JP2001068534A - 基板検出装置、ならびにそれを用いた基板処理装置および基板処理方法 - Google Patents

基板検出装置、ならびにそれを用いた基板処理装置および基板処理方法

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JP2001068534A JP24180299A JP24180299A JP2001068534A JP 2001068534 A JP2001068534 A JP 2001068534A JP 24180299 A JP24180299 A JP 24180299A JP 24180299 A JP24180299 A JP 24180299A JP 2001068534 A JP2001068534 A JP 2001068534A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】湿潤な環境においても、基板の有無を非接触で
確実に検出する。 【解決手段】基板検出プローブPは、非導電性のプロー
ブケース55内に、検出電極51と、これを取り囲むガ
ード電極52とを埋設して構成されている。検出電極5
1には、抵抗Rを介して、矩形波発生回路61からの矩
形波電圧が印加される。抵抗Rと、検出電極51の対地
間静電容量とで形成されるRC回路の時定数が遅れ時間
検出回路62によって検出され、この遅れ時間の大小を
比較回路63で判定することにより、基板の有無が検出
される。ガード電極52には、ガード電極パルス発生回
路65から、検出電極51と同位相かつ同電位の矩形波
電圧が印加される。これにより、プローブケース55の
表面に液層(液滴)が存在しても、プローブケース55
の表面に沿う方向の電界が生じることがなく、液層の影
響を排除して、基板の有無を正確に検出できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体ウエハ、
液晶表示装置用ガラス基板、プラズマディスプレイ用ガ
ラス基板、フォトマスク用基板、光ディスクまたは光磁
気ディスク用基板などの各種の基板を検出するための基
板検出装置、ならびにそれを用いた基板処理装置および
基板処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、半導体装置の製造工程では、
半導体ウエハ(以下単に「ウエハ」という。)の表面
(ウエハ自身の表面またはウエハの表面に形成された薄
膜の表面)を研磨剤で研磨するためのポリッシング工程
が含まれる場合がある。薬液と研磨布とを用いてウエハ
表面を化学的機械的に研磨するCMP(Chemical Mecha
nical Polishing)プロセスがその典型である。
【0003】ポリッシング後のウエハの表面には、研磨
剤がスラリーとなって存在しているため、ポリッシング
工程の後には、ウエハの洗浄が必須である。ポリッシン
グ後のウエハの表面が洗浄処理前に乾燥してしまうと、
ウエハ表面のスラリーの除去が困難になる。そこで、ポ
リッシング後のウエハの洗浄のために用いられる基板洗
浄装置では、いわゆる水中ローダが備えられている。水
中ローダは、複数枚の基板(ウエハ)を収容した状態の
カセットを水中に浸漬しておくための水槽と、この水槽
に対してカセットを浸漬/浮上させるためのステージと
を備えている。水槽の上方には、浮上した状態の基板の
表面に純水を供給する純水シャワーノズルが備えられて
いる。
【0004】カセットは、たとえば、25段の棚が内壁
面に形成されていて、25枚の基板を積層した状態で一
括して収容することができるようになっている。しか
し、必ずしも25段の棚のすべてに基板が収容されるわ
けではなく、途中の棚には基板が無かったり、また、た
とえば上方のいくつかの棚にのみ基板が収容されるよう
な場合もある。水中ローダからの基板の取り出しは、ス
テージを必要量だけ上昇させ、基板搬送ロボットがその
ハンドをカセット内に差し入れ、1枚の基板を保持して
退出するようにして行われる。基板搬送ロボットは、た
とえば、ハンドの先端に基板の下面中央を真空吸着する
ための吸着部を備えている。取り出された基板は、基板
を洗浄するための洗浄処理部へと搬入される。基板搬送
ロボットの上方には純水シャワーノズルが設けられてい
て、基板の受け渡しの際にも、基板の乾燥を防止できる
よう考慮されている。
【0005】カセットからの基板の搬出および洗浄処理
部への基板の搬入を効率的に行うためには、カセット内
の各段の棚における基板の有無を検出することが有利で
ある。そこで、従来では、基板搬送ロボットが各段の棚
の位置に順次アクセスして、真空吸着動作を行い、真空
吸着系統における真空圧の変化の有無に基づいて、各段
の棚における基板の有無を検出している。このような基
板の検出は、基板搬送ロボットが実際に基板を搬出する
ときに行われる場合もあり、また、水槽にカセットを浸
漬する前などに、予め全段の棚にハンドをアクセスさせ
るようにして行われる場合もある。
【0006】しかし、このような基板検出技術では、基
板搬送ロボットは、基板の有無に関わらずに、カセット
の全段の棚に少なくとも1回はハンドをアクセスさせる
動作を行う必要があるから、とくにカセット内に収容さ
れている基板枚数が少ない場合には、非効率的である。
そのうえ、基板が存在しない状態で吸着動作を行うと、
真空吸着系統に水を吸い込むことになるから、真空圧が
不安定になり、基板の有無の検出感度が悪くなったりす
るおそれがある。
【0007】また、基板を水中に浸漬させる前に予め全
段の棚にハンドをアクセスさせる手順を採用すると、基
板に対する接触回数が多くなるから、基板に対するダメ
ージが大きくなる。しかも、基板検出の手順に時間を要
するから、その間に基板の表面が乾燥するおそれもあ
り、後の基板洗浄処理が困難になる可能性もある。そこ
で、別の従来技術では、作業者が操作パネルから基板位
置を手入力するようにしているが、これでは極めて非能
率的であり、基板洗浄装置の無人化の障害になるうえ、
入力ミスがあれば、カセットからの基板取り出しを行え
なくなる。とくに、「基板なし」と入力された棚に基板
が存在していたりすると、その棚の位置を通る経路に沿
って基板搬送ロボットのハンドが移動した場合に、基板
が破損してしまい、基板洗浄装置の運転を停止せざるを
得ない事態を招く。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】これらの問題は、非接
触で基板の有無を検出することができる光学式センサや
静電容量センサを用いることにより解決されるであろう
が、上述のような基板洗浄装置においては、これらのセ
ンサの適用は、一般に、困難である。すなわち、光学式
センサでは、基板の表面や投光部または受光部の表面に
付着した水滴や水流による不所望な反射または屈折の影
響で、安定した基板検出が困難である。また、検出対象
の基板の反射率や透過率の影響を受けやすいから、表面
に窒化チタン膜等の反射率の低い膜が存在していたり、
透明ガラス基板や石英基板などの光透過率が高い基板が
混在していたりする場合にも、安定した検出が妨げられ
る。
【0009】一方、静電容量センサを用いるとすれば、
一般にカセットや装置の表面での通電や、基板の空中放
電によって高周波回路的に接地状態と見なせる基板に対
向して、非導電性隔壁を介在させた状態で検出電極を設
け、この検出電極に抵抗を介して矩形波電圧を印加し、
