JP2001071221A - 金属部品の加熱圧入装置 - Google Patents

金属部品の加熱圧入装置

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JP2001071221A
JP2001071221A JP24633099A JP24633099A JP2001071221A JP 2001071221 A JP2001071221 A JP 2001071221A JP 24633099 A JP24633099 A JP 24633099A JP 24633099 A JP24633099 A JP 24633099A JP 2001071221 A JP2001071221 A JP 2001071221A
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JP24633099A
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Takeshi Watanabe
剛 渡辺
Hirotoshi Matsuzaki
浩俊 松崎
Makoto Shinkawa
誠 新川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】金属部品の温度を最適にし、この金属部品の圧
入の際にワークを適正に溶融することが可能な金属部品
の加熱圧入装置を提供する。 【解決手段】本発明は、金属部品を熱可塑性樹脂材より
成るワークを溶融可能な温度まで加熱し、この金属部品
の熱によりワークの圧入位置を溶かし、これにより金属
部品をワークに圧入するように成した金属部品の加熱圧
入装置であり、金属部品を保持可能な構成を有する圧入
ユニット20をロボットRの作動を受けて移動するよう
構成し、この圧入ユニット20に保持された金属部品を
加熱する加熱コイル52を設け、この加熱コイル52に
よって加熱された金属部品の温度を検出可能な温度セン
サ54を設け、この温度センサ54の検出値に応じて金
属部品の加熱時間を補正する制御ユニットを設けたこと
を特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属部品を加熱
し、これを熱可塑性樹脂材で成るワークに圧入する金属
部品の加熱圧入装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から熱可塑性樹脂材で成るワークに
ナット等の金属部品を圧入する場合には、加熱圧入装置
が用いられている。この加熱圧入装置としては、先に出
願人によって創出された特開平9−267223号の金
属部品の圧入装置が知られている。この圧入装置は、鉛
直に延びて設けた筒状の貯留管に金属部品を整列させ、
この貯留管が連設される貯留ブロックを電熱素子によっ
て加熱することにより、貯留管下部の金属部品を加熱す
るように構成されており、加熱した金属部品を分離供給
手段によって1個ずつチャックユニットに供給保持し、
この金属部品を往復駆動源の駆動を受けて作動するステ
ムによりワーク上に押し出して圧入するように構成され
ている。圧入の際、金属部品は自身の熱でワークを溶か
すことによって所定位置まで圧入されるようになってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の金
属部品の圧入装置においては、金属部品が貯留状態で常
時加熱保温されているため、金属部品が必要以上に加熱
されてしまう不具合があった。このため、金属部品の圧
入時には、ワークが必要以上に溶融されて再凝固に時間
がかかることになり、その間、ステムによって金属部品
を支持しておかなければならず、これによって作業サイ
クルタイムが極めて長くなってしまう等の問題が発生し
ていた。また、装置の始動時などには、金属部品が十分
に加熱されていないが、にも関わらず、金属部品の圧入
作業を開始してしまうことがあり、ワークを適正に溶融
できずに圧入不良を発生してしまう等の問題も生じてい
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題に鑑
みて創成されたものであり、金属部品の温度を最適にし
てワークを適正に溶融することが可能な金属部品の加熱
圧入装置の提供を目的とするものである。この目的を達
成するため、本発明は金属部品を熱可塑性樹脂材より成
るワークを溶融可能な温度まで加熱し、この金属部品の
熱によりワークの圧入位置を溶かし、これにより金属部
品をワークに圧入するように成した金属部品の加熱圧入
装置であって、金属部品を保持可能な構成を有する圧入
ユニットを移動手段の作動を受けて移動するよう構成
し、この圧入ユニットに保持された金属部品を加熱する
