JP2001072902A - インクジェット用記録液 - Google Patents

インクジェット用記録液

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JP2001072902A
JP2001072902A JP25251099A JP25251099A JP2001072902A JP 2001072902 A JP2001072902 A JP 2001072902A JP 25251099 A JP25251099 A JP 25251099A JP 25251099 A JP25251099 A JP 25251099A JP 2001072902 A JP2001072902 A JP 2001072902A
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extract
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JP25251099A
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English (en)
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Takamasa Ueda
隆正 上田
Hideo Yasutomi
英雄 保富
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェット用記録液の毒性が高くなった
り、性能が低下するということがなく、記録液に黴が発
生するのを有効に防止する。 【解決手段】 少なくとも色材と防黴剤と水とを含有す
るインクジェット用記録液において、防黴剤として、レ
ンギョウ抽出物,イチジク葉抽出物,カンゾウ油抽出
物,クローブ抽出物,シソ抽出物,シナモン抽出物,セ
ージ抽出物,ショウガ抽出物,生大豆抽出物,ニンニク
抽出物,ベニコウジ抽出物,コショウ抽出物,ローズマ
リー抽出物,ハッカ抽出物,ユーカリプタス抽出物,パ
セリーシード抽出物,タイム抽出物,ローレル抽出物,
オニオン抽出物,コウジ酸等から選択される少なくとも
一種を含む水溶性又は水分散性の食品用保存剤を含有さ
せた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、インクジェット
プリンター等のインクジェット記録装置に使用されるイ
ンクジェット用記録液に係り、特に、インクジェット用
記録液の性能を損なうことなく、その防黴性を向上させ
たインクジェット用記録液に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンター等のインクジ
ェット記録装置に使用される記録液として、従来より油
性の記録液や水性の記録液が用いられていた。
【0003】ここで、一般に使用されているインクジェ
ット用の記録液の場合、必ずしも十分な防黴性を有して
おらず、このような記録液をインクジェット記録装置に
使用していると、記録液に黴が発生し、装置内の液流路
やノズルに目詰まりが生じたり、黴の作用によって記録
液の色が変化するという問題があった。
【0004】これに対して、インクジェット記録装置に
使用される水性の記録液として、特公昭62−3435
0号公報や特公平2−12266号公報に示されるよう
に、水溶性の染料と防黴剤と水とを含有させたインクジ
ェット記録用水性インクが知られている。
【0005】しかし、上記の公報に記載の防黴剤或いは
イミダゾール系のチアベンゾール(USメルク社製)や
メルガールBCM(ヘキスト社製)等の防黴剤を使用す
ると、防黴効果の高いものでは、その毒性が強いため、
安全性に問題が生じたり、記録液における性能が低下し
たりする等の問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、インクジ
ェットプリンター等のインクジェット記録装置に使用さ
れるインクジェット用記録液における上記のような問題
を解決することを課題とするものである。
【0007】すなわち、この発明においては、上記のよ
うなインクジェット用記録液において、この記録液中に
黴が発生して、インクジェット装置における液流路やノ
ズルに目詰まりが生じたり、記録液の色が変化したりす
るということがなく、また一般の防黴剤を用いた場合の
ように、記録液における毒性が高くなって安全性に問題
が生じたり、記録液の性能が低下するということもな
く、優れた防黴性能を有し、安定したインクジェット記
録が行えるインクジェット用記録液を提供するものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1にお
けるインクジェット用記録液においては、上記のような
課題を解決するため、少なくとも色材と防黴剤と水とを
含有するインクジェット用記録液において、上記の防黴
剤として、レンギョウ抽出物,イチジク葉抽出物,カン
ゾウ油抽出物,クローブ抽出物,シソ抽出物,シナモン
抽出物,セージ抽出物,ショウガ抽出物,生大豆抽出
物,ニンニク抽出物,ベニコウジ抽出物,コショウ抽出
物,ローズマリー抽出物,ハッカ抽出物,ユーカリプタ
ス抽出物,パセリーシード抽出物,タイム抽出物,ロー
レル抽出物,オニオン抽出物,コウジ酸から選択される
少なくとも一種を含む水溶性又は水分散性の食品用保存
剤を含有させるようにしたのである。
【0009】また、この発明の請求項2におけるインク
ジェット用記録液においては、上記のような課題を解決
するため、少なくとも色材と防黴剤と水とを含有するイ
ンクジェット用記録液において、上記の防黴剤として、
エゴノキ抽出物,カワラヨモギ抽出物,ペクチン分解
物,オレガノ抽出物,タデ抽出物,ホッコシ抽出物,モ
ウソウチク抽出物,モミガラ抽出物,ナツメグ抽出物,
メース抽出物,コリアンダー抽出物,ササフラス抽出
物,キャラウェイ抽出物,ディル抽出物,アニス抽出物
から選択される少なくとも一種を含む水溶性又は水分散
性の食品用保存剤を含有させるようにしたのである。
【0010】さらに、この発明の請求項3におけるイン
クジェット用記録液においては、上記のような課題を解
決するため、少なくとも色材と防黴剤と水とを含有する
インクジェット用記録液において、上記の防黴剤とし
て、柑橘種子抽出物,マジュラム抽出物,セイボリー抽
出物,クミン抽出物,プロタミン,キトサン,メライジ
ン,寒天オリゴ糖,グルコン酸,フィチン酸,タイニン
酸,エラグ酸,しらこんたん白,リゾチームから選択さ
れる少なくとも一種を含む水溶性又は水分散性の食品用
保存剤を含有させるようにしたのである。
【0011】そして、この発明におけるインクジェット
用記録液のように、防黴剤として、上記のような成分を
含む水溶性又は水分散性の食品用保存剤を含有させる
と、一般の防黴剤を用いた場合のように、インクジェッ
ト用記録液の毒性が高くなって安全性に問題が生じた
り、その性能が低下するということがなく、インクジェ
ット用記録液における黴の発生が十分に抑制され、イン
クジェット記録装置に用いた場合に、その液流路やノズ
ルに目詰まりが生じたり、インクジェット用記録液の色
が変化したりするということがなく、安定したインクジ
ェット記録が行えるようになる。
【0012】また、上記のように防黴剤として、インク
ジェット用記録液中に上記の水溶性又は水分散性の食品
用保存剤を含有させるにあたり、その量が少ないと、十
分な防黴効果が得られない一方、その量が多くなりすぎ
ると、この記録液の乾燥性等が悪くなって、記録紙等に
対する記録液の定着性が悪くなるため、請求項4に示す
ように、このインクジェット用記録液中に上記の水溶性
又は水分散性の食品用保存剤における各成分の合計が
0.01〜10重量%の範囲で含有されるようにするこ
とが好ましく、さらに好ましくは、0.1〜5重量%の
範囲で含有されるようにする。
【0013】ここで、この発明におけるインクジェット
用記録液に使用する色材としては、従来より公知の酸性
染料,直接染料,塩基性染料,反応性染料等の各種の染
料及び各種の顔料等を用いることができ、通常はこのよ
うな色材を記録液中に0.5〜10重量%、好ましくは
2〜6重量%の範囲で含有させるようにする。
【0014】また、上記の防黴剤や色材に対する溶媒と
して用いる水の量については、記録液中における水の量
が50〜90重量%、好ましくは70〜90重量%にな
るようにする。
【0015】また、このインクジェット用記録液におい
ては、上記の色材と防黴剤と水の他に、記録液の特性を
向上させるために、水溶性有機溶媒、粘度調整剤、界面
活性剤、両親媒剤、pH調整剤、キレート剤等を加える
ようにし、さらに必要に応じて酸素吸収剤、防錆剤、消
光剤等を加えることができる。
【0016】ここで、記録液に水溶性有機溶媒を加える
にあたっては、記録液の乾燥性を高めて記録液の定着性
を向上させるために、例えば、メチルアルコール、エチ
ルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピル
アルコール等の一価アルコールを加えるようにしたり、
記録液における保湿性を向上させたり、その粘度や表面
張力を調整するために、例えば、ポリエチレングリコー
ル,ポリプロピレングリコール等のポリアルキレングリ
コールや、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール等のア
ルキレン基が2〜6個の炭素原子を含むアルキレングリ
コールや、グリセリン,グリセロール等の多価アルコー
ルや、例えば、エチレングリコールメチルエーテル,エ
チレングリコールエチルエーテル,ジエチレングリコー
ルメチルエーテル,ジエチレングリコールエチルエーテ
ル,ジエチレングリコールブチルエーテル,トリエチレ
ングリコールブチルエーテル等の多価アルコールエーテ
ル類を加えるようにしたり、また記録液における防錆・
防腐食性を高め、ノズル等における目詰まりを防止する
等の目的で、例えば、2−ピロリドン、1(N)−メチ
ル−2−ピロリドン等の環状アミドを用いることができ
る。
【0017】なお、これらの水溶性有機溶媒を上記の記
録液中に含有させるにあたり、上記の一価アルコールの
場合はその含有量が10重量%以下、多価アルコールの
場合はその含有量が5〜30重量%、好ましくは5〜1
0重量%、多価アルコールエーテルの場合はその含有量
が5〜20重量%、好ましくは5〜10重量%、環状ア
ミドの場合はその含有量が10重量%以下、好ましくは
2重量%以下になるようにし、これらの有機溶媒全体と
して、記録液中に5〜40重量%、好ましくは5〜25
重量%含有されるようにする。
【0018】また、上記の記録液に加える粘度調整剤と
しては、上記の色材や水溶性有機溶媒等に悪影響を及ぼ
さないものであれば、通常知られているものを用いるこ
とができ、例えば、ポリビニルアルコール、ヒドロキシ
プロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒ
ドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、水溶性
アクリル樹脂、ポリビニルピロリドン、アラビアゴム、
デキストリン、カゼイン、ペプチン等を使用することが
でき、このような粘度調整剤を上記の記録液中に含有さ
せるにあたっては、その含有量が1〜15重量%、好ま
しくは2〜10重量%になるようにする。
【0019】また、上記の記録液のにじみを抑制すると
共にインクジェット記録装置のノズルからの吐出性を安
定させるため、記録液に界面活性剤を加えて、その表面
張力を30〜50dyne/cm(液温25℃)になる
ようにすることが好ましい。
【0020】そして、上記の記録液に加える界面活性剤
は、非イオン系、アニオン系、カチオン系の何れの界面
活性剤であってもよいが、アニオン系やカチオン系の界
面活性剤を加えた場合には塩が析出しやすくなるため、
好ましくは、非イオン系の界面活性剤を加えるようにす
る。
【0021】ここで、非イオン系の界面活性剤として
は、例えば、一般式C9 196 4O(CH2 CH2
O)n Hで示されるノニルフェニルポリエチレングリコ
ールエーテル、一般式C8 176 4 O(CH2 CH
2 O)n Hで示されるオクチルフェニルポリエチレング
リコールエーテル、一般式C12256 4 O(CH2
CH2 O)n Hで示されるドデシルフェニルポリエチレ
ングリコールエーテル、下記の化1に示されるアセチレ
ングリコールエーテル系等の炭化水素系非イオン系界面
活性剤、下記の化2に示されるポリエーテル変成シリコ
ーンオイル等のシリコーン系の非イオン系界面活性剤、
一般式Cn 2n+1O(CH2 CH2 O)mHで表される
パーフルオロアルキルポリオキシエチレンエタノール等
のフッ素系の非イオン系界面活性剤を用いることができ
る。
【0022】
【化1】
【0023】
【化2】
【0024】また、アニオン系の界面活性剤としては、
例えば、ラウリルアルコール硫酸エステルナトリウムや
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムやカルボキシル
変成シリコーンオイルやパーフルオロアルキルカルボン
酸カリウム等を使用することができ、またカチオン系の
界面活性剤としては、例えば、パーフルオロアルキル第
4級アンモニウムヨウ化物等を用いることができる。
【0025】なお、上記のような界面活性剤を記録液中
に含有させるにあたっては、記録液の表面張力が20〜
60dyne/cmになるようにし、界面活性剤の含有
量が2重量%以下、好ましくは0.05〜1重量%にな
るようにする。
【0026】また、上記の記録液において結晶が析出す
るのを防止するためには、記録液に両親媒剤を加えるよ
うにし、この両親媒剤としては、例えば、尿素、アミ
ド、環式アミド、アルカノールアミン等を用いることが
できる。なお、両親媒剤を記録液中に含有させるにあた
っては、その含有量が2重量%以下、好ましくは0.2
〜1重量%になるようにする。
【0027】また、上記記録液におけるpHが8以上に
なると、この記録液における黴の発生がより一層抑制さ
れるため、この記録液にpH調整剤を加えて、この記録
液のpHが8以上になるようにすることが好ましく、よ
り好ましくはpHが8〜10の範囲になるようにする。
【0028】ここで、上記の記録液に加えるpH調整剤
は、記録液の特性に悪影響を及ぼさずに所望のpHに制
御できるものであれば一般に用いられている公知のpH
調整剤を使用することができ、例えば、モノエタノール
アミン,ジエタノールアミン,トリエタノールアミン等
のアミン、水酸化ナトリウム,水酸化カリウム,水酸化
リチウム等のアルカリ金属の水酸化物、炭酸リチウム,
炭酸ナトリウム,炭酸カリウム等のアルカリ金属の炭酸
塩、水酸化カルシウム等のアルカリ土類金属の水酸化
物、四ホウ酸ナトリウム、水酸化アンモニウム等を用い
ることができる。なお、このようなpH調整剤を記録液
に加えるにあたっては、記録液のpHが上記のように8
以上になるようにして、その含有量が1重量%以下、好
ましくは0.1〜0.3重量%になるようにする。
【0029】また、記録液中における金属イオンを封鎖
するために、記録液にキレート試薬を加えるようにし、
このキレート試薬としては、例えば、エチレンジアミン
四酢酸ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸、ニトリロ
三酢酸ナトリウム、ヒドロオキシエチルエチレンジアミ
ン三酢酸ナトリウム、ジエチレントリアミン五酢酸ナト
リウム、ウラミル二酢酸ナトリウム等を用いることがで
きる。なお、このようなキレート試薬を記録液中に含有
させるにあたっては、その含有量が1重量%以下、好ま
しくは0.1〜0.5重量%になるようにする。
【0030】さらに、必要に応じて上記の記録液に対
し、亜硫酸ナトリウム,亜硫酸水素ナトリウム等の酸素
吸収剤や、酸性亜硫酸塩,チオ硫酸ナトリウム,チオグ
リコール酸アンモン,ジイソプロピルアンモニウムニト
ライト,四硝酸ペンタエリスリトール,ジシクロヘキシ
ルアンモニウムニトライト等の防錆剤や、記録液の退色
を防止するヨウ化カリウム、臭化カリウム、塩化カリウ
ム等の消光剤等の添加剤を加えるようにする。なお、記
