JP2001077445A - 機能一次元構造体の製造方法および機能構造体の製造方法 - Google Patents

機能一次元構造体の製造方法および機能構造体の製造方法

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JP2001077445A
JP2001077445A JP2000178415A JP2000178415A JP2001077445A JP 2001077445 A JP2001077445 A JP 2001077445A JP 2000178415 A JP2000178415 A JP 2000178415A JP 2000178415 A JP2000178415 A JP 2000178415A JP 2001077445 A JP2001077445 A JP 2001077445A
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Akira Ishibashi
晃 石橋
Yoshifumi Mori
芳文 森
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Sony Corp
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Semiconductor Lasers (AREA)
  • Light Guides In General And Applications Therefor (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Woven Fabrics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ファイバーの長手方向の次元の有効利用を図
り、所望の機能を持つ機能一次元構造体を製造する。こ
れを用いて機能構造体を製造する。 【解決手段】 機能構造が配された一次元構造体に対し
て三次元空間において二次元面内の縮小投影および残り
の一次元空間での拡大投影を行うことによりこの二次元
面内に微細機能構造が配された一次元構造体を製造す
る。一次元構造体は典型的には有機物からなるファイバ
ーである。一次元構造体は中空部を有することもあり、
その中に電流、光、化学流体などを通す。一次元構造体
の展伸およびそれに続く折り返しを複数回繰り返すこと
により二次元面内において細胞分裂様の縮小および多重
化を行ってもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、機能材料の製造
方法および機能構造体の製造方法に関し、特に、人間を
本位としてその自然な生活により密着すべく、既存のデ
ファクトスタンダード化した素子ならびにシステムと相
補的かつシナジェティックに結合し、高機能化する光・
電子・化学情報処理材料ならびにこれを用いた機能素子
およびトータルシステム、さらには電子・光機能素子に
よる情報処理と代謝、より広くは化学反応系の集積化に
適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】図31は、従来使用されている各種の光
ファイバーを示す。図31Aは単心コードのものを示
し、コアとその外側のクラッドとからなる光ファイバー
101の外側に被覆102を設けたものである。図31
Bは同じく単心ケーブルのものを示し、光ファイバー1
01の外側に一次被覆103および外被104を順次設
けたものである。図31Cはテンションメンバ入り単心
ケーブルのものを示し、光ファイバー101の外側に一
次被覆103を設け、テンションメンバ105を介して
外被104を設けたものである。図31Dは2心コード
のものを示し、二本の光ファイバー101の全体を覆う
ように被覆102を設けたものである。図31Eは2心
ケーブルのものを示し、二本の光ファイバー101の全
体を覆うように一次被覆103を設け、その外側に外被
104を設けたものである。図31Fはテンションメン
バ入り2心ケーブルのものを示し、二本の光ファイバー
101の全体を覆うように一次被覆103を設け、この
一次被覆103の凹部にテンションメンバ105を埋め
込み、これらの全体を覆うように外被104を設けたも
のである。図31Gはフラットコードのものを示し、何
本かの光ファイバー101を平面に配列し、それらを被
覆102で覆ったものである。図31Hはバンドルコー
ドのものを示し、多数本の光ファイバー101を束ねて
円柱状としたものを被覆102で覆ったものである。
【0003】これらの従来の光ファイバーは、光ファイ
バーの材料となる物質を例えば単純な引き出し法により
引き出すことにより形成され、その長手方向に一様な構
造を有し、連続並進対称性を有するものである。そし
て、図31A〜図31Cの構造は、中心からコア、クラ
ッドおよび皮膜からなる同心円多層構造を有する点で共
通する。一方、図31D〜図31Hの構造は、引き出し
の途中までは各心に対する同心円多層構造が存在し、最
後にこれを包む皮膜が形成されたものと見ることができ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来の光ファイバーは、長手方向に一様な構造を有する
ものにすぎないため、長手方向のディメンジョンの有効
利用を図ることができているとは言い難い。
【0005】他方、近年、従来の無機半導体系デバイス
に代わる有機半導体系デバイスが提案され、期待されて
いるが、孤立素子はまだしも、集積化を考えた場合の、
有機系半導体固有のメリットをどう生かすかの問題が解
決されていない。
【0006】さらに、自然界に目を転じると、そこに
は、卵、胚から発生して、細胞分裂を繰り返し、最終的
に高機能な生体システムを築き上げると言う有機物によ
るダイナミックなシステムが数多くある。例えば、アミ
ノ酸からタンパク質や酵素などが作られることである。
これらにおいては、ダイポール相互作用を通じて鍵と鍵
穴反応で選択性が発現することが示されている。
【0007】しかしながら、このようないわゆる生体系
では、物質の出入り、ダイポール相互作用あるいはいく
つかの個別電荷の移動はあっても、マクロな電流の移動
とは結合していないため、制御性という面で、現代社会
においてデファクトスタンダードとして確立している光
・電子的システムとの接点はない。
【0008】また、何よりの問題は、かかる生体系の発
展には、特に複雑で高等機能を有するものほど、システ
ムの完成に時間がかかるということである。例えば、2
のべき乗で効く、細胞分裂にあたるものを高速で行うこ
とはできない。
【0009】そこで、この発明では、ファイバーが本来
持つ高機能性を引き出し、長手方向の自由度の有効利用
を図る。あるいは、ファイバー上の機能素子の周期また
は非周期配列を可能とする。あるいは、有機半導体素
子、有機機能素子の高密度集積化を図る。
【0010】特に、この発明では、擬似的な細胞分裂に
当たることを短時間にマスプロダクト的に制御する。す
なわち、例えば、チューブを利用し、このチューブを引
き伸ばしては折り曲げるという操作を行うことにより、
反応場としてのハニカム構造を与える。なお、この操作
は、パイを作るときの操作と類似するため、以下におい
ては、この操作を一次元パイこね変換と言うこともあ
る。この化学反応の舞台となる架台を短時間に形成する
ことにより、自己組織化に要する時間を短くすることが
できる。
【0011】こうして既存のデファクトスタンダード化
したプリスクリプション(prescription)的にリジッド
(rigid)なシステムと生体系とを結び付け、それらの両
