JP2001069876A - 擬似餌 - Google Patents
擬似餌Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 釣果向上条件および使用条件が優れ理想的な
擬似餌を得る。 【解決手段】 擬似餌本体11の頭部11aまたは胴体
部11bの中心部に対し所定の位置および角度で釣り針
32を貫設して、擬似餌10を構成する。擬似餌本体1
1の内部構造は、2種類の材料を所定の型に対して連続
的に注入することにより、内層部13と外層部14とを
備えた2層構造から成っている。すなわち、擬似餌本体
11は、親油性高分子物質としてスチレン系エラストマ
ー100重量部に対し、親油性の鉱物油系軟化剤を10
0重量部以上配合して得た組成物をベースとするもので
あり、前記鉱物油系軟化剤の配合量を変化させて、それ
ぞれ弾性率の異なる2種類の組成物を得、それら組成物
をそれぞれ内層部13,外層部14に用いる。また、必
要に応じて、内層部13には着色剤を配合し、外層部1
4においては比重調整のためシリカゲルを必要量配合す
る。
擬似餌を得る。 【解決手段】 擬似餌本体11の頭部11aまたは胴体
部11bの中心部に対し所定の位置および角度で釣り針
32を貫設して、擬似餌10を構成する。擬似餌本体1
1の内部構造は、2種類の材料を所定の型に対して連続
的に注入することにより、内層部13と外層部14とを
備えた2層構造から成っている。すなわち、擬似餌本体
11は、親油性高分子物質としてスチレン系エラストマ
ー100重量部に対し、親油性の鉱物油系軟化剤を10
0重量部以上配合して得た組成物をベースとするもので
あり、前記鉱物油系軟化剤の配合量を変化させて、それ
ぞれ弾性率の異なる2種類の組成物を得、それら組成物
をそれぞれ内層部13,外層部14に用いる。また、必
要に応じて、内層部13には着色剤を配合し、外層部1
4においては比重調整のためシリカゲルを必要量配合す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、魚釣り用の擬似
餌、更に詳しくは生餌のような外観,触感,弾性および
柔軟性を備え、例えば生きた小魚や稚魚に近似した動き
を備えて、対象魚に対する誘引作用が優れた擬似餌に関
するものである。
餌、更に詳しくは生餌のような外観,触感,弾性および
柔軟性を備え、例えば生きた小魚や稚魚に近似した動き
を備えて、対象魚に対する誘引作用が優れた擬似餌に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】魚釣り用の餌としては、ミミズ,ゴカ
イ,エビ,オキアミ等の生餌、魚粉、うどん粉等で練り
固められ魚が食べることの出来る天然の餌のほか、本物
の餌(生餌)に似せて作られたルアー,ワーム等のような
魚釣り用の擬似餌が利用されている。この擬似餌として
は、形状,香り,色などを対象魚や釣りの環境に対応さ
せた種々の製品が数多く市販されており、その素材とし
ては例えば金属,硬質プラスチックの他に、ポリビニル
アルコール等の親水性プラスチック,ポリ塩化ビニル等
のゴム状軟質プラスチックが一般的に用いられている。
イ,エビ,オキアミ等の生餌、魚粉、うどん粉等で練り
固められ魚が食べることの出来る天然の餌のほか、本物
の餌(生餌)に似せて作られたルアー,ワーム等のような
魚釣り用の擬似餌が利用されている。この擬似餌として
は、形状,香り,色などを対象魚や釣りの環境に対応さ
せた種々の製品が数多く市販されており、その素材とし
ては例えば金属,硬質プラスチックの他に、ポリビニル
アルコール等の親水性プラスチック,ポリ塩化ビニル等
のゴム状軟質プラスチックが一般的に用いられている。
【0003】擬似餌には、主に以下に示すような2つの
条件が求められる。第1に、釣りの釣果を高める条件
(以下、釣果向上条件と称する)として、本物の餌に似た
外観,感触,挙動(すなわち柔軟性や弾力性)、あるいは
魚の注意を引き易い色,形,匂い,動作(擬似餌の動き)
等の誘引作用が優れていることなどが求められる。第2
に、実際の使用条件として、擬似餌において十分な機械
的強度を備えると共に使い勝手が良好である(釣りの仕
掛けを作る際に手間がかからない)ことが求められる。
条件が求められる。第1に、釣りの釣果を高める条件
(以下、釣果向上条件と称する)として、本物の餌に似た
外観,感触,挙動(すなわち柔軟性や弾力性)、あるいは
魚の注意を引き易い色,形,匂い,動作(擬似餌の動き)
等の誘引作用が優れていることなどが求められる。第2
に、実際の使用条件として、擬似餌において十分な機械
的強度を備えると共に使い勝手が良好である(釣りの仕
掛けを作る際に手間がかからない)ことが求められる。
【0004】以上示したようなことから、特開平5−1
03565号公報,特開平4−40845号公報などに
見られるように、様々な材質および構成から成る擬似餌
の開発が行われている。
03565号公報,特開平4−40845号公報などに
見られるように、様々な材質および構成から成る擬似餌
の開発が行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、今まで
開示されている擬似餌では、前記のような本来求められ
る種々の条件、すなわち釣果向上条件と使用条件とを同
時に満たすことが出来ない。
開示されている擬似餌では、前記のような本来求められ
る種々の条件、すなわち釣果向上条件と使用条件とを同
時に満たすことが出来ない。
【0006】例えば、特開平5−103565号公報に