録液に対してこれらの添加剤を加える量については、酸
素吸収剤の場合には1重量%以下、防錆剤の場合には1
重量%以下、好ましくは0.3重量%以下、消光剤の場
合には1重量%以下になるようにする。
【0031】また、この発明におけるインクジェット用
記録液をインクジェット記録装置に使用する場合におい
ては、このインクジェット用記録液を収容させるインク
カートリッジや、このインクジェット用記録液が流れる
インク流路の部材を生分解性樹脂を構成することができ
る。そして、このようにインクカートリッジやインク流
路の部材を生分解性樹脂で構成した場合、上記のような
食品用保存剤を含有するインクジェット用記録液が存在
する状態では、インクカートリッジ等に用いた生分解性
樹脂を分解されるのが防止される一方、使用後にこれら
を廃棄した場合、これらが自然に分解され、環境を害す
ることが抑制される。
【0032】ここで、上記の生分解性樹脂としては、ポ
リカプロラクトン,ポリブチレンサクシネート,ポリ乳
酸等の脂肪酸ポリエステル、澱粉、澱粉誘導体、エステ
ル系ポリウレタン、脂肪族ポリエステルポリアミド、キ
チン、キトサン等が使用でき、特に、澱粉及び澱粉誘導
体系の樹脂を用いることが好ましい。
【0033】ここで、上記の澱粉及び澱粉誘導体系の樹
脂としては、生澱粉又はこの生澱粉を変成した変成澱粉
系高分子を用いることができる。
【0034】そして、上記の生澱粉としては、例えば、
トウモロコシ澱粉,ワラビ澱粉,クズ澱粉,馬鈴薯澱
粉,小麦澱粉,キッサバ澱粉,サゴ澱粉,タピオカ澱
粉,モロコシ澱粉,豆澱粉,ハス澱粉,ヒシ澱粉,甘藷
澱粉等を用いることができ、また変成澱粉系高分子とし
ては、例えば、生澱粉を変成した化学変性澱粉誘導体,
化学分解変性澱粉,酵素変性澱粉,物理的変性澱粉等を
用いることができる。
【0035】ここで、生澱粉を変成した化学変性澱粉誘
導体としては、例えば、アリルエーテル化澱粉,カルボ
キシメチルエーテル化澱粉,ヒドロキシエチルエーテル
化澱粉,ヒドロキシプロピルエーテル化澱粉,メチルエ
ーテル化澱粉,燐酸架橋澱粉,ホルムアルデヒド架橋澱
粉,エピクロルヒドリン架橋澱粉,アクロレイン架橋澱
粉,アセト酢酸エステル化澱粉,酢酸エステル化澱粉,
コハク酸エステル化澱粉,キサトゲン酸エステル化澱
粉,硝酸エステル化澱粉,尿素燐酸エステル化澱粉,燐
酸エステル化澱粉等を用いることができ、また化学分解
変性澱粉としては、例えば、ジアルデヒド澱粉,酸処理
澱粉,次亜塩素酸酸化澱粉等を用いることができ、また
酵素変性澱粉としては、加水分解デキストリン,アミロ
ース等を、物理的変性澱粉としては、α−澱粉,分別ア
ミロース,湿熱処理澱粉等を用いることができる。
【0036】
【実施例】以下、この発明の実施例に係るインクジェッ
ト用記録液について具体的に説明すると共に、比較例を
挙げ、この実施例におけるインクジェット用記録液が防
黴性の点において優れていることを明らかにする。
【0037】なお、以下の実施例におけるインクジェッ
ト用記録液においては、防黴剤に用いる食品用保存剤と
して、オイゲノールを含むクローブ抽出物,ジンゲオー
ルやショウガオールを含むショウガ抽出物,ローズマノ
ールやカルバクノールを含むローズマリー抽出物,ロー
レル抽出物,コウジ酸の5種類を代表例として使用する
ようにしたが、この発明において示した前記の各食品用
保存剤を防黴剤に用いた場合においても同様の結果が得
られる。
【0038】(実施例1)この実施例においては、防黴
剤に食品用保存剤として使用されているオイゲノールを
含むクローブ抽出物を用いるようにした。
【0039】そして、この実施例においては、蒸留水を
91.34重量%、黒色染料(ゼネカ社製:PRO−J
ET FAST BK2)を3.9重量%、防黴剤とし
て上記のクローブ抽出物を0.01重量%、ジエチレン
グリコールを2.2重量%、エタノールを1.5重量
%、エチレンジアミンテトラ酢酸ナトリウムを0.05
重量%、ノニルフェニルポリエチレングリコールエーテ
ルを1.0重量%の割合にし、これらをビーカーに入れ
加熱して45℃に保ちながら1時間撹拌し、この溶液を
冷却した後、これを濾過して黒色染料を用いたインクジ
ェット用記録液を得た。
【0040】(実施例2)この実施例においては、蒸留
水を87.2重量%、実施例1と同じ黒色染料を3.9
重量%、防黴剤として実施例1と同じクローブ抽出物を
0.1重量%、トリエチレングリコールモノブチルエー
テルを4.8重量%、エタノールを3.0重量%、エチ
レンジアミンテトラ酢酸ナトリウムを0.3重量%、ポ
リエーテル変成シリコーンオイルを0.7重量%の割合
にし、それ以外は、上記の実施例1の場合と同様にして
黒色染料を用いたインクジェット用記録液を得た。
【0041】(実施例3)この実施例においては、上記
の実施例2における蒸留水の量を87.1重量%、防黴
剤として用いる実施例1と同じクローブ抽出物の量を
0.2重量%にし、それ以外は、上記の実施例2の場合
と同様にして黒色染料を用いたインクジェット用記録液
を得た。
【0042】(実施例4)この実施例においては、蒸留
水を83.6重量%、実施例1と同じ黒色染料を4.2
重量%、防黴剤として実施例1と同じクローブ抽出物を
2.7重量%、ジエチレングリコールモノブチルエーテ
ルを5.3重量%、メタノールを3.2重量%、エチレ
ンジアミンテトラ酢酸ナトリウムを0.4重量%、オク
チルフェニルポリエチレングリコールエーテルを0.6
重量%の割合にし、それ以外は、上記の実施例1の場合
と同様にして黒色染料を用いたインクジェット用記録液
を得た。
【0043】(実施例5)この実施例においては、蒸留
水を81.1重量%、実施例1と同じ黒色染料を4.2
重量%、防黴剤として実施例1と同じクローブ抽出物を
5.1重量%、ジエチレングリコールモノブチルエーテ
ルを5.3重量%、メタノールを3.2重量%、エチレ
ンジアミンテトラ酢酸ナトリウムを0.4重量%、オク
チルフェニルポリエチレングリコールエーテルを0.7
重量%の割合にし、それ以外は、上記の実施例1の場合
と同様にして黒色染料を用いたインクジェット用記録液
を得た。
【0044】(実施例6)この実施例においては、蒸留
水を82.6重量%、実施例1と同じ黒色染料を3.9
重量%、防黴剤として実施例1と同じクローブ抽出物を
9.7重量%、2−ピロリドンを1.3重量%、エタノ
ールを1.5重量%、エチレンジアミンテトラ酢酸ナト
リウムを0.3重量%、オクチルフェニルポリエチレン
グリコールエーテルを0.7重量%の割合にし、それ以
外は、上記の実施例1の場合と同様にして黒色染料を用
いたインクジェット用記録液を得た。
【0045】(実施例7)この実施例においては、蒸留
水を81.8重量%、実施例1と同じ黒色染料を3.9
重量%、防黴剤として実施例1と同じクローブ抽出物を
10.5重量%、2−ピロリドンを1.3重量%、エタ
ノールを1.5重量%、エチレンジアミンテトラ酢酸ナ
トリウムを0.3重量%、オクチルフェニルポリエチレ
ングリコールエーテルを0.7重量%の割合にし、それ
以外は、上記の実施例1の場合と同様にして黒色染料を
用いたインクジェット用記録液を得た。
【0046】(比較例1)この比較例においては、上記
の実施例1における蒸留水の量を91.35重量%にす
る一方、防黴剤である食品用保存剤を加えないように
し、それ以外については、上記の実施例1の場合と同様
にして黒色染料を用いたインクジェット用記録液を得
た。
【0047】次に、上記のようにして得た実施例1〜7
及び比較例1の黒色染料を用いた各インクジェット用記
録液について、日本工業規格に規定されるJIS Z
2911のかび抵抗性試験方法に準拠して、これらのイ
ンクジェット用記録液におけるかび抵抗性を調べ、さら
に各インクジェット用記録液を用いて5×5mmになっ
た正方形状のベタ画像を市販のインクジェットプリンタ
ー(エプソン社製:MJ−510)により記録紙に印字
し、30秒後にウレタンゴムブレードによってこの印字
面をこすり、各インクジェット用記録液の定着性を調
べ、各インクジェット用記録液中に含有させた食品用保
存剤の種類及び含有量(重量%)と合わせて、これらの
結果を下記の表1に示した。
【0048】ここで、下記の表1において、かび抵抗性
については、黴の発生が全くなかった場合を◎、黴の発
生が殆どなかった場合を○、黴の発生があった場合を×
で示した。また、定着性については、印字部分から白紙
部分への尾引きがない場合を○、ごく僅かに尾引きが生
じた場合を△、尾引きが生じた場合を×で示した。
【0049】
【表1】
【0050】この結果から明らかなように、防黴剤とし
て食品用保存剤であるオイゲノールを含むクローブ抽出
物を0.01重量%以上含有させた実施例1〜7の各イ
ンクジェット用記録液においては、黴が発生するのが抑
制されたのに対して、このような食品用保存剤を加えな
かった比較例1のインクジェット用記録液においては黴
が発生した。
【0051】また、実施例1〜7の各インクジェット用
記録液を比較すると、食品用保存剤であるオイゲノール
を含むクローブ抽出物を含有させる量を0.1重量%以
上にした場合には、黴の発生が全くなく、インクジェッ
トプリンター等のインクジェット記録装置に使用した場
合に、装置内の液流路やノズルに目詰まりが生じるとい
うことがなく、また黴の作用によって各インクジェット
用記録液の色が変化するということもなかった。
【0052】また、防黴剤として添加させる上記のクロ
ーブ抽出物の割合を10.5重量%にした場合には、イ
ンクジェット用記録液における定着性が低下して、尾引
きが発生したが、上記のクローブ抽出物の含有量を10
重量%以下にすると、インクジェット用記録液の定着性
が高まって、尾引きが発生するのが防止されるようにな
り、特に、上記のクローブ抽出物の含有量を5重量%以
下にすると、尾引きの発生が全くなく、良好な定着性を
示した。
【0053】なお、上記の実施例1〜7の各インクジェ
ット用記録液においては、防黴剤に食品用保存剤として
使用されているオイゲノールを含むクローブ抽出物を用
いた場合について示したが、食品用保存剤として使用さ
れているエゴノキ抽出物,カワラヨモギ抽出物,ガラク
チュロン酸を含むペクチン分解物,フィリリンを含むレ
ンギョウ抽出物,イチジク葉抽出物,オレガノ抽出物,
柑橘種子抽出物,カンゾウ油抽出物を防黴剤として用い
た場合においても同様の結果が得られた。
【0054】(実施例8)この実施例においては、防黴
剤に食品用保存剤として使用されているジンゲオールや
ショウガオールを含むショウガ抽出物を用いるようにし
た。
【0055】そして、この実施例においては、蒸留水を
91.34重量%、実施例1と同じ黒色染料を3.9重
量%、防黴剤として上記のショウガ抽出物を0.01重
量%、ジエチレングリコールを2.2重量%、エタノー
ルを1.5重量%、エチレンジアミンテトラ酢酸ナトリ
ウムを0.05重量%、ノニルフェニルポリエチレング
リコールエーテルを1.0重量%の割合にし、それ以外
は、上記の実施例1の場合と同様にして黒色染料を用い
たインクジェット用記録液を得た。
【0056】(実施例9)この実施例においては、蒸留
水を87.2重量%、実施例1と同じ黒色染料を3.9
重量%、防黴剤として実施例8と同じショウガ抽出物を
0.1重量%、トリエチレングリコールモノブチルエー
テルを4.8重量%、エタノールを3.0重量%、エチ
レンジアミンテトラ酢酸ナトリウムを0.3重量%、ポ
リエーテル変成シリコーンオイルを0.7重量%の割合
にし、それ以外は、上記の実施例1の場合と同様にして
黒色染料を用いたインクジェット用記録液を得た。
【0057】(実施例10)この実施例においては、上
記の実施例9における蒸留水の量を87.0重量%、防
黴剤として用いる実施例8と同じショウガ抽出物の量を
0.3重量%にし、それ以外は、上記の実施例9の場合
と同様にして黒色染料を用いたインクジェット用記録液
を得た。
【0058】(実施例11)この実施例においては、蒸
留水を83.6重量%、実施例1と同じ黒色染料を4.
2重量%、防黴剤として実施例8と同じショウガ抽出物
を2.7重量%、ジエチレングリコールモノブチルエー
テルを5.3重量%、メタノールを3.2重量%、エチ
レンジアミンテトラ酢酸ナトリウムを0.4重量%、オ
クチルフェニルポリエチレングリコールエーテルを0.
6重量%の割合にし、それ以外は、上記の実施例1の場
合と同様にして黒色染料を用いたインクジェット用記録
液を得た。
【0059】(実施例12)この実施例においては、蒸
留水を80.7重量%、実施例1と同じ黒色染料を4.
2重量%、防黴剤として実施例8と同じショウガ抽出物
を5.5重量%、ジエチレングリコールモノブチルエー
テルを5.3重量%、メタノールを3.2重量%、エチ
レンジアミンテトラ酢酸ナトリウムを0.4重量%、オ
クチルフェニルポリエチレングリコールエーテルを0.
7重量%の割合にし、それ以外は、上記の実施例1の場
合と同様にして黒色染料を用いたインクジェット用記録
液を得た。
【0060】(実施例13)この実施例においては、蒸
留水を82.6重量%、実施例1と同じ黒色染料を3.
9重量%、防黴剤として実施例8と同じショウガ抽出物
を9.7重量%、2−ピロリドンを1.3重量%、エタ
ノールを1.5重量%、エチレンジアミンテトラ酢酸ナ
トリウムを0.3重量%、オクチルフェニルポリエチレ
ングリコールエーテルを0.7重量%の割合にし、それ
以外は、上記の実施例1の場合と同様にして黒色染料を
用いたインクジェット用記録液を得た。
【0061】(実施例14)この実施例においては、蒸
留水を81.8重量%、実施例1と同じ黒色染料を3.
9重量%、防黴剤として実施例8と同じショウガ抽出物
を10.5重量%、2−ピロリドンを1.3重量%、エ
タノールを1.5重量%、エチレンジアミンテトラ酢酸
ナトリウムを0.3重量%、オクチルフェニルポリエチ
レングリコールエーテルを0.7重量%の割合にし、そ
れ以外は、上記の実施例1の場合と同様にして黒色染料
を用いたインクジェット用記録液を得た。
【0062】そして、上記のようにして得た実施例8〜
14の各インクジェット用記録液についても、前記の実
施例1〜7及び比較例1の場合と同様にして、かび抵抗
性及び定着性を調べると共に、各インクジェット用記録
液中に含有させた食品用保存剤の種類及びその含有量
(重量%)を、下記の表2に合わせて示した。
【0063】
【表2】
【0064】この結果から明らかなように、防黴剤とし
て食品用保存剤であるジンゲオールやショウガオールを
含むショウガ抽出物を0.01重量%以上含有させた実
施例8〜14の各インクジェット用記録液においては黴
が発生するのが抑制され、特に、上記のショウガ抽出物
を含有させる量を0.1重量%以上にした場合には、黴
の発生が全くなく、インクジェットプリンター等のイン
クジェット記録装置に使用した場合に、装置内の液流路
やノズルに目詰まりが生じるということがなく、黴の作
用によって各インクジェット用記録液の色が変化すると
いうこともなかった。
【0065】また、防黴剤として添加させる上記のショ
ウガ抽出物の割合を10.5重量%にした場合には、イ
ンクジェット用記録液における定着性が低下して、尾引
きが発生したが、上記のショウガ抽出物の含有量を10
重量%以下にすると、インクジェット用記録液の定着性
が高まって、尾引きが発生するのが防止されるようにな
り、特に、上記のショウガ抽出物の含有量を5重量%以
下にすると、尾引きの発生が全くなく、良好な定着性を
示した。
【0066】(実施例15)この実施例においては、防
黴剤に食品用保存剤として使用されているローズマノー
ルやカルバクノールを含むローズマリー抽出物を用いる
ようにした。
【0067】そして、この実施例においては、蒸留水を
91.34重量%、実施例1と同じ黒色染料を3.9重
量%、防黴剤として上記のローズマリー抽出物を0.0
1重量%、ジエチレングリコールを2.2重量%、エタ
ノールを1.5重量%、エチレンジアミンテトラ酢酸ナ
トリウムを0.05重量%、ノニルフェニルポリエチレ
ングリコールエーテルを1.0重量%の割合にし、それ
以外は、上記の実施例1の場合と同様にして黒色染料を
用いたインクジェット用記録液を得た。
【0068】(実施例16)この実施例においては、蒸
留水を87.2重量%、実施例1と同じ黒色染料を3.
