JP2001075961A - 編集装置および方法、ファイル管理装置および方法、ならびに、記録媒体 - Google Patents

編集装置および方法、ファイル管理装置および方法、ならびに、記録媒体

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JP2001075961A
JP2001075961A JP25145299A JP25145299A JP2001075961A JP 2001075961 A JP2001075961 A JP 2001075961A JP 25145299 A JP25145299 A JP 25145299A JP 25145299 A JP25145299 A JP 25145299A JP 2001075961 A JP2001075961 A JP 2001075961A
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Kazuo Haraoka
和生 原岡
Yoshihisa Gonno
善久 権野
Ikuhiko Nishio
郁彦 西尾
Kazuhiko Takabayashi
和彦 高林
Yasuaki Yamagishi
靖明 山岸
Takeshi Kimura
武史 木村
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Sony Corp
Jisedai Joho Hoso System Kenkyusho KK
Original Assignee
Sony Corp
Jisedai Joho Hoso System Kenkyusho KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンテンツを作成する際に記述される階層構
造が実際のデータ構造に反映されるようにする。 【解決手段】 テキストデータで記述されるコンテンツ
において、コンテンツの各要素は、要素の属性を定義す
る先頭タグ<…>及び終了タグ</…>で囲まれて記述
される。先頭タグが検索され(S10)、その先頭タグ
の次に見つかったタグ記号「<」が先頭タグ及び終了タ
グの何れかが判断される(S11)。先頭タグであれ
ば、S10で検索された次の内容からがディレクトリで
あるとされる(S14)。終了タグであれば、S10の
先頭タグとその終了タグとで囲まれた中身がファイルで
あるとされ(S12)、未だファイル化されていない場
合、囲まれた範囲でのファイルが作成される。コンテン
ツの記述により、実際のファイル及びディレクトリが作
成されると共に、コンテンツの記述に基づき、コンテン
ツの階層構造の管理が行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コンテンツの記
述を行うと共に、コンテンツの階層構造に従いファイル
とディレクトリとを自動的に生成するようにした編集装
置および方法、ファイル管理装置および方法、ならび
に、記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年では、衛星や地上波、ケーブルなど
を伝送媒体としたディジタル放送の普及、インターネッ
トなどのネットワークの発達、CD−ROM(Compact D
isc-Read Only Memory) などを記録媒体に用いた情報伝
達などの、ディジタルデータで多数のユーザに情報(コ
ンテンツ)を配信する、ディジタルメディアの発達が著
しい。従来、これらのディジタル配信メディアでは、各
配信メディアそれぞれの特性を生かした配信方法でコン
テンツが配信されると共に、各配信メディアそれぞれの
特性を生かした方法で、配信するコンテンツが作成され
ていた。
【0003】例えば、ディジタル放送においては、番組
を放送すると共に、番組内容を一覧ならびに参照できる
ような、EPG(Electronic Program Guide)が配信され
る。また例えば、インターネットでは、HTML(Hyper
Text Markup Language) によってコンテンツを記述し、
HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)を用いて配信
することが一般的に行われている。さらに、電子書物に
関しては、SGML(Standard Generalized Markup Lan
guage)などのように規格化された方式が存在する。マル
チメディア対応、すなわち映像、音声、テキストデータ
など異なる複数種類のメディアを統合的に扱う方式とし
ては、SMIL(Synchronized Multimedia Integration
Language)などが存在する。このSMILでは、各メデ
ィアのファイルの管理方法や電子上の再生方法などが規
格化される。
【0004】昨今のディジタル化時代においては、ある
配信メディアで作成されたコンテンツを、他の配信メデ
ィアで再利用することが必要不可欠になってくる。例え
ば、ディジタル放送で放送した内容をインターネットで
配信し、さらに、データをCD−ROMに収録して電子
書物としてパッケージングして配信するようなことが考
えられる。
【0005】このような、コンテンツの再利用を効率的
に行うために、コンテンツに関する全ての情報を要素毎
に分類し、分類された各要素で以て階層構造を構成する
ことが提案されている。各要素で分類され、階層構造で
記述されたコンテンツは、「台本」と称される。この提
案によれば、「台本」に対して、そのコンテンツを配信
しようとする配信メディアに応じたフィルタ処理を行う
ことで、一つの「台本」から複数種類の配信メディアに
対応したコンテンツを作成することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した
「台本」は、例えばテキストデータで記述される。従来
では、このような「台本」を作成するために特化した機
能を有するエディタが存在しなかったという問題点があ
った。すなわち、従来では、「台本」を作成するために
必要な、階層構造の作成および管理を、統一的に行うよ
うなアプリケーションソフトウェアは、存在しなかった
という問題点があった。
【0007】すなわち、従来のエディタでは、記述され
た階層構造、例えばディレクトリ(フォルダ)やファイ
ルが実際のデータ構造に反映されるようにはなっていな
かった。そのため、例えば「台本」作成中に新たな階層
構造が必要になったような場合に、階層構造を別途に作
成しなければならず、効率的な作業が行えなかったとい
う問題点があった。
【0008】したがって、この発明の目的は、コンテン
ツを作成する際に記述される階層構造が実際のデータ構
造に反映されるような編集装置および方法、ファイル管
理装置および方法、ならびに、記録媒体を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述した課
題を解決するために、階層構造を有するコンテンツを編
集する編集装置において、テキストデータを用いて記述
されるコンテンツの作成ならびに編集を行う編集手段
と、コンテンツで用いられる素材が格納される記憶手段
と、編集手段で作成あるいは編集されたコンテンツの階
層構造に基づき、ファイルおよびディレクトリを記憶手
段に対して作成する処理手段とを有することを特徴とす
る編集装置である。
【0010】また、この発明は、階層構造を有するコン
テンツを編集する編集方法において、テキストデータを
用いて記述されるコンテンツの作成ならびに編集を行う
編集のステップと、コンテンツで用いられる素材を記憶
手段に格納するステップと、編集のステップで作成ある
いは編集されたコンテンツの階層構造に基づき、ファイ
ルおよびディレクトリを記憶手段に対して作成する処理
のステップとを有することを特徴とする編集方法であ
る。
【0011】また、この発明は、テキストデータで記述
され、階層構造を有するコンテンツを管理するファイル
管理装置において、コンテンツで用いられる素材が格納
される記憶手段と、コンテンツの階層構造に基づき、フ
ァイルおよびディレクトリを記憶手段に対して作成する
処理手段とを有し、記憶手段に構成されるコンテンツの
階層構造を、コンテンツの記述に基づき管理することを
特徴とするファイル管理装置である。
【0012】また、この発明は、テキストデータで記述
され、階層構造を有するコンテンツを管理するファイル
管理方法において、コンテンツで用いられる素材を記憶
手段に格納するステップと、コンテンツの階層構造に基
づき、ファイルおよびディレクトリを記憶手段に対して
作成する処理のステップとを有し、記憶手段に構成され
るコンテンツの階層構造を、コンテンツの記述に基づき
管理することを特徴とするファイル管理方法である。
【0013】また、この発明は、階層構造を有するコン
テンツを編集する編集方法が記述されたプログラムが記
録された記録媒体において、テキストデータを用いて記
述されるコンテンツの作成ならびに編集を行う編集のス
テップと、コンテンツで用いられる素材を記憶手段に格
納するステップと、編集のステップで作成あるいは編集
されたコンテンツの階層構造に基づき、ファイルおよび
ディレクトリを記憶手段に対して作成する処理のステッ
