JP2001075068A - 液晶装置の製造方法 - Google Patents
液晶装置の製造方法Info
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- JP2001075068A JP2001075068A JP25220699A JP25220699A JP2001075068A JP 2001075068 A JP2001075068 A JP 2001075068A JP 25220699 A JP25220699 A JP 25220699A JP 25220699 A JP25220699 A JP 25220699A JP 2001075068 A JP2001075068 A JP 2001075068A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 液晶装置の製造方法における検査工程を容易
に行えるようにすること及び液晶駆動用ICや偏光板等
といった要素が無駄に消費されるのを防止する。 【解決手段】 液晶パネル複数分の電極が形成された一
対の基板を互いに貼り合わせて大判パネル構造を形成し
(工程P8)、その大判パネル構造を切断して各液晶パ
ネル部分の液晶注入口が外部に露出する中判パネル構造
を形成し(工程P9)、その液晶注入口を通して各液晶
パネル部分の内部へ液晶を注入し(工程P10)、液晶
注入後の各液晶パネル部分に関して検査を行って不良の
ものにマークを付け(工程P11)、マークのない良品
の液晶パネル部分に対してIC実装や偏光板の貼付けを
行い(工程P12,13)、その後に中判パネル構造を
個々の液晶パネルに分割して1個の液晶パネルを形成す
る。
に行えるようにすること及び液晶駆動用ICや偏光板等
といった要素が無駄に消費されるのを防止する。 【解決手段】 液晶パネル複数分の電極が形成された一
対の基板を互いに貼り合わせて大判パネル構造を形成し
(工程P8)、その大判パネル構造を切断して各液晶パ
ネル部分の液晶注入口が外部に露出する中判パネル構造
を形成し(工程P9)、その液晶注入口を通して各液晶
パネル部分の内部へ液晶を注入し(工程P10)、液晶
注入後の各液晶パネル部分に関して検査を行って不良の
ものにマークを付け(工程P11)、マークのない良品
の液晶パネル部分に対してIC実装や偏光板の貼付けを
行い(工程P12,13)、その後に中判パネル構造を
個々の液晶パネルに分割して1個の液晶パネルを形成す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一対の基板間に封
止した液晶の配向を制御することによって文字、数字、
絵柄等といった像を表示する液晶装置の製造方法に関す
る。
止した液晶の配向を制御することによって文字、数字、
絵柄等といった像を表示する液晶装置の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】液晶装置は、一般に、一対の基板間に液
晶を封入した構造の液晶パネルに、バックライト等とい
った照明装置や液晶駆動用IC等といった付加機器を付
設することによって形成される。また、液晶パネルは、
一般に、第1電極が形成された第1基板と第2電極が形
成された第2基板とをシール材によって互いに貼り合わ
せ、それらの基板間に形成される間隙、いわゆるセルギ
ャップ内に液晶を封入することによって形成される。
晶を封入した構造の液晶パネルに、バックライト等とい
った照明装置や液晶駆動用IC等といった付加機器を付
設することによって形成される。また、液晶パネルは、
一般に、第1電極が形成された第1基板と第2電極が形
成された第2基板とをシール材によって互いに貼り合わ
せ、それらの基板間に形成される間隙、いわゆるセルギ
ャップ内に液晶を封入することによって形成される。
【0003】上記の液晶装置を製造する方法として、従
来、液晶パネル複数分の第1電極が形成された第1基板
母材と液晶パネル複数分の第2電極が形成された第2基
板母材とを互いに組み合わせて複数の液晶パネル部分を
含む大判パネル構造を形成し、次に前記大判パネル構造
を切断して前記複数の液晶パネル部分の液晶注入口が外
部に露出する構造の中判パネル構造を形成し、次に前記
の露出した液晶注入口を通して各液晶パネル部分の内部
へ液晶を注入し、次に前記中判パネル構造を個々の液晶
パネルに分割し、次に前記の分割された個々の液晶パネ
ルに偏光板を貼付するという一連の工程から成る製造方
法が知られている。
来、液晶パネル複数分の第1電極が形成された第1基板
母材と液晶パネル複数分の第2電極が形成された第2基
板母材とを互いに組み合わせて複数の液晶パネル部分を
含む大判パネル構造を形成し、次に前記大判パネル構造
を切断して前記複数の液晶パネル部分の液晶注入口が外
部に露出する構造の中判パネル構造を形成し、次に前記
の露出した液晶注入口を通して各液晶パネル部分の内部
へ液晶を注入し、次に前記中判パネル構造を個々の液晶
パネルに分割し、次に前記の分割された個々の液晶パネ
ルに偏光板を貼付するという一連の工程から成る製造方
法が知られている。
【0004】また、偏光板を貼り付ける工程に先立っ
て、必要に応じて、液晶駆動用IC等といったICチッ
プを液晶パネルに実装するIC実装工程が実行されるこ
ともある。
て、必要に応じて、液晶駆動用IC等といったICチッ
プを液晶パネルに実装するIC実装工程が実行されるこ
ともある。
【0005】上記従来の液晶装置の製造方法において
は、上述した全ての工程が完了して1個ずつの液晶パネ
ルが製造された後に、個々の液晶パネルに対して点灯検
査が行われ、その検査によって良品と判定されたものが
製品となり、不良品と判定されたものは廃棄されてい
た。
は、上述した全ての工程が完了して1個ずつの液晶パネ
ルが製造された後に、個々の液晶パネルに対して点灯検
査が行われ、その検査によって良品と判定されたものが
製品となり、不良品と判定されたものは廃棄されてい
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の液晶装置の
