JP7137491B2 - マルチコントロールバルブユニット及び建設機械 - Google Patents

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Description

本発明は、複数のコントロールバルブを有するマルチコントロールバルブユニット及び建設機械に関する。
従来、コントロールバルブには、それぞれのパイロット室に対し圧油を選択的に供給するために、圧油の供給、遮断を制御するためのバルブが設けられている形式のものがある。パイロット室への作動流体の供給、遮断を制御するためのバルブが、コントロールバルブの一方の側にのみ設けられている形式のバルブについて、特許文献1に提案されている。
特開2004-84941号公報
しかしながら、特許文献1に提案されているバルブでは、単一のコントロールバルブのみの構造が提案されているだけである。そのため、特許文献1に記載のコントロールバルブが、コントロールバルブを複数有するマルチコントロールバルブユニットに採用された場合に、それぞれのコントロールバルブに対し設けられた圧油の流路の構成については開示されていない。それぞれのコントロールバルブに対し設けられた圧油の流路が無造作に構成された場合には、複数のコントロールバルブを有するマルチコントロールバルブユニットの構成の増大を招いてしまう可能性がある。
そこで、本発明は上記の事情に鑑み、構成が簡易なマルチコントロールバルブユニット及び建設機械を提供することを目的とする。
本発明のマルチコントロールバルブユニットは、複数の弁室を内部に備えたハウジングと、前記複数の弁室の各々の内部に軸方向に移動可能に配置され、前記弁室の内部で軸方向に移動することにより複数のポートの間の接続状態を切換えると共に前記複数のポートの間で連通する連通部分の面積を調整する複数のスプールと、前記複数のスプールの各々の一方の側の第1パイロット圧受圧部へ第1パイロット圧を導くための複数の第1パイロット室と、前記複数のスプールの各々の他方の側の第2パイロット圧受圧部へ第2パイロット圧を導くための複数の第2パイロット室と、前記複数の第1パイロット室を覆うように、前記ハウジングの前記一方の側に配置された第1パイロット室形成部材と、前記複数の第2パイロット室を個々に覆うように、前記ハウジングの前記一方の側とは逆側の他方の側に配置され、前記スプールを中立位置に付勢するバネを内部に収納する複数の第2パイロット室形成部材と、前記第1パイロット室形成部材に設けられた複数の第1比例弁及び複数の第2比例弁と、前記第1パイロット室形成部材に設けられ、前記複数の第1比例弁の各々及び前記複数の第2比例弁の各々と接続された圧油流路と、前記複数の第1比例弁と前記複数の第1パイロット室とをそれぞれ接続する複数の第1パイロット流路と、前記複数の第2比例弁と前記複数の第2パイロット室とをそれぞれ接続する複数の第2パイロット流路とを有している。
上記構成のマルチコントロールバルブユニットでは、第1パイロット室形成部材に、複数の第1パイロット室の各々及び複数の第2パイロット室の各々に供給される圧油を流通させる圧油流路が形成されているので、複数のスプールについて共通した圧油流路からそれぞれのスプールについての第1パイロット室及び第2パイロット室に向けて圧油を供給することができる。従って、マルチコントロールバルブユニット内における圧油流路の構成を簡易にすることができ、マルチコントロールバルブユニットの構成を簡易にすることができる。
また、前記複数の弁室は、前記スプールの軸方向に直交する第1方向に並べられ、前記圧油流路は、前記第1パイロット室形成部材の内部に、前記第1方向に延びて形成されていてもよい。
圧油流路が、複数の弁室が並べられた方向と同じ方向に延びて形成されているので、圧油流路の構成をより簡易にすることができ、マルチコントロールバルブユニットの構成をより簡易にすることができる。
また、前記複数の弁室が前記第1方向に並べられた弁室列が、前記第1方向に交差する第2方向に複数並べられ、前記圧油流路は、それぞれの前記弁室列に設けられ、それぞれの前記弁室列ごとに設けられた圧油流路が互いに連通していてもよい。
それぞれの弁室列に設けられた圧油流路が互いに連通しているので、圧油流路の数を少なくすることができる。従って、マルチコントロールバルブユニットの構成をより簡易にすることができる。
また、前記第1パイロット室形成部材には、前記複数の第1比例弁の各々及び前記複数の第2比例弁の各々と接続され、前記複数の第1パイロット室及び前記複数の第2パイロット室から排出される圧油をタンクへ導くドレン流路が設けられていてもよい。
複数の弁室についての、第1パイロット室から排出される圧油及び第2パイロット室から排出される圧油をタンクへ導くドレン流路が設けられているので、複数の弁室について共通したドレン流路から圧油をタンクへ導くことができる。従って、マルチコントロールバルブユニット内におけるドレン流路の構成を簡易にすることができ、マルチコントロールバルブユニットの構成を簡易にすることができる。
また、前記複数の弁室は、前記スプールの軸方向に直交する第1方向に並べられ、前記ドレン流路は、前記第1パイロット室形成部材の内部に、前記第1方向に延びて形成されていてもよい。
ドレン流路が、複数の弁室が並べられた方向と同じ方向に延びて形成されているので、ドレン流路の構成をより簡易にすることができ、マルチコントロールバルブユニットの構成をより簡易にすることができる。
また、前記複数の弁室が前記第1方向に並べられた弁室列が、前記第1方向に交差する第2方向に複数並べられ、前記ドレン流路は、それぞれの前記弁室列に設けられ、それぞれの前記弁室列ごとに設けられた前記ドレン流路が互いに連通していてもよい。
それぞれの弁室列に設けられたドレン流路が互いに連通しているので、ドレン流路の数を少なくすることができる。従って、マルチコントロールバルブユニットの構成をより簡易にすることができる。
また、本発明の建設機械は、上記のマルチコントロールバルブユニットを用いてアクチュエータの駆動を制御する建設機械であって、前記マルチコントロールバルブユニットは、前記一方の側が重力方向下方に位置するように、キャビンの後方の位置に配置されている。
上記構成の建設機械では、構成が簡易にされたマルチコントロールバルブユニットが搭載されるので、それに伴い建設機械の構成を簡易にすることができる。
本発明によれば、マルチコントロールバルブユニットの構成を簡易にすることができるので、マルチコントロールバルブユニットを小型化することができる。
本発明の実施形態に係るマルチコントロールバルブユニットによってアクチュエータの駆動が制御される油圧ショベル用油圧駆動装置についての回路図である。 図1の回路図において圧油流路の構成の周辺部分についてより詳細に示した回路図である。 図2の回路図において、複数のコントロールバルブのうちの1つのコントロールバルブについて、より詳細に示した回路図である。 図1の油圧ショベル用油圧駆動装置で用いられるマルチコントロールバルブユニットについての斜視図である。 (a)は図4のマルチコントロールバルブユニットを側面から見た断面図であり、(b)は図4のマルチコントロールバルブユニットを正面から見た断面図である。 図4のマルチコントロールバルブユニットにおけるそれぞれのカバーに設けられた圧油流路同士が連通する部分について、マルチコントロールバルブユニットを正面から見た断面図である。 図4のマルチコントロールバルブユニットの変形例について側面から見た断面図である。 図1のマルチコントロールバルブユニットが油圧ショベルに搭載されたときの、油圧ショベルについての模式的な側面図である。
以下、本発明の実施形態に係るマルチコントロールバルブユニット及びマルチコントロールバルブユニットの用いられた建設機械について、添付図面を参照して説明する。本実施形態では、建設機械として、油圧ショベルが用いられている。従って、マルチコントロールバルブユニットが、油圧ショベルにおけるアクチュエータの駆動を制御する油圧ショベル用駆動装置として用いられている。
図1に、本実施形態の油圧ショベル用油圧駆動装置についての回路図を示す。本実施形態の油圧ショベル用油圧駆動装置2000では、アクチュエータの駆動を制御するための圧油を各コントロールバルブに向けて供給するために2つの油圧ポンプ200a、200bが用いられている。また、油圧ショベル用油圧駆動装置2000は、タンク300を備えている。油圧ポンプ200a、200bは、斜板ポンプであってもよいし斜軸ポンプであってもよい。なお、本実施形態では、油圧ショベル用油圧駆動装置2000において、各種のアクチュエータの駆動を制御するための圧油を各コントロールバルブに向けて供給するために2つの油圧ポンプ200a、200bを用いた形式のものについて説明しているが、本発明はこれに限定されない。油圧ショベル用油圧駆動装置2000において、アクチュエータを駆動させるための油圧ポンプは、2つでなくてもよい。例えば3つ以上の油圧ポンプが用いられてもよいし、1つのみの油圧ポンプが用いられてもよい。
油圧ショベル用油圧駆動装置2000は、複数のコントロールバルブを備えている。複数のコントロールバルブは、2列に並べられて配置されている。すなわち、2つの油圧ポンプ200a、200bのうち、一方の油圧ポンプ200aから圧油が供給される方向に沿って並べられたコントロールバルブの列と、他方の油圧ポンプ200bから圧油が供給される方向に沿って並べられたコントロールバルブの列との2列に並べられている。それぞれのコントロールバルブの列は、スプールの軸方向が平行となるように並べられている。なお、本実施形態では、コントロールバルブが2列に並べられた油圧ショベル用油圧駆動装置2000について説明しているが、本発明はこれに限定されない。コントロールバルブは2列でなくてもよい。例えばコントロールバルブが3列に並べられてもよいし、コントロールバルブが1列に並べられてもよい。
油圧ポンプ200a側には、油圧ポンプ200aに近い方から順に、バケットを駆動するためのコントロールバルブ510、アームを駆動するためのコントロールバルブ520、ブームを駆動するためのコントロールバルブ530、一方の履帯を駆動するためのコントロールバルブ540が設けられている。ただし、これらのコントロールバルブの並び順については変更可能である。
また、油圧ポンプ200b側には、油圧ポンプ200bに近い方から順に、旋回モータを駆動するためのコントロールバルブ550、アームを駆動するためのコントロールバルブ560、ブームを駆動するためのコントロールバルブ570、他方の履帯を駆動するためのコントロールバルブ580が設けられている。ただし、これらのコントロールバルブの並び順については変更可能である。
本実施形態では、油圧ポンプ200a、200bから供給される圧油の流路である供給ライン310、320を各コントロールバルブの位置で分岐させ、分岐された圧油の流路を各コントロールバルブのポートに接続している。これにより、各コントロールバルブに対して油圧ポンプ200a、200bからの圧油が供給されている。
本実施形態の油圧ショベル用油圧駆動装置2000は、油圧アクチュエータとして、油圧ショベルにおけるバケットの駆動を制御するためのバケットシリンダ610を備えている。バケットシリンダ610には、バケットシリンダ610のヘッド側とロッド側の何れか一方へ圧油を供給すると共に、同いずれか他方から排出される圧油の流量を調整するとともに、供給・排出の方向を切換えるコントロールバルブ510が接続されている。
また、油圧ショベル用油圧駆動装置2000は、油圧ショベルにおけるアームの動作の駆動を制御するためのアームシリンダ620を備えている。アームシリンダ620には、アームシリンダ620のヘッド側とロッド側の何れか一方へ圧油を供給すると共に、同いずれか他方から排出される圧油の流量を調整するコントロールバルブ520、560が接続されている。アームシリンダ620は、アームに押し動作及び引き動作を実行させる。アームシリンダ620の駆動を制御することにより、アームの動作を制御することができる。