プとを有する編集方法が記述されたプログラムが記録さ
れたことを特徴とする記録媒体である。
【0014】また、この発明は、テキストデータで記述
され、階層構造を有するコンテンツを管理するファイル
管理方法が記述されたプログラムが記録された記録媒体
において、コンテンツで用いられる素材を記憶手段に格
納するステップと、コンテンツの階層構造に基づき、フ
ァイルおよびディレクトリを記憶手段に対して作成する
処理のステップとを有し、記憶手段に構成されるコンテ
ンツの階層構造を、コンテンツの記述に基づき管理する
ファイル管理方法が記述されたプログラムが記録された
ことを特徴とする記録媒体である。
【0015】上述したように、請求項1および請求項5
に記載の発明は、作成あるいは編集されたコンテンツの
階層構造に基づき、コンテンツで用いられる素材が格納
される記憶手段に対してファイルおよびディレクトリを
作成するようにされているため、コンテンツの記述に応
じて、実際の記憶または記録媒体に対して階層構造を構
築することができる。
【0016】また、請求項6および請求項11に記載の
発明は、コンテンツの階層構造に基づき、コンテンツで
用いられる素材が格納される記憶手段に対してファイル
およびディレクトリを作成し、記憶手段に構成されるコ
ンテンツの階層構造をコンテンツの記述に応じて管理す
るようにされているため、コンテンツが記述されたファ
イルを用いてコンテンツの階層構造を管理することがで
きる。
【0017】また、請求項12記載の発明は、作成ある
いは編集されたコンテンツの階層構造に基づき、コンテ
ンツで用いられる素材が格納される記憶手段に対してフ
ァイルおよびディレクトリを作成する編集方法が記述さ
れたプログラムが記録媒体に記録されているため、コン
ピュータでこの編集方法を実行することができる。
【0018】また、請求項13記載の発明は、コンテン
ツの階層構造に基づき、コンテンツで用いられる素材が
格納される記憶手段に対してファイルおよびディレクト
リを作成し、記憶手段に構成されるコンテンツの階層構
造をコンテンツの記述に応じて管理するようにされてい
るため、コンテンツが記述されたファイルを用いてコン
テンツの階層構造を管理するファイル管理方法が記述さ
れたプログラムが記録媒体に記録されているため、コン
ピュータでこのファイル管理方法を実行することができ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態に
ついて説明する。先ず、理解を容易とするために、この
発明による編集装置での編集の対象となる「台本」およ
び「台本」によって記述されるコンテンツについて、概
念的に説明する。
【0020】コンテンツとは、例えば、映像データ、音
声データ、テキストデータ、地図データなどを総合的に
称したものである。ディジタル方式のデータに限らず、
アナログ方式の映像信号、音声信号もコンテンツに含め
ることができる。これら複数のデータや信号を組み合わ
せたもの、例えばテレビジョン放送の番組や、音楽デー
タ、映像データおよび音楽データに関するアーティスト
情報からなるビデオクリップ、ディジタルデータでテキ
ストや図版などからなる電子出版なども、コンテンツに
含まれる。
【0021】図1は、この発明による系全体を概略的に
示す。コンテンツ作成手段10でコンテンツが作成され
る。作成されたコンテンツは、複数種類の配信メディア
12A、12B、12C、・・・で配信されることが考
えられる。この図1の例では、コンテンツの配信メディ
アとして、衛星放送(配信メディア12A)、地上波放
送(配信メディア12B)、CATV(Cable Televisio
n) (配信メディア12C)、インターネット(配信メ
ディア12D)、パッケージ(配信メディア12E)お
よび出版(配信メディア12F)が考えられている。勿
論、これらの限らず、他の配信メディアを加えることも
できる。なお、配信メディア12Eのパッケージは、コ
ンテンツを例えばCD−ROMなどに収録した形態であ
る。
【0022】コンテンツ作成手段10で作成されたコン
テンツは、配信メディア12A、12B、12C、・・
・各々の配信の形態に適するように、変換フィルタ11
A、11B、11C、・・・でそれぞれ変換される。す
なわち、作成されたコンテンツを配信メディア12Aの
衛星放送で配信するときには、変換フィルタ11Aによ
りコンテンツが衛星放送に適した形態に変換される。他
の配信メディア12B、12C、・・・で配信するとき
にも、同様に、それぞれ対応する変換フィルタ11B、
11C、・・・で適応的に変換処理を施される。
【0023】なお、ユーザ13は、一般の個人ユーザに
限られない。例えば、図書館のようなコンテンツの蓄積
を専門的に行うユーザや、コンテンツの蓄積および2次
利用を行うユーザ、さらには、商用としてコンテンツを
利用するユーザといった、コンテンツを利用する可能性
のある全てのユーザが想定されている。
【0024】図2は、コンテンツ作成手段10によるコ
ンテンツ作成の方法を概略的に示す。図2は、配信メデ
ィア12A、12Bおよび12Cといった、放送メディ
アに対応するコンテンツを作成する例である。コンテン
ツ作成段階100でコンテンツが作成される。コンテン
ツ作成段階100は、概略的に、例えば企画段階20、
編成段階21、撮影段階22および編集段階23とい
う、複数の段階からなると考えることができる。
【0025】企画段階20、編成段階21、撮影段階2
2および編集段階23の各段階において、段階のそれぞ
れに応じたコンテンツが作成される。例えば、企画段階
20で作成された企画に対して、編成段階21で構成が
組まれ、撮影段階22では構成に応じた素材を得るため
の撮影や録音などが行われる。編集段階23では、撮影
段階22で得られた素材の取捨選択や、構成への配置な
どが行われる。なお、これら段階20〜23の順番は、
上述の順番に限らず、作成されるコンテンツに応じたも
のとされる。このように、各段階で作成されたコンテン
ツは、「台本」24に記述される。また、「台本」24
には、各段階において、様々な付加情報が付け加えられ
ていく。
【0026】コンテンツに付加情報としてメタデータが
付け加えられ、各段階において作成されたコンテンツの
定義や、コンテンツの記述が行われる。ここでいう「台
本」24は、この各段階で作成されたコンテンツおよび
各段階で発生したメタデータの集合の総称である。「台
本」24には、所期の配信メディアで配信されるコンテ
ンツを作成する際に必要とされた種々の情報が記述され
る。なお、ここでいう「台本」は、一般的にいうところ
の台本、すなわち、役者の台詞や行動を指示するための
台本とは異なる概念のものである。
【0027】例えば、「台本」24には、上述の放送メ
ディアが所期の配信メディアであれば、放送される具体
的な内容に加え、コンテンツが配信される放送局、出演
者、放送日時などの情報、コンテンツに使用される映像
データや音声データに関する情報などが記述される。ま
た、映像データの撮影時の様々な情報、例えばカメラア
ングル、エンジニア名なども「台本」24に書き加えら
れる。さらに、「台本」24の記述言語に関する情報な
ども「台本」24に記述される。これら各種の情報は、
それぞれの情報が発生する各段階において、「台本」2
4に書き加えられる。
【0028】なお、「台本」24の作成手法は、所期の
配信メディアがどのようなメディアであっても同一の書
式で記述されるように、統一化される。このような「台
本」24の記述言語として、例えば、言語そのものを定
義することができるメタ言語である、XML(Extensibl
e Mark-up Language) を用いることができる。
【0029】図3は、XMLを用いて記述された「台
本」24の一例を示す。この例は、「○×△」放送局で
放送される、「基礎英語講座」の「台本」24の一部で
ある。括弧<>で括られた部分をタグと称する。「台
本」24において、各情報(メタデータ)は、先頭側に
配されるタグ(以下、先頭タグと称する)と、後端側に
配される、先頭側のタグと同一内容に「/(スラッシュ
記号)」が前側に加えられたタグ(以下、終了タグと称
する)とからなる、1対のタグで囲まれて記述される。
タグ内の記述によって、先頭タグおよび終了タグによっ
て囲まれる部分の情報の内容が定義される。
【0030】なお、「<!−−・・・−−>」は、コメ
ントを表すタグであり、この例では、同一行に記述され
る情報の内容が記述されている。また、終了タグは省略
されることがある。さらに、タグとして用いられる記号
「<」、「>」または「/」をタグ以外の用途で記述す
る必要がある場合には、他の記号で代替えされる。
【0031】図3に示されるように、「台本」24に
は、タグにより定義されて、出演者に関する情報や放送
時間、放送日時に関する情報など、コンテンツに関する
様々な情報が記述される。
【0032】「台本」24には、音声データや画像デー
タの記述を加えることができる。図4は、この実施の一
形態に適用できる一例の書式による記述の例を示す。な
お、上述した図3でのタグの定義は、この図4の書式に
もそのまま適用できる。図4の例では、コンテンツ「語
学講座」の構造が記述され、レッスン番号AAA(id