製造方法においては、液晶パネルが1個ずつに分断され
た後に点灯検査が行われていたので、その点灯検査に手
間がかかるという問題があった。また、液晶駆動用IC
や偏光板を装着する前の液晶パネルに不良が有る場合、
その不良の液晶パネルに対しても液晶駆動用ICや偏光
板が装着されてしまうので、非常に不経済であった。
製造方法においては、液晶パネルが1個ずつに分断され
た後に点灯検査が行われていたので、その点灯検査に手
間がかかるという問題があった。また、液晶駆動用IC
や偏光板を装着する前の液晶パネルに不良が有る場合、
その不良の液晶パネルに対しても液晶駆動用ICや偏光
板が装着されてしまうので、非常に不経済であった。
【0007】本発明は、上記の問題点に鑑みて成された
ものであって、液晶装置の製造方法における検査工程を
容易に行えるようにすること及び液晶駆動用ICや偏光
板等といった要素が無駄に消費されるのを防止すること
を目的とする。
ものであって、液晶装置の製造方法における検査工程を
容易に行えるようにすること及び液晶駆動用ICや偏光
板等といった要素が無駄に消費されるのを防止すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】(1) 上記の目的を達
成するため、本発明に係る液晶装置の製造方法は、液晶
パネル複数分の第1電極が形成された第1基板母材と液
晶パネル複数分の第2電極が形成された第2基板母材と
を互いに貼り合わせて複数の液晶パネル部分を含む大判
パネル構造を形成する基板組付け工程と、前記大判パネ
ル構造を切断して前記複数の液晶パネル部分の液晶注入
口が外部に露出する中判パネル構造を形成する第1ブレ
イク工程と、露出した前記液晶注入口を通して各液晶パ
ネル部分の内部へ液晶を注入する液晶注入工程と、液晶
が注入された前記中判パネル構造に対して行われる付加
工程と、その付加工程の後に前記中判パネル構造を個々
の液晶パネルに分割する第2ブレイク工程とを有する液
晶装置の製造方法において、前記中判パネル構造に含ま
れる前記複数の液晶パネル部分に対して検査を行い不良
の液晶パネル部分にマーキングを行う検査工程を、前記
液晶注入工程と前記付加工程との間に設け、そして前記
付加工程は前記マーキングが成されていない液晶パネル
部分に対して行われることを特徴とする。
成するため、本発明に係る液晶装置の製造方法は、液晶
パネル複数分の第1電極が形成された第1基板母材と液
晶パネル複数分の第2電極が形成された第2基板母材と
を互いに貼り合わせて複数の液晶パネル部分を含む大判
パネル構造を形成する基板組付け工程と、前記大判パネ
ル構造を切断して前記複数の液晶パネル部分の液晶注入
口が外部に露出する中判パネル構造を形成する第1ブレ
イク工程と、露出した前記液晶注入口を通して各液晶パ
ネル部分の内部へ液晶を注入する液晶注入工程と、液晶
が注入された前記中判パネル構造に対して行われる付加
工程と、その付加工程の後に前記中判パネル構造を個々
の液晶パネルに分割する第2ブレイク工程とを有する液
晶装置の製造方法において、前記中判パネル構造に含ま
れる前記複数の液晶パネル部分に対して検査を行い不良
の液晶パネル部分にマーキングを行う検査工程を、前記
液晶注入工程と前記付加工程との間に設け、そして前記
付加工程は前記マーキングが成されていない液晶パネル
部分に対して行われることを特徴とする。
【0009】この液晶装置の製造方法によれば、1個ず
つに分断された液晶パネルの個々について検査が行われ
るのではなく、複数の液晶パネルを含む中判のパネル構
造に対して検査が行われるので、液晶装置の製造方法に
おける検査工程を容易に行うことができる。
つに分断された液晶パネルの個々について検査が行われ
るのではなく、複数の液晶パネルを含む中判のパネル構
造に対して検査が行われるので、液晶装置の製造方法に
おける検査工程を容易に行うことができる。
【0010】また、液晶駆動用ICや偏光板等といった
要素を装着するための付加工程はマーキングが成されて
いない液晶パネル部分に対してだけ、すなわち良品の液
晶パネルに対してだけ行われるので、液晶駆動用ICや
偏光板等といった要素が無駄に消費されることを防止で
きる。
要素を装着するための付加工程はマーキングが成されて
いない液晶パネル部分に対してだけ、すなわち良品の液
晶パネルに対してだけ行われるので、液晶駆動用ICや
偏光板等といった要素が無駄に消費されることを防止で
きる。
【0011】(2) 上記構成の液晶装置の製造方法に
おいて、前記付加工程としては、前記液晶パネルにIC
チップを実装するIC実装工程及び/又は前記液晶パネ
ルに偏光板を貼付する偏光板貼付け工程を考えることが
できる。但し、これらの工程以外に中判パネル構造に対
して実行すべきその他の工程がある場合には、そのよう
な工程も付加工程と考えることができる。
おいて、前記付加工程としては、前記液晶パネルにIC
チップを実装するIC実装工程及び/又は前記液晶パネ
ルに偏光板を貼付する偏光板貼付け工程を考えることが
できる。但し、これらの工程以外に中判パネル構造に対
して実行すべきその他の工程がある場合には、そのよう
な工程も付加工程と考えることができる。
【0012】(3) パネル構造の切断については、ガ
ラス、プラスチック等の基板にスクライブ溝と呼ばれる
溝を形成し、そのスクライブ溝を基準にして基板を力に
よって分割するという切断方法が広く知られている。し
かしながら、この切断方法に代えて、レーザ光線を用い
てパネル構造を切断することもできる。
ラス、プラスチック等の基板にスクライブ溝と呼ばれる
溝を形成し、そのスクライブ溝を基準にして基板を力に
よって分割するという切断方法が広く知られている。し
かしながら、この切断方法に代えて、レーザ光線を用い
てパネル構造を切断することもできる。
【0013】スクライブ溝を使って切断を行う場合に
は、その切断によって形成された液晶パネルの切断面に
はマイクロクラックと呼ばれる微小なクラックが発生
し、このマイクロクラックを基点として液晶パネルに亀
裂が発生するおそれがある。これに対し、レーザ光線を
