JP2001077491A - セラミックス回路基板 - Google Patents
セラミックス回路基板Info
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Abstract
を主成分とする金属板を接合して、表裏面の金属板のそ
れぞれを回路と裏板としてなるセラミックス回路基板で
あって、前記裏板側の金属板のアルミニウム純度が回路
側の金属板のアルミニウム純度よりも低く、好ましく
は、裏板側の金属板のアルミニウム純度が99.0重量
%以上99.95重量%以下であることを特徴とするセ
ラミックス回路基板。
Description
等に使用される高信頼性のセラミックス回路基板に関す
る。
を搭載するためのパワーモジュール等の回路基板とし
て、アルミナ(Al2O3)セラミックスなどのような絶
縁性に優れたセラミックス基板の表面に、導電性を有す
る回路層を接合した回路基板が広く普及している。
小型化、高性能化に伴って熱発生の密度が増加する傾向
にあり、信頼性高く安定動作を得るためには半導体素子
の発生する熱を放散して、素子が破壊されない温度より
充分低くできるようにすることが一層重要な課題となっ
てきており、前記回路基板の特性として電気絶縁性が高
いことに加え、より高い熱伝導性が要求されてきてい
る。
アルミニウム(AlN)などのセラミックスを基板材料
として用いた、放熱性の高い銅回路基板が開発されてい
る。しかし、前記銅回路基板は機械的特性が不十分であ
り、回路基板として用いる場合には、半導体素子の作動
に伴う繰り返しの熱サイクルや動作環境の温度変化等
で、銅回路層の接合部付近のセラミックス部分にクラッ
クが発生しやすく、信頼性が低いという問題点があっ
た。
12554号公報や特開平4−18746号公報に回路
材料として銅よりも降伏耐力の小さいアルミニウム(A
l)を用いたセラミックス回路基板が開示されている。
125℃までの繰り返し冷却、加熱する耐ヒートサイク
ル性についは、前記回路基板であっても3000回以内
でセラミックス基板にクラックが入る等の問題が発生
し、上述のように高い信頼性の要求される用途には充分
対応ができない。
は、Alの溶湯を用いてAlを直接AlN基板に接合し
た回路基板が開示されている。この発明によれば、Al
回路基板単体で3000回を越える耐ヒートサイクル性
が達成されている。
基板を実際に使用されるモジュール形態に組み上げた後
に耐ヒートサイクル性を調べると、1000回程度で回
路材の剥離やAl回路基板と放熱板との間のはんだクラ
ックが生じる等の問題があり、実用上満足できるもので
はない。
の回路材料の特性としては、高い熱伝導性を持ち熱の放
散性が良いこと、低い電気抵抗を持ち電力ロスが低いこ
とがより好ましい。
術の事情に鑑みてなされたものであり、例えば、電気自
動車や鉄道等の用途に適用できるパワーモジュールのよ
うな、高い信頼性が要求される用途に対応できるセラミ
ックス回路基板を提供することを目的とするものであ
る。
達成するために鋭意検討した結果、回路材料と放熱用で
ある表裏のアルミニウム(Al)材の純度をそれぞれ調
整することにより、Al回路基板の表裏面のAlの降伏
耐力等の機械的性質と熱的・電気的性質を制御でき、そ
の結果、得られる回路基板の信頼性が向上できることを
見出し、本発明に至ったものである。
裏面にアルミニウムを主成分とする金属板を接合して、
表裏面の金属板のそれぞれを回路と裏板としてなるセラ
ミックス回路基板であって、前記裏板側の金属板のアル
ミニウム純度が回路側の金属板のアルミニウム純度より
も低いことを特徴とするセラミックス回路基板であり、
好ましくは、裏板側の金属板のアルミニウム純度が9
9.0重量%以上99.95重量%以下であることを特
徴とし、ことに、セラミックス基板が、窒化アルミニウ
ム又は窒化珪素の何れかであることを特徴とするセラミ
ックス回路基板である。
回路基板の放熱板に接合される側(裏板側)のアルミニ
ウム(Al)板の純度は、半導体素子等を搭載する側
(回路側)よりも低いことが重要である。本発明者らの
実験的検討の結果、裏板側に回路側よりも降伏応力が高
いアルミニウム板の存在させる場合に、理由は不明では
