JP2001076997A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体装置の製造方法Info
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- JP2001076997A JP2001076997A JP24775199A JP24775199A JP2001076997A JP 2001076997 A JP2001076997 A JP 2001076997A JP 24775199 A JP24775199 A JP 24775199A JP 24775199 A JP24775199 A JP 24775199A JP 2001076997 A JP2001076997 A JP 2001076997A
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- Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
- Dicing (AREA)
- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ICチップ収率などの減少を招くことなく、
逐次移動式露光装置を用いる際のアライメント不良を低
減する。 【解決手段】 半導体ウエハ24上で複数のチップパタ
ーン21を区画するX,Y方向のスクライブライン29
X,29Yのうち、X方向のスクライブライン29Xに
沿って微調アライメントターゲット25,26,27,
31を配置する。各チップパターン21のエッジ部にメ
タルパターン30を形成した後のアライメントには、Y
方向のスクライブライン29Yとの交差部に形成する微
調アライメントターゲット31を使用する。微調アライ
メントターゲット31の中心から75μm以内のエリア
31a内には、メタルパターン30を形成しない。
逐次移動式露光装置を用いる際のアライメント不良を低
減する。 【解決手段】 半導体ウエハ24上で複数のチップパタ
ーン21を区画するX,Y方向のスクライブライン29
X,29Yのうち、X方向のスクライブライン29Xに
沿って微調アライメントターゲット25,26,27,
31を配置する。各チップパターン21のエッジ部にメ
タルパターン30を形成した後のアライメントには、Y
方向のスクライブライン29Yとの交差部に形成する微
調アライメントターゲット31を使用する。微調アライ
メントターゲット31の中心から75μm以内のエリア
31a内には、メタルパターン30を形成しない。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法、特に逐次移動式露光装置を用いるホトリソグラフ
ィ工程を含む半導体装置の製造方法に関する。
方法、特に逐次移動式露光装置を用いるホトリソグラフ
ィ工程を含む半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、半導体集積回路や個別の半導
体素子などの半導体装置は、半導体ウエハ上に同一の構
成を有するものを複数個同時に形成し、機械的に切り離
して個々の半導体装置として製造している。半導体装置
のチップサイズは、小さい方がチップ収率が高くなっ
て、同一の半導体ウエハからより多くの個数を取ること
ができ、半導体装置としてのチップコストを低減するこ
とができる。このため、半導体装置はチップサイズを縮
小することが強く要望されている。半導体装置の製造工
程で、ホトリソグラフィ工程は複数回繰り返される。こ
のため、パターン解像度やアライメント精度に優れた逐
次移動式露光装置がよく使用されている。
体素子などの半導体装置は、半導体ウエハ上に同一の構
成を有するものを複数個同時に形成し、機械的に切り離
して個々の半導体装置として製造している。半導体装置
のチップサイズは、小さい方がチップ収率が高くなっ
て、同一の半導体ウエハからより多くの個数を取ること
ができ、半導体装置としてのチップコストを低減するこ
とができる。このため、半導体装置はチップサイズを縮
小することが強く要望されている。半導体装置の製造工
程で、ホトリソグラフィ工程は複数回繰り返される。こ
のため、パターン解像度やアライメント精度に優れた逐
次移動式露光装置がよく使用されている。
【0003】図9および図10は、逐次移動式露光装置
を使用するアライメントの概要を示す。逐次移動式露光
装置は、ステッパとも呼ばれ、また等倍投影装置とも称
される。逐次移動式露光装置では、レチクル1に等倍で
描画されたパターンを用いて露光(ショット)を行う。
レチクル1の一部にはアライメントキー2が透過パター
ンとして設けられており、アライメントキー2の透過部
分をアライメント光3が透過して、半導体ウエハ4の表
面上に到達し、その反射光からアライメントパターンを
検出して、レチクル1のアライメントキー2による位置
合わせを行う。レチクル1は、半導体ウエハ4の表面全
体を1度にカバーするのではなく、半導体ウエハ4の表
面の一部の領域に対応してパターン形成されている。半
導体ウエハ4の表面全体に対して露光を行うためには、
レチクル1を半導体ウエハ4に対して順次ずらしながら
露光を行う必要がある。実際には、半導体ウエハ4の方
が移動される。アライメント光3は、露光時の光に比べ
て強度が低い暗視野光を使用し、半導体装置の製造工程
としてのスループットを考慮して、逐次移動式露光装置
によるアライメントは、自動的に行われる。
を使用するアライメントの概要を示す。逐次移動式露光
装置は、ステッパとも呼ばれ、また等倍投影装置とも称
される。逐次移動式露光装置では、レチクル1に等倍で
描画されたパターンを用いて露光(ショット)を行う。
レチクル1の一部にはアライメントキー2が透過パター
ンとして設けられており、アライメントキー2の透過部
分をアライメント光3が透過して、半導体ウエハ4の表
面上に到達し、その反射光からアライメントパターンを
検出して、レチクル1のアライメントキー2による位置
合わせを行う。レチクル1は、半導体ウエハ4の表面全
体を1度にカバーするのではなく、半導体ウエハ4の表
面の一部の領域に対応してパターン形成されている。半
導体ウエハ4の表面全体に対して露光を行うためには、
レチクル1を半導体ウエハ4に対して順次ずらしながら
露光を行う必要がある。実際には、半導体ウエハ4の方
が移動される。アライメント光3は、露光時の光に比べ
て強度が低い暗視野光を使用し、半導体装置の製造工程
としてのスループットを考慮して、逐次移動式露光装置
