JP2001074398A - 地雷処理兼農地改良装置 - Google Patents
地雷処理兼農地改良装置Info
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- F41H11/22—Self-propelled mine-clearing vehicles; Mine-clearing devices attachable to vehicles with ground-penetrating elements, e.g. with means for removing buried landmines from the soil the elements being excavation buckets
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Abstract
とした作業にも使用できることを考慮したものであり、
植生の除去作業を簡単かつ迅速に行うことができ、この
ような植生の除去や崩壊土砂の除去作業等の準備作業も
含めて地雷処理においてもシステム的に作業を進めるこ
とができる。 【解決手段】 バックホウ等のショベル機で使用する重
機車両1の起伏かつ屈折自在なアーム2の先端に、着脱
自在にロータリーカッタ9を取り付け、このロータリー
カッタ9の側方にはレーキグラップル26を設けた。
Description
理でき、合わせて農地改良で農耕地の確保をも可能とな
る地雷処理兼農地改良装置に関するものである。
来、全て手作業で行われている。詳しくは、まず、大抵
長い棒体に固定した金属探知機に似た地雷探知機を使っ
て一つずつ探知する。探知が出来たなら、水をまき、土
を柔らかくした上で地雷の状況を確認する。刷毛等で土
を除き地雷を見える状態にしてから火薬を仕掛けて誘爆
させるものであり、このように従来の地雷の処理は、一
つずつ専門的技術を持つ者の経験とカンに頼って処理を
行っているので、多くの時間と労力を費やさざるを得な
いことはいうまでもない。
タイプのものやショベルタイプのものを地雷掃討のため
に使用することにより、地雷掃討に伴う危険に曝される
ことなく、能率的に掃討を行なうことができることが種
々提案されている。
11-183095 号公報)として、図33に示すように、バック
ホウ等のショベル機で使用する重機車両1の起伏かつ屈
折自在なアーム2の先端に、バケットに代えて回転ドラ
ム10の周面にカッタビット11を植設し、深さ30cm程度以
上まで切削可能で、進行方向に対して反対側に排土可能
なロータリーカッタ9を取り付けたこと地雷処理装置を
発明し、出願した。
れば、アームの先端に回転式カッタを装備し、カッタを
回転させながら旋回、ブームアームを作動させ、荒地に
生えているブッシュ、草等も切削粉砕すると同時に、さ
らに地表面下に埋設されている対人地雷をも一気に粉砕
処理することができる。特に、高速で回転するロータリ
ーカッタは回転ドラム周面にカッタビットを植設し、深
さ30cm程度まで切削可能なものなので、対人地雷が土中
に埋もれていてもこれを掘り出し、カッタビットが地雷
に接触すると打撃された対人地雷は変形し、内部の火薬
系列が破壊されるとともに、電気回路が切断される。
タリーカッタ中に巻き込まれ、ケースと蓋が分離して火
薬類が粉々に飛散してしまう。
く爆発せず、一方、機械式信管の対人地雷では、信管の
みが破裂するだけで、対人地雷本体が爆発することはな
い。処理された地雷は、ケース、蓋、電気回路基板に分
かれて地上に排出され、進行方向に対して反対側に排土
されるので、対人地雷の上に泥が被さりこれが埋まって
しまうこともない。
ともに地雷の埋まっている箇所は立木、灌木、葦、草等
の植生で覆われてしまうことも多く、このような場合に
は地雷探知機を使っての事前探査に支障をきたす。前記
特願平9-356829号(特開平11-183095 号公報)の地雷処
理装置においてもブッシュ、草等も切削粉砕することは
できても、切断され、地上に倒れた樹木等の処理ができ
ないので、効率の非常に悪いものとなる。
の荒れ地であることが多く、まず、農地改良が求めら
れ、その作業に着手する際に地雷に遭遇することが多
い。従来は農地改良は地雷処理作業とは全く別個のもの
と捕らえられ、農地改良作業と地雷処理作業とを兼用す
ることはできなかった。
し、植生の除去作業を簡単かつ迅速に行うことができる
ので、地雷処理のみならずこれを農地改良を主目的とし
た作業にも使用できる地雷処理兼農地改良装置を提供す
ることにある。
するため、第1に、バックホウ等のショベル機で使用す
