同軸ケーブル27は、事実
上同一の構成とすることができるため、また、第1の回
転ジョイント22、第2の回転ジョイント24および第
3の回転ジョイント26は、事実上同一の構成とするこ
とができるため、第1のリジッド同軸ケーブル21、第
1の回転ジョイント22および第2のリジッド同軸ケー
ブル23の構成について図2にもとづき説明する。
【0021】図2は、第1のリジッド同軸ケーブル2
1、第1の回転ジョイント22および第2のリジッド同
軸ケーブル23における要部の断面図であって、第1の
リジッド同軸ケーブル21は、前記リジッド同軸ケーブ
ル6(図5)と同様に、内部導体2と、誘電体3と、外
部導体7と、を有し、第1の回転ジョイント22との接
続部近傍において折れ曲がり部21Aを形成している。
第2のリジッド同軸ケーブル23も同様に、内部導体2
と、誘電体3と、外部導体7と、を有し、第1の回転ジ
ョイント22との接続部近傍において折れ曲がり部23
Aを形成している。
【0022】第1の回転ジョイント22は、第1のリジ
ッド同軸ケーブル21および第2のリジッド同軸ケーブ
ル23を接続するとともに、第1の回転ジョイント22
の部分において、その軸線のまわりに第1のリジッド同
軸ケーブル21および第2のリジッド同軸ケーブル23
が互いに全方向(360度)に回転可能となるものであ
る。すなわち第1の回転ジョイント22は、内部導体ジ
ョイント28と、誘電体接続部29と、外部導体ジョイ
ント30と、ベアリング31と、を有する。
【0023】内部導体ジョイント28は、誘電体接続部
29にまたがってこれを設け、第1のリジッド同軸ケー
ブル21の内部導体2および第2のリジッド同軸ケーブ
ル23の内部導体2のそれぞれの表面を流れる高周波電
流が途切れることなく相手側に流れるように、これらを
互いに電気的に接続し、リジッド同軸ケーブルが有する
良好な高周波特性を損なうことがないようにする。
【0024】誘電体接続部29において、第1のリジッ
ド同軸ケーブル21の誘電体3および第2のリジッド同
軸ケーブル23の誘電体3を接続する。
【0025】外部導体ジョイント30は、第1のリジッ
ド同軸ケーブル21の外部導体7および第2のリジッド
同軸ケーブル23の外部導体7のそれぞれの表面を流れ
る高周波電流が途切れることなく相手側に流れるよう
に、これらを互いに電気的に接続するもので、第1のリ
ジッド同軸ケーブル21の外部導体7を内側端部32と
し、第2のリジッド同軸ケーブル23の外部導体7を外
側端部33として両部分を電気的に接続し、リジッド同
軸ケーブルが有する良好な高周波特性を損なうことがな
いようにする。
【0026】ベアリング31は、内側端部32と外側端
部33との間にこれを設けることにより、第1のリジッ
ド同軸ケーブル21と第2のリジッド同軸ケーブル23
とを互いに第1の回転ジョイント22の軸線を中心に回
転可能に支持する。このベアリング31としては任意の
構成を採用可能であるが、第1のリジッド同軸ケーブル
21および第2のリジッド同軸ケーブル23の各位置を
保持して、高周波特性が変化ないし劣化しないようにす
る。なお、内側端部32に係合用段部32Aを形成し、
外側端部33に係合用段部33Aを形成するとともに、
誘電体接続部29における誘電体3に係合用段部3Aを
それぞれ形成して、これらを互いに係合することによ
り、第1の回転ジョイント22の軸方向には第1のリジ
ッド同軸ケーブル21および第2のリジッド同軸ケーブ
ル23は移動しないように制限し、第1の回転ジョイン
ト22の軸線のまわりの回転が可能であるようにしてい
る。
【0027】第1のリジッド同軸ケーブル21および第
2のリジッド同軸ケーブル23は、リジッドな同軸線路
であるため高周波信号特性は良好である。なお、第1の
リジッド同軸ケーブル21および第2のリジッド同軸ケ
ーブル23の特性インピーダンスは、50オームあるい
は75オームにこれを設定してある。すなわち、それぞ
れの長い主要直線部、さらに折れ曲がり部21Aおよび
折れ曲がり部23Aから第1の回転ジョイント22まで
の間のそれぞれの短い直線部も高周波特性が良好な寸法
に決定し、たとえば特性インピーダンスが50オームあ
るいは75オームとなるようにその寸法を決定してあ
る。第1の回転ジョイント22の構造および寸法も同様
に、その特性インピーダンスを50オームあるいは75
オームとし、高周波特性が良好な値にこれを決定する。
【0028】こうした構成の高周波伝送線路20におい
て、図1に示すように、固定端側の第1のリジッド同軸
ケーブル21に対して可動端側の第4のリジッド同軸ケ
ーブル27は、リンク機構としての高周波伝送線路20
に制限された範囲内ではあるが、図示の矢印のように平
面的な範囲を任意の位置に移動可能であり、第4のリジ
ッド同軸ケーブル27の先端部に取り付けたプローブ1
4を高周波伝送線路20の寸法範囲内の任意の平面部位
に移動することができる。図3は、この移動可能範囲を
示した平面図である。図中、ハッチングを施した部分が
移動可能範囲である。第1のリジッド同軸ケーブル2
1、第2のリジッド同軸ケーブル23、第3のリジッド
同軸ケーブル25および第4のリジッド同軸ケーブル2
7の長さ、ならびに組み合わせ状態、さらには第1の回
転ジョイント22、第2の回転ジョイント24、第3の
回転ジョイント26の数などを変更することにより、そ
れぞれの部分に大きな歪みをもたらすことなく、任意の
二次元的範囲の位置に第4のリジッド同軸ケーブル27
