JP2001076297A - 大型駐車場等における自車の所在を探知する装置。 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 大容量の駐車場において、無線で相対する送
信装置と受信装置を用いて表示作動をし、または、携帯
電話機の受信回路を添設した受信装置を用い、携帯電話
機の番号を呼び出して表示作動をさせ、自車の駐車位置
を確認できる装置を得る。 【解決手段】 電波などで操作できる受信装置を自分の
自動車に設置し、これに相対する送信装置を操作して変
調波を送信することで、当該受信装置が作動して赤色灯
等の目印が表示され、これを視認して自車の所在を確認
する。また、携帯電話機の受信回路を添設した受信装置
を自車に設置し、当該携帯電話機の番号を呼び出した場
合に受信装置が作動して目印が表示され、これを視認し
て自分の自動車の所在を確認する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】大型駐車場に駐車して用を足
して再出発する際、覚えていたはずの自分の自動車の所
在が掴めずに戸惑うことがあり、なかには方角を勘違い
して途方もない場所で探しあぐねる状況が時として起き
る。

【０００２】なかでも、長時間にわたって観劇や食事と
か休憩している間に、駐車場の状況が変化していて、再
出発しようとして自分の自動車の置き場所を見失ったり
忘れたりすることは多く、特に方向音痴といわれる人々
が大型駐車場を利用する場合は相当厄介な問題である。
この発明は、このような不具合を改善できる自車の探知
装置を提供しようとするものである。

【０００３】

【従来の技術】従来、乗用自動車の外見や色彩は類似し
たものが多く、大型の駐車場において駐車コーナーを明
示する番号とか目標となる目印がない場合や、自分の自
動車の外見の定かな特徴を覚えていない場合は、視認距
離に居ながら少なからず他人の自動車のドアーに手を掛
けてから、間違いに気づくこともよくある。

【０００４】とくに、夜間にあって照明の暗い駐車場な
どでは、ナンバープレトに記されている登録番号の確認
ができなかったり、なかには、その登録番号さえ正確に
覚えて居らない場合もあって、自分の自動車の駐車コー
ナーの近くにたどり着きながら、所在を見失って行き過
ぎてしまう例もある。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】最近、自動車の氾濫と
まで言われる自動車社会を反映して、各地で巨大な駐車
容量をもつ大型駐車場が多くなりつつある現状では、自
分の自動車の駐車位置の見取図や、おおよその駐車位置
をメモをして置かない限り、再出発にあたって瞬間的に
正確な駐車位置を忘れて見失う例は、誰でも日常茶飯事
である。

【０００６】とくに、野外におけるイベントやコンサー
トなどが行われている場合などは、臨時的に大型駐車場
を構えるため、かなり乱雑な駐車状況が生じて目印など
に乏しく、再出発のとき自分の自動車の所在を求めるの
に苦労する状況も多い。

【０００７】なかでも、旅慣れない老人や女性には、前
述のようなアクシデントは多く、記憶力の低下とともに
益々その傾向は強くなるもので、大抵の場合は、自分の
自動車の所在については他人に尋ねる由もなく、目星を
つけて行った場所に自分の自動車が見当たらない場合の
狼狽ぶりは計り知れないものがある。

【０００８】とくに、再出発の時間が逼迫している状況
下や、同行者が居ない場合では、全く記憶が混乱して益
々困った状況となって時間的損失が多くなる。

【０００９】

【課題を解決するための手段】この発明は前述の課題を
解決するため、あらかじめ電波などによる変調した信号
電波を受信した場合に作動し、または、添設した携帯電
話の着信信号に感応して作動する構造の受信装置を自分
の自動車に備えつけて、自動車から離れる場合に電源が
入って待機させて置くこととする。

【００１０】つぎに、再出発などで自分の自動車に所用
がある場合は、手持ち形の送信装置によって変調した電
波を送信し、または、自分の自動車に装備した受信装置
に添設した携帯電話機を呼び出すことによって、自車の
駐車位置を確認できることとする。

【００１１】この場合、手持ちの送信機から発する変調
した特定の信号電波などを受信した受信装置が作用して
何らかの表示をし、または、受信装置に添設した携帯電
話を呼び出すことによって、その着信信号に感応した受
信装置が作動して、目印の旗を表示するとか、赤色灯が
点滅するとか、音声を発するとか、自車の灯火が点灯す
るなどの作動をして自車であることの表示をすることと
する。

【００１２】従って、変調した電波を送る送信機を操作
したり、前述のように添設した携帯電話の受信装置を呼
び出した者は、これらの表示を視認して自分の自動車の
駐車位置を簡単に探知できることとなる。