=AAA)であるレッスンの下位構造として、文番号a
a(id=aa)であるセンテンスが存在し、センテン
スのさらに下位構造として、テキスト情報や音声、画像
データが存在することが記述されている。すなわち、1
対のタグで他の1対のタグを囲むことで、囲まれる他の
1対のタグを下位とする階層構造を記述できる。
【0033】センテンス中、タグ<en></en>お
よびタグ<ja></ja>は、それぞれ英語および日
本語のテキスト情報が記述される。一方、音声データお
よび画像データは、タグ<Audio></Audio
>およびタグ<Picture></Picture>
で、ファイル名{Filename_1}および{Fi
lename_2}がそれぞれ囲まれて記述される。こ
のように、図4に例示される書式は、タグを用いてそこ
に入るべきファイル名を記述できる点がXMLと異なる
点である。
【0034】図5は、図4の「台本」24と「台本」2
4中に記述されるファイルとの関係を示す。図5の「台
本」24が上述した図4に示される「台本」と対応す
る。「台本」24中でファイル名で示されている音声デ
ータ31および画像データ32だけが、「台本」24と
は別に、蓄積媒体30に蓄積されている。文番号aa中
の、英語によるテキスト情報およびその英語の日本語訳
のテキスト情報は、「台本」24上に直接的に記述され
ている。
【0035】図6は、図4および図5に示した「台本」
24の構成を階層構造で示す。この構造によれば、レッ
スン番号「AAA」である1つの「Lesson AA
A」の下位に複数の「Sentence」が存在するこ
とができ、1つの「Sentence」の下位に、複数
の文番号が存在できることが示されている。また、1つ
の文番号(この例では「id=aa」)は、複数の情報
を持つことができる。
【0036】一方、上述した図4では、文番号の下位
に、テキスト情報である英文および英文の日本語訳と、
ポインタ情報である音声データのファイル名および画像
データのファイル名とが同列に存在し、異なる形態の情
報が混在している。この実施の一形態では、情報の属性
の概念を取り入れることで、この問題を解決している。
【0037】属性は、図6の例では、下から2番目の階
層に示されている。すなわち、最下層の情報を示すタグ
が当該情報の属性を表しており、タグ<en></en
>に囲まれて記述される英文「This is a p
en.」の属性は、「英文」であり、タグ<ja></
ja>に囲まれて記述される日本文「これはペンで
す。」の属性は、「日本文」とされる。また、タグ<A
udio></Audio>に囲まれてファイル名が記
述される音声データの属性は、「音声」であって、タグ
<Picture></Picture>に囲まれてフ
ァイル名が記述される画像データの属性は、「画像」と
される。このように、属性と属性の内容とは、1対1の
関係を満足する。
【0038】また、図6からわかるように、1つの文番
号を表す「id=aa」や、「Sentence」は、
複数の属性若しくは階層実態を持つことができる。な
お、階層実態とは、1つの階層を構成するそれぞれの要
素である。図6の例では、「Sentence」や「i
d=aa」がそれぞれの階層の階層実態の1つに相当す
る。勿論、同一の「台本」24を用いても、図6の例と
異なる階層構造を適用すれば、属性や階層実態は、異な
ったものとなる。
【0039】次に、属性から参照される情報が全てファ
イル名であるように階層構造を定義する方法について述
べる。図7は、属性からファイル名が参照されるように
定義された階層構造の例を示す。最下層が全てファイル
名となっており、直上の属性に対してそれぞれ1対1で
対応している。すなわち、「台本」24の記述において
は、最下層に示されるファイル名のそれぞれは、対応す
る属性を示すタグで囲まれる。
【0040】図7の例では、属性「英文」に対応する、
内容が『This is a pen.』のファイル
「Filename_E」が属性「英文」を示すタグ<
en></en>に囲まれて、「台本」24に記述され
る。同様に、属性「日本文」に対応する、内容が『これ
はペンです。』のファイル「Filename_J」が
属性「日本文」を示すタグ<ja></ja>で囲まれ
て、「台本」24に記述される。属性「音声」や属性
「画像」についも、同様である。「台本」24にこのよ
うな記述を行うことで、コンテンツで用いられるファイ
ルを効率的に管理することができ、コンテンツの管理を
容易に行うことができるようになる。
【0041】なお、例えば上述した図6および図7にお
いて、属性「英文」に対応するファイル「Filena
me_E」の内容『This is a pen.』
を、内容がそれぞれ『This』、『is』、『a』お
よび『pen.』である4つのファイルにさらに分割す
ることができる。このときには、一例として、「Fil
ename_E」をディレクトリ名として、このディレ
クトリの下にこれら4つのファイルを置くようにする
と、管理が容易になる。
【0042】上述した図6の形式で作成されている「台
本」24を、自動的に図7の形式の「台本」24に変換
する手段について述べる。すなわち、「台本」24に直
接的に記述されている情報の内容を判別し、ファイルと
して自動的に切り出すようにする。この実施の一形態で
は、上述した階層実態を、コンピュータにおけるファイ
ル管理の階層構造に対応付け、階層構造を管理する。コ
ンピュータにおけるファイル管理の階層構造は、例えば
「フォルダ」や「ディレクトリ」と称されるものであ
る。以下では、フォルダやディレクトリを総称して、デ
ィレクトリと表現する。
【0043】上述したように、「台本」24は、一対の
タグ<>・・・</>で階層構造を記述するようにされ
ている。そこで、このタグを検出し、検出結果に基づき
ファイルの切り出しを行う。また、図6において最下層
に示され、ファイルとして切り出されるべき情報は、図
5あるいは図4においては、タグ<(属性名)>・・・
</(属性名)>で挟まれており、その内部に構造を持
ち得ない。したがって、タグに挟まれた内部に構造を持
たず、且つ、他のファイルを参照していない場合に、そ
れをファイルとして切り出す。「台本」24からのファ
イルの切り出し方法については、後述する。
【0044】図8は、この実施の一形態による編集装置
の一例の機能的な構成を示す。編集装置は、画像データ
や音声データといった、コンテンツの部品をなすデータ
を入力する画像・音声入力部45と、画像・音声入力部
45から入力された画像データや音声データの処理を行
う処理部40とからなる。処理部40は、詳細は後述す
るが、例えばコンピュータシステムによって構成され
る。中央処理部41から供給されたデータを蓄積する蓄
積部42と、中央処理部41からの指示に基づき所定の
表示を行う表示部43とが、中央処理部41に接続され
る。
【0045】画像・音声入力部45に、コンテンツの部
品(要素)となる画像データおよび音声データがそれぞ
れ入力される。入力される画像データは、静止画、動画
の何方も可能とされている。また、画像・音声入力部4
5への画像データおよび音声データの入力は、それぞれ
専用のインターフェイスを設け、そのインターフェイス
を用いて行ってもよいし、ファイル形式で入力すること
もできる。入力された画像データおよび音声データは、
中央処理部41にそれぞれ供給される。
【0046】文章入力部44から中央処理部41に対し
てテキストデータが入力される。このテキストデータ
は、例えば「台本」24を記述するためのデータや、コ
ンテンツの要素となるデータである。「台本」24に用
いられるテキストデータ、すなわち、上述した図8のフ
ローチャートに従いファイルとして切り出されるべきテ
キストデータは、「台本」24の記述と共に入力するこ
とができる。
【0047】中央処理部41に供給された画像データお
よび音声データは、蓄積部42に蓄積される。一方、中
央処理部41に供給されたテキストデータは、例えば図
示されないメモリや蓄積部42に格納される。蓄積部4
2では、供給された画像データ、音声データおよびテキ
ストデータを、それぞれ所定のディレクトリに格納す
る。
【0048】文章入力部44から「台本」24を記述す
るためのテキストデータが中央処理部41に入力され
る。中央処理部41に入力されたテキストデータに基づ
き、表示データが作成される。表示データは、表示部4
3に供給され、表示部43では、供給された表示データ
に基づき所定の表示を行う。それと共に、中央処理部4
1では、入力された内容に応じて、後述する処理に従
い、タグおよびタグ記号の検索および検索結果を用い
て、テキストデータ中の、ファイルとして切り出すべき
部分の判定を行う。判定の結果に基づき、入力されたテ
キストデータから所定部分が切り出され、自動的にファ
イルが作成される。作成されたファイルは、蓄積部42
の所定のディレクトリに格納される。
【0049】図9は、上述の図8の構成を、一般的なパ
ーソナルコンピュータに適用した場合の、一例の構成を
示す。バス50に対して、CPU(Central Processing
Unit) 51、ROM(Read Only Memory)52およびRA