は塩化ビニルゾルから成る擬似餌本体に塩分を含有させ
た擬似餌について開示されているが、その擬似餌本体に
貫設させる釣り針に対して錆が生じる恐れがある。水中
での擬似餌の挙動は極めて重要とされているが、前記の
ような擬似餌本体は、全体の色,硬度,比重,機械的強
度が均一に構成されており、実際の生きた小魚や稚魚の
ような生餌と比較して形態や挙動が十分に似ていないた
め、十分な誘引作用を期待することができず、特に海釣
における擬似餌として利用するには不十分である。
は塩化ビニルゾルから成る擬似餌本体に塩分を含有させ
た擬似餌について開示されているが、その擬似餌本体に
貫設させる釣り針に対して錆が生じる恐れがある。水中
での擬似餌の挙動は極めて重要とされているが、前記の
ような擬似餌本体は、全体の色,硬度,比重,機械的強
度が均一に構成されており、実際の生きた小魚や稚魚の
ような生餌と比較して形態や挙動が十分に似ていないた
め、十分な誘引作用を期待することができず、特に海釣
における擬似餌として利用するには不十分である。
【0007】特開平5−103565号公報のように塩
化ビニルゾルを擬似餌本体に用いた場合、その塩化ビニ
ルゾルの比重が大きいため、例えば図3の概略説明図に
示すように、擬似餌本体31に対し釣り針32を所定の
位置および角度で貫設して擬似餌30を構成すると、そ
の擬似餌30は水中にてバランスを崩してしまい、擬似
餌本体31の体位が水面に対して略垂直になってしまう
(擬似餌30における釣り針32が設けられる側が沈ん
でしまう)。
化ビニルゾルを擬似餌本体に用いた場合、その塩化ビニ
ルゾルの比重が大きいため、例えば図3の概略説明図に
示すように、擬似餌本体31に対し釣り針32を所定の
位置および角度で貫設して擬似餌30を構成すると、そ
の擬似餌30は水中にてバランスを崩してしまい、擬似
餌本体31の体位が水面に対して略垂直になってしまう
(擬似餌30における釣り針32が設けられる側が沈ん
でしまう)。
【0008】なお、図3中の符号34はリール等(図示
省略)に巻き取られるラインを示すものであり、そのラ
イン34の一端は釣り針32の小環(チモト)32aに結
びつけられる。また、釣りの状況に合わせて、例えばラ
イン34の所定の位置に重りを備える、あるいは予め釣
り針32の小環32a付近にあらかじめ重りが形成され
たものを用いる場合がある。
省略)に巻き取られるラインを示すものであり、そのラ
イン34の一端は釣り針32の小環(チモト)32aに結
びつけられる。また、釣りの状況に合わせて、例えばラ
イン34の所定の位置に重りを備える、あるいは予め釣
り針32の小環32a付近にあらかじめ重りが形成され
たものを用いる場合がある。
【0009】ゆえに、以上示したような擬似餌では、実
際の魚とは全く異なる挙動を示すため十分な釣果を期待
することが出来ない。
際の魚とは全く異なる挙動を示すため十分な釣果を期待
することが出来ない。
【0010】本発明は、前記課題に基づいてなされたも
のであり、擬似餌に求められる条件(釣果向上条件)、す
なわち釣果を高め、かつ使い勝手に優れた十分な強度
(使用条件)を持たせることが可能な擬似餌を提供するこ
とを目的とする。更に詳しくは、擬似餌の柔軟性,弾力
性が生餌に極めて近似し、魚に対する誘引作用に優れた
ものであり、擬似餌の種類により比重の調整も可能であ
ると共に、実際の使用条件において十分な強度,耐久性
を有する擬似餌を提供することにある。
のであり、擬似餌に求められる条件(釣果向上条件)、す
なわち釣果を高め、かつ使い勝手に優れた十分な強度
(使用条件)を持たせることが可能な擬似餌を提供するこ
とを目的とする。更に詳しくは、擬似餌の柔軟性,弾力
性が生餌に極めて近似し、魚に対する誘引作用に優れた
ものであり、擬似餌の種類により比重の調整も可能であ
ると共に、実際の使用条件において十分な強度,耐久性
を有する擬似餌を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は擬似餌に関する
ものであり、前記課題の解決を図るために、第1発明
は、スチレン系エラストマーと鉱物油系軟化剤とを含ん
だ高分子ゲルから成り、少なくとも釣り針が貫設され着
色された内層部と、透明性を有する外層部とにより、擬
似餌本体を構成したことを特徴とする。
ものであり、前記課題の解決を図るために、第1発明
は、スチレン系エラストマーと鉱物油系軟化剤とを含ん
だ高分子ゲルから成り、少なくとも釣り針が貫設され着
色された内層部と、透明性を有する外層部とにより、擬
似餌本体を構成したことを特徴とする。
【0012】第2発明は、スチレン系エラストマーと鉱
物油系軟化剤とを含んだ高分子ゲルから成り、少なくと
も釣り針が貫設される頭部および胴体部の中心部を含み
着色された内層部と、少なくとも尾部を含み透明性を有
する外層部とにより、魚型の擬似餌本体を構成したこと
を特徴とする。
物油系軟化剤とを含んだ高分子ゲルから成り、少なくと
も釣り針が貫設される頭部および胴体部の中心部を含み
着色された内層部と、少なくとも尾部を含み透明性を有
する外層部とにより、魚型の擬似餌本体を構成したこと
を特徴とする。
【0013】第3発明は、前記第1または第2発明にお
いて、前記外層部の比重は内層部の比重よりも大きいこ
とを特徴とする。
いて、前記外層部の比重は内層部の比重よりも大きいこ
とを特徴とする。
【0014】第4発明は、前記第1〜第3発明におい
て、前記外層部はシリカゲルを含むことを特徴とする。
て、前記外層部はシリカゲルを含むことを特徴とする。
