JP2001070810A - 破砕装置の歯先隙間調整装置及びその調整方法 - Google Patents

破砕装置の歯先隙間調整装置及びその調整方法

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JP2001070810A JP24889499A JP24889499A JP2001070810A JP 2001070810 A JP2001070810 A JP 2001070810A JP 24889499 A JP24889499 A JP 24889499A JP 24889499 A JP24889499 A JP 24889499A JP 2001070810 A JP2001070810 A JP 2001070810A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ジョークラッシャーを有する破砕装置の歯先
隙間調整において、演算簡単化、調整容易化、高精度化
を図る。また、歯先隙間の設定変更を容易化する。さら
に、過負荷による装置破損を未然に防止する。 【解決手段】 固定歯(4) と揺動自在とされた動歯(5)
とにより断面V字形の破砕室(6)を形成し、かつ動歯(5)
を取着したジョー(16)の上端部を偏心運動可能に軸支
し、下部を、移動自在とされたトグルプレート(10)の一
端を基点とした他端の円弧運動により運動自在に拘束し
てなるジョークラッシャー(2) を有し、トグルプレート
(10)を介してジョー(16)を移動させて、固定歯(4) と動
歯(5) 間の歯先隙間を調整する破砕装置の歯先隙間調整
装置において、固定歯(4) と動歯(5) との接触の検出手
段(28)と、トグルプレート(10)の動作支点(12)位置の検
出手段(22)と、前記接触時の動作支点(12)位置を基準と
して歯先隙間値を算出し、歯先隙間調整時に前記算出し
た歯先隙間値を出力する制御装置(30)とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、岩石や鉱石等を破
砕するジョークラッシャーを用いた破砕装置の歯先隙間
調整装置及びその調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ジョークラッシャーの固定歯と動歯との
間の歯先隙間は、破砕された岩石等の粒度、つまり製品
品質に大きく影響する。したがって、歯先隙間の管理は
非常に重要である。従来、この歯先隙間を制御すると共
に、過負荷時に警報を発する装置については、特許登録
第2570057号公報に記載されたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特許登
録第2570057号公報に記載された構成において
は、以下のような問題点がある。 1)磨耗による動歯の退入量の算出時に、機械原点を基
準として算出しているので、算出方法が複雑で、制御装
置の演算処理装置に演算負荷がかかる。また、磨耗した
場合に動歯を交換する際に、作業スペースを確保するた
めに動歯の近傍に配置された油圧シリンダ等の部品も取
り外すことがあるが、これによって前記基準となる機械
原点が変わってしまうことになるので、部品交換後の歯
先隙間調整時には機械原点の位置合わせを精度良く行う
必要がある。したがって、歯先隙間調整方法が複雑とな
り、調整作業に時間がかかる。 2)歯先隙間を所定の一定値に維持するために必要な動
歯移動量を算出してこの移動量に相当する油圧ポンプ作
動量を演算し、この油圧ポンプ作動量により動歯駆動用
油圧シリンダを伸長させて動歯を移動させるので、これ
らの油圧機器の油漏れ、機器毎の性能誤差等の影響によ
る移動誤差が大きく、歯先隙間の調整精度が良くないこ
とがある。 3)歯先隙間は、被破砕物の種類や破砕物の用途により
変更する必要がある。特に、移動式クラッシャーのよう
に、被破砕物の種類及び破砕物の用途が作業現場により
異なる場合にはその都度歯先隙間を変更する必要がある
が、上記従来技術の場合には歯先隙間は常時一定に調整
されるようになっており、したがって用途が限られて破
砕装置の適用範囲即ち汎用性が小さい。 4)過負荷時に警報を発して作業者に対応させる方法で
は作業者の適切な処置を期待するだけなので、人間の処
置ミスをカバーすることはできず、最悪の場合には装置
の破損を招くことがある。
【0004】本発明は上記の問題点に着目し、ジョーク
ラッシャーを有する破砕装置の歯先隙間調整において、
簡単な演算方法で、調整作業を容易にし、しかも正確に
歯先隙間を調整できるようにすることを目的としてい
る。また、他の目的は、被破砕物の種類、破砕物の用途
等に応じて歯先隙間の設定変更を容易に行えることであ
る。さらに、別の目的は、過負荷による装置破損を未然
に防止できることである。
【0005】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】上記の目
的を達成するために、本発明においては、以下説明する
ように、固定歯と、動歯を取着したジョーと、トグルプ
レートと、動作支点の位置との幾何学的な関係により求
まる歯先隙間特性に基づいて、動作支点の位置に応じた
歯先隙間を算出するようにしている。これにより、従来
のように動作支点のトグルブロックや駆動手段の側に設
けた機械原点に対する動歯下端部位置までの距離演算に
より歯先隙間を求める方法に比較して、演算が非常に容
易となり、また動歯交換作業後等の歯先調整作業が簡単
になり調整時間も短縮される。
【0006】即ち、本発明に係る第1発明は、フレーム
に設けた固定歯とこの固定歯に向かい合って揺動自在と
された動歯とにより断面V字形の破砕室を形成し、かつ
動歯を取着したジョーの上端部を偏心軸により偏心運動
可能に軸支し、その下部を、駆動手段によって移動自在
とされたトグルブロックに一端が取着されたトグルプレ
ートの前記一端を基点とした他端の円弧運動により運動
自在に拘束してなるジョークラッシャーを有し、駆動手
段によりトグルブロック及びトグルプレートを介してジ
ョーの下部を移動させて、固定歯の下端部と動歯の下端
部との間の歯先隙間を調整する破砕装置の歯先隙間調整
装置において、固定歯の下端部と動歯の下端部との接触
を検出する接触検出手段と、トグルプレートの円弧運動
の基点をなす一端側の動作支点の位置を検出する位置検
出手段と、接触検出手段及び位置検出手段からの検出信
号を入力し、前記接触が検出されたときの動作支点の位
置を基準として固定歯と動歯とトグルプレートと動作支
点の位置との幾何学的な関係に基づいて動作支点の位置
に対応する歯先隙間を算出し、歯先隙間調整時に前記算
出した歯先隙間値を出力する制御装置とを備えた構成と
