JP2001071391A - 光学素子の製造方法及び光学素子の製造装置 - Google Patents

光学素子の製造方法及び光学素子の製造装置

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JP2001071391A
JP2001071391A JP25335599A JP25335599A JP2001071391A JP 2001071391 A JP2001071391 A JP 2001071391A JP 25335599 A JP25335599 A JP 25335599A JP 25335599 A JP25335599 A JP 25335599A JP 2001071391 A JP2001071391 A JP 2001071391A
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optical element
laser
manufacturing
energy beam
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JP25335599A
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Senichi Hayashi
専一 林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板上にマイクロレンズ等の光学素子フィル
ファクターが略100%で製造することができる光学素
子の製造方法及び光学素子の製造装置を得ること。 【解決手段】 筐体内に収納した基板上の材料表面の一
部を局所的に加熱することによりその部分を溶融し、さ
らに該筐体内から気化したガスを真空排気することによ
り該基板上に曲面を形成すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は微細な光学素子や半
導体素子等の電子デバイスの製造プロセスにおける、光
学素子(マイクロレンズなど)の製造方法及び光学素子
の製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、微小な径のレンズを同一基体
上に複数配列したマイクロレンズ等の微細な光学素子の
製造方法や製造装置が種々と提案されている。
【0003】例えば特開平8−11224号公報では、
ガラス材の表面の一部分を局所的に加熱することによ
り、その部分を溶融させ、その溶融時の表面張力により
凸曲面を形成し、その硬化により当該凸曲面を有するマ
イクロレンズを形成する製造方法を開示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の特開平8−11
224号公報で提案されているマイクロレンズを製造す
る方法では、ガラス板の上面において、収束レーザービ
ームを受けた部位が溶融し、この溶融したガラス材料が
その表面張力により盛り上がり、この盛り上がり部分の
周囲に環状の溝が形成されている。
【0005】この盛り上がり部分がほぼ半球形状をな
し、凸曲面を有している。この盛り上がり部分が冷えて
硬化することにより、マイクロレンズを製造している。
【0006】このように同公報のマイクロレンズの製造
方法では凸部の周りに窪みが同心円状に発生してくる
為、凸部が隣接するようにマイクロレンズを製造するこ
とができない。従って、フィルファクターを上げること
に問題がある。
【0007】本発明は、マイクロレンズ等の微細な光学
素子を基体上に余分な窪みのないフィルファクターが略
100%近くまで制御できる光学素子の製造方法及び光
学素子の製造装置の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の光学素
子の製造方法は、筐体内に収納した基体上の材料表面の
一部を局所的に加熱することによりその部分を溶融し、
さらに該筐体内から気化したガスを真空排気することに
より該基体上に曲面を形成することを特徴としている。
【0009】請求項2の発明は請求項1の発明におい
て、エネルギービームを前記基体上の材料表面に照射す
ることにより、前記局所加熱を行なうことを特徴として
いる。
【0010】請求項3の発明は請求項2の発明におい
て、前記エネルギービームはレーザー光であり、該レー
ザー光を収束させて前記材料表面に照射することによ
り、前記局所加熱を行なうことを特徴としている。
【0011】請求項4の発明は請求項1,2又は3の発
明において、前記基体上を所定の間隔をあけた複数の列
のレーザー光で一方向に順次該基体上に曲面を形成した
後に該列と列との間を埋めるように該基体上に曲面を形
成していることを特徴としている。
【0012】請求項5の発明は請求項1から4のいずれ
か1項の発明において、前記曲面は凹面であることを特
徴としている。
【0013】請求項6の発明の光学素子の製造装置は、
基体を保持する支持体と収束エネルギービームを透過す
る窓とを有する処理室と、該窓の外側に設置し、エネル
ギービームを分割するレチクルと、該エネルギービーム
を発生させるエネルギービーム発生手段と、該エネルギ
ービームを収束させるビーム収束手段と、該処理室から
気化したガスを排気する排気手段とを備えたことを特徴
としている。
【0014】請求項7の発明は請求項6の発明におい
て、前記収束エネルギービームの軸と前記基体が交叉す
る面において互いに直交する2軸に沿って、該収束エネ
ルギービームを移動させる移動機構を有していることを
特徴としている。
