JP2001071105A - 軽合金射出成形機の射出ノズル - Google Patents
軽合金射出成形機の射出ノズルInfo
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- JP2001071105A JP2001071105A JP25302899A JP25302899A JP2001071105A JP 2001071105 A JP2001071105 A JP 2001071105A JP 25302899 A JP25302899 A JP 25302899A JP 25302899 A JP25302899 A JP 25302899A JP 2001071105 A JP2001071105 A JP 2001071105A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ノズル本体のノズル孔の先端に固体栓を安定
して形成することができる軽合金射出成形機の射出ノズ
ルを提供する。 【解決手段】 内筒１５と外筒１６の間に、発熱線１９
が絶縁体１８で包囲されているヒータ１１を挿入して形
成された発熱体１７を、ノズル本体１０の先端側から同
心に形成された円筒状の凹部に圧入してなるものであ
る。このように、発熱体１７をノズル本体１０に内蔵し
ているため、常に同じ状態でノズル本体１０を加熱する
ことができるので、ノズル温度および温度分布のばらつ
きが極めて少なくなり、固体栓１４を好適に制御でき
る。
して形成することができる軽合金射出成形機の射出ノズ
ルを提供する。 【解決手段】 内筒１５と外筒１６の間に、発熱線１９
が絶縁体１８で包囲されているヒータ１１を挿入して形
成された発熱体１７を、ノズル本体１０の先端側から同
心に形成された円筒状の凹部に圧入してなるものであ
る。このように、発熱体１７をノズル本体１０に内蔵し
ているため、常に同じ状態でノズル本体１０を加熱する
ことができるので、ノズル温度および温度分布のばらつ
きが極めて少なくなり、固体栓１４を好適に制御でき
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、軽合金材料、特に
マグネシウム合金やアルミニウム合金の射出成形に適用
される軽合金射出成形機の射出ノズルに関するものであ
る。
マグネシウム合金やアルミニウム合金の射出成形に適用
される軽合金射出成形機の射出ノズルに関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】図３は、従来の軽合金射出成形機の射出
ノズルの構成図である。
ノズルの構成図である。
【０００３】軽合金射出成形では、通常、ノズル孔の先
端に固体栓３４を形成して、加熱シリンダ先端の貯留部
とノズル内に溶融もしくは半溶融の軽合金（以下溶湯と
いう。）２２を保持し、その後、この溶湯２２を金型内
に射出している。
端に固体栓３４を形成して、加熱シリンダ先端の貯留部
とノズル内に溶融もしくは半溶融の軽合金（以下溶湯と
いう。）２２を保持し、その後、この溶湯２２を金型内
に射出している。
【０００４】この固体栓３４によって、金型からの成形
品の取り出し、金型内面への離型剤の噴霧等の各工程
中、加熱シリンダ先端の貯留部とノズル内の溶湯２２
を、ノズル先端部Ｂ´から漏出させず、酸化燃焼も起こ
さないで一時的に貯留させることができる。
品の取り出し、金型内面への離型剤の噴霧等の各工程
中、加熱シリンダ先端の貯留部とノズル内の溶湯２２
を、ノズル先端部Ｂ´から漏出させず、酸化燃焼も起こ
さないで一時的に貯留させることができる。
【０００５】前記固体栓３４は、ノズル先端部Ｂ´がそ
れより温度の低い金型に当接して、熱を奪われ、溶湯２
２の温度が低下することによって形成される。あまり熱
が奪われると、固体栓３４が大きくなり、固体栓３４の
抜け圧が異常に高くなって抜けなくなり、計量された溶
湯がホッパ側に逆流し、計量不良や計量不安定のトラブ
ルを引き起こす。
れより温度の低い金型に当接して、熱を奪われ、溶湯２
２の温度が低下することによって形成される。あまり熱
が奪われると、固体栓３４が大きくなり、固体栓３４の
抜け圧が異常に高くなって抜けなくなり、計量された溶
湯がホッパ側に逆流し、計量不良や計量不安定のトラブ
ルを引き起こす。