M(Random Access Memory)53が接続される。ROM5
2は、CPU51が起動ならびに動作するための初期プ
ログラムなどが予め格納される。RAM53は、CPU
51のワークメモリとして用いられる。CPU51、R
OM52、RAM53などで、上述の中央処理部41が
構成される。
【0050】バス50に対して、ハードディスクドライ
ブ54が接続される。例えばCPU51の制御により、
データがバス50を介してハードディスクドライブ54
に供給され、ハードディスクドライブ54の所定領域に
ファイルとして記憶される。また、CPU51の指示に
より、ハードディスクドライブ54にディレクトリが作
成される。ハードディスクドライブ54は、上述の蓄積
部42に対応する。
【0051】バス50に対して、グラフィックドライバ
55を介してディスプレイ56が接続される。CPU5
1で作成された表示データは、バス50を介してグラフ
ィックドライバ55に供給され、ディスプレイ56で表
示できる形式に変換され、ディスプレイ56に供給され
る。上述の表示部43は、グラフィックドライバ55お
よびディスプレイ56に対応する。
【0052】バス50に対して、入出力インターフェイ
ス61を介してキーボード57、音声入力部58、画像
入力部59および外部記憶再生装置60が接続される。
キーボード57から入力されたテキスト情報は、入出力
インターフェイス61およびバス50を介してCPU5
1に供給され、テキストデータに変換される。キーボー
ド57は、上述の文章入力部44に対応する。また、図
示しないが、入出力インターフェイス61には、例えば
マウスといったポインティングデバイスが接続される。
ユーザは、ディスプレイ56の表示に基づき、このポイ
ンティングデバイスを用いて範囲の選択や所定の機能の
指定などを行うことができる。
【0053】音声入力部58は、例えばマイクおよびA
/Dコンバータなどからなり、音声情報をディジタル音
声データに変換する。画像入力部59は、例えばイメー
ジスキャナやビデオキャプチャ機能を有し、静止画や動
画を取り込みディジタル画像データに変換する。画像入
力部59および音声入力部58は、それぞれ上述の画像
入力部46および音声入力部47に対応する。
【0054】勿論、テキストデータ、音声データおよび
画像データは、所定の記録媒体から読み出して取り込む
ようにしてもよい。また、入出力インターフェイス61
に図示されない通信手段を設け、外部との通信によって
これらのデータを入手するようにもできる。
【0055】外部記憶装置60は、例えば光磁気ディス
クを記録媒体とする光磁気ディスクドライブであって、
記録媒体に対するデータの記録、記録媒体からのデータ
の再生を行う。外部記憶装置60は、この例に限らず、
フロッピー(登録商標)ディスクを記録媒体として用い
るフロッピーディスクドライブや、CD−ROM(Compa
ct Disc-Read Only Memory) を記憶媒体とするCD−R
OMドライブなど、他の記憶あるいは記録媒体に対応す
るものでもよい。勿論、外部記憶装置60をCD−RO
Mドライブとした場合には、記憶媒体に対するデータの
書き込みを行うことができない。
【0056】この編集装置を動作させるためのプログラ
ムファイルが格納された記憶あるいは記録媒体が外部記
憶装置60に装填され、プログラムファイルが記憶ある
いは記録媒体から読み出される。読み出されたプログラ
ムファイルは、例えばRAM53に格納される。CPU
51は、RAM53に格納されたプログラムファイルを
読み込み、プログラムの記述に基づいた処理を行う。
【0057】なお、プログラムファイルは、例えばハー
ドディスクドライブ54の所定領域に予め格納されてい
るようにしてもよい。編集装置が起動される際には、ハ
ードディスクドライブ54からプログラムファイルが読
み出され、読み出されたプログラムファイルがRAM5
3に格納される。プログラムファイルは、この例に限ら
ず、例えば図示されない通信手段を用い、ネットワーク
などに接続された外部のコンピュータなどから供給され
るようにしてもよい。
【0058】このような構成において、音声入力部58
から入力された音声データや、画像入力部59から入力
された画像データがハードディスクドライブ54の所定
のディレクトリに格納される。キーボード57から入力
されたテキストデータは、例えばRAM53に格納され
る。CPU51では、RAM53に格納されたテキスト
データを上述の図8に示したフローチャートに基づき解
析し、所定の条件下でのテキストデータの切り出しを行
う。切り出されたファイルは、ハードディスクドライブ
54の所定のディレクトリに格納される。後述するが、
さらに、CPU51では、テキストデータの内容に基づ
き新規にディレクトリを作成するようにできる。
【0059】図10は、「台本」24の管理構造を概略
的に示す。「台本」24は、実際の素材の管理を行うた
めの管理ファイル70と、管理ファイル70によって管
理されるディレクトリ構造71とからなる。ディレクト
リ構造71は、管理ファイル70によって管理される対
象が階層化されて格納される、実際の蓄積部である。管
理ファイル70およびディレクトリ構造71は、蓄積部
42に格納される。
【0060】この発明による編集装置は、管理ファイル
70の内容を編集し、管理ファイル70の内容に応じて
ディレクトリ構造71の構成の変更、追加および削除を
行うことで、「台本」24を作成する。
【0061】なお、「台本」24は、プレイブック24
とも称され、管理ファイル70は、プレイブックファイ
ルとも称される。以下、管理ファイル70をプレイブッ
クファイルと称する。
【0062】図11は、上述した実際のディレクトリ構
造71をより具体的に示す。「台本」24においては、
コンテンツを構成する素材は、ディレクトリ構造の末端
に位置する。すなわち、「台本」24が包含する全ての
素材は、素材に至るまでの階層構造を有し、画像、音声
および文字情報などの、表示または再生される素材ファ
イル72A、72B、72C、・・・は、階層構造の最
下層に位置している。例えば、最上位の階層の階層実態
73から階層実態74A、階層実態75と順に辿ってい
くことで、最下層の素材ファイル72Aを得ることがで
きる。プレイブックファイルには、この階層構造が記述
されることになる。
【0063】なお、上述したように、実際には、最下層
の素材ファイル72A、72B、72C、・・・は、そ
れぞれの内容に対応する属性と対応付けられ、属性に基
づいて素材ファイル72A、72B、72C、・・・の
ファイル名が参照されることで得られるものである。
【0064】次に、この実施の一形態の編集装置による
プレイブックファイル(管理ファイル70)の作成およ
びそれに伴うディレクトリ構造71の形成ならびに「台
本」24の作成方法について説明する。図12は、プレ
イブックファイルからファイルにすべき部分を切り出
し、ディレクトリ構造71を作成する方法を示す一例の
フローチャートである。
【0065】図12のフローチャートにおいて、先ずス
テップS10で、プレイブックファイルが先頭から検索
されて、先頭タグ「<・・・>」が探される。すなわ
ち、タグ記号「<」とそれに続くテキスト情報、さら
に、そのテキスト情報に続く、タグ記号「<」に対応す
るタグ記号「>」が探される。
【0066】次のステップS11で、その先頭タグの次
に出現する記号「<」が探され、さらに、その記号
「<」の直後に「/」があるかどうかが調べられる。若
し、ステップS11で、ステップS10で探された先頭
タグの次に出現した「<」の直後に「/」があると判定
されれば、処理はステップS12に移行する。
【0067】ステップS12では、ステップS10で探
された先頭タグ「<・・・>」と、ステップS11で探
された「</」および「</」の後の「>」からなる終
了タグとから、これら先頭タグと終了タグとで囲まれた
内容がファイルを示しているかどうかが判断される。例
えば、上述した図4の例であれば、その内容が括弧記号
「{」で開始されていれば、ファイルを示していると判
断される。若し、ファイルを示しているとされれば、処
理はステップS10に戻され、次のタグが調べられる。
【0068】一方、ステップS12で、先頭タグと終了
タグとで囲まれた内容がファイルを示していないと判断
されれば、次のステップS13で、当該先頭タグと終了
タグとで囲まれた内容で、1つのファイルが作成され
る。ファイルが作成されると、処理はステップS10に
戻される。
【0069】また、上述のステップS11で、先頭タグ
の次に出現した記号「<」の直後に記号「/」が無いと
判定されたら、処理はステップS14に移行する。ステ
ップS14では、上述したステップS10で検出された
先頭タグ「<・・・>」の次の内容が一つのディレクト
リであると見做される。そして、処理はステップS10
に戻される。なお、ステップS14で、当該先頭タグに
記述される名前を持つディレクトリが存在しない場合に
は、新たにディレクトリを作成することができる。
【0070】図13〜図18を用いて、上述の図12の
フローチャートによるファイル切り出しおよびディレク
トリ構造形成の処理を、より具体的に説明する。図13
〜図18は、図12のフローチャートの処理に伴う、編