によるアライメントは、自動的に行われる。
【0004】図9は、レチクル1と半導体ウエハ4の基
点を合わせる粗調アライメントの状態を示す。レチクル
1に透過パターンで描画されたアライメントキー2の一
方を通過したアライメント光3は、前工程で半導体ウエ
ハ4上に形成された凸状の粗調アライメントターゲット
5付近を照射し、X,Y方向にスキャンされる。実際に
は、アライメント光3は、レチクル1のアライメントキ
ー2を透過する位置で静止し、半導体ウエハ4側が動い
てスキャンが行われる。アライメント光3が粗調アライ
メントターゲット5のエッジ上に照射されると、反射し
て散乱した光の一部がクロスマスク6を通過し、その先
に設けられるディテクタで検知される。ディテクタは、
検知した光を電気信号に変換するので、アライメントシ
ステム側では、ディテクタからの電気信号に従って粗調
アライメントを行う。この粗調アライメントによって、
レチクル1と半導体ウエハ4との基点が合わせられる。
点を合わせる粗調アライメントの状態を示す。レチクル
1に透過パターンで描画されたアライメントキー2の一
方を通過したアライメント光3は、前工程で半導体ウエ
ハ4上に形成された凸状の粗調アライメントターゲット
5付近を照射し、X,Y方向にスキャンされる。実際に
は、アライメント光3は、レチクル1のアライメントキ
ー2を透過する位置で静止し、半導体ウエハ4側が動い
てスキャンが行われる。アライメント光3が粗調アライ
メントターゲット5のエッジ上に照射されると、反射し
て散乱した光の一部がクロスマスク6を通過し、その先
に設けられるディテクタで検知される。ディテクタは、
検知した光を電気信号に変換するので、アライメントシ
ステム側では、ディテクタからの電気信号に従って粗調
アライメントを行う。この粗調アライメントによって、
レチクル1と半導体ウエハ4との基点が合わせられる。
【0005】図10は、半導体ウエハ4の表面上に、複
数のチップパターン8をマトリクス状に露光する分割シ
ョットの状態を示す。図9に示すように、粗調アライメ
ントターゲット5を利用して基点が求められると、基点
に基づいて分割露光を行う位置がそれぞれ算出される。
レチクル1には、分割ショットの際のアライメントのた
めに、アライメントキー2が複数個形成されている。半
導体ウエハ4には、前の工程で複数の微調アライメント
ターゲット7が形成されている。レチクル1上のアライ
メントキー2を通過したアライメント光3が、前工程で
半導体ウエハ4上に凸状に形成された微調アライメント
ターゲット7上をスキャンし、微調アライメントターゲ
ット7のエッジ上を照射した際に、反射や散乱を生じた
光をディテクタで検出して、システム側が電気信号とし
て受取り、アライメントが行われる。レチクル1の両サ
イドに対する微調アライメントが終了した後、はじめて
レチクル1に描画されているパターンを用いて、半導体
ウエハ4上のチップパターン8に対する分割ショットを
行う。
数のチップパターン8をマトリクス状に露光する分割シ
ョットの状態を示す。図9に示すように、粗調アライメ
ントターゲット5を利用して基点が求められると、基点
に基づいて分割露光を行う位置がそれぞれ算出される。
レチクル1には、分割ショットの際のアライメントのた
めに、アライメントキー2が複数個形成されている。半
導体ウエハ4には、前の工程で複数の微調アライメント
ターゲット7が形成されている。レチクル1上のアライ
メントキー2を通過したアライメント光3が、前工程で
半導体ウエハ4上に凸状に形成された微調アライメント
ターゲット7上をスキャンし、微調アライメントターゲ
ット7のエッジ上を照射した際に、反射や散乱を生じた
光をディテクタで検出して、システム側が電気信号とし
て受取り、アライメントが行われる。レチクル1の両サ
イドに対する微調アライメントが終了した後、はじめて
レチクル1に描画されているパターンを用いて、半導体
ウエハ4上のチップパターン8に対する分割ショットを
行う。
【0006】以上のようにして、逐次移動式露光装置で
は、粗調アライメント後、微調アライメントおよび分割
ショットが繰り返し行われ、半導体ウエハ4の表面全体
がレチクル1を用いて露光される。
は、粗調アライメント後、微調アライメントおよび分割
ショットが繰り返し行われ、半導体ウエハ4の表面全体
がレチクル1を用いて露光される。
【0007】微調アライメントターゲット7はICチッ
プなどの半導体装置の収率を増やすため、幅120μm
のX方向のスクライブライン9X内に配置され、ホトリ
ソグラフィ工程毎に1個の割合で複数個配置される。チ
ップパターン8は、X方向のスクライブライン9Xと、
これに直交するY方向のスクライブライン9Yとによっ
てマトリクス状に区画され、このうちのX方向のスクラ
イブライン9X内に微調アライメントターゲット7が配
置されている。スクライブライン上にアライメントター
ゲットを配置することに関連する先行技術は、たとえば
平成9年5月23日付で登録された第2652015号
特許公報に開示されている。
プなどの半導体装置の収率を増やすため、幅120μm
のX方向のスクライブライン9X内に配置され、ホトリ
ソグラフィ工程毎に1個の割合で複数個配置される。チ
ップパターン8は、X方向のスクライブライン9Xと、
これに直交するY方向のスクライブライン9Yとによっ
てマトリクス状に区画され、このうちのX方向のスクラ
イブライン9X内に微調アライメントターゲット7が配
置されている。スクライブライン上にアライメントター
ゲットを配置することに関連する先行技術は、たとえば
平成9年5月23日付で登録された第2652015号
特許公報に開示されている。
【0008】なお、図10に示すような微調アライメン
トターゲット7は、幅120μmのX方向のスクライブ
ライン9X内に配置され、ホトリソグラフィ工程毎に1
個の割合で複数個配置される。微調アライメントターゲ
ット7は、アライメントの際に最低必要である80μm
の十字形の凸状パターンとなるように形成される。微調
アライメントターゲット7は、0.2μm以上の段差を
有するシリコンや酸化膜で形成され、その周囲120μ
m内はアライメント光3の照射で散乱した光をディテク
タが検知する有効領域となることを考慮し、一切段差を
有するパターンがないようにしている。
トターゲット7は、幅120μmのX方向のスクライブ
ライン9X内に配置され、ホトリソグラフィ工程毎に1
個の割合で複数個配置される。微調アライメントターゲ
ット7は、アライメントの際に最低必要である80μm