【００１３】

【発明の実施の形態】発明の実施の形態を実施例にもと
ずき図面を参照して説明する。１図は、変調した電波を
利用する場合の受信装置Ａの構成図であり、受信アンテ
ナ１で受信される変調した電波などは電波法で許される
範囲の周波数と出力の電波を利用することとする。

【００１４】この場合、受信装置Ａに待機電流が流れて
いるとき、受信アンテナ１に変調した電波が受信された
場合に、同調回路２と検波回路３を通じ増幅回路４で増
幅され、さらに電力増幅回路５で電力増幅される一連の
回路などは、通常の受信機とおおよそ同様の原理による
回路となる。

【００１５】そこで、電力増幅された低周波は回路６で
さらに増幅されてリレー回路７が作動し、自動車の外観
部分に設置して置いた所在表示装置８が作動する。

【００１６】本発明は、１図の受信装置Ａを用いて電波
を応用した場合の電波などによる方法と、これらの電波
に替えて、超音波等の音波を用いる方法や、赤外線など
の光学的手段による方法を利用する。

【００１７】また、以上のような回路に変調波の周波数
毎に弁別できる回路を用いて、携帯電話機のような暗証
番号的な仕組みを備えた自車固有の受信装置Ａを備え
る。

【００１８】いずれにしても、電波法に抵触しない電波
や電話機の規制等に抵触しない方法で、これに対応でき
る受信装置Ａあるいは受信装置Ｂを作動させることで、
所期の目的を達成する。

【００１９】また、２図の如く携帯電話機の受信回路
Ｂ’を添設して受信装置Ｂを形成した場合、呼び出され
た携帯電話機の受信回路Ｂ’の着信信号を増幅回路９で
電力増幅してリレー回路１０が作動し、自動車の外観部
分に設置して置いた所在表示装置８’を作動させて当該
自動車を視認させる。

【００２０】つぎに、３図は実施例における所在表示装
置８および８’の一例となる構造の正面図であるが、受
信アンテナ１の先端部分に赤色灯１１を取りつけて、受
信装置Ａあるいは受信装置Ｂが作動した場合に点灯また
は点滅させる。

【００２１】４図は、送信装置Ｃの構成図であり、送信
スイッチ１２の操作によって送信装置Ｃに電源がＯＮさ
れると同時に、発振回路１３と増幅回路１４に導通し
て、変調回路１５と増幅回路１６によって信号電波とな
って送信アンテナ１７から送信でき、図１の受信装置Ａ
と送信装置Ｃが相対して自車の所在を探知できる装置と
なる。

【００２２】また、携帯電話機の受信回路Ｂ’を添設し
た受信装置Ｂの形態を用いる場合は、２図の呼び出され
る携帯電話機の受信回路Ｂ’と手持ちの携帯電話機ある
いは一般の電話機が相対して自車の所在を探知できる装
置となる。

【００２３】

【発明の効果】本発明は、大型駐車場における自分の自
動車の駐車位置を即座に確認できることになり、前述の
ように自分の自動車の駐車位置が判らなくなった場合
に、的確に自車の駐車位置が確認できることになって、
再出発時の時間的なロスなどを無くすることになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】受信装置Ａの作用を説明する構成図である。

【図２】受信装置Ｂの作用を説明する構成図である。

【図３】自車の所在表示装置８または８’の形態の一例
を説明する正面図である。

【図４】受信装置Ａに相対する送信装置Ｃの作用を説明
する構成図である。

【符号の説明】

Ａ． 受信装置Ａ。 １． 受信装置Ａの受信アンテナ。 ２． 受信装置Ａの同調回路。 ３． 受信装置Ａの検波回路。 ４． 受信装置Ａの増幅回路。 ５． 受信装置Ａの電力増幅回路。 ６． 受信装置Ａの増幅回路。 ７． 受信装置Ａのリレー回路。 ８．８’ 自車の所在表示装置。 Ｂ． 受信装置Ｂ。 Ｂ’ 受信装置Ｂに添設する携帯電話機の受信回路。 ９． 受信装置Ｂの増幅回路。 １０．受信装置Ｂのリレー回路。 １１．自車の所在表示装置の赤色灯。 Ｃ． 送信装置Ｃ。 １２．送信装置Ｃの送信スイッチ。 １３．送信装置Ｃの発振回路。 １４．送信装置Ｃの増幅回路。 １５．送信装置Ｃの変調回路。 １６．送信装置Ｃの増幅回路。 １７．送信装置Ｃの送信アンテナ。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 自動車に装備する特定の受信装置を、携
   帯する送信装置を用いて変調した電波などによって無線
   で操作して表示する構造を特徴とする、自分の自動車の
   所在を探知できる装置。
2. 【請求項２】 自動車に装備する特定の受信装置を、携
   帯電話機の着信信号に反応して作動させることを特徴と
   する、請求項１の自分の自動車の所在を探知できる装
   置。