加熱手段を設け、この加熱手段によって加熱された金属
部品の温度を検出可能な温度検出手段を設け、この温度
検出手段の検出値に応じて金属部品の加熱時間を補正す
る制御ユニットを設けたことを特徴とするものである。
【0005】前記構成には、ワークにエアを吹き付ける
ことにより金属部品の圧入にともなって溶けたワークを
凝固させる冷却手段が備えられていることが望ましい。
そうすれば、適正に溶融したワークをより速やかに再凝
固させることが可能になる。また、前記制御ユニット
は、温度検出手段により検出された金属部品の温度が所
定の値より高い場合、温度検出手段による検出温度が所
定の温度になるまで圧入ユニットをその場で停止させる
よう構成されていることが望ましい。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1乃至図10において、1は熱
可塑性の樹脂材より成るワークに、例えば金属製のナッ
ト部品など、少なくとも一端面に開口する中空穴が形成
された金属部品Pを圧入するための加熱圧入装置であ
り、前記金属部品Pを複数配列してストックするための
マガジンユニット10と、このマガジンユニットに隣接
して配置された移動手段の一例である3軸の直交座標型
ロボットR(以下、単にロボットRという)と、このロ
ボットRに取り付けられた圧入ユニット20と、前記金
属部品Pを加熱するための加熱ユニット50と、ワーク
を所定位置に保持するワークホルダ60とを備えてい
る。以下、これらの構成要素についてそれぞれ詳細に説
明する。
【0007】◎マガジンユニット 前記マガジンユニット10は、複数の金属部品Pを配列
したマガジン11を保持するマガジンテーブル12を有
している。このマガジンテーブル12は、マガジン供給
用コンベア(図示せず)に隣接するマガジン受取位置M
1と、圧入ユニット20による部品取出位置M2とをス
ライド移動可能に構成されており、マガジン受取位置M
1においては、マガジン供給用コンベアとの間でマガジ
ン11の交換が行われるようになっている。
【0008】◎圧入ユニット 前記圧入ユニット20は、ロボットRのZ軸可動部R1
に連結されるメインフレーム21に作業ツール22及び
エアシリンダ23をそれぞれ回動自在に配置して構成さ
れている。前記作業ツール22は、メインフレーム21
に支持軸21aによって回動自在に軸支された回動フレ
ーム24と、この回動フレーム24に配置されたエアシ
リンダ25と、このエアシリンダ25のピストンロッド
25aに連結された圧入ヘッド26とを有して成り、回
動フレーム24には、前記エアシリンダ23のピストン
ロッド23a先端が回動自在に連結されるように構成さ
れている。つまり、作業ツール22はエアシリンダ23
のピストンロッド23aが伸長することによって90°
回動するように構成されており、この回動動作は加熱ユ
ニット及びワークホルダに隣接する回動エリアTにおい
て行われるよう構成されている。
【0009】前記圧入ヘッド26は、前記エアシリンダ
25のピストンロッド25a先端に連結された支持テー
ブル27と、この支持テーブル27に連結されたセンタ
リングデバイス28と、このセンタリングデバイス28
に取り付けた断熱ブロック29と、この断熱ブロック2
9に取り付けられた部品保持ユニット30と、前記セン
タリングデバイス28に支持されたエア噴射ノズル31
とから構成されている。
【0010】前記センタリングデバイス28は、断熱ブ
ロック29をフローティング状態で支持するよう構成さ
れており、これにより断熱ブロック29及び前記部品保
持ユニット30は、水平面内を若干量移動できるように
なっている。また、前記断熱ブロック29は、例えば断
熱性セラミック等の熱伝導率の低い材質で成る断熱材2
9aを部品保持ユニット30の連結位置に組み込んだも
のであり、これにより部品保持ユニット30からの熱伝
導を最小限に抑えるように構成されている。さらに、前
記エア噴射ノズル31は、その先端を後記する基準部材
34の下部付近に先端に向けて配置されており、エア供
給源(図示せず)の作動を受けて先端からエアを噴射す
るよう構成されている。
【0011】また、前記部品保持ユニット30は、前記
断熱材29aに上部を覆われ、かつねじ部品29bによ
り断熱ブロック29に一体に固定された押圧ブッシュ3
2と、この押圧ブッシュ32に内挿された保持ロッド3
3と、押圧ブッシュ32に外挿されたスリーブ状の基準
部材34とを備えて構成されている。
【0012】前記保持ロッド33は、金属部品Pの中空
穴に進入可能な形状を成し、前記押圧ブッシュ32内に
収納されたばね35により常時押圧ブッシュ32から突
出するように付勢されている。この保持ロッド33には
収納溝33aが形成されており、この収納溝33aには