【0015】以上示したように、本発明における擬似餌
の擬似餌本体は、親油性高分子物質としてスチレン系エ
ラストマーを用いると共に、親油性軟化剤として鉱物油
系軟化剤を用いて成り、少なくとも釣り針が貫設される
擬似餌本体の中心部(魚型の擬似餌本体の場合は頭部お
よび胴体部の中心部)を含んだ内層部と、外層部(魚型の
擬似餌本体の場合は尾部を含んだ外層部)とは、それぞ
れ異なる配合の組成物から成る。また、前記外層部は、
柔軟であると共に前記内層部と比較して比重が高いもの
となっている。
の擬似餌本体は、親油性高分子物質としてスチレン系エ
ラストマーを用いると共に、親油性軟化剤として鉱物油
系軟化剤を用いて成り、少なくとも釣り針が貫設される
擬似餌本体の中心部(魚型の擬似餌本体の場合は頭部お
よび胴体部の中心部)を含んだ内層部と、外層部(魚型の
擬似餌本体の場合は尾部を含んだ外層部)とは、それぞ
れ異なる配合の組成物から成る。また、前記外層部は、
柔軟であると共に前記内層部と比較して比重が高いもの
となっている。
【0016】前記スチレン系エラストマーとしては、好
ましくは、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共
重合体,スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重
合体,スチレンブタジエンランダム共重合体,スチレン
−エチレン・ブチレンブロック共重合体,スチレン−エ
チレン・プロピレン−スチレンブロック共重合体,スチ
レン−エチレン・ブチレンランダム共重合体のうち、選
択される一つ、または複数のポリマーから成る混合物を
用いる。
ましくは、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共
重合体,スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重
合体,スチレンブタジエンランダム共重合体,スチレン
−エチレン・ブチレンブロック共重合体,スチレン−エ
チレン・プロピレン−スチレンブロック共重合体,スチ
レン−エチレン・ブチレンランダム共重合体のうち、選
択される一つ、または複数のポリマーから成る混合物を
用いる。
【0017】前記鉱物油系軟化剤としては、好ましく
は、パラフィン系プロセスオイル,ナフテン系プロセス
オイル,アロマ系プロセスオイル,重合された高沸点強
芳香族系オイル,パラフィン,流動パラフィン,ホワイ
トオイル,ペトロラクタム,石油スルホン酸塩,ギルソ
ナイト,石油アスファルト,ミネラルラバー,石油樹
脂,コールタール,クマロン・インデン樹脂のうち、選
択される1つ、または2種類以上を用いる。
は、パラフィン系プロセスオイル,ナフテン系プロセス
オイル,アロマ系プロセスオイル,重合された高沸点強
芳香族系オイル,パラフィン,流動パラフィン,ホワイ
トオイル,ペトロラクタム,石油スルホン酸塩,ギルソ
ナイト,石油アスファルト,ミネラルラバー,石油樹
脂,コールタール,クマロン・インデン樹脂のうち、選
択される1つ、または2種類以上を用いる。
【0018】前記擬似餌本体の内層部は着色され、尾部
を含む柔軟な外層部においては、水中での擬似餌の動き
が実際の生餌(例えば、稚魚)のようになるようにシリカ
ゲルを配合して、擬似餌本体の比重を調整している。
を含む柔軟な外層部においては、水中での擬似餌の動き
が実際の生餌(例えば、稚魚)のようになるようにシリカ
ゲルを配合して、擬似餌本体の比重を調整している。
【0019】比重を調節するためのシリカゲルを前記内
層部にも配合すると、擬似餌本体の比重が均一(魚型の
擬似餌本体の場合は、頭部,胴体部,尾部において比重
が同一)となってしまう。擬似餌本体の頭部において
は、釣り針が貫設されるため、結果として擬似餌本体に
おける釣り針が貫設される側(進行方向側;魚型の擬似
餌本体の場合は頭部)のみ重くなってしまい、水中にお
ける擬似餌の動きが悪くなってしまう。
層部にも配合すると、擬似餌本体の比重が均一(魚型の
擬似餌本体の場合は、頭部,胴体部,尾部において比重
が同一)となってしまう。擬似餌本体の頭部において
は、釣り針が貫設されるため、結果として擬似餌本体に
おける釣り針が貫設される側(進行方向側;魚型の擬似
餌本体の場合は頭部)のみ重くなってしまい、水中にお
ける擬似餌の動きが悪くなってしまう。
【0020】一方、本発明においては、擬似餌本体に釣
り針を貫設した際における擬似餌全体の重さのバランス
を良好にする方法として、シリカゲルによって外層部の
比重を大きくすると共に、内層部の比重を軽くしてい
る。さらに、シリカゲルを配合した組成物から成る外層
部は、例えば特開平5−103565号公報のように従
来から使われている塩(塩分)を含む擬似餌本体とは異な
り、透明性に優れているため擬似餌本体の内層部の色が
良く見える。
り針を貫設した際における擬似餌全体の重さのバランス
を良好にする方法として、シリカゲルによって外層部の
比重を大きくすると共に、内層部の比重を軽くしてい
る。さらに、シリカゲルを配合した組成物から成る外層
部は、例えば特開平5−103565号公報のように従
来から使われている塩(塩分)を含む擬似餌本体とは異な
り、透明性に優れているため擬似餌本体の内層部の色が
良く見える。
【0021】ゆえに、本発明によれば、擬似餌の外観が
優れているだけでなく、擬似餌本体の外層部が透明であ
ると共に魚の稚魚のように内層部が見えるようになるた
め、釣果を向上させることが出来る。