る重機車両の起伏かつ屈折自在なアーム先端に、着脱自
在にロータリーカッタを取り付け、このロータリーカッ
タの側方にはレーキグラップルを設けたこと、第2に、
アーム先端には、ロータリーカッタとスケルトンバケッ
トとを交換可能に取り付けること、第3には、アーム先
端にリンク機構の先にアタッチメント側のピンの抱持間
隔を可変とするスライド機構を組み込んだアタッチメン
ト着脱装置を設け、このアタッチメント着脱装置を介し
てロータリーカッタやスケルトンバケットを取り付ける
こと、第4に、肥料もしくは土壌改良剤の散布機をロー
タリーカッタに付設することを要旨とするものである。
端に取り付けたロータリーカッタで探知作業を妨害する
樹木、灌木、葦を切断、チップ化、除草することがで
き、ロータリーカッタで切断され、地上に倒れた樹木等
が事後の探知作業を妨害する場合でもロータリーカッタ
側方のレーキを使用し、これを掻き寄せてレーキグラッ
プルで除去することができる。さらに、土を攪拌して耕
作地となるような開拓作業にも応用できる。
に加えて、スケルトンバケットを取り付けることによ
り、このスケルトンバケットで探知作業や処理作業の障
害となる土壁、土塁、堤防等の崩壊土を元地面近くまで
排除することができ、また、センサーで地雷を探知し、
その際、対人地雷と対戦車地雷・不発弾とを区別した時
に対戦車地雷・不発弾をこのスケルトンバケットで掘り
出すこと、および、農地改良を行う場合に、地上部分を
伐採し終えた木の根等を掘り起こすことが可能となる。
ーカッタとスケルトンバケットなどアタッチメントの交
換を迅速、簡単に行うことができる。
として、肥料もしくは土壌改良剤の散布機を攪拌混合し
ながらのロータリーカッタでの地ならしができる。
の形態を詳細に説明する。図1は本発明の地雷処理兼農
地改良装置の1実施形態を示す側面図、図2は同上平面
図で、現在市場で最も多用されているバックホー等のシ
ャベル等で使用する重機車両(ベースマシン)1を使用
するが、この重機車両1には起伏かつ屈折自在なアーム
2が設けられている。3は運転席(キャビン)、4は走
行のための履帯であるが、このようなクローラ式のもの
の他に履帯の代わりに車輪を有するホイールタイプのも
のでもよい。履帯4では急な斜面等で威力を発揮する
が、ホイールタイプの場合は平地での前(後)進力が増
す。
a、アーム2b、ブームシリンダ2c、アームシリンダ
2d、バケットシリンダ2eで構成され、その先端には
リンク機構5aの先にアタッチメント側のピン6の抱持
間隔を可変とするネジハンドル式のスライド機構5bを
組み込んだアタッチメント着脱装置5を設けた。このア
タッチメント着脱装置5はアタッチメントのピン6を抜
かずに組み替えできるものでクイックヒッチと称せら
れ、その詳細は図31、図32で交換動作を説明する。
ー5dとセットスクリュー5eからなる。脱着はアタッ
チメント側の油圧ホースを外した状態でこのアタッチメ
ント着脱装置5側にピン6に合わせたもう片側の可動爪
5cを縮めておき、もう一つのピン6に合わせた後、セ
ットスクリュー5eを工具で回して可動させロックバー
5dでロックさせる。
には特殊防弾ガラス(レックスガード)7を採用し、通
常のガラスの約200 倍の安全性を持たせた。また、図示
は省略するが、運転席前面は、特殊のキャブガードで保
護し、運転席左右サイドウインドーには特殊防弾ガラス
7を取り付け、窓枠板には特殊高張力鉄板を使用し、横
からの爆破による飛散物に対し保護されるようにした。
部には鉄製のアンダーカバーを設けて内部の機械を保護
するとともに、右側作動油タンクおよびフュエルタンク
の横に特殊高張力鉄板を使用し、横からの飛散物に対し
て、両タンクを保護している。
アタッチメント着脱装置5を介して取り付けるアタッチ
メントとしては、回転ドラム10の周面にカッタホルダー
13を溶接して設け、このカッタホルダー13を介して炭素
鋼を材質とするカッタビット11を適宜間隔で植設したロ
ータリーカッタ9と、マス目構造16aを有するスケルト
ンバケット16とからなる。
して左右に駆動モータ12を回転ドラム10の回転軸に結合
し、フード24内に約3分の2程度が収納され、下側の約
3分の1程度が突出し、一例として、掘削外径はφ900m
m 〜φ800mm 、回転数500 〜650rpm、トルクMAX 128 kg
・m、切削速度(先端)MAX85km/h 〜MAX110km/h、刃先
端掘削力284kg 〜319kg 、定格圧力280kg /cm2 、定格
流量165 〜210 リットル/min 、定格出力107kw 、質量
(カッタ1400kg〜2000kgで、少なくとも深さ30cm程度以
