JP2001072737A - 樹脂組成物及びそれを用いた塗料用組成物 - Google Patents
樹脂組成物及びそれを用いた塗料用組成物Info
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 柔軟性、強靱性、耐割れ性、硬度に優れた樹
脂組成物及びそれを用いた塗料用組成物を提供するこ
と。 【解決手段】 イソシアネート基と反応可能な官能基を
有する樹脂(A)に、イソシアネート化合物(B1)と
重量平均分子量250〜10,000のポリオール化合
物(B2)を反応させてなり、1分子中に2個以上のイ
ソシアネート基を含有する化合物(B)を配合してなる
樹脂組成物。
脂組成物及びそれを用いた塗料用組成物を提供するこ
と。 【解決手段】 イソシアネート基と反応可能な官能基を
有する樹脂(A)に、イソシアネート化合物(B1)と
重量平均分子量250〜10,000のポリオール化合
物(B2)を反応させてなり、1分子中に2個以上のイ
ソシアネート基を含有する化合物(B)を配合してなる
樹脂組成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イソシアネート基
と反応可能な官能基を有する樹脂と、特定のポリオール
化合物を使用して製造したイソシアネート基含有化合物
とを配合してなる樹脂組成物に関し、更に詳しくは塗膜
としたときの柔軟性、強靱性、耐割れ性、硬度等がバラ
ンスよく優れた樹脂組成物に関するものであり、特に塗
料用組成物として有効となるものである。
と反応可能な官能基を有する樹脂と、特定のポリオール
化合物を使用して製造したイソシアネート基含有化合物
とを配合してなる樹脂組成物に関し、更に詳しくは塗膜
としたときの柔軟性、強靱性、耐割れ性、硬度等がバラ
ンスよく優れた樹脂組成物に関するものであり、特に塗
料用組成物として有効となるものである。
【0002】
【従来の技術】従来、アクリル系、ポリエステル系等の
樹脂には、架橋剤としてイソシアネート系化合物、エポ
キシ系化合物、金属キレート系化合物、メラミン系化合
物等の公知の架橋剤が配合され、塗料や粘着剤(接着
剤)等多くの分野で用いられている。例えば、塗料用と
しては、建造物の内・外装用、瓦、自動車補修用、木工
ないしは建材用の被覆材、各種プラスチック製品の被覆
用等として使用されている。上記架橋剤の中でも、イソ
シアネート系化合物の架橋剤は、基材との密着性が良好
であり、常温架橋として汎用的に用いられている。
樹脂には、架橋剤としてイソシアネート系化合物、エポ
キシ系化合物、金属キレート系化合物、メラミン系化合
物等の公知の架橋剤が配合され、塗料や粘着剤(接着
剤)等多くの分野で用いられている。例えば、塗料用と
しては、建造物の内・外装用、瓦、自動車補修用、木工
ないしは建材用の被覆材、各種プラスチック製品の被覆
用等として使用されている。上記架橋剤の中でも、イソ
シアネート系化合物の架橋剤は、基材との密着性が良好
であり、常温架橋として汎用的に用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本発明
者等が詳細に検討した結果、上記イソシアネート系化合
物、エポキシ系化合物、金属キレート系化合物、メラミ
ン系化合物等の架橋剤を配合した樹脂組成物では、塗膜
としたときに柔軟性、強靱性、耐割れ性、硬度等をバラ
ンスよく満足させることはできないものであった。そこ
で、本発明ではこのような背景下において、上記各物性
がバランスよく優れた樹脂組成物、特に塗料用組成物を
提供することを目的とするものである。
者等が詳細に検討した結果、上記イソシアネート系化合
物、エポキシ系化合物、金属キレート系化合物、メラミ
ン系化合物等の架橋剤を配合した樹脂組成物では、塗膜
としたときに柔軟性、強靱性、耐割れ性、硬度等をバラ
ンスよく満足させることはできないものであった。そこ
で、本発明ではこのような背景下において、上記各物性
がバランスよく優れた樹脂組成物、特に塗料用組成物を
提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】しかるに、本発明者等が
上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、イソシア
ネート基と反応可能な官能基を有する樹脂(A)に、イ
ソシアネート化合物(B1)と重量平均分子量250〜
10,000のポリオール化合物(B2)を反応させて
なり、1分子中に2個以上のイソシアネート基を含有す
る化合物(B)(以下、イソシアネート基含有化合物
(B)と略記することがある。)を配合してなる樹脂組
成物が、上記目的に合致することを見出し本発明を完成
した。
上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、イソシア
ネート基と反応可能な官能基を有する樹脂(A)に、イ
ソシアネート化合物(B1)と重量平均分子量250〜
10,000のポリオール化合物(B2)を反応させて
なり、1分子中に2個以上のイソシアネート基を含有す
る化合物(B)(以下、イソシアネート基含有化合物
(B)と略記することがある。)を配合してなる樹脂組
成物が、上記目的に合致することを見出し本発明を完成
した。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明について具体的に説
明する。本発明で用いられる樹脂(A)としては、イソ
シアネート基と反応可能な官能基を有するものであれば
特に限定されず、例えば、ビニル重合系樹脂のアクリル
樹脂、酢酸ビニル樹脂、エチレン−酢酸ビニル樹脂、ポ
リビニルアルコール、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケ
