JP2001074524A - フルイディック素子 - Google Patents

フルイディック素子

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JP2001074524A
JP2001074524A JP24755699A JP24755699A JP2001074524A JP 2001074524 A JP2001074524 A JP 2001074524A JP 24755699 A JP24755699 A JP 24755699A JP 24755699 A JP24755699 A JP 24755699A JP 2001074524 A JP2001074524 A JP 2001074524A
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arc
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JP24755699A
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Makoto Okabayashi
誠 岡林
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Osaka Gas Co Ltd
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Osaka Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノズル2の流路軸Zに対して対称な位置に配
置された拡大流路形成部材5間に形成した流路拡大部1
4における流路中央部にターゲット4を設け、下流側に
絞り流路部15を設け、ノズル噴出面3から主円弧半径
(R)の位置に中心を有する主円弧C1上に中心を有す
る副円弧C2に沿う副円弧部9と、主円弧C1と副円弧
C2との共通接線に沿って副円弧部9から滑らかに延出
して平面部10を拡大流路形成部材5の内面6形成して
あるフルイディック素子における流量測定範囲を広く維
持しながら、十分な測定精度を保ち得るようにする。 【解決手段】 主円弧C1の半径Rのノズル幅Wに対す
る比を、R/W=3.25〜3.5とするフルイディッ
ク素子。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流路方向に直交す
るノズル噴出面を有するノズルを前記流路内に配設して
あり、そのノズルの噴出側に、その流路軸に対して前記
ノズルの幅方向に対称な位置に配置された拡大流路形成
部材間に形成される流路拡大部を設けると共に、その流
路拡大部における流路中央部に、前記ノズルより噴出す
る噴流の直進を阻止するターゲットを設けてあり、前記
ノズル噴出面から前記下流側に主円弧半径だけ離間する
位置に中心を有して前記主円弧半径を半径とする主円弧
上で、前記ノズル噴出面に対して前記下流側に離間距離
だけ離間する前記ノズル噴出面に対する平行直線上に中
心を有し、副円弧半径を半径として形成される副円弧に
沿う副円弧部を、前記拡大流路形成部材の後端側の内面
に形成し、前記離間距離と、前記副円弧半径とが、前記
主円弧半径に対して所定の寸法関係を満足すると共に、
前記主円弧と前記副円弧とに対する、前記ノズル噴出面
に向けて前記ノズル側に寄せて描かれた共通接線に沿っ
て、前記ノズル噴出面側に前記副円弧部から滑らかに延
出して前記拡大流路形成部材の前端側の内面に平面部を
形成し、さらに、前記流路拡大部の下流側に前記流路拡
大部の後端部よりも狭い流路幅を有する絞り流路部を設
けて、前記流路拡大部を構成してあるフルイディック素
子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フルイディック素子を用いた流体
振動型流量計においては、図12に示すように、測定対
象の流体Fの流入方向Iが、流出方向Oに対して180
°逆になるように構成されている。つまり、ガス、水等
の流体Fが、装置流入口21から流れ込み、圧力変動吸
収機構22を備えた略L字型の屈曲路23を経て貯留部
25に流入する。この貯留部25に流入した前記流体F
は、フルイディック素子1への導入部を介して、ノズル
2に流入する。このノズル2から前記フルイディック素
子1内に噴出する前記流体Fが、その噴流の方向を変え
て振動しながら、そのノズル噴出面3よりも下流側に設
けられている流路拡大部14、絞り流路部15を経て装
置流出口26から流出するように構成されている。この
噴流の振動を検出するために、前記ノズル2の両側で、
前記ノズル噴出面3の近傍に、一対の流体振動検出端1
8を配置してある。
【0003】前記フルイディック素子1には、図14に
示すように、流路方向に直交するノズル噴出面3を有す
るノズル2を前記流路内に配設し、そのノズル2の噴出
側に、その流路軸Zに対して前記ノズル2の幅方向に対