また、油圧ショベル用油圧駆動装置2000は、油圧ショベルにおけるブームの動作の駆動を制御するブームシリンダ630を備えている。ブームシリンダ630には、ブームシリンダ630のヘッド側とロッド側の何れか一方へ圧油を供給すると共に、同いずれか他方から排出される圧油の流量を調整するコントロールバルブ530、570が接続されている。ブームシリンダ630は、ブームの上げ動作及び下げ動作を実行させる。ブームシリンダ630の駆動を制御することにより、ブームの動作を制御することができる。
また、油圧ショベル用油圧駆動装置2000は、油圧ショベルにおける一方の履帯の駆動を制御する油圧モータ640を備えている。油圧モータ640には、油圧モータ640に給排する圧油の流量を調整するコントロールバルブ540が接続されている。
また、油圧ショベル用油圧駆動装置2000は、油圧ショベルにおける旋回体を駆動する油圧モータ650を備えている。油圧モータ650には、油圧モータ650に給排する圧油の流量を調整するコントロールバルブ550が接続されている。
また、油圧ショベル用油圧駆動装置2000は、油圧ショベルにおける他方の履帯の駆動を制御する油圧モータ660を備えている。油圧モータ660には、油圧モータ660の各パイロット室に給排する圧油の流量を調整するコントロールバルブ580が接続されている。
コントロールバルブ510は、そこからの流路がバケットシリンダ610に接続されて構成されている。コントロールバルブ510における弁室の内部でスプールがスライド移動を行うことによって、バケットシリンダ610に対する作動油の供給、排出を制御する。本実施形態では、スプールは、パイロット室に供給されるパイロット圧に応じて、弁室の内部で軸方向に移動する。スプールは、一方の側に、パイロット圧を受圧するパイロット圧受圧部(第1パイロット圧受圧部)を有し、他方の側に、パイロット圧を受圧するパイロット圧受圧部(第2パイロット圧受圧部)を有している。1つのコントロールバルブにつき2つのパイロット室が形成され、2つのパイロット室内でそれぞれのパイロット圧受圧部に作用するパイロット圧の圧力差に応じてスプールが移動する。具体的には、パイロット圧力に応じた推力と、バネ517(図5(a)、(b))による復元力とが釣り合う位置までコントロールバルブ510内部のスプールが移動する。コントロールバルブ510によってバケットシリンダ610のヘッド側、ロッド側の一方のポートとポンプポートとが、スプールの移動量に応じた開口面積で連通される。このようにして、作動油が適切な流量でバケットシリンダ610のヘッド側、ロッド側の一方へ供給される。同時に、バケットシリンダ610のヘッド側、ロッド側の他方のポートとタンク通路のドレンポートとが、スプールのストロークに応じて定まる開口面積で連通されドレンライン350aを通ってタンク300に作動油が排出される。
また、コントロールバルブ520は、そこからの流路がアームシリンダ620に接続されて構成されている。コントロールバルブ520における弁室の内部でスプールがスライド移動を行うことによって、アームシリンダ620に対する作動油の供給、排出を制御する。コントロールバルブ510と同様に、コントロールバルブ520においても、スプールは、パイロット室に供給されるパイロット圧に応じて、弁室の内部で軸方向に移動する。具体的には、パイロット圧力に応じた推力と、バネ527(図5(a))による復元力とが釣り合う位置までコントロールバルブ520が移動する。コントロールバルブ520によって作動油がアームシリンダ620のヘッド側、ロッド側の一方のポートとポンプポートとが、スプールの移動量に応じた開口面積で連通される。このようにして、作動油が適切な流量でアームシリンダ620のヘッド側、ロッド側の一方へ供給される。これにより、コントロールバルブ520が複数のポートの間の接続状態を切換える。また、アームシリンダ620のヘッド側、ロッド側の他方のポートとタンク通路のドレンポートとが、スプールのストロークに応じて定まる開口面積で連通され作動油が排出される。すなわち、アームシリンダ620内の作動油がタンク300に向けて流れるようにコントロールバルブ520が複数のポートの間の接続状態を切換えて、ドレンライン350aを通ってタンク300に作動油を排出させる。
また、コントロールバルブ530は、そこからの流路がブームシリンダ630に接続されて構成されている。コントロールバルブ530における弁室の内部でスプールがスライド移動を行うことによって、ブームシリンダ630に対する作動油の供給、排出を制御する。コントロールバルブ510、520と同様に、コントロールバルブ530においても、スプールは、パイロット室に供給されるパイロット圧に応じて、弁室の内部で軸方向に移動する。具体的には、パイロット圧力に応じた推力と、バネ537(図5(a))による復元力とが釣り合う位置までコントロールバルブ530が移動する。コントロールバルブ530によって作動油がブームシリンダ630のヘッド側、ロッド側の一方のポートとポンプポートとが、スプールの移動量に応じた開口面積で連通される。このようにして、作動油が適切な流量でブームシリンダ630のヘッド側、ロッド側の一方のポートへ供給される。このように、コントロールバルブ530が複数のポートの間の接続状態を切換える。同時に、ブームシリンダ630のヘッド側、ロッド側の他方のポートとタンク通路のドレンポートとが、スプールのストロークに応じて定まる開口面積で連通されブームシリンダ630から作動油が排出される。ブームシリンダ630内の作動油がタンク300に向けて流れるようにコントロールバルブ530が複数のポートの間の接続状態を切換えてドレンライン350aを通ってタンク300に作動油を排出させる。
コントロールバルブ540は、そこからの流路が油圧モータ640に接続されて構成されている。コントロールバルブ540における弁室の内部でスプールがスライド移動を行うことによって、一方の履帯を駆動させる油圧モータ640の駆動を制御するように構成されている。本実施形態では、スプールは、パイロット室に供給されるパイロット圧に応じて、弁室の内部で軸方向に移動する。具体的には、パイロット圧力に応じた推力と、バネ547(図5(a))による復元力とが釣り合う位置までコントロールバルブが移動する。コントロールバルブ540によって油圧モータ640のポートの一方とポンプポートとが、スプールの移動量に応じた開口面積で連通される。このようにして、作動油が適切な流量で油圧モータの一方のポートへ供給される。同時に、油圧モータ640の他方のポートとタンク通路のドレンポートとが、スプールのストロークに応じて定まる開口面積で連通され、作動油がドレンライン350aを通ってタンク300に向けて排出される。
コントロールバルブ550は、そこからの流路が旋回体を旋回させるための油圧モータ650に接続され、油圧モータ650の駆動を制御するように構成されている。コントロールバルブ550における弁室の内部でスプールがスライド移動を行うことによって、油圧モータ650の駆動を制御するように構成されている。スプールは、パイロット室に供給されるパイロット圧に応じて、弁室の内部で軸方向に移動する。具体的には、パイロット圧力に応じた推力と、バネ557(図5(b))による復元力とが釣り合う位置までコントロールバルブが移動する。コントロールバルブ550によって油圧モータ650のポートの一方とポンプポートとが、スプールの移動量に応じた開口面積で連通される。このようにして、作動油が適切な流量で油圧モータの一方のポートへ供給される。同時に、油圧モータ650の他方のポートとタンク通路のドレンポートとが、スプールのストロークに応じて定まる開口面積で連通され、作動油がドレンライン350bを通ってタンク300に向けて排出される。
コントロールバルブ560は、そこからの流路がアームシリンダ620に接続されて構成されている。コントロールバルブ560における弁室の内部でスプールがスライド移動を行うことによって、アームシリンダ620に対する作動油の供給、排出を制御する。本実施形態では、スプールは、パイロット室に供給されるパイロット圧に応じて、弁室の内部で軸方向に移動する。具体的には、パイロット圧力に応じた推力と、バネ567(図5(b))による復元力とが釣り合う位置までコントロールバルブ560内部のスプールが移動する。コントロールバルブ560によってアームシリンダ620のヘッド側、ロッド側の一方のポートとポンプポートとが、スプールの移動量に応じた開口面積で連通される。このようにして、作動油が適切な流量でアームシリンダ620のヘッド側、ロッド側の一方へ供給される。同時に、アームシリンダ620のヘッド側、ロッド側の他方のポートとタンク通路のポートとが、スプールのストロークに応じて定まる開口面積で連通され作動油がドレンライン350bを通ってタンク300に排出される。
コントロールバルブ570は、そこからの流路がブームシリンダ630に接続されて構成されている。コントロールバルブ570における弁室の内部でスプールがスライド移動を行うことによって、ブームシリンダ630に対する作動油の供給を制御する。本実施形態では、スプールは、パイロット室に供給されるパイロット圧に応じて、弁室の内部で軸方向に移動する。具体的には、パイロット圧力に応じた推力と、バネ574(図2、図5(b))による復元力とが釣り合う位置までコントロールバルブ570内部のスプールが移動する。コントロールバルブ570によってブームシリンダ630のヘッド側ポートとポンプポートとが、スプールの移動量に応じた開口面積で連通される。このようにして、作動油が適切な流量でブームシリンダ630のヘッド側へ供給される。本実施形態では、コントロールバルブ570には、タンク300に接続される流路は形成されていない。そのため、コントロールバルブ570を通してブームシリンダ630から圧油を排出することはできない。ブームシリンダ630からの圧油の排出は、コントロールバルブ530を通してのみ行われる。従って、コントロールバルブ570は、ブームの上げ動作について駆動させることができ、ブームの下げ動作のときには駆動に関与しない。コントロールバルブ570によって作動油がブームシリンダ630に供給される際には、作動油が適切な流量でブームシリンダ630へ供給されるように、コントロールバルブ570がポートの間の接続状態を切換える。ただし、タンクに接続されたコントロールバルブが代わりに用いられ、コントロールバルブを通してブームシリンダからの圧油の排出を行うことができるように構成されてもよい。これにより、ブームの下げ動作にも適応したコントロールバルブがコントロールバルブ570の代わりに用いられてもよい。つまり、コントロールバルブ570の代わりに、コントロールバルブ530と同じ形式のコントロールバルブが適用されてもよい。
コントロールバルブ580は、そこからの流路が油圧モータ660に接続されて構成されている。コントロールバルブ580における弁室の内部でスプールがスライド移動を行うことによって、他方の履帯を駆動させる油圧モータ660の駆動を切換えるように構成されている。スプールは、パイロット室に供給されるパイロット圧に応じて、弁室の内部で軸方向に移動する。具体的には、パイロット圧力に応じた推力と、バネ587(図5(b))による復元力とが釣り合う位置までコントロールバルブが移動する。コントロールバルブ580によって油圧モータ660のポートの一方とポンプポートとが、スプールの移動量に応じた開口面積で連通される。このようにして、作動油が適切な流量で油圧モータの一方のポートへ供給される。同時に、油圧モータ660の他方のポートとタンク通路のドレンポートとが、スプールのストロークに応じて定まる開口面積で連通され、作動油がドレンライン350bを通ってタンク300に向けて排出される。