【０００６】そこで、従来の軽合金射出成形機の射出ノ
ズルでは、ノズル孔の先端に固体栓３４を安定して形成
するため、ノズル本体３０の外表面にヒータ３１を巻き
付け、熱電対３２を用いて温調器３３によってノズル本
体３０の温度制御を行っている。
ズルでは、ノズル孔の先端に固体栓３４を安定して形成
するため、ノズル本体３０の外表面にヒータ３１を巻き
付け、熱電対３２を用いて温調器３３によってノズル本
体３０の温度制御を行っている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】従来の射出ノズルで
は、ノズル本体の外表面にヒータを巻き付けているの
で、ヒータの内面とノズル本体の外面とを完全に密着さ
せることは難しく、取り付け位置にもばらつきが起こ
る。そのために、ノズル本体の温度および温度分布にば
らつきが生じ、固体栓が安定して形成されなくなる。例
えば、ノズル本体の先端部の温度が低くなると、固体栓
が大きくなりすぎ、高くなると固体栓が小さくなって溶
湯がノズル先端より漏れることがある。
は、ノズル本体の外表面にヒータを巻き付けているの
で、ヒータの内面とノズル本体の外面とを完全に密着さ
せることは難しく、取り付け位置にもばらつきが起こ
る。そのために、ノズル本体の温度および温度分布にば
らつきが生じ、固体栓が安定して形成されなくなる。例
えば、ノズル本体の先端部の温度が低くなると、固体栓
が大きくなりすぎ、高くなると固体栓が小さくなって溶
湯がノズル先端より漏れることがある。
【０００８】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであって、ノズル本体のノズル孔の先端に固
体栓を安定して形成することができる軽合金射出成形機
の射出ノズルを提供することを課題とする。
されたものであって、ノズル本体のノズル孔の先端に固
体栓を安定して形成することができる軽合金射出成形機
の射出ノズルを提供することを課題とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明による軽合金射出
成形機の射出ノズルは、内筒と外筒の間に、発熱線が絶
縁体で包囲されているヒータを挿入して形成された発熱
体を、ノズル本体の先端側から同心に形成された円筒状
の凹部に圧入してなるものである。
成形機の射出ノズルは、内筒と外筒の間に、発熱線が絶
縁体で包囲されているヒータを挿入して形成された発熱
体を、ノズル本体の先端側から同心に形成された円筒状
の凹部に圧入してなるものである。
【００１０】このように、発熱体をノズル本体に内蔵し
ているため、常に同じ状態でノズル本体を加熱すること
ができるので、ノズル温度および温度分布のばらつきが
極めて少なくなり、固体栓を好適に制御できる。
ているため、常に同じ状態でノズル本体を加熱すること
ができるので、ノズル温度および温度分布のばらつきが
極めて少なくなり、固体栓を好適に制御できる。
【００１１】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を実施例と共
に図面を参照して説明する。
に図面を参照して説明する。
【００１２】図１は、本発明による軽合金射出成形機の
射出ノズルの断面図であり、図２は、図１のＡ−Ａ線断
面図である。
射出ノズルの断面図であり、図２は、図１のＡ−Ａ線断
面図である。
【００１３】図１に示すように、ノズル本体１０の先端
側から、同心に円筒状の凹部が形成され、この凹部に発
熱体１７が圧入されている。この発熱体１７は、内筒１
５と外筒１６の間にヒータ１１を挟んだ構成とされてい
る。内筒１５と外筒１６の間にヒータ１１を適度に配置
することにより、ノズル本体１０の正確な温度制御がで
きる。なお、前記内筒１５および外筒１６は、ともに熱
伝導率の高い耐熱鋼とされ、ノズル本体１０の凹部に圧
入される。なお、ノズル本体１０の、前記外筒１６と接
する外筒保持部２１を、ノズル本体１０と別部材にし
て、組立てを容易にすることも可能である。
側から、同心に円筒状の凹部が形成され、この凹部に発
熱体１７が圧入されている。この発熱体１７は、内筒１
５と外筒１６の間にヒータ１１を挟んだ構成とされてい
る。内筒１５と外筒１６の間にヒータ１１を適度に配置
することにより、ノズル本体１０の正確な温度制御がで