者と相補的に結合する、柔らかく、展性に富む、創造
的、創発的な素子ならびにシステムを創出する。
【0012】すなわち、この発明は、従来型の光・電子
的なデバイスまたはシステムの高密度集積化の流れと、
生体系の選択的反応性を空間制御する流れとを両立さ
せ、逐一制御と、自律進化、自己変革が共存する素子な
らびにシステムを実現する。つまり、自発的自己組織臨
界現象プロセス、すなわち自己組織前進自律的階層獲得
(self-organized progressive hierarchical acquisit
ion,SOPHIA)の一つの実現手段である。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明においては、一次元構造体のトポロジーを
持つ線材、具体的には、有機物を母材とするファイバー
の展伸と折り返し、界面剤塗布、圧着、再展伸の繰り返
しを行うことにより、所望の機能を持つ素子を実現す
る。より具体的には、この線材の中に、機能に応じて、
電子素子、生体性機能素子、高屈折率体、低屈折率体な
どを内包させる。
【0014】展伸に際しては、線材あるいはファイバー
をその軟化状態に置くために必要な温度などの環境を設
定する。また、展伸は、好適には、真空中、あるいは不
活性ガス中、あるいは、圧着幇助材雰囲気中で行う。
【0015】この発明においては、面内において素子の
高密度集積ができるようになる。あるいは、線材ないし
ファイバーの長手方向に、自由空間的膨張、拡張規則配
置が実現される。そして、例えば、この線材ないしファ
イバーの内部に屈折率分布を作り付けて光を導波する。
また、別の例としては、屈折率分布を作り付けて光を外
部に取り出す。
【0016】さらに、必要に応じて、基体となるこの一
次元構造体断面の最外郭(輪郭)に導電性あるいは絶縁
性を持たせ、埋め込み配線などの機能を持たせる。ま
た、この一次元構造体を網の目状に織り合わせ、その交
差点に上記の素子の相互作用を許す窓を設けることによ
り光、荷電流体、化学流体のスイッチングを行う。
【0017】すなわち、上記課題を解決するために、こ
の発明の第1の発明は、機能構造が配された一次元構造
体に対して三次元空間において二次元面内の縮小投影お
よび残りの一次元空間での拡大投影を行うことによりこ
の二次元面内に微細機能構造が配された一次元構造体を
製造するようにしたことを特徴とする機能一次元構造体
の製造方法である。
【0018】この発明の第1の発明においては、一次元
構造体の展伸または展伸および圧着を、一次元構造体の
内部に素子構造を形成した後に少なくとも一回行う。一
次元構造体は典型的には例えば有機物(あるいはプラス
チック)からなるファイバーである。また、基体をなす
一次元構造体が、撚り糸状の複数素材からなるファイバ
ーであってもよい。一次元構造体の少なくとも一部が導
電性を有することもあり、あるいは、一次元構造体の長
手方向に空間的に孤立した物質相を含むこともある。ま
た、一次元構造体の少なくとも一部分に金属相を形成
し、これを用いた光電子素子を機能素子とすることもあ
る。また、一次元構造体の二次元面内において三端子素
子、例えばトランジスタが組み込まれる。一次元構造体
は例えば同心円状構造を有し、断面の一部が中空であ
る。この中空部分には、電流、光または化学流体が通さ
れる。また、一次元構造体の展伸およびそれに続く折り
返しを複数回繰り返すことにより二次元面内において細
胞分裂様の縮小および多重化を行うようにしてもよい。
この一次元構造体の折り返しを行う際には間に導電物質
をはさむようにしてもよく、一次元構造体をN倍に展伸
し、それに続いてN回折り返すようにしてもよい。さら
に、一次元方向に空間的に孤立した物質層を、三次元空
間において二次元面内の縮小投影および残りの一次元空
間での拡大投影を行う際に、二次元面内方向に互いに連
結するようにしてもよい。
【0019】この発明の第2の発明は、機能構造が配さ
れた一次元構造体に対して三次元空間において二次元面
内の縮小投影および残りの一次元空間での拡大投影を行
うことによりこの一次元空間において自由空間膨張状に
複数の機能構造を拡大配置した一次元構造体を製造する
ようにしたことを特徴とする機能一次元構造体の製造方
法である。
【0020】この発明の第2の発明においては、例え
ば、一次元構造体上に蛍光体、色素(ダイ)または半導
体微粒子を形成した後、この一次元構造体を展伸し、蛍
光体、色素または半導体微粒子を軸方向に拡大配置す
る。また、導電性の一次元構造体上に半導体発光素子を
形成した後、この一次元構造体を展伸し、半導体発光素
子を軸方向に拡大配置する。あるいは、一次元構造体の
展伸およびそれに続く折り返しを複数回繰り返すことに
より二次元面内において細胞分裂様の縮小および多重化
を行う。また、一次元構造体の折り返しを行う際に間に
導電物質、例えば導電ワイヤーや導電パッドをはさむよ
うにすることもある。また、一次元構造体をN倍に展伸
し、それに続いてN回折り返すようにしてもよい。ある
いは、一次元方向に空間的に孤立した物質層を、三次元
空間において二次元面内の縮小投影および残りの一次元
空間での拡大投影を行う際に、二次元面内方向に互いに
連結するようにしてもよい。
【0021】この発明の第3の発明は、機能構造が配さ
れた一次元構造体を二次元面内において一軸性圧縮した
後、この一次元構造体の展伸または展伸および圧着を繰
り返し行い、三次元空間において部分二次元面内の縮小
投影および残りの一次元空間での拡大投影を行うことに
より、一次元構造体の二次元面内においては微細機能構
造が配され、一次元空間においては機能修飾子が拡大配
置された一次元構造体を製造するようにしたことを特徴
とする機能一次元構造体の製造方法である。
【0022】この発明の第4の発明は、一次元構造体の
軸方向に弾性の空間変調を行い、部分二次元面内の縮小
投影比または残りの一次元空間での拡大投影比を変調す
るようにしたことを特徴とする機能一次元構造体の製造
方法である。
【0023】この発明の第5の発明は、その上に蛍光
体、色素または半導体微粒子を形成した一次元構造体に
対して三次元空間において二次元面内の縮小投影および
残りの一次元空間での拡大投影を行うことによりこの一
次元空間において自由空間膨張状に蛍光体、色素または
半導体微粒子を軸方向に拡大配置した一次元構造体を製
造し、この一次元構造体を複数並列配置することにより
機能構造体を製造するようにしたことを特徴とする機能
構造体の製造方法である。
【0024】この発明の第6の発明は、機能構造が配さ
れた一次元構造体を複数並列配置し、これらの一次元構
造体に対して一括して三次元空間において二次元面内の
縮小投影および残りの一次元空間での拡大投影を行うこ
とによりこの二次元面内に細胞分裂状に複数の微細機能
構造が配された一次元構造体を製造し、これらの一次元
構造体を用いて機能構造体を製造するようにしたことを
特徴とする機能構造体の製造方法である。
【0025】この発明の第7の発明は、機能構造が配さ
れた一次元構造体を複数並列配置し、これらの一次元構
造体を一括して二次元面内において一軸性圧縮した後、
これらの一次元構造体の展伸または展伸および圧着を繰
り返し行い、三次元空間において部分二次元面内の縮小
投影および残りの一次元空間での拡大投影を行うことに
より、一次元構造体の二次元面内においては細胞分裂状
に複数の微細機能構造が配され、一次元空間においては
機能修飾子が拡大配置された一次元構造体を製造し、こ
れらの一次元構造体を用いて機能構造体を製造するよう
にしたことを特徴とする機能構造体の製造方法である。
【0026】この発明の第8の発明は、機能構造が配さ
