JP2001069533A - カラーバーを利用した色校正 - Google Patents

カラーバーを利用した色校正

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JP2001069533A
JP2001069533A JP24447299A JP24447299A JP2001069533A JP 2001069533 A JP2001069533 A JP 2001069533A JP 24447299 A JP24447299 A JP 24447299A JP 24447299 A JP24447299 A JP 24447299A JP 2001069533 A JP2001069533 A JP 2001069533A
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color
calibration
sampling
area
hue
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JP24447299A
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Inventor
Yoshikazu Sumi
淑和 角
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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  • Testing, Inspecting, Measuring Of Stereoscopic Televisions And Televisions (AREA)
  • Processing Of Color Television Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビデオ信号の色校正を容易に行うことのでき
る技術を提供する。 【解決手段】 カラーバー信号によって表わされるカラ
ーバー画像の中に、複数のサンプリング領域を設定す
る。そして、複数のサンプリング領域をそれぞれサンプ
リングすることによって得られた複数のサンプル色と、
各サンプリング領域の理論色とに基づいて、ビデオ信号
の色校正に関する入出力関係を示す色校正情報を作成す
る。この色校正情報を利用してビデオ信号の色校正を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ビデオ信号の色
校正技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年では、コンピュータを用いてテレビ
ジョン信号などのビデオ信号をキャプチャすることが可
能となっている。テレビジョン信号をキャプチャする際
には、テレビジョン受像機から入力されたテレビジョン
信号(YCC信号)が、ビデオキャプチャボードにおい
てYCC信号からデジタルRGB信号に変換される。こ
うして得られたデジタルRGB信号は、画像データとし
てハードディスク内に保存される。また、この画像デー
タを用いて、画像を表示したり印刷したりすることが可
能である。
【0003】ところで、このようにしてデジタル化され
たテレビジョン信号は、伝送経路や、テレビジョン受像
機の調整の良否、ビデオキャプチャーボードの調整の良
否等の多くの外的影響を受けている。そして、このよう
な種々の影響の結果、画像内の色が変化してしまってい
る可能性がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような色変化の対
策として、ユーザが表示される画像の色調整を行えるよ
うにするために、テレビジョン受像機やビデオキャプチ
ャーボードに色調整つまみが配備されている。しかし、
色調整つまみによる手動調整は、調整自体がかなり難か
しいという問題があった。また、ユーザの主観に従って
色調整を行うので、色再現性を逆に損なってしまう可能
性があるという問題もあった。
【0005】この発明は、従来技術における上述の課題
を解決するためになされたものであり、ビデオ信号の色
校正を容易に行うことのできる技術を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明で
は、まず、カラーバー信号によって表わされるカラーバ
ー画像の中に、複数のサンプリング領域を設定する。そ
して、複数のサンプリング領域をそれぞれサンプリング
することによって得られた複数のサンプル色と、各サン
プリング領域の理論色とに基づいて、ビデオ信号の色校
正に関する入出力関係を示す色校正情報を作成する。こ
の色校正情報を利用してビデオ信号の色校正を行う。
【0007】こうすれば、カラーバー画像からサンプリ
ングしたサンプル色と、その理論色とに基づいて、色校
正情報を比較的容易に決定することができる。この結
果、ユーザの主観に頼ることなく、ビデオ信号の色校正
を容易に行うことが可能である。
【0008】なお、サンプリング領域の設定時には、画
面上にカラーバー画像と複数のサンプリング領域とを表
示させるとともに、ユーザが複数のサンプリング領域の
位置と形状の少なくとも一方を変更することを許容する
ようにすることが好ましい。
【0009】こうすれば、カラーバー画像の上の好まし
い位置に複数のサンプリング領域を設定することができ
るので、適切な色校正情報を作成することが可能であ
る。
【0010】なお、サンプリング領域の設定時には、各
サンプリング領域内がそれぞれほぼ一様な色を有するよ
うに複数のサンプリング領域の位置と形状の少なくとも
一方を調整するようにしてもよい。
【0011】こうすれば、より正確なサンプル色を得る
ことができるので、適切な色校正情報を作成することが
可能である。
【0012】また、サンプリング領域の設定時には、ま