上述のように、それぞれのコントロールバルブは、弁室と、弁室の内部でスライド移動可能なスプールとを備えている。スプールが、パイロット圧に応じて、弁室の内部で軸方向に移動可能に構成されている。それぞれのコントロールバルブで、スプールが移動を行うことにより、コントロールバルブ内で連通するポート同士の接続先を切換え、連通部分の開口面積も調整してそれぞれの油圧アクチュエータの駆動を切換えている。
図1に示されるコントロールバルブ510~580における、スプールを移動させる際にパイロット室に圧油を供給するための圧油の流路について示した油圧システムの回路図について、図2に示す。
図2に示されるように、油圧ショベル用油圧駆動装置2000には、コントロールバルブ510~580のそれぞれに連通した圧油流路330が設けられている。つまり、圧油流路330は、複数のコントロールバルブ510~580の有するパイロット室の各々に連通している。パイロット室は、コントロールバルブ510~580のそれぞれに2つずつ設けられている。圧油流路330のうち、コントロールバルブ510~540に接続された圧油流路330aと、コントロールバルブ550~580に接続された圧油流路330bとは、互いに連通している。圧油流路330の一端には、油圧ポンプ200cが接続されている。油圧ポンプ200cが駆動されることにより、圧油流路330に内に圧油が供給される。
また、油圧ショベル用油圧駆動装置2000には、コントロールバルブ510~580のそれぞれに連通したドレン流路360が設けられている。つまり、ドレン流路360は、複数のコントロールバルブ510~580の有するパイロット室の各々に連通している。パイロット室は、コントロールバルブ510~580のそれぞれに2つずつ設けられている。ドレン流路360のうち、コントロールバルブ510~540に接続されたドレン流路360aと、コントロールバルブ550~580に接続されたドレン流路360bとは、互いに連通している。ドレン流路360における、油圧ポンプ200cの配置されている側の一端とは逆側の他端には、タンク300aが接続されている。ドレン流路360は、複数のパイロット室(第1パイロット室)の各々から排出される圧油及び複数のパイロット室(第2パイロット室)の各々から排出される圧油をタンク300aへ導くために圧油を流通させる。
コントロールバルブ510は、パイロット室(第1パイロット室)511とパイロット室(第2パイロット室)512とを備えている。圧油流路330aとパイロット室511との間には、パイロット室511に向かって、圧油流路330aから分岐した分岐流路331が形成されている。また、ドレン流路360aとパイロット室511との間には、パイロット室511に向かって、ドレン流路360aから分岐した分岐流路361が形成されている。コントロールバルブ510は、分岐流路331及び分岐流路361の両方に接続されると共に、パイロット室511に連通する流路511aに接続され、パイロット室511に供給される圧油及びパイロット室511から排出される圧油を制御する電磁比例弁(第1比例弁)513を有している。電磁比例弁513は、分岐流路331及び流路511a(第1パイロット流路)を介して圧油流路330aからパイロット室511に供給される圧油を制御する。さらに、流路511a及び分岐流路361を介してパイロット室511からドレン流路360aに排出される圧油を制御する。
圧油流路330aとパイロット室512との間には、パイロット室511に向かって、圧油流路330aから分岐した分岐流路332が形成されている。また、ドレン流路360aとパイロット室512との間には、パイロット室512に向かって、ドレン流路360aから分岐した分岐流路362が形成されている。コントロールバルブ510は、分岐流路332及び分岐流路362の両方に接続されると共に、パイロット室512に連通する流路512aに接続され、パイロット室512に供給される圧油及びパイロット室512から排出される圧油を制御する電磁比例弁(第2比例弁)514を有している。電磁比例弁514は、分岐流路332及び流路512a(第2パイロット流路)を介して圧油流路330aからパイロット室512に供給される圧油を制御する。さらに、流路512a及び分岐流路362を介してパイロット室512からドレン流路360aに排出される圧油を制御する。
また、コントロールバルブ510と同様に、コントロールバルブ520は、パイロット室(第1パイロット室)521とパイロット室(第2パイロット室)522とを備えている。圧油流路330aとパイロット室521との間を接続するように、圧油流路330aから分岐した分岐流路333が形成されている。また、ドレン流路360aとパイロット室521との間を接続するように、ドレン流路360aから分岐した分岐流路363が形成されている。コントロールバルブ520は、分岐流路333及び分岐流路363の両方に接続されると共に、パイロット室512に連通する流路521a(第1パイロット流路)に接続され、パイロット室521に供給される圧油及びパイロット室521から排出される圧油を制御する電磁比例弁(第1比例弁)523を有している。
圧油流路330aとパイロット室522との間を接続するように、圧油流路330aから分岐した分岐流路334が形成されている。また、ドレン流路360aとパイロット室522との間を接続するように、ドレン流路360aから分岐した分岐流路364が形成されている。コントロールバルブ520は、分岐流路334及び分岐流路364の両方に接続されると共に、パイロット室522に連通する流路522a(第2パイロット流路)に接続され、パイロット室522に供給される圧油及びパイロット室522から排出される圧油を制御する電磁比例弁(第2比例弁)524を有している。
また、同様に、コントロールバルブ530は、パイロット室(第1パイロット室)531とパイロット室(第2パイロット室)532とを備えている。圧油流路330aとパイロット室531との間を接続するように、圧油流路330aから分岐した分岐流路335が形成されている。また、ドレン流路360aとパイロット室531との間を接続するように、ドレン流路360aから分岐した分岐流路365が形成されている。コントロールバルブ530は、分岐流路335及び分岐流路365の両方に接続されると共に、パイロット室531に連通する流路531a(第1パイロット流路)に接続され、パイロット室531に供給される圧油及びパイロット室531から排出される圧油を制御する電磁比例弁(第1比例弁)533を有している。
圧油流路330aとパイロット室532との間を接続するように、圧油流路330aから分岐した分岐流路336が形成されている。また、ドレン流路360aとパイロット室532との間を接続するように、ドレン流路360aから分岐した分岐流路366が形成されている。コントロールバルブ530は、分岐流路336及び分岐流路366の両方に接続されると共に、パイロット室532に連通する流路532a(第2パイロット流路)に接続され、パイロット室532に供給される圧油及びパイロット室532から排出される圧油を制御する電磁比例弁(第2比例弁)534を有している。
また、同様に、コントロールバルブ540は、パイロット室(第1パイロット室)541とパイロット室(第2パイロット室)542とを備えている。圧油流路330aとパイロット室541との間を接続するように、圧油流路330aから分岐した分岐流路337が形成されている。また、ドレン流路360aとパイロット室541との間を接続するように、ドレン流路360aから分岐した分岐流路367が形成されている。コントロールバルブ540は、分岐流路337及び分岐流路367の両方に接続されると共に、パイロット室541に連通する流路541a(第1パイロット流路)に接続され、パイロット室541に供給される圧油及びパイロット室541から排出される圧油を制御する電磁比例弁(第1比例弁)543を有している。
圧油流路330aとパイロット室542との間を接続するように、圧油流路330aから分岐した分岐流路338が形成されている。また、ドレン流路360aとパイロット室542との間を接続するように、ドレン流路360aから分岐した分岐流路368が形成されている。コントロールバルブ540は、分岐流路338及び分岐流路368の両方に接続されると共に、パイロット室542に連通する流路542a(第2パイロット流路)に接続され、パイロット室542に供給される圧油及びパイロット室542から排出される圧油を制御する電磁比例弁(第2比例弁)544を有している。
また、同様に、コントロールバルブ550は、パイロット室(第1パイロット室)551とパイロット室(第2パイロット室)552とを備えている。圧油流路330bとパイロット室551との間を接続するように、圧油流路330bから分岐した分岐流路339が形成されている。また、ドレン流路360bとパイロット室551との間を接続するように、ドレン流路360bから分岐した分岐流路369が形成されている。コントロールバルブ550は、分岐流路339及び分岐流路369の両方に接続されると共に、パイロット室551に連通する流路551a(第1パイロット流路)に接続され、パイロット室551に供給される圧油及びパイロット室551から排出される圧油を制御する電磁比例弁(第1比例弁)553を有している。
圧油流路330bとパイロット室552との間を接続するように、圧油流路330bから分岐した分岐流路340が形成されている。また、ドレン流路360bとパイロット室552との間を接続するように、ドレン流路360bから分岐した分岐流路370が形成されている。コントロールバルブ550は、分岐流路340及び分岐流路370の両方に接続されると共に、パイロット室552に連通する流路552a(第2パイロット流路)に接続され、パイロット室552に供給される圧油及びパイロット室552から排出される圧油を制御する電磁比例弁(第2比例弁)554を有している。
また、同様に、コントロールバルブ560は、パイロット室(第1パイロット室)561とパイロット室(第2パイロット室)562とを備えている。圧油流路330bとパイロット室561との間を接続するように、圧油流路330bから分岐した分岐流路341が形成されている。また、ドレン流路360bとパイロット室561との間を接続するように、ドレン流路360bから分岐した分岐流路371が形成されている。コントロールバルブ560は、分岐流路341及び分岐流路371の両方に接続されると共に、パイロット室561に連通する流路561a(第1パイロット流路)に接続され、パイロット室561に供給される圧油及びパイロット室561から排出される圧油を制御する電磁比例弁(第1比例弁)563を有している。
圧油流路330bとパイロット室562との間を接続するように、圧油流路330bから分岐した分岐流路342が形成されている。また、ドレン流路360bとパイロット室562との間を接続するように、ドレン流路360bから分岐した分岐流路372が形成されている。コントロールバルブ560は、分岐流路342及び分岐流路372の両方に接続されると共に、パイロット室562に連通する流路562a(第2パイロット流路)に接続され、パイロット室562に供給される圧油及びパイロット室562から排出される圧油を制御する電磁比例弁(第2比例弁)564を有している。
コントロールバルブ570は、パイロット室571を備えている。本実施形態では、コントロールバルブ570は、1つのパイロット室571のみを備えている。
圧油流路330bとパイロット室571との間を接続するように、圧油流路330bから分岐した分岐流路343が形成されている。また、ドレン流路360bとパイロット室572との間を接続するように、ドレン流路360bから分岐した分岐流路373が形成されている。コントロールバルブ570は、分岐流路343及び分岐流路373の両方に接続されると共に、パイロット室571に連通する流路571aに接続され、パイロット室571に供給される圧油及びパイロット室571から排出される圧油を制御する電磁比例弁573を有している。また、コントロールバルブ570は、スプールを中立位置に付勢するバネ574を有している。