れた一次元構造体を複数並列配置し、これらの一次元構
造体に対して一括して三次元空間において二次元面内の
縮小投影および残りの一次元空間での拡大投影を行うこ
とによりこの一次元空間において自由空間膨張状に複数
の機能構造を拡大配置した一次元構造体を製造し、これ
らの一次元構造体を用いて機能構造体を製造するように
したことを特徴とする機能構造体の製造方法である。
【0027】この発明の第8の発明においては、例え
ば、機能構造が配された一次元構造体を複数並列配置
し、これらの一次元構造体に対して一括して三次元空間
において二次元面内の縮小投影および残りの一次元空間
での拡大投影を行うことによりこの一次元空間において
自由空間膨張状に複数の機能構造を拡大配置する前また
は後にこれに直交する方向に自由空間膨張させるように
する。
【0028】この発明においては、一般的には、例え
ば、一次元構造体の断面において同心円状に複数の機能
構造が配されている。一次元構造体は、例えば、有機物
からなるファイバー状のもの、または、円環状の光場を
導波する光ファイバー状のものであることもある。ま
た、一次元構造体は同心円状の多層膜構造を有すること
もある。また、一次元構造体の周りに半導体膜が形成さ
れ、この半導体膜を用いた光電子素子により機能素子が
形成される。場合によっては、一次元構造体の一部がD
NAファイバーであることもある。一次元構造体の断面
の一部分が中空であることもある。この中空部を通し
て、例えば、光、電流または化学流体を通すことができ
る。また、一次元構造体の周面に窓を設けることによ
り、この窓を通じて、外界または他の一次元構造体との
間で一次元構造体の内部に通される流体の交換を行うこ
とが可能である。この窓は、例えば電気的に開閉可能に
構成される。
【0029】
【発明の実施の形態】図1は各種の基体のトポロジーを
示す。図1Aは従来使われている平面基板、図1Bは最
近提案されたボール型基体、図1Cはこの発明の一次元
構造体(fiber)で用いる円柱側面のトポロジーである。
図1Aに示す平面基板上の1チップの面積はチップの二
辺の長さをx、yとするとSP =xyである。図1Bに
示すボール型基体上の面積はSB =4π(x/2)2
4π(y/2)2 であり、SB/SP =πx2 /xy=
πである。また、図1Cに示す一次元構造体の円柱側面
上の面積はST =2π(x/2)・yであり、ST /S
P =πxy/xy=πである。
【0030】図2Aはこの発明の一次元構造体の実空間
構成を表す基本的な概念図である。図2Aに示すよう
に、基体となる一次元構造体1の側面に光電子素子2が
配線3により接続されて配置され、さらに電極4も配置
されている。
【0031】図2Bはこの発明の一次元構造体の発展形
の一つであり、階層構造を有する一次元構造体である。
この階層構造を有する一次元構造体5は、具体的には、
例えば、中心のコアとその周りのクラッドとからなる光
ファイバーあるいは単なる中空(hollow)構造としたも
のなどである。この階層構造を有する一次元構造体5
は、目的に応じて、光や化学流体などを輸送することが
できる。例えば、イオウ(S)と金(Au)との間の結
合を利用して光電子素子2のAu電極2aとタンパク質
6やアミノ酸7とを結合させることができる。同様にし
て、アミノ酸7に導電性高分子8を結合させることもで
きる。光電子素子2からは所定の信号の入力により光9
が発せられる。
【0032】図3および図4は、一次元構造体の製造方
法の例を示す。図3は、いわば金太郎飴式の製造方法と
言えるものであり、例えばポリエチレンテレフタレート
(PET)やポリエチレンサルフォン(PES)などの
プラスチック製のファイバー10(図3A)に熱やアル
カリなどを加え、展性を上げて軸方向に伸ばし(図3
B)、これを所望の長さに切断することにより、細くま
た内部に構造を持たせた一次元構造体11を得ることが
できる(図3C)。
【0033】図4は一次元構造体の別の製造方法を示
し、いわばマカロニ型の一次元構造体の製造方法と言え
るものである。図4に示すように、この製造方法では、
例えばタンパク質などからなる可溶性のコア12(図4
A)を、例えば小麦粉や有機シリコン、他のタンパク質
などの非可溶性の物質13で包んだ後(図4B)、コア
12を加水分解酵素を用いて溶出させることにより中空
の一次元構造体14を得る(図4C)。
【0034】図5Aは、一次元構造体15の側面に、ラ
ングミュアブロジェット(LB)法によりアデニン
(A)、グアニン(G)、シトシン(C)およびチミン
(T)のLB膜のパターンを形成してコーディングを行
う方法を示す。すなわち、図5Aに示すように、LB成
膜装置の水が入った容器(ラングミュアトラフ)の気体
−液体界面において四つのセグメント16a、16b、
16c、16dに分け、これらのセグメント16a、1
6b、16c、16dの水面にそれぞれアデニン、グア
ニン、シトシンおよびチミンの有機溶媒溶液を展開して
単分子膜を形成し、さらに液体表面から気体中に一次元
構造体15を引き上げる際にそれぞれアデニン、グアニ
ン、シトシンおよびチミン用のゲート17a、17b、
17c、17dを上下動させることにより、一次元構造
体15の側面へのLB膜の形成を制御する。さらに、一
次元構造体15をその軸の周りに回転させることによ
り、図5Bに示すように、一次元構造体15の側面の所
望の位置に所望のLB膜18a、18b、18c、18
dのパターンを形成する。このようにして、一次元構造
体15の側面に所望のコーディングを行うことができ
る。なお、ここではDNAの核酸塩基を用いた場合の4
コードの例を示したが、セグメントの数を増やすことに
より、コーディングの要素数を増やすことができること
は言うまでもない。
【0035】図6はダウンコンバージョンの例である。
図6に示すように、図5に示すLB膜の成膜方法におい
て、気体−液体界面をセグメントに分けない場合には、
一次元構造体15の側面に一様な膜19を成膜すること
ができる。この方法は、一次元構造体15の側面へのフ
ォトレジストなどのコーティングに最適である。さら
に、例えば、一次元構造体15の側面に有機シリコン膜
を成膜し、後に熱処理あるいはレーザアニールを行うこ
とによりSi膜を形成することも可能である。
【0036】図7は一次元構造体のリソグラフィープロ
セシングの例である。図7に示すように、例えば、図3
に示す製造方法により製造された一次元構造体20を糸
巻き21でたぐり寄せ、図5に示すと同様なLB成膜室
22においてこの一次元構造体20の側面にLB法によ
り、所望の材料のコーティングを行う。そして、この一
次元構造体20を次段の乾燥モジュール23内で乾燥さ
せた後、L字型に折り曲げ、フォトマスク24の出し入
れが可能な露光モジュール25に送り、フォトマスク2
4に所望のパターンで設けられた開口24aを通じて外
部から露光を行い、さらに次段の現像モジュール26に
おける現像を経て、パターニングが完了する。符号2
7、28は現像後に水洗、成膜などを行うモジュールを
示す。ここで、コーティングから露光までのプロセスの
具体例を挙げると、LB成膜室22において有機シリコ
ン膜を成膜した後、この有機シリコン膜にフォトマスク
24を用いてレーザ光を選択的に照射することによりレ
ーザアニールを行い、Si膜のパターンを形成する。こ
のSi膜を用いて素子を形成することができる。なお、
乾燥モジュール23の、露光モジュール25との接続部
は、露光モジュール25の中心軸に垂直な方向の一辺の
長さがdの長方形の断面形状を有する。フォトマスク2
4の切れ込みの幅をΔとしたとき、d、Δは、d<Δを
満たす限りできるだけ小さくするのが望ましい。
【0037】図8は、図7に示すリソグラフィーシステ