している。
【0007】第1発明によれば、接触検出手段でジョー
クラッシャーの固定歯の下端部と動歯の下端部とが接触
したことを検出し、そのときの動作支点の位置を位置検
出手段で検出し、この位置を基準として動作支点の位置
に応じた歯先隙間を算出することができる。これによ
り、機械原点と前記固定歯と動歯の接触位置との間の距
離を基準に磨耗を算出すると共に歯先隙間を調整すると
いう従来技術のような複雑な演算が不要となる。したが
って、簡単な演算により歯先隙間値を算出でき、これに
より所定の歯先隙間となる位置に動歯を移動させること
ができる。すなわち、基準位置は固定歯と動歯とが接触
したときの動歯の動作支点位置だけとなるため、歯先隙
間の算出を容易に、正確に行うことができる。したがっ
て、歯先隙間の変更を容易に行うことができる共に、C
PU等の演算処理装置の演算負荷を軽減してコスト低減
及び装置小型化ができる。
【0008】第2発明は、第1発明の構成に基づき、前
記制御装置が算出した歯先隙間値を表示する歯先隙間表
示装置を備えた構成としている。
【0009】第2発明によれば、制御装置が算出した歯
先隙間を歯先隙間表示装置により表示するので、作業者
は現在の歯先隙間を容易に確認でき、したがって歯先隙
間の調整作業が非常に容易となる。
【0010】第3発明は、フレームに設けた固定歯とこ
の固定歯に向かい合って揺動自在とされた動歯とにより
断面V字形の破砕室を形成し、動歯の下端部を移動させ
て、固定歯の下端部と動歯の下端部との間の歯先隙間を
調整する破砕装置の歯先隙間調整方法において、動歯の
下端部を移動させて固定歯の下端部と動歯の下端部とを
接触させる工程と、接触したときの動歯の下端部の位置
を検出し、この検出位置を基準として固定歯と動歯と動
歯の下端部の位置との幾何学的な関係に基づいて動歯の
下端部の位置に対応する歯先隙間を算出する工程と、算
出した歯先隙間値を歯先隙間表示装置に表示する工程
と、作業者が,歯先隙間表示装置に表示された歯先隙間
値を見ながら動歯の下端部を移動させ、所望の歯先隙間
に達したときに動歯の下端部の移動を停止させる工程と
を有する方法としている。
【0011】第3発明によれば、動歯の下端部を移動さ
せ、固定歯の下端部と動歯の下端部とが接触した時の動
歯の下端部位置を基準として動歯の下端部位置に応じた
歯先隙間を算出する。これにより、上記第1発明の作用
の説明段落で行ったように、簡単な演算で、正確な歯先
隙間を算出できる。また、算出された歯先隙間値を歯先
隙間表示装置に表示し、作業者はその表示値を見ながら
歯先隙間の調整を行うことができる。そのため、正確な
歯先隙間の調整を容易に行うことができる。したがっ
て、品質の良い製品を得ることができる。
【0012】第4発明は、第1発明の構成に基づき、前
記制御装置は、固定歯の下端部と動歯の下端部とを最初
に接触させたときに位置検出手段により検出した動作支
点の位置を初期基準位置として記憶し、接触検出手段に
より接触を検出する毎に位置検出手段により検出した動
作支点の位置と前記記憶した初期基準位置との差値を演
算して固定歯及び動歯の磨耗量を求める構成としてい
る。
【0013】第4発明によれば、固定歯及び/又は動歯
を交換した後に、固定歯の下端部と動歯の下端部とを最
初に接触させたときの動作支点の位置を初期基準位置と
して記憶し、その後接触させる毎にその時の動作支点の
位置と前記記憶した初期基準位置との差値を演算して固
定歯及び動歯の磨耗量を求めているので、作業者が現物
を測定することなく自動的に正確に磨耗量が測定され、
よって磨耗量により歯先の寿命を予測可能となる。した
がって、固定歯及び動歯の寿命管理を容易に、正確に行
えるので、製品品質(つまり粒度)の精度を均一に維持
できる。
【0014】第5発明は、第4発明の構成に基づき、前
記制御装置は、前記初期基準位置に基づいて固定歯及び
動歯の磨耗限界に対応する動作支点の位置又は摩耗量限
界値を予め設定して記憶しておき、接触検出手段により
接触を検出する毎に、位置検出手段により検出した動作
支点の位置と前記記憶した磨耗限界に対応する位置とを
比較して、又は前記演算した磨耗量と前記記憶した摩耗
量限界値とを比較して、磨耗限界に達したか否かを判断
している。
【0015】第5発明によれば、固定歯と動歯とが磨耗
限界に達したか否かを作業者が判断することなく、自動
的に判定する。したがって、固定歯及び動歯の寿命管理
を正確に、容易に行え、適切な時期に固定歯又は動歯の
交換ができるので、製品精度を向上できる。
【0016】第6発明は、第5発明の構成に基づき、警
報指令を入力したとき固定歯及び動歯が磨耗限界に達し
たことを報知する磨耗報知装置を付設し、前記制御装置
は、固定歯及び動歯が磨耗限界に達したと判断したとき
に、磨耗報知装置に前記警報指令を出力する構成として
いる。
【0017】第6発明によれば、報知装置(ブザーや表
示器等)により作業者は固定歯や動歯が磨耗限界に達し
たか否かが分かり易い。そのため、固定歯や動歯の交換
等の処置をすぐに行えるので、良好な品質の製品を得る
ことができる。
【0018】第7発明は、フレームに設けた固定歯とこ
の固定歯に向かい合って揺動自在とされた動歯とにより
断面V字形の破砕室を形成し、かつ動歯を取着したジョ
ーの上端部を偏心軸により偏心運動可能に軸支し、その
下部を、駆動手段によって移動自在とされたトグルブロ
ックに一端が取着されたトグルプレートの前記一端を基
点とした他端の円弧運動により運動自在に拘束してなる
ジョークラッシャーを有し、駆動手段によりトグルブロ
ック及びトグルプレートを介してジョーの下部を移動さ
せて、固定歯の下端部と動歯の下端部との間の歯先隙間
を調整する破砕装置の歯先隙間調整装置において、固定
歯の下端部と動歯の下端部との接触を検出する接触検出
手段と、トグルプレートの円弧運動の基点をなす一端側
の動作支点の位置を検出する位置検出手段と、目標歯先
隙間値を設定する歯先隙間設定手段と、歯先隙間設定手
段により設定された目標歯先隙間値を予め記憶し、歯先
隙間調整時に、接触検出手段及び位置検出手段からの検
出信号を入力し、前記接触が検出されたときの動作支点
の位置を基準として固定歯と動歯とトグルプレートと動
作支点の位置との幾何学的な関係に基づいて動作支点の
位置に対応する歯先実隙間を算出し、この歯先実隙間値
と前記記憶した目標歯先隙間値との偏差値を常時演算
し、前記偏差値が略零になるように駆動手段に指令信号
を出力して自動的に歯先実隙間を調整する制御装置とを
備えた構成としている。
【0019】第7発明によれば、ジョークラッシャーの
歯先隙間を予め所望の目標値に設定し、制御装置にこの
値を記憶させる。そして制御装置は、接触検出手段と位