優れているだけでなく、擬似餌本体の外層部が透明であ
ると共に魚の稚魚のように内層部が見えるようになるた
め、釣果を向上させることが出来る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
に基づいて説明する。
【0023】図1は、本実施の形態における擬似餌(魚
型の擬似餌)の概略説明図である。なお、図3に示すも
のと同様なものには同一符号を付して、その詳細な説明
を省略する。図1において、符号10は擬似餌を示すも
のであり、その擬似餌10の外観構造として、頭部11
a,胴体部11b,尾部11cから成る擬似餌本体11
と、釣り針32とを有し、全体として魚類が好んで食す
る小魚の形状に似たものとなっている。なお、符号12
は、擬似餌本体11の側面に形成された背鰭部を示すも
のである。また、釣り針32は、擬似餌本体11の頭部
11aまたは胴体部11bの中心部に対し所定の位置お
よび角度で貫設される。
型の擬似餌)の概略説明図である。なお、図3に示すも
のと同様なものには同一符号を付して、その詳細な説明
を省略する。図1において、符号10は擬似餌を示すも
のであり、その擬似餌10の外観構造として、頭部11
a,胴体部11b,尾部11cから成る擬似餌本体11
と、釣り針32とを有し、全体として魚類が好んで食す
る小魚の形状に似たものとなっている。なお、符号12
は、擬似餌本体11の側面に形成された背鰭部を示すも
のである。また、釣り針32は、擬似餌本体11の頭部
11aまたは胴体部11bの中心部に対し所定の位置お
よび角度で貫設される。
【0024】擬似餌本体11の内部構造は、2種類の材
料を所定の型に対して連続的に注入することにより、内
層部13と外層部14とを備えた2層構造から成ってい
る。すなわち、擬似餌本体11は、親油性高分子物質と
してスチレン系エラストマー100重量部に対し、親油
性の鉱物油系軟化剤を100重量部以上配合して得た組
成物をベースとするものであり、前記鉱物油系軟化剤の
配合量を変化させて、それぞれ弾性率の異なる2種類の
組成物(後述する第1組成物,第2組成物)を得、それら
組成物をそれぞれ内層部13,外層部14に用いる。ま
た、必要に応じて、内層部13には着色剤を配合し、外
層部14においては比重調整のためシリカゲルを必要量
配合する。
料を所定の型に対して連続的に注入することにより、内
層部13と外層部14とを備えた2層構造から成ってい
る。すなわち、擬似餌本体11は、親油性高分子物質と
してスチレン系エラストマー100重量部に対し、親油
性の鉱物油系軟化剤を100重量部以上配合して得た組
成物をベースとするものであり、前記鉱物油系軟化剤の
配合量を変化させて、それぞれ弾性率の異なる2種類の
組成物(後述する第1組成物,第2組成物)を得、それら
組成物をそれぞれ内層部13,外層部14に用いる。ま
た、必要に応じて、内層部13には着色剤を配合し、外
層部14においては比重調整のためシリカゲルを必要量
配合する。
【0025】さらに具体的に説明すると、本実施の形態
においては、例えば海の小魚に近似した透明感のある擬
似餌本体11を得るものであり、尾部11cや背鰭部1
2を含む外層部14による誘引作用を高めるために、外
層部14にシリカゲルを配合して、擬似餌本体11の比
重を調整し水中における擬似餌10の動きを良好にする
と共に、擬似餌本体11において透明感が得られるよう
にする。内層部13には、小魚の内部(例えば、内蔵部
分)に近似した着色剤(例えば、青色や赤色などの着色
剤)を配合した組成物を用いる。
においては、例えば海の小魚に近似した透明感のある擬
似餌本体11を得るものであり、尾部11cや背鰭部1
2を含む外層部14による誘引作用を高めるために、外
層部14にシリカゲルを配合して、擬似餌本体11の比
重を調整し水中における擬似餌10の動きを良好にする
と共に、擬似餌本体11において透明感が得られるよう
にする。内層部13には、小魚の内部(例えば、内蔵部
分)に近似した着色剤(例えば、青色や赤色などの着色
剤)を配合した組成物を用いる。
【0026】また、水中での微妙な動作を実現するた
め、尾部11cや背鰭部12を構成する外層部14は、
比較的硬度の低い柔軟かつ軟質な組成配合となってい
る。これに対し、擬似餌本体11に釣り針32を貫設し
た際に湾曲部(アゴ)32bが係合する内層部13は、外
層部14と比較して硬度が高い組成配合となっている。
め、尾部11cや背鰭部12を構成する外層部14は、
比較的硬度の低い柔軟かつ軟質な組成配合となってい
る。これに対し、擬似餌本体11に釣り針32を貫設し
た際に湾曲部(アゴ)32bが係合する内層部13は、外
層部14と比較して硬度が高い組成配合となっている。
【0027】このように構成された擬似餌10は、擬似
餌本体11における薄肉な尾部11cが柔軟性を有する
ように構成され、かつ擬似餌本体11の比重が調整され
ているため、水中において微妙なバイブレーションを実
現することができ、かつ釣り針32の湾曲部32bが位
置する部分(内層部13)の硬度が高いことから、擬似餌
本体11に対する釣り針32の保持力を高めると共に、
生きた小魚に近似した動作を擬似餌10全体に与えるこ
とが出来る。
餌本体11における薄肉な尾部11cが柔軟性を有する
ように構成され、かつ擬似餌本体11の比重が調整され
ているため、水中において微妙なバイブレーションを実
現することができ、かつ釣り針32の湾曲部32bが位
置する部分(内層部13)の硬度が高いことから、擬似餌