称に拡大流路形成部材5を配置し、前記両拡大流路形成
部材5の間に流路拡大部14を形成してある。その流路
拡大部14における流路中央部、即ち前記流路軸Z上
に、前記ノズル2より噴出する噴流fの直進を阻止する
ターゲット4を設けてあり、前記ターゲット4の下流側
に前記流路拡大部14の後端部よりも狭い流路幅を有す
る絞り流路部15を設けて、前記ノズル2からの噴流主
流f1が、前記ターゲット4の何れかの側部を通って前
記絞り流路部15へ流れると共に、前記噴流主流f1か
ら分岐した分岐流f3が前記拡大流路形成部材5の内面
6に沿って逆流して、前記ノズル2側へ帰還する帰還流
f2となり、前記噴流主流f1が、その帰還流f2の作
用により前記ターゲット4を挟んで、その両側の一方側
から他方側への移動を繰り返して、流体振動を発振する
ように構成してある。前記ターゲット4は、前記ノズル
噴出面3からの距離(Dt)をノズルの幅(W)に対し
て所定の寸法比に設定した主円弧半径(R)に一致させ
るようにして配置してあった。
【0004】前記流路拡大部14の外形は、図13に示
したように、前記拡大流路形成部材5の内面6に形成さ
れ、上流側から順次配置された主円弧部8と平面部10
と副円弧部9とで形成される。前記主円弧部8は、前記
ノズル噴出面3から前記下流側に前記主円弧半径(R)
だけ離間して前記流路軸Z上の主円弧中心P1に中心を
有し、前記主円弧半径(R)を半径とする主円弧C1で
形成され、前記副円弧部9は、前記主円弧C1上で、前
記ノズル噴出面3に対して前記下流側に離間距離(D)
だけ離間する前記ノズル噴出面3に対する平行直線S上
の副円弧中心P2に中心を有し、副円弧半径(r)を半
径とする副円弧C2で形成されている。前記平面部10
は、前記ノズル噴出面3に向けて前記ノズル2側に寄せ
て描かれた、前記主円弧C1と前記副円弧C2との共通
接線に沿って形成されている。前記絞り流路部15の絞
り流路幅(Pw)が、前記ノズル噴出面3から前記下流
側にノズルの幅(W)に対して所定の寸法比に設定した
主円弧半径(R)に対する比として、1.27〜1.6
0となるように(通常は、約1.3)形成してあった。
前記副円弧部9と前記絞り流路部15とは、4分円で形
成された排出円弧部11で滑らかに接続するように形成
され、前記排出円弧部11は、前記主円弧半径(R)に
対して約0.33倍の半径で形成されていた。
【0005】前記ターゲット4は、例えば図5に示すよ
うに、その平断面形状を円弧で囲んで形成し、前記ノズ
ル噴出面3に対抗する面は凹曲率半径(Rh)を曲率半
径とする凹曲面に形成し、背面は凸曲率半径(Rc)を
曲率とする凸曲面で形成し、その幅方向両端部は端部局
率半径(Rt)を曲率とする凸曲面で形成してある。そ
して、前記ターゲット4の前記流路軸Z方向の厚さ(T
d)を、幅(Tw)に対して約0.57倍に設定し、前
記端部局率半径(Rt)を、前記幅(Tw)に対して約
0.068倍に設定して、前記ノズル噴出面3に対抗す
る凹曲面の凹入深さ(Dh)を、前記幅(Tw)に対し
て約0.24倍に設定してあった。前記凹曲率半径(R
h)及び前記凸曲率半径(Rc)は、上記条件に合わせ
て前記ターゲット4全体が滑らかな曲面で形成されるよ
うに設定してあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のフルイディ
ック素子においては、フルイディック素子内における流
体振動の発振下限を低流量側に拡大することで、素子自
体の流量測定範囲を拡大することを主眼として素子の諸
元を定めてきた。また、前記発振下限を低流量側に拡大
するために、図14に示すように、前記拡大流路形成部
材5と前記ノズル噴出面3との間にノズルの幅に対して
所定の寸法比に設定した逃がし流路開口部13を設け、
前記拡大流路形成部材5の裏側に、前記逃がし流路開口
部13と前記絞り流路部15の下流側とを連通する逃が
し流路部17を形成したが、前記発振下限の拡大は達成
したものの、その測定精度を確保しにくい場合がある。
図示の例は、都市ガス計量用の6号ガスメータ(測定量
300〜6000リットル/h)に使用されるフルイデ
ィック素子の場合であるが、上記発振下限を低流量側に
拡大できたものの、流体振動型流量計の流量測定精度の
面から寸法関係を未だ確定していない部分があった。
【0007】上述のフルイディック素子1を組み込んだ
流体振動型流量計20の大流量側の測定精度を維持しな
がら、前記フルイディック素子1内における流体振動の
発振下限を低流量側に拡大することで、素子自体の流量
測定範囲を拡大することを主眼として、上述の諸元を定
めてきたものであるが、前記フルイディック素子1の組
立精度を高めることを目的として、前記流体振動型流量
計20に前記フルイディック素子1を収容自在な周壁部
28を備える流路形成空間27を凹入形成し、例えば図
4に示すように前記流路形成空間27を密閉自在な蓋体
29を構成する板状体に、前記ターゲット4及び前記拡