9重量%、防黴剤として実施例15と同じローズマリー
抽出物を0.1重量%、トリエチレングリコールモノブ
チルエーテルを4.8重量%、エタノールを3.0重量
%、エチレンジアミンテトラ酢酸ナトリウムを0.3重
量%、ポリエーテル変成シリコーンオイルを0.7重量
%の割合にし、それ以外は、上記の実施例1の場合と同
様にして黒色染料を用いたインクジェット用記録液を得
た。
【0069】(実施例17)この実施例においては、上
記の実施例16における蒸留水の量を86.9重量%、
防黴剤として用いる実施例15と同じローズマリー抽出
物の量を0.4重量%にし、それ以外は、上記の実施例
16の場合と同様にして黒色染料を用いたインクジェッ
ト用記録液を得た。
【0070】(実施例18)この実施例においては、蒸
留水を83.4重量%、実施例1と同じ黒色染料を4.
2重量%、防黴剤として実施例15と同じローズマリー
抽出物を2.9重量%、ジエチレングリコールモノブチ
ルエーテルを5.3重量%、メタノールを3.2重量
%、エチレンジアミンテトラ酢酸ナトリウムを0.4重
量%、オクチルフェニルポリエチレングリコールエーテ
ルを0.6重量%の割合にし、それ以外は、上記の実施
例1の場合と同様にして黒色染料を用いたインクジェッ
ト用記録液を得た。
【0071】(実施例19)この実施例においては、蒸
留水を80.9重量%、実施例1と同じ黒色染料を4.
2重量%、防黴剤として実施例15と同じローズマリー
抽出物を5.3重量%、ジエチレングリコールモノブチ
ルエーテルを5.3重量%、メタノールを3.2重量
%、エチレンジアミンテトラ酢酸ナトリウムを0.4重
量%、オクチルフェニルポリエチレングリコールエーテ
ルを0.7重量%の割合にし、それ以外は、上記の実施
例1の場合と同様にして黒色染料を用いたインクジェッ
ト用記録液を得た。
【0072】(実施例20)この実施例においては、蒸
留水を82.6重量%、実施例1と同じ黒色染料を3.
9重量%、防黴剤として実施例15と同じローズマリー
抽出物を9.7重量%、2−ピロリドンを1.3重量
%、エタノールを1.5重量%、エチレンジアミンテト
ラ酢酸ナトリウムを0.3重量%、オクチルフェニルポ
リエチレングリコールエーテルを0.7重量%の割合に
し、それ以外は、上記の実施例1の場合と同様にして黒
色染料を用いたインクジェット用記録液を得た。
【0073】(実施例21)この実施例においては、蒸
留水を81.8重量%、実施例1と同じ黒色染料を3.
9重量%、防黴剤として実施例15と同じローズマリー
抽出物を10.5重量%、2−ピロリドンを1.3重量
%、エタノールを1.5重量%、エチレンジアミンテト
ラ酢酸ナトリウムを0.3重量%、オクチルフェニルポ
リエチレングリコールエーテルを0.7重量%の割合に
し、それ以外は、上記の実施例1の場合と同様にして黒
色染料を用いたインクジェット用記録液を得た。
【0074】そして、上記のようにして得た実施例15
〜21の各インクジェット用記録液についても、前記の
実施例1〜7及び比較例1の場合と同様にして、かび抵
抗性及び定着性を調べると共に、各インクジェット用記
録液中に含有させた食品用保存剤の種類及びその含有量
(重量%)を、下記の表3に合わせて示した。
【0075】
【表3】
【0076】この結果から明らかなように、防黴剤とし
て食品用保存剤であるローズマノールやカルバクノール
を含むローズマリー抽出物を0.01重量%以上含有さ
せた実施例15〜21の各インクジェット用記録液にお
いては黴が発生するのが抑制され、特に、上記のローズ
マリー抽出物を含有させる量を0.1重量%以上にした
場合には、黴の発生が全くなく、インクジェットプリン
ター等のインクジェット記録装置に使用した場合に、装
置内の液流路やノズルに目詰まりが生じるということが
なく、黴の作用によって各インクジェット用記録液の色
が変化するということもなかった。
【0077】また、防黴剤として添加させる上記のロー
ズマリー抽出物の割合を10.5重量%にした場合に
は、インクジェット用記録液における定着性が低下し
て、尾引きが発生したが、上記のローズマリー抽出物の
含有量を10重量%以下にすると、インクジェット用記
録液の定着性が高まって、尾引きが発生するのが防止さ
れるようになり、特に、上記のローズマリー抽出物の含
有量を5重量%以下にすると、尾引きの発生が全くな
く、良好な定着性を示した。
【0078】(実施例22)この実施例においては、防
黴剤に食品用保存剤として使用されているローレル抽出
物を用いるようにした。
【0079】そして、この実施例においては、蒸留水を
91.34重量%、実施例1と同じ黒色染料を3.9重
量%、防黴剤として上記のローレル抽出物を0.01重
量%、ジエチレングリコールを2.2重量%、エタノー
ルを1.5重量%、エチレンジアミンテトラ酢酸ナトリ
ウムを0.05重量%、ノニルフェニルポリエチレング
リコールエーテルを1.0重量%の割合にし、それ以外
は、上記の実施例1の場合と同様にして黒色染料を用い
たインクジェット用記録液を得た。
【0080】(実施例23)この実施例においては、蒸
留水を87.2重量%、実施例1と同じ黒色染料を3.
9重量%、防黴剤として実施例22と同じローレル抽出
物を0.1重量%、トリエチレングリコールモノブチル
エーテルを4.8重量%、エタノールを3.0重量%、
エチレンジアミンテトラ酢酸ナトリウムを0.3重量
%、ポリエーテル変成シリコーンオイルを0.7重量%
の割合にし、それ以外は、上記の実施例1の場合と同様
にして黒色染料を用いたインクジェット用記録液を得
た。
【0081】(実施例24)この実施例においては、上
記の実施例23における蒸留水の量を87.0重量%、
防黴剤として用いる実施例22と同じローレル抽出物の
量を0.3重量%にし、それ以外は、上記の実施例23
の場合と同様にして黒色染料を用いたインクジェット用
記録液を得た。
【0082】(実施例25)この実施例においては、蒸
留水を83.6重量%、実施例1と同じ黒色染料を4.
2重量%、防黴剤として実施例22と同じローレル抽出
物を2.7重量%、ジエチレングリコールモノブチルエ
ーテルを5.3重量%、メタノールを3.2重量%、エ
チレンジアミンテトラ酢酸ナトリウムを0.4重量%、
オクチルフェニルポリエチレングリコールエーテルを
0.6重量%の割合にし、それ以外は、上記の実施例1
の場合と同様にして黒色染料を用いたインクジェット用
記録液を得た。
【0083】(実施例26)この実施例においては、蒸
留水を80.3重量%、実施例1と同じ黒色染料を4.
2重量%、防黴剤として実施例22と同じローレル抽出
物を5.6重量%、ジエチレングリコールモノブチルエ
ーテルを5.6重量%、メタノールを3.2重量%、エ
チレンジアミンテトラ酢酸ナトリウムを0.4重量%、
オクチルフェニルポリエチレングリコールエーテルを
0.7重量%の割合にし、それ以外は、上記の実施例1
の場合と同様にして黒色染料を用いたインクジェット用
記録液を得た。
【0084】(実施例27)この実施例においては、蒸
留水を82.6重量%、実施例1と同じ黒色染料を3.
9重量%、防黴剤として実施例22と同じローレル抽出
物を9.7重量%、2−ピロリドンを1.3重量%、エ
タノールを1.5重量%、エチレンジアミンテトラ酢酸
ナトリウムを0.3重量%、オクチルフェニルポリエチ
レングリコールエーテルを0.7重量%の割合にし、そ
れ以外は、上記の実施例1の場合と同様にして黒色染料
を用いたインクジェット用記録液を得た。
【0085】(実施例28)この実施例においては、蒸
留水を81.8重量%、実施例1と同じ黒色染料を3.
9重量%、防黴剤として実施例22と同じローレル抽出
物を10.5重量%、2−ピロリドンを1.3重量%、
エタノールを1.5重量%、エチレンジアミンテトラ酢
酸ナトリウムを0.3重量%、オクチルフェニルポリエ
チレングリコールエーテルを0.7重量%の割合にし、
それ以外は、上記の実施例1の場合と同様にして黒色染
料を用いたインクジェット用記録液を得た。
【0086】そして、上記のようにして得た実施例22
〜28の各インクジェット用記録液についても、前記の
実施例1〜7及び比較例1の場合と同様にして、かび抵
抗性及び定着性を調べると共に、各インクジェット用記
録液中に含有させた食品用保存剤の種類及びその含有量
(重量%)を、下記の表4に合わせて示した。
【0087】
【表4】
【0088】この結果から明らかなように、防黴剤とし
て食品用保存剤であるローレル抽出物を0.01重量%
以上加えた実施例22〜28の各インクジェット用記録
液においては黴が発生するのが抑制され、特に、上記の
ローレル抽出物を含有させる量を0.1重量%以上にし
た場合には、黴の発生が全くなく、インクジェットプリ
ンター等のインクジェット記録装置に使用した場合に、
装置内の液流路やノズルに目詰まりが生じるということ
がなく、黴の作用によって各インクジェット用記録液の
色が変化するということもなかった。
【0089】また、防黴剤として添加させる上記のロー
レル抽出物の割合を10.5重量%にした場合には、イ
ンクジェット用記録液における定着性が低下して、尾引
きが発生したが、上記のローレル抽出物の含有量を10
重量%以下にすると、インクジェット用記録液の定着性
が高まって、尾引きが発生するのが防止されるようにな
り、特に、上記のローレル抽出物の含有量を5重量%以
下にすると、尾引きの発生が全くなく、良好な定着性を
示した。
【0090】(実施例29)この実施例においては、防
黴剤に食品用保存剤として使用されているコウジ酸を用
いるようにした。
【0091】そして、この実施例においては、蒸留水を
91.34重量%、実施例1と同じ黒色染料を3.9重
量%、防黴剤として上記のコウジ酸を0.01重量%、
ジエチレングリコールを2.2重量%、エタノールを
1.5重量%、エチレンジアミンテトラ酢酸ナトリウム
を0.05重量%、ノニルフェニルポリエチレングリコ
ールエーテルを1.0重量%の割合にし、それ以外は、
上記の実施例1の場合と同様にして黒色染料を用いたイ
ンクジェット用記録液を得た。
【0092】(実施例30)この実施例においては、蒸
留水を87.2重量%、実施例1と同じ黒色染料を3.
9重量%、防黴剤として実施例29と同じコウジ酸を
0.1重量%、トリエチレングリコールモノブチルエー
テルを4.8重量%、エタノールを3.0重量%、エチ
レンジアミンテトラ酢酸ナトリウムを0.3重量%、ポ
リエーテル変成シリコーンオイルを0.7重量%の割合
にし、それ以外は、上記の実施例1の場合と同様にして
黒色染料を用いたインクジェット用記録液を得た。
【0093】(実施例31)この実施例においては、上
記の実施例30における蒸留水の量を86.9重量%、
防黴剤として用いる実施例29と同じコウジ酸の量を
0.4重量%にし、それ以外は、上記の実施例30の場
合と同様にして黒色染料を用いたインクジェット用記録
液を得た。
【0094】(実施例32)この実施例においては、蒸
留水を83.2重量%、実施例1と同じ黒色染料を4.
2重量%、防黴剤として実施例29と同じコウジ酸を
3.1重量%、ジエチレングリコールモノブチルエーテ
ルを5.3重量%、メタノールを3.2重量%、エチレ
ンジアミンテトラ酢酸ナトリウムを0.4重量%、オク
チルフェニルポリエチレングリコールエーテルを0.6
重量%の割合にし、それ以外は、上記の実施例1の場合
と同様にして黒色染料を用いたインクジェット用記録液
を得た。
【0095】(実施例33)この実施例においては、蒸
留水を80.5重量%、実施例1と同じ黒色染料を4.
2重量%、防黴剤として実施例29と同じコウジ酸を
5.4重量%、ジエチレングリコールモノブチルエーテ
ルを5.6重量%、メタノールを3.2重量%、エチレ
ンジアミンテトラ酢酸ナトリウムを0.4重量%、オク
チルフェニルポリエチレングリコールエーテルを0.7
重量%の割合にし、それ以外は、上記の実施例1の場合
と同様にして黒色染料を用いたインクジェット用記録液
を得た。
【0096】(実施例34)この実施例においては、蒸
留水を82.6重量%、実施例1と同じ黒色染料を3.
9重量%、防黴剤として実施例29と同じコウジ酸を
9.7重量%、2−ピロリドンを1.3重量%、エタノ
ールを1.5重量%、エチレンジアミンテトラ酢酸ナト
リウムを0.3重量%、オクチルフェニルポリエチレン
グリコールエーテルを0.7重量%の割合にし、それ以
外は、上記の実施例1の場合と同様にして黒色染料を用
いたインクジェット用記録液を得た。
【0097】(実施例35)この実施例においては、蒸
留水を81.8重量%、実施例1と同じ黒色染料を3.
9重量%、防黴剤として実施例29と同じコウジ酸を1
0.5重量%、2−ピロリドンを1.3重量%、エタノ
ールを1.5重量%、エチレンジアミンテトラ酢酸ナト
リウムを0.3重量%、オクチルフェニルポリエチレン
グリコールエーテルを0.7重量%の割合にし、それ以
外は、上記の実施例1の場合と同様にして黒色染料を用
いたインクジェット用記録液を得た。
【0098】そして、上記のようにして得た実施例29
〜35の各インクジェット用記録液についても、前記の
実施例1〜7及び比較例1の場合と同様にして、かび抵
抗性及び定着性を調べると共に、各インクジェット用記
録液中に含有させた食品用保存剤の種類及びその含有量
(重量%)を、下記の表5に合わせて示した。
【0099】
【表5】
【0100】この結果から明らかなように、防黴剤とし
て食品用保存剤であるコウジ酸を0.01重量%以上含
有させた実施例29〜35の各インクジェット用記録液
においては黴が発生するのが抑制され、特に、コウジ酸
の含有量を0.1重量%以上にした場合には、黴の発生
が全くなく、インクジェットプリンター等のインクジェ
ット記録装置に使用した場合に、装置内の液流路やノズ
ルに目詰まりが生じるということがなく、また黴の作用
によって各インクジェット用記録液の色が変化するとい
うこともなかった。
【0101】また、防黴剤として添加させる上記のコウ
ジ酸の割合を10.5重量%にした場合には、インクジ
ェット用記録液における定着性が低下して、尾引きが発
生したが、上記のコウジ酸の含有量を10重量%以下に
すると、インクジェット用記録液の定着性が高まって、
尾引きが発生するのが防止されるようになり、特に、上
記のコウジ酸の含有量を5重量%以下にすると、尾引き
の発生が全くなく、良好な定着性を示した。
【0102】(実施例36)この実施例においては、蒸
留水を91.34重量%、黒色染料(BASF社製:B
asacid BK X38)を3.9重量%、防黴剤
として実施例1と同じクローブ抽出物を0.01重量
%、ジエチレングリコールを2.2重量%、エタノール
を1.5重量%、エチレンジアミンテトラ酢酸ナトリウ
ムを0.05重量%、ノニルフェニルポリエチレングリ
コールエーテルを1.0重量%の割合にし、それ以外
は、上記の実施例1の場合と同様にして黒色染料を用い
たインクジェット用記録液を得た。
【0103】(比較例2)この比較例においては、上記
の実施例36における蒸留水の量を91.35重量%に
する一方、防黴剤である食品用保存剤を加えないように
し、それ以外は、上記の実施例36の場合と同様にして
黒色染料を用いたインクジェット用記録液を得た。
【0104】(実施例37)この実施例においては、蒸
留水を87.2重量%、シアン染料(バイエル社製:B
AYSCRIPT CY BA)を3.9重量%、防黴
剤として実施例1と同じクローブ抽出物を0.1重量
%、トリエチレングリコールモノブチルエーテルを4.