上、50cm位まで切削可能なものとする。
26aに対してシリンダ26cにより可動櫛刃26bを設けて
挟み込み動作が可能なレーキグラップル26を横側に突設
した。
料もしくは土壌改良剤の散布機28を付設した場合で、こ
の肥料もしくは土壌改良剤の散布機28は横長のホッパー
28aに下側に吐出ノズルに接続するホース28bを適宜間
隔で併設したものであり、内部のシャッターの開閉をリ
モートコントロールする。肥料もしくは土壌改良剤の散
布機28は横長のホッパー28aをロータリーカッタ9のフ
ード24の長さ方向に沿わせて着脱自在に固定する。
改良装置を用いて行う地雷処理システムおよび農地改良
システムについて説明する。
ー図、図7〜図18は各工程の説明図で、各種情報の事前
調査結果から、地雷等があると予想される場所に本発明
の地雷処理装置(システム)を使用する場合、全体作業
の効率性のため、事前の作業準備が必要である。
基準杭を打ち、杭の位置を明確な測量点からプロットす
る。これは、作業記録、報告、地雷処理地図作製のため
重要である。次いで、作業区画を設定する。作業区画
は、機械本体の移動距離を最小にし、作業効率を上げる
よう、地形や植生に応じ、アタッチメントであるロータ
リーカッタ9やスケルトンバケット16の適正な交換を考
慮して順序を計画する。
し、また旋回する。運転席3に作業者が乗り、これを運
転するが起伏かつ屈折自在なアーム2によりロータリー
カッタ9やスケルトンバケット16を操作するが、地表を
覆う樹木、灌木、葦、草が地雷等探知作業や処理作業を
妨害する場合、これらを事前に除去する。
ロータリーカッタ9が横から旋回しつつ移動することに
より、簡単に処理できる。しかし、植生の中に隠れてい
るトリップワイヤー地雷等及び不発弾があると予想さ
れ、作業前の視認が困難な場合、段階作業により安全を
確保する。万一、トリップワイヤー地雷等にロータリー
カッタ9が触れた場合でも運転席(キャビン)3内は安
全が確保されているばかりでなくカッタ部分及び本体は
それに耐えうる構造になっている。
弾に触れないように植生をカットする。この後、地上の
不発弾の有無を確認する。もし、不発弾が発見された
ら、手作業もしくはロータリーカッタ9の横部のレーキ
グラップル26を使い、安全に掬い上げ、機械本体後方に
排除し、事後、人力により運搬し、処理される。
るように、植生を0〜10cm以下にカットする。図7に示
すようにカットされた植生が、地上に10cm以下の高さに
集積されたり、灌木が高く倒れた状況のとき、ロータリ
ーカッタ9の横側のレーキグラップル26を使い、これを
排除する。樹高20cm以上の樹木は、間隔が狭いと探知作
業等に影響するが、10cm以上に間隔が開いていれば問題
がないので、これを目安に、邪魔なものは切断、除去す
る。樹高の高い木は2段階に分けて切断し、倒壊した木
はレーキグラップル26を使いこれを排除する。
の地表を深く覆い、探知作業や処理作業の障害となる場
合、図示は省略するがスケルトンバケットを使用し、元
地面近くまで土を排除してから事後の作業を行う。
かけ、爆発を起こさないような安全作業に留意して行
う。また、本発明におけるロータリーカッタシステムに
よる各種作業を行うとき、機械本体横に1名を配置し、
オペレーターと連携して作業要領の確認、指示を行う。
より明らかになった対戦車地雷、不発弾は事後のロータ
リーカッタによる対人地雷処理の安全確保のため、これ
を処理する。
使用し、旗等で標示さた位置の土中にある対戦車地雷、
不発弾を図17に示すように爆発されないように慎重に掘
り出し、機械本体後方にバケット内に土を少しずつ蒔き
出し、対戦車地雷と不発弾を分離し、露出させる。事
後、人力等により爆発地点に運搬し、処理する。
すように、探知作業により明らかになった対人地雷の位
置を重点に、全ての地域をロータリーカッタ9により隈
なくクリアリングし、対人地雷を処理する。
カッタ9のガイド底面を地表に接触させながら、旋回
し、ロータリーカッタ9の刃先が地下30cmまで達するよ
うにする。土地の固さや地面に凹凸に応じ、旋回速度を
変化させたり、2段階作業により十分な深さを確保す
る。
5〜10cmをオーバーラップさせる。対人地雷は、ロータ
リーカッタ9の高速回転により、爆発することなく破壊
され、破片が地上に放出される。種類によっては、信管
のみが破裂することがあるが、装置に対する影響はな
い。
り、対人地雷は30cmまで、対戦車地雷及び不発弾は1m
まで処理される。さらに、安全確認のため、処理した全
域にわたり、残った地雷等が無いかを探知機によりチェ