対地間に形成されるRC回路の時定数を検出することに
よって、基板の有無を検出する構成をとることになる。
すなわち、検出電極と接地との間の静電容量の大小によ
り基板の有無を検出する構成となり、基板が存在すると
きには、静電容量が大きくなるために、基板の存在が検
出される。
【0010】しかし、上述の洗浄装置のように液滴が生
じやすい環境では、非導電性隔壁の表面に生じた液滴の
表面が対向電極として作用し、基板が存在するときと同
じく、静電容量が大きな状態を作り出す。そのため、上
述のような一般的な構成の静電容量センサは、湿潤な雰
囲気中での基板検出の用途には適さない。そこで、この
発明の目的は、上述の技術的課題を解決し、基板の有無
を非接触で確実に検出することができる基板検出装置、
ならびにそれを用いた基板処理装置および基板処理方法
を提供することである。
【0011】この発明のさらに具体的な目的は、湿潤な
環境においても、基板の有無を確実に検出することがで
きる基板検出装置を提供することである。また、この発
明のさらに他の具体的な目的は、湿潤な環境においても
基板を良好に検出して、基板に対する処理を良好に行う
ことができる基板処理装置および基板処理方法を提供す
ることである。
【0012】
【課題を解決するための手段および発明の効果】前記の
目的を達成するための請求項1記載の発明は、基板検出
位置に基板が存在するか否かを基板に非接触で検出する
ための基板検出装置であって、前記基板検出位置から間
隔を開けた位置に非導電性隔壁を隔てて配置される検出
電極、およびこの検出電極を取り囲んで配置され、前記
非導電性隔壁を隔てて前記基板検出位置に対向し、前記
非導電性隔壁の表面に沿う電界成分を排除するためのガ
ード電極を備えた基板検出プローブと、前記検出電極に
抵抗を介して矩形波電圧を印加するとともに、前記抵抗
および前記検出電極を経由して対地間に形成されるRC
回路の時定数を検出することにより、前記基板検出位置
における基板の有無を検出する基板検出回路と、前記ガ
ード電極に、前記検出電極に印加される矩形波電圧と同
位相かつ同電位の矩形波電圧を印加するガード電極用矩
形波印加回路とを含むことを特徴とする基板検出装置で
ある。
【0013】この発明では、静電容量センサを用いて基
板の有無が非接触で検出される。すなわち、基板検出位
置に基板があれば、高周波回路的に接地状態となる基板
が接地電極となるから、検出電極の対地間の静電容量が
大きくなる。また、基板検出位置に基板がなければ、検
出電極の対地間の静電容量は無視できるほどが小さくな
る。それに応じて、RC回路の時定数が変化するから、
この時定数を検出電極に印加した矩形波電圧の立ち上が
りや立ち下がりの遅れ時間に基づいて検出することによ
り、基板検出位置における基板の有無を検出できる。
【0014】非導電性隔壁の表面に液滴が形成された場
合、この液層と接地との間は、ガード電極の働きによっ
て遮断される。すなわち、ガード電極には、検出電極に
印加される矩形波電圧と同位相かつ同電位の矩形波電圧
が印加されるため、検出電極とガード電極との間に電位
差が生じることがない。そのため、非導電性隔壁の表面
に液層が形成された場合であっても、この液層に沿う方
向の電界が生じないので、この液層が高周波回路的に接
地されることがなく、当該液層の表面が検出電極の対向
電極としての働きを有することはない。したがって、こ
の発明における静電容量センサは、湿潤な雰囲気中にお
いても、基板の有無を良好に検出することができる。
【0015】このようにして、非接触の状態で確実に基
板を検出することができ、湿潤な使用環境であっても、
基板の誤検出が生じるおそれがない。請求項2記載の発
明は、前記基板検出装置は、一定方向に沿って間隔を開
けて積層配列された複数枚の基板にそれぞれ対応した複
数の基板検出位置における基板の有無を検出するための
ものであり、前記基板検出プローブは、前記複数の基板
検出位置の各一方側に対向するように複数個設けられて
いることを特徴とする請求項1記載の基板検出装置であ
る。
【0016】この発明では、複数の基板検出プローブに
より、一定方向(たとえば鉛直方向)に間隔を開けて積
層された複数枚の基板の有無を一括して検出できる。こ
れにより、複数の基板検出位置における基板の有無を速
やかに検出できるから、基板検出に要する時間を短縮で
きる。なお、複数の基板検出位置が鉛直方向に沿って配
列されている場合には、各基板検出位置における基板の
有無を検出する基板検出プローブは、各基板検出位置の
上方または下方に配置されることになる。
【0017】請求項3記載の発明は、前記複数の基板検
出プローブは、隣接する基板検出位置に対応した基板検
出プローブの前記一定方向と直交する方向に関する位置
をずらして配置されていることを特徴とする請求項2記
載の基板検出装置である。より具体的には、前記一定方
向に見た時に、隣接する基板検出位置に対応した基板検
出プローブが重なり合わないように複数の基板検出プロ
ーブが配置されていることが好ましい。すなわち、たと
えば、複数の基板検出プローブは、いわゆる千鳥配列さ
れていることが好ましい。
【0018】たとえば、基板が円形であるときは、基板
中心方向へのプローブの入り込み代をほぼ同じにしつ
つ、基板円周方向へもプローブ位置をずらすのが好まし
い。請求項3の発明によれば、隣接する基板検出位置に
対応した基板検出プローブは、基板検出位置の配列方向
に直交する方向にずれているので、検出電極に印加する
電圧を大きくして検出感度を高くしても、隣接する基板
検出プローブを基板と誤検出することがない。したがっ
て、基板の検出をより確実に行える。また、隣接する基
板検出位置に対応した基板検出プローブが、液滴によっ
てブリッジされる可能性が低くなり、このことによって
も、誤検出を防止できる。
【0019】請求項4記載の発明は、前記複数の基板検
出プローブは、前記一定方向に沿って対向するもの同士
の間に液滴のブリッジが形成されることのない間隔で配
置されていることを特徴とする請求項2または3記載の
基板検出装置である。この発明によれば、基板検出位置
の配列方向に沿って対向することになる基板検出プロー
ブの間の間隔が、これらの間に液滴によるブリッジが形
成されることがないほど大きく定められている。これに
より、液滴による基板検出プローブ間のブリッジによっ
て基板の誤検出が生じるおそれがなくなる。
【0020】請求項5記載の発明は、前記複数の基板検
出位置は、前記一定方向に連続する3つの基板検出位置
のうちの中央の基板検出位置に基板が存在していない場
合に、外側の2つの基板検出位置に位置する基板の間に
液滴のブリッジが形成されることのない間隔で設定され
ていることを特徴とする請求項2ないし4のいずれかに
記載の基板検出装置である。具体的には、複数枚の基板
がカセットに保持され、このカセット内の基板が一括し
てそれぞれの基板検出位置に配置される場合であれば、
カセット内における基板保持位置の間隔を請求項5に記
載の基板検出位置の間隔と同様に定めればよい。
【0021】この発明によれば、隣接する基板検出位置
に位置する基板同士の間には液滴によるブリッジが生じ
るおそれがあるとしても、1つおきの基板検出位置に位
置する基板同士は、その間の基板検出位置に別の基板が
存在しない限りにおいて、液滴によりブリッジされるこ
とがない。液滴によるブリッジが生じていれば、このブ
リッジに進入した基板検出プローブからは、「基板あ
り」との検出結果が得られることになる。しかし、検出