きる。なお、前記内筒１５および外筒１６は、ともに熱
伝導率の高い耐熱鋼とされ、ノズル本体１０の凹部に圧
入される。なお、ノズル本体１０の、前記外筒１６と接
する外筒保持部２１を、ノズル本体１０と別部材にし
て、組立てを容易にすることも可能である。
【００１４】図２に示すように、前記ヒータ１１は、コ
イル状の発熱線１９と、その周囲を包囲している絶縁体
１８とから構成され、前記内筒１５の外面および外筒１
６の内面に設けられた、らせん状溝２０の中に挿入され
ている。前記絶縁体１８により、ヒータ１１は内筒１５
および外筒１６と電気的に完全に絶縁されている。な
お、上記らせん状溝２０は、内筒１５または外筒１６の
いずれか一方に設けることもできる。
イル状の発熱線１９と、その周囲を包囲している絶縁体
１８とから構成され、前記内筒１５の外面および外筒１
６の内面に設けられた、らせん状溝２０の中に挿入され
ている。前記絶縁体１８により、ヒータ１１は内筒１５
および外筒１６と電気的に完全に絶縁されている。な
お、上記らせん状溝２０は、内筒１５または外筒１６の
いずれか一方に設けることもできる。
【００１５】前記ノズル本体１０の、前記外筒１６と接
する外筒保持部２１には、温度を検出する熱電対１２が
取り付けられ、この熱電対１２で検出される温度が、温
調器１３に設定されている所定の温度になるように、ヒ
ータ１１が制御される。
する外筒保持部２１には、温度を検出する熱電対１２が
取り付けられ、この熱電対１２で検出される温度が、温
調器１３に設定されている所定の温度になるように、ヒ
ータ１１が制御される。
【００１６】次に、上記従来の射出ノズルと本発明の射
出ノズルの温度制御の結果を、マグネシウム合金のＡＺ
９１Ｄグレードの材料を、チクソモールディング法で射
出した場合を例にとって説明する。
出ノズルの温度制御の結果を、マグネシウム合金のＡＺ
９１Ｄグレードの材料を、チクソモールディング法で射
出した場合を例にとって説明する。
【００１７】図３に示す従来の射出ノズルを使用して、
熱電対３２の検出温度が５７０℃になるように、ヒータ
３１を温調器３３で制御した。この時、別の温度測定器
により測定されたノズル先端部Ｂ´の温度は、約５４０
℃であった。次に、ヒータ３１の取付位置を前方に約２
０ｍｍずらして同様に制御したところ、ノズル先端部Ｂ
´の温度は、約５６０℃であった。このように、ヒータ
３１の取付位置のずれにより、ノズル先端部Ｂ´の温度
は２０℃上昇した。この状態で成形すると、溶湯２２の
不意の噴出が起こり、連続的な成形運転は、２００〜３
００ショットが限界であった。
熱電対３２の検出温度が５７０℃になるように、ヒータ
３１を温調器３３で制御した。この時、別の温度測定器
により測定されたノズル先端部Ｂ´の温度は、約５４０
℃であった。次に、ヒータ３１の取付位置を前方に約２
０ｍｍずらして同様に制御したところ、ノズル先端部Ｂ
´の温度は、約５６０℃であった。このように、ヒータ
３１の取付位置のずれにより、ノズル先端部Ｂ´の温度
は２０℃上昇した。この状態で成形すると、溶湯２２の
不意の噴出が起こり、連続的な成形運転は、２００〜３
００ショットが限界であった。
【００１８】図１に示す本発明の射出ノズルを使用し
て、熱電対１２の検出温度が５７０℃になるように、ヒ
ータ１１を温調器１３で制御した。この時、別の温度測
定器により測定されたノズル先端部Ｂの温度は、約５４
０℃であった。本発明の射出ノズルの場合、熱源の位置
は変化しないので、ノズル本体１０は、一定の温度分布
に加熱される。その結果、固体栓１４の形成が安定し、
１０００ショット以上の連続的な成形運転が可能となっ
た。
て、熱電対１２の検出温度が５７０℃になるように、ヒ
ータ１１を温調器１３で制御した。この時、別の温度測
定器により測定されたノズル先端部Ｂの温度は、約５４
０℃であった。本発明の射出ノズルの場合、熱源の位置
は変化しないので、ノズル本体１０は、一定の温度分布
に加熱される。その結果、固体栓１４の形成が安定し、
１０００ショット以上の連続的な成形運転が可能となっ
た。
【００１９】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、固体栓の形成を安定させ、溶湯の不意な噴
出を無くすことが可能となり、連続的な成形運転が可能
となる。また、成形作業の安全性の向上、稼動率の向上