また、コントロールバルブ580は、パイロット室(第1パイロット室)581とパイロット室(第2パイロット室)582とを備えている。圧油流路330bとパイロット室581との間を接続するように、圧油流路330bから分岐した分岐流路344が形成されている。また、ドレン流路360bとパイロット室581との間を接続するように、ドレン流路360bから分岐した分岐流路374が形成されている。コントロールバルブ580は、分岐流路344及び分岐流路374の両方に接続されると共に、パイロット室581に連通する流路581a(第1パイロット流路)に接続され、パイロット室581に供給される圧油及びパイロット室581から排出される圧油を制御する電磁比例弁(第1比例弁)583を有している。
圧油流路330bとパイロット室582との間を接続するように、圧油流路330bから分岐した分岐流路345が形成されている。また、ドレン流路360bとパイロット室582との間を接続するように、ドレン流路360bから分岐した分岐流路375が形成されている。コントロールバルブ580は、分岐流路345及び分岐流路375の両方に接続されると共に、パイロット室582に連通する流路582a(第2パイロット流路)に接続され、パイロット室582に供給される圧油及びパイロット室582から排出される圧油を制御する電磁比例弁(第2比例弁)584を有している。
このように、それぞれのコントロールバルブ510、520、530、540、550、560、580は、第1パイロット室の内部のパイロット圧を制御する第1比例弁と、第2パイロット室の内部のパイロット圧を制御する第2比例弁とを有している。また、コントロールバルブ570は、1つのパイロット室の内部のパイロット圧を制御する1つの比例弁を有している。
図3を用いて、コントロールバルブ510に設けられた電磁比例弁513、514についてより詳細に説明する。図3に示されるように、コントロールバルブ510は、パイロット室511に供給される圧油及びパイロット室511から排出される圧油を制御し、パイロット室511内部の油圧を制御する電磁比例弁513と、パイロット室512に供給される圧油及びパイロット室512から排出される圧油を制御し、パイロット室512内部の油圧を制御する電磁比例弁514とを備えている。
電磁比例弁513は、印加される電気信号に応じて、パイロット室511に連通する流路511aに対し接続される接続先の流路を切り替えると共に、流路を流れる圧油の流量を調節することができる。具体的には、電磁比例弁513では、分岐流路331と分岐流路361との間で、流路511aに接続される流路が切り替えられる。これによって、パイロット室511への圧油の供給と、パイロット室511からの圧油の排出とのいずれかを、選択的に行うことができる。パイロット室511に圧油を供給する際には、圧油は、圧油流路330aから分岐した分岐流路331を経て電磁比例弁513に供給され、電磁比例弁513を通った圧油が、電磁比例弁513とパイロット室511の間で圧油を流通させる流路511aを通ってパイロット室511に供給される。また、パイロット室511から圧油を排出する際には、パイロット室511の内部の圧油は、流路511aを介して電磁比例弁513を通り、分岐流路362を経てドレン流路360aに合流させる。これにより、電磁比例弁513は、圧油流路330aからパイロット室511に供給される圧油を調節すると共に、第1パイロット室511からドレン流路360aに排出される圧油を調節し、パイロット室511の圧力を調節することができる。
同様に、電磁比例弁514は、印加される電気信号に応じて、パイロット室512に連通する流路512aに対し接続される接続先の流路を切り替えることができる。電磁比例弁514では、分岐流路332と分岐流路362との間で、流路512aに接続される流路が切り替えられる。パイロット室512への圧油の供給と、パイロット室512からの圧油の排出とのいずれかを、選択的に行うことができる。パイロット室512に圧油を供給する際には、圧油は、圧油流路330aから分岐した分岐流路332を経て電磁比例弁514に供給され、電磁比例弁514を通った圧油が、電磁比例弁514とパイロット室512の間で圧油を流通させる流路512aを通ってパイロット室512に供給される。また、パイロット室512から圧油を排出する際には、パイロット室512の内部の圧油は、流路512aを介して電磁比例弁514を通り、分岐流路362を経てドレン流路360aに合流させる。これにより、電磁比例弁514は、圧油流路330aからパイロット室512に供給される圧油を調節すると共に、パイロット室512からドレン流路360aに排出される圧油を調節し、パイロット室512の圧力を調節することができる。
操作レバーが運転者によって倒されたときに、操作レバーの傾斜角に応じた電気信号が制御装置(不図示)に出力される。操作レバーが運転者によって倒されたことを制御装置が検出すると、それぞれのパイロット室の内部の圧油の圧力が操作レバーの傾斜角に応じた圧力となるように、制御装置がそれぞれの電磁比例弁に供給する電流を制御する。これにより、電磁比例弁を介して、それぞれのパイロット室の内部の圧油の圧力が操作レバーの傾斜角に応じた圧力となるようにパイロット室の内部に圧油が流入する。その結果、それぞれのパイロット室の内部のパイロット圧受圧部におけるパイロット圧が操作レバーの傾斜角に応じたパイロット圧となるように、それぞれのパイロット圧が制御される。
図1~3に示されるコントロールバルブ510~580は、ハウジング100(図4~7参照)の内部に収められてマルチコントロールバルブユニット1000を構成している。
図4に、マルチコントロールバルブユニット1000の斜視図を示す。図4では、マルチコントロールバルブユニット1000において、図1に示されるコントロールバルブ510~580のそれぞれの位置している領域が、破線で区分けされ、符号によって示されている。
マルチコントロールバルブユニット1000は、ハウジング100を備えている。ハウジング100は、直方体の箱状の形状を有している。ハウジング100の内部には、各種のアクチュエータをコントロールするためのコントロールバルブ510~580における弁室が複数収められている。
複数の弁室は、スプールの軸方向に直交するD1方向(第1方向)に複数並べられて、弁室列が形成されている。本実施形態では、D1方向に4つの弁室が列状に並べられて、弁室列が形成されている。また、4つの弁室がD1方向に並べられた弁室列が、D1方向に交差するD2方向(第2方向)に複数並べられている。本実施形態では、D2方向に2つの弁室列が並べられている。また、図4において、D1方向及びD2方向に直交するスプールの軸方向を、D3方向というものとする。
ハウジング100には、油圧ポンプ200a、200bからの圧油を通すポンプポート110a、110bが形成されている。本実施形態のマルチコントロールバルブユニット1000では、ハウジング100に2つのポンプポート110a、110bが形成されている。そのため、2つの油圧ポンプから供給される圧油を、2つのポンプポート110a、110bに連通する圧油の流路を通じてそれぞれ別系統でハウジング100の内部に導くことができる。
ハウジング100の内部には、一方の油圧ポンプ200aからの圧油がポンプポート110aを通って供給される方向に沿って並べられたコントロールバルブの列と、他方の油圧ポンプ200bからポンプポート110bを通って圧油が供給される方向に沿って並べられたコントロールバルブの列とが形成されている。
また、ハウジング100には、カバー(第1パイロット室形成部材)700が取り付けられている。カバー700は、ハウジング100の一方の側にのみ設けられており、図4におけるハウジング100の下方に取り付けられている。本実施形態では、弁室列ごとに異なるカバー700a、700bが、それぞれハウジング100に取り付けられている。
図5に、マルチコントロールバルブユニット1000の断面図を示す。図5(a)には、図4のマルチコントロールバルブユニット1000の内部の構成についてD2方向に見た断面図が示されており、図5(b)には、マルチコントロールバルブユニット1000の内部の構成についてD1方向に見た断面図が示されている。図5では、マルチコントロールバルブユニット1000が油圧ショベルに搭載されたときの姿勢(図8)となるように、カバー700が重力方向の下方を向くように配置されている。
図5(a)に示されるように、複数のコントロールバルブのそれぞれにおいて、ハウジング100の内部には、コントロールバルブ510~580のうち、弁室516、526、536、546、556、566、576、586のみが配置されている。ハウジング100の内部には、パイロット室は形成されていない。ハウジング100の内部において、弁室516~586は、それぞれの軸方向が互いに平行となるように配置されている。また、弁室516~586のそれぞれの内部には、軸方向が互いに平行となるように、スプール515、525、535、545、555、565、575、585が配置されている。
ハウジング100におけるカバー700の取り付けられた一方の側とは逆側の他方の側には、弁室からハウジング100の外側に延び、対応するコントロールバルブについてのパイロット室が内部に形成されたバネ室形成部材120a~120hが取り付けられている。バネ室形成部材120a~120hの内部には、対応するコントロールバルブのパイロット室(第2パイロット室)が形成されている。バネ室形成部材120a~120hの先端部がハウジング100の外側に突出するように、それぞれのバネ室形成部材120a~120hがハウジング100に取り付けられている。本実施形態では、バネ室形成部材120a~120hは、複数のパイロット室を個々に覆うようにそれぞれ配置されている。
また、バネ室形成部材120a~120hの内部には、それぞれのスプール515~585を中立復帰させるためのバネ517、527、537、547、557、567、574、587が配置されている。また、バネ室形成部材120a~120hのそれぞれの内部には、バネ517~587をバネ室形成部材120a~120h内部の所定位置に保持するために、上側リングと、下側リングとが配置されている。スプール515~585は、バネ517~587に付勢されることによって中立位置に維持されると共に、パイロット室のパイロット圧に応じて移動するように構成されている。バネ室形成部材120a~120hは、内部にパイロット室(第2パイロット室)を形成すると共に、バネ517~587を内部に収納するバネ室としても機能している。なお、本実施形態では、バネ室形成部材120a~120hの内部に、パイロット室(第2パイロット室)の全体が形成される形態について説明しているが、本発明は上記実施形態に限定されない。バネ室形成部材120a~120hの内部には、パイロット室(第2パイロット室)の一部のみが形成される形態であってもよい。バネ室形成部材120a~120hの内部に、パイロット室(第2パイロット室)の少なくとも一部が形成されていればよい。
本実施形態では、バネ室形成部材120aが、コントロールバルブ510のパイロット室512を形成するようにハウジング100に取り付けられている。同様に、バネ室形成部材120bが、コントロールバルブ520のパイロット室522を形成するようにハウジング100に取り付けられている。また、バネ室形成部材120cが、コントロールバルブ530のパイロット室532を形成するようにハウジング100に取り付けられている。また、バネ室形成部材120dが、コントロールバルブ540のパイロット室542を形成するようにハウジング100に取り付けられている。また、バネ室形成部材120eが、コントロールバルブ550のパイロット室552を形成するようにハウジング100に取り付けられている。また、バネ室形成部材120fが、コントロールバルブ560のパイロット室562を形成するようにハウジング100に取り付けられている。また、バネ室形成部材120gが、コントロールバルブ570のパイロット室571を形成するようにハウジング100に取り付けられている。また、バネ室形成部材120hが、コントロールバルブ580のパイロット室582を形成するようにハウジング100に取り付けられている。