の十字形の凸状パターンとなるように形成される。微調
アライメントターゲット7は、0.2μm以上の段差を
有するシリコンや酸化膜で形成され、その周囲120μ
m内はアライメント光3の照射で散乱した光をディテク
タが検知する有効領域となることを考慮し、一切段差を
有するパターンがないようにしている。
【0009】また、Y方向のスクライブライン9Yの幅
は、チップダイシングに最低限必要な80μmに設定
し、半導体ウエハ4上でのチップパターン8の収率が大
きくなるようにしている。また、半導体ウエハ4上にチ
ップパターン8を形成していく過程では、微調アライメ
ントターゲット7の周囲に、X方向のスクライブライン
9Xが境界となって、両側にチップパターン8が配置さ
れる。各チップパターン8では、エッジから10μm内
側に、アルミニウム(Al)などで形成されるメタルパ
ターン10が設けられる。通常、チップパターン8のエ
ッジ付近は、不活性領域として、トランジスタ等の半導
体素子は一切形成しないようにしており、集積度を上げ
るために、そのスペースを利用してメタルパターン10
による配線形成されることが多くなる。
は、チップダイシングに最低限必要な80μmに設定
し、半導体ウエハ4上でのチップパターン8の収率が大
きくなるようにしている。また、半導体ウエハ4上にチ
ップパターン8を形成していく過程では、微調アライメ
ントターゲット7の周囲に、X方向のスクライブライン
9Xが境界となって、両側にチップパターン8が配置さ
れる。各チップパターン8では、エッジから10μm内
側に、アルミニウム(Al)などで形成されるメタルパ
ターン10が設けられる。通常、チップパターン8のエ
ッジ付近は、不活性領域として、トランジスタ等の半導
体素子は一切形成しないようにしており、集積度を上げ
るために、そのスペースを利用してメタルパターン10
による配線形成されることが多くなる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】図11に示すような微
調アライメントターゲット7の配置方法では、微調アラ
イメントターゲット7の周囲にメタルパターン10が存
在するようになるので、メタルパターン10が形成され
た後のホトリソグラフィ工程では、アライメント不良が
発生しやすくなる。メタルパターン10の形成後のホト
リソグラフィ工程として層間絶縁膜のパターニングや、
カバー保護膜のパターニングを目的としたホトリソグラ
フィ工程がある。
調アライメントターゲット7の配置方法では、微調アラ
イメントターゲット7の周囲にメタルパターン10が存
在するようになるので、メタルパターン10が形成され
た後のホトリソグラフィ工程では、アライメント不良が
発生しやすくなる。メタルパターン10の形成後のホト
リソグラフィ工程として層間絶縁膜のパターニングや、
カバー保護膜のパターニングを目的としたホトリソグラ
フィ工程がある。
【0011】前述のように、逐次移動式露光装置による
微調アライメントでは、アライメント光3が前工程で形
成された凸状の微調アライメントターゲット7上をスキ
ャンし、そのアライメント光3が微調アライメントター
ゲット7のエッジ上に照射された際に、反射し散乱した
光の一部をクロスマスク6を通じて、ディテクタで検知
し、電気信号としてシステム側が受取ってアライメント
が行われるので、この微調アライメントの際に発生する
アライメント光3の反射や散乱が問題となる。
微調アライメントでは、アライメント光3が前工程で形
成された凸状の微調アライメントターゲット7上をスキ
ャンし、そのアライメント光3が微調アライメントター
ゲット7のエッジ上に照射された際に、反射し散乱した
光の一部をクロスマスク6を通じて、ディテクタで検知
し、電気信号としてシステム側が受取ってアライメント
が行われるので、この微調アライメントの際に発生する
アライメント光3の反射や散乱が問題となる。
【0012】図11は、メタルパターン10形成以降の
工程で使用する微調アライメントターゲット11で、ア
ライメント光3による正常反射光12とともに異常反射
光13が生じる状態を示す。図11(a)に示すよう
に、複数の微調アライメントターゲット7,11のう
ち、メタルパターン10が形成された後で微調アライメ
ントターゲット11を使用してアライメントが行われる
場合を想定する。図11(b)に示すように、アライメ
ント光3が微調アライメントターゲット11周辺の半導
体ウエハ4上に照射されると、正常反射光12ととも
に、微調アライメントターゲット11のエッジ付近で散
乱あるいは乱反射され、メタルパターン10で反射され
るような異常反射光13も生じる。アルミニウムなどの
メタルパターン10は、光沢があって反射率が大きいの
で、本来ならば正常反射光12が生じないようなアライ
メント光3の照射位置でも、ディテクタに検知されるよ
うな異常反射光13が生じ、図11(c)に実線で示す
ように、破線で示す正常な反射光12のみによるアライ
メント波形に比較し、複数のピークが生じるような異常
アライメント波形が得られる。すなわち、図9および図
10に示すようなレチクル1のアライメントキー2を通
過したアライメント光3は、半導体ウエハ4の表面で複
雑な反射や散乱を起こし、散乱光の一部はスクライブラ
イン領域を越えて、チップパターン8の外周部に存在す
るメタルパターン10まで到達する。到達した散乱光の
大半は、1.4μm程度の段差を持ち、反射率が高いア
ルミニウムなどのメタルパターン10で反射され、再び
X方向のスクライブライン9X内まで戻って、戻ってき
た散乱光がクロスマスク6まで到達し、その先のディテ
クタで検知される。
工程で使用する微調アライメントターゲット11で、ア
ライメント光3による正常反射光12とともに異常反射
光13が生じる状態を示す。図11(a)に示すよう
に、複数の微調アライメントターゲット7,11のう
ち、メタルパターン10が形成された後で微調アライメ
ントターゲット11を使用してアライメントが行われる
場合を想定する。図11(b)に示すように、アライメ
ント光3が微調アライメントターゲット11周辺の半導
体ウエハ4上に照射されると、正常反射光12ととも
に、微調アライメントターゲット11のエッジ付近で散
乱あるいは乱反射され、メタルパターン10で反射され
るような異常反射光13も生じる。アルミニウムなどの
メタルパターン10は、光沢があって反射率が大きいの
で、本来ならば正常反射光12が生じないようなアライ
メント光3の照射位置でも、ディテクタに検知されるよ
うな異常反射光13が生じ、図11(c)に実線で示す