集装置の表示部43の表示(各図のA側)と、そのとき
のディレクトリ構造71(各図のB側)とを対応させて
示す。表示部43の表示に基づき、ユーザによって、文
章入力部44からテキスト情報が入力され、プレイブッ
クファイルが作成される。編集装置では、フローチャー
トの各処理において、作成中のプレイブックファイルに
加えられた処理を逐行的に監視しているものとする。
【0071】なお、以下では、ファイル名やディレクト
リ名、タグ内容は、括弧記号「」で囲んで表し、ファイ
ルとして切り出されるべきテキスト情報は、括弧記
号『』で囲んで表すものとする。また、図13〜図18
においては、楕円形の部分はディレクトリ名、長方形の
部分はファイル名を表す。括弧記号「」の部分はファイ
ルに書かれている内容を示す。
【0072】先ず、テキスト情報『英語講座』が一対の
タグ<タイトル></タイトル>で囲まれてプレイブッ
クファイル上に記述される(図13A)。すると、上述
の図12のフローチャートのステップS13の処理によ
り、ファイル名「タイトル」で、内容がテキスト情報
『英語講座』のファイル80が作成される(図13
B)。ファイル80は、例えば蓄積部42にデフォルト
として設けられた所定のディレクトリに格納される。
【0073】次に、テキスト情報『第一章』が一対のタ
グ<内容></内容>で囲まれてプレイブックファイル
上に記述される(図14A)。すると、図12のフロー
チャートの、ステップS10、S11、S12およびS
13の処理を経て、ファイル名が「内容」で、その内容
がテキスト情報『第一章』であるファイル81が作成さ
れる。このファイル81は、図14Bに示されるよう
に、上述のファイル80に対して並列的に、すなわち、
同一階層に加わえられるファイルである。
【0074】次に、図15Aに示されるように、図14
Aの『第一章』の記述の次に、先頭タグ<目的>を記述
し、続けて記述されるテキスト情報『アルファベットを
覚える』を先頭タグ<目的>と対応する終了タグ</目
的>で閉じる。すると、変更が加えられた先頭タグ<内
容>の行についてステップS10からの処理が行われ
る。先頭タグ<内容>の次に現れるタグ記号「<」は、
上述した先頭タグ<目的>のものであって、直後に記号
「/」が無いため、ステップS14で、先頭タグ<内容
>の次からの記述が一つのディレクトリと見做される。
したがって、図15Bに示されるように、名前が「内
容」となるディレクトリ82が作成されると共に、タグ
<目的></目的>によってなるファイル83がディレ
クトリ82の下位に作成される。また、上述のファイル
81がディレクトリ82の下位に移動される。
【0075】さらに、図16Aに示されるように、上述
の図15Aではタグ<内容>に続けて記述されていたテ
キスト情報『第一章』自身がタグ記号「<>」で囲まれ
先頭タグ<第一章>とされると共に、対応する終了タグ
</第一章>が終了タグ</目的>の後に追加される。
すなわち、1対のタグ<第一章></第一章>で「<目
的>アルファベットを覚える</目的>」の行を囲む。
すると、3つの先頭タグ<内容>、<第一章>および<
目的>に基づき、ステップS11およびステップS14
の判定による結果、ディレクトリ82の下位にディレク
トリ名が「第一章」のディレクトリ84が新規に作成さ
れ、ファイル83は、ディレクトリ84の下位に移動さ
れる(図16B)。この時点で、上述したファイル81
は、削除される。
【0076】図17は、ディレクトリ84の下位の1対
のタグ<目的></目的>が外部ファイルを参照してい
る例である。上述したように、括弧記号{}で括られて
いる部分が参照されるファイル名を表している。このよ
うに、プレイブックファイルでは、テキストデータも、
音声データや画像データと同様に外部ファイルとして参
照することが可能である。
【0077】また、図17の例では、ディレクトリ82
の下位に、さらにディレクトリ86が追加されている。
ディレクトリ86の下位には、1対のタグ<目的></
目的>に囲まれてテキスト情報『挨拶しよう』が記述さ
れており、ファイル名「目的」のファイル87が作成さ
れたことが示されている。ディレクトリ86およびディ
レクトリ84は、互いに同一階層の階層実態である。
【0078】図18は、プレイブックファイルが音声フ
ァイルや画像ファイルを参照している例である。図18
Bに示されるように、ディレクトリ86の下位にディレ
クトリ名が「本文」のディレクトリ88が作成されてい
る。ディレクトリ88の下位に、ファイル名「EN」で
内容が『Hello』の英文ファイル89およびファイ
ル名「JA」で内容が『やあ』の日本文ファイル90が
作成されると共に、ファイル名「FILE1」の音声フ
ァイル91が参照されている。この場合、タグ<EN
>、<JA>および<AU>は、上述の図6あるいは図
7を用いて説明した、属性情報に対応していると考える
ことができる。
【0079】上述の図16の処理を、コンピュータ上の
OS(Operating System)の一つであるUNIXのコマン
ドを適用して、より具体的に説明する。なお、ここで
は、図16Aのように既に作成されたプレイブックファ
イルに対して、逐行的に処理を行うものとして説明す
る。図10の構成を参照し、作成されたプレイブックフ
ァイルは、中央処理部41が有するメモリ(RAM5
3)に記憶されているものとする。一方、蓄積部42
(ハードディスクドライブ54)あるいは中央処理部4
1が有する不揮発性メモリ(ROM52)には、予め、
以下に説明する処理を行うように記述されたプログラム
ファイルが格納されており、このプログラムファイルが
中央処理部41に読み込まれ、以下の処理が実行され
る。中央処理部41は、プログラムファイルの記述に基
づき、メモリに格納されたプレイブックファイルを読み
込んで処理を行う。
【0080】プレイブックファイルの各行は、例えば改
行コードをデリミタとして区切られ、行単位で処理が行
われる。また、コマンド名とコマンドに付随するパラメ
ータ等は、 コマンド名 〔パラメータ等〕 このように記述する。さらに、ファイルやディレクトリ
は、蓄積部42の所定のディレクトリの下に作成される
ものとする。
【0081】先ず、第1行目が中央処理部41に読み込
まれる。第1行目は、「<タイトル>英語講座</タイ
トル>」であって、先頭タグ<タイトル>の次のタグ記
号「<」の直後に記号「/」が無く、且つ、先頭タグ<
タイトル>の直後に括弧記号「{}」が無いことから、
先頭タグ記号内の記述「タイトル」は、ファイル名であ
ると判断される。この時点で、 touch 〔タイトル〕 このようなファイル作成のコマンドが発行され、「タイ
トル」という名前のファイルが作成される。
【0082】先頭タグに続く記述「英語講座」は、タグ
記号「<>」およびファイル記号「{}」で挟まれてい
ないため、ファイルに書かれる内容であると判断され
る。例えば、先頭タグ直後に記号「<」あるいは記号
「{」があるかどうかを調べることで、この判断がなさ
れる。ファイル「タイトル」への書き込みは、 cat 〔”英語講座”>タイトル〕 例えばこのような1行のコマンドを発行することにより
なされる。
【0083】そして、第1行目が終了タグ</タイトル
>で終了していることが確認され、第1行目の処理が終
了される。
【0084】次に、第2行目が中央処理部41に読み込
まれる。第2行目には、先頭タグ<内容>のみが記述さ
れ、他の記述が無い。そのため、先頭タグ<内容>がフ
ァイル名を示すのか、ディレクトリ名を示すのかが判別
できないので、処理は次の行に移行する。
【0085】第3行目は、先頭タグ<第一章>が記述さ
れている。この第3行目の先頭タグ<第一章>が中央処
理部41に読み込まれることで、上述の第2行目の先頭
タグ<内容>がディレクトリを示すことが判明する。し
たがって、ここで、第2行目の先頭タグ<内容>に記述
されるディレクトリを作成するために、 mkdir 〔内容〕 このようなコマンドが発行される。このコマンドによ
り、蓄積部42に、名前が「内容」であるディレクトリ
が作成される。
【0086】一方、第3行目には、先頭タグ<第一章>
のみが記述され、他の記述が無い。そのため、上述の第
2行目の場合と同様に、処理は次の行に移行する。
【0087】次に、第4行目が中央処理部41に読み込
まれる。第4行目の先頭は、先頭タグ<目的>であるの
で、上述の第3行目の先頭タグ<第一章>がディレクト
リを示すことが判明する。したがって、ここで、第3行
目の先頭タグ<第一章>に記述されるディレクトリを作
成するために、 mkdir 〔第一章〕 このようなコマンドが発行される。このコマンドによ
り、蓄積部42に、名前が「第一章」であるディレクト
リが作成される。先頭タグ<第一章>は、上述した先頭
タグ<内容>に対応する終了タグ</内容>の前に出現
しているため、ディレクトリ「第一章」は、上述のディ
レクトリ「内容」の下に作成される。
【0088】さらに、第4行目では、先頭タグ<目的>
次のタグ記号「<」の直後に記号「/」が無く、且つ、
先頭タグ<目的>の直後に括弧記号「{}」が無いこと
から、先頭タグ記号内の記述「目的」は、ファイル名で
あると判断される。この時点で、 touch 〔目的〕 このようなファイル作成のコマンドが発行され、「目