置検出手段との検出信号に基づいて算出した歯先実隙間
と、上記記憶した目標歯先隙間値との偏差値を常時演算
し、その偏差値が略零になるように駆動手段に指令信号
を出力してジョー即ち動歯の下端部を移動させ、歯先実
隙間を所望値に調整することができる。これにより、歯
先隙間は被破砕物の種類や用途に応じて適切に設定可能
となると共に、自動的に設定値に調整されるので、常に
良好な品質の製品を、容易に得ることができ、作業効率
が向上する。
【0020】第8発明は、第7発明の構成に基づき、前
記制御装置が算出した歯先実隙間値及び設定された目標
歯先隙間値を表示する歯先隙間表示装置を備えている。
【0021】第8発明によれば、歯先隙間表示装置によ
り歯先実隙間値及び目標歯先隙間値が表示されるので、
作業者は確認が容易となり、調整作業が楽になる。
【0022】第9発明は、第1発明の構成に基づき、歯
先隙間開側に予め定められた動作限界範囲に動作支点が
達したことを検出する動作限検出手段を有し、制御装置
は、位置検出手段及び動作限検出手段からの検出信号を
入力し、破砕作業中に位置検出手段により検出した動作
支点の位置が予め定められたずれの許容範囲を越えた場
合、又は動作限検出手段の検出信号に基づき前記動作支
点が動作限界範囲に達したと判断した場合に、偏心軸に
よるジョークラッシャーの作動、及びジョークラッシャ
ーに被破砕物を供給する供給装置の作動を停止する指令
信号を出力する構成としている。
【0023】第9発明によれば、制御装置は、動作支点
の位置が予め設定されたずれの許容範囲を越えたか否か
を判断する。あるいは、動作支点の位置が予め設定され
た動作限界範囲に達したか否かを判断する。そして、動
作支点がずれの許容範囲を越えた場合、又は動作限界範
囲に達した場合には、ジョークラッシャー及び供給装置
の作動を停止する。そのため、作業者の知らないうちに
不良製品が多量に生産されることを防止できると共に、
装置の破損を未然に防止できる。
【0024】第10発明は、第1発明の構成に基づき、
制御装置は、歯先隙間調整後の動作支点が、歯先隙間調
整の際に固定歯と動歯との接触時の基準位置近傍に予め
設定した移動禁止領域内に入った場合に、偏心軸による
ジョークラッシャーの作動、及び/又は供給装置の作動
を停止する指令信号を出力する構成としている。
【0025】第10発明によれば、制御装置は、固定歯
と動歯とが接近して干渉する恐れのある移動禁止領域内
に動作支点が入った場合にジョークラッシャー及び/又
は供給装置の作動を停止することができる。したがっ
て、固定歯と動歯との干渉を防止し、装置の損傷を未然
に防止できる。
【0026】第11発明は、第9又は第10発明の構成
に基づき、複数個の破砕装置が直列に配設され、上流側
の破砕装置の破砕物搬送装置から破砕物の供給を受けて
破砕を行う下流側の破砕装置のジョークラッシャー及び
/又は供給装置の前記作動を停止するときに、同時に上
流側の破砕装置のジョークラッシャー、供給装置及び破
砕物搬送装置の内少なくとも供給装置の作動を停止させ
る指令信号を出力する出力手段を下流側の破砕装置に有
する構成としている。
【0027】第11発明によれば、下流側の破砕装置の
ジョークラッシャー及び/又は供給装置の作動を停止す
る場合、同時に上流側の破砕装置の少なくとも供給装置
の作動を停止させる指令信号を出力する出力手段を下流
側の破砕装置に有している。これにより、下流側の破砕
装置が破砕停止したときでも下流側のジョークラッシャ
ーに余分な被破砕物が供給されることはなく、再起動時
に人力により余分な被破砕物を除去するなどの作業が不
要となり、作業者の負荷が軽減されると共に、破砕作業
が能率的に行える。よって、複数台の破砕装置の直列配
置での適用が可能となり、被破砕物の種類及び破砕物の
用途等に応じた多様な粒度の破砕物を製作できるので、
破砕装置の汎用性が広くなる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る破砕装置の
歯先隙間調整装置及びその調整方法の実施形態につい
て、図面を参照して詳述する。
【0029】図1は第1実施形態の破砕装置1の正面断
面図であり、図2は図1のA−A矢視図である。図1に
おいて、ジョークラッシャー2は、フレーム3と固定歯
4と動歯5と偏心軸7とを有している。フレーム3内に
略上下方向に立設された固定歯4に向かい合って動歯5
が揺動可能に設けられ、固定歯4及び動歯5によって断
面V字形の破砕室6を形成している。動歯5が取着され
たジョー16の上端部は偏心軸7により偏心運動可能に
軸支され、下端部はトグルプレート10の円弧運動によ
りほぼ上下方向の揺動自在に拘束されている。ジョーク
ラッシャー2の上方には被破砕物を破砕室6に投入する
供給装置9が配設され、ジョークラッシャー2と共に破
砕装置1を構成している。また、トグルプレート10の
前端部11は動歯5の下端部の背面側に回動自在に当接
しており、後端部はトグルブロック13の先端部に回動
自在に当接している。トグルプレート10の後端部はト
グルプレート10の前記円弧運動の基点であり、動歯5
の下端部5aの動作支点12となっている。トグルブロ
ック13は、フレーム3に固設された下部フレーム8上
に動歯5に向けて摺動可能に載置されており、図1及び
図2に示すように、その後端部は下部フレーム8に1対
の油圧シリンダ21,21を介して連結されている。さ
らに、図2に示すように1対の油圧シリンダ21,21
の左右両側には、トグルプレート10を動歯5とトグル
ブロック13との間に挾持するための1対のテンション
ロッド14,14が設けられている。1対のテンション
ロッド14,14は、バネ15,15により動歯5とト
グルブロック13との間にトグルプレート10を圧縮す
る方向に付勢している。図1、図2において、油圧シリ
ンダ21,21を伸縮することにより動歯5は偏心軸7
を中心として揺動し、動歯5の下端部5aはほぼ水平方
向に移動する。これにより、固定歯4の下端部4aと動
歯5の下端部5aとの間に形成される歯先隙間Wは変化
する。すなわち、破砕物の粒径(粒度)を変化させるこ
とができる。
【0030】油圧シリンダ21には油圧シリンダ21の
伸縮位置を検出する位置検出手段22が設けられてい
る。位置検出手段22は例えばポテンショメータであ
り、油圧シリンダ21の伸縮、すなわち、動作支点12
の位置を検出することができる。尚、図1に示す動作支
点12は機械的な動作支点であるが、本発明に係る歯先
隙間Wを算出するための基準となる動作支点はこの動作
支点12の位置に限定するものではなく、油圧シリンダ
21の移動量と歯先隙間Wとの関係が得られる所定の位
置をいう。
【0031】図3は、動歯5の下端部5aをほぼ水平方