用いて液晶パネルの基板を切断するようにすれば、その
基板の切断面はスクライブ方法を用いた場合に比べて著
しく滑らかとなり、マイクロクラックも発生しない。よ
って、液晶パネルの損傷を未然に防止できる。
は、その切断によって形成された液晶パネルの切断面に
はマイクロクラックと呼ばれる微小なクラックが発生
し、このマイクロクラックを基点として液晶パネルに亀
裂が発生するおそれがある。これに対し、レーザ光線を
用いて液晶パネルの基板を切断するようにすれば、その
基板の切断面はスクライブ方法を用いた場合に比べて著
しく滑らかとなり、マイクロクラックも発生しない。よ
って、液晶パネルの損傷を未然に防止できる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明に係る液晶装置の製造方法
を説明する前に、まず、その製造方法を用いて作製され
る液晶装置について説明する。図1は、その液晶装置の
一実施形態を示している。この液晶装置1は、液晶パネ
ル2にICチップとしての液晶駆動用IC3を実装する
ことによって形成される。また、液晶パネル2の一方の
面には、必要に応じて、バックライト等といった照明装
置や光反射板等が設けられる。
を説明する前に、まず、その製造方法を用いて作製され
る液晶装置について説明する。図1は、その液晶装置の
一実施形態を示している。この液晶装置1は、液晶パネ
ル2にICチップとしての液晶駆動用IC3を実装する
ことによって形成される。また、液晶パネル2の一方の
面には、必要に応じて、バックライト等といった照明装
置や光反射板等が設けられる。
【0015】液晶パネル2は、互いに対向する一対の基
板4a及び4bを有し、これらの基板はシール材7によ
ってそれらの周囲が互いに接着される。これらの基板4
a及び4bは、例えばガラス等といった硬質な光透過性
材料や、プラスチック等といった可撓性を有する光透過
性材料等によって形成された基板素材に電極その他の必
要要素を形成することによって作製される。
板4a及び4bを有し、これらの基板はシール材7によ
ってそれらの周囲が互いに接着される。これらの基板4
a及び4bは、例えばガラス等といった硬質な光透過性
材料や、プラスチック等といった可撓性を有する光透過
性材料等によって形成された基板素材に電極その他の必
要要素を形成することによって作製される。
【0016】図2において、第1基板4aの基板素材8
aの液晶側表面、すなわち第2基板4bに対向する面に
は、例えばコモン電極として作用する第1電極9aが所
定のパターンに形成され、その上にオーバーコート層1
1aが形成され、さらにその上に配向膜12aが形成さ
れる。また、基板素材8aの外側表面には偏光板6aが
貼着される。
aの液晶側表面、すなわち第2基板4bに対向する面に
は、例えばコモン電極として作用する第1電極9aが所
定のパターンに形成され、その上にオーバーコート層1
1aが形成され、さらにその上に配向膜12aが形成さ
れる。また、基板素材8aの外側表面には偏光板6aが
貼着される。
【0017】第1基板4aに対向する第2基板4bの液
晶側表面、すなわち第1基板4aに対向する面には、例
えばセグメント電極として作用する第2電極9bが所定
のパターンに形成され、その上にオーバーコート層11
bが形成され、さらにその上に配向膜12bが形成され
る。また、基板素材8bの外側表面には偏光板6bが貼
着される。
晶側表面、すなわち第1基板4aに対向する面には、例
えばセグメント電極として作用する第2電極9bが所定
のパターンに形成され、その上にオーバーコート層11
bが形成され、さらにその上に配向膜12bが形成され
る。また、基板素材8bの外側表面には偏光板6bが貼
着される。
【0018】第1電極9a及び第2電極9bは、例えば
ITO(Indium Tin Oxide)等の透明電極によって10
00オングストローム程度の厚さに形成され、オーバー
コート層11a及び11bは、例えば酸化珪素、酸化チ
タン又はそれらの混合物等によって800オングストロ
ーム程度の厚さに形成され、そして配向膜12a及び1
2bは、例えばポリイミド系樹脂によって800オング
ストローム程度の厚さに形成される。
ITO(Indium Tin Oxide)等の透明電極によって10
00オングストローム程度の厚さに形成され、オーバー
コート層11a及び11bは、例えば酸化珪素、酸化チ
タン又はそれらの混合物等によって800オングストロ
ーム程度の厚さに形成され、そして配向膜12a及び1
2bは、例えばポリイミド系樹脂によって800オング
ストローム程度の厚さに形成される。
【0019】第1電極9aは、図1に示すように、複数
の直線パターンを互いに平行に配列することによって、
いわゆるストライプ状に形成され、一方、第2電極9b
は上記第1電極9aに交差するように複数の直線パター
ンを互いに平行に配列することによって、やはりストラ
イプ状に形成される。これらの電極9aと電極9bとが
ドットマトリクス状に交差する複数の点が、像を表示す
るための画素を形成する。そして、それら複数の画素に
よって区画形成される領域が、文字等といった像を表示
するための表示領域となる。
の直線パターンを互いに平行に配列することによって、
いわゆるストライプ状に形成され、一方、第2電極9b
は上記第1電極9aに交差するように複数の直線パター
ンを互いに平行に配列することによって、やはりストラ
イプ状に形成される。これらの電極9aと電極9bとが
ドットマトリクス状に交差する複数の点が、像を表示す
るための画素を形成する。そして、それら複数の画素に
よって区画形成される領域が、文字等といった像を表示
するための表示領域となる。
【0020】以上のようにして形成された第1基板4a
及び第2基板4bのいずれか一方の液晶側表面には、図
2に示すように、複数のスペーサ13が分散され、さら
にいずれか一方の基板の液晶側表面にシール材7が例え
ば印刷等によって図1に示すように枠状に設けられる。
このシール材7の内部には図2に示すように導通材16
が分散される。また、シール材7の一部には図1に示す