大流路形成部材5を一体に立設し、前記蓋体29により
前記流路形成空間27を密閉することで、前記フルイデ
ィック素子1を形成しようとすることを試みた。前記蓋
体29に前記ターゲット4と前記拡大流路形成部材5と
を立設して一体に形成するには、射出成形が好適であ
り、精度管理上からも効果的である。しかし、前記拡大
流路形成部材5が前記蓋体29に対して傾き等を生ずる
おそれもあり、結果的に、前記主円弧半径(R)の許容
範囲を確認する必要が生じた。そこで、副円弧半径
(r)、前記平行直線Sの前記ノズル噴出面3からの離
間距離(D)、前記主円弧中心P1の流路軸Zからの偏
位距離(α)、前記逃がし流路開口部13の逃がし流路
開口幅(β)、前記絞り流路部15の絞り流路幅(P
w)といった主要なフルイディック素子基準寸法を固定
するとともに、その主円弧半径Rの許容範囲を求めた。
【0008】本発明の目的は、流量測定範囲を広く維持
しながら、十分な測定精度を保ち得るフルイディック素
子を提供する点にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】〔本発明の特徴構成〕請
求項1に係る本発明のフルイディック素子の第1特徴構
成は、流路方向に直交するノズル噴出面を有する流路幅
(W)のノズルを前記流路内に配設し、そのノズルの噴
出側に、その流路軸に対して前記ノズルの幅方向に対称
な位置に配置された拡大流路形成部材間に形成される流
路拡大部を設けると共に、その流路拡大部における流路
中央部に、前記ノズルより噴出する噴流の直進を阻止す
るターゲットを設け、さらに、前記流路拡大部の下流側
に前記流路拡大部の後端部よりも狭い流路幅(Pw)
を、有する絞り流路部を設けて、前記ノズル噴出面から
前記下流側に主円弧半径(R)だけ離間する位置に中心
を有し、前記主円弧半径(R)を半径とする主円弧上
で、前記ノズル噴出面に対して前記下流側に離間距離
(D)だけ離間する、前記ノズル噴出面に対する平行直
線上に中心を有し、副円弧半径(r)を半径として形成
される副円弧に沿う副円弧部を、前記拡大流路形成部材
の後端側の内面に形成し、前記ノズル噴出面に向けて前
記ノズル側に寄せて描かれた、前記主円弧と前記副円弧
とに対する共通接線に沿って、前記ノズル噴出面側に前
記副円弧部から滑らかに延出して前記拡大流路形成部材
の前端側の内面に平面部を形成して、前記流路拡大部を
構成してあるフルイディック素子であって、前記主円弧
を、前記流路軸に関して対称に、前記流路軸から夫々特
定の偏位距離(α)の位置にある二点を中心として二つ
形成し、前記二つの主円弧夫々の前記平行直線との交点
の内、最外側の交点を、夫々前記副円弧の中心として、
前記二つの主円弧とその主円弧上に中心を有する副円弧
との共通接線とで前記平面部を夫々形成してあると共
に、前記平面部と前記ノズル噴出面との間に特定流路幅
(β)の逃がし流路開口部を形成して、前記拡大流路形
成部材の外側に、前記逃がし流路開口部と前記絞り流路
部の下流側とを連通する逃がし流路部を形成して、
【0010】
【数3】 1/2.1≦r/R≦1/1.9 1.5≦D/R≦1.65 0.04≦α/R≦0.12 0.57≦β/R≦0.66 1.12≦Pw/R≦1.25 に設定されるとともに、 R/W=3.25〜3.5 を満足するように設定してある点にある。
【0011】即ち、多数製造されるフルイディク素子に
おいて、基準形状に適合するものを選別する場合は、請
求項2に記載されているように、流路方向に直交するノ
ズル噴出面を有する流路幅(W)のノズルを前記流路内
に配設し、そのノズルの噴出側に、その流路軸に対して
前記ノズルの幅方向に対称な位置に配置された拡大流路
形成部材間に形成される流路拡大部を設けると共に、そ
の流路拡大部における流路中央部に、前記ノズルより噴
出する噴流の直進を阻止するターゲットを設け、さら
に、前記流路拡大部の下流側に前記流路拡大部の後端部
よりも狭い流路幅(Pw)を有する絞り流路部を設け
て、前記ノズル噴出面から前記下流側に主円弧半径
(R)だけ離間する位置に中心を有し、前記主円弧半径
を半径とする主円弧上で、前記ノズル噴出面に対して前
記下流側に離間距離(D)だけ離間する、前記ノズル噴
出面に対する平行直線上に中心を有し、副円弧半径
(r)を半径として形成される副円弧に沿う副円弧部
を、前記拡大流路形成部材の後端側の内面に形成し、前
記離間距離と、前記副円弧半径とが、前記主円弧半径に
対して所定の寸法関係を満足すると共に、前記ノズル噴
出面に向けて前記ノズル側に寄せて描かれた、前記主円
弧と前記副円弧とに対する共通接線に沿って、前記ノズ
ル噴出面側に前記副円弧部から滑らかに延出して前記拡
大流路形成部材の前端側の内面に平面部を形成して、前
記流路拡大部を構成してあるフルイディック素子を型成
型する場合の適合品の選別方法において、前記主円弧
を、前記流路軸に関して対称に、前記流路軸から夫々特
定の偏位距離(α)の位置にある二点を中心として二つ