あるが、得られるセラミックス回路基板の耐熱サイクル
特性が著しく向上すること、更に、裏板側アルミニウム
板の純度が99.0重量%以上99.95重量%以下の
範囲にあるとき前記効果が一層顕著になるという知見を
得たものである。
について、99.0重量%よりも低純度では裏板側アル
ミニウム板の降伏耐力があまりに大きく、回路基板とし
た場合に、回路基板単体だけでも、ヒートサイクル試験
において1000回以下で基板にクラックやAl回路剥
離等が発生してしまうし、99.99重量%以上では、
モジュール化後のヒートサイクル試験において1000
回以下で基板と放熱板との間のはんだクラックや回路剥
離等が発生することがある。また、発生した熱を効率よ
く除去するためには熱伝導性の高いより高純度の材料を
選ぶ方がよい。これらのバランスから、本発明に於いて
は、Al純度は前記範囲が選択されるが、一層好ましく
は、99.50重量%以上99.90重量%以下であ
る。
板の半導体素子等を搭載する側(回路側)のアルミニウ
ム板については、パワーモジュール等の大電力素子に用
いることを考慮すると回路における電力ロスを低く抑え
るためにできるだけ電気抵抗が低い方がよく、また、熱
の放散性が高い、より高純度の材料が用いられる。モジ
ュール化後のヒートサイクル試験では、半導体素子であ
るSiチップの大きさが通常基板の大きさに比べて十分
小さいことから、回路側のアルミニウム(Al)板の純
度が99.99重量%以上でもヒートサイクル3000
回でSiチップと基板との間のはんだクラックは発生し
ない。
電気絶縁性で熱伝導性に富むものならばどの様なもので
も構わず、例えば、アルミナ(Al2O3)やベリリア
(BeO)を添加した炭化珪素(SiC)、窒化珪素、
窒化アルミニウム等を挙げることができるが、これらの
内では、電力が大きなパワーデバイスで熱の発生が大き
いことを考慮すると、絶縁耐圧が高く、熱伝導性の高い
ことから窒化アルミニウム(AlN)基板や窒化珪素
(Si3N4)が適している。
化アルミニウム基板等のセラミックス基板とを接合材を
用いて加熱接合した後、エッチングする方法、或いは、
アルミニウム板から打ち抜き法等により予め回路パター
ンを形成し、これをセラミックス基板に接合材を用いて
接合する方法等によって製造することができる。
時の熱応力をできるだけ低く抑えるためにより低温で接
合できることが重要である。アルミニウム板と窒化アル
ミニウム基板等のセラミックス基板との接合について、
いろいろ実験的に検討を重ねた結果、液相を生じる温度
が500℃〜630℃である低融点ろう材を用いて接合
するときに、得られるセラミックス回路基板、更にそれ
を用いて作製したモジュールの信頼性を高く改善でき
る。
るMgを含み、更に、アルミニウム材の融点以下の温度
でアルミニウム板や窒化アルミニウム等のセラミックス
基板に良く濡れるように、Si、Ge、Cuのいずれか
一種以上を含むAl合金が、前記アルミニウム板とセラ
ミックス基板の接合材として好ましい。また、前記合金
は500℃〜630℃の温度範囲で液相を形成するもの
が良い。即ち、500℃未満では接合性の面で充分でな
いことがあるし、630℃を越える温度ではアルミニウ
ム板やセラミックス基板に残留する熱応力が大きくなる
こと、或いはアルミニウム材の融点に近くなるためロウ
接欠陥が生じやすくなることがあるからである。尚、前
記合金を用いてアルミニウム板とセラミックス基板とを
接合(ろう接)する場合に、接合する面に1〜50kg
f/cm2の垂直力を付加することが望ましい。
詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるもので
はない。
ミックス基板として、50mm×50mm×0.635
mmの窒化アルミニウム基板で、レーザーフラッシュ法
による熱伝導率は175W/mK、3点曲げ強さの平均
値は420MPaのものを用意した。
表1に示す各種純度の厚さ0.4mmのアルミニウム板
を、20μmのろう材合金箔を介して重ね、垂直方向に
35kgf/cm2で加圧した。そして、10-4Tor
rの真空中、温度630℃の条件下で加圧しながらアル
ミニウム板と窒化アルミニウム基板とを接合した。ろう