対象の基板検出位置に基板が存在していなければ液滴の
ブリッジは存在しえないから、結局、「基板あり」との
検出結果は正しいことになる。むろん、液滴によるブリ
ッジが生じていなければ、基板の有無を正確に検出でき
る。
【0022】請求項6記載の発明は、前記複数の基板検
出プローブを、それらの相対位置関係を保持した状態で
保持するプローブ保持部材と、このプローブ保持部材を
前記基板検出位置に対して相対的に進退させることによ
り、前記複数の基板検出プローブを前記複数の基板検出
位置に一括して導く進退駆動機構とを含むことを特徴と
する請求項2ないし5のいずれかに記載の基板検出装置
である。この発明によれば、複数の基板検出プローブ
が、複数の基板検出位置に対して一括して進退させられ
るので、複数枚の基板の有無を一括して検出でき、その
後に、複数の基板検出プローブを一括して退避させるこ
とができる。
【0023】むろん、基板検出プローブを保持したプロ
ーブ保持部材が複数枚の基板に対して近接/離反変位す
るようになっていてもよいし、たとえば、複数枚の基板
を一括保持したカセットがプローブ保持部材に向かって
近接/離反変位するようになっていてもよく、また、プ
ローブ保持部材および複数枚の基板の両方が移動してこ
れらが近接/離反するようになっていてもよい。請求項
7記載の発明は、前記基板検出位置は、基板の主面をほ
ぼ垂直に見下す平面視において、基板搬送手段に基板が
受け渡される基板受け渡し位置にほぼ一致しており、前
記基板検出装置は、前記基板検出プローブの検出電極
が、少なくとも基板検出時には、基板検出位置における
基板の主面をほぼ垂直に見下す平面視において、基板搬
送手段による搬送不良が生じる程度までの位置ずれが生
じている基板の内方の領域に位置するように配置され、
基板搬送手段による搬送不良が生じる程度の基板の位置
ずれを検出する基板位置ずれ検出手段をさらに含むこと
を特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の基板
検出装置である。
【0024】より具体的には、前記基板検出プローブの
検出電極は、基板搬送手段による搬送不良が生じる程度
の位置ずれよりも若干大きな位置ずれが生じている基板
の内方の領域に位置するように配置されることが好まし
い。また、前記基板位置ずれ検出手段は、前記基板検出
プローブの検出電極が基板を検出できる限界の位置ずれ
よりも若干小さな位置ずれ以上の位置ずれが生じている
基板を検出するものであることが好ましい。
【0025】請求項7の発明によれば、基板の搬送不良
が生じない程度の位置ずれであれば、基板検出プローブ
により基板の存在を検出することができ、基板の搬送不
良が生じるほど大きな位置ずれが生じていれば、このよ
うな大きな位置ずれは基板位置ずれ検出手段によって検
出することができる。したがって、基板の搬送不良が生
じる可能性のある状況を事前に把握することができる。
よって、必要に応じて、基板の位置を修正することによ
り、基板検出プローブによって確実に基板を検出させる
ことができるとともに、基板の搬送不良を未然に防止で
きる。
【0026】これにより、具体的には、基板搬送手段の
ハンドが基板にダメージを与えたり、逆にハンドが破損
したりすることを防止でき、また、基板が正規の位置で
保持されないために基板が落下したりすることを防止で
きる。さらに、基板搬送手段が、所定の基板処理手段に
基板を搬入するものである場合には、この基板処理手段
における基板保持機構に対する基板の受け渡し、また
は、この基板保持機構による基板の保持が不良になるこ
とを防止できる。
【0027】請求項8記載の発明は、前記基板位置ずれ
検出手段は、基板搬送手段による搬送不良が生じる程度
の位置ずれが生じた基板により遮光されるように光軸を
設定した投光部および受光部を備えるビームセンサを含
むことを特徴とする請求項7記載の基板検出装置であ
る。この発明によれば、ビームセンサによって基板の位
置ずれを非接触で検出することができる。
【0028】なお、前記光軸は、基板の主面を含む平面
を横切るように設定されていることが好ましく、たとえ
ば、基板の主面が水平面に沿う場合には、水平面に対し
て若干斜めになるように設定されていることが好まし
い。これにより、大きな位置ずれが生じている基板は、
光軸を確実に遮るので、ビームセンサによる基板の位置
ずれの検出を確実に行える。また、前記投光部を、発光
部と、この発光部から受光部に向かって出射される光を
通過させる開口を有するケースとで構成するようにし、
このケース内に気体供給手段から気体(たとえば、クリ
ーンエアまたは不活性ガス)を供給して、ケース内から
前記開口を通って外部に吹き出す気流を生じさせるよう
にすることが好ましい。同様に、前記受光部を、光検出
部と、前記投光部から前記光検出部に向かう入射光を通
過させる開口が形成されたケースとで構成することと
し、このケース内に気体供給手段から気体を供給して、
ケース内から前記開口を通って外部に吹き出す気流を生
じさせるようにすることが好ましい。
【0029】これにより、発光部または光検出部に対す
る液滴の付着の問題を克服して、光学式センサを用いな
がら、基板の位置ずれを良好に検出できる。請求項9記
載の発明は、前記基板位置ずれ検出手段は、基板の主面
を含む平面が前記光軸を横切るように、基板を前記光軸
に対して相対的に移動させる基板移動機構をさらに含む
ことを特徴とする請求項8記載の基板検出装置である。
この発明によれば、基板の主面を含む平面が光軸を横切
るように、基板が光軸に対して相対的に移動させられる
ので、大きな位置ずれが生じている基板を確実に検出で
きる。
【0030】また、たとえば、複数枚の基板が積層して
配置されている場合には、この基板の積層方向に沿って
基板を移動させることにより、複数枚の基板についての
位置ずれの有無を、1つのビームセンサを用いて検出す
ることができる。なお、基板移動手段は、基板を光軸に
対して相対的に移動させることができるものであればよ
いので、基板を移動させるものであってもよいし、ビー
ムセンサ(の光軸)を移動させるものであってもよい
し、基板およびビームセンサの両方を移動させるもので
あってもよい。
【0031】請求項10記載の発明は、湿潤な環境に置
かれた基板を検出する請求項1ないし9のいずれかに記
載の基板検出装置と、この基板検出装置によって検出さ
れた基板を搬送する基板搬送手段と、この基板搬送手段
によって処理対象の基板が受け渡され、この基板に対し
て予め定める処理を施す基板処理手段とを含むことを特
徴とする基板処理装置である。また、請求項11記載の
発明は、湿潤な環境に置かれた基板を、請求項1ないし
9のいずれかに記載の基板検出装置を用いて検出する基
板検出工程と、この基板検出工程において検出された基
板を基板処理手段に搬送する基板搬送工程と、この基板
搬送工程によって基板処理手段に搬入された基板に対し
て、予め定められた処理を施す基板処理工程とを含むこ
とを特徴とする基板処理方法である。
【0032】これら発明によれば、湿潤な環境中でも、
非接触の状態で基板の有無を確実に検出することができ
るので、基板の検出のために基板を汚染することもな
く、また、基板検出の自動化を容易に図ることができ
る。これにより、基板処理の品質および効率を高めるこ
とができ、半導体装置や液晶表示装置などのように基板
を処理して得られるべき生産物の品質および生産効率を
向上することができる。なお、湿潤な環境とは、たとえ