形成し、前記二つの主円弧夫々の前記平行直線との交点
の内、最外側の交点を、夫々前記副円弧の中心として、
前記二つの主円弧とその主円弧上に中心を有する副円弧
との共通接線とで前記平面部を夫々形成してあると共
に、前記平面部と前記ノズル噴出面との間に特定流路幅
(β)の逃がし流路開口部を形成して、前記拡大流路形
成部材の外側に、前記逃がし流路開口部と前記絞り流路
部の下流側とを連通する逃がし流路部を形成し、
【0012】
【数4】 1/2.1≦r/R≦1/1.9 1.5≦D/R≦1.65 0.04≦α/R≦0.12 0.57≦β/R≦0.66 1.12≦Pw/R≦1.25
【0013】に設定されるとともに、R/Wとしてその
基準を3.45とし、R/Wが3.25〜3.5の範囲
にあるものを適合品とすることにある。
【0014】〔特徴構成の作用及び効果〕上記本発明に
係るフルイディック素子の第1特徴構成によれば、流体
振動型流量計における測定範囲を低流量側に拡大しなが
ら、その測定精度を法定限界内に維持できるようにな
る。つまり、ノズル噴出面から拡大流路測定部材の先端
の位置を適切に設定することにより、流体振動型流量計
における小流量側の流体振動の検出洩れを防止し、且
つ、その測定誤差を全測定範囲にわたって3%以下に維
持することが可能になる。結果、この様に、形状の最適
化に加えて、サイズ的にも最適化されたので、性能を2
重に安定化でき、量産時に生じる素子固体間の寸法公差
が原因となって、性能が悪化する心配・可能性を、従来
技術の素子よりも少なくでき その結果、金型でのショ
ット数(金型寿命内で生産可能な製品数)を増やせる。
即ち、金型の経費を少なくできる効果が得られることと
なる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わるフルイディ
ック素子について説明する。図1は本発明に係るフルイ
ディック素子の平断面図であり、図2はそのフルイディ
ック素子を用いたガスメータの一例の平断面図であり、
図3はそのフルイディック素子の寸法関係を示す説明図
であり、図4はそのフルイディック素子を形成する部材
の斜視図であり、図5はターゲットの形状を示す平断面
図である。尚、上記従来の技術に用いた図12乃至図1
4における要素と同一の要素乃至同様の機能を果たす要
素については、先の図12乃至図14に付した符号と同
一の、或いは関連する符号を付し、詳細の説明の一部を
省略する。
【0016】以下に説明するフルイディック素子におい
ては、図1に示すように、流路方向に直交するノズル噴
出面3を有するノズル2を前記流路内に配設してあり、
そのノズル2の噴出側に、その流路軸Zに対して前記ノ
ズル2の幅方向に対称な位置に配置され、内面6と裏面
7とを有する拡大流路形成部材5を配置して、前記拡大
流路形成部材5間に流路拡大部14を形成する。また、
前記流路拡大部14の下流側に前記流路拡大部14の後
端部よりも狭い流路幅である絞り流路幅で形成された絞
り流路部15を設ける。前記拡大流路形成部材5には、
前記絞り流路部15の平行で直線的な両側壁を形成する
流路絞り部12を設け、前記副円弧部9を前記流路絞り
部12に滑らかに接続する排出円弧部11を形成する。
さらに、前記拡大流路形成部材5と前記ノズル噴出面3
の間に逃がし流路開口部13を形成し、前記拡大流路形
成部材5の裏面7側に、前記逃がし流路開口部13と前
記絞り流路部15とを連通する逃がし流路部17を形成
する。前記拡大流路形成部材5は、その厚みTsが一定
に形成されており、流路軸方向で噴出面側に位置するそ
の先端部位は、この拡大流路形成部材厚Tsを直径とす
る円弧部50として構成されている。そして、前記流路
拡大部14における流路中央部に、前記ノズル2より噴
出する噴流fの直進を阻止するターゲット4を設ける
(図2参照)。
【0017】上記フルイディック素子1は、例えば図2
に示すように、ガスメータに組み込まれる。つまり、前
記ガスメータを構成する流体振動型流量計20は、測定
対象の流体Fの流入方向Iが、流出方向Oに対して18
0°逆になるように構成されている。つまり、ガス、水
等の流体Fが、装置流入口21から流れ込み、圧力変動
吸収機構22を備えた屈曲路23を経て遮断弁部24に
至る。そして、この遮断弁部24を通過した前記流体F
は貯留部25に流入する。この貯留部25に流入した前
記流体Fは、前記フルイディック素子1を経て装置流出
口26から流出するように構成されている。前記フルイ
ディック素子1に流入し、ノズル2から噴出する前記噴
流fとして、その噴流の方向を変えて振動しながら、そ
のノズル噴出面3よりも下流側に設けられている流路拡
大部14、絞り流路部15を経て装置流出口26に向け
て流出する。前記フルイディック素子1には、前記ノズ
ル2の両側で、前記ノズル噴出面3の近傍に、前記噴流
の振動を検出する一対の流体振動検出端18を配置して
ある。この流体振動検出端18は小径に形成した開口で