係止部材36が回動自在に軸支して配置されている。こ
の係止部材36は、先端の係止片36aが保持ロッド3
3の先端付近から常時突出するようばね37により付勢
されており、保持ロッド33を金属部品Pの中空穴に挿
入した時、この係止片36aが中空穴に押し付けられる
よう構成されている。
【0013】前記基準部材34は、その先端が押圧ブッ
シュの先端面を含む面から僅かに突出するワーク接地片
34aに形成されており、このワーク接地片34aの先
端が押圧ブッシュ32の先端面を含む面から僅かに突出
するよう常時ばね38により押圧ブッシュ32先端側へ
付勢されている。また、この基準部材34の上部には、
被検出片39が一体的に取り付けられており、この被検
出片39に対向する前記断熱ブロック29側部には変位
センサ40が取り付けられている。なお、この変位セン
サ40は、その検出面と前記被検出片39上面との間隔
が予め設定された近接範囲内にある場合にのみONする
ように構成されているものである。
【0014】◎加熱ユニット 前記加熱ユニット50は、筐体51に内蔵された加熱シ
ステム(図示せず)を有し、この加熱システムには筐体
51から突出して、加熱手段の一例である加熱コイル5
2が接続されている。この加熱コイル52は、金属部品
Pの被加熱部分を内包できる内径及び全長に形成されて
おり、この加熱コイル52に加熱システム51から高周
波電流を流して磁束を発生させ、この磁束が加熱コイル
52内に挿入された金属部品Pに集中することによる電
磁誘導作用で金属部品Pに渦電流を発生させ、これによ
る金属部品P自身の発熱作用で金属部品Pを加熱するよ
うになっている。また、前記筐体51にはブラケット5
3を介して温度検出手段の一例である非接触式の温度セ
ンサ54が、その検出面を前記加熱コイル52の上空位
置に向けて配置されており、この温度センサ54によっ
て加熱コイル52から取り出された金属部品Pの温度を
検出できるように構成されている。
【0015】◎ワークホルダ 前記ワークホルダ60は、スライドユニット61に連結
されたインデックステーブル62と、このインデックス
テーブル62上に配置された台座63と、この台座63
上に配置されかつワークWを保持可能に構成されたワー
クテーブル64とを備えており、スライドユニット61
の作動によりワークテーブル64を水平移動させ、これ
をワーク取得位置W1と前記回動エリアTに隣接する圧
入作業位置W2とに位置決めするとともに、インデック
ステーブル62の作動により圧入作業位置においてワー
クテーブル64を水平面上で回転させ、ワークテーブル
64に保持されたワークWの向きを変えて位置決めでき
るように構成されている。
【0016】上記加熱圧入装置1を使用してワークWに
金属部品Pを圧入する時には、まず、マガジンユニット
10のマガジンテーブル12がマガジン受取位置M1に
移動してマガジン11を受け取り、部品取出位置M2に
復動位置決めされる。同時にワークホルダ60のワーク
テーブル64がスライドユニット61の作動によりワー
ク供給位置W1に移動してワークWを受け取って保持
し、圧入作業位置W2に復動位置決めされる。このよう
にマガジン11及びワークWが所定の位置にセットされ
ると、続いてロボットRの作動により圧入ユニット20
がマガジン11に移動し、所定の金属部品Pの中空穴に
部品保持ユニット30の保持ロッド33を挿入する。こ
れにより係止部材36の係止片36aが金属部品Pの内
部に押し付けられるため、保持ロッド33に金属部品P
を保持することができる。
【0017】続いて、圧入ユニット20はロボットRの
作動により加熱ユニット50へ移動し、加熱コイル52
に金属部品Pを保持ロッド33ごと挿入して一定時間停
止する。この時、加熱コイル52には加熱システムの作
動によって高周波電流が流されており、これによる電磁
誘導作用によって金属部品Pは相応の温度に加熱され
る。この時、断熱ブロック29の断熱材29aにより部
品保持ユニット30からの熱伝導は極力抑えられるた
め、変位センサ40の精度が狂うのを防止できるととも
に、ロボットR及び圧入ユニット20各部の熱劣化を防
ぐことができる。
【0018】加熱コイル52に金属部品Pを挿入した状
態での圧入ユニット20の停止時間は制御ユニット(図
示せず)によって制御されており、この時間が経過する
と、圧入ユニット20はロボットRの作動により上昇し
て金属部品Pを加熱コイル52から取り出す。金属部品
Pが加熱コイル52から取り出される時、金属部品Pの
温度は温度センサ54によって測定される。この時、も
し金属部品Pが所定の温度に加熱されていなければ、そ
の金属部品Pはその時点で廃棄される。そして、圧入ユ
ニット20は再度マガジンユニット10に戻り、別の金
属部品Pを保持してきて前述の加熱動作を繰り返す。こ