的」という名前のファイルが、ディレクトリ「第一章」
の下に作成される。
【0089】先頭タグ<目的>に続く記述「アルファベ
ットを覚える」は、タグ記号「<>」およびファイル記
号「{}」で挟まれていないため、ファイルに書かれる
内容であると判断される。例えば、先頭タグ直後に記号
「<」あるいは記号「{」があるかどうかを調べること
で、この判断がなされる。ファイル「目的」への書き込
みは、 cat 〔”アルファベットを覚える”>目的〕 例えばこのような1行のコマンドを発行することにより
なされる。
【0090】そして、第4行目が先頭タグ<目的>対応
した終了タグ</目的>で終了していることが確認さ
れ、第4行目の処理が終了される。
【0091】第5行目は、上述の第3行目に記述された
先頭タグ<第一章>に対応する終了タグ</第一章>の
みが記述される。これにより、ディレクトリ「第一章」
に対する処理が終了されたと判断される。次の第6行目
は、上述の第2行目に記述された先頭タグ<内容>に対
応する終了タグ</内容>のみが記述される。これによ
り、ディレクトリ「内容」に対する処理が終了されたと
判断される。
【0092】ところで、上述では、一つのディレクトリ
に対する処理を連続的に行う必要があり、一旦そのディ
レクトリに対する処理が終了されてしまうと、そのディ
レクトリ下への、ファイルやディレクトリの作成ならび
に追加を行うことができなかった。つまり、ある名前で
作成されたディレクトリに対する処理が一旦終了した後
に、同一名のディレクトリ下にファイルやディレクトリ
を作成しようとした場合でも、上述の図12のフローチ
ャートでは、新規のディレクトリを作成する処理を行わ
なければならない。
【0093】図19は、一旦処理が終了されたディレク
トリに対して、さらに処理を行うようことが可能にされ
た一例のフローチャートである。また、この図19のフ
ローチャートでは、上述の図12のフローチャートの処
理をより詳細に記している。図20に示されるプレイブ
ックファイルの記述(図20A)および対応するディレ
クトリ構造71(図20B)を参照しながら説明する。
【0094】プレイブックファイルの第1行目が中央処
理部41に読み込まれると、ステップS20で、先頭タ
グ<・・・>が探される。図20Aの例では、第1行目
から先頭タグ<タイトル>が見つけられるので、次のス
テップS21で、この先頭タグ<タイトル>の直後にタ
グ記号「<」があるかどうかが判断される。この例で
は、無いので処理はステップS22に移行し、先頭タグ
<タイトル>の直後に括弧記号「{」があるかどうかが
判断される。これも、この例では、無いので処理はステ
ップS24に移行する。
【0095】ステップS24では、先頭タグ<タイトル
>の次に現れるタグ記号「<」が探され、さらに、この
タグ記号「<」の直後に記号「/」があるかどうかが判
断される。図20Aの例では、先頭タグ<タイトル>の
次のテキスト情報「英語講座」の直後に、当該記号が存
在しているので、処理はステップS25に移行し、ステ
ップS20で探された先頭タグ<タイトル>に基づきフ
ァイル名が「タイトル」のファイルを作成する。そし
て、先頭タグ<タイトル>と終了タグ</タイトル>と
で挟まれた、テキスト情報「英語講座」がファイル「タ
イトル」に書き込まれる。図20Bに、ファイル「タイ
トル」90を示す。
【0096】第2行目では、ステップS20で先頭タグ
<内容>が検出され、次のステップS21で、直後にタ
グ記号「<」があるかどうかが探される。処理は次の第
3行目に移され、その行の先頭にタグ記号「<」が検出
されるので、ステップS20で検出された先頭タグ内の
記述を名前とするディレクトリに処理が移される。すな
わち、ステップS26で、現在の階層にステップS20
で検出された先頭タグに記された名前「内容」と同一名
のディレクトリが存在するかどうかが判断される。この
例では、最初のディレクトリとなるので、処理はステッ
プS28に移行し、ディレクトリ「内容」が新規に作成
される。
【0097】第3行目も、上述の第2行目と同様な処理
がなされ、次の第4行目の先頭のタグ記号「<」を見
て、ディレクトリ「内容」の下にディレクトリ「第一
章」92が新規に作成される。
【0098】第4行目では、ステップS20で先頭タグ
<目的>が検出され、でぃ「内容」の下にディレクトリ
「第一章」92が新規に作成される。さらに、先頭タグ
<目的>の直後に記号「{」があるため、処理が次のス
テップS21からステップS22に移行し、ステップS
22の判断により処理がステップS23に移行する。そ
して、ステップS23で、先頭タグ<目的>に続けて括
弧記号「{}」内に記された「目的1章」を名前とした
ファイル93が作成される。あるいは、ステップS23
では、既に存在するファイル「目的1章」を参照するよ
うにしてもよい。
【0099】次の第5行目では、終了タグ</第一章>
が検出され、第3行目からの、ディレクトリ「第一章」
の処理が終了したとされる。
【0100】第6〜第8行目では、上述の第3〜第5行
目と同様の処理が行われ、ディレクトリ「内容」91の
下にディレクトリ「第二章」95が作成され、ディレク
トリ「第二章」95の下に、名前が「目的」で内容が
「挨拶しよう」からなるファイル「目的」96が作成さ
れる。
【0101】第9行目では、ステップS20で先頭タグ
<第一章>が検出され、次のステップS21で、処理が
第10行目に移行する。第10行目では、先頭タグ<第
一章>の直後に相当する、行の先頭にタグ記号「<」が
あることが検出され、ステップS20で検出された先頭
タグ内の記述を名前とするディレクトリに処理が移され
る。この例では、既にディレクトリ「第一章」92が作
成されているため、ステップS26で同一階層に同一名
称のディレクトリが存在することが検出され、処理はス
テップS27に移行する。
【0102】ステップS27では、処理がステップS2
6で検出された、同一階層に存在する同一名称のディレ
クトリに移される。すなわち、ステップS20で検出さ
れた先頭タグ<第一章>に対応する終了タグ</第一章
>が検出されるまで、ファイルやディレクトリは、ディ
レクトリ「第一章」92の下に作成される。この例で
は、次に、ステップS20で第10行目の先頭タグ<本
文>が検出され、ステップS21、ステップS22およ
びステップS23の処理に従い、ファイル「本文第一
章」96が作成される。このファイル「本文第一章」9
6は、ディレクトリ「第一章」92に対して追加され
る。
【0103】第11行目の終了タグ</第一章>で、デ
ィレクトリ「第一章」92に対する処理が終了され、次
の第12行の終了タグ</内容>で、上位のディレクト
リ「内容」91の処理が終了される。
【0104】上述した、図12のステップS13や、図
19のステップS23あるいはステップS25でのファ
イル作成の際のファイル名は、当該ファイルが存在する
ディレクトリ内でユニークであることが要求される。フ
ァイル名は、当該ファイルの属性名をそのまま用いるこ
とができる。また、ユーザが認識容易なように、独自に
ファイル名を設定することも可能である。一方、予めフ
ァイルとして存在している、例えば画像ファイルや音声
ファイルのファイル名は、上述と異なっていることが有
り得る。
【0105】この場合、編集装置が管理するファイル名
と、ユーザが認識するファイル名との間の対応関係を示
す対応表を作成し記憶すると、ユーザが判りやすい形式
でファイルの中身の管理を行うと共に、編集装置に適し
た形式でファイル管理を行うことができるようになり、
さらに、実態的なファイルのみを変更することで、同一
内容の一斉変更を行うことができ、より好ましい。以下
に、この対応表の作成方法について説明する。
【0106】図21は、編集装置が管理するファイル名
と、ユーザが認識するファイル名との間の対応関係を示
す対応表を、概念的に示す。最上段は、プレイブックフ
ァイルに記述される属性を示すタグに対応する。中段
は、プレイブックファイルに記述される属性を示すタグ
から、この編集装置によって自動的に作成されるファイ
ル名である。この中段に示されるファイル名は、この編
集装置において作成される「台本」24のデフォルトの
ファイル名であって、編集装置では、このファイル名で
各ファイルの管理を行う。最下段は、それぞれのファイ
ルに対して、ユーザが設定したファイル名である。ユー
ザは、この最下段のファイル名で各ファイルを識別す
る。
【0107】音声ファイルのファイル名「FILE1」
は、外部で参照されるファイル名が付けられる。実際の
音声ファイルは、トラック番号や頭出しのためのカウン
ト番号などによりファイル名が記述される場合が多く、
ユーザがこのファイル名から内容を把握することは、困
難である。そこで、プレイブックファイル上では、図2
1の最下段あるいは中段のファイル名による記述を行
う。一方、音声ファイルは、本来のファイル名で以て他
に利用されることも有り得るので、本来のファイル名
(オリジナルのファイル名)も残しておく必要がある。
【0108】図22は、対応表を作成する処理の一例の
フローチャートである。ここでは、タグ<AU></A
U>によって囲まれる音声ファイルである、{FILE