ず、SMPTE規格のカラーバー画像に適した位置に前
記複数のサンプリング領域を仮設定し、複数のサンプリ
ング領域の中のマゼンタ領域の第1の色情報と黒領域の
第2の色情報とを互いに比較して、第1と第2の色情報
の差が所定の閾値よりも大きいときにはEBU規格に適
した位置に複数のサンプリング領域を再設定するように
してもよい。
【0013】こうすれば、カラーバー画像の規格に応じ
た適切な位置にサンプリング領域を配置することが可能
である。
【0014】なお、色校正情報をビデオ信号の複数の発
信元に対してそれぞれ作成し、校正対象となるビデオ信
号の発信元に適した色校正情報を選択的に使用して色校
正を実行するようにしてもよい。
【0015】こうすれば、各発信元に応じた適切な色校
正を行うことが可能である。
【0016】なお、色校正情報は、輝度に関する校正用
補間式と、色相に関する校正用補間式と、彩度に関する
校正用補間式と、を含むを含むことが好ましい。
【0017】輝度と色相と彩度とでそれぞれ補間を行っ
て色校正するようにすれば、他の表色系で色校正を行う
場合に比べて、好ましい色校正結果が得られる。
【0018】なお、輝度に関する校正用補間式は、複数
のサンプリング領域の中の白領域と、黒領域と、灰色領
域と、の3つのサンプリング領域に関する3つの輝度値
を用いた2次式を含むようにしてもよい。
【0019】こうすれば、カラーバー画像の中の有彩色
領域の輝度値を利用する場合に比べて、輝度値をより精
度良く校正することができる。
【0020】また、色相に関する校正用補間式は、複数
のサンプリング領域の中のマゼンタ領域と、赤領域と、
黄領域と、緑領域と、シアン領域と、青領域と、の6つ
のサンプリング領域に対する色相値を用いて決定されて
いることが好ましい。
【0021】カラーバー画像には、これらの6つの標準
的な有彩色領域が含まれているので、これらのすべてを
用いて色相に関する校正用補間式を作成すれば、色相を
精度良く校正することができる。
【0022】なお、色相に関する校正用補間式は、校正
対象の色に近接する2つの色相の色相値の間を直線的に
補間する1次式を含むようにしてもよい。あるいは、6
つの色相値を滑らかに補間する補間曲線で規定されてい
るようにしてもよい。
【0023】また、彩度に関する校正用補間式は、複数
のサンプリング領域の中の、マゼンタ領域と、赤領域
と、黄領域と、緑領域と、シアン領域と、青領域と、の
6つのサンプリング領域に対する彩度値と色相値とを用
いて決定されていることが好ましい。
【0024】彩度に関しても、6つの標準的な有彩色領
域のすべてを用いて校正用補間式を作成すれば、彩度を
精度良く校正することができる。
【0025】なお、彩度に関する校正用補間式は、校正
対象の色に色相が近接する2つのサンプリング領域に対
する彩度値の校正量を、色相値に応じて直線的に補間す
る1次式を含むようにしてもよい。あるいは、6つのサ
ンプリング領域に対する彩度値の校正量を、色相値に応
じて滑らかに補間する補間曲線で規定されているように
してもよい。
【0026】また、色校正情報は、色校正前の画像信号
を色校正後の画像信号に変換するルックアップテーブル
として構成してもよい。
【0027】こうすれば、実際のビデオ信号や、ビデオ
信号からキャプチャされた画像の色校正を行うときに、
より高速に色校正を実行することができる。
【0028】なお、本発明は、色校正方法、色校正装
置、画像処理装置、画像処理方法、それらの方法または
装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、
そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、その
コンピュータプログラムを含み搬送波内に具現化された
データ信号、等の種々の態様で実現することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】A.装置の構成:以下、本発明の
実施の形態を実施例に基づいて説明する。図1は、本発
明の一実施例としての画像処理装置の構成を示すブロッ
ク図である。この画像処理装置は、CPU10と、RO
MおよびRAMを含むメインメモリ12と、フレームメ
モリ14と、キーボード30と、マウス32と、表示装
置34と、ハードディスク36と、ビデオキャプチャボ
ード38と、これらの各要素を接続するバス40と、を
備えるコンピュータである。なお、図1では各種のイン
ターフェイス回路は省略されている。
【0030】メインメモリ12には、サンプリング領域
設定部20と、表色系変換部22と、色校正用補間式決
定部24と、LUT作成部26と、色校正実行部28
と、の機能をそれぞれ実現するためのコンピュータプロ
グラムが格納されている。
【0031】これらの各部20〜28の機能を実現する
コンピュータプログラムは、フレキシブルディスクやC
D−ROM等の、コンピュータ読み取り可能な記録媒体
に記録された形態で提供される。コンピュータは、その
記録媒体からコンピュータプログラムを読み取って内部
記憶装置または外部記憶装置に転送する。あるいは、通
信経路を介してコンピュータにコンピュータプログラム
を供給するようにしてもよい。コンピュータプログラム
の機能を実現する時には、内部記憶装置に格納されたコ
ンピュータプログラムがコンピュータのマイクロプロセ
ッサによって実行される。また、記録媒体に記録された
コンピュータプログラムをコンピュータが読み取って直
接実行するようにしてもよい。
【0032】この明細書において、コンピュータとは、
ハードウェア装置とオペレーションシステムとを含む概
念であり、オペレーションシステムの制御の下で動作す
るハードウェア装置を意味している。また、オペレーシ
ョンシステムが不要でアプリケーションプログラム単独
でハードウェア装置を動作させるような場合には、その
ハードウェア装置自体がコンピュータに相当する。ハー