ば、基板に対して液体供給手段からの液体が供給される
ような環境や、基板に液体が浴びせられた状態で当該基
板が所定位置に置かれることにより湿潤になった環境を
意味する。この場合、基板検出装置は、基板への液体の
供給が可能な位置や、基板に供給されている液体の飛沫
や基板の表面等から飛び出す液体の飛沫が到達可能な位
置において、基板の検出を行うようになっていてもよ
い。
【0033】また、基板処理手段は、具体的には、基板
の洗浄処理を行うものであってもよい。より具体的に
は、基板処理手段は、CMP処理後の基板の洗浄を行う
ものであってもよい。
【0034】
【発明の実施の形態】以下では、この発明の実施の形態
を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、この
発明の一実施形態に係る基板処理装置の外観を簡略化し
て示す斜視図である。この基板処理装置は、CMP処理
後の半導体ウエハなどの基板Wの表面の研磨剤(スラリ
ー)を洗浄除去するための基板洗浄装置である。この装
置は、CMP処理後の複数枚(たとえば25枚)の基板
Wを一括して収容可能なカセットCを装填するためのカ
セット投入部2と、洗浄処理後の基板Wを収容したカセ
ット(図示せず)を取り出すためのカセット取り出し部
3とを備えている。カセット投入部2には、水平な軸線
まわりに、図1における実線位置と二点鎖線位置との間
で回動可能に取り付けられた開閉ボックス5が設けられ
ており、カセット取り出し部3には、垂直な軸線まわり
に回動可能に取り付けられたドア6が設けられている。
開閉ボックス5の上部(閉状態における上部)には、ラ
ッチ機構付きのハンドル7が設けられており、作業者
は、このハンドル7を操作して開閉ボックス5を開き、
CMP処理後の基板Wを収容した状態のカセットCを当
該基板処理装置内へ投入する。
【0035】基板処理装置の前面において、カセット投
入部2の上方には、操作パネル8および表示装置9が配
置されており、必要な処理条件等を入力でき、また、基
板処理の進行状況等をモニタできるようになっている。
図2は、前記の基板処理装置のカセット投入部2の付近
の内部構成を示す平面図である。カセット投入部2から
投入されるカセットCは、水中ローダ10の昇降ステー
ジ11上に載置される。水中ローダ10は、カセットC
内の基板Wを水中に浸漬させた状態で待機させるととも
に、処理の直前に、基板Wを1枚ずつ払い出すための基
板受け渡し位置を提供する装置である。
【0036】この水中ローダ10に隣接して、搬送ロボ
ット20(基板搬送手段)が配置されている。この搬送
ロボット20は、基板Wの裏面のほぼ中央を吸着するた
めの吸着部21aを先端に有するハンド21と、このハ
ンド21の基端部に結合されたベース部22とを備えて
いる。そして、ベース部22の回動とともに、その回動
方向とは反対方向に2倍の角度だけハンド21が回動す
るようになっていて、これにより、搬送ロボット20
は、水中ローダ10に向かってハンド21およびベース
部22を屈伸させることができ、かつ、水中ローダ10
とは反対側に配置された洗浄ユニット30(基板処理手
段)に対してハンド21およびベース部22を屈伸させ
ることができる。このような屈伸運動とともに、ベース
部22は昇降運動をすることができるようになってい
る。これにより、搬送ロボット20は、水中ローダ10
のカセットCから1枚の基板Wを取り出して、洗浄ユニ
ット30に搬入することができる。
【0037】洗浄ユニット30は、たとえば、基板Wを
保持して回転させる基板保持機構と、この基板保持機構
に保持された基板に対して処理液(薬液または純水)を
供給する処理液供給機構と、基板保持機構に保持された
基板Wの表面または裏面をスクラブするスクラブ部材と
を備えている。カセット投入部2の開閉ボックス5の内
部空間には、基板検出ユニット40(基板検出装置)が
収容されている。基板検出ユニット40は、複数本の基
板検出プローブPと、これを保持するプローブ保持部材
41と、このプローブ保持部材41を水中ローダ10に
保持されたカセットCに向かって進退させるための進退
駆動機構42とを備えている。これにより、複数の基板
検出プローブPを、開閉ボックス5内に退避した退避位
置(実線の位置)と、カセットC内の基板Wの位置まで
前進した検出位置(二点鎖線の位置)との間で一括して
進退させることができる。
【0038】この実施形態では、上昇位置にある昇降ス
テージ11上に載置されたカセットC内に正しく収容さ
れた基板Wの収容位置が基板検出位置に相当し、この基
板検出位置は、基板Wの主面(表面)を見下す平面視に
おいて、搬送ロボット20に基板Wを受け渡す基板受け
渡し位置とほぼ一致する。この場合、カセットC内に正
しく収容された基板Wの収容位置とは、たとえば、カセ
ットCの奥部(開閉ボックス5側)の内壁面に基板Wの
端面が当接した平面位置(すなわち、図2において二点
鎖線で示す基板Wの位置)をいう。実際には、カセット
C内のすべての基板Wが必ずしも正しい基板収容位置に
あるわけではなく、一部または全部の基板Wがカセット
Cの前方の開放側(搬送ロボット20側)に飛び出して
いる場合、すなわち、基板Wの位置ずれが生じている場
合もある。
【0039】図3は、水中ローダ10に関連する構成を
簡略化して示す斜視図である。水中ローダ10は、カセ
ットCを位置決め部材15によって位置決めした状態で
載置することができる昇降ステージ11と、この昇降ス
テージ11上に載置されたカセットCを水没させること
ができる水槽12と、昇降ステージ11を昇降させるた
めの昇降駆動機構13(基板移動機構)と、昇降ステー
ジ11の上方からカセットCに保持された基板Wに純水
を供給するための純水シャワーノズル14(液体供給手
段)とを備えている。
【0040】水槽12には純水が満たされており、昇降
駆動機構13によって昇降ステージ11を下降させるこ
とにより、カセットC内の基板Wを純水中に浸漬するこ
とができる。また、昇降駆動機構13によって昇降ステ
ージ11を上昇させることにより、昇降ステージ11を
水槽12中の水面よりも上方の上昇位置に導くことがで
きる。昇降駆動機構13は、たとえば、ボールねじ機構
13aと、これに駆動力を与えるモータ13bとを備え
ている。
【0041】搬送ロボット20により基板Wの取り出し
を行うときには、昇降駆動機構13は昇降ステージ11
を上昇させ、取り出し対象の基板Wを所定の高さにまで
上昇させる。その後に、搬送ロボット20のハンド21
によって、その基板Wが取り出されることになる。その
後、昇降駆動機構13は昇降ステージ11を下降させ、
次の基板Wの取り出しまでの期間中、カセットC内の基
板Wを水槽12内の純水中に浸漬させておく。
【0042】基板処理装置にカセットCを投入するとき
には、昇降ステージ11は、水槽12よりも上方の上昇
位置にある。純水シャワーノズル14は、開閉ボックス
5を閉じた後に、速やかに純水の供給を開始するように
なっており、これにより、昇降ステージ11に載置され
たカセットC内の基板Wの乾燥が防がれる。この状態
で、開閉ボックス5内に収容されている基板検出プロー
ブPがカセットCの後方からカセットC内に入り込み、
カセットC内の各段における基板Wの有無を検出する。
【0043】カセットCは、その内壁面に複数段の棚が
一定の間隔で形成されており、これにより、複数枚の基
板Wを鉛直方向に沿って一定の間隔で積層状態で保持す