本体11に対する釣り針32の保持力を高めると共に、
生きた小魚に近似した動作を擬似餌10全体に与えるこ
とが出来る。
【0028】本実施の形態によれば、擬似餌に求められ
る実際の使用条件において十分な機械的強度を備え、釣
果向上条件において外観,感触,挙動,柔軟性および弾
力性、あるいは魚の注意を引きやすい動作などの誘引作
用に優れ、理想的な擬似餌を得ることが出来る。
る実際の使用条件において十分な機械的強度を備え、釣
果向上条件において外観,感触,挙動,柔軟性および弾
力性、あるいは魚の注意を引きやすい動作などの誘引作
用に優れ、理想的な擬似餌を得ることが出来る。
【0029】次に、以下に示す第1〜第3実施例,第1
〜第4比較例により、図1に示すように比重の調整され
た擬似餌本体の試料をそれぞれ作製すると共に、それら
試料の内層部および外層部の比重をそれぞれ測定した。
なお、以下に示す第1〜第3実施例は本発明を説明する
ための一例であり、本発明の内容を逸脱しない範囲内で
種々変更することが出来るものとする。
〜第4比較例により、図1に示すように比重の調整され
た擬似餌本体の試料をそれぞれ作製すると共に、それら
試料の内層部および外層部の比重をそれぞれ測定した。
なお、以下に示す第1〜第3実施例は本発明を説明する
ための一例であり、本発明の内容を逸脱しない範囲内で
種々変更することが出来るものとする。
【0030】(第1実施例)第1実施例では、スチレン系
エラストマーとしてスチレン−エチレン・ブチレン−ス
チレンブロック共重合体(シェル石油化学(株)製のクレ
イトンG1650)100重量部と、鉱物油系軟化剤と
してパラフィン系オイル(出光興産(株)製のPW90)5
00重量部と、比重調整剤として十分に乾燥されたシリ
カゲル(富士シリシア化学(株)製のPA127A)100
重量部とを用い、180℃に加温されたタンクの中で撹
拌および溶解して均一にすることにより、擬似餌本体の
外層部を構成するための第1組成物A1を得た。
エラストマーとしてスチレン−エチレン・ブチレン−ス
チレンブロック共重合体(シェル石油化学(株)製のクレ
イトンG1650)100重量部と、鉱物油系軟化剤と
してパラフィン系オイル(出光興産(株)製のPW90)5
00重量部と、比重調整剤として十分に乾燥されたシリ
カゲル(富士シリシア化学(株)製のPA127A)100
重量部とを用い、180℃に加温されたタンクの中で撹
拌および溶解して均一にすることにより、擬似餌本体の
外層部を構成するための第1組成物A1を得た。
【0031】また、スチレン系エラストマーとしてスチ
レン−エチレン・ブチレン−スチレンブロック共重合体
(シェル石油化学(株)製のクレイトンG1650)100
重量部と、鉱物油系軟化剤としてパラフィン系オイル
(出光興産(株)製のPW90)300重量部と、顔料(M
ITUBISHI製のCB#30)0.5重量部とを用
い、200℃に加温されたタンクの中で撹拌および溶解
して均一にすることにより、擬似餌本体の内層部を構成
するための第2組成物Bを得た。
レン−エチレン・ブチレン−スチレンブロック共重合体
(シェル石油化学(株)製のクレイトンG1650)100
重量部と、鉱物油系軟化剤としてパラフィン系オイル
(出光興産(株)製のPW90)300重量部と、顔料(M
ITUBISHI製のCB#30)0.5重量部とを用
い、200℃に加温されたタンクの中で撹拌および溶解
して均一にすることにより、擬似餌本体の内層部を構成
するための第2組成物Bを得た。
【0032】そして、前記の第1組成物A1,第2組成
物Bを所定の型に対して連続的に注入することにより、
図1に示したような擬似餌本体の試料S1を作製した。
物Bを所定の型に対して連続的に注入することにより、
図1に示したような擬似餌本体の試料S1を作製した。
【0033】(第2実施例)第2実施例では、スチレン系
エラストマーとしてスチレン−エチレン・ブチレン−ス
チレンブロック共重合体(シェル石油化学(株)製のクレ
イトンG1650)100重量部と、鉱物油系軟化剤と
してパラフィン系オイル(出光興産(株)製のPW90)5
00重量部と、比重調整剤として十分に乾燥されたシリ
カゲル(富士シリシア化学(株)製のPA127A)200
重量部とを用い、180℃に加温されたタンクの中で撹
拌および溶解して均一にすることにより、擬似餌本体の
外層部を構成するための第1組成物A2を得た。
エラストマーとしてスチレン−エチレン・ブチレン−ス
チレンブロック共重合体(シェル石油化学(株)製のクレ
イトンG1650)100重量部と、鉱物油系軟化剤と
してパラフィン系オイル(出光興産(株)製のPW90)5
00重量部と、比重調整剤として十分に乾燥されたシリ
カゲル(富士シリシア化学(株)製のPA127A)200
重量部とを用い、180℃に加温されたタンクの中で撹
拌および溶解して均一にすることにより、擬似餌本体の
外層部を構成するための第1組成物A2を得た。
【0034】そして、前記の第1組成物A2,第2組成
物Bを所定の型に対して連続的に注入することにより、
図1に示したような擬似餌本体の試料S2を作製した。
物Bを所定の型に対して連続的に注入することにより、
図1に示したような擬似餌本体の試料S2を作製した。
【0035】(第3実施例)第3実施例では、スチレン系
エラストマーとしてスチレン−エチレン・ブチレン−ス
チレンブロック共重合体(シェル石油化学(株)製のクレ
イトンG1650)100重量部と、鉱物油系軟化剤と
してパラフィン系オイル(出光興産(株)製のPW90)5