れと同時に制御ユニットにおいては、金属部品Pの加熱
時間が長くなるよう、金属部品加熱時における圧入ユニ
ット20の停止時間が補正される。
【0019】また、温度センサ54による検出温度が所
定の温度よりも高い場合、制御ユニット70からの指令
により、圧入ユニット20は温度センサ54による検出
温度が所定の温度に低下するまで、温度センサ54の検
出範囲に金属部品Pを位置させた状態で停止する。この
間に制御ユニットにおいては、金属部品Pの加熱時間が
短くなるよう、金属部品加熱時における圧入ユニット2
0の停止時間が補正がされる。
【0020】圧入ユニット20の停止時間の補正は、例
えば予め停止時間の増減ピッチを記憶させておき、温度
センサ54の検出温度に基づいてこの増減ピッチ分ずつ
停止時間を増減することによって行われる。なお、複数
種の金属部品Pを圧入する場合には、予め金属部品の種
類に対応する停止時間の増減ピッチ及び金属部品の種類
に対応する複数の基本停止時間が登録されたデータベー
ステーブルが設定され、金属部品Pが変更されると、そ
れに合う停止時間の増減ピッチ及び基本停止時間をデー
タベーステーブルから読み出し、この増減ピッチに従っ
て基本停止時間を補正する手法が採られる。
【0021】金属部品Pが所定の温度に加熱されている
場合には、圧入ユニット20はロボットRの作動により
ワークホルダ60へ移動し、図9(a)に示すように金
属部品PをワークWにおける所定の金属部品圧入用の穴
h上方へ位置決めする。この状態でシリンダ25が作動
して圧入ヘッド26を下降させ、金属部品PをワークW
の穴h入口へ押し付ける。このことにより、金属部品P
はワークWの穴hの周縁部分を溶かしながらワークWに
圧入される。この時、図9(b)に示すように保持ロッ
ド33は金属部品Pが受ける圧入抵抗の影響で押圧ブッ
シュ32内へ逃げ、これによって押圧ブッシュ32の先
端面が金属部品Pに当接する。
【0022】圧入にともなって金属部品Pの上端面がワ
ークWの表面に一致する直前、基準部材34は図9
(c)に示すようにワーク接地片34aがワーク表面に
当接することで下降できなくなり、これに対応して保持
ロッド33及び押圧ブッシュ32は、ばね38を圧縮し
つつ下降を続ける。こうして図9(d)に示すように金
属部品Pの上端面がワークWの表面に一致して押圧ブッ
シュ32の先端面がワークWの表面に押し付けられる
と、エアシリンダ25を制御する空気圧回路(図示せ
ず)中の圧力変化が起こり、これを受けてエア噴射ノズ
ル31からは一定時間圧縮エアが噴射される。これによ
り、金属部品Pの熱で溶けたワークWの穴h周縁部分が
冷やし固められる。この時噴射されるエアは、部品保持
ユニット30先端部分にも及ぶため、これにより金属部
品からの熱伝導により若干温度上昇を起こしている押圧
ブッシュ32先端部分などを冷却することができる。
【0023】圧入力の不足、ワークWの変形などによ
り、押圧ブッシュ32の先端面がワークWの表面に接し
ていない場合、すなわち、金属部品PがワークWに正し
く圧入されずにワークWから浮き上がっている場合にも
前述の空気圧回路(図示せず)中に圧力変化が起こる
が、この場合には、変位センサ40と被検出片39との
間隔に異常が現れるため、この異常が変位センサ40に
よって検出される。これを受けて装置の動作は一時スト
ップされるとともに、警告ランプ、警告ブザー等により
作業者に異常が知らされる。
【0024】変位センサ40が異常を検出せず、金属部
品Pが正しく圧入されている場合には、圧入ヘッド26
はエア噴射ノズル31からのエア噴射完了後、エアシリ
ンダ25の復動を受けて元の位置に戻され、その後は前
述の動作を繰り返し行ってワークWの残りの穴hに金属
部品Pを圧入していく。
【0025】ワークWが鋳造によって成形されていて、
実際の穴位置が設計上の穴位置からずれてしまっている
ような場合には、圧入段階において金属部品Pの中心が
穴hの中心からずれてしまう。このような場合には、金
属部品Pの圧入時にワークWの穴h周縁部分の溶融量に
偏りが発生するため、金属部品Pは求心動作を起こす。
これに合わせて部品保持ユニット30等はセンタリング
デバイス28の作用により水平面上を移動するため、こ
れによって金属部品Pと穴hとのずれを修正することが
できる。
【0026】また、ワークWの穴hが水平方向に延びて
設けられている場合には、加熱ユニット50により金属
部品Pを加熱した後、回動エリアTにおいて圧入ユニッ
ト20のエアシリンダ23がロッド23aを伸長させる
よう作動し、図10に示すように、作業ツール22をシ
ョックアブソーバ21bに当接する位置まで回動させ
る。これにより、圧入ヘッド26は保持ロッド33の軸
線が水平方向に向くよう、その姿勢を変化させる。ま