ることができるようになっている。カセットCの後方に
は、鉛直方向に沿う板状の一対の延長部Caが形成され
ており、この一対の延長部Caの間は、基板検出プロー
ブPをカセットC内に差し入れることができる開放状態
となっている。基板検出プローブPは、プローブ保持部
材41に複数個保持されている。すなわち、複数の基板
検出プローブPは、それぞれ、板状に形成されていて、
互いに平行な姿勢でプローブ保持部材41に保持されて
いる。そして、複数の基板検出プローブPは、カセット
Cから臨む正面視において、いわゆる千鳥配列状態で、
プローブ保持部材41に保持されている。より具体的に
は、開閉ボックス5の閉状態において、基板検出プロー
ブPは、鉛直方向に隣接するもの同士は、その進退方向
に直交する水平方向に沿って位置がずらされており、1
つおきの基板検出プローブPが、鉛直方向に対向するよ
うになっている。これにより、鉛直方向に相対向する基
板検出プローブPの間には、十分な間隔が確保されてい
る。
【0044】プローブ保持部材41は、箱状に形成され
ていて、その側部には、ラック43が取り付けられてい
る。このラック43にピニオン44が噛合しており、こ
のピニオン44には、ロータリアクチュエータ46から
の回転力が与えられるようになっている。この構成によ
り、ロータリアクチュエータ46を駆動することによ
り、プローブ保持部材41に保持された複数の基板検出
プローブPをカセットCに向かって、一括して進退させ
ることができる。このように、ラック43、ピニオン4
4およびロータリアクチュエータ46などにより、進退
駆動機構42が構成されている。
【0045】詳しくは、図2に示されているように、プ
ローブ保持部材41の進退を案内するために、開閉ボッ
クス5の内部空間には、スライドシャフト47が基板検
出プローブPの進退方向に沿って配置されており、この
スライドシャフト47上をスライドするスライドブッシ
ュ48に、ブラケット49を介してプローブ保持部材4
1が固定されている。そして、このブラケット49にラ
ック43が固定されている。
【0046】図4は、カセットC内の各段の棚に基板W
が存在するか否かを検出するときの様子を簡略化して示
す側面図である。開閉ボックス5が閉じられた直後に
は、この開閉ボックス5の閉状態を検出する所定のセン
サ(図示せず)からの出力に応答して、または、操作パ
ネル8からの所定の入力操作に応答して、ラック43お
よびピニオン44などを含む進退駆動機構42の働きに
よって、プローブ保持部材41が退避位置(実線の位
置)から検出位置(二点鎖線の位置)まで前進させられ
る。これにより、上述のように千鳥配列で上下方向に積
層された複数の基板検出プローブPは、カセットC内に
一括して差し入れられる。
【0047】このとき、各基板検出プローブPは、検出
対象の基板Wの位置から間隔を開けた各上方の位置に位
置している。すなわち、最上方の基板検出プローブP
は、カセットC内の最上方の棚に収容されている基板W
よりも上方において、この最上方の基板Wを下方に臨む
ように配置されている。残余の基板検出プローブPは、
カセットC内の複数段の棚に収容されている基板Wの間
の位置において、各下方の基板Wを臨むように配置され
ることになる。
【0048】図5は、基板検出プローブPおよびこれに
関連する電気的構成を説明するためのブロック図であ
る。基板検出プローブPは、非導電性材料である樹脂
(たとえば、FEP(四フッ化エチレン・六フッ化プロ
ピレン共重合樹脂)など)からなるプローブケース55
(非導電性隔壁)と、このプローブケース55内に埋設
された検出電極51と、この検出電極51を取り囲むよ
うに配設されたリング状のガード電極52とを備えてい
る。検出電極51は、たとえば矩形に形成されていて、
それに応じて、ガード電極52は、たとえば、矩形リン
グ形状に形成されている。これらの検出電極51および
ガード電極52は、非導電性隔壁として機能するプロー
ブケース55を介して、基板検出位置に対向することに
なる。
【0049】検出電極51には、矩形波発生回路61か
ら、抵抗Rを介して矩形波電圧が印加されている。検出
電極51の近傍に、カセットCや装置の表面での通電
や、基板Wの空中放電によって高周波回路的に接地され
たと見なせる被検出誘電体(この実施形態では基板W)
が存在すれば、検出電極51の対接地間容量が大きくな
り、検出電極51の近傍に被検出誘電体が存在しなけれ
ば、検出電極51の対接地間容量は無視できるほど小さ
くなる。したがって、抵抗Rと検出電極51の対接地間
容量とによって形成されるRC回路の時定数は、検出電
極51の近傍に被検出誘電体が存在している場合には大
きくなり、検出電極51に現れる矩形波電圧には、立ち
上がりおよび立ち下がりに遅れ時間が発生する。この遅
れ時間が遅れ時間検出回路62によって検出されるよう
になっている。そして、遅れ時間の大小が比較回路63
によって判定され、大きな遅れ時間が検出された場合
に、被検出物が存在することを表す信号を出力回路64
を介して出力するようになっている。このように、矩形
波発生回路61、遅れ時間検出回路62および比較回路
63などにより、基板の有無を検出するための基板検出
回路が形成されている。
【0050】一方、ガード電極52には、矩形波発生回
路61からの矩形波電圧に基づいてガード電極パルス発
生回路65(ガード電極用矩形波印加回路)で作成され
た矩形波電圧が印加されている。このガード電極パルス
発生回路65が生成する矩形波電圧は、検出電極51に
印加される矩形波電圧と同位相(同周波数)で、かつ、
同電位の電圧信号とされる。したがって、ガード電極5
2の電位は、いずれの時間においても、検出電極51と
等しく、これらの間に有意な電位差が生じることはな
い。
【0051】図6は、ガード電極52の働きを説明する
ための図解図である。検出電極51が単独で存在してい
て、ガード電極52が設けられていない場合には、基板
検出プローブPの下面に水滴が存在していると、図6
(b)に示すように、水滴中を電荷が移動して放電するこ
とができるため、検出電極51と水滴の表面との間に電
位差が生じる。この場合、水滴の表面が対向電極として
の役割を果たし、大きな静電容量が生じる。したがっ
て、水滴が付着している状況では、基板Wが存在しない
場合にも、「基板あり」を表す信号が出力されることに
なる。
【0052】これに対して、ガード電極52に検出電極
51と同位相・同電位の矩形波電圧を印加している本実
施形態の構成では、図6(a)に示すように、検出電極5
1の面に沿う方向の電界成分が生じないから、水滴中で
の電荷の移動が生じない。そのため、検出電極51と水
滴の表面との間に電位差が生じることがなく、水滴は、
検出電極51の厚みが増したのと同じ効果を有するにす
ぎない。この場合には、対地間の距離が無限大とみなせ
るので、大きな静電容量が生じることがなく、「基板な
し」を表す正しい信号が出力されることになる。
【0053】図7は、複数の基板検出プローブPおよび
カセットCに収容された複数枚の基板Wの間隔について
説明するための図解図である。カセットCに収容された
基板Wが水中ローダ10の昇降ステージ11上におい
て、純水シャワーノズル14からの純水の供給を受ける
と、複数枚の基板Wの間に純水が流れ込み、カセットC
の全段の棚に基板Wが収容されている場合には、図7
(a)に示すように、隣接する基板Wの表裏面間に水滴が
溜まり、複数枚の基板Wはあたかも1つの水柱のような
