JP2001074003A - 再生機能を有する油圧制御装置 - Google Patents

再生機能を有する油圧制御装置

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JP2001074003A
JP2001074003A JP25106399A JP25106399A JP2001074003A JP 2001074003 A JP2001074003 A JP 2001074003A JP 25106399 A JP25106399 A JP 25106399A JP 25106399 A JP25106399 A JP 25106399A JP 2001074003 A JP2001074003 A JP 2001074003A
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switching
pressure
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spool
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JP25106399A
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Satoru Matsumoto
哲 松本
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Shibaura Machine Co Ltd
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Toshiba Machine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 負荷の異なる複数の切換弁を同時操作すると
きに、各切換弁のシリンダポートに対する圧油の供給を
確実にしてキャビテーションの発生を防止する。 【解決手段】 負荷の異なる複数の切換弁80、81を
同時操作するときに、補助ポート47からタンクライン
52に至る油路上に流量調整手段53、65を設け、前
記補助ポート47とタンクライン52との間の油路を前
記流量調整手段53、65において前記中間ポート46
の圧力により開方向に調整すると共に、外部信号圧力に
より閉方向に調整するようにし、しかも前記補助ポート
46および前記中間ポート47からシリンダポート45
に至る油路中に、この油路から補助ポート47への流れ
を阻止する向きに再生逆止弁70、71を接続配置す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建設機械に適用さ
れる油圧ショベル等の油圧制御装置に係り、特に、メー
タアウト制御が必要な負荷を含む複数のアクチュエータ
を同時操作した場合でも確実に複合操作ができ、キャビ
テーションを防止することができる再生機能を有する油
圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、先に油圧ショベル等の建設
機械における油圧制御装置において、可変容量ポンプに
複数の切換弁を内蔵する制御弁を接続し、この複数の切
換弁にそれぞれアクチュエータを接続して、これらの切
換弁を同時操作することにより可変容量ポンプからの圧
油を各アクチュエータに給排するよう構成した油圧制御
装置において、負荷圧力の異なるアクチュエータへ同時
にかつ各切換弁の操作量に応じて各アクチュエータへ圧
油を供給できるとともに、自重降下する負荷を操作する
場合においても、キャビテーションの発生を防止するこ
とができ、しかも、各アクチュエータに対し所定の速度
を維持できる特許出願を行った(特願平10−1197
47号参照)。
【0003】上記、提案に係る油圧制御装置は、図7に
示す構成からなる。図7において、切換弁9のバルブボ
ディ10は、可変容量ポンプPからの圧油の供給を受け
る共通の圧油供給通路11と、切換スプール12の移動
により圧油供給通路11からの圧油を受ける中間室13
と、シリンダーポート14a、14bと、前記中間室1
3からシリンダポート14aまたは14bへ連通する通
路15a、15bと、同通路15a、15b間に設けた
逆止弁16と、前記切換スプール12の移動によりシリ
ンダポート14aまたは14bの圧油をタンクTへ排出
する補助ポート17a、17bおよびタンクライン18
をそれぞれ内蔵した構成からなる。