ン化物等、縮合系樹脂の飽和ポリエステル樹脂、不飽和
ポリエステル樹脂、アルキッド樹脂等が挙げられる。
明する。本発明で用いられる樹脂(A)としては、イソ
シアネート基と反応可能な官能基を有するものであれば
特に限定されず、例えば、ビニル重合系樹脂のアクリル
樹脂、酢酸ビニル樹脂、エチレン−酢酸ビニル樹脂、ポ
リビニルアルコール、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケ
ン化物等、縮合系樹脂の飽和ポリエステル樹脂、不飽和
ポリエステル樹脂、アルキッド樹脂等が挙げられる。
【0006】更にかかる樹脂(A)の重量平均分子量と
しては、10,000以上であることが好ましく、より
好ましくは15,000〜200,000、特に好まし
くは15,000〜100,000である。該樹脂
(A)の重量平均分子量が10,000未満では塗膜と
したときの柔軟性と強靱性のバランスが悪く、柔軟性を
付与しようとすると硬度が低くなり、又強靱性を付与し
ようとすると耐割れ性が悪くなり好ましくない。ここ
で、樹脂(A)の重量平均分子量は、GPC測定装置に
より標準ポリスチレンを基準換算して測定されるもので
ある。
しては、10,000以上であることが好ましく、より
好ましくは15,000〜200,000、特に好まし
くは15,000〜100,000である。該樹脂
(A)の重量平均分子量が10,000未満では塗膜と
したときの柔軟性と強靱性のバランスが悪く、柔軟性を
付与しようとすると硬度が低くなり、又強靱性を付与し
ようとすると耐割れ性が悪くなり好ましくない。ここ
で、樹脂(A)の重量平均分子量は、GPC測定装置に
より標準ポリスチレンを基準換算して測定されるもので
ある。
【0007】更に、イソシアネート基と反応可能な官能
基としては、特に限定されないが、水酸基、カルボキシ
ル基、アミノ基、アセトアセチル基、メルカプト基、ア
ミド基、イミド基、エポキシ基等が挙げられ、中でも水
酸基、カルボキシル基、アミノ基、アセトアセチル基、
エポキシ基が特に好ましい。
基としては、特に限定されないが、水酸基、カルボキシ
ル基、アミノ基、アセトアセチル基、メルカプト基、ア
ミド基、イミド基、エポキシ基等が挙げられ、中でも水
酸基、カルボキシル基、アミノ基、アセトアセチル基、
エポキシ基が特に好ましい。
【0008】イソシアネート基と反応可能な官能基を有
する樹脂(A)の製造方法は、例えば、アクリル樹脂の
場合、イソシアネート基と反応可能な官能基を有するエ
チレン性不飽和モノマーと他のアクリル系モノマーをビ
ニル重合の通常の方法で共重合する方法が挙げられ、ポ
リエステル樹脂の場合、芳香族ジカルボン酸及び/又は
脂肪族ジカルボン酸の多塩基酸と、多価アルコール類の
単量体を通常の脱水縮合反応で製造する方法等が挙げら
れる。但し、これらに限定されるものではない。
する樹脂(A)の製造方法は、例えば、アクリル樹脂の
場合、イソシアネート基と反応可能な官能基を有するエ
チレン性不飽和モノマーと他のアクリル系モノマーをビ
ニル重合の通常の方法で共重合する方法が挙げられ、ポ
リエステル樹脂の場合、芳香族ジカルボン酸及び/又は
脂肪族ジカルボン酸の多塩基酸と、多価アルコール類の
単量体を通常の脱水縮合反応で製造する方法等が挙げら
れる。但し、これらに限定されるものではない。
【0009】又、樹脂(A)中に占めるイソシアネート
基と反応可能な官能基の含有量が、0.5〜50重量%
であることが好ましく、より好ましく1〜40重量%、
特に好ましく1〜30重量%である。かかる含有量が
0.5重量%未満ではイソシアネート基含有化合物
(B)との架橋反応が不充分であり、塗膜としたときの
強靱性が不充分となり、50重量%を越えるとイソシア
ネート基含有化合物(B)と未反応の水酸基等が残存し
て耐水性が悪くなり、又、イソシアネート基含有化合物
(B)を多量に使用すると塗膜の柔軟性が悪くなり、耐
割れ性が不充分となり好ましくない。
基と反応可能な官能基の含有量が、0.5〜50重量%
であることが好ましく、より好ましく1〜40重量%、
特に好ましく1〜30重量%である。かかる含有量が
0.5重量%未満ではイソシアネート基含有化合物
(B)との架橋反応が不充分であり、塗膜としたときの
強靱性が不充分となり、50重量%を越えるとイソシア
ネート基含有化合物(B)と未反応の水酸基等が残存し
て耐水性が悪くなり、又、イソシアネート基含有化合物
(B)を多量に使用すると塗膜の柔軟性が悪くなり、耐
割れ性が不充分となり好ましくない。
【0010】1分子中に2個以上のイソシアネート基を
含有する化合物(B)としては、イソシアネート化合物
(B1)と重量平均分子量250〜10,000のポリ
オール化合物(B2)を反応させて得られるものであ
る。
含有する化合物(B)としては、イソシアネート化合物
(B1)と重量平均分子量250〜10,000のポリ
オール化合物(B2)を反応させて得られるものであ
る。
【0011】イソシアネート化合物(B1)としては、
特に限定されることなく、例えば芳香族系、脂肪族系、
環式脂肪族系、脂環式系等のイソシアネートが挙げら
れ、中でもトリレンジイソシアネート(TDI)、ジフ
ェニルメタンジイソシアネート(MDI)、水添化ジフ
ェニルメタンジイソシアネート(H−MDI)、ポリフ
ェニルメタンポリイソシアネート(クルードMDI)、
変性ジフェニルメタンジイソシアネート(変性MD
I)、水添化キシリレンジイソシアネート(H−XD
I)、キシリレンジイソシアネート(XDI)、ヘキサ
メチレンジイソシアネート(HMDI)、トリメチルヘ
キサメチレンジイソシアネート(TMXDI)、テトラ
メチルキシリレンジイソシアネート(m−TMXD
I)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、ノル
