JP2001076941A

JP2001076941A - トランス取付部材

Info

Publication number: JP2001076941A
Application number: JP24765999A
Authority: JP
Inventors: Jun Inoue; 純井上
Original assignee: Toyoda Automatic Loom Works Ltd
Current assignee: Toyota Industries Corp
Priority date: 1999-09-01
Filing date: 1999-09-01
Publication date: 2001-03-23

Abstract

(57)【要約】【課題】外部の振動により、トランスの一次コイル基
板及び二次コイルが振動することを防止するトランス取
付部材を提供する。【解決手段】コイル体５は一次コイル基板３の上側部
分３ａ及び下側部分３ｂで二次コイル４を挟むことによ
って構成され、トランス１は鉄心２の上部分２ａ及び下
部分２ｂでコイル体５を挟むことによって構成されてい
る。トランス１は本体部分１１及び取付部分１２、１３
により構成される取付金具１０によって筐体等の取付個
所に取付けられており、本体部分１１の両側には板ばね
状部分１４、１５が一体に形成されている。鉄心２は本
体部分１１によって筐体等に押圧され、取付部分１２、
１３に形成された長孔によって筐体等に固定されてい
る。コイル体５は板ばね状部分１４、１５によって鉄心
２の中心軸方向に押圧され、鉄心２内に固定されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はトランス取付部材に
関し、特にトランスのコイル体の振動を防止する技術に
関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来から、トランスが帯状取付金具によ
り筐体等の所定個所に取付けられている。図４は該トラ
ンスを帯状取付金具で取付けた状態を示している。ま
た、図５は図４で示す取付金具のみを示している。図４
及び図５において、トランス２０は取付金具３０により
取付けられている。

【０００３】トランス２０は、鉄心（コア）２１、一次
コイル基板２２及び二次コイル２３を備えている。鉄心
２１は上部分２１ａと下部分２１ｂとからなる。一次コ
イル基板２２は上側部分２２ａと下側部分２２ｂとから
なる。一対の端子２２ｒ、２２ｓが上側部分２２ａに設
けられ、一対の端子２２ｘ、２２ｙが下側部分２２ｂに
設けられている。一対の端子２３ｘ、２３ｚ及びセンタ
ータップ用端子２３ｙが二次コイル２３に設けられてい
る。なお、一次コイル基板２２の端子２２ｒ、２２ｓ、
２２ｘ、２２ｙ以外の部分は絶縁性被膜で被われてい
る。一次コイル基板２２の上側部分２２ａと下側部分２
２ｂとは二次コイル２３を挟むように組付けられ、鉄心
２１の上部分２１ａと下部分２１ｂとは、組付けられた
一次コイル基板２２及び二次コイル２３を挟むように配
置されている。

【０００４】取付金具３０は帯状本体部分３１及び一対
の取付部分３２、３３を備えている。取付部分３２、３
３は帯状本体部分３１の両端に連設されている。長孔３
２ａが取付部分３２に形成され、長孔３２ａと同様な長
孔が取付部分３３に形成されている。取付金具３０の本
体部分３１はトランス２０の鉄心２１を押圧している。
取付部分３２の長孔３２ａ及び取付部分３３の前記長孔
は図示しないねじで図示しない筐体などに固定される。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の従来例
では、取付金具３０がトランス２０の鉄心２１のみを固
定しているので、一次コイル基板２２及び二次コイル２
３が外部の振動により振動するという問題があった。本
発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、その
課題は、一次コイル基板及び二次コイルの振動を防止す
ることができる取付部材を提供することである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本願の第１の発明の構成は、請求項１記載の通りで
ある。

【０００７】上記本願発明の構成により、トランス取付
部材の本体部分に設けられた突状部分がトランスのコイ
ル体を鉄心の中心軸方向に押圧するので、外部の振動に
より前記コイル体が振動することを防ぐことができる。

【０００８】更に、第２の発明の構成は、請求項２記載
の通りである。

【０００９】上記第２の発明の構成により、第１の発明
の構成による作用とともに、前記突状部分はその弾性を
利用してトランスのコイル体を押圧することができるの
で、前記コイル体の振動の防止が一層容易になる。

【００１０】更に、第３の発明の構成は、請求項３記載
の通りである。

【００１１】上記第３の発明の構成により、第１又は２
の発明の構成による作用とともに、前記突状部分を前記
本体部分と一体に形成することにより、前記突状部分を
容易に形成することができる。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、本願発明における実施の形
態を図面に基づいて説明する。図１は該実施の形態を示
し、図２は図１の取付金具を示し、図３は図１のトラン
スを分解して示している。図１乃至図３において、トラ
ンス１は取付金具１０により図示しない筐体等に取付け
られる。

【００１３】トランス１は、鉄心（コア）２及びコイル
体５を備えている。コイル体５は一次コイル基板３及び
二次コイル４を備えている。鉄心２は上部分２ａと下部
分２ｂとからなる。上部分２ａは、円柱状中心軸部分２
ｒ及び一対の外側部分２ｓ、２ｔを備えており、内面２
ｃ及び外面２ｄを備えている。下部分２ｂは、円柱状中
心軸部分２ｘ及び一対の外側部分２ｙ、２ｚを備えてお
り、内面２ｅ及び外面２ｆを備えている。

