JP2001068581A - 樹脂封止型半導体装置の製造方法 - Google Patents
樹脂封止型半導体装置の製造方法Info
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Abstract
ムでは、小型・薄型の樹脂封止型半導体装置は実現でき
ず、またBGA型半導体装置のような高密度パッケージ
は実現できなかった。 【解決手段】 フレーム本体の領域内に配設され、半切
断による薄厚部によりフレーム本体と接続し、かつフレ
ーム本体よりも突出して形成されたランド構成体28を
有したターミナルランドフレームを用い、素子搭載後、
その上面を全面封止し、そしてフレーム本体から薄厚部
を破断させて樹脂封止型半導体装置構成体34を分離し
た後、回転ブレード35により個々の樹脂封止型半導体
装置に切断分離することにより、生産性を高めた樹脂封
止型半導体装置の製造方法を実現できるものである。し
かもこのターミナルランドフレームにより高密度パッケ
ージが実現するものである。
Description
リードを備えたリードフレームに代えて、外部端子とな
るランド体を備えたフレームであるターミナルランドフ
レームを用いた樹脂封止型半導体装置の製造方法に関す
るもので、特に生産効率を向上させた樹脂封止型半導体
装置の製造方法に関するものである。
に、樹脂封止型半導体装置などの半導体部品の高密度実
装が要求され、それにともなって、半導体部品の小型、
薄型化が進んでいる。また小型で薄型でありながら、多
ピン化が進み、高密度の小型、薄型の樹脂封止型半導体
装置が要望されている。
するリードフレームについて説明する。
示す平面図である。図21に示すように、従来のリード
フレームは、フレーム枠1と、そのフレーム枠1内に、
半導体素子が載置される矩形状のダイパッド部2と、ダ
イパッド部2を支持する吊りリード部3と、半導体素子
を載置した場合、その載置した半導体素子と金属細線等
の接続手段により電気的接続するビーム状のインナーリ
ード部4と、そのインナーリード部4と連続して設けら
れ、外部端子との接続のためのアウターリード部5と、
アウターリード部5どうしを連結固定し、樹脂封止の際
の樹脂止めとなるタイバー部6とより構成されていた。
構成よりなるパターンが1つではなく、複数個、左右、
上下に連続して配列されたものである。
説明する。図22は、図21に示したリードフレームを
用いた樹脂封止型半導体装置を示す断面図である。
イパッド部2上に半導体素子7が搭載され、その半導体
素子7とインナーリード部4とが金属細線8により電気
的に接続されている。そしてダイパッド部2上の半導体
素子7、インナーリード部4の外囲は封止樹脂9により
封止されている。封止樹脂9の側面からはアウターリー
ド部5が突出して設けられ、先端部はベンディングされ
ている。
は、図23に示すように、リードフレームのダイパッド
部2上に半導体素子7を接着剤により接合した後(ダイ
ボンド工程)、半導体素子7とインナーリード部4の先
端部とを金属細線8により接続する(ワイヤーボンド工
程)。その後、半導体素子7の外囲を封止するが、封止
領域はリードフレームのタイバー部6で包囲された領域
内を封止樹脂9により封止し、アウターリード部5を外
部に突出させて封止する(樹脂封止工程)。そしてタイ
バー部6で封止樹脂9の境界部をカッティングし、各ア
ウターリード部5を分離し、フレーム枠1を除去すると
ともに、アウターリード部5の先端部をベンディングす
ることにより(タイバーカット・ベンド工程)、図22
に示した構造の樹脂封止型半導体装置を製造することが
できる。ここで図23において、破線で示した領域が封
止樹脂9で封止する領域である。
ードフレームでは、半導体素子が高集積化し、多ピンと
なった場合、インナーリード部(アウターリード部)の
幅の形成には限界があり、多ピンに対応しようとする場
合は、インナーリード部(アウターリード部)の数が多
くなるため、リードフレーム自体が大きくなり、結果と
して樹脂封止型半導体装置も大きくなり、要望される小
型、薄型の樹脂封止型半導体装置は実現できないという
課題があった。また、半導体素子の多ピン対応としてリ
ードフレームのサイズを変更せず、インナーリード部を
増加させる場合は、1本当たりのインナーリード部の幅
を細くしなければならず、リードフレーム形成のエッチ
ング等の加工で課題が多くなってしまう。
て、底面に外部電極を設けたキャリア(配線基板)上に
半導体素子を搭載し、電気的接続を行った後、そのキャ
リアの上面を樹脂封止した半導体装置であるボール・グ
リッド・アレイ(BGA)タイプやランド・グリッド・
アレイ(LGA)タイプの半導体装置がある。このタイ
プの半導体装置はその底面側でマザー基板と実装する半
導体装置であり、今後、このような面実装タイプの半導
体装置が主流になりつつある。したがって、このような
動向に対応するには、従来のリードフレーム、そのリー
ドフレームを用いた樹脂封止型半導体装置では、対応で
きないという大きな課題が顕在化してきている。
脂の側面にアウターリード部よりなる外部リードが設け
られており、その外部リードと基板電極とを接合して実
装するものであるため、BGAタイプ,LGAタイプの
半導体装置に比べて、基板実装の信頼性は低いものとな
ってしまう。また、BGAタイプ,LGAタイプの半導
体装置は、配線基板を用いているため、コスト的に高価
となるという課題がある。
半導体装置の動向に対応できるフレームタイプのパッケ
ージ材を用いた樹脂封止型半導体装置を提供するもので
あり、底面側で基板実装できる半導体装置をフレーム体
を用いて構成することを目的とするものである。そして
従来のリードフレームに着目した発想から転換し、ビー
ム状の「リード」に代え、外部電極となる「ランド」を
フレーム状で形成する点に主眼をおいたターミナルラン
ドフレームとそれを用いた樹脂封止型半導体装置および
その製造方法を提供するものである。さらに本発明は、
従来のようにリードカット工程やリードベンド工程をな
くし、容易に樹脂封止型半導体装置を得ることができ、
樹脂封止型半導体装置を低コストで製造できるものであ
る。
るために、本発明の樹脂封止型半導体装置の製造方法
は、金属板よりなるフレーム本体と、前記フレーム本体
の領域内に配設されて、薄厚部により前記フレーム本体
と接続し、かつ前記フレーム本体よりも突出して形成さ