ボルナンジイソシアネート(NBDI)、1,3−ビス
(イソシアナトメチル)シクロヘキサン(H6XDI)
等のイソシアネート或いはこれらイソシアネートの三量
体化合物等が挙げられる。中でも、トリレンジイソシア
ネート(TDI)、ジフェニルメタンジイソシアネート
(MDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HMD
I)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、キシ
リレンジイソシアネート(XDI)が好適に用いられ
る。
特に限定されることなく、例えば芳香族系、脂肪族系、
環式脂肪族系、脂環式系等のイソシアネートが挙げら
れ、中でもトリレンジイソシアネート(TDI)、ジフ
ェニルメタンジイソシアネート(MDI)、水添化ジフ
ェニルメタンジイソシアネート(H−MDI)、ポリフ
ェニルメタンポリイソシアネート(クルードMDI)、
変性ジフェニルメタンジイソシアネート(変性MD
I)、水添化キシリレンジイソシアネート(H−XD
I)、キシリレンジイソシアネート(XDI)、ヘキサ
メチレンジイソシアネート(HMDI)、トリメチルヘ
キサメチレンジイソシアネート(TMXDI)、テトラ
メチルキシリレンジイソシアネート(m−TMXD
I)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、ノル
ボルナンジイソシアネート(NBDI)、1,3−ビス
(イソシアナトメチル)シクロヘキサン(H6XDI)
等のイソシアネート或いはこれらイソシアネートの三量
体化合物等が挙げられる。中でも、トリレンジイソシア
ネート(TDI)、ジフェニルメタンジイソシアネート
(MDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HMD
I)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、キシ
リレンジイソシアネート(XDI)が好適に用いられ
る。
【0012】又、イソシアネート化合物(B1)と反応
させられるポリオール化合物(B2)は、重量平均分子
量が250〜10,000、好ましくは300〜8,0
00のポリオール化合物であることが必要であり、該重
量平均分子量が250未満では架橋点間の距離が短く、
塗膜としたときの柔軟性が充分でなく、耐割れ性が不充
分となり、10,000を越えると架橋密度が充分でな
く、塗膜としたときの強靱性や硬度が不充分となり本発
明の効果を発揮しない。
させられるポリオール化合物(B2)は、重量平均分子
量が250〜10,000、好ましくは300〜8,0
00のポリオール化合物であることが必要であり、該重
量平均分子量が250未満では架橋点間の距離が短く、
塗膜としたときの柔軟性が充分でなく、耐割れ性が不充
分となり、10,000を越えると架橋密度が充分でな
く、塗膜としたときの強靱性や硬度が不充分となり本発
明の効果を発揮しない。
【0013】ポリオール化合物(B2)の具体例として
は、例えばポリエチレングリコール、ポリプロピレング
リコール、ポリブチレングリコール、ポリテトラメチレ
ングリコール等のポリエーテル系ポリオール、多価アル
コールと無水マレイン酸、マレイン酸、フマール酸、無
水イタコン酸、イタコン酸、アジピン酸、イソフタル酸
等の多塩基酸との縮合物であるポリエステル系ポリオー
ル、ポリカーボネート系ポリオール、アクリル系ポリオ
ール、ポリブタジエン系ポリオール、ポリオレフィン系
ポリオール、カプロラクトン変性ポリオール、更には、
トリメチロールプロパンやペンタエリスリトール等のプ
ロピレンオキサイド又はエチレンオキサイド付加物の多
官能ポリオール等が挙げられる。中でもポリエーテル系
ポリオールやポリエステル系ポリオール、更にトリメチ
ロールプロパンやペンタエリスリトールのプロピレンオ
キサイド又はエチレンオキサイド付加物が好適に用いら
れる。又、樹脂(A)がポリビニルアルコールである場
合は、ポリオール化合物(B2)としてポリエチレング
リコールを用いることが好ましい。
は、例えばポリエチレングリコール、ポリプロピレング
リコール、ポリブチレングリコール、ポリテトラメチレ
ングリコール等のポリエーテル系ポリオール、多価アル
コールと無水マレイン酸、マレイン酸、フマール酸、無
水イタコン酸、イタコン酸、アジピン酸、イソフタル酸
等の多塩基酸との縮合物であるポリエステル系ポリオー
ル、ポリカーボネート系ポリオール、アクリル系ポリオ
ール、ポリブタジエン系ポリオール、ポリオレフィン系
ポリオール、カプロラクトン変性ポリオール、更には、
トリメチロールプロパンやペンタエリスリトール等のプ
ロピレンオキサイド又はエチレンオキサイド付加物の多
官能ポリオール等が挙げられる。中でもポリエーテル系
ポリオールやポリエステル系ポリオール、更にトリメチ
ロールプロパンやペンタエリスリトールのプロピレンオ
キサイド又はエチレンオキサイド付加物が好適に用いら
れる。又、樹脂(A)がポリビニルアルコールである場
合は、ポリオール化合物(B2)としてポリエチレング
リコールを用いることが好ましい。
【0014】上記イソシアネート化合物(B1)と上記
ポリオール化合物(B2)を反応させるに当たっては、
公知の反応手段を用いることができ、例えば、イソシア
ネート化合物(B1)にポリオール化合物(B2)を滴
下又は一括で仕込み、60〜80℃の温度で反応させれ
ばよい。但し、本発明においては、イソシアネート化合
物(B1)とポリオール化合物(B2)の官能基当量比
を理論値として2〜5:1にすることが好ましく、かか
る条件を逸脱すると両末端にイソシアネートを付加する
ことができず、目的とするイソシアネート基含有化合物