ハウジング100における一方の側では、カバー700によってパイロット室(第1パイロット室)が形成されている。カバー700の内側に凹部が形成されており、カバー700が弁室の端部を覆うようにハウジング100に取り付けられることにより、ハウジング100とカバー700との間にパイロット室が形成される。このように、カバー700は、複数のパイロット室を覆うように、ハウジング100の一方の側に配置されている。なお、本実施形態では、カバー700の内部に形成されるパイロット室の全体がカバー700の内部に形成されている形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されない。カバー700にパイロット室の一部のみが形成され、ハウジング100の内部に一部のパイロット室が形成されるようにコントロールバルブが構成されてもよい。カバー700に、パイロット室の少なくとも一部が形成されていればよい。
本実施形態では、カバー700aの内部に、コントロールバルブ510のパイロット室511と、コントロールバルブ520のパイロット室521と、コントロールバルブ530のパイロット室531と、コントロールバルブ540のパイロット室541とが形成されている。また、カバー700bの内部に、コントロールバルブ550のパイロット室551と、コントロールバルブ560のパイロット室561と、コントロールバルブ580のパイロット室581とが形成されている。
カバー700aには、図4及び図5(a)のD1方向に沿って圧油流路330aが形成されている。カバー700bには、D1方向に沿って圧油流路330bが形成されている。圧油流路330a、330bは、カバー700a、700bのD1方向のほぼ全体に亘って形成されている。そのため、圧油流路330aは、複数のパイロット室511、512、521、522、531、532、541、542の各々に連通して形成されている。また、圧油流路330bは、複数のパイロット室551、552、561、562、571、572、581、582の各々に連通して形成されている。
同様に、カバー700aには、図4及び図5(a)のD1方向に沿ってドレン流路360aが形成されている。カバー700bには、D1方向に沿ってドレン流路360bが形成されている。ドレン流路360a、360bは、カバー700a、700bのD1方向のほぼ全体に亘って形成されている。そのため、ドレン流路360aは、複数のパイロット室511、512、521、522、531、532、541、542の各々に連通して形成されている。また、ドレン流路360bは、複数のパイロット室551、552、561、562、571、581、582の各々に連通して形成されている。
図5(b)に示されるように、1つのコントロールバルブにつき、2つの電磁比例弁が、カバー700におけるコントロールバルブに対応する位置に取り付けられている。
コントロールバルブ510には、電磁比例弁513と電磁比例弁514とがカバー700aに取り付けられている。電磁比例弁513は、分岐流路331及び分岐流路361に接続されると共に流路511aに接続されて取り付けられている(図2)。従って、電磁比例弁513を用いて、圧油流路330aからパイロット室511に供給される圧油の油量及びパイロット室511からドレン流路360aに排出される圧油の油量を制御することにより、パイロット室511内部のパイロット圧(第1パイロット圧)を制御することができる。また、電磁比例弁514は、分岐流路332及び分岐流路362に接続されると共に流路512aに接続されて取り付けられている。従って、電磁比例弁514を用いて、圧油流路330aからパイロット室512に供給される圧油の油量及びパイロット室512からドレン流路360bに排出される圧油の油量を制御することにより、パイロット室512内部のパイロット圧(第2パイロット圧)を制御することができる。電磁比例弁513、514を用いて、それぞれのパイロット圧を制御することにより、コントロールバルブ510についての弁室516内部のスプール515を移動させることができる。
コントロールバルブ520には、電磁比例弁523と電磁比例弁524とがカバー700aに取り付けられている。電磁比例弁523は、分岐流路333及び分岐流路363に接続されると共に流路521aに接続されて取り付けられている。従って、電磁比例弁523を用いて、圧油流路330aからパイロット室521に供給される圧油の油量及びパイロット室521からドレン流路360aに排出される圧油の油量を制御することにより、パイロット室521内部のパイロット圧を制御することができる。また、電磁比例弁524は、分岐流路334及び分岐流路364に接続されると共に流路522aに接続されて取り付けられている。従って、電磁比例弁524を用いて、圧油流路330aからパイロット室522に供給される圧油の油量及びパイロット室522からドレン流路360aに排出される圧油の油量を制御することにより、パイロット室522内部のパイロット圧を制御することができる。電磁比例弁523、524を用いて、それぞれのパイロット圧を制御することにより、コントロールバルブ520についての弁室526内部のスプール525を移動させることができる。
コントロールバルブ530には、電磁比例弁533、534が、カバー700aに取り付けられている。電磁比例弁533は、分岐流路335及び分岐流路365に接続されると共に流路531aに接続されて取り付けられている。従って、電磁比例弁533を用いて、圧油流路330aからパイロット室531に供給される圧油の油量及びパイロット室531からドレン流路360aに排出される圧油の油量を制御することにより、パイロット室531内部のパイロット圧を制御することができる。また、電磁比例弁534は、分岐流路336及び分岐流路366に接続されると共に流路532aに接続されて取り付けられている。従って、電磁比例弁534を用いて、圧油流路330aからパイロット室532に供給される圧油の油量及びパイロット室532からドレン流路360aに排出される圧油の油量を制御することにより、パイロット室532内部のパイロット圧を制御することができる。電磁比例弁533、534を用いて、それぞれのパイロット圧を制御することにより、コントロールバルブ530についての弁室536内部のスプール535を移動させることができる。
コントロールバルブ540には、電磁比例弁543、544が、カバー700aに取り付けられている。電磁比例弁543は、分岐流路337及び分岐流路367に接続されると共に流路541aに接続されて取り付けられている。従って、電磁比例弁543を用いて、圧油流路330aからパイロット室541に供給される圧油の油量及びパイロット室541からドレン流路360aに排出される圧油の油量を制御することにより、パイロット室541内部のパイロット圧を制御することができる。また、電磁比例弁544は、分岐流路338及び分岐流路368に接続されると共に流路542aに接続されて取り付けられている。従って、電磁比例弁544を用いて、圧油流路330aからパイロット室542に供給される圧油の油量及びパイロット室542からドレン流路360aに排出される圧油の油量を制御することにより、パイロット室542内部のパイロット圧を制御することができる。電磁比例弁543、544を用いて、それぞれのパイロット圧を制御することにより、コントロールバルブ540についての弁室546内部のスプール545を移動させることができる。
コントロールバルブ550には、電磁比例弁553、554が、カバー700bに取り付けられている。電磁比例弁553は、分岐流路339及び分岐流路369に接続されると共に流路551aに接続されて取り付けられている。従って、電磁比例弁553を用いて、圧油流路330bからパイロット室551に供給される圧油の油量及びパイロット室551からドレン流路360bに排出される圧油の油量を制御することにより、パイロット室551内部のパイロット圧を制御することができる。また、電磁比例弁554は、分岐流路340及び分岐流路370に接続されると共に流路552aに接続されて取り付けられている。従って、電磁比例弁554を用いて、圧油流路330bからパイロット室552に供給される圧油の油量及びパイロット室552からドレン流路360bに排出される圧油の油量を制御することにより、パイロット室552内部のパイロット圧を制御することができる。電磁比例弁553、554を用いて、それぞれのパイロット圧を制御することにより、コントロールバルブ550についての弁室556内部のスプール555を移動させることができる。
コントロールバルブ560には、電磁比例弁563、564が、カバー700bに取り付けられている。電磁比例弁563は、分岐流路341及び分岐流路371に接続されると共に流路561aに接続されて取り付けられている。従って、電磁比例弁563を用いて、圧油流路330bからパイロット室561に供給される圧油の油量及びパイロット室561からドレン流路360bに排出される圧油の油量を制御することにより、パイロット室561内部のパイロット圧を制御することができる。また、電磁比例弁564は、分岐流路342及び分岐流路372に接続されると共に流路562aに接続されて取り付けられている。従って、電磁比例弁564を用いて、圧油流路330bからパイロット室562に供給される圧油の油量及びパイロット室562からドレン流路360bに排出される圧油の油量を制御することにより、パイロット室562内部のパイロット圧を制御することができる。電磁比例弁563、564を用いて、それぞれのパイロット圧を制御することにより、コントロールバルブ560についての弁室566内部のスプール565を移動させることができる。
コントロールバルブ570には、電磁比例弁573が、カバー700bに取り付けられている。電磁比例弁573は、分岐流路343及び分岐流路373に接続されると共に流路571aに接続されて取り付けられている。従って、電磁比例弁573を用いて、圧油流路330bからパイロット室571に供給される圧油の油量及びパイロット室571からドレン流路360bに排出される圧油の油量を制御することにより、パイロット室571内部のパイロット圧を制御することができる。電磁比例弁573を用いて、パイロット室571のパイロット圧を制御することにより、コントロールバルブ570についての弁室576内部のスプール575を移動させることができる。
コントロールバルブ580には、電磁比例弁583、584が、カバー700bに取り付けられている。電磁比例弁583は、分岐流路344及び分岐流路374に接続されると共に流路581aに接続されて取り付けられている。従って、電磁比例弁583を用いて、圧油流路330bからパイロット室581に供給される圧油の油量及びパイロット室581からドレン流路360bに排出される圧油の油量を制御することにより、パイロット室581内部のパイロット圧を制御することができる。また、電磁比例弁584は、分岐流路345及び分岐流路375に接続されると共に流路582aに接続されて取り付けられている。従って、電磁比例弁584を用いて、圧油流路330bからパイロット室582に供給される圧油の油量及びパイロット室582からドレン流路360bに排出される圧油の油量を制御することにより、パイロット室582内部のパイロット圧を制御することができる。電磁比例弁583、584を用いて、それぞれのパイロット圧を制御することにより、コントロールバルブ580についての弁室586内部のスプール585を移動させることができる。