ように、破線で示す正常な反射光12のみによるアライ
メント波形に比較し、複数のピークが生じるような異常
アライメント波形が得られる。すなわち、図9および図
10に示すようなレチクル1のアライメントキー2を通
過したアライメント光3は、半導体ウエハ4の表面で複
雑な反射や散乱を起こし、散乱光の一部はスクライブラ
イン領域を越えて、チップパターン8の外周部に存在す
るメタルパターン10まで到達する。到達した散乱光の
大半は、1.4μm程度の段差を持ち、反射率が高いア
ルミニウムなどのメタルパターン10で反射され、再び
X方向のスクライブライン9X内まで戻って、戻ってき
た散乱光がクロスマスク6まで到達し、その先のディテ
クタで検知される。
【0013】以上のように、従来ではメタルパターン形
成工程以降のホトリソグラフィ工程において、微調アラ
イメント時の散乱光が微調アライメントターゲット11
周辺、つまりチップパターン外周部に存在するメタルパ
ターン10で反射や散乱され、図11(c)に示すよう
にアライメント判別不可能な信号波形が得られるように
なり、結果としてアライメントすることができなくなる
問題が発生している。通常、アライメントは、ピーク信
号波形の70%に判別レベルを設定しているので、異常
反射光による検知レベルが正常反射光による検知レベル
の70%を超えると、アライメントの判別を行うことが
できなくなってしまう。
成工程以降のホトリソグラフィ工程において、微調アラ
イメント時の散乱光が微調アライメントターゲット11
周辺、つまりチップパターン外周部に存在するメタルパ
ターン10で反射や散乱され、図11(c)に示すよう
にアライメント判別不可能な信号波形が得られるように
なり、結果としてアライメントすることができなくなる
問題が発生している。通常、アライメントは、ピーク信
号波形の70%に判別レベルを設定しているので、異常
反射光による検知レベルが正常反射光による検知レベル
の70%を超えると、アライメントの判別を行うことが
できなくなってしまう。
【0014】以上述べたような問題の解決策としては、
微調アライメントターゲット11からメタルパターン1
0を遠ざける方法や、X方向のスクライブライン9Xの
幅を拡げる方法が考えられる。しかしながら、半導体装
置のパターンレイアウトに複雑な制約が生じたり、チッ
プパターン8の収率の減少を招き、いずれも得策とは言
えない。
微調アライメントターゲット11からメタルパターン1
0を遠ざける方法や、X方向のスクライブライン9Xの
幅を拡げる方法が考えられる。しかしながら、半導体装
置のパターンレイアウトに複雑な制約が生じたり、チッ
プパターン8の収率の減少を招き、いずれも得策とは言
えない。
【0015】本発明の目的は、メタルパターンを微調ア
ライメントターゲットから従来以上に遠ざけたり、スク
ライブライン幅を拡げたりする必要がなく、しもメタル
パターン形成後のアライメントを安定して確実に行うこ
とができる半導体装置の製造方法を提供することであ
る。
ライメントターゲットから従来以上に遠ざけたり、スク
ライブライン幅を拡げたりする必要がなく、しもメタル
パターン形成後のアライメントを安定して確実に行うこ
とができる半導体装置の製造方法を提供することであ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、半導体ウエハ
上に、個々の半導体装置を形成する領域を、直交するス
クライブラインで区画してマトリクス状に配置し、逐次
移動式露光装置を使用して、半導体ウエハ上にレチクル
のパターンを、順次的に位置をずらせながら露光するホ
トリソグラフィ工程を含む半導体装置の製造方法におい
て、該逐次移動式露光装置を使用するホトリソグラフィ
工程に先行して、該レチクルのパターンを露光する際の
アライメントに必要なアライメントターゲットを、一方
向のスクライブライン上に複数個並べ、そのうちの1個
以上のアライメントターゲットは、該一方のスクライブ
ラインと、該一方に直交するスクライブラインとの交差
部に配置して形成することを特徴とする半導体装置の製
造方法である。
上に、個々の半導体装置を形成する領域を、直交するス
クライブラインで区画してマトリクス状に配置し、逐次
移動式露光装置を使用して、半導体ウエハ上にレチクル
のパターンを、順次的に位置をずらせながら露光するホ
トリソグラフィ工程を含む半導体装置の製造方法におい
て、該逐次移動式露光装置を使用するホトリソグラフィ
工程に先行して、該レチクルのパターンを露光する際の
アライメントに必要なアライメントターゲットを、一方
向のスクライブライン上に複数個並べ、そのうちの1個
以上のアライメントターゲットは、該一方のスクライブ
ラインと、該一方に直交するスクライブラインとの交差
部に配置して形成することを特徴とする半導体装置の製
造方法である。
【0017】本発明に従えば、半導体ウエハ上には、個
々の半導体装置を形成する領域を、直交するスクライブ
ラインで区画してマトリクス状に配置する。半導体装置
のパターンは、レチクルから逐次移動式露光装置を使用
して半導体ウエハ上に、順次的に位置をずらせながら露
光するホトリソグラフィ工程を含む製造方法で製造され
る。逐次移動式露光装置を使用するホトリソグラフィ工
程に先行して、レチクルのパターンを露光する際のアラ
イメントに必要なアライメントターゲットを、一方向の
スクライブライン上に複数個並べ、そのうちの1個以上
のアライメントターゲットは、直交するスクライブライ
ンとの交差部に配置して形成するので、交差部に配置す
るアライメントターゲットに対してアライメント光をス
キャンする際には、他のアライメントターゲットやメタ
ルパターンなどが存在しない直交するスクライブライン
に沿ってスキャンすることができ、メタルパターン形成
後でも散乱光などの影響がないアライメント波形を経て
安定して確実なアライメントを行うことができる。
々の半導体装置を形成する領域を、直交するスクライブ
ラインで区画してマトリクス状に配置する。半導体装置
のパターンは、レチクルから逐次移動式露光装置を使用
して半導体ウエハ上に、順次的に位置をずらせながら露
光するホトリソグラフィ工程を含む製造方法で製造され
る。逐次移動式露光装置を使用するホトリソグラフィ工
程に先行して、レチクルのパターンを露光する際のアラ
イメントに必要なアライメントターゲットを、一方向の
スクライブライン上に複数個並べ、そのうちの1個以上
のアライメントターゲットは、直交するスクライブライ
ンとの交差部に配置して形成するので、交差部に配置す
るアライメントターゲットに対してアライメント光をス