【００１４】一次コイル基板３は上側部分３ａと下側部
分３ｂとからなる。一対の端子３ｒ、３ｓが上側部分３
ａに設けられ、一対の端子３ｘ、３ｙが下側部分３ｂに
設けられている。また、円形孔３ｃが上側部分３ａの中
心に形成され、円形孔３ｄが下側部分３ｂの中心に形成
されている。一対の端子４ｘ、４ｚ及びセンタータップ
用端子４ｙが二次コイル４に設けられている。また、円
形孔４ａが二次コイル４の中心に形成されている。一次
コイル基板３の上側部分３ａと下側部分３ｂとは二次コ
イル４を挟むように組付けられ、鉄心２の上部分２ａと
下部分２ｂとは、組付けられた一次コイル基板３及び二
次コイル４を挟むように配置されている。このとき、突
き合わされた円柱状中心軸部分２ｒ、２ｘは一次及び二
次コイルの円形孔３ｃ、３ｄ、４ａを挿通する。また、
上側部分３ａの図示上面はコイル体５の表面となり、下
側部分３ｂの図示下面はコイル体５の裏面となる（図１
及び図３参照）。コイル体５の表面及び裏面の一部分は
組付けられた状態で鉄心２から露出している。

【００１５】取付金具１０は帯状本体部分１１及び一対
の取付部分１２、１３を備えている。取付部分１２、１
３は帯状本体部分１１の両端に連設されている。長孔１
２ａが取付部分１２に形成され、長孔１２ａと同様な長
孔が取付部分１３に形成されている。取付金具１０の本
体部分１１はトランス１の鉄心２を図示しない筐体等に
押圧する。取付部分１２の長孔１２ａ及び取付部分１３
の長孔は図示しないねじで図示しない筐体等に固定され
る。従って、トランス１は取付金具１０によって筐体等
に固定されている。

【００１６】一対の突状部分としての板ばね状部分（ベ
ロ）１４、１５が本体部分１１の両側に本体部分１１と
一体に形成されている。即ち、板ばね状部分１４の基部
１４ａが本体部分１１と一体に形成され、同様に板ばね
状部分１５の基部１５ａが本体部分１１と一体に形成さ
れている。板ばね状部分１４、１５は弾性を有してい
る。また、板ばね状部分１４、１５の先端にはそれぞれ
先端部１４ｂ、１５ｂが備えられており、先端部１４
ｂ、１５ｂはコイル体５を押圧している。従ってコイル
体５は一対の板ばね状部分１４、１５によって鉄心２内
に固定される。なお、一次コイル基板３の端子３ｒ、３
ｓ、３ｘ、３ｙ以外の部分は絶縁材で被われているの
で、一対の板ばね状部分１４、１５は一次コイルとは絶
縁されている。

【００１７】以上の構成により、トランス取付部材とし
ての取付金具１０の本体部分１１に設けられた突状部分
としての板ばね状部分１４、１５がトランス１のコイル
体５を鉄心２の中心軸２ｒ、２ｘ方向に押圧するので、
外部の振動により前記コイル体５が振動することを防ぐ
ことができる。更に、前記突状部分としての板ばね状部
分１４、１５はその弾性を利用してトランス１のコイル
体５を押圧することができるので、コイル体５の振動の
防止が一層容易になる。更に、前記突状部分としての板
ばね状部分１４、１５を前記本体部分１１と一体に形成
することにより、前記突状部分としての板ばね状部分１
４、１５を容易に形成することができる。

【００１８】なお、上記の実施の形態において、トラン
ス取付部材は取付金具に限定されず、例えば合成樹脂製
の取付部材でもよい。また、トランス取付部材は、帯状
に限定されず、例えば、十字状でもよい。また、二次コ
イルは、２つの一次コイル基板に挟まれたものに限定さ
れず、例えば、１つの一次コイル基板の上側又は下側に
組付けられたものでもよい。また、前記突状部分は、板
ばね状でなく、弾性を有していなくてもよい。また、前
記突状部分は、トランス取付部材の本体部分と別体に設
けられ、前記本体部分にねじ止め、接着等により固定さ
れたものでもよい。

【００１９】

【発明の効果】本願の第１の発明によれば、外部の振動
によるトランスのコイル体の振動を防ぐことができる。
このため、トランスが例えば自動車に搭載された場合、
自動車の振動に伴うコイル体の振動による騒音の発生、
鉄心及びコイル体の振動による摩耗を防ぎ、コイル体の
端子の接続部が振動により外れることを防ぎ、コイル体
に振動によりクラックが発生することを防ぐことができ
る。

【００２０】更に、第２の発明によれば、上記第１の発
明の効果とともに、突状部分の弾性を利用してトランス
のコイル体を押圧することができるので、コイル体の振
動の防止が一層容易になる。

【００２１】更に、第３の発明によれば、上記第１又は
第２の発明の効果とともに、コイル体を押圧する突状部
分を容易に形成することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本願発明の実施の形態を示す斜視図である。

【図２】図１に示す取付金具を示す斜視図である。

【図３】図１に示すトランスを分解して示す斜視図であ
る。

【図４】従来例を示す斜視図である。

【図５】図４に示す取付金具を示す斜視図である。

【符号の説明】

１トランス２鉄心２ｒ、２ｘ鉄心の中心軸部分３一次コイル基板４二次コイル５コイル体１０取付部材としての取付金具１１本体部分１２、１３取付部分１４、１５突状部分としての板ばね状部分

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】一次コイル基板及び二次コイルによって
コイル体が構成され、該コイル体がその表裏面が一部露
出するように鉄心によって挟持されてトランスが構成さ
れ、前記鉄心を取付個所に押圧する本体部分と該本体部
分の端に連設されている取付部分とによって構成される
とともに、前記鉄心を取付個所に取付けるトランス取付
部材において、前記本体部分には突状部分が前記コイル体を前記鉄心の
中心軸方向に押圧するように設けられていることを特徴
とするトランス取付部材。
【請求項２】前記突状部分は弾性を有していることを
特徴とする請求項１記載のトランス取付部材。
【請求項３】前記突状部分と前記本体部分とは一体に
形成されていることを特徴とする請求項１又は請求項２
記載のトランス取付部材。