【0004】そして、切換スプール12には、この切換
スプール12の移動に伴い圧油供給通路11を中間室1
3と接続するための切欠部19を設け、かつ、シリンダ
ポート14aまたは14bを通路15a、15b若しく
は補助ポート17a、17bに連通するための切欠部2
0a、20bおよび21a、21bが設けられている。
補助ポート17a、17bは、シリンダポート14a、
14bとタンクライン18との間に設けられ、同補助ポ
ート17a、17bとタンクライン18との間には、シ
リンダポート14a、14bからタンクライン18への
通路の開度Aを調整する流量調整手段22が設けられて
いる。
【0005】この流量調整手段22は、スプール25と
ばね26とを備え、スプール25は、バルブボディ10
に形成されたスプール穴27に液密的に摺動自在に支持
されると共に、その一端をカバー28により囲繞する。
そして、スプール25に設けた内部通路29の一端は逆
止弁30および該スプール25内に設けた通路31を介
してカバー28内に形成した背室32に連通接続すると
共に、その他端は前室33に開口する。一方、前室33
は、中間室13と通路34とを介して連通接続され、前
室33内にばね26を収納して、スプール25の他端を
弾力的に保持している。また、背室32は、図示しない
他の切換弁の流量調整手段における背室、例えば32’
と連通路37を介して接続し、この連通路37を適宜、
絞り38を介してタンクTへ連通接続する。
【0006】かかる構成の流量調整手段22は、スプー
ル25がばね26の弾発力に抗して下方へ移動するに従
い、スプール25の肩部25aがスプール穴27に係合
しつつ、その開度Aは切欠部25bによって規制されて
次第に小さくなるよう構成する。また、切換スプール1
2に対し、一方のシリンダポート14aに連動接続する
補助ポート17aと通路15aとの間に逆止弁23を設
けて、補助サポート17aと通路15aとを相互に連通
接続し、前記一方のシリンダポート14aからの戻油の
一部を、他方のシリンダポート14bへ供給し得るよう
に構成する。この従来の油圧制御装置は、図8に示す油
圧回路図のように、可変容量ポンプPに複数個の切換弁
9、9’を接続するとともに、これらの切換弁9、9’
にそれぞれアクチュエータ24、24’を接続し、同切
換弁9、9’を操作することにより前記可変容量ポンプ
Pからの圧油を各アクチュエータ24、24’に給排す
るようにしており、各切換弁9、9’の操作量に応じて
各アクチュエータ24、24’へ圧油を供給することが
できると共に、自重降下する負荷を操作する場合におい
ても、キャビテーションの発生を防止するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来技術において、通路15a、15bおよび17a、1
7bは、共にバルブボディ10の内部で、切換スプール
12に平行な通路を形成してそれぞれの2ヵ所で連通接
続しているため、これらの通路15a、15bおよび1
7a、17bは、バルブボディ10内で通路が長くな
り、鋳造成形のときに高度な技術が必要となって、結果
的にはコスト高の要因になるという問題があった。本発
明の目的は、係る点に鑑みなされたのもので、バルブボ
ディ内の通路を短くすることにより、従来技術において
要求された高度な技術を用いないでバルブボディをコン
パクトに鋳造成形すると共に、このバルブボディに再生
機能を装着することを可能にした油圧制御装置を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る再生機構を
有する油圧制御装置は、可変容量ポンプに複数の切換弁
を内蔵する制御弁を接続し、前記切換弁にそれぞれアク
チュエータを接続して、前記各切換弁を操作することに
より前記可変容量ポンプからの圧油を各アクチュエータ
に給排するように構成した油圧制御装置であって、前記
各切換弁は、バルブボディ内に液密的に摺動自在に支持
する切換スプールと、同切換スプールの位置に従って連
通または遮断される複数の油路と、同油路に対し前記可
変容量ポンプからの圧油の供給を行う圧油供給通路と、
同圧油供給通路と連動するシリンダポートと、同シリン
ダポートと前記圧油供給通路との間に前記切換スプール
の移動に従って該切換スプールに設けた切欠部が前記圧
油供給油通路に開口し該切欠部を介して前記圧油供給通
路から圧油が供給される圧検出ポートと、同圧検出ポー
トに逆止弁を介して連通し前記切換スプールの移動に伴
い前記シリンダポートに連通または遮断される中間ポー