れ、その底面の面積よりも上面の面積が大きい複数のラ
ンド構成体群とよりなり、前記ランド構成体群は前記フ
レーム本体から突出した方向への押圧力により、前記薄
厚部が破断されて前記ランド構成体群が前記フレーム本
体より分離される構成であるターミナルランドフレーム
を用意する工程と、前記ターミナルランドフレームの前
記ランド構成体群の一部のランド構成体の突出した側に
半導体素子を搭載する工程と、搭載した半導体素子とラ
ンド構成体とを金属細線により電気的に接続する工程
と、搭載した半導体素子の外囲であって、前記ターミナ
ルランドフレームの上面側全面を封止樹脂により封止す
る工程と、前記ターミナルランドフレームの前記フレー
ム本体を固定した状態で前記フレーム本体の底面側から
前記ランド構成体の底面側に対して押圧力を印加し、ラ
ンド構成体群とフレーム本体とを接続している薄厚部を
破断させ、前記フレーム本体から樹脂封止型半導体装置
を分離する工程とを有する樹脂封止型半導体装置の製造
方法である。
体装置の製造方法は、金属板よりなるフレーム本体と、
前記フレーム本体の領域内に配設されて、薄厚部により
前記フレーム本体と接続し、かつ前記フレーム本体より
も突出して形成され、その底面の面積よりも上面の面積
が大きい複数のランド構成体群とよりなり、前記ランド
構成体群は前記フレーム本体から突出した方向への押圧
力によってのみ、前記薄厚部が破断されて前記ランド構
成体群が前記フレーム本体より分離される構成であるタ
ーミナルランドフレームを用意する工程と、前記ターミ
ナルランドフレームの前記ランド構成体群の一部のラン
ド構成体の突出した側に半導体素子を複数個搭載する工
程と、搭載した各半導体素子と各ランド構成体とを金属
細線により電気的に接続する工程と、搭載した複数の半
導体素子の外囲であって、前記ターミナルランドフレー
ムの上面側を封止樹脂により全面封止する工程と、前記
上面側を封止樹脂により全面封止したターミナルランド
フレームを固定した状態でその底面側から前記ランド構
成体の底面側に対して押圧力を印加し、ランド構成体群
とフレーム本体とを接続している薄厚部を破断させ、前
記フレーム本体から樹脂封止型半導体装置構成体を分離
する工程とフレーム本体から分離した前記樹脂封止型半
導体装置構成体に対して、その上面の封止樹脂に対して
ブレードで切断し、個々の樹脂封止型半導体装置に分離
する工程とを有する樹脂封止型半導体装置の製造方法で
ある。
ドフレームは、樹脂封止型半導体装置を構成した際、そ
の外部電極となるランド構成体を設けたものであり、そ
のランド構成体は、一方向の押圧力、例えば突き上げ力
により、ランド構成体とフレーム本体とを接続している
部分である薄厚部を破断させることにより、フレーム本
体から分離することができるので、リードカット工程や
リードベンド工程をなくし、容易に樹脂封止型半導体装
置を得ることができるものである。これは比較的、精度
が要求された従来のリードフレームにおけるリードカッ
ト工程、リードベンド工程に比べて、工程自体が、突き
上げ処理により樹脂封止型半導体装置をフレームから分
離する、という比較的単純な処理であり、不良、破壊、
変形等が発生することがなくなるため、容易に樹脂封止
型半導体装置を得ることができるものである。
よびダイパッド部において、その突出した上面はコイニ
ングされてキノコ状を構成しているので、本発明のター
ミナルランドフレームに対して、半導体素子を搭載し、
樹脂封止した際には、封止樹脂の食いつきを良好にし、
封止樹脂の密着性を向上させることができる。
においては、パンチ部材により金属板の一部を打ち抜き
加工する際、完全に打ち抜かず、途中でパンチ部材の押
圧を停止させることで、半切断状態を形成し、金属板の
押圧された部分を切り離すことなく、金属板の本体に接
続させて残存させることができる。また、金属板のラン
ド構成体を形成する部分に接触するパンチ部材の接触面
積はダイ部に設けた開口部の開口面積よりも小さく、そ
のパンチ部材により、金属板の一部を押圧して金属板か
ら突出したランド構成体を形成する工程においては、金
属板から突出したランド構成体の上面部分の面積が、金
属板側に接続したランド構成体の底面部分の面積よりも
大きく、ランド構成体の突出した側の上面のエッジ部は
抜きダレによる曲面を有しているランド構成体を形成す
るものである。この構造により、形成されたランド構成
体は、それが突出した方向に対しての押圧力、すなわち
ランド構成体の底面部分側からの押圧力により、容易に
分離されるものであり、またそれが突出した方向、すな
わちランド構成体の上面部分からの押圧力によっては分
離しないものであり、一方向からの押圧力にのみ分離す
る構造となる。
は、ランド構成体がその底面に配列され、またランド構
成体が封止樹脂の底面よりも突出して設けられ、基板実
装時のスタンドオフが形成されているものである。ここ
で樹脂封止型半導体装置のランド構成体の突出量は、フ
レーム本体の厚み量からランド構成体が突出した量を差
し引いた量となり、ランド構成体の外部ランド電極とし
てのスタンドオフが、ターミナルランドフレームを用い
ることにより、別工程によりスタンドオフを形成せずに
自己整合的に形成されるものである。
用いることにより、本発明の樹脂封止型半導体装置の製
造方法においては、半導体素子を搭載し、樹脂封止した
後、ランド構成体、ダイパッド部分の下方からの突き上
げによりフレーム自体を除去するだけで、樹脂封止型半
導体装置の底面部分に半導体素子と電気的に接続したラ
ンド電極を配列することができる。また、本発明のター
ミナルランドフレームを用いて樹脂封止型半導体装置を
製造する際、樹脂封止時において、ランド底面部分への
樹脂バリの進入を防止でき、加えて、ランド電極の外部
電極としてのスタンドオフが確保できるものである。
造方法では、上面を封止樹脂で全面封止したターミナル
ランドフレームに対して、個々の樹脂封止型半導体装置
に分離する前に、フレーム本体から樹脂封止型半導体装
置構成体を分離し、そしてその上面の封止樹脂に対して
回転ブレードで切削し、各樹脂封止型半導体装置ごとに
分離するため、生産性を高めた樹脂封止型半導体装置の
製造方法を実現できるものである。
フレームおよびその製造方法ならびに樹脂封止型半導体
装置およびその製造方法の一実施形態について図面を参
照しながら説明する。
ームを示す平面図である。図2は本実施形態のターミナ