材合金箔の組成は、Cu4重量%、Mg0.5重量%
(残Al)である。実施例、比較例の各々の接合条件を
表2に示す。
エッチングレジストをスクリーン印刷して、塩化第二鉄
溶液にてエッチング処理し回路パターンを形成した。次
いで、レジストを剥離した後、無電解Ni−Pメッキを
3μm行い、回路基板とした。
に0.4mm×15mm×15mmのSiチップ2枚を
Pb−Sn共晶はんだではんだ付けしてモジュールを作
製した。尚、裏板側には70×100×3mmのAl−
SiC複合材からなるヒートシンク(熱膨張率7.5p
pm/K、熱伝導率200W/mK)をPb−Sn共晶
はんだではんだ付けした。このモジュールに付いて、−
40℃×30分→室温×10分→125℃×30分→室
温×10分を1サイクルとするヒートサイクルを負荷し
た。ヒートサイクル付与後、回路部の剥離、窒化アルミ
ニウム基板のクラック発生、はんだ部分でのクラック発
生等の異常の有無を観察した。この結果を表3に示す。
クス回路基板は、いずれもモジュールでの評価におい
て、回路側に熱伝導性と電気伝導性に優れた高純度アル
ミ(99.99重量%)を用いているにも拘わらず、ヒ
ートサイクル3000回後においても回路の剥離やはん
だクラック等の異常が何等認められず、高信頼性を示し
ている。一方、比較例1の表裏面に高純度アルミを用い
た場合では裏板側にはんだクラックが発生してしまった
し、比較例2のモジュールでの評価では異常はなかった
ものの、回路側のAl板の熱伝導性、電気伝導性につい
ては十分満足できるものではなかった。
ミックス基板の表裏面にアルミニウム純度の異なるもの
が接合され、しかも裏板側のアルミニウム純度が低く、
特定の範囲に制御されていることにより、モジュールと
して評価したときに、回路剥離、基板のクラック発生、
はんだクラックの発生といった異常が発生しない、高信
頼性の特徴を有しており、産業上非常に有用である。
Claims (3)
- 【請求項1】セラミックス基板の表裏面にアルミニウム
を主成分とする金属板を接合して、表裏面の金属板のそ
れぞれを回路と裏板としてなるセラミックス回路基板で
あって、前記裏板側の金属板のアルミニウム純度が回路
側の金属板のアルミニウム純度よりも低いことを特徴と
するセラミックス回路基板。 - 【請求項2】裏板側の金属板のアルミニウム純度が9
9.0重量%以上99.95重量%以下であることを特
徴とする請求項1記載のセラミックス回路基板。 - 【請求項3】セラミックス基板が、窒化アルミニウム又
は窒化珪素の何れかであることを特徴とする請求項1又
は請求項2記載のセラミックス回路基板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24710799A JP2001077491A (ja) | 1999-09-01 | 1999-09-01 | セラミックス回路基板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24710799A JP2001077491A (ja) | 1999-09-01 | 1999-09-01 | セラミックス回路基板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001077491A true JP2001077491A (ja) | 2001-03-23 |
Family
ID=17158546
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24710799A Pending JP2001077491A (ja) | 1999-09-01 | 1999-09-01 | セラミックス回路基板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001077491A (ja) |
-
1999
- 1999-09-01 JP JP24710799A patent/JP2001077491A/ja active Pending
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