00重量部と、比重調整剤として十分に乾燥されたシリ
カゲル(富士シリシア化学(株)製のPA127A)400
重量部とを用い、180℃に加温されたタンクの中で撹
拌および溶解して均一にすることにより、擬似餌本体の
外層部を構成するための第1組成物A3を得た。
エラストマーとしてスチレン−エチレン・ブチレン−ス
チレンブロック共重合体(シェル石油化学(株)製のクレ
イトンG1650)100重量部と、鉱物油系軟化剤と
してパラフィン系オイル(出光興産(株)製のPW90)5
00重量部と、比重調整剤として十分に乾燥されたシリ
カゲル(富士シリシア化学(株)製のPA127A)400
重量部とを用い、180℃に加温されたタンクの中で撹
拌および溶解して均一にすることにより、擬似餌本体の
外層部を構成するための第1組成物A3を得た。
【0036】そして、前記の第1組成物A3,第2組成
物Bを所定の型に対して連続的に注入することにより、
図1に示したような擬似餌本体の試料S3を作製した。
物Bを所定の型に対して連続的に注入することにより、
図1に示したような擬似餌本体の試料S3を作製した。
【0037】(第1比較例)第1比較例では、スチレン系
エラストマーとしてスチレン−エチレン・ブチレン−ス
チレンブロック共重合体(シェル石油化学(株)製のクレ
イトンG1650)100重量部と、鉱物油系軟化剤と
してパラフィン系オイル(出光興産(株)製のPW90)5
00重量部と、比重調整剤として十分に乾燥されたガラ
スビーズ(東芝パロディーニ(株)製のMB−10)100
重量部とを用い、180℃に加温されたタンクの中で撹
拌および溶解して均一にすることにより、擬似餌本体の
外層部を構成するための第1組成物A4を得た。
エラストマーとしてスチレン−エチレン・ブチレン−ス
チレンブロック共重合体(シェル石油化学(株)製のクレ
イトンG1650)100重量部と、鉱物油系軟化剤と
してパラフィン系オイル(出光興産(株)製のPW90)5
00重量部と、比重調整剤として十分に乾燥されたガラ
スビーズ(東芝パロディーニ(株)製のMB−10)100
重量部とを用い、180℃に加温されたタンクの中で撹
拌および溶解して均一にすることにより、擬似餌本体の
外層部を構成するための第1組成物A4を得た。
【0038】そして、前記の第1組成物A4,第2組成
物Bを所定の型に対して連続的に注入することにより、
図1に示したような擬似餌本体の試料S4を作製した。
物Bを所定の型に対して連続的に注入することにより、
図1に示したような擬似餌本体の試料S4を作製した。
【0039】(第2比較例)第2比較例では、スチレン系
エラストマーとしてスチレン−エチレン・ブチレン−ス
チレンブロック共重合体(シェル石油化学(株)製のクレ
イトンG1650)100重量部と、鉱物油系軟化剤と
してパラフィン系オイル(出光興産(株)製のPW90)5
00重量部と、比重調整剤として十分に乾燥された塩化
ナトリウム(純正化学(株)製)100重量部とを用い、1
80℃に加温されたタンクの中で撹拌および溶解して均
一にすることにより、擬似餌本体の外層部を構成するた
めの第1組成物A5を得た。
エラストマーとしてスチレン−エチレン・ブチレン−ス
チレンブロック共重合体(シェル石油化学(株)製のクレ
イトンG1650)100重量部と、鉱物油系軟化剤と
してパラフィン系オイル(出光興産(株)製のPW90)5
00重量部と、比重調整剤として十分に乾燥された塩化
ナトリウム(純正化学(株)製)100重量部とを用い、1
80℃に加温されたタンクの中で撹拌および溶解して均
一にすることにより、擬似餌本体の外層部を構成するた
めの第1組成物A5を得た。
【0040】そして、前記の第1組成物A5,第2組成
物Bを所定の型に対して連続的に注入することにより、
図1に示したような擬似餌本体の試料S5を作製した。
物Bを所定の型に対して連続的に注入することにより、
図1に示したような擬似餌本体の試料S5を作製した。
【0041】(第3比較例)第3比較例では、スチレン系
エラストマーとしてスチレン−エチレン・ブチレン−ス
チレンブロック共重合体(シェル石油化学(株)製のクレ
イトンG1650)100重量部と、鉱物油系軟化剤と
してパラフィン系オイル(出光興産(株)製のPW90)5
00重量部と、比重調整剤として十分に乾燥された塩化
ナトリウム(純正化学(株)製)200重量部とを用い、1
80℃に加温されたタンクの中で撹拌および溶解して均
一にすることにより、擬似餌本体の外層部を構成するた
めの第1組成物A6を得た。
エラストマーとしてスチレン−エチレン・ブチレン−ス
チレンブロック共重合体(シェル石油化学(株)製のクレ
イトンG1650)100重量部と、鉱物油系軟化剤と
してパラフィン系オイル(出光興産(株)製のPW90)5
00重量部と、比重調整剤として十分に乾燥された塩化
ナトリウム(純正化学(株)製)200重量部とを用い、1
80℃に加温されたタンクの中で撹拌および溶解して均
一にすることにより、擬似餌本体の外層部を構成するた
めの第1組成物A6を得た。
【0042】そして、前記の第1組成物A6,第2組成
物Bを所定の型に対して連続的に注入することにより、
図1に示したような擬似餌本体の試料S6を作製した。
物Bを所定の型に対して連続的に注入することにより、
図1に示したような擬似餌本体の試料S6を作製した。
【0043】(第4比較例)第4比較例では、スチレン系
エラストマーとしてスチレン−エチレン・ブチレン−ス
チレンブロック共重合体(シェル石油化学(株)製のクレ