8重量%、エタノールを3.0重量%、エチレンジアミ
ンテトラ酢酸ナトリウムを0.3重量%、ポリエーテル
変成シリコーンオイルを0.7重量%の割合にし、それ
以外は、上記の実施例1の場合と同様にしてシアン染料
を用いたインクジェット用記録液を得た。
【0105】(実施例38)この実施例においては、上
記の実施例37における蒸留水の量を87.1重量%、
防黴剤として用いる実施例1と同じクローブ抽出物の量
を0.2重量%にし、それ以外は、上記の実施例37の
場合と同様にしてシアン染料を用いたインクジェット用
記録液を得た。
【0106】(比較例3)この比較例においては、上記
の実施例37における蒸留水の量を87.3重量%にす
る一方、防黴剤である食品用保存剤を加えないように
し、それ以外は、上記の実施例37の場合と同様にして
シアン染料を用いたインクジェット用記録液を得た。
【0107】(実施例39)この実施例においては、蒸
留水を83.7重量%、マゼンダ染料(保土谷化学社
製:AIZEN Acid Red52)を4.2重量
%、防黴剤として実施例1と同じクローブ抽出物を2.
6重量%、ジエチレングリコールモノブチルエーテルを
5.3重量%、メタノールを3.2重量%、エチレンジ
アミンテトラ酢酸ナトリウムを0.4重量%、オクチル
フェニルポリエチレングリコールエーテルを0.6重量
%の割合にし、それ以外は、上記の実施例1の場合と同
様にしてマゼンダ染料を用いたインクジェット用記録液
を得た。
【0108】(実施例40)この実施例においては、蒸
留水を81.2重量%、実施例39と同じマゼンダ染料
を4.2重量%、防黴剤として実施例1と同じクローブ
抽出物を5.1重量%、ジエチレングリコールモノブチ
ルエーテルを5.3重量%、メタノールを3.2重量
%、エチレンジアミンテトラ酢酸ナトリウムを0.4重
量%、オクチルフェニルポリエチレングリコールエーテ
ルを0.6重量%の割合にし、それ以外は、上記の実施
例1の場合と同様にしてマゼンダ染料を用いたインクジ
ェット用記録液を得た。
【0109】(比較例4)この比較例においては、上記
の実施例39における蒸留水の量を86.3重量%にす
る一方、防黴剤である食品用保存剤を加えないように
し、それ以外は、上記の実施例39の場合と同様にして
マゼンダ染料を用いたインクジェット用記録液を得た。
【0110】(実施例41)この実施例においては、蒸
留水を82.6重量%、黄色染料(バイエル社製:BA
YSCRIPT YELLOW CA 51092)を
3.9重量%、防黴剤として実施例1と同じクローブ抽
出物を9.7重量%、2−ピロリドンを1.3重量%、
エタノールを1.5重量%、エチレンジアミンテトラ酢
酸ナトリウムを0.3重量%、オクチルフェニルポリエ
チレングリコールエーテルを0.7重量%の割合にし、
それ以外は、上記の実施例1の場合と同様にして黄色染
料を用いたインクジェット用記録液を得た。
【0111】(実施例42)この実施例においては、蒸
留水を81.8重量%、実施例41と同じ黄色染料を
3.9重量%、防黴剤として実施例1と同じクローブ抽
出物を10.5重量%、2−ピロリドンを1.3重量
%、エタノールを1.5重量%、エチレンジアミンテト
ラ酢酸ナトリウムを0.3重量%、オクチルフェニルポ
リエチレングリコールエーテルを0.7重量%の割合に
し、それ以外は、上記の実施例1の場合と同様にして黄
色染料を用いたインクジェット用記録液を得た。
【0112】(比較例5)この比較例においては、上記
の実施例41における蒸留水の量を92.3重量%にす
る一方、防黴剤である食品用保存剤を加えないように
し、それ以外は、上記の実施例41の場合と同様にして
黄色染料を用いたインクジェット用記録液を得た。
【0113】そして、上記のようにして得た実施例36
〜42及び比較例2〜5の各染料のインクジェット用記
録液についても、前記の実施例1〜7及び比較例1の場
合と同様にして、かび抵抗性及び定着性を調べ、各イン
クジェット用記録液中における食品用保存剤の種類及び
含有量(重量%)と合わせて、これらの結果を下記の表
6に示した。
【0114】
【表6】
【0115】この結果から明らかなように、上記の実施
例1〜7のインクジェット用記録液と使用する染料の種
類を変更させた場合においても、防黴剤として食品用保
存剤であるオイゲノールを含むクローブ抽出物を0.0
1重量%以上含有させた実施例36〜42の各インクジ
ェット用記録液においては黴が発生するのが抑制された
のに対して、上記のクローブ抽出物を加えなかった比較
例2〜5の各インクジェット用記録液においてし黴が発
生した。
【0116】また、上記の実施例36〜42の各インク
ジェット用記録液を比較した場合、上記の実施例1〜7
の場合と同様に、上記のクローブ抽出物の含有量を0.
1重量%以上にすると、黴の発生が全くなく、インクジ
ェットプリンター等のインクジェット記録装置に使用し
た場合に、装置内の液流路やノズルに目詰まりが生じた
り、黴の作用によって各インクジェット用記録液の色が
変化するということもなく、また上記のクローブ抽出物
の含有量を10重量%以下にすると、インクジェット用
記録液の定着性が低下するのが少なくなって尾引きが発
生するのが防止され、特に、上記のクローブ抽出物の含
有量を5重量%以下にすると、尾引きの発生が全くな
く、良好な定着性を示した。
【0117】(実施例43)この実施例においては、蒸
留水を91.34重量%、実施例36と同じ黒色染料を
3.9重量%、防黴剤として実施例8と同じショウガ抽
出物を0.01重量%、ジエチレングリコールを2.2
重量%、エタノールを1.5重量%、エチレンジアミン
テトラ酢酸ナトリウムを0.05重量%、ノニルフェニ
ルポリエチレングリコールエーテルを1.0重量%の割
合にし、それ以外は、上記の実施例1の場合と同様にし
て黒色染料を用いたインクジェット用記録液を得た。
【0118】(実施例44)この実施例においては、蒸
留水を87.2重量%、実施例37と同じシアン染料を
3.9重量%、防黴剤として実施例8と同じショウガ抽
出物を0.1重量%、トリエチレングリコールモノブチ
ルエーテルを4.8重量%、エタノールを3.0重量
%、エチレンジアミンテトラ酢酸ナトリウムを0.3重
量%、ポリエーテル変成シリコーンオイルを0.7重量
%の割合にし、それ以外は、上記の実施例1の場合と同
様にしてシアン染料を用いたインクジェット用記録液を
得た。
【0119】(実施例45)この実施例においては、上
記の実施例44における蒸留水の量を87.0重量%、
防黴剤として用いる実施例8と同じショウガ抽出物の量
を0.3重量%にし、それ以外は、上記の実施例44の
場合と同様にしてシアン染料を用いたインクジェット用
記録液を得た。
【0120】(実施例46)この実施例においては、蒸
留水を83.6重量%、実施例39と同じマゼンダ染料
を4.2重量%、防黴剤として実施例8と同じショウガ
抽出物を2.7重量%、ジエチレングリコールモノブチ
ルエーテルを5.3重量%、メタノールを3.2重量
%、エチレンジアミンテトラ酢酸ナトリウムを0.4重
量%、オクチルフェニルポリエチレングリコールエーテ
ルを0.6重量%の割合にし、それ以外は、上記の実施
例1の場合と同様にしてマゼンダ染料を用いたインクジ
ェット用記録液を得た。
【0121】(実施例47)この実施例においては、蒸
留水を80.6重量%、実施例39と同じマゼンダ染料
を4.2重量%、防黴剤として実施例8と同じショウガ
抽出物を5.7重量%、ジエチレングリコールモノブチ
ルエーテルを5.3重量%、メタノールを3.2重量
%、エチレンジアミンテトラ酢酸ナトリウムを0.4重
量%、オクチルフェニルポリエチレングリコールエーテ
ルを0.6重量%の割合にし、それ以外は、上記の実施
例1の場合と同様にしてマゼンダ染料を用いたインクジ
ェット用記録液を得た。
【0122】(実施例48)この実施例においては、蒸
留水を82.6重量%、実施例41と同じ黄色染料を
3.9重量%、防黴剤として実施例8と同じショウガ抽
出物を9.7重量%、2−ピロリドンを1.3重量%、
エタノールを1.5重量%、エチレンジアミンテトラ酢
酸ナトリウムを0.3重量%、オクチルフェニルポリエ
チレングリコールエーテルを0.7重量%の割合にし、
それ以外は、上記の実施例1の場合と同様にして黄色染
料を用いたインクジェット用記録液を得た。
【0123】(実施例49)この実施例においては、蒸
留水を81.8重量%、実施例41と同じ黄色染料を
3.9重量%、防黴剤として実施例8と同じショウガ抽
出物を10.5重量%、2−ピロリドンを1.3重量
%、エタノールを1.5重量%、エチレンジアミンテト
ラ酢酸ナトリウムを0.3重量%、オクチルフェニルポ
リエチレングリコールエーテルを0.7重量%の割合に
し、それ以外は、上記の実施例1の場合と同様にして黄
色染料を用いたインクジェット用記録液を得た。
【0124】そして、上記のようにして得た実施例43
〜49の各染料のインクジェット用記録液についても、
前記の実施例1〜7及び比較例1の場合と同様にして、
かび抵抗性及び定着性を調べ、各インクジェット用記録
液中における食品用保存剤の種類及び含有量(重量%)
と合わせて、これらの結果を下記の表7に示した。
【0125】
【表7】
【0126】この結果から明らかなように、上記の実施
例8〜14のインクジェット用記録液と使用する染料の
種類を変更した場合においても、実施例8〜14の場合
と同様に、防黴剤として食品用保存剤であるジンゲオー
ルやショウガオールを含むショウガ抽出物を0.01重
量%以上含有させた実施例43〜49の各インクジェッ
ト用記録液においては黴が発生するのが抑制された。
【0127】また、実施例43〜49の各インクジェッ
ト用記録液を比較すると、上記の実施例8〜14の場合
と同様に、インクジェット用記録液におけるショウガ抽
出物の含有量を0.1重量%以上にすると、黴の発生が
全くなく、インクジェットプリンター等のインクジェッ
ト記録装置に使用した場合に、装置内の液流路やノズル
に目詰まりが生じたり、黴の作用によって各インクジェ
ット用記録液の色が変化するということもなく、また上
記のショウガ抽出物の含有量を10重量%以下にする
と、インクジェット用記録液の定着性が低下するのが少
なくなって尾引きが発生するのが防止され、特に、上記
のショウガ抽出物の含有量を5重量%以下にすると、尾
引きの発生が全くなく、良好な定着性を示した。
【0128】(実施例50)この実施例においては、蒸
留水を91.34重量%、実施例36と同じ黒色染料を
3.9重量%、防黴剤として実施例15と同じローズマ
リー抽出物を0.01重量%、ジエチレングリコールを
2.2重量%、エタノールを1.5重量%、エチレンジ
アミンテトラ酢酸ナトリウムを0.05重量%、ノニル
フェニルポリエチレングリコールエーテルを1.0重量
%の割合にし、それ以外は、上記の実施例1の場合と同
様にして黒色染料を用いたインクジェット用記録液を得
た。
【0129】(実施例51)この実施例においては、蒸
留水を87.2重量%、実施例37と同じシアン染料を
3.9重量%、防黴剤として実施例15と同じローズマ
リー抽出物を0.1重量%、トリエチレングリコールモ
ノブチルエーテルを4.8重量%、エタノールを3.0
重量%、エチレンジアミンテトラ酢酸ナトリウムを0.
3重量%、ポリエーテル変成シリコーンオイルを0.7
重量%の割合にし、それ以外は、上記の実施例1の場合
と同様にしてシアン染料を用いたインクジェット用記録
液を得た。
【0130】(実施例52)この実施例においては、上
記の実施例51における蒸留水の量を86.9重量%、
防黴剤として用いる実施例15と同じローズマリー抽出
物の量を0.4重量%にし、それ以外は、上記の実施例
51の場合と同様にしてシアン染料を用いたインクジェ
ット用記録液を得た。
【0131】(実施例53)この実施例においては、蒸
留水を83.4重量%、実施例39と同じマゼンダ染料
(保土谷化学社製:AIZEN Acid Red5
2)を4.2重量%、防黴剤として実施例15と同じロ
ーズマリー抽出物を2.9重量%、ジエチレングリコー
ルモノブチルエーテルを5.3重量%、メタノールを
3.2重量%、エチレンジアミンテトラ酢酸ナトリウム
を0.4重量%、オクチルフェニルポリエチレングリコ
ールエーテルを0.6重量%の割合にし、それ以外は、
上記の実施例1の場合と同様にしてマゼンダ染料を用い
たインクジェット用記録液を得た。
【0132】(実施例54)この実施例においては、蒸
留水を80.8重量%、実施例39と同じマゼンダ染料
を4.2重量%、防黴剤として実施例15と同じローズ
マリー抽出物を5.5重量%、ジエチレングリコールモ
ノブチルエーテルを5.3重量%、メタノールを3.2
重量%、エチレンジアミンテトラ酢酸ナトリウムを0.
4重量%、オクチルフェニルポリエチレングリコールエ
ーテルを0.6重量%の割合にし、それ以外は、上記の
実施例1の場合と同様にしてマゼンダ染料を用いたイン
クジェット用記録液を得た。
【0133】(実施例55)この実施例においては、蒸
留水を82.6重量%、実施例41と同じ黄色染料を
3.9重量%、防黴剤として実施例15と同じローズマ
リー抽出物を9.7重量%、2−ピロリドンを1.3重
量%、エタノールを1.5重量%、エチレンジアミンテ
トラ酢酸ナトリウムを0.3重量%、オクチルフェニル
ポリエチレングリコールエーテルを0.7重量%の割合
にし、それ以外は、上記の実施例1の場合と同様にして
黄色染料を用いたインクジェット用記録液を得た。
【0134】(実施例56)この実施例においては、蒸
留水を81.8重量%、実施例41と同じ黄色染料を
3.9重量%、防黴剤として実施例15と同じローズマ
リー抽出物を10.5重量%、2−ピロリドンを1.3
重量%、エタノールを1.5重量%、エチレンジアミン
テトラ酢酸ナトリウムを0.3重量%、オクチルフェニ
ルポリエチレングリコールエーテルを0.7重量%の割
合にし、それ以外は、上記の実施例1の場合と同様にし
て黄色染料を用いたインクジェット用記録液を得た。
【0135】そして、上記のようにして得た実施例50
〜56の各染料のインクジェット用記録液についても、
前記の実施例1〜7及び比較例1の場合と同様にして、
かび抵抗性及び定着性を調べ、各インクジェット用記録
液中における食品用保存剤の種類及び含有量(重量%)
と合わせて、これらの結果を下記の表8に示した。
【0136】
【表8】
【0137】この結果から明らかなように、上記の実施
例15〜21のインクジェット用記録液と使用する染料
の種類を変更した場合においても、防黴剤として食品用
保存剤であるローズマノールやカルバクノールを含むロ
ーズマリー抽出物を0.01重量%以上含有させた実施
例50〜56の各インクジェット用記録液においては黴
が発生するのが抑制された。
【0138】また、実施例50〜56の各インクジェッ
ト用記録液を比較した場合、上記の実施例15〜21の
場合と同様に、上記のローズマリー抽出物の含有量を
0.1重量%以上にすると、黴の発生が全くなく、イン
クジェットプリンター等のインクジェット記録装置に使
用した場合に、装置内の液流路やノズルに目詰まりが生
じたり、黴の作用によって各インクジェット用記録液の
色が変化するということもなく、また上記のローズマリ
ー抽出物の含有量を10重量%以下にすると、インクジ
ェット用記録液の定着性が低下するのが少なくなって尾
引きが発生するのが防止され、特に、上記のローズマリ
ー抽出物の含有量を5重量%以下にすると、尾引きの発
生が全くなく、良好な定着性を示した。
【0139】(実施例57)この実施例においては、蒸
留水を91.34重量%、実施例36と同じ黒色染料を
3.9重量%、防黴剤として実施例22と同じローレル
抽出物を0.01重量%、ジエチレングリコールを2.