ルランドフレームを示す断面図であり、図1において、
A−A1箇所の一部の断面を示している。図3は図2に
おけるランド構成体部分を拡大して示す断面図である。
ンドフレームは、銅材または、42−アロイ等の通常の
リードフレームに用いられている金属板よりなるフレー
ム本体10と、そのフレーム本体10の領域内に格子状
に配設されて、薄厚部11によりフレーム本体10と接
続し、かつフレーム本体10よりも突出して形成された
複数のランド構成体12とよりなるものである。すなわ
ち、フレーム本体10、ランド構成体12および薄厚部
11は同一の金属板より一体で形成されているものであ
る。そしてランド構成体12はフレーム本体10から突
出した方向への押圧力により、薄厚部11が破断されて
ランド構成体12がフレーム本体10より分離される構
成を有するものである。ランド構成体12の格子状の配
列は、千鳥格子状、碁盤の目格子状、またはランダムに
面配置してもよいが、搭載する半導体素子との金属細線
による接続に好適な配置を採用する。
面部分12aに対して、突出した方向への押圧力を印加
することにより、薄厚部11の破線部分で破断されるこ
とになり、フレーム本体10からランド構成体12が分
離するものである。ここで、薄厚部11はフレーム本体
10自体に対して、打ち抜き加工の半切断手段により形
成される「繋ぎ部分」であり、フレーム本体10のラン
ド構成体を形成したい部分をパンチ部材を用いて打ち抜
き加工し、完全に打ち抜かずに、途中、好ましくは半分
程度の打ち抜きで止め、途中まで打ち抜かれた部分がフ
レーム本体10から突出し、その突出した部分がランド
構成体12を構成するとともに、フレーム本体10と切
断されずに接続している繋ぎ部分が薄厚部11を構成す
るものである。したがって、薄厚部11は極薄であり、
ランド構成体12の底面部分12aに対して、突出した
方向への押圧力を印加する程度で、薄厚部11が破断す
る厚みを有するものである。
成されたランド構成体12は、その突出量はフレーム本
体10自体の厚みの過半数以上の突出量を有しており、
ランド構成体12がフレーム本体10から突出した方向
への押圧力により、薄厚部11が破断されてランド構成
体12がフレーム本体10より分離される構成を実現で
きるよう構成されている。例えば本実施形態では、ター
ミナルランドフレーム自体の厚み、すなわちフレーム本
体10の厚みを200[μm]とし、ランド構成体12
の突出量を140[μm]〜180[μm](フレーム
本体10の厚みの70[%]〜90[%])としてい
る。なお、フレーム本体の厚みは、200[μm]に限
定するものではなく、必要に応じて、400[μm]の
厚型のフレームとしてもよい。また、ランド構成体12
の突出量に関しても、本実施形態では過半数以上のフレ
ーム本体厚みの70[%]〜90[%]の突出量とした
が、半数以下の突出量としてもよく、薄厚部11部分が
破断される範囲で、突出量を設定できるものである。
ムは、その表面がメッキ処理されたものであり、必要に
応じて例えば、ニッケル(Ni),パラジウム(Pd)
および金(Au)などの金属が積層されて適宜メッキさ
れているものである。メッキ処理については、ランド構
成体12を成形した後に行ってもよく、または金属板へ
のランド構成体の成形前に行ってもよい。またターミナ
ルランドフレームの表面粗さについては、極めて平坦で
あって、0.1[μm]以下であり、封止樹脂との剥離
性に影響するものであり、ランド構成体12以外の部分
には無用な凹凸がないようにする必要がある。
ムにおいては、ランド構成体12の突出した上面部分
は、コイニングと称されるプレス成形により、その突出
した上面形状が上面平坦なキノコ状を構成するものであ
る。このコイニングによる形状により、ターミナルラン
ドフレームに対して、半導体素子を搭載し、樹脂封止し
た際、封止樹脂のランド構成体への食いつきを良好に
し、封止樹脂との密着性を向上させ、片面封止であって
も樹脂封止の信頼性を得ることができるものである。ま
た形状は上面平坦なキノコ状に限定されるものではな
く、鍵状等の封止樹脂とのアンカー作用のある上面平坦
な形状であればよい。
は、あえて半導体素子が搭載される部材であるダイパッ
ド部を設けていないが、フレーム本体10の領域内に設
けたランド構成体12の群の内、一部のランド構成体を
ダイパッド部として使用し、半導体素子の支持用のラン
ド構成体とすることができる。このことにより、品種の
違いにより、ターミナルランドフレーム上に搭載する半
導体素子の大きさに差があった場合でも、適宜、ランド
構成体12の群の一部を支持用のランド構成体として使
用し、その他のランド構成体12をその搭載した半導体
素子との電気的な接続用のランド構成体として使用する
ことにより、ターミナルランドフレームを共用すること
ができ、1枚のフレーム中で複数の大きさの異なる半導
体素子を搭載し、樹脂封止型半導体装置を得ることがで
きる。
半導体素子のピン数などにより、その数を適宜設定でき
るものである。そして図1に示すように、ランド構成体
12はフレーム本体10の領域に形成するが、左右・上
下に連続して形成できるものである。またランド構成体
12の形状は円形としているが、角形や長方形でもよ
く、また大きさは、ターミナルランドフレーム内ですべ
て同一としてもよいし、樹脂封止型半導体装置を構成
し、ランド電極とした場合、基板実装の際の応力緩和の
ために、周辺部に位置するランド構成体12を大きくす
るようにしてもよい。本実施形態では、ランド構成体1
2の上面の大きさは、半導体素子を搭載し、電気的接続
手段として、金線等の金属細線により接続する際、ボン
ディング可能な大きさであればよく、100[μm]φ
以上の大きさとしている。
ドフレームは、従来のようなインナーリード部、アウタ
ーリード部、ダイパッド部などを有さず、ランド電極と
してランド構成体12を有し、そのランド構成体12を
半導体素子が搭載される面内に格子状、千鳥状に配列す
ることにより、このターミナルランドフレームを用いて
樹脂封止型半導体装置を構成した場合、底面にランド電
極を備えた樹脂封止型半導体装置を実現することができ
る。また従来のように電極となる構成が、ビーム状のリ
ード構成ではなく、ランド構成体12であるため、それ
らを面状に配置することができ、ランド構成体12の配
置の自由度が向上し、多ピン化に対応することができ
る。勿論、搭載する半導体素子のピン数により、ランド