ックする。これにより、この地域の処理が確実に行われ
たことが確認される。
地雷のないよう「除草−探知−処理−確認」の各作業を
段階的に行うが、図18に示すように農地改良は地雷がな
い「荒れ地」、「放置された農耕地」を高能率ロータリ
ーカッタ9を用いて一気に回転・掘削作業を行うことが
できる。地上の植生は、強力な破壊力により裁断され、
回転により土中に巻き込まれる。1回の掘削の深さは、
連続作業で約30cmである。場合により2回掘削し、最大
50cm位まで掘り起こすことができる。その後、同じロー
タリーカッタ9を用いてリバース回転により、地雷処理
や掘削により凹凸な土地を平らに均し、地雷処理を含む
対象地の全域の改良を完了する。
る。図19は農地改良システムの概要を示すフロー図、図
20〜図30は各工程の説明図で、前記地雷処理システムと
同様に、図20に示すようにロータリーカッタ9を用いて
地上30〜50cmの高さで植生をカットする。ついで、植生
を0〜10cm以下にカットする。
地上に10cm以下の高さに集積されたり、灌木が高く倒れ
た状況のとき、ロータリーカッタ9の横側のレーキグラ
ップル26を使い、これを排除する。樹高20cm以上の樹木
は、間隔が狭いと探知作業等に影響するが、10cm以上に
間隔が開いていれば問題がないので、これを目安に、邪
魔なものは切断、除去する。樹高の高い木は2段階に分
けて切断し、倒壊した木は図22に示すように、レーキグ
ラップル26を使い、数本束ねて運ぶなどしてこれを排除
する。
ュチッパー29を用いて粉砕するようにしてもよい。
リーカッタ9で地下30cm程度まで粉砕できるし、図25、
図26に示すように太い木の根は、スケルトンバケット16
を使用して堀起こし、ブラッシュチッパー29に投入して
粉砕する。(図19参照)
タ9を用いたリクレーマ作業となるが、その際、ロータ
リーカッタ9に肥料もしくは土壌改良剤の散布機28を付
設して、肥料もしくは土壌改良剤を攪拌混合しながら行
うことができる。図28は反対側から肥料と土が混ぜられ
て地面に落ちる様子を示したものである。
なアーム2の先端のロータリーカッタ9をレーキ30に取
り替え、農耕地に溝を付ける。または、図30に示すよう
に三角バケット31に替え、整地および排水溝を付ける。
地改良装置は、地雷処理のみならずこれを農地改良を主
目的とした作業にも使用できることを考慮したものであ
り、植生の除去作業を簡単かつ迅速に行うことができ、
このような植生の除去や崩壊土砂の除去作業等の準備作
業も含めて地雷処理においてもシステム的に作業を進め
ることができるものである。
を示す側面図である。
を示す平面図である。
剤の散布機付きロータリーカッタの正面図である。
剤の散布機付きロータリーカッタの平面図である。
剤の散布機付きロータリーカッタの側面図である。
る。
る。
る。
る。
ある。
ある。
ある。
ある。
ある。
ある。
ある。
ある。
ある。
る。
ある。
ある。
ある。
ある。
ある。
ある。
ある。
ある。
ある。
ある。
ある。
明図である。
図である。
折自在なアーム 2a…ブーム 2b…アーム 2c…ブームシリンダ 2d…アームシ
リンダ 2e…バケットシリンダ 3…運転席 4…履帯 5…アタッチメ
ント着脱装置 5a…リンク機構 5b…スライド
機構 5c…可動爪 5d…ロックバ
ー 5e…セットスクリュー 6…ピン 7…特殊防弾ガ
ラス 9…ロータリーカッタ 10…回転ドラム 11…カッタビッ
ト 12…駆動モータ 13…カッタホル
ダー 16…スケルトンバケット 16a…マス目構
造 24…フード 26…レーキグラップル 26a…固定櫛刃 26b…可動櫛刃 26c…シリンダ 28…肥料もしくは土壌改良剤の散布機 28a…ホッパー 28b…ホース 29…ブラッシュ
チッパー 30…レーキ 31…三角バケッ
ト
8)
理でき、合わせて農地改良で農耕地の確保をも可能とな
る地雷処理兼農地改良装置に関するものである。
来、全て手作業で行われている。詳しくは、まず、大抵
長い棒体に固定した金属探知機に似た地雷探知機を使っ
て一つずつ探知する。探知が出来たなら、水をまき、土
を柔らかくした上で地雷の状況を確認する。刷毛等で土
を除き地雷を見える状態にしてから火薬を仕掛けて誘爆
させるものであり、このように従来の地雷の処理は、一
つずつ専門的技術を持つ者の経験とカンに頼って処理を
行っているので、多くの時間と労力を費やさざるを得な
いことはいうまでもない。
タイプのものやショベルタイプのものを地雷掃討のため
に使用することにより、地雷掃討に伴う危険に曝される
ことなく、能率的に掃討を行なうことができることが種