2重量%、エタノールを1.5重量%、エチレンジアミ
ンテトラ酢酸ナトリウムを0.05重量%、ノニルフェ
ニルポリエチレングリコールエーテルを1.0重量%の
割合にし、それ以外は、上記の実施例1の場合と同様に
して黒色染料を用いたインクジェット用記録液を得た。
【0140】(実施例58)この実施例においては、蒸
留水を87.2重量%、実施例37と同じシアン染料を
3.9重量%、防黴剤として実施例22と同じローレル
抽出物を0.1重量%、トリエチレングリコールモノブ
チルエーテルを4.8重量%、エタノールを3.0重量
%、エチレンジアミンテトラ酢酸ナトリウムを0.3重
量%、ポリエーテル変成シリコーンオイルを0.7重量
%の割合にし、それ以外は、上記の実施例1の場合と同
様にしてシアン染料を用いたインクジェット用記録液を
得た。
【0141】(実施例59)この実施例においては、上
記の実施例58における蒸留水の量を87.0重量%、
防黴剤として用いる実施例22と同じローレル抽出物の
量を0.3重量%にし、それ以外は、上記の実施例58
の場合と同様にしてシアン染料を用いたインクジェット
用記録液を得た。
【0142】(実施例60)この実施例においては、蒸
留水を83.6重量%、実施例39と同じマゼンダ染料
を4.2重量%、防黴剤として実施例22と同じローレ
ル抽出物を2.7重量%、ジエチレングリコールモノブ
チルエーテルを5.3重量%、メタノールを3.2重量
%、エチレンジアミンテトラ酢酸ナトリウムを0.4重
量%、オクチルフェニルポリエチレングリコールエーテ
ルを0.6重量%の割合にし、それ以外は、上記の実施
例1の場合と同様にしてマゼンダ染料を用いたインクジ
ェット用記録液を得た。
【0143】(実施例61)この実施例においては、蒸
留水を80.9重量%、実施例39と同じマゼンダ染料
を4.2重量%、防黴剤として実施例22と同じローレ
ル抽出物を5.4重量%、ジエチレングリコールモノブ
チルエーテルを5.3重量%、メタノールを3.2重量
%、エチレンジアミンテトラ酢酸ナトリウムを0.4重
量%、オクチルフェニルポリエチレングリコールエーテ
ルを0.6重量%の割合にし、それ以外は、上記の実施
例1の場合と同様にしてマゼンダ染料を用いたインクジ
ェット用記録液を得た。
【0144】(実施例62)この実施例においては、蒸
留水を82.6重量%、実施例41と同じ黄色染料を
3.9重量%、防黴剤として実施例22と同じローレル
抽出物を9.7重量%、2−ピロリドンを1.3重量
%、エタノールを1.5重量%、エチレンジアミンテト
ラ酢酸ナトリウムを0.3重量%、オクチルフェニルポ
リエチレングリコールエーテルを0.7重量%の割合に
し、それ以外は、上記の実施例1の場合と同様にして黄
色染料を用いたインクジェット用記録液を得た。
【0145】(実施例63)この実施例においては、蒸
留水を81.8重量%、実施例41と同じ黄色染料を
3.9重量%、防黴剤として実施例22と同じローレル
抽出物を10.5重量%、2−ピロリドンを1.3重量
%、エタノールを1.5重量%、エチレンジアミンテト
ラ酢酸ナトリウムを0.3重量%、オクチルフェニルポ
リエチレングリコールエーテルを0.7重量%の割合に
し、それ以外は、上記の実施例1の場合と同様にして黄
色染料を用いたインクジェット用記録液を得た。
【0146】そして、上記のようにして得た実施例57
〜63の各染料のインクジェット用記録液についても、
前記の実施例1〜7及び比較例1の場合と同様にして、
かび抵抗性及び定着性を調べ、各インクジェット用記録
液中における食品用保存剤の種類及び含有量(重量%)
と合わせて、これらの結果を下記の表9に示した。
【0147】
【表9】
【0148】この結果から明らかなように、上記の実施
例22〜28のインクジェット用記録液と使用する染料
の種類を変更した場合においても、防黴剤として食品用
保存剤であるローレル抽出物を0.01重量%以上含有
させた実施例57〜63の各インクジェット用記録液に
おいては黴が発生するのが抑制された。
【0149】また、実施例57〜63の各インクジェッ
ト用記録液を比較した場合、上記の実施例22〜28の
場合と同様に、上記のローレル抽出物の含有量を0.1
重量%以上にすると、黴の発生が全くなく、インクジェ
ットプリンター等のインクジェット記録装置に使用した
場合に、装置内の液流路やノズルに目詰まりが生じた
り、黴の作用によって各インクジェット用記録液の色が
変化するということもなく、また上記のローレル抽出物
の含有量を10重量%以下にすると、インクジェット用
記録液の定着性が低下するのが少なくなって尾引きが発
生するのが防止され、特に、上記のローレル抽出物の含
有量を5重量%以下にすると、尾引きの発生が全くな
く、良好な定着性を示した。
【0150】(実施例64)この実施例においては、蒸
留水を91.34重量%、実施例36と同じ黒色染料を
3.9重量%、防黴剤として実施例29と同じコウジ酸
を0.01重量%、ジエチレングリコールを2.2重量
%、エタノールを1.5重量%、エチレンジアミンテト
ラ酢酸ナトリウムを0.05重量%、ノニルフェニルポ
リエチレングリコールエーテルを1.0重量%の割合に
し、それ以外は、上記の実施例1の場合と同様にして黒
色染料を用いたインクジェット用記録液を得た。
【0151】(実施例65)この実施例においては、蒸
留水を87.2重量%、実施例37と同じシアン染料を
3.9重量%、防黴剤として実施例29と同じコウジ酸
を0.1重量%、トリエチレングリコールモノブチルエ
ーテルを4.8重量%、エタノールを3.0重量%、エ
チレンジアミンテトラ酢酸ナトリウムを0.3重量%、
ポリエーテル変成シリコーンオイルを0.7重量%の割
合にし、それ以外は、上記の実施例1の場合と同様にし
てシアン染料を用いたインクジェット用記録液を得た。
【0152】(実施例66)この実施例においては、上
記の実施例65における蒸留水の量を86.9重量%、
防黴剤として用いる実施例29と同じコウジ酸の量を
0.4重量%にし、それ以外は、上記の実施例65の場
合と同様にしてシアン染料を用いたインクジェット用記
録液を得た。
【0153】(実施例67)この実施例においては、蒸
留水を83.2重量%、実施例39と同じマゼンダ染料
を4.2重量%、防黴剤として実施例29と同じコウジ
酸を3.1重量%、ジエチレングリコールモノブチルエ
ーテルを5.3重量%、メタノールを3.2重量%、エ
チレンジアミンテトラ酢酸ナトリウムを0.4重量%、
オクチルフェニルポリエチレングリコールエーテルを
0.6重量%の割合にし、それ以外は、上記の実施例1
の場合と同様にしてマゼンダ染料を用いたインクジェッ
ト用記録液を得た。
【0154】(実施例68)この実施例においては、蒸
留水を80.7重量%、実施例39と同じマゼンダ染料
を4.2重量%、防黴剤として実施例29と同じコウジ
酸を5.6重量%、ジエチレングリコールモノブチルエ
ーテルを5.3重量%、メタノールを3.2重量%、エ
チレンジアミンテトラ酢酸ナトリウムを0.4重量%、
オクチルフェニルポリエチレングリコールエーテルを
0.6重量%の割合にし、それ以外は、上記の実施例1
の場合と同様にしてマゼンダ染料を用いたインクジェッ
ト用記録液を得た。
【0155】(実施例69)この実施例においては、蒸
留水を82.6重量%、実施例41と同じ黄色染料を
3.9重量%、防黴剤として実施例29と同じコウジ酸
を9.7重量%、2−ピロリドンを1.3重量%、エタ
ノールを1.5重量%、エチレンジアミンテトラ酢酸ナ
トリウムを0.3重量%、オクチルフェニルポリエチレ
ングリコールエーテルを0.7重量%の割合にし、それ
以外は、上記の実施例1の場合と同様にして黄色染料を
用いたインクジェット用記録液を得た。
【0156】(実施例70)この実施例においては、蒸
留水を81.8重量%、実施例41と同じ黄色染料を
3.9重量%、防黴剤として実施例29と同じコウジ酸
を10.5重量%、2−ピロリドンを1.3重量%、エ
タノールを1.5重量%、エチレンジアミンテトラ酢酸
ナトリウムを0.3重量%、オクチルフェニルポリエチ
レングリコールエーテルを0.7重量%の割合にし、そ
れ以外は、上記の実施例1の場合と同様にして黄色染料
を用いたインクジェット用記録液を得た。
【0157】そして、上記のようにして得た実施例64
〜70の各染料のインクジェット用記録液についても、
前記の実施例1〜7及び比較例1の場合と同様にして、
かび抵抗性及び定着性を調べ、各インクジェット用記録
液中における食品用保存剤の種類及び含有量(重量%)
と合わせて、これらの結果を下記の表10に示した。
【0158】
【表10】
【0159】この結果から明らかなように、上記の実施
例29〜35のインクジェット用記録液と使用する染料
の種類を変更した場合においても、防黴剤として食品用
保存剤であるコウジ酸を0.01重量%以上含有させた
実施例64〜70の各インクジェット用記録液において
は黴が発生するのが抑制された。
【0160】また、実施例64〜70の各インクジェッ
ト用記録液を比較した場合、上記の実施例29〜35の
場合と同様に、上記のコウジ酸の含有量を0.1重量%
以上にすると、黴の発生が全くなく、インクジェットプ
リンター等のインクジェット記録装置に使用した場合
に、装置内の液流路やノズルに目詰まりが生じたり、黴
の作用によって各インクジェット用記録液の色が変化す
るということもなく、また上記のコウジ酸の含有量を1
0重量%以下にすると、インクジェット用記録液の定着
性が低下するのが少なくなって、尾引きが発生するのが
防止され、特に、上記のコウジ酸の含有量を5重量%以
下にすると、尾引きの発生が全くなく、良好な定着性を
示した。
【0161】(実施例71)この実施例においては、酸
価が140、重量平均分子量Mwが5000のスチレン
−アクリル酸−アクリル酸メチル共重合体を1.5重量
%、モノエタノールアミンを1.0重量%、ジエチレン
グリコールを5.0重量%、蒸留水を71.5重量%の
割合で混合したものをウォーターバスで70℃に加温し
て溶解させ、この溶液にカーボンブラック(キャボット
社製:R250)を20重量%、イソプロピルアルコー
ルを1重量%の割合で加え、これを30分間プレミキシ
ングした。
【0162】そして、粉砕メディアとして直径1mmの
ジルコニウムビーズを用い、この粉砕メディアの充填率
を50体積%にしたサンドミル(五十嵐機械社製)を使
用して、上記のようにカーボンブラックを加えた溶液を
3時間分散処理した。
【0163】次いで、このように分散処理したカーボン
ブラックの分散液を、遠心分離機により12000rp
mで20分間遠心分離させて、このカーボンブラックの
分散液中に含有される粗大粒子を除去したカーボンブラ
ック分散液を調製した。
【0164】そして、このように調製したカーボンブラ
ック分散液を50.0重量%、グリセリンを10.0重
量%、ジエチレングリコールを3.0重量%、N−メチ
ルピロリドンを5.0重量%、イソプロピルアルコール
を2.0重量%、蒸留水を29.99重量%、防黴剤と
して前記の実施例1と同じオイゲノールを含むクローブ
抽出物を0.01重量%の割合で混合させて、黒色顔料
を用いたインクジェット用記録液を得た。
【0165】(実施例72)この実施例においては、上
記の実施例71における蒸留水の量を29.9重量%、
防黴剤として用いる実施例71と同じクローブ抽出物の
量を0.1重量%にし、それ以外は、上記の実施例71
の場合と同様にして黒色顔料を用いたインクジェット用
記録液を得た。
【0166】(実施例73)この実施例においては、上
記の実施例71における蒸留水の量を29.8重量%、
防黴剤として用いる実施例71と同じクローブ抽出物の
量を0.2重量%にし、それ以外は、上記の実施例71
の場合と同様にして黒色顔料を用いたインクジェット用
記録液を得た。
【0167】(実施例74)この実施例においては、上
記の実施例71における蒸留水の量を27.3重量%、
防黴剤として用いる実施例71と同じクローブ抽出物の
量を2.7重量%にし、それ以外は、上記の実施例71
の場合と同様にして黒色顔料を用いたインクジェット用
記録液を得た。
【0168】(実施例75)この実施例においては、上
記の実施例71における蒸留水の量を24.9重量%、
防黴剤として用いる実施例71と同じクローブ抽出物の
量を5.1重量%にし、それ以外は、上記の実施例71
の場合と同様にして黒色顔料を用いたインクジェット用
記録液を得た。
【0169】(実施例76)この実施例においては、上
記の実施例71における蒸留水の量を20.3重量%、
防黴剤として用いる実施例71と同じクローブ抽出物の
量を9.7重量%にし、それ以外は、上記の実施例71
の場合と同様にして黒色顔料を用いたインクジェット用
記録液を得た。
【0170】(実施例77)この実施例においては、上
記の実施例71における蒸留水の量を19.5重量%、
防黴剤として用いる実施例71と同じクローブ抽出物の
量を10.5重量%にし、それ以外は、上記の実施例7
1の場合と同様にして黒色顔料を用いたインクジェット
用記録液を得た。
【0171】(比較例6)この比較例においては、上記
の実施例71における蒸留水の量を30.0重量%にす
る一方、防黴剤である食品用保存剤を加えないように
し、それ以外は、上記の実施例71の場合と同様にして
黒色顔料を用いたインクジェット用記録液を得た。
【0172】そして、上記のようにして得た実施例71
〜77及び比較例6の黒色顔料を用いた各インクジェッ
ト用記録液についても、前記の実施例1〜7及び比較例
1の場合と同様にして、かび抵抗性及び定着性を調べ、
各記録液中における食品用保存剤の種類及び含有量(重
量%)と合わせて、これらの結果を下記の表11に示し
た。
【0173】
【表11】
【0174】この結果から明らかなように、色材に黒色
顔料を用いたインクジェット用記録液においても、色材
に染料を用いた前記のインクジェット用記録液の場合と
同様に、防黴剤として食品用保存剤であるオイゲノール
を含むクローブ抽出物を0.01重量%以上含有させた
実施例71〜77の各インクジェット用記録液において
は黴が発生するのが抑制されたのに対し、上記のクロー
ブ抽出物を加えなかった比較例6のインクジェット用記
録液においては黴が発生した。
【0175】また、実施例71〜77のインクジェット
用記録液を比較した場合、色材に染料を用いた前記のイ
ンクジェット用記録液の場合と同様に、上記のクローブ
抽出物の含有量を0.1重量%以上にすると、さらにイ
ンクジェット用記録液における黴の発生が抑制されて、
インクジェットプリンター等のインクジェット記録装置
に使用した場合に、装置内の液流路やノズルに目詰まり
が生じたり、黴の作用によって各インクジェット用記録
液の色が変化するということもなく、また上記のクロー
ブ抽出物の含有量を10重量%以下にすると、インクジ
ェット用記録液の定着性が高まって、尾引きが発生する
のが防止されるようになり、特に、上記のクローブ抽出
物の含有量を5重量%以下にすると、尾引きの発生が全
くなく、良好な定着性を示した。
【0176】(実施例78)この実施例においては、上
記の実施例71において防黴剤として使用する食品用保
存剤の種類を変更し、上記の実施例71において調製し
たカーボンブラック分散液を50.0重量%、グリセリ
ンを10.0重量%、ジエチレングリコールを3.0重
量%、N−メチルピロリドンを5.0重量%、イソプロ
ピルアルコールを2.0重量%、蒸留水を29.99重
量%、防黴剤として前記の実施例8と同じジンゲオール
やショウガオールを含むショウガ抽出物を0.01重量
%の割合で混合させて、黒色顔料を用いたインクジェッ
ト用記録液を得た。
【0177】(実施例79)この実施例においては、上
記の実施例78における蒸留水の量を29.9重量%、
防黴剤として用いる実施例78と同じショウガ抽出物の
量を0.1重量%にし、それ以外は、上記の実施例78
の場合と同様にして黒色顔料を用いたインクジェット用
記録液を得た。
【0178】(実施例80)この実施例においては、上
記の実施例78における蒸留水の量を29.7重量%、
防黴剤として用いる実施例78と同じショウガ抽出物の
量を0.3重量%にし、それ以外は、上記の実施例78
の場合と同様にして黒色顔料を用いたインクジェット用
記録液を得た。
【0179】(実施例81)この実施例においては、上
記の実施例78における蒸留水の量を27.3重量%、