構成体12の配置は設定するものであり、従来のような
一連の配置でもよい。
ムの製造方法について説明する。
ームの製造方法を示す断面図であり、ランド構成体部分
を示す断面図である。
フレームのフレーム本体となる金属板13を打ち抜き金
型のダイ部14に載置し、金属板13の上方から押え金
型15により押さえる。ここで図4において、ダイ部1
4には、打ち抜き用の開口部16が設けられている。ま
た、金属板13に対して上方には、パンチ部材17が設
けられており、パンチ部材17により金属板13が押圧
され打ち抜き加工された際、金属板13の押圧された箇
所が開口部16に打ち抜かれる構造を有している。
定の位置に固定した金属板13に対して、その上方から
パンチ部材17により押圧による打ち抜き加工を行い、
金属板13の一部をダイ部14側の開口部16側に突出
するように押圧して、金属板13の所定箇所を半切断状
態にし、ランド構成体12を形成する。ここで薄厚部1
1により金属板13と接続されて残存し、かつ金属板1
3の本体部よりも突出して形成されたランド構成体12
を形成するものである。
属板13の一部を打ち抜き加工する際、完全に打ち抜か
ず、途中でパンチ部材17の押圧を停止させることで、
半切断状態を形成し、金属板13の押圧された部分を切
り離すことなく、金属板13の本体に接続させて残存さ
せるものである。また、金属板13のランド構成体12
を形成する部分に接触するパンチ部材17の接触面積は
ダイ部14に設けた開口部16の開口面積よりも小さ
く、そのパンチ部材17により、金属板13の一部を押
圧して金属板13から突出したランド構成体12を形成
する工程においては、金属板13から突出したランド構
成体12の上面部分12bの面積が、金属板13側に接
続したランド構成体12の底面部分12aの面積よりも
大きく、ランド構成体12の突出した側の上面のエッジ
部は抜きダレによる曲面を有しているランド構成体12
を形成するものである。この構造により、形成されたラ
ンド構成体12は、それが突出した方向に対しての押圧
力、すなわちランド構成体12の底面部分12a側から
の押圧力により、容易に分離されるものであり、またそ
れが突出した方向、すなわちランド構成体12の上面部
分12bからの押圧力によっては分離しないものであ
り、一方向からの押圧力にのみ分離する構造となる。
分に対して、コイニングと称されるプレス成形を行うこ
とにより、その突出した上面形状が上面平坦なキノコ状
を構成するようにしてもよい。このコイニングによる形
状により、ターミナルランドフレームに対して、半導体
素子を搭載し、樹脂封止した際、封止樹脂のランド構成
体への食いつきを良好にし、アンカー効果を得て、封止
樹脂との密着性をさらに向上させ、片面封止であっても
樹脂封止の信頼性を得ることができるものである。
ランド構成体12を形成する際、金属板13の一部を突
出させるその突出量については、金属板13自体の厚み
の過半数以上とし、本実施形態では、200[μm]の
金属板13の厚みに対して、140[μm]〜180
[μm](金属板自体の厚みの70[%]〜90
[%])突出したランド構成体12を形成している。し
たがって、突出して形成されたランド構成体12は、金
属板13の本体に対して、極めて薄い厚みの薄厚部11
により接続されていることになる。本実施形態では、薄
厚部11の厚みとしては、20[μm]〜60[μm]
(金属板自体の厚みの10[%]〜30[%])であ
り、ランド構成体12自体が突出した方向に対しての押
圧力により、容易に分離されるものである。なお、フレ
ーム本体の厚みは、200[μm]に限定するものでは
なく、必要に応じて、400[μm]の厚型のフレーム
としてもよい。また、ランド構成体12の突出量に関し
ても、実施形態では過半数以上の突出量としたが、半数
以下の突出量としてもよく、薄厚部11部分が破断され
る範囲で、突出量を設定できるものである。
成する際の半切断について説明する。図6は金属板13
に対して押圧し、半切断状態を構成した際のランド構成
体12と金属板13、および薄厚部11の部分の構造図
である。
ンド構成体12を形成した際、金属板13のランド構成
体12部分は、図4,図5に示したパンチ部材17によ
る打ち抜き加工によって発生した抜きダレ部18と、パ
ンチ部材によりせん断されたせん断部19と、ランド構
成体12自体が突出した方向に対しての押圧力により、
容易にランド構成体12が分離した際の破断面となる破
断部20を有している。ランド構成体12の形成として
は、パンチ部材17により打ち抜き加工した際、抜きダ
レ部18、せん断部19、破断部20の順に形成されて
いくものである。破断部20となる部分は薄厚部11で
あり、図面上はモデル的に示している関係上、相当の厚
みを有しているように示されているが、実質的には極め
て薄い状態である。また金属板13の打ち抜き加工にお
いては、理想的な状態は、A:B=1:1であり、パン
チ部材17が金属板13を打ち抜き、金属板13の厚み
の1/2を打ち抜いた時点でパンチ部材17を停止さ
せ、打ち抜きを完了させるものであるが、その条件は適
宜、設定するものである。
の値を変更することにより、せん断部19と破断部20
との長さを操作することができ、クリアランスを小さく
すると、せん断部19を破断部20よりも大きくするこ
とができ、逆にクリアランスを大きくすると、せん断部
19を破断部20よりも小さくすることができる。した
がって、クリアランスをゼロとし、破断部20の長さを
短く抑えることで、金属板13の抜き完了のタイミング
を遅らせ、パンチ部材が金属板13の1/2以上入って
も、抜きが完了しないようにできるものである。ここで
クリアランスは、パンチ部材17の大きさとダイ部14
の開口部16の大きさとの差により形成された隙間の量
を示している。
形態について図面を参照しながら説明する。図7,図8
は本実施形態の樹脂封止型半導体装置を示す図であり、
図7は断面図であり、図8は底面図である。なお、図7
の断面図は図8の底面図において、B−B1箇所の断面
を示す図であり、また本実施形態の樹脂封止型半導体装
置を示す平面図については、いわゆる矩形状を示すのみ
であり省略する。
脂封止型半導体装置は、前述したようなターミナルラン
ドフレームを用いて、半導体素子を搭載した半導体装置
であり、ランド構成体21の内、第1のランド構成体2