々提案されている。
11-183095 号公報)として、図33に示すように、バック
ホウ等のショベル機で使用する重機車両1の起伏かつ屈
折自在なアーム2の先端に、バケットに代えて回転ドラ
ム10の周面にカッタビット11を植設し、深さ30cm程度以
上まで切削可能で、進行方向に対して反対側に排土可能
なロータリーカッタ9を取り付けたこと地雷処理装置を
発明し、出願した。
れば、アーム2の先端に回転式カッタを装備し、カッタ
を回転させながら旋回、ブームアームを作動させ、荒地
に生えているブッシュ、草等も切削粉砕すると同時に、
さらに地表面下に埋設されている対人地雷をも一気に粉
砕処理することができる。特に、高速で回転するロータ
リーカッタは回転ドラム周面にカッタビットを植設し、
深さ30cm程度まで切削可能なものなので、対人地雷が土
中に埋もれていてもこれを掘り出し、カッタビットが地
雷に接触すると打撃された対人地雷は変形し、内部の火
薬系列が破壊されるとともに、電気回路が切断される。
タリーカッタ中に巻き込まれ、ケースと蓋が分離して火
薬類が粉々に飛散してしまう。
く爆発せず、一方、機械式信管の対人地雷では、信管の
みが破裂するだけで、対人地雷本体が爆発することはな
い。処理された地雷は、ケース、蓋、電気回路基板に分
かれて地上に排出され、進行方向に対して反対側に排土
されるので、対人地雷の上に泥が被さりこれが埋まって
しまうこともない。
ともに地雷の埋まっている箇所は立木、灌木、葦、草等
の植生で覆われてしまうことも多く、このような場合に
は地雷探知機を使っての事前探査に支障をきたす。前記
特願平9-356829号(特開平11-183095 号公報)の地雷処
理装置においてもブッシュ、草等も切削粉砕することは
できても、切断され、地上に倒れた樹木等の処理ができ
ないので、効率の非常に悪いものとなる。
の荒れ地であることが多く、まず、農地改良が求めら
れ、その作業に着手する際に地雷に遭遇することが多
い。従来は農地改良は地雷処理作業とは全く別個のもの
と捕らえられ、農地改良作業と地雷処理作業とを兼用す
ることはできなかった。
し、植生の除去作業を簡単かつ迅速に行うことができる
ので、地雷処理のみならずこれを農地改良を主目的とし
た作業にも使用できる地雷処理兼農地改良装置を提供す
ることにある。
するため、第1に、バックホウ等のショベル機で使用す
る重機車両の起伏かつ屈折自在なアーム先端に、着脱自
在にロータリーカッタを取り付け、このロータリーカッ
タの側方には、固定櫛刃に対してシリンダにより可動櫛
刃を設けて挟み込み動作が可能なレーキグラップルを設
けたこと、第2に、アーム先端には、ロータリーカッタ
とスケルトンバケットとを交換可能に取り付けること、
第3には、アーム先端にリンク機構の先にアタッチメン
ト側のピンの抱持間隔を可変とするスライド機構を組み
込んだアタッチメント着脱装置を設け、このアタッチメ
ント着脱装置を介してロータリーカッタやスケルトンバ
ケットを取り付けること、第4に、肥料もしくは土壌改
良剤の散布機をロータリーカッタに付設することを要旨
とするものである。
端に取り付けたロータリーカッタで探知作業を妨害する
樹木、灌木、葦を切断、チップ化、除草することがで
き、ロータリーカッタで切断され、地上に倒れた樹木等
が事後の探知作業を妨害する場合でもロータリーカッタ
側方のレーキを使用し、これを掻き寄せてレーキグラッ
プルで除去することができる。さらに、土を攪拌して耕
作地となるような開拓作業にも応用できる。
に加えて、スケルトンバケットを取り付けることによ
り、このスケルトンバケットで探知作業や処理作業の障
害となる土壁、土塁、堤防等の崩壊土を元地面近くまで
排除することができ、また、センサーで地雷を探知し、
その際、対人地雷と対戦車地雷・不発弾とを区別した時
に対戦車地雷・不発弾をこのスケルトンバケットで掘り
出すこと、および、農地改良を行う場合に、地上部分を
伐採し終えた木の根等を掘り起こすことが可能となる。
ーカッタとスケルトンバケットなどアタッチメントの交
換を迅速、簡単に行うことができる。
として、肥料もしくは土壌改良剤の散布機を攪拌混合し
ながらのロータリーカッタでの地ならしができる。
の形態を詳細に説明する。図1は本発明の地雷処理兼農
地改良装置の1実施形態を示す側面図、図2は同上平面
図で、現在市場で最も多用されているバックホー等のシ
ャベル等で使用する重機車両(ベースマシン)1を使用
するが、この重機車両1には起伏かつ屈折自在なアーム
2が設けられている。3は運転席(キャビン)、4は走
行のための履帯であるが、このようなクローラ式のもの