ムで製造され、射出されてくる繊維状の一次元構造体2
0を一種の機織り機に導入して機織りを行い、所望のフ
ァブリックを形成する方法の例を示す。この一次元構造
体20の側面には必要に応じて素子が形成され、さらに
例えばAGTCコーディングが行われている。図8に示
すように、上述の図7に示すと同様なリソグラフィーシ
ステムを多数配列し、これらのリソグラフィーシステム
から供給される多数本の一次元構造体20を用いて機織
りを行うことにより、2次元の織物を作ることができ
る。符号29、30は機織り棒を示す。
【0038】最も単純でしかし汎用性のあるファブリッ
クは、縦糸を全てロジック素子の形成された一次元構造
体とし、横糸を全てメモリ素子の形成された一次元構造
体とした一様均一織物である。
【0039】図8に示すような機織り機でファブリック
を形成する時の2本の一次元構造体の軸に直交する方向
のアラインメントには、例えば、これらの一次元構造体
の側面のアデニン(A)とチミン(T)との配向特性、
あるいは、シトシン(C)とチミン(T)との配向特性
を利用することができる。すなわち、例えば、図9Aに
示すように、縦糸および横糸を構成する2本の一次元構
造体31、32を互いに直交させ、それらの交差部にお
いて、上側の一次元構造体31の外壁のアデニン(A)
と下側の一次元構造体32の外壁のチミン(T)との分
子間力による選択的結合(図9B参照)により、アライ
ンメントを行うことができる。より一般的には、タンパ
ク質間およびアミノ酸間のダイポール相互作用により、
一次元構造体を整列させて二次元平面を構成することが
できる。また、図9Bに示すように、例えば一次元構造
体31上にDNAストリングSTが張り付いているか、
または編み込まれているものであってもよい。
【0040】なお、図9Bに示すA−T結合のAとTと
は単なる選択性のあるのりとしても使えるが、より高度
には、図8に示すように、下側の一元構造体20の上に
一部m−RNAを仕込むことにより、交差部の結合を成
長強化させたり、反結合性として解体したりして、SO
PHIAの一角を担わせる要素部品/構造とすることが
できる。
【0041】このように分子間力を利用して一次元構造
体によりファブリックを形成した例を図10に示す。こ
のファブリックは、図2Bに示すものと同様な、階層構
造を有する一次元構造体5を用いて形成されたもので、
線状光電子機能デバイスによるインテリジェント・ファ
ブリックと呼ぶことができるものである。
【0042】図11および図12は図10に示すインテ
リジェント・ファブリックを人工筋肉に応用した例を示
し、それぞれ筋肉が縮んだ状態および伸びた状態を示
す。図11および図12に示すように、このインテリジ
ェント人工筋肉においては、一次元構造体5を用いて、
意図的に筋繊維を束ねたような構造を持たせることによ
り、ファブリックが縞状であることを利用して、二つの
ファブリックの一次元構造体を互い違いに結合させ、例
えば正負の電荷供給によるクーロン反発力と結合とを利
用して伸縮を行わせることができる。
【0043】図13は、一次元構造体5からなる縦糸お
よび横糸を強固に編んだタイトバウンドファブリック
(tight-bound fabric) の例である。縦横に走る一次元
構造体が特徴である。
【0044】図14Aは汎用ファブリックの一例、図1
4Bはこの図14Aに示す汎用ファブリックの一部の拡
大図、図14Cは図14Bの一部の拡大図である。この
汎用ファブリックは、縦糸がロジック素子の形成された
一次元構造体33からなり、横糸がメモリ素子(RA
M)の形成された一次元構造体34からなる。これらの
半導体素子は、一次元構造体33、34の側面に例えば
アモルファスSi膜を成膜し、これを例えばエキシマー
レーザアニールすることにより単結晶化した単結晶Si
膜に形成することができる。図14Cに、一例として、
半導体電子素子Dを示す。また、同様の方法により、一
次元構造体33、34の側面に例えばGaInN系半導
体膜を形成し、これに光素子を形成することもできる。
さらに、これらにより、トータルシステム・オン・ファ
イバーファブリックを実現することができる。
【0045】図15はこの発明のタイトバウンドファブ
リックの化学・生体系応用の一例の概念図であり、一種
のケミカルプロセッサーを示す。一次元構造体35は中
空構造を有し、バイオ−光−電子質量輸送用のマイクロ
チューブとして用いられる。この一次元構造体35に
は、窓36および光電子素子37が設けられており、バ
イオ−光−電子配線38により相互に接続されている。
この例では、点描が付された窓36は開いており、それ
以外の窓36は閉じている。この一次元構造体35の中
に生体・化学材料を通すことにより、微視的に化学反応
を制御することができる。例えば、横方向の一次元構造
体35に原料A、B、Cを供給するとともに、縦方向の
一次元構造体35に酵素P、Q、Rを供給する。この場
合、一次元構造体35の多数の交差部のうちの所定の部
分に窓を開けておくことにより、種々の反応生成物(例
えば、最終生成物Z)と副生成物(例えば、副反応物
Y)とを合成することが可能となる。
【0046】図16はこの発明のタイトバウンドファブ
リックの窓の開け方の一例を示す。この例では、交差す
る2本の一次元構造体35のうちの一本を加水分解可能
なタンパク質からなるマイクロチューブとし、他の一本
を湿潤はするが加水分解可能性のあるマイクロチューブ
とする。そして、これらの一次元構造体35を交差さ
せ、一方の一次元構造体35の中に加水分解酵素(ヒド
ロアーゼ(トリプシン、キモトリプシンなど))と水と
を最適pHになるように調整して流し、他方の一次元構
造体35には水のみ、あるいは最適pHをずらす酸また
はアルカリを含ませた水を通すことにより、交差部の一
次元構造体35に穴があく。穴がある程度以上開くと、
一次元構造体35を流れる水(または酸、アルカリ)で
最適pH条件からずれることにより、加水分解反応は極
めて遅くなり、事実上停止する。次に、一次元構造体3
5にそれを構成するタンパク質を溶かす酵素を流すこと
により、交差部の一次元構造体35に穴を開けることか
できる。このようにして、一次元構造体35の交差部に
選択的に窓36を形成することができる。また、一次元
構造体35の側面に例えばアモルファスSi膜を成膜す
る場合には、このアモルファスSi膜をその表面に選択
的に形成したマスクを用いて部分的にエキシマーレーザ
アニールして単結晶化し、このSi膜を単結晶部とアモ
ルファス部との結晶性の差を利用して選択エッチングす
ることにより窓を形成することができる。
【0047】さらに、上述の方法で一次元構造体35の
交差点に窓36を開けた後、外力を加えてこれらの一次
元構造体35を離すことにより、周期的に窓36が形成
された一次元構造体を形成することができる。また、こ
の一次元構造体を出発材料として再度機を織り、上述と
同様にして交差点に窓を開けることもできる。
【0048】図17はこの発明のタイトバウンドファブ
リックの生体系応用のより一般化した概念図である。一
次元構造体35の交差点のみならず、その途中にも窓3
6が形成されている。さらに、この窓36の周りに選択
的に電極を設けることで、局所電場によりイオンの出入
りを制御することができる。このような電気的に開閉可
能な窓36を開けておくことにより、図18に示すよう
に、一次元構造体35で囲まれた升状の空間に自己組織
化生体系組織(SOPHIA)39を形成することがで
きる。このようなタイトバウンドファブリックは、例え
ば液体やガス中に設置することにより、それらのセンサ
ーとして機能させることができる。