ドウェア装置は、CPU等のマイクロプロセッサと、記
録媒体に記録されたコンピュータプログラムを読み取る
ための手段とを少なくとも備えている。コンピュータプ
ログラムは、このようなコンピュータに、上述の各部の
機能を実現させるプログラムコードを含んでいる。な
お、上述の機能の一部は、アプリケーションプログラム
でなく、オペレーションシステムによって実現されてい
ても良い。
【0033】なお、この発明における「記録媒体」とし
ては、フレキシブルディスクやCD−ROM、光磁気デ
ィスク、ICカード、ROMカートリッジ、パンチカー
ド、バーコードなどの符号が印刷された印刷物、コンピ
ュータの内部記憶装置(RAMやROMなどのメモリ)
および外部記憶装置等の、コンピュータが読取り可能な
種々の媒体を利用できる。
【0034】B.実施例の処理の概要:図2は、実施例
における色校正処理の手順を示す説明図である。ステッ
プS1では、ビデオキャプチャボード38によってカラ
ーバー画像をキャプチャし、サンプリング領域設定部2
0がカラーバー画像の種類を判定する。図3は、3種類
のカラーバー画像を示す説明図である。
【0035】図3(A)に示すSMPTE規格のカラー
バー画像は、上部側に設けられた下記(1)〜(7)の
7つの標準色領域と、下部側に設けられた下記(8)〜
(9)の2つの標準色領域とを含んでいる。 (1)グレー75%領域K75; (2)イエロー75%領域Y75; (3)シアン75%領域C75; (4)緑75%領域G75; (5)マゼンタ75%領域M75; (6)赤75%領域R75; (7)青75%領域B75: (8)白100%領域W100; (9)黒100%領域K100。
【0036】なお、「グレー75%領域」とは、黒色の
濃度が75%であり、他の色が含まれていない領域であ
ることを意味している。また、「イエロー75%領域」
とは、イエローの濃度が75%であり、他の色が含まれ
ていない領域であることを意味している。他の標準色領
域の意味も同様である。また、各標準色領域は、それぞ
れ一様な色で塗り潰されている。なお、図4における各
標準色領域内の模様は、互いを識別するために便宜上描
かれたものである。
【0037】図3(B)に示すEIA規格のカラーバー
画像も、SMPTE規格のカラーバー画像とほぼ同様な
標準色領域を有している。
【0038】図3(C)に示すEBU規格のカラーバー
画像では、下記の8つの標準色領域が横一列に配列され
ている。 (1)白100%領域W100; (2)イエロー100%領域Y100; (3)シアン100%領域C100; (4)緑100%領域G100; (5)マゼンタ100%領域M100; (6)赤100%領域R100; (7)青100%領域B100; (8)黒100%領域K100。
【0039】図4は、各規格のカラーバー画像に適した
サンプリング領域の設定例を示す説明図である。図4
(A)に示すSMPTE規格のカラーバー画像では、9
つの標準色領域の中に矩形状のサンプリング領域PT1
〜PT9をそれぞれ設定することができる。EAI規格
のカラーバー画像(図3(B))に対しても、SMPT
E規格とほぼ同じ位置に9つのサンプリング領域PT1
〜PT9を設定することが可能である。図4(B)に示
すEBU規格のカラーバー画像は、グレー75%領域K
75を有していないが、それ以外の8つの標準色領域の
中に、矩形状のサンプリング領域PT2〜PT9がそれ
ぞれ設定される。
【0040】なお、サンプリング領域としては、矩形状
以外の任意の形状の領域を用いることができる。但し、
サンプリングした色の信頼性を確保するために、各サン
プリング領域は複数の画素を含むことが好ましい。
【0041】ところで、3種類の中のどの規格のカラー
バー画像が送信されるかは、送信元によって異なる。し
かし、3つの規格の中ではSMPTE規格が用いられる
ことが最も多い。そこで、サンプリング領域設定部20
は、まず、SMPTE規格に適した位置(図4(A)に
示した位置)に、9つのサンプリング領域PT1〜PT
9を仮設定し、そのうちの2つのサンプリング領域PT
5,PT9の色を比較する。SMPTE規格やEIA規
格であれば、これらの2つのサンプリング領域PT5,
PT9は、マゼンタ75%領域M75と黒100%領域
K100の中にそれぞれ存在するはずである。一方、E
BU規格であれば、これらの2つのサンプリング領域P
T5,PT9は、ほぼ同じ色を有する位置(例えばマゼ
ンタ75%領域M75の中)に存在する。そこで、サン
プリング領域設定部20は、2つのサンプリング領域P
T5,PT9の色情報の差が所定の閾値よりも大きいと
きにはSMPTE規格(またはEIA規格)と判定し、
図4(A)に示した位置におけるサンプリング領域PT
1〜PT9をそのまま維持する。
【0042】一方、2つのサンプリング領域PT5,P
T9の色情報の差が所定の閾値よりも小さいときには、
EBU規格と判定し、EBU規格に適した位置(図4
(B)の位置)に8つのサンプリング領域PT2〜PT
8を設定する。このように、2つのサンプリング領域の
色情報を比較することによって、カラーバー画像の規格
を自動的に判定することができ、判定された規格のカラ
ーバー画像に適した複数のサンプリング領域を設定する
ことができる。なお、比較に用いられる色情報として
は、輝度や色相などを用いることが可能である。
【0043】送信元によっては、カラーバー画像の中に
文字を重畳させている場合がある。図5は、文字を含む
カラーバー画像におけるサンプリング画像の設定例を示
す説明図である。カラーバー画像に文字が重畳されてい
る場合には、図4に示したようなサンプリング領域の標
準的な位置では、一様な色をサンプリングできない可能
性がある。そこで、サンプリング領域設定部20が、図
5のようにカラーバー画像とサンプリング領域とを表示
装置34(図1)に表示し、ユーザに確認を促すように
してもよい。ユーザは、キーボード30やマウス32等