の他に履帯の代わりに車輪を有するホイールタイプのも
のでもよい。履帯4では急な斜面等で威力を発揮する
が、ホイールタイプの場合は平地での前(後)進力が増
す。
a、アーム2b、ブームシリンダ2c、アームシリンダ
2d、バケットシリンダ2eで構成され、その先端には
リンク機構5aの先にアタッチメント側のピン6の抱持
間隔を可変とするネジハンドル式のスライド機構5bを
組み込んだアタッチメント着脱装置5を設けた。このア
タッチメント着脱装置5はアタッチメントのピン6を抜
かずに組み替えできるものでクイックヒッチと称せら
れ、その詳細は図31、図32で交換動作を説明する。
ー5dとセットスクリュー5eからなる。脱着はアタッ
チメント側の油圧ホースを外した状態でこのアタッチメ
ント着脱装置5側にピン6に合わせたもう片側の可動爪
5cを縮めておき、もう一つのピン6に合わせた後、セ
ットスクリュー5eを工具で回して可動させロックバー
5dでロックさせる。
には特殊防弾ガラス(レックスガード)7を採用し、通
常のガラスの約200 倍の安全性を持たせた。また、図示
は省略するが、運転席前面は、特殊のキャブガードで保
護し、運転席左右サイドウインドーには特殊防弾ガラス
7を取り付け、窓枠板には特殊高張力鉄板を使用し、横
からの爆破による飛散物に対し保護されるようにした。
部には鉄製のアンダーカバーを設けて内部の機械を保護
するとともに、右側作動油タンクおよびフュエルタンク
の横に特殊高張力鉄板を使用し、横からの飛散物に対し
て、両タンクを保護している。
アタッチメント着脱装置5を介して取り付けるアタッチ
メントとしては、回転ドラム10の周面にカッタホルダー
13を溶接して設け、このカッタホルダー13を介して炭素
鋼を材質とするカッタビット11を適宜間隔で植設したロ
ータリーカッタ9と、マス目構造16aを有するスケルト
ンバケット16とからなる。
して左右に駆動モータ12を回転ドラム10の回転軸に結合
し、フード24内に約3分の2程度が収納され、下側の約
3分の1程度が突出し、一例として、掘削外径はφ900m
m 〜φ800mm 、回転数500 〜650rpm、トルクMAX 128 kg
・m、切削速度(先端)MAX85km/h 〜MAX110km/h、刃先
端掘削力284kg 〜319kg 、定格圧力280kg /cm2 、定
格流量165 〜210 リットル/min 、定格出力107kw 、質
量 (カッタ1400kg〜2000kgで、少なくとも深さ30cm程度
以上、50cm位まで切削可能なものとする。
26aに対してシリンダ26cにより可動櫛刃26bを設けて
挟み込み動作が可能なレーキグラップル26を横側に突設
した。
料もしくは土壌改良剤の散布機28を付設した場合で、こ
の肥料もしくは土壌改良剤の散布機28は横長のホッパー
28aに下側に吐出ノズルに接続するホース28bを適宜間
隔で併設したものであり、内部のシャッターの開閉をリ
モートコントロールする。肥料もしくは土壌改良剤の散
布機28は横長のホッパー28aをロータリーカッタ9のフ
ード24の長さ方向に沿わせて着脱自在に固定する。
改良装置を用いて行う地雷処理システムおよび農地改良
システムについて説明する。
ー図、図7〜図18は各工程の説明図で、各種情報の事前
調査結果から、地雷等があると予想される場所に本発明
の地雷処理装置(システム)を使用する場合、全体作業
の効率性のため、事前の作業準備が必要である。
基準杭を打ち、杭の位置を明確な測量点からプロットす
る。これは、作業記録、報告、地雷処理地図作製のため
重要である。次いで、作業区画を設定する。作業区画
は、機械本体の移動距離を最小にし、作業効率を上げる
よう、地形や植生に応じ、アタッチメントであるロータ
リーカッタ9やスケルトンバケット16の適正な交換を考
慮して順序を計画する。
し、また旋回する。運転席3に作業者が乗り、これを運
転するが起伏かつ屈折自在なアーム2によりロータリー
カッタ9やスケルトンバケット16を操作するが、地表を
覆う樹木、灌木、葦、草が地雷等探知作業や処理作業を
妨害する場合、これらを事前に除去する。
ロータリーカッタ9が横から旋回しつつ移動することに
より、簡単に処理できる。しかし、植生の中に隠れてい
るトリップワイヤー地雷等及び不発弾があると予想さ
れ、作業前の視認が困難な場合、段階作業により安全を
確保する。万一、トリップワイヤー地雷等にロータリー
カッタ9が触れた場合でも運転席(キャビン)3内は安
全が確保されているばかりでなくカッタ部分及び本体は
それに耐えうる構造になっている。
弾に触れないように植生をカットする。この後、地上の