あり、これを一対の圧力導入部を備える流体振動検出部
に連通して流体振動を検出するものである。
【0018】前記フルイディック素子1の形状は、以下
のように決定される。つまり、図1に示したように、ノ
ズル噴出面3から下流側に主円弧半径(R)だけ離間す
る位置に、ノズル2の流路軸Zに関して対称に、前記流
路軸Zから夫々特定の偏位距離(α)の位置にある二点
を主円弧中心P1とし、夫々の主円弧中心P1を中心と
した、主円弧半径(R)を半径として形成される二つの
主円弧C1上で、前記ノズル噴出面3から下流側に離間
距離(D)だけ離間する平行直線Sとの最外側の交点に
位置する副円弧中心P2を夫々中心とする副円弧半径
(r)を半径として形成される副円弧C2に沿う副円弧
部9を、前記拡大流路形成部材5の後端側の内面6に形
成する(図3参照)。そして、前記ノズル噴出面3に向
けて前記ノズル2側に寄せて描かれた、前記主円弧C1
と前記副円弧C2とに対する共通接線(図3参照)に沿
って、前記ノズル噴出面3側に前記副円弧部9から滑ら
かに延出して前記拡大流路形成部材5の前端側の内面6
に平面部10を形成し、前記流路拡大部14を構成す
る。さらに、前記副円弧部9を前記流路絞り部12に滑
らかに接続する排出円弧部11を形成する。また、前記
拡大流路形成部材5と前記ノズル噴出面3との間を所定
間隔とした逃がし流路開口部13を形成し、前記拡大流
路形成部材5の外側に、前記逃がし流路開口部13と前
記絞り流路部15の下流側とを連通する逃がし流路部1
7を形成する。前記副円弧半径(r)、前記平行直線S
の前記ノズル噴出面3からの離間距離(D)、前記主円
弧中心P1の流路軸Zからの偏位距離(α)、前記逃が
し流路開口部13の逃がし流路開口幅(β)、前記絞り
流路部15の絞り流路幅(Pw)、前記ターゲット4の
幅 (Tw)、前記排出円弧部11を形成する円弧の半
径である排出円弧半径(Rw)、前記排出円弧部11を
形成する円弧の中心P3から前記絞り流路部15の排出
端16までの絞り流路長(Lr)を、夫々、前記主円弧
半径(R)に対して、
【0019】
【数5】 r/R=1/2 D/R=3/2 0.04≦α/R≦0.12 0.57≦β/R≦0.66 1.12≦Pw/R≦1.25 0.57≦Tw/R≦0.62 0.16≦Rw/R≦0.29 Lr/R≧0.54 を満足するように設定する。
【0020】尚、前記絞り流路長(Lr)には上限値は
設定しないが、流体振動型流量計20の設計上で制限さ
れる長さ以下に設定される。
【0021】前記ターゲット4及び前記拡大流路形成部
材5は、例えば図4に示すように、プラスチック素材を
射出成形して、夫々一枚の板状の蓋体29に一体に立設
して形成する。前記蓋体29の前記流路軸方向の長さ
(Lz)は、前記主円弧半径(R)に対する寸法関係
が、 3.21≦Lz/R≦4.33 を満足するように設定する。尚、図2は、流体振動型流
量計20を、前記蓋体29の側に向けて見た平断面図で
ある。前記ターゲット4の平断面形状は、図5に示すよ
うに、円弧で囲んで形成し、前記ノズル噴出面3に対抗
する面は凹曲率半径(Rh)を曲率半径とする凹曲面に
形成し、背面は凸曲率半径(Rc)を曲率とする凸曲面
で形成し、その幅方向両端部は端部曲率半径(Rt)を
曲率とする凸曲面で形成して、前記ターゲット4の外面
を滑らかに連続曲面で形成してある。そして、前記ノズ
ル噴出面3に対抗する凹曲面の凹入深さ(Dh)、前記
ターゲットの厚み方向の寸法(Td)、及び前記端部曲
率半径(Rt)の、前記ターゲットの幅(Tw)に対す
る寸法関係が、夫々、
【0022】
【数6】 0.18≦Dh/Tw≦0.28 0.39≦Td/Tw≦0.78 0.062≦Rt/Tw≦0.083 を満足するように設定する。
【0023】前記蓋体29は、上流側の端部を前記ノズ
ル噴出面3に接当させ(図2参照)、前記ターゲット4
は、前記蓋体29の上流側端縁からターゲット離間距離
(Dt)だけ隔てた位置に立設する。前記蓋体29は、
前記上流側端縁を前記ノズル噴出面3に接当させて取り
付けられるのである。前記ターゲット離間距離(Dt)
は、本発明の特徴として、前記主円弧半径(R)に対す
る比が、 0.95≦Dt/R≦1.05 を満足するように設定する。これは、前記ターゲット離
間距離(Dt)を変化させてあるフルイディック素子1
を図2に示した流体振動型流量計20に組み込んで行っ
た、さらに、前記拡大流路形成部材5に関しては、この
厚みTsを以下のように設定する。 0.18≦Ts/R≦0.26 又、前記拡大流路形成部材5に関しては、前記円弧部の
中心位置(X5 、Y5)(ここで、図1に示すように、
5 は流路幅方向に於ける前記ノズル中央から前記円弧
部との離間距離であり、Y5 はノズル噴出面と前記円弧
部先端との流路軸方向の離間距離である)は、 1.19≦X5 /R≦1.27(基準形状X5 /R=
1.23) Y5 =β+Ts/2 とする。即ち、流路軸方向における離間距離は一定に固