ように液晶注入口7aが形成される。
及び第2基板4bのいずれか一方の液晶側表面には、図
2に示すように、複数のスペーサ13が分散され、さら
にいずれか一方の基板の液晶側表面にシール材7が例え
ば印刷等によって図1に示すように枠状に設けられる。
このシール材7の内部には図2に示すように導通材16
が分散される。また、シール材7の一部には図1に示す
ように液晶注入口7aが形成される。
【0021】両基板4a及び4bの間にはスペーサ13
によって保持される均一な寸法、例えば5μm程度の間
隙、いわゆるセルギャップが形成され、液晶注入口7a
を通してそのセルギャップ内に液晶14が注入され、そ
の注入の完了後、液晶注入口7aが樹脂等によって封止
される。
によって保持される均一な寸法、例えば5μm程度の間
隙、いわゆるセルギャップが形成され、液晶注入口7a
を通してそのセルギャップ内に液晶14が注入され、そ
の注入の完了後、液晶注入口7aが樹脂等によって封止
される。
【0022】図1において、第1基板4aは第2基板4
bの外側へ張り出す基板張出し部4cを有し、第1基板
4a上の第1電極9aはその基板張出し部4cへ直接に
延び出て配線パターン15となっている。また、第2基
板4b上の第2電極9bは、シール材7の内部に分散し
た導通材16(図2参照)を介して、基板張出し部4c
上の配線パターン15に接続している。符号20は、図
示しない外部回路との間で電気的な接続をとるための外
部接続端子を示している。
bの外側へ張り出す基板張出し部4cを有し、第1基板
4a上の第1電極9aはその基板張出し部4cへ直接に
延び出て配線パターン15となっている。また、第2基
板4b上の第2電極9bは、シール材7の内部に分散し
た導通材16(図2参照)を介して、基板張出し部4c
上の配線パターン15に接続している。符号20は、図
示しない外部回路との間で電気的な接続をとるための外
部接続端子を示している。
【0023】各電極9a及び9b、それらから延びる配
線パターン15並びに外部接続端子20は、実際には極
めて狭い間隔で多数本がそれぞれの基板4a及び4bの
表面全域に形成されるが、図1及びこれから説明する各
図では構造を分かり易く示すために実際の間隔よりも広
い間隔でそれらの電極等を模式的に図示し、さらに一部
の電極の図示は省略してある。また、液晶が封入される
領域内に形成される電極9a及び9bは、直線状に形成
されることに限られず、適宜のパターン状に形成される
こともある。
線パターン15並びに外部接続端子20は、実際には極
めて狭い間隔で多数本がそれぞれの基板4a及び4bの
表面全域に形成されるが、図1及びこれから説明する各
図では構造を分かり易く示すために実際の間隔よりも広
い間隔でそれらの電極等を模式的に図示し、さらに一部
の電極の図示は省略してある。また、液晶が封入される
領域内に形成される電極9a及び9bは、直線状に形成
されることに限られず、適宜のパターン状に形成される
こともある。
【0024】図1において、液晶駆動用IC3の能動面
3aには、IC側端子としてのバンプ21が形成され
る。本実施形態では液晶駆動用IC3を液晶パネル2の
基板張出し部4cの上に直接に実装する構造の、いわゆ
るCOG(Chip On Glass )方式の液晶装置を考えるこ
とにする。液晶駆動用IC3を基板張出し部4cの上に
実装するに際しては、まず、液晶駆動用IC3を実装す
べき領域であってそのIC3とほぼ同じ面積の領域であ
るIC実装領域Jに、接着用材料としてのACF(Anis
otropic Conductive Film:異方性導電膜)17を貼着
し、次いで液晶駆動用IC3の能動面3aをACF17
に貼り付け、これにより液晶駆動用IC3をIC実装領
域Jに仮装着する。
3aには、IC側端子としてのバンプ21が形成され
る。本実施形態では液晶駆動用IC3を液晶パネル2の
基板張出し部4cの上に直接に実装する構造の、いわゆ
るCOG(Chip On Glass )方式の液晶装置を考えるこ
とにする。液晶駆動用IC3を基板張出し部4cの上に
実装するに際しては、まず、液晶駆動用IC3を実装す
べき領域であってそのIC3とほぼ同じ面積の領域であ
るIC実装領域Jに、接着用材料としてのACF(Anis
otropic Conductive Film:異方性導電膜)17を貼着
し、次いで液晶駆動用IC3の能動面3aをACF17
に貼り付け、これにより液晶駆動用IC3をIC実装領
域Jに仮装着する。
【0025】ACF17は、周知の通り、一対の端子間
を異方性を持たせて電気的に一括接続するために用いら
れる導電性のある高分子フィルムであって、例えば図2
に示すように、熱可塑性又は熱硬化性の樹脂フィルム2
2の中に多数の導電粒子19を分散させることによって
形成される。
を異方性を持たせて電気的に一括接続するために用いら
れる導電性のある高分子フィルムであって、例えば図2
に示すように、熱可塑性又は熱硬化性の樹脂フィルム2
2の中に多数の導電粒子19を分散させることによって
形成される。
【0026】このACF17を挟んで基板張出し部4c
と液晶駆動用IC3とを熱圧着、すなわち加熱下で加圧
することにより、液晶駆動用IC3を基板張出し部4c
に接着すると共に、液晶駆動用IC3のバンプ21と基
板張出し部4c上の配線パターン15との間及び液晶駆
動用IC3のバンプ21と基板張出し部4c上の外部接
続端子20との間において単一方向の導電性を持つ接続
を実現する。
と液晶駆動用IC3とを熱圧着、すなわち加熱下で加圧
することにより、液晶駆動用IC3を基板張出し部4c
に接着すると共に、液晶駆動用IC3のバンプ21と基
板張出し部4c上の配線パターン15との間及び液晶駆
動用IC3のバンプ21と基板張出し部4c上の外部接
続端子20との間において単一方向の導電性を持つ接続
を実現する。
【0027】以上のように構成された液晶装置1に関し
て、液晶駆動用IC3によって第1電極9a又は第2電
極9bのいずれか一方に対して行ごとに走査電圧を印加
し、さらにそれらの電極の他方に対して表示画像に基づ
いたデータ電圧を画素ごとに印加することにより、両電