様相を呈する場合がある。しかし、途中の棚に基板Wが
収容されていなければ、この部分において上下の基板W
が水滴によりブリッジされることはない。すなわち、カ
セットCにおける複数の基板収容位置の間隔は、隣接す
る3つの基板収容位置の中央に基板Wが存在せず、その
両側(上下)の基板収容位置にそれぞれ基板Wが存在す
る場合において、この両側の一対の基板W間が水滴でブ
リッジされることのないような間隔DWに設定されてい
る。
【0054】一方、上下方向に隣接する基板検出プロー
ブPは、図7(b)に示すように、基板検出プローブPの
進退方向に直交する水平方向に沿ってずらされている。
したがって、上下方向に隣接する基板検出プローブP間
が水滴によりブリッジされるおそれはない。また、各基
板検出プローブPに比較的大きな矩形波電圧を印加し
て、高周波電界の到達距離を上下方向に対向する基板検
出プローブP間の間隔DP程度またはそれよりも長く
(ただし、2DPよりも短く)とるようにして、検出感
度を高めることができる。これにより、カセットC内の
基板Wの傾きに起因する検出電極51と基板Wとの距離
のばらつきや、基板Wの種類(半導体ウエハ、石英基
板、ガラス基板など)の違いによる誘電率の差などの影
響を排除して、各基板検出プローブPによる基板の検出
を安定して行える。
【0055】一本おきの基板検出プローブPは上下方向
に沿って対向することになるが、これらの間の距離2D
Pは、これらの間に水滴によるブリッジが形成されるこ
とのない十分な距離となっている。図8は、基板検出原
理を説明するための図解図である。隣接する基板W間が
水滴によりブリッジされていない図8(a)の状態では、
基板検出プローブPは、その下方に臨む基板Wの有無を
問題なく検出できる。
【0056】隣接する基板W間が水滴によりブリッジさ
れている図8(b)の状態では、水滴中に進入している基
板検出プローブPは、水滴を介して高周波回路的に接地
されることになり、「基板あり」表す信号を出力する。
この信号は、結果的に、正しい信号である。図8(c)に
示すように、基板検出プローブPが下方に臨む基板検出
位置に基板Wが存在していない場合には、当該基板検出
位置の上下に基板Wがそれぞれ存在していても、これら
の基板W間は水滴によりブリッジされることがない。し
たがって、「基板なし」を表す信号が出力されることに
なる。
【0057】このように、水滴の有無にかかわらず、基
板Wの有無を正しく表す信号が得られることが解る。3
枚以上の基板Wが水滴によりブリッジされて水柱のよう
な形態を呈する場合には、それらの基板Wの位置に対応
した2個以上の基板検出プローブPは、共通に接地され
た状態となり、これらの基板検出プローブPに対応した
信号は、いずれも「基板あり」を表すものとなる。この
場合、基板検出プローブPは、実際には、水滴を検出し
ているのであるが、基板検出プローブPの位置における
水滴のブリッジの存在は、その下方に基板Wが存在する
ことを意味するから、3枚以上の基板Wが水滴によりブ
リッジされている状況においても、なお、各基板検出プ
ローブPに対応した信号は、各基板検出位置における基
板Wの有無を正確に表すことになる。
【0058】このようにして、水中ローダ10内の湿潤
な環境下においても、カセットC内の各段の基板Wの有
無を、非接触で確実に検出することができる。次に、こ
の実施形態の基板処理装置の他の特徴を説明する。図2
および図3に示されているように、水槽12の搬送ロボ
ット20側の外壁12Aの上端付近には、カセットCの
前方の開口からの基板Wの飛び出し(基板の位置ずれ)
を検出するためのビームセンサ80,90が配置されて
いる。ビームセンサ80,90は、それぞれ、投光部8
1,91と受光部82,92とを有し、投光部81,9
1から受光部82,92に向かうビーム光の光軸L1,
L2を基板Wが遮光するか否かにより、各所定量だけ飛
び出した状態の基板Wの有無を検出する構成となってい
る。
【0059】ビームセンサ80の光軸L1は、図9に示
すように、水槽12の外壁12Aの若干上方において、
外壁12Aの内面よりも水槽12の内側の位置を通るよ
うに設定されている。また、ビームセンサ90の光軸L
2は、ビームセンサ80の光軸L1よりも基板Wの内方
(開閉ボックス5側)に位置するように設定されてい
る。すなわち、基板WがカセットCから大きく飛び出し
ていて、水槽12への下降時に、基板Wが外壁12Aと
干渉するおそれがある場合に、ビームセンサ80が、こ
のように大きく飛び出した基板Wを検出する。
【0060】これに対して、基板Wが外壁12Aと干渉
するほど大きくは飛び出していない場合であっても、基
板Wが、基板検出プローブPによって検出されないおそ
れのある位置にまで飛び出した状態(平面視において基
板検出プローブPの検出電極51と基板Wのいずれかの
部分とが重なり合わないおそれのある状態)のときに、
ビームセンサ90がそのような基板Wを検出する。より
具体的には、基板検出プローブPの検出電極51は、基
板検出時において、搬送ロボット20による搬送不良が
生じる程度よりも若干大きな程度までの飛び出しが生じ
ている基板W1,W2の内方の領域(平面視における内
方の領域)に位置するようにカセットC内に差し入れら
れる。なお、図9において、符号W1は、カセットCか
らの飛び出しが生じていない基板Wを表し、符号W2
は、基板検出プローブPによる検出限界位置まで飛び出
した基板Wを表す。
【0061】また、ビームセンサ90の光軸L2は、基
板検出プローブPによる検出が可能な限界量の飛び出し
量よりも若干小さな飛び出し量以上の飛び出しが生じて
いる基板W2を検出できるように設定されている。した
がって、ビームセンサ90の光軸L2が基板Wで遮光さ
れれば、カセットC内のいずれかの棚における基板W
に、搬送不良が生じるか、基板検出プローブPによる基
板Wの有無の検出が正確に行われていないほどの不所望
な飛び出しが生じていることが検出されることになる。
この場合、搬送不良とは、搬送ロボット20のハンド2
1が基板Wにダメージを与えたり、逆にハンド21が破
損したり、また、ハンド21の吸着部21が基板Wの裏
面中央から大きくずれた位置を吸着して、ハンド21上
で基板Wがバランスを失って落下したり、ハンド21か
ら洗浄ユニット30の基板保持機構への受け渡しに失敗
するなどの事態を含む。
【0062】また、ビームセンサ80の光軸L1が基板
Wで遮光されれば、外壁12Aと干渉するおそれのある
基板W3が存在していることが検出されることになる。
ビームセンサ80の光軸L1は、図10に示すように、
水平に配置されることになる基板Wの主面を含む平面に
対して傾斜させて設定されており、これにより、光軸L
1は、飛び出した状態の基板Wの主面で遮光されること
になるから、基板Wの飛び出しを確実に検出することが
できる。ビームセンサ90の光軸L2も、同様に、基板
Wの主面を含む平面に対して傾斜させて設定されてい
る。
【0063】基板検出プローブPにより各段の基板Wの
有無の検出動作が終了し、基板検出プローブPが開閉ボ
ックス5の内部空間に退避した後には、昇降駆動機構1
3の働きによって、昇降ステージ11が下降させられ、
カセットCは水槽12の内部へと導かれる。この過程
で、ビームセンサ80,90は、基板検出動作を行う。
すなわち、固定配置されたビームセンサ80,90に対
して、カセットCが下降していくことにより、カセット
Cの各段の棚の基板Wの位置が順に走査され、各段の基
板Wの飛び出しが検出される。