定するが、流路幅方向においてはそれに余裕を与える。
この構成にあって、前記逃がし流路部15の最小流路幅
Bwは、0.48≦Bw/R≦0.64とする。この結
果は、後述の実験結果に基づき、前記流体振動型流量計
20の測定誤差をガスメータにおける法定限界誤差であ
る3%以内に収めることが出来るものとして見出した条
件である。
【0024】〔別実施形態〕 〈1〉 上記実施の形態においては、副円弧半径(r)
を、主円弧半径(R)に対して、 r/R=1/2 として規定される寸法関係を満足するように設定する例
について説明したが、前記副円弧半径(r)が前記主円
弧半径(R)に対して正確に1/2倍であることが必要
ではなく、概略1/2倍(例えば、1/2.1〜1/
1.9倍)であれば目的に適うフルイディック素子を形
成できる。 〈2〉 上記実施の形態においては、離間距離(D)
は、主円弧半径(R)に対して、 D/R=3/2 として規定される寸法関係を満足するように設定する例
について説明したが、前記離間距離(D)が前記主円弧
半径(R)に対して正確に1.5倍であることが必要で
はなく、概略1.5倍(例えば、1.45〜1.65
倍)であれば目的に適うフルイディック素子を形成でき
る。 〈3〉 上記実施の形態においては、ターゲット4の幅
(Tw)は、前記主円弧半径(R)に対して、 0.57≦Tw/R≦0.62 の関係を満足するように設定する例について説明した
が、これは、前記ターゲット4の幅(Tw)に関するよ
り好ましい範囲を示したものであって、前記幅(Tw)
が上記範囲外に設定されていても目的に適うフルイディ
ック素子を形成できる。 〈4〉 上記実施の形態においては、主円弧中心P1の
流路軸Zからの偏位距離(α)を、主円弧半径(R)に
対して、 0.04≦α/R≦0.12 の寸法関係を満足するように設定する例について説明し
たが、これは、前記偏位距離(α)に関するより好まし
い範囲を示したものであって、 0.05≦α/R≦0.115 の寸法関係を満足するように設定してあればさらに好ま
しい。尚、前記偏位距離(α)が上記範囲外に設定され
ていても、他の諸元に関する設定との組み合わせにより
目的に適うフルイディック素子を形成できる。 〈5〉 上記実施の形態においては、逃がし流路開口部
13の逃がし流路開口幅(β)を、主円弧半径(R)に
対して、 0.57≦β/R≦0.66 の関係を満足するように設定する例について説明した
が、これは、前記逃がし流路開口幅(β)のより好まし
い範囲を示したものであって、前記逃がし流路開口幅
(β)が上記範囲外に設定されていても目的に適うフル
イディック素子を形成できる。 〈6〉 上記実施の形態においては、絞り流路部15の
絞り流路幅(Pw)を、主円弧半径(R)に対して、 1.12≦Pw/R≦1.25 の関係を満足するように設定する例について説明した
が、これは、前記絞り流路幅(Pw)のより好ましい範
囲を示したものであって、前記絞り流路幅(Pw)が上
記範囲外に設定されていても目的に適うフルイディック
素子を形成できる。 〈7〉 上記実施の形態においては、排出円弧半径(R
w)を、主円弧半径(R)に対する比が、 0.16≦Rw/R≦0.29 の関係を満足するように設定する例について説明した
が、前記排出円弧半径(Rw)を、前記主円弧半径
(R)に対する比が、 0.18≦Rw/R≦0.26 の関係を満足するように設定すれば、前記最大誤差幅
(ΔE)を2%以内に抑えることが可能である。 〈8〉 上記実施の形態においては、排出円弧部11を
形成する円弧の中心P3から絞り流路部15の排出端1
6までの絞り流路長(Lr)を、主円弧半径(R)の
0.54倍以上に設定する例について説明したが、これ
は、前記絞り流路長(Lr)に関するより好ましい範囲
を示したものであって、前記絞り流路長(Lr)が上記
範囲外に、即ち Lr/R<0.54 に設定されていても目的に適うフルイディック素子を形
成できる。 〈9〉上記実施の形態においては、ターゲット4及び拡
大流路形成部材5を、プラスチック素材を射出成形し
て、夫々一枚の板状の蓋体29に一体に立設して形成す
る例について説明したが、前記ターゲット4のみを前記
蓋体29に一体に立設形成してあってもよく、また、前
記拡大流路形成部材5のみを前記蓋体29に一体成形し
てあってもよく、前者の場合には、前記拡大流路形成部
材5を前記蓋体29に例えば接着により立設するように
してあってもよく、また、後者の場合には、前記ターゲ
ット4を前記蓋体29に接着或いは植設することで立設
するようにしてあってもよい。
【0025】
【実施例】以上説明したフルイディック素子に関して、
6号ガスメータに適用した具体的な例について夫々のメ
ータの流量測定誤差について調べた。適用したフルイデ
ィック素子の諸元は表1に示す通りである。尚、無次元
化指標とは、その寸法を主円弧半径(R)で除したもの
である。前記ノズルの開口のアスペクト比は約9.23
である。
【0026】
【表1】