上記のように、本実施形態では、2つの電磁比例弁を有するコントロールバルブでは、コントロールバルブごとに2つずつ配置された電磁比例弁のいずれの電磁比例弁についても、ハウジング100の一方の側に配置されたカバー700に取り付けられている。すなわち、電磁比例弁は、それぞれのコントロールバルブ510~580において、スプールに対し、一方の側にのみ設けられている。
全ての電磁比例弁がスプールに対し一方の側にのみ設けられているので、2つの電磁比例弁のうち、どちらかの電磁比例弁が、比較的遠い位置にあるパイロット室に接続されている。コントロールバルブ510では、電磁比例弁514を用いて、スプールに対し他方の側にあるパイロット室512内部のパイロット圧が制御される。そのため、本実施形態では、電磁比例弁514とパイロット室512との間に接続された流路512aが、ハウジング100の内部を、スプールの軸方向と同じD3方向に貫通するように形成されている。圧油流路330aの圧油が、ハウジング100を横断する流路512aを通ってパイロット室512の内部に供給されると共に、パイロット室512内部の圧油が、流路512aを通ってドレン流路360aに排出される。電磁比例弁514を用いて、ハウジング100をD3方向(図4)に横断する流路512aの内部を流通する圧油の方向及び圧油の流量が制御される。
同様に、コントロールバルブ520では、ハウジング100をD3方向に横断する流路522aを通ってパイロット室522の内部の圧油の供給、排出が行われている。コントロールバルブ530では、ハウジング100をD3方向に横断する532aを通って、パイロット室532の内部の圧油の供給、排出が行われている。コントロールバルブ540では、ハウジング100をD3方向に横断する流路542aを通って、パイロット室542の内部の圧油の供給、排出が行われている。コントロールバルブ550では、ハウジング100をD3方向に横断する流路552aを通って、パイロット室552の内部の圧油の供給、排出が行われている。コントロールバルブ560では、ハウジング100をD3方向に横断する流路562aを通って、パイロット室562の内部の圧油の供給、排出が行われている。コントロールバルブ570では、ハウジング100をD3方向に横断する流路571aを通って、パイロット室571の内部の圧油の供給、排出が行われている。コントロールバルブ580では、ハウジング100をD3方向に横断する流路582aを通って、パイロット室582の内部の圧油の供給、排出が行われている。
カバー700aを通る圧油流路330aと、カバー700bを通る圧油流路330bとは、互いに連通している。また、カバー700aを通るドレン流路360aと、カバー700bを通るドレン流路360bとは、互いに連通している。図6に、圧油流路330a、330bが互いに連通している部分及びドレン流路360a、360bが互いに連通している部分についての流路についての断面図を示す。本実施形態では、圧油流路330aと圧油流路330bとは、図5(a)に示されるD1方向とは逆方向の端部(コントロールバルブ510側の端部)で連通している。同様に、ドレン流路360aとドレン流路360bとは、図5(a)に示されるD1方向とは逆方向の端部で連通している。
圧油流路330a、330bは、図5のD1方向とは逆方向の端部で、スプールの軸方向と同じ方向(D3方向(図4)の逆方向)を向くように、流路の向きが変えられている。本実施形態では、図6の上方を向くように、流路の向きが変えられている。圧油流路330a、330bは、上方に延び、ハウジング100の内部で、互いに近接する方向を向くように、さらに流路の向きが変えられている。そこで、圧油流路330a、330bがハウジング100の内部の圧油流路330cで互いに連通するように、圧油流路330a、330b、330cがそれぞれ構成されている。同様に、ドレン流路360a、360bは、図5のD1方向とは逆方向の端部で、スプールの軸方向と同じ方向(D3方向(図4)の逆方向)を向くように、流路の向きが変えられている。本実施形態では、図6の上方を向くように、流路の向きが変えられている。ドレン流路360a、360bは、上方に延び、ハウジング100の内部で、互いに近接する方向を向くように、さらに流路の向きが変えられている。そこで、ドレン流路360a、360bがハウジング100の内部のドレン流路360cで互いに連通するように、ドレン流路360a、360b、360cがそれぞれ構成されている。
本実施形態では、図6に示されるように、圧油流路330a、330bが互いに連通している位置と、ドレン流路360a、360bが互いに連通している位置とは、D1方向の同じ位置である。
なお、本実施形態では、図2に示されるように、油圧ショベル用油圧駆動装置2000に、圧油流路330に圧油を供給するための油圧ポンプ200cが設けられている。油圧ポンプ200cが駆動されることにより、圧油が、圧油流路330a内で、コントロールバルブ580からコントロールバルブ550に向けて供給され、さらに圧油流路330b内に流入すると共に、コントロールバルブ510からコントロールバルブ540に向けて供給される。従って、コントロールバルブ510~580に向けて圧油を供給することができる。しかしながら、本発明は上記実施形態に限定されない。圧油流路330内の圧油が油圧ポンプ200cによって供給されるのではなく、他の構成によって圧油流路330内に圧油を供給するように、油圧ショベル用油圧駆動装置2000が構成されてもよい。例えば、図1に示される油圧ポンプ200a、200bによって圧油が供給される供給ライン310、320からの圧油の一部を圧油流路330に導き、圧油流路330内の圧油の供給に用いてもよい。その際、圧油流路330内の圧油の供給に用いるには油圧ポンプ200a、200bからの圧油の圧力が高過ぎる場合には、圧油流路330内に供給される圧油の圧力を減少させるための構成が用いられてもよい。例えば、減圧弁を用いて、圧油流路330内に供給される圧油の圧力を減少させてもよい。
図7に、油圧ポンプ200cが用いられず、代わりに油圧ポンプ200a、200bによって圧油が供給される供給ライン310、320からの圧油の一部が圧油流路330に導かれる形態についての、ハウジング100a及び圧油の流路についての断面図を示す。
図7に示されるハウジング100aには、カバー800が取り付けられている。カバー800の内側には、圧油流路330aに連通し内部を圧油が流通する流路810と、流路810に接続され流通する圧油の圧力を減じることが可能な減圧弁820と、減圧弁820に接続され内部を圧油が流通する流路830とが配置されている。
流路830は、例えば供給ライン310に接続され、供給ライン310の内部を流通する圧油の一部が流路830の内部に供給される。供給ライン310から流路830に供給された圧油は、減圧弁820を介して流路810に供給され、圧油流路330aに供給される。供給ライン310の内部を流通する圧油は、圧油流路330aの内部を流通する圧油に比べて高圧であるので、供給ライン310の内部の圧油をそのまま用いることはできない。図7の構成では、供給ライン310からの圧油が減圧弁820を介して圧油流路330aに供給されるので、流路330a内の圧油の圧力を適度な圧力となるまで減じることができ、適切な圧力の圧油を圧油流路330aに供給することができる。
このように構成することにより、圧油ポンプ200cを省くことができる。これにより、圧油ポンプの数を少なくすることができる。従って、油圧ショベル用油圧駆動装置2000の製造コストを少なく抑えることができる。なお、図7の形態では、流路830が供給ライン310に接続される形態について説明したが、流路830は、供給ライン320に接続されてもよい。また、圧油流路330に圧油を供給することができるのであれば、圧油は、他の構成から導かれてもよい。その際、圧油流路330に供給される前に、圧油の圧力を適切に調整するための構成が用いられてもよい。圧油の圧力を適切に調整するための構成は、減圧弁でなくてもよく、他の構成であってもよい。その際、圧力を減じるための構成だけではなく、圧力を高めるための構成が用いられてもよい。
次に、上記のマルチコントロールバルブユニット1000が、油圧ショベル3000に搭載されたときの油圧ショベルについて説明する。図8に、マルチコントロールバルブユニット1000が、油圧ショベル3000に搭載された状態の、マルチコントロールバルブユニット1000及び油圧ショベル3000についての模式的な側面図を示す。
一般に、油圧ショベル3000等の建設機械においては、メンテナンスを行い易いように、マルチコントロールバルブユニット1000は、スプールの軸方向が重力方向に沿う姿勢で配置される。また、他の構成の配置位置の関係から、マルチコントロールバルブユニット1000は、キャビンの後方に配置されることが多い。そのため、本実施形態では、マルチコントロールバルブユニット1000は、図8に示されるように、キャビン後方の位置に、カバー700及び電磁比例弁が下方に位置する姿勢で、油圧ショベル3000に搭載される。
本実施形態のマルチコントロールバルブユニット1000においては、電磁比例弁が全てスプールに対し一方の側にのみ設けられている。本実施形態では、図8のようにマルチコントロールバルブユニット1000が油圧ショベル3000に搭載された状態では、電磁比例弁は、スプールよりも下方の位置にのみ設けられている。そのため、図8に示されるように、マルチコントロールバルブユニット1000の上部が外部に晒されるようにマルチコントロールバルブユニット1000が油圧ショベル3000に搭載されたときに、電磁比例弁が外部に晒されることを抑えることができる。特に、油圧ショベル3000の上部で、電磁比例弁が外部に晒されることを抑えることができる。
仮に、マルチコントロールバルブユニット1000の電磁比例弁が、スプールの軸方向の両側に取り付けられている場合には、電磁比例弁がマルチコントロールバルブユニット1000の上側にも取り付けられることになる。その際には、マルチコントロールバルブユニットの上部が外部に晒され、そこに電磁比例弁が取り付けられることにより、電磁比例弁が外部に晒されることになる。
特に、油圧ショベル3000の上部で電磁比例弁が外部に晒される場合、運転者が油圧ショベル上に乗り込んだり、油圧ショベル3000のメンテナンスを行ったりする際に、運転者が油圧ショベル3000上を歩く場合があり、その際に運転者と電磁比例弁とが衝突する可能性がある。電磁比例弁は、衝突した際に、故障が比較的発生し易い。そのため、電磁比例弁と運転者とが衝突することにより、電磁比例弁の故障が発生する可能性がある。
これに対し、本実施形態では、電磁比例弁をマルチコントロールバルブユニット1000の一方の側にのみ配置することができるので、図8に示されるマルチコントロールバルブユニット1000のスプールのそれぞれよりも重力方向の下方の位置にのみ配置することができる。そのため、電磁比例弁は、油圧ショベル3000の内部に収納され、油圧ショベル3000の上方で外部に晒されることを抑えることができる。そのため、電磁比例弁と運転者との間で衝突が生じることを抑えることができる。
また、運転者が油圧ショベル3000上を歩く際に、油圧ショベル3000の上方の位置には電磁比例弁が配置されていないので、電磁比例弁の分、マルチコントロールバルブユニット1000における上方に突出した部分を少なくすることができる。そのため、マルチコントロールバルブユニット1000が、運転者の歩く際の邪魔になることを抑えることができる。
また、本実施形態では、本来、マルチコントロールバルブユニット1000におけるスプールの軸方向の上側の位置で、スプールの軸方向の上方に向けてさらに突出するように配置されていた電磁比例弁が、元々下側の電磁比例弁の配置されていた位置と重複する位置に配置されている。そのため、マルチコントロールバルブユニット1000において、スプールの軸方向の上方に向けて突出した部分の長さを少なく抑えることができる。つまり、ハウジング100からスプールの軸方向の上方に向けて突出した部分の長さを少なく抑えることができる。これにより、マルチコントロールバルブユニット1000におけるスプールの軸方向に沿う長さを少なく抑えることができ、マルチコントロールバルブユニット1000を小型化させることができる。