【0015】請求項8の発明は請求項6の発明におい
て、前記エネルギービームはレーザー光であり、該レー
ザー光の光路において、レーザー光のエネルギー強度と
断面形状を決める開口を有する絞りを有していることを
特徹としている。
【0016】請求項9の発明の光学素子の製造装置は、
レーザー発生装置と、該レーザー発生装置からのレーザ
ー光を複数のレーザー光に分割して、所定面上に集束さ
せるビーム収束手段と、光入射用の窓と内部のガスを排
気する排気手段とを含む筐体と,を有し、該レーザー発
生装置からのレーザー光を該ビーム収束手段を介して該
筐体の窓から入射させて該筐体内に配置した基体の材料
表面の一部を局所的に加熱し、このとき該基体から発生
するガスを該排気手段で該筐体外へ排気することによ
り、該基体上に光学素子を形成していることを特徴とし
ている。
【0017】請求項10の発明は請求項9の発明におい
て、前記基体上を所定の間隔をあけた複数の列のレーザ
ー光で一方向に順次該基体上に曲面を形成した後に該列
と列との間を埋めるように該基体上に曲面を形成してい
ることを特徴としている。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は本発明の光学素子の製造装
置の要部概略図である。同図は光学素子としてのマイク
ロレンズを製造するときを示している。全体の構成から
説明する。
【0019】CO2レーザー,COレーザー,エキシマ
レーザー等のレーザー発生装置101(エネルギービー
ム発生手段)から出力されたレザー光Lは、光軸Laに
対し45度傾けて配置した銅製のミラー102で反射
し、アルミニウム製のシャッター103に導光してい
る。
【0020】シャッター103を通過したレーザー光L
は、円形,楕円等の任意の開口形状が形成可能なアルミ
ニウム製の絞り104を通過し、集束性の凸レンズ(正
レンズ)105で集束され、レチクル106に入射す
る。
【0021】レチクル106は、複数の開口が設けられ
ており、後述する基体109上を複数列のレーザー光で
照射できるようにしている。ミラー102からレチクル
106に至る各要素は鏡筒112内に収納されている。
レチクル106からのレーザー光Lは筐体113に設け
た窓107から筐体113の処理室108内に入射す
る。
【0022】その後、処理室108を通過したレーザー
光は樹脂を均一塗布した基体109に達する。筐体11
3にはその基体109を支える支持体110と基体10
9の表面がレーザー光束Lを受けて気化したときに発生
するガスを排気すための排気管111が設けられてい
る。
【0023】レーザー発生装置101には1軸(ミラー
102から基体109に至る光軸をZ軸とした場合:Y
方向)の駆動機構(不図示)が設けられている。
【0024】又、ミラー102からレチクル106まで
をセットとした鏡筒112は2軸(X方向・Y方向)の
駆動機構が設けられており、双方の駆動を精度よく制御
している(ガイド及びモーター等の制御装置は不図
示)。
【0025】本実施形態によれば、基体109上の材料
表面の一部を複数のレーザー光で局所的に加熱すること
により、その部分を溶融し、さらに気化して真空排気す
ることで基体上に曲面,例えば凹曲面形成する。
【0026】またエネルギービームを基体に対してX方
向・Y方向に移動させることにより、余分な窪みのない
フィルファクターを100%近くまで制御できる光学素
子を製造している。
【0027】本実施形態では、まず30mm角のガラス
基体に低屈折率の樹脂を均一に塗布し、基体109を構
成している。
【0028】リークした処理室108にその基体109
を支持体110に設置し、排気管111から排気して4
E−4(Pa)の値まで減圧しておく。次にレーザー発
生装置101より発振したレーザー光Lを、順にミラー
102、開放したシャッター103、絞り104、凸レ
ンズ105、レチクル106、窓107、処理室108
を通過して、基体109に入射している。この時、基体
109の表面のうちレザー光Lに当たった樹脂は溶融・
気化し、排気管111より排気されてゆく。
【0029】その後シャッター103を閉めて、次に基
体109上のレーザー光Lを照射する位置に、レーザー
発生装置101と鏡筒112を移動させて、同様にレー
ザー光Lの照射を行う。
【0030】本実施形態は基体109上に凹曲面を形成
しているが、凸曲面を形成することもできる。
【0031】凸曲面は、次のようなプロセスで形成す
る。リークした処理室108に基体109を支持体11
0に設置し、レーザー発生装置101より発振したレー
ザー光Lを鏡筒112の中を通して基体109に入射す
る。この時基体109の表面のうちレーザー光Lに当た
った樹脂は溶融し、その表面張力により盛り上がり凸形
状をなす。
【0032】図2は本実施形態の基体109をレーザー
光で照射するときの照射手順の説明図である。図2に示
すように、基体109上を1列おきに1方向照射した
後,間の列を埋めていく。各レーザー光Lのショット端
を重ねて焼き付けることによりフィルファクター100
%近いマイクロレンズ1を基体109上に製造してい
る。
【0033】このように本実施形態では間隔をあけた複
数(3つ)のレーザー光で基体109上を列方向に照射
している。このように複数のレーザー光で基体109上
を照射することにより、光学素子製造時間が短縮される
とともに、各レーザー光のショット端を重ねて焼き付け
ることにより、すき間のないフィルファクター100%