1a,21b上に銀ペースト等の導電性接着剤22、ま
たは絶縁性ペーストにより搭載、接合された半導体素子
23と、その半導体素子23の周辺に配置され、半導体
素子23と金属細線24により電気的に接続された第2
のランド構成体21c,21d,21e,21fと、各
ランド構成体21の底面を突出させて半導体素子23の
外囲を封止した封止樹脂25とよりなる樹脂封止型半導
体装置である。そして本実施形態において、ランド構成
体21の封止樹脂25からの突出量は、使用したターミ
ナルランドフレーム本体の厚み量からランド構成体21
がそのフレーム本体から突出した量を差し引いた量であ
り、基板実装時のスタンドオフを有しているものであ
る。
を半導体素子23を支持するダイパッド部として使用し
た構造であり、他のランド構成体21は電極として使用
し、底面配列においては、ランド・グリッド・アレイを
構成しているものである。そして、搭載する半導体素子
の大きさ、ピン数に応じて、半導体素子の支持用のラン
ド構成体21を適宜、設定することができる。また、従
来のリードフレームを用いた樹脂封止型半導体装置とは
異なり、ランド構成体21の面積は、100[μm]以
上のワイヤーボンドができる大きさであればよく、また
高さも140[μm]〜180[μm]程度であるた
め、高密度な電極配列が可能であり、小型・薄型の樹脂
封止型半導体装置を実現できるものである。さらに本実
施形態の構造により、多ピン化に対応でき、高密度面実
装型の樹脂封止型半導体装置を実現できるものであり、
半導体装置自体の厚みとしても、1[mm]以下の50
0[μm]程度の極めて薄型の樹脂封止型半導体装置を
実現できるものである。
は、封止樹脂25に封止された側のランド構成体21の
上面の面積が、封止樹脂25から露出、突出した側のラ
ンド構成体21の底面の面積よりも大きく、封止された
側のランド構成体21の上面のエッジ部は曲面を有して
おり、ランド構成体21は略逆台形状の断面形状を有し
ているものである。この構造により、封止樹脂25とラ
ンド構成体21との食いつきを良好にし、密着性を向上
させることができ、基板実装の際の接続の信頼性を得る
ことができるものである。なお、用いるターミナルラン
ドフレーム自体の板厚を厚く設定することで、ランド構
成体21と封止樹脂25との食いつきエリアを拡大さ
せ、アンカー効果が増大するため、一層の信頼性向上が
図れる。
方法の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図9(a)〜(f)は本実施形態の樹脂封止型半導体装
置の製造方法を示す工程ごとの断面図である。
体26と、そのフレーム本体26の領域内に配設され
て、薄厚部27によりフレーム本体26と接続し、かつ
フレーム本体26よりも突出して形成された複数のラン
ド構成体28とよりなり、ランド構成体28はフレーム
本体26からそれが突出した方向への押圧力により、薄
厚部27が破断されてランド構成体28がフレーム本体
26より分離される構成を有するターミナルランドフレ
ームを用意する。
ランドフレームのランド構成体28が突出した面側であ
って、ランド構成体28の内、所定の第1のランド構成
体28a,28b上に導電性接着剤29、または絶縁性
ペーストにより半導体素子30を載置、接合する。この
工程は半導体装置の組立工程におけるダイボンド工程に
相当する工程であり、ターミナルランドフレームへの導
電性接着剤29の塗布、半導体素子30の載置、加熱処
理により半導体素子30を接合するものである。ここ
で、ターミナルランドフレームは、ランド構成体28が
突出した方向に対しての押圧力、すなわちランド構成体
28の底面部分側からの押圧力により、容易に分離され
るものであるが、それが突出した方向、すなわちランド
構成体28の上面部分からの押圧力によっては分離しな
いものであり、一方向からの押圧力にのみ分離する構造
であるため、半導体素子30を搭載する際、フレームに
対して下方の押圧力が作用しても、ランド構成体28は
分離せず、安定してダイボンドできるものである。
ランドフレーム上に接合した半導体素子30とランド構
成体28の内、外部ランド電極となる第2のランド構成
体28c,28d,28e,28fとを金属細線31に
より電気的に接続する。したがって、ランド構成体28
は上面の金属細線31が接続される面の面積は100
[μm]以上である。また、この工程においても、ラン
ド構成体28は一方向からの押圧力にのみ分離する構造
であるため、金属細線31をランド構成体28の上面に
接続する際、下方に押圧力が作用しても、ランド構成体
28は分離せず、安定してワイヤーボンドできるもので
ある。
ランドフレーム上に接合した半導体素子30、および電
気的接続手段である金属細線31の領域を封止樹脂32
により封止する。通常は上下封止金型を用いたトランス
ファーモールドにより片面封止を行う。ここではターミ
ナルランドフレームの半導体素子30が搭載された面の
みが封止樹脂32により封止されるものであり、片面封
止構造となっている。そして各ランド構成体28は突出
して設けられているため、封止樹脂32がその段差構造
に対して、食いつくため片面封止構造であっても、ター
ミナルランドフレームと封止樹脂32との密着性を得る
ことができる。
ランドフレームを固定した状態、例えばターミナルラン
ドフレームの端部を固定し、封止樹脂32で封止した領
域をフリーにした状態で、ターミナルランドフレームの
下方からランド構成体28の底面に対して、押圧力を印
加する。この場合、ターミナルランドフレームの端部を
固定し、その下方から突き上げピンにより突き上げて押
圧力を印加することにより、ランド構成体28とターミ
ナルランドフレームのフレーム本体26とが分離するも
のである。ランド構成体28とフレーム本体26とを接
続している極薄の薄厚部27が突き上げによる押圧力で
破断されることにより分離されるものである。また、突
き上げる場合は、一部の例えば中央部付近の半導体素子
30の下方に位置するランド構成体28のみを突き上げ
てもよく、または周辺部のランド構成体28を突き上げ
てもよく、またはすべてのランド構成体28を突き上げ
てもよい。ただし、部分的な突き上げによりランド構成
体28が封止樹脂32から剥離しない範囲で突き上げを
行う。また突き上げ以外の手段により、ランド構成体2
8が分離できるものであればよく、例えばフレーム本体