を用いて、文字を避けるように各サンプリング領域の位
置や形状を調整することが可能である。このようなユー
ザによる手動調整は、カラーバー画像が文字を含まない
場合にも、各サンプリング領域を、それぞれ一様な色の
領域内に確実に位置決めするために行うことが可能であ
る。このように、サンプリング領域の位置や形状をユー
ザが調整し得るようにすれば、各サンプリング領域が、
標準色のみを含む一様な領域にそれぞれ設定することが
可能である。
【0044】図2のステップS3では、カラーバー画像
内に設定された各サンプリング領域からRGB画像デー
タがサンプリングされて平均化(平滑化)される。以下
では、サンプリングで得られた画像データを、「サンプ
リングデータ」、「サンプル色」、または、「サンプル
値」と呼ぶ。なお、サンプリングの平均化の際には、各
サンプリング領域内のRGB画像データの中で、他のデ
ータと大きく異なるデータを除いて平均値をとるように
してもよい。こうすれば、各サンプリング領域が完全に
一様な領域に位置決めされていない場合にも、望ましい
サンプリングデータを得ることが可能である。
【0045】ところで、こうして得られたサンプリング
データは、8種類の標準色(EBU規格の場合)または
9種類(SMPTE規格またはEIA規格の場合)の標
準色に関する限られた情報を含んでいるだけである。実
際に数千色や数万色で表現されているカラー画像を色校
正する際には、サンプリングされた色に基づいて、任意
の色に関する校正量を補間して決定する。本実施例で
は、このような色校正のために、輝度、色相、彩度の色
空間を利用する。
【0046】ステップS4では、表色系変換部22が、
以下の(1)〜(5)式に従って、各サンプリングデー
タをRGB値から輝度/色相/彩度に変換する。
【0047】
【数1】
【数2】
【数3】
【数4】
【数5】
【0048】ここで、Er,Eg,Ebはサンプリングされた
RGB値、Eyは輝度値、Ei,EqはI値およびQ値(すな
わちNTSC信号のI信号およびQ信号の振幅)、Ehは
色相値、Ecは彩度値である。
【0049】図6(A)は、色差座標上におけるI信号
およびQ信号と、彩度値Ecおよび色相値Ehとの関係を示
している。この図からも解るように、彩度値Ecは、I値
EiとQ値Eqの合成ベクトルVcの長さであり、色相
値Ehは、B−Y軸から合成ベクトルVcまでの角度であ
る。図6(B)は、色差座標上における6つの標準色
(マゼンタ、赤、イエロー、緑、シアン、青)の色相を
示している。
【0050】図2のステップS5では、色校正用補間式
決定部22が、輝度値Eyと色相値Ehと彩度値Ecとに関し
て補間式をそれぞれ作成する。3つの補間式は、サンプ
リングデータを色変換して得られた輝度値Eyと色相値Eh
と彩度値Ecと、それらの理論値と、に基づいて作成され
る。ここで、「輝度値Eyと色相値Ehと彩度値Ecの理論
値」とは、各標準色領域に関する輝度値Eyと色相値Ehと
彩度値Ecの理論的な値である。補間式は、カラーバー画
像のサンプリングで得られた輝度値Eyと色相値Ehと彩度
値Ecが、それぞれの理論値に補正されるように決定され
る。このような補間式を用いることによって、任意の画
像内の任意の色を、ほぼ正しい色(すなわち発信元にお
けるビデオ信号で表される色)に校正することができ
る。
【0051】3つの補間式は、次の(6a)〜(6c)
式のような関数f1〜f3で表すことができる。
【0052】
【数6】
【0053】ここで、Ey(t)capは任意の色tに関するキ
ャプチャされたデータの輝度値であり、Ey(t)newはその
校正後の輝度値である。同様に、Eh(t)capは任意の色t
に関するキャプチャされたデータの色相値であり、Eh
(t)newはその校正後の色相値、Ec(t)capは任意の色tに
関するキャプチャされたデータの彩度値であり、Ec(t)n
ewはその校正後の彩度値である。校正後の輝度値Ey(t)n
ewと色相値Eh(t)newは、それぞれのキャプチャされた値
のみに依存しているのに対して、校正後の彩度値Ec(t)n
ewは、キャプチャされた彩度値Ec(t)capだけでなく、校
正後の色相値Eh(t)newにも依存している。なお、3つの
補間式f1〜f3の具体的な例やその作成方法の詳細に
ついては後述する。
【0054】3つの補間式f1〜f3が作成されると、
ステップS6において、LUT作成部26がRGBに関
する色校正用のルックアップテーブル(LUT)を作成
する。この際、まず、補間式f1〜f3を用いた色校正
が行われる。
【0055】図7は、補間式f1〜f3を用いてRGB
値を校正する手順を示すフローチャートである。ステッ
プS11では、校正の対象となる対象色のRGB値を設
定する。なお、対象色としては、ビデオ信号からキャプ
チャされたカラー画像が取りうるすべての色が1つずつ
選択される。ステップS12では、対象色のRGB値を
上記(1)〜(5)式に従って輝度/色相/彩度に変換
する。ステップS13では、補間式f1〜f3を用いて
校正後の輝度/色相/彩度を求める。そして、ステップ
S14では、校正後の輝度/色相/彩度をRGB値に逆
変換することによって、校正後のRGB値を求める。な
お、LUT作成部26は、こうして得られた校正前後の
RGB値から、RGBの色校正用LUTを作成する。
【0056】図2のステップS7では、作成された色校
正用LUTを用いて、色校正実行部28が画像の色校正
を実行する。この際、まず、色校正の対象となるカラー
画像がビデオキャプチャボード38によってキャプチャ
される。そして、このカラー画像の各画素のRGB値
が、色校正用LUTによって校正される。
【0057】なお、ビデオ信号からキャプチャされたカ
ラー画像が取り得る全ての色に対して色校正を行えるよ
うな色校正用LUTを作成しようとすると、多大のメモ
リ容量を必要とする。そこで、代表的な色のみに関して