た、これに合わせて、ワークWはインデックステーブル
62の作動により、水平方向に延びる穴hの形成面が前
記回動エリアTに向くよう回転位置決めされるため、こ
れによりワークWの水平方向へ延びて設けられる穴hに
金属部品Pを圧入可能となる。
【0027】なお、以上の説明では加熱コイルに通電す
ることによる電磁誘導作用で金属部品P自身を発熱させ
る加熱ユニットを示したが、加熱ユニットは、加熱コイ
ル自体を高温に加熱し、この熱により金属部品を二次的
に加熱するタイプのものであってもよい。
【0028】
【発明の効果】本発明の金属部品の加熱圧入装置によれ
ば、加熱された金属部品の温度を検出し、これに応じて
金属部品の加熱時間を補正するようになっているため、
金属部品の温度を一定の水準に保ち、ワークの過剰な溶
融または溶融不足などを防止し、常にワークを適正に溶
融することが可能である。したがって、常に金属部品を
正しく圧入することが可能であるとともに、ワークの凝
固を早めて迅速に圧入作業を行うことができる等の利点
がある。また、エア噴射ノズルにより金属部品の圧入箇
所にエアを吹き付け、ワークを強制的に凝固させるよう
にしているため、適正な温度の金属部品によって好適な
状態に溶融されたワークの凝固をさらに早めることがで
き、さらなる作業時間の短縮を実現することが可能であ
る。さらに、加熱された金属部品の温度が所定の温度以
上の場合には、これが所定の温度になるまで圧入ユニッ
トの動作を停止させるようになっているため、より精度
よく金属部品の温度を一定の水準に保つことが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る金属部品の加熱圧入装置の平面図
である。
【図2】本発明に係る金属部品の加熱圧入装置の正面図
である。
【図3】本発明に係る金属部品の加熱圧入装置における
マガジンユニットの拡大図であって、(a)は平面図、
(b)は正面図である。
【図4】本発明に係る金属部品の加熱圧入装置における
圧入ユニットの一部切欠拡大正面図である。
【図5】本発明に係る金属部品の加熱圧入装置における
圧入ユニットの一部切欠拡大側面図である。
【図6】本発明に係る金属部品の加熱圧入装置における
部品保持ユニットの一部切欠拡大断面図である。
【図7】本発明に係る金属部品の加熱圧入装置における
加熱ユニットの拡大図であって、(a)は平面図、
(b)は正面図である。
【図8】本発明に係る金属部品の加熱圧入装置における
ワークホルダの拡大正面図である。
【図9】本発明に係る金属部品の加熱圧入装置の動作説
明図である。
【図10】本発明に係る金属部品の加熱圧入装置の動作
説明図である。
【符号の説明】
1 金属部品の加熱圧入装置 10 マガジンユニット 11 マガジン 20 圧入ユニット 22 作業ツール 23 エアシリンダ 24 回動フレーム 25 エアシリンダ 26 圧入ヘッド 30 部品保持ユニット 31 エア噴射ノズル 32 押圧軸 33 保持軸 34 基準部材 50 加熱ユニット 52 加熱コイル 60 ワークホルダ 62 インデックステーブル 64 ワークテーブル R ロボット W ワーク

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属部品を熱可塑性樹脂材より成るワーク
    を溶融可能な温度まで加熱し、この金属部品の熱により
    ワークの圧入位置を溶かし、これにより金属部品をワー
    クに圧入するように成した金属部品の加熱圧入装置であ
    って、 金属部品を保持可能な構成を有する圧入ユニットを移動
    手段の作動を受けて移動するよう構成し、この圧入ユニ
    ットに保持された金属部品を加熱する加熱手段を設け、
    この加熱手段によって加熱された金属部品の温度を検出
    可能な温度検出手段を設け、この温度検出手段の検出値
    に応じて金属部品の加熱時間を補正する制御ユニットを
    設けたことを特徴とする金属部品の加熱圧入装置。
  2. 【請求項2】ワークにエアを吹き付けることにより、金
    属部品の圧入にともなって溶けたワークを凝固させる冷
    却手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の
    金属部品の加熱圧入装置。
  3. 【請求項3】制御ユニットは、温度検出手段により検出
    された金属部品の温度が所定の値より高い場合、温度検
    出手段による検出温度が所定の温度になるまで圧入ユニ
    ットをその場で停止させるよう構成されていることを特
    徴とする請求項1または請求項2に記載の金属部品の加
    熱圧入装置。
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