キャンする際には、他のアライメントターゲットやメタ
ルパターンなどが存在しない直交するスクライブライン
に沿ってスキャンすることができ、メタルパターン形成
後でも散乱光などの影響がないアライメント波形を経て
安定して確実なアライメントを行うことができる。
【0018】また本発明は、前記交差部に配置されるア
ライメントターゲットを、メタルパターン形成以降のホ
トリソグラフィ工程でのアライメントに使用することを
特徴とする。
ライメントターゲットを、メタルパターン形成以降のホ
トリソグラフィ工程でのアライメントに使用することを
特徴とする。
【0019】本発明に従えば、交差部に配置されるアラ
イメントターゲットを用いて、メタルパターン形成以降
のホトリソグラフィ工程のアライメントを行うので、メ
タルパターンや他のアライメントターゲットなどの凹凸
の存在しない直交するスクライブラインに沿ってアライ
メントターゲットのスキャンを行い、確実にアライメン
トターゲットを検出して、精度よくアライメントを行う
ことができる。
イメントターゲットを用いて、メタルパターン形成以降
のホトリソグラフィ工程のアライメントを行うので、メ
タルパターンや他のアライメントターゲットなどの凹凸
の存在しない直交するスクライブラインに沿ってアライ
メントターゲットのスキャンを行い、確実にアライメン
トターゲットを検出して、精度よくアライメントを行う
ことができる。
【0020】また本発明は、メタルパターンを、該メタ
ルパターン形成以降のホトリソグラフィ工程で使用され
るアライメントターゲットの周囲に対して、75μm以
上離れるように形成することを特徴とする。
ルパターン形成以降のホトリソグラフィ工程で使用され
るアライメントターゲットの周囲に対して、75μm以
上離れるように形成することを特徴とする。
【0021】本発明に従えば、アライメントターゲット
の周囲に対して75μm以上離れるようにメタルパター
ンを形成するので、メタルパターン形成以降のホトリソ
グラフィ工程で使用するアライメントターゲットをスキ
ャンする際に、メタルパターンによる反射の影響を低減
し、アライメントを精度よく安定して行うことができ
る。
の周囲に対して75μm以上離れるようにメタルパター
ンを形成するので、メタルパターン形成以降のホトリソ
グラフィ工程で使用するアライメントターゲットをスキ
ャンする際に、メタルパターンによる反射の影響を低減
し、アライメントを精度よく安定して行うことができ
る。
【0022】また本発明は、前記アライメントターゲッ
トを、メタル伝導材料で形成することを特徴とする。
トを、メタル伝導材料で形成することを特徴とする。
【0023】本発明に従えば、アライメントを、メタル
伝導材料で形成するので、アライメントからの反射光の
強度が向上し、アライメント光による乱反射や散乱光が
他のメタルパターンなどで反射して検知されても、正常
なアライメントターゲットからの反射光の強度が大きく
なり、異常反射光と充分に区別して、確実にアライメン
トを行うことができる。
伝導材料で形成するので、アライメントからの反射光の
強度が向上し、アライメント光による乱反射や散乱光が
他のメタルパターンなどで反射して検知されても、正常
なアライメントターゲットからの反射光の強度が大きく
なり、異常反射光と充分に区別して、確実にアライメン
トを行うことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態に
従ってアライメントターゲットを配置した状態を示す。
複数のチップパターン21をマトリクス状に配置し、ア
ライメント光23を半導体ウエハ24上に照射して、複
数の微調アライメントターゲット25,26,27を検
知してアライメントを行い、チップパターン21の内部
の半導体回路や半導体素子の形成工程が進められる。複
数の微調アライメントターゲット25,26,27は、
一方向、たとえばX方向に沿って延びるスクライブライ
ン29X上に配置される。チップパターン21は、X方
向のスクライブライン29Xおよびスクライブライン2
9Xに直交するY方向のスクライブライン29Yによっ
て区画される。各チップパターン21の周縁部には、メ
タルパターン30が形成される。メタルパターン30が
形成された工程以降では、X方向のスクライブライン2
9Xと、Y方向のスクライブライン29Yとの交差部に
形成される微調アライメントターゲット31を用いてア
ライメントを行う。図1(a)は半導体ウエハ24の表
面を部分的に示し、図1(b)は微調アライメントター
ゲット31にアライメント光23を照射して正常反射光
32が得られている状態を示し、図1(c)はY方向の
スクライブライン29Yに沿ってアライメント光23を
スキャンして得られるアライメント波形を示す。図1
(a)に示すように、微調アライメントターゲット31
に関し、その中心からスクライブライン29X,29Y
に沿って、75μm離れるエリア31a内には、メタル
パターン30が形成されないようにしている。
従ってアライメントターゲットを配置した状態を示す。
複数のチップパターン21をマトリクス状に配置し、ア
ライメント光23を半導体ウエハ24上に照射して、複
数の微調アライメントターゲット25,26,27を検
知してアライメントを行い、チップパターン21の内部
の半導体回路や半導体素子の形成工程が進められる。複
数の微調アライメントターゲット25,26,27は、
一方向、たとえばX方向に沿って延びるスクライブライ
ン29X上に配置される。チップパターン21は、X方
向のスクライブライン29Xおよびスクライブライン2
9Xに直交するY方向のスクライブライン29Yによっ
て区画される。各チップパターン21の周縁部には、メ
タルパターン30が形成される。メタルパターン30が
形成された工程以降では、X方向のスクライブライン2
9Xと、Y方向のスクライブライン29Yとの交差部に
形成される微調アライメントターゲット31を用いてア
ライメントを行う。図1(a)は半導体ウエハ24の表
面を部分的に示し、図1(b)は微調アライメントター
ゲット31にアライメント光23を照射して正常反射光
32が得られている状態を示し、図1(c)はY方向の
スクライブライン29Yに沿ってアライメント光23を
スキャンして得られるアライメント波形を示す。図1
(a)に示すように、微調アライメントターゲット31
に関し、その中心からスクライブライン29X,29Y
に沿って、75μm離れるエリア31a内には、メタル
パターン30が形成されないようにしている。