(B)を得ることが困難となり好ましくない。又、反応
を促進するためにジブチルチンラウレート等の公知の触
媒を添加することもできる。
ポリオール化合物(B2)を反応させるに当たっては、
公知の反応手段を用いることができ、例えば、イソシア
ネート化合物(B1)にポリオール化合物(B2)を滴
下又は一括で仕込み、60〜80℃の温度で反応させれ
ばよい。但し、本発明においては、イソシアネート化合
物(B1)とポリオール化合物(B2)の官能基当量比
を理論値として2〜5:1にすることが好ましく、かか
る条件を逸脱すると両末端にイソシアネートを付加する
ことができず、目的とするイソシアネート基含有化合物
(B)を得ることが困難となり好ましくない。又、反応
を促進するためにジブチルチンラウレート等の公知の触
媒を添加することもできる。
【0015】反応終了後、本発明のイソシアネート基含
有化合物(B)が得られるわけであるが、更に蒸留、好
ましくは薄膜減圧蒸留等の精製を行い、通常の溶媒であ
る酢酸エチル、メチルエチルケトン等に溶解して、イソ
シアネート化合物(B1)の残存量を1重量%以下、よ
り好ましくは0.8重量%以下、特に好ましくは0.5
重量%以下にすることが好ましい。イソシアネート化合
物(B1)の残存量が1重量%を越えるとイソシアネー
ト単量体による架橋反応も生じて、塗膜の柔軟性が失わ
れることになり、更に使用時の蒸気圧によりイソシアネ
ートの毒性が問題となり好ましくない。
有化合物(B)が得られるわけであるが、更に蒸留、好
ましくは薄膜減圧蒸留等の精製を行い、通常の溶媒であ
る酢酸エチル、メチルエチルケトン等に溶解して、イソ
シアネート化合物(B1)の残存量を1重量%以下、よ
り好ましくは0.8重量%以下、特に好ましくは0.5
重量%以下にすることが好ましい。イソシアネート化合
物(B1)の残存量が1重量%を越えるとイソシアネー
ト単量体による架橋反応も生じて、塗膜の柔軟性が失わ
れることになり、更に使用時の蒸気圧によりイソシアネ
ートの毒性が問題となり好ましくない。
【0016】かくしてイソシアネート基と反応可能な官
能基を有する樹脂(A)に、イソシアネート基含有化合
物(B)を配合して、本発明の樹脂組成物を得ることが
できる。イソシアネート基含有化合物(B)の配合量
は、イソシアネート基と反応可能な官能基を有する樹脂
(A)のイソシアネート基と反応する官能基当量以下の
配合で、樹脂(A)100重量部(固形分)に対して、
0.5〜50重量部(固形分)であることが好ましく、
より好ましくは1〜40重量部(固形分)、特に好まし
くは1〜30重量部(固形分)である。
能基を有する樹脂(A)に、イソシアネート基含有化合
物(B)を配合して、本発明の樹脂組成物を得ることが
できる。イソシアネート基含有化合物(B)の配合量
は、イソシアネート基と反応可能な官能基を有する樹脂
(A)のイソシアネート基と反応する官能基当量以下の
配合で、樹脂(A)100重量部(固形分)に対して、
0.5〜50重量部(固形分)であることが好ましく、
より好ましくは1〜40重量部(固形分)、特に好まし
くは1〜30重量部(固形分)である。
【0017】かかる配合量が0.5重量部未満では樹脂
(A)との架橋反応が不充分であり、塗膜としたときの
強靱性が不充分となり、50重量部を越えると樹脂
(A)の特性を損ない、又官能基当量を越えると未反応
のイソシアネートが残ることとなり好ましくない。
(A)との架橋反応が不充分であり、塗膜としたときの
強靱性が不充分となり、50重量部を越えると樹脂
(A)の特性を損ない、又官能基当量を越えると未反応
のイソシアネートが残ることとなり好ましくない。
【0018】上記樹脂(A)とイソシアネート基含有化
合物(B)を配合するに当たっては、樹脂(A)を固形
分40〜60重量%、好ましくは45〜55重量%、イ
ソシアネート基含有化合物(B)を固形分50〜100
重量%、好ましくは55〜80重量%として、混合する
ことが好ましい。樹脂(A)及びイソシアネート基含有
化合物(B)を溶解する溶媒としては、トルエン、キシ
レン、酢酸エステル、n又はiso−パラフィン等が挙
げられる。
合物(B)を配合するに当たっては、樹脂(A)を固形
分40〜60重量%、好ましくは45〜55重量%、イ
ソシアネート基含有化合物(B)を固形分50〜100
重量%、好ましくは55〜80重量%として、混合する
ことが好ましい。樹脂(A)及びイソシアネート基含有
化合物(B)を溶解する溶媒としては、トルエン、キシ
レン、酢酸エステル、n又はiso−パラフィン等が挙
げられる。
【0019】かくして本発明では、樹脂(A)とイソシ
アネート基含有化合物(B)とを配合して、塗膜とした
ときの柔軟性と強靱性の両方にバランスよく優れた樹脂
組成物が得られるが、更に、本発明の効果を損なわない
程度でポリシロキサン樹脂、エポキシ樹脂、フッ素樹
脂、ポリイミド樹脂、ロジン樹脂、塩素化オレフィン樹
脂、ポリブテン樹脂、ゴム系樹脂、ポリアミン樹脂、ポ
リエーテルサルフォン樹脂等を配合することも可能であ
る。
アネート基含有化合物(B)とを配合して、塗膜とした
ときの柔軟性と強靱性の両方にバランスよく優れた樹脂
組成物が得られるが、更に、本発明の効果を損なわない
程度でポリシロキサン樹脂、エポキシ樹脂、フッ素樹
脂、ポリイミド樹脂、ロジン樹脂、塩素化オレフィン樹
脂、ポリブテン樹脂、ゴム系樹脂、ポリアミン樹脂、ポ
リエーテルサルフォン樹脂等を配合することも可能であ
る。
【0020】かくして得られた本発明の樹脂組成物は、
塗料用組成物として非常に有効であり、塗膜とした場合
の耐割れ性、硬度等のバランスに優れた塗料用組成物と
なるのである。
塗料用組成物として非常に有効であり、塗膜とした場合
の耐割れ性、硬度等のバランスに優れた塗料用組成物と
なるのである。
【0021】かかる塗料用組成物として用いる際に使用