色校正用LUTを作成しておき、校正対象となる色のR
GB値がLUTに存在しない場合は、LUTの出力を補
間することによって色校正を行うようにしてもよい。
【0058】また、色校正用LUTを用いる代わりに補
間式f1〜f3を用いて図7と同じ手順で画像の色校正
を実行することも可能である。但し、色校正用LUTを
用いて色校正を行うようにすれば、補間式f1〜f3を
用いた計算を行うよりも、より高速に色校正を実行する
ことができるという利点がある。
【0059】上述した色校正用LUTや色校正用補間式
f1〜f3の代わりに、他の形式で色校正の内容を表す
ようにすることも可能である。一般には、色校正用LU
Tや色校正用補間式f1〜f3などのように、色校正の
入出力関係を表す「色校正情報」を作成し、この色校正
情報を用いて色校正を行うようにすればよい。
【0060】図2の各工程は、種々のタイミングで実行
することが可能である。例えば、カラーバー画像からサ
ンプリングされたサンプリングデータを予め保存してお
き、色校正を行いたい時点でカラーバー画像のサンプリ
ングデータを読み込み、色校正用補間式f1〜f3を作
成して色校正を行うことが可能である(この色校正の際
に、色校正用補間式f1〜f3から色校正用LUTを作
成して利用しても良い)。あるいは、色校正用補間式f
1〜f3を予め作成して保存しておき、色校正を行いた
い時点で色校正用補間式f1〜f3を読み込んで色校正
を行うことも可能である。さらに、色校正用LUTを予
め作成して保存しておき、色校正を行いたい時点で色校
正用LUTを読み込んで色校正を行うことも可能であ
る。
【0061】なお、カラーバー画像は、ビデオ信号の発
信元(テレビ局)によって異なる。従って、ビデオ信号
を発信する複数の発信元に対して色校正情報をそれぞれ
作成し、校正対象となるビデオ信号の発信元に適した色
校正情報を選択的に使用して色校正を実行するようにし
てもよい。こうすれば、各発信元に適した色校正を実行
できるので、画像の色をより忠実に再現することが可能
である。
【0062】上記実施例によれば、複数のサンプリング
領域からそれぞれサンプリングされた複数のサンプル色
と、各サンプリング領域の理論色と、に基づいてビデオ
信号の色校正に関する入出力関係を示す色校正情報を作
成し、この色校正情報を利用して、ビデオ信号の色校正
を行うようにしたので、忠実な色でビデオ画像を再現す
ることが可能である。
【0063】C.補間式の作成方法: C1.記号の意味: 以下の説明で使用される記号は、それぞれ次のような意
味を有している。 (1)任意の色tに関する校正前の値(ビデオ信号から
キャプチャされた値)。 ・Ey(t)cap:任意の色tの校正前の輝度値。 ・Eh(t)cap:任意の色tの校正前の色相値。 ・Ec(t)cap:任意の色tの校正前の彩度値。
【0064】(2)任意の色tに関する校正後の値。 ・Ey(t)new:任意の色tの校正後の輝度値。 ・Eh(t)new:任意の色tの校正後の色相値。 ・Ec(t)new:任意の色tの校正後の彩度値。
【0065】(3)カラーバー画像内の標準色に関する
校正前の値(サンプリング値)の例。 ・Ey(M75)bar:マゼンタ75%の校正前の輝度値。 ・Eh(M75)bar:マゼンタ75%の校正前の色相値。 ・Ec(M75)bar:マゼンタ75%の校正前の彩度値。
【0066】(4)カラーバー画像内の標準色に関する
校正後の値の例。 ・Ey(M75)new:マゼンタ75%の校正後の輝度値。 ・Eh(M75)new:マゼンタ75%の校正後の色相値。 ・Ec(M75)new:マゼンタ75%の校正後の彩度値。
【0067】なお、上記(3),(4)については、他
の標準色も同様であるが、ここでは省略している。
【0068】C2.輝度値Eyの校正用補間式: 輝度値Eyの校正用補間式は、無彩色に関するサンプリン
グ値とその理論値から決定される。図4(A)に示した
SMPTE規格(およびEIA規格)のカラーバー画像
をサンプリングしたときには、白100%領域W100
と、黒75%領域K75と、黒100%領域K100と
に設定された3つのサンプリング領域PT8,PT1,
PT9における輝度の3つのサンプリング値と、それら
の理論値とを用いて補間式が決定される。この補間で
は、3組の輝度値が使用されるので、補間式は下記の
(7)式に示す2次式となる。
【0069】
【数7】
【0070】ここで、k1〜k3は定数である。定数k
1〜k3は、次の3組の輝度値を(7)式に代入するこ
とによって決定される。 (Ey(t)new,Ey(t)cap)=(Ey(W100)new,Ey(W100)ba
r); (Ey(t)new,Ey(t)cap)=(Ey(K75)new,Ey(K75)ba
r); (Ey(t)new,Ey(t)cap)=(Ey(K100)new,Ey(K100)ba
r)。
【0071】なお、図4(B)に示すEBU規格のカラ
ーバー画像をサンプリングしたときには、黒75%領域
K75が存在しない。従って、白100%領域W100
と、黒100%領域K100とに設定された2つのサン
プリング領域PT8,PT9における2つの輝度値と、
それらの理論値とを用いて補間式が決定される。この補
間には2組の輝度値が使用されるので、補間式は1次式
となる。
【0072】このように、輝度値の校正用補間式は、カ
ラーバー画像の中の無彩色領域に設定された複数のサン
プリング領域においてサンプリングされた輝度値と、こ
れらの理論値とに基づいて決定される。
【0073】C3.色差値Ehの校正用補間式:前述した
図6(A)に示されているように、色相値Ehは、NTS
C信号におけるI信号とQ信号の合成ベクトルVcの角
度である。また、図6(B)に示されているように、有
彩色は、色相値の小さい順に、マゼンタ、赤、イエロ
ー、緑、シアン、青の順に並んでいる。
【0074】色相値Ehの校正用補間式は、これらの6つ
の有彩色に関するサンプリング値から決定される。すな