イトンG1650)100重量部と、鉱物油系軟化剤と
してパラフィン系オイル(出光興産(株)製のPW90)5
00重量部と、比重調整剤として十分に乾燥された塩化
ナトリウム(純正化学(株)製)400重量部とを用い、1
80℃に加温されたタンクの中で撹拌および溶解して均
一にすることにより、擬似餌本体の外層部を構成するた
めの第1組成物A7を得た。
エラストマーとしてスチレン−エチレン・ブチレン−ス
チレンブロック共重合体(シェル石油化学(株)製のクレ
イトンG1650)100重量部と、鉱物油系軟化剤と
してパラフィン系オイル(出光興産(株)製のPW90)5
00重量部と、比重調整剤として十分に乾燥された塩化
ナトリウム(純正化学(株)製)400重量部とを用い、1
80℃に加温されたタンクの中で撹拌および溶解して均
一にすることにより、擬似餌本体の外層部を構成するた
めの第1組成物A7を得た。
【0044】そして、前記の第1組成物A7,第2組成
物Bを所定の型に対して連続的に注入することにより、
図1に示したような擬似餌本体の試料S7を作製した。
物Bを所定の型に対して連続的に注入することにより、
図1に示したような擬似餌本体の試料S7を作製した。
【0045】前記の各試料S1〜S7における外層部の
組成配合および比重を、それぞれ下記表1に示す。な
お、前記の各試料S1〜S7における内層部の比重は、
それぞれ0.83である。
組成配合および比重を、それぞれ下記表1に示す。な
お、前記の各試料S1〜S7における内層部の比重は、
それぞれ0.83である。
【0046】
【表1】
【0047】前記表1に示すように、各試料S1〜S7
の外層部の比重は、各々の内層部の比重と比較してそれ
ぞれ大きいことが読み取れる。このことから、比重が調
整された擬似餌本体を作製できることを確認できた。
の外層部の比重は、各々の内層部の比重と比較してそれ
ぞれ大きいことが読み取れる。このことから、比重が調
整された擬似餌本体を作製できることを確認できた。
【0048】次に、前記の各第1組成物A1〜A7を用
いて、厚さ1mmの円盤状の試料P1〜P7(後述する
受光部21aを覆うことが可能な形状)をそれぞれ作製
し、図2A(概略構成図),B(照度計の正面図)の概略説
明図(詳細を後述する)に示す透過率測定装置により、前
記の各試料S1〜S7における外層部の透明性をそれぞ
れ調べた。
いて、厚さ1mmの円盤状の試料P1〜P7(後述する
受光部21aを覆うことが可能な形状)をそれぞれ作製
し、図2A(概略構成図),B(照度計の正面図)の概略説
明図(詳細を後述する)に示す透過率測定装置により、前
記の各試料S1〜S7における外層部の透明性をそれぞ
れ調べた。
【0049】図2A,Bにおいて、符号21は照度計を
示すものであり、その照度計21には略半球状の受光部
21aが設けられている。符号22は白色灯を示すもの
であり、その白色灯22の発光部22aは前記受光部2
1aと一定の距離を隔てて位置する。符号23は前記受
光部21aを隙間なく覆うことが可能な形状でシート状
の被測定対象物を示すものであり、前記受光部21aの
表面を完全に覆うように配置される。
示すものであり、その照度計21には略半球状の受光部
21aが設けられている。符号22は白色灯を示すもの
であり、その白色灯22の発光部22aは前記受光部2
1aと一定の距離を隔てて位置する。符号23は前記受
光部21aを隙間なく覆うことが可能な形状でシート状
の被測定対象物を示すものであり、前記受光部21aの
表面を完全に覆うように配置される。
【0050】図2に示した透過率測定装置を用いて被測
定対象物23の透過率を測定するには、まず発光部22
aの光りを受光部21aに対して直接照射し、その光り
の強度(以下、初期光強度と称する)を測定する。また、
前記受光部21aを被測定対象物23で覆い、発光部2
2aからの光りが受光部21aに対して直接照射されな
いようにして、被測定対象物23を透過した光りの強度
(以下、透過光強度と称する)を測定する。そして、下記
の数式により、前記被測定対象物23の透過率を求める
ことができる。
定対象物23の透過率を測定するには、まず発光部22
aの光りを受光部21aに対して直接照射し、その光り
の強度(以下、初期光強度と称する)を測定する。また、
前記受光部21aを被測定対象物23で覆い、発光部2
2aからの光りが受光部21aに対して直接照射されな
いようにして、被測定対象物23を透過した光りの強度
(以下、透過光強度と称する)を測定する。そして、下記
の数式により、前記被測定対象物23の透過率を求める
ことができる。
【0051】 (透過率) = (透過光強度/初期光強度)×100 …… (1) 図2に示した透過率測定装置を用いて、前記の各試料P
1〜P7における透過光強度(ルクス)をそれぞれ測定す
ると共に透過率を算出し、それら透過光強度,透過率を
それぞれ下記表2に示した。なお、透過率測定装置とし
てミノルタ株式会社製のデジタル照度計T−1Mを用
い、初期光強度は2000ルクスであるものとする。
1〜P7における透過光強度(ルクス)をそれぞれ測定す
ると共に透過率を算出し、それら透過光強度,透過率を
それぞれ下記表2に示した。なお、透過率測定装置とし
てミノルタ株式会社製のデジタル照度計T−1Mを用
い、初期光強度は2000ルクスであるものとする。
【0052】
【表2】
【0053】前記表2に示したように、第1〜第3実施
例による各試料P1〜P3の透過光強度は、第1〜第4
比較例による各試料P4〜P7の透過光強度と比較して