される顔料としては、酸化チタン、炭酸カルシウム、タ
ルク、リトボン、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、アル
ミナ、クレー等の白顔料、カーボンブラック、鉄黒等の
黒顔料、フタロシアニンブルー、紺青、群青等の青顔
料、レーキイエロー、黄鉛、オーカイエロー、ハンザイ
エロー等の黄顔料、ベンガラ、レーキレッド等の赤顔
料、クロムバーミリオン等の橙顔料、フタロシアニング
リーン、酸化クロム等の緑顔料等が挙げられる。
される顔料としては、酸化チタン、炭酸カルシウム、タ
ルク、リトボン、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、アル
ミナ、クレー等の白顔料、カーボンブラック、鉄黒等の
黒顔料、フタロシアニンブルー、紺青、群青等の青顔
料、レーキイエロー、黄鉛、オーカイエロー、ハンザイ
エロー等の黄顔料、ベンガラ、レーキレッド等の赤顔
料、クロムバーミリオン等の橙顔料、フタロシアニング
リーン、酸化クロム等の緑顔料等が挙げられる。
【0022】その他必要に応じて、可塑剤、タレ防止
剤、沈殿防止剤、消泡剤等が適宜配合される。又、必要
に応じてトルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、酢酸
エチル、酢酸ブチル等のエステル、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン等のケトン等の有機溶媒に
溶解して使用される。
剤、沈殿防止剤、消泡剤等が適宜配合される。又、必要
に応じてトルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、酢酸
エチル、酢酸ブチル等のエステル、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン等のケトン等の有機溶媒に
溶解して使用される。
【0023】塗料の調製には通常使用されるサンドミ
ル、ディスパー、ボールミル等が使用される。得られた
塗料の塗装方法としては、コテ塗り、刷毛塗り、ローラ
ー塗り、スプレー塗装等の方法が採用される。かかる塗
料は、コンクリート、モルタル建築物、瓦、サイデング
ボード等の外装材の上塗り塗料として、更に建築物の内
装、床用の塗料として用いられる。
ル、ディスパー、ボールミル等が使用される。得られた
塗料の塗装方法としては、コテ塗り、刷毛塗り、ローラ
ー塗り、スプレー塗装等の方法が採用される。かかる塗
料は、コンクリート、モルタル建築物、瓦、サイデング
ボード等の外装材の上塗り塗料として、更に建築物の内
装、床用の塗料として用いられる。
【0024】
【実施例】以下、本発明について実施例を挙げて具体的
に説明する。尚、例中「部」、「%」とあるのは特に断
りのない限り重量基準である。
に説明する。尚、例中「部」、「%」とあるのは特に断
りのない限り重量基準である。
【0025】実施例1 [樹脂(A−1)の製造]テレフタル酸0.3モル、イ
ソフタル酸0.5モル、セバシン酸0.2モル、エチレ
ングリコール0.9モル及びネオペンチルグリコール
0.7モルからなるポリエステル系樹脂(水酸基価7m
gKOH/g、ガラス転移温度70℃、重量平均分子量
16,000)をキシレンに溶解し、固形分50%の樹
脂(A−1)溶液を得た。
ソフタル酸0.5モル、セバシン酸0.2モル、エチレ
ングリコール0.9モル及びネオペンチルグリコール
0.7モルからなるポリエステル系樹脂(水酸基価7m
gKOH/g、ガラス転移温度70℃、重量平均分子量
16,000)をキシレンに溶解し、固形分50%の樹
脂(A−1)溶液を得た。
【0026】[イソシアネート基含有化合物(B−1)
の製造]トリレンジイソシアネート2.3モルに、重量
平均分子量が1,000のポリテトラメチレングリコー
ル1.0モルを70℃にて5時間かけて滴下し、反応を
行った。滴下終了後、約2時間反応を続けた後、薄膜減
圧蒸留により精製を行い、トリレンジイソシアネートの
残存量を0.7%とし、酢酸エチルに溶解し、固形分7
5%のイソシアネート基含有化合物(B−1)溶液を得
た。
の製造]トリレンジイソシアネート2.3モルに、重量
平均分子量が1,000のポリテトラメチレングリコー
ル1.0モルを70℃にて5時間かけて滴下し、反応を
行った。滴下終了後、約2時間反応を続けた後、薄膜減
圧蒸留により精製を行い、トリレンジイソシアネートの
残存量を0.7%とし、酢酸エチルに溶解し、固形分7
5%のイソシアネート基含有化合物(B−1)溶液を得
た。
【0027】[樹脂組成物の製造]得られた樹脂(A−
1)100重量部(固形分)に対して、イソシアネート
基含有化合物(B−1)を5部(固形分)配合し、本発
明の樹脂組成物(固形分51.2%)溶液を得た。
1)100重量部(固形分)に対して、イソシアネート
基含有化合物(B−1)を5部(固形分)配合し、本発
明の樹脂組成物(固形分51.2%)溶液を得た。
【0028】得られた樹脂組成物を200μmアプリケ
ーターにて、シリコン処理したポリエチレンテレフタレ
ートフィルムに塗布して80℃で10分間乾燥して、フ
ィルムを調製した。かかるフィルムについて以下の評価
を行った。
ーターにて、シリコン処理したポリエチレンテレフタレ
ートフィルムに塗布して80℃で10分間乾燥して、フ
ィルムを調製した。かかるフィルムについて以下の評価
を行った。
【0029】(破断強度、破断伸び)かかるフィルムに
ついて、幅15mm、長さ100mmの短冊型の試験片
を作製し、20℃、65%RH雰囲気下において、チャ
ック間距離25mm、引張速度10mm/minの条件
下で引張試験を行い、破断強度(kg/cm2)及び破
断伸び(%)を測定することで評価した。