防黴剤として用いる実施例78と同じショウガ抽出物の
量を2.7重量%にし、それ以外は、上記の実施例78
の場合と同様にして黒色顔料を用いたインクジェット用
記録液を得た。
【0180】(実施例82)この実施例においては、上
記の実施例78における蒸留水の量を24.5重量%、
防黴剤として用いる実施例78と同じショウガ抽出物の
量を5.5重量%にし、それ以外は、上記の実施例78
の場合と同様にして黒色顔料を用いたインクジェット用
記録液を得た。
【0181】(実施例83)この実施例においては、上
記の実施例78における蒸留水の量を20.3重量%、
防黴剤として用いる実施例78と同じショウガ抽出物の
量を9.7重量%にし、それ以外は、上記の実施例78
の場合と同様にして黒色顔料を用いたインクジェット用
記録液を得た。
【0182】(実施例84)この実施例においては、上
記の実施例78における蒸留水の量を19.5重量%、
防黴剤として用いる実施例78と同じショウガ抽出物の
量を10.5重量%にし、それ以外は、上記の実施例7
8の場合と同様にして黒色顔料を用いたインクジェット
用記録液を得た。
【0183】そして、上記のようにして得た実施例78
〜84の黒色顔料を用いた各インクジェット用記録液に
ついても、前記の実施例1〜7及び比較例1の場合と同
様にして、かび抵抗性及び定着性を調べ、各記録液中に
おける食品用保存剤の種類及び含有量(重量%)と合わ
せて、これらの結果を下記の表12に示した。
【0184】
【表12】
【0185】この結果から明らかなように、色材に黒色
顔料を用いたインクジェット用記録液においても、色材
に染料を用いた前記のインクジェット用記録液の場合と
同様に、防黴剤として食品用保存剤であるジンゲオール
やショウガオールを含むショウガ抽出物を0.01重量
%以上含有させた実施例78〜84の各インクジェット
用記録液においては黴が発生するのが抑制された。
【0186】また、実施例78〜84の各インクジェッ
ト用記録液を比較した場合、色材に染料を用いた前記の
インクジェット用記録液の場合と同様に、上記のショウ
ガ抽出物の含有量を0.1重量%以上にすると、さらに
インクジェット用記録液における黴の発生が抑制され、
インクジェットプリンター等のインクジェット記録装置
に使用した場合に、装置内の液流路やノズルに目詰まり
が生じたり、黴の作用によって各インクジェット用記録
液の色が変化するということもなく、また上記のショウ
ガ抽出物の含有量を10重量%以下にすると、インクジ
ェット用記録液の定着性が高まって、尾引きが発生する
のが防止されるようになり、特に、上記のショウガ抽出
物の含有量を5重量%以下にすると、尾引きの発生が全
くなく、良好な定着性を示した。
【0187】(実施例85)この実施例においては、上
記の実施例71において防黴剤として使用する食品用保
存剤の種類を変更し、上記の実施例71において調製し
たカーボンブラック分散液を50.0重量%、グリセリ
ンを10.0重量%、ジエチレングリコールを3.0重
量%、N−メチルピロリドンを5.0重量%、イソプロ
ピルアルコールを2.0重量%、蒸留水を29.99重
量%、防黴剤として前記の実施例15と同じローズマノ
ールやカルバクノールを含むローズマリー抽出物を0.
01重量%の割合で混合させて、黒色顔料を用いたイン
クジェット用記録液を得た。
【0188】(実施例86)この実施例においては、上
記の実施例85における蒸留水の量を29.9重量%、
防黴剤として用いる実施例85と同じローズマリー抽出
物の量を0.1重量%にし、それ以外は、上記の実施例
85の場合と同様にして黒色顔料を用いたインクジェッ
ト用記録液を得た。
【0189】(実施例87)この実施例においては、上
記の実施例85における蒸留水の量を29.6重量%、
防黴剤として用いる実施例85と同じローズマリー抽出
物の量を0.4重量%にし、それ以外は、上記の実施例
85の場合と同様にして黒色顔料を用いたインクジェッ
ト用記録液を得た。
【0190】(実施例88)この実施例においては、上
記の実施例85における蒸留水の量を27.1重量%、
防黴剤として用いる実施例85と同じローズマリー抽出
物の量を2.9重量%にし、それ以外は、上記の実施例
85の場合と同様にして黒色顔料を用いたインクジェッ
ト用記録液を得た。
【0191】(実施例89)この実施例においては、上
記の実施例85における蒸留水の量を24.7重量%、
防黴剤として用いる実施例85と同じローズマリー抽出
物の量を5.3重量%にし、それ以外は、上記の実施例
85の場合と同様にして黒色顔料を用いたインクジェッ
ト用記録液を得た。
【0192】(実施例90)この実施例においては、上
記の実施例85における蒸留水の量を20.3重量%、
防黴剤として用いる実施例85と同じローズマリー抽出
物の量を9.7重量%にし、それ以外は、上記の実施例
85の場合と同様にして黒色顔料を用いたインクジェッ
ト用記録液を得た。
【0193】(実施例91)この実施例においては、上
記の実施例85における蒸留水の量を19.5重量%、
防黴剤として用いる実施例85と同じローズマリー抽出
物の量を10.5重量%にし、それ以外は、上記の実施
例85の場合と同様にして黒色顔料を用いたインクジェ
ット用記録液を得た。
【0194】そして、上記のようにして得た実施例85
〜91の黒色顔料を用いた各インクジェット用記録液に
ついても、前記の実施例1〜7及び比較例1の場合と同
様にして、かび抵抗性及び定着性を調べ、各記録液中に
おける食品用保存剤の種類及び含有量(重量%)と合わ
せて、これらの結果を下記の表13に示した。
【0195】
【表13】
【0196】この結果から明らかなように、色材に黒色
顔料を用いたインクジェット用記録液においても、色材
に染料を用いた前記のインクジェット用記録液の場合と
同様に、防黴剤として食品用保存剤であるローズマノー
ルやカルバクノールを含むローズマリー抽出物を0.0
1重量%以上含有させた実施例85〜91の各インクジ
ェット用記録液においては黴が発生するのが抑制され
た。
【0197】また、実施例85〜91のインクジェット
用記録液を比較した場合、色材に染料を用いた前記のイ
ンクジェット用記録液の場合と同様に、上記のローズマ
リー抽出物の含有量を0.1重量%以上にすると、さら
にインクジェット用記録液における黴の発生が抑制され
て、インクジェットプリンター等のインクジェット記録
装置に使用した場合に、装置内の液流路やノズルに目詰
まりが生じたり、黴の作用によって各インクジェット用
記録液の色が変化するということがなく、また上記のロ
ーズマリー抽出物の含有量を10重量%以下にすると、
インクジェット用記録液の定着性が高まって、尾引きが
発生するのが防止されるようになり、特に、上記のロー
ズマリー抽出物の含有量を5重量%以下にすると、尾引
きの発生が全くなく、良好な定着性を示した。
【0198】(実施例92)この実施例においては、上
記の実施例71において防黴剤として使用する食品用保
存剤の種類を変更し、上記の実施例71において調製し
たカーボンブラック分散液を50.0重量%、グリセリ
ンを10.0重量%、ジエチレングリコールを3.0重
量%、N−メチルピロリドンを5.0重量%、イソプロ
ピルアルコールを2.0重量%、蒸留水を29.99重
量%、防黴剤として前記の実施例22と同じローレル抽
出物を0.01重量%の割合で混合させて、黒色顔料を
用いたインクジェット用記録液を得た。
【0199】(実施例93)この実施例においては、上
記の実施例92における蒸留水の量を29.9重量%、
防黴剤として用いる実施例92と同じローレル抽出物の
量を0.1重量%にし、それ以外は、上記の実施例92
の場合と同様にして黒色顔料を用いたインクジェット用
記録液を得た。
【0200】(実施例94)この実施例においては、上
記の実施例92における蒸留水の量を29.7重量%、
防黴剤として用いる実施例92と同じローレル抽出物の
量を0.3重量%にし、それ以外は、上記の実施例92
の場合と同様にして黒色顔料を用いたインクジェット用
記録液を得た。
【0201】(実施例95)この実施例においては、上
記の実施例92における蒸留水の量を27.3重量%、
防黴剤として用いる実施例92と同じローレル抽出物の
量を2.7重量%にし、それ以外は、上記の実施例92
の場合と同様にして黒色顔料を用いたインクジェット用
記録液を得た。
【0202】(実施例96)この実施例においては、上
記の実施例92における蒸留水の量を24.4重量%、
防黴剤として用いる実施例92と同じローレル抽出物の
量を5.6重量%にし、それ以外は、上記の実施例92
の場合と同様にして黒色顔料を用いたインクジェット用
記録液を得た。
【0203】(実施例97)この実施例においては、上
記の実施例92における蒸留水の量を20.3重量%、
防黴剤として用いる実施例92と同じローレル抽出物の
量を9.7重量%にし、それ以外は、上記の実施例92
の場合と同様にして黒色顔料を用いたインクジェット用
記録液を得た。
【0204】(実施例98)この実施例においては、上
記の実施例92における蒸留水の量を19.5重量%、
防黴剤として用いる実施例92と同じローレル抽出物の
量を10.5重量%にし、それ以外は、上記の実施例9
2の場合と同様にして黒色顔料を用いたインクジェット
用記録液を得た。
【0205】そして、上記のようにして得た実施例92
〜98の黒色顔料を用いた各インクジェット用記録液に
ついても、前記の実施例1〜7及び比較例1の場合と同
様にして、かび抵抗性及び定着性を調べ、各記録液中に
おける食品用保存剤の種類及び含有量(重量%)と合わ
せて、これらの結果を下記の表14に示した。
【0206】
【表14】
【0207】この結果から明らかなように、色材に黒色
顔料を用いたインクジェット用記録液においても、色材
に染料を用いた前記のインクジェット用記録液の場合と
同様に、防黴剤として食品用保存剤であるローレル抽出
物を0.01重量%以上含有させた実施例92〜98の
各インクジェット用記録液においては黴が発生するのが
抑制された。
【0208】また、実施例92〜98のインクジェット
用記録液を比較した場合、色材に染料を用いた前記のイ
ンクジェット用記録液の場合と同様に、上記のローレル
抽出物の含有量を0.1重量%以上にすると、さらにイ
ンクジェット用記録液における黴の発生が抑制されて、
インクジェットプリンター等のインクジェット記録装置
に使用した場合に、装置内の液流路やノズルに目詰まり
が生じたり、黴の作用によって各インクジェット用記録
液の色が変化するということがなく、また上記のローレ
ル抽出物の10重量%以下にすると、インクジェット用
記録液の定着性が高まって、尾引きが発生するのが防止
されるようになり、特に、上記のローレル抽出物の含有
量を5重量%以下にすると、尾引きの発生が全くなく、
良好な定着性を示した。
【0209】(実施例99)この実施例においては、上
記の実施例71において防黴剤として使用する食品用保
存剤の種類を変更し、上記の実施例71において調製し
たカーボンブラック分散液を50.0重量%、グリセリ
ンを10.0重量%、ジエチレングリコールを3.0重
量%、N−メチルピロリドンを5.0重量%、イソプロ
ピルアルコールを2.0重量%、蒸留水を29.99重
量%、防黴剤として前記の実施例29と同じコウジ酸を
0.01重量%の割合で混合させて、黒色顔料を用いた
インクジェット用記録液を得た。
【0210】(実施例100)この実施例においては、
上記の実施例99における蒸留水の量を29.9重量
%、防黴剤として用いる実施例99と同じコウジ酸の量
を0.1重量%にし、それ以外は、上記の実施例99の
場合と同様にして黒色顔料を用いたインクジェット用記
録液を得た。
【0211】(実施例101)この実施例においては、
上記の実施例99における蒸留水の量を29.6重量
%、防黴剤として用いる実施例99と同じコウジ酸の量
を0.4重量%にし、それ以外は、上記の実施例99の
場合と同様にして黒色顔料を用いたインクジェット用記
録液を得た。
【0212】(実施例102)この実施例においては、
上記の実施例99における蒸留水の量を26.9重量
%、防黴剤として用いる実施例99と同じコウジ酸の量
を3.1重量%にし、それ以外は、上記の実施例99の
場合と同様にして黒色顔料を用いたインクジェット用記
録液を得た。
【0213】(実施例103)この実施例においては、
上記の実施例99における蒸留水の量を24.6重量
%、防黴剤として用いる実施例99と同じコウジ酸の量
を5.4重量%にし、それ以外は、上記の実施例99の
場合と同様にして黒色顔料を用いたインクジェット用記
録液を得た。
【0214】(実施例104)この実施例においては、
上記の実施例99における蒸留水の量を20.3重量
%、防黴剤として用いる実施例99と同じコウジ酸の量
を9.7重量%にし、それ以外は、上記の実施例99の
場合と同様にして黒色顔料を用いたインクジェット用記
録液を得た。
【0215】(実施例105)この実施例においては、
上記の実施例99における蒸留水の量を19.5重量
%、防黴剤として用いる実施例99と同じコウジ酸の量
を10.5重量%にし、それ以外は、上記の実施例99
の場合と同様にして黒色顔料を用いたインクジェット用
記録液を得た。
【0216】そして、上記のようにして得た実施例99
〜105の黒色顔料を用いた各インクジェット用記録液
についても、前記の実施例1〜7及び比較例1の場合と
同様にして、かび抵抗性及び定着性を調べ、各記録液中
における食品用保存剤の種類及び含有量(重量%)と合
わせて、これらの結果を下記の表15に示した。
【0217】
【表15】
【0218】この結果から明らかなように、色材に黒色
顔料を用いたインクジェット用記録液においても、色材
に染料を用いた前記のインクジェット用記録液の場合と
同様に、防黴剤として食品用保存剤であるコウジ酸を
0.01重量%以上含有させた実施例99〜105の各
インクジェット用記録液においては黴が発生するのが抑
制された。
【0219】また、実施例99〜105のインクジェッ
ト用記録液を比較した場合、色材に染料を用いた前記の
インクジェット用記録液の場合と同様に、上記のコウジ
酸の含有量を0.1重量%以上にすると、さらにインク
ジェット用記録液における黴の発生が抑制されて、イン
クジェットプリンター等のインクジェット記録装置に使
用した場合に、装置内の液流路やノズルに目詰まりが生
じたり、黴の作用によって各インクジェット用記録液の
色が変化するということがなく、また上記のコウジ酸の
10重量%以下にすると、インクジェット用記録液の定
着性が高まって、尾引きが発生するのが防止されるよう
になり、特に、上記のコウジ酸の含有量を5重量%以下
にすると、尾引きの発生が全くなく、良好な定着性を示
した。
【0220】(実施例106)この実施例においては、
上記の実施例71において使用したカーボンブラックに
代えて黄色顔料(ピグメントイエロー180)を用い、
それ以外は、上記の実施例71と同様にして、黄色顔料
の分散液を調製した。
【0221】そして、この黄色顔料の分散液を50.0
重量%、グリセリンを10.0重量%、ジエチレングリ
コールを3.0重量%、N−メチルピロリドンを5.0
重量%、イソプロピルアルコールを2.0重量%、蒸留
水を29.9重量%、防黴剤として前記の実施例1と同
じオイゲノールを含むクローブ抽出物を0.1重量%の
割合で混合させて、黄色顔料を用いたインクジェット用
記録液を得た。
【0222】(実施例107)この実施例においては、
上記の実施例106における蒸留水の量を24.9重量
%、防黴剤として用いる実施例106と同じクローブ抽
出物の量を5.1重量%にし、それ以外は、上記の実施
例106の場合と同様にして黄色顔料を用いたインクジ
ェット用記録液を得た。
【0223】(実施例108)この実施例においては、
上記の実施例106における蒸留水の量を24.8重量
%、グリセリンの量を4.6重量%、防黴剤として用い
る実施例106と同じクローブ抽出物の量を10.6重
量%にし、それ以外は、上記の実施例106の場合と同
様にして黄色顔料を用いたインクジェット用記録液を得
た。
【0224】(実施例109)この実施例においては、
上記の実施例106において防黴剤として使用する食品
用保存剤の種類のみを変更し、上記の実施例106にお
いて調製した黄色顔料の分散液を50.0重量%、グリ
セリンを10.0重量%、ジエチレングリコールを3.