また、本実施形態では、マルチコントロールバルブユニット1000において、全ての電磁比例弁がスプールに対し一方の側にのみ設けられているので、マルチコントロールバルブユニット1000の他方の側ではスペースに余裕がある。すなわち、カバー700を介してハウジング100に電磁比例弁が取り付けられている一方の側とは逆側の他方の側では、電磁比例弁が除去された分、スペースに余裕がある。従って、そのスペースに付加的な構成を追加することができる。例えば、そのスペースに、スプールの位置を検出できるセンサを取り付けることができる。センサによってそれぞれのコントロールバルブにおけるスプールの位置を検出することができるので、スプールの位置を管理することにより、マルチコントロールバルブユニット1000における装置の作動状況を管理することができる。従って、マルチコントロールバルブユニット1000における作動状況のデータを用いることにより、マルチコントロールバルブユニット1000の制御をより広範囲に亘って行うことができる。
また、本実施形態では、マルチコントロールバルブユニット1000において、電磁比例弁がスプールに対し一方の側にのみ設けられているので、全てのスプールについて、電磁比例弁とスプールとの間の位置関係が同じになる。本実施形態では、全ての電磁比例弁が、スプールよりも下方の位置からパイロット室内部のパイロット圧を制御することにより、2つのパイロット室におけるそれぞれのパイロット圧のバランスを制御し、スプールの移動を制御する。このとき、全てのスプールについて、電磁比例弁とスプールとの間の位置関係が同じなので、全ての電磁比例弁の間で電磁比例弁の二次圧特性を揃えることができる。全ての電磁比例弁の間の二次圧特性が揃えられるので、スプールを移動させるための二次圧の調節を電磁比例弁ごとに行う必要がなくなる。
また、本実施形態では、カバー700aに圧油流路330aが形成され、圧油流路330aは、4つのコントロールバルブ510~540についての、一方の側のパイロット室(第1パイロット室)の各々及び他方の側のパイロット室(第2パイロット室)の各々に連通している。従って、カバー700aで、4つのコントロールバルブ510~540の間で、圧油流路330aを共通して用いることができる。これにより、4つのコントロールバルブ510~540の間で、圧油流路330aの流路構成を簡易にすることができ、マルチコントロールバルブユニット1000の構成を簡易にすることができる。そのため、マルチコントロールバルブユニット1000を小型化することができると共に、マルチコントロールバルブユニット1000の製造コストを少なく抑えることができる。
また、カバー700bに圧油流路330bが形成され、圧油流路330bは、4つのコントロールバルブ550~580についての、一方の側のパイロット室(第1パイロット室)の各々及び他方の側のパイロット室(第2パイロット室)の各々に連通している。従って、カバー700bで、4つのコントロールバルブ550~580の間で、圧油流路330bを共通して用いることができる。これにより、4つのコントロールバルブ550~580の間で、圧油流路330bの流路構成を簡易にすることができ、マルチコントロールバルブユニット1000の構成を簡易にすることができる。そのため、マルチコントロールバルブユニット1000をさらに小型化することができると共に、マルチコントロールバルブユニット1000の製造コストをさらに少なく抑えることができる。
また、本実施形態では、4つのコントロールバルブ510~540の間で、4つの弁室がスプールの軸方向に直交するD1方向に並べられ、圧油流路330aは、カバー700aの内部で、D1方向に延びて形成されている。従って、カバー700aの内部で4つの弁室が並べられた方向と、圧油流路330aが延びている方向とが同じとなるように構成されている。
圧油流路330aが、カバー700aの内部で、4つの弁室が並べられた方向と同じ方向に延びて形成されているので、圧油流路330aの構成をより簡易にすることができる。従って、マルチコントロールバルブユニット1000の構成をより簡易にすることができる。また、圧油流路330bについても、カバー700bの内部で、4つの弁室が並べられた方向と同じ方向に延びて形成されているので、圧油流路330bの構成をより簡易にすることができる。従って、マルチコントロールバルブユニット1000の構成をより簡易にすることができる。
また、本実施形態では、4つの弁室がD1方向に並べられた弁室列が、D1方向に交差するD2方向に2つ並べられて構成され、それぞれの弁室列ごとに設けられた圧油流路330a、330bが、互いに連通している。圧油流路330a、330bが、互いに連通しているので、圧油流路330a、330bの数を少なくすることができ、マルチコントロールバルブユニット1000内部の流路構成をより簡易にすることができる。
また、本実施形態では、圧油流路330が1本の流路によって形成されている。従って、圧油流路330へ油を供給するために圧油流路330に接続される配管の数を少なくすることができる。仮に、圧油流路がコントロールバルブごとに設けられた場合には、圧油流路へ油を供給するために圧油流路に接続される配管を圧油流路ごとに設ける必要がある。そのため、圧油流路に接続される配管の数が多くなり、配管の構成が複雑になってしまう可能性がある。
また、本実施形態では、カバー700aにドレン流路360aが設けられ、ドレン流路360aは、コントロールバルブ510~540についての4つの弁室において、圧油をタンクへ導くためのドレンポートのそれぞれに連通している。従って、カバー700aで、4つのコントロールバルブ510~540の間で、ドレン流路360aを共通して用いることができる。
これにより、4つのコントロールバルブ510~540の間で、ドレン流路360aの流路構成を簡易にすることができ、マルチコントロールバルブユニット1000の構成を簡易にすることができる。そのため、マルチコントロールバルブユニット1000を小型化することができると共に、マルチコントロールバルブユニット1000の製造コストを少なく抑えることができる。
また、本実施形態では、4つのコントロールバルブ510~540の間で、4つの弁室がスプールの軸方向に直交するD1方向に並べられ、ドレン流路360aは、カバー700aの内部で、D1方向に延びて形成されている。従って、カバー700aの内部で4つの弁室が並べられた方向と、ドレン流路360aが延びている方向とが同じとなるように構成されている。
ドレン流路360aが、カバー700aの内部で、4つの弁室が並べられた方向と同じ方向に延びて形成されているので、ドレン流路360aの構成をより簡易にすることができる。従って、マルチコントロールバルブユニット1000の構成をより簡易にすることができる。また、ドレン流路360bについても、カバー700bの内部で、4つの弁室が並べられた方向と同じ方向に延びて形成されているので、ドレン流路360bの構成をより簡易にすることができる。従って、マルチコントロールバルブユニット1000の構成をより簡易にすることができる。
また、本実施形態では、4つの弁室がD1方向に並べられた弁室列が、D1方向に交差するD2方向に2つ並べられて構成され、それぞれの弁室列ごとに設けられたドレン流路360a、360bが、互いに連通している。ドレン流路360a、360bが、互いに連通しているので、ドレン流路360a、360bの数を少なくすることができ、マルチコントロールバルブユニット1000内部の流路構成をより簡易にすることができる。
また、本実施形態では、ドレン流路360が1本の流路によって形成されている。従って、コントロールバルブ510~580のそれぞれから排出される油をタンク300aへ導くためにドレン流路360に接続される配管の数を少なくすることができる。仮に、ドレン流路がコントロールバルブごとに別々に設けられた場合には、コントロールバルブから排出される油をタンクへ導くためにドレン流路に接続される配管をドレン流路ごとに設ける必要がある。そのため、ドレン流路に接続される配管の数が多くなり、配管の構成が複雑になってしまう可能性がある。
また、本実施形態では、カバー700aの内部で、圧油流路330aとドレン流路360aとが同じ方向に延びるようにそれぞれの流路が構成されている。従って、カバー700aの内部の流路構成をより簡易にすることができる。また、カバー700bの内部で、圧油流路330bとドレン流路360bとが同じ方向に延びるようにそれぞれの流路が構成されている。従って、カバー700bの内部の流路構成をより簡易にすることができる。
また、本実施形態では、油圧ショベル3000が、上記のマルチコントロールバルブユニット1000を用いてアクチュエータの駆動を制御するように構成されている。この油圧ショベル3000では、マルチコントロールバルブユニット1000は、スプールに対し電磁比例弁の配置された一方の側が重力方向下方に位置するように、キャビンの後方の位置に配置されている。
上記のマルチコントロールバルブユニット1000が油圧ショベル3000に搭載されるので、油圧ショベル3000の構成を簡易にすることができる。従って、油圧ショベル3000の製造コストを抑えることができると共に、油圧ショベル3000を小型化することができる。
また、電磁比例弁が油圧ショベル3000の内部に収納されて保護される構成となるので、電磁比例弁で故障が発生することを抑えることができ、信頼性の高い油圧ショベルを提供することができる。
なお、上記実施形態では、コントロールバルブ510~540における複数の弁室が並べられた方向と、カバー700aの内部で圧油流路330aの延びる方向とが同じ方向である形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されない。コントロールバルブ510~540における複数の弁室が並べられた方向と、圧油流路330aの延びる方向とが異なる方向であってもよい。同様に、コントロールバルブ550~580における複数の弁室が並べられた方向と、カバー700bの内部で圧油流路330bの延びる方向とが異なる方向であってもよい。
また、上記実施形態では、カバー700aの内部に形成された圧油流路330aとカバー700bの内部に形成された圧油流路330bとが、ハウジング100の内部で互いに連通する形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されない。圧油流路330aと圧油流路330bとが連通する位置は、ハウジング100の外部であってもよい。例えば、コントロールバルブ510~540とコントロールバルブ550~580との両方についてスプールの一方の側を覆う共通のカバーがハウジングに設けられ、共通のカバー内部で、コントロールバルブ510~540に連通する圧油流路330aと、コントロールバルブ550~580に連通する圧油流路330bとが互いに連通する構成であってもよい。
また、上記実施形態では、カバー700aの内部に形成された圧油流路330aとカバー700bの内部に形成された圧油流路330bとが、それぞれのカバー700におけるD1方向とは逆方向についての端部でそれぞれ互いに連通する構成について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されない。圧油流路330aと圧油流路330bとが互いに連通する位置は、D1方向とは逆方向についての端部でなくてもよい。例えば、D1方向に複数並べられたコントロールバルブ同士の間の位置で、圧油流路330aと圧油流路330bとが互いに連通するように構成されてもよい。また、圧油流路330aと圧油流路330bとは、必ずしも互いに連通しなくてもよい。1列のコントロールバルブについて、圧油流路が共通して用いられることにより圧油流路についての流路構成が簡易になるのであれば、列ごとに構成された圧油流路同士は必ずしも連通しなくてもよい。