ついて、幅15mm、長さ100mmの短冊型の試験片
を作製し、20℃、65%RH雰囲気下において、チャ
ック間距離25mm、引張速度10mm/minの条件
下で引張試験を行い、破断強度(kg/cm2)及び破
断伸び(%)を測定することで評価した。
【0030】(硬度)かかるフィルムについて、ショア
ーDの硬度計にて、20℃、65%RH雰囲気下におい
て硬度を測定することで評価した。
ーDの硬度計にて、20℃、65%RH雰囲気下におい
て硬度を測定することで評価した。
【0031】実施例2 [樹脂(A−2)の製造]イソフタル酸0.5モル、ア
ジピン酸0.5モル、エチレングリコール0.8モル、
1,4−ブタンジオール0.5モルからなるポリエステ
ル系樹脂(水酸基価5mgKOH/g、ガラス転移温度
15℃、重量平均分子量18,000)をキシレンに溶
解し、固形分50%の樹脂(A−2)溶液を得た。
ジピン酸0.5モル、エチレングリコール0.8モル、
1,4−ブタンジオール0.5モルからなるポリエステ
ル系樹脂(水酸基価5mgKOH/g、ガラス転移温度
15℃、重量平均分子量18,000)をキシレンに溶
解し、固形分50%の樹脂(A−2)溶液を得た。
【0032】[イソシアネート基含有化合物(B−2)
の製造]キシリレンジイソシアネート2.3モルに、重
量平均分子量が6,000のポリテトラメチレングリコ
ール1.0モルを70℃にて5時間かけて滴下し、反応
を行った。滴下終了後、約2時間反応を続けた後、薄膜
減圧蒸留により精製を行い、キシリレンジイソシアネー
トの残存量を0.5%とし、酢酸エチルに溶解し、固形
分75%のイソシアネート基含有化合物(B−2)溶液
を得た。
の製造]キシリレンジイソシアネート2.3モルに、重
量平均分子量が6,000のポリテトラメチレングリコ
ール1.0モルを70℃にて5時間かけて滴下し、反応
を行った。滴下終了後、約2時間反応を続けた後、薄膜
減圧蒸留により精製を行い、キシリレンジイソシアネー
トの残存量を0.5%とし、酢酸エチルに溶解し、固形
分75%のイソシアネート基含有化合物(B−2)溶液
を得た。
【0033】[樹脂組成物の製造]得られた樹脂(A−
2)100重量部(固形分)に対して、イソシアネート
基含有化合物(B−2)を6部(固形分)配合し、本発
明の樹脂組成物(固形分52.0%)溶液を得た。得ら
れた樹脂組成物について、実施1と同様にフィルムを調
製し、実施例1と同様の評価を行った。
2)100重量部(固形分)に対して、イソシアネート
基含有化合物(B−2)を6部(固形分)配合し、本発
明の樹脂組成物(固形分52.0%)溶液を得た。得ら
れた樹脂組成物について、実施1と同様にフィルムを調
製し、実施例1と同様の評価を行った。
【0034】実施例3 [樹脂(A−3)の製造]メチルメタクリレート/ブチ
ルアクリレート/アクリル酸=75/15/10(重量
比)であるアクリル系共重合体(酸価80mgKOH/
g、ガラス転移温度74℃、重量平均分子量80,00
0)をキシレンに溶解し、固形分50%の樹脂(A−
3)溶液を得た。
ルアクリレート/アクリル酸=75/15/10(重量
比)であるアクリル系共重合体(酸価80mgKOH/
g、ガラス転移温度74℃、重量平均分子量80,00
0)をキシレンに溶解し、固形分50%の樹脂(A−
3)溶液を得た。
【0035】[樹脂組成物の製造]得られた樹脂(A−
3)100重量部(固形分)に対して、イソシアネート
基含有化合物(B−1)を20部(固形分)配合し、本
発明の樹脂組成物(固形分54.2%)溶液を得た。得
られた樹脂組成物について、実施1と同様にフィルムを
調製し、実施例1と同様の評価を行った。
3)100重量部(固形分)に対して、イソシアネート
基含有化合物(B−1)を20部(固形分)配合し、本
発明の樹脂組成物(固形分54.2%)溶液を得た。得
られた樹脂組成物について、実施1と同様にフィルムを
調製し、実施例1と同様の評価を行った。
【0036】比較例1 実施例1において、イソシアネート基含有化合物(B−
1)の代わりに、架橋剤としてコロネートL(日本ポリ
ウレタン社製)を用いた以外は同様に行い、実施例1と
同様の評価を行った。
1)の代わりに、架橋剤としてコロネートL(日本ポリ
ウレタン社製)を用いた以外は同様に行い、実施例1と
同様の評価を行った。
【0037】比較例2 実施例3において、イソシアネート基含有化合物(B−
1)の代わりに、架橋剤としてコロネートL(日本ポリ
ウレタン社製)を用いた以外は同様に行い、実施例1と
同様の評価を行った。実施例、比較例の結果を表1に示
す。
1)の代わりに、架橋剤としてコロネートL(日本ポリ
ウレタン社製)を用いた以外は同様に行い、実施例1と
同様の評価を行った。実施例、比較例の結果を表1に示
す。
【0038】
【表1】 樹脂 イソシアネート基含有 破断強度 破断伸び 硬度 (A) 化合物(B) (kg/cm2) (%) 実施例1 A−1 B−1 750 30 85 〃 2 A−2 B−2 300 1000 25 〃 3 A−3 B−1 400 250 50 比較例1 A−1 コロネートL 500 3 80 〃 2 A−3 コロネートL 250 100 40
【0039】実施例4 [樹脂(A−4)の製造]メチルメタクリレート/ブチ
ルアクリレート/ヒドロキシエチルメタクリレート=7
5/15/10(重量比)であるアクリル系共重合体
(水酸基価67mgKOH/g、ガラス転移温度65
℃、重量平均分子量75,000)をキシレンに溶解
し、固形分50%の樹脂(A−4)溶液を得た。
ルアクリレート/ヒドロキシエチルメタクリレート=7
5/15/10(重量比)であるアクリル系共重合体
(水酸基価67mgKOH/g、ガラス転移温度65
℃、重量平均分子量75,000)をキシレンに溶解