わち、図3に示す3つの規格のいずれのカラーバー画像
も、6つの有彩色に関して75%の色の領域を有してい
る。
【0075】本実施例では、隣接する2つの色相の間の
区間ごとに1次補間式を作成し、6組の1次補間式の全
体で全色相範囲における補間式を構成している。図8
は、隣接する2つの色相の一例として、マゼンタと赤の
色相に関するカラーバー画像におけるサンプリング値Eh
(M75)bar,Eh(R75)barと、それらの理論値Eh(M75)ref,
Eh(R75)refとの関係を示している。これらの2組の値を
用いて、2つの色相の間にある色相を校正するための1
次補間式が作成される。例えば、校正対象となる任意の
色t(キャプチャされた色)がマゼンタと赤との間の色
相を有しているときには、その色tの校正後の色相Eh
(t)newは、次の(8)式で与えられる。
【0076】
【数8】
【0077】任意の色tが、マゼンタと赤以外の2つの
色相の間にあるときも、同様の式を用いることができ
る。
【0078】図9は、色相値Ehの校正用補間式を示すグ
ラフである。図9の横軸は、カラーバー画像における6
つの有彩色の色相値であり、縦軸は校正後の色相値であ
る。カラーバー画像の標準色に関する校正後の色相値
は、理論値と一致するように設定されている。任意の色
tの校正前の色相値Eh(t)capに対してこの補間式を適用
することによって、校正後の色相値Eh(t)newを得ること
が可能である。
【0079】なお、補間式としては、上記(8)式のよ
うに、図9に示す6つの点P1〜P6をそれぞれ直線で
結ぶものを使用する代わりに、これらの6点を滑らかに
接続する曲線で表される補間式(補間関係)を用いるよ
うにしてもよい。このような曲線としては、例えばスプ
ライン曲線を利用することが可能である。こうすれば、
画像内の色相の変化をより滑らかにすることができる。
【0080】C3.彩度値Ecの校正用補間式:彩度値Ec
の校正用補間式は、カラーバー画像からサンプリングさ
れた6つの有彩色のサンプリング値とその理論値とに基
づいて作成される。前述したように、カラーバー画像に
含まれる6つの有彩色の濃度は75%なので、彩度値の
校正用補間式は、以下の手順で決定される。 (a)75%濃度の6つの有彩色の彩度値Ecに関するサ
ンプリング値と理論値から、75%濃度である任意の色
t75に関する彩度値の校正用補間式を決定する。 (b)75%濃度の色tに関する彩度値の校正用補間式
を、任意の色tに適用可能な校正用補間式に拡張する。
【0081】図10は、75%濃度である任意の色t7
5に関する彩度値の校正方法を示す説明図である。図1
0の横軸は色相値Ehであり、縦軸は彩度値Ecである。ま
た、任意の色t75は、マゼンタと赤の間の色相を有し
ているものとしている。図10に示されている種々の値
のうちで、マゼンタに関しては、色相の理論値Eh(M75)r
efと、彩度の理論値Ec(M75)refと、カラーバー画像での
彩度のサンプリング値Ec(M75)barとは既知である。ま
た、彩度の補正量(サンプリング値と理論値の差)ΔEc
(M75)も既知である。これは、赤についても同様に、色
相の理論値Eh(R75)refと、彩度の理論値Ec(R75)refと、
カラーバー画像での彩度のサンプリング値Ec(R75)bar
と、彩度の補正量ΔEc(R75)が既知である。
【0082】任意の色t75に関する校正後の色相値Eh
(t75)newは、上述した色相値の校正用補間式((8)
式)に従って得られた値である。また、任意の色t75
に関する校正前の彩度値Ec(t75)capは、校正対象のカラ
ー画像からキャプチャされた値であり、既知である。従
って、図10に示す種々の値の中で、未知の値は、任意
の色t75の校正後の彩度値Ec(t75)newと、そのための
補正量ΔEc(t75)だけである。
【0083】任意の色t75に関する校正後の彩度値Ec
(t75)newは、以下の(9)式で与えられる。
【0084】
【数9】
【0085】図10にも示されているように、本実施例
では、キャプチャされた値Ec(M75)bar,Ec(t75)bar,Ec
(R75)barは、校正後の色相値Ehに応じて直線的に変化す
るものと仮定している。また、彩度の補正量ΔEc(M75)
,ΔEc(t75) ,ΔEc(R75) も、校正後の色相値Ehに応
じて直線的に変化するものと仮定している。従って、
(9)式の彩度の補正量ΔEc(t75)は、以下の(10
a)〜(10d)式で決定される。
【0086】
【数10】
【0087】すなわち、任意の色t75に関する彩度の
補正量ΔEc(t75)は、マゼンタに関する補正量ΔEc(M75)
と赤に関する補正量ΔEc(R75)とを、それらの校正後の
色相値Eh(M75),Eh(R75)と任意の色t75の校正後の色
相値Eh(t75)との関係に従って1次式で補間したもので
ある。
【0088】次に、(9)式,(10a)〜(10d)
式で与えられる校正用補間式を、75%濃度に限らない
任意の色tに拡張する。まず、上記(9)式は、次の
(11)式のように書き換えられる。
【0089】
【数11】
【0090】ここで、Ec(t)newは、任意の色tに関する
校正後の彩度値であり、Ec(t)capは校正前の彩度値(す
なわち、キャプチャされた彩度値)、ΔEc(t) はその補
正量である。この補正量ΔEc(t) は、次の(12)式で
算出することができる。
【0091】
【数12】
【0092】ここで、ΔEc(t75) は、任意の色tと同じ
色相を有する75%濃度の色t75に対する補正量であ
る。また、Ec(t75)capは、75%濃度の色t75がキャ
プチャされたときに得られる彩度値である。
【0093】(12)式を(11)式に代入すると、次
の(13)式が得られる。
【0094】
【数13】
【0095】(13)式の右辺において、任意の色tの