に近い光学素子を製造することができる。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、マイクロレンズ等の微
細な光学素子を基体上に余分な窪みのないフィルファク
ターが略100%近くまで制御できる光学素子の製造方
法及び光学素子の製造装置を達成することができる。
【0035】特に本発明によれば、基体を直接局所加熱
で加工することで製造工程が少なく光学素子の製造コス
トを下げることができる。また各レーザー光のショット
端を重ねて焼き付けることによりフィルファクターを1
00%近くのものができる。又、レチクルや絞りを用い
ることにより、色々な大きさ、形状の光学素子を容易に
製造することができる,等の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係わる光学素子の製造装
置の概略図
【図2】本発明の実施形態1に係わるレーザー光の照射
手順を表わした説明図
【符号の説明】
101:レーザー光発生装置 102:ミラー 103:シャッター 104:絞り 105:凸レンズ 106:レチクル 107:窓 108:処理室 109:基体 110:支持体 111:排気管 112:鏡筒 L:レーザー光

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体内に収納した基体上の材料表面の一
    部を局所的に加熱することによりその部分を溶融し、さ
    らに該筐体内から気化したガスを真空排気することによ
    り該基体上に曲面を形成することを特徴とする光学素子
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 エネルギービームを前記基体上の材料表
    面に照射することにより、前記局所加熱を行なうことを
    特徴とする請求項1の光学素子の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記エネルギービームはレーザー光であ
    り、該レーザー光を収束させて前記材料表面に照射する
    ことにより、前記局所加熱を行なうことを特徴とする請
    求項2記載の光学素子の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記基体上を所定の間隔をあけた複数の
    列のレーザー光で一方向に順次該基体上に曲面を形成し
    た後に該列と列との間を埋めるように該基体上に曲面を
    形成していることを特徴とする請求項1,2又は3の光
    学素子の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記曲面は凹面であることを特徴とする
    請求項1から4のいずれか1項の光学素子の製造方法。
  6. 【請求項6】 基体を保持する支持体と収束エネルギー
    ビームを透過する窓とを有する処理室と、該窓の外側に
    設置し、エネルギービームを分割するレチクルと、該エ
    ネルギービームを発生させるエネルギービーム発生手段
    と、該エネルギービームを収束させるビーム収束手段
    と、該処理室から気化したガスを排気する排気手段とを
    備えたことを特徴とする光学素子の製造装置。
  7. 【請求項7】 前記収束エネルギービームの軸と前記基
    体が交叉する面において互いに直交する2軸に沿って、
    該収束エネルギービームを移動させる移動機構を有して
    いることを特徴とする請求項6の光学素子の製造装置。
  8. 【請求項8】 前記エネルギービームはレーザー光であ
    り、該レーザー光の光路において、レーザー光のエネル
    ギー強度と断面形状を決める開口を有する絞りを有して
    いることを特徹とする請求項6に記載の光学素子の製造
    装置。
  9. 【請求項9】 レーザー発生装置と、該レーザー発生装
    置からのレーザー光を複数のレーザー光に分割して、所
    定面上に集束させるビーム収束手段と、光入射用の窓と
    内部のガスを排気する排気手段とを含む筐体と,を有
    し、該レーザー発生装置からのレーザー光を該ビーム収
    束手段を介して該筐体の窓から入射させて該筐体内に配
    置した基体の材料表面の一部を局所的に加熱し、このと
    き該基体から発生するガスを該排気手段で該筐体外へ排
    気することにより、該基体上に光学素子を形成している
    ことを特徴とする光学素子の製造装置。
  10. 【請求項10】 前記基体上を所定の間隔をあけた複数
    の列のレーザー光で一方向に順次該基体上に曲面を形成
    した後に該列と列との間を埋めるように該基体上に曲面
    を形成していることを特徴とする請求項9の光学素子の
    製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015532213A (ja) * 2012-10-22 2015-11-09 エレクトロ サイエンティフィック インダストリーズ インコーポレーテッド 対象物にマーキングを施すための方法及び装置

Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015532213A (ja) * 2012-10-22 2015-11-09 エレクトロ サイエンティフィック インダストリーズ インコーポレーテッド 対象物にマーキングを施すための方法及び装置
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