【0064】昇降ステージ11を下降させている過程で
ビームセンサ80が基板Wの飛び出しを検出した場合に
は、それ以上に昇降ステージ11を下降させれば、基板
Wが破損するおそれがある。したがって、昇降駆動機構
13は、ビームセンサ80が基板Wを検出したことに応
答して、昇降ステージ11の下降を停止する。これとと
もに、表示装置9には、基板Wが飛び出していることを
報知するためのメッセージなどが表示される。この場合
には、昇降ステージ11を上昇させた後、作業者が、飛
び出している基板WをカセットC内に押し込み、処理再
開のための指示を操作パネル8から与えることになる。
【0065】一方、昇降ステージ11を下降させている
過程でビームセンサ90のみが基板Wの飛び出しを検出
した場合には、基板Wの破損のおそれはないので、昇降
ステージ11の下降が継続される。そして、表示装置9
には、基板Wが飛び出していることを報知するためのメ
ッセージなどが表示される。この場合、作業者が飛び出
している基板WをカセットC内に押し込む作業を行うま
での間、基板Wは水槽12に貯留された純水中に浸漬さ
れた状態に保たれ、基板Wの乾燥が防がれる。基板Wが
正常な位置に戻された後には、基板検出プローブPによ
る基板Wの検出を確実に行うことができ、かつ、搬送ロ
ボット20による基板搬送が不良になることもない。
【0066】図10および図11を参照して、ビームセ
ンサ80の構成についてさらに詳説する。ビームセンサ
90の構成は、同様であるので、説明を省く。ビームセ
ンサ80の投光部81および受光部82は、センサアン
プ83に光ファイバ84,85を介して結合されてい
る。センサアンプ83は、投光部81に結合された光フ
ァイバ84の端部に光学的に結合された発光素子(図示
せず)と、受光部82に結合された光ファイバ85に光
学的に結合された受光素子(図示せず)とを備えてい
る。基板Wの検出を行うときには、発光素子を発光させ
るとともに、受光素子の出力信号が監視される。受光素
子の受光光量が減少してその出力信号が小さくなれば、
光軸L1が基板Wにより遮光されたことを意味する。
【0067】投光部81および受光部82には、さら
に、エアポンプ86(気体供給手段)から、エア供給パ
イプ87,88,89を介して、クリーンエア(また
は、窒素ガスなどの不活性ガスでもよい。)が供給され
ている。図11(a)および(b)は、それぞれ、投光部81
および受光部82の共通の内部構造を示す斜視図および
断面図である。投光部81および受光部82は、円柱状
の外ケース100を備えている。外ケース100には、
下方からエア供給パイプ88,89が挿入される気体流
通路101と、同じく下方から光ファイバ84,85が
挿入されるファイバ挿入孔102とが形成されている。
光ファイバ84,85の先端には、発光部(投光部81
の場合)または光検出部(受光部82の場合)としての
光学部品103が取り付けられている。光学部品103
は、たとえば、ステンレス製の円筒状の内ケース104
と、この内ケース104内に収容され、光ファイバ8
4,85に対する光の入出射のためのレンズ105と、
光の進行方向を変更するための反射鏡106とを有して
いる。内ケース104には、反射鏡106の近傍の位置
に、光の入出射のための開口107が形成されている。
【0068】一方、外ケース100の側壁には、開口1
10が形成されている。光学部品103の内ケース10
4は、開口107を開口110に対向させた状態で外ケ
ース100に取り付けられている。そして、外ケース1
00内の気体流通路101は、開口110に連通してい
る。この構成により、エア供給パイプ88,89から外
ケース100内にクリーンエアが供給されることによっ
て、気体流通路101を通って開口110から吹き出す
クリーンエアの気流が発生する。したがって、水中ロー
ダ10の近傍の湿潤な雰囲気中でも、水滴やミストが光
学部品103に達することはない。
【0069】したがって、光学部品103は、開口11
0からの入射光を光ファイバ84に良好に導くことがで
き、また、光ファイバ85からの出射光を開口110に
良好に導くことができる。光学部品103のいずれの箇
所にも水滴が付着することがないので、光軸がずれた
り、光の不所望な拡散が生じたりするおそれはなく、投
光部81から発生した光は、基板Wに遮られない限り、
確実に受光部82に入射する。したがって、受光部82
では、光軸L1を遮る基板Wの有無に応じて、十分な受
光光量の差を確保できる。
【0070】なお、水中ローダ10中の雰囲気にさらさ
れることになる外ケース100は、金属を含まない樹脂
材料(たとえば、四フッ化エチレン樹脂(PTFE)や
四フッ化エチレン・パーフルオロアルコキシエチレン共
重合樹脂(PFA)など)からなっていることが好まし
い。これにより、CMP処理後の基板Wに対して、金属
物質が付着することを防止できる。また、上述のような
構成のビームセンサは、薬液を用いる基板処理部(たと
えば、洗浄ユニット30)内において基板Wの位置や基
板Wの有無を検出する用途に使用することができるが、
このような場合には、外ケース100は、耐薬品性の材
料(たとえば、PTFEまたはPFAなど)で構成する
ことが好ましい。この場合、外ケース100の内部に収
容される各構成部品は、その開口110からのクリーン
エアの吹き出しにより、薬液雰囲気にさらされることが
ないので、とくに耐薬品性の材料で構成されている必要
はない。
【0071】また、この実施形態では、ビームセンサ8
0,90の投光部81,92を各別の外ケース100に
収容し、同じく受光部82,92を各別の外ケース10
0に収容しているが、投光部81,92を1つのケース
に収容し、受光部82,92を別の1つのケースに収容
するようにしてもよい。以上、この発明の一実施形態に
ついて説明したが、この発明は他の形態でも実施するこ
とができる。たとえば、上述の実施形態では、複数の基
板検出プローブPは、水中ローダ10側から臨む正面視
において、鉛直方向に沿った2列の千鳥配列で配置され
ているが、鉛直方向に沿った3列以上の千鳥配列が採用
されてもよい。
【0072】また、上述の実施形態では、上昇位置にあ
る昇降ステージ11上のカセットCの各段の基板Wの有
無を基板検出ユニット40で検出した後に、昇降ステー
ジ11を下降させて基板WのカセットCからの飛び出し
を検知するようにしているが、これらの順序を逆にして
も構わない。さらに、上述の実施形態では、ほぼ円形の
基板である半導体ウエハに対する処理を行う場合につい
て説明したが、この発明は、液晶表示装置用ガラス基板
などにおいて一般的な角形基板やその他の任意の形状の
基板を処理する場合にも適用することが可能である。
【0073】これらの変形のほかにも、特許請求の範囲
に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る基板処理装置の外
観を簡略化して示す斜視図である。
【図2】前記基板処理装置のカセット投入部付近の内部
構成を示す平面図である。
【図3】前記基板処理装置の水中ローダに関連する構成
を簡略化して示す斜視図である。
【図4】カセット内の各段の棚に基板が存在するか否か
を検出するときの様子を簡略化して示す側面図である。
【図5】基板検出プローブおよびこれに関連する電気的
構成を説明するためのブロック図である。
【図6】基板検出プローブに備えられたのガード電極の
働きを説明するための図解図である。