向に移動させる油圧シリンダ21を駆動する駆動手段2
0の油圧回路図である。同図において、油圧ポンプ24
と1対の油圧シリンダ21,21とは電磁切換弁25を
介して接続している。電磁切換弁25は3位置切換弁で
あり,そのA位置は油圧シリンダ21の伸張位置に、C
位置は縮小位置に、B位置は中立位置に相当する。ま
た、電磁切換弁25の操作ソレノイド部は制御装置30
と接続しており、制御装置30からの指令信号により電
磁切換弁25は切り換わるようになっている。電磁切換
弁25の出力ポートと油圧シリンダ21のボトム室とを
接続するボトム回路26上には一方向弁27が設けられ
ており、油圧シリンダ21に縮小側の外力が加わっても
一方向弁27によりボトム回路26は閉じられて油圧シ
リンダ21は縮小しないようになっている。ボトム回路
26の一方向弁27の上流側には接触検出手段28が設
けられ、接触検出手段28による接触検出信号は制御装
置30に接続している。接触検出手段28は例えば圧力
スイッチ等により構成されており、ボトム回路26の油
圧が所定圧力まで上昇して圧力スイッチがONになる
と、接触検出信号を制御装置30に出力する。また、油
圧シリンダ21に取着された位置検出手段22の検出信
号は、制御装置30に入力されている。
【0032】制御装置30からの指令信号により電磁切
換弁25をA位置に切り換えると油圧シリンダ21は伸
張し、C位置にすると油圧シリンダ21は縮小し、B位
置にすると油圧シリンダ21は移動を停止する。油圧シ
リンダ21を伸張すると歯先隙間Wは徐々に小さくな
り、固定歯4の下端部4aと動歯5の下端部5aとが接
触すると油圧シリンダ21のボトム室の油圧は上昇す
る。接触検出手段28は、この油圧上昇により固定歯4
と動歯5との接触を検出する。なお、接触検出手段28
は例えば歪みゲージを用いてもよく、あるいは動歯5を
固定歯4の方向に移動しているときに位置検出手段22
の検出値が変化しなくなった場合を接触と判定するよう
にしてもよい。
【0033】次に、歯先隙間Wの算出方法について説明
する。歯先隙間Wは固定歯4の下端部4aと動歯5の下
端部5aとが接触した、すなわち歯先隙間Wが零となっ
た時点の動作支点12の位置を基準として算出して調整
する。ここで、動歯5の歯先5aの位置は、動作支点1
2の位置に基づいて、偏心軸7の回転角度、偏心軸7の
軸心とトグルプレート10の前端部11との距離、及び
トグルプレート10の長さ等を参照して幾何学的に算出
可能である。
【0034】図4は、位置検出手段22の検出値即ち動
作支点12の位置と歯先隙間Wとの関係を表す歯先隙間
特性の説明図である。同図の横軸は位置検出手段22の
検出値であり、縦軸は歯先隙間Wである。この歯先隙間
特性は前述のように幾何学的な位置関係により求めら
れ、制御装置30のメモリ内に所定距離毎の位置検出値
に対応して記憶される。同図において、横軸上の点Ao
は固定歯4と動歯5とが新品のときにそれぞれの下端部
4a,5aが接触したときの位置検出手段22の検出値
であり、この場合には歯先隙間特性foに基づいて歯先
隙間Wを算出する。Anは歯先4a,5aが所定量磨耗
した後(つまり所定時間稼動後)の固定歯4と動歯5と
の接触時の位置検出手段22の検出値であり、この場合
には歯先隙間特性をfoからfnに更新し、更新した歯
先隙間特性fnに基づいて歯先隙間Wを算出する。Az
は固定歯4と動歯5との磨耗限界時の検出値であり、こ
のときの歯先隙間特性はfzである。ここで横軸上の点
Akは、機械的動作限界位置である。なお、本グラフの
実線に示す曲線は上記のように幾何学的に演算して求め
たものであるが、細い1点鎖線にて示すように同演算で
求めた曲線を近似直線に置き換えてもよい。また、歯先
隙間特性fnを位置検出値を変数とした幾何学的関係に
基づく所定の関数によって表してもよく、実作動時には
位置検出値に応じたこの関数値を演算することにより歯
先隙間Wを求めてもよい。
【0035】歯先隙間特性の更新は、図5に示すフロー
チャート例に従って行われる。同フローチャートにおい
て、ステップ41で制御装置30は接触検出手段28か
らの検出信号を入力し、固定歯4と動歯5とが接触した
か否かを判断する。接触した場合にはステップ42に進
み、位置検出手段22からの位置検出信号Anを入力
し、この位置検出信号Anに基づいて新たな歯先隙間特
性fnを演算してこの特性に更新し、これ以降は次に固
定歯4と動歯5とが接触するまで、新たな歯先隙間特性
fnに基づいて歯先隙間Wを算出する。ステップ41で
接触してない場合にはステップ43に進み、そのとき記
憶している歯先隙間特性fn-1に基づいて歯先隙間Wを
算出する。
【0036】次に、歯先隙間制御方法について説明す
る。図6は、第1実施形態の破砕装置の制御構成ブロッ
ク図である。駆動手段20は、前述の図3に示したよう
な油圧シリンダ21の駆動手段である。歯先隙間表示装
置32は、例えばLED表示器やグラフィック表示器等
の数値表示器を有しており、この表示器に前記演算され
た歯先隙間値を表示するものである。摩耗報知装置33
は、固定歯4及び/又は動歯5の摩耗量が所定値以上の
磨耗限界に達した場合にこれを作業者等に報知するもの
であり、例えばグラフィック表示器、キャラクタ表示器
及び警報ランプ等の表示手段、ブザー等の音声発生手
段、又はこれらの組み合わせによって構成される。そし
て制御装置30は、例えば歯先調整手動開始スイッチ、
動歯開指令スイッチ及び動歯閉指令スイッチ等よりなる
動歯開閉信号入力手段31と、接触検出手段28と、位
置検出手段22とに接続されており、これらの手段から
の指令信号や検出信号を入力する。また、制御装置30
はこれらの入力信号に基づいて所定の演算処理を行い、
演算結果に基づいて、駆動手段20の電磁切換弁25に
所定の駆動指令を出力し、歯先隙間表示装置32に表示
指令を出力し、さらに摩耗報知装置33に摩耗限界時の
報知指令を出力するようにしている。
【0037】歯先隙間を調整する場合には、作業者はま
ず動歯開閉信号入力手段31の前記歯先調整手動開始ス
イッチにより歯先調整動作開始指令を手動で制御装置3
0に入力する。この後、制御装置30は自動的に動歯5
を閉じる指令を駆動手段20に出力し、これにより油圧
シリンダ21を伸張して動歯5を固定歯4に向けて移動
させ、接触検出手段28により固定歯4と動歯5との接
触を検出すると動歯5の移動を停止する。そして、この
ときの位置検出手段22の位置検出信号Anを入力し、
この位置検出信号Anに基づいて新たな歯先隙間特性f
nを演算してこれまでの歯先隙間特性fn-1(初期特性
はfo)を新たな歯先隙間特性fnに更新する。これ以
降、位置検出手段22の位置検出値の大きさに応じて歯
先隙間特性fnに基づいて歯先隙間Wを算出し、算出し