26に対してひねりを加えても分離させることができる
が、信頼性を考慮して行う。
8とフレーム本体とを接続している極薄の薄厚部27が
突き上げによる押圧力で破断されることにより分離され
て、樹脂封止型半導体装置33を得ることができる。な
お、ここで封止樹脂32とフレーム本体との剥離は、フ
レーム本体のランド構成体28を形成した部分以外の領
域と封止樹脂との密着性が弱く、ランド構成体28が分
離されることにより、樹脂封止型半導体装置を取り出す
ことができるものである。ランド構成体28部分はその
凹凸形状が封止樹脂32に食い込むため、剥離せずに封
止樹脂32内に形成されるものである。図示するよう
に、樹脂封止型半導体装置33は、ランド構成体28が
その底面に配列され、またランド構成体28が封止樹脂
32の底面よりも突出して設けられ、基板実装時のスタ
ンドオフが形成されているものである。ここで樹脂封止
型半導体装置33のランド構成体28の突出量は、フレ
ーム本体の厚み量からランド構成体28が突出した量を
差し引いた量となり、ランド構成体28の外部ランド電
極としてのスタンドオフが形成されるものである。本実
施形態では、200[μm]の厚みのフレーム本体に対
して、ランド構成体28を140[μm]〜180[μ
m](フレーム本体の厚みの70[%]〜90[%])
突出させているため、スタンドオフ高さの量は、20
[μm]〜60[μm](フレーム本体の厚みの10
[%]〜30[%])となり、基板実装時のスタンドオ
フを有したランド電極を得ることができる。
装置を分離する工法としては、前記したようなランド構
成体28部分に対する突き上げ法の他、フレーム本体自
体を引き剥がすことにより、分離できるものであるが、
製品の信頼性を考慮して分離方法を採用するものであ
る。
子を搭載するランド構成体の代わりにランド構成体より
も面積的に大きいダイパッド部を半切断で形成してター
ミナルランドフレームを構成してもよい。そしてそのタ
ーミナルランドフレームを用いて樹脂封止型半導体装置
を形成してもよい。
用いた樹脂封止型半導体装置の製造方法について、別の
実施形態について図面を参照しながら説明する。
フレームについて説明する。図10は本実施形態の樹脂
封止型半導体装置の製造方法で用いるターミナルランド
フレームを示す平面図である。図11は本実施形態のタ
ーミナルランドフレームを示す断面図であり、図10に
おいて、C−C1箇所の一部の断面を示している。
で用いるターミナルランドフレームは、図1,図2およ
び図3に示したターミナルランドフレームと同様の構成
を有するものであり、銅材または、42−アロイ等の通
常のリードフレームに用いられている金属板よりなるフ
レーム本体10と、そのフレーム本体10の領域内に格
子状に配設されて、薄厚部11によりフレーム本体10
と接続し、かつフレーム本体10よりも突出して形成さ
れた複数のランド構成体12とよりなるものである。す
なわち、フレーム本体10、ランド構成体12および薄
厚部11は同一の金属板より一体で形成されているもの
である。そしてランド構成体12はフレーム本体10か
ら突出した方向への押圧力によってのみ、薄厚部11が
破断されてランド構成体12がフレーム本体10より分
離される構成を有するものである。そしてランド構成体
12の配列は、図10に示すようにフレーム全面の配列
でもよく、その配列も正格子状、あるいは千鳥状の配列
でよい。
ームの製造方法については、前記したようなプレス加工
を用いた半切断工法と同様である。
脂封止型半導体装置の製造方法について説明する。図1
2〜図20は本実施形態の樹脂封止型半導体装置の製造
方法を示す断面図である。
6と、そのフレーム本体26の領域内に格子状に配設さ
れて、半切断による薄厚部27によりフレーム本体26
と接続し、かつフレーム本体26よりも突出して形成さ
れた複数のランド構成体28とよりなり、そのランド構
成体28はフレーム本体26から突出した方向への押圧
力により、薄厚部27が破断されてランド構成体28が
フレーム本体26より分離される構成を有するターミナ
ルランドフレームを用意する。
ドフレームのランド構成体28が突出した面側であっ
て、ランド構成体28の内、半導体素子搭載用のランド
構成体上に導電性接着剤29、または絶縁性ペーストに
より半導体素子30をその底面側で載置、接合する。こ
の工程は半導体装置の組立工程におけるダイボンド工程
に相当する工程であり、ターミナルランドフレームへの
導電性接着剤29の塗布、半導体素子30の載置、加熱
処理により半導体素子30を接合するものである。この
場合、ターミナルランドフレームの面領域全体に複数の
半導体素子30を接合するものである。また、ここで、
ターミナルランドフレームは、ランド構成体28が突出
した方向に対しての押圧力、すなわちランド構成体28
の底面部分側からの押圧力により、容易に分離されるも
のであるが、それが突出した方向、すなわちランド構成
体28の上面部分からの押圧力によっては分離しないも
のであり、一方向からの押圧力にのみ分離する構造であ
るため、半導体素子30を搭載する際、フレームに対し
て下方の押圧力が作用しても、ランド構成体28は分離
せず、安定してダイボンドできるものである。
ドフレーム上に接合した半導体素子30とランド構成体
28の内、外部ランド電極となるランド構成体とを金属
細線31により電気的に接続する。したがって、ランド
構成体28は上面の金属細線31が接続される面の面積
は100[μm]以上である。また、この工程において
も、ランド構成体28は一方向からの押圧力にのみ分離
する構造であるため、金属細線31をランド構成体28
の上面に接続する際、下方に押圧力が作用しても、ラン
ド構成体28は分離せず、安定してワイヤーボンドでき
るものである。
ドフレーム上に接合した半導体素子30、および電気的
接続手段である金属細線31の領域を封止樹脂32によ
りフレームの上面領域を全面封止する。通常は上下封止
金型を用いたトランスファーモールドにより片面封止を
行う。ここではターミナルランドフレームの半導体素子
30が搭載された面のみが封止樹脂32により封止され
るものであり、片面封止構造となっている。そして各ラ
ンド構成体28は突出して設けられているため、封止樹
脂32がその段差構造に対して、食いつくため片面封止
構造であっても、ターミナルランドフレームと封止樹脂
32との密着性を得ることができる。