【0025】従来からと同様に、微調アライメントター
ゲット25,26,27,31は、ICチップ収率を増
やすため、幅120μmのX方向のスクライブライン2
9X内に、ホトリソグラフィ工程毎に1個の割合で複数
個配置される。アライメントを実行する際に必要な微調
アライメントターゲット25,26,27,31の大き
さは、最低、長さ80μmである。微調アライメントタ
ーゲット25,26,27,31は、十字形の形状を有
し、0.2μm以上の段差を有するシリコンや酸化膜に
よる凸状パターンとなるように形成される。Y方向のス
クライブライン29Yの幅は、ICチップ収率を増やす
ため、チップダイシングに最低限必要な80μmに設定
される。微調アライメントターゲット25,26,2
7,31の周囲には、X方向のスクライブライン29X
を境に、両側にチップパターン21が配置され、各チッ
プパターン21のエッジから10μm以内にはメタルパ
ターン30が形成される。ただし、メタルパターン形成
工程以降でアライメントに使用する微調アライメントタ
ーゲット31の周囲には、前述のようなエリア31aが
設けられ、メタルパターン30は形成されない。
ゲット25,26,27,31は、ICチップ収率を増
やすため、幅120μmのX方向のスクライブライン2
9X内に、ホトリソグラフィ工程毎に1個の割合で複数
個配置される。アライメントを実行する際に必要な微調
アライメントターゲット25,26,27,31の大き
さは、最低、長さ80μmである。微調アライメントタ
ーゲット25,26,27,31は、十字形の形状を有
し、0.2μm以上の段差を有するシリコンや酸化膜に
よる凸状パターンとなるように形成される。Y方向のス
クライブライン29Yの幅は、ICチップ収率を増やす
ため、チップダイシングに最低限必要な80μmに設定
される。微調アライメントターゲット25,26,2
7,31の周囲には、X方向のスクライブライン29X
を境に、両側にチップパターン21が配置され、各チッ
プパターン21のエッジから10μm以内にはメタルパ
ターン30が形成される。ただし、メタルパターン形成
工程以降でアライメントに使用する微調アライメントタ
ーゲット31の周囲には、前述のようなエリア31aが
設けられ、メタルパターン30は形成されない。
【0026】図2〜図5は、図1(a)に示すような微
調アライメントターゲット25,26,27,31の1
つ、たとえば微調アライメントターゲット26をメタル
パターン形成以降のアライメントで使用する場合の、Y
からY’の方向のスキャンを行う場合を想定して示す。
調アライメントターゲット25,26,27,31の1
つ、たとえば微調アライメントターゲット26をメタル
パターン形成以降のアライメントで使用する場合の、Y
からY’の方向のスキャンを行う場合を想定して示す。
【0027】図3に示すように、アライメント光23が
図中A点のX方向スクライブライン29X上を照射する
と、アライメント光23は、半導体ウエハ24の表面で
複雑な反射や散乱を起し、散乱光の一部はスクライブラ
イン29Xの領域を越えて、チップパターン21の外周
部に存在するメタルパターン30まで到達する。メタル
パターン30は、1.4μm程度の段差を持ち、反射率
の高いアルミニウムなどで形成されているので、到達し
た散乱光の大半は反射され、再びスクライブライン29
X内まで戻る。戻ってきた散乱光は、異常反射光33と
してクロスマスク36まで到達し、その先に配置される
ディテクタで検知される。
図中A点のX方向スクライブライン29X上を照射する
と、アライメント光23は、半導体ウエハ24の表面で
複雑な反射や散乱を起し、散乱光の一部はスクライブラ
イン29Xの領域を越えて、チップパターン21の外周
部に存在するメタルパターン30まで到達する。メタル
パターン30は、1.4μm程度の段差を持ち、反射率
の高いアルミニウムなどで形成されているので、到達し
た散乱光の大半は反射され、再びスクライブライン29
X内まで戻る。戻ってきた散乱光は、異常反射光33と
してクロスマスク36まで到達し、その先に配置される
ディテクタで検知される。
【0028】図4に示すように、引続きアライメント光
23は、0.5μm厚程度の酸化膜で凸状に形成される
微調アライメントターゲット26上をスキャンする。微
調アライメントターゲット26のエッジ上を通過する際
に、反射したり散乱したりした光の一部は、正常反射光
32として、クロスマスク36を通過し、その先のディ
テクタで検知される。
23は、0.5μm厚程度の酸化膜で凸状に形成される
微調アライメントターゲット26上をスキャンする。微
調アライメントターゲット26のエッジ上を通過する際
に、反射したり散乱したりした光の一部は、正常反射光
32として、クロスマスク36を通過し、その先のディ
テクタで検知される。
【0029】図5に示すように、微調アライメントター
ゲット26上を通過したアライメント光23は、再びス
クライブライン29X上のA’点を照射する。図3に示
すA点と同様に、異常反射光33がクロスマスク36を
通過し、ディテクタで検知される。
ゲット26上を通過したアライメント光23は、再びス
クライブライン29X上のA’点を照射する。図3に示
すA点と同様に、異常反射光33がクロスマスク36を
通過し、ディテクタで検知される。
【0030】図6は、図2のYからY’の方向にスキャ
ンするときのアライメントシステムが受け取る信号波形
を示す。図4に対応して、微調アライメントターゲット
26の照射の正常反射光32に基づく正規の信号波形B
ばかりではなく、アルミニウム等のメタル伝導材料は反
射率が非常に高いので、アライメントを行うシステム側
は、図中に示すような、極めて大きな信号波形A,A’
を受け取る。すなわち、図3および図5に対応する異常
反射光33に基づく信号波形A,A’も、正常反射光3
2に基づく信号波形Bと見分けにくい状態で得られる。
このような信号波形をアライメントシステム側が受け取
っても、微調アライメントターゲット26の位置を判別
することはできない。
ンするときのアライメントシステムが受け取る信号波形
を示す。図4に対応して、微調アライメントターゲット
26の照射の正常反射光32に基づく正規の信号波形B
ばかりではなく、アルミニウム等のメタル伝導材料は反
射率が非常に高いので、アライメントを行うシステム側
は、図中に示すような、極めて大きな信号波形A,A’
を受け取る。すなわち、図3および図5に対応する異常
反射光33に基づく信号波形A,A’も、正常反射光3
2に基づく信号波形Bと見分けにくい状態で得られる。