圧の印加によって選択された各画素部分を通過する光変
調し、もって、基板4a又は4bの外側に文字、数字等
といった像を表示する。
て、液晶駆動用IC3によって第1電極9a又は第2電
極9bのいずれか一方に対して行ごとに走査電圧を印加
し、さらにそれらの電極の他方に対して表示画像に基づ
いたデータ電圧を画素ごとに印加することにより、両電
圧の印加によって選択された各画素部分を通過する光変
調し、もって、基板4a又は4bの外側に文字、数字等
といった像を表示する。
【0028】以下、上記構成から成る液晶装置1を製造
するための製造方法について、図3に示す工程図を参照
にして説明する。
するための製造方法について、図3に示す工程図を参照
にして説明する。
【0029】まず、図4に示すように、液晶パネル2を
構成する第1基板4aの複数個分の大きさを有する大判
の第1基板母材18aの個々の液晶パネル基板部分4a
に、図6(a)に示すように、第1電極9a、配線パタ
ーン15及び外部接続端子20をITOを材料として周
知のパターン形成法、例えばフォトリソグラフィー法に
よって形成する(図3の工程P1)。図6(a)におい
て配線パターン15及び外部接続端子20の先端が集ま
る領域が液晶駆動用IC3(図1参照)を実装するため
のIC実装領域Jになる。
構成する第1基板4aの複数個分の大きさを有する大判
の第1基板母材18aの個々の液晶パネル基板部分4a
に、図6(a)に示すように、第1電極9a、配線パタ
ーン15及び外部接続端子20をITOを材料として周
知のパターン形成法、例えばフォトリソグラフィー法に
よって形成する(図3の工程P1)。図6(a)におい
て配線パターン15及び外部接続端子20の先端が集ま
る領域が液晶駆動用IC3(図1参照)を実装するため
のIC実装領域Jになる。
【0030】次に、オーバーコート層11a(図2参
照)を図4の第1基板母材18aの表面に、例えば酸化
珪素、酸化チタンを材料としてオフセット印刷によって
形成する(図3の工程P2)。そしてその上に、例えば
ポリイミド系樹脂を材料としてオフセット印刷によって
配向膜12a(図2参照)を形成する(図3の工程P
3)。さらにその上に、例えばエポキシ系樹脂の中に導
通材を分散して成る材料を用いてスクリーン印刷によっ
てシール材7を枠形状に形成する(図3の工程P4)。
これにより、図4に示すような、大判の第1基板母材1
8aが形成される。なお、図4では、便宜上オーバーコ
ート層及び配向膜の図示を省略してある。
照)を図4の第1基板母材18aの表面に、例えば酸化
珪素、酸化チタンを材料としてオフセット印刷によって
形成する(図3の工程P2)。そしてその上に、例えば
ポリイミド系樹脂を材料としてオフセット印刷によって
配向膜12a(図2参照)を形成する(図3の工程P
3)。さらにその上に、例えばエポキシ系樹脂の中に導
通材を分散して成る材料を用いてスクリーン印刷によっ
てシール材7を枠形状に形成する(図3の工程P4)。
これにより、図4に示すような、大判の第1基板母材1
8aが形成される。なお、図4では、便宜上オーバーコ
ート層及び配向膜の図示を省略してある。
【0031】他方、図5に示すように、液晶パネル2を
構成する第2基板4bの複数個分の大きさを有する大判
の第2基板母材18bの個々の液晶パネル基板部分4b
に、図6(b)に示すように、第2電極9bをITOを
材料として周知のパターン形成法、例えばフォトリソグ
ラフィー法によって形成する(図3の工程P5)。
構成する第2基板4bの複数個分の大きさを有する大判
の第2基板母材18bの個々の液晶パネル基板部分4b
に、図6(b)に示すように、第2電極9bをITOを
材料として周知のパターン形成法、例えばフォトリソグ
ラフィー法によって形成する(図3の工程P5)。
【0032】次に、オーバーコート層11b(図2参
照)を図5の第2基板母材18bの表面に、例えば酸化
珪素、酸化チタンを材料としてオフセット印刷によって
形成する(図3の工程P6)。そしてその上に、例えば
ポリイミド系樹脂を材料としてオフセット印刷によって
配向膜12b(図2参照)を形成する(図3の工程P
7)。これにより、図5に示すような、大判の第2基板
母材18bが形成される。なお、図5では、便宜上オー
バーコート層及び配向膜の図示を省略してある。
照)を図5の第2基板母材18bの表面に、例えば酸化
珪素、酸化チタンを材料としてオフセット印刷によって
形成する(図3の工程P6)。そしてその上に、例えば
ポリイミド系樹脂を材料としてオフセット印刷によって
配向膜12b(図2参照)を形成する(図3の工程P
7)。これにより、図5に示すような、大判の第2基板
母材18bが形成される。なお、図5では、便宜上オー
バーコート層及び配向膜の図示を省略してある。
【0033】以上により、第1基板母材18a(図4)
及び第2基板母材18b(図5)が作製された後、図3
の工程P8において、第1基板母材18aと第2基板母
材18bとをシール材7を間に挟んで重ね合わせ、さら
に圧着すること、すなわち加熱下で加圧することによ
り、両基板を互いに貼り合わせる。
及び第2基板母材18b(図5)が作製された後、図3
の工程P8において、第1基板母材18aと第2基板母
材18bとをシール材7を間に挟んで重ね合わせ、さら
に圧着すること、すなわち加熱下で加圧することによ
り、両基板を互いに貼り合わせる。
【0034】この貼り合わせにより、第2基板4b上の
第2電極9bの先端(図6(b)参照)と、第1基板4
a上の配線パターン15(図6(a)参照)とがシール
材7中に分散された導通材16(図2参照)によって互
いに導電接続される。以上により、液晶パネル2を複数
個含む大きさの大判パネル構造が形成される。なお、第
1基板母材18aと第2基板母材18bとを貼り合わせ
る際には、図4に示す第1基板母材18a又は図5に示
す第2基板母材18bのいずれか一方を図示の状態から
裏返した状態で他の基板母材と貼り合わす。
第2電極9bの先端(図6(b)参照)と、第1基板4
a上の配線パターン15(図6(a)参照)とがシール