トと、同中間ポートに連通するタンクラインと、同タン
クラインと前記シリンダポートとの間に設けた補助ポー
トとから構成し、切換弁が操作された際に圧油供給通路
から圧検出ポート、逆止弁、中間ポートおよび一方のシ
リンダポートを経てアクチュエータへ圧油の供給を行
い、このアクチュエータから他方のシリンダポートおよ
び補助ポートを経てタンクラインに戻油の排出を行うよ
うに構成し、さらに、補助ポートからタンクラインに至
る油路上に流量調整手段を設け、補助ポートとタンクラ
インとの間の油路を、流量調整手段において圧検出ポー
トの圧力により開方向に調整すると共に、外部信号圧力
により閉方向に調整するように構成した油圧制御装置に
おいて、前記流量調整手段を前記切換スプールに略平行
に該切換スプールの下方に設け、前記タンクラインを前
記補助ポートに関して前記バルブボディの前記切換スプ
ールの移動方向に対して前記圧検出ポートの内側に設
け、さらに、特定の切換スプールの前記補助ポートと前
記中間ポートとを、当該補助ポートから当該中間ポート
への流れを許容する向きに再生逆止弁を介して接続する
と共に、当該再生逆止弁を前記バルブボディ内の前記複
数の切換スプールの近傍にあって当該切換スプールの側
方に設けたことを特徴とする。
【0009】さらに、本発明に係る再生機能を有する油
圧制御装置は、可変容量ポンプに複数の切換弁を内蔵す
る制御弁を接続し、前記切換弁にそれぞれアクチュエー
タを接続して、前記各切換弁を操作することにより前記
可変容量ポンプからの圧油を各アクチュエータに給排す
るように構成した油圧制御装置であって、前記各切換弁
は、バルブボディ内に液密的に摺動自在に支持する切換
スプールと、同切換スプールの位置に従って連通または
遮断される複数の油路と、同油路に対し前記可変容量ポ
ンプからの圧油の供給を行う圧油供給通路と、同圧油供
給通路と連動するシリンダポートと、同シリンダポート
と前記圧油供給通路との間に前記切換スプールの移動に
従って該切換スプールに設けた切欠部が前記圧油供給油
通路に開口し該切欠部を介して前記圧油供給通路から圧
油が供給される圧検出ポートと、同圧検出ポートに逆止
弁を介して連通し前記切換スプールの移動に伴い前記シ
リンダポートに連通または遮断される中間ポートと、同
中間ポートに連通するタンクラインと、同タンクライン
と前記シリンダポートとの間に設けた補助ポートとから
構成し、切換弁が操作された際に圧油供給通路から圧検
出ポート、逆止弁、中間ポートおよび一方のシリンダポ
ートを経てアクチュエータへ圧油の供給を行い、このア
クチュエータから他方のシリンダポートおよび補助ポー
トを経てタンクラインに戻油の排出を行うように構成
し、さらに、補助ポートからタンクラインに至る油路上
に流量調整手段を設け、補助ポートとタンクラインとの
間の油路を、流量調整手段において圧検出ポートの圧力
により開方向に調整すると共に、外部信号圧力により閉
方向に調整するように構成した油圧制御装置において、
前記流量調整手段を前記切換スプールに略平行に該切換
スプールの下方に設け、前記タンクラインを前記補助ポ
ートに関して前記バルブボディの前記切換スプールの移
動方向に対して前記圧検出ポートの内側に設け、さら
に、特定の切換スプールの前記補助ポートと前記中間ポ
ートとを、当該補助スプールから当該中間ポートへの流
れを許容する向きに再生逆止弁を介して接続すると共
に、当該再生逆止弁を前記バルブボディ内の前記複数の
切換スプールの近傍にあって当該切換スプールの側方に
設け、かつ当該切換スプールを前記バルブボディの最上
流または最下流に設けたことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る再生機能を有
する油圧制御装置の実施形態を図1ないし図3により以
下詳細に説明する。図1は、本油圧制御装置39の主要
構成部分の配置を示す概略構成図で、同油圧制御装置3
9は、切換スプール43、64のそれぞれを有する切換
弁80、81と、この各切換弁80、81のそれぞれに
連通接続する流量調整手段53a、53bおよび65
a、65bと、再生逆止弁70、71と、前記切換弁8
0、81に接続したアクチュエータ82、83より基本
的に構成される。なお、図2および図2のY−Y断面を
示す図3において、切換弁80、81のそれぞれの切換
スプール43、64の各部分は同一に構成されているの
で、同一構成部分には同一参照符号を付けると共に一方
の切換スプール43についてのみ説明し、他方の切換ス
プール64に関連する構成についてはダッシュの記号を