た歯先隙間値を歯先隙間表示装置32に表示する。な
お、上記の動歯閉開始から歯先隙間特性fnの演算及び
更新の処理は、制御装置30が自動的に行う。
【0038】次に、作業者は歯先隙間表示装置32に表
示された現在の歯先隙間値を見ながら動歯開閉信号入力
手段31の前記動歯開指令スイッチ又は動歯閉指令スイ
ッチにより動歯開信号又は動歯閉信号を手動で制御装置
30に入力して駆動手段20を介して油圧シリンダ21
を駆動し、動歯5を開方向又は閉方向に移動させる。こ
のとき、動歯開閉信号入力手段31のインチング操作に
より微速で移動させ、精度良く位置決め可能となってい
る。所望の歯先隙間になったら、作業者は動歯開閉信号
入力手段31の操作をオフして移動を停止させる。以上
の操作により、作業者は所望の歯先隙間Wに精度良く、
容易に調整することができる。
【0039】次に、歯先磨耗報知方法について説明す
る。作業者は、固定歯4及び動歯5が新品のときに接触
検出手段28により両者の接触を検出した時点の位置検
出手段22の検出値Aoを基準として、この検出値Ao
よりも所定の限界摩耗量だけ大きな磨耗限界値Azを予
め設定し、制御装置30内の所定メモリに記憶させてお
く。この後、制御装置30は固定歯4と動歯5とを接触
させる毎に接触時の位置検出手段22の検出値が前記設
定された磨耗限界値Azに達したら磨耗報知装置33に
警報指令を出力することにより、作業者に磨耗限界に達
したことを報知する。また、制御装置30は前記検出値
Aoを記憶しておき、この検出値Aoと毎回の接触時の
検出値Amとの差値即ち磨耗量「Am−Ao」を算出
し、この磨耗量「Am−Ao」が予め設定された限界磨
耗量「Az−Ao」より大きくなったときに磨耗報知装
置33に警報指令を出力して報知するようにしてもよ
い。作業者はこの報知を受けて破砕装置1の駆動を停止
し、固定歯4及び/又は動歯5を新品と交換するか上下
反転する等の所定処置を行うことができる。
【0040】次に、図7に基づいて第2実施形態を説明
する。図7は、本実施形態の破砕装置の制御構成ブロッ
ク図である。歯先隙間設定手段36は、歯先隙間データ
を数値入力するためのものであり、例えばテンキーやデ
ィジタルスイッチ等の数値入力スイッチ、及び書き込み
スイッチ等により構成できる。あるいは、通信により設
定データ及び設定指令を入力するようにしてもよい。ま
た、歯先隙間調整開始手段37は、歯先隙間の自動調整
を開始させる手段であり、例えば調整開始スイッチで構
成してもよいし、通信により調整開始指令を入力するよ
うにしてもよい。制御装置30は、歯先隙間設定手段3
6、歯先隙間調整開始手段37、接触検出手段28及び
位置検出手段22からの数値データ、指令信号及び検出
信号等を入力し、これらのデータ及び信号に基づいて所
定の処理を行う。そして、この処理結果に応じて、駆動
手段20及び歯先隙間表示装置32にそれぞれ所定の指
令信号を出力するようになっている。
【0041】歯先隙間を調整する場合には、作業者はま
ず歯先隙間設定手段36により所望の歯先隙間データを
制御装置30に入力し記憶させる。次に、作業者は歯先
隙間調整開始手段37により歯先隙間の調整開始信号を
制御装置30に入力する。調整開始信号を入力した制御
装置30は、以下の動作を自動的に行う。まず、駆動手
段20に指令信号を出力して油圧シリンダ21を伸張
し、動歯5を固定歯4に向けて移動させる。接触検出手
段28が固定歯4と動歯5との接触を検出すると、油圧
シリンダ21の伸張を停止し、同時にそのときの位置検
出手段22の検出値を基準にして歯先隙間特性を更新す
る。次に、実際の歯先隙間が前記入力された所望の歯先
隙間データと等しくなるような動作支点12の目標位置
を、前記更新した歯先隙間特性に基づいて算出し、実際
の動作支点12がこの目標位置になるように油圧シリン
ダ21に縮小指令信号を出力し、位置検出手段22の検
出値がこの目標位置に等しくなったら油圧シリンダの作
動を停止する。以上の動作により、設定された歯先隙間
に自動的に調整されるので、調整作業が非常に容易とな
る。また、作業現場の被破砕対象物の種類及び用途に応
じた歯先隙間に設定できるので、本破砕装置を汎用的に
使用できるようになる。
【0042】次に、第3実施形態を説明する。図8は、
本実施形態の破砕装置の正面断面図である。同図におい
て、図1と同一の構成要素には同一の符号を付し、ここ
での説明を省く。破砕作業中にジョークラッシャー2に
過負荷が加わり、動作支点12が予め定められたずれの
許容限界範囲を越えてずれた場合、歯先隙間Wが大きく
なって製品品質が低下する(つまり粒度が大きくなる)
という問題が発生する。また、動作支点12のずれが機
械的動作限界位置に達してなお過大な外力が加わると、
破砕装置が損傷する可能性がある。さらに、歯先隙間W
が過少になりすぎると、動歯5の揺動時に固定歯4と動
歯5とが干渉し、装置破損の原因となることもある。こ
れらを防止するために、本発明の破砕装置は過負荷防止
機能及び干渉防止機能を有している。
【0043】油圧シリンダ21を縮小すると、トグルブ
ロック13は所定位置で下部フレーム8に当接する構造
になっている。この当接位置はトグルブロック13の機
械的動作限界位置であり、トグルブロック13がこの機
械的動作限界位置から所定距離だけ離れた所定位置に到
達したことを検出する動作限検出手段23が下部フレー
ム8とトグルブロック13との間に設けられている。動
作限検出手段23は、例えばリミットスイッチや近接ス
イッチ等の位置検出器で構成される。尚、位置検出手段
22にて動作限検出手段23を兼ねてもよい。
【0044】図9は、本実施形態の破砕装置の制御構成
ブロック図である。制御装置30は、接触検出手段2
8、位置検出手段22及び動作限検出手段23に接続さ
れており、それぞれの検出信号を入力する。また、制御
装置30はこれらの検出信号に基づいて所定の演算処理
を行い、この演算結果に基づいてジョークラッシャー2
の偏心軸7を回転駆動する油圧モータ等の偏心軸駆動手
段34、及び供給装置9を駆動する油圧モータ等の供給
装置駆動手段35にそれぞれの駆動指令信号を出力す
る。
【0045】次に、上記構成による作動について説明す
る。作業者は、予め、品質保証のための動作支点ずれの
許容限界L、動作限検出手段23により検出する動作限
位置、及び固定歯4と動歯5との干渉を防止するための
動歯5の移動禁止領域を設定し、制御装置30に記憶さ
せておく。図10はこれらの各設定位置の説明図であ
り、同図の横軸は位置検出手段22の検出位置を表して
いる。基準位置Boは、ある隙間調整のときに、固定歯
4と動歯5とが接触している時の動作支点12の検出位
置であり、位置Bnは所望の歯先隙間Wに調整したとき