材7中に分散された導通材16(図2参照)によって互
いに導電接続される。以上により、液晶パネル2を複数
個含む大きさの大判パネル構造が形成される。なお、第
1基板母材18aと第2基板母材18bとを貼り合わせ
る際には、図4に示す第1基板母材18a又は図5に示
す第2基板母材18bのいずれか一方を図示の状態から
裏返した状態で他の基板母材と貼り合わす。
【0035】以上のようにして大判のパネル構造が作製
された後、このパネル構造に対して第1ブレイク工程を
実施する(図3の工程P9)。具体的には、パネル構造
を構成する第1基板母材18aに関して図4に示す第1
切断線L10に沿って該基板母材を切断し、一方、第2
基板母材18bに関して図5に示す第1切断線L11に
沿って該基板母材を切断する。
された後、このパネル構造に対して第1ブレイク工程を
実施する(図3の工程P9)。具体的には、パネル構造
を構成する第1基板母材18aに関して図4に示す第1
切断線L10に沿って該基板母材を切断し、一方、第2
基板母材18bに関して図5に示す第1切断線L11に
沿って該基板母材を切断する。
【0036】これにより、図7に示すように、短冊状の
第1基板母材18a’及び短冊状の第2基板母材18
b’が互いに貼り合わされた状態の中判パネル構造2’
が複数個作製される。これらの中判パネル構造2’に関
しては、それらに含まれる各液晶パネル部分の液晶注入
口7aが外部へ露出する構造となっている。
第1基板母材18a’及び短冊状の第2基板母材18
b’が互いに貼り合わされた状態の中判パネル構造2’
が複数個作製される。これらの中判パネル構造2’に関
しては、それらに含まれる各液晶パネル部分の液晶注入
口7aが外部へ露出する構造となっている。
【0037】なお、工程P9におけるパネル構造の切断
作業は、例えばスクライブ法、レーザカット法等を用い
て行うことができる。スクライブ法は、切断線L10及
び切断線L11に沿ってスクライブ溝、すなわち切断溝
を形成し、パネル構造をそれらのスクライブ溝の裏側か
ら叩くことにより、切断線L10及びL11の所でパネ
ル構造を分断する方法である。
作業は、例えばスクライブ法、レーザカット法等を用い
て行うことができる。スクライブ法は、切断線L10及
び切断線L11に沿ってスクライブ溝、すなわち切断溝
を形成し、パネル構造をそれらのスクライブ溝の裏側か
ら叩くことにより、切断線L10及びL11の所でパネ
ル構造を分断する方法である。
【0038】また、レーザカット法は、図8に模式的に
示すように、レーザ発射装置23から発射されるレーザ
光線、例えば赤外線レーザ光Rを第1基板母材18a又
は第2基板母材18b上で矢印Aのように走査移動させ
ることにより、そのレーザ光Rがあたった所から基板母
材18a又は18bを分断する方法である。
示すように、レーザ発射装置23から発射されるレーザ
光線、例えば赤外線レーザ光Rを第1基板母材18a又
は第2基板母材18b上で矢印Aのように走査移動させ
ることにより、そのレーザ光Rがあたった所から基板母
材18a又は18bを分断する方法である。
【0039】以上のようにして中判パネル構造2’(図
7)が作製された後、それに含まれる複数の液晶パネル
部分に関して、外部へ露出する液晶注入口7aを通して
液晶を注入し、さらにその注入の完了後にその液晶注入
口7aを樹脂によって封止する(図3の工程P10)。
7)が作製された後、それに含まれる複数の液晶パネル
部分に関して、外部へ露出する液晶注入口7aを通して
液晶を注入し、さらにその注入の完了後にその液晶注入
口7aを樹脂によって封止する(図3の工程P10)。
【0040】その後、工程P11において点灯検査を実
行する。具体的には、中判パネル構造2’に含まれる複
数の液晶パネル部分に関してそれらの配線パターン15
の個々に点灯検査用の駆動信号を供給する。この駆動信
号は、例えば複数の液晶パネル部分の表示領域を均一に
点灯させるためのものであり、この点灯状態を観察した
ときに表示領域内に不点灯の部分が存在すれば、その液
晶パネルは不良と判定される。
行する。具体的には、中判パネル構造2’に含まれる複
数の液晶パネル部分に関してそれらの配線パターン15
の個々に点灯検査用の駆動信号を供給する。この駆動信
号は、例えば複数の液晶パネル部分の表示領域を均一に
点灯させるためのものであり、この点灯状態を観察した
ときに表示領域内に不点灯の部分が存在すれば、その液
晶パネルは不良と判定される。
【0041】不良と判定された液晶パネル部分、図7で
は左から2番目の液晶パネル部分の適所には、その液晶
パネル部分が不良品であることを表示するための適宜の
マーク26が付けられる。すなわち、マーキングの処理
が施される。このマーク26は、オペレータによって手
動で付すこともできるし、あるいは、適宜の構造の自動
機を用いて自動的に付すこともできる。
は左から2番目の液晶パネル部分の適所には、その液晶
パネル部分が不良品であることを表示するための適宜の
マーク26が付けられる。すなわち、マーキングの処理
が施される。このマーク26は、オペレータによって手
動で付すこともできるし、あるいは、適宜の構造の自動
機を用いて自動的に付すこともできる。
【0042】検査の終了後、マーク26が付された液晶
パネル部分を除いて、個々の液晶パネル部分のIC実装
領域JにACF17を貼着し、さらにそのACF17の
上に液晶駆動用IC3を貼着、すなわち仮装着し、さら
に加熱された圧着ヘッドによってそれらの液晶駆動用I
C3を押圧することにより、マーク26が付された液晶
パネル部分を除いた各液晶パネル部分のIC実装領域J
に液晶駆動用IC3を実装する(図3の工程P12)。
パネル部分を除いて、個々の液晶パネル部分のIC実装
領域JにACF17を貼着し、さらにそのACF17の
上に液晶駆動用IC3を貼着、すなわち仮装着し、さら
に加熱された圧着ヘッドによってそれらの液晶駆動用I
C3を押圧することにより、マーク26が付された液晶
パネル部分を除いた各液晶パネル部分のIC実装領域J
に液晶駆動用IC3を実装する(図3の工程P12)。
【0043】次に、マーク26が付された液晶パネル部