0重量%、N−メチルピロリドンを5.0重量%、イソ
プロピルアルコールを2.0重量%、蒸留水を29.9
重量%、防黴剤として前記の実施例8と同じジンゲオー
ルやショウガオールを含むショウガ抽出物を0.1重量
%の割合で混合させて、黄色顔料を用いたインクジェッ
ト用記録液を得た。
【0225】(実施例110)この実施例においては、
上記の実施例109における蒸留水の量を24.8重量
%、防黴剤として用いる実施例109と同じショウガ抽
出物の量を5.2重量%にし、それ以外は、上記の実施
例109の場合と同様にして黄色顔料を用いたインクジ
ェット用記録液を得た。
【0226】(実施例111)この実施例においては、
上記の実施例109における蒸留水の量を24.9重量
%、グリセリンの量を4.6重量%、防黴剤として用い
る実施例109と同じショウガ抽出物の量を10.5重
量%にし、それ以外は、上記の実施例109の場合と同
様にして黄色顔料を用いたインクジェット用記録液を得
た。
【0227】(実施例112)この実施例においては、
上記の実施例106において防黴剤として使用する食品
用保存剤の種類のみを変更し、上記の実施例106にお
いて調製した黄色顔料の分散液を50.0重量%、グリ
セリンを10.0重量%、ジエチレングリコールを3.
0重量%、N−メチルピロリドンを5.0重量%、イソ
プロピルアルコールを2.0重量%、蒸留水を29.9
重量%、防黴剤として前記の実施例15と同じローズマ
ノールやカルバクノールを含むローズマリー抽出物を
0.1重量%の割合で混合させて、黄色顔料を用いたイ
ンクジェット用記録液を得た。
【0228】(実施例113)この実施例においては、
上記の実施例112における蒸留水の量を24.9重量
%、防黴剤として用いる実施例112と同じローズマリ
ー抽出物の量を5.1重量%にし、それ以外は、上記の
実施例112の場合と同様にして黄色顔料を用いたイン
クジェット用記録液を得た。
【0229】(実施例114)この実施例においては、
上記の実施例112における蒸留水の量を24.9重量
%、グリセリンの量を4.6重量%、防黴剤として用い
る実施例112と同じローズマリー抽出物の量を10.
5重量%にし、それ以外は、上記の実施例112の場合
と同様にして黄色顔料を用いたインクジェット用記録液
を得た。
【0230】(実施例115)この実施例においては、
上記の実施例106において防黴剤として使用する食品
用保存剤の種類のみを変更し、上記の実施例106にお
いて調製した黄色顔料の分散液を50.0重量%、グリ
セリンを10.0重量%、ジエチレングリコールを3.
0重量%、N−メチルピロリドンを5.0重量%、イソ
プロピルアルコールを2.0重量%、蒸留水を29.9
重量%、防黴剤として前記の実施例22と同じローレル
抽出物を0.1重量%の割合で混合させて、黄色顔料を
用いたインクジェット用記録液を得た。
【0231】(実施例116)この実施例においては、
上記の実施例115における蒸留水の量を24.7重量
%、防黴剤として用いる実施例115と同じローレル抽
出物の量を5.3重量%にし、それ以外は、上記の実施
例115の場合と同様にして黄色顔料を用いたインクジ
ェット用記録液を得た。
【0232】(実施例117)この実施例においては、
上記の実施例115における蒸留水の量を24.9重量
%、グリセリンの量を4.6重量%、防黴剤として用い
る実施例115と同じローレル抽出物の量を10.5重
量%にし、それ以外は、上記の実施例115の場合と同
様にして黄色顔料を用いたインクジェット用記録液を得
た。
【0233】(実施例118)この実施例においては、
上記の実施例106において防黴剤として使用する食品
用保存剤の種類のみを変更し、上記の実施例106にお
いて調製した黄色顔料の分散液を50.0重量%、グリ
セリンを10.0重量%、ジエチレングリコールを3.
0重量%、N−メチルピロリドンを5.0重量%、イソ
プロピルアルコールを2.0重量%、蒸留水を29.9
重量%、防黴剤として前記の実施例29と同じコウジ酸
を0.1重量%の割合で混合させて、黄色顔料を用いた
インクジェット用記録液を得た。
【0234】(実施例119)この実施例においては、
上記の実施例118における蒸留水の量を24.7重量
%、防黴剤として用いる実施例118と同じコウジ酸の
量を5.3重量%にし、それ以外は、上記の実施例11
8の場合と同様にして黄色顔料を用いたインクジェット
用記録液を得た。
【0235】(実施例120)この実施例においては、
上記の実施例118における蒸留水の量を25.0重量
%、グリセリンの量を4.6重量%、防黴剤として用い
る実施例118と同じコウジ酸の量を10.4重量%に
し、それ以外は、上記の実施例118の場合と同様にし
て黄色顔料を用いたインクジェット用記録液を得た。
【0236】(比較例7)この比較例においては、上記
の実施例106において調製した黄色顔料の分散液を用
いてインクジェット用記録液を得るにあたり、上記の蒸
留水の量を30.0重量%にする一方、防黴剤である食
品用保存剤を加えないようにし、それ以外は、上記の実
施例106の場合と同様にして黄色顔料を用いたインク
ジェット用記録液を得た。
【0237】そして、上記のようにして得た実施例10
6〜120及び比較例7の黄色顔料を用いた各インクジ
ェット用記録液についても、前記の実施例1〜7及び比
較例1の場合と同様にして、かび抵抗性及び定着性を調
べ、各記録液中における食品用保存剤の種類及び含有量
(重量%)と合わせて、これらの結果を下記の表16に
示した。
【0238】
【表16】
【0239】この結果から明らかなように、上記のよう
に顔料の種類を黄色顔料に変更した場合においても、防
黴剤として食品用保存剤であるオイゲノールを含むクロ
ーブ抽出物,ジンゲオールやショウガオールを含むショ
ウガ抽出物,ローズマノールやカルバクノールを含むロ
ーズマリー抽出物,ローレル抽出物,コウジ酸を0.1
重量%以上含有させた実施例106〜120の各インク
ジェット用記録液においては黴の発生が抑制されたのに
対して、食品用保存剤を加えなかった比較例7のインク
ジェット用記録液においては黴が発生した。
【0240】また、上記の実施例106〜120の各イ
ンクジェット用記録液を比較した場合、上記の実施例7
1〜105の黒色顔料を用いたインクジェット用記録液
の場合と同様に、上記の各成分の含有量を0.1重量%
以上にした場合には、黴の発生が全くなく、インクジェ
ットプリンター等のインクジェット記録装置に使用した
場合に、装置内の液流路やノズルに目詰まりが生じた
り、黴の作用によって各インクジェット用記録液の色が
変化するということがなく、また上記の各成分の含有量
を10重量%以下にすると、インクジェット用記録液の
定着性が高まって、尾引きが発生するのが防止されるよ
うになり、特に、上記の各成分の含有量を5重量%以下
にすると、尾引きの発生が全くなく、良好な定着性を示
した。
【0241】(実施例121)この実施例においては、
上記の実施例71において使用したカーボンブラックに
代えてマゼンダ顔料(ピグメントレッド7)を用い、そ
れ以外は、上記の実施例71と同様にして、マゼンダ顔
料の分散液を調製した。
【0242】そして、このマゼンダ顔料の分散液を5
0.0重量%、グリセリンを10.0重量%、ジエチレ
ングリコールを3.0重量%、N−メチルピロリドンを
5.0重量%、イソプロピルアルコールを2.0重量
%、蒸留水を29.9重量%、防黴剤として前記の実施
例1と同じオイゲノールを含むクローブ抽出物を0.1
重量%の割合で混合させて、マゼンダ顔料を用いたイン
クジェット用記録液を得た。
【0243】(実施例122)この実施例においては、
上記の実施例121における蒸留水の量を24.9重量
%、防黴剤として用いる実施例121と同じクローブ抽
出物の量を5.1重量%にし、それ以外は、上記の実施
例121の場合と同様にしてマゼンダ顔料を用いたイン
クジェット用記録液を得た。
【0244】(実施例123)この実施例においては、
上記の実施例121における蒸留水の量を24.8重量
%、グリセリンの量を4.6重量%、防黴剤として用い
る実施例121と同じクローブ抽出物の量を10.6重
量%にし、それ以外は、上記の実施例121の場合と同
様にしてマゼンダ顔料を用いたインクジェット用記録液
を得た。
【0245】(実施例124)この実施例においては、
上記の実施例121において防黴剤として使用する食品
用保存剤の種類のみを変更し、上記の実施例121にお
いて調製したマゼンダ顔料の分散液を50.0重量%、
グリセリンを10.0重量%、ジエチレングリコールを
3.0重量%、N−メチルピロリドンを5.0重量%、
イソプロピルアルコールを2.0重量%、蒸留水を2
9.9重量%、防黴剤として前記の実施例8と同じジン
ゲオールやショウガオールを含むショウガ抽出物を0.
1重量%の割合で混合させて、マゼンダ顔料を用いたイ
ンクジェット用記録液を得た。
【0246】(実施例125)この実施例においては、
上記の実施例124における蒸留水の量を24.8重量
%、防黴剤として用いる実施例124と同じショウガ抽
出物の量を5.2重量%にし、それ以外は、上記の実施
例124の場合と同様にしてマゼンダ顔料を用いたイン
クジェット用記録液を得た。
【0247】(実施例126)この実施例においては、
上記の実施例124における蒸留水の量を24.9重量
%、グリセリンの量を4.6重量%、防黴剤として用い
る実施例124と同じショウガ抽出物の量を10.5重
量%にし、それ以外は、上記の実施例124の場合と同
様にしてマゼンダ顔料を用いたインクジェット用記録液
を得た。
【0248】(実施例127)この実施例においては、
上記の実施例121において防黴剤として使用する食品
用保存剤の種類のみを変更し、上記の実施例121にお
いて調製したマゼンダ顔料の分散液を50.0重量%、
グリセリンを10.0重量%、ジエチレングリコールを
3.0重量%、N−メチルピロリドンを5.0重量%、
イソプロピルアルコールを2.0重量%、蒸留水を2
9.9重量%、防黴剤として前記の実施例15と同じロ
ーズマノールやカルバクノールを含むローズマリー抽出
物を0.1重量%の割合で混合させて、マゼンダ顔料を
用いたインクジェット用記録液を得た。
【0249】(実施例128)この実施例においては、
上記の実施例127における蒸留水の量を24.9重量
%、防黴剤として用いる実施例127と同じローズマリ
ー抽出物の量を5.1重量%にし、それ以外は、上記の
実施例127の場合と同様にしてマゼンダ顔料を用いた
インクジェット用記録液を得た。
【0250】(実施例129)この実施例においては、
上記の実施例127における蒸留水の量を24.9重量
%、グリセリンの量を4.6重量%、防黴剤として用い
る実施例127と同じローズマリー抽出物の量を10.