し、固形分50%の樹脂(A−4)溶液を得た。
【0040】[塗料用組成物の製造]得られた樹脂(A
−4)100重量部(固形分)に対して、イソシアネー
ト基含有化合物(B−1)を20部(固形分)配合し、
本発明の塗料用組成物(固形分54.2%)を得た。
−4)100重量部(固形分)に対して、イソシアネー
ト基含有化合物(B−1)を20部(固形分)配合し、
本発明の塗料用組成物(固形分54.2%)を得た。
【0041】得られた塗料用組成物について、該塗料用
組成物をバーコーター#50でスレート板に塗布乾燥
し、乾燥後の厚みで25μmとなるように塗膜を形成し
た。かかる塗膜について以下の評価を行った。
組成物をバーコーター#50でスレート板に塗布乾燥
し、乾燥後の厚みで25μmとなるように塗膜を形成し
た。かかる塗膜について以下の評価を行った。
【0042】(耐割れ性)塗装板を60℃で12時間放
置した後、−20℃で12時間放置し、更に60℃で1
2時間放置するサイクルテストを行い、塗膜に割れが入
るまでのサイクル回数を測定し、評価した。 (硬度)20℃、65%RH雰囲気下で塗膜の鉛筆硬度
を測定した。
置した後、−20℃で12時間放置し、更に60℃で1
2時間放置するサイクルテストを行い、塗膜に割れが入
るまでのサイクル回数を測定し、評価した。 (硬度)20℃、65%RH雰囲気下で塗膜の鉛筆硬度
を測定した。
【0043】実施例5 [樹脂(A−5)の製造]メチルメタクリレート/ブチ
ルアクリレート/メタクリル酸=65/25/10(重
量比)であるアクリル系共重合体(酸価80mgKOH
/g、ガラス転移温度54℃、重量平均分子量70,0
00)をトルエンに溶解し、固形分50%の樹脂(A−
5)溶液を得た。
ルアクリレート/メタクリル酸=65/25/10(重
量比)であるアクリル系共重合体(酸価80mgKOH
/g、ガラス転移温度54℃、重量平均分子量70,0
00)をトルエンに溶解し、固形分50%の樹脂(A−
5)溶液を得た。
【0044】[塗料用組成物の製造]得られた樹脂(A
−5)100重量部(固形分)に対して、イソシアネー
ト基含有化合物(B−2)を25部(固形分)配合し、
本発明の塗料用組成物(固形分57.3%)を得た。得
られた塗料用組成物について、実施例4と同様に塗膜を
形成し、実施例4と同様の評価を行った。
−5)100重量部(固形分)に対して、イソシアネー
ト基含有化合物(B−2)を25部(固形分)配合し、
本発明の塗料用組成物(固形分57.3%)を得た。得
られた塗料用組成物について、実施例4と同様に塗膜を
形成し、実施例4と同様の評価を行った。
【0045】実施例6 [イソシアネート基含有化合物(B−3)の製造]トリ
レンジイソシアネート3.5モルに、重量平均分子量が
6,000のトリメチロールプロパンのポリプロピレン
グリコール付加物1.0モルを80℃にて5時間かけて
滴下し、反応を行った。滴下終了後、約2時間反応を続
けた後、薄膜減圧蒸留により精製を行い、トリレンジイ
ソシアネートの残存量を0.5%とし、酢酸エチルに溶
解し、固形分75%のイソシアネート基含有化合物(B
−3)溶液を得た。
レンジイソシアネート3.5モルに、重量平均分子量が
6,000のトリメチロールプロパンのポリプロピレン
グリコール付加物1.0モルを80℃にて5時間かけて
滴下し、反応を行った。滴下終了後、約2時間反応を続
けた後、薄膜減圧蒸留により精製を行い、トリレンジイ
ソシアネートの残存量を0.5%とし、酢酸エチルに溶
解し、固形分75%のイソシアネート基含有化合物(B
−3)溶液を得た。
【0046】[塗料用組成物の製造]樹脂(A−1)1
00重量部(固形分)に対して、イソシアネート基含有
化合物(B−3)を15部(固形分)配合し、本発明の
塗料用組成物(固形分53.3%)を得た。得られた塗
料用組成物について、実施例4と同様に塗膜を形成し、
実施例4と同様の評価を行った。
00重量部(固形分)に対して、イソシアネート基含有
化合物(B−3)を15部(固形分)配合し、本発明の
塗料用組成物(固形分53.3%)を得た。得られた塗
料用組成物について、実施例4と同様に塗膜を形成し、
実施例4と同様の評価を行った。
【0047】比較例3 実施例4において、イソシアネート基含有化合物(B−
1)の代わりに、架橋剤としてコロネートL(日本ポリ
ウレタン社製)を用いた以外は同様に行い、実施例4と
同様の評価を行った。
1)の代わりに、架橋剤としてコロネートL(日本ポリ
ウレタン社製)を用いた以外は同様に行い、実施例4と
同様の評価を行った。
【0048】比較例4 実施例6において、イソシアネート基含有化合物(B−
3)の代わりに、架橋剤としてコロネートL(日本ポリ
ウレタン社製)を用いた以外は同様に行い、実施例4と
同様の評価を行った。実施例、比較例の結果を表2に示
す。
3)の代わりに、架橋剤としてコロネートL(日本ポリ
ウレタン社製)を用いた以外は同様に行い、実施例4と
同様の評価を行った。実施例、比較例の結果を表2に示
す。
【0049】
【表2】 樹脂 イソシアネート基含有 耐割れ性 硬度 (A) 化合物(B) (サイクル回数) 実施例4 A−4 B−1 50回以上 2H 〃 5 A−5 B−2 50回以上 3H 〃 6 A−1 B−3 50回以上 3H 比較例3 A−4 コロネートL 20回 H 〃 4 A−1 コロネートL 25回 H
【0050】
【発明の効果】本発明の樹脂組成物は、イソシアネート
基と反応可能な官能基を有する樹脂(A)に、イソシア
ネート基含有化合物(B)を配合してなるため、塗膜し
たときの柔軟性、強靱性、耐割れ性、硬度等にバランス
よく優れた効果を示すものであり、特に塗料用組成物と
して有用である。
基と反応可能な官能基を有する樹脂(A)に、イソシア
ネート基含有化合物(B)を配合してなるため、塗膜し