対して、個々の半導体素子30の分離領域を示すマーキ
ング的な樹脂による樹脂段差部の凹凸を形成しておいて
もよく、後工程のブレードによる個別領域の樹脂分離の
位置精度を確保できる。すなわち、工程として搭載した
複数の半導体素子30の外囲であって、ターミナルラン
ドフレームの上面側を封止樹脂32により全面封止する
とともに、封止樹脂32の表面に対して、個々の半導体
素子30ごとの分離領域を区切る樹脂段差部を形成する
ものである。樹脂段差部の形成は、封止金型に個々に段
差形成されるような凹部、凸部を設けることにより可能
である。
より上面を樹脂封止したターミナルランドフレームを固
定した状態、例えばターミナルランドフレームの端部を
固定し、封止樹脂32で封止した領域をフリーにした状
態で、ターミナルランドフレームの下方からランド構成
体28の底面に対して、押圧力を印加する。この場合、
ターミナルランドフレームの端部を固定し、その下方か
ら突き上げピンにより突き上げて押圧力を印加すること
により、ランド構成体28とターミナルランドフレーム
のフレーム本体26とが分離するものである。すなわ
ち、ランド構成体28とフレーム本体26とを接続して
いる極薄の薄厚部27が突き上げによる押圧力で破断さ
れることにより分離されるものである。また、突き上げ
る場合は、一部の例えば中央部付近の半導体素子30の
下方に位置するランド構成体28のみを突き上げてもよ
く、または周辺部のランド構成体28を突き上げてもよ
く、またはすべてのランド構成体28を突き上げてもよ
い。ただし、部分的な突き上げによりランド構成体28
が封止樹脂32から剥離しない範囲で突き上げを行う。
また突き上げ以外の手段により、ランド構成体28が分
離できるものであればよく、例えばフレーム本体26に
対してひねりを加えても分離させることができるが、信
頼性を考慮して行う。なお、ここで封止樹脂32とフレ
ーム本体26との剥離(分離)は、フレーム本体26の
ランド構成体28を形成した部分以外の領域と封止樹脂
32との密着性が弱く、ランド構成体28が分離される
ことにより、樹脂封止型半導体装置を取り出すことがで
きるものである。ランド構成体28部分はその凹凸形状
が封止樹脂32に食い込むため、剥離せずに封止樹脂3
2内に密着して残存するものである。
32で全面封止され、フレーム本体から分離された樹脂
封止型半導体装置構成体34に対して、その上面の封止
樹脂32に対して回転ブレード35で切削し、半導体素
子30と半導体素子30との間の領域、すなわち将来、
樹脂封止型半導体装置を単体で構成できる半導体素子3
0ごとに切断する。ここではシート等に樹脂封止型半導
体装置構成体34を貼り付けて順次、ブレード切断する
ことができる。本実施形態のように、フレーム本体を分
離した後に封止樹脂32を回転ブレード35で切断する
ので、切断材料が封止樹脂だけであるため、回転ブレー
ド35の必要以上の摩耗、欠けを防止し、生産性を向上
させることができる。また使用する回転ブレード35
は、通常、半導体ウェハーのダイシングで使用するブレ
ードと同様にダイアモンドブレードを用いる。そしてブ
レード形状、ブレード幅、回転数、送り条件は適宜、設
定する。また封止樹脂32の切断においては、切り残し
厚を設定することにより、完全切断または一部の樹脂を
残存させて接続した状態にした部分切断が可能である
が、本実施形態では完全切断する例を示している。
30ごとに封止樹脂32の部分を切断し、単体の樹脂封
止型半導体装置33を得ることができる。図示するよう
に、樹脂封止型半導体装置33は、ランド構成体28が
その底面に配列され、またランド構成体28が封止樹脂
32の底面よりも突出して設けられ、基板実装時のスタ
ンドオフが形成されているものである。ここで樹脂封止
型半導体装置33のランド構成体28の突出量は、フレ
ーム本体の厚み量からランド構成体28が突出した量を
差し引いた量となり、ランド構成体28の外部ランド電
極としてのスタンドオフが形成されるものである。本実
施形態では、200[μm]の厚みのフレーム本体に対
して、ランド構成体28を140[μm]〜180[μ
m](フレーム本体の厚みの70[%]〜90[%])
突出させているため、スタンドオフ高さの量は、20
[μm]〜60[μm](フレーム本体の厚みの10
[%]〜30[%])となり、基板実装時のスタンドオ
フを有したランド電極を得ることができる。
子を搭載するランド構成の代わりにランド構成体よりも
面積的に大きいダイパッド部に相当する部位を半切断で
形成してターミナルランドフレームを構成してもよい。
そしてそのターミナルランドフレームを用いて樹脂封止
型半導体装置を形成してもよい。
脂封止工程において、搭載した複数の半導体素子30の
外囲であって、ターミナルランドフレームの上面側を封
止樹脂32により全面封止するとともに、封止樹脂32
の表面に対して、個々の半導体素子30ごとの分離領域
を区切るマーキング的な樹脂段差部36(凹凸)を形成
しておくことにより、封止樹脂32の分離領域に回転ブ
レード35による溝部を形成し、封止樹脂32を切断す
る際、樹脂部切断における回転ブレード35による個別
領域の樹脂分離の位置精度を確保できる。
ランド構成体28の内、半導体素子30の底面を導電性
接着剤29を介して接着し、支持したランド構成体28
と、その半導体素子30の周辺に配置され、半導体素子
30と金属細線31により電気的に接続されたランド構
成体28と、各ランド構成体28の底面を突出させて半
導体素子30の外囲を封止した封止樹脂32とよりなる
樹脂封止型半導体装置を得ることができる。
ルランドフレームを用いることにより、半導体素子を搭
載し、樹脂封止した後、ランド構成体、ダイパッド部分
の下方からの突き上げによりフレーム自体を除去するだ
けで、樹脂封止型半導体装置の底面部分に半導体素子と
電気的に接続したランド電極を配列することができる。
その結果、面実装タイプの半導体装置が得られ、従来の
ようなリード接合による実装に比べて、基板実装の信頼
性を向上させることができる。さらに樹脂封止型半導体
装置において、各ランド構成体の封止樹脂からの突出量
は、使用したターミナルランドフレーム本体の厚み量か
ら各ランド構成体自体がそのフレーム本体から突出した
量を差し引いた量であり、フレーム本体から製品を分離
した時点で基板実装時のスタンドオフが構成されるもの