分を除いて、個々の液晶パネル部分の表裏両面に偏光板
6a及び偏光板6bをそれぞれ貼着する(図3の工程P
13)。マーク26が付された液晶パネル部分には偏光
板6a及び偏光板6bを貼着しない。
分を除いて、個々の液晶パネル部分の表裏両面に偏光板
6a及び偏光板6bをそれぞれ貼着する(図3の工程P
13)。マーク26が付された液晶パネル部分には偏光
板6a及び偏光板6bを貼着しない。
【0044】そしてその後、工程P14において中判パ
ネル構造2’に対して第2ブレイクを実行する。すなわ
ち、図7において第2切断線L2に沿って第1基板母材
18a’及び第2基板母材18b’の両方を切断し、こ
れにより、図1に示す液晶装置1が1個ずつ分断され
る。なお、この第2ブレイクもスクライブ法、レーザカ
ット法等といった各種の切断法を用いて行うことができ
るが、望ましくはレーザカット法を利用して切断を行
う。
ネル構造2’に対して第2ブレイクを実行する。すなわ
ち、図7において第2切断線L2に沿って第1基板母材
18a’及び第2基板母材18b’の両方を切断し、こ
れにより、図1に示す液晶装置1が1個ずつ分断され
る。なお、この第2ブレイクもスクライブ法、レーザカ
ット法等といった各種の切断法を用いて行うことができ
るが、望ましくはレーザカット法を利用して切断を行
う。
【0045】レーザカット法を用いた方が望ましいこと
の理由は次の通りである。すなわち、スクライブ法を用
いる場合には、液晶パネル基板の切断面にマイクロクラ
ックと呼ばれる微小なクラックが発生し、このマイクロ
クラックを基点として液晶パネルに亀裂が発生するおそ
れがあるのに対し、レーザカット法を用いると、液晶パ
ネル基板の切断面はスクライブ法を用いた場合に比べて
著しく滑らかとなり、よって、液晶パネルの損傷を未然
に防止できるからである。
の理由は次の通りである。すなわち、スクライブ法を用
いる場合には、液晶パネル基板の切断面にマイクロクラ
ックと呼ばれる微小なクラックが発生し、このマイクロ
クラックを基点として液晶パネルに亀裂が発生するおそ
れがあるのに対し、レーザカット法を用いると、液晶パ
ネル基板の切断面はスクライブ法を用いた場合に比べて
著しく滑らかとなり、よって、液晶パネルの損傷を未然
に防止できるからである。
【0046】(その他の実施形態)以上、好ましい実施
形態を挙げて本発明を説明したが、本発明はその実施形
態に限定されるものでなく、請求の範囲に記載した発明
の範囲内で種々に改変できる。
形態を挙げて本発明を説明したが、本発明はその実施形
態に限定されるものでなく、請求の範囲に記載した発明
の範囲内で種々に改変できる。
【0047】例えば、以上の説明では液晶駆動用IC3
を基板4a又は4bの上に直接に実装する構造のCOG
方式の液晶装置を例示したが、液晶パネルを作製した後
にFPC(Flexible Printed Circuit)によって液晶駆
動用IC3を液晶パネルに接続する構造の液晶装置に関
しては、液晶駆動用IC3を実装する前の液晶パネルを
製造する工程において本発明を適用することができる。
を基板4a又は4bの上に直接に実装する構造のCOG
方式の液晶装置を例示したが、液晶パネルを作製した後
にFPC(Flexible Printed Circuit)によって液晶駆
動用IC3を液晶パネルに接続する構造の液晶装置に関
しては、液晶駆動用IC3を実装する前の液晶パネルを
製造する工程において本発明を適用することができる。
【0048】図7では、不良の液晶パネル部分に対応し
て「×」のようなマークを付することにしたが、マーク
の形状はこれに限られず、希望に応じた任意の形状とす
ることができる。
て「×」のようなマークを付することにしたが、マーク
の形状はこれに限られず、希望に応じた任意の形状とす
ることができる。
【0049】
【発明の効果】本発明に係る液晶装置の製造方法によれ
ば、1個ずつに分断された液晶パネルの個々について検
査が行われるのではなく、複数の液晶パネルを含む中判
のパネル構造に対して検査が行われるので、液晶装置の
製造方法における検査工程を容易に行うことができる。
ば、1個ずつに分断された液晶パネルの個々について検
査が行われるのではなく、複数の液晶パネルを含む中判
のパネル構造に対して検査が行われるので、液晶装置の
製造方法における検査工程を容易に行うことができる。
【0050】また、液晶駆動用ICや偏光板等といった
要素を装着するための付加工程はマーキングが成されて
いない液晶パネル部分に対してだけ、すなわち良品の液
晶パネルに対してだけ行われるので、液晶駆動用ICや
偏光板等といった要素が無駄に消費されることを防止で
きる。
要素を装着するための付加工程はマーキングが成されて
いない液晶パネル部分に対してだけ、すなわち良品の液
晶パネルに対してだけ行われるので、液晶駆動用ICや
偏光板等といった要素が無駄に消費されることを防止で
きる。
【図1】本発明に係る液晶装置の製造方法によって製造
される液晶装置の一例を一部分解して示す斜視図であ
る。
される液晶装置の一例を一部分解して示す斜視図であ
る。
【図2】図1の液晶装置の要部の断面図である。
【図3】本発明に係る液晶装置の製造方法の一実施形態
を示す工程図である。
を示す工程図である。
【図4】図3の工程P1〜P4を経て作製される第1基
板母材を示す平面図である。
板母材を示す平面図である。
【図5】図3の工程P5〜P7を経て作製される第2基
板母材を示す平面図である。
板母材を示す平面図である。
【図6】(a)は図4の液晶パネル1個分の部分を示
し、(b)は図5の液晶パネル1個分の部分を示す図で
ある。
し、(b)は図5の液晶パネル1個分の部分を示す図で
ある。
【図7】中判パネル構造の一例を一部分解して示す斜視
図である。
図である。
【図8】基板のブレイク方法の一例であるレーザカット
法を模式的に示す斜視図である。
法を模式的に示す斜視図である。