【0049】さらに、図19に示すように、一次元構造
体40の断面の外郭に凹凸を設け、その凹部に配線41
を埋め込むこともできる。
【0050】また、図20に示すように、このような断
面の外郭に凹凸を設け、その凹部に配線41を埋め込ん
だ一次元構造体40は、別の一次元構造体42と空中交
差させることが可能である。ここで、一次元構造体40
の側面には、電子素子43およびそれらを接続する配線
44が形成されている。
【0051】図21に示すように、この発明の一次元構
造体を基本繊維として用いて、太陽電池45、ディスプ
レー46、コンピュータ47、アクチュエータとしての
手袋48、センサー(図示せず)などを一体化したイン
テリジェントファイバーファブリックによる衣服49を
作ることができる。なお、この衣服49およびこの衣服
49を着る人間のサイズはともに1mのオーダーであ
り、一方、この衣服49を構成する繊維である一次元構
造体の径のサイズは例えば最大で1mmのオーダーであ
り、このとき後者に対する前者の比は〜1m/1mm〜
1000のオーダーである。
【0052】また、同様なインテリジェントファイバー
ファブリックにより、いわばインテリジェントはちまき
とも呼べるバンド50を作ることもできる。
【0053】さらに、この発明の一次元構造体の材料と
して例えばコラーゲンやエラスチンなどを用いることに
より、図21に示す人の足部に示すように人工皮膚51
を作ることもできる。
【0054】より一般的には、この発明の人工織物をも
って、内部に人工筋肉などを含む3次元構造体を包むこ
とにより、インテリジェントな3次元システムを構成す
ることができる。
【0055】図22は、この発明の機能性ファイバーの
製造方法を示す基本的な概念図である。この機能性ファ
イバーを製造するには、まず、図22Aに示すように、
出発物質となる機能性ファイバーを製造する。この機能
性ファイバーにおいては、光導波管61、化学輸送管6
2、有機半導体電子デバイス63および有機半導体ダイ
オード64が有機被覆材65で被覆された状態で集積さ
れており、全体として円柱状の形状を有している。有機
半導体電子デバイス63は例えば周期的に複数個配置さ
れている。この有機半導体電子デバイス63は、チャネ
ル層63a、ゲート電極63b、ソース電極63cおよ
びドレイン電極63dからなる。符号66はこれらの有
機半導体電子デバイス63間を接続する配線を示す。
【0056】光導波管61は、通常のプラスチック光フ
ァイバーと同様に、例えばPMMAを用いて形成され
る。化学輸送管62は中空に構成され、その中に化学流
体が通されるようになっている。配線66は例えば導電
性ポリマー、具体的には例えばポリアセチレン、ポリジ
アセチレン、ポリピロールなどにより形成される。
【0057】この出発物質としての機能性ファイバーの
直径は必要に応じて選ばれるが、一例を挙げると数十μ
m程度である。また、これらの素子の寸法は、必要に応
じて決められるが、極微細の素子を形成する場合には例
えば縮小投影露光などが用いられる。
【0058】次に、図22Aに示す機能性ファイバー
を、図22Bに示すようにその長手方向に引き伸ばす。
具体的には、図22Aに示す機能性ファイバーの直径を
D、長さをLとしたとき、図22Bに示すように、直径
がD/α(ただし、α>1)、長さがα2 Lとなるよう
に引き伸ばす。こうして、出発物質としての機能性ファ
イバーは、その断面においては1/αに縮小(微細化)
され、長さ方向においてはα2 倍に拡大される。
【0059】次に、こうして展伸された図22Bに示す
機能性ファイバーをその中央で折り返して重ね合わせ、
圧着する。この圧着を良好に行うために、機能性ファイ
バーの表面には、圧着幇助剤を塗布しておくことが望ま
しい。この圧着幇助剤には、必要に応じて、導電性、絶
縁性、強誘電性などを付与することができる。
【0060】上述の展伸、折り返し、圧着を行った後、
この一連の工程を必要なサイクル繰り返し行う。ここ
で、これらの展伸は、多数本バッチ処理することができ
る。
【0061】なお、例えば、あらかじめ機能性ファイバ
ーに形成した液溜めに液晶を入れておき、その後この機
能性ファイバーの展伸、折り返し、圧着を行うことによ
り、液晶が封入された機能性ファイバーを製造すること
もできる。
【0062】図23は、4回(4-fold)の折り返しのサ
イクルを使用して機能性ファイバーを製造する例を示
す。図23Aに示すように、まず、所望の機能素子があ
らかじめ作り込まれた機能性ファイバーを用意する。次
に、図23Bに示すように、この機能性ファイバーを直
径が1/4になるまで展伸する。次に、こうして展伸さ
れた機能性ファイバーを図23Cに示すように4回折り
返し、圧着する。
【0063】これらの展伸および圧着の工程をN回繰り
返すことにより、断面で見たときの機能性ファイバーの
密度を4N 倍に高密度化することができる。また、当然
ではあるが、2回折り返しの場合に比べて、高速化を図
ることができる。
【0064】ここで、図24に示すように、出発物質と
しての機能性ファイバーが偏心構造を有する場合を考え
る。この機能性ファイバーは中心部L1 、中間層L2
よび最外層L3 からなり、中心部L1 が偏心している。
この場合、中間層L2 の厚さの最大値はT、最小値はt
である。例えば、典型的には、D〜20μm、t〜2μ
mである。いま、機能性ファイバーにおける原子間距離
を2Åと仮定すると、D〜20μmは原子間距離の10
5 倍、d〜2μmは104 倍に相当する。そこで、4N
=104 とおいてNを求めると、N=4/log104〜
6.6<7となる。これより、機能性ファイバーの展伸
および圧着の工程を7回繰り返すと、厚さtの部分の中
間層L2 は相互に融着し、厚さTの部分の中間層L2
単原子層のオーダの厚さになることになる。
【0065】このように、典型的なファイバー径である
数十μmオーダの原料から出発しても、展伸および圧着
の工程を7回繰り返すと、内部構造は、原子間隔オーダ
まで縮小することがわかる。これは、有機物の柔らかさ
を利用して、素子の縮小ができる典型的な例である。
【0066】なお、機能性ファイバーの材料としては有
機物以外に例えば非晶質のガラスを用いることができる
が、この場合には、上述の圧着を行う前にファイバー表
面のダングリングボンドを水素で不活性化するようにす
ることが望ましい。
【0067】図24は、上記のような機能性ファイバー
の展伸および圧着のサイクルを繰り返すことで擬似的に
細胞分裂に相当することを実現することができることを
示す例である。すなわち、まず、図24Aに示すような
偏心した中心部L1 、中間層L2 および最外層L3 から
なる単純な内部構造を持つ機能性ファイバーに対して展
伸および圧着のサイクルを繰り返し行うことにより、図
24Bに示すように、直径がM分の1に縮小した機能性
ファイバーを2M 個つくる。
【0068】次に、図24Cに示すように、こうしてつ
くった2M 個の機能性ファイバーからなる架台(プラッ
トフォーム)中でSOPHIAを起こさせる。具体的に
は、例えば、これらの機能性ファイバーに電子線を照射
することにより電子−正孔対を生成し、これによりSO
PHIAを起こさせる。
【0069】さらに、図24Dに示すように、SOPH
IAを起こさせた機能性ファイバー系に対して展伸およ
び圧着のサイクルを繰り返し行うことにより、直径がN
分の1に縮小した機能性ファイバーを4N 個つくる。こ
うして、短時間で、高機能複雑系を形成することができ
る。
【0070】図25は展伸および圧着のサイクルにより
面内非等方変換を行う例を示す。この例では、まず、図
25Aに示すように、辺の長さがLの正方形断面の機能