キャプチャされた彩度値Ec(t)capは既知である。また、
補正量ΔEc(t75)は、前述した(10a)〜(10d)
式から与えられる。従って、75%濃度の色t75に関
するキャプチャされた彩度値Ec(t75)capが解れば、任意
の色tの校正後の彩度値Ec(t)capを決定することができ
る。ここで、任意の色t75の色相が、マゼンタと赤の
中間にあると仮定する。このとき、この彩度値Ec(t75)c
apは、カラーバー画像におけるマゼンタ75%と赤75
%の彩度のサンプリング値Ec(M75)bar,Ec(R75)barを、
任意の色tの校正後の色相Eh(t)newで直線補間すること
によって求めることができる。具体的には、75%濃度
の色t75のキャプチャされた彩度値Ec(t75)capは、次
の(14)式で与えられる。
【0096】
【数14】
【0097】なお、(14)式において、任意の色tの
校正後の色相値Eh(t)newは、上記(8)式で決定され
る。(14)式の右辺の他の値は、既知である。従っ
て、校正後の色相値Eh(t)newを(14)式に代入するこ
とによって、75%濃度の色t75のキャプチャされた
彩度値Ec(t75)capを求めることができる。そして、この
彩度値Ec(t75)capを上記(13)式に代入すれば、任意
の色tに関する校正後の彩度値Ec(t)newが得られる。
【0098】任意の色tが、マゼンタと赤以外の2つの
色相の間にあるときも、上記(10),(13),(1
4)式と同様の式を用いることができる。
【0099】なお、(10a)〜(10d)式の代わり
に、各標準色における補正量ΔEcを滑らかに接続する曲
線(例えばスプライン曲線)を用いて、75%濃度の色
t75における補正量ΔEc(t75) を求めるようにしても
よい。同様に、(14)式の代わりに、各標準色におけ
る彩度値Ecを滑らかに接続する曲線(例えばスプライン
曲線)を用いて、75%濃度の色t75に対するキャプ
チャされた彩度値Ec(t75) を求めるようにしてもよい。
【0100】以上のように、本実施例では、彩度値Ecの
校正用補間式において、色相値Ehの校正結果を利用して
いる。しかし、輝度値Eyの校正用補間式は、色相と彩度
から完全に独立である。仮に、色相値Ehや彩度値Ecを考
慮して輝度値Eyを校正すると、無彩色の階調再現性が悪
くなる可能性がある。従って、上記実施例のように、輝
度値の校正用補間式を、色相と彩度から完全に独立させ
ることによって、無彩色の階調再現性が劣化する可能性
を低減できるという利点がある。
【0101】なお、この発明は上記の実施例や実施形態
に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲に
おいて種々の態様において実施することが可能であり、
例えば次のような変形も可能である。
【0102】(1)上述した校正用補間式は、一例であ
り、これ以外の他の校正用補間式を用いることも可能で
ある。但し、色相値に関しては、上記実施例のようにキ
ャプチャされた色相値E(t)cap に関する1次補間式を用
いるようにすれば、カラーバー画像においてサンプリン
グされたデータから、任意の色tに関する校正後の色相
値Eh(t)newを容易にかつ精度良く求めることができる。
また、彩度値Ecに関しては、キャプチャされた彩度値Ec
(t)capと校正後の色相値E(t)new に依存する補間式を用
いるようにすれば、カラーバー画像においてサンプリン
グされたデータから、任意の色tに関する校正後の彩度
値Ec(t)newを容易にかつ精度良く求めることができる。
【0103】(2)上記実施例において、ハードウェア
によって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置
き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによっ
て実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換え
るようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての画像処理装置の構成
を示すブロック図。
【図2】実施例における色校正処理の手順を示す説明
図。
【図3】3つの規格によるカラーバー画像を示す説明図
である。
【図4】各規格のカラーバー画像に適したサンプリング
領域の設定例を示す説明図。
【図5】文字を含むカラーバー画像におけるサンプリン
グ領域の設定例を示す説明図。
【図6】色差座標上におけるI信号およびQ信号と彩度
Ecおよび色相Ehとの関係を示す説明図。
【図7】補間式を用いてRGB値を校正する手順を示す
フローチャート。
【図8】マゼンタと赤の色相に関するカラーバー画像か
らのサンプリング値と理論値との関係を示す説明図。
【図9】色相値Ehの校正用補間式を示すグラフ。
【図10】75%濃度である任意の色t75に関する彩
度値の校正方法を示す説明図。
【符号の説明】
10…CPU 12…メインメモリ 14…フレームメモリ 20…サンプリング領域設定部 22…色校正用補間式決定部 22…表色系変換部 24…色校正用補間式決定部 26…LUT作成部 28…色校正実行部 30…キーボード 32…マウス 34…表示装置 36…ハードディスク 38…ビデオキャプチャボード 40…バス

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビデオ信号の色校正を行うための色校正
    装置であって、 カラーバー信号によって表わされるカラーバー画像の中
    に、複数のサンプリング領域を設定するサンプリング領
    域設定部と、 前記複数のサンプリング領域をそれぞれサンプリングす
    ることによって得られた複数のサンプル色と、各サンプ
    リング領域の理論色とに基づいて、ビデオ信号の色校正