付けて説明を省略する。
【0011】図2において、バルブボディ40には、こ
のバルブボディ40に穿設されたスプール穴42に液密
的に摺動自在に切換スプール43が嵌挿されており、こ
の切換スプール43は、可変容量ポンプPからの圧油の
供給を受ける圧油供給通路41と、同圧油供給通路41
からの圧油の供給を受ける圧検出ポート44と、シリン
ダポート45a、45bと、前記圧検出ポート44から
の圧油を前記シリンダポート45aまたは45bへ連通
接続する中間ポート46a、46bと、前記シリンダポ
ート45a、45bに連通接続する補助ポート47a、
47bのそれぞれに開口している。なお、切換スプール
43には、このスプール43の移動に伴い圧油供給通路
41を圧検出ポート44に接続するための切欠部49、
シリンダポート45aまたは45bを中間ポート46
a、46b若しくは補助ポート47a、47bに接続す
るための切欠部ポート50a、50bおよび51a、5
1bが設けられている。
【0012】逆止弁48は、中間ポート46a、46b
間を結ぶ通路86上に設けられ、これらの両ポート46
a、46bと圧検出ポート44との間の圧油を供給・遮
断する。タンクライン52a、52bは、それぞれ補助
ポート47a、47bの内側に位置しており、前記タン
クライン52a、52bと補助ポート47a、47bと
の間には、切換スプール43の近傍に、ほぼ同切換スプ
ール43に平行に設けられ、補助ポート47a、47b
を介してシリンダポート45a、45bからタンクライ
ン52a、52bへの通路の開度Aを調節するための流
量調整手段53a、53bがそれぞれ設けられている。
なお、図2で、切換弁80の切換スプール43には、1
対の流量調整手段53a、53bが連通接続するが、図
2のY−Y断面である図3に示す切換弁81の切換スプ
ール64にも前記流量調整手段53a、53bと同機構
の流量調整手段65a、65b(図1参照)を連通接続
する。
【0013】前記流量調整手段53a、53bは、スプ
ール54a、54bとばね63a、63bとを備え、ス
プール54a、54bは、バルブボディ40に形成され
たスプール穴55a、55bに液密的に摺動自在に支持
されると共に、その一端をフタ56a、56bにより囲
繞する。スプール54a、54bに設けた内部通路57
a、57bの一端は逆止弁58a、58bおよびバルブ
ボディ40に形成した前室59a、59bに連通接続す
ると共に、その他端は後室60a、60bに開口する。
一方、前室59a、59bは、圧検出ポート44に通路
61、62を介して連通接続され、前室59a、59b
内にばね63a、63bを収納して、スプール54a、
54bの他端を弾力的に保持している。なお、後室60
a、60bは、連通路66a、66bを介して図2に示
す他の切換スプール64の後室60a’、60b’(図
示せず)に絞り78a、78b介して連通する。
【0014】また、中間ポート46b、補助ポート47
bの一部は、図2の紙面方向に延設しており、その詳細
を図3、図4に示す。即ち、図3に示すように中間ポー
ト46b、補助ポート47bには、それぞれ分岐室6
7、68が画成され、これらの分岐室67、68に対し
て、分岐室68から67への圧油の流れを許容する向き
に作用する再生逆止弁70が該分岐室67、68を連通
する通路69上に補助ポート47bと交差する位置に設
けられている。この再生逆止弁70は、図2に示すバル
ブボディ40において、上下方向を天地とするときに、
切換スプール43および64とほぼ同列の水平方向に配
置されている。
【0015】また、他の切換スプール64の中間ポート
46a’に設けた分岐室72および補助ポート47a’
の分岐室73に対して、分岐室73から72への圧油の
流れを許容する向きに作用する再生逆止弁71が分岐室
72、73を連通する通路74上に補助ポート47a’
との交差する位置に設けられる。前記再生逆止弁70、
71は、バルブボディ40に装着された弁体75、76
のそれぞれに摺動自在に嵌挿した弁77、79、同弁7
7、79に装着されたばね84、85から構成される。
図2において、再生逆止弁70、71はそれぞれ中間ポ
ート46bと補助ポート47b間および中間サポート4
6a’と補助サポート47a’間に設けているが、再生
逆止弁70を中間サポート46a’と補助サポート47
a’間に設け、再生逆止弁71を中間ポート46aと補
助ポート47a間に設けてもよい。
【0016】上記構成からなる実施形態に係る再生機能