【0027】注.(*) :ノズル噴出面からの距離を示
す。 尚、上記表1には、凹曲面の凹入深さ(Dh)、ターゲ
ットの厚み方向の寸法(Td)及び端部曲率半径(R
t)は、夫々無次元化指数とするために、先に記述した
ターゲットの幅(Tw)に対する比に対して、夫々前記
ターゲットの幅(Tw)の無次元化指数を乗じた値を示
した。
【0028】試験に供したフルイディック素子は、拡大
流路形成部材5の先端に設けられる円弧部50の中心位
置(X5 、Y5 )を、以下のように設定した。X5 はX
5 /R=1.23に、Y5 はβ+Ts/2に、さらに、
前記拡大流路形成部材の厚みTsを3mmに、逃がし流
路部15の最小流路幅Bwを8.1mmに固定した。
尚、実験にあたって、主円弧の半径Rをノズル幅Wに対
して変化させて実験をおこなった。即ち、前記主円弧の
半径(R)を夫々12.6、13.0、13.4、1
3.8mmとしたフルイディック素子(R/W=3.2
3、3.33、3.44、3.54)を用意した。各例
の主円弧半径(R)と、そのノズル幅Wに対する比は、
表2に示すとおりである。
【0029】
【表2】
【0030】上記各例に示したフルイディック素子を組
み込んだ6号ガスメータ夫々ついて、150リットル/
hから7200リットル/hに亘る範囲について、都市
ガスに代えて空気を流してその測定誤差(E)を調べ
た。その結果を、図6乃至図9に示した。図6は、実施
例1について誤差測定を行った結果を示したものであ
り、図7は、実施例2に関する誤差測定結果を示したも
のであり、図8は、実施例3に関する誤差測定結果を示
したものであり、図9は、実施例4に関する誤差測定結
果を示したものであり、図10は、上記実施例1〜4及
び比較例1夫々の誤差測定結果から求めた、流量測定範
囲(即ち300〜6000リットル/hの範囲)内にお
けるプラス側の最大誤差とマイナス側の最大誤差との間
の最大誤差幅(ΔE)を示したものである。各図を比較
すれば明らかなように、主円弧半径(R)のノズル幅
(W)に対する比が3.25よりも小さい場合には、小
流量側で誤差(E)のマイナス側ピークがマイナス方向
で大きくなる傾向を有し、前記主円弧半径(R)のノズ
ル幅(W)に対する比が3.5よりも大きい場合には、
小流量側で誤差(E)のマイナス側ピークがプラス方向
に偏る傾向を示し、最大誤差幅(ΔE)が大きくなる傾
向を示している。上記実施例中では、実施例3(図8参
照)が最も良好な結果を示しており、300リットル/
h以上、6000リットル/h以下の範囲(流量測定範
囲Rd)内では、最大誤差幅(ΔE)は、2.0%以内
に収まっている。また、実施例2(図7参照)において
も、前記最大誤差幅(ΔE)は、2.5%以内に収まっ
ている。さらに、図11に各実施例の計測下限流量を示
した。各例とも許容範囲内に収まっている。以上から、
主円孔半径(R)にノズル幅(W)に対する比を3.2
5〜3.5の範囲内では、確実に法定誤差範囲内に収ま
ることが判明した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフルイディック素子の一例を示す
平断面図
【図2】図1に示すフルイディック素子を適用したガス
メータの一例を示す平断面図
【図3】図1に示したフルイディック素子の寸法関係を
示す平断面説明図
【図4】図1に示したフルイディック素子の要部を示す
斜視図
【図5】図1に示したターゲットの形状を示す平断面図
【図6】本発明に係るガスメータの一例の特性線図
【図7】本発明に係るガスメータの他の例の特性線図
【図8】本発明に係るガスメータの他の例の特性線図
【図9】本発明に係るガスメータの他の例の特性線図
【図10】ガスメータの他の例の特性線図
【図11】本発明に係るガスメータの計測下限を示す線
【図12】従来のガスメータの一例を示す平断面図
【図13】図12に示したガスメータに備えるフルイデ
ィック素子を説明する平断面図
【図14】従来のフルイディック素子の他の例を説明す
る平断面図
【符号の説明】 2 ノズル 3 ノズル噴出面 4 ターゲット 5 拡大流路形成部材 6 拡大流路形成部材の内面 9 副円弧部 10 平面部 11 排出円弧部 13 逃がし流路開口部 14 流路拡大部 15 絞り流路部 16 排出端 17 逃がし流路部 C1 主円弧 C2 副円弧 D 離間距離 Dt ターゲット離間距離 f 噴流 P3 排出円弧部の中心 r 副円弧半径 R 主円弧半径 Rw 排出円弧半径 S 平行直線 Z 流路軸 α 主円弧中心の離間距離

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流路方向に直交するノズル噴出面を有す
    る流路幅(W)のノズルを前記流路内に配設し、そのノ
    ズルの噴出側に、その流路軸に対して前記ノズルの幅方
    向に対称な位置に配置された拡大流路形成部材間に形成
    される流路拡大部を設けると共に、その流路拡大部にお