【図7】複数の基板検出プローブの間隔およびカセット
に収容された複数枚の基板の間隔について説明するため
の図解図である。
【図8】基板検出原理を説明するための図解図である。
【図9】基板の飛び出しの検出原理を説明するための図
解図である。
【図10】基板の飛び出しを検出するビームセンサの構
成を説明するための斜視図である。
【図11】ビームセンサを構成する投光部および受光部
の構成を説明するための図である。
【符号の説明】
2 カセット投入部 5 開閉ボックス 10 水中ローダ 11 昇降ステージ 12 水槽 13 昇降駆動機構 14 純水シャワーノズル 20 搬送ロボット 21 ハンド 30 洗浄ユニット 40 基板検出ユニット 41 プローブ保持部材 42 進退駆動機構 43 ラック 44 ピニオン 46 ロータリアクチュエータ 51 検出電極 52 ガード電極 55 プローブケース 61 矩形波発生回路 62 遅れ時間検出回路 63 比較回路 64 出力回路 65 ガード電極パルス発生回路 80 ビームセンサ 81 投光部 82 受光部 83 センサアンプ 84 光ファイバ 85 光ファイバ 86 エアポンプ 87 エア供給パイプ 88 エア供給パイプ 89 エア供給パイプ 90 ビームセンサ 90 光軸 91 投光部 92 受光部 100 外ケース 101 気体流通路 102 ファイバ挿入孔 103 光学部品 110 開口 C カセット L1 光軸 L2 光軸 P 基板検出プローブ R 抵抗 W 基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 麻 籍文 京都府京都市上京区堀川通寺之内上る4丁 目天神北町1番地の1 大日本スクリーン 製造株式会社内 Fターム(参考) 2F063 AA50 BA27 BB05 BB07 BB08 BC05 CA09 CA31 DA01 DC08 DD02 HA03 LA08 LA23 2F065 AA67 BB13 CC01 CC17 DD03 DD15 FF02 LL02 LL12 5F031 CA02 CA05 DA01 JA05 JA14 JA17 JA22 JA23 MA23 MA33

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板検出位置に基板が存在するか否かを基
    板に非接触で検出するための基板検出装置であって、 前記基板検出位置から間隔を開けた位置に非導電性隔壁
    を隔てて配置される検出電極、およびこの検出電極を取
    り囲んで配置され、前記非導電性隔壁を隔てて前記基板
    検出位置に対向し、前記非導電性隔壁の表面に沿う電界
    成分を排除するためのガード電極を備えた基板検出プロ
    ーブと、 前記検出電極に抵抗を介して矩形波電圧を印加するとと
    もに、前記抵抗および前記検出電極を経由して対地間に
    形成されるRC回路の時定数を検出することにより、前
    記基板検出位置における基板の有無を検出する基板検出
    回路と、 前記ガード電極に、前記検出電極に印加される矩形波電
    圧と同位相かつ同電位の矩形波電圧を印加するガード電
    極用矩形波印加回路とを含むことを特徴とする基板検出
    装置。
  2. 【請求項2】前記基板検出装置は、一定方向に沿って間
    隔を開けて積層配列された複数枚の基板にそれぞれ対応
    した複数の基板検出位置における基板の有無を検出する
    ためのものであり、 前記基板検出プローブは、前記複数の基板検出位置の各
    一方側に対向するように複数個設けられていることを特
    徴とする請求項1記載の基板検出装置。
  3. 【請求項3】前記複数の基板検出プローブは、隣接する
    基板検出位置に対応した基板検出プローブの前記一定方
    向と直交する方向に関する位置をずらして配置されてい
    ることを特徴とする請求項2記載の基板検出装置。
  4. 【請求項4】前記複数の基板検出プローブは、前記一定
    方向に沿って対向するもの同士の間に液滴のブリッジが
    形成されることのない間隔で配置されていることを特徴
    とする請求項2または3記載の基板検出装置。
  5. 【請求項5】前記複数の基板検出位置は、前記一定方向
    に連続する3つの基板検出位置のうちの中央の基板検出
    位置に基板が存在していない場合に、外側の2つの基板
    検出位置に位置する基板の間に液滴のブリッジが形成さ
    れることのない間隔で設定されていることを特徴とする
    請求項2ないし4のいずれかに記載の基板検出装置。
  6. 【請求項6】前記複数の基板検出プローブを、それらの
    相対位置関係を保持した状態で保持するプローブ保持部
    材と、 このプローブ保持部材を前記基板検出位置に対して相対
    的に進退させることにより、前記複数の基板検出プロー
    ブを前記複数の基板検出位置に一括して導く進退駆動機
    構とを含むことを特徴とする請求項2ないし5のいずれ
    かに記載の基板検出装置。
  7. 【請求項7】前記基板検出位置は、基板の主面をほぼ垂
    直に見下す平面視において、基板搬送手段に基板が受け
    渡される基板受け渡し位置にほぼ一致しており、 前記基板検出装置は、前記基板検出プローブの検出電極
    が、少なくとも基板検出時には、基板検出位置における
    基板の主面をほぼ垂直に見下す平面視において、基板搬
    送手段による搬送不良が生じる程度までの位置ずれが生
    じている基板の内方の領域に位置するように配置され、 基板搬送手段による搬送不良が生じる程度の基板の位置
    ずれを検出する基板位置ずれ検出手段をさらに含むこと
    を特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の基板
    検出装置。
  8. 【請求項8】前記基板位置ずれ検出手段は、基板搬送手
    段による搬送不良が生じる程度の位置ずれが生じた基板
    により遮光されるように光軸を設定した投光部および受
    光部を備えるビームセンサを含むことを特徴とする請求
    項7記載の基板検出装置。
  9. 【請求項9】前記基板位置ずれ検出手段は、基板の主面
    を含む平面が前記光軸を横切るように、基板を前記光軸
    に対して相対的に移動させる基板移動機構をさらに含む
    ことを特徴とする請求項8記載の基板検出装置。
  10. 【請求項10】湿潤な環境に置かれた基板を検出する請
    求項1ないし9のいずれかに記載の基板検出装置と、 この基板検出装置によって検出された基板を搬送する基
    板搬送手段と、 この基板搬送手段によって処理対象の基板が受け渡さ
    れ、この基板に対して予め定める処理を施す基板処理手
    段とを含むことを特徴とする基板処理装置。
  11. 【請求項11】湿潤な環境に置かれた基板を、請求項1
    ないし9のいずれかに記載の基板検出装置を用いて検出
    する基板検出工程と、 この基板検出工程において検出された基板を基板処理手
    段に搬送する基板搬送工程と、 この基板搬送工程によって基板処理手段に搬入された基
    板に対して、予め定められた処理を施す基板処理工程と
    を含むことを特徴とする基板処理方法。
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