1}を例にとって説明する。
【0109】ステップS30で、プレイブックファイル
に記述されている<AU>{FILE1}</AU>が
検索される。次のステップS31では、タグ記号<・・
・>に挟まれた内容が、編集装置のデフォルトのファイ
ル名として、対応表に登録され、このファイルに対して
ユーザによって付けられたファイル名として、括弧記号
{}内に記述される「FILE1」が対応表に登録され
る。対応表は、例えば中央処理部41の有するメモリの
所定領域一時的に作成される。
【0110】次のステップS32では、上述のステップ
S31でユーザにより登録されたファイル名「FILE
1」と同じ名前のファイルが、オリジナルのファイルに
存在するかどうかが調べられる。若し、オリジナルのフ
ァイルに、ユーザにより登録されたファイル名「FIL
E1」と同一名のファイルが存在しないとされれば、処
理はステップS33に移行する。
【0111】ステップS33では、ファイル「FILE
1」に対応する、オリジナルの音声ファイルのファイル
名がユーザによって入力される。入力されたオリジナル
ファイルのファイル名は、ステップS34で、対応表に
登録される。これにより、対応表の、オリジナルのファ
イル名、「台本」24上でのデフォルトのファイル名お
よびプレイブックファイル上でユーザによって付けられ
るファイル名がそれぞれ登録されたことになる。
【0112】一方、上述のステップS32で、オリジナ
ルのファイルに、ユーザにより登録されたファイル名
「FILE1」と同一名のファイルが存在するとされれ
ば、処理はステップS35に移行し、オリジナルのファ
イル名がファイル名「FILE1」と同一であるとし
て、対応表に登録される。
【0113】作成された対応表は、対応するプレイブッ
クファイルと関連付けられ、所定の記憶あるいは記録媒
体に格納される。例えば、対応表は、対応するプレイブ
ックファイルのファイルと関連付けられて、蓄積部42
に格納される。この編集装置上でプレイブックファイル
を扱っている際には、対応表は、中央処理部41が有す
るメモリの所定領域に格納され、必要に応じて参照され
る。
【0114】このように、この実施の一形態では、プレ
イブックファイルから参照される各ファイルについて、
次のような対応関係を示す対応表が作成される。すなわ
ち、対応表には、 〔オリジナルのファイル名〕=〔「台本」24上でのデ
フォルトのファイル名〕=〔プレイブックファイル上で
ユーザによって付けられるファイル名〕 このような対応関係が各ファイルについて記述される。
対応表においては、〔「台本」24上でのデフォルトの
ファイル名〕を媒介として、〔オリジナルのファイル
名〕と〔プレイブックファイル上でのファイル名〕とが
リンクされる。
【0115】なお、上述では、編集装置は、作成中のプ
レイブックファイルに行単位に加えられた各処理を逐
一、監視し処理するように説明したが、これはこの例に
限定されない。中央処理部41の負荷を考慮すると、あ
る程度作成されたプレイブックファイルに対して、所定
のタイミングで一括して処理を行うのがより好ましい。
例えば、作成が完了したプレイブックファイル、あるい
は作成途中のプレイブックファイルを蓄積部42などに
保存するときに、一括処理を行う。
【0116】また、上述では、プレイブックファイルに
直接的に記述されたテキスト情報のファイル化を、タグ
情報に基づき自動的に処理するように説明したが、これ
はこの例に限定されない。テキスト情報のファイル化
は、編集装置が有するユーザインターフェイスを用いて
行うようにしてもよい。
【0117】図23〜図26は、この実施の一形態によ
る編集装置の、一例のユーザインターフェイスを概略的
に示す。図23〜図26は、プレイブックファイルに記
述された任意の長文をファイル化し、所定のファイル名
を付ける例である。表示部43(ディスプレイ56)に
表示される編集装置画面に対して、プレイブック編集部
100とファイル化ボタン101とが表示される。プレ
イブック編集部100の内部をキーボードやマウスで指
定し、文字を入力することで、プレイブックファイルを
作成することができる。
【0118】図23に示されるように、プレイブック編
集部100には、一対のタグ<本文></本文>と、タ
グ<本文></本文>に囲まれた任意の長文「今日は、
○△■・・・××である。」とが既に入力されている。
ここで、図24Aに示されるように、ファイル化しよう
としている部分(長文「今日は、○△■・・・××であ
る。」)を所定の方法、例えばマウスで該当する範囲を
ドラッグして選択し、ファイル化ボタン101をマウス
でクリックすると、タグ<本文></本文>で囲まれた
長文「今日は、○△■・・・××である。」がファイル
化される(図24B)。図24Bには、選択された部分
が斜線で示されている。
【0119】このファイルは、既に説明した規則に従
い、タグ<本文></本文>に基づきファイル名が「本
文」とされる。すなわち、ファイル名「本文」である外
部参照ファイルが作成されたことになり、図25Aに示
されるように、長文「今日は、○△■・・・××であ
る。」の部分が、ファイル名が「本文」である外部参照
ファイルを表す{本文}の記述と置き替えられる。作成
されたファイル「本文」は、例えば蓄積部42の所定の
ディレクトリに格納される。長文「今日は、○△■・・
・××である。」の、プレイブック編集部100に表示
されるファイル名は、編集装置のデフォルト名である、
タグによって規定される「本文」とされる(図25
B)。
【0120】次に、このファイル「本文」に、ユーザが
独自のファイル名を設定する。プレイブック編集部10
0に表示されている{本文}の中身を直接的に編集し、
例えば「今日の日記」に変更する(図26A)。これに
より、蓄積部42に格納されたファイル「本文」のファ
イル名が「今日の日記」に変更される。変更されたファ
イル名「今日の日記」と編集装置のデフォルト名である
「本文」とは、上述の対応表で対応付けられる。
【0121】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、コンテンツが記述された「台本」ファイルの編集ま
たは作成の際に、ファイル化するべき部分を自動的に切
り出してファイル化するようにしているため、「台本」
とコンテンツを構成する各要素とを分離することがで
き、コンテンツの管理が容易になるという効果がある。
【0122】また、この発明では、「台本」に記述され
るファイル名と実際のファイル名とが、デフォルトとし
て設定されたファイル名を媒介として関連付けられてい
るため、同一の内容を一斉に変更するような場合でも、
実際のファイルのみを変更するだけで済み、コンテンツ
の作成ならびに管理が容易になるという効果がある。
【0123】さらに、この発明では、所期の配信メディ
アのための「台本」を作成する際に、コンテンツを構成
する要素が「台本」から自動的に分離されると共に、
「台本」に記述されるファイル名と実際のファイル名と
が、デフォルトとして設定されたファイル名を媒介とし
て関連付けられて管理される。そのため、所期の配信メ
ディアと異なる配信メディアに対応したコンテンツを作
成する際に、各要素を共通化して用いることが容易にで
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による系全体を概略的に示す略線図で
ある。
【図2】コンテンツ作成手段によるコンテンツ作成の方
法を概略的に示す略線図である。
【図3】「台本」の作成および「台本」に基づくコンテ
ンツ作成の例を示す略線図である。
【図4】実施の一形態に適用できる一例の書式による記
述の例を示す略線図である。
【図5】「台本」と「台本」中に記述されるファイルと
の関係を示す略線図である。
【図6】「台本」の構成を階層構造で示す略線図であ
る。
【図7】属性からファイル名が参照されるように定義さ
れた階層構造の例を示す略線図である。
【図8】実施の一形態による編集装置の一例の機能的な
構成を示すブロック図である。
【図9】実施の一形態による一例の編集装置を一般的な
パーソナルコンピュータに適用した場合のブロック図で
ある。
【図10】「台本」の管理構造を概略的に示す略線図で
ある。
【図11】ディレクトリ構造をより具体的に示す略線図
である。
【図12】プレイブックファイルからファイルにすべき
部分を切り出してディレクトリ構造を作成する方法を示
す一例のフローチャートである。
【図13】ファイル切り出しおよびディレクトリ構造形
成の処理をより具体的に説明するための略線図である。
【図14】ファイル切り出しおよびディレクトリ構造形
成の処理をより具体的に説明するための略線図である。
【図15】ファイル切り出しおよびディレクトリ構造形
成の処理をより具体的に説明するための略線図である。
【図16】ファイル切り出しおよびディレクトリ構造形
成の処理をより具体的に説明するための略線図である。
【図17】ファイル切り出しおよびディレクトリ構造形
成の処理をより具体的に説明するための略線図である。
【図18】ファイル切り出しおよびディレクトリ構造形
成の処理をより具体的に説明するための略線図である。
【図19】一旦処理が終了されたディレクトリに対して