の動作支点12の検出位置である。位置Bnから所定距
離L(Lは、ずれの許容限界値)の位置に品質保証上必
要なずれの許容限界位置Bsを設定する。位置Akは機
械的動作限界位置であり、位置Akより所定距離Mだけ
手前の位置に動作限検出手段23により検出される動作
限位置Amを設定する。基準位置Boから所定距離Nだ
け動歯5の開側に離れた位置Bpを設定し、基準位置B
oと位置Bpとの間を固形歯4と動歯5との干渉のおそ
れがある移動禁止領域としている。尚、位置Azは、固
定歯4と動歯5とを接触させた時の動作支点12がこの
位置Azに来たときは磨耗限界とみなす位置である。
【0046】制御装置30は、前回、動歯5の動作支点
12を移動させて歯先隙間調整を行い、動作支点12の
位置を決めたときの位置検出手段22の検出位置Bnを
記憶しておく。この後、制御装置30は前記検出位置B
nと、破砕作業中の位置検出手段22の検出位置Bとに
基づいて両位置間の距離、即ち「Bn−B」の絶対値を
演算し、両位置間の距離がずれの許容限界値L以上にな
ったとき、偏心軸駆動手段34及び供給装置駆動手段3
5に作動停止信号を出力して作動を停止させ、不良品の
発生を防止する。また、上記両位置間の距離がずれの許
容限界値Lよりも小さいときでも、破砕作業中の検出位
置Bが動作限位置Amを越えて機械的動作限界位置Ak
に接近したら、即ち動作限検出手段23が検出した場合
には、制御装置30は偏心軸駆動手段34及び供給装置
駆動手段35の作動を停止させ、これにより機械の損傷
を防止する。さらに、制御装置30は、直前の隙間調整
の際に固定歯4と動歯5とが接触したときの位置検出手
段22の検出位置を基準位置Boとして記憶し、歯先隙
間調整後の破砕中に位置検出手段22の検出位置Bと前
記基準位置Boとの距離、即ち「Bo−B」の絶対値を
演算する。そして、両位置間の距離が所定距離N以下に
なったときには、検出位置Bが固定歯4近傍の移動禁止
領域に達したと判断し、偏心軸駆動手段34及び供給装
置駆動手段35の作動を停止して固定歯4と動歯5との
干渉を防止し、これにより破砕装置の破損を未然に防止
できる。
【0047】以上のような構成の破砕装置を移動自在な
車両上に搭載した、いわゆる自走式破砕機の場合、複数
台の自走式破砕機を直列に配設して破砕物を順次細かく
破砕する作業を行う場合がある。図11は、2台の自走
式破砕機50a,50bを直列に配設した適用例を示し
ている。2台の自走式破砕機50a,50bの各下部走
行体51a,51bには、それぞれジョークラッシャー
2a,2bと供給装置9a,9bとからなる破砕装置1
a、1bが搭載されている。各ジョークラッシャー2
a,2bの下方には、破砕物を外部に搬出する破砕物搬
送装置52a,52bがそれぞれ設けられている。下流
側の自走式破砕機50bは上流側の自走式破砕機50a
の破砕物搬送装置52aから供給装置9bに破砕物の供
給を受け、ジョークラッシャー2bによりさらに細かく
破砕(2次破砕)を行う。このような直列適用の場合
に、下流側の破砕装置に前述したような問題が発生し
て、供給装置9b及びジョークラッシャー2bの作動を
停止しても、破砕物は上流側の自走式破砕機50aの破
砕物搬送装置52aにより供給され続ける。そのため、
下流側の自走式破砕機50bの供給装置9b及びジョー
クラッシャー2bは破砕物が充満し、再起動する場合に
はつまった破砕物を人力で除去しなければならず、多大
の労力と時間とを必要とする。
【0048】上記問題を解決するために、本発明に係る
破砕装置の歯先隙間調整装置の制御装置は、下流側の自
走式破砕機50bの供給装置9b及び/又はジョークラ
ッシャー2bを作動停止すると同時に、上流側の自走式
破砕装置50aの少なくとも供給装置9aの作動を停止
させるインタロック機能を有するものである。図12
は、上流側破砕機と下流側破砕機との間のインタロック
機能の構成ブロック図である。下流側の自走式破砕機5
0bの制御装置30bは無線発信機よりなる第1外部出
力部53を有しており、上流側の自走式破砕機50aの
制御装置30aは無線受信機55を有している。下流側
の自走式破砕機50bの供給装置9b及び/又はジョー
クラッシャー2bを停止する場合には、第1外部出力部
53から無線で上流側の自走式破砕機50aに停止指令
信号を出力し、上流側の無線受信機55はこれを受信し
て制御装置30aに入力し、制御装置30aは少なくと
も供給装置9aの作動を停止させるようにしている。こ
のインタロック信号により、下流側の自走式破砕機50
bが停止中でも、自走式破砕機50bには多量の破砕物
が供給されることはなく、したがって再起動時に作業者
が余分な破砕物を除去する必要はなく、容易に再起動を
行うことができる。なお、無線によるインタロックなの
で、両自走式破砕機の移動、配置等は影響を受けずに自
在に行える。また、下流側の自走式破砕機50bの制御
装置30bは第2外部出力部54を有していてもよい。
第2外部出力部54はリレー又は電子回路(トランジス
タやロジックIC等の回路)による出力回路で構成さ
れ、有線で上流側の自走式破砕機50aの制御装置30
aに接続されている。この場合の作用及び効果は、上記
無線によるインタロックとほぼ同一であるが、無線機を
使用するよりも安価なコストで製造できる。
【0049】以上説明したように、本発明によれば以下
の効果が得られる。 (1)固定歯と動歯が当接した位置を基準として歯先隙
間を求めているので、機械原点位置からの距離に基づく
演算は不要となり、簡単な演算でジョークラッシャーの
正確な歯先隙間を算出できる。したがって、制御装置の
CPU等の演算処理装置の演算負荷を軽減できるので、
コスト低減及び軽量小型化ができる。 (2)また、機械原点位置からの距離に基づく演算が不
要となったため、修理や保守点検時に機械原点位置を正
確に設定する必要がなくなる。これにより、機械原点設
定作業も簡単に、短時間で行え、作業者の労力を大幅に
軽減できる。 (3)さらに、被破砕物の種類や用途に応じた歯先隙間
設定を容易に行うことができるので、高い品質の製品、
即ち所望の粒度の破砕物をバラツキなく得ることができ
る。これにより、適用範囲が広く、汎用性の高い破砕装
置が得られる。 (4)また、歯先隙間を精度良く測定できるので、固定
歯及び動歯の摩耗度も正確に測定でき、よって磨耗時の
歯先交換を適切な時期に有効に行うことができる。した
がって、歯先の交換部品を無駄無く、しかも製品の精度
を劣化させずに使用できると共に、保守作業回数を低減
できる。 (5)歯先隙間調整後、動歯の動作支点の位置を常時監
視していて、破砕中に過負荷が加わり、動歯がずれの許
容限界範囲を越えたとき、機械原点近傍の動作限位置を