不発弾の有無を確認する。もし、不発弾が発見された
ら、手作業もしくはロータリーカッタ9の横部のレーキ
グラップル26を使い、安全に掬い上げ、機械本体後方に
排除し、事後、人力により運搬し、処理される。
るように、植生を0〜10cm以下にカットする。図7に示
すようにカットされた植生が、地上に10cm以下の高さに
集積されたり、灌木が高く倒れた状況のとき、ロータリ
ーカッタ9の横側のレーキグラップル26を使い、これを
排除する。樹高20cm以上の樹木は、間隔が狭いと探知作
業等に影響するが、10cm以上に間隔が開いていれば問題
がないので、これを目安に、邪魔なものは切断、除去す
る。樹高の高い木は2段階に分けて切断し、倒壊した木
はレーキグラップル26を使いこれを排除する。
の地表を深く覆い、探知作業や処理作業の障害となる場
合、図示は省略するがスケルトンバケットを使用し、元
地面近くまで土を排除してから事後の作業を行う。
かけ、爆発を起こさないような安全作業に留意して行
う。また、本発明におけるロータリーカッタシステムに
よる各種作業を行うとき、機械本体横に1名を配置し、
オペレーターと連携して作業要領の確認、指示を行う。
より明らかになった対戦車地雷、不発弾は事後のロータ
リーカッタによる対人地雷処理の安全確保のため、これ
を処理する。
使用し、旗等で標示さた位置の土中にある対戦車地雷、
不発弾を図17に示すように爆発されないように慎重に掘
り出し、機械本体後方にバケット内に土を少しずつ蒔き
出し、対戦車地雷と不発弾を分離し、露出させる。事
後、人力等により爆発地点に運搬し、処理する。
すように、探知作業により明らかになった対人地雷の位
置を重点に、全ての地域をロータリーカッタ9により隈
なくクリアリングし、対人地雷を処理する。
カッタ9のガイド底面を地表に接触させながら、旋回
し、ロータリーカッタ9の刃先が地下30cmまで達するよ
うにする。土地の固さや地面に凹凸に応じ、旋回速度を
変化させたり、2段階作業により十分な深さを確保す
る。
5〜10cmをオーバーラップさせる。対人地雷は、ロータ
リーカッタ9の高速回転により、爆発することなく破壊
され、破片が地上に放出される。種類によっては、信管
のみが破裂することがあるが、装置に対する影響はな
い。
り、対人地雷は30cmまで、対戦車地雷及び不発弾は1m
まで処理される。さらに、安全確認のため、処理した全
域にわたり、残った地雷等が無いかを探知機によりチェ
ックする。これにより、この地域の処理が確実に行われ
たことが確認される。
地雷のないよう「除草−探知−処理−確認」の各作業を
段階的に行うが、図18に示すように農地改良は地雷がな
い「荒れ地」、「放置された農耕地」を高能率ロータリ
ーカッタ9を用いて一気に回転・掘削作業を行うことが
できる。地上の植生は、強力な破壊力により裁断され、
回転により土中に巻き込まれる。1回の掘削の深さは、
連続作業で約30cmである。場合により2回掘削し、最大
50cm位まで掘り起こすことができる。その後、同じロー
タリーカッタ9を用いてリバース回転により、地雷処理
や掘削により凹凸な土地を平らに均し、地雷処理を含む
対象地の全域の改良を完了する。
る。図19は農地改良システムの概要を示すフロー図、図
20〜図30は各工程の説明図で、前記地雷処理システムと
同様に、図20に示すようにロータリーカッタ9を用いて
地上30〜50cmの高さで植生をカットする。ついで、植生
を0〜10cm以下にカットする。
地上に10cm以下の高さに集積されたり、灌木が高く倒れ
た状況のとき、ロータリーカッタ9の横側のレーキグラ
ップル26を使い、これを排除する。樹高20cm以上の樹木
は、間隔が狭いと探知作業等に影響するが、10cm以上に
間隔が開いていれば問題がないので、これを目安に、邪
魔なものは切断、除去する。樹高の高い木は2段階に分
けて切断し、倒壊した木は図22に示すように、レーキグ
ラップル26を使い、数本束ねて運ぶなどしてこれを排除
する。
ュチッパー29を用いて粉砕するようにしてもよい。
リーカッタ9で地下30cm程度まで粉砕できるし、図25、
図26に示すように太い木の根は、スケルトンバケット16
を使用して堀起こし、ブラッシュチッパー29に投入して
粉砕する。(図19参照)
タ9を用いたリクレーマ作業となるが、その際、ロータ
リーカッタ9に肥料もしくは土壌改良剤の散布機28を付
設して、肥料もしくは土壌改良剤を攪拌混合しながら行
うことができる。図28は反対側から肥料と土が混ぜられ
て地面に落ちる様子を示したものである。
なアーム2の先端のロータリーカッタ9をレーキ30に取