さらに処理を行うようことが可能にされた一例のフロー
チャートである。
【図20】プレイブックファイルの記述および対応する
ディレクトリ構造の例を示す略線図である。
【図21】編集装置が管理するファイル名とユーザが認
識するファイル名との間の対応関係を示す対応表を概念
的に示す略線図である。
【図22】対応表を作成する処理の一例のフローチャー
トである。
【図23】実施の一形態による編集装置の一例のユーザ
インターフェイスを概略的に示す略線図である。
【図24】実施の一形態による編集装置の一例のユーザ
インターフェイスを概略的に示す略線図である。
【図25】実施の一形態による編集装置の一例のユーザ
インターフェイスを概略的に示す略線図である。
【図26】実施の一形態による編集装置の一例のユーザ
インターフェイスを概略的に示す略線図である。
【符号の説明】
24・・・「台本」、40・・・処理部、41・・・中
央処理部、42・・・蓄積部、43・・・表示部、44
・・・文章入力部、51・・・CPU、53・・・RA
M、54・・・ハードディスクドライブ、60・・・外
部記憶再生装置、70・・・管理ファイル、71・・・
ディレクトリ構造、100・・・プレイブック編集部、
101・・・ファイル化ボタン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 権野 善久 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 西尾 郁彦 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 高林 和彦 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 山岸 靖明 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 木村 武史 東京都台東区西浅草1丁目1番1号 かん ぽ浅草ビル8F 株式会社次世代情報放送 システム研究所内 Fターム(参考) 5B009 QA09 5B082 AA11 AA13 BA09 BA13 CA01 CA11 EA01 EA09 GA02 GC03

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 階層構造を有するコンテンツを編集する
    編集装置において、 テキストデータを用いて記述されるコンテンツの作成な
    らびに編集を行う編集手段と、 上記コンテンツで用いられる素材が格納される記憶手段
    と、 上記編集手段で作成あるいは編集された上記コンテンツ
    の階層構造に基づき、ファイルおよびディレクトリを上
    記記憶手段に対して作成する処理手段とを有することを
    特徴とする編集装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の編集装置において、 上記コンテンツは、上記ディレクトリ、上記ファイルお
    よび属性の3種類の記述からなり、上記コンテンツ自体
    は、全てプレイブックファイル中に記述されていること
    を特徴とする編集装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の編集装置において、 上記処理手段は、上記コンテンツ中に記述される、範囲
    の先頭を示す先頭タグと上記範囲が終了したことを示す
    終了タグとを検出し、上記先頭タグが連続的に検出され
    た場合は上記連続的に検出された最初の上記先頭タグの
    次からの内容をディレクトリと見做し、上記先頭タグの
    次に上記終了タグが検出された場合は該先頭タグと該終
    了タグとで囲まれた範囲をファイルと見做すようにした
    ことを特徴とする編集装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の編集装置において、 上記処理手段は、上記ファイルおよび上記ディレクトリ
    の作成を自動的に行うことを特徴とする編集装置。
  5. 【請求項5】 階層構造を有するコンテンツを編集する
    編集方法において、 テキストデータを用いて記述されるコンテンツの作成な
    らびに編集を行う編集のステップと、 上記コンテンツで用いられる素材を記憶手段に格納する
    ステップと、 上記編集のステップで作成あるいは編集された上記コン
    テンツの階層構造に基づき、ファイルおよびディレクト
    リを上記記憶手段に対して作成する処理のステップとを
    有することを特徴とする編集方法。
  6. 【請求項6】 テキストデータで記述され、階層構造を
    有するコンテンツを管理するファイル管理装置におい
    て、 コンテンツで用いられる素材が格納される記憶手段と、 上記コンテンツの階層構造に基づき、ファイルおよびデ
    ィレクトリを上記記憶手段に対して作成する処理手段と
    を有し、 上記記憶手段に構成される上記コンテンツの階層構造
    を、上記コンテンツの記述に基づき管理することを特徴
    とするファイル管理装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のファイル管理装置にお
    いて、 上記コンテンツは、上記ディレクトリ、上記ファイルお
    よび属性の3種類の記述からなることを特徴とするファ
    イル管理装置。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載のファイル管理装置にお
    いて、 上記処理手段は、上記ファイルの属性名を該ファイルの
    ファイル名として用いるようにしたことを特徴とするフ
    ァイル管理装置。
  9. 【請求項9】 請求項6に記載のファイル管理装置にお
    いて、 上記コンテンツに用いられる、外部参照ファイルのオリ
    ジナルのファイル名と、該ファイルの属性名と、該ファ
    イルに対して任意に設定されたファイル名との対応関係
    を示す対応表を作成し、上記コンテンツには上記任意に
    設定されたファイル名を記述し、上記任意に設定された
    ファイル名と上記オリジナルのファイル名とは、上記属
    性名を介してリンクされることを特徴とするファイル管
    理装置。
  10. 【請求項10】 請求項6に記載のファイル管理装置に
    おいて、 上記ファイルに対して任意に設定されたファイル名と、
    該ファイルの属性名と、上記ファイルのオリジナルのフ
    ァイル名との対応関係を示す対応表を作成し、上記コン
    テンツには上記任意に設定されたファイル名を記述し、
    上記任意に設定されたファイル名と上記オリジナルのフ
    ァイル名とは、上記属性名を介してリンクされることを
    特徴とするファイル管理装置。
  11. 【請求項11】 テキストデータで記述され、階層構造
    を有するコンテンツを管理するファイル管理方法におい
    て、 コンテンツで用いられる素材を記憶手段に格納するステ
    ップと、 上記コンテンツの階層構造に基づき、ファイルおよびデ
    ィレクトリを上記記憶手段に対して作成する処理のステ
    ップとを有し、 上記記憶手段に構成される上記コンテンツの階層構造
    を、上記コンテンツの記述に基づき管理することを特徴
    とするファイル管理方法。
  12. 【請求項12】 階層構造を有するコンテンツを編集す
    る編集方法が記述されたプログラムが記録された記録媒
    体において、 テキストデータを用いて記述されるコンテンツの作成な
    らびに編集を行う編集のステップと、 上記コンテンツで用いられる素材を記憶手段に格納する
    ステップと、 上記編集のステップで作成あるいは編集された上記コン
    テンツの階層構造に基づき、ファイルおよびディレクト
    リを上記記憶手段に対して作成する処理のステップとを
    有する編集方法が記述されたプログラムが記録されたこ
    とを特徴とする記録媒体。
  13. 【請求項13】 テキストデータで記述され、階層構造
    を有するコンテンツを管理するファイル管理方法が記述
    されたプログラムが記録された記録媒体において、 コンテンツで用いられる素材を記憶手段に格納するステ
    ップと、 上記コンテンツの階層構造に基づき、ファイルおよびデ
    ィレクトリを上記記憶手段に対して作成する処理のステ
    ップとを有し、 上記記憶手段に構成される上記コンテンツの階層構造
    を、上記コンテンツの記述に基づき管理するファイル管
    理方法が記述されたプログラムが記録されたことを特徴
    とする記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7546551B2 (en) 2004-02-27 2009-06-09 Sony Corporation Information processing apparatus, method, and program

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