性ファイバーに対して縦方向に一軸性圧縮を行い、図2
5Bに示すように、縦方向の辺の長さをL/α(α>
1)に縮小するとともに、横方向の辺の長さをαLに拡
大する。
【0071】次に、図25Cに示すように、こうして一
軸性圧縮を行った機能性ファイバーに対して展伸を行
い、縦方向の辺の長さおよび横方向の辺の長さをいずれ
も1/N1/2 に縮小する。ここで、α=N1/2 とすれ
ば、縦方向の辺の長さはL/αN 1/2 =L/Nになり、
横方向の辺の長さはαL/N1/2 =Lになる。こうし
て、横方向の辺の長さは元と同じLで、すなわち横方向
の寸法を保持しながら、縦方向の辺の長さが1/Nに縮
小した機能性ファイバーを得ることができる。
【0072】より一般的には、α、Nを任意に選ぶこと
により、任意の縮小比で面内の非等方的縮小変換を行う
ことができる。
【0073】図26は軸方向非一様変換を行う例であ
る。すなわち、まず、図26Aに示すように、出発物質
となる機能性ファイバーを用意し、この機能性ファイバ
ーに対して、軸方向に等間隔で局部的に光または電子線
などの荷電粒子線を照射する。光の照射には所定のフォ
トマスクを用いる。こうして光または荷電粒子線が照射
された部分の機能性ファイバーは変性を起こして硬化す
る。これによって、機能性ファイバーの軸方向に弾性の
空間変調が行われたことになる。
【0074】次に、こうして長手方向に等間隔で部分的
に硬化した機能性ファイバーに対して、図26Bに示す
ように、展伸を行う。この際、機能性ファイバーのうち
の光または荷電粒子線の照射により硬化した部分の径は
ほぼ元のまま維持され、そのほかの部分だけ径が縮小す
る。
【0075】次に、図26Cに示すように、こうして展
伸を行った機能性ファイバーを圧着する。同様な展伸お
よび圧着を繰り返し、図26Dに示すように、長手方向
に周期構造を有する機能性ファイバーを製造する。
【0076】こうして製造された機能性ファイバーは例
えば三次元フォトニック結晶として使用することができ
る。また、周期構造を有するため、回折格子あるいはブ
ラッグディフレクターとして使用することもできる。長
手方向に部分的に周期構造を設けることにより、部分的
に回折格子あるいはブラッグディフレクターを作り付け
ることもできる。さらに、場合によっては、非周期構造
としてもよい。
【0077】上記の例では、展伸を行う前に母材となる
機能性ファイバーを光または荷電粒子線の照射により部
分的に硬化させたが、フォトリソグラフィーを用いたパ
ターニングなどにより必要な素子構造をあらかじめ作り
込むようにしてもよい。
【0078】図27はこの発明のゲートアレイへの応用
を示す例である。すなわち、まず、図27Aに示すよう
に、例えば、有機半導体によるゲートアレイの基本ユニ
ット71が組み込まれた矩形断面の機能性ファイバーを
用意する。
【0079】次に、図27Bに示すように、この機能性
ファイバーの展伸を行い、面内寸法を縮小する。次に、
図27Cに示すように、機能性ファイバーの圧着を行
う。この圧着は、例えば、導電性物質、例えばメタルパ
ッド72を介して行い、このメタルパッド72を介して
機能性ファイバー中のゲートアレイ同士の電気的接続を
行うようにする。
【0080】次に、図27Dに示すように、こうしてメ
タルパッド72を介して圧着された機能性ファイバーの
展伸を行い、面内の寸法を縮小する。次に、図28Eに
示すように、機能性ファイバーの折り返しを行い、圧着
を行う。この際、この圧着は、導電性物質、例えばメタ
ルパッド73を介して行い、このメタルパッド73を介
して機能性ファイバー中のゲートアレイ同士の電気的接
続を行うようにする。
【0081】次に、図27Eに示すように、再度、機能
性ファイバーの展伸を行い、面内の寸法を縮小する。こ
うして、高密度集積の微細ゲートアレイを製造すること
ができる。
【0082】図28は、この発明をナノチューブの製造
に適用した例である。この例では、まず、図28Aに示
すように、出発物質となるチューブを用意する。次に、
図28B〜図28Hに示すように、チューブに対して展
伸、圧着および折り返しのサイクルを繰り返すことによ
り、極微細のチューブ、すなわちナノチューブをつく
る。この例は、カオスを引き起こすことで有名な一次元
パイこね変換と呼ぶことができるものである。このナノ
チューブは、化学物質輸送配管として機能するのみなら
ず、フォトニック結晶としても機能する。
【0083】なお、ナノチューブの製造過程において径
の異なるチューブを混在させることにより、ナノチュー
ブ集合体の空間充填率を制御することができる。また、
これは、フォトニックギャップに準位を持つ「不純物」
を含むフォトニック結晶としても機能する。
【0084】図29は、三次元空間において二次元面内
の縮小投影、残る一次元空間での拡大投影により、この
一次元空間上において自由空間膨張的に複数の機能構造
(機能修飾子)が拡大配置された周期構造体機能材料の
例である。
【0085】すなわち、この例では、まず、図29Aに
示すように、複数の半導体レーザ素子81が分離溝を介
して長手方向に互いに隣接して作り込まれたレーザバー
82を用意する。このレーザバー82の断面形状を図2
9Bに示す。レーザバー82の断面寸法は例えばLとす
る。レーザバー82の長さは任意であるが、例えば10
〜50mmである。
【0086】次に、図29Cに示すように、レーザバー
82を導電性ファイバー83に高展性で導電性の接着剤
84により接着する。導電性ファイバー83には光導波
路が作り込まれている。導電性ファイバー83の直径は
Dである。これらのレーザバー82および導電性ファイ
バー83の断面形状を図29Dに示す。
【0087】次に、図29Eに示すように、これらのレ
ーザバー82および導電性ファイバー83の展伸を行
い、レーザバー82を個々の半導体レーザ素子81に分
離するとともに、導電性ファイバー83の径を縮小す
る。この展伸は例えば半導体レーザ素子81の間隔が1
0Lとなるまで行う。このとき、導電性ファイバー83
の径は約(1/3.3)Dに縮小する。これらのレーザ
バー82および導電性ファイバー83の断面形状を図2
9Fに示す。
【0088】次に、図29Gに示すように、こうして得
られた、半導体レーザ素子81が等間隔に配列された導
電性ファイバー83を必要な本数だけ二次元面内に互い
に平行に配列し、さらにこれらの導電性ファイバー83
と直交するように配線84を互いに平行に配列し、半導
体レーザ素子81が規則配置された二次元レーザアレイ
を製造する。配線84は、各半導体レーザ素子81の導
電性ファイバー83と電気的に接続されている側の電極
と反対側の電極と電気的に接続される。各半導体レーザ
素子81は、導電性ファイバー83と配線84とを選択
し、それらの間に所定の電圧を印加することにより、発
光させることができる。
【0089】なお、半導体レーザ素子81の代わりに例
えば蛍光体膜、ダイまたは強誘電液晶膜を用いることも
できる。
【0090】図30はいわば図9に示す例の二次元配列
版とも言うべきものである。すなわち、この例では、ま
ず、図30Aに示すように、複数の半導体レーザ素子9
1が分離溝を介して二次元アレイ状に互いに隣接して作
り込まれたレーザ基板92を用意する。このレーザ基板
92の縦方向および横方向の断面形状を図30Bおよび
図30Cに示す。
【0091】次に、図30Dに示すように、展伸フィル
ム93上に、光導波路が作り込まれた導電性ファイバー
94を互いに平行に複数本配列する。
【0092】次に、図30Eに示すように、レーザ基板
92を、導電性ファイバー94が配列された展伸フィル
ム93に貼り付ける。このとき、レーザ基板92の列毎