このような信号波形をアライメントシステム側が受け取
っても、微調アライメントターゲット26の位置を判別
することはできない。
【0031】図7は、メタルパターン30を形成する位
置と、メタルパターン形成工程以降で使用する微調アラ
イメントターゲット31の中心との間の距離Lを示す。
図8は、図7のLをパラメータとして、図2と同様なY
方向のスキャンを行うときのアライメント信号波形を示
す。図8から判るように、微調アライメントターゲット
31の中心からメタルパターン30までの距離が75μ
m以下になると、著しく信号波形に影響を与えて、アラ
イメント判別が困難になる。この結果は、X方向のスキ
ャンに対しても同様である。したがって、図1では、微
調アライメントターゲット31の周囲にエリア31aを
設定し、このエリア31a内にはメタルパターン30や
他の微調アライメントターゲット25,26,27など
の凹凸を形成しないようにしている。このように、チッ
プパターン21の外周部にあるメタルパターン30など
を、微調アライメントターゲット31の中心から75μ
m以上離しておくことによって、前述した問題はすべて
解決させることができる。
置と、メタルパターン形成工程以降で使用する微調アラ
イメントターゲット31の中心との間の距離Lを示す。
図8は、図7のLをパラメータとして、図2と同様なY
方向のスキャンを行うときのアライメント信号波形を示
す。図8から判るように、微調アライメントターゲット
31の中心からメタルパターン30までの距離が75μ
m以下になると、著しく信号波形に影響を与えて、アラ
イメント判別が困難になる。この結果は、X方向のスキ
ャンに対しても同様である。したがって、図1では、微
調アライメントターゲット31の周囲にエリア31aを
設定し、このエリア31a内にはメタルパターン30や
他の微調アライメントターゲット25,26,27など
の凹凸を形成しないようにしている。このように、チッ
プパターン21の外周部にあるメタルパターン30など
を、微調アライメントターゲット31の中心から75μ
m以上離しておくことによって、前述した問題はすべて
解決させることができる。
【0032】また、従来はシリコンや酸化膜で形成して
いる微調アライメントターゲット25,26,27,3
1を、反射率の高いアルミニウムやアルミニウム−シリ
コン(Al−Si)等のメタル伝導材料で形成すること
によって、より大きな信号強度を有する正規信号波形が
得られるため、前述した問題に対して効果的であること
を付け加えておく。
いる微調アライメントターゲット25,26,27,3
1を、反射率の高いアルミニウムやアルミニウム−シリ
コン(Al−Si)等のメタル伝導材料で形成すること
によって、より大きな信号強度を有する正規信号波形が
得られるため、前述した問題に対して効果的であること
を付け加えておく。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、スクライ
ブラインの交差部に配置されるアライメントターゲット
を、複数のアライメントターゲットが配置されているス
クライブラインに直交するスクライブラインに沿ってス
キャンしてアライメントを行うようにすれば、半導体ウ
エハ表面の凹凸が少ない部分に沿ってアライメント光を
照射することができ、安定にアライメントターゲットの
検出を行うことができる。また、スクライブラインの交
差部は、最終的にはスクライブによって切断する半導体
チップ上の空きスペースであるので、この部分に分割露
光用の微調アライメントターゲットを配置することによ
って、半導体装置のレイアウトへの制約を最小限に抑
え、半導体装置のチップパターン収率を減らすことな
く、安定かつ確実なアライメントを行うことができる。
ブラインの交差部に配置されるアライメントターゲット
を、複数のアライメントターゲットが配置されているス
クライブラインに直交するスクライブラインに沿ってス
キャンしてアライメントを行うようにすれば、半導体ウ
エハ表面の凹凸が少ない部分に沿ってアライメント光を
照射することができ、安定にアライメントターゲットの
検出を行うことができる。また、スクライブラインの交
差部は、最終的にはスクライブによって切断する半導体
チップ上の空きスペースであるので、この部分に分割露
光用の微調アライメントターゲットを配置することによ
って、半導体装置のレイアウトへの制約を最小限に抑
え、半導体装置のチップパターン収率を減らすことな
く、安定かつ確実なアライメントを行うことができる。
【0034】また本発明によれば、スクライブラインの
交差部のアライメントターゲットを、メタルパターン形
成後に使用するので、メタルパターンが形成されて散乱
光などの異常反射光が生じやすくなっても、メタルパタ
ーンを避けてアライメントターゲットのスキャンを行う
ことができ、確実にアライメントターゲットの検出を行
うことができる。
交差部のアライメントターゲットを、メタルパターン形
成後に使用するので、メタルパターンが形成されて散乱
光などの異常反射光が生じやすくなっても、メタルパタ
ーンを避けてアライメントターゲットのスキャンを行う
ことができ、確実にアライメントターゲットの検出を行
うことができる。
【0035】また本発明によれば、メタルパターン形成
以降のホトリソグラフィ工程で使用するアライメントタ
ーゲットに対し、メタルパターンを75μm以上離して
形成しておくので、アライメントターゲットをスキャン
するアライメント光がメタルパターンで反射してアライ
メント信号波形に与える影響を低減し、アライメントを
確実に行うことができる。
以降のホトリソグラフィ工程で使用するアライメントタ
ーゲットに対し、メタルパターンを75μm以上離して
形成しておくので、アライメントターゲットをスキャン
するアライメント光がメタルパターンで反射してアライ
メント信号波形に与える影響を低減し、アライメントを
確実に行うことができる。
【0036】また本発明によれば、アライメントターゲ
ットをメタル伝導材料で形成するので、アライメントタ
ーゲットからのアライメント光に対する反射率が高くな
り、周辺のメタルパターンなどからの異常反射光の影響
を相対的に低減することができる。
ットをメタル伝導材料で形成するので、アライメントタ
ーゲットからのアライメント光に対する反射率が高くな
り、周辺のメタルパターンなどからの異常反射光の影響
を相対的に低減することができる。
【図1】本発明の実施の一形態での微調アライメントタ
ーゲット25,26,27,31の配置状態を示す部分
的な平面図、アライメント光の正常な反射状態を示す簡