1 液晶装置 2 液晶パネル 2’ 中判パネル構造 3 液晶駆動用IC 3a 能動面 4a 第1基板 4b 第2基板 4c 基板張出し部 6a,6b 偏光板 7 シール材 7a 液晶注入口 8a 第1基板素材 8b 第2基板素材 9a 第1電極 9b 第2電極 14 液晶 15 配線パターン 18a 第1基板母材 18a’ 中判の第1基板母材 18b 第2基板母材 18b’ 中判の第2基板母材 20 外部接続端子 J IC実装領域 L10,L11 第1切断線 L2 第2切断線 R レーザ光
Claims (3)
- 【請求項1】 液晶パネル複数分の第1電極が形成され
た第1基板母材と液晶パネル複数分の第2電極が形成さ
れた第2基板母材とを互いに貼り合わせて複数の液晶パ
ネル部分を含む大判パネル構造を形成する基板組付け工
程と、 前記大判パネル構造を切断して前記複数の液晶パネル部
分の液晶注入口が外部に露出する中判パネル構造を形成
する第1ブレイク工程と、 露出した前記液晶注入口を通して各液晶パネル部分の内
部へ液晶を注入する液晶注入工程と、 液晶が注入された前記中判パネル構造に対して行われる
付加工程と、 その付加工程の後に前記中判パネル構造を個々の液晶パ
ネルに分割する第2ブレイク工程とを有する液晶装置の
製造方法において、 前記中判パネル構造に含まれる前記複数の液晶パネル部
分に対して検査を行い不良の液晶パネル部分にマーキン
グを行う検査工程を、前記液晶注入工程と前記付加工程
との間に設け、 前記付加工程は前記マーキングが成されていない液晶パ
ネル部分に対して行われることを特徴とする液晶装置の
製造方法。 - 【請求項2】 請求項1において、前記付加工程は、前
記液晶パネルにICチップを実装するIC実装工程及び
/又は前記液晶パネルに偏光板を貼付する偏光板貼付け
工程であることを特徴とする液晶装置の製造方法。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2において、前記第
2ブレイク工程ではレーザ光線を用いて切断が行われる
ことを特徴とする液晶装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25220699A JP2001075068A (ja) | 1999-09-06 | 1999-09-06 | 液晶装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25220699A JP2001075068A (ja) | 1999-09-06 | 1999-09-06 | 液晶装置の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001075068A true JP2001075068A (ja) | 2001-03-23 |
Family
ID=17233987
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25220699A Withdrawn JP2001075068A (ja) | 1999-09-06 | 1999-09-06 | 液晶装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001075068A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100577303B1 (ko) * | 2003-12-23 | 2006-05-10 | 엘지.필립스 엘시디 주식회사 | Lcd 패널 제조방법 |
CN1297844C (zh) * | 2001-11-27 | 2007-01-31 | 夏普株式会社 | 液晶板、液晶板制造方法、液晶板制造设备和偏振片粘结设备 |
US7202923B2 (en) | 2001-11-27 | 2007-04-10 | Sharp Kabushiki Kaisha | Liquid crystal display with polarizer with inclined edge portion |
JP2007140283A (ja) * | 2005-11-21 | 2007-06-07 | Sharp Corp | 液晶表示装置の製造方法および液晶表示装置の検査方法 |
KR100807588B1 (ko) * | 2002-03-22 | 2008-02-28 | 엘지.필립스 엘시디 주식회사 | 효율적인 액정적하가 가능한 액정적하장치 및 적하방법 |
JP2009265542A (ja) * | 2008-04-30 | 2009-11-12 | Hitachi Displays Ltd | 表示装置の製造方法 |
JP2011107556A (ja) * | 2009-11-20 | 2011-06-02 | Technology Research Association For Advanced Display Materials | 表示装置の製造方法及び表示装置 |
-
1999
- 1999-09-06 JP JP25220699A patent/JP2001075068A/ja not_active Withdrawn
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US7388628B2 (en) | 2001-11-27 | 2008-06-17 | Sharp Kabushiki Kaisha | Liquid crystal panel, liquid crystal panel fabrication method, liquid crystal panel fabrication apparatus, and polarizing plate sticking apparatus |
KR100807588B1 (ko) * | 2002-03-22 | 2008-02-28 | 엘지.필립스 엘시디 주식회사 | 효율적인 액정적하가 가능한 액정적하장치 및 적하방법 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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