の半導体レーザ素子91の上側電極と導電性ファイバー
94とが一致するように位置合わせする。
【0093】次に、図30Fに示すように、展伸フィル
ム93を横方向に展伸させることにより、レーザ基板9
2をレーザバー95に分離する。
【0094】次に、展伸フィルム93を縦方向に展伸さ
せることにより、各レーザバー94を個々の半導体レー
ザ素子91に分離する。こうして、図29Gに示すと同
様な二次元レーザアレイが製造される。
【0095】以上、この発明の実施形態につき具体的に
説明したが、この発明は、上述の実施形態に限定される
ものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の変
形が可能である。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、ファイバーの面内方向の縮小と長手方向の展伸の自
由度を生かすことにより、デバイスの縮小ならびに高密
度集積化と、長手方向の規則配列を生かしたトータルシ
ステムという、従来の固体材料による形状の制約から開
放され、従来にない有機無機ハイブリッド半導体デバイ
スのメリットを引き出した、高機能システムを構成する
ことができる。また、細胞分裂に準じたことを短時間に
しかも大量に行うことができる。しかも、これをテンプ
レートとして生命工学プロセスの場として利用すること
ができる。また、ファイバー中に、中空の一次元構造体
を設けて化学物質輸送に用いることにより、光電子的な
場の中にあって、しかも化学工場的側面を取り込むこと
ができ、SOPHIAの舞台とすることができる。さら
に、光電子系と生体組織系とを統一的に同じ空間領域に
おいて共存させ、あるいは競合させ、より深い情報操
作、代謝作用を持ったシステムを構築することができ
る。これらは、従来型の電子回路と相補的であるばかり
でなく、それとハイブリッド化することにより、革新的
なシナジー効果をもたらすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】各種の基体のトポロジーを示す略線図である。
【図2】この発明による一次元構造体の基本形および発
展形を示す略線図である。
【図3】この発明による一次元構造体の製造方法の一例
を説明するための略線図である。
【図4】この発明による一次元構造体の製造方法の他の
例を説明するための略線図である。
【図5】この発明による一次元構造体のコーディング方
法を説明するための略線図である。
【図6】この発明による一次元構造体の製造方法の他の
例を説明するための略線図である。
【図7】この発明による一次元構造体を製造するための
リソグラフィープロセッシングを説明するための略線図
である。
【図8】この発明による一次元構造体を用いて機織り機
でファブリックを作る方法を概念的に示す略線図であ
る。
【図9】この発明による一次元構造体のアラインメント
の方法を説明するための略線図である。
【図10】この発明による一次元構造体を用いて作られ
たファブリックの一例を示す略線図である。
【図11】この発明による一次元構造体を用いて作られ
た人工筋肉の一例を示す略線図である。
【図12】この発明による一次元構造体を用いて作られ
た人工筋肉の一例を示す略線図である。
【図13】この発明による一次元構造体を用いて作られ
たインテリジェント・ファブリックの一例を示す略線図
である。
【図14】この発明による一次元構造体を用いて作られ
たインテリジェント・ファブリックの一例を示す略線図
である。
【図15】この発明による一次元構造体を用いて作られ
たインテリジェント・ファブリックの一例を示す略線図
である。
【図16】この発明による一次元構造体の交差部で窓を
形成する方法を説明するための略線図である。
【図17】この発明による一次元構造体を用いて作られ
たインテリジェント・ファブリックの一例を示す略線図
である。
【図18】この発明による一次元構造体を用いて作られ
たインテリジェント・ファブリックの一例を示す略線図
である。
【図19】この発明による一次元構造体の例を示す略線
図である。
【図20】この発明による一次元構造体の例を示す略線
図である。
【図21】この発明による一次元構造体を用いて作られ
たインテリジェント・ファブリックによる衣服の一例を
示す略線図である。
【図22】この発明による機能性ファイバーの製造方法
を説明するための略線図である。
【図23】この発明による機能性ファイバーの製造方法
を説明するための略線図である。
【図24】この発明による機能性ファイバーの製造方法
を説明するための略線図である。
【図25】この発明による機能性ファイバーの製造方法
を説明するための略線図である。
【図26】この発明による機能性ファイバーの製造方法
を説明するための略線図である。
【図27】この発明による機能性ファイバーの製造方法
を説明するための略線図である。
【図28】この発明による機能性ファイバーの製造方法
を説明するための略線図である。
【図29】この発明による二次元レーザアレイの製造方
法を説明するための略線図である。
【図30】この発明による二次元レーザアレイの製造方
法を説明するための略線図である。
【図31】従来の光ファイバーの構造を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1、5、11、14、15、20、32、33、34、
35、40、42・・・一次元構造体、2・・・光電子
素子、3・・・配線、4・・・電極、6・・・タンパク
質、7・・・アミノ酸、8・・・導電性高分子、61・
・・光導波管、62・・・化学輸送管、63・・・有機
半導体系デバイス、65・・・有機被覆材、71・・・
基本ユニット、72、73・・・メタルパッド、81、
91・・・半導体レーザ素子、82、95・・・レーザ
バー、83、94・・・導電性ファイバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01S 5/40 H01L 21/30 502Z

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機能構造が配された一次元構造体に対し
    て三次元空間において二次元面内の縮小投影および残り
    の一次元空間での拡大投影を行うことによりこの二次元
    面内に微細機能構造が配された一次元構造体を製造する
    ようにしたことを特徴とする機能一次元構造体の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 上記一次元構造体の展伸または展伸およ
    び圧着を、上記一次元構造体の内部に素子構造を形成し
    た後に少なくとも一回行うようにしたことを特徴とする
    請求項1記載の機能一次元構造体の製造方法。
  3. 【請求項3】 上記一次元構造体が有機物からなるファ
    イバーであることを特徴とする請求項1記載の機能一次
    元構造体の製造方法。
  4. 【請求項4】 基体をなす一次元構造体が、撚り糸状の
    複数素材からなるファイバーであることを特徴とする請
    求項1記載の機能一次元構造体の製造方法。
  5. 【請求項5】 上記ファイバーのうちの少なくとも一部
    が中空のチューブ状となっていることを特徴とする請求
    項4記載の機能一次元構造体の製造方法。
  6. 【請求項6】 上記一次元構造体の少なくとも一部が導
    電性を有することを特徴とする請求項1記載の機能一次
    元構造体の製造方法。
  7. 【請求項7】 上記一次元構造体の長手方向に空間的に
    孤立した物質相を含むことを特徴とする請求項1記載の