また、上記実施形態では、コントロールバルブ510~540における複数の弁室が並べられた方向と、カバー700aの内部でドレン流路360aの延びる方向とが同じ方向である形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されない。コントロールバルブ510~540における複数の弁室が並べられた方向と、ドレン流路360aの延びる方向とが異なる方向であってもよい。同様に、コントロールバルブ550~580における複数の弁室が並べられた方向と、カバー700bの内部でドレン流路360bの延びる方向とが異なる方向であってもよい。
また、上記実施形態では、カバー700aの内部に形成されたドレン流路360aとカバー700bの内部に形成されたドレン流路360bとが、ハウジング100の内部で互いに連通する形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されない。ドレン流路360aとドレン流路360bとが連通する位置は、ハウジング100の外部であってもよい。
また、上記実施形態では、カバー700aの内部に形成されたドレン流路360aとカバー700bの内部に形成されたドレン流路360bとが、それぞれのカバー700におけるD1方向とは逆方向についての端部でそれぞれ互いに連通する構成について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されない。ドレン流路360aとドレン流路360bとが互いに連通する位置は、D1方向とは逆方向についての端部でなくてもよい。また、ドレン流路360aとドレン流路360bとは、必ずしも互いに連通しなくてもよい。
また、上記実施形態では、圧油流路330a、330bと、ドレン流路360a、360bとが同じ方向に延びている形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されない。圧油流路330a、330bと、ドレン流路360a、360bとは、異なる方向に延びていたとしてもよい。
また、上記実施形態では、圧油流路330aと、ドレン流路360aとが同一のカバー700a内に形成され、圧油流路330bとドレン流路360bとが同一のカバー700b内に形成される構成について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されない。圧油流路とドレン流路とは、それぞれ異なる部材に形成されてもよい。
また、上記実施形態では、油圧ポンプ200a、200bからの圧油が供給ライン310、320を通って供給されると共に、供給ライン310、320が各コントロールバルブの位置で分岐され、分岐した圧油の流路を各コントロールバルブのポートに接続することにより、各コントロールバルブに圧油が供給されている。しかしながら、本発明は上記実施形態に限定されず、油圧ポンプ200a、200bから供給される圧油が、供給ライン310、320以外の流路を通って各コントロールバルブに供給されるように構成されてもよい。例えば、油圧ポンプ200a、200bから各コントロールバルブに直接的に圧油が供給されるセンターバイパスラインを通して、各コントロールバルブに圧油が供給されてもよい。油圧ポンプ200aから、コントロールバルブ510~540を順に通って、各コントロールバルブに圧油を供給するように、センターバイパスラインとしての圧油の流路が構成されてもよい。また、油圧ポンプ200bから、コントロールバルブ550~580を順に通って、各コントロールバルブに圧油を供給するように、センターバイパスラインとしての圧油の流路が構成されてもよい。
また、上記実施形態では、ハウジング100の内部に、ブーム、アーム及びバケットの駆動を制御するためのコントロールバルブや、キャビンの旋回操作及び走行駆動のための油圧モータの駆動の制御を行うコントロールバルブが、それぞれ設けられている構成について説明した。しかしながら本発明は上記実施形態に限定されない。コントロールバルブによって駆動を制御されるアクチュエータは、他の構成であってもよい。例えば、上記のアクチュエータのうち、一部のアクチュエータのみの駆動を制御するために、一部の種類のコントロールバルブを有するマルチコントロールバルブユニットが用いられてもよい。また、本実施形態で用いられていない種類のアクチュエータを駆動するコントロールバルブを有するマルチコントロールバルブユニットが用いられてもよい。
また、上記実施形態では、ハウジング100の内部に4つの弁室及びスプールが列に並べられて構成された弁室の列(弁室列)及びスプールの列が2つ配置される構成について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されない。弁室の列及びスプールの列を構成する弁室及びスプールの数は、4つでなくてもよい。5つ以上であってもよいし、3つ以下であってもよい。
また、上記実施形態では、マルチコントロールバルブユニット1000が搭載される建設機械は、油圧ショベルである形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されない。本発明のマルチコントロールバルブユニットの搭載される建設機械は、例えば油圧クレーン等、他の種類の建設機械であってもよい。
また、上記実施形態では、マルチコントロールバルブユニット1000における複数のコントロールバルブのうち、一部のコントロールバルブ(コントロールバルブ570)には1つの電磁比例弁が設けられ、それ以外のコントロールバルブには2つの電磁比例弁が設けられている。そのため、本実施形態では、複数のコントロールバルブのうち、一部のコントロールバルブについて、第1比例弁と第2比例弁とを備え、第1比例弁と第2比例弁とのいずれも一方の側に配置されたカバーに設けられた構成を有している。このように、複数のコントロールバルブのうち、一部のコントロールバルブについてのみ、第1比例弁と第2比例弁とを備え、第1比例弁と第2比例弁とのいずれも一方の側に配置されたカバーに設けられた構成を有するマルチコントロールバルブユニットについても、本発明に含まれるものとする。なお、上記実施形態では、マルチコントロールバルブユニットにおいて、複数のコントロールバルブのうち、一部のコントロールバルブについてのみ、第1比例弁と第2比例弁とを備え、第1比例弁と第2比例弁とのいずれも一方の側に配置されたカバーに設けられた構成を有している形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されない。マルチコントロールバルブユニットにおける複数のコントロールバルブのうち、全てのコントロールバルブが、第1比例弁と第2比例弁とを備え、第1比例弁と第2比例弁とのいずれも一方の側に配置されたカバーに設けられた構成を有している形態であってもよい。
100 ハウジング
120a、120b、120c、120d、120e、120f、120g、120h バネ室形成部材(第2パイロット室形成部材)
200a、200b、200c 油圧ポンプ
330 圧油流路
360 ドレン流路
510、520、530、540、550、560、570、580 コントロールバルブ
511、521、531、541、551、561、571、581 パイロット室(第1パイロット室)
511a、521a、531a、541a、551a、561a、581a 流路(第1パイロット流路)
512、522、532、542、552、562、582 パイロット室(第2パイロット室)
512a、522a、532a、542a、552a、562a、571a、582a 流路(第2パイロット流路)
513、523、533、543、553、563、573、583 電磁比例弁(第1比例弁)
514、524、534、544、554、564、574、584 電磁比例弁(第2比例弁)
515、525、535、545、555、565、575、585 スプール
516、526、536、546、556、566、576、586 弁室
700 カバー(第1パイロット室形成部材)
1000 マルチコントロールバルブユニット
3000 油圧ショベル

Claims (7)

  1. 複数の弁室を内部に備えたハウジングと、
    前記複数の弁室の各々の内部に軸方向に移動可能に配置され、前記弁室の内部で軸方向に移動することにより複数のポートの間の接続状態を切換えると共に前記複数のポートの間で連通する連通部分の面積を調整する複数のスプールと、
    前記複数のスプールの各々の一方の側の第1パイロット圧受圧部へ第1パイロット圧を導くための複数の第1パイロット室と、
    前記複数のスプールの各々の他方の側の第2パイロット圧受圧部へ第2パイロット圧を導くための複数の第2パイロット室と、
    前記複数の第1パイロット室を覆うように、前記ハウジングの前記一方の側に配置された第1パイロット室形成部材と、
    前記複数の第2パイロット室を個々に覆うように、前記ハウジングの前記一方の側とは逆側の他方の側に配置され、前記スプールを中立位置に付勢するバネを内部に収納する複数の第2パイロット室形成部材と、
    前記第1パイロット室形成部材に設けられた複数の第1比例弁及び複数の第2比例弁と、
    前記第1パイロット室形成部材に設けられ、前記複数の第1比例弁の各々及び前記複数の第2比例弁の各々と接続された圧油流路と、
    前記複数の第1比例弁と前記複数の第1パイロット室とをそれぞれ接続する複数の第1パイロット流路と、
    前記複数の第2比例弁と前記複数の第2パイロット室とをそれぞれ接続する複数の第2パイロット流路とを有している、マルチコントロールバルブユニット。
  2. 前記複数の弁室は、前記スプールの軸方向に直交する第1方向に並べられ、
    前記圧油流路は、前記第1パイロット室形成部材の内部に、前記第1方向に延びて形成されている、請求項1に記載のマルチコントロールバルブユニット。
  3. 前記複数の弁室が前記第1方向に並べられた弁室列が、前記第1方向に交差する第2方向に複数並べられ、
    前記圧油流路は、それぞれの前記弁室列に設けられ、それぞれの前記弁室列ごとに設けられた圧油流路が互いに連通している、請求項2に記載のマルチコントロールバルブユニット。
  4. 前記第1パイロット室形成部材には、前記複数の第1比例弁の各々及び前記複数の第2比例弁の各々と接続され、前記複数の第1パイロット室及び前記複数の第2パイロット室から排出される圧油をタンクへ導くドレン流路が設けられている、請求項1から3のいずれか1項に記載のマルチコントロールバルブユニット。
  5. 前記複数の弁室は、前記スプールの軸方向に直交する第1方向に並べられ、
    前記ドレン流路は、前記第1パイロット室形成部材の内部に、前記第1方向に延びて形成されている、請求項4に記載のマルチコントロールバルブユニット。
  6. 前記複数の弁室が前記第1方向に並べられた弁室列が、前記第1方向に交差する第2方向に複数並べられ、
    前記ドレン流路は、それぞれの前記弁室列に設けられ、それぞれの前記弁室列ごとに設けられた前記ドレン流路が互いに連通している、請求項5に記載のマルチコントロールバルブユニット。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載のマルチコントロールバルブユニットを用いてアクチュエータの駆動を制御する建設機械であって、
    前記マルチコントロールバルブユニットは、前記一方の側が重力方向下方に位置するように、キャビンの後方の位置に配置されている、建設機械。
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