越えたとき、又は固定歯近傍の移動禁止領域内に入った
ときには、動歯の作動及び供給装置を停止するようにし
たので、人的判断のミスにより発生し易い破砕装置の破
損を確実に未然に防止できる。 (6)被破砕物の種類や破砕物の用途に応じて、複数個
の破砕装置を直列に配設して使用する場合に、下流側の
破砕装置の破砕停止時に上流側の破砕装置の少なくとも
供給装置を停止し、又はこれに加えてジョークラッシャ
ーを停止するようにしたので、破砕物が下流側の破砕装
置に多量に溜まることがなくなり、作業の再開始を容易
に行うことができる。さらに、上流側の破砕装置の少な
くとも供給装置を停止するので、下流側の破砕装置の停
止に伴なって上流側の破砕装置のジョークラッシャーに
被破砕物が多量に貯まることによる上流側の破砕装置の
故障の発生を未然に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の破砕装置の正面断面図
である。
【図2】図1のA−A矢視図である。
【図3】本発明の駆動手段の油圧回路図である。
【図4】位置検出手段の検出値と歯先隙間との関係を表
す歯先隙間特性の説明図である。
【図5】歯先隙間特性の更新のフローチャート例であ
る。
【図6】第1実施形態の制御構成ブロック図である。
【図7】第2実施形態の制御構成ブロック図である。
【図8】第3実施形態の破砕装置の正面断面図である。
【図9】第3実施形態の制御構成ブロック図である。
【図10】過負荷防止機能に係る各設定位置の説明図で
ある。
【図11】自走式破砕機の直列配置での作業への適用例
の説明図である。
【図12】上流側破砕機と下流側破砕機との間のインタ
ロック機能の構成ブロック図である。
【符号の説明】
1:破砕装置、2:ジョークラッシャー、3:フレー
ム、4:固定歯、4a,5a:歯先、5:動歯、8:下
部フレーム、9:供給装置、10:トグルプレート、1
2:動作支点、13:トグルブロック、20:駆動手
段、21:油圧シリンダ、22:位置検出手段、23:
動作限検出手段、28:接触検出手段、30:制御装
置、31:動歯開閉信号入力手段、32:歯先隙間表示
装置、33:磨耗警報装置、34:偏心軸駆動手段、3
5:供給装置駆動手段、36:歯先隙間設定手段、3
7:歯先隙間調整開始手段、50,50a,50b:自
走式破砕機、52a,52b:破砕物搬送装置、53:
第1外部出力部、54:第2外部出力部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 冨樫 良一 神奈川県川崎市川崎区中瀬3−20−1 株 式会社小松製作所建機第3開発センタ内 (72)発明者 山田 光伸 神奈川県川崎市川崎区中瀬3−20−1 株 式会社小松製作所建機第3開発センタ内 Fターム(参考) 4D063 AA09 AA18 GA07 GC01 GC08 GC21 GC29 GC40 GD01 GD11

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレーム(3) に設けた固定歯(4) とこの
    固定歯(4) に向かい合って揺動自在とされた動歯(5) と
    により断面V字形の破砕室(6)を形成し、かつ動歯(5)
    を取着したジョー(16)の上端部を偏心軸(7) により偏心
    運動可能に軸支し、その下部を、駆動手段(20)によって
    移動自在とされたトグルブロック(13)に一端が取着され
    たトグルプレート(10)の前記一端を基点とした他端の円
    弧運動により運動自在に拘束してなるジョークラッシャ
    ー(2) を有し、駆動手段(20)によりトグルブロック(13)
    及びトグルプレート(10)を介してジョー(16)の下部を移
    動させて、固定歯(4) の下端部(4a)と動歯(5) の下端部
    (5a)との間の歯先隙間を調整する破砕装置の歯先隙間調
    整装置において、固定歯(4) の下端部(4a)と動歯(5) の
    下端部(5a)との接触を検出する接触検出手段(28)と、ト
    グルプレート(10)の円弧運動の基点をなす一端側の動作
    支点(12)の位置を検出する位置検出手段(22)と、接触検
    出手段(28)及び位置検出手段(22)からの検出信号を入力
    し、前記接触が検出されたときの動作支点(12)の位置を
    基準として固定歯(4) と動歯(5) とトグルプレート(10)
    と動作支点(12)の位置との幾何学的な関係に基づいて動
    作支点(12)の位置に対応する歯先隙間を算出し、歯先隙
    間調整時に前記算出した歯先隙間値を出力する制御装置
    (30)とを備えたことを特徴とする破砕装置の歯先隙間調
    整装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の破砕装置の歯先隙間調整
    装置において、前記制御装置(30)が算出した歯先隙間値
    を表示する歯先隙間表示装置(32)を備えたことを特徴と
    する破砕装置の歯先隙間調整装置。
  3. 【請求項3】 フレーム(3) に設けた固定歯(4) とこの
    固定歯(4) に向かい合って揺動自在とされた動歯(5) と
    により断面V字形の破砕室(6)を形成し、動歯(5) の下
    端部(5a)を移動させて、固定歯(4) の下端部(4a)と動歯
    (5) の下端部(5a)との間の歯先隙間を調整する破砕装置
    の歯先隙間調整方法において、動歯(5) の下端部(5a)を
    移動させて固定歯(4) の下端部(4a)と動歯(5) の下端部
    (5a)とを接触させる工程と、接触したときの動歯(5) の
    下端部(5a)の位置を検出し、この検出位置を基準として
    固定歯(4) と動歯(5) と動歯(5) の下端部(5a)の位置と
    の幾何学的な関係に基づいて動歯(5) の下端部(5a)の位
    置に対応する歯先隙間を算出する工程と、算出した歯先
    隙間値を歯先隙間表示装置(32)に表示する工程と、作業
    者が,歯先隙間表示装置(32)に表示された歯先隙間値を
    見ながら動歯(5) の下端部(5a)を移動させ、所望の歯先
    隙間に達したときに動歯(5) の下端部(5a)の移動を停止
    させる工程とを有することを特徴とする破砕装置の歯先
    隙間調整方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の破砕装置の歯先隙間調整
    装置において、前記制御装置(30)は、固定歯(4) の下端
    部(4a)と動歯(5) の下端部(5a)とを最初に接触させたと