    に関する入出力関係を示す色校正情報を作成する色校正
    情報作成部と、 前記色校正情報を利用してビデオ信号の色校正を行う色
    校正実行部と、を備えることを特徴とする色校正装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の色校正装置であって、 前記サンプリング領域設定部は、 画面上に前記カラーバー画像と前記複数のサンプリング
    領域とを表示させるとともに、ユーザが前記複数のサン
    プリング領域の位置と形状の少なくとも一方を変更する
    ことを許容する、色校正装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の色校正装置であって、 前記サンプリング領域設定部は、各サンプリング領域内
    がそれぞれほぼ一様な色を有するように前記複数のサン
    プリング領域の位置と形状の少なくとも一方を調整す
    る、色校正装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の色校正装置であって、 前記サンプリング領域設定部は、 SMPTE規格のカラーバー画像に適した位置に前記複
    数のサンプリング領域を仮設定し、 前記複数のサンプリング領域の中のマゼンタ領域の第1
    の色情報と黒領域の第2の色情報とを互いに比較して、
    前記第1と第2の色情報の差が所定の閾値よりも大きい
    ときにはEBU規格に適した位置に前記複数のサンプリ
    ング領域を再設定する、色校正装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の色校正装置であって、 前記色校正情報作成部は、ビデオ信号の複数の発信元に
    対して前記色校正情報をそれぞれ作成し、 前記色校正実行部は、校正対象となるビデオ信号の発信
    元に適した色校正情報を選択的に使用して色校正を実行
    する、色校正装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の色校正装置であって、 前記色校正情報は、輝度に関する校正用補間式と、色相
    に関する校正用補間式と、彩度に関する校正用補間式
    と、を含む、色校正装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の色校正装置であって、 前記輝度に関する校正用補間式は、前記複数のサンプリ
    ング領域の中の白領域と、黒領域と、灰色領域と、の3
    つのサンプリング領域に関する3つの輝度値を用いた2
    次式を含む、色校正装置。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の色校正装置であって、 前記色相に関する校正用補間式は、前記複数のサンプリ
    ング領域の中のマゼンタ領域と、赤領域と、黄領域と、
    緑領域と、シアン領域と、青領域と、の6つのサンプリ
    ング領域に対する色相値を用いて決定されている、色校
    正装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の色校正装置であって、 前記色相に関する校正用補間式は、校正対象の色に近接
    する2つの色相の色相値の間を直線的に補間する1次式
    を含む、色校正装置。
  10. 【請求項10】 請求項8記載の色校正装置であって、 前記色相に関する校正用補間式は、前記6つの色相値を
    滑らかに補間する補間曲線で規定されている、色校正装
    置。
  11. 【請求項11】 請求項6記載の色校正装置であって、 前記彩度に関する校正用補間式は、前記複数のサンプリ
    ング領域の中の、マゼンタ領域と、赤領域と、黄領域
    と、緑領域と、シアン領域と、青領域と、の6つのサン
    プリング領域に対する彩度値と色相値とを用いて決定さ
    れている、色校正装置。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の色校正装置であっ
    て、 前記彩度に関する校正用補間式は、校正対象の色に色相
    が近接する2つのサンプリング領域に対する彩度値の校
    正量を、色相値に応じて直線的に補間する1次式を含
    む、色校正装置。
  13. 【請求項13】 請求項11記載の色校正装置であっ
    て、 前記彩度に関する校正用補間式は、前記6つのサンプリ
    ング領域に対する彩度値の校正量を、色相値に応じて滑
    らかに補間する補間曲線で規定されている、色校正装
    置。
  14. 【請求項14】 請求項1記載の色校正装置であって、 前記色校正情報は、色校正前の画像信号を校正後の画像
    信号に変換するルックアップテーブルである、色校正装
    置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7251360B2 (en) * 2003-02-14 2007-07-31 Canon Kabushiki Kaisha Look-up table generation method, computer program, and imaging apparatus
CN100403387C (zh) * 2001-04-20 2008-07-16 松下电器产业株式会社 显示装置、显示方法及显示装置控制装置
JP2008228166A (ja) * 2007-03-15 2008-09-25 Nec Engineering Ltd 映像音声レベルチェッカー
CN102752608A (zh) * 2011-11-21 2012-10-24 新奥特(北京)视频技术有限公司 一种实现快速色彩校正的方法和装置

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