たときの柔軟性、強靱性、耐割れ性、硬度等にバランス
よく優れた効果を示すものであり、特に塗料用組成物と
して有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J034 DA01 DA03 DA05 DA08 DB01 DF29 DP12 DP17 HA02 JA41 RA07 4J038 CE021 CG141 DD001 DD181 DF001 DG111 DG121 DG131 DG191 DG221 DG261 DG262 GA02 GA03 GA06 GA07 GA09 KA03 MA14 NA11 NA12
Claims (9)
- 【請求項1】 イソシアネート基と反応可能な官能基を
有する樹脂(A)に、イソシアネート化合物(B1)と
重量平均分子量250〜10,000のポリオール化合
物(B2)を反応させてなり、1分子中に2個以上のイ
ソシアネート基を含有する化合物(B)を配合してなる
ことを特徴とする樹脂組成物。 - 【請求項2】 イソシアネート基と反応可能な官能基を
有する樹脂(A)の重量平均分子量が、10,000以
上であることを特徴とする請求項1記載の樹脂組成物。 - 【請求項3】 イソシアネート基と反応可能な官能基を
有する樹脂(A)が、水酸基、カルボキシル基、アミノ
基、アセトアセチル基、エポキシ基を有する樹脂である
ことを特徴とする請求項1又は2記載の樹脂組成物。 - 【請求項4】 イソシアネート化合物(B1)の残存量
が1重量%以下であることを特徴とする請求項1記載の
樹脂組成物。 - 【請求項5】 イソシアネート化合物(B1)と重量平
均分子量250〜10,000のポリオール化合物(B
2)を反応させてなり、1分子中に2個以上のイソシア
ネート基を含有する化合物(B)の配合量が、イソシア
ネート基と反応可能な官能基を有する樹脂(A)100
重量部に対して、0.5〜50重量部であることを特徴
とする請求項1〜4いずれか記載の樹脂組成物。 - 【請求項6】 イソシアネート基と反応可能な官能基を
有する樹脂(A)がアクリル樹脂であることを特徴とす
る請求項1、2、3又は5記載の樹脂組成物。 - 【請求項7】 イソシアネート基と反応可能な官能基を
有する樹脂(A)が飽和ポリエステル樹脂又は不飽和ポ
リエステル樹脂であることを特徴とする請求項1、2、
3又は5記載の樹脂組成物。 - 【請求項8】 イソシアネート基と反応可能な官能基を
有する樹脂(A)がポリビニルアルコールであり、かつ
重量平均分子量250〜10,0000のポリオール化
合物(B2)がポリエチレングリコールであることを特
徴とする請求項1、2、3又は5記載の樹脂組成物。 - 【請求項9】 請求項1〜8いずれか記載の樹脂組成物
からなることを特徴とする塗料用組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25376199A JP2001072737A (ja) | 1999-09-08 | 1999-09-08 | 樹脂組成物及びそれを用いた塗料用組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25376199A JP2001072737A (ja) | 1999-09-08 | 1999-09-08 | 樹脂組成物及びそれを用いた塗料用組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001072737A true JP2001072737A (ja) | 2001-03-21 |
Family
ID=17255783
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25376199A Pending JP2001072737A (ja) | 1999-09-08 | 1999-09-08 | 樹脂組成物及びそれを用いた塗料用組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001072737A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012160891A1 (ja) * | 2011-05-20 | 2012-11-29 | 関西ペイント株式会社 | 塗料組成物及び塗膜形成方法 |
CN114829499A (zh) * | 2019-12-19 | 2022-07-29 | Sabic环球技术有限责任公司 | 聚酯组合物 |
CN117334370A (zh) * | 2023-10-09 | 2024-01-02 | 上海银浆科技有限公司 | 用于激光转印的低温银浆及其制备方法和hjt电池 |
-
1999
- 1999-09-08 JP JP25376199A patent/JP2001072737A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012160891A1 (ja) * | 2011-05-20 | 2012-11-29 | 関西ペイント株式会社 | 塗料組成物及び塗膜形成方法 |
JP5889291B2 (ja) * | 2011-05-20 | 2016-03-22 | 関西ペイント株式会社 | 塗料組成物及び塗膜形成方法 |
CN114829499A (zh) * | 2019-12-19 | 2022-07-29 | Sabic环球技术有限责任公司 | 聚酯组合物 |
CN117334370A (zh) * | 2023-10-09 | 2024-01-02 | 上海银浆科技有限公司 | 用于激光转印的低温银浆及其制备方法和hjt电池 |
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