    きに位置検出手段(22)により検出した動作支点(12)の位
    置を初期基準位置として記憶し、接触検出手段(28)によ
    り接触を検出する毎に位置検出手段(22)により検出した
    動作支点(12)の位置と前記記憶した初期基準位置との差
    値を演算して固定歯(4) 及び動歯(5) の磨耗量を求める
    ことを特徴とする破砕装置の歯先隙間調整装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の破砕装置の歯先隙間調整
    装置において、前記制御装置(30)は、前記初期基準位置
    に基づいて固定歯(4) 及び動歯(5) の磨耗限界に対応す
    る動作支点(12)の位置又は摩耗量限界値を予め設定して
    記憶しておき、接触検出手段(28)により接触を検出する
    毎に、位置検出手段(22)により検出した動作支点(12)の
    位置と前記記憶した磨耗限界に対応する位置とを比較し
    て、又は前記演算した磨耗量と前記記憶した摩耗量限界
    値とを比較して、磨耗限界に達したか否かを判断するこ
    とを特徴とする破砕装置の歯先隙間調整装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の破砕装置の歯先隙間調整
    装置において、警報指令を入力したとき固定歯(4) 及び
    動歯(5) が磨耗限界に達したことを報知する磨耗報知装
    置(33)を付設し、前記制御装置(30)は、固定歯(4) 及び
    動歯(5) が磨耗限界に達したと判断したときに、磨耗報
    知装置(33)に前記警報指令を出力することを特徴とする
    破砕装置の歯先隙間調整装置。
  7. 【請求項7】 フレーム(3) に設けた固定歯(4) とこの
    固定歯(4) に向かい合って揺動自在とされた動歯(5) と
    により断面V字形の破砕室(6)を形成し、かつ動歯(5)
    を取着したジョー(16)の上端部を偏心軸(7) により偏心
    運動可能に軸支し、その下部を、駆動手段(20)によって
    移動自在とされたトグルブロック(13)に一端が取着され
    たトグルプレート(10)の前記一端を基点とした他端の円
    弧運動により運動自在に拘束してなるジョークラッシャ
    ー(2) を有し、駆動手段(20)によりトグルブロック(13)
    及びトグルプレート(10)を介してジョー(16)の下部を移
    動させて、固定歯(4) の下端部(4a)と動歯(5) の下端部
    (5a)との間の歯先隙間を調整する破砕装置の歯先隙間調
    整装置において、固定歯(4) の下端部(4a)と動歯(5) の
    下端部(5a)との接触を検出する接触検出手段(28)と、ト
    グルプレート(10)の円弧運動の基点をなす一端側の動作
    支点(12)の位置を検出する位置検出手段(22)と、目標歯
    先隙間値を設定する歯先隙間設定手段(36)と、歯先隙間
    設定手段(36)により設定された目標歯先隙間値を予め記
    憶し、歯先隙間調整時に、接触検出手段(28)及び位置検
    出手段(22)からの検出信号を入力し、前記接触が検出さ
    れたときの動作支点(12)の位置を基準として固定歯(4)
    と動歯(5) とトグルプレート(10)と動作支点(12)の位置
    との幾何学的な関係に基づいて動作支点(12)の位置に対
    応する歯先実隙間を算出し、この歯先実隙間値と前記記
    憶した目標歯先隙間値との偏差値を常時演算し、前記偏
    差値が略零になるように駆動手段(20)に指令信号を出力
    して自動的に歯先実隙間を調整する制御装置(30)とを備
    えたことを特徴とする破砕装置の歯先隙間調整装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の破砕装置の歯先隙間調整
    装置において、前記制御装置(30)が算出した歯先実隙間
    値及び設定された目標歯先隙間値を表示する歯先隙間表
    示装置(32)を備えたことを特徴とする破砕装置の歯先隙
    間調整装置。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の破砕装置の歯先隙間調整
    装置において、歯先隙間開側に予め定められた動作限界
    範囲に動作支点(12)が達したことを検出する動作限検出
    手段(23)を有し、制御装置(30)は、位置検出手段(22)及
    び動作限検出手段(23)からの検出信号を入力し、破砕作
    業中に位置検出手段(22)により検出した動作支点(12)の
    位置が予め定められたずれの許容範囲を越えた場合、又
    は動作限検出手段(23)の検出信号に基づき前記動作支点
    (12)が動作限界範囲に達したと判断した場合に、偏心軸
    (7)によるジョークラッシャー(2)の作動、及びジョーク
    ラッシャー(2)に被破砕物を供給する供給装置(9) の作
    動を停止する指令信号を出力することを特徴とする破砕
    装置の歯先隙間調整装置。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の破砕装置の歯先隙間調
    整装置において、 制御装置(30)は、歯先隙間調整後の動作支点(12)が、歯
    先隙間調整の際に固定歯(4) と動歯(5) との接触時の基
    準位置近傍に予め設定した移動禁止領域内に入った場合
    に、偏心軸(7) によるジョークラッシャー(2)の作動、
    及び/又は供給装置(9) の作動を停止する指令信号を出
    力することを特徴とする破砕装置の歯先隙間調整装置。
  11. 【請求項11】 請求項9又は10記載の破砕装置の歯
    先隙間調整装置において、 複数個の破砕装置(1a,1b…) が直列に配設され、上流側
    の破砕装置(1a)の破砕物搬送装置(52a) から破砕物の供
    給を受けて破砕を行う下流側の破砕装置(1b)のジョーク
    ラッシャー(2b)及び/又は供給装置(9b)の前記作動を停
    止するときに、同時に上流側の破砕装置(1a)のジョーク
    ラッシャー(2a)、供給装置(9a)及び破砕物搬送装置(52
    a) の内少なくとも供給装置(9a)の作動を停止させる指
    令信号を出力する出力手段(53,54) を下流側の破砕装置
    (1b)に有することを特徴とする破砕装置の歯先隙間調整
    装置。
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