高く、透過率が高いことを読み取ることができる。
例による各試料P1〜P3の透過光強度は、第1〜第4
比較例による各試料P4〜P7の透過光強度と比較して
高く、透過率が高いことを読み取ることができる。
【0054】ゆえに、本実施の形態によれば、擬似餌本
体を比重調整して擬似餌の動作を良好にすることができ
ると共に、前記擬似餌本体の外層部の透明性を高めるこ
とができ、魚の注意を引きやすい動作などの誘引作用に
優れ、理想的な擬似餌が得られることを確認できた。
体を比重調整して擬似餌の動作を良好にすることができ
ると共に、前記擬似餌本体の外層部の透明性を高めるこ
とができ、魚の注意を引きやすい動作などの誘引作用に
優れ、理想的な擬似餌が得られることを確認できた。
【0055】なお、本発明における擬似餌本体は魚型に
限定されるものではなく、例えばミミズ,ゴカイ,エ
ビ,オキアミ等の生餌に近似した形状の場合において
も、本実施の形態に示したものと同様の作用,効果が得
られることは明らかである。
限定されるものではなく、例えばミミズ,ゴカイ,エ
ビ,オキアミ等の生餌に近似した形状の場合において
も、本実施の形態に示したものと同様の作用,効果が得
られることは明らかである。
【0056】
【発明の効果】以上示したように本発明によれば、擬似
餌に求められる実際の使用条件において十分な機械的強
度を備え、釣果向上条件において外観,感触,挙動,柔
軟性や弾力性,透明性、あるいは魚の注意を引きやすい
擬似餌の動きなどの誘引作用が優れ、理想的な擬似餌を
得ることが出来る。
餌に求められる実際の使用条件において十分な機械的強
度を備え、釣果向上条件において外観,感触,挙動,柔
軟性や弾力性,透明性、あるいは魚の注意を引きやすい
擬似餌の動きなどの誘引作用が優れ、理想的な擬似餌を
得ることが出来る。
【図1】本実施の形態における擬似餌の概略説明図。
【図2】透過率測定装置の概略説明図。
【図3】一般的に知られている擬似餌の概略説明図。
10…擬似餌 11…擬似餌本体 11a…頭部 11b…胴体部 11c…尾部 12…背鰭部 13…内装部 14…外層部 32…釣り針 34…ライン
Claims (4)
- 【請求項1】 スチレン系エラストマーと鉱物油系軟化
剤とを含んだ高分子ゲルから成り、少なくとも釣り針が
貫設され着色された内層部と、透明性を有する外層部と
により、擬似餌本体を構成したことを特徴とする擬似
餌。 - 【請求項2】 スチレン系エラストマーと鉱物油系軟化
剤とを含んだ高分子ゲルから成り、少なくとも釣り針が
貫設される頭部および胴体部の中心部を含み着色された
内層部と、少なくとも尾部を含み透明性を有する外層部
とにより、魚型の擬似餌本体を構成したことを特徴とす
る擬似餌。 - 【請求項3】 前記外層部の比重は、前記内層部の比重
よりも大きいことを特徴とする請求項1または2記載の
擬似餌。 - 【請求項4】 前記外層部は、シリカゲルを含むことを
特徴とする請求項1〜3記載の擬似餌。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24560499A JP2001069876A (ja) | 1999-08-31 | 1999-08-31 | 擬似餌 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24560499A JP2001069876A (ja) | 1999-08-31 | 1999-08-31 | 擬似餌 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001069876A true JP2001069876A (ja) | 2001-03-21 |
Family
ID=17136198
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24560499A Pending JP2001069876A (ja) | 1999-08-31 | 1999-08-31 | 擬似餌 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001069876A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6675525B1 (en) * | 2002-08-02 | 2004-01-13 | James R. Ford | Disposable, buoyant scented lure |
US7497045B1 (en) * | 2005-01-25 | 2009-03-03 | Ross Crowe | Fishing weight system and method |
-
1999
- 1999-08-31 JP JP24560499A patent/JP2001069876A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6675525B1 (en) * | 2002-08-02 | 2004-01-13 | James R. Ford | Disposable, buoyant scented lure |
US7497045B1 (en) * | 2005-01-25 | 2009-03-03 | Ross Crowe | Fishing weight system and method |
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