を有する油圧制御装置39の作用につき、図5に示す油
圧回路図を併せ参照しながら説明する。図5に示す油圧
制御回路においては、複数の切換弁(図示では2個)を
設けたものであり、これらの切換弁80、81のそれぞ
れはアクチュエータ82、83を接続した構成からな
る。さらに各切換弁80、81の構成は、図2、図3に
示す構造を有するものであるから、切換弁80について
のみ同一の構成要素に対しては同一の参照符号を付して
説明する。
【0017】(1)単独操作する場合 図2、図3に示す複数の切換弁80、81を有する油圧
制御装置において、図5に示す一方の切換弁80の切換
スプール43を操作した場合、すなわち図2、図3にお
いて、切換スプール43を右方へ移動させると、切換ス
プール43に設けた切欠部49が圧検出ポート44に開
口し、この開口部から圧油供給通路41の圧油が圧検出
ポート44へ流入し、この圧油は逆止弁48を開き、通
路86、中間ポート46aおよび切換スプール43に設
けた切欠部51aを経て一側のシリンダポート45aよ
りアクチュエータ82のヘッド側室82aに供給され
る。
【0018】一方、アクチュエータ82のロッド側室8
2bからの戻油は、他側のシリンダポート45bから切
換スプール43に設けた切欠部50bを経て補助ポート
47bに至り、流量調整手段53bのスプール54bの
凹部87bとバルブボディ40に設けた穴55bとによ
って形成される環状通路88bを経て、タンクライン5
2bに至り、タンクTに排出される。
【0019】そこで、単独操作の場合、流量調整手段5
3bにおいて、圧検出ポート44内の圧油は、通路6
1、62、前室59b、スプール54b内の内部通路5
7b、逆止弁58bを経て後室60bに至る。さらに、
この圧油は、連通路66bを経由し、他の切換弁81に
係る後室60b’と相互に連通し、比較的小さな絞り7
8bを経てその一部がタンクTへ排出されるので、後室
60bの圧力は前室59bとほぼ同圧となる。しかも、
この場合、スプール54bは、前室59bに設けたばね
63bの弾発力により環状通路88bの開度Aを開放位
置に保持しているので、シリンダポート45bからの戻
油は、流量調整手段53bによって何等制限されること
なく、タンクTへ排出することができる。
【0020】(2)複数の切換スプールを同時操作した
場合(高負荷側の作動) 高負荷に係る切換弁80のスプール54bについては、
前記単独操作の場合と同じである。
【0021】(3)複数の切換スプールを同時操作した
場合(軽負荷側の作動) 図2に示す切換弁80を軽負荷側とすれば、前記単独操
作の場合と同様に、切換スプール43を右方へ操作する
と、圧油の流れの方向は前記(1)の場合と同じになる
が、流量調整手段53bにおいては、その後室60bに
対して、前記の場合のように高負荷側の圧検出ポート
(44’)の圧力が連通路66bを介して流入してお
り、しかもこの圧油は軽負荷側のスプール54bの内部
に設けた逆止弁58bによって、軽負荷側の前室59b
への流れを阻止されているので、軽負荷側における後室
60b内の圧力は軽負荷側の前室59bの圧力より高く
なる。従って、前室59bに対する後室60bの圧力差
による力が、ばね63bの弾発力に打ち勝つと、流量調
整手段53bのスプール54bを図で左方へ移動さて補
助ポート47bからタンクライン21へ連通する環状通
路88bの開度Aを制限し、シリンダポート45bから
の戻油に抵抗を与える。
【0022】この状態において、この切換弁80に接続
されたアクチュエータ82を駆動する負荷Wが、自重降
下する負荷である場合にはメータアウト制御となり、流
量制御手段53bのスプール54bにより設定される開
度によっては、アクチュエータ82のヘッド側室82a
内の圧力はロッド側室82bの圧力よりも高くなるの
で、シリンダポート45bからの補助ポート47bに流
出する戻油の一部は、分岐室68、再生逆止弁70を介
して通路69を経て分岐室67より中間ポート46bに
流入し、通路86および中間ポート46aよりシリンダ
ポート45aへを経てヘッド側室82aへ供給される。
【0023】従って、アクチュエータ82は、その戻油
の通路が流量調整手段53bによて制限されても、十分
な速度で駆動され、しかも可変容量ポンプPからの圧油
は、他の高負荷側の切換弁81へ積極的に供給されるの
で、複数の切換弁80、81が同時操作された場合で
も、各アクチュエータ82、83に対してそれぞれ所定
の駆動速度を得ることができる。
【0024】しかも、本発明による油圧制御装置によれ