    機能一次元構造体の製造方法。
  8. 【請求項8】 上記一次元構造体の少なくとも一部分に
    金属相を形成し、これを用いた光電子素子を機能素子と
    することを特徴とする請求項1記載の機能一次元構造体
    の製造方法。
  9. 【請求項9】 上記一次元構造体の二次元面内において
    三端子素子が組み込まれていることを特徴とする請求項
    1記載の機能一次元構造体の製造方法。
  10. 【請求項10】 上記一次元構造体が同心円状構造を有
    し、その中心部が中空であることを特徴とする請求項1
    記載の機能一次元構造体の製造方法。
  11. 【請求項11】 上記一次元構造体の中空部分に電流、
    光または化学流体が通されることを特徴とする請求項1
    0記載の機能一次元構造体の製造方法。
  12. 【請求項12】 上記一次元構造体の展伸およびそれに
    続く折り返しを複数回繰り返すことにより二次元面内に
    おいて細胞分裂様の縮小および多重化を行うようにした
    ことを特徴とする請求項1記載の機能一次元構造体の製
    造方法。
  13. 【請求項13】 上記一次元構造体の折り返しを行う際
    に間に導電物質をはさむようにしたことを特徴とする請
    求項1記載の機能一次元構造体の製造方法。
  14. 【請求項14】 上記一次元構造体をN倍に展伸し、そ
    れに続いてN回折り返すようにしたことを特徴とする請
    求項1記載の機能一次元構造体の製造方法。
  15. 【請求項15】 一次元方向に空間的に孤立した物質層
    を、三次元空間において二次元面内の縮小投影および残
    りの一次元空間での拡大投影を行う際に、二次元面内方
    向に互いに連結するようにしたことを特徴とする請求項
    1記載の機能一次元構造体の製造方法。
  16. 【請求項16】 機能構造が配された一次元構造体に対
    して三次元空間において二次元面内の縮小投影および残
    りの一次元空間での拡大投影を行うことによりこの一次
    元空間において自由空間膨張状に複数の機能構造を拡大
    配置した一次元構造体を製造するようにしたことを特徴
    とする機能一次元構造体の製造方法。
  17. 【請求項17】 一次元構造体上に蛍光体、色素または
    半導体微粒子を形成した後、この一次元構造体を展伸
    し、上記蛍光体、色素または半導体微粒子を軸方向に拡
    大配置するようにしたことを特徴とする請求項16記載
    の機能一次元構造体の製造方法。
  18. 【請求項18】 導電性の一次元構造体上に半導体発光
    素子を形成した後、この一次元構造体を展伸し、上記半
    導体発光素子を軸方向に拡大配置するようにしたことを
    特徴とする請求項16記載の機能一次元構造体の製造方
    法。
  19. 【請求項19】 上記一次元構造体の展伸およびそれに
    続く折り返しを複数回繰り返すことにより二次元面内に
    おいて細胞分裂様の縮小および多重化を行うようにした
    ことを特徴とする請求項16記載の機能一次元構造体の
    製造方法。
  20. 【請求項20】 上記一次元構造体の折り返しを行う際
    に間に導電物質をはさむようにしたことを特徴とする請
    求項16記載の機能一次元構造体の製造方法。
  21. 【請求項21】 上記一次元構造体をN倍に展伸し、そ
    れに続いてN回折り返すようにしたことを特徴とする請
    求項16記載の機能一次元構造体の製造方法。
  22. 【請求項22】 一次元方向に空間的に孤立した物質層
    を、三次元空間において二次元面内の縮小投影および残
    りの一次元空間での拡大投影を行う際に、二次元面内方
    向に互いに連結するようにしたことを特徴とする請求項
    16記載の機能一次元構造体の製造方法。
  23. 【請求項23】 機能構造が配された一次元構造体を二
    次元面内において一軸性圧縮した後、この一次元構造体
    の展伸または展伸および圧着を繰り返し行い、三次元空
    間において部分二次元面内の縮小投影および残りの一次
    元空間での拡大投影を行うことにより、上記一次元構造
    体の二次元面内においては微細機能構造が配され、上記
    一次元空間においては機能修飾子が拡大配置された一次
    元構造体を製造するようにしたことを特徴とする機能一
    次元構造体の製造方法。
  24. 【請求項24】 一次元構造体の軸方向に弾性の空間変
    調を行い、部分二次元面内の縮小投影比または残りの一
    次元空間での拡大投影比を変調するようにしたことを特
    徴とする機能一次元構造体の製造方法。
  25. 【請求項25】 その上に蛍光体、色素または半導体微
    粒子を形成した一次元構造体に対して三次元空間におい
    て二次元面内の縮小投影および残りの一次元空間での拡
    大投影を行うことによりこの一次元空間において自由空
    間膨張状に上記蛍光体、色素または半導体微粒子を軸方
    向に拡大配置した一次元構造体を製造し、この一次元構
    造体を複数並列配置することにより機能構造体を製造す
    るようにしたことを特徴とする機能構造体の製造方法。
  26. 【請求項26】 機能構造が配された一次元構造体を複
    数並列配置し、これらの一次元構造体に対して一括して
    三次元空間において二次元面内の縮小投影および残りの
    一次元空間での拡大投影を行うことによりこの二次元面
    内に細胞分裂状に複数の微細機能構造が配された一次元
    構造体を製造し、これらの一次元構造体を用いて機能構
    造体を製造するようにしたことを特徴とする機能構造体
    の製造方法。
  27. 【請求項27】 機能構造が配された一次元構造体を複
    数並列配置し、これらの一次元構造体を一括して二次元
    面内において一軸性圧縮した後、これらの一次元構造体
    の展伸または展伸および圧着を繰り返し行い、三次元空
    間において部分二次元面内の縮小投影および残りの一次
    元空間での拡大投影を行うことにより、上記一次元構造
    体の二次元面内においては細胞分裂状に複数の微細機能
    構造が配され、上記一次元空間においては機能修飾子が
    拡大配置された一次元構造体を製造し、これらの一次元
    構造体を用いて機能構造体を製造するようにしたことを
    特徴とする機能構造体の製造方法。
  28. 【請求項28】 機能構造が配された一次元構造体を複
    数並列配置し、これらの一次元構造体に対して一括して
    三次元空間において二次元面内の縮小投影および残りの
    一次元空間での拡大投影を行うことによりこの一次元空
    間において自由空間膨張状に複数の機能構造を拡大配置
    した一次元構造体を製造し、これらの一次元構造体を用
    いて機能構造体を製造するようにしたことを特徴とする
    機能構造体の製造方法。
  29. 【請求項29】 機能構造が配された一次元構造体を複
    数並列配置し、これらの一次元構造体に対して一括して
    三次元空間において二次元面内の縮小投影および残りの
    一次元空間での拡大投影を行うことによりこの一次元空
    間において自由空間膨張状に複数の機能構造を拡大配置
    する前または後にこれに直交する方向に自由空間膨張さ
    せるようにしたことを特徴とする請求項28記載の機能
    構造体の製造方法。
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