であり、あえて別工程でランドのスタンドオフを形成す
る必要がないものである。
は、BGAタイプの半導体装置のように、ランド電極を
設けた基板を用いるものでなく、ターミナルランドフレ
ームという金属板からなるフレーム本体から半導体装置
を構成するので、量産性、コスト性などの面において
は、従来のBGAタイプの半導体装置よりも有利とな
る。さらに製品加工工程において、上述のごとく、フレ
ーム本体の分離のみを行えば、容易に完成体を得ること
ができるので、従来のようなフレームからの分離におい
て必要であったリードカット工程、リードベンド工程を
なくし、リードカットによる製品へのダメージやカット
精度の制約をなくすことができ、製造工程の削減によっ
てコスト力を強めた画期的な技術を提供できるものであ
る。
の製造方法のように、上面を封止樹脂で一括封止したタ
ーミナルランドフレームに対して、樹脂封止型半導体装
置構成体を分離後、その封止樹脂に対して回転ブレード
で切削し、各樹脂封止型半導体装置ごとに切断、分離す
ることにより、個々に樹脂封止するよりも生産性を高め
た樹脂封止型半導体装置の製造方法を実現できるもので
ある。
ムにより、従来のようなビーム状のリード電極に代え
て、ランド電極を有した樹脂封止型半導体装置を実現す
ることができる。そして本発明により、樹脂封止型半導
体装置の底面のランド電極を基板等を用いることなく、
フレーム状態から形成でき、また自己整合的にランド電
極のスタンドオフを形成できるものであり、従来にない
フレーム構造、工法によりランド電極を有したリードレ
スパッケージ型の樹脂封止型半導体装置を実現すること
ができるものである。
いては、従来のようにフレーム製作上のラインアンドス
ペース、設計仕様などの制約をなくし、リードがない
分、リードカット工程、リードベンド工程が不要であっ
て、樹脂封止後は突き上げ処理により、容易にフレーム
本体を分離して、樹脂封止後の半導体装置を得ることが
でき、工程削減による低コスト製造を実現できるもので
ある。さらに、樹脂封止の際の樹脂モレがなく、またラ
ンド構成体上への樹脂バリの発生もないため、樹脂バリ
除去工程等の後工程が不要である。
造方法では、上面を封止樹脂で一括封止したターミナル
ランドフレームに対して、個々の樹脂封止型半導体装置
に分離する前に一括封止された樹脂封止型半導体装置構
成体をフレーム本体から分離し、次いでその樹脂封止型
半導体装置構成体の上面の封止樹脂に対して回転ブレー
ドで切削し、各樹脂封止型半導体装置ごとに分離するた
め、生産性を高めた樹脂封止型半導体装置の製造方法を
実現できるものである。
ムを示す平面図
ムを示す断面図
ムを示す断面図
ムの製造方法を示す断面図
ムの製造方法を示す断面図
ムの製造方法を示す断面図
示す断面図
示す底面図
製造方法を示す断面図
ームを示す平面図
ームを示す断面図
の製造方法を示す断面図
の製造方法を示す断面図
の製造方法を示す断面図
の製造方法を示す断面図
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の製造方法を示す断面図
の製造方法を示す図
の製造方法を示す断面図
す平面図
Claims (1)
- 【請求項1】 金属板よりなるフレーム本体と、前記フ
レーム本体の領域内に配設されて、薄厚部により前記フ
レーム本体と接続し、かつ前記フレーム本体よりも突出
して形成され、その底面の面積よりも上面の面積が大き
い複数のランド構成体群とよりなり、前記ランド構成体
群は前記フレーム本体から突出した方向への押圧力によ
ってのみ、前記薄厚部が破断されて前記ランド構成体群
が前記フレーム本体より分離される構成であるターミナ
ルランドフレームを用意する工程と、前記ターミナルラ
ンドフレームの前記ランド構成体群の一部のランド構成
体の突出した側に半導体素子を複数個搭載する工程と、
搭載した各半導体素子と各ランド構成体とを金属細線に
より電気的に接続する工程と、搭載した複数の半導体素
子の外囲であって、前記ターミナルランドフレームの上
面側を封止樹脂により全面封止する工程と、前記上面側
を封止樹脂により全面封止したターミナルランドフレー
ムを固定した状態でその底面側から前記ランド構成体の
底面側に対して押圧力を印加し、ランド構成体群とフレ
ーム本体とを接続している薄厚部を破断させ、前記フレ
ーム本体から樹脂封止型半導体装置構成体を分離する工
程と、フレーム本体から分離した前記樹脂封止型半導体
装置構成体に対して、その上面の封止樹脂に対してブレ
ードで切断し、個々の樹脂封止型半導体装置に分離する
工程とを有することを特徴とする樹脂封止型半導体装置
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23805099A JP3890822B2 (ja) | 1999-08-25 | 1999-08-25 | 樹脂封止型半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23805099A JP3890822B2 (ja) | 1999-08-25 | 1999-08-25 | 樹脂封止型半導体装置の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001068581A true JP2001068581A (ja) | 2001-03-16 |
JP3890822B2 JP3890822B2 (ja) | 2007-03-07 |
Family
ID=17024431
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23805099A Expired - Fee Related JP3890822B2 (ja) | 1999-08-25 | 1999-08-25 | 樹脂封止型半導体装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3890822B2 (ja) |
-
1999
- 1999-08-25 JP JP23805099A patent/JP3890822B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3890822B2 (ja) | 2007-03-07 |
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