ば、補助ポート46a、46bからの戻油を再生する回
路において、対応する切換弁が中立状態であれば、可変
容量ポンプによる圧力が作用しない部位であるため、従
来技術に見られるような高頻度の圧力サイクルを受ける
ことがなく、安全性においても極めてすぐれたものとな
る。
【0025】図6は、他の実施の形態を示す油圧制御装
置の要部断面図で、再生機能が必要なアクチュエータを
操作するための切換弁、例えば、切換弁80の切換スプ
ール43をバルブボディ40の最上流または最下流に設
置した場合で、この場合にもバルブボディ40は、内部
鋳物通路を簡素化しつつ、切換弁からなる制御弁全体を
コンパクト化することができる。
【0026】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明は、各切
換弁に隣接された負荷圧力の異なるアクチュエータへ同
時にかつ各切換弁の操作量に応じて各アクチュエータへ
圧油を供給することができるとともに、自重降下する負
荷を操作する場合においても、キャビテーションの発生
を確実に防止することができ、しかもアクチュエータに
対しそれぞれ所定の速度を維持し得るばかりでなく、さ
らにはカウンタバランス機能を付加し、可変容量ポンプ
による供給油量に係らず操作性および安全性の向上と速
度低下の防止とを図って、生産性の向上を達成すること
ができる等の利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る再生機能を有する油圧制御装置の
実施の形態を示す概略構成図である。
【図2】本発明に係る再生機能を有する油圧制御装置の
実施の形態を示す要部断面図である。
【図3】図2におけるY−Y断面の油圧制御装置の要部
断面図である。
【図4】図3におけるX−X断面の油圧制御装置の要部
断面図である。
【図5】図2に示す油圧制御装置の油圧制御系統を示す
油圧回路図である。
【図6】本発明に係る再生機能を有する油圧制御装置の
他の実施の形態を示す要部断面図である。
【図7】従来の再生機能を有する油圧制御装置の要部断
面図である。
【図8】図7に示す油圧制御装置の油圧制御系統を示す
油圧回路図である。
【符号の説明】
9 切換弁 10 バルブボディ 11 圧油供給通路 12 切換スプール 13 中間室 14a、14b シリンダポート 15a、15b、31、34 通路 16、23、30 逆止弁 17a、17b 補助ポート 18 タンクライン 19、20a、20b、21a、21b 切欠部 22 流量調整手段 25 スプール 26 ばね 27 スプール穴 28 カバー 29 内部通路 32 背室 33 前室 37 連通路 38 絞り 39 油圧制御装置 40 バルブボディ 41 圧油供給通路 42、42’ スプール穴 43 64 切換スプール 44 圧検出ポート 45a、45b シリンダポート 46a、46b 中間ポート 47a、47b 補助ポート 48、58a、58b 逆止弁 49、50a、50b、51a、51b 切欠部 52a、52b タンクライン 53a、53b 流量調整手段 54a、54b スプール 55a、55b スプール穴 56a、56b フタ 57a、57b 内部通路 59a、59b 前室 60a、60b 後室 61、62、69、74、77、86 通路 63a、63b、84、85 ばね 66a、66b 連通路 67、68、72、73 分岐室 70、71 再生逆止弁 75、76 弁体 77、79 弁 78a、78b 絞り 80、81 切換弁 82、83 アクチュエータ 87a、87b 凹部 88a、88b 環状通路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可変容量ポンプに複数の切換弁を内蔵す
    る制御弁を接続し、前記切換弁にそれぞれアクチュエー
    タを接続して、前記各切換弁を操作することにより前記
    可変容量ポンプからの圧油を各アクチュエータに給排す
    るように構成した油圧制御装置であって、前記各切換弁
    は、バルブボディ内に液密的に摺動自在に支持する切換
    スプールと、同切換スプールの位置に従って連通または
    遮断される複数の油路と、同油路に対し前記可変容量ポ
    ンプからの圧油の供給を行う圧油供給通路と、同圧油供
    給通路と連動するシリンダポートと、同シリンダポート
    と前記圧油供給通路との間に前記切換スプールの移動に
    従って該切換スプールに設けた切欠部が前記圧油供給油