がはかられ、生産性が向上する。成形品については、精
度および強度の向上がはかられ、品質がよくなる。
ているので、固体栓の形成を安定させ、溶湯の不意な噴
出を無くすことが可能となり、連続的な成形運転が可能
となる。また、成形作業の安全性の向上、稼動率の向上
がはかられ、生産性が向上する。成形品については、精
度および強度の向上がはかられ、品質がよくなる。
【図１】本発明による軽合金射出成形機の射出ノズルの
断面図である。
断面図である。
【図２】図１のＡ−Ａ線断面図である。
【図３】従来の軽合金射出成形機の射出ノズルの断面図
である。
である。
１０、３０ ノズル本体 １１、３１ ヒータ １２、３２ 熱電対 １３、３３ 温調器 １４、３４ 固体栓 １５ 内筒 １６ 外筒 １７ 発熱体 １８ 絶縁体 １９ 発熱線 ２０ らせん状溝 ２１ 外筒保持部 ２２ 溶湯 Ｂ、Ｂ´ノズル先端部
Claims (3)
- 【請求項１】 内筒（１５）と外筒（１６）の間に、発
熱線（１９）が絶縁体（１８）で包囲されているヒータ
（１１）を挿入して形成された発熱体（１７）を、ノズ
ル本体（１０）の先端側から同心に形成された円筒状の
凹部に圧入してなる軽合金射出成形機の射出ノズル。 - 【請求項２】 内筒（１５）の外面または外筒（１６）
の内面のいずれか一方または両方に形成されたらせん状
溝（２０）に、ヒータ（１１）を密着挿入して形成され
た発熱体（１９）を、ノズル本体（１０）の先端側から
同心に形成された円筒状の凹部に圧入してなる軽合金射
出成形機の射出ノズル。 - 【請求項３】 前記ノズル本体（１０）の、前記外筒
（１６）と接する外筒保持部（２１）を、ノズル本体
（１０）と別部材とする請求項１または２記載の軽合金
射出成形機の射出ノズル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25302899A JP2001071105A (ja) | 1999-09-07 | 1999-09-07 | 軽合金射出成形機の射出ノズル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25302899A JP2001071105A (ja) | 1999-09-07 | 1999-09-07 | 軽合金射出成形機の射出ノズル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001071105A true JP2001071105A (ja) | 2001-03-21 |
Family
ID=17245486
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25302899A Pending JP2001071105A (ja) | 1999-09-07 | 1999-09-07 | 軽合金射出成形機の射出ノズル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001071105A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007222944A (ja) * | 2006-02-24 | 2007-09-06 | Oskar Frech Gmbh & Co Kg | ホットチャンバダイキャストマシン用の加熱可能な計量装置 |
-
1999
- 1999-09-07 JP JP25302899A patent/JP2001071105A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007222944A (ja) * | 2006-02-24 | 2007-09-06 | Oskar Frech Gmbh & Co Kg | ホットチャンバダイキャストマシン用の加熱可能な計量装置 |
| US7810550B2 (en) | 2006-02-24 | 2010-10-12 | Oskar Frech Gmbh & Co. Kg | Heatable metering device for a hot chamber die-casting machine |
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