略化した正面断面図、およびスキャンによるアライメン
ト波形を示すグラフである。
ーゲット25,26,27,31の配置状態を示す部分
的な平面図、アライメント光の正常な反射状態を示す簡
略化した正面断面図、およびスキャンによるアライメン
ト波形を示すグラフである。
【図2】図1の微調アライメントターゲット26に対し
てY方向のスキャンを行う状態を示す部分的な平面図で
ある。
てY方向のスキャンを行う状態を示す部分的な平面図で
ある。
【図3】図2に示すY方向のスキャンが微調アライメン
トターゲット26に到達する前の異常反射状態を示す簡
略化した正面断面図である。
トターゲット26に到達する前の異常反射状態を示す簡
略化した正面断面図である。
【図4】図2に示すY方向のスキャンが微調アライメン
トターゲット26上に到達するときの正常反射状態を示
す簡略化した正面断面図である。
トターゲット26上に到達するときの正常反射状態を示
す簡略化した正面断面図である。
【図5】図2に示すY方向のスキャンが微調アライメン
トターゲット26に到達した後の異常反射状態を示す簡
略化した正面断面図である。
トターゲット26に到達した後の異常反射状態を示す簡
略化した正面断面図である。
【図6】図2に示すY方向のスキャンの際のスキャン長
と信号強度との関係を示すグラフである。
と信号強度との関係を示すグラフである。
【図7】図1に示す微調アライメントターゲット31の
中心とメタルパターン30との距離Lを示す簡略化した
正面断面図である。
中心とメタルパターン30との距離Lを示す簡略化した
正面断面図である。
【図8】図7の距離Lをパラメータとして、スキャン長
と信号強度との関係を示すグラフである。
と信号強度との関係を示すグラフである。
【図9】従来からのステッパによる祖調アライメントの
状態を示す図である。
状態を示す図である。
【図10】従来からのステッパによる微調アライメント
の状態を示す図である。
の状態を示す図である。
【図11】従来からの微調アライメントターゲットおよ
びメタルパターンの配置状態を示す部分的な平面図、ア
ライメント光の異常な反射状態を示す簡略化した正面断
面図、およびスキャンによるアライメント波形を示すグ
ラフである。
びメタルパターンの配置状態を示す部分的な平面図、ア
ライメント光の異常な反射状態を示す簡略化した正面断
面図、およびスキャンによるアライメント波形を示すグ
ラフである。
21 チップパターン 23 アライメント光 24 半導体ウエハ 25,26,27,31 微調アライメントターゲット 29X,29Y スクライブライン 30 メタルパターン 32 正常反射光 33 異常反射光 36 クロスマスク
Claims (4)
- 【請求項1】 半導体ウエハ上に、個々の半導体装置を
形成する領域を、直交するスクライブラインで区画して
マトリクス状に配置し、逐次移動式露光装置を使用し
て、半導体ウエハ上にレチクルのパターンを、順次的に
位置をずらせながら露光するホトリソグラフィ工程を含
む半導体装置の製造方法において、 該逐次移動式露光装置を使用するホトリソグラフィ工程
に先行して、該レチクルのパターンを露光する際のアラ
イメントに必要なアライメントターゲットを、一方向の
スクライブライン上に複数個並べ、そのうちの1個以上
のアライメントターゲットは、該一方のスクライブライ
ンと、該一方に直交するスクライブラインとの交差部に
配置して形成することを特徴とする半導体装置の製造方
法。 - 【請求項2】 前記交差部に配置されるアライメントタ
ーゲットを、メタルパターン形成以降のホトリソグラフ
ィ工程でのアライメントに使用することを特徴とする請
求項1記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項3】 メタルパターンを、該メタルパターン形
成以降のホトリソグラフィ工程で使用されるアライメン
トターゲットの周囲に対して、75μm以上離れるよう
に形成することを特徴とする請求項1または2記載の半
導体装置の製造方法。 - 【請求項4】 前記アライメントターゲットを、メタル
伝導材料で形成することを特徴とする請求項1〜3のい
ずれかに記載の半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24775199A JP2001076997A (ja) | 1999-09-01 | 1999-09-01 | 半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24775199A JP2001076997A (ja) | 1999-09-01 | 1999-09-01 | 半導体装置の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001076997A true JP2001076997A (ja) | 2001-03-23 |
Family
ID=17168134
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24775199A Pending JP2001076997A (ja) | 1999-09-01 | 1999-09-01 | 半導体装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001076997A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7759223B2 (en) | 2004-06-22 | 2010-07-20 | Nec Electronics Corporation | Semiconductor wafer and manufacturing process for semiconductor device |
-
1999
- 1999-09-01 JP JP24775199A patent/JP2001076997A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7759223B2 (en) | 2004-06-22 | 2010-07-20 | Nec Electronics Corporation | Semiconductor wafer and manufacturing process for semiconductor device |
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