り替え、農耕地に溝を付ける。または、図30に示すよう
に三角バケット31に替え、整地および排水溝を付ける。
地改良装置は、地雷処理のみならずこれを農地改良を主
目的とした作業にも使用できることを考慮したものであ
り、植生の除去作業を簡単かつ迅速に行うことができ、
このような植生の除去や崩壊土砂の除去作業等の準備作
業も含めて地雷処理においてもシステム的に作業を進め
ることができるものである。
を示す側面図である。
を示す平面図である。
剤の散布機付きロータリーカッタの正面図である。
剤の散布機付きロータリーカッタの平面図である。
剤の散布機付きロータリーカッタの側面図である。
る。
る。
る。
る。
ある。
ある。
ある。
ある。
ある。
ある。
ある。
ある。
ある。
る。
ある。
ある。
ある。
ある。
ある。
ある。
ある。
ある。
ある。
ある。
ある。
明図である。
図である。
折自在なアーム 2a…ブーム 2b…アーム 2c…ブームシリンダ 2d…アームシ
リンダ 2e…バケットシリンダ 3…運転席 4…履帯 5…アタッチメ
ント着脱装置 5a…リンク機構 5b…スライド
機構 5c…可動爪 5d…ロックバ
ー 5e…セットスクリュー 6…ピン 7…特殊防弾ガ
ラス 9…ロータリーカッタ 10…回転ドラム 11…カッタビッ
ト 12…駆動モータ 13…カッタホル
ダー 16…スケルトンバケット 16a…マス目構
造 24…フード 26…レーキグラップル 26a…固定櫛刃 26b…可動櫛刃 26c…シリンダ 28…肥料もしくは土壌改良剤の散布機 28a…ホッパー 28b…ホース 29…ブラッシュ
チッパー 30…レーキ 31…三角バケッ
ト
Claims (4)
- 【請求項1】 バックホウ等のショベル機で使用する重
機車両の起伏かつ屈折自在なアーム先端に、着脱自在に
ロータリーカッタを取り付け、このロータリーカッタの
側方にはレーキグラップルを設けたことを特徴とする地
雷処理兼農地改良装置。 - 【請求項2】 アーム先端には、ロータリーカッタとス
ケルトンバケットとを交換可能に取り付ける請求項1記
載の地雷処理兼農地改良装置。 - 【請求項3】 アーム先端にリンク機構の先にアタッチ
メント側のピンの抱持間隔を可変とするスライド機構を
組み込んだアタッチメント着脱装置を設け、このアタッ
チメント着脱装置を介してロータリーカッタやスケルト
ンバケットを取り付ける請求項1または請求項2に記載
の地雷処理兼農地改良装置。 - 【請求項4】 肥料もしくは土壌改良剤の散布機をロー
タリーカッタに付設する請求項1ないし請求項3のいず
れかに記載の地雷処理兼農地改良装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25317799A JP3096847B1 (ja) | 1999-09-07 | 1999-09-07 | 地雷処理兼農地改良装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3096847B1 JP3096847B1 (ja) | 2000-10-10 |
JP2001074398A true JP2001074398A (ja) | 2001-03-23 |
Family
ID=17247622
Family Applications (1)
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JP25317799A Expired - Fee Related JP3096847B1 (ja) | 1999-09-07 | 1999-09-07 | 地雷処理兼農地改良装置 |
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JP (1) | JP3096847B1 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103452148A (zh) * | 2013-08-14 | 2013-12-18 | 山重建机(济宁)有限公司 | 一种双动力液压抓料机 |
JP2018164454A (ja) * | 2018-06-06 | 2018-10-25 | 株式会社日建 | 草刈機 |
-
1999
- 1999-09-07 JP JP25317799A patent/JP3096847B1/ja not_active Expired - Fee Related
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