を移動可能である。もちろん、リジッド同軸ケーブルお
よび回転ジョイントの数や組み合わせ構成を変えて、高
周波伝送線路20のユニットとしての構成を変更するこ
とにより、所望の範囲に高周波電力ないし信号を伝送可
能である。
【0029】さらに、高周波伝送線路20のリンク機構
として、上述の回転ジョイントの軸線に任意の角度で交
差する軸線を有する他の回転ジョイント、あるいは直交
する軸線を有する他の回転ジョイントを組み込むことに
より、すなわち、可動な平面の方向を変更可能な回転ジ
ョイントを組み込むことにより、あるいは可動な平面の
方向を変更可能なリジッド同軸ケーブルと二組以上のユ
ニット(高周波伝送線路20)を組み合わせることによ
り、三次元空間内の任意の位置(可動位置)に高周波電
力を供給可能である。なお本発明は、比較的小さな電力
の信号を扱う場合はもちろん、大電力の装置、たとえ
ば、高周波空洞、高周波素子試験装置、あるいは高周波
信号処理装置などその他の装置にも適用可能である。
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、第1のリ
ジッド同軸ケーブル、回転ジョイントおよび第2のリジ
ッド同軸ケーブルの組み合わせにより、任意の平面ない
し空間位置に相対的に移動する高周波デバイスなどに高
周波電力ないし信号を供給可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による高周波伝送線路20
の斜視図である。
【図2】同、第1のリジッド同軸ケーブル21、第1の
回転ジョイント22および第2のリジッド同軸ケーブル
23における要部の断面図である。
【図3】同、第4のリジッド同軸ケーブル27の先端部
に取り付けたプローブ14が移動可能な範囲を示した平
面図である。
【図4】従来の可撓性同軸ケーブル1の構造を示す一部
破断斜視図である。
【図5】従来の可撓性がない(あるいは小さい)リジッ
ド同軸ケーブル6(あるいはセミリジッド同軸ケーブ
ル)の構造を示す一部破断斜視図である。
【図6】従来の高周波デバイス8およびその高周波計測
装置9の概略斜視図である。
【符号の説明】
1 可撓性同軸ケーブル(図4) 2 内部導体 3 誘電体 3A 誘電体接続部29における誘電体3の係合用段部
(図2) 4 外部導体 5 ケーブル保護被覆 6 可撓性がない(あるいは小さい)リジッド同軸ケー
ブル(図5) 7 外部導体 8 高周波デバイス(図6) 9 高周波計測装置(図6) 10 高周波デバイス8の載置台 11 GM冷凍機 12 断熱容器 13 計測装置本体 14 プローブ 20 高周波伝送線路(実施の形態、図1) 21 第1のリジッド同軸ケーブル 21A 第1のリジッド同軸ケーブル21の折れ曲がり
部(図2) 22 第1の回転ジョイント(回転ジョイント) 23 第2のリジッド同軸ケーブル 23A 第2のリジッド同軸ケーブル23の折れ曲がり
部(図2) 24 第2の回転ジョイント 25 第3のリジッド同軸ケーブル 26 第3の回転ジョイント 27 第4のリジッド同軸ケーブル 28 内部導体ジョイント 29 誘電体接続部 30 外部導体ジョイント 31 ベアリング 32 第1のリジッド同軸ケーブル21の外部導体7に
おける内側端部 32A 内側端部32の係合用段部 33 第2のリジッド同軸ケーブル23の外部導体7に
おける外側端部 33A 外側端部33の係合用段部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部導体および外部導体と、 これら内部導体および外部導体の間に配置する誘電体
    と、を有し、高周波信号を伝送するための高周波伝送線
    路であって、 第1の内部導体、第1の誘電体および第1の外部導体を
    有する第1のリジッド同軸ケーブルと、 第2の内部導体、第2の誘電体および第2の外部導体を
    有する第2のリジッド同軸ケーブルと、 これら第1のリジッド同軸ケーブルおよび第2のリジッ
    ド同軸ケーブルを接続する回転ジョイントと、 を有するとともに、 この回転ジョイントの部分において前記第1のリジッド
    同軸ケーブルおよび前記第2のリジッド同軸ケーブルが
    互いに回転可能であることを特徴とする高周波伝送線
    路。
  2. 【請求項2】 前記第1のリジッド同軸ケーブルおよ
    び前記第2のリジッド同軸ケーブルは、少なくとも一ヶ
    所の折れ曲がり部を有することを特徴とする請求項1記
    載の高周波伝送線路。
  3. 【請求項3】 前記回転ジョイントは、 前記第1の内部導体および前記第2の内部導体を電気的
    に接続する内部導体ジョイントと、 前記第1の外部導体および前記第2の外部導体を電気的
    に接続する外部導体ジョイントと、 前記第1の誘電体および前記第2の誘電体を接続する誘
    電体接続部と、 前記第1のリジッド同軸ケーブルおよび前記第2のリジ
    ッド同軸ケーブルを互いに回転可能に支持するベアリン
    グと、を有することを特徴とする請求項1記載の高周波
    伝送線路。
  4. 【請求項4】 前記第1のリジッド同軸ケーブルおよ
    び前記第2のリジッド同軸ケーブルの特性インピーダン
    スが、50オームあるいは75オームであることを特徴
    とする請求項1記載の高周波伝送線路。
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