5重量%にし、それ以外は、上記の実施例127の場合
と同様にしてマゼンダ顔料を用いたインクジェット用記
録液を得た。
【0251】(実施例130)この実施例においては、
上記の実施例121において防黴剤として使用する食品
用保存剤の種類のみを変更し、上記の実施例121にお
いて調製したマゼンダ顔料の分散液を50.0重量%、
グリセリンを10.0重量%、ジエチレングリコールを
3.0重量%、N−メチルピロリドンを5.0重量%、
イソプロピルアルコールを2.0重量%、蒸留水を2
9.9重量%、防黴剤として前記の実施例22と同じロ
ーレル抽出物を0.1重量%の割合で混合させて、マゼ
ンダ顔料を用いたインクジェット用記録液を得た。
【0252】(実施例131)この実施例においては、
上記の実施例130における蒸留水の量を24.7重量
%、防黴剤として用いる実施例130と同じローレル抽
出物の量を5.3重量%にし、それ以外は、上記の実施
例130の場合と同様にしてマゼンダ顔料を用いたイン
クジェット用記録液を得た。
【0253】(実施例132)この実施例においては、
上記の実施例130における蒸留水の量を24.9重量
%、グリセリンの量を4.6重量%、防黴剤として用い
る実施例130と同じローレル抽出物の量を10.5重
量%にし、それ以外は、上記の実施例130の場合と同
様にしてマゼンダ顔料を用いたインクジェット用記録液
を得た。
【0254】(実施例133)この実施例においては、
上記の実施例121において防黴剤として使用する食品
用保存剤の種類のみを変更し、上記の実施例121にお
いて調製したマゼンダ顔料の分散液を50.0重量%、
グリセリンを10.0重量%、ジエチレングリコールを
3.0重量%、N−メチルピロリドンを5.0重量%、
イソプロピルアルコールを2.0重量%、蒸留水を2
9.9重量%、防黴剤として前記の実施例29と同じコ
ウジ酸を0.1重量%の割合で混合させて、マゼンダ顔
料を用いたインクジェット用記録液を得た。
【0255】(実施例134)この実施例においては、
上記の実施例133における蒸留水の量を24.7重量
%、防黴剤として用いる実施例133と同じコウジ酸の
量を5.3重量%にし、それ以外は、上記の実施例13
3の場合と同様にしてマゼンダ顔料を用いたインクジェ
ット用記録液を得た。
【0256】(実施例135)この実施例においては、
上記の実施例133における蒸留水の量を25.0重量
%、グリセリンの量を4.6重量%、防黴剤として用い
る実施例133と同じコウジ酸の量を10.4重量%に
し、それ以外は、上記の実施例133の場合と同様にし
てマゼンダ顔料を用いたインクジェット用記録液を得
た。
【0257】(比較例8)この比較例においては、上記
の実施例121において調製したマゼンダ顔料の分散液
を用いてインクジェット用記録液を得るにあたり、上記
の蒸留水の量を30.0重量%にする一方、防黴剤であ
る食品用保存剤を加えないようにし、それ以外は、上記
の実施例121の場合と同様にしてマゼンダ顔料を用い
たインクジェット用記録液を得た。
【0258】そして、上記のようにして得た実施例12
1〜135及び比較例8のマゼンダ顔料を用いた各イン
クジェット用記録液についても、前記の実施例1〜7及
び比較例1の場合と同様にして、かび抵抗性及び定着性
を調べ、各記録液中における食品用保存剤の種類及び含
有量(重量%)と合わせて、これらの結果を下記の表1
7に示した。
【0259】
【表17】
【0260】この結果から明らかなように、上記のよう
に顔料の種類をマゼンダ顔料に変更した場合において
も、防黴剤として食品用保存剤であるオイゲノールを含
むクローブ抽出物,ジンゲオールやショウガオールを含
むショウガ抽出物,ローズマノールやカルバクノールを
含むローズマリー抽出物,ローレル抽出物,コウジ酸を
0.1重量%以上含有させた実施例121〜135の各
インクジェット用記録液においては黴の発生が抑制され
たのに対して、食品用保存剤を加えなかった比較例8の
インクジェット用記録液においては黴が発生した。
【0261】また、上記の実施例121〜135の各イ
ンクジェット用記録液を比較した場合、上記の実施例7
1〜105の黒色顔料を用いたインクジェット用記録液
の場合と同様に、上記の各成分の含有量を0.1重量%
以上にした場合には、黴の発生が全くなく、インクジェ
ットプリンター等のインクジェット記録装置に使用した
場合に、装置内の液流路やノズルに目詰まりが生じた
り、黴の作用によって各インクジェット用記録液の色が
変化するということがなく、また上記の各成分の含有量
を10重量%以下にすると、インクジェット用記録液の
定着性が高まって、尾引きが発生するのが防止されるよ
うになり、特に、上記の各成分の含有量を5重量%以下
にすると、尾引きの発生が全くなく、良好な定着性を示
した。
【0262】(実施例136)この実施例においては、
上記の実施例71において使用したカーボンブラックに
代えてシアン顔料(ピグメントブルー15)を用い、そ
れ以外は、上記の実施例71と同様にして、シアン顔料
の分散液を調製した。
【0263】そして、このシアン顔料の分散液を50.
0重量%、グリセリンを10.0重量%、ジエチレング
リコールを3.0重量%、N−メチルピロリドンを5.
0重量%、イソプロピルアルコールを2.0重量%、蒸
留水を29.9重量%、防黴剤として前記の実施例1と
同じオイゲノールを含むクローブ抽出物を0.1重量%
の割合で混合させて、シアン顔料を用いたインクジェッ
ト用記録液を得た。
【0264】(実施例137)この実施例においては、
上記の実施例136における蒸留水の量を24.9重量
%、防黴剤として用いる実施例136と同じクローブ抽
出物の量を5.1重量%にし、それ以外は、上記の実施
例136の場合と同様にしてシアン顔料を用いたインク
ジェット用記録液を得た。
【0265】(実施例138)この実施例においては、
上記の実施例136における蒸留水の量を24.8重量
%、グリセリンの量を4.6重量%、防黴剤として用い
る実施例136と同じクローブ抽出物の量を10.6重
量%にし、それ以外は、上記の実施例136の場合と同
様にしてシアン顔料を用いたインクジェット用記録液を
得た。
【0266】(実施例139)この実施例においては、
上記の実施例136において防黴剤として使用する食品
用保存剤の種類を変更し、上記の実施例136において
調製したシアン顔料の分散液を50.0重量%、グリセ
リンを10.0重量%、ジエチレングリコールを3.0
重量%、N−メチルピロリドンを5.0重量%、イソプ
ロピルアルコールを2.0重量%、蒸留水を29.9重
量%、防黴剤として前記の実施例8と同じジンゲオール
やショウガオールを含むショウガ抽出物を0.1重量%
の割合で混合させて、シアン顔料を用いたインクジェッ
ト用記録液を得た。
【0267】(実施例140)この実施例においては、
上記の実施例139における蒸留水の量を24.8重量
%、防黴剤として用いる実施例139と同じショウガ抽
出物の量を5.2重量%にし、それ以外は、上記の実施
例139の場合と同様にしてシアン顔料を用いたインク
ジェット用記録液を得た。
【0268】(実施例141)この実施例においては、
上記の実施例139における蒸留水の量を24.9重量
%、グリセリンの量を4.6重量%、防黴剤として用い
る実施例139と同じショウガ抽出物の量を10.5重
量%にし、それ以外は、上記の実施例139の場合と同
様にしてシアン顔料を用いたインクジェット用記録液を
得た。
【0269】(実施例142)この実施例においては、
上記の実施例136において防黴剤として使用する食品
用保存剤の種類を変更し、上記の実施例136において
調製したシアン顔料の分散液を50.0重量%、グリセ
リンを10.0重量%、ジエチレングリコールを3.0
重量%、N−メチルピロリドンを5.0重量%、イソプ
ロピルアルコールを2.0重量%、蒸留水を29.9重
量%、防黴剤として前記の実施例15と同じローズマノ
ールやカルバクノールを含むローズマリー抽出物を0.
1重量%の割合で混合させて、シアン顔料を用いたイン
クジェット用記録液を得た。
【0270】(実施例143)この実施例においては、
上記の実施例142における蒸留水の量を24.9重量
%、防黴剤として用いる実施例142と同じローズマリ
ー抽出物の量を5.1重量%にし、それ以外は、上記の
実施例142の場合と同様にしてシアン顔料を用いたイ
ンクジェット用記録液を得た。
【0271】(実施例144)この実施例においては、
上記の実施例142における蒸留水の量を24.9重量
%、グリセリンの量を4.6重量%、防黴剤として用い
る実施例142と同じローズマリー抽出物の量を10.
5重量%にし、それ以外は、上記の実施例142の場合
と同様にしてシアン顔料を用いたインクジェット用記録
液を得た。
【0272】(実施例145)この実施例においては、
上記の実施例136において防黴剤として使用する食品
用保存剤の種類を変更し、上記の実施例136において
調製したシアン顔料の分散液を50.0重量%、グリセ
リンを10.0重量%、ジエチレングリコールを3.0
重量%、N−メチルピロリドンを5.0重量%、イソプ
ロピルアルコールを2.0重量%、蒸留水を29.9重
量%、防黴剤として前記の実施例22と同じローレル抽
出物を0.1重量%の割合で混合させて、シアン顔料を
用いたインクジェット用記録液を得た。
【0273】(実施例146)この実施例においては、
上記の実施例145における蒸留水の量を24.7重量
%、防黴剤として用いる実施例145と同じローレル抽
出物の量を5.3重量%にし、それ以外は、上記の実施
例145の場合と同様にしてシアン顔料を用いたインク
ジェット用記録液を得た。
【0274】(実施例147)この実施例においては、
上記の実施例145における蒸留水の量を24.9重量
%、グリセリンの量を4.6重量%、防黴剤として用い
る実施例145と同じローレル抽出物の量を10.5重
量%にし、それ以外は、上記の実施例145の場合と同
様にしてシアン顔料を用いたインクジェット用記録液を
得た。
【0275】(実施例148)この実施例においては、
上記の実施例136において防黴剤として使用する食品
用保存剤の種類を変更し、上記の実施例136において
調製したシアン顔料の分散液を50.0重量%、グリセ
リンを10.0重量%、ジエチレングリコールを3.0
重量%、N−メチルピロリドンを5.0重量%、イソプ
ロピルアルコールを2.0重量%、蒸留水を29.9重
量%、防黴剤として前記の実施例29と同じコウジ酸を
0.1重量%の割合で混合させて、シアン顔料を用いた
インクジェット用記録液を得た。
【0276】(実施例149)この実施例においては、
上記の実施例148における蒸留水の量を24.7重量
%、防黴剤として用いる実施例148と同じコウジ酸の
量を5.3重量%にし、それ以外は、上記の実施例14
8の場合と同様にしてシアン顔料を用いたインクジェッ
ト用記録液を得た。
【0277】(実施例150)この実施例においては、
上記の実施例148における蒸留水の量を25.0重量
%、グリセリンの量を4.6重量%、防黴剤として用い
る実施例148と同じコウジ酸の量を10.4重量%に
し、それ以外は、上記の実施例148の場合と同様にし
てシアン顔料を用いたインクジェット用記録液を得た。
【0278】(比較例9)この比較例においては、上記
の実施例136において調製したシアン顔料の分散液を
用いてインクジェット用記録液を得るにあたり、上記の
蒸留水の量を30.0重量%にする一方、防黴剤である
食品用保存剤を加えないようにし、それ以外は、上記の
実施例136の場合と同様にしてシアン顔料を用いたイ
ンクジェット用記録液を得た。
【0279】そして、上記のようにして得た実施例13
6〜150及び比較例9のシアン顔料を用いた各インク
ジェット用記録液についても、前記の実施例1〜7及び
比較例1の場合と同様にして、かび抵抗性及び定着性を
調べ、各記録液中における食品用保存剤の種類及び含有
量(重量%)と合わせて、これらの結果を下記の表18
に示した。
【0280】
【表18】
【0281】この結果から明らかなように、上記のよう
に顔料の種類をシアン顔料に変更した場合においても、
防黴剤として食品用保存剤であるオイゲノールを含むク
ローブ抽出物,ジンゲオールやショウガオールを含むシ
ョウガ抽出物,ローズマノールやカルバクノールを含む
ローズマリー抽出物,ローレル抽出物,コウジ酸を0.
1重量%以上加えた実施例136〜150の各インクジ
ェット用記録液においては黴の発生が抑制されたのに対
して、食品用保存剤を加えなかった比較例9のインクジ
ェット用記録液においては黴が発生した。
【0282】また、上記の実施例136〜150の各イ
ンクジェット用記録液を比較した場合、上記の実施例7
1〜105の黒色顔料を用いたインクジェット用記録液
の場合と同様に、上記の各成分の含有量を0.1重量%
以上にした場合には、黴の発生が全くなく、インクジェ
ットプリンター等のインクジェット記録装置に使用した
場合に、装置内の液流路やノズルに目詰まりが生じた
り、黴の作用によって各インクジェット用記録液の色が
変化するということがなく、また上記の各成分の含有量
を10重量%以下にすると、インクジェット用記録液の
定着性が高まって、尾引きが発生するのが防止されるよ
うになり、特に、上記の各成分の含有量を5重量%以下
にすると、尾引きの発生が全くなく、良好な定着性を示
した。
【0283】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明における
インクジェット用記録液においては、記録液中に防黴剤
として、レンギョウ抽出物,イチジク葉抽出物,カンゾ
ウ油抽出物,クローブ抽出物,シソ抽出物,シナモン抽
出物,セージ抽出物,ショウガ抽出物,生大豆抽出物,
ニンニク抽出物,ベニコウジ抽出物,コショウ抽出物,
ローズマリー抽出物,ハッカ抽出物,ユーカリプタス抽
出物,パセリーシード抽出物,タイム抽出物,ローレル
抽出物,オニオン抽出物,コウジ酸,エゴノキ抽出物,
カワラヨモギ抽出物,ペクチン分解物,オレガノ抽出
物,タデ抽出物,ホッコシ抽出物,モウソウチク抽出
物,モミガラ抽出物,ナツメグ抽出物,メース抽出物,
コリアンダー抽出物,ササフラス抽出物,キャラウェイ
抽出物,ディル抽出物,アニス抽出物柑橘種子抽出物,
マジュラム抽出物,セイボリー抽出物,クミン抽出物,
プロタミン,キトサン,メライジン,寒天オリゴ糖,グ
ルコン酸,フィチン酸,タイニン酸,エラグ酸,しらこ
んたん白,リゾチームから選択される少なくとも一種を
含む水溶性又は水分散性の食品用保存剤を含有させるよ
うにしたため、従来一般に使用されている防黴剤を用い
た場合のように、記録液における毒性が高くなって安全
性に問題が生じたり、記録液の性能が低下するというこ
とがなく、記録液における黴の発生が十分に抑制され、
インクジェット記録装置に用いた場合に、その液流路や
ノズルに目詰まりが生じたり、記録液の色が変化したり
するということがなく、安定したインクジェット記録が
行えるようになった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B41M 5/00 B41J 3/04 101Y Fターム(参考) 2C056 FC01 2H086 BA53 BA55 BA59 4H011 AA03 BA01 BB22 BC18 BC23 DA13 DA14 DD07 4J039 AB01 AB07 BC07 BC19 BE01 BE03 BE04 BE05 BE19 BE33 CA03 CA06 EA41 EA44 EA45 GA24

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも色材と防黴剤と水とを含有す
    るインクジェット用記録液において、上記の防黴剤とし
    て、レンギョウ抽出物,イチジク葉抽出物,カンゾウ油
    抽出物,クローブ抽出物,シソ抽出物,シナモン抽出
    物,セージ抽出物,ショウガ抽出物,生大豆抽出物,ニ
    ンニク抽出物,ベニコウジ抽出物,コショウ抽出物,ロ
    ーズマリー抽出物,ハッカ抽出物,ユーカリプタス抽出
    物,パセリーシード抽出物,タイム抽出物,ローレル抽
    出物,オニオン抽出物,コウジ酸から選択される少なく
    とも一種を含む水溶性又は水分散性の食品用保存剤が含
    有されてなることを特徴とするインクジェット用記録
    液。
  2. 【請求項2】 少なくとも色材と防黴剤と水とを含有す
    るインクジェット用記録液において、上記の防黴剤とし
    て、エゴノキ抽出物,カワラヨモギ抽出物,ペクチン分
    解物,オレガノ抽出物,タデ抽出物,ホッコシ抽出物,
    モウソウチク抽出物,モミガラ抽出物,ナツメグ抽出
    物,メース抽出物,コリアンダー抽出物,ササフラス抽
    出物,キャラウェイ抽出物,ディル抽出物,アニス抽出
    物から選択される少なくとも一種を含む水溶性又は水分
    散性の食品用保存剤が含有されてなることを特徴とする
    インクジェット用記録液。
  3. 【請求項3】 少なくとも色材と防黴剤と水とを含有す
    るインクジェット用記録液において、上記の防黴剤とし
    て、柑橘種子抽出物,マジュラム抽出物,セイボリー抽
    出物,クミン抽出物,プロタミン,キトサン,メライジ
    ン,寒天オリゴ糖,グルコン酸,フィチン酸,タイニン
    酸,エラグ酸,しらこんたん白,リゾチームから選択さ
    れる少なくとも一種を含む水溶性又は水分散性の食品用
    保存剤が含有されてなることを特徴とするインクジェッ
    ト用記録液。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れか1項に記載したイ
    ンクジェット用記録液において、上記の水溶性又は水分
    散性の食品用保存剤に示した各成分の合計が0.01〜
    10重量%の範囲で含有されていることを特徴とするイ
    ンクジェット用記録液。
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