    通路に開口し該切欠部を介して前記圧油供給通路から圧
    油が供給される圧検出ポートと、同圧検出ポートに逆止
    弁を介して連通し前記切換スプールの移動に伴い前記シ
    リンダポートに連通または遮断される中間ポートと、同
    中間ポートに連通するタンクラインと、同タンクライン
    と前記シリンダポートとの間に設けた補助ポートとから
    構成し、切換弁が操作された際に圧油供給通路から圧検
    出ポート、逆止弁、中間ポートおよび一方のシリンダポ
    ートを経てアクチュエータへ圧油の供給を行い、このア
    クチュエータから他方のシリンダポートおよび補助ポー
    トを経てタンクラインに戻油の排出を行うように構成
    し、さらに、前記補助ポートからタンクラインに至る油
    路上に流量調整手段を設け、補助ポートとタンクライン
    との間の油路を、流量調整手段において圧検出ポートの
    圧力により開方向に調整すると共に、外部信号圧力によ
    り閉方向に調整するように構成した油圧制御装置におい
    て、 前記流量調整手段を前記切換スプールに略平行に該切換
    スプールの下方に設け、前記タンクラインを前記補助ポ
    ートに関して前記バルブボディの前記切換スプールの移
    動方向に対して前記圧検出ポートの内側に設け、さら
    に、特定の切換スプールの前記補助ポートと前記中間ポ
    ートとを、当該補助ポートから当該中間ポートへの流れ
    を許容する向きに再生逆止弁を介して接続すると共に、
    当該再生逆止弁を前記バルブボディ内の前記複数の切換
    スプールの近傍にあって当該切換スプールの側方に設け
    たことを特徴とする再生機構を有する油圧制御装置。
  2. 【請求項2】 可変容量ポンプに複数の切換弁を内蔵す
    る制御弁を接続し、前記切換弁にそれぞれアクチュエー
    タを接続して、前記各切換弁を操作することにより前記
    可変容量ポンプからの圧油を各アクチュエータに給排す
    るように構成した油圧制御装置であって、前記各切換弁
    は、バルブボディ内に液密的に摺動自在に支持する切換
    スプールと、同切換スプールの位置に従って連通または
    遮断される複数の油路と、同油路に対し前記油圧ポンプ
    からの圧油の供給を行う圧油供給通路と、同圧油供給通
    路と連動するシリンダポートと、同シリンダポートと前
    記圧油供給通路との間に前記切換スプールの移動に従っ
    て該切換スプールに設けた切欠部が前記圧油供給油通路
    に開口し該切欠部を介して前記圧油供給通路から圧油が
    供給される圧検出ポートと、同圧検出ポートに逆止弁を
    介して連通し前記切換スプールの移動に伴い前記シリン
    ダポートに連通または遮断される中間ポートと、同中間
    ポートに連通するタンクラインと、同タンクラインと前
    記シリンダポートとの間に設けた補助ポートとから構成
    し、切換弁が操作された際に圧油供給通路から圧検出ポ
    ート、逆止弁、中間ポートおよび一方のシリンダポート
    を経てアクチュエータへ圧油の供給を行い、このアクチ
    ュエータから他方のシリンダポートおよび補助ポートを
    経てタンクラインに戻油の排出を行うように構成し、さ
    らに、補助ポートからタンクラインに至る油路上に流量
    調整手段を設け、補助ポートとタンクラインとの間の油
    路を、流量調整手段において圧検出ポートの圧力により
    開方向に調整すると共に、外部信号圧力により閉方向に
    調整するように構成した油圧制御装置において、 前記流量調整手段を前記切換スプールに略平行に該切換
    スプールの下方に設け、前記タンクラインを前記補助ポ
    ートに関して前記バルブボディの前記切換スプールの移
    動方向に対して前記圧検出ポートの内側に設け、さら
    に、特定の切換スプールの前記補助ポートと前記中間ポ
    ートとを、当該補助ポートから当該中間ポートへの流れ
    を許容する向きに再生逆止弁を介して接続すると共に、
    当該再生逆止弁を前記バルブボディ内の前記複数の切換
    スプールの近傍にあって当該切換スプールの側方に設
    け、かつ当該切換スプールを前記バルブボディの最上流
    または最下流に設けたことを特徴とする再生機構を有す
    る油圧制御装置。
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