    ける流路中央部に、前記ノズルより噴出する噴流の直進
    を阻止するターゲットを設け、さらに、前記流路拡大部
    の下流側に前記流路拡大部の後端部よりも狭い流路幅
    (Pw)を有する絞り流路部を設けて、 前記ノズル噴出面から前記下流側に主円弧半径(R)だ
    け離間する位置に中心を有し、前記主円弧半径(R)を
    半径とする主円弧上で、前記ノズル噴出面に対して前記
    下流側に離間距離(D)だけ離間する、前記ノズル噴出
    面に対する平行直線S上に中心を有し、副円弧半径
    (r)を半径として形成される副円弧に沿う副円弧部
    を、前記拡大流路形成部材の後端側の内面に形成し、 前記ノズル噴出面に向けて前記ノズル側に寄せて描かれ
    た、前記主円弧と前記副円弧とに対する共通接線に沿っ
    て、前記ノズル噴出面側に前記副円弧部から滑らかに延
    出して前記拡大流路形成部材の前端側の内面に平面部を
    形成して、前記流路拡大部を構成してあるフルイディッ
    ク素子であって、 前記主円弧を、前記流路軸に関して対称に、前記流路軸
    から夫々特定の偏位距離(α)の位置にある二点を中心
    として二つ形成し、前記二つの主円弧夫々の前記平行直
    線との交点の内、最外側の交点を、夫々前記副円弧の中
    心として、前記二つの主円弧とその主円弧上に中心を有
    する副円弧との共通接線とで前記平面部を夫々形成して
    あると共に、前記平面部と前記ノズル噴出面との間に特
    定流路幅(β)の逃がし流路開口部を形成して、前記拡
    大流路形成部材の外側に、前記逃がし流路開口部と前記
    絞り流路部の下流側とを連通する逃がし流路部を形成
    し、 【数1】 1/2.1≦r/R≦1/1.9 1.5≦D/R≦1.65 0.04≦α/R≦0.12 0.57≦β/R≦0.66 1.12≦Pw/R≦1.25 に設定されるとともに、 R/W=3.25〜3.5 とするフルイディック素子。
  2. 【請求項2】 流路方向に直交するノズル噴出面を有す
    る流路幅(W)のノズルを前記流路内に配設し、そのノ
    ズルの噴出側に、その流路軸に対して前記ノズルの幅方
    向に対称な位置に配置された拡大流路形成部材間に形成
    される流路拡大部を設けると共に、その流路拡大部にお
    ける流路中央部に、前記ノズルより噴出する噴流の直進
    を阻止するターゲットを設け、さらに、前記流路拡大部
    の下流側に前記流路拡大部の後端部よりも狭い流路幅
    (Pw)を有する絞り流路部を設けて、 前記ノズル噴出面から前記下流側に主円弧半径(R)だ
    け離間する位置に中心を有し、前記主円弧半径を半径と
    する主円弧上で、前記ノズル噴出面に対して前記下流側
    に離間距離(D)だけ離間する、前記ノズル噴出面に対
    する平行直線上に中心を有し、副円弧半径(r)を半径
    として形成される副円弧に沿う副円弧部を、前記拡大流
    路形成部材の後端側の内面に形成し、 前記離間距離と、前記副円弧半径とが、前記主円弧半径
    に対して所定の寸法関係を満足すると共に、 前記ノズル噴出面に向けて前記ノズル側に寄せて描かれ
    た、前記主円弧と前記副円弧とに対する共通接線に沿っ
    て、前記ノズル噴出面側に前記副円弧部から滑らかに延
    出して前記拡大流路形成部材の前端側の内面に平面部を
    形成して、前記流路拡大部を構成してあるフルイディッ
    ク素子を型成型する場合の適合品の選別方法であって、 前記主円弧を、前記流路軸に関して対称に、前記流路軸
    から夫々特定の偏位距離(α)の位置にある二点を中心
    として二つ形成し、前記二つの主円弧夫々の前記平行直
    線との交点の内、最外側の交点を、夫々前記副円弧の中
    心として、前記二つの主円弧とその主円弧上に中心を有
    する副円弧との共通接線とで前記平面部を夫々形成して
    あると共に、前記平面部と前記ノズル噴出面との間に特
    定流路幅(β)の逃がし流路開口部を形成して、前記拡
    大流路形成部材の外側に、前記逃がし流路開口部と前記
    絞り流路部の下流側とを連通する逃がし流路部を形成
    し、 【数2】 1/2.1≦r/R≦1/1.9 1.5≦D/R≦1.65 0.04≦α/R≦0.12 0.57≦β/R≦0.66 1.12≦Pw/R≦1.25 に設定されるとともに、R/Wとしてその基準を3.4
    5とし、 R/Wが3.25〜3.5の範囲にあるものを適合品と
    する選別方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108779998A (zh) * 2016-03-25 2018-11-09 高准公司 用于最大化流量计下调的方法及相关设备
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